JP4056630B2 - Icカードとその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICチップをカード基材に直接実装するICカード及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のICカードは、例えば、接触式ICカードを例にとると、ICモジュールをカード基材に実装するようにして製造していた。ICモジュールは、基板の一方の面に端子が形成され、他方の面にICチップが接着されており、ワイヤボンディング方式又はフリップチップ方式によって、ICチップのパッドと端子とが電気的に接続され、ICチップ及び結線部を樹脂によって覆ったものである。一方、カード基材は、このICモジュールが装填できる凹部が予めザグリ加工又は射出成型等によって形成されている。そして、カード基材の凹部に、接着剤を介して、ICモジュールの端子が表になるように装着されることによって、ICカードが完成する。
【0003】
前述した製造方法に対して、より簡単な工程で、いっそうの低コスト化を図るために、ICチップをカード基材に直接実装する方法が提案されている。
図3は、従来のICチップをカード基材に直接実装するICカードの製造方法を示す図である。
このICカードの製造方法は、図3(c)に示すように、凹部形成工程#101,ICチップ装着工程#102,回路形成工程#103,樹脂封止工程#104等を備えている。
【0004】
凹部形成工程#101は、カード基材21の一方側に、ICチップ22が装着できるだけの小さな凹部21aを形成する工程である。
【0005】
ICチップ装着工程#102は、カード基材21の凹部21aに、ICチップ22を装着して、必要に応じて接着剤23を用いながら固定する工程である。このときに、ICチップ22は、そのパッド22aが表側となり、また、ICチップ22の表面がカード基材21の表面とほぼ同一平面となる位置に装着して、固定される。
【0006】
回路形成工程#103は、ICチップ22のパッド22aと、端子面とが電気的に接続できるような導電回路24を形成する工程である。この導電回路24は、銀粉、銅粉又はアルミニウム粉等の金属粒子を混ぜた導電性インキ等をシルク印刷などにより形成する工程である。
また、導電回路24は、端子面を含む回路が形成されたリードフレームを接着剤を介して、ICチップ22を含むカード基材21の上面に貼り付け、チップパッド22aとリードフレーム接触部とを、フリップチップ方式等によって接続するようにしてもよい。
【0007】
樹脂封止工程#104は、端子面のコンタクト領域以外の部分を、耐湿性樹脂などによって封止して、保護する工程である。
【0008】
前述したICカードの製造方法は、ICチップ22上に導電インキを印刷して、又は、カード基材21の上面にリードフレームを貼り付けて、導電回路24を形成することによって、ICチップ22の電気的な接続をとる回路形成工程#103が、最も重要かつ難易度の高い工程である。
【0009】
この回路形成工程#103は、ICチップ22の装着位置と、導電印刷又はリードフレームによる導電回路24のチップパッド22aとの位置が正確に合わされ、確実に接続される必要がある。しかし、この位置合わせが正確に行われないと、チップパッド22aが所定の端子と接続されないか、極端な場合には、異なる端子と導通してしまう危険性があった。
【0010】
凹部形成工程#101において、カード基材21に凹部21aを形成する方法は、あらかじめ凹部が形成できるような金型を用意して、射出成型で形成する方法と、エンドミルによるザグリ加工を行う方法とがある。
しかし、前者の射出成形による方法は、チップの大きさが変わるたびに高価な金型を作り直す必要があり、段取り替えも容易ではない。また、成形可能な樹脂の種類がABS等に制限されてしまい、比較的低コスト化がはかれるPVC(塩化ビニル)やPET,比較的高耐熱性が得られるPC(ポリカーボネイト)等の採用が技術的に困難である等の制約が多く、メリットが少ない。
【0011】
これに比較して、後者のザグリ加工による方法は、ほぼ任意の材料に対して切削加工が可能であり、チップサイズ等の品種が変わっても、NCコントローラのプログラムを切り替えるだけで容易に対応でき、メリットが多い。
