JP3569241B2 - パケット受信装置及びパケット受信方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パケット受信装置及びパケット受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、SMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)と呼ばれる技術がある。この技術は、テキスト、静止画、動画、音声を含むコンテンツを統合し、空間的および時間的配置を記述する方法としてW3C(World Wide Web Consortium)によって標準化されたものである。SMIL記述言語は、インターネットを通じて非常に普及しているハイパーテキスト記述言語HTML(Hypertext Markup Language)と似たものであるが、それと比較してコンテンツに時間情報を持つ利点を有している。
【0003】
ここで、図を用いてSMILによって記述されたサーバ上のコンテンツを、ネットワークを介してクライアントが再生する方法について説明する。
【0004】
図5はSMILを用いたコンテンツ配信を説明するための図である。
この図において、ユーザーがネットワーク200を介してクライアント201からサーバ203へアクセスし、コンテンツが記述されたSMILファイルを取得すると、クライアント201がそのSMILファイルを解釈する。そして、そのファイルに記述されているテキスト、静止画、動画または音声等のメディアをサーバ202、204から取得する一方、同ファイルに記述されている時間情報に基づいてそれぞれのメディアを適切な時刻で再生する。なお、図5ではSMILファイルや動画データ等の各メディアファイルがそれぞれ個別のサーバ202、203、204に保存されているが、1つのサーバに保存されている場合もある。
【0005】
次に、SMILファイルや各メディアの伝送方法について説明する。
SMILファイル、静止画データ、テキストファイル等の各メディアファイルをサーバからクライアントへ伝送する場合、インターネットで広く普及しているHTMLと同様に信頼性のあるプロトコルであるTCP(Transmission Control Protocol)が一般的に用いられる。一方、音声データや動画データといった時間的に連続するデータについては、リアルタイム性を優先したRTP(Real-time Transport Protocol)およびUDP(User Datagram Protocol)というプロトコルを用いて伝送されることが多い。
【0006】
TCPまたはRTP/UDPを伝送する下位プロトコルとして、IP(Internet Protocol)プロトコルが一般的に用いられている。
以上のTCP、RTP、UDP、IPプロトコルは全てIETF(Internet Engineering Task Force)によって標準化されており、インターネットを中心に広く普及している。
【0007】
次に、SMILファイルのコンテンツ記述方法について簡単に説明する。
図6はSMILで記述された文章の一例を示す図である。
この図において、左端の数字1、2、…は説明のための行番号であり、右端は説明文である。なお、これらは実際のSMILファイルには記述されない。
【0008】
数字1と数字15とで囲まれたテキストがSMIL文書であることを示す。SMIL文書の内容は、数字2から数字8で囲まれるヘッダ部分と、数字9から数字14で囲まれる本文とからなる。ヘッダ部分は時間情報と無関係なレイアウト情報等が記述される。本文には実際のメディア情報と再生に関する時間情報が記述される。数字11は動画を表示する制御文であり、数字12は静止画を表示する制御文であり、これらは数字10と数字13のように、<par>で囲まれるので、同時に再生することを表している。メディアの所在は"src"によって記述される。また、メディアの再生時間に関する指定は"begin"、"end"、"dur"等を用いて記述される。この場合、"begin"はメディア開始時刻、"end"はメディア終了時刻、"dur"はメディアの再生時間をそれぞれ指定している。
【0009】
数字11の記述は、"a"という領域に、"src"で指定された動画データを3秒から20秒の間表示することを示している。数字12の記述は、"b"という領域に"src"で指定された静止画データを10秒間表示することを示している。
【0010】
再生開始・終了を数字11及び数字12の記述のように絶対時刻で指定する以外に、以下の例1、例2に示すようにシーケンス的に指定することも可能である。
例1
<seq>
<video id="video1" src="rtsp://example.com/video1.m4v" />
<video id="video2" src="rtsp://example.com/video2.m4v"…/>
</seq>
例2
<par>
<video id="video1" src="rtsp://example.com/video1.m4v" />
