JP4061261B2 - ダイボンディング用コレット - Google Patents

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Description

本発明は、LEDアレイやCCDイメージセンサなどの矩形の細長形状の半導体チップを吸着して保持するのに適したダイボンディング用コレットに関するものである。
従来から半導体チップをピックアップする方法として、コレットを用いて真空吸着する方法が知られている。この方法は、傾斜した受け面が形成されたコレットに矩形状のチップの上面のエッジを当接させることにより、チップを位置決めしながら真空吸着して保持するものである。一例として特許文献1に記載されている従来のコレットについて、図5、図6を用いて説明する。図5はコレットを斜め下からみた斜視図であり、図6はこのコレットにチップを吸着させた状態を示し、図6(a)は側面図、図6(b)は斜視図である。図5に示すように、コレット21はブロック22にチップの端面に当接する複数の傾斜した受け面を形成して構成されている。受け面は、細長形状のチップの長辺側の上面のエッジが当接する2つの長辺側受け面23と、短辺側の上面のエッジが当接する短辺側受け面24よりなり、長辺側受け面23の間には吸引孔25が設けられている。ここで図6(a)に示すように細長形状のチップ26の上面のエッジを長辺側受け面23と短辺側受け面24に当接させた状態で吸引孔25から真空吸引することにより、チップ26はコレット21に保持される。このとき、空気のフローは、27a、27b、27cに示される矢印のようである。
特開2000−223509号公報
半導体チップが、LEDアレイやCCDイメージセンサなどの光学的な素子の場合、極めて高精度に搭載する必要がある。しかしながら、図6に示すように、チップ26が、矩形の細長形状の場合には、コレット21は大気中において真空吸引したときに、ごくわずかではあるが、図6(b)の矢印Fの方向に変位して傾くことがあり、正確な位置に搭載できないことがあった。この理由は定かではないが、次に説明するように、真空吸着時および吸着解除時において、次のような現象が起こっているものと推測する。
まず、真空吸着時においては、図6(b)に示すように、真空吸着時の空気のフロー27a、27b、27cを比べたときに、空気のフロー27aはチップ26の短辺側の端部から入って吸引孔25へ抜けるまでに特に障害物もなくスムースに流れるが、空気のフロー27b、27cの場合は、チップ26の長辺側から入って吸引孔25に向かう際に、互いに衝突して直角に曲がる必要がある。この衝突したときに、若干ではあるが加圧状態となって、チップ26を矢印Fの方向に変位させる可能性がある。また、吸着解除時においては、チップ26がコレット21から離脱するとき、吸着している真空破壊のための加圧が行われるが、同様に、空気のフロー27aに比較して空気のフロー27b、27cはその空気の流路が直角に曲がっているため、加圧したときにこの部分で空気が滞留し加圧状態となって矢印Fの方向への変位を起こす可能性がある。
さらに、LEDアレイやCCDイメージセンサのように、半導体チップ上に非常に細かいピッチで素子が形成されている場合、半導体チップを切り出すときのダイシング精度のばらつきによっては、素子部が半導体チップのエッジに近づいた状態となるものが存在する。例えば、分解能が600dpiであるLEDアレイの場合、発光部である素子のピッチは42.3μmとなる。このとき、隣接するLEDアレイの端部の素子同士のピッチも同様に42.3μmとする必要があるので、端部の素子の発光部中心から短辺側のエッジまでの距離は21.15μm以下とする必要がある。ここで素子の発光部もある程度の幅を有しており、例えば、幅が30μmであった場合、素子の発光部の端から短辺側のエッジまでの距離は、(30/2)−15=6.15μmしかないことになる。このように設計されたLEDアレイをダイシングすると、そのダイシング精度のばらつきによって、確実に6.15μmよりも小さいものが多く生じる。
このように特に短辺側のエッジに近づいた状態で素子部が形成されたLEDアレイを従来のコレット21によって真空吸着して基板に搭載した場合、発光部の素子にダメージを与えてしまい、発光出力が低下したり、マイクロクラックによりリーク電流が増加して、ダイオードのIV特性に悪影響を与えたりする、という問題があった。
