JP2004007172A - 情報配信システム、情報配信装置および方法、情報端末装置および情報処理方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents
情報配信システム、情報配信装置および方法、情報端末装置および情報処理方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ネットワークに不具合が生じ、その不具合が回復した場合、続きからストリーミング配信できるようにする。
【解決手段】再生位置情報受信部51は、送信コントロール部52に対し、ユーザ端末から受信した再生位置情報を供給するとともに、タイムアウト内にパケットを受信することができなかった場合、ネットワーク不具合を通知する。送信コントロール部52は、供給された再生位置情報をメモリ53に記録し、ネットワーク不具合が通知された場合、データ送信モジュール54を制御してストリーミング配信を一時停止させる。再び再生位置情報が供給された場合、送信コントロール部52は、ネットワークが回復したと判断し、いま供給された再生位置情報を破棄し、メモリ53に記録されている再生位置情報に基づいて、続きからストリーミングデータを配信させるようにデータ送信モジュール54を制御する。本発明は、ストリーミング配信に適用できる。
【選択図】 図4
【解決手段】再生位置情報受信部51は、送信コントロール部52に対し、ユーザ端末から受信した再生位置情報を供給するとともに、タイムアウト内にパケットを受信することができなかった場合、ネットワーク不具合を通知する。送信コントロール部52は、供給された再生位置情報をメモリ53に記録し、ネットワーク不具合が通知された場合、データ送信モジュール54を制御してストリーミング配信を一時停止させる。再び再生位置情報が供給された場合、送信コントロール部52は、ネットワークが回復したと判断し、いま供給された再生位置情報を破棄し、メモリ53に記録されている再生位置情報に基づいて、続きからストリーミングデータを配信させるようにデータ送信モジュール54を制御する。本発明は、ストリーミング配信に適用できる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報配信システム、情報配信装置および方法、情報端末装置および情報処理方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、例えば、ストリーミング配信中にネットワークに不具合が生じ、そのネットワークの回復後、不具合が生じた位置から続けて配信することができるようにした情報配信システム、情報配信装置および方法、情報端末装置および情報処理方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットなどのネットワークインフラの普及に伴い、例えば、携帯電話機などの携帯型情報端末を用いて、様々な場所からネットワークにアクセスすることが可能になりつつある。
【0003】
例えば、ユーザは、外出先において、携帯電話機を用いて、ネットワークを介してストリーミング配信サーバにアクセスし、音声や動画像などのデータを取得しながら、リアルタイムに再生させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、モバイル状況での常時接続性という観点では、例えば、電車で移動中にトンネルに入った場合などといったように、依然としてネットワークにアクセスできない場所が多く、移動中において絶えずネットワークにアクセスしていることは難しかった。
【0005】
また、動画像データをストリーミングで視聴している途中でネットワークにアクセスできない状況になった場合、その間のデータ(シーン)を見逃してしまうことになり、ユーザは、ユーザインターフェースを操作して(例えば、少し前の映像から再生するようにプレイヤのスライダバーを移動させて)、ストリーミング配信サーバに対し、中断された再生位置からのデータ配信を要求しなければならなかった。
【0006】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、端末から所定期間毎に送信されてくる再生位置を記録しておくことにより、ネットワークに不具合が生じ、そのネットワーク回復後、記録してある再生位置からデータを続けて配信することができるようにするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報配信システムは、情報配信装置が、データを情報端末装置に配信する配信手段と、情報端末装置から送信されてくる情報を受信する受信手段と、受信手段により受信された情報に含まれる再生位置情報を記録する記録手段と、受信手段が情報を受信することができなかった場合、データの配信を停止する停止手段とを備え、情報端末装置が、情報配信装置から配信されてくるデータを受信する受信手段と、受信手段により受信されたデータを再生する再生手段と、再生手段により再生されているデータから再生位置情報を取得し、所定期間毎に情報配信装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明の情報配信装置は、データを情報端末装置に配信する配信手段と、情報端末装置から所定期間毎に送信されてくる情報を受信する受信手段と、受信手段により受信された情報に含まれる再生位置情報を記録する記録手段と、受信手段が情報を受信することができなかった場合、データの配信を停止する停止手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
受信手段が情報を再び受信することができた場合、配信手段には、記録手段に記録されている再生位置情報に基づいて、データを配信させるようにすることができる。
【0010】
本発明の情報配信方法は、データの情報端末装置への配信を制御する配信制御ステップと、情報端末装置から所定期間毎に送信されてくる情報の受信を制御する受信制御ステップと、受信制御ステップの処理により受信が制御された情報に含まれる再生位置情報の記録を制御する記録制御ステップと、受信制御ステップの処理が情報を受信することができなかった場合、データの配信を停止する停止ステップとを含むことを特徴とする。
【0011】
本発明の第1の記録媒体に記録されているプログラムは、データの情報端末装置への配信を制御する配信制御ステップと、情報端末装置から所定期間毎に送信されてくる情報の受信を制御する受信制御ステップと、受信制御ステップの処理により受信が制御された情報に含まれる再生位置情報の記録を制御する記録制御ステップと、受信制御ステップの処理が情報を受信することができなかった場合、データの配信を停止する停止ステップとを含むことを特徴とする。
【0012】
本発明の第1のプログラムは、データの情報端末装置への配信を制御する配信制御ステップと、情報端末装置から所定期間毎に送信されてくる情報の受信を制御する受信制御ステップと、受信制御ステップの処理により受信が制御された情報に含まれる再生位置情報の記録を制御する記録制御ステップと、受信制御ステップの処理が情報を受信することができなかった場合、データの配信を停止する停止ステップとをコンピュータに実行させる。
【0013】
本発明の情報端末装置は、情報配信装置から配信されてくるデータを受信する受信手段と、受信手段により受信されたデータを再生する再生手段と、再生手段により再生されているデータから再生位置情報を取得し、所定期間毎に情報配信装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
送信手段には、データの受信状況に関わらず、再生位置情報を情報配信装置に送信させるようにすることができる。
【0015】
本発明の情報処理方法は、情報配信装置から配信されてくるデータの受信を制御する受信制御ステップと、受信制御ステップの処理により受信が制御されたデータを再生する再生ステップと、再生ステップの処理により再生されているデータから再生位置情報を取得し、所定期間毎に情報配信装置への送信を制御する送信制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0016】
本発明の第2の記録媒体に記録されているプログラムは、情報配信装置から配信されてくるデータの受信を制御する受信制御ステップと、受信制御ステップの処理により受信が制御されたデータを再生する再生ステップと、再生ステップの処理により再生されているデータから再生位置情報を取得し、所定期間毎に情報配信装置への送信を制御する送信制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0017】
本発明の第2のプログラムは、情報配信装置から配信されてくるデータの受信を制御する受信制御ステップと、受信制御ステップの処理により受信が制御されたデータを再生する再生ステップと、再生ステップの処理により再生されているデータから再生位置情報を取得し、所定期間毎に情報配信装置への送信を制御する送信制御ステップとをコンピュータに実行させる。
【0018】
本発明の情報配信システムにおいては、情報配信装置で、データが情報端末装置に配信され、情報端末装置から送信されてくる情報が受信され、受信された情報に含まれる再生位置情報が記録され、情報を受信することができなかった場合、データの配信が停止され、情報端末装置で、情報配信装置から配信されてくるデータが受信されて再生され、再生データから再生位置情報が取得されて所定期間毎に情報配信装置に送信される。
【0019】
本発明の情報配信装置および方法、並びに第1のプログラムにおいては、データが情報端末装置に配信され、情報端末装置から所定期間毎に送信されてくる情報が受信され、受信された情報に含まれる再生位置情報が記録され、情報を受信することができなかった場合、データの配信が停止される。
【0020】
本発明の情報端末装置および情報処理方法、並びに第2のプログラムにおいては、情報配信装置から配信されてくるデータが受信されて再生され、再生データから再生位置情報が取得されて所定期間毎に情報配信装置に送信される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0022】
図1は、本発明を適用したストリーミング配信システムの構成例を示す図である。このストリーミング配信システムにおいては、インターネットなどのネットワーク2に、ストリーミング配信サーバ1およびユーザ端末装置3が接続されている。
【0023】
