JP2003172278A - 気体圧縮機 - Google Patents

気体圧縮機

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JP2003172278A
JP2003172278A JP2001370334A JP2001370334A JP2003172278A JP 2003172278 A JP2003172278 A JP 2003172278A JP 2001370334 A JP2001370334 A JP 2001370334A JP 2001370334 A JP2001370334 A JP 2001370334A JP 2003172278 A JP2003172278 A JP 2003172278A
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JP
Japan
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rotor
cylinder
gas compressor
discharge
discharge port
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001370334A
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English (en)
Inventor
Hidehisa Takatsu
秀久 高津
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Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータ回転時の振動による異音を防止する。 【解決手段】 シリンダ40の側壁に設けられた2つの
吐出口のうち、吐出口42Aは短径軸線Fから距離Lの
位置に設け、吐出口42Bは短径軸線Fから距離Mの位
置に設けて、両吐出口をロータ50の回転軸51に関し
て互いに非対称位置に設けた。これにより、圧縮された
冷媒が両吐出口から交互に吐出されるタイミングがず
れ、振動周期が2つに分かれる結果、基本成分における
ピーク値が低減されて、異音が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用の空調装置
等に用いられるロータリベーン式の気体圧縮機の構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】空調装置等の冷媒圧縮に用いられる気体
圧縮機は、コンプレッサケース内に配置した内周面が略
楕円形のシリンダ内に、複数のベーンを備えるロータを
回転可能に設け、その回転にしたがってベーンで仕切ら
れた空間が容積変化を繰り返す圧縮室を形成し、吸入口
から圧縮室へ吸入した冷媒ガスを圧縮して吐出口から吐
出するようになっている。
【0003】図2はこのような従来の気体圧縮機を示す
縦断面図、図3は図2におけるA−A部断面図である。
一端開口型のハウジング11とその開口側に取り付けら
れたフロントヘッド12によりコンプレッサケース10
が形成されている。ハウジング11内に、略楕円形状の
内周を有するシリンダ40がフロントサイドブロック2
0とリヤサイドブロック30に挟まれて配置され、複数
のベーンを備えるロータ50がシリンダ40内に回転可
能に設けられている。
【0004】ロータ50と一体回転する回転軸51は、
フロントサイドブロック20を貫通して前端側がコンプ
レッサケース端壁のリップシール18から外方へ延び、
後端はリヤサイドブロック30に支持されている。回転
軸の前端にはプーリ24を有する電磁クラッチ25が取
り付けられ、図示しないエンジンのクランクプーリから
の回転駆動力を受けるようになっている。
【0005】とくに図3に示すように、ロータ50には
ロータの回転軸51を中心にして周方向等間隔に、径方
向に延びる複数のベーン溝53が形成され、ベーン58
が摺動可能に装着されている。ベーン58はロータ50
の回転時に遠心力とベーン溝53の底部に加えられる油
圧により、シリンダ40の内周面へ付勢される。シリン
ダ40内はロータ50とベーン58により複数の小室に
仕切られ、ロータ50の回転にしたがって容積の大小変
化を繰り返す圧縮室48を形成している。
【0006】フロントヘッド12とフロントサイドブロ
ック20の間には、冷媒ガス吸入ポート14を備えるフ
ロント側吸入室13が形成されている。フロントサイド
ブロック20にはフロント側吸入室13と圧縮室48を
連通させる吸入口22が開口している。
【0007】ハウジング11の密閉側とリヤサイドブロ
ック30の間には吐出室15が形成され、冷媒ガス吐出
ポート16を備えている。シリンダ40の短径部近傍は
外周部に吐出チャンバ44が切り欠かれて薄肉部とさ
れ、この薄肉部に吐出口42が開口されている。吐出口
42にはリードバルブ43が設けられている。吐出口4
2から吐出された冷媒ガスは、吐出チャンバ44からオ
イルセパレータ38を経て吐出室15へ吐出される。吸
入口22と吐出口42は、ロータの回転軸に関して対称
に、シリンダの周辺部にそった2個所に設けられてい
る。
【0008】ロータ50が回転すると、冷媒ガス吸入ポ
ート14に流入する冷媒ガスは、フロント側吸入室13
から吸入口22を経て、圧縮室48へ吸入される。そし
て、圧縮室48で圧縮された後、吐出口42から吐出さ
れ、冷媒ガスは吐出室15を経て冷媒ガス吐出ポート1
6から外部へ供給される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
気体圧縮機では、従来、ロータ50を回転させた駆動状
態時に振動が発生し、これが気体圧縮機に接続された蒸
発器や凝縮器への配管を含めた周辺機器に伝播して異音
が生じる場合が多かった。図4は気体圧縮機において測
定した加速度成分の発生状態を示す。その振動の原因を
検討してみると、振動波形の周波数分析において、気体
圧縮機の基本圧縮(吐出)成分の振動にきわめて大きな
ピークが出現しており、これが周辺機器と共振して異音
となっていることが判明した。
【0010】より具体的には、5枚のベーンを備える気
体圧縮機では、吐出口が2個所あることによってロータ
の1回転に10回の圧縮冷媒の吐出があり、10×ロー
タ回転速度の振動が基本成分となっている。したがって