<video id="video2" src="rtsp://example.com/video2.m4v" begin="video1.end"…/>
</par>
例1、例2は共にビデオ1の再生が終了した後にビデオ2を再生するようにした記述である。なお、例1、例2では共に動画の場合であるが、動画と静止画でも同様である。
【0011】
次に、上記例におけるクライアントとサーバとの間の実際の動作について説明する。
図7はメディアを連続再生する場合のシーケンス図である。この図において、実線はリアルタイムデータの制御用に用いられるプロトコルであるRTSP(Real Time Streaming Protocol)のコマンドおよびレスポンス信号を表す。RTSPは信頼性のあるプロトコルであるTCP上を介して通信される。一方、実際のメディアデータは点線で表したように非信頼性であるがリアルタイム通信に適したRTPプロトコルが用いられる。また、データの終わりを表すコマンドもRTPを用いて伝送される。
【0012】
さて、クライアントは、SMIL文書中のvideo1を再生する記述を解釈し、サーバに対して再生を要求する(ステップ1)。サーバは、クライアントからの再生要求を受けると再生準備を開始し、その準備が整った時点でOKを返す(ステップ2)。OKを返した後、video1のデータの送信を開始する(ステップ3)。そして、video1のデータを全て送信し終えると、RTPプロトコルで規定されているRTCPBYEという制御信号をクライアントに送信し、video1のデータを全て送信したことを通知する(ステップ4)。
【0013】
クライアントは、RTCP(RTP control protocol) BYEを受信すると、セッションを終了するためにRTSPTEARDOWNというコマンドを送信する(ステップ5)。サーバはTEARDOWNコマンドを受信するとセッションを終了し、その終了をクライアントに通知する(ステップ6)。クライアントはvideo1の再生が終了したので、続いてvideo2の再生動作に移行する。ステップ7からステップ12まではvideo1と同様のシーケンスによりvideo2の伝送を行う。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来のパケット受信方法においては、次のような問題がある。
すなわち、音声データや動画データのようなリアルタイムデータを、RTPを用いて無線回線などのビット誤りの発生しやすい回線を用いて伝送する場合、メディアデータの終了を表すRTCPBYEのパケットにビット誤りが生じると、図8のシーケンス図に示すようにクライアントの下位レイヤによって破棄されてしまう。このようになると、データの終わりがクライアントでは分からないので、データの送信が全て終了したとしても次のメディアの再生を開始することができなくなる。また、バースト誤りによるメディアの一時中断時には、セッションを終了してしまうことがある。
【0015】
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、メディア終了通知パケットであるBYEパケットが伝送誤りによって受信できない場合であっても、次のメディアの再生を開始することができるとともに、バースト誤りによるメディアの一時中断時にはセッションを終了せずに待機できるパケット受信装置及びパケット受信方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明のパケット受信装置は、メディアデータを含むパケットと前記メディアデータの終了を通知するメディアデータ終了信号を含むパケットとを受信するパケット受信手段と、
前記パケット受信手段で受信したパケットの誤りを検出し、誤りが検出されたパケットを破棄するパケット破棄手段と、前記パケット破棄手段によって破棄されなかったパケットが入力されるメディア受信手段と、前記メディア受信手段においてパケットが入力されない場合、前記パケット破棄手段におけるパケットの誤りの検出状況に応じてパケットの受信状況を判定するパケット終了判定手段と、を具備する構成を採る。
【0017】
この構成によれば、伝送誤り等によってメディアデータの終了を通知するパケットやメディアデータを含むパケットの損失が生じても、メディアデータの受信状況を判定するので、速やかに次のメディアデータの受信を再開することや、誤ってセッションを中断してしまう事態を低減させることが可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、RTPパケットの受信手段であるRTP受信手段より下位に位置するIPレイヤやUDPレイヤにおいてパケット損失を監視することによって、伝送損失等によりメディアデータの終了を表すBYEパケットの損失が生じた場合であっても、メディアデータの終了を判定するとともに、誤ってメディアの終了を判定してしまうことを防止することである。
【0033】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0034】
