JP4053375B2 - プリント基板支持筐体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ファクシミリ、複写機、プリンタ、複合機、パーソナル・コンピュータなどに用いられ、プリント基板を支持して収納するプリント基板支持筐体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プリント基板を収納する筐体は、電磁波障害対策の観点から、電磁波を遮蔽できる金属板で構成されることが多い。この筐体にプリント基板を支持するためのガイドレールを設けた構成が知られ、各種の提案がおこなわれている。例えば一対の突条のレール部で形成されたガイドレールにおいて、その一方のレール部の取り付け角度を変更することにより、これらのレール部の端部により形成される挿入側の開口を大きく確保した構成が知られている(例えば特開平10−39951号)。この構成によれば、筐体の設置面に水平な状態ではなく傾いた状態でも、プリント基板を両レール間に挿入でき、他方の水平なレール部にガイドさせて支持できるので、従来よりも狭い空間でも、また視認できなくても、プリント基板を取付けできるとされている。他方、複数のガイドレールが櫛歯状に配置され、プリント基板の外形状と同様な外形状を有した枠体を設け、この枠体を介してプリント基板を筐体に取付けることにより、プリント基板を複数の任意のサイズのサブプリント基板に分割して実装するようにした構成が知られている(例えば特開平6−69669号)。この構成によれば、プリント基板の実装計画の変更に柔軟な対処ができ、各サブプリント基板に所定の機能を割当てて機能単位の切り分けが可能となるので、装置構成の拡張性および保守性などを向上できるとされている。
【0003】
ところで、このようなガイドレールを筐体の一部を成形した金属板で構成することは、加工性や強度上の点で困難である。すなわち、筐体が板金の構成で、この板金の所定部分を切り曲げ加工によって、ガイドレールに成形した場合には、筐体の側面にガイドレールの長さ分だけ横長の切り欠きが形成されるので、この切り欠きを電磁波が通過し、電磁波障害の対策上好ましくなく、強度的にも不利となる。このようにガイドレールが金属製であると、このガイドレールにプリント基板の回路パターンが接触してショートする可能性が生じる。このため、ガイドレールの近傍付近にまで回路パターンを形成できなくなり、プリント基板のパターンレイアウト上で不利となってしまう。他方、例えば筐体が樹脂製とされた場合には、筐体にガイドレールを一体に成形した構成とできるが、この構成では、電磁波が樹脂を透過してしまうので、電磁波障害の対策上好ましくない。そこで、樹脂材料などから形成されたガイドレールを、別部品として筐体に取り付けることが多用されている。
【0004】
このようなガイドレールを筐体に組付ける方式としては、スナップフィット方式が一般的である。すなわち例えば、図6に示すように、従来のプリント基板支持筐体50は、上方および一方の側面が開口された金属製の箱形状に形成され、この筐体50内の両側面には、同一の高さ位置に対向して配置されたガイドレール51が取付けられ、その奥側にはコネクタを有したマザーボード52が取付けられた構成とされている。この筐体50にプリント基板53が図6中にA矢印で示される方向からガイドレール51に沿って挿入され、マザーボード52のコネクタ52aにプリント基板53のコネクタ53aが接続される。このガイドレール51は、図7(a)に示すように、樹脂製で長板状に形成され、その一面には長手方向に沿った一対の突条51a,51bが設けられ、その端部の一部を切り欠いて傾斜面54aが形成されている。したがって、この傾斜面54aにより、ガイドレール51のプリント基板挿入側の受け口部分がプリント基板53の幅方向に広げた形状とされているので、プリント基板53を挿入しやすくしている。このガイドレール51の筐体50に対面した箇所には、図7(b)に示すように、スナップフィット部55が設けられている。このスナップフィット部55は、その内部に間隙部を有したくさび形に形成され、くさび部分が狭まるような弾性変形を可能としている。したがって、このスナップフィット部55が筐体50に形成されたスナップフィット部用の孔50aに挿入されると、一旦くさび部分が孔50aにより変形されて狭められながら、孔50aを通過し、この孔50aの通過後に元のくさび形状に広がる。このため、スナップフィット部55を孔50aに装着した後には、簡単には引き抜けないことになる。
