JP2003126330A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003126330A
JP2003126330A JP2001327182A JP2001327182A JP2003126330A JP 2003126330 A JP2003126330 A JP 2003126330A JP 2001327182 A JP2001327182 A JP 2001327182A JP 2001327182 A JP2001327182 A JP 2001327182A JP 2003126330 A JP2003126330 A JP 2003126330A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者の単純な操作ミスによって遊技者が損
害を被るおそれを排除した遊技機を提供する。 【解決手段】 表示状態が変化可能な複数の可変表示部
を有する可変表示装置を有し、前記複数の可変表示部の
表示結果が導出表示されることによって一ゲームが終了
し、前記複数の可変表示部の表示結果が所定の表示態様
となった場合に所定の入賞が発生する遊技機において、
前記複数の可変表示部に共通の操作手段として設けられ
るとともに、前記複数の可変表示部の表示結果を導出表
示させるための操作を行う共通操作手段と、前記共通操
作手段による表示結果の導出順序を設定する設定手段
と、前記可変表示部を、前記共通操作手段の操作に基づ
いて、前記設定手段によって設定された順序で停止制御
を行うことにより表示結果を導出表示させる停止制御手
段と、備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は複数種類の図柄を可
変表示可能な可変表示装置を備え、遊技者の停止操作に
よって図柄を停止可能な可変表示遊技(可変表示ゲー
ム)を実行可能な遊技機(例えば、いわゆるパチスロ機
や球スロ機)に関し、特に、リールの停止順序について
遊技者を補助する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機(パチスロ機、球スロ機等
のスロットマシン)は、「左」、「中」、「右」の3本
のリールと、各リールに対応した3個のリール停止ボタ
ンを備えている。そして、遊技者はリール停止ボタンを
所望の順序で操作して、変動表示を開始したリールを所
望の順序で停止して変動表示ゲームの結果を導出する。
【0003】リール停止ボタンの操作は「左」「中」
「右」という順序が一般的であるが、特定の順序でリー
ル停止ボタンを操作したときに、所定の図柄が有効ライ
ン上に停止して入賞態様を形成するように構成されてい
る遊技機もある。また、この賞が成立するリールの停止
順序を遊技者に報知して、遊技者をアシストする遊技状
態(AT状態)を有する遊技機も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、リー
ル停止ボタンの操作順序(リールの停止順序)が遊技結
果に重大な影響を及ぼす場合もあり、遊技者の意図しな
い誤操作により遊技者が損害を被るおそれがある。例え
ば、成立している大当たりまたは小役を取りこぼした
り、リプレイ外しを失敗したりする他、遊技状況の把握
を失敗して大当たりフラグの成立を見逃すなどがある。
また、単に1ゲームを余計に消費するだけでも、1ゲー
ム相当の有価価値が無駄に消費されてしまう。
【0005】また、AT状態で、賞が成立するリールの
停止順序を遊技者に報知しても、遊技者が停止順序を間
違えることがあり、これによって遊技者が得られる利益
が低下してしまうことがあった。
【0006】本発明は、遊技者の単純な操作ミスによっ
て遊技者が損害を被るおそれを排除した遊技機を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、表示状態
が変化可能な複数の可変表示部を有する可変表示装置を
有し、前記複数の可変表示部の表示結果が導出表示され
ることによって一ゲームが終了し、前記複数の可変表示
部の表示結果が所定の表示態様となった場合に所定の入
賞が発生する遊技機において、前記複数の可変表示部に
共通の操作手段として設けられるとともに、前記複数の
可変表示部の表示結果を導出表示させるための操作を行
う共通操作手段と、前記共通操作手段による表示結果の
導出順序を設定する設定手段と、前記可変表示部を、前
記共通操作手段の操作に基づいて、前記設定手段によっ
て設定された順序で停止制御を行うことにより表示結果
を導出表示させる停止制御手段と、備えた。
【0008】第2の発明は、第1の発明において、前記
共通操作手段は、各可変表示部の表示結果を個別に導出
表示させるための操作を行う個別操作手段とは別に備え
られていることを特徴とする。
【0009】第3の発明は、第2の発明において、前記
設定手段は、前記個別操作手段の操作に基づいて、表示
結果の導出順序を設定することを特徴とする。
【0010】第4の発明は、第3の発明において、前記
設定手段は、所定のゲームにおける前記個別操作手段の
操作順序に基づいて、表示結果の導出順序を設定するこ
とを特徴とする。
【0011】第5の発明は、第1〜第4の発明におい
て、前記停止制御手段は、前記共通操作手段の1回の操
作によって、複数の可変表示部の停止制御を順次行うこ
とを特徴とする。
【0012】第6の発明は、第5の発明において、前記
複数の可変表示部の表示結果の導出操作には、最後に表
示結果が導出される可変表示部に関する表示結果の停止
制御を含まないことを特徴とする。
【0013】第7の発明は、第1〜第4の発明におい
て、前記停止制御手段は、前記共通操作手段による操作
毎に停止制御される可変表示部を前記設定手段で設定さ
れた順序に従い切替可能としたことを特徴とする。
【0014】第8の発明は、第1〜第7の発明におい
て、前記設定手段は、遊技において所定条件が成立する
と、適正な停止順序を設定することを特徴とする。
【0015】第9の発明は、第1〜第7の発明におい
て、前記設定手段は、無作為な停止順序の設定が可能で
あることを特徴とする。
【0016】
【発明の作用および効果】第1の発明では、表示状態が
変化可能な複数の可変表示部を有する可変表示装置を有
し、前記複数の可変表示部の表示結果が導出表示される
ことによって一ゲームが終了し、前記複数の可変表示部
の表示結果が所定の表示態様となった場合に所定の入賞
が発生する遊技機において、前記複数の可変表示部に共
通の操作手段として設けられるとともに、前記複数の可
変表示部の表示結果を導出表示させるための操作を行う
共通操作手段と、前記共通操作手段による表示結果の導
出順序を設定する設定手段と、前記可変表示部を、前記
共通操作手段の操作に基づいて、前記設定手段によって
設定された順序で停止制御を行うことにより表示結果を
導出表示させる停止制御手段と、備えたので、停止順序
に関わる遊技者の単純な操作ミスにより遊技者が損害を
被ることを効果的に防止することができる。
【0017】第2の発明では、前記共通操作手段は、各
可変表示部の表示結果を個別に導出表示させるための操
作を行う個別操作手段とは別に備えるので、臨機応変な
停止操作を行えると共に、停止順序に関わる遊技者の単
純な操作ミスにより遊技者が損害を被ることを効果的に
防止することもできる。
【0018】第3の発明では、前記設定手段は、前記個
別操作手段の操作に基づいて、表示結果の導出順序を設
定するので、停止順序の設定操作を容易に行うことがで
きる。
【0019】第4の発明では、前記設定手段は、所定の
ゲームにおける前記個別操作手段の操作順序に基づい
て、表示結果の導出順序を設定するので、特別の操作を
行うことなく、停止順序を設定することができる。
【0020】第5の発明では、前記停止制御手段は、前
記共通操作手段の1回の操作によって、複数の可変表示
部の停止制御を順次行うので、停止順序に関わる遊技者
の操作ミスを極めて効果的に防止することができる。
【0021】第6の発明では、前記複数の可変表示部の
表示結果の導出操作には、最後に表示結果が導出される
可変表示部に関する表示結果の停止制御を含まないの
で、最終停止タイミングを遊技者自らが決定できると共
に、停止順序に関わる遊技者の操作ミスを極めて効果的
に防止することができる。
【0022】第7の発明では、前記停止制御手段は、前
記共通操作手段による操作毎に停止制御される可変表示
部を前記設定手段で設定された順序に従い切替可能とし
たので、何れの可変表示部においても、遊技者が自ら停
