JP4678086B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、スロットマシン等の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遊技機の一種として、識別情報として図柄を3つの可変表示部において可変表示した後に各可変表示部毎に確定図柄を停止表示する可変表示手段を備えたパチンコ機やスロットマシン等が知られている。
【0003】
この種の遊技機では、可変表示手段の有効ラインに表示される確定図柄の組合せが特定図柄の組合せであることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる。特別遊技状態の一例としては、例えば大入賞口を有する特別役物を備えたパチンコ機では、大入賞口が開放されて遊技者に大量の景品球を獲得させ得る状態等があり、例えばスロットマシンでは、所定回数のゲーム中においてコイン払出期待値が増大する状態等がある。前記可変表示手段には、前記3つの可変表示部として複数列、例えば左・中・右の3列で図柄列が表示され、所定の有効ライン上で、確定図柄が例えば一致するといった予め定められている組み合わせの場合に、前記特別遊技状態となるのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、可変表示手段の可変表示態様の多様化に起因して可変表示手段の可変表示に係る処理負荷の増大化が懸念される場合がある。これに対して、処理負荷の分散化を図るべく、遊技に関する制御を行う制御手段と、可変表示手段を制御する制御手段とを別々に設け、両者の間でデータのやり取りを行う構成が考えられる。この場合、例えばやり取りに用いられるデータを予め記憶しておく構成とすると、可変表示手段の可変表示態様の多様化に伴い、データのやり取りに用いられるデータ量が増加し、記憶容量の増大化が懸念される。
【0005】
また、例えばデータのやり取りを所定単位(例えば1バイト単位)で行う構成である場合には、データのやり取りを行う場合に、所定単位との関係で無駄なデータが生じたり、必要な情報を伝送するのに必要なデータ送信回数が増えたりする場合がある。このため、データの記憶に係る記憶容量の増大化及びデータのやり取りに要する期間の長期化という不都合が生じ得る。
【0006】
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、データ容量の無駄を低減するとともにデータ送信回数の低減も図ることができる遊技機を提供することを主たる目的の一つとしている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、複数の可変表示部を含み該各可変表示部に複数の識別情報を可変表示した後に停止表示する可変表示手段と、可変表示手段を制御する第1制御手段と、遊技に関する制御を行う第2制御手段と、を備えた遊技機において、前記第2制御手段は1バイトを1送信単位として情報データを前記第1制御手段に対して送信可能に構成されており、さらに前記第2制御手段は、前記複数全ての可変表示部の可変表示態様を決定する場合に用いられる特定情報を1バイト内におさめた圧縮データが複数種類記憶されている記憶手段を備え、前記記憶手段に記憶されている前記複数種類の圧縮データのうちいずれかを読み出し、当該圧縮データを前記情報データとして前記第1制御手段に送信可能に構成されており、前記第1制御手段は、前記圧縮データを受信した場合には、当該圧縮データに対して解凍処理を実行することにより前記特定情報を取り出し、当該特定情報に応じた可変表示態様で前記各可変表示部を制御するものであることを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、3つの可変表示部を含み該各可変表示部に複数の識別情報を可変表示した後に停止表示する可変表示手段と、可変表示手段を制御する第1制御手段と、遊技に関する制御を行う第2制御手段と、を備えた遊技機において、前記第2制御手段は1バイトを1送信単位として情報データを前記第1制御手段に対して送信可能に構成されており、さらに前記第2制御手段は、前記3つの可変表示部の可変表示態様を決定する場合に用いられる特定情報を1バイト内におさめた圧縮データが複数種類記憶されている記憶手段を備え、前記情報データとして前記複数種類の圧縮データのうちいずれかを前記第1制御手段に送信可能に構成されており、前記第1制御手段は、前記圧縮データを受信した場合には、当該圧縮データに対して解凍処理を実行することにより前記特定情報を取り出し、当該特定情報に応じた可変表示態様で前記各可変表示部を制御するものであることを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】
本発明によれば、データ容量の無駄を低減するとともにデータ送信回数の低減も図ることができる遊技機を提供することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
はじめに、本実施の形態から抽出され得る発明群を手段n(n=1,2,3…)として区分して示し、それらを必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、本実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
【0011】
1.複数の可変表示部を含み該各可変表示部に複数の識別情報を可変表示した後に停止表示する可変表示手段と、可変表示手段を制御する制御手段と、可変表示手段を制御するための情報データを記憶した記憶手段と、を備えた遊技機において、前記制御手段は1バイトを1送受信単位として情報データを送受信処理する構成とし、前記記憶手段には前記複数全ての可変表示部に関する情報を1バイト内におさめられた圧縮データとして保有させ、前記制御手段が記憶手段から読み出した1バイト単位の情報データを解凍処理して取り出すようにしたことを特徴とする遊技機。
【0012】
手段1によれば、記憶手段には複数の可変表示部に関する情報データを圧縮データとして記憶されることから、データ容量の無駄が低減される。また、制御手段は記憶手段の情報データを読み出す場合に1バイト単位で取り込むことになるが、1回の処理だけで全ての可変表示部に関する情報を取り込むことができるので、データ送信回数も低減される。ここで、制御手段では上記圧縮データを解凍処理して本来の意味内容の情報データを取り出すことができる。なお、各可変表示部の情報は1度の可変表示処理に含まれる共通の情報であることが好ましい。
【0013】
2.複数の可変表示部を含み該各可変表示部に複数の識別情報を可変表示した後に停止表示する可変表示手段と、可変表示手段を制御する表示制御手段と、遊技の主たる制御を司る主制御手段と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は1バイトを1送受信単位として情報データを送受信処理する構成とし、前記主制御手段は前記複数全ての可変表示部に関する情報を1バイト内におさめられた圧縮データとして前記表示制御手段に送信し、表示制御手段は受信した1バイト単位の情報データを解凍処理して取り出すようにしたことを特徴とする遊技機。
【0014】
手段2によれば、主制御手段は複数の可変表示部に関する情報データを圧縮データとして表示制御手段に送信することから、1回の処理だけで全ての可変表示部に関する情報を表示制御手段側で取り込むことができるので、データ送信回数も低減される。なお、表示制御手段もコマンド,データ等を1バイト単位で送受信する構成としてもよい。また、主制御手段側の記憶手段には圧縮データとして情報データを保有しておけばよいので、データ容量の無駄が低減される。ここで、表示制御手段では上記圧縮データを解凍処理して本来の意味内容の情報データを取り出すことができる。なお、各可変表示部の情報は1度の可変表示処理に含まれる共通の情報であることが好ましい。
