JP4053805B2 - 機能水、その製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄能力の高い活性な機能水及びこれを製造するための方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体を初めとする電子部品の表面に付着した金属や有機物、微粒子など汚染物を除去するために従来から数多くの洗浄水が考案されてきた[W.Kern, et al.RCA Review p.187 (1970)]。例えば濃厚かつ高温に保たれた過酸化水素と塩酸、硫酸を混合した溶液はシリコンウェハ表面の重金属、有機物を除去するのに用いられ、また過酸化水素とアンモニアの混合溶液は微粒子の除去に主に利用される。
【0003】
これらの洗浄を必要とする工業分野では、フッ化水素酸(いわゆるフッ酸、HF)、或いはフッ化アンモニウム(NH4F)は、好ましい薬剤で、特に半導体工業では、シリコンをエッチングしうるため、不可欠な薬剤である。しかしながら、銅のような貴の酸化還元電位を有する金属を電子部品の表面から除去する場合には、シリコンのエッチング反応の際に銅イオンの再付着を防止するためにフッ酸と過酸化水素、或いはオゾンを混合することが提案されている。
デバイスのデザインルールの微細化に伴い、シリコンウェハ表面の清浄度に対する要求も年々厳しくなってきており、従来の洗浄薬液では目標の洗浄度を達成できなくなることが予想される。従って洗浄能力の高い洗浄液の開発は重要な課題である。
これらの多くは洗浄効果を高めるために高濃度で利用されているが、反応に必要な濃度や量は実際の使用量よりはるかに少量で十分であり、残留する薬剤を含む廃水の処理に掛かる費用、及び環境保護の立場から、前記薬剤の使用量を下げるための検討を進めることが急務となっている。さまざまな努力により使用される薬剤量、とくに硫酸や塩酸量は年々減少している。
【0004】
これらの薬剤のうち、フッ酸と過酸化水素の使用量は濃度として0.1-0.5%まで減少しているが、フッ酸の後処理工程では、CaF2などの化合物としての回収するしかないため、フッ酸の使用量を更に低減させることが要請され、そのために新規な洗浄用水、洗浄方法の開発が必要となっている。
最近になって水を電気分解することにより生成する酸化性あるいは還元性を有するいわゆる電解機能水(以下機能水と呼ぶ)が、医療、食品など様々な分野で利用できることが報告され、通常は塩酸や塩化アンモニウム、あるいは純水を原料として、電解する場合が多い。
前述した電子部品の洗浄工程においても、前記従来からの薬剤添加に比較してオンサイト型であるため保存や輸送に伴う危険が少なく、また廃水処理コストの低減が可能であるため、前記機能水が注目されている。
【0005】
この機能水製造のために使用される電解法はクリーンな電気エネルギーを利用して、電極表面で化学反応を制御することにより、水素、酸素、オゾン、過酸化水素などを発生させ、被処理物質を間接的に分解するか、該物質を電極に吸着し、直接的に電気分解することが可能である。
陽極での酸化反応では、水処理に有効な酸化剤(有効塩素、オゾンなど)が生成し、一部OHラジカルなどの活性種も発生することが知られており、活性水、機能水、イオン水、殺菌水などの名称で汎用されている(「強酸性電解水の基礎知識」、オーム社参照)。また一方オゾンガスの溶解したオゾン水や水素ガスの溶解した水素水などは、強い酸化力、還元力を有し、分解生成物も安全な水や酸素であるため、広く利用されている。
【0006】
これらの機能水の電解製造用の際に、酸化反応が進行する陽極としてフェライト、酸化鉛、酸化錫、白金、DSA、黒鉛、アモルファスカーボン(glassy carbon : GC)などが使用され、還元を行う陰極として、鉄、白金、チタン、カーボンなどが使用される。
