JP4062628B2 - リングバリスタ、それを用いた小型直流モータ、及び、リングバリスタにはんだ層を形成する方法 - Google Patents

リングバリスタ、それを用いた小型直流モータ、及び、リングバリスタにはんだ層を形成する方法 Download PDF

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本発明は、はんだ層形成方法に関する。更に詳しくは、各種電子部品や回路基板などにおいて、電極などに用いられる電極層の表面に、均一高さのはんだ層を形成するのに適したはんだ層形成方法に関する。
電気・電子機器の小型化、高密度化及び複雑化に伴い、その構成部品となる各種電子部品や回路基板などにおいて、予め付与される予備はんだ層の層厚の変動や不揃いが、電気・電子機器の信頼性に多大な影響を与えるようになっている。たとえば、電子部品において、同一平面に複数の電極があり、これらの電極の表面上に予備はんだ層を設けておき、予備はんだ層を利用して、当該電子部品を、電気・電子機器の対応部分に対して、同一平面上ではんだ付けする必要がある場合、予備はんだ層の厚みが不揃いであれば、電子部品が傾斜してはんだ付けされたり、はんだ付けが不完全になったりし、はんだ付けの信頼性が損なわれかねない。回路基板上に予備はんだ層を形成するときも同様の問題点が生じる。
予備はんだ層の厚みを一定化する従来技術は、例えば、特許文献1に紹介されている。特許文献1に紹介された従来方法では、プリント基板上に設けられたパッドにフラックスを塗布した後、ハンダゴテにて予めソルダウイックに吸い込まされたハンダを溶かしてパッド上に供給する。次いで、ソルダウイックにてパッド上のハンダを吸い取り、数μm程度の厚さのハンダをパッド上に残留させ、予備ハンダ付けが完了する。
しかし、上述した従来例においては、ソルダウイックでパッドを擦るために、パッドに傷を付けたり、あるいは、ハンダが溶融していない状態でソルダウイックを引っ張ってパッドを剥離させてしまうことがある上に、プリント基板上の全てのパッドについて同様の面倒な作業を行なう必要があるために、作業効率が悪いという欠点を有する(特許文献1の段落0004)。
特許文献1は、更に、上述した問題点を解決する手段として、予備ハンダをパイレックス(R)ガラスからなるハンダ供給板上にスクリーン印刷し、この後、ハンダ供給板をプリント基板上に圧着させて磁石とマスク、および、おもりによりハンダ供給板を固定し、次いで、ハンダ供給板上の予備ハンダをリフローさせて前記パッド上に予備ハンダを供給するように構成する方法を開示している。
しかし、この方法は、パイレックス(R)ガラスに予備はんだをスクリーン印刷した後、更に、得られたハンダ供給板上の予備ハンダをパッド上に転写する工程を必要とするという、複雑な工程を必要とする。また、回路基板などへの適用を念頭においたもので、電子部品への適用を示唆するものではない。
特開平05−007073号公報
本発明の課題は、所定厚みのはんだ層を、簡易に、かつ、効率よく形成できるはんだ層形成方法を提供することである。
本発明のもう1つの課題は、主として、微小な電子部品に対し、所定厚みのはんだ層を、簡易に、かつ、効率よく形成できるはんだ層形成方法を提供することである。
本発明の更にもう1つの課題は、上述したはんだ層形成方法に適した電極構造を持つ電子部品、特に、小型直流モータのノイズを吸収する手段として用いられるノイズ吸収素子を提供することである。
本発明の更にもう1つの課題は、上述したノイズ吸収素子を組み込んだ小型直流モータを提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明に係るはんだ層形成方法は、電極表面にはんだ層を形成するに当たり、所定量の溶融はんだを、前記電極表面から距離をおいて、前記電極表面に供給し、それによって前記電極表面にはんだ層を形成する。本発明において、電極とは、金属材料または合金材料を用いて、膜状に形成されたものをいう。
上述したように、本発明に係る方法では、所定量の溶融はんだを、電極表面に供給する。電極表面に供給された溶融はんだは流動性を有するから、電極表面で拡がろうとする。
このとき、例えば、はんだ鏝などのような加熱手段を、直接にはんだに接触させて溶融させるのであれば、加熱手段自体が、はんだの流動拡散に対する障害となり、はんだの面拡がりを阻害することになる。
