JP4055728B2 - 排熱回収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえばハイブリッド車などの車両などに用いられ、気体中に含まれる熱エネルギーを電気エネルギーに変換するために、気体中に含まれる熱エネルギーを回収する排熱回収装置に関する。
自動車のエンジンから排出される排気ガスなどには、熱エネルギーが含まれてため、排気ガスをそのまま捨てるとエネルギーの無駄となる。そこで、排気ガスに含まれる熱エネルギーを排熱回収装置によって回収し、熱エネルギーを熱電変換素子で電気エネルギーに変換し、たとえばバッテリーに充電しておく技術がある。
また、車両における熱エネルギーを回収する技術として、特開2001−68138号公報に開示された燃料リサイクルシステムがある。この燃料リサイクルシステムでは、燃料電池車両において、燃料電池から発生した熱をケミカルヒートポンプで吸熱し、吸熱した熱を発熱する際の発熱反応を利用して、含水素系化合物からの脱水素反応を行うというものである。
特開2001−68138号公報
ところで、上記の排熱回収装置においては、排気ガスに含まれる熱エネルギーを回収する余地があるものであり、熱エネルギーの回収のためにヒートポンプを利用することも考えられる。ヒートポンプを利用することにより、排気ガスの熱エネルギーの回収効率を高め、熱電変換素子による発電量を増加させることができる。
ところが、上記特許文献1に開示された燃料リサイクルシステムは、燃料電池から発生した熱を脱水素反応に用いる熱として利用するためにケミカルヒートポンプを用いているにすぎいなものである。このため、排気ガスに含まれる熱エネルギーを電気エネルギーに変換するための熱の伝達にヒートポンプを用いるという点については、想定していないものであった。
そこで、本発明の課題は、排気ガスに含まれる熱エネルギーを電気エネルギーに変換するための熱の伝達にヒートポンプを好適に用いて、熱エネルギーの回収効率を高め、発電量を多くすることができる排熱回収装置を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は、エンジンから放出される排気ガスの熱を利用した熱電変換によって発電を行う熱電変換素子を備える排熱回収装置において、排気ガス中の熱を熱媒体による吸熱反応で吸熱する熱回収部と、熱媒体の発熱反応によって熱を発生させて熱電変換素子に供給する発熱部とを有するヒートポンプを備え、熱電変換素子が発熱部に取り付けられ、ヒートポンプにおける熱回収部が、発熱部よりも、排気ガスの流れ方向下流側に配置されているものである。
本発明に係る排熱回収装置は、発熱部と熱回収部とを備え、熱回収部が発熱部よりも排気ガスの流れ方向下流側に配置され、発熱部には熱電変換素子が取り付けられている。このため、熱回収部で回収された排気ガス中の熱を発熱部に伝熱して、熱電変換モジュールに多くの熱を供給することができる。したがって、ヒートポンプを好適に用いて、熱エネルギーの回収効率を高め、発電量を多くすることができる。
ここで、排気ガスを浄化する触媒が設けられ、触媒の暖機の要否を判断する暖機要否判断手段を備えており、暖機要否判断手段により、触媒の暖機が必要であると判断したときに、ヒートポンプにおける熱媒体の熱を触媒に供給する態様とすることができる。
このように、排気ガスを浄化する触媒は、活性温度以上の温度となっていなければ、十分な浄化性能を発揮することができないが、排気ガスに含まれる熱の多くを熱電変換素子に与えてしまうと、触媒の浄化性能の発揮までの時間が長くなってしまうことが考えられる。そこで、触媒の暖機の要否を判断する暖機要否判断手段を備え、触媒の暖機が必要であるときには、ヒートポンプによる熱の伝達を触媒に対して行う。こうすることにより、触媒が短時間でその浄化性能を発揮できるようになる。
また、ヒートポンプにおける前記熱媒体の熱の供給先を、熱電変換素子および触媒のいずれかに選択する選択手段を備える態様とすることもできる。
このように、熱の供給先を選択する選択手段を備えることにより、熱電変換素子での発電量の向上と触媒の暖機との優先順位に応じて、熱の供給先を決定することができる。
