JP4053252B2 - 半導体装置の製造方法および半導体検査装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4053252B2
JP4053252B2 JP2001145854A JP2001145854A JP4053252B2 JP 4053252 B2 JP4053252 B2 JP 4053252B2 JP 2001145854 A JP2001145854 A JP 2001145854A JP 2001145854 A JP2001145854 A JP 2001145854A JP 4053252 B2 JP4053252 B2 JP 4053252B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
probe
charged beam
image
current value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001145854A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002343843A (ja
JP2002343843A5 (ja
Inventor
朗 嶋瀬
克郎 水越
敏幸 真島
真理 野副
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Technology Corp
Original Assignee
Renesas Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Technology Corp filed Critical Renesas Technology Corp
Priority to JP2001145854A priority Critical patent/JP4053252B2/ja
Publication of JP2002343843A publication Critical patent/JP2002343843A/ja
Publication of JP2002343843A5 publication Critical patent/JP2002343843A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4053252B2 publication Critical patent/JP4053252B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
  • Measuring Leads Or Probes (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造方法およびそれに用いる半導体検査装置に関し、特に、半導体装置の不良解析に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、ロジック回路を含むシステムLSIのような半導体装置の不良解析においては、テスタによる不良検出が欠陥箇所の物理的位置の特定に直接結びつかないため、その欠陥位置の特定が困難となってきており、不良解析に要する時間の延長の原因となっている。そのため、発光顕微鏡、電子ビームテスタおよびOBIRCH(Optical Beam Induced Resistance CHange)などの解析装置を整備し、これらの解析装置を駆使することで速やかに欠陥位置を特定することが図られている。
【0003】
近年、半導体装置の配線系の不良として課題となっている高抵抗接続を含む断線系欠陥の解析手段として、荷電ビームを半導体装置の表面に照射し、配線から放出された2次電子を検出して画像化する、荷電ビーム吸収電流解析技術が注目されている。
【0004】
たとえば、特開2000−147070号公報には、半導体装置の特定の配線に電圧を印加した状態またはその配線を接地した状態で、荷電ビーム(電子ビームまたはイオンビーム)で半導体装置の表面を走査し、その際に発生する2次粒子を検出し、欠陥に起因している断線部または高抵抗接続部を2次粒子の検出量によって生じる画像のコントラスト差により顕在化する技術について開示されている。
【0005】
また、特開平11−160402号公報には、電子ビームにて半導体装置の表面を走査することにより半導体装置の回路パターンの2次電子像を取得し、同一の回路パターンを有する他の領域の2次電子像と比較することにより欠陥箇所を顕在化させる技術について開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の技術においては、以下のような問題があることを本発明者らは見出した。
【0007】
すなわち、欠陥に起因している高抵抗接続部を2次粒子の検出量によって生じる画像のコントラスト差により顕在化する場合、高抵抗接続状態の検出は、電位による2次電子放出率に差異が生じる現象を基にしている。そのため、たとえば1GΩ程度以上の高抵抗であれば、その高抵抗部の左右で電位差が発生し、高抵抗部の検出が可能であるが、それ以下の抵抗値である場合には抵抗部の左右で十分な電位差が発生せず、高抵抗部の検出が困難になるという問題がある。
【0008】
また、半導体装置の回路パターンの2次電子像を取得し、同一の回路パターンを有する他の領域の2次電子像と比較することにより欠陥箇所を顕在化させる場合、半導体装置の表面に露出した配線に欠陥箇所が存在していれば、2つの2次電子像を比較することにより欠陥箇所を抽出することは可能である。しかしながら、たとえばスルーホールもしくはコンタクトホールなどの内部に断線もしくは高抵抗部が発生している場合には、欠陥箇所が半導体装置の表面に露出しておらず、次の解析工程で欠陥箇所を固定することが困難になる問題がある。
【0009】
本発明の目的は、荷電ビームの照射により放出される2次粒子の検出量をもとに形成する画像からは検出が困難であった欠陥箇所を検出する技術を提供することにある。
【0010】
本発明の目的は、荷電ビームを半導体装置の表面に照射し、配線に吸収された電流を検出して画像化し、半導体装置の不良解析を行うことのできる技術を提供することにある。
【0011】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0013】
すなわち、本発明は所定の解析工程を含み、前記解析工程は、解析を行う配線の一端部またはその端部に設けられたパッドに第1プローブを接触させ、前記配線の他の端部またはその端部に設けられたパッドに第2プローブを接触させる工程と、前記第1プローブと電流値を増幅する増幅手段とを電気的に接続する工程と、前記配線に荷電ビームを照射および走査し、前記配線に前記荷電ビームを吸収させる工程と、前記第1プローブにより前記配線が吸収した前記荷電ビームを検出し、検出した前記荷電ビームの電流値を前記増幅手段にて増幅する工程と、前記増幅手段にて増幅された前記電流値をもとに前記配線を表示する第1画像を形成する工程とを含むものである。
【0014】
また、本発明は所定の解析工程を含み、前記解析工程は、解析を行う配線の一端部またはその端部に設けられたパッドに第1プローブを接触させ、前記配線の他の端部またはその端部に設けられたパッドに第2プローブを接触させる工程と、切替手段により前記第1プローブと電流値を増幅する増幅手段とを電気的に接続する工程と、前記第1プローブと前記増幅手段とを電気的に接続した後、前記配線に荷電ビームを照射および走査し、前記配線に前記荷電ビームを吸収させる工程と、前記第1プローブにより前記配線が吸収した前記荷電ビームを検出し、検出した前記荷電ビームの電流値を前記増幅手段にて増幅する工程と、前記増幅手段にて増幅された前記電流値をもとに前記配線を表示する第1画像を形成する工程と、前記切替手段により前記第1プローブと前記増幅手段とを電気的に切り離し、前記第2プローブと前記増幅手段とを電気的に接続する工程と、前記第2プローブと前記増幅手段とを電気的に接続した後、前記配線に荷電ビームを照射および走査し、前記配線に前記荷電ビームを吸収させる工程と、前記第2プローブにより前記配線が吸収した前記荷電ビームを検出し、検出した前記荷電ビームの電流値を前記増幅手段にて増幅する工程と、前記増幅手段にて増幅された前記電流値をもとに前記配線を表示する第2画像を形成する工程と、前記第1画像および前記第2画像に対して所定の画像処理および画像計算を行うことにより、前記第1画像および前記第2画像より相対的にコントラストが強調された第3画像を形成する工程とを含むものである。
【0015】
また、本発明は、第1導電型の第1MISFETおよび第2導電型の第2MISFETを有する半導体装置の解析工程を含み、前記解析工程は、前記第1MISFETと電気的に接続する所定の第1配線もしくは前記第1配線に設けられたパッドに第1プローブを接触させる工程と、前記第1プローブと電流値を増幅する増幅手段とを電気的に接続する工程と、前記第1MISFETと電気的に接続する解析対象の第2配線に荷電ビームを第1加速電圧にて照射および走査し、前記第2配線に前記荷電ビームを吸収させる工程と、前記荷電ビームの照射により前記第1配線に流れる電流を前記第1プローブにより検出し、検出した前記電流の第1電流値を前記増幅手段にて増幅する工程と、増幅された前記第1電流値をもとに、前記第2配線を表示する第1画像を形成する工程と、前記第2MISFETと電気的に接続する所定の第3配線もしくは前記第3配線に設けられたパッドに第1プローブを接触させる工程と、前記第2MISFETと電気的に接続する解析対象の第4配線に荷電ビームを第2加速電圧にて照射および走査し、前記第4配線に前記荷電ビームを吸収させる工程と、前記荷電ビームの照射により前記第3配線に流れる電流を前記第1プローブにより検出し、検出した前記電流の第2電流値を前記増幅手段にて増幅する工程と、増幅された前記第2電流値をもとに、前記第4配線を表示する第1画像を形成する工程とを含むものである。
【0016】