この方法は、エンドミルの回転による切削加工を行うので、加工時間をできるだけ短かくするために、半径ができるだけ大きなエンドミルを選択して、形状もチップ外周輪郭にある程度の隙間を持たせたコーナー部に、円弧(R)がついた長方形形状とすることが常識的に行われてきた。
この加工方法は、確かに短時間の加工が可能なために、生産能力が向上し、コストを下げる効果がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来のICカードの製造方法は、以下のような問題点があった。
凹部形成工程#101において、ザグリ加工を行う場合に、4辺のコーナー部が必ず円弧となり、ICチップを搭載するときに、円弧の半径分だけ寸法の余裕をとる必要がある。たとえば、エンドミル半径が0.5mmであれば、ICチップ4辺とカード基材の凹部の4辺には必ず0.5mmの隙間が空いてしまうことになる。このとき、理論的には、ICチップの4箇所の角が凹部側面と接触し、位置決めできることにはなる。
しかし、いずれも点接触であり、精度的には非常に不安定であり、わずかなバリ等の影響を強く受け、位置がずれやすく、カード基材へのICチップの装着時、又は、カード使用時の曲げ作用等によって、4点に集中荷重がかかり、欠け(クラック)が発生する恐れがあった。
【0013】
逆に、エンドミルの半径を極力小さくすれば、このコーナー部の円弧の影響を少なくすることは可能である。しかし、加工時間が増大し、エンドミル自身の強度が落ちることによって、刃の破損が頻発し、加工能力、コスト等も上がり、得策ではない。
【0014】
さらに、ICチップの外周部と、カード基材の凹部の側面に隙間が大きく開いた場合に、導電インキでの印刷による端子とICチップの電気的接続が困難になる。これは、隙間の間隔にもよるが、おおむね0.1mm以上の間隔では、導電インキによる接続は不可能となる。
また、リードフレームにしても、隙間上方の部分はきわめて強度が弱くなり、外部からの力(こすれ,曲げ等)により、容易に接続部が壊れてしまう恐れがある。
【0015】
特に、導電インキによる回路形成を行う場合に、上記隙間が大きいときには、この隙間に導電インキが染み込み、例えば、異なるデータの送受信に用いる別系統の回路同士がこの溝への導電インキの染み込みによってつながってしまい、ショートしてしまう恐れが生じてしまう。
【0016】
本発明は、カード基材の凹部を速い加工速度で加工しても、ICチップとの位置決めを正確に行うことができ、しかも、端子又はコイル等の導電回路とICチップの導通を正確かつ確実に行うことを可能とすることにより、カード基材の凹部と導電回路の生産歩留まりを向上させ、ひいては、製造コストを下げ、安定的な生産を行うことを可能にするICカードとその製造方法を提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、モールドされ又はされていないICチップと、前記ICチップを装着する、略長方形形状の凹部が形成されたカード基材とを備えたICカードにおいて、前記略長方形形状の凹部の4辺には、前記ICチップ側に突出し、前記ICチップの辺と略平行な直線部分を有する突出部が少なくとも1箇所以上設けられており、前記凹部は、その側面部に、前記凹部の開口側で前記ICチップとの隙間が大きくなり、前記凹部の底面側で前記ICチップとの隙間が小さくなる傾斜部と、前記傾斜部の底面側に連接され、前記傾斜部の底面側の開口面積を維持する垂直部とが形成されていることを特徴とするICカードである。
【0018】
請求項2の発明は、請求項1に記載のICカードにおいて、前記直線部分は、その長さの合計が各辺について前記ICチップの対応する辺の長さの1/5以上であることを特徴とするICカードである。
【0021】
