JP4069170B2 - 建物の換気構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の換気構造に係り、詳しくはイオン発生器を備えたセントラル換気装置が設けられた建物の換気構造に関する。
【0002】
【背景技術】
最近の建物は、高気密性、高断熱性に優れており、また、換気設備や空調設備も性能がよくなり、居住性の向上が図られている。
一方で、空気中には、カビ菌やウイルスの他、タバコの煙や排気ガスに含まれるNO(酸化窒素)といった有害物質、あるいは埃等、臭いの元となるものが多く浮遊している。これらは、換気設備である程度まで取り除くことができるが、部屋の隅々までにわたって取り除くことは困難である。
ところで、汚れた空気中にイオンを放出すると、浮遊する臭いの元が分解されるだけでなく、細菌やウイルスの活動を弱める効果があることも、最近の実験結果からも証明されている。
そこで、このようなイオンを発生させるイオン発生器を換気装置に取り付けることが考えられる。
【0003】
従来、イオン発生器を換気装置に取り付けたものとして、セントラル換気ユニットと、家屋用換気システムとが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特許文献1では、セントラル換気ユニットを構成する本体ケースの底部にオゾン発生器が取り付けられている。この本体ケースの両端には、各室内に連通する配管が接続されている。また、オゾン発生器は、光触媒およびオゾンとマイナスイオンを同時発生できるような構成のものが使用されている。
特許文献2では、屋外と室内とを連通するダクトの中間部にダクトファンが設けられ、ダクトの室内側端部にはマイナスイオン発生器が装着されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−97452号公報
【特許文献2】
特開2001−317779号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記特許文献1のセントラル換気ユニットでは、各室内に連通する配管の途中に本体ケースが設けられ、その本体ケースの底部にオゾン発生器が取り付けられているため、オゾン発生器と各室内との距離が長くなり、オゾン発生器で発生したマイナスイオンが各室内に到達するまでに多くの時間がかかることになる。
ところが、マイナスイオンは、発生すると状態が不安定で、分子が壊れやすいという性質があり、その結果、せっかく発生したマイナスイオンがオゾン発生器から各室に送られる間になくなってしまい、各室に供給されないという問題がある。そうなると、オゾン発生器を設けた意味がなくなる。
【0006】
また、前記特許文献2の換気システムでは、マイナスイオン発生器がダクトの室内側端部に設けられているので、マイナスイオンが発生と同時に室内に供給されるという点では有利ではある。しかし、マイナスイオン発生器が天井面から直接室内に表れており、このマイナスイオン発生器は、部屋の隅々までマイナスイオンを供給するために所定の大きさが必要となり、ケース内に収容するとなると、ケースも大きなものとならざるを得ず、その結果、部屋の美観を損ねるという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、発生したプラス、マイナスイオンを室内に迅速に供給でき、かつ室内の美観を損ねることのない建物の換気構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、図面を参照して説明すると、図3および図4に示すように、建物の外部の新鮮な空気を室内に供給するとともに、室内の空気を外部に排気する建物の換気構造において、前記新鮮な空気を取り入れる外部空気取入配管21と、この外部空気取入配管21から取り入れた空気を前記建物の室内5,9,10側に強制的に送り込む換気体20と、この換気体20と前記室内5,9,10との間に配置される空気供給配管25,35,45とを備え、空気供給配管25,35,45の先端には、吹き出し口27Aが室内に臨む給気グリル57が設けられ、給気グリル57は、空気供給配管25,35,45の内径とほぼ同じ寸法の内径となった上部57Aを有し、この上部57Aには、当該上部57Aの径方向外方側に突出する収容部57Dが形成され、収容部57Dには、プラス、マイナスのイオンを発生するイオン発生器50が設けられていることを特徴とする建物の換気構造である。