また、本発明は、第1導電型の第1MISFETおよび第2導電型の第2MISFETを有する第1回路を含む半導体装置において、前記第1回路に所定の第1電位と第2電位との間の第3電位が入力されたことを検知した場合において行う前記半導体装置の解析工程を含み、前記解析工程は、前記第1MISFETと電気的に接続する所定の第1配線もしくは前記第1配線に設けられたパッドに第1プローブを接触させる工程と、前記第1プローブと電流値を増幅する増幅手段とを電気的に接続する工程と、前記第1MISFETと電気的に接続する解析対象の第2配線に第1極性の第1荷電ビームを照射および走査し、前記第2配線に前記荷電ビームを吸収させる工程と、前記荷電ビームの照射により前記第1配線に流れる電流を前記第1プローブにより検出し、検出した前記電流の第1電流値を前記増幅手段にて増幅する工程と、増幅された前記第1電流値をもとに、前記第2配線を表示する第1画像を形成する工程と、前記第2MISFETと電気的に接続する所定の第3配線もしくは前記第3配線に設けられたパッドに第1プローブを接触させる工程と、前記第2MISFETと電気的に接続する解析対象の第4配線に第2極性の第2荷電ビームを照射および走査し、前記第4配線に前記荷電ビームを吸収させる工程と、前記荷電ビームの照射により前記第3配線に流れる電流を前記第1プローブにより検出し、検出した前記電流の第2電流値を前記増幅手段にて増幅する工程と、増幅された前記第2電流値をもとに、前記第4配線を表示する第1画像を形成する工程とを含むものである。
【0017】
また、本発明は所定の解析工程を含み、前記解析工程は、解析を行う配線の一端部またはその端部に設けられたパッドに第1プローブを接触させ、前記配線の他の端部またはその端部に設けられたパッドに第2プローブを接触させる工程と、前記第1プローブと電流値を増幅する増幅手段とを電気的に接続する工程と、前記配線に荷電ビームを照射および走査し、前記配線に前記荷電ビームを吸収させる工程と、前記第1プローブにより前記配線が吸収した前記荷電ビームを検出し、検出した前記荷電ビームの電流値を前記増幅手段にて増幅する工程と、前記増幅手段にて増幅された前記電流値をもとに前記配線を表示する第1画像を形成する工程と、前記配線上にマスキング層を形成する工程と、前記マスキング層が形成されていない所定の第1領域に前記荷電ビームを照射および走査し、前記第1プローブにより前記配線に流れる第1電流を検出する工程と、検出した前記第1電流を前記増幅手段にて増幅する工程と、増幅された前記第1電流をもとに第4画像を形成する工程とを含むものである。
【0018】
また、本発明は所定の解析工程を含み、前記解析工程は、解析を行う配線の一端部またはその端部に設けられたパッドに第1プローブを接触させ、前記配線の他の端部またはその端部に設けられたパッドに第2プローブを接触させる工程と、前記第1プローブと電流値を増幅する増幅手段とを電気的に接続する工程と、第1電源より前記第1プローブに所定の第1電圧を印加し、第2電源より前記第2プローブに所定の第2電圧を印加する工程と、前記配線に荷電ビームを照射および走査し、前記配線に前記荷電ビームを吸収させる工程と、前記第1プローブにより前記配線が吸収した前記荷電ビームを検出し、検出した前記荷電ビームの電流値を前記増幅手段にて増幅する工程と、前記増幅手段にて増幅された前記電流値をもとに前記配線を表示する第1画像を形成する工程とを含むものである。
【0019】
また、本発明は、多層に形成された配線の解析工程を含み、前記解析工程は、下層の第5配線と電気的に接続した第1部材に第1プローブを接触させ、前記第5配線と電気的に接続した他の第1部材に第2プローブを接触させる工程と、前記第1プローブと電流値を増幅する増幅手段とを電気的に接続する工程と、前記配線に荷電ビームを照射および走査し、前記配線に前記荷電ビームを吸収させる工程と、前記第1プローブにより前記配線が吸収した前記荷電ビームを検出し、検出した前記荷電ビームの電流値を前記増幅手段にて増幅する工程と、前記増幅手段にて増幅された前記電流値をもとに前記配線を表示する第1画像を形成する工程とを含むものである。
【0020】
また、本発明は、
(a)解析を行う配線へ荷電ビームの照射および走査を行う荷電ビーム機構と、(b)前記配線に接触させる少なくとも2本のプローブと、
(c)前記プローブのうちの第1プローブと電気的に接続され電流値を増幅する増幅手段と、
(d)前記増幅手段と電気的に接続された画像処理手段と、
(e)前記配線における欠陥箇所近傍の所定の位置にマークを形成するマーク形成手段とを有し、前記第1プローブは前記荷電ビームの前記配線への照射により前記配線に流れる電流を検出し、前記画像処理手段は前記第1プローブが検出した前記電流をもとに前記配線を表示する第1画像を形成し、前記第1画像より前記配線における欠陥箇所の位置を検出するものである。
【0021】
また、本発明は、
(a)解析を行う配線へ荷電ビームの照射および走査を行う荷電ビーム機構と、
(b)前記配線に接触させる少なくとも2本のプローブを有するプローブカードと、
(c)前記プローブのうちの第1プローブと電気的に接続され電流値を増幅する増幅手段と、
(d)前記増幅手段と電気的に接続された画像処理手段と、
(e)前記配線における欠陥箇所近傍の所定の位置にマークを形成するマーク形成手段とを有し、前記第1プローブは前記荷電ビームの前記配線への照射により前記配線に流れる電流を検出し、前記画像処理手段は前記第1プローブが検出した前記電流をもとに前記配線を表示する第1画像を形成し、前記第1画像より前記配線における欠陥箇所の位置を検出するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0023】
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1の半導体検査装置の要部の構成を示す説明図である。
【0024】
半導体装置1には、MISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)などの半導体素子および配線が形成されている。また、半導体装置1は、個々の半導体チップに分割する前の半導体ウェハの状態であるものを例示する。
【0025】
本実施の形態1の半導体検査装置においては、プローブ2を半導体装置1の表面に形成された配線3あるいはパッド4に接触させた状態で、荷電ビーム5を半導体装置1の表面上に走査させる。なお、荷電ビーム5は、たとえば0.1μA程度の大きさの電子ビームとする。この状況下で、半導体装置1の表面に露出した配線3に吸収され配線3を流れる電子ビーム(電流)をプローブ2により検出し、その検出した電流値を増幅器7(増幅手段)により増幅し、その電流値の変化を荷電ビーム5の走査と同期して吸収画像6(第1画像)として表示する。これにより、荷電ビーム5が照射され、プローブ2に電気的に接続された配線3を顕在化することができる。この時、配線4の経路に断線または高抵抗部などの欠陥箇所8が存在すると、その欠陥箇所8の両端で配線3に吸収された電流の流れ方が変化し、吸収画像6においては欠陥箇所8の前後でコントラストが変化するので、欠陥箇所8を検出することができる。
【0026】
また、上記したプローブ2により検出した電流値の変化を吸収画像6として表示する手段と併せて、荷電ビーム5を走査した際に発生する2次粒子9を検出し、2次粒子9の検出量によって生じる画像のコントラスト差によって欠陥箇所8を検出する手段を用いてもよい。これにより、より多種の欠陥を確実に検出することができ、従来見逃していたコンタクトホール内またはスルーホール内に存在する欠陥箇所8の不良解析が可能となる。その結果、本実施の形態1の半導体装置の開発期間の短縮および歩留りの向上ができる。
【0027】
図2は、図1に示した構成を含んだ本実施の形態1の半導体検査装置の構成を示す説明図である。
【0028】
荷電ビーム光学系10(荷電ビーム機構)は、荷電ビーム5を照射および走査するための荷電ビーム源と、荷電ビーム5を集束および偏向させるための集束・偏向系とを有している。
【0029】
2次粒子検出系11は、上記2次粒子9(図1参照)を検出し、半導体装置1の表面を観察するために設けられている。
【0030】
ガスノズル系12は、検出した欠陥箇所8(図1参照)の近傍にマークを形成するためのガスアシストデポジションを実施する。この時、用いるガスの種類としては、有機金属系CVD(Chemical Vapor Deposition)ガスまたは炭素系ガスなどを例示することができる。なお、ガス処理の容易性という観点からは、炭素系ガスの方が有機系金属CVDガスよりも優位である。このマークを形成することにより、欠陥箇所8の検出後の解析を容易にすることができる。
【0031】
ホルダ13およびステージ系14は、解析対象である半導体装置1を載置し、コントローラ15により、このホルダ13およびステージ系14の動作を制御することができる。
【0032】
プロセスチャンバ16内には、上記荷電ビーム光学系10、2次粒子検出系11、ガスノズル系12、ホルダ13およびステージ系14が収納され、半導体装置1が載置されたホルダ13およびステージ系14は、半導体装置1の表面を観察する際にローディングチャンバ17からプロセスチャンバ16内へ移動する。
【0033】
ゲートバルブ18などのバルブ系は、上記プロセスチャンバおよびローディングチャンバ17内を真空に保ち、真空排気系19は、そのバルブ系および真空ポンプなどを含むものとする。
【0034】
架台20は、上記プロセスチャンバ16およびローディングチャンバ17を載置する定盤とダンパーとからなる。
【0035】
プローブ系21は、上記プローブ2を含み、コントローラ22によって操作することができる。本実施の形態1の半導体検査装置においては、プローブ系21は2系統以上設けられ、たとえば、検査対象が半導体装置1のMISFETのソース、ドレインおよびゲートに電気的につながる配線である場合には、プローブ系21を3系統設けることで検査を行うことができる。プローブ2から検出した電流は、増幅器7をによって増幅された後、回路系23(画像処理手段)によってアナログ/デジタル変換(A/D変換)されることにより画像化され、コンピュータ24(画像処理手段)によってその画像は表示される。また、コンピュータ24により、上記本実施の形態1の半導体検査装置の各部の操作および動作を制御することができる。
【0036】
電源系25は、上記本実施の形態1の半導体検査装置の各部へ電圧および電流を供給する電源となる。
【0037】
上記の本実施の形態1の半導体検査装置を用いた半導体装置1の解析手順を説明する。
