JP3384750B2 - 高周波処置具 - Google Patents

高周波処置具

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JP3384750B2 JP24867398A JP24867398A JP3384750B2 JP 3384750 B2 JP3384750 B2 JP 3384750B2 JP 24867398 A JP24867398 A JP 24867398A JP 24867398 A JP24867398 A JP 24867398A JP 3384750 B2 JP3384750 B2 JP 3384750B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、体内に挿入され、
組織を把持して凝固および切開することができる高周波
処置具に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、生体組織を把持して凝固および
切開することができる高周波処置具としては、生体組織
を把持する一対の把持部材としてのジョーを備え、各ジ
ョーに高周波通電用の電極が配設されたバイポーラ鉗子
が知られている。このバイポーラ鉗子では、一対のジョ
ー間に処置対象の生体組織が把持された状態で、各ジョ
ーの電極間に高周波電流が通電されると、ジョー間の生
体組織が凝固あるいは切開される。 【0003】この種のバイポーラ鉗子は、通常、生体組
織に含まれる血管の止血、生体組織の表層の病変部およ
び出血点の焼灼、避妊を目的とした卵管の閉塞等の多種
の症例に用いられ、例えば特開平8−317936号公
報等に開示されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のバイ
ポーラ鉗子にあっては、特に薄い膜状組織等をジョーに
よって把持した際に、各ジョーの金属部同士が接触して
しまい、これら接触した金属部間で高周波電流が流れて
しまうことがある。すなわち、ジョー同士が電気的に短
絡してしまう。したがって、この場合には、ジョー間に
把持された組織に高周波電流が流れず、組織を確実に凝
固および切開することができない。また、完全な凝固処
置を行なうことができないと、その後の切開時に出血が
生じるといった問題もある。 【0005】本発明は、前記事情に着目してなされたも
のであり、 その目的とするところは、一対の把持部材
間の電気的な短絡を防止でき、組織の凝固および切開を
確実に行なうことができる高周波処置具を提供すること
にある。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の高周波処置具は、体腔内に挿入可能な挿入
部と、前記挿入部の先端部に設けられ、前記体腔内の生
体組織を把持可能な対向する一対の把持部材を有する把
持手段と、前記挿入部の基端部に連結され、前記把持手
段を開閉操作するための操作部と、前記一対の把持部材
の少なくとも一方の先端部に設けられ、前記操作部によ
って前記把持手段が閉状態になった時に他方の把持部材
に当接可能に閉方向に突出して設けられた絶縁部材と、
前記絶縁部材が前記他方の把持部材に当接した時に形成
される隙間部を介して対向する前記把持部材の対向部の
それぞれに形成され、前記生体組織に切開または凝固す
るための高周波電流を通電可能な一対の電極部とを具備
したことを特徴とする。 【0007】 【0008】 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について説明する。図1および図2は本発明
の第1の実施形態を示している。図1に示されるよう
に、本実施形態に係る高周波処置具としてのバイポーラ
鉗子1は、患者の体腔内に挿入される細長い挿入部2
と、挿入部2の先端部に配置され且つ生体組織を把持し
て凝固または切開するための処置部3と、挿入部2の基
端部に連結された操作部4とから成る。なお、処置部3
には図示しない導電部材を介して高周波電流が通電され
るようになっている。これにより、処置部3によって把
持された生体組織が凝固または切開される。 【0010】挿入部2は回転自在なシース5を有してい
る。シース5内にはロッド7が進退可能に配置されてい
る。ロッド7の先端には、リンク機構10を介して、処
置部3を構成する一対のジョー8a,8bが連結されて
いる。これらのジョー8a,8bは、組織を把持する把
持部材として機能するとともに、把持した組織に高周波
電流を流すための電極として形成される。 【0011】図2に詳しく示されるように、リンク機構
10は、枢支ピン29を介してロッド7の先端に回動可
能に連結された一対のリンク21,22を有している。
第1のリンク21は、枢支ピン23を介して一方のジョ
ー8bの基端部に回動可能に連結されている。また、第
2のリンク22は、枢支ピン24を介して他方のジョー
8aの基端部に回動可能に連結されている。 また、一
対のジョー8a,8bは、シース5の先端部の両側から
延びる一対のアーム20によって支持されたピン25を
介して、互いに回動可能に連結されている。したがっ