ストリーミング配信サーバ1は、コンピュータであって、そのCPU(Central ProcessingUnit)11(図2)がストリーミング配信プログラムに基づいて、ストリーミングデータの配信処理を実行する。例えば、ストリーミング配信サーバ1は、ハードディスクドライブ(HDD)19に様々なメディアデータを記憶させ、ユーザ端末装置3からネットワーク2を介して所定のメディアデータのストリーミング配信が要求された場合、対応するメディアデータを読み出し、ストリーミング配信を行うためのRTP(Real−Time Transport Protocol)規格に準拠するようなRTPパケットを生成し、ネットワーク2を介して配信する。
【0024】
またストリーミング配信サーバ1は、所定期間毎に、ネットワーク2を介してユーザ端末装置3から送信されてくるパケットを受信し、そのパケットに含まれる再生位置情報(後述)を記録する。ストリーミング配信サーバ1は、タイムアウト時間内にユーザ端末装置3からパケットを受信することができなかった場合、ネットワーク2に不具合が発生したと判断し、ストリーミング配信を停止する。
【0025】
さらにストリーミング配信サーバ1は、ユーザ端末装置3から、再びパケット受信することができた場合、ネットワーク2が回復したと判断し、記録している再生位置情報に基づいて、続きからストリーミング配信する。
【0026】
ユーザ端末装置3は、例えば、デジタル携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、あるいはノートブック型パーソナルコンピュータなどにより構成され、ネットワーク2を介してストリーミング配信サーバ1にアクセスし、ストリーミングデータの配信を要求し、その要求に基づいて配信されてくるストリーミングデータを受信する。ユーザ端末装置3は、受信したストリーミングデータを再生し、ユーザに視聴させる。
【0027】
またユーザ端末装置3は、受信したストリーミングデータの再生位置に関する情報(再生位置情報)を所定のパケットに埋め込み、所定期間毎に、ネットワーク2を介してストリーミング配信サーバ1に送信する。
【0028】
ここでは、パケットの種類は特に限定しないが、例えば、RTP/UDP(User Datagram Protocol:RFC(Request for Comments)1889)の規格に基づいてデータの送受信を行っている場合、RTCP(RTP Control Protocol)パケットが利用される。RTCPパケットには、SR(Sender Report)、RR(Receiver Report)、SDES(Source Description)、BYE(Good−bye)、およびAPP(Application−defined)の5種類のパケットがある。
【0029】
SRパケットは、データの受信者から送信される情報であって、受信したRTPパケットの総数(データパケット総数)などの情報を含む。RRパケットは、データの受信者から送信される情報であって、受信したRTPパケットの破棄率(受信できなかったパケット率)やパケットの到着間隔の情報などを含む。SDESパケットは、SRパケットやRRパケットに付随して送信される情報であって、RTCPパケットの送信者の情報(例えば、送信者の名前やメールアドレスなど)を含む。BYEパケットは、RTCPパケットの送受信を終了する際に送信される。APPパケットは、アプリケーションが独自に指定することができるものであって、最初のヘッダ以外は全て任意のデータを格納することができる。
【0030】
従って、本実施の形態においては、図7を用いて後述するように、アプリケーションが独自に指定することが可能なAPPパケットを利用し、そこに再生位置情報を埋め込むようにする。
【0031】
ネットワーク2は、公衆回線網、移動体無線通信網、ローカルエリアネットワーク、またはインターネットなどのネットワーク、デジタル衛星放送といった、有線または無線のいずれでもよい。
【0032】
図1に示したストリーミング配信システムの例では、ユーザ端末装置3を1つしか図示していないが、勿論、多数のユーザ端末装置が接続されることは言うまでもない。
【0033】
図2は、ストリーミング配信サーバ1の構成例を示すブロック図である。
【0034】
CPU11は、ROM(Read Only Memory)12に記憶されているストリーミング配信プログラム、またはハードディスクドライブ19からRAM(Random Access Memory)13にロードされたストリーミング配信プログラムに従って、各種の処理を実行する。RAM13にはまた、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0035】
CPU11、ROM12、およびRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。
【0036】
入出力インターフェース15には、ボタン、スイッチ、キーボードあるいはマウスなどで構成される入力部16、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイ、並びにスピーカなどで構成される出力部17、モデムやターミナルアダプタなどで構成される通信部18、およびハードディスクドライブ19が接続されている。通信部18は、ネットワーク2を介して通信処理を行う。ハードディスクドライブ19には、ストリーミング配信プログラムの他、ストリーミング配信するためのメディアデータなどが格納されている。
【0037】
入出力インターフェース15にはまた、必要に応じてドライブ20が接続され、磁気ディスク21、光ディスク22、光磁気ディスク23、あるいは半導体メモリ24などが適宜装着され、そこから読み出されたコンピュータプログラム(ストリーミング配信プログラムなど)が、必要に応じてハードディスクドライブ19にインストールされる。
【0038】
図3は、ユーザ端末装置3の構成例を示すブロック図である。なお、図2に示したストリーミング配信サーバ1の構成と基本的に同様であるため、その説明は適宜省略する。
【0039】
CPU31は、ROM32に記憶されているストリーミング再生プログラム、またはハードディスクドライブ19からRAM33にロードされたストリーミング再生プログラムに従って、ストリーミングデータの再生処理を実行する。
【0040】
ドライブ40には、磁気ディスク41、光ディスク42、光磁気ディスク43、あるいは半導体メモリ44などが適宜装着され、そこから読み出されたコンピュータプログラム(ストリーミング再生プログラムなど)が、必要に応じてハードディスクドライブ39にインストールされる。
【0041】
図4は、ストリーミング配信サーバ1のCPU11にインストールされて実行されるストリーミング配信プログラムの機能を説明する図である。同図に示されるように、ストリーミング配信プログラムは、再生位置情報受信部51、送信コントロール部52、メモリ53、およびデータ送信モジュール54で構成されている。データ送信モジュール54は、圧縮部61、パケタイザ62、レート調整部63、およびパケット送信部64で構成されている。
【0042】
再生位置情報受信部51は、ユーザ端末装置3から、ネットワーク2および通信部18を介して送信されてきたAPPパケットを受信し、そのパケットに含まれる再生位置情報を抽出して、送信コントロール部52に供給するとともに、APPパケットからパケット送信間隔を抽出し、そのパケット送信間隔に所定時間を加算してタイムアウト時間を設定する。
【0043】
タイムアウト時間は、ユーザ端末装置3からのパケット送信のタイミングに依存するため、ここでは特に限定しないが、例えば、予め、ユーザ端末装置3から送信されるパケットにパケット送信のタイミングを入れ、ネットワーク2のジッタ(ゆらぎ)を考慮し、さらに、ある程度の余裕を持たせた値にすることが望ましい。
【0044】
また再生位置情報受信部51は、設定したタイムアウト時間内にユーザ端末装置3からAPPパケットを受信することができなかった場合、ネットワーク2に不具合が発生したと判断し、その旨を送信コントロール部52に通知する。さらに再生位置情報受信部51は、ユーザ端末装置3から、再びAPPパケットを受信することができた場合、そのパケットに含まれる再生位置情報を抽出して、送信コントロール部52に供給する。
【0045】
送信コントロール部52は、データ送信モジュール54の各部を制御するものであり、ネットワーク2を介してユーザ端末装置3から送信されてくるPLAYメソッドに応じて、ストリーミングデータの配信処理を実行するようにデータ送信モジュール54の各部を制御する。ここでいうPLAYメソッドとは、例えば、ストリーミング配信サーバ1に対して、再生するコンテンツを要求するメソッドを示す。
【0046】
また送信コントロール部52は、ユーザ端末装置3から、ネットワーク2、通信部18、および再生位置情報受信部51を介して供給されるデータに基づいて、各種の処理を実行する。
【0047】
例えば、再生位置情報受信部51から再生位置情報が供給された場合、送信コントロール部52は、その再生位置情報をメモリ53に記録する。また例えば、再生位置情報受信部51からネットワーク2の不具合が通知された場合、送信コントロール部52は、ストリーミング配信の一時停止処理を実行するようにデータ送信モジュール54の各部を制御する。さらにまた例えば、再生位置情報受信部51から、再び、再生位置情報が供給された場合、送信コントロール部52は、ネットワーク2の不具合が回復したと判断し、いま供給された再生位置情報を破棄した後、メモリ53に記録されている再生位置情報を読み出し、その再生位置からストリーミングデータの配信処理を実行するようにデータ送信モジュール54の各部を制御する。
【0048】
圧縮部61は、送信コントロール部52の制御の下、ユーザ端末装置3から送信されてきたPLAYメソッドに応じて、ハードディスクドライブ19に蓄積されている複数のメディアデータの中から、ストリーミング対象となる所望のメディアデータを読み出し、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式など、所定のフォーマット形式で圧縮処理した後、パケタイザ62に供給する。
【0049】
パケタイザ62は、送信コントロール部52の制御の下、圧縮部61で圧縮されたデータからRTPパケットを生成し、レート調整部63に供給する。レート調整部63は、送信コントロール部52の制御の下、パケタイザ62で生成されたRTPパケットを、データに合わせた伝送レートになるように調整した後、パケット送信部64に供給する。
【0050】
パケット送信部64は、送信コントロール部52の制御の下、レート調整部63で伝送レートが調整されたRTPパケットを、通信部18およびネットワーク2を介してユーザ端末装置3に送信(配信)する。
【0051】