電子部品の洗浄水製造を目的とする場合、電極として使用しうる材料は、長寿命の観点と処理表面への汚染が起きないように耐食性を有することが望ましく、特に陽極給電体としてはチタンなどの弁金属、その合金に実質的に限定され、電極触媒としても白金、イリジウムなどの貴金属及びそれらの酸化物に実質的に限定される。しかしながらこれらの高価な材料を用いても、電流を流すと電流密度、時間に応じて触媒や基体が消耗することが避けられずに溶液中に流出することが知られており、より耐食性の優れた電極が望まれている。
【0007】
特にフッ素化合物やイオンが存在する場合、耐性のある電極材料が少なく安定な電解作動が困難であり、また目的反応の電流効率では不十分であるなどの問題があり、フッ素化合物やフッ化物イオンを含有する電解液を電解して機能水を製造することは実用化されていない。
他方、ダイヤモンドは熱伝導性、光学的透過性、高温かつ酸化に対しての耐久性に優れており、特にドーピングにより電気伝導性の制御も可能であることから、半導体デバイス、エネルギー変換素子として有望視されている。電気化学用電極としてSwain [Journal of Electrochemical Society Vol.141, 3382- 、(1994)]らは導電性ダイヤモンドの酸性電解液中での安定性を報告し、他のカーボン材料に比較してはるかに優れていることを示唆した。又4.5eVものバンドギャップの大きさに注目してNOxのアンモニアへの還元が可能であることが報告されている[Journal of Electroanalytical Chemistry, Vol.396, 233-, (1995)及び電気化学、60巻、第7号、659-、(1992)]。米国特許第5399247号明細書では導電性ダイヤモンドを陽極材料に用いて有機廃水が分解できることが示唆されている。
【0008】
電流密度の大きい場合で高い電位領域での工業的な利用の報告は未だ十分になされていないが、最近になってダイヤモンド電極は水の分解反応に対しては不活性であり、酸化反応では酸素以外にオゾンあるいは過酸化水素の生成が報告されている(特開平9-268395、特開平11-269686)。過酸化水素やオゾンはより酸化力のあるOHラジカルなどの発生原料であり、それらの共存下ではラジカルが容易に生成することが知られている。又特開2001-192874ではダイヤモンド電極を用いた過硫酸の製造方法が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前述した半導体洗浄水を初めとする各種洗浄水のうち、フッ素含有洗浄水の実用化を意図し、特殊な電極を用いることにより、フッ化物イオンを主原料とする洗浄能力に優れた機能水、及び該機能水の製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、フッ化物イオンを含む水溶液を導電性ダイヤモンドを有する電極を用いて電解して得られる酸素フッ化化合物を含有することを特徴とする機能水、隔膜により少なくとも導電性ダイヤモンドを有する陽極を収容する陽極室と陰極室に区画された電解槽の前記陽極室に、フッ化物イオンを含む水溶液を供給し、両極間に通電して前記陽極室で酸素フッ化化合物を含有する機能水を製造することを特徴とする機能水の製造方法、及び隔膜により少なくとも導電性ダイヤモンドを有する陽極を収容する陽極室と陰極室に区画され、前記陽極室にフッ化物イオンを含む水溶液を供給し両極間に通電して前記陽極室で酸素フッ化化合物を含有する機能水を生成する電解槽を用いたことを特徴とする機能水の製造装置である。
【0011】
以下本発明を詳細に説明する。
本発明に従って少なくともフッ化物イオンを電解質として含む電解液を導電性ダイヤモンド電極を使用して電解を行うと、高活性の含フッ素成分を含有する機能水が生成し、この機能水は他の機能水と比較してかなり高い洗浄能力を有している。
【0012】
本発明に係る電解槽での陽極反応は、水溶液であるために、次のようになる。
陽極:2H2O = O2 + 4H+ + 4e(1.23V)
3H2O = O3 + 6H+ + 6e(1.51V)
2H2O = H2O2 +2H+ + 2e (1.78V)
【0013】