本発明では、このような不具合を回避するため、電極表面から距離をおいて、電極表面に溶融はんだを供給する。この構成によれば、溶融はんだに対する流動拡散障害となる加熱手段が、電極表面には全く存在しないことになるから、溶融はんだを、自己の流動拡散性に従って、電極表面上で全方向にほぼ均一に流動拡散させることができる。
このため、電極表面に、限定された面積のはんだ付着面を設定するだけで、はんだ層の層厚を一定値に制御することができることになる。
しかも、対象物に対する外力は、溶融はんだの重さだけであるから、はんだ鏝によるはんだ付けと異なって、対象物が機械的強度の弱いものであっても、破損することがない。自然落下を利用して、電極の表面に溶融はんだを滴下する方法は、対象物に対して、破損を生じさせるような過大な外力を加えないための極めて簡便な方法に属する。溶融はんだの滴下を容易化するために、溶融はんだに機械的振動を与えたり、はんだ滴下用ノズルの内側から微弱な温風を当てる等の工程または態様を含んでもよい。
はんだ層の形成に当たり、少なくとも、電極の表面又は電極を支持する支持体を予熱する工程を含むことが好ましい。この予熱による効果は、薄型のバリスタにおいて、特に顕著である。バリスタ素体が熱衝撃を受け破損してしまうのを、回避することができるからである。
また、電極表面に供給された溶融はんだの面拡がりを円滑化するため、電極表面にフラックスなどを塗布しておくことが好ましい。
所定量の溶融はんだを供給する具体的な態様として、所定体積を持つ固体はんだを、加熱部に供給し、加熱部において、供給された固体はんだを溶融させ、所定量の溶融はんだを得る構成を採用することができる。この場合、加熱部の溶融はんだ供給口は、電極表面から所定の空間距離を隔てる位置に設定される。
本発明は、更に、上述したはんだ層形成方法に適した電極構造を持つ電子部品を開示する。この電子部品は、一面にはんだ層の付着される電極を有する。前記電極は、面内に、縮小された所定面積のはんだ付着面を有している。前記はんだ付着面は、前記電極の面内に形成されたはんだ非付着領域によって、前記電極の残りの部分から区画されている。
この電子部品に本発明に係るはんだ層形成方法を適用した場合、電極のはんだ付着面に、溶融はんだを供給するだけで、供給された溶融はんだ量と、はんだ付着面の面積とによって定まる厚みを有するはんだ層が、はんだ付着面上に形成される。
前記はんだ非付着領域は、前記電極を部分的に削除して形成されたものであってもよいし、前記電極に付着されたはんだ非付着材料によって形成されたものであってもよい。また、はんだ非付着領域のパターンは任意でよい。
電子部品の種類の好ましい例は、リングバリスタ、リングコンデンサ、リング抵抗、又は、コンデンサ及び抵抗を併せ持つリングRC素子である。これらは、小型直流モータのノイズ吸収素子、つまり、整流子に発生するノイズを吸収する素子として用いられる。
小型直流モータにおいて、前記ノイズ吸収素子は、モータ回転軸に同軸状に取り付けられ、モータ整流子片に電気的に導通する整流子板に対面し、はんだ付けされる。
本発明の他の特徴及びそれによる作用効果は、添付図面を参照し、実施例によって更に詳しく説明する。
図1乃至図6は本発明に係るはんだ層形成方法に含まれる工程を示す図である。まず、その実施に当たり、連続的に供給されるはんだ2を定寸法で切断する切断部1及びこの切断部1の下方にあって、切断部1で定寸法となるように切断されたはんだ片を加熱して溶融させる加熱部3が準備される。加熱部3は、加熱素子を有しており、加熱素子としては、ニクロムヒータまたはセラミックヒーターなどが採用される。また、セラミックヒーターを用いて加熱素子とノズルとを一体化した態様でもよい。
加熱部3の下方には、間隔D1を隔てて、はんだ層形成対象となる対象物4、例えば、電子部品や、回路基板などが配置されている対象物4は、支持体41の一面に電極42が付着されている。この電極42は加熱部3の溶融はんだ排出口31の直下に位置させる。電極42の表面から、加熱部3の溶融はんだ排出口31までの間隔(高さ)D1は、加熱部3から供給された溶融はんだが、実質的に冷却されることなく、電極42の表面に付着し、かつ、付着した溶融はんだに接触しない寸法に設定される。
電極42の表面にはんだ層を形成するに当たり、まず、図1に示すように、はんだ2を矢印Xで示す方向に定寸だけ送り、次に、図2に示すように、切断部1を矢印Yで示す方向に移動させ、はんだ2の先端部を、定寸L1で切断する。
