JP4062725B2 - データ転送方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はネットワークに接続される装置及びそれら装置間でデータを転送する方法に係り、特に動画や音声などのリアルタイム性が要求されるデータを送受信する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平11−88856号公報は、MPEG等リアルタイム性の高いデータをネットワーク経由で伝送する場合の最適なパケット分割方法について述べられている。特開2000−358033号公報は、機器同士が互いに通信する前に自己処理可能な通信プロトコルを通知し合うことにより、機器間で最適なデータ転送を可能にする方法について開示している。特開平7−44291号公報は、マルチメディアコントローラによって他の機器の接続を自動的に検知して管理を行うシステムを開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した各公報においては、ネットワーク接続された装置間の同期性の保証に関して言及していない。また、特開平10−191463号公報は、HTTPプロトコルを利用して動画転送を行うことが述べられているが、ここでの「動画」はあくまで静止画の集まりとして転送されており、HTTP転送プロトコルのみに限定されている。
【0004】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、リアルタイム性を要求される動画等のコンテンツをVTR装置やTV受像機などのリアルタイム性を要求される装置上で表示、記録又は再生等する必要がある場合に、データのリアルタイム伝送が損なわれる事態に陥っても問題なく制御・視聴・操作等が可能で、コマ落ちや途切れ等を回避できるネットワーク接続装置及びデータ転送方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、ネットワークに接続された複数台の装置間でデータの受渡しを行うデータ転送方法であって、送信側及び受信側の各装置にデータを一時的に記憶するバッファと、前記バッファに蓄積されたデータ量を監視するフロー管理手段とを設け、前記送信側及び受信側の各装置がそれぞれ自己の前記フロー管理手段で検出される前記バッファ内のデータ量に基づいて自己及び他の装置の動作を制御し、更に、前記送信側及び受信側の各装置のうち前記バッファの蓄積が最も遅い装置から他の装置すべてに対して出力されるタイミング信号によって前記送信側及び受信側の各装置が同期した動作を行うことを特徴としている。
【0006】
すなわち、本発明はネットワーク接続される装置の内部にバッファを設け、送信側の装置及び受信側の装置それぞれがバッファのデータ蓄積量を管理して、通信状況に応じて相互に通信及び自他の処理を制御する。ネットワーク経由で伝送されるデータが途切れないようにバッファリングによって処理を制御し、データが途切れそうになったら送信側及び受信側の少なくとも一方の処理を中断させてバッファ蓄積量の回復を待ち、ある程度のデータ量が蓄積されたら処理を再開する。データ転送のリアルタイム性は犠牲になり得るが、少なくともデータが途切れる事態を防止でき、同期性が確保される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係るネットワーク接続装置及びデータ転送方法の好ましい実施の形態について詳説する。
【0009】
図1は、本発明を適用したLAN接続型ビデオテープレコーダ(VTR)装置等から成るシステムのブロック図である。本例では説明の便宜上、ネットワーク接続装置の種類を限定しているが、本発明の適用範囲は図1に示した例に限定されない。
【0010】
図1に示したシステムは、リアルタイム画像データを処理するネットワークシステムであって、10BASE−Tで代表されるLAN10にVTR(Video Tape Recorder )1、VTR2、TVモニタ装置3及びオーディオ装置4が接続されている。
【0011】
これら各装置(1〜4)内には、それぞれ共通的な構成として、LAN接続用インターフェース部11,21,31,41と、各プロトコルを処理/応答するLAN処理部12,22,32,42と、データを蓄積するためのバッファ部13,23,33,43と、バッファ部13,23,33,43から装置内の各処理部にデータを読み書きするインターフェース部14,24,34,44と、LAN側及び装置内部側のデータを遣り取りするフロー制御部として機能するCPU15,25,35,45と、が設けられている。