請求項3の発明は、モールドされ又はされていないICチップと、前記ICチップを装着する、略長方形形状の凹部が形成されたカード基材とを備えたICカードを製造するICカードの製造方法において、前記略長方形形状の凹部の4辺に、前記ICチップ側に突出し、前記ICチップの辺と略平行な直線部分を有する突出部を少なくとも1箇所以上形成するとともに、前記凹部の側面部に、前記凹部の開口側で前記ICチップとの隙間が大きくなり、前記凹部の底面側で前記ICチップとの隙間が小さくなる傾斜部と、前記傾斜部の底面側に連接され、前記傾斜部の底面側の開口面積を維持する垂直部とを形成する凹部形成工程を含むこと、を特徴とするICカードの製造方法である。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の実施の形態について、さらに詳しくに説明する。
図1は、本発明によるICカードとその製造方法の第1実施形態を示す図である。なお、前述した従来例と同様な機能を果たす部分には、末尾に共通する符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
この実施形態のICカード10は、カード基材11と、ICチップ12とを備えている。
【0026】
カード基材11は、ICチップ12を装着する凹部11aの形状について、各辺に以下のような直線部分11bが形成されている。
この直線部分11bは、ICチップ12の4辺からの距離が、凹部11aの全体形状の中の最小曲率半径rよりも小さい間隔δとなり、ICチップ12の辺と略平行となるように形成されている。直線部分11bは、各辺に少なくとも1箇所以上設けられている。直線部分11bは、各辺について、直線部分11bの長さの合計Bが、ICチップ12の対応する辺の長さAの1/5以上となるように形成されている。この長さは、ICチップ12の位置決めに必要かつ十分な長さである。
【0027】
この実施形態の凹部11aは、直線部分11bを形成することによって、ICチップ12の4辺と、適切な隙間δを隔て、かつ、それらの4辺と平行な凹部側面部11a−1[図1(b)]によって、良好にガイドされ、4辺から均等な力で支えられるために、搭載時のチップクラック等が防止できる。
また、カード曲げ作用等においても、カード基材11とICチップ12の接触面積が大きいため、応力がICチップ12の全体に分散され、壊れにくく、信頼性を向上させることができる。
【0028】
さらに、コーナー部11cのrを大きくしても、ICチップ12の4辺に適切なクリアランスδを保った直線部分11bがあることによって、安定かつ正確なICチップ12の固定が可能となる。このために、エンドミル31の半径Reを大きくして、加工速度を著しく速くして、生産効率を上げることが可能であり、かつ、径の大きいツール(切削工具)を使用することで、ツールの耐久性が増加し、ツールコストを抑えることも可能となる。
なお、直線部分11b以外の部分は、隙間が大きくなるので、ICチップ12を接着するときに、接着剤がはみ出した場合の吸収代とすることができる。
【0029】
また、図1(c)に示すように、エンドミル32の側面部に、凹部11aの開口側から底面側にかけて、角度を付けたテーパー部32aを設けてやれば、凹部11aの側面部11a−2に、任意の傾斜を付けることが可能となる。このために、たとえば、カード基材11の凹部11aの開口側でICチップ12との隙間が大きく、底面側で小さくなるような形状にすれば、ICチップ12を、カード基材11の上方からラフな位置で落としてやれば、自然に正確な位置への位置決めができ、搭載が容易かつ正確になる。
なお、図1(d)に示すように、傾斜部11a−3と、垂直部11a−4を有するようにしてもよい。装着時のガイドがしやすく、装着後の位置決めが確実となる利点がある。この場合には、直線部と傾斜部を有するようなエンドミル33を用いればよい。
【0030】
一方、本実施形態では、導電回路14は、凹部11aの直線部分11bの上方を通過するように、導電インキ印刷時又はリードフレーム貼込時の回路のパターンを配置するようにしてある。このために、直線部分11bは、ICチップ12の4辺と平行で、かつ、密な隙間δとなるので、導電回路14は、下方の支持部材の存在しない領域が最小限に抑えられ、こすれや曲げ等の外力によっても損傷しにくくなった。
また、導電回路14は、導電インキによっての回路パターンを形成する場合には、隙間δへの導電インキの染み込みによる回路のショート等の不具合の可能性を効果的に防止し、信頼性の高いICカードが製造できるようになった。
【0031】
