JP4059665B2 - 高周波処置具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波エネルギを利用した外科手術用高周波処置具に係り、特に内視鏡下の外科手術に有用な高周波処置具に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡下の外科手術に用いられる処置具として、生体組織の切開または凝固等の処置を行う高周波処置具が知られている。この種の高周波処置具にあって、一対のジョーを備え、ジョーそれぞれに高周波通電用の電極を配設し、一対のジョーで把持した生体組織を高周波エネルギーにより所要の処置を行うものは、いわゆるバイポーラ鉗子と呼ばれ、血管の止血あるいは卵管の閉塞等を目的として、患者の処置対象の生体組織を凝固したり、その凝固した生体組織を切開したりする場合に使用されてきた。
【0003】
従来のバイポーラ鉗子としては、特開平10−199号公報に提案されたものがある。このバイポーラ鉗子は、軸回りに回転自在な第1の電極部材と、これに対向する第2の電極部材を備え、第1の電極部材はその軸回りの周面に切開用エッジを形成した切開電極面部と広い面積を持った凝固電極面部を別々に形成してあり、使用する切開電極面部または凝固電極面部のいずれかを選択し、第1の電極部材を軸回りに回転することにより選択した電極面部を第2の電極に向けて使用する。
【0004】
また、これとは別形式のバイポーラ鉗子として、一対のジョーの組織把持部の前後領域に分け、組織を切開する切開部位と、組織を凝固する把持部位を配置したものも知られている。この形式のバイポーラ鉗子は異なる場所に別々に形成した部位で切開と凝固を別個に行なうものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のバイポーラ鉗子にあっては、切開と凝固の双方の処置を行うことができるが、組織を凝固する場合、一対の電極部材により組織を把持し、この把持した組織に高周波電流を供給する方式である。このため、その把持した組織を局所的に凝固できるものであるに過ぎなかった。従って、組織面を広く凝固したい場合等にはその作業が面倒であり、凝固能率が悪く、操作性の悪いものであった。また、組織を切開・凝固できるようにしたバイポーラ鉗子に替えて別の凝固処置具を使用することも可能であったが、この場合にも作業性が悪く、能率的な処置が不可能であった。
【0006】
本発明は上述の事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、極めて簡単な構造でありながら生体組織を把持して凝固や切開等の処置を行なうことができると共に組織面を能率的に凝固する能力を備えた高周波処置具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、体内に挿入可能な挿入部に開閉自在な一対のジョーを配設し、第1のジョーの把持面に能動電極部を設け、第2のジョーの把持面に上記能動電極部と向き合う対向電極部を設け、上記一対のジョーを操作部で開閉するようにした高周波処置具であって、上記第1のジョーは上記能動電極部を除く外面を電気的に絶縁するとともに該第1のジョーの先端に位置する側面部に露出した第1の電極を設け、上記第2のジョーは上記第1の電極と同じ向きの側面部に少なくとも露出した第2の電極を設け、第1のジョーと第2のジョーを開いて該第1の電極と該第2の電極を組織の表面に接触させることにより該第1の電極と該第2の電極の間に位置する組織部分に高周波電流を流して該組織部分を凝固するようにしたことを特徴とする高周波処置具である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態に係る高周波処置具について図1から図9を参照して説明する。本実施形態の高周波処置具はバイポーラ鉗子1として構成されたものである。
【0009】
バイポーラ鉗子1は、患者の体腔内に挿入される細長い挿入部2と、この挿入部2の先端部に配置され、かつ生体組織を把握して凝固または切開等の高周波処置を行なうための処置部3と、挿入部2の基端部に連結された操作部4とを備える。
【0010】
操作部4には固定ハンドル6aとトリガーハンドル6bが設けられていて、トリガーハンドル6bを回動することにより上記処置部3を開閉操作するようになっている。上記処置部3は導電部材を組み込んだロッド(シャフト)7の先端に連結されており、処置部3とロッド7は一体的に組み立てられた処置具ユニット8を構成する。