そこで本発明は、上述の問題に鑑みて、特に細長形状のチップを基板に高精度に搭載することができるとともに、そのチップの素子に損傷を与えることがないダイボンディング用コレットを提供することを目的とする。
上述に鑑みて、本発明の請求項1にかかるダイボンディング用コレットは、矩形の細長形状のチップを吸着するための吸着部を有するダイボンディング用コレットであって、前記吸着部は、前記チップの上面の2つの長辺のエッジと当接するように対向して設けられ、外側に向かって広がるように傾斜した2つの長辺側受け面と、前記チップの上面の1つの短辺のエッジと当接するように外側に向かって広がるように傾斜した1つの短辺側受け面と、前記2つの長辺側受け面の間に形成された吸引孔と、を具備し、前記短辺側受け面には、前記短辺のエッジとの当接箇所を横切るように凹部が設けられてなる。
このようにしたので、矩形の細長形状のチップを真空吸着させたときに、その短辺部のエッジが短辺側受け面と当接した部分に凹部が存在するため、外部からこの凹部を通して吸引孔へ向けて空気が自在に流通することができる。これによって、吸着させたチップに働く力のバランスが保たれるので、真空吸着時および吸着解除時にチップが傾くことがない。
また、本発明の請求項2にかかるダイボンディング用コレットは、請求項1に記載のダイボンディング用コレットにおいて、前記短辺側受け面は、前記ダイボンディング用コレットの下端部に前記チップの短手方向に貫通して設けられた略V字溝によって形成されてなるようにしたので、極めて簡単に受け面を形成することができる。また、受け面の表面仕上げ加工を容易に行うこともできる。
そして本発明の請求項3にかかるダイボンディング用コレットは、請求項1または2に記載のダイボンディング用コレットにおいて、前記チップは、その上面の長手方向に複数個の素子が一列に等間隔で形成されてなる半導体素子アレイとしたので、この半導体素子アレイの各辺のエッジ部は、このコレットの傾斜した2つの長辺側受け面と傾斜した1つの短辺側受け面によって、それぞれ当接して保持された状態となり、半導体素子アレイの上面に対してはコレットが接することがないので、アレイ上面の長手方向に形成された素子部に対してダメージを与えることがない。
さらに、本発明の請求項4にかかるダイボンディング用コレットは、請求項3に記載のダイボンディング用コレットにおいて、前記ダイボンディング用コレットの各受け面に、前記チップの上面のエッジを当接させて吸着させたときに、前記凹部は少なくともその一部が、前記チップの上面に対して略直交するとともに前記複数個の素子を含む仮想平面と交わってなる。
このようにしたので、コレットの各受け面に、チップの上面のエッジを当接させて吸着させたときに、素子部がチップの短辺側のエッジのギリギリの位置であったとしても、この短辺側受け面に設けられた凹部がちょうど逃げ溝となって、素子部と短辺側受け面とが接触することがなく、素子部にダメージを与えることがない。
また、本発明の請求項5にかかるダイボンディング用コレットは、請求項3または4に記載のダイボンディング用コレットにおいて、前記半導体素子アレイは、LEDアレイもしくはCCDイメージセンサとしたので、これらの半導体素子アレイを高精度に搭載するとともに、コレットに真空吸着させたときに、上面に細かいピッチで形成された素子部に対して全くダメージを与えることがない、という本発明の作用を十分に発揮することができる。
本発明の請求項1にかかるダイボンディング用コレットによれば、矩形の細長形状のチップを真空吸着させたときに、その短辺部のエッジが短辺側受け面と当接した部分に凹部が存在するため、外部からこの凹部を通して吸引孔へ向けて空気が自在に流通することができる。これによって、吸着させたチップに働く力のバランスが保たれるので、真空吸着時および吸着解除時にチップが傾くことがない。その結果、チップを高精度に保持することができ、基板に高精度に搭載することができる。
また、本発明の請求項2にかかるダイボンディング用コレットによれば、極めて簡単に受け面を形成することができ、受け面の表面仕上げ加工を容易に行うこともできるので、低コストに本発明のダイボンディング用コレットを得ることができる。