【0009】
このような本発明によれば、イオン発生器が、給気グリルの室内に臨む吹き出し口に近い位置に設けられているので、イオン発生器で発生したプラス、マイナスのイオンを、新鮮な空気とともに吹き出し口から迅速に室内に供給できる。そのため、イオンの分子が壊れたりせずに室内の隅々まで行きわたり、細菌やウイルスの活動を弱めるとともに、タバコ等の臭いの元を分解し、室内の空気を浄化して、健康な居住空間を創り出すことができる。
また、イオン発生器が給気グリルの収容部内に収容されており、室内に現れないので、室内の美観を損ねることがない。
加えて、イオン発生器が給気グリルの収容部内に収容されるので、イオン発生器が設けられたことにより換気体から送られる空気がイオン発生器によって遮られ、空気が滞って流れが悪くなることがない。
【0015】
請求項に記載の発明は、図4に示すように、請求項に記載の建物の換気構造において、前記収容部57Dは前記イオン発生器50を収容したとき前記空気供給配管25,35,45と前記給気グリル57の上部57Aとの間の風路が変化しない大きさに形成されていることを特徴とするものである。
このような本発明によれば、イオン発生器が、給気グリルの収容部内に収容されたときでも、空気供給配管から給気グリルの上部に至る間の風路が変化しないので、圧力損失による風量低下を防ぐことができる。その結果、イオン発生器で発生したプラス、マイナスのイオンを、空気供給配管を通ってくる空気とともに、スムーズに室内側に送ることができ、プラス、マイナスイオンを効率よく室内に供給することができる。
【0016】
請求項に記載の発明は、図に示すように、請求項1または請求項2に記載の建物の換気構造において、前記換気体は、一つで複数の部屋5,9,10に新鮮な空気を供給するとともに、室内の空気を外部に排気するセントラル換気ユニット20であることを特徴とするものである。
このような本発明によれば、一つのセントラル換気ユニットで、複数の部屋に新鮮な空気と、プラス、マイナスのイオンとを供給することができる。このセントラル換気ユニットを用いた換気構造で、セントラル換気ユニットを、例えば24時間運転できるように設定すれば、常時、室内の隅々まで新鮮な空気と、プラス、マイナスのイオンとを供給することができて、家族の健康を守ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1参考例の建物の換気構造を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の第1参考例の建物1が示されている。この建物1は、例えば1階部2と2階部3とを有し、2階部3の上方に屋根4が設けられた2階建てである。しかし、この建物は、平屋建て、あるいは3階建て等、どのような建物でもよく、また、建物は、ユニット式建物等の工業化住宅、いわゆる在来工法の建物等、構造的な種類を問わない。
このような建物1では、1階部2に、例えば居間等の大部屋5、この大部屋5とドア6等で仕切られた玄関等の非居室部7が設けられており、2階部3に、例えば廊下8を挟んでドア6等で仕切られた部屋9,10が設けられている。ここで、非居室部7としては、玄関の他、廊下や収納室等がある。
【0018】
1階部2と2階部3との間には天井、床下空間12が形成され、また、1階部2の大部屋5と前記非居室部7、および2階部3の各部屋9,10の内壁13と建物1の外壁14との間には、通気層15またはパイプシャフトが形成されている。
天井、床下空間12内において1階部2の非居室部7の上方には、換気体であるセントラル換気ユニット20が設置されている。セントラル換気ユニット20は一つで、建物の外部の新鮮な空気を室内に取り入れ、その空気を1階部2の大部屋5、および2階部3の各部屋9,10等に供給するとともに、室内の汚れた空気を建物外部に排気するものである。このように、建物1では、一つのセントラル換気ユニット20で1階部2と2階部3の各部屋5,9,10に新鮮な空気を供給するようになっている。
【0019】