切断されたはんだ片21は、図3に矢印Y1で示すように、加熱部3の内部に落下し、加熱部3の内部で加熱され、溶融される。図3では、はんだ片21がそのまま自由落下するように描かれているが、加熱部3は、はんだ片21を一時的に保持し、溶融状態まで加熱するものとする。
はんだ片21は、加熱部3で溶融され、図4に示すように、溶融はんだ22となる。この溶融はんだ22は、過熱部3の排出口から、矢印Y2で示すように、電極42に向けて供給される。そして、溶融はんだ22は、図5に示すように、電極42の表面に付着し、自己の流動性により、図6に示すように、電極42の表面で、全方向に均一の厚さとなるように流動拡散し、固化により、はんだ層24が形成される。
上述したように、本発明に係る方法では、所定量の溶融はんだ22を、電極42の表面に供給する。電極42の表面に供給された溶融はんだ22は流動性を有するから、電極42の表面で拡がろうとする。
このとき、例えば、はんだ鏝などのような加熱手段を、直接にはんだに接触させて溶融させるのであれば、加熱手段自体が、はんだの流動拡散に対する障害となり、はんだの面拡がりを阻害することになる。また、対象物4がバリスタなどである場合、はんだ鏝の押し付け力によって、バリスタ素体が破損してしまう危険性もある。
本発明では、電極42の表面から距離D1をおいて、電極42の表面に溶融はんだ22を供給する。この構成によれば、溶融はんだ22に対する流動拡散障害となる加熱手段が、電極42の表面には全く存在しないことになるから、溶融はんだ22を、その流動拡散性に従って、電極42の表面上で全方向にほぼ均一に流動拡散させることができることになる。
このため、電極42の表面に、限定された面積のはんだ付着面を設定するだけで、はんだ層24の層厚を一定値に制御することができることになる。即ち、溶融はんだ22の量(体積)をV1とし、はんだ付着面の面積をS1とすると、電極42の表面に形成されるはんだ層24の厚みT1は、
T1=V1/S1
となる。ここで、溶融はんだ22の量V1は所定量(一定量)であるから、はんだ層24の厚みT1は一定値になる。
しかも、対象物4に対する外力は、溶融はんだ22の重さだけであるから、はんだ鏝によるはんだ付けと異なって、対象物4が機械的強度の弱いものであっても、破損することがない。図示の実施例の場合、自然落下を利用して、電極42の表面に溶融はんだ22を滴下するようになっている。この方法は、対象物4に対して、破損を生じさせるような過大な外力を加えないための極めて簡便な方法に属する。
はんだ層の形成に当たり、少なくとも、電極42の表面又は電極を支持する支持体を予熱する工程を含むことが好ましい。予熱温度は、電極42の表面で見て、100〜300℃の範囲が適当である。これにより、対象物4の熱破損を防止することができる。
また、電極42の表面に供給された溶融はんだ22の面拡がりを円滑化するため、電極42の表面にフラックスなどを塗布しておくことが好ましい。
本発明は、更に、上述したはんだ層形成方法に適した電極構造を持つ電子部品を開示する。次に、この点について、図7〜図13を参照して説明する。
まず、図7は小型直流モータのノイズ吸収素子として用いるのに適したバリスタの平面図、図8は図7の8−8線に沿った断面図である。図示のバリスタは、小型直流モータの回転軸を通す中心孔5を有して、円環状などの適当な形状に成形されたバリスタ素体41の一面に、小型直流モータの電機子極数に対応させた複数の電極42〜44を設けた構造となっている。電極42〜44の相互間には、絶縁ギャップG1〜G3が設けられている。図示では、3個の電極42〜44が図示されているだけであるが、その個数は、前述したように、小型直流モータの電機子極数に応じて選択されるものである。
電極42は、面内に、縮小された所定面積のはんだ付着面422を有している。はんだ付着面422は、電極42の面内に形成されたはんだ非付着領域51、52によって、電極42の残りの部分421、423から区画されている。はんだ非付着領域51、52は、所定の間隔を隔てて設けられ、内周側から外周側に向かって延びている。はんだ非付着領域51、52の外周側先端と、外周縁との間には、溶融はんだの流通を阻止し得る狭い間隔が設けられている。
