JP4061172B2 - 気体圧縮機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用の空調装置等に用いられるロータリベーン式の気体圧縮機の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
空調装置等の冷媒圧縮に用いられる気体圧縮機は、コンプレッサケース内に配置した内周面が略楕円形のシリンダ内に、複数のベーンを備えるロータを回転可能に設け、その回転にしたがってベーンで仕切られた空間が容積変化を繰り返す圧縮室を形成し、吸入口から圧縮室へ吸入した冷媒ガスを圧縮して吐出口から吐出するようになっている。
【0003】
図8はこのような従来の気体圧縮機を示す縦断面図、図9は図8におけるA−A部断面図である。
一端開口型のハウジング11とその開口側に取り付けられたフロントヘッド12によりコンプレッサケース10が形成されている。ハウジング11内に、略楕円形状の内周を有するシリンダ40がフロントサイドブロック20とリヤサイドブロック30に挟まれて配置され、複数のベーンを備えるロータ50がシリンダ40内に回転可能に設けられている。
【0004】
ロータ50と一体回転する回転軸51は、フロントサイドブロック20を貫通して前端側がコンプレッサケース端壁のリップシール18から外方へ延び、後端はリヤサイドブロック30に支持されている。回転軸の前端にはプーリ24を有する電磁クラッチ25が取り付けられ、図示しないエンジンのクランクプーリからの回転駆動力を受けるようになっている。
【0005】
とくに図9に示すように、ロータ50にはロータの回転軸51を中心にして周方向等間隔に、径方向に延びる複数のベーン溝53が形成され、ベーン58が摺動可能に装着されている。ベーン58はロータ50の回転時に遠心力とベーン溝53の底部に加えられる油圧により、シリンダ40の内周面へ付勢される。シリンダ40内はロータ50とベーン58により複数の小室に仕切られ、ロータ50の回転にしたがって容積の大小変化を繰り返す圧縮室48を形成している。
【0006】
フロントヘッド12とフロントサイドブロック20の間には、冷媒ガス吸入ポート14を備えるフロント側吸入室13が形成されている。
フロントサイドブロック20にはフロント側吸入室13と圧縮室48を連通させる吸入口22が開口している。
【0007】
ハウジング11の密閉側とリヤサイドブロック30の間には吐出室15が形成され、冷媒ガス吐出ポート16を備えている。
シリンダ40の短径部近傍は外周部に吐出チャンバ44が切り欠かれて薄肉部とされ、この薄肉部に吐出口42が開口されている。吐出口42にはリードバルブ43が設けられている。
吐出口42から吐出された冷媒ガスは、吐出チャンバ44からオイルセパレータ38を経て吐出室15へ吐出される。
吸入口22と吐出口42は、ロータの回転軸に関して対称に、シリンダの周辺部にそった2個所に設けられている。
【0008】
ロータ50が回転すると、冷媒ガス吸入ポート14に流入する冷媒ガスは、フロント側吸入室13から吸入口22を経て、圧縮室48へ吸入される。そして、圧縮室48で圧縮された後、吐出口42から吐出され、冷媒ガスは吐出室15を経て冷媒ガス吐出ポート16から外部へ供給される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような気体圧縮機では、従来、ロータ50を回転させた駆動状態時に振動が発生し、これが気体圧縮機に接続された蒸発器や凝縮器への配管を含めた周辺機器に伝播して異音が生じる場合が多かった。図10は従来の気体圧縮機を運転して測定した、当該気体圧縮機の振動加速度成分の発生状態を示す生データである。
図10において、横軸は時間を表し1目盛りは10ms、縦軸は加速度を表し1目盛りは20m/sである。振動加速度測定にあたっては、加速度センサを車両に近い位置となるように圧縮機の車両への取り付け部分(図8の斜線で示す部分)に固定し、気体圧縮機の回転軸方向の加速度成分を検出するようにした。
また、気体圧縮機の回転数は、エンジンのアイドリング回転数が伝達された場合を想定して約1190rpmとした。
【0010】
この生データからは、約5ms毎の等間隔で振幅およそ80m/sの振動加速度が発生していることがわかるが、測定時の聴感上では、周波数約200Hzの騒音として感じられる。
その振動の原因を検討してみると、振動波形の周波数分析において、気体圧縮機の基本圧縮(吐出)成分の振動にきわめて大きなピークが出現しており、これが周辺機器と共振して異音となっていることが判明した。
【0011】
より具体的には、5枚のベーンを備える気体圧縮機では、吐出口が2個所あることによってロータの1回転に10回の圧縮冷媒の吐出があり、10×ロータ回転速度の振動が基本成分となっている。