【0015】
3.3つの可変表示部を含み該各可変表示部に複数の識別情報を可変表示した後に停止表示する可変表示手段と、可変表示手段を制御する制御手段と、可変表示手段を制御するための情報データを記憶した記憶手段と、を備えた遊技機において、前記制御手段は1バイトを1送受信単位として情報データを送受信処理する構成とし、前記記憶手段には前記3つの可変表示部に関する情報を1バイト内におさめられた圧縮データとして保有させ、前記制御手段が記憶手段から読み出した1バイト単位の情報データを解凍処理して取り出すようにしたことを特徴とする遊技機。
【0016】
手段3によれば、記憶手段には3つの可変表示部に関する情報データを圧縮データとして記憶されることから、データ容量の無駄が低減される。また、制御手段は記憶手段の情報データを読み出す場合に1バイト単位で取り込むことになるが、1回の処理だけで3つの可変表示部に関する情報を全て取り込むことができるので、データ送信回数も低減される。ここで、制御手段では上記圧縮データを解凍処理して本来の意味内容の情報データを取り出すことができる。即ち、従来では3つの可変表示部についてそれぞれ5つ以上のデータをもたせようとするとデータ容量が1バイトを越えてしまい、1回の読み込みでは一連のデータを取り出すことができなかったが、本手段によればそれが可能となる。なお、各可変表示部の情報は1度の可変表示処理に含まれる共通の情報であることが好ましい。
【0017】
4.3つの可変表示部を含み該各可変表示部に複数の識別情報を可変表示した後に停止表示する可変表示手段と、可変表示手段を制御する表示制御手段と、遊技の主たる制御を司る主制御手段と、を備えた遊技機において、前記主制御手段は1バイトを1送受信単位として情報データを送受信処理される構成とし、前記主制御手段は前記3つの可変表示部に関する情報を1バイト内におさめられた圧縮データとして前記表示制御手段に送信し、表示制御手段は受信した1バイト単位の情報データを解凍処理して取り出すようにしたことを特徴とする遊技機。
【0018】
手段4によれば、主制御手段は3つの可変表示部に関する情報データを圧縮データとして表示制御手段に送信することから、1回の処理だけで全ての可変表示部に関する情報を表示制御手段側で取り込むことができるので、データ送信回数も低減される。なお、表示制御手段もコマンド,データ等を1バイト単位で送受信する構成としてもよい。また、主制御手段側の記憶手段には圧縮データとして情報データを保有しておけばよいので、データ容量の無駄が低減される。ここで、表示制御手段では上記圧縮データを解凍処理して本来の意味内容の情報データを取り出すことができる。即ち、従来では3つの可変表示部についてそれぞれ5つ以上のデータをもたせようとするとデータ容量が1バイトを越えてしまい、1回の読み込みでは一連のデータを取り出すことができなかったが、本手段によればそれが可能となる。なお、各可変表示部の情報は1度の可変表示処理に含まれる共通の情報であることが好ましい。
【0019】
5.手段3又は4において、第1の可変表示部のデータをAとするとともにそのデータ数をNa個とし、第2の可変表示部のデータをBとするとともにそのデータ数をNb個、第3の可変表示部のデータをCとするとともにそのデータ数をNc個としたとき、
Na×Nb×Ncが255以内とされ、
前記圧縮データXは、「(データC)×Nb×Na+(データB)×Na+(データA)」としてデータ構成され、
解凍データYは、「X/(Na×Nb)」の演算処理結果のうち商をデータCとして取り出し、その演算処理結果のうち余りを更にNaで除算した結果の商をデータBとして取り出し、その結果の余りをデータAとして取り出すものであることを特徴とする遊技機。
【0020】
手段5によれば、きわめて簡単な圧縮データであるため、データ構成作業が容易になる。また、解凍処理もその圧縮処理の逆を辿って単純な演算とすることができるので、解凍に手間がなく高速処理が可能である。また、3つの可変表示部の情報としては各可変表示部毎に保有するデータの種類を全て乗算した場合の値が1バイト以内に収まる最大値である255以内である条件をクリアすればよいことから、例えばそれぞれ6種類という多種類のデータをもたせたり、4種類,6種類,8種類というように各可変表示部でデータの種類数を異ならせることも容易になる。更に、従来のように各可変表示部につき3,4種類程度のデータをもたせるだけのような場合には、1バイト内に他の情報データをも含ませることができることとなる。
【0021】
6.手段3乃至5のいずれかにおいて、前記各可変表示部は機械式リールによって構成され、該リールの回転を停止させる停止操作手段を備え、前記情報データは停止操作手段の操作タイミングに応答してリールの回転が停止するまでのすべり量に関するデータであることを特徴とする遊技機。
【0022】
手段6によれば、特にスロットマシンにおいて見られるリールの滑り制御について3つのリール全ての滑り情報を1バイト内に盛り込むことができ、従来2回必要であった滑りデータの読み込み工程を1回で行うことができる。なお、言うまでもないところであるが、リールにはその表面に各種識別情報(例えば図柄)が所定間隔をおいて配置されている。
【0023】
7.手段6において、前記すべり量に関するデータは、滑りコマ数を設定した5以上の複数種のものであることを特徴とする遊技機。
【0024】
手段7によれば、従来から行われている滑りなしから4コマ滑りまでの5種のデータを1バイト内に盛り込むことができるのは勿論のこと、5コマ滑り等のそれ以上のデータも余裕をもって1バイト内に収めることができる。
【0025】
8.上記1乃至7において、各可変表示部が停止された際に特定の識別情報の組合せとなった場合には、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段を備えたことを特徴とする遊技機。
【0026】
手段8によれば、可変表示手段の表示結果如何によって遊技者に有利な特別遊技状態が発生するのであるから、遊技者は可変表示手段に特定の識別情報の組合せが確定表示されることを強く望むこととなる。
【0027】
9.上記手段9において、可変表示手段の停止された識別情報の組合せが特定の識別情報の組合せとなるか否かは、可変表示手段の変動開始条件を満たす時期に偶発的に決定されるように構成されていることを特徴とする遊技機。
【0028】
手段9によれば、予め特定の識別情報の組合せとなるか否かが設定されているわけではないことから、遊技者の遊技機に対する公平感を確保することができる。なお、この偶発的な決定は、遊技機に備えられた乱数取得手段によって所定の確率でランダムに決定されることが好ましい。乱数取得手段としては、記憶手段に記憶された乱数カウンタを用いてランダムに導き出された乱数値に基づいて行われるものであることが好ましい。この際、変動開始条件を満たしたときのタイミングと相関を以て導き出されるタイミングで乱数カウンタから取り出されることが好ましく、このように構成することで、停止され確定される識別情報が特定の識別情報の組合せとなるか否かの期待値を遊技機において公平に保つことができる。
【0029】
10.上記手段8又は9において、可変表示手段の表示制御や特別遊技状態の発生条件を満たしているか否かの判定等を含む遊技機の制御は、遊技機に備えられたCPUを含む前記制御手段によって行われていることを特徴とする遊技機。
【0030】
手段10によれば、複雑な制御にも対処することができる。なお、この制御手段は、前記手段2又は4における主制御手段を含むものとすることが好ましい。
【0031】