【0012】
各装置(1〜4)は、上記の構成に加えて、各装置に特有の機能を実現するために必要な構成を備えている。すなわち、VTR1及びVTR2は、画像処理回路16,26及び磁気記録再生装置17,27を備えている。TVモニタ装置3は画像処理回路36、CRTドライバ37及びCRT38を備えている。オーディオ装置4はオーディオ処理回路46、アンプ47R、47L及びスピーカ48R、48Lを備えている。
【0013】
LAN10には、上記各装置(1〜4)の他、パソコン(PC)5を接続することが可能であり、パソコン5からLAN10経由で各装置(1〜4)を操作することが可能である。パソコン5の構成は周知であるため詳細な構成について図示しないが、パソコン5はLAN接続用のアダプタ(LANアダプタ)51を備えている。
【0014】
VTR1に記録済みビデオカセットテープ61を挿入すると、該ビデオカセットテープ61に記録されているデータは磁気記録再生装置17によって再生される。再生された動画像データは画像処理回路16に送られ、ここで各種復調処理を経て、例えば、MPEG2データに変換される。同様に、音声は例えばMP3データに変換され、装置内のバッファ部13に送られる。MPEG2データは、インターネットプロトコルのUDP(User Datagram Protocol)パケットに挿入できるように分解されて、直接コネクションを張っているVTR2又はTVモニタ装置3に対して送信される。なお、UDPパケットの構造については図2で後述する。また、MP3データも同様にパケット化され、UDPプロトコルによってVTR2又はオーディオ装置4に対して送信される。
【0015】
VTR2によって録画を行う場合には、記録可能なビデオカセットテープ62をVTR2に挿入する。LAN10を経由してバッファ部23に蓄えられた動画像データは画像処理回路26において記録用の信号に変換され、その記録用信号が磁気記録再生装置27を介してビデオカセットテープ62に記録される。
【0016】
図2に転送パケットの構造を示す。1つのパケットの中は、図2のような層構造を有し、先頭はイーサネット物理層のヘッダ、次いで、IPプロトコル層のヘッダ、UDP層のヘッダ、Iフレーム/Pフレーム/Bフレームの区別を示す情報、タイムコード(例えば、時分秒、フィールド番号、フレーム番号などの情報を含む)、及びパケット分割数の情報(1つのフレームを複数のパケットで送る場合の分割数)などの付属情報が含まれ、これら情報とともにMPEGパケット1〜nが1つのパケットとして送られる。
【0017】
1の画面は複数のパケットに分割され、パケットの何番目から何番目までが1つの画面を構成するのかを把握できるように、各パケットにはパケット分割数の情報が付加されている。また、タイムコードは時分秒の情報及びフレーム番号(必要に応じてフィールド番号)の情報を含んでいるため、タイムコード(TC)の情報からも1画面を構成するパケット群を把握できる。
【0018】
MPEG特有の圧縮情報(Iフレーム/Pフレーム/Bフレームの区別を示す情報)は、ダビングその他の動画編集の際に重要な役割を果たす。Iフレームは1画面の中で閉じた圧縮をしているため、この画面内情報だけで画像を再生できる。Pフレームは1つ前の画面情報、Bフレームは前後の画面情報がなければ画像を再生できない。したがって、シーンの切替えは必ずIフレームで編集される。本実施形態における動画像データのバッファリングや録画の制御はIフレームを区切りとして行う。すなわち、バッファファリングエンドの目安は、編集可能単位(バッファ最大量)かつIフレーム単位とし、録画の中断/再開についてもIフレームのタイミングで制御する。
【0019】
次に、上記の如く構成されたシステムにおいてVTR1を用いて音声付き動画のデータを再生し、その再生データをLAN10経由でTVモニタ装置3及びオーディオ装置4に出力する場合の動作について説明する。
【0020】
図3は制御の流れを示すフローチャートである。まず、VTR1にビデオカセットテープ61を挿入し(S110)、VTR1本体又はパソコン5から再生実行を指示する(S112)。再生指示が入力されると、VTR1は、TCP/IPプロトコルによって出力対象装置(この場合、TVモニタ装置3及びオーディオ装置4)と接続を行い、コネクションを確立する(S114)。このとき、受付可能フォーマット及びデータ形式等についてお互いにネゴシエーションを行い、送信側・受信側で共通かつ最もレベルの高いフォーマットに設定する(S114、S214、S314)。
【0021】
