JP4057660B2 - 弾球遊技用玉循環装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパチンコ遊技機やコイン遊技機などに使用される弾球遊技用玉循環装置に関し、詳しくは、遊技領域に打込まれた打玉を回収して循環させて再び弾発可能にするための弾球遊技用玉循環装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の弾球遊技用玉循環装置として従来から一般的に知られているものに、たとえば、弾球遊技機の遊技領域に打込まれた打玉を回収して再び弾発可能にするための循環経路を備えた弾球遊技用玉循環装置であって、複数の弾球遊技機を設置する遊技機設置島毎に設けられ、前記複数の弾球遊技機から一括して回収した打玉を研磨しながら循環させて再び各弾球遊技機にその打玉を供給可能な弾球遊技用玉循環装置があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の従来の弾球遊技用玉循環装置は、複数の弾球遊技機の打玉を一括して循環させるものであるために装置自体大型であり、それに見合うだけの設置スペースを必要とする。また、弾球遊技用玉循環装置自体が大型であれば必然的に一装置当りのコストも高くなる。
【0004】
一方、遊技場によっては、そのような大型の弾球遊技用玉循環装置を配設するスペースがない場合や、それに見合うだけの数の弾球遊技機を配設する予定のない場合もある。しかしながら、打玉を還元しつつ研磨可能な装置として、係る場合に適当とされるものは従来においては提供されていなかった。
【0005】
本発明は係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、遊技場側のニーズに細やかに対応した弾球遊技用玉循環装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、封入玉を弾発発射して遊技を行なう弾球遊技機の遊技領域に打込まれた打玉を回収して再び前記弾球遊技機の弾発発射位置まで還元するための循環経路を備え、前記弾球遊技機に個別に設けられる弾球遊技用玉循環装置であって、
記打玉の汚れを磨き落とすための研磨装置を有する玉還元機が前記弾球遊技機と別体に設けられ、
前記循環経路は前記研磨装置を有する玉還元機を経由して前記研磨装置により研磨された打玉を前記弾発発射位置まで還元する第1経路と、前記研磨装置を有する玉還元機を経由することなく前記弾発発射位置まで還元する第2経路とに分岐しており、所定条件が成立していない通常時には前記打玉を前記第2経路へ案内し、前記所定条件の成立により前記打玉を前記第1経路へ案内する案内手段を含み、
前記所定条件は、前記遊技領域に打込まれた打玉が所定数になったことが判定され、かつ遊技が行なわれていないことが判定されたことにより成立することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記研磨装置は、
研磨した打玉を揚送して還元するための揚送路と、
研磨した打玉を再度研磨装置入口側に戻す還流路と、
研磨した打玉を前記揚送路または前記還流路に切換える切換手段とを含み、
前記通常時には前記切換手段を前記還流路に切換えて打玉を繰返し研磨し、前記所定条件の成立により前記切換手段を前記揚送路に切換えて研磨した打玉を還元するとともに、前記第1経路へ案内された打玉を取込むことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記研磨装置は、
打玉の直径よりも深い打玉受入用凹部を有するとともに回転軸を中心として回転することにより前記打玉受入用凹部に受入れた打玉を研磨部材に接触させながら回転移動させる回転体と、
前記打玉受入用凹部に受入れられた打玉と接触する接触面に複数の段差部を有し、前記回転移動する打玉の前記回転軸からの距離を前記段差部の作用により変化させる進路誘導部とを含むことを特徴とする。
【0009】
【作用】
請求項1に記載の本発明によれば、封入玉を弾発発射して遊技を行なう弾球遊技機の遊技領域に打込まれた打玉を回収して再び前記弾球遊技機の弾発発射位置まで還元するための循環経路を備え、記打玉の汚れを磨き落とすための研磨装置を有する玉還元機が前記弾球遊技機と別体に設けられている。
前記循環経路は、前記研磨装置を有する玉還元機を経由して前記研磨装置により研磨された打玉を前記弾発発射位置まで還元する第1経路と、前記研磨装置を有する玉還元機を経由することなく前記弾発発射位置まで還元する第2経路とに分岐しており、所定条件が成立していない通常時には前記打玉を前記第2経路へ案内し、前記所定条件の成立により前記打玉を前記第1経路へ案内する案内手段を含み、
前記所定条件は、前記遊技領域に打込まれた打玉が所定数になったことが判定され、かつ遊技が行なわれていないことが判定されたことにより成立する
【0010】
請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、前記研磨装置は、研磨した打玉を揚送して還元するための揚送路と、研磨した打玉を再度研磨装置入口側に戻す還流路と、研磨した打玉を前記揚送路または前記還流路に切換える切換手段とを含み、前記通常時には前記切換手段が前記還流路に切換えられて打玉が繰返し研磨され、前記所定条件の成立により前記切換手段が前記揚送路に切換えられて研磨した打玉が還元されるとともに、前記第1経路へ案内された打玉が取込まれる
【0011】
請求項3に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、前記研磨装置に含まれる回転体が、打玉の直径よりも深い打玉受入用凹部を有するとともに回転軸を中心として回転することにより前記打玉受入用凹部に受入れた打玉を研磨部材に接触させながら回転移動させる。前記研磨装置に含まれる進路誘導部が、前記打玉受入用凹部に受入れられた打玉と接触する接触面に複数の段差部を有し、前記回転移動する打玉の前記回転軸からの距離が前記段差部の作用により変化する。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はこれに限らず、コイン遊技機などに適用することも可能である。
【0013】