11.上記手段1乃至10のいずれかにおいて、遊技機はパチンコ機であること。中でも、パチンコ機の基本構成としては、操作ハンドルを備えていてそのハンドル操作に応じて遊技球を所定の遊技領域に発射させ、遊技球が遊技領域内の所定の位置に配置された作動口に入賞することを必要条件として可変表示手段が変動開始されることが挙げられる。また、特別遊技状態発生時には遊技領域内の所定の位置に配置された可変入賞装置が所定の態様で開放されて遊技球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへの書き込み等も含む)が付与されることが挙げられる。
【0032】
以下に、遊技機をパチンコ機に具体化した一実施の形態につき図面に基づいて説明する。
【0033】
まず、パチンコ機全体の概略について説明すると、図1に示すように、パチンコ機1は外枠2を備えている。ここでは外枠2は木枠によって構成され、四角枠状を呈している。外枠2の前面側には前枠3がその一方の側部に配される回動軸を中心に回動するようにして開閉可能に装着されている。同図では、前枠3は閉じた状態にある。前枠3には前後方向に貫通する比較的大きな窓孔4が形成されており、その窓孔4を裏側から囲うようにして取付部としての取付枠(図示せず)が設けられている。なお、取付枠は前枠3と一体に形成してもよく、その場合、合成樹脂製であることが製作容易性の観点から好ましい。前記取付枠には裏側より遊技盤5が着脱可能に装着されている。この遊技盤5も前記取付枠や前枠3に一体に設けられたものであってもよい。また、前記外枠2を省略したパチンコ機1として、同パチンコ機1の前枠3を遊技場の所謂島に取り付けるようにしてもよい。従って、前枠3を最低限の必須要件としてパチンコ機1の本体部が構成されており、遊技盤5は本体部に備えられたものということができる。
【0034】
前記取付枠には遊技盤5の裏側に重なり合うようにして機構盤(図示せず)が着脱可能又は開閉可能に装着されている。前記機構盤には、遊技盤5側から導かれた遊技球を集合させる集合樋や、外部から送られてくる遊技球を受け入れて収容するタンク、遊技状況に応じて景品球を払い出す景品球払出装置等の球取扱機構が設けられている。従って、パチンコ機1の本体部の裏側に球取扱機構が備えられているといえる。なお、機構盤を含む球取扱機構はパチンコ機1とは別に遊技場の所謂島に設置するようにしてもよい。
【0035】
前記前枠3の窓孔4上部には、ガラス扉枠6が開閉可能に装着されている。ガラス扉枠6は枠内に例えば一対のガラス板7を支持したものである。但し、ガラス板7は1枚でも複数枚でもよい。このガラス板7の遊技盤5と対峙する面は遊技球が遊技盤5面上を落下するように案内する案内部材としての機能を有する。前枠3の窓孔4下部には、表側に上受け皿8を、裏側に打球自動供給装置を夫々設けた前面板9が開閉可能に装着されている。前面板9にはスピーカ10が埋め込まれた状態で設けられている。このスピーカ10は、遊技の進行に応じて音声や楽音等の効果音を発生するものであり、パチンコ機1に備えられた報知手段と位置付けることができる。スピーカ10は前面板9以外の場所に設置してもよい。
【0036】
前記前枠3の窓孔4より下方には下受け皿11が装着されている。下受け皿11は、前記上受け皿8に入りきらない景品球や、上受け皿8から球抜きした抜き球や、或いはファウル球等の余剰球を、余剰球出口12から排出させて貯留させるものである。前枠3における下受け皿11の側方には遊技球を発射するための操作部としての操作ハンドル13が回動操作可能に装着されている。操作ハンドル13に対応する前枠3の裏側には駆動手段としてのモータ(図示せず)が装着されており、操作ハンドル13の回動操作によってモータが回動され、これにより打球杆(図示せず)が間欠動作されるとともに、前記操作ハンドル13の回動角度に応じた弾発力に調節される。従って、前記モータ及び打球杆等によって球発射装置が構成されている。
【0037】
前記上受け皿8には、操作手段としての複数の停止スイッチ15,16,17が設けられている。停止スイッチ15,16,17は後述する左・中・右の3つの図柄列に対応している。そして、各図柄列と同順序で左停止スイッチ15,中停止スイッチ16及び右停止スイッチ17が左右方向に所定間隔をおいて並設されている。各停止スイッチ15,16,17は遊技者によって押圧操作されるものであり、そのスイッチ操作に応じて停止信号が個々に出力されるようになっている。なお、各停止スイッチ15,16,17として押しボタン式のスイッチを例示したが、これに限らず、タッチスイッチ等の他のスイッチ構造を採用してもよい。また、各停止スイッチ15,16,17は操作性の観点から、その操作部位が上方若しくは手前側に指向されていることが好ましい。更に、各停止スイッチ15,16,17は必ずしも上受け皿8に設ける必要はなく、前枠3や下受け皿11に設けてもよいし、操作ハンドル13の一部に設けて操作ハンドル13を操作しつつその操作している手の指で各停止スイッチ15,16,17を操作し得るように構成してもよい。
【0038】
次に、遊技盤5上の構造等について説明すると、図2に示すように、パチンコ機1の遊技盤5の前面側には誘導レール21が設けられている。誘導レール21は遊技球Bの発射初期の経路部分では内レールと外レールとの二重構造によって遊技球Bの発射経路が形成されており、その他の部分では重なりのない全体として略円環状に設置されている。そして、誘導レール21に囲まれた略円形状の領域が遊技領域22とされている。なお、誘導レール21は円環の一部を構成するものであればよく、他の部分は樹脂等の案内部材で構成すればよい。このような誘導レール21及び前記案内部材は遊技領域設定部材としての機能を有する。
【0039】
遊技盤5の遊技領域22中には、特別図柄作動口31、可変表示手段としての特別図柄表示装置32、特別役物33、普通図柄作動口34、普通図柄表示装置35、普通役物36等が設けられている。なお、特別図柄表示装置32、普通図柄表示装置35といった表示系の機器は必ずしも遊技領域22中に設置される必要はなく、パチンコ機1のいずれかの場所に遊技者から視認可能に設置されていればよい。
【0040】
特別図柄作動口31は、遊技盤5の中央下部に設けられている。特別図柄作動口31は常時開放されており、遊技球Bを受け入れ可能とされている。特別図柄作動口31への遊技球Bの入賞に伴ってここでは所定数の景品球を払い出すように構成されていて入賞口としての機能を有するが、特別図柄作動口31への入賞によって必ずしも景品球を払い出す構成とする必要はなく、同特別図柄作動口31へ入った遊技球Bを再び遊技領域22へ戻したり、特別図柄作動口31をゲート構造として遊技球Bが単に通過するような構成としてもよい。特別図柄作動口31への遊技球Bの入賞は、特別図柄表示装置32の図柄変動開始条件となっており、特別図柄作動口31は作動口としての機能を有する。
【0041】
特別図柄表示装置32は、遊技盤5の中央部分に同遊技盤5の裏側から嵌め込まれた状態で固定されている。特別図柄表示装置32は、図柄が表示される可変表示手段或いは図柄表示手段としての表示部41を備えている。表示部41はこの実施の形態では液晶ディスプレイ(LCD)により構成されているが、CRT、ドットマトリックス、LED、エレクトロルミネセンス、蛍光表示管、ドラム等の他の可変表示手段を用いてもよい。表示部41に表示されている図柄は前記特別図柄作動口31への遊技球Bの入賞を必要条件として変動開始され、所定時間経過後或いは前記各停止スイッチ15,16,17の操作後に確定表示される。
【0042】
特別図柄表示装置32には表示部41に隣接して保留ランプ42が組み込まれている。ここで、前記特別図柄表示装置32において前記変動開始された図柄が確定される前に再度特別図柄作動口31へ遊技球Bが入賞した場合には、現在行われている変動表示の確定後の変動表示に備えて保留される。ここでは保留最大回数が4回に設定されている。前記保留ランプ42の数は前記保留最大回数と同じである。保留ランプ42は、保留1個毎に順次点灯し、その保留に対応した変動表示の実行に伴い順次消灯するものであり、保留状態表示手段としての機能を有する。なお、保留最大回数はこれに限られるものではないし、保留を行わないようにして保留ランプ42を省略してもよい。また、保留状態の表示を前記表示部41などで兼用させてもよい。