コネクション及びネゴシエーションが確立された後、VTR1からオーバヘッドの小さい(誤り訂正や再送処理のない)UDPプロトコルにて動画像データを送信する(S116)。この場合、送信先(TVモニタ装置3及びオーディオ装置4)の受信が可能であるかを確認する必要があるが、送り始めの場合は両装置とも、受信バッファ(バッファ部33、43)はエンプティであるので、問題なく受信を始めることができる。TVモニタ装置3及びオーディオ装置4は、VTR1から送られてくるデータを受信する(S216、S316)。
【0022】
送信側(VTR1)及び受信側(TVモニタ装置3及びオーディオ装置4)は、それぞれ送信バッファ(バッファ部13)及び受信バッファ(バッファ部33、43)のバッファリング量をリアルタイムで監視し(S118、S218、S318)、バッファ蓄積量が適正な量か否かを判定する(S120、S220、S320)。
【0023】
すなわち、各装置のCPU15、35、45は、データ転送レートの変化から(パケット転送レート)からバッファ部13、33、43のエンプティを予測し、再生処理等の制御を行う。
【0024】
TVモニタ装置3のバッファ蓄積量が適正であれば、再生処理を開始し(S222)、動画表示を行う。また、オーディオ装置4にバッファ蓄積量が適正であれば、再生処理を開始し(S322)、音声出力を行う。
【0025】
仮に、何らかの原因でLAN10上の転送データ量が一時的に増加し、VTR1からTVモニタ装置3及びオーディオ装置4に転送するデータが減少した場合、これら受信側の受信バッファ蓄積量が次第に減少する。やがて、TVモニタ装置3及びオーディオ装置4の受信バッファがエンプティに近くなったことを、バッファ部33、43の図示せぬ検出回路(例えば、FIFO回路)が検出すると、その情報をCPU35、45に通知する。バッファ量の検出は、FIFO回路でデータ量を検出して信号を出力する構成でもよいし、ロジックを組んで実現してもよく、CPU35、45がフローコントロールしてもよい。
【0026】
CPU35、45は、通知された情報を基にLAN10経由のデータ転送レートと受信バッファ残容量からデータ転送が間に合うか否か(データ転送が途切れなく行われるか否か)を判断する(S220、S320)。
【0027】
TVモニタ装置3のCPU35によってデータ転送が間に合わないと判断された場合、CPU35はバッファ部33からの読み出し及び画像処理を中止し(S224)、処理直前の画像を静止画として表示する制御を行う(S226)と同時に、オーディオ装置4に対してTCP/IP経由でミュート指示を送信する(S228)。ミュート指示や後述する静止画表示指示など、他の装置に対する制御コードについては、誤り訂正チェックが行われるTCP/IPのパケットで送られる。
【0028】
オーディオ装置4はミュート指示の入力を判断し(S350)、ミュート指示の入力があった場合には音声再生処理を中止して音声出力をミュートする(S352)。
【0029】
TVモニタ装置3はミュート指示を出力した後(S228)に、バッファ蓄積量の監視と判断の処理を継続し(S230)、バッファ蓄積量が適正な値に回復したら、再生処理を再開すると同時に(S232)、オーディオ装置4に対して処理の再開を要求する指示(再開指示)を出力する(S234)。オーディオ装置4は再開指示の入力を判断し(S354)、再開指示が入力されたときには音声再生処理を再開する(S356)。こうして、動画表示及び音声出力が再開される。
【0030】
TVモニタ装置3は、S234において再開指示を出力した後、S216に戻る。一方、オーディオ装置4はS356において音声再生処理を再開した後、S316に戻る。
【0031】
また、S320において、オーディオ装置4側でも同じように受信バッファがエンプティになることが予想される場合、オーディオ装置4のCPU45はバッファ部43からの読み出し及び音声処理を中止する制御を行うと同時に(S324)、TVモニタ装置3に対して静止画表示の指示を送信する(S328)。TVモニタ装置3は、静止画表示指示の入力を判断し(S250)、静止画表示指示の入力があった場合には、動画再生処理を中止するとともに(S252)、処理直前の画像を静止画として表示する制御を行う(S253)。これにより、動画出力が停止する。
【0032】
オーディオ装置4は、静止画表示指示を出力した後(S328)に、バッファ蓄積量の監視と判断の処理を継続し(S330)、バッファ蓄積量が適正な値に回復したら、再生処理を再開すると同時に(S332)、TVモニタ装置3に対して再開開始の指示を出力する(S334)。TVモニタ装置3は再開指示の入力を判断し(S254)、再開指示が入力されたときには動画再生処理を再開する(S256)。こうして、動画表示及び音声出力が再開される。
