JP4055293B2 - 断熱構造体、断熱構造体の製造方法及び冷蔵庫 - Google Patents

断熱構造体、断熱構造体の製造方法及び冷蔵庫 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外箱構造部材と内箱構造部材を備え、これらにより囲まれた空隙部が真空状態に保持された外殻を有する断熱構造体、断熱構造体の製造方法及び冷蔵庫に係り、より詳しくは、断熱構造体の外殻の内箱構造部材を内層と外層とからなる二重構造としてこれらの層の周縁を密着させ、外層に部品の取付け部を形成するとともに、内層との間に冷気循環風路を形成し、真空状態に保持された空隙部は、内箱構造部材の内層と外箱構造部材とによって囲まれてなる断熱構造体、断熱構造体の製造方法及び冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来の冷蔵庫の断熱構造体の一例を示す縦断面図である。この断熱構造体は、薄板鋼板の折り曲げ加工品である外箱2と樹脂シートの真空成形品である内箱30の内層31を結合して形成した外殻1aと、外殻1a内部の空隙部に充填した発泡ポリウレタンなどの気泡構造をなす断熱材である充填材11aとから構成されている。また、内層31の内側には、棚受けやアンカー部材のような部品を保持する機能を備えた内層31とは別の成形品からなる外層32が独立して設けられており、内層31との間には、冷却器からの冷気を循環させる風路が形成されている。さらに、ドレン水の排水管やモータやヒータなどを運転させるための電線、冷媒の送液に供する冷媒配管(図示せず)が充填材11aを貫通して埋設されている。
【0003】
しかしながら、オゾン層破壊の原因物質を用いずに消費電力の低減が求められている冷蔵庫などでは、発泡ウレタンなどの断熱材である充填材11aの断熱性能が限界にあることから、それらの2倍以上の断熱性能を持つ真空断熱パネルを用いる技術が提案されている。
【0004】
真空断熱パネルは、図7に示すように、連続気泡を有する発泡体や繊維や粒子の集合体である連続した気孔を備えた多孔質な芯材33を、袋状でガスの透過を抑制した包装材34内に挿入し、次いで、包装材34内部を脱気して高真空状態とし、端辺35を熱シールして外気の侵入を防止するようにしたものである。
【0005】
上記の真空断熱パネルでは、包装材34の内外の圧力差として発生した大気圧による圧縮応力を芯材33が受けとめ、変形をきたすことなしに形状を維持することが不可欠であり、この材料以外にも、例えば、特開昭60−205164号公報では、連通した気泡を備える発泡ウレタンを板状に裁断して得た成形品を芯材として使用することが提案されている。
【0006】
さらに、真空断熱パネルの優れた断熱性能の発現は、多孔体が保有するガスと気孔を形成する樹脂を伝わる熱成分のうち、気孔内にあるガスを伝わる伝熱要素が排除されるとともに、輻射による伝熱成分が、微細な気孔をなすことに伴ってセルを構成する隔壁が多くなることによって大きく減衰したことによる。
【0007】
このような真空断熱パネルを用いた断熱構造体は、断熱壁をなす外殻1aの内部のいずれか一方の壁面に真空断熱パネルを配設した後、残りの空隙に発泡ウレタンを充填して固定している。
【0008】
しかし、真空断熱パネルを応用した断熱構造体によれば、包装材34の面を伝わって回り込む熱架橋の影響を受けて、真空断熱パネルの断熱性能の全てが反映されるものではない。また、真空断熱パネルの包装材34に発生する微小な欠陥の存在によって、真空度が低下して所望の断熱性能が得られない場合、システム全体を廃棄せざるを得ないという問題があった。
【0009】
このため、上記のような真空度の低下を修復する方法として、例えば特開平2−19580号公報に開示するように、断熱構造体の外殻内に連続気泡を備えた充填材を充填したあと、断熱壁内にあるガスを排気して真空状態を確保する断熱構造体(以下、当該構造の断熱構造体を全真空断熱構造体という)が提案されている。