図5は、ユーザ端末装置3のCPU31にインストールされて実行されるストリーミング再生プログラムの機能を説明する図である。同図に示されるように、ストリーミング再生プログラムは、再生モジュール71および再生位置情報送信部72で構成されている。再生モジュール71は、パケット受信部81、バッファ82、デパケタイザ83、デコーダ84、および表示制御部85で構成されている。
【0052】
パケット受信部81は、ストリーミング配信サーバ1から、ネットワーク2および通信部38を介して配信されてきたストリーミングデータであるRTPパケットを受信し、バッファ82に蓄積させる。
【0053】
すなわち、ストリーミング視聴する場合、ネットワーク2を介してストリーミングデータが配信されてくるため、データが配信されるタイミングにはジッタがある(ストリーミング配信サーバ1が所定間隔でデータを送信していたとしても、ネットワーク2の状況によっては、多くのデータが送信されてくる場合と、ほとんどデータが送信されてこない場合がある)。従って、そのジッタに対応するため、所定量のストリーミングデータがバッファリングされた後、再生される。
【0054】
デパケタイザ83は、バッファ82に所定量のRTPパケットが蓄積されると、そこからRTPパケットを読み出して、ヘッダ部分を除去するといったデパケタイズ処理を施し、デコーダ84に供給する。
【0055】
デコーダ84は、デパケタイザ83から供給されたデータが、MPEGデータなどの圧縮データの場合、それを復号した後、表示制御部85に供給する。表示制御部85は、デコーダ84で復号された画像を出力部37(ディスプレイ)のユーザインターフェース91(図6)などに表示させ、ユーザに視聴させる。
【0056】
図6は、ユーザインターフェース91の表示例を示している。同図に示されるように、ユーザインターフェース91には、ストリーミングデータを再生(表示)する画面92、現在の再生位置を示すスライダレバー93、再生を指示する場合にユーザによって選択される再生ボタン94、再生停止を指示する場合にユーザによって選択される停止ボタン95、および、再生の一時停止を指示する場合にユーザによって選択される一時停止ボタン96が表示されている。
【0057】
図5の説明に戻る。再生位置情報送信部72は、所定期間毎にデコーダ84を参照し、そのときに復号されるデータから再生位置情報を取得する。例えば、MPEG1 System,MPEG2 Systemでは、再生位置情報を、PTS(Presentation Time Stump)の値などから算出することができる。そして、再生位置情報送信部72は、この再生位置情報をAPPパケットに埋め込んだ後、通信部38およびネットワーク2を介してストリーミング配信サーバ1に送信する。
【0058】
図7は、RTCPパケットのAPPパケットの構成例を示す図である。
【0059】
同図に示されるように、APPパケットは、固定長の2ビットのVersion、1ビットのPadding、5ビットのSub Type、Packet Type、16ビットのLength、32ビットのSSRC/CSRC(Synchronization Source/Contributing Sources)、32ビットのName、および32ビットのApplication Dependent Dataから構成されている。
【0060】
Versionは、RTCPのバージョンを表わし、Paddingは、RTCPパケットの最後の部分にパディング(意味を持たないデータであり、パケットの長さ合わせのために付加されるもの)が付加されているか否かを表わし、Sub Typeは、APPパケットのサブタイプ(種類)を表わし、Packet Typeは、パケットタイプ(APP=204)を表わし、Lengthは、パケットの長さを表わし、SSRC/CSRCは、サーバ識別子あるいはサーバに関連する識別子を表わし、Nameは、パケットの名前を表わし、Application Dependent Dataは、アプリケーション依存の領域を表わしている。
【0061】
すなわち、再生位置情報送信部72は、取得した再生位置情報を、APPパケットのApplication Dependent Dataに埋め込むようにする。なお、再生位置情報送信部72がAPPパケットを送信するタイミングは、ここでは特に限定しないが、例えば、通常のRTCPパケットの送信と同様に、定期的(数秒毎)に送信するようにする。
【0062】
次に、図8に示されるように、ストリーミングデータの配信を行っている途中で、時刻T1においてネットワーク2に不具合が発生し、期間ΔLの経過後、時刻T2においてネットワーク2の不具合が回復した場合のストリーミング配信処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。なお、図8における横軸は、時刻(時間軸)で表わされている。
【0063】
ステップS21において、ユーザ端末装置3のCPU31は、ユーザからの指示に基づいて、ネットワーク2を介してストリーミング配信サーバ1に対し、PLAYメソッドを送信する。
【0064】
ステップS1において、ストリーミング配信サーバ1の送信コントロール部52は、ユーザ端末装置3から受信したPLAYメソッドに応じて、圧縮部61を制御し、ハードディスクドライブ19からストリーミング対象となる所望のメディアデータを読み出させ、所定形式で圧縮処理させる。パケタイザ62は、圧縮されたデータからRTPパケットを生成し、レート調整部63は、生成されたRTPパケットの伝送レートを調整する。パケット送信部64は、伝送レートが調整されたRTPパケットを、通信部18およびネットワーク2を介してユーザ端末装置3に送信(配信)する。
【0065】
ステップS22において、ユーザ端末装置3のパケット受信部81は、ストリーミング配信サーバ1から配信されてきたRTPパケットを受信することができたか否かを判定し、RTPパケットを受信することができたと判定した場合、受信したRTPパケットをバッファ82に蓄積させ、ステップS23に進む。ステップS23において、デパケタイザ63は、バッファ63に所定量のRTPパケットが蓄積されると、そこからRTPパケットを読み出してデパケタイズ処理を施し、デコーダ84に供給する。デコーダ84は、デパケタイザ83から供給されたデータを復号し、表示制御部85は、復号された画像をユーザインターフェース91に表示(再生)させ、ユーザに視聴させる(図6)。
【0066】
ステップS24において、再生位置情報送信部72は、所定時間毎にデコーダ84を参照し、そのときに復号されるデータから再生位置情報を取得し、APPパケットのApplication Dependent Data(図7)に埋め込んだ後、通信部38およびネットワーク2を介してストリーミング配信サーバ1に送信する。
【0067】
ステップS2において、ストリーミング配信サーバ1の再生位置情報受信部51は、タイムアウト時間(いまの場合、タイムアウト時間は、デフォルト)内に再生位置情報を受信したか否か、すなわち、ユーザ端末装置3からネットワーク2を介して送信されてくるAPPパケットをタイムアウト時間内に受信したか否かを判定する。
【0068】
ステップS2において、タイムアウト時間内に再生位置情報を受信したと判定された場合、再生位置情報受信部51は、受信したAPPパケットに含まれる再生位置情報を抽出して送信コントロール部52に供給し、ステップS3に進む。
【0069】
ステップS3において、送信コントロール部52は、再生位置情報受信部51から供給された再生位置情報をメモリ53に記録する。ステップS4において、再生位置情報受信部51は、受信したAPPパケットからパケット送信間隔を抽出し、そのパケット送信間隔に所定時間(ジッタを考慮した時間)を加算してタイムアウト時間を設定する。
【0070】
ステップS5において、CPU11は、ストリーミング配信を終了するか否か、すなわち、PLAYメソッドに応じて配信中のストリーミングデータを最後まで配信したか否かを判定し、未だストリーミング配信を終了しないと判定した場合、ステップS1に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
【0071】
ステップS2において、タイムアウト時間内に再生位置情報を受信することができなかったと判定された場合、ステップS6に進み、再生位置情報受信部51は、ネットワーク2に不具合が発生したと判断し、その旨を送信コントロール部52に通知する。ステップS7において、送信コントロール部52は、再生位置情報受信部51からネットワーク2の不具合通知を受け、ストリーミング配信の一時停止処理を実行するようにデータ送信モジュール54の各部を制御する。
【0072】
ステップS22において、ユーザ端末装置3のパケット受信部81は、RTPパケットを受信することができなかったと判定した場合、ステップS26に進み、さらにタイムアウトであるか否かを判定し、タイムアウトではないと判定した場合、ステップS27に進む。
【0073】
ステップS27において、表示制御部85は、ネットワークの状態(すなわち、ネットワーク2に不具合が発生したことを示すためのメッセージ)を出力部37のユーザインターフェース91に表示させる。これにより、例えば、図10に示されるように、「ネットワークに不具合が発生しました。このまましばらくお待ちください。」といったメッセージが記載されたダイアログボックス111が表示される。
【0074】
このメッセージを確認したユーザは、ネットワーク2に不具合が発生したことにより、ストリーミング再生が中断したことを知ることができる。
【0075】
ステップS28において、再生位置情報送信部72は、デコーダ84を参照し、そのときに復号されるデータから再生位置情報を取得し、APPパケットのApplication Dependent Data(図7)に埋め込んだ後、通信部38およびネットワーク2を介してストリーミング配信サーバ1に送信した後、ステップS25に進む。
【0076】
ステップS25において、ユーザ端末装置3のCPU31は、ストリーミング再生を終了するか否か、すなわち、ユーザにより入力部36が操作され、再生終了が指示されたか否か、あるいは、指定したストリーミングデータを最後まで再生したか否かを判定し、未だストリーミング再生を終了しないと判定した場合、ステップS22に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
【0077】