【0033】
TVモニタ装置3は、S256において動画再生処理を再開した後、S216に戻る。一方、オーディオ装置4はS334において再開指示を出力した後、S316に戻る。
【0034】
送信側であるVTR1の処理が間に合わなくなり、送信側のバッファ部13がエンプティになりかけた場合にも同様にして、S120においてバッファ蓄積量不足と判断されると、TVモニタ装置3及びオーディオ装置4それぞれに対して静止画表示指示・ミュート指示を出力する(S127、S128)。こうして、TVモニタ装置3においては動画再生が中断され、静止画表示となる(S250〜253)。また、オーディオ装置4においては音声再生が中断され、音声の出力が停止する(S350〜352)。このように、送信側、受信側のバッファにそれぞれ一定量のデータが蓄えられるまで出力側のデータ処理が中止される。
【0035】
VTR1は、静止画表示指示(S127)及びミュート指示(S128)を出力した後もバッファ蓄積量の監視と判断の処理を継続し(S130)、バッファ蓄積量が適正な値に回復したら、TVモニタ装置3及びオーディオ装置4に対して再開開始の指示を出力する(S134)。これにより、動画表示及び音声出力が再開される(S254〜S256、S354〜356)。
【0036】
VTR1は、S134において再開指示を出力した後、S116に戻る。また、S120においてバッファ量が適正であると判断した場合には、再生対象の動画データの再生処理が終了したか否かの判断を行い(S160)。再生途中であれば、S116に戻り、上記処理を継続する。一方、ユーザによる再生終了の指示が入力された場合、或いは再生対象の動画データを最後まで再生し終えた場合などにはS160においてYES判定となる。この場合は、通信接続を解除して(S162)、処理を終了する。
【0037】
TVモニタ装置3における動画再生処理中、S250において静止画表示指示の入力がない場合は、通信接続が解除されたか否かを判断し(S270)、接続状態が維持されていればS216に戻って上記の処理を継続する一方、S270において通信接続が解除された場合には処理を終了する。
【0038】
同様に、オーディオ装置4における音声再生処理中、S350においてミュート指示の入力がない場合は、通信接続が解除されたか否かを判断し(S370)、接続状態が維持されていればS316に戻って上記の処理を継続する一方、S370において通信接続が解除された場合には処理を終了する。
【0039】
なお、図3では、バッファ蓄積量が回復したことを検出すると自動的に処理を再開しているが、ユーザに再スタートの指示入力を促し、ユーザからの指示入力を受けて処理を再開させてもよい。
【0040】
次に、VTR1で再生からVTR2に向かって動画像データの編集作業を行う場合を説明する。図4は、編集動作の制御手順を示すフローチャートである。
【0041】
まず、VTR1及びVTR2の操作パネルから直接、又はパソコン5から編集モードを指示する(S410、S510)。指示が入力されると、対象装置間(この場合、VTR1とVTR2の間)でTCP/IPにてネゴシエーションを行い(S412、S512)、最大公約数的な条件にて通信プロトコル、転送レート、操作可能コマンド等を遣り取りして設定を行う。
【0042】
説明を簡単にするために、VTR1からVTR2に対して30分の動画をダビングする例を述べる。VTR1の操作パネルから直接、又はパソコン5からダビング開始の指示を入力すると(S414)、VTR1−VTR2間でそれぞれ再生モード(S416)、録画モード(S516)に設定され、VTR1は再生処理を開始し(S418)、VTR2は録画ポーズ(PAUSE)状態で待機する(S518)。
【0043】
VTR1側で再生及びデータの処理が行われ、画像データがLAN10経由でVTR2に転送される(S420)。この転送にはUDPプロトコルを用いる。VTR2は、VTR1から送られてくるデータをLAN10経由で受信する(S520)。
【0044】
VTR2は受信データのバッファ蓄積量を判断し(S522)、一定量のデータが蓄積されるまで録画ポーズ状態を維持して(S524)、データ受信を継続する(S520)。S522において、VTR2側で一定量のデータがバッファ部23に蓄積されたと判断されたら、ポーズ状態を解除して(S526)、VTR2側は録画を開始する(S528)。