平衡論的には酸素発生が優先するが、活性化過電圧の存在により、オゾン、過酸化水素の生成が可能となる。
ここでフッ化物イオンが存在すると酸素フッ化化合物が生成すると推定され、酸素フッ化化合物とはF2O(二フッ化酸素、Oxygen difluoride)、F2O2(二フッ化二酸化物、Dioxygen difluoride)を総称する。例えば次のようにして二フッ化酸素が生成する。
【0014】
2HF + H2O = F2O +4H+ + 2e (2.12V)
【0015】
フッ化物イオン濃度によって解離平衡があるため(HF + F-= HF2 -)、以下の経路で酸素フッ化化合物の生成も予想される。
HF2 - + H2O = F2O +3H+ + 2e (2.21V)
【0016】
電解条件によってはフッ素ガスも生成してくる可能性がある。
2F- = F2+ 2e (2.87V)
【0018】
これらの活性な化合物が電解液中に溶解することで、活性な機能水が生成すると考えられ、詳細な機序は不明であるが、次のように推定できる。
ダイヤモンド表面ではまず水が酸化されて酸素化学種が電極表面に形成した後、酸素やオゾンが生成すると考えられるが、ダイヤモンドの化学的安定性のためにこの水分子の酸化は実際には起こりにくいと考えられる。
一方フッ化物イオンはアニオンであるため、陽極表面に低い電位においても吸着しやすいと推定される。
【0019】
一般に、硫酸水溶液などではフッ化物イオンの添加によりオゾンの発生効率が増大することが報告されているが、これも水分子の電解酸化吸着種(原子状酸素)と原子状フッ素との相互作用により、酸素ガスとしての離脱が抑制されるためであると推定される。
以上の考察は、導電性ダイヤモンド電極では吸着したフッ素原子と水との反応による酸素フッ化化合物の生成が、酸素、オゾン、過酸化水素と競争的に起こることも示唆し、生成すると推定できる酸素フッ化化合物が機能水の洗浄能力を向上させていると考えられる。
【0020】
本発明で利用できるフッ化物イオンの化合物としては、NH4F(フッ化アンモニウム)、HF(フッ酸)、H2SiF6(フッ化珪素酸)などがある。フッ化物イオンの濃度は0.0001M以上が好ましく、反応の選択性の観点からは高濃度が好ましいが、経済性と電極材料の安定性からは低濃度が好ましいため、0.01が好ましく、上限は特になく、飽和までの任意濃度を使用できる。
【0021】
酸化を行う陽極触媒及び基体として使用しうる材料は、長寿命の観点と処理表面への汚染が起きないように耐食性を有することが必要である。特にフッ化物イオンが存在する場合には触媒成分や電極基体を容易に溶解することが知られており、より耐食性の優れた電極が望まれている。本発明の陽極は酸素フッ化化合物理論生成電位において水の酸化反応が進行しにくい材料であることが重要である。導電性ダイヤモンド電極では水の酸化反応に対して大きい過電圧を示すために、酸素フッ化化合物などの生成反応が電位的に進行しうる範囲であるため高機能水が生成すると推定される。
【0022】
実際の導電性ダイヤモンドを触媒とする電極の基体は導電性材料ならば問題ないが、後述のダイヤモンド合成条件において安定なチタン、ニオブ、タンタル、ジルコニウム、シリコン、シリコンカーバイド、カーボン、タングステンカーバイドなどの板、打ち抜き板、金網、粉末焼結体、金属繊維焼結体が好ましい。密着性と基体の保護を目的として中間層を形成することも好ましい。中間層としては前記金属等の炭化物、酸化物などがある。表面を研磨することは密着性と反応面積の増大に寄与するため用いる方が好ましい。
このときダイヤモンド粉末を核として用い、基体に付着させると均一なダイヤ層の成長に効果がある。ダイアモンドの形成方法としては熱フィラメントCVD、マイクロ波プラズマCVD、プラズマアークジェット法、PVD法などが開発されている。従来からの超高圧による合成ダイヤモンド粉末も樹脂などの結合材を用いると使用可能である。特に電極表面にフッ素樹脂などの疎水性成分を用いると被処理物質をトラップしやすくなるため反応効率を向上させることができる。
【0023】
