JP4059080B2 - 弾性表面波フィルタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は櫛形電極等の、基板上に形成された電極を有する弾性表面波フィルタとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平3−14308号に開示されている従来の弾性表面波デバイスは圧電基板とその上に設けられたCu、Ti、Ni、Mg、Pd等の耐マイグレーション特性に優れた添加物が微量添加された結晶方位的に一定方向に配向したエピタキシャル成長アルミニウム膜の電極を備え、その膜によってマイグレーション防止機能を持つ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
その電極はエピタキシャル成長アルミニウム膜からなる単層膜であり、その電極粒径は膜厚と同程度までに成長している。そのためその電極はある膜厚以上では弾性表面波の伝搬に伴う応力に対して脆くなり、耐電力性が劣化する。特に粒界のない単結晶膜の電極では、長時間の応力の印加に対し亜粒界が形成され、結果その部分に応力が集中し逆に弾性表面波の伝搬に伴う応力に対して脆くなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
弾性表面波の伝搬に伴う応力に対して耐性の向上した弾性表面波(SAW)フィルタを提供する。
【0005】
そのSAWフィルタは、基板と、前記基板上に設けられた電極とを備え、前記電極はAlを含む金属からなる第1の層を少なくとも有し、前記電極の側壁にはAl原子拡散防止層を設けた構成としている。
【0006】
そのSAWフィルタの製造方法はAlを含む金属層を有する電極を形成する工程と、前記電極と同時にAl拡散防止層の少なくとも一部をスパッタエッチングにより前記電極の側壁に形成する工程とを含む。
【0007】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態における弾性表面波(SAW)フィルタの斜視図、図2はフィルタの構成図である。そのSAWフィルタは基板1と、その上面に形成された電極2からなる弾性波共振子を備え、5つの共振子が梯子型に接続されたいわゆるラダー型表面弾性波フィルタである。電極2は櫛形電極21および反射器22により構成されている。本発明の実施の形態においては基板1はタンタルリチウムの36°回転Yカット基板である。また実施の形態1においては櫛型電極の櫛間ピッチは約0.6μmである、中心周波数が1.8GHzのバンドパスフィルタを説明する。
【0008】
図3〜図6は実施の形態1における実施例1〜4のSAWフィルタの要部である電極の断面図である。図7〜図10は比較例1〜4のSAWフィルタの電極の断面図である。
【0009】
実施例1の電極102は図3に示すように、基板1上に形成された膜厚が200nmの第1の層4である。
【0010】
実施例2の電極112は図4に示すように、基板1側から順に積層された膜厚が200nmの第1の層4と、第1の層のAl原子の基板に対し垂直方向の粒界拡散を防止する第2の層5とを有する。
【0011】
実施例3の電極122は図5に示すように、基板1から順に積層された下地層3と、膜厚が200nmの第1の層4とを有する。
【0012】
実施例4の電極132は図6に示すように、基板1から順に積層された下地層3と、膜厚が200nmの第1の金属層4と、第1の金属層の粒界拡散を防止する層5とを有する。
【0013】
比較例1の電極142は図7に示すように、基板1上に形成された膜厚が200nmの金属層4である。
【0014】
比較例2の電極152は図8に示すように、基板1上に形成された膜厚が250nmの金属層4である。
【0015】
比較例3の電極162は図9に示すように、基板1から順に積層された膜厚が200nmの第1の金属層4と、第1の金属層のAl原子の基板に対し垂直方向の粒界拡散を防止する第2の金属層5とを有する。
【0016】
比較例4の電極172は図10に示すように、基板1から順に積層された下地層となる第1の金属層3と、膜厚が200nmの第2の金属層4とを有する。
【0017】
実施例1〜4および比較例1〜4の電極の各層の材料および膜厚、成膜方法を表1に示す。
【0018】
【表1】
Figure 0004059080
【0019】