【0045】
VTR1は、所定時間分(例えば、30分)の動画再生を終えるまで、再生処理(S418)とデータ送信処理(S420)を継続する。所定時間分の動画再生が終了したことを検出したら(S422)、VTR1は再生を停止し(S424)、待機モードに移行すると同時に(S426)、その旨をVTR2に通知する(S428)。
【0046】
VTR2は、このコマンド(待機モード状態の通知)の入力を判断し(S530)、入力がなければS520に戻って上記処理(S520〜S530)を継続する。S530においてコマンドの入力を検出すると、バッファ量を判断し(S532)、バッファ部23がエンプティになるまで録画を続ける(S528〜S532)。バッファ部23内のデータを全て記録し終えたら、録画ポーズ状態に移行して(S534)、処理を終了する。
【0047】
仮に、データ転送中にLAN10内部のデータ流量が、何らかの要因で増加し、VTR1からVTR2の転送データ量が間に合わなくなったと判断された場合(S522においてNO判定の場合)、上記説明したのと同様にして、VTR2を録画ポーズモードにし(S524)、VTR2側のバッファ蓄積量が一定量に回復するまで記録動作を停止する。
【0048】
上述した通り、本実施形態によれば、データ転送レートの変化から(パケット転送レート)から、バッファ部23のエンプティを予測し、エンプティ到達前にVTR2の記録(REC)/ポーズ(PAUSE) の制御を行うようにしたので、仮に、LAN10上の転送データ量が一時的に増加してリアルタイムデータの転送処理が間に合わなくなっても、不都合なく、リアルタイムデータのLAN経由処理が可能となる。また、動画データについてはUDPパケットで送信する一方、他の装置を制御するコマンド(ミュート指示や静止画表示指示など)については、TCPパケットを用い、最優先転送の短いコントロールメッセージを遣り取りすることで、バッファオーバーフロー、或いはアンダーフローチャートすることなしに動画データのリアルタイム転送及び受渡しが可能になる。
【0049】
磁気テープなどの連続媒体を使用して動画等のデータを記録/再生する場合、途中で乱れたり、途切れたりすることは致命的な失敗となるが、本発明によれば、送信側と受信側とがそれぞれバッファ量を監視しながら、両者がある程度同期して動き、データ転送が途切れそうになったら処理を中断し、バッファをためて一定量のデータ蓄積を行ってから処理を再開するので、確実に動画を記録することができる。これにより、画面が乱れたり、コマ落ちしたりせずに、滑らかな動画映像を記録/再生することができる。もちろん、本発明の適用範囲は、磁気テープなどの連続媒体を使用する装置に限定されるものではなく、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど、様々な記録媒体を使用する装置にも適用できる。
【0050】
また、図2で説明したように、パケット内にフレーム番号とI/P/Bフレームのデータ情報を同時に乗せて、これら情報を転送バッファリングや録画のコントロール(TCタイムコード形式)用として用いるようにしたので、中断された動画のつなぎ目を滑らかに連結させることができる。
【0051】
本実施形態によれば、LAN10に接続されたVTR1、2、TVモニタ装置3、オーディオ装置4など、リアルタイム伝送が必要とされる装置に、フローコントロール付きのバッファを設け、バッファ内のデータ量を監視しながら、送受信をコントロールすることにより、リアルタイム性が保てなくなったときにも、支障なく制御・視聴・操作することが可能となる。
【0052】
本実施形態によれば、リアルタイムデータ転送の保証されていない伝送系経由で動画データや音声データ等のリアルタイムデータを伝送しても、問題無くリアルタイムデータを扱うことが可能になる。したがって、伝送路に専用線を用いる必要がなく、また、大きな帯域を占有することがないため、安価なネットワーク経由でデータ伝送が可能になる。非同期伝送によって実質タイムラグがあっても、リアルタイムに録画・再生・編集等が可能である。
【0053】
なお、本例ではフローコントロール付きのバッファとして半導体メモリを用いているが、本発明の実施に際しては、これに限定されず、ハードディスク、光ディスク、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリで置き換えることも可能である。
【0054】
本発明の実施に際しては、上記した実施形態に限定されない。例えば、以下に示す変形例がある。
【0055】