ステップS26において、タイムアウトになってもRTPパケットを受信することができなかったと判定された場合、ステップS29に進み、表示制御部85は、プレイヤの状態(すなわち、ストリーミング再生を一時停止することを示すためのメッセージ)を出力部37のユーザインターフェース91に表示させる。これにより、例えば、図11に示されるように、「ネットワークが回復しませんので、再生を一時停止します。再生を続ける場合は、再生ボタンを押して下さい。」といったメッセージが記載されたダイアログボックス131が表示される。
【0078】
ステップS30において、CPU31は、デコーダ84を制御し、実行中のストリーミング再生を一時停止させる。
【0079】
図11のメッセージを確認したユーザは、不具合が発生したネットワーク2がタイムアウトになっても回復しないため、ストリーミング再生が一時停止したことを知ることができる。そして、ユーザが再生ボタン94を選択することにより、ステップS28の処理が実行され、再びストリーミング配信を要求することができる。
【0080】
ステップS8において、ストリーミング配信サーバ1の再生位置情報受信部51は、予め設定したタイムアウト時間内にAPPパケットを受信したか否か、すなわち、ユーザ端末装置3からネットワーク2を介して、再び送信されてきたAPPパケットをタイムアウト時間内に受信したか否かを判定し、タイムアウト時間内にAPPパケットを受信したと判定した場合、受信したAPPパケットに含まれる再生位置情報を抽出して送信コントロール部52に供給した後、ステップS9に進む。
【0081】
ステップS9において、送信コントロール部52は、再生位置情報受信部51から、再び、再生位置情報が供給されると、ネットワーク2の不具合が回復したと判断し、いま供給された再生位置情報を破棄した後、ステップS3の処理によってメモリ53に記録されている再生位置情報(図8の例の場合、時刻T1)を読み出し、その再生位置からストリーミングデータの配信処理を実行するようにデータ送信モジュール54の各部を制御する。その後、処理はステップS2に戻り、上述した処理が繰り返し実行される。
【0082】
ステップS8において、タイムアウト時間内にパケットを受信することができなかったと判定された場合、ステップS10に進み、送信コントロール部51は、所定時間が経過してもネットワーク2の不具合が回復しないと判断し、ストリーミング配信の停止処理を実行するようにデータ送信モジュール54の各部を制御する。
【0083】
そして、図11を用いて上述したようにして、ユーザにより再生ボタン94が選択されると、上述したステップS28の処理が実行され、再び、ユーザ端末装置3からストリーミング配信が要求される。この要求を受けたストリーミング配信サーバ1の送信コントロール部52は、上述したステップS9の処理を実行し、一時停止した再生位置からストリーミング配信を行うことができる。
【0084】
ステップS5において、ストリーミング配信を終了すると判定された場合、ストリーミング配信サーバ1の配信処理は終了される。また、ステップS25において、ストリーミング再生を終了すると判定された場合、ユーザ端末装置3の再生処理は終了される。
【0085】
以上のように、ストリーミング配信サーバ1は、動画像などをストリーミング配信している状況において、ユーザ端末装置3から定期的に送信されてくる再生位置情報を受信し、それを記録するようにしたので、再生位置情報を受信することができなくなった場合、ネットワーク2に不具合が発生したと判断することができる。そして、再び、ユーザ端末装置3から再生位置情報を受信することができるようになった場合、ストリーミング配信サーバ1は、ネットワーク2が回復したと判断することができ、中断時に記録した再生位置からストリーミング配信を行うことができる。これにより、ユーザは、所定区間のシーンを見逃すことなくストリーミング視聴することが可能になる。
【0086】
また、ネットワークの不具合が発生している時間が短い場合(すなわち、ネットワークがすぐに回復した場合)、自動的に、続きからストリーミング配信を行うようにしたので、無駄な操作を軽減することができる。
【0087】
また以上においては、ユーザ端末装置3から所定期間毎に送信される再生位置情報を含むパケットは、APPパケット(図7)であるものとして説明したが、これに限らず、例えば、図12Aに示されるように、送信コマンド(Play Position)内に、「00:12:34」(再生位置情報としての再生時刻)と記述したり、あるいは、図12Bに示されるように、「Packet#123」(再生位置情報としてのパケット識別子)と記述して、ストリーミング配信サーバ1に送信するようにしてもよい。
【0088】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0089】
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを記録する記録媒体は、図2および図3に示されるように、磁気ディスク21,41(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク22,42(CD−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク23,43(MD(Mini−Disc)(登録商標)を含む)、もしくは半導体メモリ24,44などよりなるパッケージメディア、または、プログラムが一時的もしくは永続的に記録されるROM12,32やハードディスクドライブ19,39などにより構成される。記録媒体へのプログラムの記録は、必要に応じてルータ、モデムなどのインターフェースを介して、公衆回線網、ローカルエリアネットワーク、またはインターネットなどのネットワーク2、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
【0090】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0091】
なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0092】
【発明の効果】
以上のように、第1の本発明によれば、ストリーミングデータを配信することができる。
【0093】
また第1の本発明によれば、端末から定期的に送信される再生位置情報を受信することができなかった場合、ネットワークに不具合が生じたと判断し、ストリーミングデータの配信を一時停止することができる。
【0094】
第2の本発明によれば、ストリーミングデータを配信することができる。
【0095】
また第2の本発明によれば、端末側から定期的に送信される再生位置情報を受信し、ネットワークに不具合が生じた際の再生位置情報を記録するようにしたので、ネットワーク回復後、その再生位置情報に基づいて続きからストリーミングデータを配信することができる。
【0096】
第3の本発明によれば、ストリーミングデータを視聴することができる。
【0097】
また第3の本発明によれば、定期的に再生位置情報をサーバに送信するようにしたので、シーンを見逃すことなくストリーミング視聴することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したストリーミング配信システムの構成例を示す図である。
【図2】ストリーミング配信サーバの構成例を示すブロック図である。
【図3】ユーザ端末装置の構成例を示すブロック図である。
【図4】ストリーミング配信サーバにインストールされて実行される、ストリーミング配信プログラムの機能を説明する図である。
【図5】ユーザ端末装置にインストールされて実行される、ストリーミング再生プログラムの機能を説明する図である。
【図6】ユーザインターフェースの表示例を示す図である。
【図7】RTCPパケットのAPPパケットの構成例を示す図である。
【図8】ストリーミングデータの配信中にネットワークに不具合が発生した例を説明する図である。
【図9】ストリーミング配信処理を説明するフローチャートである。
【図10】ユーザインターフェースのダイアログボックスの表示例を示す図である。
【図11】ユーザインターフェースの他のダイアログボックスの表示例を示す図である。
【図12】ユーザ端末装置から送信されるコマンドの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ストリーミング配信サーバ, 2 ネットワーク, 3 ユーザ端末装置, 51再生位置情報受信部, 52 送信コントロール部, 53 メモリ, 61 圧縮部, 62 パケタイザ, 63 レート調整部, 64 パケット送信部, 72 再生位置情報送信部, 81 パケット受信部, 82 バッファ, 83 デパケタイザ,84 デコーダ, 85 表示制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報配信システム、情報配信装置および方法、情報端末装置および情報処理方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、例えば、ストリーミング配信中にネットワークに不具合が生じ、そのネットワークの回復後、不具合が生じた位置から続けて配信することができるようにした情報配信システム、情報配信装置および方法、情報端末装置および情報処理方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットなどのネットワークインフラの普及に伴い、例えば、携帯電話機などの携帯型情報端末を用いて、様々な場所からネットワークにアクセスすることが可能になりつつある。
【0003】
例えば、ユーザは、外出先において、携帯電話機を用いて、ネットワークを介してストリーミング配信サーバにアクセスし、音声や動画像などのデータを取得しながら、リアルタイムに再生させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、モバイル状況での常時接続性という観点では、例えば、電車で移動中にトンネルに入った場合などといったように、依然としてネットワークにアクセスできない場所が多く、移動中において絶えずネットワークにアクセスしていることは難しかった。
【0005】
また、動画像データをストリーミングで視聴している途中でネットワークにアクセスできない状況になった場合、その間のデータ(シーン)を見逃してしまうことになり、ユーザは、ユーザインターフェースを操作して(例えば、少し前の映像から再生するようにプレイヤのスライダバーを移動させて)、ストリーミング配信サーバに対し、中断された再生位置からのデータ配信を要求しなければならなかった。