表1にあるように、実施の形態1におけるAlもしくはAlを主体とした金属はAlZrCu合金である。下地層および第2の層を有する電極は比較例4を除きTiを用いている。比較例4については下地層にCrを用いた。成膜はイオンビームスパッタおよびDCマグネトロンスパッタのいずれかにより行った。これらの電極膜の成膜後にX線回折のθ−2θ法により調べた結果、電極の配向性は、イオンビームスパッタにより電極膜を成膜した実施例1、実施例2、比較例2および下地層3にTiを用いた実施例3、実施例4のAlZrCu層についてはAlの(111)面のピークのみ観測され、Al合金層は(111)軸が基板に対し垂直方向に配向した配向膜となっていることが確認された。その他の電極膜については特定の結晶面からのピークは観測されず、配向膜ではなく無配向な多結晶膜であることを確認している。実施の形態1において用いたフィルタの設計膜厚はAl電極をもちいた場合200nmである。電極の厚さや材料に伴なう特性のずれについては櫛型電極のピッチを変えることで中心周波数がほぼ1.8GHzになるように調節した。電極はフォトリソグラフィーおよびドライエッチング法によってパターン形成された。パターン形成後ダイシングしてチップに分割し、チップはセラミックパッケージにダイボンドを施され、ワイヤーボンドにより電気的接続された。その後窒素雰囲気中で蓋が溶接され気密封止されて電極を有するSAWフィルタを作成した。
【0020】
本実施例において作成されたフィルタに対し、ラダー型フィルタの最弱点である通過帯域中の最も高い周波数の信号をデバイスに印加して耐電力性試験を行った。試験開始後定期的に試験を中断しSAWフィルタの特性を測定した。通過帯域の挿入損失が0.5dB以上増加した時点をデバイスの劣化と定義し、試験開始後デバイスが劣化に至るまでの総試験時間を寿命とした。加速劣化試験においては、加速劣化要因として電力と温度を用いた。チップ表面の温度を一定に保ち、幾つかの印加電力下での寿命を測定する電力加速劣化試験および、印加電力を一定に保ち、幾つかのチップ温度下での寿命を測定する温度加速劣化試験のフィルタの2種類の加速劣化試験を行った。その2つの試験の結果からアイリングモデルをもちいて、印加電力1W、環境温度50℃の時の寿命を推定した。耐電力性としては寿命が5万時間以上であることを評価の目安とした。表1に示した電極を有するSAWフィルタの推定寿命を表2に示す。表2にはAlZrCu層の各電極膜の結晶粒径もあわせて示す。
【0021】
【表2】
Figure 0004059080
【0022】
表2から実施例1〜4の電極を用いたSAWフィルタは、推定寿命5万時間を越えているのに対し、比較例1〜4のフィルタは5万時間以下であった。AlZrCu層の結晶粒径はどの電極もほぼ膜厚と同じ程度であった。しかし比較例2のフィルタは寿命が5万時間をこえてはいないものの他の比較例と違いかなり耐電力性が改善されている。実施例1の電極と比較例2の電極の違いはその膜厚および結晶粒径である。導体膜の場合、その結晶粒径は膜厚に比例して大きくなる。配向膜の単層電極を電極膜として有するSAWデバイスでは、電極の膜厚が200nm以下で寿命が5万時間を越える。ただし耐電力性のばらつきを考慮して、好ましくは膜厚を100nm未満とすることが望ましい。これらの結果から、耐電力性の高い電極を得るには、AlもしくはAlを主体とする層が配向膜からなりかつ結晶粒径が小さいことが必要である。結晶粒径を小さくするには膜厚を制限することが有効である。
【0023】
(実施の形態2)
図11〜図14は本発明の実施の形態2における実施例5〜8の弾性表面波(SAW)フィルタの要部である電極の断面図である。図15は比較例5のSAWフィルタの電極の断面図である。
【0024】
実施例5の電極182は図11に示すように、基板1の段部7の頂部に形成された膜厚が200nmの第1の層4である。
【0025】
実施例6の電極192は図12に示すように、基板1の段部7の頂部に形成された、基板1から順積層された下地層3と、膜厚が200nmの第1の層4とを有する。
【0026】
実施例7の電極202は図13に示すように、基板1の段部7の頂部に形成された、基板1から順に積層された膜厚が200nmの第1の金属層4と、第1の金属層の粒界拡散を防止する第2の層5とを有する。
【0027】
実施例8の電極212は図14に示すように、基板の段部7の頂部に形成された、基板1から順に積層された下地層3と、膜厚が200nmの第1の金属層4と、第1の金属層の粒界拡散を防止する第2の層5とを有する。
【0028】
比較例5の電極222は図15に示すように、基板1上に形成された膜厚が300nmの金属層4である。
【0029】
実施例5〜および比較例5の電極の各層の材料および膜厚、成膜方法を表3に示す。
【0030】
【表3】
Figure 0004059080
【0031】