このセントラル換気ユニット20には、外部の空気を取り入れる外部空気取入配管21が接続され、この外部空気取入配管21の先端に設けられた空気取り入れ口21Aは、建物1の前記外壁14に固定されている。
セントラル換気ユニット20には、1階部2の大部屋5に新鮮な空気を供給する、それぞれ空気供給配管である第1供給配管25と、2階部3の1つの部屋9に新鮮な空気を供給する第2供給配管35と、2階部3の他の部屋10に新鮮な空気を供給する第3供給配管45とがそれぞれ接続されている。
なお、建物1には、図示しない別の部屋も設けられているが、これらの部屋にもセントラル換気ユニット20に接続された供給配管が行きわたるようになっている。また、セントラル換気ユニット20には、図示しないが、室内の汚れた空気を室外に排気する排気用配管も接続されている。
【0020】
第1供給配管25は、セントラル換気ユニット20から天井、床下空間12内を大部屋5側に延びる例えば丸パイプ状のダクト本体26と、このダクト本体26の先端に接続されるとともに、吹き出し口27Aが室内に臨んだ給気グリル27と、この給気グリル27に近い位置でダクト本体26と給気グリル27とに挟まれて設けられたイオンユニット28とを備えて構成されている。この給気グリル27の下部は、天井面12Aの開口部に嵌め込まれ、上記吹き出し口27Aが天井面12Aから室内側に突出している。
【0021】
第2供給配管35は、セントラル換気ユニット20から前記通気層15またはパイプシャフト、および屋根裏空間4Aを通って一つの部屋9側に延びるダクト本体36と、このダクト本体36の先端に接続される前記給気グリル27と、この給気グリル27に近い位置でダクト本体36と給気グリル27とに挟まれて設けられた前記イオンユニット28とを備えて構成されている。
【0022】
第3供給配管45は、セントラル換気ユニット20から前記通気層15またはパイプシャフト、および屋根裏空間4Aを通って他の部屋10側に延びるダクト本体46と、このダクト本体46の先端に接続される前記給気グリル27と、この給気グリル27に近い位置でダクト本体46と給気グリル27とに挟まれて設けられた前記イオンユニット28とを備えて構成されている。
【0023】
前記イオンユニット28は、図2(A)、(B)に示すような構造となっている。イオンユニット28は、それぞれダクト本体26,36,46および給気グリル27に接続可能な接続ダクト部材29と、イオン発生器50とを含み構成されている。
【0024】
接続ダクト部材29は丸パイプ部材で形成されており、その給気グリル27側端部には膨出部29Aが形成され、この膨出部29Aが給気グリル27のダクト本体26側端部に嵌り込み、両者29,27が接合されるようになっている。
また、接続ダクト部材29の膨出部29Aの反対側端部は、ダクト本体26,36,46の端部に形成された膨出部26A,36A,46A内に嵌り込み、これにより、接続ダクト部材29とダクト本体26,36,46が接合されるようになっている。
【0025】
接続ダクト部材29の長手方向で給気グリル27寄りには、接続ダクト部材29の径方向外方に突出した四角形状の収容部29Bが設けられている。そして、この収容部29B内に前記イオン発生器50が収容されるようになっている。
収容部29Bの出張り寸法(深さ寸法)は、イオン発生器50が収容されたとき、イオン発生器50の吹き出し口部が接続ダクト部材29の内径から飛び出さないような大きさに設定されている。従って、各ダクト本体26,36,46から接続ダクト部材29を通る風路が変わらないので、ダクト本体26,36,46からの風量がイオン発生器50で邪魔されない。その結果、発生したイオンはセントラル換気ユニット20から各ダクト本体26,36,46を経由して送出される空気とともに室内に吹き出される。
【0026】
イオン発生器50は、例えばボルト52で収容部29B内に取り付けられており、電線51を介して電気を供給することにより、プラスイオン、マイナスイオンを発生させることができるものである。
以上のような接続ダクト部材29は、その収容部29Bが例えば上向きとなるように取り付けられている。しかし、この収容部29Bの向きは、施工しやすいように回転させ、横向き等にしてもよく、任意である。
【0027】
このような第1参考例によれば、次のような効果がある。