【0043】
特別役物33は、可変入賞装置或いは変動入賞装置と位置付けることができ、遊技盤5の中央下部に設けられている。特別役物33は、特別遊技状態発生時に作動するものであり、この作動時に遊技者に多数の景品球を獲得させるなどの有価価値を付与するものである。特別役物33には遊技盤5の前面に開口される入賞口としての大入賞口43が設けられている。大入賞口43への遊技球Bの入賞により入賞個数に応じた景品球の払い出しが行われる。大入賞口43の前側、即ち入口側には、開閉手段としてのシャッタ44が設けられている。このシャッタ44は、大入賞口43の側部に設けられた駆動手段としての開閉用ソレノイド45により作動して大入賞口43を開閉する。詳しくは、開閉用ソレノイド45が励磁状態にあるときシャッタ44が略水平に傾いて大入賞口43が開放され、開閉用ソレノイド45が非励磁状態となることによりシャッタ44が略垂直状態となって大入賞口43が閉鎖される。従って、前記シャッタ44は、遊技球Bを大入賞口43に受け入れ易くする第1の状態と、受け入れ難く又は受け入れ不能とする第2の状態に切り換えられる切換手段としての機能を有する。
【0044】
大入賞口43の奥にはVゾーンと入賞ゾーンとが設けられている。そして、大入賞口43に入賞した遊技球Bは前記Vゾーン又は入賞ゾーンのいずれかに導かれる。遊技球Bを前記両ゾーンの何れかに導くため、大入賞口43の奥にはシーソー46が設けられている。大入賞口43に入賞した遊技球Bは、シーソー46上を転がって、Vゾーン又は入賞ゾーンのいずれか一方を通って図示しない入賞球処理装置の方へと導かれる。このシーソー46は大入賞口43に隣接して設けられた駆動手段としての傾動用ソレノイド47の駆動により傾動する。傾動用ソレノイド47は通常は非励磁状態となっており、この状態においては遊技球BがVゾーンを通過するようにシーソー46が傾けられている。また、傾動用ソレノイド47が励磁状態となることによりシーソー46は遊技球Bが入賞ゾーン側へ導かれるように傾く。本実施の形態では、シャッタ44の開状態において遊技球Bが1つでもVゾーンを通過した場合にはシーソー46が入賞ゾーン側へ傾動される一方、シャッタ44が閉じられたときシーソー46がVゾーン側へ傾動される。従って、前記シーソー46は、遊技球Bを複数の領域(上記の例ではVゾーン及び入賞ゾーン)のうちいずれかへ案内する案内手段としての機能と、案内される領域を変更する変更手段としての機能とを有する。
【0045】
普通図柄作動口34は、遊技盤5の左右両側方に設けられている。普通図柄作動口34は常時開放されており、ゲート構造をなしていて遊技球Bが入賞された後通過する構成とされているが、遊技球Bを受け入れ可能として遊技球Bの入賞に伴って所定数の景品球を払い出す構成にしてもよい。普通図柄作動口34への遊技球Bの入賞は、普通図柄表示装置35の図柄変動開始条件となっており、普通図柄作動口34は作動口としての機能を有する。
【0046】
普通図柄表示装置35は、特別図柄表示装置32の上部に並設されている。普通図柄表示装置35を特別図柄表示装置32に一体に組み付けていることで、これらのパチンコ機1への組立の便宜が図られている。普通図柄表示装置35は、図柄が表示される表示手段としての普通図柄表示部51を備えている。普通図柄表示部51はこの実施の形態では発光ダイオードよりなる7セグメントによって構成されている。普通図柄表示部51は複数の図柄を予め定めた順序で変動させた後に停止させる等して普通確定図柄を表示するものであり、例えば、「1」から「9」までの1桁の数字からなる図柄を昇順に変動表示する。普通図柄表示部51は前記発光ダイオードの他、LCD、CRT、ドットマトリックス、エレクトロルミネセンス、蛍光表示管、ドラム等の表示手段を用いてもよい。また、前記表示部41において兼用させてもよい。普通図柄表示部51に表示されている図柄(上記の例では「1」から「9」までの数字)は前記普通図柄作動口34への遊技球Bの入賞を必要条件として変動開始された後に確定される。普通図柄表示装置35には普通図柄表示部51に隣接して保留ランプ52が組み込まれている。この保留ランプ52も前記保留ランプ42と同様の保留状態表示手段としての機能を有するが、上述の例と同様に保留機能をなくして保留ランプ52を省略したり、普通図柄表示部51や表示部41に兼用させてもよい。
【0047】
普通役物36は、可変入賞装置或いは変動入賞装置として位置付けることができ、遊技盤5の中央下部に設けられている。普通役物36はここでは特別図柄作動口31の入口部分に配置された開閉手段としての一対の羽根53を備えている。この羽根53は互いに開閉可能とされ、普通図柄表示部51の確定普通図柄が例えば「7」といった予め定められている特定図柄である場合に適宜開放される。この開放の態様としては、所定時間(例えば数秒間)だけ開いた後閉鎖されたり、それを複数回繰り返すといった態様がある。羽根53の開放は特別図柄作動口31への入賞確率を高めるものであり、更に言えば特別遊技状態を得る期待値を向上させ得るものである。また、特別図柄作動口31への入賞時に所定数の景品球を払い出すタイプのものである場合には景品球の獲得数を増加させるものであるともいえる。従って、普通役物36の作動、即ち羽根53の開閉は、遊技者に通常時よりも大で特別遊技状態よりも小となる付加価値を付与する付加価値付与手段としての機能を有する。ここでは羽根53を特別図柄作動口31に設けて同作動口31を普通役物36の入賞口として兼用させたが、特別図柄作動口31とは無関係に普通役物36を設けてもよい。
【0048】
なお、これら特別図柄作動口31、特別図柄表示装置32、特別役物33、普通図柄作動口34、普通図柄表示装置35、普通役物36等の遊技盤5における設置位置は上記のものに限られないし、単数、複数のいずれであってもよい。また、普通図柄作動口34、普通図柄表示装置35、普通役物36を省略した構成として実施してもよい。
【0049】
前記遊技盤5には前記各図柄作動口31,34とは別に所定数の景品球を払い出す条件を設定する複数の普通入賞口が設けられている。また、前記遊技盤5の遊技領域22には、遊技球Bの流下方向や速度等を適宜調節するための複数の風車や多数の障害釘・誘導釘等が設けられており、これら風車や釘は、パチンコ機1に備えられた遊技領域22における遊技球Bの誘導手段、方向調節手段、或いは速度調節手段と位置付けることができる。更に、この他にも、パチンコ機1の遊技領域22の内外には、遊技効果を高めるための各種ランプや電飾部材が取付けられており、これらの電飾部材等は、遊技の進行に応じて点灯状態(消灯、点灯、点滅等)が変えられものであり、パチンコ機1に備えられた電飾手段と位置付けることができる。
【0050】
次に、前記特別図柄表示装置32における表示部41の具体的構成について説明する。表示部41には、図柄列或いは可変表示部を構成する3桁の特別図柄列が変動表示される。なお、説明の便宜上、以下においては、その配置位置に基づき、左図柄列、中図柄列、右図柄列と称する。各図柄列には、それぞれ複数の識別情報としての図柄が循環するようにして変動表示される。ここでは一例として、各図柄列に表示される図柄の種類を「0」〜「9」の10個の数字を昇順に配列して構成し、それらが循環するように変動表示される場合について説明するが、各図柄は数字に限らず模様、色、絵等のように互いに識別可能であればよい。
【0051】
そして、所定の有効ライン上(有効ラインとしては、5ライン構成や1ライン構成など各種態様が可能である。)に、予め定められている図柄の組合せで確定した場合(ここでは各確定図柄が一致している場合)を大当り図柄として、特別遊技状態が発生するようになっている。即ち、有効ライン上で各確定図柄がそれぞれ一致している場合を大当り図柄としている。