図1は、遊技機の一例のパチンコ遊技機1および共通カードユニット33を示す正面図である。
【0014】
遊技者が遊技をしたい場合には、遊技場に設置されている複数のパチンコ遊技機の中から遊技をしたいパチンコ遊技機1を探し出し、そのパチンコ遊技機に接続されている共通カードユニット33の共通カード挿入・排出口40に自己が所有する共通カードを挿入する。共通カードとは、共通カードシステムに加盟している遊技場なら全国どこでも使用できる第三者発行型のプリペイドカードのことである。この共通カードを挿入することにより、その挿入された共通カードに記録されている記録情報が読取られる。カード情報の中には、カード残高情報が含まれており、その読取ったカード残高情報に基づいてカード残高が操作部9に設けられた残高表示器(図示省略)に表示される。そして、遊技者が操作部9に設けられた引落しスイッチ(図示省略)を押圧操作すると、予め定められた額(たとえば100円)が前記カード残高から引落されて持点に加算更新される。その加算更新された持点が操作部9のドット表示器(図示省略)に表示される。また、パチンコ遊技機1の前面枠の上方部分には、持点を点灯量によってアナログ的に表示する持点アナログ表示器7が設けられている。また、その持点アナログ表示器7の左右にスピーカ8が設けられている。
【0015】
持点が存在する状態で、遊技者が打球操作ハンドル5を操作すれば、打球ハンマー26が間欠揺動してパチンコ玉が1発ずつ弾発発射されて遊技領域11に打込まれる。この弾発発射された発射玉が発射玉検出器27により検出される。なお、発射勢いが弱すぎて遊技領域11にまで到達しなかったパチンコ玉は、流下してきてファール玉戻り口50(図2参照)に進入した後、ファール玉として検出される。そのファール玉を検出するためのファール玉検出器28が図示する位置に設けられている。遊技領域11には、通常入賞口21,19と始動入賞口22とが設けられている。また、遊技領域11のほぼ中央には、複数種類の識別情報を可変表示して表示状態が変化する可変表示装置12が設けられている。また、その下方には、開閉板15が開成して遊技者にとって有利な第1の状態と開閉板15が閉成して遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置13が設けられている。
【0016】
パチンコ玉が始動入賞口22に入賞してその始動入賞玉が始動入賞玉検出器24により検出されれば、可変表示装置12が可変開始し、その可変表示装置12の可変停止時の表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)となれば、特定遊技状態が発生して可変入賞球装置13の開閉板15が開成して、入賞開口14内に打玉が入賞しやすい第1の状態となる。可変入賞球装置13は、通常時においてはソレノイド23の励磁が解除されているために開閉板15が閉成して打玉が入賞不可能な第2の状態となっているが、前記特定遊技状態が発生すれば、ソレノイド23が励磁されて可変入賞球装置13が第1の状態となる大当り制御が行なわれる。この可変入賞球装置13の第1の状態は、打玉の所定個数(たとえば10個)の入賞あるいは所定期間(たとえば30秒間)の経過のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了して第2の状態となる。また、可変入賞球装置13の入賞開口14内には、所定箇所に特定入賞領域16が設けられており、この特定入賞領域16に入賞した入賞玉が特定入賞玉検出器17により検出される。また、可変入賞球装置13内に入賞したすべての入賞玉が入賞玉検出器18により検出される。
【0017】
可変入賞球装置13が第1の状態となっている期間中に打玉が特定入賞領域16に入賞して特定入賞玉検出器17により検出されれば、その回の可変入賞球装置13の第1の状態が終了するのを待って再度可変入賞球装置13を第1の状態に制御する繰り返し継続制御が行なわれる。この繰り返し継続制御の上限回数はたとえば16回と定められている。
【0018】
可変表示装置12の上方に設けられている玉入口20にパチンコ玉が進入すれば、その玉が下方に誘導されて始動入賞口22の上方にまで導かれ、その始動入賞口22の上方から再度遊技領域11に放出される。その結果、放出されたパチンコ玉は始動入賞口22に入賞しやすい状態となる。図中25は、遊技状態に応じて点灯または点滅するランプである。また遊技状態11の最下端部分には、いずれの入賞口や入賞球装置にも入賞しなかったパチンコ玉をアウト玉として回収するアウト口45が形成されている。前面盤4には、前述した各種表示器やスイッチなどが設けられているとともにスピーカ10が設けられており、このスピーカ10からは、大当り時における効果音などが発せられる。図中6はリセットキースイッチであり、このリセットキースイッチ6に遊技場の係員が所定のキーを挿入して操作することにより、大当り終了時に持点を使用しての遊技の続行を許すか否かが入力される。このリセットキースイッチ6の操作がリセット操作検出器6aにより検出される。また、32は遊技続行許容表示器であり、リセットキースイッチ6の操作により、遊技続行許容状態になっていることが点灯表示される。
【0019】
図中36は、共通カードユニット33が使用可能な状態であることを点灯表示するユニット使用可表示器である。37は端数表示スイッチであり、共通カードの残高に端数が存在する場合に、この端数表示スイッチ37が押圧操作されることにより、その端数が操作部9上の残額表示器(図示省略)により表示されるように構成されている。38は連結方向表示器であり、この共通カードユニット33が接続されているパチンコ遊技機の接続方向を点灯表示するものである。39はカード挿入表示器であり、カード挿入・排出口40に共通カードが挿入されている旨を点灯表示するものである。また35は情報出力部であり、挿入された共通カードに関する情報などを遊技場に設置されている管理用のホストコンピュータに出力するためのものである。34は情報入力部であり、共通カードに関する情報などが管理用のホストコンピュータなどから入力される。また3はガラス扉であり、遊技領域11の前面を開閉可能に覆うものである。ガラス扉3は、遊技場の係員などが所有する所定の鍵で解錠操作が行なわれることで開成する。
【0020】