【0038】
まず、解析対象である半導体装置1をローディングチャンバ17内のホルダ13上に載置する。続いて、真空排気系19によりローディングチャンバ17内を所定の真空度になるまで排気した後、半導体装置1を載置したホルダ13をプロセスチャンバ16内に導入する。
【0039】
次に、半導体装置1の表面の解析箇所(配線3)を荷電ビーム光学系10の下部へ移動させた後、配線3または配線3の端部に設けられたパッド4に荷電ビーム5を照射する。この時、配線3またはパッド4から発生する2次粒子9を2次粒子検出系11により検出し、その検出量を基に画像を形成し観察する。
【0040】
次に、図3に示すように、たとえば欠陥箇所8を有する配線系の両側にある配線3またはパッド4に2本のプローブ2(第1プローブ、第2プローブ)を接触させる。この時、前記プローブ2のうちの1本は接地させ、他の一本は増幅器7と接続する。
【0041】
次いで、半導体装置1の表面に荷電ビーム5を照射および走査することで、配線3に荷電ビーム5を吸収させる。この時、増幅器7と接続されたプローブ2により配線3が吸収した荷電ビーム5(電流)を検出し、その検出した電流を増幅器7にて増幅する。増幅された電流は、回路系23によりA/D変換を施すことにより画像信号に変換された後、コンピュータ24へ送信され、コンピュータ24の画面上で吸収画像6として表示することができる。すなわち、配線3に吸収された電流の電流値を基に吸収画像6を形成しているので、2次粒子9の検出量を基に形成された画像では検出が困難だったコンタクトホール内またはスルーホール内に存在する欠陥箇所8の検出、および配線3における断線と高抵抗接続とを含む断線系欠陥を検出することが可能となる。
【0042】
荷電ビーム5の走査時において、配線3が吸収する荷電ビーム5(電流)の大きさは変化する。そのため、吸収画像6に示される配線パターンは、欠陥箇所8が存在する箇所を境に色調もしくは輝度が変化する。すなわち、吸収画像6より、欠陥箇所8の位置を視覚的に確認することが可能となる。また、上記2次粒子9の検出量を基に形成された画像から他の欠陥箇所8を検出する手段も併せて用ることにより、さらに多種の欠陥箇所8を検出することが可能となる。これにより、半導体装置1の不良解析に要する時間を短縮することができる。
【0043】
次に、半導体装置1の表面上の欠陥箇所8が検出された領域に、ガスノズル系12よりガスを供給しつつ荷電ビーム5を照射して、欠陥箇所8が存在することを示すマークを形成する。これにより、後の解析工程において、この欠陥箇所へのアクセスを容易にすることができる。
【0044】
次に、同一の半導体装置1の表面において、別の解析箇所がある場合には、その解析箇所を荷電ビーム光学系10の下部へ移動し、上記欠陥箇所8の検出工程と同様の工程により解析を行う。別の解析箇所がない場合には、プロセスチャンバ16内のゲートバルブ18近くに設けられたローディング位置へホルダ8を移動した後、プロセスチャンバ16内およびローディングチャンバ17内の真空度を確認する。続いて、真空排気系19によりローディングチャンバ17内を所定の真空度になるまで排気した後、ホルダ8をローディングチャンバ17へ搬出する。
【0045】
その後、ローディングチャンバ17を大気圧にリークした後、上記解析の終了した半導体装置1をローディングチャンバ17より取り出し、その半導体装置1を次の解析工程へ移送することができる。
【0046】
(実施の形態2)
図4は、本実施の形態2の半導体検査装置の要部の構成を示す説明図である。
【0047】
本実施の形態2の半導体検査装置は、前記実施の形態1の半導体検査装置の構成(図1および図2参照)に加えて、プローブ2が接触している検査対象の配線3の他の端部にプローブ2A(第2プローブ)を接触させる。このプローブ2Aは、可変抵抗Reを介して接地されている。荷電ビーム5により配線3に注入され、配線3よりプローブ2に流入する電流は、電流計31によって計測することができる。なお、検査対象がトランジスタ回路の場合には、プローブ2Aと同様のプローブを用い、そのプローブをプローブ2Aと同様に可変抵抗を介して接地させることにより、トランジスタのゲートソースおよびドレイン(もしくはベース、エミッタおよびコレクタ)に対応させることができる。
【0048】
解析対象の配線3中に、欠陥部抵抗Rd(欠陥箇所8)が存在する場合には、その欠陥部抵抗Rdの両端での電流変化量が吸収画像6(図1参照)のコントラスト変化に対応する。この時、本発明者らが計算した結果によれば、配線3に流入する電流値を1nAとし、配線3の配線抵抗を1MΩとすると、可変抵抗Reの抵抗値に対する欠陥部抵抗Rdの両端での電流変化量は、欠陥部抵抗Rdが1TΩ、1GΩ、1MΩおよび1kΩの場合において可変抵抗Reが小さくなるに従って欠陥部抵抗Rdの両端での電流変化量が大きくなることがわかった(図5)。すなわち、欠陥部抵抗Rdがどのような値であっても、可変抵抗Reが小さくなるに従って欠陥部抵抗Rdの両端での電流変化量が大きくなることがわかった。それにより、可変抵抗Reを介して接地されたプローブ2Aを用い、配線3に流れる電流を検出するプローブ2とは逆側に電荷を逃がす経路を設けることにより、欠陥部抵抗Rd(欠陥箇所8)の抵抗値が低い場合においても、その欠陥部抵抗Rd(欠陥箇所8)を吸収画像6のコントラスト変化として検出することが可能となる。なお、欠陥部抵抗Rdが小さくなるに従って、配線3の配線抵抗に欠陥部抵抗Rdが埋没していくため、欠陥部抵抗Rdの両端での電流変化の幅も小さくなる。
【0049】
本実施の形態2の半導体検査装置を用いた半導体装置1(図1〜図3参照)の解析手順は、前記実施の形態1の半導体検査装置を用いた場合の半導体装置1の解析手順に加えて、プローブ2が接触している検査対象の配線3において、欠陥部抵抗Rd(欠陥箇所8)についてプローブ2と対向する側にプローブ2Aを接触させる。また、プローブ2Aは接地され、配線3よりプローブ2へ流入した荷電ビーム5の電流を接地電位へと逃がすものである(図6)。
【0050】
配線3中における欠陥部抵抗Rd(欠陥箇所8)を検出する手順については、前記実施の形態1の場合(図1〜図3参照)と同様である。ここで、本発明者らは、本実施の形態2における欠陥部抵抗Rd(欠陥箇所8)を検出する手順を回路図(図7(a)および図7(b))で示した。図7中においては、荷電ビーム5を直流電源V1で示し、プローブ2に流入する電流を電子流e1で示している。また、配線3の長さをLとし、直流電源V1から配線3への電子流の流入位置(荷電ビーム5の照射位置)とプローブ2の接触位置との間の距離をxとしている。
【0051】
本発明者らは、上記回路図において、配線3の配線抵抗を1MΩとし、欠陥部抵抗Rd(欠陥箇所8)の位置を配線3の中央とし、直流電源V1を1nAの電子流を出力する電流源とした際に、欠陥部抵抗Rd(欠陥箇所8)および可変抵抗Reをパラメータとして、プローブ2に流入する電子流e1を計算した。その結果、可変抵抗Reが10GΩの場合(図8)において、欠陥部抵抗Rdが100MΩの場合に、上記配線3への電子流の流入位置が欠陥部抵抗Rdの存在する位置となる前後での電子流e1の変化は小さいが、可変抵抗Reが1MΩの場合(図9)には電子流e1の変化はその大きくなり、可変抵抗Reが100Ωの場合(図10)にはさらに大きくなることがわかった。すなわち、本実施の形態2の半導体検査装置においては、可変抵抗Reを適当な大きさに設定し、配線3よりプローブ2Aへ流入した荷電ビーム5の電流を接地電位へと逃がすことにより、前記実施の形態1の半導体検査装置を用いた場合よりも抵抗値の小さい欠陥部抵抗Rd(欠陥箇所8)を検出することが可能となる。
【0052】
また、図11に示すように、配線3中に2個の欠陥部抵抗Rd1、Rd2(欠陥箇所8)が存在する場合には、まず、上記の欠陥部抵抗Rd(欠陥箇所8)を検出する手順と同様の手順により吸収画像6を得ることにより、欠陥部抵抗Rd1、Rd2の位置を確認する。
【0053】
続いて、配線3中のA点(第1位置)に荷電ビーム5を照射した際のプローブ2に流入する電流値を電流計31によって計測する。この場合、プローブ2に流入する電流は、欠陥部抵抗Rd1、Rd2を通らずにプローブ2へ流入することになる。
【0054】
次に、荷電ビーム5を欠陥部抵抗Rd1と欠陥部抵抗Rd2との間のB点(第2位置)に照射する。この状況下で、プローブ2に流入する電流値がA点に荷電ビーム5を照射した場合の半分となるように可変抵抗Reを調整すると、欠陥部抵抗Rd2に可変抵抗Reを加えた抵抗値と欠陥部抵抗Rd1の抵抗値とが等しくなる。同様に、荷電ビーム5を欠陥部抵抗Rd2と可変抵抗Reとの間のC点に照射した状況下で、プローブ2に流入する電流値がA点に荷電ビーム5を照射した場合の半分となるように可変抵抗Reを調整すると、欠陥部抵抗Rd1に欠陥部抵抗Rd2を加えた抵抗値と可変抵抗Reの抵抗値とが等しくなる。これらの結果から、欠陥部抵抗Rd1、Rd2の抵抗値を算出することが可能となる。なお、配線3中に3個以上の欠陥部抵抗が存在する場合においても、上記の手順と同様の手順により各欠陥部抵抗の抵抗値を算出することが可能である。
【0055】
配線3が一定の配線抵抗を有する場合には、プローブ2の接触位置から欠陥部抵抗Rd1までの配線長、欠陥部抵抗Rd1から欠陥部抵抗Rd2までの配線長および欠陥部抵抗Rd2からプローブ2Aの接触位置までの配線長を上記吸収画像6より測定する。続いて、これらの配線長より各区間の配線抵抗値を求める。そして、上記した欠陥部抵抗Rd1、Rd2の抵抗値を算出する段階において、その配線3の各区間の配線抵抗値を考慮して可変抵抗Reの抵抗値を調整し、計算に補正をかけることによって、欠陥部抵抗Rd1、Rd2の抵抗値を算出することが可能となる。
【0056】
なお、上記したように、本実施の形態2においては、可変抵抗Reを調整してプローブ2が検出する電流値を変化させることにより、欠陥部抵抗Rd1、Rd2の抵抗値を算出する場合について例示したが、他の手順によっても算出することができる。
【0057】