【0052】
表示部41の図柄も、上述のとおり、特別図柄作動口31への遊技球Bの入賞を必要条件として変動開始されるが、変動開始当初は高速で変動される。そして、変動開始後、所定時間(例えば30秒)が経過すると各図柄列の図柄停止処理が行われるが、それより前に前記各停止スイッチ15,16,17が操作されると、その操作に起因して対応する図柄列の図柄が停止される。このようにして図柄が停止されて確定図柄が得られるようになっている。なお、前記各停止スイッチ15,16,17の操作は、変動開始後、前記のように強制的に図柄停止処理を行う時間(30秒)よりも大幅に短い所定時間(例えば1秒)が経過するまでは、無効化される。即ち、たとえ図柄変動から例えば0.5秒経過してから各停止スイッチ15,16,17を操作したとしても何ら停止処理は行われない。
【0053】
ところで、前記表示部41にて前記確定図柄として大当たり図柄が得られる前段階では、リーチ状態を経る場合が多い。リーチ状態としては、上記のように大当り状態である特別遊技状態を発生させるものの他、最終的に確定された確定図柄が大当り図柄とはならない外れリーチ状態となる場合も含まれる。いずれにしても、上記リーチ状態としては、大当り状態が発生する期待値(大当り期待値)が異なるように設定された種々のリーチパターンが設定されていることが好ましい。
【0054】
パチンコ機1には遊技者の操作に応じて変化する遊技状態を検出すべく、各種の検出スイッチやセンサ等の検出手段が設けられている。例えば、特別図柄作動口31に対応して設けられた特別図柄作動口用スイッチ71、特別役物33に対応して設けられたVゾーン用スイッチ72及びカウントスイッチ73、普通図柄作動口34に対応して設けられた普通図柄作動口用スイッチ74等が挙げられる。特別図柄作動口用スイッチ71は遊技球Bの特別図柄作動口31への入賞を検出し、Vゾーン用スイッチ72は遊技球Bのラウンド継続のためのVゾーンの通過を検出し、カウントスイッチ73は遊技球Bの大入賞口43への入賞を検出する。その他、図示しないが前記各停止スイッチ15,16,17の操作状態を検出するリミットスイッチ等の検出スイッチ、前記操作ハンドル13の操作状態を検出する操作検出スイッチ、不正防止用の磁気センサ等の多数の検出手段が備えられている。
【0055】
前記各スイッチ71〜74等の検出手段の検出結果に基づき特別役物33(ソレノイド45,47)、特別図柄表示装置32(表示部41、保留ランプ42)、普通図柄表示装置35(普通図柄表示部51及び保留ランプ52)、普通役物36(羽根53)等をそれぞれ駆動制御するために制御装置81が設けられている。制御装置81には、前記各停止スイッチ15,16,17とも接続され、各停止スイッチ15,16,17からの各停止信号が入力される。即ち、各停止スイッチ15,16,17に関連して設けられたリミットスイッチは、各停止スイッチ15,16,17の押圧時にオンとなり押圧解除時にオフとなるものであり、オン時に停止信号が発せられ、停止信号の出力が停止された時点(押圧解除時点)を起点として当該停止スイッチ15,16,17に起因する表示制御が実行される。図2では制御装置81を模式的に示しているが、実際には遊技盤5の裏面側に装着されている。
【0056】
制御手段としての制御装置81は、記憶手段としてのリードオンリメモリ(ROM)、主制御手段としての中央処理装置(主制御用CPU)、記憶手段としてのランダムアクセスメモリ(RAM)等を備えている。CPUはZ−80タイプのものであり、コマンドやデータの送受信は8本のデータ入出力ピンによって8ビット単位(1バイト単位)で行われる。従って、1バイトを越えるデータ等は複数回の送受信処理によって実現されることとなる。なお、Z−80系のCPU以外にも68系CPU等の他の1バイト単位でデータ等を送受信するタイプのものを使用してもよい。
【0057】
また、表示部41の制御のための表示制御手段たる表示制御装置(表示制御用CPU、ROM、RAM等)は、前記主制御のための中央処理装置とは別に、特別図柄表示装置32側に設けられている。即ち、前記制御装置81は実際には単一のものではなく、複数の制御装置からなる。表示制御用CPUもZ−80タイプのものであるが他のタイプのCPUを用いてもよい。なお、主制御及び表示制御を同一のCPUで実現するようにしてもよい。いずれにしても、本実施の形態では、少なくとも主制御を司るCPUがZ80タイプという1バイト単位での送受信を前提とした簡易なものを前提としている。
【0058】
ROMは所定の制御プログラムや初期データを予め記憶している。特に、ROMにはパチンコ機1の制御に用いられる各種カウンタからなるカウンタ群や適宜のテーブル群が記憶されている。カウンタ群としては、ラウンドカウンタ、保留カウンタ、入賞カウンタ等の他、2ms間隔等の所定時間毎に更新される内部乱数カウンタ、外れリーチ乱数カウンタ、大当たり図柄乱数カウンタ、複数の図柄乱数カウンタ、リーチ種別決定カウンタ及び停止形態決定カウンタ等が含まれている。前記テーブル群には、前記カウンタ群に関連付けられた状態で、各種確定図柄、図柄変動態様、リーチ態様、停止形態等が予め記憶されている。
【0059】
なお、ラウンドカウンタは、特別役物33のラウンド回数をカウントするためのものであり、入賞カウンタは大入賞口43への遊技球Bの入賞個数をカウントスイッチ73の検出結果に基づいてカウントするためのものである。また、保留カウンタは特別図柄表示装置32の変動表示の保留回数をカウントするためのものである。内部乱数カウンタは、特別図柄表示装置32の表示部41で大当たり状態を発生させるか否かを決定するためのものである。また、外れリーチ乱数カウンタは前記表示部41でリーチ状態を経るものの大当り状態を発生させない外れリーチ状態時の表示を行うか否かを決定するためのものである。さらに、大当たり図柄乱数カウンタは前記表示部41での大当たり図柄を決定するためのものである。複数の図柄乱数カウンタは表示部41の確定図柄を何にするかを決定するためのものであり、リーチ状態を経ない外れ図柄と前記外れリーチ状態時の外れリーチ図柄との決定の際に用いられる。リーチ種別カウンタは前記表示部41で行われるリーチ(演出)の種類を決定するものである。停止形態決定カウンタは表示部41における各図柄列において、停止スイッチ15,16,17が有効に操作された場合(即ち図柄が強制的に停止される所定時間の経過前に操作された場合)の滑り等の停止形態を決定する際に用いられるものである。以上のカウンタ群の他、普通図柄表示装置35に関連する各種カウンタ等も用意されている。
【0060】
主制御用CPUは、ROMの前記カウンタ群やテーブル群を含む制御プログラム等に従って各種演算処理を実行する。RAMには、主制御用CPUによる演算結果、例えば前記ラウンドカウンタに基づく現在のラウンド数、前記保留カウンタに基づく現在の保留球数、前記入賞カウンタに基づく大入賞口43への入賞球数、前記内部乱数カウンタに基づく大当りフラグの値、前記外れリーチ乱数カウンタに基づく外れリーチフラグの値、大当りフラグが立っている場合には前記大当り図柄乱数カウンタに基づく大当り図柄、前記複数の図柄乱数カウンタに基づく外れ図柄及び外れリーチ図柄、前記リーチ種別決定カウンタに基づくリーチ種別、停止形態決定カウンタに基づく変動停止形態等が一時的に記憶される。
【0061】
前記表示部41に係る大当り状態、外れリーチ状態、外れ状態、それら各状態時の確定図柄及びリーチ種別等は、特別図柄作動口31に遊技球Bが入賞されて特別図柄作動口用スイッチ71によって検出されたタイミング、或いはそのタイミングに相関のある所定のタイミングによって導き出される。
【0062】