止タイミングを決定できると共に、停止順序に関わる遊
技者の操作ミスを極めて効果的に防止することができ
る。
【0023】第8の発明では、前記設定手段は、遊技に
おいて所定条件が成立すると、適正な停止順序を設定す
るので、誤った設定により遊技者が利益を喪失すること
を防止することができる。
【0024】第9の発明では、前記設定手段は、無作為
な停止順序の設定が可能としたので、設定が固定化され
ることで遊技者が利益を喪失することを防止することが
できる。また、無作為な停止順序に対する興趣を向上さ
せることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて説明する。
【0026】図1は、本発明の実施の形態の遊技機(パ
チスロ機)の構成を示す正面図である。
【0027】本実施の形態の遊技機100は、左側に蝶
番を有し、この蝶番を軸として片開き形式に開閉自在な
前面パネル2を備えている。この前面パネル2の背部に
は、可変表示装置(変動表示装置)を構成する3個のリ
ール(ドラム)4a、4b、4cが回転自在な状態で横
に並んで配置されている。各リール4a、4b、4cの
外周面には、複数種類のシンボル(図柄)からなる図柄
列が表記されている(図3参照)。リール4a、4b、
4cはリール駆動部によって駆動され、互いに独立に回
転するようになっている。このリール駆動部は、例え
ば、ステッピングモータ(4Ma、4Mb、4Mc)か
ら構成されている。本実施の形態の遊技機においては、
リール4a、4b、4cの回転によって可変表示ゲーム
が行われ、前記可変表示の停止結果が有効ライン上にお
いて所定の停止表示態様(所定の図柄組合せ態様)とな
ることに関連して所定の遊技価値を遊技者に付与するよ
うに構成されている。
【0028】前面パネル2の上半部の略中央には、リー
ル4a、4b、4cの回転により可変表示(変動表示)
される図柄を遊技者に視認させるための表示窓部20が
設けられている。リール4a、4b、4cが停止してい
る状態で、表示窓部20からリール4a、4b、4cの
外周面に表記された図柄列のうち3個の図柄がそれぞれ
視認可能となっている。つまり、リール4a、4b、4
cが停止した状態で表示窓部20には合計9個の図柄が
視認できる。
【0029】表示窓部20の上方には、補助ゲームが実
行されたり、可変表示ゲームに関連して演出表示、情報
表示を行う補助表示装置5が設けられている。また、補
助表示装置5には、後述する停止順序設定処理において
遊技者に報知が必要な情報を表示したり、設定された停
止順序に関する情報を表示する。この補助表示装置5は
表示制御装置35によって制御され(図2参照)、表示
内容を可変する。
【0030】表示窓部20の左側方には、メダルの賭数
(ベット数)に対応して有効化されたベットライン(有
効ライン)を表示するベットライン表示部13が設けら
れている。メダルのベット数とは、遊技者が遊技のため
に投入したメダルの数、又は、予め遊技者が投入したメ
ダルの記憶数(クレジット数)から減算され、遊技に使
用されるメダルの数である。なお、遊技を開始するため
に遊技者がメダルを投入したり、記憶数から減算したり
する操作をベットという。
【0031】ベットライン表示部13は、例えば、ベッ
ト数が1枚のときは、ベットライン表示部13中央の
「1」のランプだけが点灯して、中段の横ラインだけが
有効ラインであることを示している。ベット数が2枚の
ときは、ベットライン表示部13中央の「1」とその上
下に設けられた「2」のランプが点灯して、上段、中
段、下段の3本の横ラインが有効ラインであることを示
している。ベット数が3枚のときは、ベットライン表示
部13の「1」「2」「3」の全てのランプが点灯し
て、3本の横ラインと右下がり、右上がりの2本の斜め
ラインの合計5ラインが有効ラインであることを示して
いる。
【0032】表示窓部20の右側方には、遊技状態を表
示する遊技状態表示部14が設けられている。遊技状態
表示部14は、遊技可能な状態であることを示し、メダ
ルの投入を促す「INSERT MEDALS」表示、
リプレイ入賞を獲得したこと及び現在行っている遊技が
リプレイ入賞後のリプレイゲームであることを示す「R
EPLAY」表示、遊技者がメダルを投入してスタート
レバーを操作してからリールの回転が開始するまで待ち
時間があることを示す「WAIT」表示、リールが停止
してゲームが終了したことを示す「GAME OVE
R」表示等で構成される。
【0033】表示窓部20の下方には、遊技者が入賞を
確定してメダルを獲得したときの払出枚数を表示する払
出数表示部8、AT状態中、ビッグボーナス(BB)状
態中又はレギュラーボーナス(RB)状態中の残りゲー
ム回数等を表示する遊技進行表示部11、メダルのクレ
ジット数を表示するクレジット数表示部12が設けられ
ている。これらの表示部8、11、12は、7セグメン
トのLEDや液晶ディスプレイ等を用いて構成する。
【0034】前面パネル2の上部には、透光性を有する
前面カバー部材25が装着され、この前面カバー部材2
5の背部には、ランプやLED等からなる装飾表示部3
7やスピーカ等からなる音声発生部等が配設されてい
る。
【0035】また、前面パネル2の上半部と下半部の中
間にある傾斜台部22には、メダルを投入するメダル投
入口25が配設され、遊技者はこの投入口にメダルを投
入することにより遊技ができるようになっている。ま
た、傾斜台部22には、押圧操作によってクレジットし
たメダルを1枚ずつベット可能な1ベットボタン(1ベ
ットスイッチ)10と、1回の押圧操作によってベット
可能枚数だけメダルがベットされるマックスベットボタ
ン(MAXベットスイッチ)9が配設されている。この
マックスベットボタン9を操作すると、例えば、メダル
がベットされていないときには3枚メダルがベットさ
れ、メダルが1枚ベットされているときは、さらに2枚
のメダルがベットされる。
【0036】これらベットボタン9、10により、メダ
ル投入口15よりメダルを投入することなく、クレジッ
ト数表示部12に表示されているクレジット数以内でメ
ダルをベットすることができ、このベット数に応じて有
効ラインが設定される。
【0037】また、傾斜台部22には、貸出スイッチ、
カード返却スイッチを含むカードユニット用の操作部
(図示省略)が設けられている。この貸出スイッチは、
一回の操作で所定量の遊技媒体(例えば、50枚のメダ
ル)を払い出し、カード返却スイッチは、カード挿入部
30aに挿入されたカードを排出して、カードを遊技者
に返却するためスイッチである。また、必要に応じて
(例えば、カードユニット用操作部の上部に)、カード
の残高を表示するカード残高表示部を設けてもよい。
【0038】前面パネル2の下半部には矩形状の化粧パ
ネル19が設けられている。化粧パネル19の上方に
は、メダルをクレジットとして記憶可能なクレジット状
態と記憶不能な非クレジット状態の何れか一方の状態に
選択的に切換可能なクレジット選択ボタン(クレジット
選択スイッチ)18、リール4a、4b、4cの回転を
開始させるためのスタートレバー(スタートレバースイ
ッチ)6、及び、リール4a、4b、4cの回転を停止
させるための操作手段7a〜7dが設けられている。こ
の操作手段7a〜7dは、各々のリールの回転を停止さ
せる個別操作手段としてのリール停止ボタン(リール停
止スイッチ)7a、7b、7cと、1回の操作によって
リール4a、4b、4cの回転を所定の順序で停止させ
る共通操作手段としての共通リール停止ボタン(共通停
止スイッチ)7dによって構成されている。
【0039】各リール停止ボタン7a〜7dには、リー
ル停止ボタンを発光させることでリール停止ボタンが操
作可能な状態であることを報知する操作情報ランプが内
蔵されている。これらの操作情報ランプが点灯していな
い間はリール停止ボタン7a〜7dが操作不能となり、
操作情報ランプが点灯している間はリール停止ボタン7
a〜7dが操作可能となるように制御される。よって、
操作情報ランプが点灯していない間はリール停止ボタン
7a〜7dを操作してもリール4a、4b、4cの回転
は停止しない。また、操作情報ランプの点灯色によっ
て、リール停止ボタン7a〜7dが操作可能であるかを
報知するようにしてもよい。
【0040】また、化粧パネル19の左右両側方には、
透光性を有する前面カバー部材24、24が装着されて
いる。この前面カバー部材24の背部には、ランプやL
ED等からなる装飾表示部37が配設されている。
【0041】また、化粧パネル19の左側には、カード