【0011】
挿入部2は回転自在なシース5を備え、このシース5内には上記ロッド7が進退可能に配置されている。シース5の基端には回転操作つまみ9が取り付けられていて、この回転操作つまみ9を用いて、挿入部2と、これに組み込んだ処置具ユニット8を一体的に回転する操作を行なうことができるようになっている。
【0012】
上記処置具ユニット8のロッド7の先端にはリンク機構11を介して上記処置部3を構成する一対のジョー10a,10bが連結されている。一対のジョー10a,10bはその対向する把持面間で生体組織を把持する把持部材として機能すると共に、これに把持した生体組織に高周波電流を流すための電極を含む。本実施形態では金属等の導電性一体部材によって形成されている。
【0013】
図2に示すように、バイポーラ鉗子1の処置部3を構成する一対のジョー10a,10bはシース5の先端から突き出すように設けた左右一対の支持用腕部20に軸支されると共に基端部分が上記リンク機構11を介してロッド7の先端に連結されている。すなわち、図2の(C)に示すように、上側のジョー10aの基端部22は枢支ピン23を介して左右一対の支持用腕部20に直接的に枢着されている。また、図2の(D)に示すように、下側のジョー10bの基端部24は二股に分かれ、その2つの部分間に上側のジョー10aの基端部22が挟み込まれる形で配置され、さらに両基端部22,24はこの両者にわたり架け渡された枢支ピン25を介して枢着されている。また、枢支ピン25には電気的絶縁性の保護管27が被嵌されており、この保護管27は上側のジョー10aの基端部22内に嵌め込まれ、上側のジョー10aと下側のジョー10bを電気的に絶縁している。両基端部22,24は絶縁スペーサ26によっても電気的に絶縁している。図2の(E)に示すように、下側のジョー10bの二股に分かれた基端部24にはロッド7の先端に連結したつなぎ部材28の先端部分が嵌め込まれ、両者は枢支ピン29によって枢着されている。また、図2の(B)に示すように、つなぎ部材28の後端部にはロッド7の内シャフト31の先端部がねじ込まれ、これによって、つなぎ部材28はロッド7の内シャフト31に連結され、かつ内シャフト31に電気的に接続している。
【0014】
上記ロッド7は、金属製の内シャフト31と同じく金属製の外パイプ32を有してなり、外パイプ32内に内シャフト31を挿入した構造になっている。内シャフト31の外周に樹脂製の絶縁チューブ33を被せることによって内シャフト31と外パイプ32の間に絶縁チューブ33が介在し、内シャフト31と外パイプ32の両者を電気的に絶縁している。外パイプ32の先端部には上述した左右一対の支持用腕部20を形成する金属製で筒状に形成した先端カバー34が固定的に被嵌して取り付けられ、この先端カバー34は外パイプ32と電気的に接続している。
【0015】
また、図2の(B)(F)(G)に示すように、つなぎ部材28の外周部分は別の絶縁カバー35によって覆われ、この絶縁カバー35によって先端カバー34や支持用腕部20からつなぎ部材28を電気的に絶縁している。絶縁カバー35によって覆われたつなぎ部材28には電気的絶縁性のピン36が埋め込まれている。
【0016】
上記ロッド7の内シャフト31と外パイプ32は電気的に絶縁された状態にあり、その内シャフト31は下側のジョー10bに電気的に接続し、外パイプ32は上側のジョー10aに電気的に接続するようになっている。このような配電を確保するため、ロッド7の内シャフト31の先端はつなぎ部材28の後端部に接続し、つなぎ部材28は直接またはピン29を介して下側のジョー10bに接続している。つなぎ部材28およびピン29は絶縁カバー37によって先端カバー34の支持用腕部20から電気的に絶縁されている。絶縁カバー37は支持用腕部20の内面に付着させられている。この絶縁カバー37は支持用腕部20の上下一杯に展開して延び、図2の(C)に示すように、特に下端部分38は支持用腕部20の外面まで達するように屈曲して絶縁沿面距離を極力長くなるようにしている。このため、絶縁カバー37による電気的絶縁効果が高まる。枢支ピン23には保護管39が被嵌されており、この保護管39は軸受け枢着部材全部に跨って配置されている。
【0017】