本発明に係る排熱回収装置によれば、排気ガスに含まれる熱エネルギーを電気エネルギーに変換するための熱の伝達にヒートポンプを好適に用いて、熱エネルギーの回収効率を高め、発電量を多くすることができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略することがある。まず、本発明の第一の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る排熱回収装置の構成図、図2(a)は、図1のA−A線断面図、(b)は、図1のB−B線断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る排熱回収装置1は、熱源となる図示しないエンジンに接続された排気流路2を備えている。この排気流路2には、エンジンから排出される排気ガスが流通する。排気流路2には、ケミカルヒートポンプ(以下「ヒートポンプ」という)10が設けられている。ヒートポンプ10は、発熱部11および熱回収部12を備えており、排気ガスの流れ方向上流側に発熱部11が配置され、発熱部11の下流側に熱回収部12が配置されている。
発熱部11は、図2(a)に示すように、筐体20を備えており、筐体20に複数の第一排熱回収用フィン21が設けられている。この第一排熱回収用フィン21の間に排気ガスが流通する第一排気ガス通路22が形成され、第一排気ガス通路22を流通する排気ガスに含まれる熱が第一排熱回収用フィン21によって回収される。第一排気ガス通路22は、排気流路2と連通している。
また、筐体20には、発熱反応部23が設けられている。発熱反応部23には、気体の水素およびアセトンの熱媒体が供給され、発熱反応によって液体の2−プロパノールが生成される。また、発熱反応部23には、複数のフィン23Aが設けられており、発熱反応によって生じた熱を回収している。
熱回収部12は、図2(b)に示すように、筐体24を備えており、筐体24に複数の第二排熱回収用フィン25が設けられている。この第二排熱回収用フィン25の間に排気ガスが流通する第二排気ガス通路26が形成され、第二排気ガス通路26を流通する排気ガスに含まれる熱が第二排熱回収用フィン25によって回収される。第二排気ガス通路26は、排気流路2と連通している。また、筐体24には、吸熱反応部27が設けられている。吸熱反応部27には、液体の2−プロパノールが供給され、吸熱反応によって気体の水素およびアセトンが生成される。
また、発熱部11には、熱電変換素子である熱電変換モジュール3が取り付けられている。熱電変換モジュール3は、いわゆるゼーベック効果を利用して熱エネルギーを電気エネルギーに変換する素子である。本実施形態では、200度付近での熱電変換効率が高いBiTe系の熱電変換モジュールが用いられている。なお、400度付近での熱電変換効率が高いベンゼン水素反応系の熱電変換モジュールなど、他の熱電変換モジュールを用いることもできる。
さらに、熱電変換モジュール3における発熱部11が取り付けられた側の面に対する反対側の面には、モジュール冷却部4が設けられている。このモジュール冷却部4に冷却水を供給することにより、熱電変換モジュール3は熱電変換を行い、発熱部11の熱を回収して電気を生成する。ここで、発熱部11における発熱反応部23では、熱電変換モジュール3に熱を回収されることにより、発熱反応が起こる。発熱部11では、水とアセトンとが2−プロパノールになるときに生じる熱と、排気ガス中の熱との両方を回収し、熱電変換モジュール3は、発熱部11から熱を回収する。
また、熱回収部12における吸熱反応部27と発熱部11における発熱反応部23との間には、セパレータ13が設けられており、それぞれ気体用配管14,15,16を介して接続されている。セパレータ13は、熱回収部12における吸熱反応部27から排出される水素とアセトンとの混合気体を、水素とアセトンとに分離する。熱回収部12における吸熱反応部27とセパレータ13とを接続する第一気体用配管14には、水素とアセトンとの混合気体が流通する。また、セパレータ13と発熱部11における発熱反応部23とを接続する気体用配管のうち、第二気体用配管15には水素が流通し、第三気体用配管16にはアセトンが流通する。
さらに、発熱部11における発熱反応部23と熱回収部12における吸熱反応部27との間には、液体輸送ポンプ17が設けられており、それぞれ液体用配管18,19を介して接続されている。液体輸送ポンプ17は、発熱部11における発熱反応部23で液化された液体の2−プロパノールを熱回収部12における吸熱反応部27に向けて搬送する。
以上の構成を有する本実施形態に係る排熱回収装置の動作・作用について説明する。
本実施形態に係る排熱回収装置1においては、図示しないエンジンから排気ガスが排出されると、この排気ガスは排気流路2を流通する。排気流路2は、発熱部11に形成された第一排気ガス通路22および熱回収部12に形成された第二排気ガス通路26をそれぞれ流通する。
排気流路2を流通する排気ガスは、まず発熱部11に形成された第一排気ガス通路22を流通する。第一排気ガス通路22を排気ガスが流通する際、排気ガスに含まれる熱は第一排熱回収用フィン21によって回収され、排気ガスに含まれる熱が減少する。第一排熱回収用フィン21で回収された熱は、筐体20を介して熱電変換モジュール3に供給される。