ユニット30のカード挿入部30aが設けられており、
カード挿入部30aの奥には挿入されたカード(プリペ
イドカード等)のデータの読込、書込等を行うカードリ
ーダライタと遊技媒体貸出制御装置が内蔵されている。
なお、本発明の実施の形態の遊技機では、カードユニッ
ト30を遊技機100に内蔵したが、カードユニットを
遊技機100とは別に、遊技機100に併設してもよ
い。
【0042】また、化粧パネル19の下方には、前面パ
ネル2の背部にあるメダル払出部3より払出されたメダ
ルを貯留可能な受皿23や、灰皿21が設けられてい
る。
【0043】図2は、本発明の実施の形態の遊技機(パ
チスロ機)の制御系の一部を示すブロック図である。
【0044】本遊技機の制御系統は、遊技機内部に配置
される遊技制御装置50を主要な構成要素としている。
遊技制御装置50は、遊技の総括的制御(遊技進行の制
御処理及び各被制御機器の制御)を行う制御装置で、C
PU51、ROM52、RAM53、およびI/F(イ
ンターフェース)54を備えている。このCPU等によ
って設定手段、停止制御手段が実現され、遊技制御装置
がこれらの手段として機能する。
【0045】CPU51は、制御部、演算部を備え、各
種演算制御を行う他、予め定められている特別の図柄組
み合わせ態様が主ゲームにおいて形成されるようにリー
ル4a、4b、4cを停止させることを許可するか否か
を決定する内部抽選用の乱数を生成して内部抽選を行
う。内部抽選における各入賞の当選確率は遊技媒体の賭
数により変更され、賭数が多いほど当選確率が高くなる
ように制御している。なお、CPU51のソフトウェア
処理によって内部抽選用乱数を生成する代わりに、遊技
制御装置50に乱数を発生する乱数発生器を設け、該乱
数発生器から出力される乱数を内部抽選用の乱数として
用いて内部抽選を行うようにしてもよい。
【0046】この内部抽選の結果(入賞フラグの成立/
未成立)は、サブ制御手段としての演出制御装置60を
介して表示制御装置35に送信され、前記抽選結果に基
づいて補助表示装置5の補助ゲームが制御される。補助
ゲームが実行される確率も遊技媒体の賭数が多いほど確
率が高くなるようにして、内部抽選の結果に応じて補助
ゲームを適当な頻度で実行できるようにしてもよい。な
お、この補助ゲームを実行するか否かを決定する抽選
は、CPU51で行うこともできるが、サブ制御手段と
しての演出制御装置60で行うようにしてもよい。
【0047】ROM52には、制御処理を実行するため
のプログラムや制御データ(例えば、内部抽選用の判定
値)が格納されている。RAM53はCPU51で生成
される内部抽選用の乱数の記憶領域や、その他の各種デ
ータ(例えば、メダルのクレジット数、メダルの賭数、
成立フラグなど)を一時的に記憶する記憶領域及びCP
U51の作業領域を備えている。
【0048】入出力インターフェース(I/F)54
は、図示しないローパスフィルタやバッファゲートを介
して、メダル検知センサ15a、スタートレバースイッ
チ6、各リール停止ボタン7a〜7d、リール位置検出
センサ31a、31b、31c、ベットスイッチ9、1
0、クレジット選択スイッチ18、払い出しメダル検出
センサ3a、確率設定装置32、リセットスイッチ33
及び前面枠開放検出スイッチ34から出力される信号を
CPU51に対して出力している。
【0049】メダル検知センサ15aは、メダル投入口
15より投入されたメダルを検知するためのセンサであ
る。スタートレバースイッチ6は、スタートレバーが操
作されたことを検出するためのスイッチである。
【0050】リール停止スイッチ7a〜7dは、リール
停止ボタンに各々設けられ、各リール停止ボタンが操作
されたことを検出するためのスイッチである。個別操作
手段としての個別リール停止スイッチ7a、7b、7c
によって、リール停止ボタンの操作が検出されると、各
々対応したリール4a、4b、4cの回転が停止する。
また、共通操作手段としての共通リール停止スイッチ7
dは複数リールに共通した停止操作手段であって、共通
リール停止スイッチ7dによって共通リール停止ボタン
の操作が検出されると、メモリ(RAM53又はROM
52)に記憶された順序でリール4a、4b、4cの回
転が停止する。
【0051】リール位置検出センサ31a、31b、3
1cは、リール4a、4b、4c毎に各々設けられ各リ
ール4a、4b、4cの停止位置を検出するセンサであ
る。
【0052】1ベットスイッチ10は、1ベットボタン
が押されたことを検出するためのスイッチである。マッ
クスベットスイッチ9Sは、マックスベットボタンが押
されたことを検出するためのスイッチである。クレジッ
ト選択スイッチ18Sは、クレジット選択ボタン18が
押されたことを検出するためのスイッチである。払い出
しメダル検出センサ3aは、メダル払出機3から払い出
されたメダルの枚数を検出するセンサである。リセット
スイッチ33は、遊技機の遊技状態をリセットするため
のスイッチである。前面枠開放検出スイッチ34は、前
面パネル2が開放されたことを検出するスイッチであ
る。
【0053】確率設定装置32は遊技機の設定を切り替
える装置で、この設定は、入賞フラグの成立する確率が
異なる1〜6の設定が用意されており、設定1の入賞フ
ラグの成立確率が一番低く、設定値が大きくなるにつれ
入賞フラグの成立確率は高くなるように切り替えること
ができる。
【0054】また、入出力インターフェース(I/F)
54は、CPU51から出力される制御信号を、図示し
ない出力ポートやドライバを介して、演出制御装置(サ
ブ制御手段)60、遊技進行表示部11、ベットライン
表示部13、クレジット数表示部12、払出数表示部
8、遊技状態表示部14、装飾表示部37、メダル払出
部3、リール用モータ4M(4Ma〜4Mc)、外部信
号出力部38、リール操作情報ランプなどに出力してい
る。
【0055】サブ制御装置としての演出制御装置60
は、制御用CPUおよびRAM、ROM等を備えてお
り、補助ゲームの演出に関わる情報表示や音出力等の制
御を統括して行う。例えば、投入メダル検出センサ1
5、1ベットスイッチ10またはマックスベットスイッ
チ9の何れかからの検出信号により賭入力が検出される
ことに伴い遊技制御装置50から送信される賭入力情報
を受信することに基づいて、補助表示装置5で演出表示
される補助ゲームに関する制御処理や、音出力部26で
出力される補助ゲームに対応した音に関する制御処理等
を行い、その制御処理に応じて表示制御信号と音制御信
号を各々表示制御装置35と音制御装置36に送信す
る。
【0056】また、演出制御装置60は、特定入賞が獲
得され派手な演出が行われている特定遊技状態中に、一
定時間ゲームが実行されなければ補助表示装置5の演出
表示や音出力部26からの出力を小さくしたり停止させ
たりする制御等も行う。
【0057】表示制御装置35は、表示制御用CPUお
よびRAM、情報表示データを記憶するROM等で構成
され、演出制御装置60から送信された制御信号に基づ
いて、後述する補助ゲームを構成する演出情報(演出パ
ターン)を補助表示装置5に送信して表示させる。
【0058】音制御装置26は、音制御用CPUおよび
RAM、効果音データを記憶するROM、およびアンプ
等で構成され、演出制御装置60から送信された音制御
信号に基づいて音出力部26から遊技状態に対応した効
果音や前記補助ゲームに応じた所定の演出音を出力させ
る。
【0059】また、遊技制御装置50と演出制御装置6
0との通信は遊技制御装置50から演出制御装置60へ
の単方向にのみ制御信号が送信されるような通信形態と
なっていて、遊技制御装置50への不正な信号が入力さ
れるのを防止している。
【0060】外部信号出力部38からは、稼働状況に関
する各種情報(メダルの投入や払出しに関する信号や、
BB状態或いはRB状態であることを示す信号等)を外
部(遊技店の管理装置等)に対して出力可能となってい
る。また、各入賞フラグの成立に関連する情報等を含む
テスト用のデータ(検査用のデータ)も外部に出力可能
となっている。
【0061】カードユニット30は遊技制御装置50に
接続されている。カードユニット30は遊技制御装置5
0に貸メダル要求信号を送信し、遊技制御装置50は、
この貸メダル要求信号によって、メダル払出部3を動作
させて所定数の遊技媒体を受皿23に払い出すか、所定
数量の遊技媒体がクレジット数に加算する。また、遊技
制御装置50はカードユニット30に貸メダル準備信号
を送信し、メダル払出部3を動作させて遊技媒体を払い
