JP2000018638A - 空調設備 - Google Patents

空調設備

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JP2000018638A
JP2000018638A JP10185342A JP18534298A JP2000018638A JP 2000018638 A JP2000018638 A JP 2000018638A JP 10185342 A JP10185342 A JP 10185342A JP 18534298 A JP18534298 A JP 18534298A JP 2000018638 A JP2000018638 A JP 2000018638A
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JP
Japan
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air
room
wall
ceiling chamber
bed
Prior art date
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Pending
Application number
JP10185342A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Osada
真一郎 長田
Kazuyoshi Nasuhara
和良 那須原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
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Publication of JP2000018638A publication Critical patent/JP2000018638A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベッドを常備する室に適用する空調設備を効
率的な換気を行い得るものとする。 【解決手段】 室内壁面11の下部に給気の吹出口13
を設け、その吹出口からベッド2の下方に給気を吹き出
し、室内の上部に設けた吸込口14により室内空気を吸
い込むことにより、ベッドの周囲から上昇する上昇気流
を室内に生ぜしめる構成とする。壁面を中空構造として
その内部空間を給気経路として利用する。室の上部に設
けた天井チャンバ10を壁面上部に設けた開口部12に
より壁面の内部空間と連通せしめる。天井チャンバに面
するスラブに対して蓄熱可能とし、そのスラブを蓄熱媒
体としてその保有熱を天井チャンバへの給気に対して放
熱せしめる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば医療施設
における病室や老人保健施設の療養室等のようにベッド
が常備される室に適用する空調設備に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の施設における空調設備として
は、快適な温湿度環境を維持できることはもとより、臭
気対策も重要である。また、最近においては建材等から
発生する有害ガスによる悪影響も懸念されている。臭気
や有害ガスに対する対策としては十分な換気を行うこと
が最も一般的かつ有効であるとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、換気量を単に
増やせば当然に冷暖房負荷が増大してしまうから好まし
くなく、そのため効率的に換気を行い得る有効な手段が
望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ベッ
ドを常備する室に適用する空調設備であって、室内壁面
の下部に給気の吹出口を設けて該吹出口から前記ベッド
の下方に給気を吹き出すとともに、室内の上部に設けた
吸込口により室内空気を吸い込むことにより、前記ベッ
ドの周囲から上昇する上昇気流を室内に生ぜしめる構成
としたものである。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記壁面を中空構造としてその内部空間を給気経路
として利用する構成としたものである。
【0006】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記室の上部に天井チャンバを設けるとともに前記
壁面の上部に開口部を設けてそれら天井チャンバと壁面
の内部空間とを連通せしめ、前記天井チャンバへの給気
を前記開口部から壁面の内部空間を通して前記吹出口よ
り吹き出す構成としたものである。
【0007】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記天井チャンバに面するスラブに対して蓄熱可能
とし、該スラブを蓄熱媒体としてその保有熱を天井チャ
ンバへの給気に対して放熱せしめる構成としたものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明の第1実施形
態を示すものである。これは本発明の空調設備を病院の
病室(4床室)に適用した場合のもので、符号1は病
室、2はベッド、3は病室1に隣接している便所、4は
同じく洗面所、5は廊下である。
【0009】符号6は各病室1に供給する給気を調整す
る空調機であり、本例においては病室1から還気を取ら
ない全外気形(オールフレッシュ形)のものが採用され
ている。廊下5の天井裏には空調機6からの給気を各病
室1に供給するための主ダクト7が横引きされ、その主
ダクト7からVAVユニット8を介して給気ダクト9を
分岐して病室1の天井チャンバ10内に給気を吹き出す
ようになっている。
【0010】病室1を区画している壁面11は中空構造
とされていて、その上部は天井チャンバ10内に面して
おり、そこには開口部12が設けられ、壁面11の下部
には開口部12の直下に位置して吹出口13が設けられ
ている。そして、天井チャンバ10に吹き出された給気
は開口部12から壁面11内に流れ込み、壁面11内を
下向きに流れ、吹出口13からベッド2の下方に吹き出
すようになっている。なお、中空構造の壁面11は下地
材であるスタッドにより区画されていることが通常であ
るから、その区画をそのまま給気経路として利用するこ
とができる。
【0011】また、便所3の天井面には吸込口14が設
けられ、その吸込口14から便所3および病室1内なら
びに廊下5から空気が吸引されて排気ダクト15、排気
主ダクト16を通して排気ファン17により排気される
ようになっている。
【0012】上記構成の空調設備では、吹出口13から
ベッド2の下方に吹き出された給気がベッド2の周囲か
ら上昇気流となって室内を上昇し、天井面に沿って流れ
て吸込口14および上部ドアガラリ23から排気され
る。したがってベッド2の周囲の空気が局所的に給気に
置換されるような状態で換気が有効に行われる。特に、
ベッド2の周囲にはそこに横たわっている人の体温によ
る上昇気流が自ずと生じるから、ベッド2の下方に吹き
出された給気はそのような上昇気流により誘引されて効
果的に上昇することになる。なお、上記の場合、上昇気
流が乱されることなく効果的に生じるためには、吹出口
13からの吹出流速は小さい方が良く、たとえば0.1
m/s以下とすることが好適である。
【0013】上記空調設備では、通常のように室内全体
に対する換気を行う場合に比較して少風量で効果的な換
気を行うことが可能となり、したがって臭気対策、有害
ガス対策上有利であることはもとより、運転費の軽減、
省エネルギーに寄与し得る。
【0014】また、上記の場合、中空構造の壁面11の
内部空間を給気経路として利用するとともに、天井チャ
ンバ10を設けてそれら天井チャンバ10と壁面11内
とを開口部12により連通させたから、天井チャンバ1
0へ給気する給気ダクト9を設けるのみで他のダクトを
省略でき工費を節減できる。ただし、必要であれば壁面
11内にダクトを組み込んだり、天井内にダクトを設け
ても良い。また、壁面11全体を壁チャンバとすること
も考えられ、その場合にはベッド2の位置を変更したよ
うな場合にはそれに応じて吹出口13の取付位置も自由
に変更することが可能となる。また、各吹出口13を開
閉可能とし、必要に応じて所望の吹出口13を閉じて給
気を停止するようにしても勿論良い。
【0015】図4〜図6は本発明の第2実施形態を示す
ものである。本第2実施形態は上記第1実施形態を基本
とし、天井チャンバ10に面するスラブ18を蓄熱媒体
として利用するようにしたものである。
【0016】すなわち本第2実施形態では、天井チャン
バ10内から空気を吸引して空調機6に還気する還気ダ
クト19を設けるとともに、その還気ダクト19に排気
ファン20を接続した構成が付加されている。そして、
夜間等の空調を停止しているときに、図5に示すように
ダンパ21を開いて天井チャンバ10内の空気を空調機
6に還気して循環させることにより、天井チャンバ10
内を所定温度(たとえば冷房シーズンにおいては15〜
20゜C程度、暖房シーズンにおいては30゜C程度)
として、天井チャンバ10に面しているスラブ18に対
して蓄熱するための蓄熱運転を行い、その保有熱を空調
運転時に図4に示すように天井チャンバ10内に放熱せ
しめて利用するようになっている。そのような蓄熱運転
を行うことにより、本第2実施形態の設備は熱源機の容
量軽減と省エネルギーを図ることができるものである。
【0017】また、中間期等の外気温度条件が満たされ
る場合には、図5に示すように外気による蓄熱運転を行
うこともできる。すなわち、冷房シーズンの夜間等にお
いて外気温度が室内設定温度よりも低い場合(より厳密