たとえば、まず2本のプローブ2、2Aを用いて欠陥部抵抗Rd1、Rd2の合計の抵抗値を求める。次に、荷電ビーム5の照射位置に対応してプローブ1へ流入する電流値を計測する。続いて、上記吸収画像6よりプローブ2の接触位置から欠陥部抵抗Rd1までの配線長およびプローブ2の接触位置から欠陥部抵抗Rd2までの配線長を求め、それぞれに対応した配線抵抗値を算出する。その後、上記の工程により求めた欠陥部抵抗Rd1、Rd2の合計の抵抗値、プローブ1へ流入する電流値および配線抵抗値を基に計算式を構築し、この計算式より欠陥部抵抗Rd1、Rd2を算出することができる。
【0058】
(実施の形態3)
図12は、本実施の形態3の半導体検査装置の構成を示す説明図である。
【0059】
本実施の形態3の半導体検査装置は、前記実施の形態1の半導体検査装置の構成(図1および図2参照)に加えて、プローブ2が接触している検査対象の配線3の他の端部にプローブ2B(第2プローブ)を接触させる。プローブ2、2Bは、切替器33(切替手段)を介して増幅器7に電気的に接続されている。この切替器33を設けることにより、増幅器7に導入する電流信号をプローブ2もしくはプローブ2Bの所望の側に切り替えることができる(図12)。
【0060】
本実施の形態3の半導体検査装置を用いた半導体装置1(図1〜図3参照)の解析手順は、まず切替器33のスイッチをプローブ2側に接続する。続いて、前記実施の形態1において図3を用いて説明した工程と同様の工程により、プローブ2が検出した電流を画像信号に変換し吸収画像6を形成する。次に、切替器33のスイッチをプローブ2B側に接続した後、上記吸収画像6を形成した工程と同様の工程により吸収画像6B(第2画像)を形成する。ここで、上記プローブ2とプローブ2Bとは、欠陥部抵抗Rdを挟んで配線3の両端に接触しているので、吸収画像6と吸収画像6Bとは、そのコントラストが反転し、相補的な関係になる。
【0061】
欠陥部抵抗Rdの抵抗値が小さい場合には、吸収画像6および吸収画像6Bにおいて、欠陥部抵抗Rdの前後でコントラストの変化が不明確な場合がある。そこで、本実施の形態2においては、上記吸収画像6および吸収画像6Bに画像処理を施し、それぞれのコントラストを強調する。その後、画像処理が施された吸収画像6および吸収画像6Bの差分を画像計算により求め、この求めた結果から、さらにコントラストが強調された差分画像6C(第3画像)を得る。このようにして形成された差分画像6Cにおいては、抵抗値が小さい欠陥部抵抗Rdの前後でもコントラストの変化を明確にすることができる。すなわち、差分画像6Cを得ることにより、欠陥部抵抗Rdの抵抗値が小さい場合でも、配線3における欠陥部抵抗Rdの位置の確認を容易にすることが可能となる。
【0062】
また、前記実施の形態2において図5に示したような配線3中に複数の欠陥部抵抗が存在する場合には、プローブ2またはプローブ2Bから見て最初の欠陥部抵抗の抵抗値が高いと、吸収画像6または吸収画像6Bにおいては、後の欠陥部抵抗に進むに従って、その前後でのコントラスト変化が小さくなっていく。しかしながら、本実施の形態3においては、上記したように吸収画像6および吸収画像6Bに画像処理を施し、それぞれのコントラストを強調し、それらの差分からさらにコントラストが強調された差分画像6Cを得ることにより欠陥部抵抗の位置を確認する。すなわち、配線3中に複数の欠陥部抵抗が存在する場合においても、各欠陥部抵抗の存在する位置を顕在化することができる。
【0063】
なお、本実施の形態3においては、コントラストが強調された差分画像6Cを得ることにより欠陥部抵抗Rdの位置を検出する手段について例示したが、吸収画像6および吸収画像6Bに画像処理を施し、それぞれの輪郭を強調した後に差分を求め、この求めた結果からさらに輪郭が強調された画像を得て観察することにより欠陥部抵抗Rdの位置を検出してもよい。
【0064】
(実施の形態4)
図13は、本実施の形態4の半導体検査装置の構成を示す説明図である。
【0065】
前記実施の形態3においては、増幅器7に接続されるプローブ(図12参照)を切替器33(図12参照)によって切替えていたが、本実施の形態4の半導体検査装置においては、切替器33を用いずに、プローブ2、2Bのそれぞれに1個ずつ増幅器7を接続するものである。このような本実施の形態4の半導体検査装置を用いた半導体装置1(図1〜図3参照)の解析においては、1回の荷電ビーム5による配線3の走査で、プローブ2、2Bそれぞれへ流入した電流値を基に吸収画像6、6Bを得ることができる。なお、本実施の形態4の半導体検査装置においては、プローブ2、2Bそれぞれへ流入した電流値を吸収画像6、6Bに変換する画像化回路基板(図示は省略)が、増幅器7と吸収画像6、6Bとの間に設けられている。
【0066】
その後、前記実施の形態3において図12を用いて説明した工程と同様の工程により、差分画像6Cを得ることができる。
【0067】
上記のような本実施の形態4の半導体検査装置によれば、荷電ビーム5による配線3の走査は1回で済むので、配線3における欠陥部抵抗Rdを解析する時間を短縮することができる。
【0068】
また、荷電ビーム5による配線3の走査は1回で済むことから、多数解の荷電ビームの照射によって半導体装置1にダメージを与えてしまうことを防ぐことができる。特に、荷電ビーム5として、電子ビームではなく集束イオンビームを用いた場合には、その粒子が大きいことから半導体装置1の表面がスパッタリングされダメージを負う場合があるが、本実施の形態4の半導体検査装置においては、荷電ビーム5による配線3の走査は1回であるから、その半導体装置1のスパッタリングによるダメージを低減できる。
【0069】
さらに、荷電ビーム5がGa(ガリウム)イオンからなる集束イオンビームであった場合には、金属イオンであるGaイオンが半導体装置1の表面から打ち込まれて半導体装置1の表面を汚染する(配線間を短絡させる)ことにより、半導体装置1の表面に電流リークを発生させて欠陥部抵抗Rdの解析を困難にしてしまう場合がある。しかしながら、本実施の形態4の半導体検査装置においては、荷電ビーム5による走査は1回のみであるので、Gaイオンの半導体装置1の表面への打ち込みを低減することができる。
【0070】
なお、本実施の形態4においても、コントラストが強調された差分画像6Cを得ることにより欠陥部抵抗Rdの位置を検出する手段について例示したが、吸収画像6および吸収画像6Bに画像処理を施し、それぞれの輪郭を強調した後に差分を求め、この求めた結果からさらに輪郭が強調された画像を得て観察することにより欠陥部抵抗Rdの位置を検出してもよい。
【0071】
(実施の形態5)
本実施の形態5の半導体検査装置は、たとえば相補MOS(CMOS;Complementary Metal Oxide Semiconductor)回路を有する半導体装置の解析に適用するものであり、図14は、その構成を示す説明図である。
【0072】
本実施の形態5の半導体検査装置は、図14に示すように、前記実施の形態1の半導体検査装置にて用いた荷電ビーム光学系10(図2参照)を、電子ビーム光学系10A(荷電ビーム機構)および集束イオンビーム光学系10B(荷電ビーム機構)の2個の光学系に置き換えたものである。なお、増幅器7および回路系23は、前記実施の形態3において図12を用いて説明した切替器33(図14中での図示は省略)を用いて、CMOS回路の電源側(pチャネル型(第1導電型)MISFET(第1MISFET)側)および基板側(nチャネル型(第2導電型)MISFET(第2MISFET)側)の所望の側に、その電気的接続が切替えられるようになっている。また、切替器33を用いる代わりに、前記実施の形態4において図13を用いて説明したような、CMOS型MISFETの電源側および基板側のそれぞれに増幅器7および回路系23を電気的に接続する構成としてもよい。プローブ2が検出した電流は、増幅器7をによって増幅された後、回路系23によって画像化され、コンピュータ24によってその画像は表示される。
【0073】
上記集束イオンビーム光学系10Bが発する集束イオンビームのイオン源としては、希ガス(H(水素)またはHe(ヘリウム)など)の電界放射型イオン源を用いる。そのため、たとえば集束イオンビームがGaイオンである場合に比べてその粒子が小さいので、半導体装置1の表面のスパッタリングによるダメージを低減することができる。また、イオン源として希ガスを用いた場合には、Gaイオンである場合に比べてその粒子が小さくなることから、Gaイオンの場合よりも集束イオンビームを微小な領域に集束させることができる。
【0074】
さらに、集束イオンビームがGaイオンなどの金属イオンである場合には、その金属イオンが半導体装置1の表面から打ち込まれることに起因する半導体装置1の表面の金属汚染(配線間の短絡)が懸念されるが、本実施の形態5の半導体検査装置においては、集束イオンビームのイオン源として希ガスのイオン源を用いるので、半導体装置1の表面の金属汚染を防ぐことができる。
【0075】
図15(a)に示すように、半導体装置1において、解析対象のCMOS回路の電源側に当るpチャネル型MISFETのゲート電極35Pに生じたリークを解析する場合には、負の極性(第1極性)を有する電子ビームである荷電ビーム5A(第1荷電ビーム)からの電子流e1は、そのリークの生じた位置よりゲート電極35Pへ流入し、n型ウェル36Nおよびp型半導体領域37PからなるPN接合部を順方向で流れる。そのため、その電子流e1をプローブ2により検出し、プローブ2が検出した電子流e1を増幅器7により増幅することができる。つまり、コンピュータ24に表示される画像により、ゲート電極35Pにおけるリークの生じている位置を特定することができる。
【0076】
一方、図15(b)に示すように、解析対象のCMOS回路の基板側に当るnチャネル型MISFETのゲート電極35Nに生じたリークを解析する場合においては、そのリークの生じた位置からゲート電極35Nに流入した荷電ビーム5Aからの電子流e1は、p型ウェル36Pおよびn型半導体領域37NからなるPN接合部に逆方向で進入することになる。そのため、電子流e1は、PN接合部にて停止してしまい、プローブ2にて検出することができなくなる。つまり、ゲート電極35Nにおけるリークの生じている位置を特定することができなくなる。
【0077】