出す準備ができていることをカードユニット30に知ら
せる。
【0062】このカードユニット30に関し、カードが
カード挿入部30aに挿入されて、正規なカードだと判
定された、カード受付状態においてのみ、設定手段、停
止制御手段が有効に機能するようにしてもよい。また、
カードの挿入時(又は返却時)にリール停止順序の設定
を初期化するリール停止順序初期化手段を設けてもよ
い。このようにカードの取り出し、挿入によって、リー
ル停止順序の設定を初期化すると、遊技者が入れ替わっ
たときにも、希望しない順序でリールが停止する遊技を
防止することができる。また、クレジット数がゼロにな
ったとき、又は、所定時間遊技が行われなかったとき
等、所定の条件が成立したときにリール停止順序の設定
を初期化をするように構成してもよい。
【0063】遊技機の電源装置(図示省略)は、電源回
路のほかに、バックアップ電源部と停電監視回路とを備
えている。停電監視回路は、電源装置の所定の電圧降下
を検出すると、遊技制御装置50、演出制御装置60等
に対して停電検出信号とリセット信号とを順に出力す
る。遊技制御装置50は、停電検出信号を受けると所定
の停電処理を行い、リセット信号を受けるとCPUの動
作を停止する。バックアップ電源部は、遊技制御装置5
0のRAM53等にバックアップ電源を供給して、遊技
データ(遊技情報、遊技制御情報:変動表示ゲーム情報
を含む)等に関する記憶内容を保持する。
【0064】図3は、本発明の実施の形態の遊技機(パ
チスロ機)が備えているリール4に表記される図柄の配
列図である。
【0065】図3に示すように、本実施形態では、左リ
ール4aの配列番号0、6に位置する「黒7」、左リー
ル4aの配列番号1、10に位置する「白7」、左リー
ル4aの配列番号2、8、11、13、18に位置する
「王冠」、左リール4aの配列番号3、7、12、1
5、19に位置する「剣の刺さったプラム」(以下、単
にプラムと称する)、左リール4aの配列番号4に位置
する「人の顔を模倣したキャラクタ」(以下、BARと
称する)、左リール4aの配列番号5、14、16、1
7に位置する「スイカ」、左リール4aの配列番号9、
20に位置する「チェリー」の7種類の図柄が所定の規
則に従ってリール上に配置されている。そして、リール
4a、4b、4cを停止させたときに、有効ライン上に
停止された図柄が図4に示す成立図柄列のいずれかを形
成していれば対応する入賞が獲得される。
【0066】図4は、本発明の実施の形態の遊技機(パ
チスロ機)の入賞種類、各入賞に対応する図柄組合せ態
様及び入賞内容との説明図である。
【0067】本実施の形態の遊技機では、通常遊技状態
において、「ビッグボーナス(BB)入賞」、「レギュ
ラーボーナス(RB)入賞」、「リプレイ入賞」、「小
役入賞(チェリー、スイカ、王冠)」又は「ハズレ」の
いずれかが内部抽選によって当選される。
【0068】BB入賞は、「黒7、黒7、黒7」、「白
7、白7、白7」、「BAR、BAR、BAR」が有効
ライン上に停止表示された場合に確定される入賞で、メ
ダルが15枚払い出されるとともにBB状態が発生す
る。
【0069】RB入賞は、「黒7、黒7、BAR」、
「白7、白7、BAR」が有効ライン上に停止表示され
た場合に確定される入賞で、メダルが15枚払い出され
るとともにRB状態が発生する。
【0070】リプレイ入賞は、「プラム、プラム、プラ
ム」が有効ライン上に停止表示された場合に確定される
入賞で、リール停止後にリプレイゲームが行われる。こ
のリプレイゲームでは、今回のメダル賭数が次回ゲーム
に持ち越されるので、メダルを新たにベットしなくとも
ゲームを開始することができる。
【0071】小役入賞は、「スイカ、スイカ、スイ
カ」、「王冠、王冠、王冠」、「チェリー、ANY、A
NY」(「ANY」部分はどんな図柄であってもよい)
の何れかが有効ライン上に停止表示されることにより確
定される入賞で、小役入賞の種類に対応する枚数のメダ
ルが払い出される。例えば、「スイカ、スイカ、スイ
カ」のときは10枚、「王冠、王冠、王冠」のときは8
枚、「チェリー、ANY、ANY」のときは2枚のメダ
ルが払い出される。
【0072】また、JACイン入賞とは、BBの小役ゲ
ームにおいて「プラム、プラム、プラム」が有効ライン
上に停止表示された場合に確定される入賞で、2枚のメ
ダルが払い出されるとともに、1枚だけメダルをベット
して高確率で「プラム、プラム、プラム」が有効ライン
(例えば、中段ライン)上に停止表示されるように停止
制御されるJACゲームが開始される。なお、BBの小
役ゲームにおいてJACイン入賞となった場合には、1
2回のJACゲームが終了するか又は8回のJAC入賞
が獲得されるまでJACゲームは継続する。
【0073】JAC入賞とは、JACイン入賞により開
始されるJACゲームにおいて、メダルを1枚ベットし
たときに「プラム、プラム、プラム」が有効ライン(例
えば、中段ライン)上に停止表示された場合に確定され
る入賞で、15枚のメダルが払い出される。ただし、J
ACゲーム中は「プラム、プラム、プラム」が有効ライ
ン上に停止表示されてもリプレイ入賞とはならずリプレ
イゲームは行われない。
【0074】本実施形態の遊技機においては、遊技制御
装置50によりリールの停止制御が行われ、遊技者がリ
ール停止ボタン7a、7b、7cを操作したタイミング
から最大4コマ進んだ位置でリール4を停止させること
ができる。このため、遊技者がリール停止ボタン7a、
7b、7cを操作したタイミングで有効ライン上にある
図柄とそれ以降の4コマの中にフラグが成立した入賞に
対応する図柄があれば、その図柄が強制的に有効ライン
上に引き込まれて停止表示される。つまり、連続する5
コマの中に必ず存在する図柄は、遊技制御装置50によ
る停止制御(引き込み制御)によって有効ライン上に停
止表示させることができる。このため、フラグが成立し
たときにはどのようなタイミングで停止操作を行って
も、このような図柄で形成される入賞を獲得することが
できる。但し、別の有効ラインでフラグが成立していな
い図柄によって形成される入賞が発生する場合にはこの
限りでない。
【0075】例えば、図3に示す図柄配列図では「プラ
ム」は連続する5コマの中に必ず存在するので、リプレ
イ入賞はリプレイフラグが成立すると必ず獲得すること
ができる。ただし、遊技者が変則押し(例えば、中→右
→左)をした場合等にリール停止制御が正常に機能しな
くなる場合は賞を獲得することができない場合がある。
【0076】一方、小役入賞およびリプレイ入賞以外の
入賞は、特定の図柄を狙って停止ボタン7a〜7dを操
作(目押し操作)しなければ、遊技制御装置50による
停止制御が行われても必ずしも獲得することはできな
い。例えば、BB入賞のフラグが成立して、有効ライン
上に「白7」を停止表示させる場合について説明する。
まず、第1リール(左リール)4aには、点線L1で囲
まれる図柄(配列番号1に対応する「白7」、配列番号
2に対応する「王冠」、配列番号3に対応する「プラ
ム」、配列番号4に対応する「BAR」、配列番号5に
対応する「スイカ」)の何れかを有効ライン上に停止さ
せるタイミングでリール停止ボタン7aを操作すれば、
配列番号1に対応する「白7」が有効ライン上に停止す
る。または、点線L2で囲まれる図柄(配列番号10に
対応する「白7」、配列番号11に対応する「王冠」、
配列番号12に対応する「プラム」、配列番号13に対
応する「王冠」、配列番号14に対応する「スイカ」)
の何れかを有効ライン上に停止させるタイミングでリー
ル停止ボタン7aを操作すれば配列番号10に対応する
「白7」が有効ライン上に停止する。しかし、前述した
以外の図柄でリール停止ボタン7aを操作しても「白
7」の図柄を有効ライン上に停止表示させることはでき
ない。
【0077】また、小役の入賞フラグが成立したときに
は、特定の停止順で遊技者がリールの停止操作をした場
合にのみ、この小役に対応する図柄が停止し、小役入賞
を獲得することができる。一方、特定の停止順以外で遊
技者が停止操作をした場合には小役が成立せずに、この
小役の入賞フラグは消滅するようになっている。
【0078】同様に、第2リール(中リール)4aには
点線Cで囲まれる図柄の何れかを有効ライン上に停止さ
せるタイミングでリール停止ボタン7bを操作すれば配
列番号15に対応する「白7」が有効ライン上に停止
し、第3リール(右リール)4aには点線Rで囲まれる
図柄の何れかを有効ライン上に停止させるタイミングで
リール停止ボタン7cを操作すれば配列番号5に対応す