【0005】
このようにスナップフィット方式を用いたガイドレール51では、異なる材質に分別するリサイクルなどのために、ガイドレール51を筐体50から取り外す作業に手間がかかるという問題がある。すなわち、スナップフィット部55が孔50aを通過できるように圧縮したり、スナップフィット部55自体を切除しない限り、ガイドレール51を取り外すことができない。このスナップフィット部55がガイドレール51に複数設けられている場合には、このような煩雑な作業をおこなう回数が増大するので、作業に必要な時間が長くなり、リサイクルコストの増加を招く不都合も生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこでこの発明は、前記のような従来の問題点を解決し、リサイクルするためなどのガイドレール部材の取り外し作業を簡易におこなえるプリント基板支持筐体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は筐体本体と、この筐体本体に着脱可能に装着され、プリント基板を支持するガイドレール部材とを有したプリント基板支持筐体において、前記ガイドレール部材が、弾性変形可能な材質で形成されており、前記筐体本体に形成した長孔に差込まれて、その一端に掛止される掛止つめ部と、該掛止つめ部が長孔の一端に掛止した状態で筐体本体に形成した係止孔に嵌合係止される突起部とを有し、前記掛止つめ部が複数設けられるとともに、前記突起部が少なくとも1つ以上設けられ、これらの掛止つめ部および突起部が、ガイドレール部材の長手方向に沿って配置され、前記ガイドレール部材の端部に切欠き部が設けられ、該ガイドレール部材が筐体本体に装着されると、該切欠き部と筐体本体との間に指を引っ掛けることが可能な大きさの隙間が形成されることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記突起部が、前記筐体本体のプリント基板挿入方向手前に設けられていることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、画像形成装置が、請求項1又は2に記載のプリント基板支持筐体を具えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図面により説明する。図1は、この発明の第1の実施の形態を説明し、プリント基板支持筐体の全体構成を示す斜視図であり、図2は、ガイドレールの概略構成を示す斜視図である。
【0013】
このプリント基板支持筐体1は、図1に示すように、筐体本体2と、この筐体本体2に装着されたガイドレール3とを有し、プリント基板53をガイドレール3で支持して、筐体本体2内に収納するようにしている。この筐体本体2は、画像形成装置などに使用され、薄板状の金属板から、上面および側面が開口された所定寸法の略箱形状に形成され、その内部にプリント基板53を収納可能な空間が確保されている。なお、ガイドレール3および筐体本体2に形成されたガイドレール用の孔以外は従来と同様な構成とされているので、従来と同一の部分には同一の符号を付して、説明を簡略化する。
【0014】
このガイドレール3は、合成樹脂などの弾性変形が可能な材質を用いて、略長板形状に形成され、非導電性が確保されている。したがって、ガイドレール3によって回路を短絡することが解消され、ガイドレール3の近傍付近に対応したプリント基板53の縁まで回路パターンを形成でき、パターンレイアウトの自由度を向上できる。このガイドレール3の一方の面は、プリント基板53の側部に対向する対向面3Aとされ、この対向面3Aには、その長手方向に向けて、1対の突条を互いに平行に配置した構成のレール部4が一体に形成されている。このガイドレール3の反対側の面は、図2に示すように、筐体本体2の内壁面に当接される取付け面3Bとされ、この取付け面3Bには、2つの掛止つめ部5,6と突起部7とが一体に形成されている。