次に代表的なダイヤモンドの製法である熱フィラメントCVD法について説明する。炭素源となるアルコールなどの有機物を水素ガスなどの還元雰囲気に保ち、炭素ラジカルが生成する温度1800-2400℃にする。このときダイヤモンドが析出する温度(750-950℃)領域に電極基体を設置する。水素に対する有機化合物ガス濃度は0.1-10vol%、供給速度は反応容器の寸法にもよるが、0.01-10 l/minであり、圧力は0.001MPa〜0.1MPaである。
ダイヤモンドの微細な粒子は0.01〜10μmの粒径を有しているので、導電性ダイヤモンドの被覆厚は基体への液の侵入を防ぐ目的上0.1〜50μmが好ましく、特に1〜10μmが好ましい。良好な導電性を得るためには原子価の異なる元素を微量添加することが不可欠である。ホウ素やリンの好ましい含有率は1〜100000ppmであり、更に好ましくは100〜10000ppmである。原料化合物には毒性の少ない酸化ホウ素、五酸化二燐などが好ましく使用できる。
【0024】
使用する電解槽は、隔膜で仕切られた少なくとも陽極室及び陰極室の2室を有することが望ましい。
隔膜を用いると陽極で生成した活性物質が陰極で還元し分解することがなくなり、副生物の影響を小さく出来るので隔膜を利用することが好ましい。特に導電性が小さい溶液では導電性向上のためイオン交換膜を用いることが好ましい。イオン交換膜はフッ素樹脂系、炭化水素樹脂系のいずれでも良いが、耐食性の面で前者が好ましい。市販の膜としてはナフィオン(Nafion)、アシプレクス(Aciplex)及びフレミオン(Flemion)などが入手できる。
【0025】
電極と膜を密着させる必要がある場合には前もってそれらを機械的に結合させておくか、或いは電解時に圧力を与えておけば十分である。圧力としては0.01〜3MPaが好ましい。隔膜としては耐食性の高いフッ素樹脂系多孔性の親水化材料(ポアフロン、住友電工)なども利用できる。
電極-電極或いは膜間距離(隔膜電解槽の場合)は小さい方がセル電圧は減少するため好ましいが、原料であるフッ化物イオンは電解面に十分な速度で与える必要があり、適切な間隔が必要である。距離としては0.1mmから10mmが好ましい。このために電極間の溶液を攪拌、循環することは好ましい。
電流密度は0.001〜100A/dm2が好ましい。
陰極としては水素発生極、酸素ガス電極の場合があるが、耐食性を有するものであれば特に限定されない。前者の場合、導電性ダイヤモンドを用いることはその観点から有意義である。後者の場合、ガス電極としてカーボン、金触媒を使用すると酸素還元による過酸化水素発生を陰極で同時に生成させることも可能である。
【0026】
酸素ガス電極の場合の、酸素の供給量は理論量の1.2倍〜10倍で良い。
電解液温度5℃から40℃が好ましいが、フッ化水素の沸点は約20℃であることから、電解に利用する効率を上げるためには室温程度でセルを運転することが好ましい。
低濃度であれば、イオン解離しており、またHFで気化する量はわずかであるが、濃度が高い範囲では気化する分を無視できない。圧力を高くすると、気化した分を有効に再溶解することができ、機能水の生成効率を向上させるので有利である。このときの圧力は0.1MPaから1MPaが好ましい。
【0027】
フッ化物イオン以外に他の電解質を添加することも可能であり、目的に応じてフッ化物イオン以外に塩酸、硝酸、酢酸などを添加してもよい。これはフッ化物イオンの濃度が小さい場合に電解セル電圧の増大を防止することができ、また他の電解質の電解合成酸化性物質の効果を併用するという効果が期待できる。
電解槽材料としては耐久性の観点から、石英、及び石英ライニング材料、カーボン、チタン、ステンレス、PTFE樹脂が好ましい。
【0028】
本発明における電極反応においては副反応として酸素が発生する。気泡が洗浄工程において洗浄液に残留していると、処理表面に付着し、表面の清浄化を妨げる。従って洗浄プロセスに利用する前に脱気することが好ましい。脱気は、生成した機能水をいったんタンクに受けて流速を緩和し一定時間放置すれば、比重差による分離を行うことができ、簡便である。