したがって本発明は、上記の問題点に鑑み、ロータ回転時に大きなピークをもつ振動が微小時間間隔で等間隔に発生するのを防止して、異音を生じさせないようにした気体圧縮機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このため、ピークを生じる振動の基本成分がロータ回転速度に整合比例していることから、この整合を崩せばピークの発生が抑えられることに着目して、請求項1の本発明は、コンプレッサケース内に配置した内周面が略楕円形のシリンダ内に、複数のベーンをそれぞれ個別のベーン溝に支持したロータを回転可能に設けて、ベーンで仕切られた空間を圧縮室とし、シリンダの側壁に形成された吐出口から、圧縮室で圧縮された気体をシリンダ外部の吐出チャンバへ吐出するようにした気体圧縮機において、複数のベーン溝は、それぞれその中心線とロータの中心間の距離を互いに不均等として、ロータの外周面上において、ベーン溝の開口が、周方向で不均等な間隔に設定されているものとした。
【0013】
この際、請求項2のように、複数のベーン溝は、各ベーン溝の方向を等角度間隔とすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例により説明する。
図1は第1の実施例にかかる、図9に対応する断面におけるロータおよびベーンを示す図である。
シリンダ40内で回転軸51を中心として回転するロータ150は直径50mmで、その周面に開口してそれぞれ径方向に延びる5つのベーン溝54(54a、54b、54c、54d、54e)が形成され、各ベーン溝にベーン58が支持されている。
【0015】
ロータ150における各隣接するベーン溝54の向きの角度間隔は異なっており、ベーン溝54a、54b間は62°、ベーン溝54b、54c間は72°、ベーン溝54c、54d間は82°、ベーン溝54d、54e間は82°、およびベーン溝54e、54a間は62°に設定されている。したがって、ベーン溝に支持されるベーン58の方向も同じく順次に62°、72°、82°、82°および62°間隔となっている。
なお、各ベーン溝54の中心線Bとロータ中心P間の距離はD=7.2mmの一定値とした。
その他の構成は図8および図9に示したものと同じである。
【0016】
本実施例は以上のように構成され、ロータ150に支持される複数のベーン58の周方向間隔を、等間隔ではなく、不均等なものとしたので、ベーン58が吐出口42を通過するタイミングが不規則なものとなる。すなわち、1つの圧縮室の吐出完了から次の圧縮室の吐出完了までの時間間隔が、ベーン間隔の狭い2つの圧縮室間では短く、ベーン間隔の広い2つの圧縮室間では長くなって、しかも隣接する圧縮室間ではすべてこの時間間隔が異なる。
このように、複数の圧縮室間での吐出の周期が不等になるので、これに基づく振動の周期も不規則となる。したがって、周期性が低下する結果、回転に基づく基本成分におけるピーク値が低減されるから、他の車両搭載機器等に伝播して発生する異音が防止される。
【0017】
なお、図示の実施例ではベーン間隔の狭い方を62°、広い方を82°に設定したが、ベーン58が5枚の場合においては50°から120°の範囲で適宜に設定してよい。そして、ベーン間に形成されて隣接する少なくも3個所の圧縮室の角度差がそれぞれ5°以上であると、隣接の間隔を上記と異ならせても同じ効果が得られる。
すなわち、ロータ150においては、ベーン溝54a、54b間とベーン溝54b、54c間の差が72°−62°=10°、ベーン溝54b、54c間とベーン溝54c、54d間の差が82°−72°=10°、ベーン溝54d、54e間とベーン溝54e、54a間の差が82°−62°=20°となっている。
【0018】
図2から図4は、圧縮室の角度差を5°以上とした他の例を示す。
図2に示すロータ150Aは、ベーン溝54a、54b間は82°、ベーン溝54b、54c間は62°、ベーン溝54c、54d間は67°、ベーン溝54d、54e間は62°、およびベーン溝54e、54a間は87°に設定されている。したがって、ベーン溝に支持されるベーン58の方向も同じく順次に82°、62°、67°、62°および87°間隔となっており、また隣接する圧縮室の角度差が全個所において5°以上(20°、5°、5°、25°、5°)となっている。その他は図1に示したものと同じである。
【0019】
図3に示すロータ150Bは、ベーン溝54a、54b間は72°、ベーン溝54b、54c間は72°、ベーン溝54c、54d間は72°、ベーン溝54d、54e間は62°、およびベーン溝54e、54a間は82°に設定されている。したがって、ベーン溝に支持されるベーン58の方向も同じく順次に72°、72°、72°、62°および82°間隔となっており、また隣接する圧縮室の角度差が3個所において5°以上(10°、20°、10°)となっている。その他は図1に示したものと同じである。
【0020】