表3にあるように、本実施の形態2におけるAlもしくはAlを主体とした金属層としてはAlMgCu合金をもちいた。下地層および第2の層を有する電極についてはTiを用いている。電極はイオンビームスパッタおよびDCマグネトロンスパッタのいずれかにより成膜した。これらの電極膜について、電極膜成膜後X線回折のθ−2θ法により調べた各電極の配向性につき、実施例5、実施例6、実施例7、実施例8、比較例5の何れもAlMgCu層についてはAlの(111)面のピークのみ観測され、Al合金層は(111)軸が基板に対し垂直方向に配向した配向膜となっていることが確認された。実施の形態2におけるフィルタの構成は実施の形態1と同じとし、設計膜厚300nmのAl電極をもちいた、中心周波数がほぼ1.75GHzのフィルタを試験した。電極の厚さや材料に伴なう特性のずれに対しては基板に設けた段部の段差をかえることにより中心周波数がほぼ1.75GHzになるように調節した。従って実施例5〜8および比較例5の櫛型電極の電極間ピッチはほぼ一致している。電極はフォトリソグラフィーおよびリアクティブイオンエッチング法によってパターン形成した。エッチングガスとしてはBCl3とCl2の混合ガスを用いた。従ってリアクティブイオンエッチングにおいて、Cl*ラジカルおよびBCl3*ラジカルによるケミカルエッチングと同時にBCl3+イオンによってスパッタエッチングによってパターン形成が行われる。実施例5〜8における基板の段部はエッチング時間をコントロールすることで形成される。パターン形成後基板をダイシングして分割し、分割された各チップがセラミックパッケージにダイボンドを施される。さらに各チップはワイヤーボンドにより電気的に接続される。その後窒素雰囲気中で蓋を溶接し気密封止を行い各電極を有するSAWフィルタを作成した。
【0032】
実施の形態2のフィルタにおいて、実施の形態1の場合と同様の方法で耐電力性を評価した。表3に示した電極を有するSAWフィルタの推定寿命を表4に示す。表4にはあわせて各電極膜のAlMgCu層4の結晶粒径もあわせて示す。
【0033】
【表4】
Figure 0004059080
【0034】
表4から分かるように、実施例5〜8の電極を用いたSAWフィルタについては、目安とする推定寿命5万時間を越えているのに対し、比較例5のフィルタにおいては5万時間以下であった。またAlMgCu層の結晶粒径はどの電極もほぼ膜厚と同じ程度であった。実施の形態2においては前述のように、フィルタのAl電極の設計膜厚は300nmである。基板に段部を設けこれを電極の一部とし、AlもしくはAlを主体とした金属の層の膜厚を200nm以下とすることにより、フィルタは実施の形態1で示した実施例1〜4の電極と同程度の耐電力性を実現し、耐電力性の目安である5万時間以上の寿命を実現している。これらの結果から、所望のフィルタ特性を実現するために電極膜の膜厚が200nm以上必要とするSAWフィルタにおいて、所望の特性を実現すると同時に耐電力性の向上を図るのに、基板に段部を設けこれを電極の一部とし、AlもしくはAlを主体とする層は膜厚を200nm以下にし結晶粒径を小さくするとともに配向膜とすることが有効である。
【0035】
(実施の形態3)
図16〜図19は本発明の実施の形態3における実施例9〜12の弾性表面波(SAW)フィルタの要部である電極の断面図である。図20は比較例6のSAWフィルタの電極の断面図である。
【0036】
実施例9の電極232は図16に示すように、基板1から順に積層された、膜厚が200nmの第1の金属層4と、第1の金属層4のAl原子の基板に対し垂直方向の粒界拡散を防止する第2の層5と、電極232の膜厚を調節する第3の層6とを有する。
【0037】
実施例10の電極242は図17に示すように、基板1から順に積層された下地層3と、膜厚が200nmの第1の金属層4と、第1の金属層4のAl原子の基板に対して垂直方向の粒界拡散を防止する第2の層5と、電極242の膜厚を調節する第3の層6とを有する。
【0038】
実施例11の電極252は図18に示すように、基板1の段部7の頂部に形成されて膜厚が200nmの第1の金属層4と、第1の金属層4のAl原子の基板に対し垂直方向の粒界拡散を防止する第2の層5と、電極252の膜厚を調節する第3の層6とを有する。
【0039】
実施例12の電極262は図19に示すように、基板1の段部7の頂部に形成され、基板1から順に積層された下地層3と、膜厚が200nmの第1の金属層4と、第1の金属層4の粒界拡散を防止する第2の層5と、電極262の膜厚を調節する第3の層6とを有する。
【0040】
比較例6の電極272は図20に示すように、基板1側から順に積層された下地層3を、膜厚が200nmの第1の金属層4と、第1の金属層4のAl原子の基板に対し垂直方向の粒界拡散を防止する第2の層5と、電極272の膜厚を調節する第3の層6とを有する。
【0041】
実施例9〜12および比較例の電極の各層の材料および膜厚、成膜方法を表5に示す。
【0042】
【表5】
Figure 0004059080
【0043】