【0015】
すなわち、この取付け面3Bには、2つの掛止つめ部5,6と、突起部7とが、その長手方向に沿った直線上に揃えられて、順次、設けられている。これらの掛止つめ部5,6が、これらに対応して筐体本体2に形成されたスリット状の長孔9,10に差込まれて、その一端に掛止めされるとともに、このように掛止めされると、突起部7が、この突起部7に対応して筐体本体2に形成された丸孔状の係止孔11に嵌合係止されて、ガイドレール3を筐体本体2に装着するようにしている。
【0016】
これらの掛止つめ部5,6は、略L字形状に形成され、その先端がプリント基板53を挿入する方向に向けられて設けられている。したがって、筐体本体2に装着されたガイドレール3にプリント基板53を挿入する場合には、掛止つめ部5,6の基部が長孔9,10に当接されているので、ガイドレール3がプリント基板53の移動に追従して挿入方向に移動することを阻止している。
【0017】
これらの掛止つめ部5,6のガイドレール3と平行に挿入方向に延在された先端部と取付け面3Bとの間の距離は、筐体本体2の板厚より僅かに小さい距離が確保され、この先端部と取付け面3Bとの間で筐体本体2の壁部を挟持するようにしている。したがって、取付け面3Bと筐体本体2の壁部の内壁面との面接触を確保しているので、ガイドレール3をガタツクことなく筐体本体2に取付けることができる。これらの掛止つめ部5,6の先端側で内方に面した部分は、僅かに切り欠かれて形成された斜面部5a,6aが設けられ、これらの斜面部5a,6aによって、掛止つめ部5,6が長孔9,10に差込まれたときに、長孔9,10の縁を乗り越えやすくしている。
【0018】
突起部7は、略円筒形状に形成され、その取付け面3Bから突出された高さは、少なくとも筐体本体2の板厚よりも大きく設定され、この突起部7が係止孔11に嵌合された場合には、突起部7が係止孔11を貫通するので、その嵌合した状態を充分に維持できるようにしている。この突起部7には、その掛止つめ部5,6の側の端部を切り欠いた傾斜面7aが形成され、この傾斜面7aによって突起部7の先端が先細り形状とされている。したがって、突起部7の先端の大きさを、係止孔11の開口の大きさよりも小さくしているので、この係止孔11に突起部7を嵌め込みやすくしている。
【0019】
この突起部7は、ガイドレール3のプリント基板53挿入方向手前側(図中の左側に相当する)に設けられている。したがって、ガイドレール3の挿入方向手前側の端部を摘んで、ガイドレール3を弾性変形させればガイドレール3を取り外すことができる。すなわち、作業者がその手を筐体本体2の奥まで入れて作業をしなくて済むので、ガイドレール3の取り外し作業を容易におこなえる。これに加えて、突起部7がガイドレール3の端部の近傍に設置されているので、ガイドレール3の端部を筐体本体2の内壁面から引き離すように変形させると、この端部が内壁面から離れた距離が、そのまま係止孔11から突起部7を離脱させる距離に反映されることになる。このため、効率的に係止孔11と突起部7との嵌合を解除させることができる。他方、ガイドレール3の変形量が少なくて済むので、ガイドレール3に余計な負担を与えることが回避でき、取り外し作業によるガイドレール3の損傷を防止できる。
【0020】