そして、ロッド7の内シャフト31はつなぎ部材28から枢支ピン29を介しあるいは直接に下側のジョー10bに電気的に接続しており、外パイプ32は先端カバー34からその左右一対の支持用腕部20および枢支ピン23を介して上側のジョー10aに電気的に接続しており、両導電経路は絶縁チューブ33等の絶縁部材によって互いに電気的に接続しないように隔離されている。
【0018】
図1に示すように、上記処置具ユニット8のロッド7は挿入部2から操作部4を突き抜けて操作部4の後方へ延び、その後端部が外へ突き出している。ロッド7の後端部には上側のジョー10aと下側のジョー10bに対してそれぞれ個別的に電気的に接続される第1接続端子部材41と第2接続端子部材42が設けられている。そして、ロッド7の後端部には高周波焼灼電源装置43から延びるケーブル44のコネクタ45が装着され、処置部3に高周波電流を給電できるようになっている。上記焼灼電源装置43には切開ぺダル46と凝固ペダル47を有したフットスイッチ48が設けられている。そして、切開ぺダル46を操作することにより高周波焼灼電源装置43を制御し、切開に適した高周波電流を給電でき、また、凝固ペダル47を操作することにより高周波焼灼電源装置43を制御し、凝固に適した高周波電流を給電できる。また、処置部3への給電のオン・オフ操作もできる。
【0019】
一方、操作部4には処置具ユニット8を挿入部2に装着したとき、その挿入部2に設けた係止受け部にロッド7の外パイプ32が係止する機構が組み込まれている。これにより、処置具ユニット8と挿入部2が係合して両者が一体的に回転するように組み合わせられる。また、ロッド7の外パイプ32の先端部途中には操作部4のトリガーハンドル6bに係止する溝52が設けられていて、トリガーハンドル6bを図1の(A)に示すa‐b方向に回動操作することによって、上記ロッド7を前後動させることができる。ロッド7がその長手軸に沿って前後方向に移動されると、リンク機構11により操作される各ジョー10a,10bは回動し、先端側部分が開閉動作を行なう。すなわち、処置部3は図1の(A)に示す閉じた状態と、図1の(B)に示した開いた状態に操作できる。
【0020】
次に、図2乃至図5を参照して、処置部3を構成するジョー10a,10bの構成について説明する。上下のジョー10a,10bはいずれも導電性の材料、例えば金属製の部材で形成されている。図2の(B)に示すように、上下のジョー10a,10bはいずれも上から見て右側に膨らむ湾曲する形状で形成されている。
【0021】
図4に示すように、下側のジョー10bの把持面61はその全長にわたり平面状で平たく形成されており、この把持面61の幅(ジョーの回動方向に直角な向きでの厚さ)は基端側程広く、先端側の幅に比べて幅が次第に左右に広がっている。上側のジョー10aはその全長にわたり横幅が下側のジョー10bの幅に比べて狭く形成されているが、先端部分においては下側のジョー10bの幅に略一致する。上下のジョー10a,10bの幅は全体的に先細りの長い形になっている。また、上下のジョー10a,10bの高さも先端側程小さくして細くする形状が望ましい。
【0022】
図4の(A)で示すように、上側のジョー10aの把持面62はくさび状に突き出して両刃形状の能動電極部63が形成されている。能動電極部63の突起部はその先端エッジがジョー10aの前後長手方向に沿って連続する畝形状のものである。また、能動電極部63の横断面形状は三角形状であるが、台形や円弧状のものであっても良い。
【0023】
上側のジョー10aの峰部はその断面形状が半円弧に形成されている。上側のジョー10aの外面には能動電極部63の部分を除き、全体にわたり絶縁層材64が形成され、絶縁層材64で覆われ、外面が電気的に絶縁されている。外面部は導電性であっても能動電極部63に対して電気的に絶縁されていれば、それでもよい。上記絶縁層材64は例えばアルミナをコーティングすることによって形成される。上側のジョー10aは把持面62に形成した能動電極部63を除き、外周が電気的絶縁がなされている。ただし、後述する露出電極部69を設ける場合はその部分は別である。
【0024】
上側のジョー10aの把持面62によって形成される能動電極部63の先端部分は略平らに形成された平坦電極部65として形成されている。この平坦電極部65は完全に平である必要がなく、例えば、本来の能動電極部63の突起の傾斜より緩やかな斜面を形成してなる膨出部であっても良い。図4の(B)に示すものは実際の平坦電極部65の断面形状が僅かに中央が突き出た山形の形状であるが、このような形状であっても、機能的には実質的な平坦電極部65を構成するものである。