る「白7」が有効ライン上に停止する。このような目押
し操作を行うことによって「白7」を有効ライン上に3
つ停止表示させることができ、BB入賞を獲得すること
ができる。
【0079】図5は、本実施形態の遊技機(パチスロ
機)における遊技状態の状態遷移図である。
【0080】遊技状態は通常状態、BB状態、RB状態
の3つに大別される。通常状態においては、遊技者によ
る所定数(通常1〜3枚)の遊技媒体(本実施の形態で
はメダルであるが、遊技球を用いてもよい)の投入操
作、あるいはクレジットからの賭けボタン操作(ベット
操作)に基づく賭数の入力後、スタートレバー6を操作
することによってリールが回転して可変表示ゲームが開
始すると共に、ゲーム毎に内部抽選が行われる。
【0081】遊技者がスタートレバー6を操作して、直
ちにリールが回転を開始しない場合があり、この時間を
「ウェイトタイム」という。この「ウェイトタイム」
は、連続して遊技がされた結果、遊技者が過剰に遊技価
値を消費しないように、所定時間内の実行可能ゲーム数
を制限するために設けられているものである。
【0082】そして、この遊技機には、ゲームの実行に
関連して各種入賞に当選するか否かの抽選を予め行う機
能(内部抽選機能)が備えられており、スタートレバー
6の操作によって、内部抽選用の乱数に基づいて内部抽
選が行われる。この内部抽選に当選した場合に入賞フラ
グが立てられ、所定の入賞役(入賞態様)の発生が許可
される。すなわち、内部抽選に当選し、入賞フラグが立
てられた場合に限り、所定の図柄が有効ライン上に停止
して入賞態様を形成することを許可され、極力入賞を獲
得できるようにリール制御が行われる。このように、内
部抽選によって、BB入賞、RB入賞、小役入賞、リプ
レイ入賞、JAC入賞、ハズレの何れかが決定される。
【0083】すなわち、可変表示ゲームでは、遊技者の
停止操作によって狙った図柄が確実に停止するのではな
く、遊技機の制御手段の制御処理で許可された図柄の組
み合わせのみが遊技者の操作により停止可能に構成され
ており、遊技制御手段50が、例えばスタートレバー操
作をきっかけとするタイミングで乱数を抽出し、その乱
数を判定した結果に基づいて何れかの入賞役(入賞フラ
グ)の発生を許可するか否かを決定する処理を行い、こ
うした決定に基づく図柄の組み合わせのみが遊技者の操
作により停止可能となっている。
【0084】BB入賞とは、高確率で小役入賞を獲得し
やすい小役ゲームと高確率でJAC入賞を獲得しやすい
JACゲームとを所定の回数遊技できるビッグボーナス
(BB)状態を発生させる入賞態様である。RB入賞と
は、高確率でJAC入賞を獲得しやすいJACゲームを
所定の回数遊技できるレギュラーボーナス(RB)状態
を発生させる入賞態様である。小役入賞とは、比較的少
量(例えば10枚以下)のメダルが払い出されるのみの
入賞態様である。リプレイ入賞とは、メダルをベットす
ることなく再度ゲームが可能となる入賞態様である。J
AC入賞とは、1枚のメダルをベットするだけで比較的
多数(例えば15枚)のメダルが払い出される入賞態様
である。特に、BB入賞やRB入賞は、遊技者に有利な
特別遊技状態(BB状態、RB状態)を導出する特定入
賞と称される。この特別遊技状態では、小役入賞に比較
して大量(例えば、100枚以上)の遊技媒体の獲得が
期待できる。
【0085】そして、リールの回転(図柄の可変表示)
は、遊技者が各リールに対応して各々備えられたリール
停止ボタン7a〜7dを操作することにより又は一定時
間後自動的に、各リールの回転を順次停止して、停止表
示態様が確定する。そして、リールが停止した際に、前
記賭数に応じて有効化された有効ライン上に形成された
図柄の組合せ態様が、予め定められた所定の組合せ態様
(入賞態様)となった場合に入賞が確定し、入賞種類に
対応して利益(遊技媒体)が遊技者に付与される。
【0086】具体的には、通常状態での内部抽選の結
果、BB入賞のフラグが成立すると、停止表示態様が所
定の図柄組合せ態様(例えば「白7、白7、白7」)と
なることにより遊技状態はBB状態となり、ビッグボー
ナスゲーム(小役ゲーム+JACゲーム)が開始され
る。BB状態でビッグボーナスゲームの終了条件が成立
した後は通常状態に移行し、通常ゲームが再開される。
【0087】また、通常状態での内部抽選の結果、RB
入賞のフラグが成立すると、停止表示態様が所定の図柄
組合せ態様(例えば「白7、白7、BAR」)となるこ
とにより遊技状態はRB状態となり、レギュラーボーナ
スゲーム(JACゲーム)が開始される。RB状態で所
定回数のJACゲームが終了された後は通常状態に移行
し、通常ゲームが再開される。
【0088】内部抽選によりRB入賞やBB入賞等の特
定入賞に当選した場合には、そのゲームで入賞態様が形
成されなくても、可変表示ゲームを実行した結果、ハズ
レあるいは小役の図柄停止状態となるときに通常では出
現しない予め定められた組合せ態様(リーチ目)を形成
させる。このリーチ目の停止態様が出現することによっ
て、遊技者にビッグボーナス等の特定入賞のフラグが成
立(特定入賞に当選)したことを報知し、遊技者は以降
の可変表示ゲームでビッグボーナス等の図柄を真剣に揃
えるようにする。
【0089】一方、内部抽選に当選しなかった場合(入
賞フラグ不成立)は、遊技者がいかなるタイミングでリ
ールの停止操作を行っても、所定の図柄が有効ライン上
に停止して入賞態様を形成しないようにリール制御が行
われる。したがって、ビッグボーナス等のフラグが成立
していなければ、遊技者がビッグボーナス等の図柄を狙
って停止させようとしても、ビッグボーナス等の図柄で
停止することはない。
【0090】すなわち、いつでもリール停止操作のタイ
ミングが合えば入賞態様を形成することができるという
ものではなく、前記内部抽選に当選した上でリール停止
操作のタイミングが合ったときに限り所定の入賞態様が
形成されるようになっている。このように内部抽選結果
に基づいてリールの停止制御を行うことにより、内部抽
選の結果通りに遊技結果を制御することがある程度可能
となる。
【0091】また、本実施の形態の遊技機で、遊技者を
アシストする遊技状態(AT状態)を有するように構成
してもよい。このAT状態では小役の入賞フラグが成立
したこと及び入賞フラグの成立した小役の種類を遊技者
に報知して、遊技者が小役を取りこぼさないようにす
る。また、AT状態で、小役を導出する特定の停止順を
遊技者に報知するようにしてもよい。
【0092】また、主ゲームを構成する3つのリール以
外に別個に設けられた補助表示装置5によって主ゲーム
に関わる補助ゲームを演出するようにした遊技機も提案
されている。例えば、補助表示装置5でさまざまな演出
表示を行う補助ゲームを行う。また、主ゲームを構成す
る3つのリール以外に、入賞種類を示唆する図柄の配置
された第4のリールを設け、第4のリールを変動表示さ
せるようにした補助ゲームを行うものも提案されてい
る。これらの補助ゲームによって、リールで行われる主
ゲームでは表現できない興趣性の高い演出ゲームを行う
ことができる。また、リールを停止表示させたときに特
定の入賞態様(特定入賞となる図柄組合せ態様)を形成
できなくても、同時に行われていた補助ゲームで特定の
結果を導出することで、特定入賞のフラグが成立したこ
とを遊技者に報知することができる。また、遊技者がリ
ールの停止表示態様として形成されるリーチ目を把握し
ていなくても、補助ゲームの結果により特定入賞のフラ
グ成立を知ることができるので、遊技者が遊技に対して
不公平感を感じることが少なくなる。
【0093】さらに、補助ゲームにおいてより興趣性の
高い演出を行わせるために、複数の途中態様を用意して
演出態様を段階的に発展させ、最終的に内部抽選の結果
に応じた演出態様を導出するようにしてもよい。
【0094】図6は、ビッグボーナスゲームの状態遷移
図である。
【0095】所定の図柄組合せ態様(例えば「白7、白
7、白7」)が有効ライン上に停止されBB入賞が発生
すると、通常ゲーム時に比べて高い確率で小役入賞を獲
得できる小役ゲーム状態となる。この小役ゲーム状態に
おける遊技は通常状態と同様に進行され、例えばメダル
を3枚投入して、有効ライン上に「スイカ、スイカ、ス
イカ」の図柄列が停止表示された場合にはメダルが10
枚払い出され、有効ライン上に「王冠、王冠、王冠」の
図柄列が停止表示された場合にはメダルが8枚払い出さ
れ、有効ライン上に「チェリー、ANY、ANY」
(「ANY」部分はどんな図柄であってもよい)の図柄