て、この構成によれば、ロッド7が進退されると、リン
ク機構10が作動し、ジョー8a,8bがピン25を中
心に回動する(処置部3が開閉する)。なお、ジョー8
a,8bによって生体組織を確実に把持できるように、
各ジョー8a,8bの内側の把持面には、 処置部3が
閉じられた際に互いに噛合する鋸歯状部26が形成され
ている。 【0012】また、各ジョー8a,8bの先端部は絶縁
部12として形成されている。絶縁部12は、ジョー8
a,8bの先端部の全体を電気的絶縁性を有する材料で
形成することにより構成されていても良く、また、ジョ
ー8a,8bの先端部の外面に絶縁コーティングを施す
ことによって構成されていても良い。また、本実施形態
においては、処置部3が完全に閉じられた図2の状態
で、各ジョー8a,8bの絶縁部12,12同士のみが
噛み合い接触し、絶縁部12,12を除く各ジョー8
a,8bの把持面(鋸歯状部26)間に所定の隙間Cが
形成されるようになっている。すなわち、各ジョー8
a,8bは、組織を把持した状態で、高周波電流が通電
されるその通電部同士が互いに接触しない(ジョー8
a,8b間に電気的短絡が生じない)ようになってい
る。 【0013】また、図1に示すように、ジョー8a,8
bと電気的に接続する導電部材は、シース5内を貫通し
て延び、操作部4に設けられたコネクタ受け13に接続
されている。コネクタ受け13には高周波焼灼電源装置
15から延びるケーブル14が接続されるようになって
いる。また、高周波焼灼電源装置15には、この電源装
置15のON/OFFを行なうためのフットスイッチ1
6が設けられている。 【0014】また、操作部4は、手で把持できるグリッ
プ6からなる。グリップ6には、人差し指と中指を掛け
る指掛け部6a,6bが設けられている。また、グリッ
プ6には鉗子操作手段としてのトリガー17が設けられ
ている。 このトリガー17は、回動ピン18を介し
て、グリップ6の上端部に回動自在に連結されている。
また、トリガー17にはロッド7の基端が連結されてい
る。なお、トリガー17には術者が親指を掛ける指掛け
部17aが設けられている。 【0015】次に、上記構成のバイポーラ鉗子1を用い
て組織を凝固する場合について説明する。まず、バイポ
ーラ鉗子1のコネクタ受け13にケーブル14を接続
し、バイポーラ鉗子1と高周波焼灼電源装置15とを電
気的に接続する。続いて、操作部4のトリガー17を矢
印a方向に回動させることにより、ロッド7を手元側に
後退させ、リンク機構10を介してジョー8a,8b
(処置部3)を閉じる。この状態で、バイポーラ鉗子1
の挿入部2を患者の体内に挿入し、挿入部2の先端の処
置部3を体内の処置対象組織の近傍位置まで誘導する。 【0016】処置部3が処置対象組織の近傍に位置した
ら、トリガー17を矢印b方向に回動させることによっ
てロッド7を前方に移動させ、リンク機構10を介して
ジョー8a,8b(処置部3)を開く。そして、拡開し
たジョー8a,8bの間に生体組織を挿入した後、再び
トリガー17を操作してジョー8a,8bを閉じ、生体
組織をジョー8a,8bによって把持する。この時、た
とえ生体組織が薄い膜状組織であっても、高周波電流が
通電される各ジョー8a,8bの通電部同士が接触する
(ジョー8a,8b間に電気的短絡が生じる)ことはな
い。これは、処置部3が完全に閉じられた状態で、各ジ
ョー8a,8bの絶縁部12,12同士のみが噛み合い
接触し、絶縁部12,12を除く各ジョー8a,8bの
把持面(鋸歯状部26)間に所定の隙間Cが形成される
ようになっているためである。 【0017】この状態で、高周波焼灼電源装置15から
ケーブル14を介してコネクタ受け13に高周波電流を
流せば、ジョー8a,8b間に所定の周波数の凝固電流
が流れ、生体組織を凝固処置できる。 【0018】以上説明したように、本実施形態のバイポ
ーラ鉗子1は、処置部3が完全に閉じられた状態で、各
ジョー8a,8bの絶縁部12,12同士のみが噛み合
い接触し、絶縁部12,12を除く各ジョー8a,8b
の把持面(鋸歯状部26)間に所定の隙間Cが形成され
るようになっている。すなわち、各ジョー8a,8b
は、組織を把持した状態で、高周波電流が通電されるそ
の通電部同士が互いに接触しないようになっている。し
たがって、ジョー8a,8bによって組織を把持した際
に、ジョー8a,8b間で電気的な短絡が生じることが
なく、そのため、薄い膜状組織でも確実に凝固処置およ
び切開処置することができる。なお、従来技術として挙
げられた特開平8−317936号公報には、ジョーの
把持面にU字状の絶縁部材を配置する構成が開示されて
いるが、この絶縁部材は、凝固処置を確実ならしめるた
めに把持した組織に圧を加えるためのものであり、ジョ
ー同士の電気的短絡を防止するものではない。 【0019】また、本実施形態のバイポーラ鉗子1は、
絶縁部12がジョー8a,8bの先端部のみに設けられ
ている。したがって、通電部の短絡なしに組織の凝固範
囲を広くとることができる(組織への通電面積を大きく
することができる)。 【0020】なお、本実施形態において、絶縁部12は
各ジョー8a,8bに設けられているが、一方のジョー