この方法によれば、断熱壁内部の全てが真空に保持されているので熱架橋の影響も少なくなり、また、外殻にピンホールなどの外殻の内外を貫通する欠陥部が発生しても、この欠陥部を大気中のガスの透過を抑制した接着剤や金属箔からなるテープで被った後、再度の真空排気を行えば、再使用が可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように構成した全真空断熱構造体によれば、単一層の外殻を備えて断熱壁内部の真空を保持するので、外殻内部に充填した充填材を外殻の形状に沿って隙間を形成することなしに当接することが、外観意匠を維持するうえで肝要である。例えば、特願平10−207647号公報に開示された全真空断熱構造体の製造方法のように、ダクトや棚受けなどの凹凸が顕著で複雑な形状をなす外殻内部に、外殻面との間に隙間を設けないようにして充填材を挿入することは極めて困難である。隙間が存在すると、外殻内を真空排気するに伴って、隙間部分を埋めるように外殻が変形して成形面形状を維持できなくなり、他の部品との嵌合や保持に支障をきたすとともに、関連する部品の機能を損なうことにもなる。
【0011】
また、他の部品との嵌合や保持に融通性に富む形状を得るため、ビスやアンカーなどの埋め込み部品を用いた固定手段を採用すると、貫通部分から外殻内部にガスの透過を抑制したシール材を用いたり、金属の外殻部分に溶接を施すなどして完全に封止をし、長期の真空保持を確保しなければならず、そのためには極めて熟練した技術を要する。封止に係る作業が不完全なものであれば、外殻内に大気中のガスが侵入して真空度が低下し、断熱性能の大幅な低下を招くことになる。
【0012】
従って、全真空断熱構造体は、凹凸面を排除した外殻構造を備えて空隙の発生しない構造にするとともに、埋め込み部品などを用いた固定手段を採用して外気の侵入を阻止する貫通部を備えた外殻構造を排除する必要があった。
【0013】
さらに、ガス透過によって外殻内部の真空度の低下が促進される樹脂成型品に代えて、ステンレスなどの金属の深絞りなどで成形する方法もあるが、複雑な形状が得にくいことから棚受けなど別部品取り付けのための工夫が必要となり、箱体の部品点数や工数が増加するという問題が生じる。
【0014】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、凹凸面を備えて貫通部品の取り付けを可能にし、しかも外殻内部の真空度が低下しにくく、大気のガス侵入を抑制して断熱性能を維持することができる断熱構造体、断熱構造体の製造方法及び冷蔵庫を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる断熱構造体は、外箱構造部材と内箱構造部材を備え、これらにより囲まれた空隙部が真空状態に保持された外殻を有する断熱構造体において、断熱構造体の外殻の内箱構造部材を内層と外層とからなる二重構造としてこれらの層の周縁を密着させ、外層に部品の取付け部を形成するとともに、内層との間に冷気循環風路を形成し、真空状態に保持された空隙部は、内箱構造部材の内層と外箱構造部材とによって囲まれてなるものである。
また、外殻の空隙部内に気泡構造を有する充填材が充填され、内箱構造部材の内層の充填材と当接する面が平面形状をなすものである。
【0016】
さらに、外殻の空隙部内に気泡構造を有する充填材が充填され、内箱構造部材の内層の前記充填材と当接する側の面に、ガス透過抑制層を設けたものである。
また、内箱構造部材の内層の充填材と当接する側の面に設けたガス透過抑制層が、面に金属膜を貼り付けた層よりなるものである。
また、内箱構造部材が異形ダイを通過して形成されたパリソン内にブローした空気を保持して冷気循環風路を形成したプラスチック成型品からなるものである。
【0017】
さらに、本発明にかかる断熱構造体の製造方法は、外箱構造部材と内箱構造部材を備え、これらにより囲まれた空隙部が真空状態に保持された外殻を有する断熱構造体において、断熱構造体の外殻の内箱構造部材、軟化状態のプラスチックの成形中間体の周縁部を密着させて内層と外層からなる冷気循環風路を形成するとともに、外層に部品の取付け部を設け、前記構造部材の内層と外箱構造部材とを接合し、これらによって囲まれた空隙部を真空状態にするものである。
また、冷気循環風路の形成が、異形ダイを通過して形成されたパリソン間にブローした空気を保持した状態で成形中間体を金型に挟み込んで密着させながら形状を付与して行われるものである。
【0018】