(1)イオン発生器50は、第1供給配管25のダクト本体26、第2供給配管35のダクト本体36および第3供給配管45のダクト本体46と、給気グリル27との間に配置された接続ダクト部材29の給気グリル27寄りに設けられているので、イオン発生器50で発生したプラスイオン、マイナスイオンを、セントラル換気ユニット20からの新鮮な空気とともに、給気グリル27の吹き出し口27Aから素早く室内に供給できる。そのため、イオンの分子が壊れたりせずに室内の隅々まで行きわたり、細菌やウイルスの活動を弱めるとともに、タバコ等の臭いの元を分解し、室内の空気を浄化して、健康な居住空間を創り出すことができる。
【0028】
(2) イオン発生器50は、接続ダクト部材29に設けられ、この接続ダクト部材29は室内に直接現れないので、室内の美観を損なうことがない。
(3) イオン発生器50は、接続ダクト部材29に設けられているので、イオン発生器50のメンテナンスが必要となったとき、接続ダクト部材29を取り外しておいてイオン発生器50のメンテナンスを行えばよく、広い場所での作業が可能となり、メンテナンスが容易である。
【0029】
(4) 収容部29Bの出張り寸法(深さ寸法)は、イオン発生器50が収容されたとき、その吹き出し口部が接続ダクト部材29の内径から飛び出さないような大きさに設定されているので、接続ダクト部材29内でダクト本体26からの風量がイオン発生器50で邪魔されて変わることがなく、これにより、発生したプラスイオン、マイナスイオンを、セントラル換気ユニット20から送出される空気とともに効率よく室内に供給できる。
【0030】
図3,4には、本発明の第1実施形態が示されている。
実施形態では、給気グリル57に収容部57Bを設け、この収容部57Bにイオン発生器50を収容したものである。実施形態では、給気グリル57が前記第1参考例の給気グリル27と異なるだけなので、給気グリル57だけを説明し、他の部位には第1参考例と同一符号を付して説明は省略する。
【0031】
給気グリル57は、前記ダクト本体26,36,46の膨出部26A,36A,46Aに嵌め込まれて接続され、吹き出し口57Cが室内に向いて取り付けられている。この給気グリル57は、ダクト本体26の内径とほぼ同じ内径を有する上部57Aと、室内側に曲げられ上記吹き出し口57Cを有する下部57Bとを含み形成されている。
上部57Aで風路の曲がり部の一方側側面には、径方向外側に突出した四角箱状の収容部57Dが設けられ、この収容部57D内に前記イオン発生器50が収容されている。収容部57Dの向きは、側面でなくてもよく、施工しやすいように上向きにしてもよい。
【0032】
また、収容部57Dの出張り寸法(深さ寸法)は、イオン発生器50が収容されたとき、その吹き出し口部が上部57Aの内径から飛び出さないような大きさに設定されている。従って、ダクト本体26から給気グリル57の上部57Aを通る風路が変わらないので、ダクト本体26からの風量がイオン発生器50で邪魔されない。その結果、発生したイオンはセントラル換気ユニット20から給気グリル57を経由して送出される空気とともに室内に吹き出される。
【0033】
このような第実施形態によれば、前記(2) 、(4) とほぼ同様の効果の他、次のような効果が得られる。
(5) イオン発生器50が給気グリル57の収容部57D内に収容されているので、室内により近い位置に設けられていることになり、発生したイオンをより素早く室内に供給できる。
【0034】
図5には、第2参考例が示されている。
前記第1参考例では、天井、床下空間12に一つのセントラル換気ユニット20が設けられていたものを、本参考例では、各フロアごとにセントラル換気ユニット20を設けたものである。
すなわち、1階部2の部屋5に新鮮な空気を送り込むセントラル換気ユニット20が天井、床下空間12に設けられるとともに、2階部3の各部屋9,10に新鮮な空気を送り込むセントラル換気ユニット20が屋根裏空間4Aの所定の位置に設けられ、このセントラル換気ユニット20には、前記外部空気取入配管21の他、2階部3の1つの部屋9に新鮮な空気を供給する第2供給配管35と、2階部3の他の部屋10に新鮮な空気を供給する第3供給配管45とがそれぞれ接続されている。第2供給配管35はダクト本体36の先端に前記給気グリル27を設けて構成され、第3供給配管45はダクト本体46の先端に前記給気グリル27を設けて構成されている。