そこで、図15(c)に示すように、電子ビームである荷電ビーム5Aを正の極性(第2極性)を有する集束イオンビームである荷電ビーム5B(第2荷電ビーム)に変える。この場合、正電荷をゲート電極35Nに与えることになるので、荷電ビーム5Bの照射によりリークの生じた位置からゲート電極35Nに流入した電流I1は、p型ウェル36Pおよびn型半導体領域37NからなるPN接合部を流れることができる。これにより、そのPN接合部を通過した電流I1をプローブ2により検出し、プローブ2が検出した電流I1を増幅器7により増幅することができるようになる。その結果、コンピュータ24に表示される画像により、ゲート電極35Nにおけるリークの生じている位置を特定することが可能になる。
【0078】
本実施の形態5の半導体検査装置を用いた半導体装置1の解析手順は、まず、たとえばプラズマエッチング法などによって半導体装置1の表面の絶縁膜を除去することにより、解析対象のCMOS回路をなす配線を露出させる。
【0079】
次に、電子ビーム光学系10Aにより荷電ビーム5Aを半導体装置1の所定の解析領域(配線(第2配線))に照射し、ゲート電極35Pへ流入した電流(電子流e1)をCMOS回路の電源側(pチャネル型MISFET側)の配線(第1配線)もしくはパッド(図示は省略)に接触させたプローブ2にて検出する。続いて、そのプローブ2が検出した電流の電流値(第1電流値)を増幅器7により増幅した後、回路系23によって画像化し、コンピュータ24によって表示する。その後、コンピュータ24によって表示された画像により、ゲート電極35Pにおけるリークの生じている位置を確認する。
【0080】
次に、集束イオンビーム光学系10B荷電ビーム5Aを半導体装置1の所定の解析領域(配線(第4配線))に照射し、ゲート電極35Nへ流入した電流I1をCMOS回路の基板側(nチャネル型MISFET側)の配線(第3配線)もしくはパッド(図示は省略)に接触させたプローブ2にて検出する。続いて、そのプローブ2が検出した電流I1の電流値(第2電流値)を増幅器7により増幅した後、回路系23によって画像化し、コンピュータ24によって表示する。その後、コンピュータ24によって表示された画像により、ゲート電極35Nにおけるリークの生じている位置を確認する。
【0081】
ところで、図15(a)および図15(b)に示した場合において、電子ビームである荷電ビーム5Aの加速電圧が所定の大きさより大きくなると、荷電ビーム5Aの照射量に比べて、その照射位置から放出される2次電子量が多くなる。つまり、ゲート電極35Nもしくはゲート電極35Pに正電荷が流入する状況と同様の状況になる。また、ゲート電極35Nとゲート電極35Pとは電気的に接続していることから、ゲート電極35Pに生じたリークを解析する場合において、荷電ビーム5Aの照射量に比べて放出される2次電子量が多くなると、n型ウェル36Nおよびp型半導体領域37PからなるPN接合部を電子流e1が流れない状態となり、上記リークの解析が困難となる。一方、ゲート電極35Nに生じたリークを解析する場合において、荷電ビーム5Aの照射量に比べて放出される2次電子量が多くなると、図15(c)に示したような、電流I1がp型ウェル36Pおよびn型半導体領域37NからなるPN接合部を流れる状況と同様の状況を作り出すことになる。すなわち、集束イオンビーム光学系10B(図14参照)を用いずに、電子ビーム光学系10Aのみを用い、ゲート電極35Pに生じたリークを解析する場合には、荷電ビーム5Aを所定値より小さな加速電圧(第1加速電圧)とし、ゲート電極35Nに生じたリークを解析する場合には荷電ビーム5Aを所定値より大きな加速電圧(第2加速電圧)とすることにより、それらリーク位置の解析を行うことができる。これにより、集束イオンビーム光学系10Bを省略できるので、本実施の形態5の半導体検査装置の構成を簡略化することができる。
【0082】
上記のように本実施の形態5の半導体検査装置を用いることにより、CMOS回路が有するpチャネル型MISFETおよびnチャネル型MISFETの双方のゲート電極について、リークの生じた位置を解析することが可能となる。
【0083】
(実施の形態6)
図16は、本実施の形態6の半導体検査装置の構成を示す説明図である。
【0084】
本実施の形態6の半導体検査装置は、前記実施の形態5の半導体検査装置の構成(図14参照)におけるプローブ2をプローブカード40に置き換えたものである。このプローブカード40は、半導体装置1への電源の供給を行い、さらに半導体装置1との間で各種信号の入出力を行うものである。
【0085】
本実施の形態6においては、半導体ウェハの状態である半導体装置1は、電源が供給される系統(以下、電源系統と略す)を複数有し、各電源系統に対応するアース(接地)ラインを有するものとする。また、各電源系統は、半導体装置1内においてさらに複数のブロックに区分けされていてもよい。プローブカード40は、電源系統に流れる電流を検出する複数のプローブを有し、これら複数のプローブは上記の各電源系統およびアースラインと接触している。これら複数のプローブにより検出された電流は、それぞれに対応した複数の配線41により増幅器7(図14参照)へ送られる。
【0086】
切替・接続器42は、その内部に増幅器7および回路系23(図14参照)を含み、増幅器7を上記複数の配線41のうちの適当なものに接続する機能を有する。
【0087】
ステージ系14Aは、プローブカード40が有するプローブを半導体装置1に接触させる機構(Zステージ)およびプローブカード40によるプロービングを自動化する機構(XYステージ)からなり、プローブと半導体装置1との接触および半導体装置1をプローブからの退避を連動させる自動プロービング機能を有する。
【0088】
コントローラ43は、CAD(Computer Aided Design)ナビゲーション機能を有し、コンピュータ24に半導体装置1が有する配線のレイアウトデータを表示させる。
【0089】
本実施の形態6の半導体検査装置を用いた半導体装置1の解析手順は、前記実施の形態5の場合と同様に、まず解析対象のCMOS回路をなす配線を露出させる。
【0090】
次に、半導体ウェハの状態である半導体装置1内の所定の半導体チップ取得位置が、プローブカード40の下部へ来るようにステージ系14Aを操作する。
【0091】
次に、切替・接続器42を制御することにより、上記配線41の中から適当なものを選択することにより、解析対象のMISFETのゲート電極と電気的に接続している上記電源系統と接触しているプローブ、またはその電源系統に対応するアースラインと接触しているプローブを増幅器7に電気的に接続する。すなわち、電源系統からの検査に観点を置いた解析とアースライン(接地電位)からの検査に観点を置いた解析とを容易に切替えることができる。
【0092】
次に、電子ビーム光学系10Aもしくは集束イオンビーム光学系10Bから、荷電ビーム5A(図15参照)もしくは荷電ビーム5B(図15参照)を半導体装置1の所定の解析領域(配線)に照射し、上記電源系統もしくはアースラインに流入した電流を上記プローブにて検出する。続いて、そのプローブが検出した電流を増幅器7により増幅した後、回路系23によって画像化し、コンピュータ24によって表示する。これにより、リークの生じているゲート電極と接続している配線を確認できるので、コントローラ43によりコンピュータ24に表示された半導体装置1が有する配線のレイアウトデータと対比させることにより、リークの生じているゲート電極およびその配線の位置関係を確認することができる。
【0093】
次に、上記ゲート電極のリークの生じている位置付近に、ガスノズル系(図示は省略)よりガスを供給しつつ荷電ビームを照射して、リークが生じていることを示すマークを形成する。これにより、後の解析工程において、この欠陥箇所へのアクセスを容易にすることができる。
【0094】
次に、プローブカード40を所定の位置に退避させる。この後、半導体ウェハの状態である半導体装置1の他のチップ取得位置について解析が必要な場合には、そのチップ取得位置がプローブカード40の下部へ来るようにステージ系14Aを操作し、上記解析手順と同様の手順により、そのチップ取得位置についても解析を行う。
【0095】
所定の解析がすべて終了した後、半導体装置1をローディングチャンバ17へ搬出する。続いて、半導体装置1をローディングチャンバ17より取り出し、その半導体装置1を次の解析工程へ移送することができる。
【0096】
上記のように本実施の形態6の半導体検査装置を用いることにより、半導体ウェハの状態である半導体装置1の解析において自動プロービングが可能になる。その結果、手動(マニュアル動作)でプロービングを行う場合に比べて、半導体装置1の解析効率を向上することができる。
【0097】
(実施の形態7)
図17は、本実施の形態7の半導体検査装置を用いた半導体装置の解析手順を示す説明図である。
【0098】
本実施の形態7の半導体検査装置は、CMOS回路(第1回路)が含むpチャネル型MISFETおよびnチャネル型MISFETの両方のチャネルが半ば開いた、いわゆる中間電位状態となる欠陥を解析するものである。なお、本実施の形態7の半導体検査装置は、前記実施の形態6の半導体検査装置の構成(図16参照)におけるコントローラ43を省略したものである。
【0099】
たとえば、図17に示すように、電子ビーム光学系10A(図16参照)から電子ビームである荷電ビーム5A(図15参照)を半導体装置1の所定の解析領域(配線)に照射する。この時、図18に示すように、CMOS回路の入力(in)端子にhighの信号(第1電位)が入力されるとnチャネルはオンになり、電流計31Aは電流の変化を検知する。一方、pチャネルはオフになり電流を流さないので、電流計31Bは電流の変化を検知しない。また、CMOS回路の入力端子にlowの信号(第2電位)が入力されるとnチャネルはオフになり電流を流さないので、電流計31Aは電流の変化を検知しない。一方、pチャネルはオンになり、電流計31Bは電流の変化を検知する。
【0100】
ここで、CMOS回路を構成する配線もしくはMISFETに短絡もしくは開放となる欠陥が生じていると、CMOS回路に中間電位となる信号(第3電位)が入力される場合がある。この時、電流計31Aおよび電流計31Bの両方が電流の変化を検知するので、pチャネル型MISFETおよびnチャネル型MISFETの両方のチャネルが半ば開いた中間電位状態となっていることを検知することができる。つまり、上記の短絡もしくは開放となる欠陥を検知することができる。
【0101】