図示のはんだ非付着領域51、52は、電極42を部分的に削除して形成されたスリット状となっている。そのパターンは、図示の直線状に限らず、曲線状であってもよいし、長四角スリットを点在させた態様であってもよい。
電極43、44も電極22と同様の構成になる。まず、電極43は、面内に、縮小された所定面積のはんだ付着面432を有している。はんだ付着面432は、電極43の面内に形成されたはんだ非付着領域53、54によって、電極43の残りの部分431、433から区画されている。
電極44も、面内に、縮小された所定面積のはんだ付着面442を有している。はんだ付着面442は、電極44の面内に形成されたはんだ非付着領域55、56によって、電極44の残りの部分441、443から区画されている。
図示のバリスタに、図1〜図6に示した本発明に係るはんだ層形成方法を適用した場合、電極42〜44のはんだ付着面422、432、442に、溶融はんだを供給するだけで、供給された溶融はんだ量と、はんだ非付着領域51〜56によって画定されたはんだ付着面422、432、442の面積とによって定まる厚みを有するはんだ層が、はんだ付着面422、432、442上に形成される。
また、本発明に係るはんだ層形成方法の適用に当たり、バリスタを、予熱することが好ましい。予熱温度は、100〜300℃の範囲が適当である。この温度範囲であれば、従来問題になっていたバリスタ素体の熱による破損が回避できる。
図9は、上述のはんだ層形成方法によってはんだ層の形成されたバリスタの平面図を示している。電極42〜44のはんだ付着面422、432、442に供給された溶融はんだは、はんだ非付着領域51〜56によって、その流動拡散が阻止され、電極42〜44のはんだ付着面422、432、442の面内においてのみ、限定的に流動拡散する。このため、はんだ付着面422、432、442の各面上には、供給された溶融はんだ量と、はんだ非付着領域51〜56によって画定されたはんだ付着面422、432、442の面積とによって定まる一定厚みを有するはんだ層241〜243が形成されることになる。
図10は小型直流モータのノイズ吸収素子として用いるのに適したバリスタの別の実施例を示す平面図、図11は図10の11−11線に沿った断面図である。図において、図7及び図8に現れた構成部分と対応する部分については、同一の参照符号を付し、重複説明は、これを省略する。
まず、電極42に注目すると、縮小された所定面積のはんだ付着面422を画定するはんだ非付着領域51、52は、はんだの付着しにくい材料、例えば、各種レジスト、選択された電極材料などによって構成されている。これらの材料でなるはんだ非付着領域51、52が、所定の間隔を隔てて設けられ、内周側から外周側に向かって延びている。はんだ非付着領域51、52の外周側先端と、外周縁との間には、溶融はんだの流通を阻止し得る狭い間隔が設けられている。そのパターンは、図示の直線状に限らず、曲線状であってもよいし、点在させた態様であってもよい。また、Ag合金(Ag−Ga、Ag−Zn)などの素体付着層と、Agなどのはんだ濡れ層とを含む電極2層構造の場合では、はんだ濡れ層の領域を画定または限定することにより、縮小された所定面積のはんだ付着面を構成することができ、一定厚みを有するはんだ層を形成することができる。
電極43、44も電極22と同様の構成になる。まず、電極43は、面内に、縮小された所定面積のはんだ付着面432を有している。はんだ付着面432は、電極43の面内に形成されたはんだ非付着領域53、54によって、電極43の残りの部分431、433から区画されている。
電極44も、面内に、縮小された所定面積のはんだ付着面442を有している。はんだ付着面442は、電極44の面内に形成されたはんだ非付着領域55、56によって、電極44の残りの部分441、443から区画されている。
図示のバリスタに、図1〜図6に示した本発明に係るはんだ層形成方法を適用した場合、電極42〜44のはんだ付着面422、432、442に、溶融はんだを供給するだけで、供給された溶融はんだ量と、はんだ非付着領域51〜56によって画定されたはんだ付着面422、432、442の面積とによって定まる一定の厚みを有するはんだ層が、はんだ付着面422、432、442上に形成される。
図12は小型直流モータのノイズ吸収素子として用いるのに適したバリスタの更に別の実施例を示す平面図、である。図において、図7及び図8に現れた構成部分と対応する部分については、同一の参照符号を付し、重複説明は、これを省略する。