【0035】
そして、このような本参考例においても、前記(1) 〜(4) と同様の効果を得ることができる他、
(6) 天井、床下空間12に設けられたセントラル換気ユニット20から、屋根裏4Aまで延びる配管を通気層15またはパイプシャフトを通して設けなくてすみ、その分の手間を省略できるという効果を得られる。
【0036】
図6には、本発明の第実施形態が示されている。
前記第実施形態では、天井、床下空間12に一つのセントラル換気ユニット20が設けられていたものを、この実施形態では、各フロアごとにセントラル換気ユニット20を設けたものである。
すなわち、2階部3の各部屋9,10に新鮮な空気を送り込むセントラル換気ユニット20が屋根裏空間4Aの所定の位置に設けられ、このようなセントラル換気ユニット20には、前記第2供給配管35と、第3供給配管45とがそれぞれ接続されている。第2供給配管35はダクト本体36の先端に前記給気グリル57を設けて構成され、第3供給配管45はダクト本体46の先端に前記給気グリル57を設けて構成されている。
そして、このような実施形態においては、前記(2) 、(4) 〜(6) と同様の効果を得ることができる。
【0037】
なお、図7に示すように、前記第1、第2参考例では、接続ダクト部材29から直接給気グリル27を経て空気およびプラスイオン、マイナスイオンが室内に供給されていたが、図7に示すように、接続ダクト部材39の先端を絞り、風速を早めるようにしてもよい。
【0038】
すなわち、イオンユニット38は、接続ダクト部材39とイオン発生器50とを含み構成されている。接続ダクト部材39の給気グリル27側端部には膨出部39Aが設けられ、この膨出部39Aに給気グリル27の端部が嵌り込み、両者39,27が接合されるようになっている。また、接続ダクト部材39において膨出部39Aの内側には、接続ダクト部材39の内径よりも細径となった細径部39Bが形成されており、ダクト本体26を通ってくる空気がこの細径部39Bで絞られ、風速が早くなるように構成されている。そして、細径部39Bは、給気グリル27の内部を通り吹き出し口27Aに接続されている。
【0039】
このような参考例によれば、前記(2) 、(4) とほぼ同様の効果の他、次のような効果が得られる。
(7) イオン発生器50で発生したプラスイオン、マイナスイオンは、セントラル換気ユニット20からの新鮮な空気とともに接続ダクト部材39の細径部39Bで絞られて送られるため、細径部39Bで風速が早くなる。その結果、イオン発生器50で発生したプラスイオン、マイナスイオンを、より素早く室内に供給することができる。
【0040】
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できるものであれば、次のような変形形態でもよいものである。
例えば、前記第実施形態における給気グリル57にも絞り部を形成してもよい。この場合、給気グリル57の収容部57Dの下方、かつ下部57Bにロート状の細径部を設け、収容部57D内のイオン発生器50で発生したプラスイオン、マイナスイオンが、細径部から吹き出し口57Cを経て室内に供給されるようになっている。
このようにすれば、室内により近い位置で発生したプラスイオン、マイナスイオンが、細径部で絞られて風速が早くなるので、より素早く室内に供給することができる。
【0042】
また、前記第1実施形態では、収容部57Dを横向きに設けたが、これに限らず、収容部57Dを上向きにする等、収容部の配置位置は任意である。
【0043】
また、前記各実施形態では、ダクト本体26,36,46は丸パイプ部材で形成されているが、これに限らず、角パイプ部材で形成してもよい。この場合、給気グリル27のダクト本体26,36,46との接続部も角パイプ状に形成されていることが好ましい。
【0044】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1の発明によれば、イオン発生器が給気グリルの室内に臨む吹き出し口に近い位置に設けられているので、イオン発生器で発生したプラス、マイナスのイオンを、新鮮な空気とともに吹き出し口から迅速に室内に供給できる。そのため、イオンの分子が壊れたりせずに室内の隅々まで行きわたり、細菌やウイルスの活動を弱めるとともに、タバコ等の臭いの元を分解し、室内の空気を浄化して、健康な居住空間を創り出すことができる。