以上説明したように、本実施形態によれば、ICチップ12を収納する凹部11aが形成されたカード基材11に、ICチップ12をパッド12aが表側に向く方向で、接着剤を介して固定し、上面から導電インキ等の印刷又はリードフレームの貼り込み等によりチップパッド12aと接触式ICカードの端子との導通をはかる接触式ICカードを製造する工程において、ICチップ12が正確な位置に位置決めされて、カード基材11の凹部11aに固定でき、また、後工程の導電インキ又はリードフレームによる端子とチップの導通を正確かつ確実に行うことを可能とし、さらに、カード基材11の凹部11aと、導電インキの印刷又はリードフレームなどの生産歩留まりを向上させ、ひいては、ICカードの製造コストを下げ、安定的な生産を行うことができる。
【0032】
(第2実施形態)
図2は、本発明によるICカードとその製造方法の第2実施形態を説明する図である。
第2実施形態のICカード10Bは、凹部11aの上辺に、2つの直線部分11b−1,11b−2を設け、それぞれ、導電回路14を接続した。この実施形態では、これら2つの直線部分11b−1,11b−2の長さの合計は、ICチップ12の対応する辺の長さの1/5以上になっている。
また、各辺の直線部分11bも、ICチップ12の中央部ではなく、必要に応じて、任意の位置に形成したものである。
第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて、種々の導電回路のパターンに対応できるという効果がある。
【0033】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それられ本発明の均等の範囲内である。
例えば、チップパッドと接触式ICカードの端子との導通する例で説明したが、非接触式ICカードのコイルと導通する場合であっても、同様に適用することができる。
また、本発明を実施するためには、4つのコーナー部11aに半径rの円弧を形成すればよい。このようにすれば、もっとも直線部分11bを長くでき、しかも、加工形状が簡単であり、加工工数も少なくなる。
さらに、ICチップは、樹脂モールドされていないものについて説明したが、正確な形状に形成された樹脂モールド(トランスファーモールドなど)であれば、モールドされたものであっても適用できる。
なお、直線部分11b以外の大きい隙間の部分は、後工程で、樹脂などで埋めておくようにしてもよい。
【0034】
【実施例】
次に、実施例をあげて、本発明をさらに具体的に説明する。
この実施例は、厚み0.76mmの、ISO7810に準拠するPVC(塩化ビニル)製のカード基材11に対して、半径0.5mmの、側面に約20度の傾斜32aを付けたエンドミル32を用いて、3.36×3.86mm,厚み280μmのあらかじめチップパッド面に、金バンプが形成されたICチップ12を、フリップチップ方式で実装するケースである。
【0035】
ザグリ加工の外周形状は、図1(c)に示すように、ICチップ12の角がカード基材11に接触しないように、コーナー部11cの隙間を、0.5mmとした半径0.5mmの円弧を付け、隙間0.1mmのICチップ12の4辺に平行な長さ1mmの直線部分11bをICチップ12の各辺の中央部に設けた。
このザグリ加工は、このICチップ12をカード基材11の凹部11aの底面に、シアノアクリレート系瞬間接着剤で固定するために、この接着材層の厚みを約20μmとして、ザグリの深さを、0.3mmとし、チップ搭載後のICチップ12の上面とカード基材11の表面がほぼ同一平面上になるよう考慮した(凹部形成工程)。
【0036】
さらに、図1(a)に示すように、凹部11aの4辺のうち、2辺の隙間が密な領域の上方に、導電回路14が載るように、あらかじめカード基材11と接着する領域に、シアノアクリレート系瞬間接着剤が塗布され、チップパッド12aの金バンプと接触する領域に、一般に販売されている異方性導電シート(厚み40μm)を、仮熱接着された厚み50μmの、接触端子面(6箇所)が形成された銅製リードフレームを、ヒーター温度200℃,荷重1.5kgfで10秒間熱圧着し、カード基材11への接着及びICチップ12との電気的接続をはかった(ICチップ装着工程,回路形成工程)。