図4に示すロータ150Cは、ベーン溝54a、54b間は72°、ベーン溝54b、54c間は72°、ベーン溝54c、54d間は72°、ベーン溝54d、54e間は82°、およびベーン溝54e、54a間は62°に設定されている。したがって、ベーン溝に支持されるベーン58の方向も同じく順次に72°、72°、72°、82°および62°間隔となっており、また隣接する圧縮室の角度差が3個所において5°以上(10°、20°、10°)となっている。その他は図1に示したものと同じである。
【0021】
図5は、ロータ150Aを用いた圧縮機について、圧縮された高圧冷媒ガスの圧力に重ねて、振動加速度成分を測定した結果の生データである。
図5において、横軸は時間を表し1目盛りは10ms、縦軸は加速度と圧力を表し1目盛りはそれぞれ20m/s及び1.0MPaである。振動加速度測定にあたっては、加速度センサを車両に近い位置となるように圧縮機の車両への取り付け部分(図8の斜線で示す部分)に固定し、気体圧縮機の回転軸方向の加速度成分を検出するようにした。
【0022】
また、気体圧縮機の回転数は、エンジンのアイドリング回転数が伝達された場合を想定して約900rpmとした。図10における測定と比較して回転数を約200rpm遅くした理由は、経験的に、より低速で高圧の方が振動が発生し易いことが知られていることと、等間隔の振動のピークの有無を、より見分け易くするためである。したがって、本データの横軸の全長は、圧縮機のほぼ1回転に相当する。圧縮された高圧冷媒ガスの圧力測定は、圧縮室がほぼ最小容積となる図2に示す位置に、小型の圧力センサをリアサイドブロック30に配設して行った。したがって、2箇所ある吐出口のうちの片側のみの測定であるため、ロータ1回転でありながら5回の圧力変動となって検出されている。
【0023】
この5回の圧力変動において、約11ms時の低圧部分(約0.7MPaG)と約26ms時の低圧部分(約0.7MPaG)とは、他の約38ms時、約49ms時、約61ms時の低圧部分と比較して0.3〜0.4MPa程度低くなっていることがわかる。この理由は、約11ms時から約26ms時までの圧縮における圧縮室と、約26ms時から約38ms時までの圧縮における圧縮室の容積が、他の圧縮における圧縮室容積よりも大きいためである。図2に示される本圧力測定に使用した実施形態では、ベーン溝54eと54aに支持された各ベーン58間の角度が87°、ベーン溝54aと54bに支持された各ベーン58間の角度が82°であり、これら2つの圧縮室の容積は他の3つの圧縮室の容積に比べて大きい。このことから、図5における約11ms時には、ベーン溝54eに支持されたベーン58が圧力測定位置の吐出穴部を通過し、約26ms時には、ベーン溝54aに支持されたベーン58が圧力測定位置の吐出穴部を通過していることが推定される。ベーン58が吐出穴部通過直後の、次に吐出されようとする圧縮室の容積が大きいと、その容積比分だけまだ圧縮が進んでいないため圧力が低く測定されるのである。
【0024】
このように、複数のベーン溝54を不均等な角度間隔としてベーン58を支持することにより、個々のベーン間に形成される圧縮室の容積が互いに異なり、それに応じて各圧縮室に吸入される気体の容積も異なる。しかしながら、ロータ1回転にて吸入される気体の体積は、ベーン溝58が均等配置された従来のものと変わりなく吐出量も変わらない。因みに、隣接するベーン溝54が角度間隔72°で構成される場合の圧縮室の容積を1とすると、62°の場合は容積約0.88、67°の場合は約0.95、77°の場合は約1.05、82°の場合は約1.09、87°の場合は約1.12である。
【0025】
図5における振動加速度を示す線図では、まず、図10に示した従来のような、5msといった微小時間間隔の規則的な振動加速度が発生していないことがわかる。但し、時間25ms付近で振幅約130m/sの大きなピークが発生し、次いでその約30ms後の55ms付近で振幅約115m/sの大きなピークが発生している。このロータの1回転あたりの大きな2回のピークは、2回転目以降も継続して発生するものと推定される。しかしながら、振幅が大きくても周波数としては約33Hzの低周波である。また、圧縮機回転数を200rpm増速したとしても約40Hzの低周波である。このような低周波の振動の場合は、車両との共振周波数も低くなり、殆どの人が振動・騒音として感じ取れない領域である。すなわち、実車両において人間が感じ取れる振動・騒音が低減される。
ロータ150B、ロータ150Cも同様の振動低減効果を示す。
【0026】
つぎに図6は、第2の実施例を示す。
この実施例では、ベーン溝55の方向を一定間隔とし、ベーン溝55の中心線Bとロータ中心間の距離Dを隣接するベーン溝間で異ならせたロータ250を備えている。
すなわち、5つのベーン溝55(55a、55b、55c、55d、55e)の方向は互いに隣接する間で等角度の72°ずつずれている。一方、ベーン溝55の中心線Bとロータ中心P間の距離は、順次にベーン溝55aではDa=3mm、ベーン溝55bではDb=7.2mm、ベーン溝55cではDc=10mm、ベーン溝55dではDd=10mm、およびベーン溝55eではDe=3mmに設定されている。