また、本発明にかかる冷蔵庫は、外箱構造部材と内箱構造部材を備え、これらにより囲まれた空隙部が真空状態に保持された外殻を有する冷蔵庫において、冷蔵庫の外殻の内箱構造部材を内層と庫内壁面を形成する外層とからなる二重構造としてこれらの層の周縁を密着させ、外層に部品の取付け部を形成するとともに、内層との間に冷気循環風路を形成し、真空状態に保持された空隙部は、内箱構造部材の内層と外箱構造部材とによって囲まれてなるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態の縦断面図で、例えば冷蔵庫のような断熱箱体の全真空断熱構造体を示す。1は全真空断熱構造体の外殻で、外箱2と内箱3によって構成され、これらによって囲まれた空隙部には連続した気孔を備える充填材11が充填され、この充填材11の気孔内を含む空隙部の内部は真空に保持されている。
【0020】
外箱2は、断熱箱体の意匠性と強度を確保するとともに、空隙部内の真空度低下を抑制すべく、外気の侵入を遮断するとともに高い剛性を有する部材である板状金属を用いて形成され、意匠性に優れた塗装鋼板によって、天井、床、両側面の各部を一体化し前後が開口した箱状に成形して、冷蔵庫の外殻外装面を構成している部材に、平板状の塗装鋼板でできた背面板6によって背面開口部を閉塞することによって構成されている。
【0021】
内箱3は、成形性に優れた樹脂、例えば、ポリプロピレンやABS樹脂などを用いて形成され、内層3aと外層3bとからなる二重構造の箱状に成形されて、内層3aと外層3bの間には冷気循環風路7を形成する空洞部が形成されており、また、外層3bには食品収納棚や棚受けなどを構成する凹凸部などが設けられて冷蔵庫の外殻内装面を構成している。
内箱3の内層3aの空隙部側の面は、アンダーカット形状などの凹部を備えることがなく単純な平板状をなしており、この面が空隙部内の充填材11(後述)と接触した場合、空隙部内が真空状態であっても外観に変形を来すことなしに意匠性を維持できるようにしてある。
【0022】
8は内箱3の内層3aの空隙部側に設けた例えばアルミニウムのような金属箔からなるガス透過抑制層で、ポリプロピレンなどのように長期の間に外気を透過させて真空度を低下させる樹脂材料からなる内層3aに貼り付けて、外殻1の空隙部内の真空度を保持するようにしてある。なお、このガス透過抑制層8は、内層3aが若し凹凸を形成した構造を備えていれば、この凹凸部に別の充填材を装填した上から設けたり、その部分が微小な面積であれば平面部だけに設けてもよい。
【0023】
このガス透過抑制層8を形成するアルミ箔の厚さは、接着剤を備えた例えば50μm程度の薄いものでよく、これを内層3aの空隙部側に密着させることによって、両材料同志が互いに保持されて一体化された状態が確保できるようにしてある。なお、アルミ箔の厚さは、20μm以下ではピンホールなどの欠陥部分を多く含むうえに貼り付けの際に破れなどの損傷を生じやすく、200μm以上では冷蔵庫の扉と当接するフランジ部からの熱侵入を助長することになり断熱性能の低下を来すので、20μm〜200μmの厚さが好ましく、50μm〜80μmの厚さがさらに好ましい。
【0024】
また、1枚のアルミ箔で内層3a全体を覆うことが好ましいが、コーナー部などの処理に過度のシワを生ずる場合があるので、複数枚を貼り合わせるようにして曲面部を形成してもよく、この場合は、重ね合わせる部分は10mm以上、好ましくは30mm以上とする。なお、ガス透過抑制層8は、アルミ箔に替えて、アルミニウムやシリコンの蒸着処理によって構成するようにしてもよい。
【0025】
一方、外層3bは、二重構造の内箱の外側に位置して冷蔵庫の庫内壁面を構成し、冷蔵庫に必要な棚受けのような部品の取付部を形成すると共に、内層3aと一体になって冷気循環風路7を形成しており、このため、図6に示す従来の冷蔵庫の断熱構造体のように、内箱3の外側に別の成形品からなる外層32を取り付けて冷気循環風路を構成する必要がなく、部品点数と工数が削減される。
9,10は、内箱3の内層3aの冷気循環風路7側にビスなどを用いて取り付けた冷気循環用のファン及び冷却器である。
【0026】
11はポリウレタンフォームなどの連続した気孔を備えた発泡樹脂からなる充填材で、外殻の空隙部内に隙間なく挿入され、内箱3の内装3aと外箱2に当接して外殻が変形するのを防止している。