nチャネル型MISFETのソースもしくはドレインと電気的に接続した電流計31Aおよびpチャネル型MISFETのソースもしくはドレインと電気的に接続した電流計31Bの両方が電流の変化を検知した場合、前記実施の形態6の場合と同様の工程により、プローブカード40(図16参照)が有するプローブにより電流計31Aおよび電流計31Bの両方に流入する電流を検出する。
【0102】
続いて、そのプローブが検出した電流を増幅器7(図16参照)により増幅した後、回路系23(図16参照)によって画像化し、コンピュータ24(図16参照)によって表示することができる。この後、図19に示すように、電流計31Aに流入する電流値の変化を基に形成された画像44Aと電流計31Bに流入する電流値の変化を基に形成された画像44Bとを重ね合わせる。この時、上記した中間電位状態となっている箇所(欠陥箇所8)のみが、画像44A中および画像44B中の両方において明部として表示されるので、画像44Aおよび画像44Bの重ね合わせにより、中間電位状態となっている箇所(欠陥箇所8)のみを明部として表示することができる。
【0103】
さらに、この重ね合わせによりできた画像にコントラスト調整などを施すことにより、中間電位状態となっている箇所(欠陥箇所8)がさらに明瞭に表示された画像Cを形成することができる。これにより、前記実施の形態6において示したCADナビゲーション機能を有するコントローラ43(図16参照)を用いることなく、コンピュータ24の画面上において中間電位状態となっている箇所(欠陥箇所8)を視覚的に確認することができる。
【0104】
(実施の形態8)
本実施の形態8は、たとえば規則的な配線パターンを有するTEG(Test Element Group)における短絡欠陥箇所を検出するものである。
【0105】
たとえば、図20に示すような櫛歯型ショートチェックパターン45A、45Bを有する半導体装置において、櫛歯型ショートチェックパターン45A櫛歯型ショートチェックパターン45Bとの間に、図20(a)に示すような高抵抗短絡箇所46Aもしくは図20(b)に示すような低抵抗短絡箇所46Bが存在する場合には、前記実施の形態1において例示した半導体検査装置(図1〜図3参照)を用いて櫛歯型ショートチェックパターン45A、45Bの解析を行う場合を想定する。この時、吸収画像6(図1参照)中では、高抵抗短絡箇所46Aもしくは低抵抗短絡箇所46Bの抵抗値に起因して、櫛歯型ショートチェックパターン45A、45Bの両方が明もしくは一方のみが暗となるが、櫛歯型ショートチェックパターン45A、45Bはそれぞれ全体にわたって同一コントラストのパターン像となってしまう。つまり、高抵抗短絡箇所46Aもしくは低抵抗短絡箇所46Bの位置を顕在化することができない。
【0106】
そこで、本実施の形態8においては、上記高抵抗短絡箇所46Aもしくは低抵抗短絡箇所46Bの位置を顕在化するために以下のような方法を用いる。
【0107】
まず、プローブ2を櫛歯型ショートチェックパターン45A、45Bに接触させてから、コンピュータ24の画面上で吸収画像6として表示するまでの工程は、前記実施の形態1の場合と同様である(図21(a))。この段階において、短絡箇所46(上記高抵抗短絡箇所46Aおよび低抵抗短絡箇所46Bを含む)が低抵抗短絡箇所46Bである場合には、櫛歯型ショートチェックパターン45A、45Bのパターンおよび短絡箇所46は、吸収画像6中においてすべて明として表示されるため、短絡箇所46を検出することはできない。
【0108】
次に、荷電ビーム5(図1〜図3参照)の走査領域47において、吸収画像6中で明として表示される配線の存在する部分にマスキング48(マスキング層)を施す(図21(b))。櫛歯型ショートチェックパターン45A、45BがTEGパターンである場合には、一般に配線は一定間隔で形成されているので、コンピュータ24にて最初の配線(マスキング領域)を指定し、さらに配線間の間隔を指定することによって、後の工程において荷電ビーム5を効果良く走査することができきる。
【0109】
次に、マスキング48が施されていない領域(第1領域)に、荷電ビーム5を走査するための走査線49を設定する(図21(c))。なお、図21(c)中においては、走査線49をわかりやすくするために、マスキング48の図示は省略している。続いて、その走査線49に沿って荷電ビーム5を走査し、前記吸収画像6と同様の吸収画像(第4画像(図示は省略))を形成する。この時、マスキング48が施されていない領域には配線が存在しないことから、短絡箇所46のみに電流(第1電流)は流れ込むことになる。すなわち、その吸収画像中において、短絡箇所46のみを明として表示することができる。
【0110】
次に、上記吸収画像に擬似カラー処理を施した後、その吸収画像と上記吸収画像6とを重ね合わせる。これにより、櫛歯型ショートチェックパターン45A、45Bのパターン中における短絡箇所46の位置を顕在化することができる。
【0111】
次に、前記実施の形態1の場合と同様に、顕在化した短絡箇所46付近にガスノズル系12(図2参照)よりガスを供給しつつ荷電ビーム5を照射して、短絡箇所46(実施の形態1においては欠陥箇所8)が存在することを示すマークを形成する。その後の工程は、前記実施の形態1と同様である。
【0112】
上記のような本実施の形態8の短絡箇所46の解析工程によれば、TEGのように配線が一定間隔で形成されている配線パターンにおいて、断線もしくは高抵抗接続による欠陥箇所8の他に、配線間の短絡箇所46も検出することが可能となる。
【0113】
また、前記実施の形態6において示したCADナビゲーション機能を有するコントローラ43を併用することにより、たとえばロジック回路などのような複雑な配線パターンに対しても、上記走査線49と同様の走査線を設定することが可能となる。すなわち、複雑な配線パターンについても配線間の短絡箇所を検出することが可能となる。さらに、複雑な配線パターンについての解析時において、荷電ビーム5の照射の不要な領域へのビーム照射を低減できるので、配線パターンに与えるビーム照射によるダメージを低減することができる。
【0114】
(実施の形態9)
図22は、本実施の形態9の半導体検査装置の構成およびそれを用いた半導体装置の解析手順を示す説明図である。
【0115】
本実施の形態9の半導体検査装置は、前記実施の形態1の半導体検査装置の構成(図1および図2参照)に加えて、プローブ2が接触している検査対象の配線3の他の端部にプローブ2C(第2プローブ)を接触させるものである。また、プローブ2には、直流電源50(第1電源)より所定の正の電圧(第1電圧)が印加されており、プローブ2Cには、直流電源50C(第2電源)より所定の負の電圧(第2電圧)が印加されている。
【0116】
欠陥部抵抗Rd(欠陥箇所8)が存在する配線3の両端に直流電源50、50Cより所定の電圧を印加すると、配線3は欠陥部抵抗Rdから見てプローブ2側では正の電位になり、プローブ2C側では負の電位となる。この状況下において、負の電位となっている配線3に荷電ビーム5を照射すると、配線3より放出される2次電子51は配線3と反発することになり、配線3より逃げていく。一方、正の電位となっている配線3と引き付け合うことになるので、配線3に戻っていく。プローブ2、2Cが検出する電流値は、この2次電子51の配線3からの逃げ量または配線3への戻り量に依存することになる。さらに、プローブ2、2Cが検出する電流のオフセットは、配線3の配線抵抗、欠陥部抵抗Rdおよび直流電源50、50Cの電圧によって決定される。従って、プローブ2またはプローブ2Cが検出する電流値の変化を画像化することにより、上記2次電子51を検出することにより形成する画像と同等の画像を形成することが可能となる。
【0117】
上記のような本実施の形態9の半導体検査装置を用いた半導体装置1(図1〜図3参照)の解析手順は、前記実施の形態1の半導体検査装置を用いた半導体装置1の解析手順(図1〜図3参照)と同様である。前記実施の形態1においては、荷電ビーム5の照射により配線3に流入する電流値の変化をプローブ2により検出することで吸収画像6を形成したが、本実施の形態9においては、プローブ2が荷電ビーム5の照射により配線3に流入する電流値の変化に加えて、上記2次電子51の配線3からの逃げ量または配線3への戻り量も検出する。これにより、本実施の形態9の半導体検査装置は、前記実施の形態1の半導体検査装置よりも欠陥部抵抗Rd(欠陥箇所8)を検出する感度を向上することができる。
【0118】
(実施の形態10)
本実施の形態10は、たとえば多層に配線が形成された半導体装置において、下層の配線中の欠陥箇所を検出するものである。
【0119】
図23は、本実施の形態10において解析する半導体装置1Aを、その解析対象の配線が形成された箇所について(a)、(b)、(c)および(d)の順に順次拡大して示したものである。
【0120】
半導体装置1Aには、多層に配線が形成されているものとし、たとえば下層から順に配線M1、M2、M3が形成されているとする。これら配線M1、M2、M3は、それぞれ半導体装置1Aの外周部に形成されたリード52(第1部材)のうち所定のものに電気的に接続されている。解析対象の配線が電気的に接続されたリード52にはプローブ2が接触されており、このプローブ2が検出した電流値は増幅器7により増幅され、その後、コンピュータ24の画面上に吸収画像6(図1参照)として表示することができる。本実施の形態10の半導体検査装置のその他の構成は前記実施の形態1の半導体検査装置(図1〜図3参照)と同様である。
【0121】
たとえば、配線M3の下層に位置する配線M2(第5配線)上に、層間絶縁膜の平坦化を目的とした格子状のダミーパターン53が形成されている場合を想定する。この時、配線M2の上層の層間絶縁膜および保護膜などはプラズマエッチング法などを用いて予め除去しておくものとする。ここで、配線M2について解析を行うために配線M2へ荷電ビームを照射すると、ダミーパターン53中の開口部54がいわゆるファラデーカップと似た作用をするため、その荷電ビームの照射により配線M2より放出された2次電子は半導体装置1Aから外部へ放出されない。そのため、その2次電子を検出し、その検出量から配線M2の画像を形成する手段を用いることはできない。
【0122】