そして本発明の請求項3にかかるダイボンディング用コレットによれば、この半導体素子アレイの各辺のエッジ部は、このコレットの傾斜した2つの長辺側受け面と傾斜した1つの短辺側受け面によって、それぞれ当接して保持された状態となり、半導体素子アレイの上面に対してはコレットが接することがないので、アレイ上面の長手方向に形成された素子部に対してダメージを与えることがない。
さらに、本発明の請求項4にかかるダイボンディング用コレットによれば、コレットの各受け面に、チップの上面のエッジを当接させて吸着させたときに、素子部がチップの短辺側のエッジのギリギリの位置であったとしても、この短辺側受け面に設けられた凹部がちょうど逃げ溝となって、素子部と短辺側受け面とが接触することがなく、素子部にダメージを与えることがない。
また、本発明の請求項5にかかるダイボンディング用コレットによれば、LEDアレイやCCDイメージセンサを、高精度に搭載するとともに、コレットに真空吸着させたときに、上面に細かいピッチで形成された素子部に対して全くダメージを与えることがないので、これらを搭載する用途に用いた場合、極めて適したものとなる。
このように、本発明のダイボンディング用コレットを用いた場合、真空吸着した際に、位置ずれを起こすことがなく確実にチップを位置決めすることができるので、高精度に搭載することができるので、製品の歩留まりを向上させることができる。さらに、LEDアレイやCCDイメージセンサのように上面に細かいピッチで発光素子あるいは受光素子が形成されたチップにおいて、特に、ダイシング精度のバラツキによって、チップのエッジに近い部分に素子が位置するような場合であっても、損傷を与えることがないので、不良率を低減することができ、歩留まりを向上させることができ、低コスト化を図ることができる。
次に本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明のダイボンディング用コレットの斜視図、図2(a)はチップを吸着した状態において図1のA−a方向から見た部分断面図、図2(b)はチップを吸着した状態において図1のB−b方向から見た部分断面図である。また、図3(a)はチップを吸着した状態における側面図、図3(b)はチップを吸着した状態における斜視図である。
図1および図2に示すように、本発明のダイボンディング用コレットは、矩形の細長形状のチップを吸着するための吸着部として、ブロック2にチップの上面のエッジ部に当接する複数の傾斜した受け面が形成されてコレット1を構成している。受け面は、矩形の細長形状のチップ7の上面の2つの長辺のエッジと当接するように対向して設けられ、外側に向かって広がるように傾斜した2つの長辺側受け面3と、チップ7の上面の1つの短辺のエッジと当接するように外側に向かって広がるように傾斜した1つの短辺側受け面4が設けられている。そして、2つの長辺側受け面3により形成される凹部内には吸引孔5が設けられている。矩形の細長形状のチップ7の上面のエッジ部をこれらの2つの長辺側受け面3と1つの短辺側受け面4に当接させた状態で吸引孔5から真空吸引することにより、チップ7はブロック2に保持される。
そして、本発明のダイボンディングコレットは、短辺側受け面4に、チップ7の上面の短辺のエッジとの当接箇所を横切るように凹部6が設けられている。すなわち、短辺側受け面4とチップ7の短辺との当接箇所の長さと比べて凹部6の幅は小さい。したがって、図2(a)、(b)に示すように、チップ7をコレット1に吸着させたときに、チップ7の上面の短辺のエッジは、大部分が凹部6を除いた短辺側受け面4に当接して保持される。この凹部6を通して、外部から空気が自在に流通することができる。これによって、吸着させたチップに働く力のバランスが保たれるので、真空吸着時および吸着解除時にチップが傾くことがない。
この作用について、図3を用いて説明する。