さて、遊技者により操作ハンドル13が操作されると、上受け皿8上の遊技球Bが前面板9に設けられた打球自動供給装置へ順次供給され、その遊技球Bがモータ及び打球杆等を含む打球発射装置の弾発動作によって、誘導レール21に沿って遊技盤5の遊技領域22へと発射される。遊技領域22へ導かれた遊技球Bはランダムに落下していき、例えば普通図柄作動口34に入賞する。この入賞は普通図柄作動用スイッチ74によって検出され、その検出結果が制御装置81に入力される。すると、制御装置81は普通図柄表示装置35の普通図柄表示部51を変動表示させ、その後、図柄の変動を停止させて普通確定図柄を表示させる。その表示結果が特定図柄「7」である場合には、制御装置81は普通役物36の羽根53を予め決められた態様で開放させる。これにより、特別図柄作動口31への遊技球Bの入賞確率が高められる。一方、普通図柄表示部51の表示結果が特定図柄「7」以外である場合には普通役物36の羽根53は開放されないが、その場合でも入賞確率は前記開放状態よりは低いものの特別図柄作動口31への遊技球Bの入賞は可能である。なお、普通図柄表示部51の図柄確定前に再度普通図柄作動口34に遊技球Bが入賞すると、保留状態として保留ランプ52が保留個数分だけ点灯される。この点灯状態は、保留状態のものが消化されるにつれて順次消灯される。
【0063】
また、遊技領域22をランダムに落下していく遊技球Bが前記特定図柄作動口31に入賞されると、この入賞は特別図柄作動口用スイッチ71によって検出され、その検出結果が制御装置81に入力される。すると、制御装置81は前記各乱数カウンタに基づいて、大当り状態か否か、外れリーチ状態か否か、大当り状態であれば大当り図柄は何か、外れリーチ状態であれば外れリーチ図柄は何か、大当り状態でも外れリーチ状態でもない外れ状態であれば外れ図柄は何か、大当り状態又は外れリーチ状態であればリーチ種別は何か等の判断を行う。その後、制御装置81は、特別図柄表示装置32における表示部41の各図柄列を変動表示させ、その後、所定時間が経過したこと、またはその経過前に各停止スイッチ15,16,17が操作されたことに起因して、図柄の変動を停止させて確定図柄を表示させる。表示部41の図柄確定前に再度特別図柄作動口31に遊技球Bが入賞すると、保留状態として保留ランプ42が保留個数分だけ点灯される。この点灯状態は、保留状態のものが消化されるにつれて順次消灯される。
【0064】
表示部41の有効ライン上における確定図柄が大当り状態を示す予め定められた特定図柄である場合には、パチンコ機1において特別遊技状態が発生する。この特別遊技状態においては、制御装置81は特別役物33を所定の態様で作動させる。即ち、まず最初に開閉用ソレノイド45を駆動制御することによりシャッタ44を開放させる。そして、遊技球Bが1個でもVゾーンを通過するとVゾーン用スイッチ72がそれを検出して制御装置81に検出結果を入力する。すると、制御装置81は傾動用ソレノイド47を駆動制御してシーソー46を入賞ゾーン側へ傾動させ、それ以降大入賞口43に入賞された遊技球Bは全て入賞ゾーンへと導かれる。前記シャッタ44の開放状態は、カウントスイッチ73により大入賞口43へ入賞された遊技球Bの数が所定数(例えば10個)になるか開放時から所定時間(例えば30秒)経過するまで行われ、その後閉鎖される。このシャッター44の閉鎖時には再びシーソー46がVゾーン側へ傾動復帰される。以上のシャッタ44の開閉動作が1ラウンドであり、ラウンド中における遊技球BのVゾーン通過を必要条件として同様のラウンドが繰り返される。一方、Vゾーン用スイッチ72によって遊技球BのVゾーン通過が検出されない場合は当該ラウンドで特別遊技状態が終了するように制御される。なお、ラウンド数は例えば16ラウンドといった複数ラウンド備えられているが、例えば1ラウンドで特別遊技状態を終了するような制御が行われるようにしてもよい。このような特別遊技状態を消化することによって遊技者には多数の景品球を獲得することができる。
【0065】
さて、上述のとおり、制御装置81は、実際には主制御側と表示制御側とで分離されており、表示制御側は主制御側の指令やデータに基づいて動作される。勿論、表示制御側にも所定のデータは予め記憶されている。また、主制御側CPUも表示制御側CPUもZ80系(又は68系)であり、8ビット(1バイト)単位でデータやコマンドのやり取りが行われる。本実施の形態では、図柄に関するデータ構成に特徴を有するので、その点について、図柄の滑り量制御を例に挙げて説明する。
【0066】
本実施の形態では、各停止スイッチ15,16,17が操作されてから、各図柄列の図柄がその操作された時点のまま停止する場合、1コマ滑った後に停止する場合、2コマ滑った後に停止する場合、3コマ滑った後に停止する場合、4コマ滑った後に停止する場合の5パターンが停止態様として主制御側の記憶手段としてのRAMに用意されている。なお、滑りとは、例えば図柄「1」のタイミングで停止スイッチ15,16,17が操作されても図柄「1」が通過してしまうことをいい、1コマ滑りとは上記のように図柄「1」のタイミングで停止スイッチ15,16,17を操作した場合に図柄「1」が通過して図柄「2」で停止する場合、2コマ滑りとは図柄「1」「2」が通過して図柄「3」で停止する場合をいう。3コマ滑り、4コマ滑り等も同様の考えである。
【0067】
このような滑りに関するデータは、左図柄列に5種類(滑りなし、1コマ滑り、2コマ滑り、3コマ滑り、4コマ滑り)、中図柄列に5種類、右図柄列に5種類必要である。この場合、従来のようにビット単位で割り振りを行うと、1バイトに納めることができなくなる。
【0068】
この点、本実施の形態では、各5種類のデータが必要であるから、各データをまとめて5進数と仮定して圧縮データを作成している。即ち、データ構成を「(右図柄列のデータ)×25+(中図柄列のデータ)×5+(左図柄列のデータ)」とする。この場合、各図柄列のデータが各々5種類であるため、データ全体としては5×5×5=125の組合せパターンが存在するが、これは1バイトで表現できる最大値である255以内となる。その結果、各図柄列毎に5種類もデータが存在するにもかかわらず、全図柄列についての全ての滑りデータを1バイト内に収めることができる。
【0069】
そのため、主制御側のCPUがRAMから読み出したり、主制御側のCPUから表示制御側のCPUへ送信される滑りデータは1バイト内に収められた1度の送信処理のみで完了することができる。また、データ容量も小さくなり、特に記憶領域が限られている遊技機にあっては有効なものとなる。
【0070】
一方、圧縮データとされた状態における滑りデータは、いわば5進数で表現されたものであるため、そのままではデータの意味を把握することができない。そこで、受信されたデータは主制御側CPU或いは表示制御側CPUで所定の解凍処理をする必要がある。
【0071】
具体的には、受信データを「25」(=5×5)で除算して得られた商が右図柄列の滑りデータであるとし、その除算して得られた余りを「5」で除算して得られた商が中図柄列の滑りデータであるとし、更にその余りを左図柄列の滑りデータとして把握することができる。
【0072】
このような処理を経て、主制御側CPU或いは表示制御側CPUは各図柄列の滑りデータを解凍データとして把握することができる。
【0073】
なお、以上の説明では、各図柄列について5種類の滑りデータを保有している場合について説明したが、6種類の場合でも同様に「(右図柄列のデータ)×36+(中図柄列のデータ)×6+(左図柄列のデータ)」としてデータ構成し、受信側では「36」で除算し次いでその余りを「6」で除算することで、同様の効果が得られる。勿論、この場合も6×6×6=216の組合せパターンとなるため、1バイト内に収められる。
【0074】
また、全ての図柄列において、データの種類数が同一である必要もない。例えば、左図柄列に6種類、中図柄列に8種類、右図柄列に4種類のデータとした場合であっても、データ構成として、「(右図柄列のデータ)×48+(中図柄列のデータ)×6+(左図柄列のデータ)」とすればよい。また、受信側では、受信データを「48」で除算して得られた商が右図柄列の滑りデータであるとし、その除算して得られた余りを「6」で除算して得られた商が中図柄列の滑りデータであるとし、更にその余りを左図柄列の滑りデータとして把握することができる。