列が停止表示された場合にはメダルが2枚払い出され
る。
【0096】そして、小役ゲーム状態において、例えば
「プラム、プラム、プラム」の図柄列が有効ライン上に
停止表示された場合にJACインとなり、2枚のメダル
が払い出されるとともに、小役ゲームが一時中断され高
確率でJAC入賞を獲得できるJACゲーム状態とな
る。なお、小役ゲーム中に特定の図柄が有効ライン上に
停止表示された場合にJACインとなり即座にJACゲ
ームに移行するのではなく、リール装置4とは別に設け
られた補助表示装置5でJACインに関するゲームを行
い、そのゲーム結果に基づいてJACゲームが発生する
ようにしてもよい。
【0097】JACゲーム状態では、メダルの賭数は1
枚とされ、この1ベットに対応する有効ライン(例え
ば、中段横ライン)上に「プラム、プラム、プラム」の
図柄列が停止表示されるとJAC入賞となりメダルが1
5枚払い出される。このJACゲームは最大12回まで
実行可能となっており、12回目のJACゲームが終了
すると小役ゲームが再開する。但し、JACゲームが1
2回に達する前にJAC入賞が8回獲得された場合に
は、8回目のJAC入賞を以てJACゲームは終了さ
れ、小役ゲームが再開する。
【0098】また、BB中の小役ゲームは、最大30回
まで実行可能となっており(JACインしたゲームは含
み、JACインした後のJACゲームは含まない)、小
役ゲームが30回消化された時点でBBゲームは終了と
なる。但し、小役ゲームが30回消化されるまでに3回
JACインした場合には、3回目のJACインによるJ
ACゲームの終了を以て当該BBゲームは終了となる。
そこで、遊技者は、所定回数の小役ゲームを消化するま
では、有効ライン上に「プラム、プラム、プラム」の図
柄列が停止表示されないように(3回目のJACゲーム
が行われないように)する、いわゆる「リプレイ外し」
を行う。
【0099】ちなみに、RB入賞は、所定の図柄組合せ
態様(例えば「白7、白7、BAR」)が有効ライン上
に停止されRBが発生すると同時にJACインとなり、
このJACインにより15枚のメダルが払い出されると
ともに、高確率でJAC入賞を獲得できるJACゲーム
が開始する。そして12回目のJACゲームが終了する
か、またはJACゲームが12回に達する前にJAC入
賞を8回獲得するとRBは終了して、通常状態に移行す
る。
【0100】図7は、本発明の実施の形態の遊技機(パ
チスロ機)の、共通リール停止ボタン7dによってリー
ルを停止させる順序を設定する処理のフローチャートで
ある。この停止順序設定処理は、リール停止ボタン7a
〜7cが操作されたことを検出すると、遊技制御装置5
0において行われる。
【0101】前述したように、共通リール停止ボタン7
dは、予め設定された順序でリール4a、4b、4cを
停止するものであるが、図7に示す停止順序設定処理で
は、前回の変動表示ゲームにおいてリール停止ボタンを
操作した順序(リールが停止した順序)が、共通リール
停止ボタン7dの操作でリールが停止する順序として設
定される。
【0102】遊技制御装置50(CPU51)は、変動
表示ゲームにおいてリール停止ボタン7a〜7cが操作
された順序を監視している。そして、リール停止ボタン
7a〜7cが何番目に操作されたの情報をRAM53に
書き込んで記憶する(S101)。
【0103】続いて、全てのリールが停止したかを判定
して(S102)、全リールが停止状態になれば、リー
ルの停止順序が確定したものと判断して、RAM53に
記憶されたリール停止ボタン7a〜7cの操作順序を確
定して、共通リール停止ボタン7dの操作によるリール
停止順序として設定する(S103)。なお、リール停
止順序の設定内容はRAM53に記憶保持され、設定が
変更されない限り、次回以降の変動表示ゲームにおいて
も、共通リール停止ボタン7dが操作されるとこの設定
順序によってリールが停止する。
【0104】一方、未だ停止していないリールがある
(少なくとも一つのリールが回転している)状態である
場合には(S102でNO)、リールの停止順序は確定
していないと判断して、この停止順序設定処理を終了す
る。
【0105】以上、遊技機が3つのリールを有する場合
に、停止順序の組合せは6通りになる。この6通りの何
れの順序でリール停止ボタン7a〜7c(個別操作手
段)が、前回操作されたかによって、停止順序設定処理
において共通リール停止ボタン7d(共通操作手段)の
操作によるリールの停止順序を設定する方法について説
明したが、ベット後に、リール停止ボタン7a〜7c
(個別操作手段)で操作順序を入力し、このリール停止
ボタン7a〜7cの操作順序を記憶して、スタートレバ
ーの操作で操作順序を確定するように構成することもで
きる。
【0106】また、特定の停止順序を定めない場合も設
定できるようにすることもできる。すなわち、特定の停
止順序を定めずに、6通りのリールの停止順序を乱数的
に又は順次選択して、共通リール停止ボタン7dの操作
によるリールの停止順序を定めることができる。停止順
序によって賞態様が形成される場合には、遊技者は適正
な停止順序を予想して停止操作をする。又は、予想する
なく適当な順序で停止操作をして、適正な停止順序を探
すなどの遊技方針をとる。このとき無作為な順序での停
止操作を行って、適正な停止順序を探す遊技方針を立て
た遊技者がいた場合に、人手によっては困難な無作為な
順序での停止操作を実現するものである。なお、BBフ
ラグや、RBフラグなどの特別な入賞フラグが成立して
いる場合を除けば、適当な停止操作でも遊技者は特段の
不利益を受けることはないので、適当な操作順序の演出
により通常遊技の退屈な時間に無作為な順序の停止操作
という演出として行うこともできる。
【0107】また、表示窓部20の上方に設けられてい
る補助表示装置5に停止順序設定処理において設定する
停止順序又は設定された停止順序に関する情報を表示し
て、設定する停止順序又は設定された停止順序に関する
情報を遊技者に報知する。
【0108】図8は、本発明の実施の形態の遊技機(パ
チスロ機)の、共通リール停止ボタン7dによってリー
ルを停止させる処理のフローチャートである。この自動
停止処理は共通リール停止ボタン7dが操作されたこと
を検出すると、遊技制御装置50において行われる。
【0109】遊技制御装置50(CPU51)は、共通
リール停止ボタン7dが操作されたことを検出すると、
前述した停止順序設定処理においてRAM53に記憶さ
れたリール停止順序を読み出す(S111)。そして、
読み出した情報に従った順序でリール4a、4b、4c
を順次停止する。
【0110】具体的には、始めに停止すべきリールを停
止する第一停止操作処理を実行する(S112)。この
第一停止操作処理は、始めに停止すべきリールに対応す
るリール停止スイッチからの信号が検出されたと同様の
処理をCPU51に行わせて、始めに停止すべきリール
の回転を停止させるものである。
【0111】そして、第二停止操作ウェイト処理(S1
13)を実行して、第二停止操作処理(S114)がす
ぐに行われないようにして、遊技者が停止図柄を認識す
る時間を確保している。この第二停止操作ウェイト処理
(後述する第三ウェイト処理も同様)は所定時間のタイ
マを起動するか、所定時間(所定回数)のウェイト処理
によって構成する。
【0112】そして、次に停止すべきリールを停止する
第二停止操作処理を実行して(S114)、2番目に停
止すべきリールに対応するリール停止スイッチからの信
号が検出されたと同様の処理をCPU51に行わせる。
その後、第三停止操作ウェイト処理(S115)を実行
して、第三停止操作処理(S116)がすぐに行われな
いようにする。
【0113】そして、最後に停止すべきリールを停止す
る第二停止操作処理を実行して(S116)、3番目に
停止すべきリールに対応するリール停止スイッチからの
信号が検出されたと同様の処理をCPU51に行わせ
る。
【0114】このように、遊技者が共通リール停止ボタ
ンによって、最初のリールの停止操作を行えば、2番
目、3番目のリールの停止操作は自動的に行われ、1番
目、2番目、3番目とリールは順に自動的に停止する。
このとき、自動で行われる停止操作のタイミングは、予
め定められた所定の値(例えば、制御上とりうる最小
値、遊技者が停止順序を十分に認識できる時間、停止態
様を確認して遊技者が自動操作をキャンセル可能な時間
など)としてもよい。具体的には以下の通りである。
【0115】この第二停止操作ウェイト処理のウェイト
時間(第二ウェイト時間)と、第三ウェイト処理のウェ