まず、真空吸着時図3(a)のダイコレットの側面図に示すように、真空吸着したときに空気の導通口としては、従来はx、yの二箇所であったが、本発明の構成では新たにzが加わり、三箇所の導通口がある。ここで図3(b)に示したように真空吸着したときの空気のフローを見ると、従来は空気の導通口はx部、y部の二箇所であるため、x部からはフロー8a、y部からはフロー8b、フロー8cが流れる。空気のフロー8aは、x部すなわちチップ7の短辺側の端部から入って吸引孔5へ抜けるまでに特に障害物もなくスムースに流れるが、空気のフロー8b、8cの場合は、y部すなわちチップ7の長辺側の相対する側からそれぞれ入って吸引孔5に向かう際に、互いに衝突して直角に曲がる必要があった。この衝突のときに、若干ではあるが加圧状態となって、チップ7を変位させてしまうという問題があったが、本発明においては、z部すなわち短辺側受け面4に設けられた凹部6からも、空気のフロー8dが生ずるため、空気のフロー8bと8cの流速が下がる。これによって、空気のフロー8bと8cが衝突して加圧状態になる現象が緩和され、結果として、真空吸着時にチップ7が変位して傾くことがない。
また、真空吸着を解除する際には、チップ7をコレット1から離脱させるため、吸引口5に空気を送り真空破壊を行うが、このとき同様に、空気のフロー8aに比較して空気のフロー8b、8cはその空気の流路が直角に曲がっているため、加圧したときにこの部分で空気が滞留し加圧状態となってチップ7を変位させてしまうという問題があったが、本発明においては、短辺側受け面4に設けられた凹部6からも、空気のフロー8dが生ずるので、加圧状態になりにくく、その結果、真空吸着を解除する時にチップ7が変位して傾くことがない。このように、本発明によれば、真空吸着時も真空吸着解除時もチップ7が傾く可能性を少なくすることができるので、より高精度に搭載することができるようになる。
また、本発明のダイボンディングコレットは、短辺側受け面4は、図1に示すように、ブロック2の下端部にチップ7の短手方向に貫通して設けられた略V字溝によって形成されている。このため、極めて簡単に短辺側受け面4を形成することができる。また、略V字溝を貫通して設けることにより、受け面の表面仕上げ加工を容易に行うことができる。これによって、短辺側受け面4を平滑に仕上げることができ、面の表面仕上げ不良に起因するボンディング時のチップ7の端面の損傷を防止することができる。
図4(a)は、本発明のダイボンディングコレットに半導体素子アレイのチップを吸着したときの斜視図である。上面の長手方向に複数個の素子部7aが等間隔で形成された半導体素子アレイのチップ7を真空吸着したときの、短辺側受け面4にこのチップ7の上面の短辺側のエッジが接したときの様子である。本発明のダイボンディングコレットは、このような半導体素子アレイのチップ7を真空吸着して取り扱うのに適している。その理由としては、このチップ7を本発明のダイボンディング用コレットに真空吸着して保持したときに、各辺の上面のエッジ部は、このコレット1の傾斜した2つの長辺側受け面3と傾斜した1つの短辺側受け面4によって、それぞれ当接して保持された状態となる。したがって、半導体素子アレイのチップ7の上面はコレットに対して接することがないので、アレイ上面の長手方向に形成された素子部7aに対してダメージを与えることがないからである。
また、図4(b)に示すように、短辺側受け面4に形成された凹部6は、半導体素子アレイのチップ7をコレット1に真空吸着させたときに、チップ7の上面に対してほぼ直交しこれらの複数個の素子部7aを含む仮想平面Pと交わるような位置に設けることが望ましい。これは言い換えれば、半導体素子アレイのチップ7の上面に形成された複数個の素子部7aの延長線上の位置に凹部6が設けられていることを意味する。したがって、コレット1の各受け面に、このチップ7の上面のエッジを当接させて吸着させたときに、ダイシングの精度ばらつきなどの原因によって素子部7aがチップの短辺側のエッジのギリギリの位置であったとしても、この短辺側受け面4に設けられた凹部6がちょうど逃げ溝となって、素子部7aと短辺側受け面4とが接触することがなく、素子部7aにダメージを与えることがない。
このような本発明にかかるダイボンディング用コレットによって取り扱う、半導体素子アレイとしては、特に、LEDアレイもしくはCCDイメージセンサに適している。これらの半導体素子アレイのチップ7は、高精度に搭載することが必要であり、さらに、上面に細かいピッチで素子部が形成されている。本発明にかかるダイボンディング用コレットを用いて、真空吸着をすれば、高精度に位置決めをすることができるとともに、素子部7aに対して全くダメージを与えることがない、という本発明の作用を十分に発揮することができ、極めて有効である。