遊技領域11内において、釘などの影響によりパチンコ玉の玉詰まりが発生した場合には、遊技場の係員などにより、このガラス扉3が開成されて玉詰まりが解消される。また、玉詰まりが発生すれば遊技が一旦中断されるので、サービス玉として係員などがパチンコ玉をいずれかの入賞口に入賞させて、遊技者に所定得点を与える場合がある。この際のサービス玉は、前面盤4の奥に設けられた玉出しレバー部30を操作することにより、玉出し穴31より供給される。玉出しレバー部30は、前面盤開閉部29を操作させて前面盤4を開くことで、その操作が可能となる。前面盤開閉部29は、ガラス扉3を開成させないと操作ができない位置に取付けられており、したがって遊技者がその操作を行なうことはできない。
【0021】
図2および図3は、パチンコ遊技機の背面図を示す。パチンコ遊技機1には、所定数のパチンコ玉が封入された封入玉循環経路(破線で示す)が設けられており、封入されたパチンコ玉が循環して遊技に使用されている。また、封入玉循環経路の経路途中に、封入玉を研磨することにより玉の表面の汚れを磨き落とすとともに、研磨された封入玉を打込玉出口49に導く還元機能を有する機構が設けられている。
【0022】
図2および図3は、この還元機能(玉還元機66)がそれぞれパチンコ遊技機1と別体に設けられている実施形態を示す。すなわち、封入玉循環経路がパチンコ遊技機外部へ延長され、その延長経路として玉還元機66が設けられ、この玉還元機66内部で封入玉が研磨される。また、図2は、封入玉が常に還元機能(玉還元機66)を介して遊技に使用されている実施形態であり、図3は、必要に応じて封入玉が還元機能(玉還元機66)に流入して循環される実施形態である。以下、図2および図3をそれぞれ還元機能に関する第1実施形態および第2実施形態として順に説明を行なう。
【0023】
まず、図2は、封入玉の還元機能に関する第1実施形態を示す図である。パチンコ遊技機の遊技盤保持枠43には、遊技盤取付用の回動レバー100が設けられており、この回動レバー100を回動操作することにより、遊技盤42が着脱可能となる。一方、遊技領域11に設けられている入賞口や可変入賞球装置などから入賞したすべての入賞玉は入賞玉集合カバー部材44を通じて入賞玉検出器46へ誘導される。そして、入賞玉検出器46で検出された入賞玉は合流樋47に落下する。そして、合流樋47に誘導されてアウト口45に進入したパチンコ玉と合流した後、打込玉検出器48により検出される。
【0024】
一方、ファール玉はファール玉戻り口50から排出された後、ファール玉検出器28で検出されて、打込玉検出器48により検出されたパチンコ玉と合流する。なお、発射勢いがあまりに弱すぎてファール玉戻り口50まで到達しなかったパチンコ玉はファール玉戻り口51に進入した後、合流樋47上を誘導されるパチンコ玉と合流する。その後、ファール玉および打込玉検出器48で検出されたパチンコ玉は、パチンコ遊技機1の外部に設けられた玉還元機66の玉回収樋89に案内される。
【0025】
玉回収樋89に案内されたパチンコ玉は、玉還元機66の内部に設けられた回転体82へ誘導される。回転体82は、誘導されたパチンコ玉を係合させつつ回転する。そして、係合させたパチンコ玉を玉排出樋90へ案内する。回転体82の背部には、パチンコ玉と接触することによりそのパチンコ玉を研磨する研磨部材が設けられており、パチンコ玉は回転体82により玉排出樋90へ案内されつつ、その表面が研磨される。なお、回転体82の構造などについては、図4以降で詳細な説明を行ない、ここではその説明を省略する。さて、玉排出樋90へ案内されたパチンコ玉は、後続するパチンコ玉に押し出されて上方へ揚送される。揚送されたパチンコ玉は玉還元機66の補給玉検出器61により検出された後、パチンコ遊技機1まで案内されて発射玉誘導路53へ放出される。次に、玉出し通路52に誘導される。玉出し通路52は所定個数(たとえば4個)のパチンコ玉を滞留させることが可能な通路長さに構成されており、玉出しレバー部30(図1参照)が操作されないかぎり、滞留中のパチンコ玉は玉出し穴31(図1参照)より排出されない。したがって、玉出し通路52が所定個数のパチンコ玉で埋まった後は、発射玉誘導路53へ放出されたパチンコ玉は、発射玉誘導路53を介して打込玉出口49内に進入することで、再び弾発発射されることが可能となる。なお、補給玉検出器61でパチンコ玉が検出されることにより、玉還元機66が正常に動作しているか否かを把握することができる。
【0026】
この第1実施形態においては、玉研磨機能を有する玉還元機66がパチンコ遊技機1と別体に設けられている。さらに、従来の遊技機設置島毎に設けられていた玉還元装置あるいは研磨装置とは異なり、大型のものではない。また、各台毎に対応して設けられている。
【0027】
さらに、従来の遊技機内部でパチンコ玉を循環させて遊技が行なわれる玉封入式パチンコ遊技機と比較して、ファール玉を発射玉誘導路53まで揚送するためのファール玉専用の揚送装置が不要となり、玉還元機66でその機能が兼用されている点にその特徴を有する。
【0028】
従来の玉封入式パチンコ遊技機では、遊技領域11から回収されたパチンコ玉は直接発射玉誘導路53へ戻されるように構成されていた。このように構成することで、遊技領域11から回収されたパチンコ玉は発射玉誘導路53の傾斜に沿って自然と打込玉出口49へ案内されるように構成されていた。一方、ファール玉は打込玉出口49よりも下方で回収されるために、ファール玉を発射玉誘導路63まで揚送するファール玉専用の揚送装置が設けられていた。
【0029】
本実施の形態においては、遊技領域11から回収されたパチンコ玉をパチンコ遊技機毎に設けられた封入玉循環経路途中で研磨する付加機能が設けられているとともに、研磨後のパチンコ玉を発射玉誘導路53まで揚送するための揚送機能が設けられている。そして、この揚送機能を利用してファール玉を揚送しているのである。換言すれば、従来の玉封入式パチンコ遊技機内の封入玉循環経路に研磨機能という新たな機能を付加させるべく、その経路途中に封入玉を揚送させるための玉還元機66を設け、さらにこの玉還元機66にファール玉をも揚送させる機能を兼用させたことにより、従来の玉封入式パチンコ遊技機に設けられていたファール玉専用の揚送装置を不要なものとしたのである。従来のファール玉専用の揚送装置は、ファール玉を発射玉誘導路53まで揚送させる働きを有するのみであったことに比較して、この従来の揚送装置と対応して設けられた玉還元機66はすべてのパチンコ玉を研磨しつつ揚送するという多機能を有する。さらに、ファール玉を揚送するための揚送装置を実質的にパチンコ遊技機外部に延長された玉還元機66に設けたので、パチンコ遊技機そのものの製造コストを従来に比較してより一層低減することが可能となる。