これにより、ロータ250の外周面上におけるベーン溝55の開口は、ベーン溝55の向きは等角度であるにもかかわらず、周方向で第1の実施例と同様に不均等な間隔となる。
【0027】
したがって、ベーン溝55に支持されたベーン58が吐出口42を通過する間隔が上記不均等な間隔となるので、複数の圧縮室間での吐出の周期が不等になるので、これに基づく振動の周期も不規則となる。このため、第1の実施例と同じく、異音が防止されるという効果が得られる。
なお、この場合も、ベーン溝55の中心線Bとロータ中心P間の距離Da〜Deは例示したものに限定されず、ロータ250の外周面上におけるベーン溝55の開口を不均等な間隔とするかぎり、任意に設定してよい。
【0028】
さらに、第1の実施例のようなベーンの周方向不等間隔と、第2の実施例のようなベーン溝中心線とロータ中心間の不等距離とを組み合わせることもできる。
図7はその一例を示し、ロータ350は、ベーン溝56a、56b間は82°、ベーン溝56b、56c間は62°、ベーン溝56c、56d間は67°、ベーン溝56d、56e間は62°、およびベーン溝56e、56a間は87°に設定されている。したがって、ベーン溝に支持されるベーン58の方向も同じく順次に82°、62°、67°、62°および87°間隔となっており、また隣接する圧縮室の角度差が全個所において5°以上(20°、5°、5°、25°、5°)となっている。
【0029】
そしてさらに、ベーン溝56の中心線Bとロータ中心P間の距離は、順次にベーン溝56aではDa=7.2mm、ベーン溝56bではDb=3mm、ベーン溝56cではDc=10mm、ベーン溝56dではDd=5mm、およびベーン溝56eではDe=10mmに設定されている。
これによっても、複数の圧縮室間での吐出の周期が不等になるので、異音が防止されるという効果が得られる。
【0030】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明は、ロータリベーン式の気体圧縮機において、複数のベーンを支持する複数のベーン溝が、それぞれその中心線とロータの中心間の距離を互いに不均等として、各ベーン溝の開口が、ロータの外周面上において周方向で不均等な間隔に設定されているものとしたので、ベーンが吐出口を通過するタイミングが不規則なものとなり、吐出の周期が不等になるので、振動の周期性が低下して、異音の発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる気体圧縮機の第1の実施例を示すロータおよびベーンの断面図である。
【図2】図1に示す第1の実施例の変形例を示すロータとベーンの断面図である。
【図3】図1に示す第1の実施例の他の変形例を示すロータとベーンの断面図である。
【図4】図1に示す第1の実施例の他の変形例を示すロータとベーンの断面図である。
【図5】本発明にかかる気体圧縮機の振動加速度測定結果を示す図である。
【図6】本発明にかかる気体圧縮機の第2の実施例を示すロータとベーンの断面図である。
【図7】本発明にかかる気体圧縮機の第1の実施例と第2の実施例の組合せ例を示すロータとベーンの断面図である。
【図8】従来の気体圧縮機を示す縦断面図である。
【図9】図8に示す従来の気体圧縮機のA−A部断面図である。
【図10】従来の気体圧縮機の振動加速度測定結果を示す図である。
【符号の説明】
10 コンプレッサケース
11 ハウジング
12 フロントヘッド
13 フロント側吸入室
14 冷媒ガス吸入ポート
15 吐出室
16 冷媒ガス吐出ポート
20 フロントサイドブロック
22 吸入口
30 リヤサイドブロック
38 オイルセパレータ
40 シリンダ
42 吐出口
43 リードバルブ
44 吐出チャンバ
48 圧縮室
50、150、150A、150B、150C、250、350 ロータ
51 回転軸
53 ベーン溝
54a、54b、54c、54d、54e ベーン溝
55a、55b、55c、55d、55e ベーン溝
56a、56b、56c、56d、56e ベーン溝
58 ベーン

Claims (2)

  1. コンプレッサケース内に配置した内周面が略楕円形のシリンダ内に、複数のベーンをそれぞれ個別のベーン溝に支持したロータを回転可能に設けて、ベーンで仕切られた空間を圧縮室とし、シリンダの側壁に形成された吐出口から、圧縮室で圧縮された気体をシリンダ外部の吐出チャンバへ吐出するようにした気体圧縮機において、
    前記複数のベーン溝は、それぞれその中心線とロータの中心間の距離を互いに不均等として、ロータの外周面上において、前記ベーン溝の開口が、周方向で不均等な間隔に設定されていることを特徴とする気体圧縮機。
  2. 前記複数のベーン溝は、各ベーン溝の方向を等角度間隔としていることを特徴とする請求項1記載の気体圧縮機。
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