熱電変換モジュール3は、筐体20から供給される熱によって、その一側面の温度が高くなる。その一方、筐体20が取り付けられている面の反対側面には、モジュール冷却部4が取り付けられており、その温度は低くされている。この熱電変換モジュール3における一側面と反対側面との温度により、熱電変換モジュール3内に温度差が生じ、熱電変換が行われる。
第一排気ガス通路22を流通し、排出された排気ガスは、熱回収部12における第二排気ガス通路26を流通する。このとき、排気ガスに含まれる熱は第二排熱回収用フィン25によって回収される。こうして、さらに熱を回収された排気ガスは、第二排気ガス通路26から排出される。
また、液体輸送ポンプ17では、2−プロパノールを発熱部11の発熱反応部23から熱回収部12の吸熱反応部27に供給している。熱回収部12においては、第二排熱回収用フィン25によって回収された熱により、吸熱反応部27における液体である2−プロパノールに熱を与えて、水素とアセトンとに分解する。分解された水素およびアセトンは、混合した状態で第一気体用配管14を流通してセパレータ13へと搬送される。
セパレータ13では、混合した状態の水素とアセトンとを分離する。分離された水素およびアセトンは、それぞれ第二,第三気体用配管15,16を介して発熱部11の発熱反応部23に供給される。
発熱反応部23では、供給された水素とアセトンとから、2−プロパノールを生成する。この2−プロパノールを生成する反応は発熱反応であるため、2−プロパノールを生成する際に熱が発生し、発生した熱は、フィン23Aによって回収される。こうして回収された熱は、筐体20を介して熱電変換モジュール3に供給される。
こうして、ヒートポンプ10を用いて、排気流路2における下流側の熱を、その上流側に配置された熱電変換モジュール3に供給している。したがって、熱電変換モジュール3に供給される熱は、第一排熱回収用フィン21で回収されたのみの熱よりも多くなるので、熱電変換モジュール3における一側面と反対側面との温度差をより大きなものとすることができる。
ところで、熱電変換モジュール3における熱電変換効率ηは、下記(1)によって表すことができる。
Figure 0004055728
(1)式からわかるように、熱電変換モジュール3における熱電変換効率ηは、熱電変換モジュール3の低温側の温度が一定であれば、熱電変換モジュール3の高温側の温度が高い方が高くなる。したがって、熱電変換モジュール3における熱電変換効率ηを高めることができるので、その分発電量を多くすることができる。
また、熱電変換モジュール3では、熱電変換を行うためにある程度の温度差が必要である。このため、たとえばエンジンの始動直後や排気ガスの流量が少ないときなど、排気ガス中に含まれる熱量が少ない状態では、単に排気ガスから熱を回収するのみでは、熱電変換モジュール3によって発電を行うための熱量に達せず、発電を行うことができないことがある。
これに対して、本実施形態に係る排熱回収装置1では、熱電変換モジュール3が設けられている位置よりも下流側に配置された熱回収部12で回収した熱を、ヒートポンプ10を利用することにより、発熱部11を介して熱電変換モジュール3に供給している。したがって、排気ガス中に含まれる熱量が少ない場合でも、熱電変換モジュール3における発電を行うことができるようになる。
さらに、エンジンの負荷が大きく、排気ガスに含まれる熱量が多い場合には、熱回収部12で回収した熱を発熱部11で放出しきれないことがある。この場合には、放出し切れなかった熱をヒートポンプ10に蓄えておき、負荷が小さくなった時点で再度回収することができる。したがって、システム効率を向上させることができる。
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。図3は、本発明の第二の実施形態に係る排熱回収装置の構成図、図4(a)は、図3のC−C線断面図、(b)は、図3のD−D線断面図である。
図3に示すように、本実施形態に係る排熱回収装置5は、ヒートポンプ30を備えている。ヒートポンプ30は、触媒収容部31と上記第一の実施形態と同様の熱回収部12とを有しており、それぞれ排気流路2に設けられている。また、触媒収容部31は、熱回収部12の排気流路2の流れ方向上流側に配置されており、触媒収容部31の下流側に熱回収部12が配置されている。
触媒収容部31には、図4(a)に示すように、筐体32が設けられている。筐体32には、発熱反応部33が設けられており、この発熱反応部33に気体の水素およびアセトンが供給され、2−プロパノールが生成される。また、筐体32には、触媒34が設けられている。触媒34は、排気ガスを浄化する触媒であり、活性温度、たとえば300℃〜400℃の範囲内における所定の温度以上の温度で十分な浄化性能を発揮するものである。この触媒34は、排気ガス流路に設けられており、排気ガスは触媒34を通過する。