【0025】
さらに、下側のジョー10bの把持面61には上側のジョー10aの能動電極部63に向き合う中央領域にはその全長にわたり前後方向にアルミナコーティング等によって層状に形成した絶縁部67が設けられている。この絶縁部67は上下のジョー10a,10bが閉じた際、両ジョー10a,10bが短絡することを防止するものである。従って、下側のジョー10bは把持面61において絶縁部67の両側に残る左右一対の露出部分が受動電極部68となる。
【0026】
図4の(B)及び図5に示すように、上側のジョー10aの先端右側面部には上記絶縁層材64を形成せず、または除去することにより第1の電極としての露出電極部69aが部分的に形成されている。また、下側のジョー10bの右側面部はこれの第2の側面電極としての露出電極部69bとなっている。上下のジョー10a,10bの湾曲突き出し側に位置する側面にそれぞれ露出電極部69a,69bを形成する方が使い勝手が良い。また、上側のジョー10aの露出電極部69aは先端から中間部まで或いは基端部まで露出形成しても良い。
【0027】
次に、この高周波処置具を使用する際の作用について説明する。まず、組織を切開する処置を行なう場合、処置部3のジョー10a,10bの間のいずれの領域に組織を挟み込んでも処置できるが、主に切開する目的の処置を行なう場合には先端の平坦電極部65を除く、能動電極部63の領域に組織を挟み込んで処置する。すなわち、図6の(A)に示すように、ジョー10a,10bの間に組織60を挟み込んで、切開用高周波電流を通電すると、その高周波電流が能動電極部63の部分から集中して組織60に加わり、ジョー10a,10bの間の組織に流れる高周波電流で組織60を切開する。また、通常は切開と同時に凝固も行なわれる。
【0028】
ここで、能動電極部63側のジョー10aはその能動電極部63の部分を除き、外周が絶縁層材64によって電気的絶縁されているので、能動電極部63以外の部分から高周波電流が漏れ出さない。特に、図6の(A)に示すように、卵管等のような比較的太い組織60のような場合は能動電極部63以外の部分まで組織60が回り込んで接触するが、基本的に能動電極部63以外の外周が電気的絶縁されているので、不要な領域に高周波電流が漏れ出さず、能動電極部63に高周波電流を集中させ、効率よく組織60を切開することができる。また、図6の(A)に示すように、薄いまたは細い組織60の場合は能動電極部63の突き出した先端部分で挟み込めるので、その能動電極部63の先端部分に高周波電流が集中して効率よく組織60を切開することができる。
【0029】
もちろん、この処置を行なう場合、上述したように処置部3のジョー10a,10bの間に凝固用高周波電流を通電すると、挟み込んだ組織60を切開ではなく、凝固することができる。また、上側のジョー10aはその能動電極部63の部分を除き、その外周部分が絶縁層材64によって電気的絶縁されているので、高周波電流の制御または把持速度を調整するなどにより切開と凝固を合わせた種々態様の処置を行なうこともできる。つまり、スイッチ操作または把持速度を調整するような簡便な操作でジョー10a,10bの同じ位置に挟み込んだ組織60をそのまま切開及び凝固することができる。
【0030】
一方、切開または凝固する場合であっても特に凝固能力を高めて処置したい場合があるが、この場合にはジョー10a,10bの先端部分で組織60を把持して処置するようにする。つまり、図7で示すように、下側のジョー10bの受動電極部68と、上側のジョー10aの能動電極部63における平坦電極部65との間で組織60を把持し、高周波電流を流せば、その制御等により切開及び凝固等の処置を行なうことができる。上記能動電極部63は略平らに形成された平坦電極部65となっているので、広い面積で組織60を把持してそこに高周波電流を流すことができると共に、能動電極部63を設けたジョー10aの外周が絶縁層材64によって電気的絶縁されているので、その能動電極部63以外の部分から高周波電流が漏れ出さないため、効率よく組織60を凝固することができる。特に、図7に示すように、卵管等のような比較的太い組織60の場合には能動電極部63以外の部分まで組織60が回り込んで接触する場合において、不要な領域に高周波電流が漏れ出さず、能動電極部63に高周波電流を集中させ、効率よく組織を凝固することができる。