表5にあるように、実施の形態3におけるAlもしくはAlを主体とした金属としてはAlMg合金をもちいた。また下地層および第2の層についてはTiを用いている。層はイオンビームスパッタおよびDCマグネトロンスパッタのいずれかにより成膜した。電極膜成膜後X線回折のθ−2θ法により調べた各電極の配向性については、実施例9、実施例10、実施例11、実施例12、比較例6の何れもAlMg層についてはAlの(111)面のピークのみ観測され、Al合金層は(111)軸が基板に対し垂直方向に配向した配向膜となっていることが確認された。ただし電極は第1の層および第3の層の2層のAlMg層を有するため、下地層および第1の層のサンプルを別途同一成膜条件で作成しその配向性を確認した。実施の形態3において用いたフィルタの構成は実施の形態1と同じであり、ただし設計膜厚480nmのAl電極を有するフィルタは中心周波数がほぼ800MHzなる設計である。電極の厚さや材料に伴なう特性のずれについては、基板に設けた段部の段差および第3の層の層厚をかえることによりフィルタは中心周波数がほぼ800MHzになるように調節した。従って実施例9〜12および比較例6の櫛型電極の電極間ピッチはほぼ一致している。電極およびフィルタは実施の形態2と同様の方法で作成された。
【0044】
実施の形態3においても、フィルタの耐電力性を実施の形態1の場合と同様に評価した。表5に示した各電極を有する各SAWフィルタの推定寿命を表6に示す。表6には各電極膜の第1の層であるAlMg層の結晶粒径もあわせて示した。
【0045】
【表6】
Figure 0004059080
【0046】
表6から分かるように、実施例9〜12の電極を用いたSAWフィルタについては推定寿命が5万時間を越えているのに対し、比較例6においては5万時間以下であった。また各電極膜の第1の層であるAlMg層の結晶粒径はどの電極もほぼ層厚と同じ程度であった。実施の形態2においては前述のように用いたフィルタのAl電極の設計膜厚は480nmであるが、AlもしくはAlを主体とした第1の層の上に前記第1の層の層厚を制限する第2の層および電極膜厚を調整するための第3の層を設けるか、基板に段部を設けこれを電極の一部とすることで、第1の金属の層の膜厚を200nm以下とする。これにより、フィルタは高耐電力性を有し、耐電力性の目安である5万時間以上の寿命を有する。実施例9、実施例10のフィルタにおいては試験後、電極が劣化した部分以外にも櫛型電極の表面にAlの拡散によるヒロックが形成されているのが観察された。これらのAl原子の拡散は膜厚の調整層である第3の層の劣化によるものである。一方実施例11、実施例12についてはそれが観測されなかったことから、AlもしくはAlを主体とする第3の層についても200nm以下の層厚にすることが好ましい。さらに第3の層の上に第3の層からのAl原子の拡散を抑制するための第4の層を設けてもよい。また、実施例11、実施例12、比較例6のフィルタについては、試験後の電極を観察したところ電極表面にはAl原子の拡散によるヒロックは観測されなかったが、櫛型電極間にサイドヒロックという形で発生していることが観察された。これらの結果から、所望のフィルタ特性のために電極膜の膜厚が200nm以上必要とするSAWフィルタの特性を実現すると同時に耐電力性の向上をるのに、AlもしくはAlを主体とした膜厚200nm以下の第1の層の上に前記第1の層の層厚を制限する第2の層および電極膜厚を調整するための第3の層を設ける。さらに第3の層が厚くならないように、基板に段部を設けこれを電極の一部とし、AlもしくはAlを主体とする層の膜厚を200nm以下にすることで結晶粒径を小さくできる。
【0047】
(実施の形態4)
図21〜図23は本発明の実施の形態4における実施例13〜18の弾性表面波(SAW)フィルタの要部である電極の断面図である。比較例7〜10のSAWフィルタの電極の断面図は図21の電極と同様である。
【0048】
実施例13、14の電極282は図21に示すように、基板1から順に積層された、AlもしくはAlを主体とする膜厚が200nmの第1の金属層4と、第1の金属層のAl原子の基板に対し垂直方向の粒界拡散を防止する第2の層5と、電極282の膜厚を調節する第3の層6とを有する。電極282の側壁には第1の金属層4のAl原子の粒界拡散を防止するための拡散防止層8が形成される。拡散防止層8は図21に示されているように基板にまで至っていない。
【0049】
実施例15、16の電極292は図22に示すように、基板1から順に積層された下地層3と、膜厚が200nmの第1の金属層4と、第1の金属層4のAl原子の基板に対し垂直方向の粒界拡散を防止する第2の層5と、電極292の膜厚を調節する第3の層6とを有する。電極292の側壁には第1の金属層4のAl原子の粒界拡散を防止するための拡散防止層8が形成される。拡散防止層8は図22に示されているように基板にまで至っていないが第1の金属層4、第2の層5、第3の層6の側壁および下地層3の側壁の一部を覆っている。