図1は、本発明の実施の形態に係るコンテンツ受信再生装置の構成を示すブロック図である。
この図において、本実施の形態のコンテンツ受信再生装置は、アンテナ101と、送受信部102と、IPパケット送受信部103と、TCP送受信部104と、UDP受信部105と、RTP受信部106と、コンテンツ制御部107と、パケット損失監視部110と、終了時刻判定部111とを備えて構成される。コンテンツ制御部107は、再生表示部108と制御コマンド送受信部109とを有して構成される。
【0035】
送受信部102は、アンテナ101を介して受信したIPパケットに無線処理(ダウンコンバート、A/D変換等の処理)と復調処理を施し、復調したパケット信号をIPパケット送受信部103に入力する。また、IPパケット送受信部103から入力されたパケット信号に変調処理と無線処理を施し、無線処理後のIPパケットをアンテナ101から中空へ放出する。IPパケット送受信部103は、IPパケットの送受信を行うとともに、受信したIPパケットの誤りを検査し、誤りがあればそのIPパケットのIPヘッダをパケット損失監視部110に入力した後、パケットそのものを破棄する。一方、受信したIPパケットに誤りがなければそのIPパケットのIPヘッダを削除した後、TCPセグメントの場合はTCP送受信部104に、UDPセグメントの場合はUDP受信部105に入力する。
【0036】
TCP送受信部104は、IPパケット送受信部103から入力されたTCPセグメントをコンテンツ制御部107の制御コマンド送受信部109に入力する。また、コンテンツ制御部107の制御コマンド送受信部109から入力された制御コマンドをTCPセグメントとしてIPパケット送受信部103に入力する。UDP受信部105は、IPパケット送受信部103から入力されたUDPセグメントに含まれる誤りを検査し、誤りがある場合にはそのUDPセグメントのヘッダをパケット損失監視部110に入力した後、セグメントそのものを破棄する。一方、誤りがない場合にはUDPセグメントをRTPパケットにしてRTP受信部106に入力する。RTP受信部106は、入力されたRTPパケットをコンテンツ制御部107の再生表示部108に入力するとともに、RTPパケットの受信状況を終了時刻判定部111に報告する。
【0037】
コンテンツ制御部107において、制御コマンド送受信部109は、図示せぬサーバからの制御コマンドを、TCP/IPパケットを用いて受信する。また、TCP/IPパケットを用いて図示せぬサーバへ制御コマンドを送信する。また、コンテンツの記述に応じて再生表示部108に対してメディアの再生開始や再生停止を指示する。再生表示部108は、制御コマンド送受信部109からの指示に従ってRTP受信部106より入力されたRTPパケットに含まれるメディアデータを再生・表示する。
【0038】
終了時刻判定部111は、RTP受信部106にてメディアの終了を表すBYEパケットが受信された場合に、メディアの終了と判定してそのBYEパケットを制御コマンド送受信部109に入力する。
【0039】
また、終了時刻判定部111は、RTP受信部106にてBYEパケットが受信されなくても、パケット損失監視部110からのパケット損失情報およびRTP受信部106からのRTPパケット受信状況情報を考慮して、パケット損失が生じてなくて、RTPパケットを受信しない状態が一定時間続いた場合は、サーバからのメディアデータの送信が終了したと判定して制御コマンド送受信部109にメディアの停止を指示する。この場合、RTP受信部106がRTPパケットを受信していなくても、パケット損失情報から下位レイヤのパケット損失が生じていれば、メディアデータの送信が終了したとは判定しない。
【0040】
すなわち、IPレイヤ又はUDPレイヤにおけるパケット損失が発生していれば、RTPパケットを一定時間受信していなくても、メディアデータの送信が終了としたとは判定しない。なお、RTP受信部106がRTPパケットを受信していなくても、下位レイヤのパケット損失が生じている場合とは、再生表示部108において再生が中断する場合が続いた場合である。
【0041】
ここで、BYEパケットが誤りのため破棄されて、クライアントにメディアの終了時刻が通知されない場合の動作について説明する。
図2は、メディアの連続再生において、BYEパケットに伝送誤りが発生した場合の動作を示すシーケンス図である。なお、この図において、ステップ1からステップ3までは図7のシーケンス図と同様であるので、説明を省略する。
【0042】
図2において、伝送誤りによってBYEパケットに誤りが発生すると、そのBYEパケットがクライアント側で破棄される(ステップ4)。この時点では既にサーバからメディアデータの送信が全て終了しているので、メディアデータが送信されることはないが、クライアント側ではメディアデータの送信が終了したかどうかは分からない。このため、クライアント側では一定時間メディアデータを受信できる状態を維持し、その間にメディアデータを受信できなければ、メディアデータの送信が終了したと判断してサーバに対してセッション切断を要求する(ステップ5)。