さらに、触媒収容部31には、触媒34の温度を検出する温度センサ35が接続されている。温度センサ35は、触媒34に直接取り付けられて、触媒34の温度を検出している。温度センサ35は、検出した触媒34の温度を暖機要否判断手段である制御装置36に出力している。制御装置36では、検出された触媒34の温度に基づいて、触媒34の暖機が必要か否かを判断する。ここでの触媒34の暖機の要否に応じて、液体輸送ポンプ17の稼動・非稼動を制御している。他方、図4(b)に示すように、熱回収部12は、上記第一の実施形態のものと同一の構成を有している。
以上の構成を有する本実施形態に係る排熱回収装置5の動作・作用について説明する。
本実施形態に係る排熱回収装置5では、図示しないエンジンから排気ガスが排出されると、この排気ガスは排気流路2を流通する。排気流路2は、触媒収容部31に形成された触媒34を通過し、熱回収部12に形成された第二排気ガス通路26を流通する。
排気流路2を流通する排気ガスは、触媒34を通過する際に浄化されて、図示しないマフラーから車外に排出される。ただし、触媒34の温度が低く、触媒34の暖機が十分でない状態では、その浄化性能が低くなっている。そこで、触媒34には、温度センサ35が設けられており、触媒34の温度を検出して、制御装置36に出力している。
制御装置36は、触媒34が十分に暖機された状態の温度を記憶している。制御装置36では、触媒34が十分に暖機されたときの温度と、温度センサ35から出力された温度と、を比較する。その結果、触媒34の温度が十分に暖機された温度となっていないときには、液体輸送ポンプ17を駆動する。液体輸送ポンプ17を駆動すると、2−プロパノールが液体用配管18,19を流通する。2−プロパノールの流通とともに、第一気体用配管14には、水素とアセトンの混合気体が流通し、第二,第三気体用配管15,16にはそれぞれ水素およびアセトンが流通する。
ここで、触媒収容部31に設けられた触媒34では、排気ガスの熱を吸収して暖機がなされるが、吸収し切れなかった熱は熱回収部12へと移動する。熱回収部12では、第二排熱回収用フィン25によって第二排気ガス通路26を流通する排気ガスに残る熱を吸収している。
この状況下で、液体輸送ポンプ17を駆動すると、熱回収部12の吸熱反応部27では、2−プロパノールが水素とアセトンに分解される吸熱反応が起こり、触媒収容部31の発熱反応部33では、水素とアセトンが化合して2−プロパノールが生成される発熱反応が発生する。そして、生成された2−プロパノールは、液体用配管18,19を流通して熱回収部12における吸熱反応部27に送られる。
こうして、熱回収部12における熱を触媒収容部31に供給することができるので、触媒収容部31に設けられた触媒34を早期に暖機させることができる。
続いて、本発明の第三の実施形態について説明する。図5は、本発明の第三の実施形態に係る排熱回収装置の構成図、図6(a)は、図5のE−E線断面図、(b)は、図5のF−F線断面図、(c)は、図5のG−G線断面図である。
図5に示すように、本実施形態に係る排熱回収装置6は、ヒートポンプ40を備えている。ヒートポンプ40は、上記第一の実施形態と同様の発熱部11および熱回収部12を備えるとともに、上記第二の実施形態と同様の触媒収容部31を備えている。これらのうち、発熱部11は排気流路2の最上流側に配置され、発熱部11の下流側に触媒収容部31が配置されている。また、触媒収容部31の下流側に、熱回収部12が配置されている。さらに、触媒収容部31には、触媒34の温度を検出する温度センサ35が取り付けられており、温度センサ35は、検出した触媒34の温度を制御装置36に出力している。
また、本実施形態に係る排熱回収装置6では、セパレータ13と図6(a)に示す発熱部11における発熱反応部23とは、第二,第三気体用配管41,42を介して接続されており、第二,第三気体用配管41,42内を水素およびアセトンがそれぞれ流通する。さらに、第二,第三気体用配管41,42の途中位置には、それぞれ選択手段である第一,第二切替バルブ43,44が設けられている。この選択手段である第一,第二切替バルブ43,44により、熱の供給先を、熱電変換モジュール3または触媒34のいずれかに選択する。
第一,第二切替バルブ43,44は、第二,第三気体用配管41,42のほか、第四,第五気体用配管45,46にそれぞれ接続されている。第四,第五気体用配管45,46は、それぞれ図6(b)に示す触媒収容部31における発熱反応部33に接続されており、それぞれ水素およびアセトンが流通する。また、発熱反応部33は、第三液体用配管47を介して、液体輸送ポンプ17に接続されている。その他の点については、上記第一の実施形態と同様の構成を有している。