【0050】
実施例17,18の電極302は図23に示すように、基板1の段部7の頂部に形成されており、膜厚が200nmの第1の金属層4と、第1の金属層4のAl原子の基板に対し垂直方向の粒界拡散を防止する第2の層5と、電極302の膜厚を調節する第3の層6とを有する。電極302の側壁には第1の金属層4のAl原子の粒界拡散を防止するための拡散防止層8が形成されている。拡散防止層8は図23に示されているように基板底部にまで至っていない。しかし拡散防止層8は第1の金属層4、第2の層5、第3の層6の側壁および基板1の段部7の側壁の一部を覆っている。
【0051】
比較例7、8、9,10の電極は実施例13、14と同様の図21に示される構成とした。
【0052】
実施例13〜18および比較例7〜10の電極の各層の材料および膜厚、成膜方法を表7に示す。
【0053】
【表7】
Figure 0004059080
【0054】
表7にあるように、実施の形態4におけるAlもしくはAlを主体とした金属4としてはAlMg合金をもちいた。下地層についてはTiを用いた。また実施例13、実施例15、実施例17、比較例7、比較例9において第2の層はTiを、実施例14、実施例16、実施例18、比較例8、比較例10において第2の層はCuを用いた。層はイオンビームスパッタおよびDCマグネトロンスパッタのいずれかにより成膜した。これらの電極膜成膜後X線回折のθ−2θ法により調べられた各電極の配向性について、実施例13〜18、比較例9、10の何れもAlMg層についてはAlの(111)面のピークのみ観測され、Al合金層は(111)軸が基板に対し垂直方向に配向した配向膜となっていることが確認された。ただしAlMg層が第1と第3の層の2層あるため、下地層および第1の層の2層のサンプルを別途同一成膜条件で作成しその配向性を確認した。比較例7、8については特定の結晶面からのピークは観測されず、配向膜ではなく無配向な多結晶膜であることを確認している。実施の形態4において用いたフィルタの構成および設計は発明の実施の形態3と同様である。電極は全てAr+イオンによるイオンミリング法によってパターン形成した。イオンミリング法はスパッタリングによって物理的にパターン形成するためスパッタされた原子の一部は電極側壁に付着し、パターン形成と同時に拡散防止層が形成される。ただし電極側壁を完全に覆うことはできず、拡散防止層は基板底部にまで形成されない。
【0055】
表7に示した各電極を有する各SAWフィルタの推定寿命を表8に示す。また、表8には各電極膜の第1の層のAlMg層の結晶粒径もあわせて示す。
【0056】
【表8】
Figure 0004059080
【0057】
表8から分かるように、実施例13〜18の電極を用いたSAWフィルタは、目安とする推定寿命5万時間を越えているのに対し、比較例7〜10のフィルタにおいては5万時間以下であった。また各電極膜の第1の層のAlMg層の結晶粒径はどの電極もほぼ層厚と同じ程度であった。実施例13、実施例14、および比較例においては試験後、電極が劣化した部分以外にも櫛型電極側壁にサイドヒロックが形成されているのが観察された。このサイドヒロックは電極の側壁に設けられた第1の金属層のAl原子の粒界拡散を防止するための拡散防止層と基板の間から発生していた。実施例15〜実施例18については電極が劣化した部分以外に電極の劣化が観測されなかった。したがって拡散防止層が下地層の一部もしくは基板段部の側壁の一部まで覆いかつ第1の金属層を完全に覆っていたために、電極側壁へのAl原子の粒界拡散が抑制されていたと考えられる。また第2の金属層にCuを用いたフィルタはTiを用いたものと比べ、耐電力性が向上している。CuはAlの自己拡散係数よりもAlに対する拡散係数が大きい金属であるため、デバイス作成工程中の加熱工程において第2の層の粒界にCuが拡散し、Al原子の粒界拡散経路がCu原子により塞がれる。そのため基板に水平方向のAl原子の粒界拡散についても抑制されたものと考えられる。CuはAl中に拡散しやすいだけでなく、Alとの間で簡単に金属間化合物を形成し、また第2の層粒径も大きく成長しやすい。そのため、工程中の温度変化やCu層の膜厚等でAl原子抑制効果が大きく変わり、更に電極膜の抵抗値も上がりやすく、フィルタの耐電力性、フィルタ特性ともにばらつきが若干多かった。従ってAlの自己拡散係数よりもAlに対する拡散係数が大きい金属を用いた第2の層は耐電力性への効果は大きいが、それぞれのフィルタで層厚の最適値があり、工程の管理とくに加熱工程の管理が必要である。特にAlもしくはAlを主体とした金属の第1の層の層厚が200nm以下の場合、Cuの第2の層の層厚は20nm以下、好ましくは10nm以下であることが望ましい。また工程中の加熱工程については250℃以下、好ましくは200℃以下の温度が望ましい。Alの自己拡散係数よりもAlに対する拡散係数が小さい金属を用いた第2の層は、AlもしくはAlを主体とした金属の第1の層のAl原子の基板に対する水平方向への粒界拡散に対する抑制効果はあまり期待できないが、フィルタの耐電力性および特性は安定していた。これらの結果からAlもしくはAlを主体とした金属の第1の層からのAl原子の基板に対し水平方向への粒界拡散を抑制する拡散抑制層は、第1の層の側壁を完全に覆うことが効果的である。その拡散抑制層を形成する方法は、パターン形成をスパッタエッチングにより行い更に下地層を設けるかもしくは基板を削り段部を形成することが有効である。またこの方法によって電極側壁に形成された拡散抑制層は自然とAlもしくはAlを主体とした第1の金属層と下地層もしくは基板の材料との合金層もしくは積層膜となり耐マイグレーション性がよい。
【0058】
(実施の形態5)
図24〜図26は実施の形態5における実施例19〜23の弾性表面波(SAW)フィルタの要部である電極の断面図である。図27は比較例11のSAWフィルタの電極の断面図である。
【0059】
実施例19,20の電極312は図24に示すように、基板1の段部7の頂部に形成されており、膜厚が200nmの第1の金属層4と、第1の金属層のAl原子の基板に対し垂直方向の粒界拡散を防止する第2の層5と、電極312の膜厚を調節する第3の層6とを有する。また電極パターン形成後に、実施例19では厚さ100nmの窒化珪素、実施例20では厚さ100nmの酸化珪素による保護膜9が電極312上に形成される。電子顕微鏡による観察の結果、図24に示されているように保護膜は基板段部の櫛型電極と電極間の基板の底部との境界部分で十分に膜が形成されておらず不連続になっていた。
【0060】
実施例21,22の電極322は図25に示すように、基板1から順に積層された下地層3と、膜厚が200nmの第1の金属層4と、第1の金属層のAl原子の基板に対し垂直方向の粒界拡散を防止する第2の層5と、電極322の膜厚を調節する第3の層6とを有する。電極322形成後、実施例21では厚さ100nmの窒化珪素、実施例22では厚さ100nmの酸化珪素による保護膜9が電極322上に形成される。電子顕微鏡による観察では、図25に示されているように保護膜9は下地層3と基板1の底部との境界部分で十分に膜が形成されておらず不連続になっていた。
【0061】
実施例23の電極332は図26に示すように、基板1から順に積層された下地層3と、膜厚が200nmの第1の金属層4と、第1の金属層のAl原子の基板に対し垂直方向の粒界拡散を防止する第2の層5と、電極332の膜厚を調節する第3の層6とを有する。電極332の形成後、厚さ50nmの窒化珪素9aと厚さ50nmの酸化珪素9bが電極332上に形成される。電子顕微鏡による観察では、図26に示されているように保護膜9aと9bは下地層3と基板1の底部との境界部分で十分に膜が形成されておらず不連続になっていた。
【0062】
比較例11の電極342は図27に示すように、膜厚が200nmの第1の金属層4と、第1の金属層のAl原子の基板に対し垂直方向の粒界拡散を防止する第2の層5と、電極342の膜厚を調節する第3の層6とを有する。電極の形成後、厚さ100nmの窒化珪素による保護膜9が電極342上に形成される。電子顕微鏡による観察では、図27に示されているように保護膜9は電極342と基板1の底部との境界部分で十分に形成されておらず不連続になっていた。
【0063】
実施例19〜23および比較例11の電極の各層の材料および膜厚、成膜方法を表9に示す。
【0064】
【表9】
Figure 0004059080
【0065】
表9に示すように、実施の形態5におけるAlもしくはAlを主体とした金属としてはAlMg合金をもちいた。下地層3および第2の層5についてはTiを用いた。これらの層はイオンビームスパッタおよびDCマグネトロンスパッタのいずれかにより成膜した。これらの電極膜の成膜後のX線回折のθ−2θ法によると、各電極の配向性について、実施例19〜23、比較例11の何れもAlMg層についてはAlの(111)面のピークのみ観測され、Al合金層は(111)軸が基板に対し垂直方向に配向した配向膜となっていることが確認された。ただし全てのサンプルについてAlMg層が第1と第3の層の2層あるため、第1の層もしくは下地層および第1の層のサンプルを別途同一成膜条件で作成しその配向性を確認した。実施の形態5において用いたフィルタの構成は実施の形態1と同じである。設計膜厚480nmのAl電極を有するときに中心周波数がほぼ800MHzのフィルタを用いた。電極はフォトリソグラフィーおよびドライエッチング法によって形成した。電極の形成後に保護膜を形成し、その後電極の電気的接続を行う部分の保護膜をエッチングにより取り除く。そして共振子をアルミナ基板上にフェイスダウン実装した。実施の形態5においてはフィルタは気密封止されていない。実施の形態5においても、フィルタの耐電力性を実施の形態1と同様に評価した。フィルタは保護膜が形成されているものの、表面が大気にさされた状況で評価された。表9に示した各電極を有する各SAWフィルタの推定寿命を表10に示す。表10には各電極膜の第1の層のAlMg層の結晶粒径もあわせて示す。
【0066】
【表10】
Figure 0004059080
【0067】
表10から分かるように、実施例19〜23の電極を用いたSAWフィルタは、目安とする推定寿命5万時間を越えているのに対し、比較例11のフィルタにおいては5万時間以下であった。また各電極膜の第1の層のAlMg層の結晶粒径はどの電極もほぼ層厚と同じ程度であった。実施例19と20とを比較、さらに実施例21と22を比較した場合、窒化珪素の保護膜を有するフィルタは酸化珪素の保護膜を有するフィルタに比べ耐電力性が向上することが分かる。窒化珪素の保護膜ではその形成前に比べ形成後のフィルタの電気的特性に若干の劣化が観察された。酸化珪素の保護膜ではその形成前後においてフィルタの電気的特性に変化はなかった。窒化珪素と酸化珪素と積層した保護膜を有する実施例23のフィルタについても保護膜形成前後において電気的特性に変化はなく、また耐電力性についても窒化珪素を単独で用いた場合と同様な向上が見られた。比較例11のフィルタは実施の形態4の実施例13とほぼ同じ電極構成を有して耐電力性に優れた構造であるにもかかわらず推定寿命は320時間と短い。これは実施の形態5においては気密封止をしていなかったためであると考えられる。実施例19〜23のフィルタについては気密封止を行ったものとほぼ同等な耐電力性を示している。このことから、比較例11のフィルタはAlもしくはAlを主体とした金属の第1の層が完全に保護膜に覆われずに一部が露出していることが原因で寿命が短いと考えられる。保護膜の膜厚が薄い電極の電極間では、電極と基板の底部との境界において図25〜27に示したような保護膜の不連続部分が形成されやすい。不連続部分が形成された場合、実施の形態5のように基板に段部を設けるもしくは耐湿性に優れた金属の下地層を用いることがフィルタの寿命を延ばすのに有効であることがわかる。
【0068】
保護膜は電極のAl原子のマイグレーションにより生じるヒロックの発生を抑制し、耐電力性を改善するとともに、電極間のショートを防止しかつ耐湿性を向上させる。
【0069】
なお実施の形態5においては耐電力性と保護膜による耐湿性の両立を目的とする電極構造を説明した。基板に段部を設けるもしくは下地層として耐湿性に優れた下地層をもうけた電極に対し保護膜を形成することはフィルタの長寿命化に効果的である。
【0070】
実施の形態1〜5はあくまでもある特定のフィルタで電極の構造を説明した。それぞれの膜構成や膜厚、材料等はこれに限定されるものではない。特にAlもしくはAlを主体とする層の層厚は、SAWフィルタの電極の幅L対して0.01L以下にすることが望ましい。これにより十分に導体粉が微細化され弾性表面波の伝播によって電極に受ける応力を十分に分散できる。
【0071】
【発明の効果】
本発明は弾性表面波の伝搬に伴う応力に対して耐性の向上した弾性表面波フィルタとその製造方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における弾性表面波(SAW)フィルタの斜視図
【図2】 実施の形態におけるSAWフィルタの構成図
【図3】 本発明の実施の形態1の実施例1におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図4】 実施の形態1の実施例2におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図5】 実施の形態1の実施例3におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図6】 実施の形態1の実施例4におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図7】 実施の形態1の比較例1におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図8】 実施の形態1の比較例2におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図9】 実施の形態1の比較例3におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図10】 