本発明の機能水は数日保管しておいても洗浄能力が維持されるので、使用時以外に電解セルを作動させ、保管しておくことも可能である。
洗浄方法は特に限定されず、例えば対象部品を本発明の電解機能水に浸漬し、又は対象部品に前記機能水を噴霧する等により前記対象部品の洗浄を行うことができる。但し洗浄時の温度は高温にすることも洗浄効率を高めるため有効である。また、ポンプを使って電解セルと機能水貯蔵タンクの間で機能水を循環させてから洗浄に使用することも可能である。
本発明の機能水は、電子部品の洗浄の他に、例えば飲料用、化粧用、衣類洗浄用、消毒用又は殺菌用にも使用できる。
【0029】
【発明の実施の形態】
次に添付図面に示す一例に基づいて本発明に係る機能水製造用電解槽を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0030】
図1は、本発明を構成する機能水製造用電解槽を例示する概略図である。
この電解槽Aは、両側の1対の陽極用セルプレス1aと陰極用セルプレス1b間に、前記陽極用セルプレス1aから陰極用セルプレス1bに向けて、順に陽極用絶縁板2a−陽極用給電板3a−導電性ダイヤモンド陽極4a−陽極用ガスケット5a−陽極用スペーサー兼排液口6a−隔膜7−陰極用スペーサー兼排液口6b−陰極用ガスケット5b−陰極4b−陰極用給電板3b−陰極用絶縁板2bを積層して構成されている。
この電解槽の陽極室にフッ化物イオンを有する電解液を供給しながら両極間に通電すると酸素フッ化化合物が生成すると推測され、これにより洗浄力に優れた機能水が得られる。
【0031】
図2は図1の電解槽を使用するワンパスタイプの機能水製造フローを示す概略図、図3は図1の電解槽を使用する循環タイプの機能水製造フローを示す概略図、図4は図1の電解槽を使用するバッチタイプの機能水製造フローを示す概略図である。
図2及び3において、11は直流電源であり、スィッチング、サイリスタ型いずれでも良い。原料水溶液タンク12内のフッ化物イオン含有水は原料薬液ポンプ15を介して電解槽Aに供給される。
【0032】
電解槽Aで製造された機能水は、図2のワンパス型では、機能水中の気泡を気液分離器14で除去した後、機能水供給ポンプ16で機能水を使用するポイントまで送水する。
一方図3の循環型では、電解槽Aで製造された機能水は、機能水中の気泡を気液分離器14で除去した後、機能水貯留タンク17に貯留され、その一部が図2の場合と同様に機能水供給ポンプ16で機能水を使用するポイントまで送水され、残部が機能水循環ポンプ18により前記電解槽Aに循環し、再度電解される。
他方図4のバッチ型では、電解槽Aで製造された機能水が直接浸漬型洗浄槽19に供給され被洗浄装置の洗浄を行う。
【0033】
本例で、電解槽、他の部分及び機能水の配管はの接液部分はフッ化物イオンに安定な配管、タンクで構成されることが望ましく、例えばPP、PE、PFA、PTFEなどの不純物が少なく化学的に安定な樹脂が好ましい。
供給ポンプはマグネット、電磁定量、チューブ、ベローズ方式などがあり、接液部がフッ化物イオンに対して化学的に安定な樹脂で形成されることが好ましい。原料薬液は純水供給ラインに注入するか、直接電解槽に供給してもよいが、この場合には十分な循環、攪拌をする必要がある。生成した機能水は石英、PTFE製タンクに保管し、使用直前まで空気に接触しない方が好ましい。洗浄槽も同様な材料で構成する。洗浄ノズルを用いて対象物を洗浄する場合にはPTFE製、石英製のものを用いる。対象物は搬送装置を用いて機能水の洗浄容器に挿入する。
【0034】
[実施例]
以下、本発明により製造された機能水を使用してシリコンウェハ表面の汚染金属除去能力を評価した実施例を記載する。これらの実施例は本発明を限定するものではない。
【0035】
(電解装置)
陽極、陰極として導電性ダイヤモンド(ホウ素ドープ濃度1500ppm)を10μm厚で形成したシリコン板(3mm厚さ)を2枚用い、その間に陽イオン交換膜ナフィオン350(デュポン製)を配置し、電極膜間距離をそれぞれ5mmとし、電解有効面積が80cm2である図1のような電解セルを構成した。