本発明のダイボンディング用コレットの凹部6の大きさは、取り扱うチップのサイズに依存するが、チップの短手方向の幅に対して、1/10から1/3の範囲、好ましくは1/8から1/4の範囲とすることが好ましい。例えば、(短手方向の)幅が0.4mm、(長手方向の)長さが5.4mmの外形を有する600dpi用のLEDアレイの場合は、凹部6の溝の幅は、40μm〜133μmの範囲、好ましくは50μm〜100μmの範囲とすればよい。この範囲を大きくしすぎると、チップの上面のエッジと当接する領域が少なくなり安定性に欠ける恐れがあり、小さくしすぎると発明の効果が薄れるからである。
また、凹部6の深さについては、30μm以上、好ましくは50μm以上とすればよい。深さが浅すぎると、空気の流通に支障が出て発明の効果が薄れる恐れがある。上限は特にないが、500μm以上としても効果に変わりがなく、また加工に手間がかかるので、この範囲以下とするのがよい。
さらに、凹部6の長さについては、チップ7の上面の短辺側のエッジが当接したときに、空気が流通自在となっていれば、発明の効果を奏することから、当接部位の幅よりも長ければよい。ただし、加工が簡単であることから、図1(a)に示すように、短辺側受け面4の端部から溝形状として、当接部位を超えるように加工することが望ましい。
さらに、本発明のダイボンディング用コレットを作製するための材料としては、耐摩耗性が高いという観点から超硬合金やサーメット、セラミックスなどの硬質部材を用いることが望ましい。その中でも、特に導電性を有する超硬合金やサーメットを用いた場合、放電加工によって、本発明の凹部6の加工などのように微細な加工を行うことができるので、これらを用いることが望ましい。
真空吸着用の吸引孔5としては、特に大きさなどを限定するものではないが、吸着の
ON/OFFを確実にできるよう、例えば、2mm×0.5mm以上とすることが、より望ましい。
本発明のダイボンディング用コレットを作製する方法としては、例えば、上述の超硬合金を用いて作製する場合、あらかじめ直方体のブロック形状で作製した焼結体のブロック2に対して、まず短手方向に略V字溝を貫通させて形成することによって、短辺側受け面4を形成する。次に、長手方向に同様にして略V字溝を設けて、2面の長辺側受け面3を形成する。その後、凹部6、吸引孔5をそれぞれ形成する。加工方法としては、放電加工を用いればよい。最後に、各受け面を必要な表面精度となるように研磨加工を行う。
本発明のダイボンディング用コレットを使用するためのボンディング装置について、図7を参照しながら説明する。図7は、ボンディング装置の斜視図である。ボンディング装置は、基板供給部101、搬送路102、チップ供給部103、位置補正部104、ボンド塗布部105および基板回収部106より構成されている。基板供給部101のストッカ111内には基板107が収納されており、基板送り出し手段であるシリンダ112のロッド112aを突出させることにより、基板107は搬送路102上に送り出される。搬送路102の途中に設けられた位置決め部において基板107は位置決めされ、細長形状のチップ109のボンディングが行われる。搬送路102の側方にはチップを供給するチップ供給部103が配設されている。ウェハ108のチップ109は、下方に設けられた突き上げ部113により突き上げられた状態で、移載ヘッド114に装着された本発明のダイボンディング用コレット115により真空吸着される。真空吸着され、ピックアップされたチップ109は、移動手段により水平方向に移動し、位置補正部104に仮置きされる。位置補正部104のテーブル120上に仮置きされたチップ109は、L型の位置補正爪を押し当てることにより位置ずれを補正される。
位置ずれを補正されたチップ109は、ボンディングヘッド116の本発明のダイボンディング用コレット117によりピックアップされ、再び移動手段により水平移動し、搬送路102上で位置決めされた基板107にボンディングされる。搬送路102の他方の側方には、ボンド塗布部105が配設されており、回転テーブル上に塗布されたボンド110は、転写ヘッド118の転写ツール119により基板107のボンディング位置に転写される。このようにして転写されたボンド110上にチップ109を搭載することにより、チップ7は基板107にボンディングされる。そしてボンディングが完了した基板107は、基板回収部のストッカ124に回収される。