【0031】
また、組織面を広く凝固したい場合には図8に示すように処置部3のジョー10a,10bを開き、上側のジョー10aの先端側面部に設けた露出電極部69aと下側のジョー10bの導電性側面部分を組織に当て、凝固電流を通電することにより組織面部を広い範囲で凝固することができる。
【0032】
次に、上側のジョー10aと、これに対峙する下側のジョー10bの変形例を図9に示す。図9は一対のジョー10a,10bの縦断面図である。
【0033】
図9(A)は上側のジョー10aの左右側面に露出電極部69aを設けた例である。図9(B)は下側のジョー10bの右側面に露出電極部69bを残し、他の外周面に絶縁層材71を形成した例である。図9(C)(D)(E)(F)は上側のジョー10aの先端把持電極部分も能動電極部63と同様に突起状に形成した例であり、図9(D)は上側のジョー10aの外周側部分が円弧状に形成した例である。図9(E)は下側のジョー10bの外周面を絶縁層材71で被覆したものである。この場合、上側のジョー10aの電極斜面69aと下側のジョー10bの電極面69bの間に組織が入り込み、その組織部分に通電がなされる。図9(F)は下側のジョー10bを図9(B)と同様に構成したものである。図9(G)(H)は上側のジョー10aを横断面形状が丸い導電部材で形成したものであり、図9(H)の下側のジョー10bは図9(B)のものと同様に構成される。なお、本発明は上述の各実施形態に限定されるものではない。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、極めて簡単な構造でありながら生体組織を把持して凝固や切開等の処置を行なうことができると共に、組織面を能率的に凝固する能力を備えた高周波処置具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による高周波処置具を示し、(A)はその高周波処置具全体の説明図、(B)はその高周波処置具の処置部の側面図、(C)は高周波焼灼電源装置の説明図である。
【図2】(A)(B)は上記高周波処置具の先端部の縦断面図、(C)は(A)のc−c線に沿う断面図、(D)は(A)のd−d線に沿う断面図、(E)は(A)のe−e線に沿う断面図、(F)は(A)のf−f線に沿う断面図、(G)は(A)のg−g線に沿う断面図である。
【図3】上記高周波処置具の処置部の開いた状態での斜視図である。
【図4】(A)は図3のA−A線に沿う高周波処置具の開いた状態での処置部の横断面図、(B)は図3のB−B線に沿う高周波処置具の開いた状態での処置部の横断面図である。
【図5】上記高周波処置具の閉じた状態での処置部の右側面図である。
【図6】上記高周波処置具の使用状態における処置部の基端部付近の横断面図である。
【図7】上記高周波処置具の使用状態における処置部の先端部付近の横断面図である。
【図8】上記高周波処置具の他の使用状態の説明図である。
【図9】露出電極部を設けた上側のジョーと、これに対峙する下側のジョーの各種変形例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…バイポーラ鉗子
2…挿入部
4…操作部
7…ロッド
8…処置具ユニット
10a…ジョー
10b…ジョー
60…組織
63…能動電極部
64…絶縁層材
69…露出電極部
Claims (1)
- 体内に挿入可能な挿入部に開閉自在な一対のジョーを配設し、第1のジョーの把持面に能動電極部を設け、第2のジョーの把持面に上記能動電極部と向き合う対向電極部を設け、上記一対のジョーを操作部で開閉操作可能であるとともに上記第1のジョーの把持面と上記第2のジョーの把持面との間で組織を把持して上記能動電極部と上記対向電極部との間の組織に高周波電流を流して処置するようにした高周波処置具であって、
上記第1のジョーは上記能動電極部を除く外面を電気的に絶縁するとともに該第1のジョーの先端に位置する側面部に露出した第1の電極を設け、上記第2のジョーは上記第1の電極と同じ向きの側面部に少なくとも露出した第2の電極を設け、第1のジョーと第2のジョーを開いて該第1の電極と該第2の電極を組織の表面に接触させることにより該第1の電極と該第2の電極の間に位置する組織部分に高周波電流を流して該組織部分を凝固するようにしたことを特徴とする高周波処置具。
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