【0036】
(機能水製造方法)
水槽に入れられた4Lの所定組成の原料溶液を、陰極室及び陽極室にそれぞれ100〜200ml/minの流量で通水循環しながら、所定の電流密度で30分電解し、これにより目的とする機能水を製造した。
【0037】
(汚染金属除去能力評価方法)
濃度29%のアンモニア水、濃度31%の過酸化水素水、及び純水を容量比が1:1:5になるように調整したAPM洗浄液(機能水)に、更に不純物としてAl、Fe及びCuを混合した後、清浄なシリコンウェハを80℃で5分間浸漬した。次いでこのシリコンウェハを純水中で5分間リンスし、表面の親水性を確認した後、スピンドライヤーで乾燥させた。以後、この方法をIAP汚染と称する。IAP汚染により、ウェハ表面には洗浄液中の不純物重金属が付着し、表面が汚染された。
【0038】
表面汚染金属量評価には、次のようなフレームレス原子吸光分析法を用いた。フッ酸と硝酸の混酸によりウエハ表面の汚染金属を回収し、その回収液中の金属濃度をフレームレス原子吸光分析により定量して、表面汚染濃度に換算した。IAP汚染処理によりウエハ表面に付着した金属濃度は、Alが1×1012atoms/cm2、Feが1×1011atoms/cm2、Niが5×1011atoms/cm2、Znが3×1011atoms/cm2、Cuが3×1011atoms/cm2レベルであった。
このようにして作製したIAP汚染ウエハを各種機能水で5分間洗浄したあと、純水中で5分間リンスし、スピンドライヤーで乾燥させた。
洗浄処理後のウエハは上述の方法によりウエハ表面の汚染金属を回収し、その回収液中の金属濃度をフレームレス原子吸光分析により定量した。
【0039】
(洗浄試験の結果)
実施例1〜6
原料のフッ酸濃度が、0.0001M(実施例1)、0.001M(実施例2)、0.01M(実施例3)、0.1M(実施例4)及び1M(実施例5及び6)である6水準で電解を行い、洗浄試験を行った。実施例5では電流密度を10A/dm2、実施例6では電流密度を20A/dm2とした。実施例1〜3(フッ酸濃度が0.01M以下)では電流密度を10A/dm2まで高めようと試みたが、溶液の電気抵抗が低いため、電流密度は実施例1では0.15A/dm2、実施例2では1A/dm2、実施例3では2A/dm2までしか上げられず、それぞれの電流密度で電解を行った。
【0040】
その結果、原料のフッ酸濃度が0.1〜1Mであり電流密度10A/dm2以上で電解ができた実施例4〜6では、表1に示すようにAl、Fe、Ni、Zn及びCuの全ての金属に関して検出限界未満まで除去できた。他方原料の希フッ酸濃度が0.0001〜0.01Mであり電流密度を2A/dm2までしか上げられなかった実施例1〜3では、表1に示すように各金属が完全には除去できず実施例4〜6より僅かに除去能力が劣るものの、十分な電流密度が得られなかった割には優れた除去効果が得られたことが分かる。
より出力の大きい電源を使用したり、フッ酸以外の電解質を添加することで電流密度を上げることができれば希フッ酸濃度が0.0001〜0.01Mでも更に高度な除去能力が得られると推測できる。
【0041】
比較例1及び2
実施例1〜6の電解を行って調製した機能水と異なり、電解を行っていない希フッ酸(比較例1:0.01M、比較例2:0.1M)を使用して同様の洗浄試験を実施したところ、表1に示すように、Al、Fe、Ni、Zn及びCuの全ての金属に関して実施例1〜6の場合より除去能力が大幅に劣ることが分かった。
【0049】
実施例
電解装置の陽極と陰極間にイオン交換膜を配置しなかったこと以外は実施例4と同じ条件で機能水を製造した。この方法では陽極液と陰極液が混合した機能水が製造され、表1に示す通り残留する金属の濃度は実施例4より僅かに高い程度(FeとCuが検出可能になった)で十分な金属除去能力を有することが分かった。
【0050】
【表1】
Figure 0004053805
【0051】
【発明の効果】