【0043】
次に、無線回線上で頻繁に起こることが知られているバーストエラーが発生した場合の動作について説明する。なお、バーストエラーとは、伝送誤りがある一定期間集中して起こるような誤りのパターンのことである。
図3は、メディアの連続再生において、バースト誤りがメディアパケットに発生した場合の動作を示すシーケンス図である。本シーケンス図では、図2と同様に、ステップ3において、サーバから複数のパケットによってメディアデータをクライアントに送信する。
【0044】
図3において、サーバからクライアントに向けてメディアデータを送信中に、バーストエラーが発生すると、連続するパケットに誤りが生じるため、IPレイヤとUDPレイヤにおいて誤りを検出し全て破棄する処理を行う。その結果、RTP受信部106はバーストエラーが発生している間全くメディアデータを受信することができなくなる。IPレイヤとUDPレイヤからはパケット損失情報が出力されるので、終了時刻判定部111はメディアデータの受信が終了しているとは判定しない。したがって、クライアントはメディアデータを受信できる状態をそのまま維持し、その後にバーストエラーが終了した時点でメディアデータの受信を再開する。
【0045】
このように、本実施の形態のコンテンツ受信再生装置によれば、再生時間が指定されていないコンテンツを再生する場合において、伝送誤り等によってメディアデータの終了を通知するBYEパケットの損失が生じても、メディアデータの受信不能状態が所定時間継続した場合で、且つその間にパケットの誤りが検出されなければ、メディアデータの送信が終了したと判定するので、速やかに次のメディアデータの受信を再開することが可能となる。
【0046】
また、伝送誤り等によるパケットの誤りが検出されれば、メディアデ−タの受信待ち状態を維持するので、バースト誤り等によってメディアデータの受信が一時的に中断した場合に、誤ってセッションを中断してしまって再生を停止してしまい、後続のデータを再生できなくなる事態を回避することが可能となる。
【0047】
なお、上記実施の形態では、コンテンツを受信して再生するコンテンツ受信再生装置について述べたが、コンテンツ制御部107を取り除いてコンテンツの受信のみを行うパケット受信装置としてもよい。図4にそのパケット受信装置の構成を示す。
【0048】
また、上記実施の形態では、コンテンツの受信再生をハードウェア構成で行う場合について説明したが、これに限るものではなく、このコンテンツ受信再生をソフトウェアとして行うことも可能である。例えば、コンテンツ受信再生を行うプログラムをコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納し、このプログラムをコンピュータのRAM(Random Access Memory)に記録して、コンピュータをそのプログラムに従って動作させるようにしてもよい。
【0049】
このパケット受信プログラムは、例えば、サーバから送信されたパケットを受信するパケット受信手順と、パケット受信手順にて受信されたパケットの伝送誤りを検出する誤りパケット検出手順と、誤りパケット検出手順にて検出された誤りパケットを破棄するパケット破棄手順と、パケット受信手順にて伝送誤り無く受信されたパケットより音声データや動画データであるメディアデータを受信するメディア受信手順と、メディア受信手順がメディアデータの受信開始後、メディアデータの受信不能状態が所定時間継続した場合で、且つその間に誤りパケット検出手順にてパケットの誤りが検出されなければ、メディアデータの送信が終了したことを判定し、メディアデータの受信不能状態が所定時間継続した場合でも、その間に誤りパケット検出手順にてパケットの誤りが検出されれば、サーバからのメディアデータの送信が終了していないと判定するデータ終了判定手順と、を具備するものである。
【0050】
ソフトウェアで制御する場合においても、上記実施の形態と同様の作用および効果を呈する。すなわち、伝送誤り等によってメディアデータの終了を通知するパケットの損失が生じても、メディアデータの受信不能状態が所定時間継続した場合で、且つその間にパケットの誤りが検出されなければ、メディアデータの送信が終了したと判定するので、速やかに次のメディアデータの受信を再開することが可能となる。また、伝送誤り等によるパケットの損失がある場合にはメディアデ−タの受信待ち状態を維持するので、バースト誤り等によってメディアデータの受信が一時的に中断した場合に、誤ってセッションを中断してしまう事態を低減させることが可能となる。
【0051】
コンテンツ受信再生を行うプログラムを記録する記録媒体としては、上記RAMなどの半導体記憶手段の他、磁気記憶手段、光記憶手段又は光磁気記憶手段であっても構わない。
【0052】
また、上記実施の形態では、コンテンツ記述言語としてSMILを用いたが、他の記述言語としてHTMLを用いてもよい。また、コンテンツを記述せずに単にメディアを繰り返し再生する場合でもよい。
【0053】