【0030】
また、玉還元機66がパチンコ遊技機1と別体に構成されているので、遊技盤42の交換が可能であることはもちろん、パチンコ遊技機そのものを交換することも可能である。
【0031】
また、パチンコ遊技機そのものに玉還元機66が内蔵されていない分だけ、パチンコ遊技機を製造するコストの低減を図ることができる。
【0032】
また、弾発発射されたパチンコ玉は、ファール玉を含めてすべて玉還元機66を介して循環されるために、そのたびにパチンコ玉が研磨されることになる。したがって、玉還元機66がパチンコ玉を還元する毎にその汚れを磨き落とす研磨能力がさほど高くなくても、封入玉循環経路内のパチンコ玉を汚れのない状態に保つことができる。したがって、玉還元機66に研磨能力のさほど高くない、比較的安価な研磨機を適用できることにより、コストの低減を図ることができる。
【0033】
また、パチンコ玉が研磨される間も遊技を継続して行なうことができるので、パチンコ玉を研磨するためにわざわざパチンコ遊技機の稼動を停止しなければならないなどといった不都合をも回避できる。
【0034】
次に図3は、封入玉の還元機能に関する第2実施形態を示す図である。この第2実施形態は、前述の第1実施形態と比較して、パチンコ玉の汚れを磨き落とす必要性が生じた場合にのみ、パチンコ玉が玉還元機66に案内される点において構成が異なる。以下、前述の第1実施形態と同一構成部分についてはその説明を省略しつつ、この第2実施形態について詳細な説明を行なう。
【0035】
入賞玉検出器46で検出された入賞玉およびアウト口45から排出されたパチンコ玉は合流樋47で合流した後、打込玉検出器48で検出されて、打込玉出口49へ向けて案内される。合流樋47から打込玉出口49に至る経路途中には、合流樋47と連通する要研磨玉通路58が設けられており、たとえばパチンコ遊技機1が遊技状態にあるときなどは仕切弁57により、この通路が閉塞されている。したがって、遊技中は合流樋47上を流下するパチンコ玉は打込玉出口49へ進入する。
【0036】
仕切弁57はソレノイド59が励磁されることにより、合流樋47と要研磨玉通路58とを連通させる。これにより、合流樋47を流下するパチンコ玉は打込玉出口49に案内されることなく、要研磨玉通路58へ流下して、要研磨玉検出器60により検出される。ソレノイド59は、たとえば、すべてのパチンコ玉が要研磨玉通路58に流下したことが要研磨玉検出器60により検出されたことを条件に非励磁状態となり、仕切弁57が通路の連通を閉鎖する。一方、要研磨玉通路58に流下したパチンコ玉は、パチンコ遊技機1と別体に設けられた玉還元機66の玉回収樋89へ排出され、研磨された後、玉排出樋90を通じて再びパチンコ遊技機1の合流樋47に放出される。合流樋47に放出されたパチンコ玉のうち、玉出し通路52の通路長さを埋め合わせるだけのパチンコ玉は玉出し通路52へ案内され、残りのパチンコ玉は打込玉出口49へ向かう。
【0037】
この第2実施形態の場合には、以下の条件を満たす場合にソレノイド59が励磁されて、要研磨玉通路58が合流樋47と連通し、パチンコ玉の研磨が行なわれる。なお、補給玉検出器61でパチンコ玉が検出されることにより、玉還元機66が正常に動作しているか否かを把握することができる。
【0038】
すなわち、遊技者が共通カードを共通カードユニット33に挿入していないこと、あるいは挿入された共通カードのカード残額が遊技を行なうのに必要とされる額に満たないこと、および、封入玉がある程度汚れていること、あるいは汚れていると予想される状態にあることが条件となる。後者側の条件が成立しているか否かの具体的判断方法として、たとえば、打込玉検出器48により所定数の打込玉が検出されたか否かを判断することが考えられる。なお、この方法以外にも、たとえば、合流樋47に所定のセンサを設けることによりパチンコ玉の汚れ度合いをチェックしたり、あるいは研磨後のパチンコ玉が玉還元機66から合流樋47へ放出されてから所定時間経過したことを条件としてもよい。
【0039】
なお、ファール玉戻り口50,51より排出されたパチンコ玉は玉回収樋89へ誘導される。そして玉還元機66により上部へ揚送されて合流樋47に放出される。したがって、第2実施形態においても第1実施形態と同様にファール玉専用の揚送装置を設ける必要がなく、コストが低減されるという利点を有する。なお、ファール玉が発生する毎に玉還元機66を介してそのファール玉が合流樋47に還元されるように構成してもよく、所定個数のファール玉が発生する毎にまとめて還元するように構成してもよい。
【0040】
この第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に玉還元機66がパチンコ遊技機1と別体に構成されており、封入玉循環経路がこの玉還元機66を介する部分だけパチンコ遊技機1外部に延長された構成となっているので、遊技盤42のみを交換することが可能であることはもちろん、パチンコ遊技機自体を交換することも可能である。
【0041】
また、第1実施形態と異なり、玉還元機66を必要時に作動させるパートタイム方式であるために、必要以上にパチンコ玉を研磨することに伴って研磨部材が早期に劣化してしまうという不都合が防止できる。
【0042】
一方、ソレノイド59は、励磁状態になってから所定時間経過後に非励磁状態になるように構成してもよい。このように構成することにより、たとえば、すべてのパチンコ玉が要研磨玉通路58に流下するのに必要とされる時間を超える時間に前記所定時間を設定すれば繰返しパチンコ玉を研磨することも可能である。
【0043】
また、玉還元機66内に遊技中に循環されるパチンコ玉とは別の予備用のパチンコ玉を封入しておくことも考えられる。たとえば、遊技中に循環して使用されるパチンコ玉を20個とし、それ以外の20個のパチンコ玉を玉還元機66内に貯留しておく。そして、循環中のパチンコ玉の汚れ具合に応じて、循環中のパチンコ玉と玉還元機66内に貯留されているパチンコ玉とを入替えるのである。