8a(8b)のみに設けられていても良い。要は、処置
部3を閉じた際に互いに接触する各ジョー8a,8bの
部位の少なくとも一方が絶縁部12として形成されてい
れば良い。 【0021】図3は本発明の第2の実施形態を示してい
る。本実施形態の高周波処置具は、各ジョー8a,8b
の把持面に形成される鋸歯状部26の形状が第1の実施
形態と異なるのみであり、その他の構成は第1の実施形
態と全く同一である。したがって、第1の実施形態と同
一の作用効果を得ることができる。 【0022】図4は本発明の第3の実施形態を示してい
る。 本実施形態の高周波処置具では、第1の実施形態
における構成において、ジョー8a,8bに対する高周
波電流の通電経路がロッド7とリンク21,22とによ
って形成されている。すなわち、ロッド7の先端には、
枢支ピン29を介して、一対のリンク21,22が回動
可能に連結されている。第1のリンク21は、枢支ピン
23を介して一方のジョー8bの基端部に回動可能に連
結されている。また、第2のリンク22は、枢支ピン2
4を介して他方のジョー8aの基端部に回動可能に連結
されている。また、一対のジョー8a,8bは、シース
5の先端部の両側から延びる一対のアーム20によって
支持されたピン25を介して、 互いに回動可能に連結
されている。 【0023】また、ロッド7は、絶縁部材7cによって
互いに電気的に絶縁された2つの導電領域7a,7bを
有している。このうち、導電領域7aは第2のリンク2
2を介して一方のジョー8aに電気的に接続されてい
る。また、導電領域7bは第1のリンク21を介して他
方のジョー8bに電気的に接続されている。また、導電
領域7aと第2のリンク22とによって形成される通電
経路と、導電領域7bと第1のリンク21とによって形
成される通電経路とを電気的に絶縁するために、各枢支
ピン24,25,29は絶縁チューブによって被覆され
ている。なお、絶縁部12等のその他の構成は第1の実
施形態と同一である。 【0024】したがって、本実施形態によれば、第1の
実施形態と同様の作用効果を得ることができるととも
に、各ジョー8a,8bに対する通電経路を簡略化する
ことができる。 【0025】図5は本発明の第4の実施形態を示してい
る。本実施形態に係る高周波処置具としてのバイポーラ
鉗子は、患者の体腔内に挿入される細長い挿入部2と、
挿入部2の先端部に配置され且つ生体組織を把持して凝
固または切開するための処置部3と、挿入部2の基端部
に連結された図示しない操作部とから成る。本実施形態
の操作部の構成は第1の実施形態の操作部4と同一であ
るため、以下、第1の実施形態と同一の符号を付してそ
の説明を省略する。 【0026】挿入部2は、回転自在な外側シース39
と、外側シース39内に進退可能に挿通された内側シー
ス30とからなる。内側シース30は、操作部を構成す
るグリップ6の内部に挿通され、その基端部がトリガー
17に連結されている。また、内側シース30の先端部
には電気絶縁性のキャップ33が接続固定されている。 【0027】内側シース30内には電気絶縁性の保持部
材31が嵌着されており、この保持部材31には一対の
弾性部材32a,32bが固定的に保持されている。こ
れらの弾性部材32a,32bは、バネ鋼等によって形
成された導電ロッド35からなる。導電ロッド35の外
周には絶縁チューブ36が被覆されている。また、弾性
部材32a,32bは、その導電ロッド35の基端部が
操作部4に設けられたコネクタ受け13に接続され、
先端部が内側シース30の先端から突出している。ま
た、各弾性部材32a,32bは、その先端にジョー8
a,8bを有しており、ジョー8a,8bを拡開させる
方向に常時付勢している。 【0028】したがって、 このような構成では、 ト
リガー17を図1のb方向に操作すると、内側シース3
0が軸方向前方に移動し、弾性部材32a,32bが相
対的に内側シース30内に引き込まれた状態となる(図
5の (b)参照)。これにより、弾性部材32a,3
2bが内側シース30の内面によって内側に押圧され
て、ジョー8a,8bが閉じる。一方、トリガー17を
図1のa方向に操作すると、弾性部材32a,32bが
相対的に内側シース30から突出し、弾性部材32a,
32bの復元力によってジョー8a,8bが開く。 【0029】なお、本実施形態において、一方側のジョ
ー8aの先端部は絶縁部12として形成されている。絶
縁部12は、ジョー8aの先端部の全体を電気的絶縁性
を有する材料で形成することにより構成されていても良
く、また、ジョー8aの先端部の外面に絶縁コーティン
グを施すことによって構成されていても良い。また、本
実施形態においては、処置部3が完全に閉じられた図5
の(b)の状態で、ジョー8aの絶縁部12のみが他方
側のジョー8bの先端部と噛み合い接触するとともに、
絶縁部12を除くジョー8aの把持面(鋸歯状部26)
とジョー8bの把持面(鋸歯状部26)との間に所定の
隙間Cが形成されるようになっている。すなわち、各ジ
ョー8a,8bは、組織を把持した状態で、高周波電流
が通電されるその通電部同士が互いに接触しない(ジョ
ー8a,8b間に電気的短絡が生じない)ようになって