また、上記実施の形態では、コンテンツに含まれる複数のメディアを連続再生する場合について説明したが、1つのメディアをライブ中継するようなコンテンツでもよい。ライブ中継の場合は、終了時刻が明示されないことが多いので、本発明に用いることによって、ライブ中継コンテンツであっても正しく再生を終了することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、再生時間が指定されていないコンテンツを再生する場合であり、かつBYEパケットが正しく受信されなかった場合であっても、終了時間を適切に判定することができる。さらに、パケット損失による再生の中断が発生した場合であっても、パケット損失を監視して終了時刻判定に用いるので、誤ってメディアデータの終了と判断して再生を停止してしまい後続のデータを再生できなくなる事態を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るコンテンツ受信再生装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態に係るコンテンツ受信再生装置のメディア連続再生時の動作を説明するためのシーケンス図
【図3】本発明の実施の形態に係るコンテンツ受信再生装置のメディア連続再生時の動作を説明するためのシーケンス図
【図4】本発明の実施の形態に係るパケット受信装置の構成を示すブロック図
【図5】SMILを用いたコンテンツ配信を説明するための図
【図6】SMILで記述された内容を説明するための図
【図7】メディアを連続再生する場合のシーケンス図
【図8】従来のメディア連続再生時の問題を説明するためのシーケンス図
【符号の説明】
101 アンテナ
102 送受信部
103 IPパケット送受信部
104 TCP送受信部
105 UDP受信部
106 RTP受信部
107 コンテンツ制御部
108 再生表示部
109 制御コマンド送受信部
110 パケット損失監視部
111 終了時刻判定部

Claims (17)

  1. メディアデータを含むパケットと前記メディアデータの終了を通知するメディアデータ終了信号を含むパケットとを受信するパケット受信手段と、
    前記パケット受信手段で受信したパケットの誤りを検出し、誤りが検出されたパケットを破棄するパケット破棄手段と、
    前記パケット破棄手段によって破棄されなかったパケットが入力されるメディア受信手段と、
    前記メディア受信手段においてパケットが入力されない場合、前記パケット破棄手段におけるパケットの誤りの検出状況に応じてパケットの受信状況を判定するパケット終了判定手段と、を備えたパケット受信装置。
  2. 前記パケット終了判定手段は、前記メディア受信手段においてパケットが入力されず、且つ前記パケット破棄手段におけるパケットの誤りが検出された場合、パケットの受信が終了していないと判定する請求項1記載のパケット受信装置。
  3. 前記パケット終了判定手段は、前記メディア受信手段においてパケットが入力されず、且つ前記パケット破棄手段におけるパケットの誤りが検出されない場合、所定時間経過後にパケットの受信が終了したと判定する請求項1または請求項2記載のパケット受信装置。
  4. 前記パケット破棄手段で検出されたパケットの誤りの有無が入力されることにより、パケットの誤り状況を監視し、パケット損失情報をパケット終了判定手段に出力するパケット監視手段を設け、前記パケット終了判定手段は、前記メディア受信手段においてパケットが入力されない場合、前記パケット監視手段からのパケット損失情報に応じてパケットの受信状況を判定するようにした請求項1から請求項3のいずれか1項記載のパケット受信装置。
  5. IPパケットを受信する受信部と、
    前記受信部で受信したパケットの誤りを検出し、誤りが検出されたIPパケットを破棄するIPパケット破棄部と、
    前記IPパケット破棄部により破棄されなかったIPパケットの誤りを検出し、誤りが検出されたUDPパケットを破棄するUDPパケット破棄部と、
    前記UDPパケット破棄部により破棄されなかったUDPパケットのうち、RTPパケットが入力されるRTPパケット受信部と、
    前記IPパケット破棄部で検出されたパケットの誤りの有無と前記UDPパケット破棄部で検出されたパケットの誤りの有無とが入力されることにより、パケットの誤り状況を監視するパケット監視部と、
    前記RTPパケット受信部にRTPパケットが入力されない状態で、前記パケット監視部がパケットの誤りを検出した場合は、パケットの送信は終了していないと判定し、前記RTPパケット受信部にRTPパケットが入力されない状態で、前記パケット監視部がパケットの誤りを検出しない場合には、パケットの受信が終了したと判定するパケット終了判定手段と、を備えたパケット受信装置。