まず、電極42に注目すると、はんだ非付着領域51、52は、内周側から外周側に向かってはんだ非付着部511、521が点在し、それらが、全体として、溶融はんだの流動拡散を阻止する機能を果たすようになっている。はんだ非付着部511、521は、スリット、または、前述のはんだの付着しにくい材料などによって構成される。はんだ非付着部511−511の間の間隔、はんだ非付着部521−521の間の間隔は、溶融はんだの流動拡散を阻止する狭い間隔に設定してある。はんだ非付着領域51、52のパターンは、図示の直線状に限らず、曲線状であってもよい。
電極43、44も電極22と同様の構成になる。まず、電極43では、はんだ非付着領域53、54は、内周側から外周側に向かって、はんだ非付着部531、541を点在させ、それらが、全体として、溶融はんだの流動拡散を阻止する機能を果たすようになっている。
次に、電極44では、はんだ非付着領域55、56は、内周側から外周側に向かってはんだ非付着部551、561が点在し、それらが、全体として、溶融はんだの流動拡散を阻止する機能を果たすようになっている。
図12に示すバリスタの場合も、図1〜図6に示した本発明に係るはんだ層形成方法を適用した場合、電極42〜44のはんだ付着面422、432、442に、溶融はんだを供給するだけで、供給された溶融はんだ量と、はんだ非付着領域51〜56によって画定されたはんだ付着面422、432、442の面積とによって定まる一定の厚みを有するはんだ層が、はんだ付着面422、432、442上に形成される。
図13は小型直流モータのノイズ吸収素子として用いるのに適したバリスタの更に別の実施例を示す平面図である。図において、図7及び図8に現れた構成部分と対応する部分については、同一の参照符号を付し、重複説明は、これを省略する。
まず、電極42に注目すると、はんだ付着面422を画定するはんだ非付着領域51、52は、はんだ付着面422の両側に拡がる電極面の全体を覆っている。はんだ非付着領域51、52は、はんだの付着しにくい材料、例えば、各種レジスト、選択された電極材料などによって構成される。
次に、電極43では、はんだ付着面432を画定するはんだ非付着領域53、54が、はんだ付着面432の両側に拡がる電極面の全体を覆っている。電極44では、はんだ付着面442を画定するはんだ非付着領域55、56が、はんだ付着面442の両側に拡がる電極面の全体を覆っている。
図14に示すバリスタの場合も、図1〜図6に示した本発明に係るはんだ層形成方法を適用した場合、電極42〜44のはんだ付着面422、432、442に、溶融はんだを供給するだけで、供給された溶融はんだ量と、はんだ非付着領域51〜56によって画定されたはんだ付着面422、432、442の面積とによって定まる一定の厚みを有するはんだ層が、はんだ付着面422、432、442の面上に形成される。
上述した実施例では、リングバリスタを例にとって説明したが、このほかにも、リングコンデンサ、リング抵抗、又は、コンデンサ及び抵抗を併せ持つリングRC素子なども、本発明に係る電子部品に含まれる。
図14は本発明に係る電子部品をノイズ吸収素子として用いた小型直流モータの一部を示す部分断面図である。小型直流モータ6は、外装体61の内側に、固定子(界磁)62が設けられており、固定子62の内側に電機子63が配置されている。電機子63に取り付けられた回転軸64には、電機子63の極数に応じて分割された複数の整流子片65が、同軸状に配置されている。電機子63は、絶縁物66によって、回転軸64から絶縁されている。
整流子片65のぞれぞれは、電機子63の側の一端において、回転直径の方向に立ち上がる接続片67を有しており、この接続片67に電機子巻線68が、はんだ付け69などの手段によって接続されている。
接続片67の電機子63と対向する面とは反対側の面には、ノイズ吸収素子4が、対面する状態で装着されている。ノイズ吸収素子4は、図7〜図13に示したバリスタであって、図1〜図6に示したはんだ層形成方法の適用によって、電極42〜44のはんだ付着領域に、一定厚みのはんだ層241〜243を付着させたものが用いられる。
従って、ノイズ吸収素子4は、接続片67に対して、傾斜を生じることなく、平行状態ではんだ付けされることになる。
ノイズ吸収素子として、バリスタのほか、リングコンデンサ、リング抵抗、又は、コンデンサ及び抵抗を併せ持つリングRC素子などを用いうることは既に述べたとおりである。