【0006】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、端末から所定期間毎に送信されてくる再生位置を記録しておくことにより、ネットワークに不具合が生じ、そのネットワーク回復後、記録してある再生位置からデータを続けて配信することができるようにするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報配信システムは、情報配信装置が、データを情報端末装置に配信する配信手段と、情報端末装置から送信されてくる情報を受信する受信手段と、受信手段により受信された情報に含まれる再生位置情報を記録する記録手段と、受信手段が情報を受信することができなかった場合、データの配信を停止する停止手段とを備え、情報端末装置が、情報配信装置から配信されてくるデータを受信する受信手段と、受信手段により受信されたデータを再生する再生手段と、再生手段により再生されているデータから再生位置情報を取得し、所定期間毎に情報配信装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明の情報配信装置は、データを情報端末装置に配信する配信手段と、情報端末装置から所定期間毎に送信されてくる情報を受信する受信手段と、受信手段により受信された情報に含まれる再生位置情報を記録する記録手段と、受信手段が情報を受信することができなかった場合、データの配信を停止する停止手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
受信手段が情報を再び受信することができた場合、配信手段には、記録手段に記録されている再生位置情報に基づいて、データを配信させるようにすることができる。
【0010】
本発明の情報配信方法は、データの情報端末装置への配信を制御する配信制御ステップと、情報端末装置から所定期間毎に送信されてくる情報の受信を制御する受信制御ステップと、受信制御ステップの処理により受信が制御された情報に含まれる再生位置情報の記録を制御する記録制御ステップと、受信制御ステップの処理が情報を受信することができなかった場合、データの配信を停止する停止ステップとを含むことを特徴とする。
【0011】
本発明の第1の記録媒体に記録されているプログラムは、データの情報端末装置への配信を制御する配信制御ステップと、情報端末装置から所定期間毎に送信されてくる情報の受信を制御する受信制御ステップと、受信制御ステップの処理により受信が制御された情報に含まれる再生位置情報の記録を制御する記録制御ステップと、受信制御ステップの処理が情報を受信することができなかった場合、データの配信を停止する停止ステップとを含むことを特徴とする。
【0012】
本発明の第1のプログラムは、データの情報端末装置への配信を制御する配信制御ステップと、情報端末装置から所定期間毎に送信されてくる情報の受信を制御する受信制御ステップと、受信制御ステップの処理により受信が制御された情報に含まれる再生位置情報の記録を制御する記録制御ステップと、受信制御ステップの処理が情報を受信することができなかった場合、データの配信を停止する停止ステップとをコンピュータに実行させる。
【0013】
本発明の情報端末装置は、情報配信装置から配信されてくるデータを受信する受信手段と、受信手段により受信されたデータを再生する再生手段と、再生手段により再生されているデータから再生位置情報を取得し、所定期間毎に情報配信装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
送信手段には、データの受信状況に関わらず、再生位置情報を情報配信装置に送信させるようにすることができる。
【0015】
本発明の情報処理方法は、情報配信装置から配信されてくるデータの受信を制御する受信制御ステップと、受信制御ステップの処理により受信が制御されたデータを再生する再生ステップと、再生ステップの処理により再生されているデータから再生位置情報を取得し、所定期間毎に情報配信装置への送信を制御する送信制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0016】
本発明の第2の記録媒体に記録されているプログラムは、情報配信装置から配信されてくるデータの受信を制御する受信制御ステップと、受信制御ステップの処理により受信が制御されたデータを再生する再生ステップと、再生ステップの処理により再生されているデータから再生位置情報を取得し、所定期間毎に情報配信装置への送信を制御する送信制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0017】
本発明の第2のプログラムは、情報配信装置から配信されてくるデータの受信を制御する受信制御ステップと、受信制御ステップの処理により受信が制御されたデータを再生する再生ステップと、再生ステップの処理により再生されているデータから再生位置情報を取得し、所定期間毎に情報配信装置への送信を制御する送信制御ステップとをコンピュータに実行させる。
【0018】
本発明の情報配信システムにおいては、情報配信装置で、データが情報端末装置に配信され、情報端末装置から送信されてくる情報が受信され、受信された情報に含まれる再生位置情報が記録され、情報を受信することができなかった場合、データの配信が停止され、情報端末装置で、情報配信装置から配信されてくるデータが受信されて再生され、再生データから再生位置情報が取得されて所定期間毎に情報配信装置に送信される。
【0019】
本発明の情報配信装置および方法、並びに第1のプログラムにおいては、データが情報端末装置に配信され、情報端末装置から所定期間毎に送信されてくる情報が受信され、受信された情報に含まれる再生位置情報が記録され、情報を受信することができなかった場合、データの配信が停止される。
【0020】
本発明の情報端末装置および情報処理方法、並びに第2のプログラムにおいては、情報配信装置から配信されてくるデータが受信されて再生され、再生データから再生位置情報が取得されて所定期間毎に情報配信装置に送信される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0022】
図1は、本発明を適用したストリーミング配信システムの構成例を示す図である。このストリーミング配信システムにおいては、インターネットなどのネットワーク2に、ストリーミング配信サーバ1およびユーザ端末装置3が接続されている。
【0023】
ストリーミング配信サーバ1は、コンピュータであって、そのCPU(Central ProcessingUnit)11(図2)がストリーミング配信プログラムに基づいて、ストリーミングデータの配信処理を実行する。例えば、ストリーミング配信サーバ1は、ハードディスクドライブ(HDD)19に様々なメディアデータを記憶させ、ユーザ端末装置3からネットワーク2を介して所定のメディアデータのストリーミング配信が要求された場合、対応するメディアデータを読み出し、ストリーミング配信を行うためのRTP(Real−Time Transport Protocol)規格に準拠するようなRTPパケットを生成し、ネットワーク2を介して配信する。
【0024】
またストリーミング配信サーバ1は、所定期間毎に、ネットワーク2を介してユーザ端末装置3から送信されてくるパケットを受信し、そのパケットに含まれる再生位置情報(後述)を記録する。ストリーミング配信サーバ1は、タイムアウト時間内にユーザ端末装置3からパケットを受信することができなかった場合、ネットワーク2に不具合が発生したと判断し、ストリーミング配信を停止する。
【0025】
さらにストリーミング配信サーバ1は、ユーザ端末装置3から、再びパケット受信することができた場合、ネットワーク2が回復したと判断し、記録している再生位置情報に基づいて、続きからストリーミング配信する。
【0026】
ユーザ端末装置3は、例えば、デジタル携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、あるいはノートブック型パーソナルコンピュータなどにより構成され、ネットワーク2を介してストリーミング配信サーバ1にアクセスし、ストリーミングデータの配信を要求し、その要求に基づいて配信されてくるストリーミングデータを受信する。ユーザ端末装置3は、受信したストリーミングデータを再生し、ユーザに視聴させる。
【0027】
またユーザ端末装置3は、受信したストリーミングデータの再生位置に関する情報(再生位置情報)を所定のパケットに埋め込み、所定期間毎に、ネットワーク2を介してストリーミング配信サーバ1に送信する。
【0028】
ここでは、パケットの種類は特に限定しないが、例えば、RTP/UDP(User Datagram Protocol:RFC(Request for Comments)1889)の規格に基づいてデータの送受信を行っている場合、RTCP(RTP Control Protocol)パケットが利用される。RTCPパケットには、SR(Sender Report)、RR(Receiver Report)、SDES(Source Description)、BYE(Good−bye)、およびAPP(Application−defined)の5種類のパケットがある。
【0029】
SRパケットは、データの受信者から送信される情報であって、受信したRTPパケットの総数(データパケット総数)などの情報を含む。RRパケットは、データの受信者から送信される情報であって、受信したRTPパケットの破棄率(受信できなかったパケット率)やパケットの到着間隔の情報などを含む。SDESパケットは、SRパケットやRRパケットに付随して送信される情報であって、RTCPパケットの送信者の情報(例えば、送信者の名前やメールアドレスなど)を含む。BYEパケットは、RTCPパケットの送受信を終了する際に送信される。APPパケットは、アプリケーションが独自に指定することができるものであって、最初のヘッダ以外は全て任意のデータを格納することができる。
【0030】
従って、本実施の形態においては、図7を用いて後述するように、アプリケーションが独自に指定することが可能なAPPパケットを利用し、そこに再生位置情報を埋め込むようにする。
【0031】
ネットワーク2は、公衆回線網、移動体無線通信網、ローカルエリアネットワーク、またはインターネットなどのネットワーク、デジタル衛星放送といった、有線または無線のいずれでもよい。
【0032】
図1に示したストリーミング配信システムの例では、ユーザ端末装置3を1つしか図示していないが、勿論、多数のユーザ端末装置が接続されることは言うまでもない。
【0033】
図2は、ストリーミング配信サーバ1の構成例を示すブロック図である。
【0034】