  6. 前記メディア受信手段でメディアデータ終了信号が入力された場合、前記パケット終了判定手段は、パケットの受信が終了したと判定する請求項1から請求項5のいずれか1項記載のパケット受信装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項記載のパケット受信装置に、さらに、前記パケット終了判定手段がパケットの受信が終了したと判定した場合、送信側にセッション終了信号を送信する送信手段を備えたパケット送受信装置。
  8. 請求項1から請求項6のいずれか1項記載のパケット受信装置、もしくは、請求項7記載のパケット送受信装置と、前記メディア受信手段で入力されたパケットに含まれるメディアデータを再生・表示する再生表示手段と、を備えたパケット受信再生装置。
  9. メディアデータを含むパケットと前記メディアデータの終了を通知するメディアデータ終了信号を含むパケットとを受信するパケット受信手順と、
    前記パケット受信手順で受信したパケットの誤りを検出し、誤りが検出されたパケットを破棄するパケット破棄手順と、
    前記パケット破棄手順によって破棄されなかったパケットが入力されるメディア受信手順と、
    前記メディア受信手順においてパケットが入力されない場合、前記パケット破棄手順におけるパケットの誤りの検出状況に応じてパケットの受信状況を判定するパケット終了判定手順と、を備えたパケット受信方法。
  10. 前記パケット終了判定手順は、前記メディア受信手順においてパケットが入力されず、且つ前記パケット破棄手順におけるパケットの誤りが検出された場合、パケットの受信が終了していないと判定する請求項9記載のパケット受信方法。
  11. 前記パケット終了判定手順は、前記メディア受信手順においてパケットが入力されず、且つ前記パケット破棄手順におけるパケットの誤りが検出されない場合、所定時間経過後にパケットの受信が終了したと判定する請求項9または請求項10記載のパケット受信方法。
  12. 前記パケット破棄手順で検出されたパケットの誤りの有無が入力されることにより、パケットの誤り状況を監視し、パケット損失情報をパケット終了判定手段に出力するパケット監視手順を設け、前記パケット終了判定手順は、前記メディア受信手順においてパケットが入力されない場合、前記パケット監視手順からのパケット損失情報に応じてパケットの受信状況を判定するようにした請求項9から請求項11のいずれか1項記載のパケット受信方法。
  13. IPパケットを受信する受信手順と、
    前記受信手順で受信したパケットの誤りを検出し、誤りが検出されたIPパケットを破棄するIPパケット破棄手順と、
    前記IPパケット破棄手順により破棄されなかったIPパケットの誤りを検出し、誤りが検出されたUDPパケットを破棄するUDPパケット破棄手順と、
    前記UDPパケット破棄手順により破棄されなかったUDPパケットのうち、RTPパケットが入力されるRTPパケット受信手順と、
    前記IPパケット破棄手順で検出されたパケットの誤りの有無と前記UDPパケット破棄手順で検出されたパケットの誤りの有無とが入力されることにより、パケットの誤り状況を監視するパケット監視手順と、
    前記RTPパケット受信手順にRTPパケットが入力されない状態で、前記パケット監視手順がパケットの誤りを検出した場合は、パケットの送信は終了していないと判定し、前記RTPパケット受信手順にRTPパケットが入力されない状態で、前記パケット監視部がパケットの誤りを検出しない場合には、パケットの受信が終了したと判定するパケット終了判定手順と、を備えたパケット受信方法。
  14. 前記メディア受信手順でメディアデータ終了信号が入力された場合、前記パケット終了判定手順は、パケットの受信が終了したと判定する請求項9から請求項13のいずれか1項記載のパケット受信方法。
  15. 請求項9から請求項14のいずれか1項記載のパケット受信方法に、さらに前記パケット終了判定手順がパケットの受信が終了したと判定した場合、送信側にセッション終了信号を送信する送信手順を備えたパケット送受信方法。
  16. 請求項9から請求項14のいずれか1項記載のパケット受信方法、もしくは、請求項15のパケット送受信方法と、前記メディア受信手順で入力されたパケットに含まれるメディアデータを再生・表示する再生表示手順と、を備えたパケット受信再生方法。
  17. メディアデータを含むパケットを送信するサーバと、
    前記サーバから送信されたパケットを受信するパケット受信手段と、
    前記パケット受信手段で受信したパケットのうち、誤りがあるパケットを破棄するパケ ット破棄手段と、
    前記パケット破棄手段によって破棄されなかったパケットが入力されるメディアデータ受信手段と、
    前記メディア受信手段におけるパケットが入力されない場合、パケット破棄手段におけるパケット破棄状況に応じてパケットの送信状況を判定するパケット終了判定手段と、
    前記パケット終了判定手段がサーバからのパケットの送信が終了したと判断した場合、サーバにセッション終了信号を送信する送信手段と、を備えたパケット送受信システム。
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