12は充填材11の平面部の任意の位置に埋め込んだガス吸着剤で、外箱2と内箱3の接合部や内箱3の面から透過したガスによって外殻1内部の真空度が経時的に低下するのを防止すると共に、ガス透過抑制層8の使用量を削減するために設けたもので、外箱2と内箱3の接合部などから僅かずつ侵入してきたガスを吸着して高い真空度を維持し、断熱性能を永続して確保する。
【0027】
次に、上記のように構成した冷蔵庫の全真空断熱構造体の製造方法について、図2のフローチャートを用いて説明する。まず、ポリプロピレンを用いて、ブロー成形によって二重構造の箱型構造部材を成形し、外層3bに棚受けなどを構成する凹凸等を設けると共に、内層3aと外層3bとの間に冷気循環風路7を構成する空洞部を形成して、内箱3を得る。
次いで、塗装鋼板を折り曲げ加工して、天井、床、両側面の各部を一体化した箱型の折曲げ加工品を成形し、背面開口部が開口した状態にある外箱2内に内箱3を挿入して接合、シールし、第1の外殻を形成する(ステップS−1)。
【0028】
この外箱2と内箱3の接合及びシール作業は、図3(図1のA部拡大図)に示すように、外箱2の端部面13の内側にほぼU字状に形成した溝14を設け、この溝14内にエポキシ樹脂などの接着剤15を充填し、溝14内に内箱3の端部16を挿入して行う。この際に使用する接着剤は、空気や水分などが透過して外箱2の内部に移行することがないように、無機物を含有したものを用いるのが好ましい。
【0029】
次に、外殻1の空隙部内に挿入する充填材11を作成する。この充填材11は大気圧相当(0.1MP)以上の圧縮度を備えてなり、発泡ウレタンなどの連通気泡を有する発泡樹脂を発泡させてスラブ状の大きな発泡品にし、この発泡品から平板状に切り出して作成する。外殻1の空隙部側の面形状は単純な平板状なので、空隙部に挿入する充填材11の形状も、単純な板状加工品の組み合わせでよい。充填材11は、スラブ状の発泡ウレタンから鋸盤等を用いて直線状に裁断するので、加工が容易である。
【0030】
このようにして、断熱壁のそれぞれの部分を構成する充填材11を得、充填材11の任意の箇所にガス吸着剤12を埋め込んだのち、充填材11を外殻2の背面開口部から空隙部内に挿入する(ステップS−2)。この挿入作業は、内箱3の内層3aと充填材11との間に隙間を生じさせることなしに容易に行うことができ、工数を短縮することができる。
この際、ガス透過抑制層8は内箱3の内層3aの空隙部側の面に密着して取付けてあるので、両材料同志が互いに保持されて一体化された状態が確保でき、充填材11を挿入する際に、位置がずれたり剥離を来すことがない。
【0031】
上記のようにして外箱2の背面開口部から空隙部内に充填材11を挿入した後、外箱2の背面開口部を背面板6で閉塞し、外箱2との接合部位を接着剤によって接合、シールし、全閉された外殻1を形成する(ステップS−3)。なお、外箱2と背面板6との接合は、溶接やロウ付けによって行ってもよい。
【0032】
次に、機械室部分に装着した真空バルブ(図示せず)を介して真空引きを行い(ステップS−4)、外殻1の空隙部内に残存している空気などのガスを排出する。なお、真空バルブは機械室部分に装着したので、真空排気を行った後に密閉状態を維持するとともに、意匠性を損なうことのないように配置することができる。真空バルブは、これに代えて、例えば逆止弁などの封止用バルブを用いても良い。
【0033】
真空引きによる外殻1の空隙部内の真空度は、用いる構造材の種類によって異なるが、10-0torr以上、好ましくは10-2torr程度を確保することによって、十分な断熱性能を発現させることができる。こうして、外殻1の空隙部内を真空状態にすると、充填材11は隙間を生ずることなく空隙部内に充填したので外殻2と充填材11は完全に密着して断熱箱体の強度を確保するとともに、その後に起こる外殻1の変形等を大気圧相当(0.1MP)以上の圧縮強度を充填材11が備えているので未然に防止することができ、大気圧によって内箱3の必要箇所の寸法が変化したり、外箱2に凹凸が発生して意匠性の低下が生じるようなこともない。
【0034】
なお、充填材11が有する連続した気孔の内部に至るまで十分な真空状態を確保するために、切出し成形品からなる充填材11に、真空バルブの装着部またはその近傍から長軸方向に延びる溝または孔をあらかじめ加工しておいてもよい。こうすると、充填材11の気孔内にあるガスが溝または孔を伝わって排出し易くなり、真空引きの時間が大幅に短縮できる。