【0044】
図4は、図2,図3に示した玉還元機66として適用可能な研磨装置の第1実施形態を示す図である。
【0045】
まず、図4(a)を参照して、パチンコ遊技機1から排出されたパチンコ玉は玉還元機66の玉回収樋89内に案内される。82はモータ84の駆動力により回転する回転体であり、玉回収樋89から導かれたパチンコ玉と係合する係合部を有する。図4(a)のA−A線上に沿う断面図を図4(b)に示す。回転体82は、回転軸97により軸支され、モータ84の駆動力が伝達されるように構成されている。回転体82の係合部と係合したパチンコ玉は壁面101と研磨部材72とにより保持されつつ、回転体82の回転に伴って研磨部材72で研磨されながら一定方向に回転する。これにより、パチンコ玉の一定周囲部分が研磨され、その部分表面の汚れが磨き落とされる。再び図4(a)を参照して、回転体82が回転することにより所定位置まで誘導されたパチンコ玉は誘導片98により玉排出樋90に案内される。そして、後続するパチンコ玉により押し進められて玉排出樋90内を上方に揚送される。玉排出樋90の上方まで揚送されたパチンコ玉は、補給玉検出器61(図2,3参照)で検出され、パチンコ遊技機1内の発射玉誘導路53(図2参照)あるいは合流樋47(図3参照)に放出される。
【0046】
このような研磨装置を図2または図3に適用することにより、パチンコ玉を揚送させることに加えて、循環中のパチンコ玉の汚れを磨き落とすことが可能となる。なお、この図4に示した研磨装置の研磨部材72は、図7において後述するように把手88を所定方向に所定角度だけ捻ることで容易に脱着可能であり、したがって消耗時に容易に交換することが可能である。
【0047】
図5は、図2,図3に示した玉還元機66として適用可能な研磨装置の第2実施形態を示す図である。
【0048】
まず、図5(a)を参照して、パチンコ遊技機1から排出されたパチンコ玉は玉還元機66の玉回収樋89内に案内される。82はモータ(図7参照)の駆動力により回転する回転体であり、玉回収樋89から導かれたパチンコ玉と係合する係合部を有する。回転体82の背部には係合部と係合したパチンコ玉と接触して、パチンコ玉を研磨するための研磨部材72が設けられている。パチンコ玉は回転体82背部の研磨部材72,回転体82,および回転体82手前に位置する壁面101(図4参照)に保持されつつ、回転体82の回転に伴って研磨部材72で研磨されながら係合部内で一定方向に回転する。これにより、パチンコ玉の一定周囲部分が研磨され、その部分表面の汚れが磨き落とされる。
【0049】
この研磨装置には、研磨部材72で磨き終えたパチンコ玉を再度玉回収樋89に案内するための誘導樋93と、回転体82と係合したパチンコ玉を誘導樋93へ導くための可動片92とが設けられている。可動片92はソレノイド91が励磁されていない場合には、図5(a)に示すように、パチンコ玉と接触しない位置に退避している。したがって、この場合には、回転体82と係合するパチンコ玉は回転体82の回転力により順に玉排出樋90側に押し出される。一方、玉排出樋90側に押し出されたパチンコ玉は後続するパチンコ玉によりさらに押し進められて玉排出樋90内に進入する。そして後続するパチンコ玉により排出樋90を上昇する力が加えられることで、玉排出樋90に進入したパチンコ玉が順に上方へ揚送された後、補給玉検出器61(図2,3参照)で検出され、パチンコ遊技機1内の発射玉誘導路53(図2参照)あるいは合流樋47(図3参照)に放出される。
【0050】
一方、可動片92はソレノイド91が励磁されることにより、図5(b)に示すように、玉排出樋90へ向かうパチンコ玉を係止し、パチンコ玉の連動を中止させる。これにより、玉排出樋90におけるパチンコ玉の揚送が停止する。さらに回転体82と係合しつつ回転中のパチンコ玉が玉排出樋90へ放出される箇所に可動片92が位置しているので、パチンコ玉は回転体82から放出されることなくその係合部に留まることになる。そして、その位置からさらに回転体82とともに回転した後、誘導樋93へ放出される。誘導樋93へ放出されたパチンコ玉は、玉回収樋89へ案内された後、再び回転体82と係合して研磨されることになる。
【0051】
したがって、回転体82と係合するパチンコ玉は、その一定周囲部分しか研磨されない構成であるものの、パチンコ玉を繰返し循環して研磨することができるので同一周囲部分を2度、3度と続けて研磨する可能性は極めて低く、これによりパチンコ玉表面の広範囲部分を研磨可能である。
【0052】
このような研磨装置を図3に適用する場合において、たとえば以下のように構成することが考えられる。この研磨装置内には、交換用のパチンコ玉を封入しておき、遊技中はソレノイド91を励磁させて研磨装置内のパチンコ玉を繰返し研磨する。そして、遊技中使用していたパチンコ玉と入替える際にソレノイド91を非励磁状態にして、研磨済のパチンコ玉をパチンコ遊技機1へ放出するように構成するのである。なお、この図5に示した研磨装置の研磨部材72は図7において後述するように容易に脱着可能であり、したがって消耗時に容易に交換することが可能である。
【0053】
図6は、図2および図3に示した玉還元機66として適用可能な研磨装置の第3実施形態を示す図である。
【0054】
図6(a)は、この研磨装置の断面図であり、図6(b)は、特にその進路誘導部83の形状を示す図である。図5に示した実施形態では、1回の研磨で磨かれるパチンコ玉の表面部分は限定されていたが、この図6に示した実施形態では、進路誘導部83の外形に工夫を凝らすことにより、パチンコ玉が研磨部材72と接触する接触表面位置を転換させてパチンコ玉の広範囲部分を研磨可能とした点において、その特徴を有する。
【0055】