〔変形例1〕 VTR1、2のテープダメージ防止の観点から、一定時間以上(例えば、5分以上)データ転送が中断された場合には、録画ポーズモードから「ストップ(STOP) モード」に遷移させる。ダビング等の編集途中で「ストップモード」になった場合、送信側サイトに再接続(リトライ)を行う。予め設定されているリトライ回数リミットまでリトライを繰り返しても、処理を再開できなかった場合には、編集処理を終了するとともに、「録画失敗」の旨を告知する表示を行う。
【0056】
〔変形例2〕 テレビ放送の分野においては、番組放送において各地域のコマーシャル(CM)の切替えを制御するために、放送信号の中にCM切替え用の同期信号(CMのプログラム番号など)が含まれていることがある。このようなCM信号、或いは番組の開始/終了信号を利用してバッファリング量をコントロールし、CM分のデータをバッファリングして、編集時にそのCMデータを破棄し、番組本編分のデータをあらためてバッファリングしてから録画用のデータの送受信を行う。これにより、CMをカットした番組録画が可能となる。また、番組の切り替わり点で画像をつなぐため、レコーディング開始によるレインボーノイズの発生やつなぎ目の乱れが発生しないという利点がある。
【0057】
〔変形例3〕 通常、リアルタイム動画の転送時には100Mbit クラスの帯域を占有してしまう。このようなデータをWAN(Wide Area Network )に流出させると、他のネットワーク利用者に迷惑をかけることも予想される。そこで、本発明の実施に際して、帯域予約プロトコル(RSVP)により、LAN10の転送データをルータの外に出さないように構成する態様がある。家庭内LAN(例えば、ギガビットLAN)の構築によって図1のようにVTR1、2、TVモニタ装置3、オーディオ装置4及びパソコン5を接続し、ルータを介して家庭内LANとWANを接続する構成とする。こうして、家庭内LANの中で動画データの受渡しを行い、ルータの外にデータを流出させないことにより、上述のコントロール編集/記録/再生時における帯域の占有という問題が回避され、LAN内のデータ転送処理がルータ外部のWAN側に影響を与えない。
【0058】
〔変形例4〕 本発明によれば、非同期式(asynchronous)伝送経路を用いて動画や音声データなどの同期記録再生が可能となる。すなわち、ネットワークに接続される各対象装置にある程度大容量のバッファを設け、バッファ内に一定量データが溜まったら各装置がそれぞれOK信号を出して、同期して記録・再生・編集を行う。複数の対象装置のうち、バッファ蓄積の最も遅い装置が一斉通報(ブロードキャスト)を用いてタイミング信号を送出する。これにより、擬似的にリアルタイム記録・再生・編集を実現できる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ネットワーク接続される装置の内部にバッファを設け、送信側の装置及び受信側の装置それぞれがバッファのデータ蓄積量を管理して、通信状況に応じて相互に通信及び処理を制御するようにしたので、動画や音声などリアルタイム性を要求されるコンテンツを確実に記録・再生・編集することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したLAN接続型VTR装置等から成るシステムのブロック図
【図2】MPEGデータを転送する際のパケットの構造を示す図
【図3】本実施形態に係るシステムの制御例を示すフローチャート
【図4】本実施形態に係るシステムの他の制御例を示すフローチャート
【符号の説明】
1,2…VTR、3…TVモニタ装置、4…オーディオ装置、5…パソコン、10…LAN、12,22,32,42…LAN処理部、13,23,33,43…バッファ部、15,25,35,45…CPU

Claims (1)

  1. ネットワークに接続された複数台の装置間でデータの受渡しを行うデータ転送方法であって、
    送信側及び受信側の各装置にデータを一時的に記憶するバッファと、前記バッファに蓄積されたデータ量を監視するフロー管理手段とを設け、前記送信側及び受信側の各装置がそれぞれ自己の前記フロー管理手段で検出される前記バッファ内のデータ量に基づいて自己及び他の装置の動作を制御し、更に、前記送信側及び受信側の各装置のうち前記バッファの蓄積が最も遅い装置から他の装置すべてに対して出力されるタイミング信号によって前記送信側及び受信側の各装置が同期した動作を行うことを特徴とするデータ転送方法。
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