この溝は、幅が広い場合には大気による変形を受け易くなるので、充填材11の取扱いに支障を来さない程度の深い溝を多くとることが好ましいが、例えば、幅3mm、深さ5mmの溝を50mmピッチで開けるようにすればよい。
【0035】
上記のようにして真空引きを行ったあと、内箱3の外層3bにビスなどを用いて冷気循環用のファン9や冷却器10などの部品を取り付ける。この場合、外層3bは、内層3aとは離隔した二重構造の外側に位置し、断熱壁の真空状態保持には寄与していないので、ファン9等を取り付けても断熱壁の真空度を低下させることがない。さらに、外層3bには任意形状の凹凸を設けるなどして冷蔵庫に必要な、例えば棚受けのような部品を取付けるようにしてもよい。
【0036】
次に、実施の形態における構造部材である内層3の製造方法について、図4の説明図、及び図5のフローチャートを用いて説明する。図4において、17は構造部材製造装置の異形ダイ、18はパリソンである。19は真空度保持に供する内箱3の内層3aを成形する側の内層側金型、20は冷蔵庫の内装面にあたる内箱3の外層3bを成形する側の外層側金型で、内層側金型19の面は平面状に形成され、外層側金型20には棚受けなどの形状が設けられ、従来の断熱構造体のように、別部品を用いて内箱3に棚受けなどを取付ける必要がなく、製造工程を簡略化するようにしてある。
【0037】
内箱3を製造するには、まず、内層3aを成形する側の内層側金型19内に金属箔をセットし、外層3bを成形する側の外層側金型20には、必要に応じて、冷蔵庫の庫内部品を固定するための取付部品21などをセットして、構造部材にインサートにより固定する(ステップ−11)。
次に、異形ダイ17を通過して形成したパリソン18内にブローした空気を保持した状態でブロー成形を行い、両金型19,20の間に挟み込んで形状を付与し、構造部材の二重構造を形成する(ステップS−12)。
【0038】
ステップS−12で示す構造部材の成形方法について、さらに詳述する。溶融された樹脂のポリプロピレンは、押し出し機によって先端が封じ切られた円筒の袋状のシートになって押し出され、これを両金型19,20で挟み込む。このとき、ポリプロピレンは円筒を形成するために、シートの円筒内にブローされた空気は、内箱3の内層3bを成形する側の内層側金型19と外層3bを形成する側の外層側金型20の間にそのまま保持される。
こうして、両金型19,20の合わせ面は、シートの端辺が溶着されて一体化した板状となり、さらに、内層側金型19と外層側金型20がシートの厚さを残して対向する部分でも同様にシートが溶着して一体化した板状となった成形品を形成する。
【0039】
しかしながら、両金型19,20が十分な間隙を設けて対向する部分では、内部にブローされた空気がそのまま残存するので、内部が中空状態にある形状に仕上がる。このようにして、特に外層側金型20が備える任意の形状に応じた中空部分を含んで、構造部材である内箱3が成型される。
【0040】
次に、成型されたポリプロピレンが、熱変形温度、好ましくはガラス転移温度以下になるまで各金型19,20を密閉した状態を保持しながら成型品を冷却し、その後にこれを取り出す。このときの温度は、80℃以下が好ましく、50℃以下が特に好ましい。
【0041】
次に、上記のようにして得られた成型品の、必要以外の部分をトリミングして、所望の形状を備えた内箱3を得る(ステップS−13)。このトリミングは内箱3の外層3b部分に止どめることが肝要で、成形品の外周端辺を除く内層3a部分は、全真空断熱構造体の充填材11と当接して外殻1内部の真空度を維持するために、平面の損傷を避けることが必要である。
【0042】
次に、ステップS−13で得た内箱3の外層3bに、冷気循環用のファン9などの部品を取付ける(ステップS−14)。
なお、ステップS−12で、ガス透過抑制層8を金型内に配設することによって一体的に形成するか、又はステップS−14で金属箔の貼り付けや金属蒸着などのガス透過抑制層8の形成を行う。
【0043】