また、イオン発生器が給気グリルの収容部内に収容されており、室内に現れないので、室内の美観を損ねることがない。
加えて、イオン発生器が、給気グリルの収容部内に収容されるので、イオン発生器が設けられたことにより換気体から送られる空気がイオン発生器によって遮られ、空気が滞って流れが悪くなることがない
【0050】
請求項に記載の発明によれば、イオン発生器が、給気グリルの収容部内に収容されたときでも、空気供給配管から給気グリルの上部に至る間の風路が変化しないので、圧力損失による風量低下を防ぐことができる。その結果、イオン発生器で発生したプラス、マイナスのイオンを、空気供給配管を通ってくる空気とともに、スムーズに室内側に送ることができ、プラス、マイナスイオンを効率よく室内に供給することができる。
【0051】
請求項に記載の発明によれば、一つのセントラル換気ユニットで、複数の部屋に新鮮な空気と、プラス、マイナスのイオンとを供給することができる。このセントラル換気ユニットを用いた換気構造で、セントラル換気ユニットを、例えば24時間運転できるように設定すれば、常時、室内の隅々まで新鮮な空気と、プラス、マイナスのイオンとを供給することができて、家族の健康を守ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1参考例の建物の換気構造を示す縦断面図である。
【図2】 前記第1参考例の要部を示す縦断面図である。
【図3】 本発明に係る建物の換気構造の第実施形態を示す縦断面図である。
【図4】 前記第実施形態の要部を示す縦断面図である。
【図5】 本発明の第2参考例の建物の換気構造を示す縦断面図である。
【図6】 本発明に係る建物の換気構造の第実施形態を示す縦断面図である。
【図7】 本発明の参考例の建物の換気構造の要部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 建物
5,9,10 空気が供給される部屋
20 換気体であるセントラル換気ユニット
25 空気供給配管である第1供給配管
26 第1供給配管を構成するダクト本体
27 第1供給配管を構成する給気グリル
29,39 接続ダクト部材
29B,39B 収容部
35 空気供給配管である第2供給配管
36 第2供給配管を構成するダクト本体
45 空気供給配管である第3供給配管
46 第3供給配管を構成するダクト本体
50 イオン発生器
57 第1供給配管を構成する給気グリル
57 収容部

Claims (3)

  1. 建物の外部の新鮮な空気を室内に供給するとともに、室内の空気を外部に排気する建物の換気構造において、
    前記新鮮な空気を取り入れる外部空気取入配管と、
    この外部空気取入配管から取り入れた空気を前記建物の室内側に強制的に送り込む換気体と、
    この換気体と前記室内との間に配置される空気供給配管とを備え、
    前記空気供給配管の先端には、吹き出し口が室内に臨む給気グリルが設けられ、
    前記給気グリルは、前記空気供給配管の内径とほぼ同じ寸法の内径となった上部を有し、この上部には、当該上部の径方向外方側に突出する収容部が形成され、
    前記収容部には、プラス、マイナスのイオンを発生するイオン発生器が設けられていることを特徴とする建物の換気構造。
  2. 請求項1に記載の建物の換気構造において、
    前記収容部は前記イオン発生器を収容したとき前記空気供給配管と前記給気グリルの上部との間の風路が変化しない大きさに形成されていることを特徴とする建物の換気構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の建物の換気構造において、前記換気体は、一つで複数の部屋に新鮮な空気を供給するとともに、室内の空気を外部に排気するセントラル換気ユニットであることを特徴とする建物の換気構造。
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