以上の構成を有する本実施形態に係る排熱回収装置の動作、作用について説明する。
本実施形態に係る排熱回収装置6では、図示しないエンジンから排気ガスが排出されると、この排気ガスは排気流路2を流通する。排気流路2は、発熱部11に形成された第一排気ガス通路22、触媒収容部31に設けられた触媒34、および熱回収部12に形成された第二排気ガス通路26をそれぞれ流通する。
排気ガスが第一排気ガス通路22を流通する際、排気ガスに含まれる熱は第一排熱回収用フィン21によって回収されて、発熱部11から排出される。第一排熱回収用フィン21で回収された熱は、筐体20を介して熱電変換モジュール3に供給される。発熱部11から排出された排気ガスは、触媒収容部31に流入し、触媒34を流通する。排気ガスは、このときに触媒34の浄化作用によって浄化され、触媒収容部31から排出される。
さらに、触媒収容部31から排出された排気ガスは、熱回収部12に流入し、第二排気ガス通路26を流通する。このとき、排気ガスに含まれる熱は第二排熱回収用フィン25によって回収される。こうして、第二排熱回収用フィン25で熱を回収された排気ガスは、第二排気ガス通路26から排出される。
熱回収部12では、第二排熱回収用フィン25で回収された熱により、吸熱反応部27において、2−プロパノールを水素およびアセトンに分解する吸熱反応に利用される。この吸熱反応を伴う分解によって生じた水素およびアセトンは、第一気体用配管14を流通してセパレータ13に供給され、セパレータ13によって水素およびアセトンに分離される。
また、触媒収容部31に設けられた温度センサ35では、触媒34の温度を検出して制御装置36に出力している。制御装置36は、触媒34が十分に暖機された状態の温度を記憶している。制御装置36では、触媒34が十分に暖機されたときの温度と、温度センサ35から出力された温度とを比較する。その結果、触媒34の温度が十分に暖機された温度となっていないときには、第一,第二切替バルブ43,44をそれぞれ第四,第五気体用配管45,46側に切り替える。
第一,第二切替バルブ43,44を第四,第五気体用配管45,46側に切り替えると、熱回収部12の吸熱反応部27で生成された水素およびアセトンは、触媒収容部31における発熱反応部33に供給される。発熱反応部33では、水素とアセトンが化合して2−プロパノールが生成される発熱反応が発生する。そして、生成された2−プロパノールは、液体用配管18,19を流通して熱回収部12における吸熱反応部27に送られる。
こうして、熱回収部12における熱を触媒収容部31に供給することができるので、触媒収容部31に設けられた触媒34を早期に暖機させることができる。
一方、温度センサ35で検出された触媒34の温度が、十分に暖機された温度に到達しているときには、触媒34を暖機する必要がない。したがって、このときには、制御装置36は、第一,第二切替バルブ43,44を第二,第三気体用配管側に切り替える。第一,第二切替バルブ43,44を第二,第三気体用配管側に切り替えると、熱回収部12の吸熱反応部27で生成された水素およびアセトンは、発熱部11における発熱反応部23に供給される。
発熱反応部23では、供給された水素とアセトンとから、2−プロパノールを生成する。この2−プロパノールを生成する反応は発熱反応であるため、2−プロパノールを生成する際に熱が発生し、発生した熱は、フィン23Aによって回収される。こうして回収された熱は、筐体20を介して熱電変換モジュール3に供給される。
こうして、熱電変換モジュール3に供給される熱は、第一排熱回収用フィン21で回収されたのみの熱よりも多くなるので、熱電変換モジュール3における一側面と反対側面との温度差をより大きなものとすることができる。したがって、熱電変換モジュール3における発電量を多くすることができる。
このように、本実施形態に係る排熱回収装置6では、触媒34の温度に応じて、熱回収部12で回収された熱の供給先を選択している。このため、触媒34の温度が活性温度に到達しておらず、触媒34の暖機が必要なときには、熱回収部12からの熱を触媒収容部31に供給している。また触媒34の温度が活性温度に到達しており、触媒34の暖機が必要ではないときには、熱回収部12からの熱を発熱部11に供給している。こうして、触媒34の暖機が必要なときには、触媒34の暖機を早めるとともに、触媒34の暖機が不要なときには、熱電変換モジュール3における発熱量を多くすることができる。
次に、本発明の第四の実施形態について説明する。図7は、本発明の第四の実施形態に係る排熱回収装置の構成図、図8(a)は、図7のH−H線断面図、(b)は、図7のI−I線断面図、(c)は、図7のJ−J線断面図である。
図7に示すように、本実施形態に係る排熱回収装置7は、ヒートポンプ50を備えている。ヒートポンプ50は、上記第三の実施形態と同様の発熱部11、熱回収部12を備えている。また、排気流路2には、触媒収容部51が設けられている。触媒収容部51には、図8(b)に示すように、触媒52が設けられている。触媒52は、上記第三の実施形態における触媒34と同様、排気ガスを浄化する触媒であり、活性温度以上の温度で十分な浄化性能を発揮する。
また、本実施形態に係る排熱回収装置6おける熱電変換モジュール3とモジュール冷却部4との間には、スプリング53が介在されている。このスプリング53が伸縮することにより、熱電変換モジュール3とモジュール冷却部4とが接触と非接触との状態が切り替えられる。
さらに、モジュール冷却部4に冷却水を供給する液体輸送ポンプ54が設けられており、液体輸送ポンプ54には、制御装置36が接続されている。制御装置36では液体輸送ポンプ54を制御しており、液体輸送ポンプ54を駆動することにより、モジュール冷却部4に冷却水が循環供給される。モジュール冷却部4に冷却水が供給されると、モジュール冷却部4がスプリング53の付勢力に抗して熱電変換モジュール3に押し付けられ、モジュール冷却部4と熱電変換モジュール3とが接触する。また、液体輸送ポンプ54を停止すると、モジュール冷却部4に冷却水は供給されず、スプリング53の付勢力によってモジュール冷却部4と熱電変換モジュール3とは離反した状態となる。
以上の構成を有する本実施形態に係る排熱回収装置の動作、作用について説明する。
本実施形態に係る排熱回収装置7では、図示しないエンジンから排気ガスが排出されると、この排気ガスは排気流路2を流通する。排気流路2は、発熱部11に形成された第一排気ガス通路22、触媒収容部51における触媒52、および熱回収部12に形成された第二排気ガス通路26をそれぞれ流通する。
排気ガスが第一排気ガス通路22を流通する際、モジュール冷却部4に冷却水が供給され、モジュール冷却部4と熱電変換モジュール3とが接触していると、排気ガスに含まれる熱は第一排熱回収用フィン21によって回収されて、発熱部11から排出される。第一排熱回収用フィン21で回収された熱は、筐体20を介して熱電変換モジュール3に供給される。発熱部11から排出された排気ガスは、触媒収容部51に流入し、触媒52を流通する。排気ガスは、このときに触媒52の浄化作用によって浄化され、触媒収容部51から排出される。
さらに、触媒収容部51から排出された排気ガスは、熱回収部12に流入し、第二排気ガス通路26を流通する。このとき、排気ガスに含まれる熱は第二排熱回収用フィン25によって回収される。こうして、第二排熱回収用フィン25で熱を回収された排気ガスは、第二排気ガス通路26から排出される。
熱回収部12では、第二排熱回収用フィン25で回収された熱により、吸熱反応部27において、2−プロパノールを水素およびアセトンに分解する吸熱反応に利用される。この吸熱反応を伴う分解によって生じた水素およびアセトンは、第一気体用配管14を流通してセパレータ13に供給され、セパレータ13によって水素およびアセトンに分離される。
また、触媒収容部31に設けられた温度センサ35では、触媒52の温度を検出して制御装置36に出力している。制御装置36は、触媒52が十分に暖機された状態の温度を記憶している。制御装置36では、触媒52が十分に暖機されたときの温度と、温度センサ35から出力された温度とを比較する。その結果、触媒52の温度が十分に暖機された温度となっているときには、液体輸送ポンプ54を駆動して、モジュール冷却部4に冷却水を供給する。
モジュール冷却部4に冷却水を供給すると、モジュール冷却部4と熱電変換モジュール3とが接触する。モジュール冷却部4と熱電変換モジュール3とが接触し、熱電変換モジュール3の一側面と他側面との間に温度差が生じることにより、熱電変換モジュール3における発電が行われ、発熱部11における熱が電気に変換される。
このときには、発熱部11における発熱反応部23には、熱回収部12における吸熱反応部27から供給され、セパレータ13で分離された水素およびアセトンが流入している。この水素とアセトンとが発熱反応によって2−プロパノールとなることによって発熱し、熱回収部12における熱が発熱部11を介して熱電変換モジュール3に供給される。したがって、熱電変換モジュール3における発熱量を多くすることができる。
また、制御装置36において、温度センサ35から出力された触媒52の温度が活性温度に到達していないと判断したら、制御装置36は、液体輸送ポンプ54を停止させる。液体輸送ポンプ54を停止させると、モジュール冷却部4への冷却水の供給が停止され、スプリング53の付勢力によってモジュール冷却部4と熱電変換モジュール3とが離反する。
モジュール冷却部4と熱電変換モジュール3とが離反すると、熱電変換モジュール3での熱電変換が行われず、発熱部11における排気ガスからの熱の回収も行われない。したがって、多量の熱を含んだ排気ガスが触媒52を通過するので、触媒52の暖機を早めることができる。
しかも、発熱部11における発熱反応部23には、熱回収部12における吸熱反応部27から供給され、セパレータ13で分離された水素およびアセトンが流入し、水素とアセトンとが発熱反応によって2−プロパノールとなることによって発熱している。この熱は、第一排熱回収用フィン21を介して排気ガスに伝達されるので、排気ガスにさらに多くの熱を与えることができ、その分触媒52の暖機を早めることができる。
次に、第四の実施形態に係る排熱回収装置における発熱部、熱電変換モジュール、およびモジュール冷却部(以下、これらをまとめて「発電装置」という)の変形例について説明する。図9は、第四の実施形態の変形例に係る発電装置の断面図である。
図9に示すように、発電装置8は、筐体61を備えており、筐体61には4本の排気流路62が形成されている。4本の排気流路62には、図示しないエンジンから排出される排気ガスが流通し、触媒収容部51の方向に排出される。各排気流路62には、排気ガスに含まれる熱を回収するためのフィン部材63が設けられている。フィン部材63は、伝熱部63Aとフィン本体63Bとを備えており、伝熱部63Aに複数のフィン本体63Bが取り付けられている。これらの伝熱部63Aと複数のフィン本体63Bとは押し出し成形などによって一体的に形成されている。
また、筐体61の外枠部におけるフィン部材63に対応する位置には、冷却水ケース64が取り付けられており、冷却水ケース64は、内枠64Aと外枠64Bとを備えている。このうちの外枠64Bは筐体61の外枠部に固定されており、内枠64Aは外枠64Bに対して相対的に移動可能とされている。
さらに、内枠64Aには、スリット状の冷却水流路64Cが形成されており、液体輸送ポンプ54から供給される冷却水が内枠64Aに形成された冷却水流路64Cを流通する。この冷却水流路64Cを冷却水が流通することにより、内枠64Aがフィン部材63側に移動するようになっている。また、外枠64Bの内側であって内枠64Aが摺動する部位には、シール部材64Dが設けられており、冷却水流路64Cを流通する冷却水の外部への流出を防止している。
また、内枠64Aにおける内側、換言すれば外枠64Bと反対側であってフィン部材63の伝熱部63A側には、熱電変換モジュール65が取り付けられている。冷却水流路64Cに冷却水が流通して内枠64Aがフィン部材63側に移動すると、熱電変換モジュール65も同方向に移動し、熱電変換モジュール65とフィン部材63とが接触する。
さらに、フィン部材63における伝熱部63Aの外側の、冷却水ケース64の内枠64Aとの間であって、熱電変換モジュール65を囲む位置には、スプリング66が取り付けられている。スプリング66は、フィン部材63における伝熱部63Aと冷却水ケース64の内枠64Aとを互いに離反する方向に付勢している。
また、フィン部材63における伝熱部63Aには、発熱反応部67が設けられている。発熱反応部67には、セパレータ13から水素およびアセトンが供給される。これらの水素およびアセトンが発熱反応部67で発熱反応し、2−プロパノールが生成されるとともに熱が排出される。
以上のような構成の発電装置8を図7に示す発熱部11、熱電変換モジュール3、およびモジュール冷却部4に代えて取り付ける態様とすることもできる。
さらに、発電装置としては、図10に示すものを用いることもできる。図10は、第四の実施形態の他の変形例に係る発電装置の断面図である。
図10に示すように、この態様に係る発電装置9は、筐体71を備えており、筐体71の中央部には、1本の排気流路72が形成されている。排気流路72には、複数のフィン73が設けられている。フィン73は管状の伝熱部材74の内側面に取り付けられて設けられており、フィン73と伝熱部材74とはたとえば押し出し成形により一体的に形成されている。
また、伝熱部材74における外周部には、周方向に等間隔をおいて本発明の熱回収部となる8個の伝熱部74Aが形成されている。伝熱部74Aの外側表面は平面状に形成されており、この平面は、伝熱部材74における内側断面の半径方向に伸びる線からわずかに外側にオフセットする角度位置となるように配置されている。
これらの伝熱部74Aのそれぞれに対応する位置には、熱電モジュール75が配設されている。この熱電モジュール75が伝熱部材74における伝熱部74Aと接触することにより、排気流路72を流通する排気ガスの空気が伝熱部材74を介して熱電モジュール75に伝達される。
これらの熱電モジュール75には、それぞれ冷却水ケース76が取り付けられている。冷却水ケース76には、液体輸送ポンプ54から供給される冷却水流路が形成されており、この冷却液によって熱電モジュール75を冷却している。
また、筐体71には、冷却水ケース76の外側を囲むようにして回転レール77が設けられており、この回転レール77は、断面円形状の排気流路72とほぼ同心状に配置されている。さらに、冷却水ケース76の外側には、回転レール77に沿って摺動可能となる回転ガイド部材78がそれぞれ取り付けられている。
回転ガイド部材78の中央位置には、ワイヤ79が貫通した状態で取り付けられている。ワイヤ79は、8個の回転ガイド部材78のすべてに繋がれており、ワイヤ79を引張することにより、回転ガイド部材78が回転レール77に摺動しながら移動する。ワイヤ79の一端部は、図示しないアクチュエータに接続されており、アクチュエータを作動させることにより、ワイヤ79を引張することができる。
さらに、回転ガイド部材78には、図示しないスプリングが設けられており、ワイヤ79が引張されていない状態のときには、熱電モジュール75が伝熱部74Aに接触する方向に回転ガイド部材78を付勢している。したがって、アクチュエータを作動させることにより、スプリングの付勢力に抗してワイヤ79が引張され、回転ガイド部材78が移動する。また、アクチュエータには、制御装置36からの制御信号が出力される。制御装置36は、温度センサ35で検出された触媒52の温度に基づいて、アクチュエータに制御信号を出力する。この態様では、制御装置36は、ポンプを制御することなく、アクチュエータを駆動制御している。
また、伝熱部74Aには、発熱反応部80が設けられている。発熱反応部80には、セパレータ13から水素およびアセトンが供給される。これらの水素およびアセトンが発熱反応部80で発熱反応し、2−プロパノールが生成されるとともに熱が排出される。
以上のような構成の発電装置9を図7に示す発熱部11、熱電変換モジュール3、およびモジュール冷却部4に代えて取り付ける態様とすることもできる。
第一の実施形態に係る排熱回収装置の構成図である。 (a)は、図1のA−A線断面図、(b)は、図1のB−B線断面図である。 第二の実施形態に係る排熱回収装置の構成図である。 (a)は、図3のC−C線断面図、(b)は、図3のD−D線断面図である。 第三の実施形態に係る排熱回収装置の構成図である。 (a)は、図5のE−E線断面図、(b)は、図5のF−F線断面図、(c)は、図5のG−G線断面図である。 第四の実施形態に係る排熱回収装置の構成図である。 (a)は、図7のH−H線断面図、(b)は、図7のI−I線断面図、(c)は、図7のJ−J線断面図である。 第四の実施形態の変形例に係る発電装置の断面図である。 第四の実施形態の他の変形例に係る発電装置の断面図である。
符号の説明
1,4,5,6,7…排熱回収装置、2…排気流路、3…熱電変換モジュール、4…モジュール冷却部、8,9…発電装置、10,30,40,50…ヒートポンプ、11…発熱部、12…熱回収部、12,33…発熱反応部、13…セパレータ、14,15,16,41,42,45,46…気体用配管、17,54…液体輸送ポンプ、18,19,47…液体用配管、20,24,32…筐体、21…第一排熱回収用フィン、22…第一排気ガス通路、23…発熱反応部、23A…フィン、25…第二排熱回収用フィン、26…第二排気ガス通路、27…吸熱反応部、31,51…触媒収容部、34,52…触媒、35…温度センサ、36…制御装置、43,44…切替バルブ、53…スプリング。

Claims (3)

  1. エンジンから放出される排気ガスの熱を利用した熱電変換によって発電を行う熱電変換素子を備える排熱回収装置において、
    前記排気ガス中の熱を熱媒体による吸熱反応で吸熱する熱回収部と、前記熱媒体の発熱反応によって熱を発生させて前記熱電変換素子に供給する発熱部とを有するヒートポンプを備え、
    前記熱電変換素子が前記発熱部に取り付けられ、前記ヒートポンプにおける前記熱回収部が、前記発熱部よりも、前記排気ガスの流れ方向下流側に配置されていることを特徴とする排熱回収装置。
  2. 前記排気ガスを浄化する触媒が設けられ、
    前記触媒の暖機の要否を判断する暖機要否判断手段を備えており、
    前記暖機要否判断手段により、前記触媒の暖機が必要であると判断したときに、前記ヒートポンプにおける前記熱媒体の熱を前記触媒に供給する請求項1に記載の排熱回収装置。
  3. 前記ヒートポンプにおける前記熱媒体の熱の供給先を、前記熱電変換素子および前記触媒のいずれかに選択する選択手段を備える請求項2に記載の排熱回収装置。
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