【0075】
このように、本実施の形態によれば、3つの図柄列について、各図柄列が5種類以上のデータをもつ場合においても、3つの図柄列の全てのデータを1バイト内に収めることができ、データ容量の無駄が低減されるとともに、送信回数も低減される利点がある。なお、1バイト以内におさまる条件としては、各図柄列のデータ種類の数を乗算したときの得られる値が255以下であればよい。
【0076】
以上説明した実施の形態の他、以下に説明する実施の形態とすることも可能である。
【0077】
(a)「遊技に際して第1条件を満たしたとき、少なくとも特別遊技状態終了後に第2条件が成立するまでの間、遊技者に付加価値を付与し得る特殊状態を継続させるようにした遊技機。」ここでいう特殊状態とは、例えば確率変動モード(確変モード)を備えた遊技機においてその確変モードに突入した状態を指す。この確変モードとしては、(1)普通図柄表示部51に「7」といった特定図柄が確定図柄として表示される確率を通常時に比べて高めて普通役物36が作動する機会を増やすこと、(2)普通図柄表示部51における各回の図柄確定までの変動時間を短くすることで普通役物36が作動する機会を増やすこと、(3)普通役物36による開放時間の総計を長くして遊技球Bの入賞確率を高めること、(4)特別図柄表示装置32の表示部41の図柄変動時間を短くすること、(5)大当たり期待値が通常モードに比べて高くなること、等が挙げられる。確変モードとは、通常、少なくとも上記(5)を備えたものを指すが、ここでは所謂時間短縮モード(時短モード)等も確変モードの概念の一つとみなし、上記(1)乃至(5)のうち1つ或いは複数の組合せのどの形態を用いてもよい。ここで、前記第1の条件としては、例えば特別図柄表示装置32における表示部41の確定図柄が大当り図柄のうちから予め定められた所定図柄である場合を条件としたり、別の表示或いは報知があったときを条件としたり、特別遊技状態の発生のみを条件としてもよい。前記第2の条件としては、例えば特別図柄表示装置32における表示部41の確定図柄が大当り図柄のうちから予め定められた所定図柄である場合を条件としたり、別の表示或いは報知があったときを条件としたり、次回或いは予め定めた複数回の特別遊技状態の発生のみを条件としたり、表示部41の変動回数が所定回数となるまでを条件としたり、所定の入賞口へ遊技球Bが入賞するまでを条件としたり、例えば特別確定図柄が予め定められた所定図柄となるまでを条件としたり、リーチ状態が1回又は予め定められた複数回発生するまでを条件としてもよい。勿論、第1の条件や第2の条件として、以上説明したような複数の条件を組み合わせたものとしてもよいし、他の条件を設定しておいてもよい。上記確変モードへの突入率や継続率などは適宜設定すればよいが、偶発的要因を強調するためには乱数取得によって所定確率にてランダムに確変モードへの突入又は継続が行われるようにしておくことが好ましい。また、上記確変モード突入後にはいわゆるリミッタ制御されるものとして所定回数の特別遊技状態が発生した後には強制的に通常モードに復帰されるようにすることが、遊技者にとっての射幸心を抑制するために好ましい制御態様である。
【0078】
(b)「普通図柄表示部51又は表示部41において、確定図柄となるまでの図柄変動態様を複数種設定した遊技機。」この場合、例えば、各表示部位51,41での図柄の変動は、単純に切り換え表示することとしたり、軸を中心にして回転変動表示することとしたり、図柄をズームアップさせながら切換表示することとしたり、図柄を潰れ又は伸長変形させながら切換表示することとしたり、一旦停止されたように見える図柄について再変動処理を行うようにすることとする等の各種の図柄変動態様のうちから複数種を適宜選定すればよい。
【0079】
(c)乱数取得に関するカウンタ(内部乱数カウンタ、外れリーチ乱数カウンタ、大当たり図柄乱数カウンタ、複数の図柄乱数カウンタ、リーチ種別決定カウンタ、停止形態決定カウンタ等)を適宜変更してもよい。例えば、1つの乱数カウンタを用い、その値に基づき大当たり状態、外れリーチ状態等を決定してもよい。
【0080】
(d)上記実施の形態とは異なるタイプのパチンコ機等として実施してもよい。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される)として実施してもよい。また、大当り図柄が表示された後に所定の領域に遊技球Bを入賞させることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施してもよい。また、パチンコ機以外にも、アレパチ(登録商標)、雀球、スロットマシン等の各種遊技機として実施することも可能である。
【0081】
また、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機としてもよい。その具体例としては、複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備えており、遊技球打出用のハンドルを備えていないものが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)に基づく、所定量の遊技球の投入の後、例えば操作レバーの操作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボタンの操作に起因して或いは所定時間経過することにより図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者には、下部の受皿に多量の遊技球が払い出されるものである。
【0082】
(e)上記(d)に関連してスロットマシンに関する実施の形態につき簡単に説明する。スロットマシンは、例えばコインを投入(概念的には投資価値を入力)して有効ラインを決定させた状態で始動操作手段としての操作レバーを操作することにより図柄が変動開始し、停止操作手段としての停止スイッチを操作することにより図柄の変動が停止されて確定される周知のものである。従って、スロットマシンの基本概念としては、例えば、「複数の図柄からなる図柄列を可変表示した後に確定図柄を表示する図柄表示手段を備え、(コイン投入等の投資価値の入力後における)始動操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄変動が開始され、停止操作手段(例えば停止スイッチ)の操作に起因して或いは所定時間経過することにより図柄変動が停止され、その停止時の確定図柄が特定図柄であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えたスロットマシン」等となる。
【0083】
ただし、スロットマシンでは、コインを投入する等の投資価値の入力毎に図柄の変動から停止までの1ゲームが可能となるものであり、パチンコ機における次回までの保留という概念とは異なる。従って、上述のように停止スイッチが操作されたにもかかわらず即座に図柄変動が停止することなく所定の特殊な演出が行われている場合には、前記コインを投入する等の投資価値の入力といった次回の準備操作を無効或いは禁止することが好ましい。この無効或いは禁止は、図柄変動の停止・確定後に解除すればよい。
【0084】
(f)「表示部41又は/及び普通図柄表示部51における図柄変動の保留数が最大保留個数であるとき又はそれに近づいたとき、表示部41又は/及び普通図柄表示部51における図柄変動開始から確定までの時間(又は/及び図柄確定から次回の図柄変動開始までの時間)を短くすること。」このように構成すれば、例えば特別図柄作動口31に遊技球Bが入賞する等のように図柄変動開始条件を満たした状態が無効にされる可能性が低くなる。
【0085】