実施の形態1の比較例4におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図11】 本発明の実施の形態2の実施例5におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図12】 実施の形態2の実施例6におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図13】 実施の形態2の実施例7におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図14】 実施の形態2の実施例8におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図15】 実施の形態2の比較例5におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図16】 本発明の実施の形態3の実施例9におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図17】 実施の形態3の実施例10におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図18】 実施の形態3の実施例11におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図19】 実施の形態3の実施例12におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図20】 実施の形態3の比較例6におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図21】 本発明の実施の形態4の実施例13,14、比較例7,8,9,10におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図22】 実施の形態4の実施例15,16におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図23】 実施の形態4の実施例17,18におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図24】 本発明の実施の形態5の実施例19,20におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図25】 実施の形態5の実施例21,22におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図26】 実施の形態5の実施例23におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【図27】 実施の形態5の比較例11におけるSAWフィルタの要部である櫛型電極の断面図
【符号の説明】
1 基板
2 電極
3 下地層
4 第1の層
5 第2の層
6 第3の層
7 段部
8 拡散防止層
9 保護膜

Claims (9)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられた電極とを備え、
    前記電極はAlを含む金属からなる第1の層を少なくとも有し、
    前記電極の側壁にはAl原子拡散防止層を設けた
    SAWフィルタ。
  2. 前記Al原子拡散防止層が
    少なくとも前記第1の層の側壁を覆う
    請求項1に記載のSAWフィルタ。
  3. 前記基板は段部を有し、
    前記電極は前記段部の頂部に設けられた
    請求項1に記載のSAWフィルタ。
  4. 前記Al原子拡散防止層が
    少なくとも前記第1の層の側壁を覆う
    請求項3に記載のSAWフィルタ。
  5. 前記Al原子拡散防止層は前記段部の側壁の少なくとも一部を覆う
    請求項3又は請求項4に記載のSAWフィルタ。
  6. 前記電極が
    前記第1の層と前記基板との間に下地層を有する
    請求項1に記載のSAWフィルタ。
  7. 前記Al原子拡散防止層が
    少なくとも前記第1の層の側壁を覆う
    請求項6に記載のSAWフィルタ。
  8. 前記Al原子拡散防止層は前記下地層の側壁の少なくとも一部を覆う
    請求項6又は請求項7に記載のSAWフィルタ。
  9. Alを含む金属層を有する電極を基板上に形成する工程と、
    前記電極と同時にAl拡散防止層の少なくとも一部をスパッタエッチングにより前記電極の側壁に形成する工程と
    を含む、弾性表面波フィルタの製造方法。
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