CPU11は、ROM(Read Only Memory)12に記憶されているストリーミング配信プログラム、またはハードディスクドライブ19からRAM(Random Access Memory)13にロードされたストリーミング配信プログラムに従って、各種の処理を実行する。RAM13にはまた、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0035】
CPU11、ROM12、およびRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。
【0036】
入出力インターフェース15には、ボタン、スイッチ、キーボードあるいはマウスなどで構成される入力部16、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイ、並びにスピーカなどで構成される出力部17、モデムやターミナルアダプタなどで構成される通信部18、およびハードディスクドライブ19が接続されている。通信部18は、ネットワーク2を介して通信処理を行う。ハードディスクドライブ19には、ストリーミング配信プログラムの他、ストリーミング配信するためのメディアデータなどが格納されている。
【0037】
入出力インターフェース15にはまた、必要に応じてドライブ20が接続され、磁気ディスク21、光ディスク22、光磁気ディスク23、あるいは半導体メモリ24などが適宜装着され、そこから読み出されたコンピュータプログラム(ストリーミング配信プログラムなど)が、必要に応じてハードディスクドライブ19にインストールされる。
【0038】
図3は、ユーザ端末装置3の構成例を示すブロック図である。なお、図2に示したストリーミング配信サーバ1の構成と基本的に同様であるため、その説明は適宜省略する。
【0039】
CPU31は、ROM32に記憶されているストリーミング再生プログラム、またはハードディスクドライブ19からRAM33にロードされたストリーミング再生プログラムに従って、ストリーミングデータの再生処理を実行する。
【0040】
ドライブ40には、磁気ディスク41、光ディスク42、光磁気ディスク43、あるいは半導体メモリ44などが適宜装着され、そこから読み出されたコンピュータプログラム(ストリーミング再生プログラムなど)が、必要に応じてハードディスクドライブ39にインストールされる。
【0041】
図4は、ストリーミング配信サーバ1のCPU11にインストールされて実行されるストリーミング配信プログラムの機能を説明する図である。同図に示されるように、ストリーミング配信プログラムは、再生位置情報受信部51、送信コントロール部52、メモリ53、およびデータ送信モジュール54で構成されている。データ送信モジュール54は、圧縮部61、パケタイザ62、レート調整部63、およびパケット送信部64で構成されている。
【0042】
再生位置情報受信部51は、ユーザ端末装置3から、ネットワーク2および通信部18を介して送信されてきたAPPパケットを受信し、そのパケットに含まれる再生位置情報を抽出して、送信コントロール部52に供給するとともに、APPパケットからパケット送信間隔を抽出し、そのパケット送信間隔に所定時間を加算してタイムアウト時間を設定する。
【0043】
タイムアウト時間は、ユーザ端末装置3からのパケット送信のタイミングに依存するため、ここでは特に限定しないが、例えば、予め、ユーザ端末装置3から送信されるパケットにパケット送信のタイミングを入れ、ネットワーク2のジッタ(ゆらぎ)を考慮し、さらに、ある程度の余裕を持たせた値にすることが望ましい。
【0044】
また再生位置情報受信部51は、設定したタイムアウト時間内にユーザ端末装置3からAPPパケットを受信することができなかった場合、ネットワーク2に不具合が発生したと判断し、その旨を送信コントロール部52に通知する。さらに再生位置情報受信部51は、ユーザ端末装置3から、再びAPPパケットを受信することができた場合、そのパケットに含まれる再生位置情報を抽出して、送信コントロール部52に供給する。
【0045】
送信コントロール部52は、データ送信モジュール54の各部を制御するものであり、ネットワーク2を介してユーザ端末装置3から送信されてくるPLAYメソッドに応じて、ストリーミングデータの配信処理を実行するようにデータ送信モジュール54の各部を制御する。ここでいうPLAYメソッドとは、例えば、ストリーミング配信サーバ1に対して、再生するコンテンツを要求するメソッドを示す。
【0046】
また送信コントロール部52は、ユーザ端末装置3から、ネットワーク2、通信部18、および再生位置情報受信部51を介して供給されるデータに基づいて、各種の処理を実行する。
【0047】
例えば、再生位置情報受信部51から再生位置情報が供給された場合、送信コントロール部52は、その再生位置情報をメモリ53に記録する。また例えば、再生位置情報受信部51からネットワーク2の不具合が通知された場合、送信コントロール部52は、ストリーミング配信の一時停止処理を実行するようにデータ送信モジュール54の各部を制御する。さらにまた例えば、再生位置情報受信部51から、再び、再生位置情報が供給された場合、送信コントロール部52は、ネットワーク2の不具合が回復したと判断し、いま供給された再生位置情報を破棄した後、メモリ53に記録されている再生位置情報を読み出し、その再生位置からストリーミングデータの配信処理を実行するようにデータ送信モジュール54の各部を制御する。
【0048】
圧縮部61は、送信コントロール部52の制御の下、ユーザ端末装置3から送信されてきたPLAYメソッドに応じて、ハードディスクドライブ19に蓄積されている複数のメディアデータの中から、ストリーミング対象となる所望のメディアデータを読み出し、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式など、所定のフォーマット形式で圧縮処理した後、パケタイザ62に供給する。
【0049】
パケタイザ62は、送信コントロール部52の制御の下、圧縮部61で圧縮されたデータからRTPパケットを生成し、レート調整部63に供給する。レート調整部63は、送信コントロール部52の制御の下、パケタイザ62で生成されたRTPパケットを、データに合わせた伝送レートになるように調整した後、パケット送信部64に供給する。
【0050】
パケット送信部64は、送信コントロール部52の制御の下、レート調整部63で伝送レートが調整されたRTPパケットを、通信部18およびネットワーク2を介してユーザ端末装置3に送信(配信)する。
【0051】
図5は、ユーザ端末装置3のCPU31にインストールされて実行されるストリーミング再生プログラムの機能を説明する図である。同図に示されるように、ストリーミング再生プログラムは、再生モジュール71および再生位置情報送信部72で構成されている。再生モジュール71は、パケット受信部81、バッファ82、デパケタイザ83、デコーダ84、および表示制御部85で構成されている。
【0052】
パケット受信部81は、ストリーミング配信サーバ1から、ネットワーク2および通信部38を介して配信されてきたストリーミングデータであるRTPパケットを受信し、バッファ82に蓄積させる。
【0053】
すなわち、ストリーミング視聴する場合、ネットワーク2を介してストリーミングデータが配信されてくるため、データが配信されるタイミングにはジッタがある(ストリーミング配信サーバ1が所定間隔でデータを送信していたとしても、ネットワーク2の状況によっては、多くのデータが送信されてくる場合と、ほとんどデータが送信されてこない場合がある)。従って、そのジッタに対応するため、所定量のストリーミングデータがバッファリングされた後、再生される。
【0054】
デパケタイザ83は、バッファ82に所定量のRTPパケットが蓄積されると、そこからRTPパケットを読み出して、ヘッダ部分を除去するといったデパケタイズ処理を施し、デコーダ84に供給する。
【0055】
デコーダ84は、デパケタイザ83から供給されたデータが、MPEGデータなどの圧縮データの場合、それを復号した後、表示制御部85に供給する。表示制御部85は、デコーダ84で復号された画像を出力部37(ディスプレイ)のユーザインターフェース91(図6)などに表示させ、ユーザに視聴させる。
【0056】
図6は、ユーザインターフェース91の表示例を示している。同図に示されるように、ユーザインターフェース91には、ストリーミングデータを再生(表示)する画面92、現在の再生位置を示すスライダレバー93、再生を指示する場合にユーザによって選択される再生ボタン94、再生停止を指示する場合にユーザによって選択される停止ボタン95、および、再生の一時停止を指示する場合にユーザによって選択される一時停止ボタン96が表示されている。
【0057】
図5の説明に戻る。再生位置情報送信部72は、所定期間毎にデコーダ84を参照し、そのときに復号されるデータから再生位置情報を取得する。例えば、MPEG1 System,MPEG2 Systemでは、再生位置情報を、PTS(Presentation Time Stump)の値などから算出することができる。そして、再生位置情報送信部72は、この再生位置情報をAPPパケットに埋め込んだ後、通信部38およびネットワーク2を介してストリーミング配信サーバ1に送信する。
【0058】
図7は、RTCPパケットのAPPパケットの構成例を示す図である。
【0059】
同図に示されるように、APPパケットは、固定長の2ビットのVersion、1ビットのPadding、5ビットのSub Type、Packet Type、16ビットのLength、32ビットのSSRC/CSRC(Synchronization Source/Contributing Sources)、32ビットのName、および32ビットのApplication Dependent Dataから構成されている。
【0060】
Versionは、RTCPのバージョンを表わし、Paddingは、RTCPパケットの最後の部分にパディング(意味を持たないデータであり、パケットの長さ合わせのために付加されるもの)が付加されているか否かを表わし、Sub Typeは、APPパケットのサブタイプ(種類)を表わし、Packet Typeは、パケットタイプ(APP=204)を表わし、Lengthは、パケットの長さを表わし、SSRC/CSRCは、サーバ識別子あるいはサーバに関連する識別子を表わし、Nameは、パケットの名前を表わし、Application Dependent Dataは、アプリケーション依存の領域を表わしている。
【0061】
すなわち、再生位置情報送信部72は、取得した再生位置情報を、APPパケットのApplication Dependent Dataに埋め込むようにする。なお、再生位置情報送信部72がAPPパケットを送信するタイミングは、ここでは特に限定しないが、例えば、通常のRTCPパケットの送信と同様に、定期的(数秒毎)に送信するようにする。