(g)「表示部41の確定図柄が得られるまでの変動態様に応じて特別遊技状態が付与される期待値が異なること。」このように構成すれば、図柄変動態様に一層興味が注がれ、遊技に厚みが増す。このような遊技を可能とするものとしては、例えば、図柄の揺動が行われた場合にはそれ以外の場合よりも大当り期待値が高くなるように制御したり、或いは、再変動が行われた場合の方が大当り期待値が高くなるように制御することが考えられる。
【0086】
(h)特別遊技状態発生時には特別役物33が作動して大入賞口43が開放される構成したが、それに代えて、又はそれに加えて、連動式チューリップ等の他の手段によって遊技者に有価価値を付与すること。
【0087】
(i)表示部41の各図柄列の組合せである有効ラインは直線的なものに限らず、各図柄を非直線的に結ぶラインとしてもよく、それら直線的な有効ラインと非直線的な有効ラインとが混在するものであってもよい。
【0088】
(j)各表示系の表示色を、モード(例えば、通常モードと確変モード)の相違や大当り期待値の相違に応じて適宜切換制御して実施すること。例えば、大当り期待値が大きくする場合等に、図柄を緑色から赤色に切り換えるように制御することなどが挙げられる。このような色の切換は、遊技状態が通常とは異なる状態であることを遊技者に明確にする、大当り期待値が大きくなったことを遊技者に明示する等の効果をもたらす。ここから導き出される技術思想としては、「図柄表示色を遊技状態に応じて切換表示すること。」、「図柄表示色をモードに応じて切換表示すること。」、「図柄表示色を大当り期待値の相違に応じて切換表示すること。」などがある。
【0089】
(k)表示部41における上述の図柄の揺動や再変動などの特殊な演出が所定回連続して表示されると、その表示自体が大当り期待値が高まったことを示すようにしておくこと。ここから導き出される技術思想としては、「表示部41における図柄停止態様が予め定めた規則性をもって行われたとき、その規則的な停止態様は特別遊技状態の発生期待値が高められていることと相関を有すること。」がある。
【0090】
(l)表示部41における特殊な演出として、揺動や再変動などの他、あらゆる演出が考えられる。例えば、リーチ状態或いは特別遊技状態となる前段階において、変動中の図柄を停止スイッチ15,16,17の操作に起因してコマ送り動作するように表示したり、図柄の変動速度を変化させたり、図柄の変動方向を逆転させたりすること等が挙げられる。勿論、これらは単なる一例に過ぎない。
【0091】
(m)表示部41における特殊な演出として、有効ライン上にリーチ図柄が得られるか否か、大当り図柄が得られるか否か、といった特別遊技状態に関連したものについて例示したが、所謂小当り、シングルボーナス、レギュラーボーナス等と称されるような特別遊技状態よりも遊技者に与える利益状態が低いものについても、上述のような特殊な演出が可能である。このような必ずしも大当り状態といった特別遊技状態以外の遊技者に有利な状態を含む場合の概念としては、「図柄の確定時に、その図柄の種類によって、遊技者に対して与え得る利益状態が互いに異なる複数の有利状態が存在する遊技機」となる。そして、この場合、有利状態の相違によって、上記特殊な演出の出現率が異なるように設定したり、演出内容が異なるように設定することが可能である。
【0092】
(n)1バイトに収めるデータ構成の例として、図柄の滑りデータについて説明したが、所定のリーチ演出や予告演出など、他のデータ構成として実施してもよい。また、特にスロットマシンにおいてみられるように、有効ラインが複数種(例えば5ライン)ある場合には、どのライン上に図柄を停止させるように制御するかという観点でのデータを上記実施例の圧縮データとして用意しておいてもよく、この場合、7ライン等の多数ラインが設定されたスロットマシンにあっては非常に有効なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す斜視図。
【図2】パチンコ機の遊技盤を中心として一部を模式的に示した正面図。
【符号の説明】
1…遊技機としてのパチンコ機、15〜17…操作手段或いは個別停止用操作手段としての左停止スイッチ,中停止スイッチ及び右停止スイッチ、31…特別図柄作動口、32…特別図柄表示装置、33…特別遊技状態発生手段の一部を構成する特別役物、41…可変表示手段としての表示部、43…大入賞口、81…制御手段(主制御手段,表示制御手段)を構成するとともに特別遊技状態発生手段の一部を構成する制御装置。

Claims (4)

  1. 複数の可変表示部を含み該各可変表示部に複数の識別情報を可変表示した後に停止表示する可変表示手段と、可変表示手段を制御する第1制御手段と、遊技に関する制御を行う第2制御手段と、を備えた遊技機において、
    前記第2制御手段は1バイトを1送信単位として情報データを前記第1制御手段に対して送信可能に構成されており、
    さらに前記第2制御手段は前記複数全ての可変表示部の可変表示態様を決定する場合に用いられる特定情報を1バイト内におさめた圧縮データが複数種類記憶されている記憶手段を備え、前記記憶手段に記憶されている前記複数種類の圧縮データのうちいずれかを読み出し、当該圧縮データを前記情報データとして前記第1制御手段に送信可能に構成されており、
    前記第1制御手段は、前記圧縮データを受信した場合には、当該圧縮データに対して解凍処理を実行することにより前記特定情報を取り出し、当該特定情報に応じた可変表示態様で前記各可変表示部を制御するものであることを特徴とする遊技機。
  2. 3つの可変表示部を含み該各可変表示部に複数の識別情報を可変表示した後に停止表示する可変表示手段と、可変表示手段を制御する第1制御手段と、遊技に関する制御を行う第2制御手段と、を備えた遊技機において、
    前記第2制御手段は1バイトを1送信単位として情報データを前記第1制御手段に対して送信可能に構成されており、
    さらに前記第2制御手段は前記3つの可変表示部の可変表示態様を決定する場合に用いられる特定情報を1バイト内におさめた圧縮データが複数種類記憶されている記憶手段を備え、前記情報データとして前記複数種類の圧縮データのうちいずれかを前記第1制御手段に送信可能に構成されており、
    前記第1制御手段は、前記圧縮データを受信した場合には、当該圧縮データに対して解凍処理を実行することにより前記特定情報を取り出し、当該特定情報に応じた可変表示態様で前記各可変表示部を制御するものであることを特徴とする遊技機。
  3. 請求項2に記載の遊技機であって、第1の可変表示部の可変表示態様を決定するのに用いられるデータをAとするとともにそのデータ数をNa個とし、第2の可変表示部の可変表示態様を決定するのに用いられるデータをBとするとともにそのデータ数をNb個、第3の可変表示部の可変表示態様を決定するのに用いられるデータをCとするとともにそのデータ数をNc個としたとき、
    Na×Nb×Ncが255以内とされ、
    前記圧縮データXは、「(データC)×Nb×Na+(データB)×Na+(データA)」としてデータ構成され、
    解凍データYは、「X/(Na×Nb)」の演算処理結果のうち商をデータCとして取り出し、その演算処理結果のうち余りを更にNaで除算した結果の商をデータBとして取り出し、その結果の余りをデータAとして取り出すものであることを特徴とする遊技機。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の遊技機であって、前記各可変表示部は機械式リールによって構成され、該リールの回転を停止させる停止操作手段を備え、前記圧縮データに格納されている前記特定情報は、前記停止操作手段の操作タイミングに応答してリールの回転が停止するまでのすべり量に関するデータであることを特徴とする遊技機。
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