研磨部材72と回転体82と進路誘導部83とを示すA−A線に沿う断面図を図7(c)に示す。すなわち、取外し可能な円盤状の研磨部材72上に図5の斜線で示す進路誘導部83が取付けられており、さらにその上にモータ84(図7参照)により駆動されて回転可能な回転体82が軸支されている。さらに図7(c)に示すように、取付けられた回転体82を覆うような態様で進路誘導部83が設けられている。すなわち、回転体82がモータ84側の進路誘導部83と研磨部材72側の進路誘導部83とで挟まれるような態様となっている。さらにモータ84側の進路誘導部83には、図7(c)に示すような凹部が設けられている。また、回転体82を挟んでこの凹部と反対側には、この凹部に対応するスペースだけ進路誘導部83が欠いており、その部分に研磨部材72が表出している。そして、回転体82を挟んで構成されるこのスペースにより、玉回収樋89により案内されたパチンコ玉を研磨するとともに、玉排出樋90へ誘導するための誘導スペースが構成されており、この誘導スペースが図6(b)の進路誘導部83(斜線で図示)で挟まれる部分に示されている。
【0056】
回転体82には、図6(a)に示すように前述の誘導スペースに沿ってパチンコ玉を案内可能なU字型の案内部が設けられている。この案内部は、図に示すようにパチンコ玉の直径を超える奥行きを有している。したがって、パチンコ玉は案内部に固定されることなく自由に転動可能である。これにより、誘導スペースに沿ってパチンコ玉を案内することが実現される。
【0057】
回転体82は、モータ84(図7参照)の駆動力により図に向かって時計回りに回転する。回転体82が回転することにより、玉回収樋89により案内されたパチンコ玉は所定のタイミングで回転体82の案内部に進入し、誘導スペースに沿って回転体82により研磨装置内を回転した後、玉排出樋90へ案内される。
【0058】
前述のとおり、パチンコ玉が誘導される誘導スペースの片面は研磨部材72により構成されているので、パチンコ玉は誘導される間に研磨される。この際、パチンコ玉は所定方向に回転しつつ研磨されることになる。
【0059】
一方、回転軸97側に設けられた進路誘導部83は、回転軸97を中心とした異なる半径により構成される複数の円が組合せられた形状をしているので、誘導スペースに段差ができている。したがって、パチンコ玉がこの段差を通過する際にそれまで回転していた方向とは異なる方向に所定角度だけ回転することになり、これにより、新たな表面部分が研磨されることになる。なお、図6(a)では、このような段差が6箇所設けられており、したがってパチンコ玉が研磨部材72と接触する接触表面が6度転換されることになり、パチンコ玉のそれぞれ異なる周囲部分が7箇所研磨されることになる。これにより、パチンコ玉の広範囲部分が研磨される。
【0060】
回転体82が回転することにより研磨されつつ玉排出樋90付近まで案内されたパチンコ玉は、進路誘導部83の曲面に沿って玉排出樋90内へ押し進められる。さらに後続するパチンコ玉により玉排出樋90を上昇してパチンコ遊技機1内へ放出される。なお、研磨部材72は、図6において後述するように、容易に脱着可能である。
【0061】
図7は、図4〜図6に示した研磨装置の研磨部材72の着脱方法について説明するための図である。図7(a),(b)は、図4〜図6に示した研磨装置の背面図であり、図7(c)は、A−A線に沿う断面図を示す。なお、図7(c)において進路誘導部83が図示されており、したがって、この図は図6に示す研磨装置に対応するものである。しかしながら、図4,図5に示す研磨装置についても、研磨部材72側に進路誘導部83が設けられていない点を除いて、ほぼ同様の断面図となるので、図7(c)を代用してその説明を行なう。
【0062】
まず、図7(a)を参照して、研磨部材72には把手88が設けられており、この把手を手にして研磨部材72の着脱を行なう。さらに研磨部材72には、大きさの異なる2つの突起87a,87bが設けられており、この突起を研磨装置側に設けられた凹部85a,85bにそれぞれ挿入することにより、研磨部材72が研磨装置内に収まる。
【0063】
凹部85a,85bは、それぞれ図示するように内部に溝86a,86bが設けられており、図7(b)に示すように把手88を図に向かって時計回りにひねることで突起87a,87bがそれぞれ溝86a,86b内に進入する。溝86a,86bは、突起87a,87bが進入する位置から奥に向かうにつれて徐々にその幅が狭くなるように構成されている。したがって、突起88を所定角度ひねった時点で溝86a,86bと突起87a,87bとの摩擦力が働いて研磨部材72が研磨装置に固定される。研磨部材72の取外しは、以上の手順を逆に辿ることにより行なうことができる。
【0064】
なお、突起87aと87bとは同一の大きさでもよいが、突起87aと87bの大きさに違いを持たせたのは、図7(c)に示すように研磨部材72側に設けられた進路誘導部83の形状が上下で異なるため、誤って上下逆に研磨部材72が取付けられることを防止するためである。
【0065】
図7(c)は、研磨部材72の装着後の図を示す。モータ84が駆動することにより、その駆動力が回転軸97に伝達される。回転体82は、この駆動力を受けて所定方向に回転し、パチンコ玉を進路誘導部83に沿って案内する。パチンコ玉は進路誘導部83,回転体82,研磨部材72により保持されつつ研磨される。
【0066】
なお、研磨部材72が研磨装置に固定される際にひねられる方向は回転体82の回転方向と同一方向となるように構成することが望ましい。これにより、パチンコ玉と研磨部材72との摩擦力により、徐々に研磨部材72が回転して外れてしまうといった不都合を防止できる。
【0067】
また、着脱方法はこの実施形態と限らず、ねじで固定しても係止爪でも、回転係止するようないわゆるフック状のものでもよい。
【0068】
図8は、図3に示した封入玉の還元機能に関する実施形態において、研磨の必要なパチンコ玉を合流樋47から要研磨玉通路58へ案内する要研磨玉案内処理の手順を示すフローチャートである。図3の実施形態に示すパチンコ遊技機1には、封入玉循環経路に設けられた各種検出器46,48,28,60,61の検出出力などに基づいて封入玉循環経路内を循環するパチンコ玉の制御を行なうための制御基板(図示省略)が設けられている。この制御基板には、制御プログラムを記憶しているROM,各種作業用記憶領域が確保されたRAM,ROMに記憶された制御プログラムに基づいて各種制御動作を実行するCPUなどが設けられており、CPUは、以下に説明するフローチャートに従う処理を実行する。なお、このフローチャートに従う制御プログラムは前述のROM内に記憶されている。
【0069】