本発明は、フッ化物イオンを含む水溶液を導電性ダイヤモンドを有する電極を用いて電解して得られる酸素フッ化化合物を含有することを特徴とする機能水である。
フッ化物イオンを導電性ダイヤモンド電極を使用して電解生成される酸素フッ化化合物(二フッ化酸素や二フッ化二酸素と推定される)は、電解前のフッ化物イオン自体やフッ化物イオンを他の電極を使用して電解することにより得られる含フッ素成分よりも強力な洗浄効果を有し、その効果はフッ化物イオンの濃度が0.0001M以上であるときに特に著しい。又フッ酸の使用量を大幅に節減できる。これは、通常の高濃度薬液方法では除去しにくい金属付着物が、低濃度の薬液原料と電気分解エネルギーにより簡便に除去できるからであると推測でき、これにより次のような工業的、経済的効果が期待できる。
【0052】
▲1▼ 高洗浄能力を有する機能水が得られる。
▲2▼ 薬品使用による環境負荷を低減できる。
▲3▼ 高濃度薬品の使用あるいは貯蔵のために利用せざるを得なかった耐食性に優れた高価な配管、装置材料を使用しなくて済む、あるいは節減できる。
▲4▼ 使用後の廃水処理費用を軽減できる。
▲5▼ 作業者に対する安全性を向上できる。
▲6▼ 高濃度の薬液では大量に必要であった洗浄用超純水の使用量も大幅に低減できる。
▲7▼ 電極が使用時及び停止時において非常に安定であるため、触媒劣化防止のための保護電流回路、電源、電池などを省略でき、電解機能水生成装置としても製造コストを軽減できる。
【0053】
ッ化物イオンを導電性ダイヤモンド電極で電解して機能水を製造する際に、隔膜式電解槽を使用すると、陽極で生成する含フッ素成分が陰極に接触して分解することが防止できる。
脱気により、機能水中の気泡を除去すると、気泡が洗浄工程において機能水(洗浄液)に残留することがなくなり、処理表面に気泡が付着し、表面の清浄化を妨げることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を構成する機能水製造用電解槽を例示する概略図。
【図2】図1の電解槽を使用するワンパスタイプの機能水製造フローを示す概略図。
【図3】図1の電解槽を使用する循環タイプの機能水製造フローを示す概略図。
【図4】図1の電解槽を使用するバッチタイプの機能水製造フローを示す概略図。
【符号の簡単な説明】
A 電解槽
1a、1b セルプレス
2a、2b 絶縁板
3a、3b 給電板
4a 導電性ダイヤモンド陽極
4b 陰極
5a、5b ガスケット
6a、6b スペーサー兼排液口
11 直流電源
12 原料水溶液タンク
14 気液分離器
15 原料薬液供給ポンプ
16 機能水供給ポンプ
17 機能水貯留タンク
18 機能水循環ポンプ
19 浸漬型洗浄槽

Claims (6)

  1. フッ化物イオンを含む水溶液を導電性ダイヤモンドを有する電極を用いて電解して得られる酸素フッ化化合物を含有することを特徴とする機能水。
  2. フッ化物イオンを含む化合物が、フッ酸、フッ化アンモニウム及びフッ化珪素酸から成る群から選択される1又は2以上の化合物である請求項1に記載の機能水。
  3. フッ化物イオンの濃度が0.0001M以上である請求項1又は2に記載の機能水。
  4. 隔膜により少なくとも導電性ダイヤモンドを有する陽極を収容する陽極室と陰極室に区画された電解槽の前記陽極室に、フッ化物イオンを含む水溶液を供給し、両極間に通電して前記陽極室で酸素フッ化化合物を含有する機能水を製造することを特徴とする機能水の製造方法。
  5. 隔膜により少なくとも導電性ダイヤモンドを有する陽極を収容する陽極室と陰極室に区画され、前記陽極室にフッ化物イオンを含む水溶液を供給し両極間に通電して前記陽極室で酸素フッ化化合物を含有する機能水を生成する電解槽を用いたことを特徴とする機能水の製造装置。
  6. 電解槽に、該電解槽中で生成する機能水中の気泡の分離手段を付属せしめた請求項5に記載の機能水の製造装置。
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