本実施の形態10においては、たとえば前記実施の形態1と同様に荷電ビームの照射により解析対象の配線に流れた電流を検出することにより、上記吸収画像6を形成する。そのため、荷電ビームが配線M2に届く限りは配線M2の解析を行うことができる。すなわち、配線M2とダミーパターン53とが、図24(a)に示すような位置関係になっている場合、配線M2のうち、上部にダミーパターン53が上部に存在する領域は、荷電ビームが届かないために吸収画像6中においてコントラストをつけられないが、それ以外の領域については荷電ビームが届くのでコントラストをつけることができる。すなわち、図24(b)に示すように、配線M2のみにコントラストをつけた吸収画像6を得ることができる。
【0123】
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0124】
たとえば、前記実施の形態1〜9において、解析対象の半導体装置として個々の半導体チップに分割する前の半導体ウェハの状態であるものを例示したが、半導体チップの状態であってもよい。
【0125】
【発明の効果】
本願によって開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下の通りである。
(1)解析対象の配線を荷電ビームにて走査し、その配線に流れる電流値の変化を検出することにより配線パターンの画像を形成するので、荷電ビームの照射により放出される2次電子を検出することで配線パターンの画像を形成する手段に比べて、抵抗値の低い欠陥箇所を検出することができる。
(2)解析対象の配線を荷電ビームにて走査し、その配線に流れる電流値の変化を検出することにより配線パターンの画像を形成するので、荷電ビームの照射により放出される2次電子を検出することで配線パターンの画像を形成する手段では検出できなかったコンタクトホール内またはスルーホール内の欠陥箇所を検出することができるようになる。
(3)解析対象の配線の両端に1本ずつプローブを接触させ、その配線を荷電ビームにて走査し、両プローブが検出する電流値よりそれぞれ配線パターンの画像を形成し、それぞれの画像に画像処理を施すことによりコントラストを強調するので、配線中の欠陥箇所を確実に顕在化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体検査装置の要部の構成を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態である半導体検査装置の構成を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態である半導体検査装置による欠陥箇所検出工程を示す説明図である。
【図4】本発明の他の実施の形態である半導体検査装置の要部の構成を示す説明図である。
【図5】図4に示した半導体検査装置を用いた場合における電荷逃散側抵抗(可変抵抗)値と欠陥部の両端での電流変化量との関係を示した説明図である。
【図6】図4に示した半導体検査装置を用いた解析手順を示す説明図である。
【図7】(a)および(b)は、それぞれ図4に示した半導体検査装置を用いた解析手順を示す回路図である。
【図8】図4に示した半導体検査装置を用いた場合において、欠陥部抵抗および電荷逃散側抵抗(可変抵抗)をパラメータとして、荷電ビームを照射する位置と電流流入量との関係を示す説明図である。
【図9】図4に示した半導体検査装置を用いた場合において、欠陥部抵抗および電荷逃散側抵抗(可変抵抗)をパラメータとして、荷電ビームを照射する位置と電流流入量との関係を示す説明図である。
【図10】図4に示した半導体検査装置を用いた場合において、欠陥部抵抗および電荷逃散側抵抗(可変抵抗)をパラメータとして、荷電ビームを照射する位置と電流流入量との関係を示す説明図である。
【図11】図4に示した半導体検査装置を用いた半導体装置の解析手順を示す説明図である。
【図12】本発明の他の実施の形態である半導体検査装置の構成を示す説明図である。
【図13】本発明の他の実施の形態である半導体検査装置の構成を示す説明図である。
【図14】本発明の他の実施の形態である半導体検査装置の構成を示す説明図である。
【図15】(a)〜(c)は、それぞれ図14に示した半導体検査装置を用いた半導体装置の解析手順を示す説明図である。
【図16】本発明の他の実施の形態である半導体検査装置の構成を示す説明図である。
【図17】本発明の他の実施の形態である半導体検査装置を用いた半導体装置の解析手順を示す説明図である。
【図18】本発明の他の実施の形態である半導体検査装置を用いた半導体装置の解析時における、半導体検査装置が検知した電流値変化から確認されるスタンバイ状態となる欠陥を説明する説明図である。
【図19】本発明の他の実施の形態である半導体検査装置を用いた半導体装置の解析時における、欠陥箇所の顕在化方法を示す説明図である。
【図20】(a)および(b)は、それぞれ櫛歯型ショートチェックパターン間に存在する高抵抗短絡箇所もしくは低抵抗短絡箇所を説明する説明図である。
【図21】(a)〜(d)は、本発明の他の実施の形態である半導体装置の解析時における、欠陥箇所の顕在化方法を示す説明図である。
【図22】本発明の他の実施の形態である半導体検査装置を用いた半導体装置の解析手順を示す説明図である。
【図23】(a)〜(d)は、本発明の他の実施の形態である半導体検査装置を用いて解析される配線の構造を順次拡大して示した説明図である。
【図24】(a)および(b)は、本発明の他の実施の形態である半導体検査装置を用いて解析される配線付近を拡大して示した平面図である。
【符号の説明】
1 半導体装置
1A 半導体装置
2 プローブ(第1プローブ、第2プローブ)
2A プローブ(第2プローブ)
2B プローブ(第2プローブ)
2C プローブ(第2プローブ)
3 配線
4 パッド
5 荷電ビーム
5A 荷電ビーム(第1荷電ビーム)
5B 荷電ビーム(第2荷電ビーム)
6 吸収画像(第1画像)
6B 吸収画像(第2画像)
6C 差分画像(第3画像)
7 増幅器(増幅手段)
8 欠陥箇所
9 2次粒子
10 荷電ビーム光学系(荷電ビーム機構)
10A 電子ビーム光学系(荷電ビーム機構)
10B 集束イオンビーム光学系(荷電ビーム機構)
11 2次粒子検出系
12 ガスノズル系
13 ホルダ
14 ステージ系
14A ステージ系
15 コントローラ
16 プロセスチャンバ
17 ローディングチャンバ
18 ゲートバルブ
19 真空排気系
20 架台
21 プローブ系
22 コントローラ
23 回路系(画像処理手段)
24 コンピュータ(画像処理手段)
25 電源系
31 電流計
31A 電流計
31B 電流計
33 切替器(切替手段)
35N ゲート電極
35P ゲート電極
36N n型ウェル
36P p型ウェル
37N n型半導体領域
37P p型半導体領域
40 プローブカード
41 配線
42 切替・接続器
43 コントローラ
44A 画像
44B 画像
44C 画像
45A 櫛歯型ショートチェックパターン
45B 櫛歯型ショートチェックパターン
46 短絡箇所
46A 高抵抗短絡箇所
46B 低抵抗短絡箇所
47 走査領域
48 マスキング(マスキング層)
49 走査線
50 直流電源(第1電源)
50C 直流電源(第2電源)
51 2次電子
52 リード(第1部材)
53 ダミーパターン
54 開口部
e1 電子流
I1 電流
M1 配線
M2 配線(第5配線)
M3 配線
Rd 欠陥部抵抗
Rd1 欠陥部抵抗
Rd2 欠陥部抵抗
Re 可変抵抗
V1 直流電源

Claims (5)

  1. 所定の解析工程を含む半導体装置の製造方法であって、前記解析工程は、
    (a)解析を行う配線の一端部またはその端部に設けられたパッドに第1プローブを接触させ、前記配線の他の端部またはその端部に設けられたパッドに第2プローブを接触させる工程、
    (b)前記第1プローブと電流値を増幅する増幅手段とを電気的に接続し、前記第2プローブを接地する工程、
    (c)前記配線に荷電ビームを照射および走査し、前記配線に前記荷電ビームを吸収させる工程、
    (d)前記第1プローブにより前記配線が吸収した前記荷電ビームを検出し、検出した前記荷電ビームの電流値を前記増幅手段にて増幅する工程、
    (e)前記(d)工程にて増幅された前記電流値をもとに、前記配線を表示する第1画像を形成する工程、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 所定の解析工程を含む半導体装置の製造方法であって、前記解析工程は、
    (a)解析を行う配線の一端部またはその端部に設けられたパッドに第1プローブを接触させ、前記配線の他の端部またはその端部に設けられたパッドに第2プローブを接触させる工程、
    (b)前記第1プローブと電流値を増幅する増幅手段とを電気的に接続し、前記第2プローブを可変抵抗を介して接地する工程、
    (c)前記配線に荷電ビームを照射および走査し、前記配線に前記荷電ビームを吸収させる工程、
    (d)前記第1プローブにより前記配線が吸収した前記荷電ビームを検出し、検出した前記荷電ビームの電流値を前記増幅手段にて増幅する工程、
    (e)前記(d)工程にて増幅された前記電流値をもとに、前記配線を表示する第1画像を形成する工程、
    (f)前記第1画像より前記配線中の欠陥箇所の位置を確認する工程、
    (g)前記配線の所定の第1位置に所定の強度の荷電ビームを照射し、前記第1プローブが検出する電流値を測定する工程、
    (h)前記配線の所定の第2位置に所定の強度の荷電ビームを照射し、前記可変抵抗を調節し、前記第1プローブが検出する電流値を測定することで、所定の計算式に基づき、前記欠陥箇所の抵抗値を算出する工程、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 所定の解析工程を含む半導体装置の製造方法であって、前記解析工程は、
    (a)解析を行う配線の一端部またはその端部に設けられたパッドに第1プローブを接触させ、前記配線の他の端部またはその端部に設けられたパッドに第2プローブを接触させる工程、
    (b)前記第1プローブと電流値を増幅する増幅手段とを電気的に接続する工程、
    (c)前記(b)工程後、前記配線に荷電ビームを照射および走査し、前記配線に前記荷電ビームを吸収させる工程、