まず、S1においてパチンコ遊技機1の電源の投入が行なわれる。次にS3に進み、打込玉検出器48によるパチンコ玉の検出があったか否かが判断される。打込玉検出器48は合流樋47をパチンコ玉が通過する毎にその通過を検出しており、S3においてこの検出があったか否かの判断がなされる。検出がなかった場合には、後述するS7に進む。一方、検出があった場合には、S5に進み、打込玉数カウンタのカウンタ値が更新(+1)される。この打込玉数カウンタは、前述の制御基板内に設けられたRAM内に構成されている。
【0070】
次にS7に進み、打込玉数カウンタのカウンタ値が所定値nを超えているか否かの判断がなされる。ここで所定値nは、たとえばパチンコ遊技機1の構造などに起因するパチンコ玉の汚れ度合いなどに応じて、適当に定めることができる。たとえば、所定値nを50,000などと定めることが考えられる。S7において、打込玉数カウンタのカウンタ値が所定値nを超えていないと判断された場合には、処理が終了する。一方、所定値nを超えていると判断された場合には、S9に進み、パチンコ遊技機1で遊技が行なわれている最中であるか否かの判断がなされる。具体的には、共通カードが共通カードユニット33に挿入されているか否か、あるいは挿入されている共通カードのカード残額が遊技を行なうのに必要とされる額以上であるか否かの判断がなされる。パチンコ遊技機1で遊技者が遊技を行なっている最中であると判断された場合には、処理が終了する。一方、パチンコ遊技機1で遊技が行なわれていないと判断された場合には、S11に進み打込玉数カウンタのカウンタ値がリセットされる。次にS13に進み、ソレノイド59が励磁される。これにより、仕切弁57が合流樋47と要研磨玉通路58とを連通させ、合流樋47内のパチンコ玉が要研磨玉通路58へ案内され、パチンコ玉が研磨される。次にS15に進み、ソレノイド59が励磁されてから所定時間が経過したか否かの判断がなされる。具体的には、前述した制御基板内のRAMに構成されているタイマカウンタがソレノイド59の励磁からカウントを開始してから、そのカウンタ値が所定値となったか否かの判断がなされる。ここで、所定時間とは、合流樋47と要研磨玉通路58とが連通してから合流樋47内のパチンコ玉がすべて要研磨玉通路58内に案内されるまでに必要とされる時間である。もちろん、それ以上の時間を設定することにより、パチンコ玉を複数回要研磨玉通路58内へ案内して、複数回研磨を行なうように構成してもよい。S15において所定時間が経過していないと判断された場合には、S13に戻り、所定時間が経過するまでソレノイド59が励磁され続ける。一方、所定時間が経過したと判断された場合には、S17に進みソレノイド59が非励磁状態とされる。これにより、仕切弁57が合流樋47と要研磨玉通路58との連通後閉塞し、研磨済のパチンコ玉は打込玉出口49へ案内されることになる。S17でソレノイド59が非励磁状態にされた後、処理が終了する。
【0071】
以下に、以上説明した実施形態の変形例や特徴点を列挙する。
(1) 図1に示したパチンコ遊技機はカード式のパチンコ遊技機であるが、遊技者がパチンコ玉を投入することにより遊技が行なわれる遊技機にも適用可能である。この場合、たとえば、図3において共通カードの残額に基づいてパチンコ玉の交換を行なうようにするのに代えて、打球操作ハンドル68が操作されていないことに基づいてパチンコ玉の入替えが行なわれるように構成してもよい。
【0072】
(2) 図8に示したフローチャートにおいて、打込玉検出器48で検出されたパチンコ玉数が所定数を超えたことを条件の1つとして、遊技に使用されていたパチンコ玉が要研磨玉通路58へ案内されるように構成した。しかしながら、これに代えて、研磨済のパチンコ玉が合流樋47へ放出されることにより、改めて遊技が開始された時点から所定時間が経過したことを条件としてもよく、またはパチンコ玉の汚れ度合いを検出することのできる所定のセンサを合流樋47に設けて該センサの検出出力に応じてパチンコ玉が要研磨玉通路58へ案内されるように構成してもよい。
【0073】
(3) 図5に示した研磨装置に図6に示したような進路誘導部83を設けてもよい。これにより、一層、パチンコ玉を無駄なく研磨することが可能となる。
【0074】
(4) なお、研磨部材は磨けるものであればどういったものでもよく、たとえば布(繊維),スポンジ,革,合成樹脂,紙などである。また、ゴムやばねなどの弾性部材を利用して研磨部材の表面を打玉により押し付けるようにしてもよい。
【0075】
【課題を解決するための手段の具体例】
図2に示した入賞玉集合カバー部材44,アウト口45,入賞玉検出器46,合流樋47,打込玉検出器48,ファール玉戻り口50,51,ファール玉検出器28,玉還元機66,玉還元機66に構成される玉回収樋89,玉排出樋90および補給玉検出器61,発射玉誘導路53,打込玉出口49、または図3に示した入賞玉集合カバー部材44,アウト口45,入賞玉検出器46,合流樋47,打込玉検出器48,打込玉出口49,ソレノイド59,仕切弁57,要研磨玉通路58,要研磨玉検出器60,ファール玉戻り口50,51,ファール玉検出器28,玉還元機66,玉還元機66に構成される玉回収樋89,玉排出樋90および補給玉検出器61により、弾球遊技機の遊技領域に打込まれた打玉を回収して再び弾発可能にするための循環経路を備えた弾球遊技用玉循環装置が構成されている。
【0076】
図1〜図3に示したパチンコ遊技機1により、弾球遊技機が構成されている。図2に示した入賞玉集合カバー部材44,合流樋47,アウト口45,ファール玉戻り口50,51,玉還元機66,玉還元機66に構成されている玉回収樋89,玉排出樋90,発射玉誘導路53,打込玉出口49、または図3に示した入賞玉集合カバー部材44,合流樋47,打込玉出口49,アウト口45,要研磨玉通路58,ファール玉戻り口50,51,玉還元機66,玉還元機66に構成されている玉回収樋89,玉排出樋90により、前記弾球遊技機外部に延長さる延長部を有し、前記打玉を回収するための循環経路が構成されている。
【0077】
図2または図3に示した玉還元機66、玉還元機66に構成されている玉回収樋89、玉排出樋90により、前記弾球遊技機外部に延長された前記延長部が構成されている。
【0078】