いる。 なお、その他の構成は第1の実施形態と同一で
ある。 【0030】したがって、本実施形態のバイポーラ鉗子
によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を得ること
ができる。図6は本発明の第5の実施形態を示してい
る。本実施形態の高周波処置具は、鋏形状の開腹手術用
鉗子40であり、同一形状の一対の鉗子部材41a,4
1bを有している。鉗子部材41a,41bは、導電部
材からなり、その略中間部で枢支軸42により互いに回
動自在に連結されている。各鉗子部材41a,41bの
基端部は指掛け部44a,44bとして形成され、この
指掛け部44a,44bには高周波焼灼電源装置(図示
しない)に接続されるケーブル45a,45bが接続さ
れている。 【0031】各鉗子部材41a,41bの先端部にはジ
ョー42a,42bが設けられている。ジョー42a,
42bによって生体組織を確実に把持できるように、各
ジョー42a,42bの内側の把持面には、ジョー42
a,42bが閉じられた際に互いに噛合する鋸歯状部2
6が形成されている。 【0032】一対の鉗子部材41a,41bおよび枢支
軸42は絶縁部材46によって被覆されており、ジョー
42a,42bに設けられた鋸歯状部26のみが絶縁部
材46から露出して電極部を構成している。また、各ジ
ョー42a,42bの先端部には内側に屈曲された屈曲
部43,43が形成されている。 【0033】また、 本実施形態では、 ジョー42
a,42bが完全に閉じられた図6の(a)の状態で、
絶縁部材46によって被覆された各ジョー42a,42
bの屈曲部43,43(第1の実施形態における絶縁部
12に相当)同士のみが噛み合い接触し、屈曲部43,
43を除く各ジョー42a,42bの把持面(鋸歯状部
26)間に所定の隙間Cが形成されるようになってい
る。すなわち、各ジョー42a,42bは、組織を把持
した状態で、高周波電流が通電されるその通電部(鋸歯
状部26)同士が互いに接触しない(ジョー42a,4
2b間に電気的短絡が生じない)ようになっている。 【0034】このような構成の開腹手術用鉗子40にあ
っては、ジョー42a,42bの鋸歯状部26,26間
で生体組織を把持するとともに、鉗子部材41a,41
bの導電部を通じて鋸歯状部26に凝固電流または切開
電流を流すことにより、生体組織の凝固または切開を行
なうことができる。 【0035】以上説明したように、本実施形態の開腹手
術用鉗子40は、ジョー42a,42bが完全に閉じら
れた状態で、各ジョー42a,42bの屈曲部(絶縁
部)43,43同士のみが噛み合い接触し、屈曲部4
3,43を除く各ジョー42a,42bの把持面(鋸歯
状部26)間に所定の隙間Cが形成されるようになって
いる。すなわち、各ジョー42a,42bは、組織を把
持した状態で、高周波電流が通電されるその通電部(鋸
歯状部26)同士が互いに接触しないようになってい
る。したがって、ジョー42a,42bによって組織を
把持した際に、ジョー42a,42b間で電気的な短絡
が生じることがなく、そのため、薄い膜状組織でも確実
に凝固処置および切開処置することができる。 【0036】図7〜図9は本発明の第6の実施形態を示
している。図7の(a)に示されるように、本実施形態
の高周波処置具は、生体組織を把持して凝固および切開
するための一対の把持部材50,51を有している。把
持部材50,51は、例えば図5に示される第4の実施
形態と同様な機構によって開閉される。また、把持部材
50,51を保持する挿入部および操作部の構成も例え
ば第4の実施形態の挿入部および操作部と同一である。
したがって、以下、挿入部および操作部に関しては第4
の実施形態を例にとり、第4の実施形態と同一の構成要
素については同一符号を付してその説明を省略する。 【0037】図7の(c)に示されるように、一方側の
把持部材51は、導電材料からなる第1の電極部として
構成されている。第1の電極部51は、その長手方向に
沿って延びる貫通孔52を有しており、これにより略ル
ープ状を成している。 【0038】また、図7の(b)に示されるように、他
方側の把持部材50は、絶縁部材55によって互いに電
気的に絶縁された2つの電極部53,54を有してい
る。絶縁部材55は、 第1の電極部51に略対応した
形状を成しており、把持部材50,51を閉じた図8の
(b)の状態で第1の電極部51と当接するように位置
されている。また、絶縁部材55の外側に位置する第2
の電極部53は、凝固用電極として機能し、絶縁部材5
5の形状に沿って略U字型に延在するとともに、把持部
材50,51を閉じた図8の(b)の状態で第1の電極
部51の両側にこれを取り囲むように位置されるように
なっている。また、絶縁部材55の内側に位置する第3
の電極部54は、切開用電極として機能し、絶縁部材5
5の把持面から山型に突出するとともに、把持部材5
0,51を閉じた図8の(b)の状態で第1の電極部5
1の貫通孔52内に入り込むようになっている。 【0039】なお、各電極部51,53,54は、弾性
部材32a,32bの導電ロッド35を介して操作部4
に設けられたコネクタ受け13に接続されており、ケー
ブル14を介して高周波焼灼電源装置15から高周波電
流が通電されるようになっている。 【0040】図9は、上記構成の把持部材50,51に
よって生体組織Pを凝固・切開する様子を段階的に示し
ている。図9の(a)は、図8の(a)に示されるよう
に把持部材50,51を開いた状態でこれら把持部材5
0,51間に生体組織Pを位置させるとともに、その
後、把持部材50,51を閉じて生体組織Pを把持部材
50,51間に挟み込んだ状態を示している。この時、
たとえ生体組織Pが薄い膜状組織であっても、高周波電
流が通電される電極部51,53同士もしくは電極部5
1,54同士が接触することはない。これは、把持部材
50,51が完全に閉じられた状態で、第1の電極部5
1が絶縁部材55とのみ接触するようになっているため
である。この状態で、凝固用電極である第2の電極部5
3と第1の電極部51との間で凝固電流を流し、生体組
織Pを凝固する。 【0041】凝固処置が完了したら、図9の(b)に示
されるように、把持部材50,51を若干開いて、切開
電流への通電切換を行なう。そして、再び把持部材5
0,51を閉じて、図9の(c)に示されるように、今
度は切開用電極である第3の電極部54と第1の電極部
51との間で切開電流を流し、生体組織Pを切開する。 【0042】以上のように、本実施形態の高周波処置具
は、把持部材50,51が完全に閉じられた状態で、第
1の電極部51が絶縁部材55とのみ接触するようにな
っている。すなわち、把持部材50,51によって組織
を把持した状態で、高周波電流が通電される電極部5
1,53同士もしくは電極部51,54同士が接触しな
いようになっている。したがって、把持部材50,51
間で電気的な短絡が生じることがなく、そのため、薄い
膜状組織でも確実に凝固処置および切開処置することが
できる。 【0043】また、本実施形態では、操作部のトリガー
17を強く握り込んでも電極部同士が短絡することがな
いため、確実な凝固および切開ができるとともに、トリ
ガー17の操作力の微妙な調整を行なわないで済むた
め、操作性が良好となる。 【0044】なお、 本実施形態では、電極部51,5
3,54同士の短絡を防止するために、絶縁部材55の
把持面を全体にわたって同一面に形成せず、 絶縁部材
55の把持面の先端部領域55aの高さを他の領域の高
さよりも大きく設定しても良い。このように設定すれ
ば、第1の実施形態と同様、把持部材50,51が完全
に閉じられた状態で、第1の電極部51の先端部と先端
部領域55aのみが接触し、把持部材50,51の把持
面間に所定の隙間が形成される。 【0045】図10〜図12は本発明の第7の実施形態
を示している。図10に示されるように、本実施形態に
係る高周波処置具としてのバイポーラ鉗子60は、患者
の体腔内に挿入される挿入部としてのシース61と、シ
ース61の先端部に配置され且つ生体組織を把持して凝
固または切開するための処置部62と、シース61の基
端部に連結された操作部63とから成る。なお、シース
61は、操作部63側に設けられた回転操作部64を操
作することによって、回転される。 【0046】処置部62は開閉可能な一対のジョー7
1,72からなる。操作部63は固定ハンドル65と可
動ハンドル66とからなり、可動ハンドル66を回動操
作することによってジョー71,72が開閉動作するよ
うになっている。 【0047】ジョー71,72には高周波電流の通電経
路となる導電部材が電気的に接続されている。この導電
部材は、シース61内を貫通して延び、操作部63に設
けられたコネクタ受け67に接続されている。コネクタ
受け67には高周波焼灼電源装置69から延びるケーブ
ル68が接続されるようになっている。また、高周波焼
灼電源装置69には、この電源装置69のON/OFF
を行なうためのフットスイッチ70が設けられている。
なお、フットスイッチ70には、切開用のスイッチ部と
凝固用のスイッチ部とが設けられている。 【0048】図11に詳しく示されるように、処置部6
2を構成する一方側の第1のジョー71は、導電材料に
よって形成され且つ断面がコの字型の本体部74からな
る。本体部74の両側は鋸歯状の把持部74a,74a
として形成されている。 また、本体部74には、把持
部74a,74aとともに組織を把持する絶縁部材73
が、把持部74a,74a間に挟持された状態で固着さ
れている。この絶縁部材73は、本体部74の略全長に
わたって設けられている。一方、処置部62を構成する
他方側の第2のジョー72は、導電材料からなる断面が
円形のロッドとして形成されている。また、第2のジョ
ー72は、処置部62を閉じた状態で絶縁部材73との
み接触するように位置されている。 【0049】図12は、上記構成のバイポーラ鉗子60
を用いて組織Pを凝固・切開する状態を段階的に示して
いる。図12の(a)は、第1のジョー71の把持部7
4a,74aと第2のジョー72とによって組織Pを挟
持した状態を示している。この時、たとえ組織Pが薄い
膜状組織であっても、高周波電流が通電されるジョー7
1,72同士が接触することはない。これは、処置部6
2が完全に閉じられた状態で、第2のジョー72が絶縁
部材73とのみ接触するようになっているためである。
この状態で、ジョー71,72間に凝固電流を流し、
組織Pを凝固する。 【0050】凝固処置が完了したら、その状態で、ジョ
ー71,72間に切開電流を流し、組織Pを切開する。
この時も、ジョー71,72同士が接触することはな
い。以上のように、本実施形態のバイポーラ鉗子60
は、処置部62が完全に閉じられた状態で、第2のジョ
ー72が第1のジョー71の絶縁部材73とのみ接触す
るようになっている。すなわち、ジョー71,72によ
って組織を把持した状態で、高周波電流が通電される電
極部同士が接触しないようになっている。したがって、
ジョー71,72間で電気的な短絡が生じることがな
く、そのため、薄い膜状組織でも確実に凝固処置および
切開処置することができる。 【0051】また、本実施形態のバイポーラ鉗子60
は、第1のジョー71の把持部74a,74a間に絶縁
部材73が設けられ、この絶縁部材73によっても組織
を把持し得るようになっている。したがって、組織を逃
がすことなく確実に把持して、凝固・切開を確実に行な
うことができる(第6の実施形態においても同様のこと
が言えるが、特に本実施形態のようにジョーの一部によ
って組織を把持する場合やジョーがロッド形状を成して
いる場合において、把持手段と短絡防止手段とを兼ねる
絶縁部材を設けることは非常に有益である)。これに対
し、DE4032471C2に開示された高周波処置具
は、3本のロッド電極によって組織を把持するように構
成されているため、把持した際に組織が逃げてしまい、
確実な組織の把持を行なうことができない。したがっ
て、凝固・切開処置をうまく行なうことができない。 【0052】図13は本発明の第8の実施形態を示して
いる。本実施形態に係る高周波処置具は、第2のジョー
72の構成が第7の実施形態と異なる。すなわち、本実
施形態において、第2のジョー72は、電気的絶縁性を
有する材料からなる本体部76と、本体部76の略中央
部に配置され且つ本体部76の略全長にわたって延設さ
れた導電材料からなる電極部77とからなる。本体部7
6の両側は、第1のジョー71の把持部74a,74a
と噛合可能な鋸歯状の把持部76a,76aとして形成
されている。なお、それ以外の構成は第7の実施形態と
同一である。 【0053】このような構成によれば、第2のジョー7
2側にも把持部76a,76aが形成されているため、
第7の実施形態よりも組織を把持する面積が増大し、確
実な把持を行なうことができる。 【0054】図14〜図16は、本発明の第9の実施形
態を示している。図14に示すように、本実施形態に係
る高周波処置具としてのバイポーラ鉗子は、第1のジョ
ー80と第2のジョー81とからなる処置部を有してい
る。第1のジョー80は、絶縁部材82によって互いに
電気的に絶縁された凝固用の2つの電極部83,84を
有している。 この場合、第1の凝固用電極部83と第
2の凝固用電極部84は、これら電極部83,84によ
って絶縁部材82を挟み込むように、絶縁部材82の両
側にそれぞれ位置している。また、各電極部83,84
の先端は、鋸歯状の把持部83a,84aとして形成さ
れている。一方、第2のジョー81は、導電材料からな
る断面が円形のロッドからなり、切開用の電極部として
形成されている。また、第2のジョー(電極部)81
は、処置部を閉じた状態で絶縁部材82とのみ接触する
ように位置されている。 【0055】各電極部81,83,84に高周波電流を
供給する高周波焼灼電源装置69は図15に示されるよ
うに構成されている。図中、85は高周波電流を供給す
る出力回路、86はフットスイッチ70からの制御信号
に応じて出力回路85からの高周波出力を制御する制御
回路、88は所定の出力条件を電気信号として制御回路
86に入力するための設定手段、92はバイポーラ鉗子
から延びる通電ケーブルが接続されるコネクタ、89,
90,91は、出力回路85とコネクタ92とを接続す
るラインであり、それぞれ各電極部81,83,84に
対応している。また、87はライン89,90,91を
流れる高周波電流を検知して制御回路86に検知信号を
送る検知回路である。なお、それ以外の構成は第7の実
施形態と同一である。 【0056】図16は、上記構成のバイポーラ鉗子を用
いて組織Pを凝固・切開する状態を段階的に示してい
る。図16の(a)は、第1のジョー80と第2のジョ
ー81とによって組織Pを挟持した状態を示している。
この時、たとえ組織Pが薄い膜状組織であっても、高周
波電流が通電されるジョー80,81同士が接触するこ
とはない。これは、処置部が完全に閉じられた状態で、
第2のジョー81が絶縁部材82とのみ接触するように
なっているためである。 この状態で、第1のジョー8
0の2つの凝固用電極部83,84間に凝固電流を流
し、組織Pを凝固する。 【0057】凝固処置が完了したら、その状態で、第1
の凝固電極部83と切開用電極部(第2のジョー)81
との間および第2の凝固電極部84と切開用電極部(第
2のジョー)81との間に切開電流を流し、組織Pを切
開する。この時も、ジョー80,81同士が接触するこ
とはない。 【0058】以上のように、本実施形態のバイポーラ鉗
子は、処置部が完全に閉じられた状態で、第2のジョー
81が第1のジョー80の絶縁部材82とのみ接触する
ようになっている。すなわち、ジョー80,81によっ
て組織を把持した状態で、高周波電流が通電される電極
部同士が接触しないようになっている。したがって、ジ
ョー80,81間で電気的な短絡が生じることがなく、
そのため、薄い膜状組織でも確実に凝固処置および切開
処置することができる。 【0059】また、本実施形態のバイポーラ鉗子は、第
1のジョー80の2つの電極部83,84間に絶縁部材
82が設けられ、この絶縁部材82によっても組織を把
持し得るようになっている。したがって、組織を逃がす
ことなく確実に把持して、凝固・切開を確実に行なうこ
とができるまた、本実施形態では、各電極部81,8
3,84に対応した3つのライン89,90,91が高
周波焼灼電源装置69に設けられている。 したがっ
て、バイポーラ鉗子側の操作部等に切開・凝固切換用の
スイッチを設ける必要がなくなる。 【0060】また、本実施形態では、2つの凝固用電極
部83,84間に凝固電流を流すことによって、第7お
よび第8の実施形態に比べて凝固範囲を大きくとること
ができる。 【0061】図17は本発明の第10の実施形態を示し
ている。本実施形態に係る高周波処置具は、第2のジョ
ー81の構成が第9の実施形態と異なる。すなわち、本
実施形態において、第2のジョー81は、電気的絶縁性
を有する材料からなる本体部95と、本体部95の略中
央部に配置され且つ本体部95の略全長にわたって延設
された導電材料からなる電極部96とからなる。本体部
95の両側は、第1のジョー80の把持部83a,84
aと噛合可能な鋸歯状の把持部95a,95aとして形
成されている。なお、それ以外の構成は第9の実施形態
と同一である。 【0062】このような構成によれば、第2のジョー8
1側にも把持部95a,95aが形成されているため、
第9の実施形態よりも組織を把持する面積が増大し、確
実な把持を行なうことができる。 【0063】なお、以上説明してきた技術内容によれ
ば、以下に示すような各種の構成が得られる。 1.体内に挿入可能な挿入部と、挿入部の先端部に配置
され且つ生体組織を把持して凝固または切開するための
一対の把持部と、挿入部の基端部に連結され且つ把持部
を開閉操作するための操作部とを具備し、把持部の把持
面に設けられた電極部に高周波電流が通電されることに
より、把持部によって把持された生体組織を凝固・切開
する高周波処置具において、少なくとも一方の把持部の
把持面には、把持部が完全に閉じられた状態で他方の把
持面と当接して各把持部の電極部間での短絡を防止する
電気絶縁部が設けられていることを特徴とする高周波処
置具。 【0064】2.体内に挿入可能な挿入部と、挿入部の
先端部に配置され且つ生体組織を把持して凝固または切
開するための一対の把持部と、挿入部の基端部に連結さ
れ且つ把持部を開閉操作するための操作部とを具備し、
把持部の把持面に設けられた電極部に高周波電流が通電
されることにより、把持部によって把持された生体組織
を凝固・切開する高周波処置具において、少なくとも一
方の把持部の把持面には電気絶縁部が設けられ、把持部
が完全に閉じられた状態では、前記電気絶縁部が他方の
把持部の把持面に当接することによって各把持部の把持
面同士の間に所定の隙間が形成され、これによって、各
把持部の電極部間での短絡が防止されることを特徴とす
る高周波処置具。 【0065】3.前記電気絶縁部が把持部の先端部に設
けられていることを特徴とする第2項に記載の高周波処
置具。 4.前記電気絶縁部は、把持部の先端部の全体を電気的
絶縁性を有する材料で形成することにより構成されてい
ることを特徴とする第3項に記載の高周波処置具。 5.前記電気絶縁部は、把持部の先端部の外面に絶縁コ
ーティングを施すことによって構成されていることを特
徴とする第3項に記載の高周波処置具。 【0066】6.体内に挿入可能な挿入部と、挿入部の
先端部に配置され且つ生体組織を把持して凝固または切
開するための一対の把持部と、挿入部の基端部に連結さ
れ且つ把持部を開閉操作するための操作部とを具備し、
把持部の把持面に設けられた電極部に高周波電流が通電
されることにより、把持部によって把持された生体組織
を凝固・切開する高周波処置具において、一方の把持部
の把持面に電気絶縁部が設けられ、把持部が完全に閉じ
られた状態では、他方の把持部の把持面が前記電気絶縁
部とのみ接触することによって、各把持部の電極部間で
の短絡が防止されることを特徴とする高周波処置具。 【0067】7.他方の把持部は、導電材料からなる第
1の電極部として構成されるとともに、その長手方向に
沿って延びる貫通孔を有し、一方の把持部は、絶縁部材
によって互いに電気的に絶縁された第2および第3の2
つの電極部を有し、前記絶縁部材は、第1の電極部に略
対応した形状を成しており、把持部を閉じた状態で第1
の電極部と当接するように位置され、第2の電極部は、
絶縁部材の外側に位置するとともに、凝固用電極として
機能し、 把持部を閉じた状態で第1の電極部の両側に
これを取り囲むように位置され、第3の電極部は、絶縁
部材の内側に位置するとともに、切開用電極として機能
し、絶縁部材の把持面から突出して把持部を閉じ状態で
第1の電極部の貫通孔内に入り込む、ことを特徴とする
第6項に記載の高周波処置具。 【0068】8.挿入部および挿入部の手元側に操作部
を有し、前記操作部の操作により組織を把持し、把持し
た組織に高周波通電することのできる一対の把持部材を
有した高周波処置具において、少なくとも一方の把持部
材の一部に絶縁部を設け、前記絶縁部により把持部材を
閉じた時に短絡しない構造としたことを特徴とする高周
波処置具。 【0069】9.挿入部および挿入部の手元側に操作部
を有し、前記操作部の操作により組織を把持し、把持し
た組織に高周波通電することのできる電極を有する一対
の把持部材を有した高周波処置具において、少なくとも
一方の把持部材の一部に絶縁部を設け、把持部材を閉じ
た時に少なくとも一方の絶縁部が他方の電極に接触する
構造としたことを特徴する高周波処置具。 【0070】10.挿入部および挿入部の手元側に操作
部を有し、前記操作部の操作により組織を把持し、把持
した組織に高周波通電することのできる一対の把持部材
を有した高周波処置具において、把持部材を閉じた時に
各把持部材の接触する部分の少なくとも一方に絶縁部を
設けたことを特徴とする高周波処置具。 【0071】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の高周波処
置具によれば、一対の把持部材間の電気的な短絡を防止
でき、組織の凝固および切開を確実に行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施形態に係る高周波処置具の
側面図である。 【図2】図1の高周波処置具の処置部の拡大側面図であ
る。 【図3】本発明の第2の実施形態に係る高周波処置具の
処置部の拡大側面図である。 【図4】(a)は本発明の第3の実施形態に係る高周波
処置具の要部を示す横断面図、(b)は(a)のA−A
線に沿う縦断面図である。 【図5】(a)は本発明の第4の実施形態に係る高周波
処置具の要部を示す横断面図、(b)は(a)の高周波
処置具の縦断面図、(c)は(a)のB−B線に沿う断
面図である。 【図6】(a)は本発明の第5の実施形態に係る高周波
処置具の閉状態の側面図、(b)は(a)の高周波処置
具の開状態の側面図、(c)は(a)のC−C線に沿う
断面図、(d)は(a)のD−D線に沿う断面図であ
る。 【図7】(a)は本発明の第6の実施形態に係る高周波
処置具の要部の側面図、(b)は(a)のE方向矢視
図、(c)は(a)のF方向矢視図である。 【図8】図7の(a)のG−G線に沿う断面図である。 【図9】図7の高周波処置具の使用態様を示す断面図で
ある。 【図10】本発明の第7の実施形態に係る高周波処置具
の側面図である。 【図11】図10のH−H線に沿う断面図である。 【図12】図10の高周波処置具の使用態様を示す断面
図である。 【図13】(a)は本発明の第8の実施形態に係る高周
波処置具の要部の斜視図、(b)は(a)の高周波処置
具の処置部の断面図である。 【図14】本発明の第9の実施形態に係る高周波処置具
の処置部の断面図である。 【図15】図14の処置部に高周波電流を供給する電源
装置の回路構成図である。 【図16】図14の処置部の使用態様を示す断面図であ
る。 【図17】本発明の第10の実施形態に係る高周波処置
具の処置部の断面図である。 【符号の説明】 1…バイポーラ鉗子(高周波処置具) 2…挿入部 4…操作部 8a,8b…ジョー(把持部) 12…絶縁部 C…隙間
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−155877(JP,A) 特開 平8−317934(JP,A) 特開 平7−171163(JP,A) 特開 平10−28693(JP,A) 特開 平11−19086(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 18/12

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 体腔内に挿入可能な挿入部と、 前記挿入部の先端部に設けられ、前記体腔内の生体組織
    を把持可能な対向する一対の把持部材を有する把持手段
    と、前記挿入部の基端部に連結され、前記把持手段を開閉操
    作するための操作部と、 前記一対の把持部材の少なくとも一方の先端部に設けら
    れ、前記操作部によって前記把持手段が閉状態になった
    時に他方の把持部材に当接可能に閉方向に突出して設け
    られた絶縁部材と、 前記絶縁部材が前記他方の把持部材に当接した時に形成
    される隙間部を介して対向する前記把持部材の対向部の
    それぞれに形成され、前記生体組織に切開または凝固す
    るための高周波電流を通電可能な一対の電極部と、 を具備したことを特徴とする高周波処置具。
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