イト時間(第三ウェイト時間)とは、遊技者が停止した
図柄を確認できる時間とすることができる。すなわち、
第二ウェイト時間と第三ウェイト時間とを等しい時間
(例えば500ミリ秒)とする。
【0116】また、第二ウェイト時間と第三ウェイト時
間とを、前回のリール停止ボタン操作時の操作間隔で設
定してもよい。すなわち、第二ウェイト時間には第一の
リール停止操作と第二のリール停止操作との間隔を、第
三ウェイト時間には第二の停止操作と第三の停止操作と
の間隔を設定する。具体的には、第一のリール停止操
作、第二のリール停止操作及び第三のリール停止操作の
操作された時刻を記憶して、各操作間の時間を導出して
記憶する。又は、第一のリール停止操作によってタイマ
を起動して第二のリール停止操作までの時間を計測し、
第二のリール停止操作によってタイマを起動して第三の
リール停止操作までの時間を計測して、各々計測された
時間を記憶する。
【0117】また、第三ウェイト時間を第二ウェイト時
間より長い時間(例えば、第二ウェイト時間を500ミ
リ秒、第三ウェイト時間を1000ミリ秒)とする。こ
のように、第三ウェイト時間を第二ウェイト時間より長
い時間とすると、第一停止リールと第二停止リールとで
どのような図柄組合せが生じているかを認識することが
できる。なお、二つのリールが賞態様を導出する組み合
わせで停止した場合(いわゆるリーチ状態)にのみ、第
三ウェイト時間を第二ウェイト時間より長い時間とする
ように構成してもよい。このように、リーチ状態が発生
したことを検出した場合にのみ第三ウェイト時間を第二
ウェイト時間より長い時間とすると、遊技者が停止した
図柄を確実に認識することができる。
【0118】また、リーチ状態が発生すると第三ウェイ
ト時間をリールが自動停止する時間より長い時間に設定
してもよい。すなわち、リールが自動停止する前に、第
三停止操作は自動的には行われない(第三停止操作処理
が実行されない)。その間、遊技者は、共通リール停止
ボタン7dの操作又は回転しているリールに対応するリ
ール停止ボタンの操作によって、最後のリールを停止さ
せることができる。
【0119】また、自動的なリールの停止はリーチ状態
の検出(最終リールを残して二つのリールが停止)や、
所定のフラグの成立(スタートレバーON直後)などで
解除して、最終リールは遊技者の操作によって停止する
ように構成してもよい。
【0120】なお、遊技者がスタートレバー6を操作し
てもリールの回転が開始しないウェイトタイム中に共通
リール停止ボタン7dが操作されると、リールの停止操
作を予約して、ウェイトタイム経過後に、所定の停止順
序に従って1番目のリールから自動的にリールを停止す
るようにしてもよい。
【0121】また、自動停止処理はモード切替SW(状
態切替手段)によって動作/非動作を切り替えてもよ
い。例えば、共通リール停止ボタン(共通操作手段)7
dの操作態様(例えば、長押しする)によって、自動停
止処理が機能するようにする。
【0122】また、表示窓部20の上方に設けられてい
る補助表示装置5に自動停止処理の状態に関する情報を
表示して、自動停止処理の進行状況及びリールが自動停
止する順序順序に関する情報を遊技者に報知する。
【0123】このように図7、図8に示す実施の形態で
は、表示状態が変化可能な複数のリール4a〜4cを有
し、複数のリールの表示結果が導出表示されることによ
って一ゲームが終了し、複数のリールの表示結果が所定
の表示態様となった場合に所定の入賞が発生する遊技機
において、複数のリールに共通した操作手段であって複
数のリールの表示結果を導出表示させるためのリールを
停止する操作を行う共通リール停止ボタン7dとを備
え、共通リール停止ボタン7dによる表示結果の導出順
序を設定する設定手段と、共通リール停止ボタン7dの
操作に基づいて設定された順序でリール4a〜4cを停
止制御を行い、リール4a〜4cの表示結果としての停
止図柄を導出表示させる停止制御手段とを、遊技制御装
置50(CPU51)によって構成したので、停止順序
に関わる遊技者の単純な操作ミスにより遊技者が損害を
被ることを効果的に防止することができる。
【0124】また、共通リール停止ボタン7dは、各リ
ール4a〜4cを個別に停止して、表示結果を個別に導
出表示させるための操作を行うリール停止ボタン7a〜
7cとは別に設けられているので、臨機応変な停止操作
を行えると共に、停止順序に関わる遊技者の単純な操作
ミスにより遊技者が損害を被ることを効果的に防止する
こともできる。
【0125】また、遊技制御装置50は、前回のゲーム
におけるリール停止ボタン7a〜7cの操作に基づい
て、表示結果の導出順序を設定するので、停止順序の設
定操作を容易に行うことができる。
【0126】また、遊技制御装置50は、共通リール停
止ボタン7dの1回の操作によって、複数のリールの停
止制御を順次行い、表示結果としての停止図柄を導出す
るので、停止順序に関わる遊技者の操作ミスを極めて効
果的に防止することができる。
【0127】図9は、本発明の実施の形態の遊技機(パ
チスロ機)の、共通リール停止ボタン7dによってリー
ルを停止させる処理のフローチャートである。図9に示
すリール自動停止処理は、図8において前述した例と異
なり、二つのリールのみが自動的に停止して、最後に停
止すべき一つのリールは遊技者の操作によって停止する
ものである。
【0128】遊技制御装置50(CPU51)は、共通
リール停止ボタン7dが操作されたことを検出すると、
前述した停止順序設定処理においてRAM53に記憶さ
れたリール停止順序を読み出す(S121)。そして、
読み出した情報に従った順序でリール4a、4b、4c
を順次停止する。
【0129】具体的には、始めに停止すべきリールを停
止する第一停止操作処理を実行する(S122)。この
第一停止操作処理は、始めに停止すべきリールに対応す
るリール停止スイッチからの信号が検出されたと同様の
処理をCPU51に行わせて、始めに停止すべきリール
の回転を停止させるものである。
【0130】そして、第二停止操作ウェイト処理(S1
23)を実行して、第二停止操作処理(S124)がす
ぐに行われないようにして、遊技者が停止図柄を認識す
る時間を確保している。この第二停止操作ウェイト処理
(後述する第三ウェイト処理も同様)は所定時間のタイ
マを起動するか、所定時間(所定回数)のウェイト処理
によって構成する。
【0131】そして、次に停止すべきリールを停止する
第二停止操作処理を実行して(S124)、2番目に停
止すべきリールに対応するリール停止スイッチからの信
号が検出されたと同様の処理をCPU51に行わせる。
【0132】その後、遊技者は、共通リール停止ボタン
7d又は回転しているリールに対応するリール停止ボタ
ンの操作によって、最後のリールを停止させることがで
きる。
【0133】このように図9に示す実施の形態では、複
数のリールの停止操作(表示結果の導出操作)には、最
後に停止して表示結果が導出されるリールの停止制御を
含まず、共通リール停止ボタン7dの一回の操作によっ
ては最後のリールは停止しないので、最終停止タイミン
グを遊技者自らが決定できると共に、停止順序に関わる
遊技者の操作ミスを極めて効果的に防止することができ
る。
【0134】図10は、本発明の実施の形態の遊技機
(パチスロ機)の、共通リール停止ボタン7dによって
リールを停止させる処理のフローチャートである。図1
0に示すリール自動停止処理は、図8において前述した
例と異なり、リールの停止順序は予め設定した順序によ
るが、リールの停止タイミングは遊技者の操作によるも
のである。
【0135】遊技制御装置50(CPU51)は、共通
リール停止ボタン7dが操作されたことを検出すると、
予め設定された停止順序に従って、遊技者が共通リール
停止ボタン7dを操作したタイミングでリール4a、4
b、4cを順次停止する。
【0136】具体的には、遊技制御装置50(CPU5
1)は、共通リール停止ボタン7dが操作されたことを
検出すると(S131)、前述した停止順序設定処理に
おいてRAM53に記憶されたリール停止順序を読み出
す(S132)。そして、始めに停止すべきリールを停
止する第一停止操作処理を実行する(S133)。この
第一停止操作処理は、始めに停止すべきリールに対応す
るリール停止スイッチからの信号が検出されたと同様の
処理をCPU51に行わせて、始めに停止すべきリール
の回転を停止させるものである。
【0137】そして、さらに、共通リール停止ボタン7
dの操作が検出されると(S134)、次に停止すべき
リールを停止する第二停止操作処理を実行して(S13
5)、2番目に停止すべきリールに対応するリール停止
スイッチからの信号が検出されたと同様の処理をCPU
51に行わせる。
【0138】そして、さらに、共通リール停止ボタン7
dの操作が検出されると(S136)、最後に停止すべ
きリールを停止する第二停止操作処理を実行して(S1
37)、3番目に停止すべきリールに対応するリール停
止スイッチからの信号が検出されたと同様の処理をCP
U51に行わせる。
【0139】このように、共通リール停止ボタン7dを
3回操作すると、所定の順序(例えば「左」「中」
「右」)でリールが停止するので、遊技者がリールの停
止順序を誤ることはないが、遊技者が自由に停止タイミ
ングを選択することができる。
【0140】このように図10に示す実施の形態では、
遊技制御装置50は、リール停止ボタン7a〜7cによ
る操作毎に停止制御されて表示結果が導出されるリール
4a〜4cを設定された順序に従って順次切り替えるの
で、何れの可変表示部においても、遊技者が自ら停止タ
イミングを決定できると共に、停止順序に関わる遊技者
の操作ミスを極めて効果的に防止することができる。
【0141】図11は、本発明の実施の形態の遊技機
(パチスロ機)の、共通リール停止ボタン7dによって
リールを停止させる順序を設定する処理のフローチャー
トである。図11に示すリール自動停止処理は、図7に
おいて前述した例と異なり、所定条件が成立すると適正
な停止順序を設定するものである。
【0142】遊技制御装置50(CPU51)は遊技状
態を監視している(S141)。そして、所定の遊技条
件(例えば、「白7」が揃ったことによるBB状態)と
なると、リプレイフラグが立っているかを確認する(S
142)。そして、リプレイフラグが立っていれば適正
停止順序を設定する(S143)。すなわち、BB状態
で所定回数(例えば20回)の小役ゲームを消化するま
では、3回目のJACゲームが行われないように(有効
ライン上に「プラム、プラム、プラム」の図柄列が停止
表示されないように)する、いわゆる「リプレイ外し」
ができるようなリールの停止順序を設定する。なお、ス
テップS141で監視される遊技条件には、ビッグボー
ナス(BB)やチャンスタイム(CT)などの遊技状態
や、所定の稼動量、遊技結果(技量、獲得遊技価値(又
は損失遊技価値))があり、これらの条件によって、適
正停止順序を遊技者に教示するか否かが定められる。
【0143】一方、所定の遊技条件でなかったら(ステ
ップS141で”NO”)、リール停止ボタン7a〜7
cが操作された順序を監視して、その順序をRAM53
に書き込むリール停止順序監視処理を行う(S14
4)。そして、全てのリールが停止したかを判定して
(S145)、全リールが停止状態になれば、リールの
停止順序が確定したものと判断して、RAM53に記憶
されたリール停止ボタン7a〜7cの操作順序を確定し
て、共通リール停止ボタン7dの操作によるリール停止
順序として設定する(S146)。
【0144】このように図11に示す実施の形態では、
遊技制御装置50は、遊技において所定条件が成立する
と、適正な停止順序を設定するので、誤った設定により
遊技者が利益を喪失することを防止することができる。
【0145】また、遊技制御装置50は、遊技において
所定条件が成立した場合に、無作為な停止順序を設定す
るようにしてもよい。このようにすれば、設定が固定化
されることで遊技者が利益を喪失することを防止するこ
とができる。また、無作為な停止順序に対する興趣を向
上させることができる。
【0146】今回開示した実施の形態は、全ての点で例
示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記
した発明の説明ではなくて特許請求の範囲によって示さ
れ、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全
ての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の遊技機の構成を示す正
面図である。
【図2】 同じく制御系の一部を示すブロック図であ
る。
【図3】 同じくリールの図柄の配列図である。
【図4】 同じく入賞態様を示す説明図である。
【図5】 同じく遊技状態の状態遷移図である。
【図6】 同じくビッグボーナスゲームの状態遷移図で
ある。
【図7】 同じくリール停止順序設定処理のフローチャ
ートである。
【図8】 同じくリールの自動停止処理のフローチャー
トである。
【図9】 同じくリールの自動停止処理のフローチャー
トである。
【図10】 同じくリール停止処理のフローチャートで
ある。
【図11】 同じくリール停止順序設定処理のフローチ
ャートである。件が
【符号の説明】
4a、4b、4c リール(可変表示装置) 5 補助表示装置 6 スタートレバー 7a、7b、7c リール停止ボタン 7d リール停止ボタン 50 遊技制御装置(メイン制御装置) 60 演出制御装置(サブ制御装置) 100 スロットマシン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示状態が変化可能な複数の可変表示部
    を有する可変表示装置を有し、前記複数の可変表示部の
    表示結果が導出表示されることによって一ゲームが終了
    し、前記複数の可変表示部の表示結果が所定の表示態様
    となった場合に所定の入賞が発生する遊技機において、 前記複数の可変表示部に共通の操作手段として設けられ
    るとともに、前記複数の可変表示部の表示結果を導出表
    示させるための操作を行う共通操作手段と、 前記共通操作手段による表示結果の導出順序を設定する
    設定手段と、 前記可変表示部を、前記共通操作手段の操作に基づい
    て、前記設定手段によって設定された順序で停止制御を
    行うことにより表示結果を導出表示させる停止制御手段
    と、を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記共通操作手段は、各可変表示部の表
    示結果を個別に導出表示させるための操作を行う個別操
    作手段とは別に備えられていることを特徴とする請求項
    1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記設定手段は、前記個別操作手段の操
    作に基づいて、表示結果の導出順序を設定することを特
    徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記設定手段は、所定のゲームにおける
    前記個別操作手段の操作順序に基づいて、表示結果の導
    出順序を設定することを特徴とする請求項3に記載の遊
    技機。
  5. 【請求項5】 前記停止制御手段は、前記共通操作手段
    の1回の操作によって、複数の可変表示部の停止制御を
    順次行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一
    つに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記複数の可変表示部の表示結果の導出
    操作には、最後に表示結果が導出される可変表示部に関
    する表示結果の停止制御を含まないことを特徴とする請
    求項5に記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記停止制御手段は、前記共通操作手段
    による操作毎に停止制御される可変表示部を前記設定手
    段で設定された順序に従い切替可能としたことを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれか一つに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記設定手段は、遊技において所定条件
    が成立すると、適正な停止順序を設定することを特徴と
    する請求項1乃至7のいずれか一つに記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 前記設定手段は、無作為な停止順序の設
    定が可能であることを特徴とする請求項1乃至7のいず
    れか一つに記載の遊技機。
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