以上の説明から明らかなように、本実施の形態によれば、全真空断熱構造体の構造部材を冷気循環風路を有する二重構造として構成したので、複雑な棚形状などを形成できると共に部品取付けが容易となり、また、風路などを一体に構成することができる。また、真空保持に供する面は充填材11との隙間が発生しにくいフラットな当接面形状とすることができ、充填材11の加工や挿入が容易になると共に、当接面側に金属層を貼り付けてガスバリア性を確保することができる。こうして、部品点数を削減し、軽量化を図り、構造部材のヒートブリッジ効果を抑制することができる。
【0044】
さらに、この構造部材は、プラスチックのブロー成形によって容易に成形することができるので、構造部材を冷蔵庫などに用いるとき、部品を取り付ける部位や部材、風路などの部位、外殻1内部へのガスの侵入を抑制する層等を一体的に形成でき、部品点数を削減できて工程を簡略化できる。
【0045】
なお、本発明は、以上に述べた実施の形態において説明し、図面に示した冷蔵庫の全真空断熱構造体に用いる内箱や外箱に限定するものではなく、例えば、従来の冷蔵庫への応用も可能であるほか、プレハブ式の冷蔵庫や冷蔵車輌などに用いる断熱パネルなど、その要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形して実施することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にかかる断熱構造体は、外箱構造部材と内箱構造部材を備え、これらにより囲まれた空隙部が真空状態に保持された外殻を有する断熱構造体において、断熱構造体の外殻の内箱構造部材を内層と外層とからなる二重構造としてこれらの層の周縁を密着させ、外層に部品の取付け部を形成するとともに、内層との間に冷気循環風路を形成し、真空状態に保持された空隙部は、内箱構造部材の内層と外箱構造部材とによって囲まれてなるので、部品をネジやアンカーなどによって取付けても、ガスの侵入が抑制され、断熱性能が低下することがない。
また、上記の断熱構造体は、外殻の空隙部内に気泡構造を有する充填材が充填され、内箱構造部材の内層の充填材と当接する面が平面形状をなしているので、充填材の挿入および密着が容易であると共に、アルミ箔などのガスを透過しない金属箔の層を容易に装着することができる。
【0047】
さらに、上記の断熱構造体は、外殻の空隙部内に気泡構造を有する充填材が充填され、内箱構造部材の内層の前記充填材と当接する側の面に、ガス透過抑制層を設けたので、断熱性能の低下を抑制でき、断熱構造体の変形を抑制できる。
また、上記の断熱構造体は、内箱構造部材の内層の充填材と当接する側の面に設けたガス透過抑制層が、面に金属膜を貼り付けた層よりなるものであるので、外殻内にある空隙部へのガスの侵入が抑制され、断熱性能の維持に優れる。
また、上記の断熱構造体は、内箱構造部材が異形ダイを通過して形成されたパリソン内にブローした空気を保持して冷気循環風路を形成したプラスチック成型品によって構成したので、ネジ止めを行うことが可能となり、棚受けを設けることも容易になる。
【0048】
さらに、本発明の断熱構造体の製造方法は、外箱構造部材と内箱構造部材を備え、これらにより囲まれた空隙部が真空状態に保持された外殻を有する断熱構造体において、断熱構造体の外殻の内箱構造部材に、軟化状態のプラスチックの成形中間体の周縁部を密着させて内層と外層からなる冷気循環風路を形成するとともに、外層に部品の取付け部を設け、構造部材の内層と外箱構造部材とを接合し、これらによって囲まれた空隙部を真空状態にするようにしたので、断熱構造体の外殻に用いたときに部品を取り付ける部位に外殻との貫通孔を設けるなど実用的な構造が形成できるので、断熱性能の低下を少なくした冷蔵庫などの断熱構造体を形成できる。
また、冷気循環風路の形成が、異形ダイを通過して形成されたパリソン間にブローした空気を保持した状態で成形中間体を金型に挟み込んで密着させながら形状を付与して行われるので、簡易な構造の部材を必要部分に設けて容易に冷気循環風路を形成でき、効率よく簡易に製造することができる。
【0049】
また、上記の空洞部分の形成が、異形ダイを通過して形成されたパリソン内にブローした空気を保持した状態で成形中間体を金型に挟み込んで密着させながら形状を付与して行われるので、簡易な構造の部材を必要部分に設けて容易に中空部分を形成でき、効率よく簡易に製造することができる。
さらに、上記のガスの透過を抑制する層を、成型品の表面に金属箔を貼り付けて形成するので、外殻内にある空隙部へのガスの侵入が抑制され、断熱性能の維持に優れる。