本発明は、上記の問題点に鑑み、ロータ回転時に大きな
ピークをもつ振動が発生するのを防止して、異音を生じ
させないようにした気体圧縮機を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、ピークを生じ
る振動の基本成分がロータ回転速度に整合比例している
ことから、この整合を崩せばピークの発生が抑えられる
ことに着目して、請求項1の本発明は、コンプレッサケ
ース内に配置した内周面が略楕円形のシリンダ内に、複
数のベーンをそれぞれ個別のベーン溝に支持したロータ
を回転可能に設けて、ベーンで仕切られた空間を圧縮室
とし、シリンダの側壁に形成された吐出口から、圧縮室
で圧縮された気体をシリンダ外部の吐出チャンバへ吐出
するようにした気体圧縮機において、吐出口がロータの
回転軸に関して非対称位置に設定されているものとし
た。請求項2の発明は、さらにベーン溝のロータの外周
面上における開口が、周方向で不均等な間隔に設定され
ているものとした。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は実施の形態を示す図で、(a)は図
3に対応する断面図である。また、(b)は(a)にお
ける矢視B、(c)は(a)における矢視Cを示す。シ
リンダ40内で回転軸51を中心として回転するロータ
50には、その周面に開口してそれぞれ径方向に延びる
5つのベーン溝53が周方向等間隔に形成され、各ベー
ン溝にベーン58が支持されている。
【0013】一方、シリンダ40に形成された吐出口4
2A、42Bは、シリンダの2個所の短径部近傍の吐出
チャンバ44A、44Bにおいて、とくに(b)、
(c)に示すように、それぞれ軸方向に並べて開口され
た2つの孔45、45から構成されている。これらの吐
出口42には(a)に示すようにリードバルブ43が設
けられている。なお、(b)、(c)にはリードバルブ
を図示省略している。吐出口42Aと42Bとは、ロー
タの回転軸51に関して非対称位置に設けられている。
すなわち、吐出チャンバ44Aでは、吐出口42Aが短
径軸線Fから距離Lの位置に設けられ、吐出チャンバ4
4Bでは、吐出口42Bが短径軸線Fから距離Mの位置
に設けられており、L<Mとして互いの大きさを異なら
せてある。その他の構成は図2および図3に示したもの
と同じである。
【0014】これにより、ロータ50の回転につれてベ
ーン58間に形成される1つの圧縮室で圧縮された冷媒
が一方の吐出口42Aから吐出されたあと他の圧縮室で
圧縮された冷媒が他方の吐出口42Bから吐出され、次
にまた吐出口42Aから吐出されることが繰り返される
が、2つの吐出口がロータの回転軸51に関して非対称
位置となっているため、吐出口42Aからの吐出後の吐
出口42Bからの吐出のタイミングは早まり、吐出口4
2Bからの吐出後の吐出口42Aからの吐出のタイミン
グは遅くなる。したがって、吐出による振動の周期が1
つではなく、2つの振動周期に分かれるので、基本振動
成分の大きさが低下する。
【0015】本実施の形態は以上のように構成され、シ
リンダ40に設けられた2つの吐出口42Aと42Bと
をロータ50の回転軸51に関して非対称位置に設けた
ので、圧縮された冷媒が両吐出口から交互に吐出される
タイミングがずれ、振動周期が2つに分かれる結果、基
本成分におけるピーク値が低減されて、異音が防止され
る。
【0016】なお、実施の形態ではロータ50に支持さ
れたベーン58が等間隔に設定されているものとした
が、2つの吐出口をロータの回転軸51に関して非対称
とするに加えて、さらにロータの外周面上において、ベ
ーン溝58の開口間隔を不均等にすることもできる。こ
れにより、振動周期がいっそう不規則となり、振動基本
成分におけるピーク値がさらに低減される。
【0017】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、ロータリベー
ン式の気体圧縮機において、吐出口がロータの回転軸に
関して非対称位置に設定されているものとしたので、ベ
ーン間で圧縮された気体が両吐出口から交互に吐出され
るタイミングがずれ、吐出の周期が不等になるので、振
動の周期性が低下して、異音の発生が防止される。さら
に、ベーン溝のロータの外周面上における開口が、周方
向で不均等な間隔に設定されているものとすることによ
り、振動周期がいっそう不規則となり、異音の発生防止
効果がより高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す図である。
【図2】従来の気体圧縮機を示す縦断面図である。
【図3】図2におけるA−A部断面図である。
【図4】従来例における振動発生状態を示す図である。
【符号の説明】
10 コンプレッサケース 11 ハウジング 12 フロントヘッド 13 フロント側吸入室 14 冷媒ガス吸入ポート 15 吐出室 16 冷媒ガス吐出ポート 20 フロントサイドブロック 22 吸入口 30 リヤサイドブロック 38 オイルセパレータ 40 シリンダ 42、42A、42B 吐出口 43 リードバルブ 44、44A、44B 吐出チャンバ 48 圧縮室 50 ロータ 51 回転軸 53 ベーン溝 58 ベーン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンプレッサケース内に配置した内周面
    が略楕円形のシリンダ内に、複数のベーンをそれぞれ個
    別のベーン溝に支持したロータを回転可能に設けて、ベ
    ーンで仕切られた空間を圧縮室とし、シリンダの側壁に
    形成された吐出口から、圧縮室で圧縮された気体をシリ
    ンダ外部の吐出チャンバへ吐出するようにした気体圧縮
    機において、前記吐出口がロータの回転軸に関して非対
    称位置に設定されていることを特徴とする気体圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記ベーン溝のロータの外周面上におけ
    る開口が、周方向で不均等な間隔に設定されていること
    を特徴とする請求項1記載の気体圧縮機。
JP2001370334A 2001-12-04 2001-12-04 気体圧縮機 Pending JP2003172278A (ja)

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