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
本発明に係るはんだ層形成方法に含まれる工程を示す図である。 図1に示した工程の後の工程を示す図である。 図2に示した工程の後の工程を示す図である。 図3に示した工程の後の工程を示す図である。 図4に示した工程の後の工程を示す図である。 図5に示した工程の後の工程を示す図である。 小型直流モータのノイズ吸収素子として用いるのに適したバリスタの平面図である。 図7の8−8線に沿った断面図である。 本発明に係るはんだ層形成方法によってはんだ層を形成したバリスタの平面図を示している。 小型直流モータのノイズ吸収素子として用いるのに適したバリスタの別の実施例を示す平面図である。 図10の11−11線に沿った断面図である。 小型直流モータのノイズ吸収素子として用いるのに適したバリスタの別の実施例を示す平面図である。 小型直流モータのノイズ吸収素子として用いるのに適したバリスタの別の実施例を示す平面図である。 本発明に係る電子部品をノイズ吸収素子として用いた小型直流モータの一部を示す部分断面図である。
符号の説明
2 はんだ
3 加熱部
4 はんだ層形成対象となる対象物
41 電極


Claims (6)

  1. 中心孔の開口する同一面に、はんだ層が付着される複数の電極を有するリングバリスタであって、
    前記電極のそれぞれは、相互間に絶縁ギャップが設けられ、前記絶縁ギャップによって定まる面積を有する電極面内に、縮小された所定面積のはんだ付着面を有しており、
    前記はんだ付着面は、前記電極面内に形成された複数のはんだ非付着領域によって、前記電極面の残りの部分から区画されており、
    前記はんだ非付着領域のそれぞれは、
    前記はんだ付着面が前記電極面の残りの部分と前記同一面上で連続するように、前記電極を部分的に削除して形成され、
    前記中心孔の回りに互いに間隔を隔て設けられ、
    前記中心孔のある内周側から外周側に向かって延びており、
    前記はんだ付着面は、2つの前記はんだ非付着領域の間にある、
    リングバリスタ。
  2. ノイズ吸収素子を有する小型直流モータであって、
    前記ノイズ吸収素子は、請求項1に記載されたリングバリスタでなり、モータ回転軸に同軸状に取り付けられ、モータ整流子片に連なる接続片に対面し、はんだ付けされている、
    小型直流モータ。
  3. リングバリスタにはんだ層を形成するはんだ層形成方法であって、
    前記リングバリスタは、中心孔の開口する同一面に、前記はんだ層が付着される複数の電極を有しており、
    前記電極のそれぞれは、相互間に絶縁ギャップが設けられ、前記絶縁ギャップによって定まる面積を有する電極面内に、縮小された所定面積のはんだ付着面を有しており、
    前記はんだ付着面は、前記電極面内に形成された複数のはんだ非付着領域によって、前記電極面の残りの部分から区画されており、
    前記はんだ非付着領域のそれぞれは、
    前記はんだ付着面が前記電極面の残りの部分と前記同一面上で連続するように、前記電極面を部分的に削除して形成され、
    前記中心孔の回りに互いに間隔を隔て設けられ、
    前記中心孔のある内周側から外周側に向かって延びており、
    前記はんだ付着面は、2つの前記はんだ非付着領域の間にあり、
    前記リングバリスタに前記はんだ層を形成するに当たり、
    所定量の溶融はんだを、前記電極面から距離をおいて、前記はんだ付着面に供給し、
    前記はんだ付着面にはんだ層を形成する、
    工程を含むはんだ層形成方法。
  4. 請求項3に記載されたはんだ層形成方法であって、少なくとも、前記電極表面を予熱する工程を含むはんだ層形成方法。
  5. 請求項3又は4に記載されたはんだ層形成方法であって、
    所定体積を持つ固体はんだを、加熱部に供給し、
    前記加熱部において、供給された前記固体はんだを溶融させて、所定量の溶融はんだを得る、
    工程を含むはんだ層形成方法。
  6. 請求項3乃至5の何れかに記載されたはんだ層形成方法であって、前記溶融はんだを、前記はんだ付着面に滴下する工程を含む、はんだ層形成方法。
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