取付け面3Bの両端には、その箇所が所定に切り欠かれて、ガイドレール3の厚さ方向に先細りとなる緩やかな斜面状の切欠き部12a,12bが形成されている。同図中の左側の切欠き部12bは、その背面側にプリント基板挿入口用のガイド面部54aが設けられているので、このガイド面部54aを避けた箇所に形成されている。したがって、ガイドレール3が筐体本体2に取付けられた状態では、図3(a)に示すように、このガイドレール3の端部に位置された切欠き部12bと筐体本体2の内壁面との間には、0.3mm以上の間隙距離を有して開口された隙間αが形成される。したがって、ガイドレール3の取り外しの際には、この隙間αに作業者がその指の爪などを挿入し、この爪でガイドレール3の一端部を引っ掛けることができる。このため、ガイドレール3の一端側付近を筐体本体2の内壁面から引き離すことにより、ガイドレール3の一端側から無理なく弾性変形を開始させることができる。この結果、この一端側付近に形成された突起部7を筐体本体2の係止孔11から簡単に離脱させることができ、そのままの状態でガイドレール3を挿入方向と反対方向に引き抜けば、残りの掛止めつめ部5,6を長孔9,10から離脱させて、ガイドレール3を筐体本体2から簡単に取り外すことができる。
【0021】
なお、このように取付け面3Bの端部に斜面状の切欠き部12a,12bでなく、図3(b)に示すように、平坦な段差面を確保した段差部13を設けることにより、ガイドレール3を取付けた状態でこの段差部13と筐体本体2との間に隙間βを形成する構成としてよい。したがって、この構成によれば、段差部13を形成した箇所に渡って一定の間隔を維持した隙間βが形成されているので、隙間βの奥にまで爪などをより深く進入させることができる。このため、この段差部13を確実に引っ掛けて、ガイドレール3を筐体本体2から引き離し始めることが可能となる。他方、切欠き部12a,12bによる隙間αでは、その空間形状が奥に向かうほど狭くなる先細る形状とされているので、微細な埃が詰まる可能性がある、これに比べて、この段差部13による隙間βでは、その空間形状がシンプルな角状の立体形状とされているので、微細な埃詰まりの可能性を減少させることができる。
【0022】
次に、ガイドレール3を筐体本体2に取付ける手順を説明する。まず、図4(a)に示すように、作業者により、ガイドレール3の取付け面3Bが筐体本体2の内壁面に対面され、その掛止つめ部5,6が内壁面の長孔9,10に対向させるように位置決めされ、近づく方向に向けて移動される。次に、図4(b)に示すように、ガイドレール3の掛止つめ部5,6の先端がそれぞれ対応した長孔9,10に嵌め込まれ、これらが嵌め込まれた状態のまま、ガイドレール3が図示矢印の方向(右方向)にずらされる。すると掛止つめ部5,6の先端部が長孔9,10の周縁部に乗り上げるとともに、突起部7が筐体本体2の内壁面に突き当てられるので、ガイドレール3がその長手方向で湾曲するように弾性変形される。すなわち、この突起部7によって、ガイドレール3の突起部7側の一端側が内壁面から離れる方向に押される一方、掛止つめ部5,6のよって、掛止つめ部5,6側の他端側が内壁面に接触した状態が維持されるので、ガイドレール3が内壁面から反り返った形状に弾性変形される。さらに、この状態のまま、ガイドレール3をさらに右方向にスライドさせると、図4(c)に示すように、ガイドレール3の弾性復帰力により突起部7が係止孔11に嵌合されて、ガイドレール3が反り返った形状から元の直線形状に復帰し、ガイドレール3の筐体への取付けが完了する。したがって、この取付けの完了の際には、ガイドレール3の弾性復帰力によって突起部7が係止孔11に衝撃的に嵌合されることになる。このため、これを手ごたえとした装着感が得られるので、ガイドレール3の取付け完了を確認でき、取付け不良や未了となることを防止できる。
【0023】
さらに、ガイドレール3を筐体本体2から取り外す手順を説明する。すなわち、図5(a)に示すように、手前側に位置されたガイドレール3端部の切欠き部12bと筐体本体2との隙間αに、作業者がその爪やマイナス・ドライバーの先端などを進入させ、この隙間αを広げることにより、ガイドレール3の端部を筐体本体2から引き離すように変形させる。すると、図5(b)に示すように、この端部の近傍に配置された係止孔11から突起部7が離脱され、この突起部7と係止孔11との嵌合係止状態が解除される。この嵌合係止の解除によって、ガイドレール3の手前側への移動が可能となるので、この状態のまま、ガイドレール3を手前側に引き抜く方向に移動させると、図5(c)に示すように、2つの掛止つめ部5,6が長孔9,10から離脱され、図5(d)に示すように、ガイドレール3が筐体本体2から取り外される。この際には、掛止つめ部5,6を長孔9,10から離脱させることが、湾曲状に変形されたガイドレール3が直線形状に戻ろうとする弾性復帰力によって補助されることになる。すなわち、係止孔11から離脱された突起部7は、係止孔11から離れる方向に移動されるので、突起部7付近のガイドレール3の部分を、常に筐体本体2の内壁面から突き離し続けることになる。これに対して、掛止つめ部5,6付近のガイドレール3の部分は、掛止つめ部5,6による長孔9,10への掛止めが解除されない限り、内壁面に接触し続けることになる。このため、これらの両者の間のガイドレール3の部分は、内壁面から反り返るように湾曲される。この結果、突起部7を支点として、このように湾曲されたガイドレール3の弾性復帰力が、掛止つめ部5,6を長孔9,10から離脱させる力として作用することになる。したがって、係止孔11への突起部7の嵌合係止を解除した後には、ガイドレール3を手前側に引き抜く動作のみで、掛止つめ部5,6を長孔9,10から離脱でき、ガイドレール3を取り外すことができる。このようにほぼ一挙動でガイドレール3を取り外すことができるので、リサイクルなどのための取り外し作業が簡単におこなえ、分解作業性を向上することができる。
【0024】
この実施の形態のプリント基板支持筐体1によれば、突起部7および掛止つめ部5,6をその長手方向に非対称に配置したので、レールガイド3の向きを間違って筐体本体2に取付けることを防止できる。すなわち、レールガイド3をその挿入方向の前後の向きを逆向きにして取付けようとした場合には、係止孔11に掛止つめ部5を差込むことになるので、取付けがおこなえないことになり、この取付けミスを気づかせることができる。
【0025】
なお、このように実施の形態では、ガイドレール3の取付け面3Bの長手方向に沿った単一の直線上に、突起部7および掛止つめ部5,6を揃えた配置としたが、この直線を挟んで互い違いの千鳥状に配置してもよい。したがって、この場合には、両者の結合箇所が平面状に広がることになり、より安定したガイドレール3の取付けを確保することができる。ガイドレール3のレール部4を連続した突条により形成したが、突条をその長手方向に間歇的に形成してもよい。したがって、この場合には、突条を設けていない箇所によって、ガイドレール3を変形させやすくできるので、変形に必要な力を低下でき、取付け取り外し作業をさらに容易化できる。
【0026】
他方、前記の実施の形態では、筐体本体2側に長孔9,10および係止孔11を、ガイドレール3側に掛止つめ部5,6および突起部7を設けた構成としたが、これらの両者の関係を逆の配置としてもよい。すなわち、例えば、ガイドレール3側に係止孔11を設け、この係止孔11に嵌合する突起部7を筐体本体2側に設けた構成としてもよい。したがって、この構成によれば、ガイドレール3に突出した部分が少なくなる。このため、ガイドレール3の製作が容易になるとともに、このような突出部分が損傷する機会が減少され、ガイドレール3の取り扱い性を向上できる。
【0027】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、ガイドレール部材が弾性変形可能な材質で形成され、掛止つめ部を筐体本体の長孔に差込んでその一端に掛止するとともに、掛止つめ部が長孔の一端に掛止された状態で、突起部を筐体本体の係止孔に嵌合係止したことにより、比較的容易にガイドレール部材を取り外すことができ、リサイクルなどのためにガイドレール部材を取り外す作業を良好におこなうことができる。すなわち、まずガイドレール部材を弾性変形させて突起部と係止孔との嵌合係止を解除し、次にガイドレール部材をずらして、長孔から掛止つめ部を引き抜くことにより、ガイドレール部材を簡単に取り外すことができる。
また、複数の掛止つめ部と、少なくとも1つ以上の突起部とがガイドレール部材の長手方向に沿って配置した構成としたので、掛止つめ部による掛止め箇所がレール部材の長手方向に分散された複数の箇所となり、ガイドレール部材を安定して筐体本体に取付けることができる。
そして、ガイドレール部材の端部に切欠き部が形成され、このガイドレール部材を筐体本体に装着すると、この切欠き部と筐体本体との間に指を引っ掛けることが可能な大きさの隙間が形成させる構成としたので、ガイドレール部材の端部を筐体本体から引き離すことにより、ガイドレール部材を取り外すための変形を簡単に開始でき、リサイクルなどの際のガイドレール部材の取り外し作業が容易となる。
【0030】
請求項2の発明によれば、突起部を筐体本体のプリント基板挿入方向手前側に設けたことにより、この突起部の筐体の孔への嵌合を解除するためには、この手前側のガイドレール部材の一端からガイドレール部材を弾性変形させればよいことになる。このため、ガイドレール部材の端部に手などが容易に到達でき、しかもこの端部と突起部との距離が近くなることから、端部を移動させた距離がそのまま突起部と係止孔との嵌合係止を解除する距離に反映されて効率的に解除できるので、リサイクルなどの取り外し作業を簡易におこなうことができる。
【0031】
請求項3の発明によれば、画像形成装置が、請求項1又は2に記載のプリント基板支持筐体を具えたことにより、プリント基板を支持する大型の部品であるガイドレール部材をリサイクルなどのために容易に取り外すことができるので、リサイクル性を向上させた画像形成装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態のプリント基板支持筐体を説明し、その全体の概略構成を示す斜視図である。
【図2】この実施の形態のガイドレールを示す概略斜視図である。
【図3】このガイドレールの端部形状を説明し、(a)は、この例の一部拡大側面図、(b)は、他の例の一部拡大側面図である。
【図4】このガイドレールの取付け手順を説明し、(a)は、取付け前の状態を、(b)は、取付け途中の状態を、(c)は、取付け後の状態を、それぞれ示す概略側面図である。
【図5】このガイドレールの取り外す手順を説明し、(a)は、取り外す前の状態を、(b)は、その開始した状態を、(c)は、その途中の状態を、(d)は、取り外し後の状態を、それぞれ示す概略側面図である。
【図6】従来のプリント基板支持筐体の全体の概略構成を示す斜視図である。
【図7】従来のガイドレールを説明し、(a)は、その全体を示す概略斜視図、(b)は、スナップフィット部を示す概略図である。
【符号の説明】
1 プリント基板支持筐体 2 筐体本体
3 ガイドレール 3B ガイドレールの取付け面
4 レール部 5,6 掛止つめ部
7 突起部 9,10 掛止つめ部用の長孔
11 突起部用の係止孔 12a,12b 切欠き部
α 隙間
Claims (3)
- 筐体本体と、この筐体本体に着脱可能に装着され、プリント基板を支持するガイドレール部材とを有したプリント基板支持筐体において、
前記ガイドレール部材が、弾性変形可能な材質で形成されており、前記筐体本体に形成した長孔に差込まれて、その一端に掛止される掛止つめ部と、該掛止つめ部が長孔の一端に掛止した状態で筐体本体に形成した係止孔に嵌合係止される突起部とを有し、
前記掛止つめ部が複数設けられるとともに、前記突起部が少なくとも1つ以上設けられ、これらの掛止つめ部および突起部が、ガイドレール部材の長手方向に沿って配置され、
前記ガイドレール部材の端部に切欠き部が設けられ、該ガイドレール部材が筐体本体に装着されると、該切欠き部と筐体本体との間に指を引っ掛けることが可能な大きさの隙間が形成されること特徴とするプリント基板支持筐体。 - 前記突起部が、前記筐体本体のプリント基板挿入方向手前に設けられている請求項1記載のプリント基板支持筐体。
- 前記請求項1又は2に記載のプリント基板支持筐体を具えたことを特徴とする画像形成装置。
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