図2または図3に示した玉還元機66,図4〜図6に示した研磨装置により、前記延長部に設けられた前記打玉に付着した汚れを磨き落とすための研磨手段が構成されている。
【0079】
図2に示した前記循環経路により、打込み毎に前記打玉を前記研磨手段に誘導する循環経路が構成されている。また、図3に示した封入玉循環経路において、要研磨玉通路58、玉還元機66、玉還元機66に構成される玉回収樋89、玉排出樋90により、前記研磨手段の設けられた第1経路と入賞玉集合カバー部材44、合流樋47、打込玉出口49、アウト口45により、前記研磨手段の設けられていない第2経路とに分岐している循環経路が構成されている。
【0080】
また、図3に示した仕切弁57により、所定条件の成立により前記打玉を前記第1経路へ案内する案内手段が構成されている。さらに図8のフローチャートのS7およびS9により、前記所定条件が構成されている。
【0081】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】
請求項1に関しては、弾球遊技機と別体に設けられた前記玉還元機に前記研磨装置が設けら、第1経路により、前記研磨装置を有する玉還元機を経由して前記研磨装置により研磨された打玉が前記弾発発射位置まで還元されるので、打玉の研磨機能を有する弾球遊技用玉循環装置を必要とするものの遊技機設置島毎に配設されるような大型の装置を配設するスペースのない遊技場や、そのような大型の装置を配設するコストに見合うだけの遊技機数のない遊技場などにおいて利用価値の高い弾球遊技用玉循環装置とすることができる。また、通常時には前記打玉を前記第2経路へ案内し、打込玉が所定数になったことが判定されかつ遊技が行なわれていないことが判定されたことにより前記打玉が前記第1経路へ案内されるために、前記研磨装置を常に動作させる必要がなくなり、これにより無駄に該研磨装置を動作させてしまうことが防止できる。
【0082】
請求項2に関しては、請求項1に関する効果に加えて、打玉を環流させて繰返し研磨することができるので、打玉の表面の広範囲部分を研磨可能である。
【0083】
請求項3に関しては、請求項1に関する効果に加えて、回転体が回転軸を中心として回転することにより打玉が回転移動し、その打玉の前記回転軸からの距離が段差部により変化し、打玉が研磨部材と接触する接触表面が転換されることとなり、それによって打玉の異なる周囲部分が研磨され、打玉の広範囲部分が研磨される。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機およびカードユニットを示す正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の背面図である(パチンコ玉の還元機能に関する第1実施形態を示す)。
【図3】パチンコ遊技機の背面図である(パチンコ玉の還元機能に関する第2実施形態を示す)。
【図4】研磨装置の断面図である(研磨装置に関する第1実施形態を示す)。
【図5】研磨装置の断面図である(研磨装置に関する第2実施形態を示す)。
【図6】研磨装置の断面図である(研磨装置に関する第3実施形態を示す)。
【図7】図4〜図6に示す研磨装置における研磨部材72の着脱方法について説明するための図である。
【図8】研磨の必要なパチンコ玉を合流樋47から要研磨玉通路58へ案内する要研磨玉案内処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1はパチンコ遊技機、11は遊技領域、28はファール玉検出器、50,51はファール玉戻り口、45はアウト口、13は可変入賞球装置、44は入賞玉集合カバー部材、46は入賞玉検出器、47は合流樋、48は打込玉検出器、53は発射玉誘導路、57は仕切弁、58は要研磨玉通路、59はソレノイド、60は要研磨玉検出器、61は補給玉検出器、66は玉還元機、72は研磨部材、82は回転体、83は進路誘導部、84はモータ、85a,85bは凹部、86a,86bは溝、87a,87bは突起、88は把手、89は玉回収樋、90は玉排出樋、91はソレノイド、92は可動片、93は誘導樋、49は打込玉出口、97は回転軸、98は誘導片である。

Claims (3)

  1. 封入玉を弾発発射して遊技を行なう弾球遊技機の遊技領域に打込まれた打玉を回収して再び前記弾球遊技機の弾発発射位置まで還元するための循環経路を備え、前記弾球遊技機に個別に設けられる弾球遊技用玉循環装置であって、
    記打玉の汚れを磨き落とすための研磨装置を有する玉還元機が前記弾球遊技機と別体に設けられ、
    前記循環経路は前記研磨装置を有する玉還元機を経由して前記研磨装置により研磨された打玉を前記弾発発射位置まで還元する第1経路と、前記研磨装置を有する玉還元機を経由することなく前記弾発発射位置まで還元する第2経路とに分岐しており、所定条件が成立していない通常時には前記打玉を前記第2経路へ案内し、前記所定条件の成立により前記打玉を前記第1経路へ案内する案内手段を含み、
    前記所定条件は、前記遊技領域に打込まれた打玉が所定数になったことが判定され、かつ遊技が行なわれていないことが判定されたことにより成立することを特徴とする、弾球遊技用玉循環装置。
  2. 前記研磨装置は、
    研磨した打玉を揚送して還元するための揚送路と、
    研磨した打玉を再度研磨装置入口側に戻す還流路と、
    研磨した打玉を前記揚送路または前記還流路に切換える切換手段とを含み、
    前記通常時には前記切換手段を前記還流路に切換えて打玉を繰返し研磨し、前記所定条件の成立により前記切換手段を前記揚送路に切換えて研磨した打玉を還元するとともに、前記第1経路へ案内された打玉を取込むことを特徴とする、請求項1記載の弾球遊技用玉循環装置。
  3. 前記研磨装置は、
    打玉の直径よりも深い打玉受入用凹部を有するとともに回転軸を中心として回転することにより前記打玉受入用凹部に受入れた打玉を研磨部材に接触させながら回転移動させる回転体と、
    前記打玉受入用凹部に受入れられた打玉と接触する接触面に複数の段差部を有し、前記回転移動する打玉の前記回転軸からの距離を前記段差部の作用により変化させる進路誘導部とを含むことを特徴とする、請求項1記載の弾球遊技用玉循環装置。
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