【0062】
次に、図8に示されるように、ストリーミングデータの配信を行っている途中で、時刻T1においてネットワーク2に不具合が発生し、期間ΔLの経過後、時刻T2においてネットワーク2の不具合が回復した場合のストリーミング配信処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。なお、図8における横軸は、時刻(時間軸)で表わされている。
【0063】
ステップS21において、ユーザ端末装置3のCPU31は、ユーザからの指示に基づいて、ネットワーク2を介してストリーミング配信サーバ1に対し、PLAYメソッドを送信する。
【0064】
ステップS1において、ストリーミング配信サーバ1の送信コントロール部52は、ユーザ端末装置3から受信したPLAYメソッドに応じて、圧縮部61を制御し、ハードディスクドライブ19からストリーミング対象となる所望のメディアデータを読み出させ、所定形式で圧縮処理させる。パケタイザ62は、圧縮されたデータからRTPパケットを生成し、レート調整部63は、生成されたRTPパケットの伝送レートを調整する。パケット送信部64は、伝送レートが調整されたRTPパケットを、通信部18およびネットワーク2を介してユーザ端末装置3に送信(配信)する。
【0065】
ステップS22において、ユーザ端末装置3のパケット受信部81は、ストリーミング配信サーバ1から配信されてきたRTPパケットを受信することができたか否かを判定し、RTPパケットを受信することができたと判定した場合、受信したRTPパケットをバッファ82に蓄積させ、ステップS23に進む。ステップS23において、デパケタイザ63は、バッファ63に所定量のRTPパケットが蓄積されると、そこからRTPパケットを読み出してデパケタイズ処理を施し、デコーダ84に供給する。デコーダ84は、デパケタイザ83から供給されたデータを復号し、表示制御部85は、復号された画像をユーザインターフェース91に表示(再生)させ、ユーザに視聴させる(図6)。
【0066】
ステップS24において、再生位置情報送信部72は、所定時間毎にデコーダ84を参照し、そのときに復号されるデータから再生位置情報を取得し、APPパケットのApplication Dependent Data(図7)に埋め込んだ後、通信部38およびネットワーク2を介してストリーミング配信サーバ1に送信する。
【0067】
ステップS2において、ストリーミング配信サーバ1の再生位置情報受信部51は、タイムアウト時間(いまの場合、タイムアウト時間は、デフォルト)内に再生位置情報を受信したか否か、すなわち、ユーザ端末装置3からネットワーク2を介して送信されてくるAPPパケットをタイムアウト時間内に受信したか否かを判定する。
【0068】
ステップS2において、タイムアウト時間内に再生位置情報を受信したと判定された場合、再生位置情報受信部51は、受信したAPPパケットに含まれる再生位置情報を抽出して送信コントロール部52に供給し、ステップS3に進む。
【0069】
ステップS3において、送信コントロール部52は、再生位置情報受信部51から供給された再生位置情報をメモリ53に記録する。ステップS4において、再生位置情報受信部51は、受信したAPPパケットからパケット送信間隔を抽出し、そのパケット送信間隔に所定時間(ジッタを考慮した時間)を加算してタイムアウト時間を設定する。
【0070】
ステップS5において、CPU11は、ストリーミング配信を終了するか否か、すなわち、PLAYメソッドに応じて配信中のストリーミングデータを最後まで配信したか否かを判定し、未だストリーミング配信を終了しないと判定した場合、ステップS1に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
【0071】
ステップS2において、タイムアウト時間内に再生位置情報を受信することができなかったと判定された場合、ステップS6に進み、再生位置情報受信部51は、ネットワーク2に不具合が発生したと判断し、その旨を送信コントロール部52に通知する。ステップS7において、送信コントロール部52は、再生位置情報受信部51からネットワーク2の不具合通知を受け、ストリーミング配信の一時停止処理を実行するようにデータ送信モジュール54の各部を制御する。
【0072】
ステップS22において、ユーザ端末装置3のパケット受信部81は、RTPパケットを受信することができなかったと判定した場合、ステップS26に進み、さらにタイムアウトであるか否かを判定し、タイムアウトではないと判定した場合、ステップS27に進む。
【0073】
ステップS27において、表示制御部85は、ネットワークの状態(すなわち、ネットワーク2に不具合が発生したことを示すためのメッセージ)を出力部37のユーザインターフェース91に表示させる。これにより、例えば、図10に示されるように、「ネットワークに不具合が発生しました。このまましばらくお待ちください。」といったメッセージが記載されたダイアログボックス111が表示される。
【0074】
このメッセージを確認したユーザは、ネットワーク2に不具合が発生したことにより、ストリーミング再生が中断したことを知ることができる。
【0075】
ステップS28において、再生位置情報送信部72は、デコーダ84を参照し、そのときに復号されるデータから再生位置情報を取得し、APPパケットのApplication Dependent Data(図7)に埋め込んだ後、通信部38およびネットワーク2を介してストリーミング配信サーバ1に送信した後、ステップS25に進む。
【0076】
ステップS25において、ユーザ端末装置3のCPU31は、ストリーミング再生を終了するか否か、すなわち、ユーザにより入力部36が操作され、再生終了が指示されたか否か、あるいは、指定したストリーミングデータを最後まで再生したか否かを判定し、未だストリーミング再生を終了しないと判定した場合、ステップS22に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
【0077】
ステップS26において、タイムアウトになってもRTPパケットを受信することができなかったと判定された場合、ステップS29に進み、表示制御部85は、プレイヤの状態(すなわち、ストリーミング再生を一時停止することを示すためのメッセージ)を出力部37のユーザインターフェース91に表示させる。これにより、例えば、図11に示されるように、「ネットワークが回復しませんので、再生を一時停止します。再生を続ける場合は、再生ボタンを押して下さい。」といったメッセージが記載されたダイアログボックス131が表示される。
【0078】
ステップS30において、CPU31は、デコーダ84を制御し、実行中のストリーミング再生を一時停止させる。
【0079】
図11のメッセージを確認したユーザは、不具合が発生したネットワーク2がタイムアウトになっても回復しないため、ストリーミング再生が一時停止したことを知ることができる。そして、ユーザが再生ボタン94を選択することにより、ステップS28の処理が実行され、再びストリーミング配信を要求することができる。
【0080】
ステップS8において、ストリーミング配信サーバ1の再生位置情報受信部51は、予め設定したタイムアウト時間内にAPPパケットを受信したか否か、すなわち、ユーザ端末装置3からネットワーク2を介して、再び送信されてきたAPPパケットをタイムアウト時間内に受信したか否かを判定し、タイムアウト時間内にAPPパケットを受信したと判定した場合、受信したAPPパケットに含まれる再生位置情報を抽出して送信コントロール部52に供給した後、ステップS9に進む。
【0081】
ステップS9において、送信コントロール部52は、再生位置情報受信部51から、再び、再生位置情報が供給されると、ネットワーク2の不具合が回復したと判断し、いま供給された再生位置情報を破棄した後、ステップS3の処理によってメモリ53に記録されている再生位置情報(図8の例の場合、時刻T1)を読み出し、その再生位置からストリーミングデータの配信処理を実行するようにデータ送信モジュール54の各部を制御する。その後、処理はステップS2に戻り、上述した処理が繰り返し実行される。
【0082】
ステップS8において、タイムアウト時間内にパケットを受信することができなかったと判定された場合、ステップS10に進み、送信コントロール部51は、所定時間が経過してもネットワーク2の不具合が回復しないと判断し、ストリーミング配信の停止処理を実行するようにデータ送信モジュール54の各部を制御する。
【0083】
そして、図11を用いて上述したようにして、ユーザにより再生ボタン94が選択されると、上述したステップS28の処理が実行され、再び、ユーザ端末装置3からストリーミング配信が要求される。この要求を受けたストリーミング配信サーバ1の送信コントロール部52は、上述したステップS9の処理を実行し、一時停止した再生位置からストリーミング配信を行うことができる。
【0084】
ステップS5において、ストリーミング配信を終了すると判定された場合、ストリーミング配信サーバ1の配信処理は終了される。また、ステップS25において、ストリーミング再生を終了すると判定された場合、ユーザ端末装置3の再生処理は終了される。
【0085】
以上のように、ストリーミング配信サーバ1は、動画像などをストリーミング配信している状況において、ユーザ端末装置3から定期的に送信されてくる再生位置情報を受信し、それを記録するようにしたので、再生位置情報を受信することができなくなった場合、ネットワーク2に不具合が発生したと判断することができる。そして、再び、ユーザ端末装置3から再生位置情報を受信することができるようになった場合、ストリーミング配信サーバ1は、ネットワーク2が回復したと判断することができ、中断時に記録した再生位置からストリーミング配信を行うことができる。これにより、ユーザは、所定区間のシーンを見逃すことなくストリーミング視聴することが可能になる。
【0086】
また、ネットワークの不具合が発生している時間が短い場合(すなわち、ネットワークがすぐに回復した場合)、自動的に、続きからストリーミング配信を行うようにしたので、無駄な操作を軽減することができる。
【0087】
また以上においては、ユーザ端末装置3から所定期間毎に送信される再生位置情報を含むパケットは、APPパケット(図7)であるものとして説明したが、これに限らず、例えば、図12Aに示されるように、送信コマンド(Play Position)内に、「00:12:34」(再生位置情報としての再生時刻)と記述したり、あるいは、図12Bに示されるように、「Packet#123」(再生位置情報としてのパケット識別子)と記述して、ストリーミング配信サーバ1に送信するようにしてもよい。