【0037】
最後に、ICチップ12の保護のため、表面に端子コンタクト領域を除くチップ及びリードフレーム領域上面をUV樹脂性透明インキによるニス引きを行い(樹脂封止工程)、結果として、良好な外観とISO7816規格を満足し、電気接続的にも問題ない接触式ICカードが製造できることを確認した。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、以下のような種々の効果がある。
(1) ICチップの4辺に平行な狭間隔の直線部分を各辺につき、少なくとも1箇所以上設けることにより、このICチップ4辺と平行するカード基材の凹部の側面部の隙間を、ICチップの搬送位置精度のばらつきを考慮して、適切に選択すれば、このばらつきによる搭載不良を防ぎつつ、良好な搭載位置精度が保証できる。
【0039】
(2) ICチップは、カード基材の凹部の平行な4辺の側面部から均等な力で支えられるために、搭載時のチップクラック等が防止でき、カード曲げ作用等においても、カード基材とICチップの接触面積が大きいために、応力がチップ全体に分散され、壊れにくく、信頼性が向上する。
【0040】
(3) カード基材の凹部は、コーナー部の円弧を大きくしても、ICチップの4辺に、適切なクリアランスを保った直線部分があるので、安定かつ正確なチップ固定が可能となるために、切削工具の半径を大きくし、加工速度を著しく速くし、生産効率を上げることが可能であり、かつ、径の大きい工具を使用することによって、工具の耐久性が増し、工具コストを抑えることも可能となる。
【0041】
(4) 導電回路は、密な隙間となるICチップの4辺と平行な凹部の側面部の直線部分の上方を通過するように、導電インキ印刷時またはリードフレーム貼り込み時などの回路パターンを配置してやれば、回路の支持部材がない領域が最小限に抑えられ、こすれ等の外力によっても損傷しにくく、また、特に導電インキ使用時には、隙間へのインキの染み込みによる回路の短絡を効果的に防止でき、ICカードの信頼性を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるICカードとその製造方法の第1実施形態を示す図である。
【図2】本発明によるICカードとその製造方法の第2実施形態を示す図である。
【図3】従来のICチップをカード基材に直接実装するICカードの製造方法を示す図である。
【符号の説明】
10 ICカード
11 カード基材
11a 凹部
11b 直線部分
11c コーナー部
12 ICチップ
Claims (3)
- モールドされ又はされていないICチップと、
前記ICチップを装着する、略長方形形状の凹部が形成されたカード基材と
を備えたICカードにおいて、
前記略長方形形状の凹部の4辺には、前記ICチップ側に突出し、前記ICチップの辺と略平行な直線部分を有する突出部が少なくとも1箇所以上設けられており、
前記凹部は、その側面部に、前記凹部の開口側で前記ICチップとの隙間が大きくなり、前記凹部の底面側で前記ICチップとの隙間が小さくなる傾斜部と、前記傾斜部の底面側に連接され、前記傾斜部の底面側の開口面積を維持する垂直部とが形成されていること
を特徴とするICカード。 - 請求項1に記載のICカードにおいて、
前記直線部分は、その長さの合計が各辺について前記ICチップの対応する辺の長さの1/5以上であること
を特徴とするICカード。 - モールドされ又はされていないICチップと、前記ICチップを装着する、略長方形形状の凹部が形成されたカード基材とを備えたICカードを製造するICカードの製造方法において、
前記略長方形形状の凹部の4辺に、前記ICチップ側に突出し、前記ICチップの辺と略平行な直線部分を有する突出部を少なくとも1箇所以上形成するとともに、
前記凹部の側面部に、前記凹部の開口側で前記ICチップとの隙間が大きくなり、前記凹部の底面側で前記ICチップとの隙間が小さくなる傾斜部と、前記傾斜部の底面側に連接され、前記傾斜部の底面側の開口面積を維持する垂直部とを形成する凹部形成工程を含むこと、
を特徴とするICカードの製造方法。
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