【0050】
また、本発明にかかる冷蔵庫は、外箱構造部材と内箱構造部材を備え、これらにより囲まれた空隙部が真空状態に保持された外殻を有する冷蔵庫において、冷蔵庫の外殻の内箱構造部材を内層と庫内壁面を形成する外層とからなる二重構造としてこれらの層の周縁を密着させ、外層に部品の取付け部を形成するとともに、内層との間に冷気循環風路を形成し、真空状態に保持された空隙部は、内箱構造部材の内層と外箱構造部材とによって囲まれてなるものであるので、効率よく部材の配設が可能になり、また、部品点数の削減を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の縦断面図である。
【図2】 図1の製造方法を示すフローチャートである。
【図3】 図1の外箱と内箱との結合手段を示す説明図である。
【図4】 図1の要部の製造方法を示す説明図である。
【図5】 図4の製造方法を説明するフローチャートである。
【図6】 従来の断熱構造体の一例を示す縦断面図である。
【図7】 従来の真空断熱パネルの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 外殻、2 外箱、3 内箱(構造部材)、3a 内層、3b 外層、7 冷風循環風路、8 ガス透過抑制層、11 充填材、17 異形ダイ、18 パリソン、19,20 金型。

Claims (8)

  1. 外箱構造部材と内箱構造部材を備え、これらにより囲まれた空隙部が真空状態に保持された外殻を有する断熱構造体において、
    前記断熱構造体の外殻の内箱構造部材を内層と外層とからなる二重構造としてこれらの層の周縁を密着させ、前記外層に部品の取付け部を形成するとともに、前記内層との間に冷気循環風路を形成し、真空状態に保持された前記空隙部は、前記内箱構造部材の内層と前記外箱構造部材とによって囲まれてなることを特徴とする断熱構造体。
  2. 前記外殻の前記空隙部内に気泡構造を有する充填材が充填され、
    前記内箱構造部材の内層の前記充填材と当接する面が平面形状をなすことを特徴とする請求項1記載の断熱構造体。
  3. 前記外殻の前記空隙部内に気泡構造を有する充填材が充填され、
    前記内箱構造部材の内層の前記充填材と当接する側の面に、ガス透過抑制層を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の断熱構造体。
  4. 前記内箱構造部材の内層の前記充填材と当接する側の面に設けた前記ガス透過抑制層が、前記面に金属膜を貼り付けた層よりなることを特徴とする請求項3記載の断熱構造体。
  5. 前記内箱構造部材が異形ダイを通過して形成されたパリソン内にブローした空気を保持して前記冷気循環風路を形成したプラスチック成型品からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の断熱構造体。
  6. 外箱構造部材と内箱構造部材を備え、これらにより囲まれた空隙部が真空状態に保持された外殻を有する断熱構造体において、
    前記断熱構造体の外殻の内箱構造部材に、軟化状態のプラスチックの成形中間体の周縁部を密着させて内層と外層からなる冷気循環風路を形成するとともに、前記外層に部品の取付け部を設け、前記内箱構造部材の内層と前記外箱構造部材とを接合し、これらによって囲まれた空隙部を真空状態にすることを特徴とする断熱構造体の製造方法。
  7. 前記冷気循環風路の形成が、異形ダイを通過して形成されたパリソン間にブローした空気を保持した状態で前記成形中間体を金型に挟み込んで密着させながら形状を付与して行われることを特徴とする請求項6記載の断熱構造体の製造方法。
  8. 外箱構造部材と内箱構造部材を備え、これらにより囲まれた空隙部が真空状態に保持された外殻を有する冷蔵庫において、
    前記冷蔵庫の外殻の内箱構造部材を内層と庫内壁面を形成する外層とからなる二重構造としてこれらの層の周縁を密着させ、前記外層に部品の取付け部を形成するとともに、前記内層との間に冷気循環風路を形成し、真空状態に保持された前記空隙部は、前記内箱構造部材の内層と前記外箱構造部材とによって囲まれてなることを特徴とする冷蔵庫。
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