    (d)前記第1プローブにより前記配線が吸収した前記荷電ビームを検出し、検出した前記荷電ビームの電流値を前記増幅手段にて増幅する工程、
    (e)前記(d)工程にて増幅された前記電流値をもとに、前記配線を表示する第1画像を形成する工程、
    (f)前記第2プローブと前記増幅手段とを電気的に接続する工程、
    (g)前記(f)工程後、前記配線に荷電ビームを照射および走査し、前記配線に前記荷電ビームを吸収させる工程、
    (h)前記第2プローブにより前記配線が吸収した前記荷電ビームを検出し、検出した前記荷電ビームの電流値を前記増幅手段にて増幅する工程、
    (i)前記(h)工程にて増幅された前記電流値をもとに、前記配線を表示する第2画像を形成する工程、
    (j)前記第1画像および前記第2画像に対して所定の画像処理および画像計算を行うことにより、前記第1画像および前記第2画像より相対的に欠陥部前後または欠陥部のコントラストが強調された第3画像を形成する工程、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 解析を行う配線へ荷電ビームの照射および走査を行う荷電ビーム機構と、
    前記配線に接触させる少なくとも2本のプローブと、
    前記プローブのうちの第1プローブと電気的に接続され電流値を増幅する増幅手段と、
    前記増幅手段と電気的に接続された画像処理手段と、
    前記配線における欠陥箇所近傍の所定の位置にマークを形成するマーク形成手段とを有し、
    前記第1プローブは前記荷電ビームの前記配線への照射により前記配線に流れる電流を検出し、
    前記画像処理手段は前記第1プローブが検出した前記電流をもとに前記配線を表示する第1画像を形成し、
    前記第1画像より前記配線における欠陥箇所の位置または欠陥起因で明示される前記配線に短絡している別配線を検出することを特徴とする半導体検査装置。
  5. 所定の解析工程を含む半導体装置の製造方法であって、前記解析工程は、
    (a)解析を行う配線の一端部またはその端部に設けられたパッドに第1プローブを接触させ、前記配線の他の端部またはその端部に設けられたパッドに第2プローブを接触させる工程、
    (b)前記第1プローブと電流値を増幅する増幅手段とを電気的に接続し、前記第2プローブを接地する工程、
    (c)前記配線に荷電ビームを照射および走査し、前記配線に前記荷電ビームを吸収させる工程、
    (d)前記第1プローブにより前記配線が吸収した前記荷電ビームを検出し、検出した前記荷電ビームの電流値を前記増幅手段にて増幅する工程、
    (e)前記(d)工程にて増幅された前記電流値をもとに、前記配線を表示する第1画像を形成する工程、
    (f)前記第1画像より前記配線中の欠陥箇所の位置を確認する工程、
    (g)前記(f)工程にて確認した前記欠陥箇所の位置の近傍に、上記工程での状態に比較して高いガス圧力雰囲気を形成し、前記荷電ビームを照射し、前記ガスを分解して析出物を形成せしめる工程、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2001145854A 2001-05-16 2001-05-16 半導体装置の製造方法および半導体検査装置 Expired - Fee Related JP4053252B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001145854A JP4053252B2 (ja) 2001-05-16 2001-05-16 半導体装置の製造方法および半導体検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001145854A JP4053252B2 (ja) 2001-05-16 2001-05-16 半導体装置の製造方法および半導体検査装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002343843A JP2002343843A (ja) 2002-11-29
JP2002343843A5 JP2002343843A5 (ja) 2006-03-30
JP4053252B2 true JP4053252B2 (ja) 2008-02-27

Family

ID=18991597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001145854A Expired - Fee Related JP4053252B2 (ja) 2001-05-16 2001-05-16 半導体装置の製造方法および半導体検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4053252B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100531954B1 (ko) * 2003-01-30 2005-11-30 동부아남반도체 주식회사 반도체 제조공정 중 에피택셜 증착 후 크리스탈 결함모니터 방법
TWI513989B (zh) 2005-09-13 2015-12-21 Ebara Corp 半導體裝置
JP4467588B2 (ja) 2007-02-28 2010-05-26 株式会社日立ハイテクノロジーズ 試料検査装置及び吸収電流像の作成方法
JP5276921B2 (ja) 2008-08-08 2013-08-28 株式会社日立ハイテクノロジーズ 検査装置
JP2010135684A (ja) * 2008-12-08 2010-06-17 Renesas Technology Corp 電子ビーム吸収電流解析方法及び電子ビーム吸収電流解析器
JP5315076B2 (ja) 2009-02-06 2013-10-16 株式会社日立ハイテクノロジーズ 電子線の影響を考慮した半導体検査方法及び装置
JP5324534B2 (ja) 2010-07-29 2013-10-23 株式会社日立ハイテクノロジーズ 検査方法及び装置
TW201704766A (zh) * 2015-03-19 2017-02-01 帝喜科技股份有限公司 加熱粒子束以識別缺陷
CN111508858B (zh) * 2020-05-06 2022-11-08 中国电子科技集团公司第四十四研究所 Emccd倍增区电极短路的检测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002343843A (ja) 2002-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20160299103A1 (en) Application of electron-beam induced plasma probes to inspection, test, debug and surface modifications
US20060076490A1 (en) Inspection method and inspection apparatus using electron beam
JP2007281136A (ja) 半導体基板および基板検査方法
JP4053252B2 (ja) 半導体装置の製造方法および半導体検査装置
US7525325B1 (en) System and method for floating-substrate passive voltage contrast
WO2020003458A1 (ja) 半導体検査装置
TWI733174B (zh) 時間相依缺陷檢測設備
TW201704766A (zh) 加熱粒子束以識別缺陷
JP4629493B2 (ja) 半導体装置の検査方法
JP3955445B2 (ja) 半導体装置の検査方法及び試料検査装置
JP3833928B2 (ja) 半導体素子の電気的欠陥検査装置を用いた半導体素子の電気的欠陥検査方法
US5053699A (en) Scanning electron microscope based parametric testing method and apparatus
JP3813336B2 (ja) 集積回路の故障箇所特定方法および故障箇所特定装置
JP2004296771A (ja) 半導体検査装置及び検査方法
US9304160B1 (en) Defect inspection apparatus, system, and method
JP4625375B2 (ja) 検査装置
JP4290316B2 (ja) 配線ショート箇所の検査方法及び検査装置
TW201439564A (zh) 半導體裝置之檢測方法以及半導體裝置之檢測系統
JPH1187451A (ja) 半導体装置の検査方法および半導体装置検査器
JP2002296314A (ja) 半導体デバイスのコンタクト不良検査方法及びその装置
JP2006258445A (ja) 欠陥検査方法
JP2005347773A (ja) 試料検査装置
CN114252680B (zh) 检测源漏间漏电的电压衬度方法
Fredrickson et al. Combining electron beam methods, EBIC and EBAC, with traditional approaches for highly effective fault isolation
JP2005354085A (ja) 荷電粒子ビームによる検査方法および検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060206

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071205

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121214

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121214

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131214

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees