JP4065810B2 - 付着防止性を有するソフトカプセルの製造方法並びにこの方法によって製造された付着防止性を有するソフトカプセル - Google Patents

付着防止性を有するソフトカプセルの製造方法並びにこの方法によって製造された付着防止性を有するソフトカプセル Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薬剤等を内包したソフトタイプのゼラチンカプセルに関するものであって、特に高温・多湿下においてもカプセル同士の付着あるいはカプセルの容器等への付着を防止することを前提としながらも、カプセル外皮部が文字通りソフトな状態に形成されるソフトカプセルを、能率的に製造し得る新規な製造手法に係るものである。
【0002】
【発明の背景】
例えば薬液等を内包するソフトタイプのゼラチンカプセルにあっては、内容物を覆う外皮としてのカプセル皮膜は、その強度や弾力性等を高めるため、ゼラチン溶液にグリセリン、ソルビトール等の可塑剤が配合されるのが一般的である。
しかしながら、可塑剤の配合率を上げると、カプセルに粘着性を必然的に付与してしまう性質があり、特に高温下や多湿下においては、この粘着性が著しく現れるため、環境条件によっては、ソフトカプセルの瓶詰め工程や包装工程等におけるカプセルの滑走性(滑り易さ)を悪化させ、これらの作業を行い難くするとともに、容器充填後においても容器内でカプセル同士が付着したり、カプセルが容器に付着したりして、容器から容易に取り出せないことがあった。
【0003】
一方、可塑剤の配合量を低くすれば、このような粘着性を抑えることはできるが、主に低温下や低湿下にあっては、カプセル外皮部の弾力性が不足し、カプセル強度が低下するため、外皮が硬化し、ひび割れ、内容物の漏洩という問題を生じることがあった。
このため可塑剤の配合量は適度に高めながらも、付着性を抑制する種々の手法が案出されているが、実用上、充分な付着防止効果が得られるものは、まだなく、またカプセル外皮部の感触がソフトでなくなるものがほとんどであった。
【0004】
【従来の技術】
このような状況下、本出願人はカプセル外皮の表面に、ベーキングパウダー等の粉末を付着させることによって、カプセルの付着性を防止する製造手法を開発し、特許出願に至っている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−178376公報
【0006】
この特開2001−178376は、実用上、充分な付着防止効果が得られる上、ソフトカプセルの外皮も、その名の通りソフトに形成できる点で、相応の効果が得られるものであったが、比較的、乾燥に手間が掛かるという点で、まだ開発の余地があった。
すなわち、特開2001−178376は、ゼラチンをカプセル状に形成した後、外皮表面に粉末をまんべんなく付着させる手法であるため、乾燥は、例えば粉末をカプセル外皮の表面に付着させながら乾燥する第一工程、余分に付着した粉末を除去しながら乾燥する第二工程、余分に付着した粉末や油脂を拭き取りながら乾燥する第三工程等の複数の段階に分かれ、複数の乾燥機を要し、また多くの乾燥時間を要する点で改善の余地があった。
【0007】
更に乾燥には専ら回転ドラム式のいわゆるタンブラー乾燥機が適用され、カプセルをドラム内で転動させながら乾燥させるものであるが、乾燥の際、本来はカプセルに付着させる粉末が詰まり、ドラムの回転を阻害する等、乾燥が円滑に行えないこともあった。なおソフトカプセルの乾燥にあたり、タンブラー乾燥機が使用されるのは、乾燥中、カプセルの外形(ほぼ紡錘形状もしくは略回転楕円形状)を変形させないためであり、またカプセル同士の付着を防止するためである。
【0008】
【開発を試みた技術的課題】
本発明は、このような背景を認識してなされたものであって、ソフトカプセルに充分な付着防止性を付与することを前提とし、カプセル外皮も文字通りソフトに形成でき、より一層、能率的に製造が行える新規なソフトカプセルの製造手法の開発を試みたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち請求項1記載の付着防止性を有するソフトカプセルの製造方法は、溶融状態のゼラチン溶液に、疎水性の粒状物質を粉末状態でほぼ均一に配合し、カプセルの外皮部分となる皮膜部を形成した後、乾燥させて目的のソフトカプセルを得るようにした方法において、
前記カプセル外皮部は、乾燥によって含有水分が蒸発されることに伴い、添加されていた疎水性の粒状物質が、外皮表面に凹凸面を形成するように出現するものであり、この凹凸面によって付着防止性をカプセルに付与するようにしたものであって、
前記粒状物質の配合にあたっては、カプセル外皮部の約重量%〜30重量%程度の添加量とし、更にその配合操作においてはゼラチン溶液の温度が80℃を超えないように設定するとともに、疎水性物質の攪拌も短時間に抑え、疎水性物質を配合する段階での糊化を抑制しながら行うようにし
前記ゼラチン溶液に配合される疎水性の粒状物質は、加圧によって糊化するものであることを特徴として成るものである。
この発明によれば、ソフトカプセルの付着防止効果を顕著なものにしながら、外観的に美観を損なうことなく、またシール性の低下を抑制したソフトカプセルを比較的容易に製造することができる。すなわち本発明は、従来のソフトカプセル製造方法と比較すると、溶融状態のゼラチン溶液にカプセル外皮部の約重量%〜30重量%程度の疎水性の粉末をほぼ均一に分散させ、かつ、溶融状態のゼラチン溶液に、疎水性物質を配合する段階での糊化を抑制する点が異なり、その他には大幅な変更を加えないので、常法による原料液調合方法、ソフトカプセル製造方法を、ほとんど、そのまま踏襲することができる。また製造機から取り出したソフトカプセルを乾燥する際には、粉末を付着させながら乾燥させる必要がないため、乾燥工程を大幅に簡略化することができる。
また、例えば疎水性の粒状物質を添加したゼラチン溶液からゼラチンシートを形成し、これを一対のダイロール間に拝み合わせ状態に導き、ダイロールの突き合わせ作用によってカプセル周囲を接合する場合、ダイロールから受ける圧力によって疎水性の粒状物質を糊化させることで、ゼラチンが本来有する高いシール性や強度等を、より高めることができる。因みに、一般的には、配合物の添加によってゼラチンが本来有するシール性や強度は損なわれる傾向にあるが、本発明では、粒状物質を糊化させることによって、これら性状の更なる強化を図っている。
【0010】
また請求項記載の付着防止性を有するソフトカプセルの製造方法は、前記請求項記載の要件に加え、前記ゼラチン溶液に配合される疎水性の粒状物質は、コーンスターチ、澱粉、片栗粉、米粉のうちの、いずれか一つまたは複数の混合物であることを特徴として成るものである。
この発明によれば、ゼラチン溶液に添加する粉末状の粒状物質を具体的なものとする。
【0011】
また請求項記載の付着防止性を有するソフトカプセルの製造方法は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記カプセル外皮の内側には液体状の内容物が充填されることを特徴として成るものである。
この発明によれば、例えば製造後のカプセルに、輸送に伴う衝撃が加えられたり、あるいは温度変化に伴う伸縮や体積変化等が生じても、外皮部が破損し、内容物が漏洩してしまうことを防止できる。
【0012】
また請求項記載の付着防止性を有するソフトカプセルは、ゼラチンの他、グリセリン等の可塑剤を主成分としたカプセル外皮部を有するソフトカプセルにおいて、前記請求項1、2または3記載の製造方法によって製造されたことを特徴として成るものである。
この発明によれば、名称のイメージ通り柔らかく、しかも付着防止性に優れたソフトカプセルが得られるだけでなく、カプセル乾燥工程の大幅な改善ができる。このためソフトカプセルの生産コストや生産性についての改善効果をも有する。
なおゼラチンは、元来、動物由来であるため、食品等の原材料としては非常に高価なものであるが、ソフトカプセルの外皮原料としては、希有な物質だけに他に適当なものがなく、使用せざるを得ない状況にあり、これがソフトカプセルのコストアップの一因となっていた。従って、価格的競争力としては、他の医薬品や健康食品(錠剤や顆粒剤等)と比較した場合、弱い面があり、このようなコストや生産性に対する要求は常に求められていた。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。説明にあたっては、ソフトカプセル1の一般的な構造と、このようなカプセルに付着防止性を付与する手法等について概略的に説明した後、具体的な実施例(成分組成)を幾つか示しながら、本発明の付着防止性を有するソフトカプセルの製造方法と、その効果について説明する。
【0014】
ソフトカプセル1の基本構造は、例えば図1に示すように、薬液等の内容物Nを、ゼラチンを主成分とする外皮部2で皮膜して成るものである。
ここで内容物Nとしては、医薬品の他、食品、調味料(調味油)、化粧品、入浴剤、雑貨(玩具・接着剤等)など適宜の目的の材料を用いることができる。またその内包状態(充填状況)としては、液体状の他、ゲル状、粉粒体、あるいは適宜これらを混入した状態、例えば液体に粉体を混合させた粉体含有懸濁液等とすることが可能である。なお以下の説明においては、主に液体状の内容物Nを充填した場合について説明する。
【0015】
外皮部2は、その生地原料となるゼラチン溶液Gの段階で、強度や弾力性等を高めるためにグリセリンやソルビトール等の可塑剤が配合されるのが一般的であるが、このような可塑剤を多く配合するほど、カプセルに付着性も与えてしまう。特に高温・多湿下においては、この付着性が顕著に現れるため、環境条件によっては、ソフトカプセル1の瓶詰め工程や包装工程等においてカプセルの滑走性(滑り易さ)が悪化し、これらの作業が困難になる場合がある。またソフトカプセル1を容器に充填した後でも容器内でカプセル同士が付着したり、カプセルが容器に付着したりして、商品価値を著しく損なうことがあった。本発明はカプセルの強度や弾力性等をある程度高めながらも、このような付着性を防止することを目的としたものである。
【0016】
次に、このような基本構造を有するソフトカプセル1に付着防止性を付与する手法について概略的に説明する。
外皮部2は、上述したようにゼラチンを基剤とし、このものにグリセリン等の可塑剤が配合されて成るゼラチン溶液Gを出発素材とするものである。そして本発明では、このようなゼラチン溶液Gに、更に疎水性の粒状物質Pを粉末状態で均一に添加する。つまり、疎水性の粒状粉末を、あたかも外皮部2の生地となるゼラチン溶液Gに均一に練り込むものである。ここで疎水性の粒状物質Pを添加した原料を、特にゼラチン溶液Gと区別して示す場合には、外皮原料2Aとする。
【0017】
なお粉末状の粒状物質Pは疎水性であるため、ゼラチン溶液G(水分)と接触しても、溶解や分解(加水分解)されることはなく、微細な粒状(粉末形状)を維持したまま、ゼラチン溶液G(外皮部2)中に分散状態で存在する(図1(a)参照)。そしてこのように形成されたソフトカプセル1を乾燥させると、外皮部2に含まれていた水分が蒸発するため、相対的に、溶液中に含まれていた粉末状の粒状物質Pがカプセル表面に出現してくる。これを微視的に視ると、粉末状の粒状物質Pがカプセル表面で微細な凹凸面2aを形成した状態となる(図1(b)参照)。言い換えれば、粉末状の粒状物質Pによる凹凸面2aが、粘着性を有するゼラチン層の表面を、あたかも被覆したような状態となっており、これによってゼラチン層の付着性を防止している。なおゼラチン層の表面に粉末がほぼ均一に付着した状態は、上記特開2001−178376とほぼ同じであり、このため同様の付着防止効果が得られるものと考えられる。
【0018】
そしてソフトカプセル1の付着性が防止されることによって、滑走性が向上し、例えば成形後のカプセルを次の包装工程等に移送する際、コンベヤ等に付着することがなく、スムーズに送ることができ、包装作業が効率的に行える。またソフトカプセル1を容器等に充填した後、カプセル同士がくっついたり、カプセルが容器に付着し、取り出せなくなること等が防止できる。
なおゼラチン溶液Gに添加される疎水性の粒状物質Pとしては、例えばコーンスターチ、澱粉、片栗粉、米粉等の粉末が適用できるが、適宜これらを複数、混合して適用することも可能である。
【0019】
また上記粉末の添加比率としては、外皮部2の約1重量%〜30重量%程度が好ましく、更には約5重量%〜15重量%程度がより好ましい。なお添加割合の好ましい比率が1重量%以上であるのは、1重量%より少ない場合には、ソフトカプセル1の付着防止効果が顕著に見られないためである。また添加割合の好ましい比率が30重量%以下であるのは、30重量%より多い場合には、ソフトカプセル1の外皮表面に白い粉が吹いたような状態になり、外観的な見栄えが良くないことと、外皮部2のシール性が低下する傾向があるためである。しかしながら、粉末の添加量が多いほど、カプセル同士の付着防止効果は顕著に現れ、またカプセルの乾燥時間も大幅に短縮できることが、本出願人の行った実験から判明している。
【0020】
なお上記粉末は微細(微粉末)なものであれば、特にその粒径(大きさ)に制限はないが、好ましくは10〜300μm、より好ましくは10〜150μm程度である。
因みに「カプセル」という用語は、本来、容器を意味するため、一般には内容物が充填されているものを示すが、本発明ではゼラチン溶液Gに疎水性の粉末を分散させて付着性を防止するため、ゼラチンそのものの付着性を防止する上では、特に内容物を充填していない、ゼラチン(外皮原料2A)のみで形成される製品にも適用可能である。従って、ここでの「カプセル」とは、内容物を内包していない外皮原料2Aのみで形成される製品も含むものとする。
【0021】
次に上述した外皮原料2Aをカプセル状に成形する装置について概略的に説明する。ソフトカプセル1は、一般に、ロータリーダイ式自動ソフトカプセル製造機により製造されるものであり、手法そのものは、通常のソフトカプセル製造方法を踏襲する。
【0022】
ロータリーダイ式自動カプセル製造機10は、一例として図2に示すように、溶融状態の外皮原料2Aを冷却しながら適宜の厚さのシート状に形成するシート成形部11と、成形したゼラチンシートSによって内容物Nをカプセル状に内包するカプセル成形部12と、ゼラチンシートSがカプセル状に成形される以前の段階でゼラチンシートSに対して内容物Nを送り込む内容物供給部13と、形成されたソフトカプセル1を製造機から取り出すカプセル取出部14とを具えて成るものである。以下、各構成部について説明する。
【0023】
まずシート成形部11について説明する。このものは、外皮原料2A(ゼラチン溶液G)をシート状に固化形成する部位であり、成形された二枚のゼラチンシートSを前記カプセル成形部12に対して拝み合わせ状態に供給するため、一例としてカプセル成形部12を挟んで左右に一対設けられる。
【0024】
そしてシート成形部11の後方や上方等には、溶融状態の外皮原料2Aを収納するための原料タンク(図示省略)を設けるとともに、この原料タンクから供給ホース20を引き出すものである。また原料タンク内には外皮原料2Aの溶融状態を確保するためのヒータを設けるものであり、溶融状態の外皮原料2Aは、供給ホース20を介して、原料タンクからスプレダーボックス21に供給される。その後、外皮原料2Aは、スプレダーボックス21の下方に設けられた冷却ドラム22に送り込まれ、ここで適宜の温度に冷やされながら適宜の厚さのシート状に成形され、カプセル成形部12に送り込まれる。
【0025】
以上述べた部位がシート成形部11となるものであり、この後、ゼラチンシートSが供給されて行く側にカプセル成形部12が設けられるものであって、両成形部を中継するようにフィードロール23が設けられる。すなわち冷却ドラム22を巡って冷却されてきたゼラチンシートSは、複数のフィードロール23の間をジグザグ状に通過しながらカプセル成形部12に送られる。
【0026】
次にカプセル成形部12について説明する。このものは、一例として図3に示すように左右一対のダイロール26を主要部材として成り、このうち一方のダイロール26が固定され、他方がこの固定されたダイロール26に対し接近離反自在に構成される。
また各ダイロール26には、その表面に適宜の形状の成形凹部27と、その周縁部に成形突起28が形成されるものであって、例えば、ほぼ紡錘状ないしは略回転楕円形状を呈するソフトカプセル1を成形する場合、この成形凹部27は中央部が凹陥した長円状に形成される。そして一対のダイロール26は、互いの成形突起28をほぼ合致させる状態で回転し合うことにより、ゼラチンシートSを引き込みながら、タイミング良く突き合わせ、カプセル周囲の縫合(接合)を行うものである。
【0027】
次に内容物供給部13について説明する。このものは、カプセル周囲の縫合が完了する前までに、ゼラチンシートSに対して、液体状等の内容物Nを供給(噴射)するものであり、先端がダイロール26の間に充分に入り込むように形成された突出状のノズル31を主要部材として成る。
内容物供給部13は、一例として図2に示すように、上部に原液ホッパ32を設け、この内部に原液(内容物N)を貯留する。そして原液ホッパ32の下方には、ポンプユニット33を設けるものであって、これは適宜、プランジャ等が多数組み合わされて成り、複数の経路から所定のタイミング、圧力等で内容物Nを噴射させ、デリバリーパイプ34を経由して、ノズル31からゼラチンシートSに吐き出される。
【0028】
次にダイロール26の下方において、成形後のソフトカプセル1を取り出すカプセル取出部14について説明する。成形後のソフトカプセル1は、ダイロール26の成形凹部27に嵌まり込むことが多いため、このようなソフトカプセル1を、ダイロール26に接触するように設けた掻取ブラシ37で掻き落とすとともに、掻き落としたソフトカプセル1をダイロール26の回転軸方向に沿うように設けた一対の前送コンベヤ38によって、製造機前面に搬送して取り出すものである(図2参照)。また一対の前送コンベヤ38の間には、一例として図2に示すように、ソフトカプセル1が打ち抜かれた後のブランクシートS′を、両側から挟み込み、そのまま下方に送り込む、フリーローラ39(挟み込み幅、調節自在)を設けるものである。なおこのフリーローラ39は、ソフトカプセル1がブランクシートS′にも残留することを考慮して、ブランクシートS′上にとどまったソフトカプセル1を、どちらかの前送コンベヤ38上に排出し得る構成であることが好ましい。またソフトカプセル1は、前送コンベヤ38によって製造機前面まで搬送された後、更に他のコンベヤ40に移載等され、次の乾燥工程に搬送される。
【0029】
以下、本発明におけるソフトカプセル1の成分組成を例示しながら、本発明の付着防止性を有するカプセルの製造方法について、より具体的に説明する。
(1)実施例1
実施例1では、まずゼラチン100重量部、グリセリン30〜80重量部、水70〜90重量部、還元麦芽糖水飴10〜40重量部、還元デンプン10〜40重量部をゼラチン仕込み用真空式撹拌釜に投入し、温度65〜75℃で均一に溶解してゼラチン溶液Gを製造する。
【0030】
その後、コーンスターチ、澱粉、片栗粉、米粉等の疎水性の粒状物質Pを、いずれか一種もしくは二種以上の混合状態で1〜30重量部、上記ゼラチン溶液Gに投入した後、攪拌して、粒状物質Pが均一に分散した外皮原料2Aを得る。このとき温度は、80℃を越えないように設定するものであり、より好ましくは約75℃以下に設定するものである。これは、ゼラチン溶液Gに投入した粉末状の粒状物質Pを糊化させずに、外皮原料2Aの中で粒状物質Pを均一に分散させるためである。もちろん粒状物質Pの糊化を防止するには、単に温度に留意するだけでなく、攪拌時間も短くすることが望ましい。
その後、粉末状の粒状物質Pを均一に含む外皮原料2Aを、真空下脱泡した後、100〜150メッシュの濾過器によって濾過してソフトカプセル製造機(ロータリーダイ式自動カプセル製造機10)の原料タンクに投入する。
【0031】
原料タンク内に投入された外皮原料2Aは、次いで、供給ホース20によってスプレダーボックス21内に供給され、そのスリット状の吐出孔から溶融状態で吐出された後、その下方に位置する冷却ドラム22によって冷却されてシート状に成形される。なおこのようなゼラチンシートSは、一例として図2に示すように、カプセル成形部12の左右両側において二枚同時に形成されるものであって、これら二枚のゼラチンシートSは表裏に薄く離型油(短・中鎖飽和脂肪酸、硬化油等)が塗布された後、カプセル成形部12に送り込まれる。なお離型油を塗布することによってカプセル製造機の金型(ダイロール26)からの剥離性が向上し、また製造直後のカプセル同士の付着が防止されるものである。
【0032】
カプセル成形部12では、二枚のゼラチンシートSは、一例として図3に示すように、一対のダイロール26間に拝み合わせ状態に送り込まれるとともに、その上方に位置するノズル31から所定のタイミングで内容物Nが供給される。すなわちダイロール26に供給された二枚のゼラチンシートSは、その周面に設けられた多数の成形突起28の突き合わせ作用によって、一つずつ個別にカプセル周囲(成形凹部27の周囲)が縫合されて行く。この際、ゼラチンシートSは成形突起28によって例えば150〜200kg程度の圧力を受けるため、高温雰囲気下でなくても、縫合部分の粒状物質Pが糊化し、これによってゼラチン素材そのものが有している優れたシール性や強度等を更に高めるように、縫合がなされる。
【0033】
周囲の縫合が完了したソフトカプセル1は、成形凹部27やブランクシートS′等から取り出された後、乾燥される。ここでは、ソフトカプセル1の形状やその性状に因み、タンブラー乾燥機(回転ドラム式乾燥機)が一般に使用される。なお、粉末をカプセルの表面に付着させる上記特開2001−178376では、粉末を付着させながら乾燥する第一工程、余分に付着した粉末を除去しながら乾燥する第二工程、余分に付着した粉末や油脂を拭き取りながら乾燥する第三工程等、複数の段階を経るものであった。
【0034】
これに対し本発明は、予め粉末状の粒状物質Pをゼラチン溶液Gに均一に分散させるようにしたため、少なくとも粒状物質Pを付着させながら乾燥する工程は必要なく、また必ずしも複数の乾燥機を使用する必要もない。このように本発明では、付着防止性を付与する手法を異ならせながらも、上記特開2001−178376と同等の効果が得られるようしており、なお且つ乾燥工程を大幅に改善し(乾燥時間の短縮及び乾燥機の数の減少等)、より一層の生産性向上が達成できるようにしている。
なおこの実施例1で製造されたソフトカプセル1は、文字通り感触的にソフトなものであり、カプセル同士等の付着性が改善されたカプセルである。
【0035】
(2)実施例2
上記実施例1に対し、実施例2は、一般的なソフトカプセルの硬度を有しながら(非ソフト)、付着性を防止したソフトカプセルである。
この実施例2では、成分組成がゼラチン100重量部、グリセリン30〜45重量部、水70〜90重量部である点が実施例1と異なり、それ以外は実施例1の製造手法を踏襲するものである。
なお外皮部2に対しては着色剤を添加することで、あらゆるカラーバリエーションを作成することができる。
【0036】
以下、本発明のソフトカプセル1の性状や付着防止効果等を確かめるために行った試験について説明する。
検体としては、表1に示した成分組成に基づき、三種の外皮原料2Aを製造してソフトカプセルを製造した。なお本発明方法による二種の検体を実施例3、実施例4とし、特に付着防止性を付与していない従来のカプセルを比較例と表示した。また内容物Nとしては、適宜の素材が適用できるが、ここでは大豆油を適用した。
因みに実施例3の検体は、感触がソフトで、なお且つ付着性が改善された(付着防止効果に優れた)カプセルであり、実施例4の検体は、通常のカプセル(比較例)と同等の表面硬度を有し、付着性が改善されたカプセルである。
【0037】
【表1】
Figure 0004065810
【0038】
〔1〕比較試験1(各検体の物性試験)
上記表1の成分組成で製造されたソフトカプセル1について下記の項目について試験を行い比較検討した。その結果を表2に示す。
〔外観検査〕 目視による。
〔崩壊試験〕 日局崩壊試験法に準拠して試験した。
〔外皮水分〕 赤外線水分計(Kett社製、FD−230)を使用し、日局乾燥減量試 験法に準拠して試験した。
〔破壊加重(加圧に対する強度)〕 木屋式硬度計(株式会社藤原製作所製、最大加重3 0kg)を用いて試験した。
【0039】
【表2】
Figure 0004065810
【0040】
この結果、実施例3及び実施例4は、比較例に比べて、特に外観的な見栄えや強度等において著しい低下は、認められなかった。
【0041】
〔2〕比較試験2
この比較試験は、疎水性の粒状物質Pをゼラチン溶液Gに添加したことによる、付着防止効果を確認するために行った試験である。
高温・多湿下におけるソフトカプセル1の付着度合いを観察するために、まず上記実施例3、実施例4及び比較例と同様の検体を20カプセルずつ用意する。そして、これらを6号ガラスサンプル瓶に入れ、開栓状態で40℃、75%RHの恒温・高湿器内にて48時間保存し、室温に戻した後に、このサンプル瓶を表3に示す状態にした場合、サンプル瓶から脱離、落下したソフトカプセルの数によって、各検体の付着性を判定した。
この場合、少ない衝撃で落下したソフトカプセルの数が多いほど付着性が低い(付着防止効果が高い)ことを示している。その結果を表4に示す。
【0042】
【表3】
Figure 0004065810
【0043】
【表4】
Figure 0004065810
【0044】
この表4から実施例3、実施例4にあっては、高温・多湿下におかれた場合であっても、付着性が極めて抑制されること(顕著な付着防止効果)が認められた。
【0045】
【発明の効果】
上記発明によれば、外皮部2を構成するゼラチン溶液Gにコーンスターチ、澱粉、片栗粉、米粉等、疎水性の粒状物質Pを粉末状態で均一に添加することで、例えばカプセル同士の付着性をほぼ完全に防止することができる。このためソフトカプセル1の乾燥に要する回転ドラム式乾燥機(タンブラー乾燥機)の数を大幅に減らすことができ、乾燥時間も短縮でき、ひいてはカプセルの製造コストや生産性の改善にも寄与する。
またカプセルは付着性のないことに加え、ソフトという名称のイメージ通り柔らかいカプセルが得られる。
更に、従来のソフトカプセルでは、乾燥が充分でないと、カプセル同士の付着性が増してしまい、瓶詰め工程や他の小分け包装工程において、カプセルの滑走性が損なわれ、作業性を悪くするなどの不具合を生じることがあったが、本発明では、このようなことが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の付着防止性を有するソフトカプセルを、乾燥前後で示した骨格的断面図である。
【図2】 ロータリーダイ式自動ソフトカプセル製造機の一例を示す斜視図である。
【図3】 ダイロールによってゼラチンシートがカプセル状に成形される様子を拡大して示す説明図である。
【符号の説明】
1 ソフトカプセル
2 外皮部
2A 外皮原料
2a 凹凸面
10 ロータリーダイ式自動ソフトカプセル製造機
11 シート成形部
12 カプセル成形部
13 内容物供給部
14 カプセル取出部
20 供給ホース
21 スプレダーボックス
22 冷却ドラム
23 フィードロール
26 ダイロール
27 成形凹部
28 成形突起
31 ノズル
32 原液ホッパ
33 ポンプユニット
34 デリバリーパイプ
37 掻取ブラシ
38 前送コンベヤ
39 フリーローラ
40 コンベヤ
G ゼラチン溶液
N 内容物
P 粒状物質
S ゼラチンシート
S′ ブランクシート

Claims (4)

  1. 溶融状態のゼラチン溶液に、疎水性の粒状物質を粉末状態でほぼ均一に配合し、カプセルの外皮部分となる皮膜部を形成した後、乾燥させて目的のソフトカプセルを得るようにした方法において、
    前記カプセル外皮部は、乾燥によって含有水分が蒸発されることに伴い、添加されていた疎水性の粒状物質が、外皮表面に凹凸面を形成するように出現するものであり、この凹凸面によって付着防止性をカプセルに付与するようにしたものであって、
    前記粒状物質の配合にあたっては、カプセル外皮部の約重量%〜30重量%程度の添加量とし、更にその配合操作においてはゼラチン溶液の温度が80℃を超えないように設定するとともに、疎水性物質の攪拌も短時間に抑え、疎水性物質を配合する段階での糊化を抑制しながら行うようにし
    前記ゼラチン溶液に配合される疎水性の粒状物質は、加圧によって糊化するものであることを特徴とする付着防止性を有するソフトカプセルの製造方法。
  2. 前記ゼラチン溶液に配合される疎水性の粒状物質は、コーンスターチ、澱粉、片栗粉、米粉のうちの、いずれか一つまたは複数の混合物であることを特徴とする請求項記載の付着防止性を有するソフトカプセルの製造方法。
  3. 前記カプセル外皮の内側には液体状の内容物が充填されることを特徴とする請求項1または2記載の付着防止性を有するソフトカプセルの製造方法。
  4. ゼラチンの他、グリセリン等の可塑剤を主成分としたカプセル外皮部を有するソフトカプセルにおいて、前記請求項1、2または3記載の製造方法によって製造されたことを特徴とする付着防止性を有するソフトカプセル。
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