には外気エンタルピが室内エンタルピよりも低い場合)
には、ダンパ21を閉じてダンパ22を開き、空調機6
により取り入れた外気を処理することなくそのまま天井
チャンバ10に吹き出すとともに、還気ダクト19を通
して排気ファン20により直接的に排気することによ
り、床スラブ18を外気温度まで冷却することでその蓄
熱(蓄冷)を行うこともでき、それにより自然エネルギ
ーを有効に利用した蓄熱運転を行うことができる。
【0018】なお、本発明において採用する空調機6の
形式は任意であり、エアハンドリングユニットや直膨形
パッケージエアコンはもとより、各病室1の天井チャン
バ10内に隠蔽形のファンコイルユニットを設けること
でも良い。また、病室1を対象とする場合には上記実施
形態のように全外気形の空調機6を採用することが好適
であるが、それに限定されることはなく、第2実施形態
において設けたような還気ダクト19を利用して室内空
気の一部を還気して循環させる形式の空調機により通常
の運転を行うものとしても良い。勿論、本発明は医療施
設における病室のみならず、老人保健施設等における療
養室等のベッドを常備している室全般に広く適用できる
ことは言うまでもない。
【0019】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、室内
壁面の下部に給気の吹出口を設けてそこからベッドの下
方に給気を吹き出し、室内の上部に設けた吸込口により
室内空気を吸い込むことにより、ベッドの周囲から上昇
する上昇気流を室内に生ぜしめる構成としたので、ベッ
ドの周囲の空気が局所的に給気に置換されるような状態
で換気が有効に行われ、したがって通常のように室内全
体に対する換気を行う場合に比較して少風量で効果的な
換気を行うことが可能となり、したがって臭気対策、有
害ガス対策上有利であることはもとより、運転費の軽
減、省エネルギーに寄与し得る。
【0020】請求項2の発明は、壁面を中空構造として
その内部空間を給気経路として利用する構成としたの
で、壁面内にダクトを設けるような必要がなく、また壁
面全体を壁チャンバとして吹出口の位置を自由に変更す
るようなことも可能であり、合理的である。
【0021】請求項3の発明は、天井チャンバを設けて
それと壁面の内部空間とを開口部により連通せしめたか
ら、天井に対するダクトも不要となり、より合理的であ
る。
【0022】請求項4の発明は、天井チャンバに面する
スラブを蓄熱媒体として利用する構成としたので、熱源
容量の軽減と省エネルギーを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態である空調設備の概要
を示す側面図である。
【図2】 同、平面図である。
【図3】 同、正面図である。
【図4】 本発明の第2実施形態である空調設備の概要
を示す側面図である。
【図5】 同、空調機による蓄熱運転を行っている状態
を示す図である。
【図6】 同、外気による蓄熱運転を行っている状態を
示す図である。
【符号の説明】 1 病室 2 ベッド 6 空調機 10 天井チャンバ 11 壁面 12 開口部 13 吹出口 14 吸込口 18 スラブ(蓄熱媒体)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッドを常備する室に適用する空調設備
    であって、室内壁面の下部に給気の吹出口を設けて該吹
    出口から前記ベッドの下方に給気を吹き出すとともに、
    室内の上部に設けた吸込口により室内空気を吸い込むこ
    とにより、前記ベッドの周囲から上昇する上昇気流を室
    内に生ぜしめる構成としたことを特徴とする空調設備。
  2. 【請求項2】 前記壁面を中空構造としてその内部空間
    を給気経路として利用する構成としたことを特徴とする
    請求項1記載の空調設備。
  3. 【請求項3】 前記室の上部に天井チャンバを設けると
    ともに前記壁面の上部に開口部を設けてそれら天井チャ
    ンバと壁面の内部空間とを連通せしめ、前記天井チャン
    バへの給気を前記開口部から壁面の内部空間を通して前
    記吹出口より吹き出す構成としたことを特徴とする請求
    項2記載の空調設備。
  4. 【請求項4】 前記天井チャンバに面するスラブに対し
    て蓄熱可能とし、該スラブを蓄熱媒体としてその保有熱
    を天井チャンバへの給気に対して放熱せしめる構成とし
    たことを特徴とする請求項3記載の空調設備。
JP10185342A 1998-06-30 1998-06-30 空調設備 Pending JP2000018638A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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