なお、本発明の実施形態は上述の例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることはもちろんである。
例えば、上述の説明では、短辺側受け面4は、1方側のみに設けられてチップ7の3辺に当接する3面コレットとなっているが、短辺を2辺とも当接させるように短辺側受け面4を対向させて設けた4面コレットとしても良い。
また、上述の説明では凹部6の形状として、溝形状としたが、これに限るものではなく、短辺側受け面4にザグリを入れることによって、その端縁が円形、四角形などの閉じた形状を有するようにしてもよい。この場合、短辺側受け面4の所定箇所をキリ通しとして突き抜けるようにしても構わない。
本発明のダイボンディング用コレットにかかる実施形態の例である。 (a)はチップを吸着した状態において図1のA−a方向から見た部分断面図であり、(b)はチップを吸着した状態において図1のB−b方向から見た部分断面図である。 (a)はチップを吸着した状態における側面図、図3(b)はチップを吸着した状態において空気のフローを示す斜視図である。 (a)は、本発明のダイボンディング用コレットに半導体素子アレイのチップを吸着したときの下面から見た斜視図であ り、(b)は、半導体素子アレイのチップと短辺側受け面の凹部との位置関係を説明するための図である。 従来のダイボンディング用コレットの斜視図である。 従来のダイボンディング用コレットにチップを吸着させた状態を示し、(a)は側面図、(b)は斜視図である。 本発明のダイボンディング用コレットをチップのボンディング装置で使用する例を示す斜視図である。
符号の説明
1:コレット
2:ブロック
3:長辺側受け面
4:短辺側受け面
5:吸引孔
6:凹部
7:チップ
7a:素子部
8a〜8d:空気のフロー
21:コレット
22:ブロック
23:長辺側受け面
24:短辺側受け面
25:吸引孔
26:チップ
27a、27b:空気のフロー
101:基板供給部
102:搬送路
103:チップ供給部
104:位置補正部
105:ボンド塗布部
106:基板回収部
107:基板
108:ウェハ
109:チップ
110:ボンド
111:ストッカ
112:シリンダ
112a:ロッド
113:部
114:移載ヘッド
115:ダイボンディング用コレット
116:ボンディングヘッド
117:ダイボンディング用コレット
118:転写ヘッド
119:転写ツール
120:テーブル
124:ストッカ
F:矢印(力)
P:仮想平面

Claims (5)

  1. 矩形の細長形状のチップを吸着するための吸着部を有するダイボンディング用コレットであって、前記吸着部は、前記チップの上面の2つの長辺のエッジと当接するように対向して設けられ、外側に向かって広がるように傾斜した2つの長辺側受け面と、前記チップの上面の1つの短辺のエッジと当接するように外側に向かって広がるように傾斜した1つの短辺側受け面と、前記2つの長辺側受け面の間に形成された吸引孔と、を具備し、前記短辺側受け面には、前記短辺のエッジとの当接箇所を横切るように凹部が設けられてなるダイボンディング用コレット。
  2. 前記短辺側受け面は、前記ダイボンディング用コレットの下端部に前記チップの短手方向に貫通して設けられた略V字溝によって形成されてなる請求項1に記載のダイボンディング用コレット。
  3. 前記チップは、その上面の長手方向に複数個の素子が一列に等間隔で形成されてなる半導体素子アレイである請求項1または2に記載のダイボンディング用コレット。
  4. 前記ダイボンディング用コレットの各受け面に、前記チップの上面のエッジを当接させて吸着させたときに、前記凹部は少なくともその一部が、前記チップの上面に対して略直交するとともに前記複数個の素子を含む仮想平面と交わってなる請求項3に記載のダイボンディング用コレット。
  5. 前記半導体素子アレイは、LEDアレイもしくはCCDイメージセンサである請求項3または4に記載のダイボンディング用コレット。
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