【0088】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0089】
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを記録する記録媒体は、図2および図3に示されるように、磁気ディスク21,41(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク22,42(CD−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク23,43(MD(Mini−Disc)(登録商標)を含む)、もしくは半導体メモリ24,44などよりなるパッケージメディア、または、プログラムが一時的もしくは永続的に記録されるROM12,32やハードディスクドライブ19,39などにより構成される。記録媒体へのプログラムの記録は、必要に応じてルータ、モデムなどのインターフェースを介して、公衆回線網、ローカルエリアネットワーク、またはインターネットなどのネットワーク2、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
【0090】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0091】
なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0092】
【発明の効果】
以上のように、第1の本発明によれば、ストリーミングデータを配信することができる。
【0093】
また第1の本発明によれば、端末から定期的に送信される再生位置情報を受信することができなかった場合、ネットワークに不具合が生じたと判断し、ストリーミングデータの配信を一時停止することができる。
【0094】
第2の本発明によれば、ストリーミングデータを配信することができる。
【0095】
また第2の本発明によれば、端末側から定期的に送信される再生位置情報を受信し、ネットワークに不具合が生じた際の再生位置情報を記録するようにしたので、ネットワーク回復後、その再生位置情報に基づいて続きからストリーミングデータを配信することができる。
【0096】
第3の本発明によれば、ストリーミングデータを視聴することができる。
【0097】
また第3の本発明によれば、定期的に再生位置情報をサーバに送信するようにしたので、シーンを見逃すことなくストリーミング視聴することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したストリーミング配信システムの構成例を示す図である。
【図2】ストリーミング配信サーバの構成例を示すブロック図である。
【図3】ユーザ端末装置の構成例を示すブロック図である。
【図4】ストリーミング配信サーバにインストールされて実行される、ストリーミング配信プログラムの機能を説明する図である。
【図5】ユーザ端末装置にインストールされて実行される、ストリーミング再生プログラムの機能を説明する図である。
【図6】ユーザインターフェースの表示例を示す図である。
【図7】RTCPパケットのAPPパケットの構成例を示す図である。
【図8】ストリーミングデータの配信中にネットワークに不具合が発生した例を説明する図である。
【図9】ストリーミング配信処理を説明するフローチャートである。
【図10】ユーザインターフェースのダイアログボックスの表示例を示す図である。
【図11】ユーザインターフェースの他のダイアログボックスの表示例を示す図である。
【図12】ユーザ端末装置から送信されるコマンドの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ストリーミング配信サーバ, 2 ネットワーク, 3 ユーザ端末装置, 51再生位置情報受信部, 52 送信コントロール部, 53 メモリ, 61 圧縮部, 62 パケタイザ, 63 レート調整部, 64 パケット送信部, 72 再生位置情報送信部, 81 パケット受信部, 82 バッファ, 83 デパケタイザ,84 デコーダ, 85 表示制御部
Claims (11)
- ネットワークを介して、情報配信装置から情報端末装置にデータを配信する情報配信システムにおいて、
前記情報配信装置は、
前記データを前記情報端末装置に配信する配信手段と、
前記情報端末装置から送信されてくる情報を受信する受信手段、
前記受信手段により受信された前記情報に含まれる再生位置情報を記録する
記録手段と、
前記受信手段が前記情報を受信することができなかった場合、前記データの
配信を停止する停止手段と
を備え、
前記情報端末装置は、
前記情報配信装置から配信されてくる前記データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記データを再生する再生手段と、
前記再生手段により再生されている前記データから前記再生位置情報を取得
し、所定期間毎に前記情報配信装置に送信する送信手段と
を備えることを特徴とする情報配信システム。 - ネットワークを介して、情報端末装置にデータを配信する情報配信装置において、
前記データを前記情報端末装置に配信する配信手段と、
前記情報端末装置から所定期間毎に送信されてくる情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記情報に含まれる再生位置情報を記録する記録手段と、
前記受信手段が前記情報を受信することができなかった場合、前記データの配信を停止する停止手段と
を備えることを特徴とする情報配信装置。 - 前記受信手段が前記情報を再び受信することができた場合、前記配信手段は、前記記録手段に記録されている前記再生位置情報に基づいて、前記データを配信する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報配信装置。 - ネットワークを介して、情報端末装置にデータを配信する情報配信装置の情報配信方法において、
前記データの前記情報端末装置への配信を制御する配信制御ステップと、
前記情報端末装置から所定期間毎に送信されてくる情報の受信を制御する受信制御ステップと、
前記受信制御ステップの処理により受信が制御された前記情報に含まれる再生位置情報の記録を制御する記録制御ステップと、
前記受信制御ステップの処理が前記情報を受信することができなかった場合、前記データの配信を停止する停止ステップと
を含むことを特徴とする情報配信方法。 - ネットワークを介して、情報端末装置にデータを配信する情報配信装置を制御するプログラムであって、
前記データの前記情報端末装置への配信を制御する配信制御ステップと、
前記情報端末装置から所定期間毎に送信されてくる情報の受信を制御する受信制御ステップと、
前記受信制御ステップの処理により受信が制御された前記情報に含まれる再生位置情報の記録を制御する記録制御ステップと、
前記受信制御ステップの処理が前記情報を受信することができなかった場合、前記データの配信を停止する停止ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - ネットワークを介して、情報端末装置にデータを配信する情報配信装置を制御するコンピュータに、
前記データの前記情報端末装置への配信を制御する配信制御ステップと、
前記情報端末装置から所定期間毎に送信されてくる情報の受信を制御する受信制御ステップと、
前記受信制御ステップの処理により受信が制御された前記情報に含まれる再生位置情報の記録を制御する記録制御ステップと、
前記受信制御ステップの処理が前記情報を受信することができなかった場合、前記データの配信を停止する停止ステップと
を実行させる。 - ネットワークを介して、情報配信装置からデータを受信する情報端末装置において、
前記情報配信装置から配信されてくる前記データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記データを再生する再生手段と、
前記再生手段により再生されている前記データから再生位置情報を取得し、所定期間毎に前記情報配信装置に送信する送信手段と
を備えることを特徴とする情報端末装置。 - 前記送信手段は、前記データの受信状況に関わらず、前記再生位置情報を前記情報配信装置に送信する
ことを特徴とする請求項7に記載の情報端末装置。 - ネットワークを介して、情報配信装置からデータを受信する情報端末装置の情報処理方法において、
前記情報配信装置から配信されてくる前記データの受信を制御する受信制御ステップと、
前記受信制御ステップの処理により受信が制御された前記データを再生する再生ステップと、
前記再生ステップの処理により再生されている前記データから再生位置情報を取得し、所定期間毎に前記情報配信装置への送信を制御する送信制御ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - ネットワークを介して、情報配信装置からデータを受信する情報端末装置を制御するプログラムであって、
前記情報配信装置から配信されてくる前記データの受信を制御する受信制御ステップと、
前記受信制御ステップの処理により受信が制御された前記データを再生する再生ステップと、
前記再生ステップの処理により再生されている前記データから再生位置情報を取得し、所定期間毎に前記情報配信装置への送信を制御する送信制御ステップとを含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - ネットワークを介して、情報配信装置からデータを受信する情報端末装置を制御するコンピュータに、
前記情報配信装置から配信されてくる前記データの受信を制御する受信制御ステップと、
前記受信制御ステップの処理により受信が制御された前記データを再生する再生ステップと、
前記再生ステップの処理により再生されている前記データから再生位置情報を取得し、所定期間毎に前記情報配信装置への送信を制御する送信制御ステップとを実行させる。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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- 2002-05-31 JP JP2002159339A patent/JP2004007172A/ja not_active Withdrawn
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