JP2002343843A - 半導体装置の製造方法および半導体検査装置 - Google Patents
半導体装置の製造方法および半導体検査装置Info
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Abstract
の検出量をもとに形成する画像からは検出が困難であっ
た欠陥箇所を検出する。 【解決手段】 欠陥箇所8を有する配線系の両側にある
配線3またはパッド4に2本のプローブ2を接触させ、
プローブ2のうちの1本は接地させ、他の一本は増幅器
7と接続する。次いで、半導体装置1の表面に荷電ビー
ム5を照射および走査することで、配線3に荷電ビーム
5を吸収させ、増幅器7と接続されたプローブ2により
配線3が吸収した荷電ビーム5(電流)を検出し、その
検出した電流を増幅器7にて増幅する。続いて、増幅さ
れた電流を画像信号に変換した後、コンピュータの画面
上で吸収画像6として表示する。
Description
方法およびそれに用いる半導体検査装置に関し、特に、
半導体装置の不良解析に適用して有効な技術に関するも
のである。
LSIのような半導体装置の不良解析においては、テス
タによる不良検出が欠陥箇所の物理的位置の特定に直接
結びつかないため、その欠陥位置の特定が困難となって
きており、不良解析に要する時間の延長の原因となって
いる。そのため、発光顕微鏡、電子ビームテスタおよび
OBIRCH(Optical Beam Induced Resistance CHan
ge)などの解析装置を整備し、これらの解析装置を駆使
することで速やかに欠陥位置を特定することが図られて
いる。
題となっている高抵抗接続を含む断線系欠陥の解析手段
として、荷電ビームを半導体装置の表面に照射し、配線
から放出された2次電子を検出して画像化する、荷電ビ
ーム吸収電流解析技術が注目されている。
公報には、半導体装置の特定の配線に電圧を印加した状
態またはその配線を接地した状態で、荷電ビーム(電子
ビームまたはイオンビーム)で半導体装置の表面を走査
し、その際に発生する2次粒子を検出し、欠陥に起因し
ている断線部または高抵抗接続部を2次粒子の検出量に
よって生じる画像のコントラスト差により顕在化する技
術について開示されている。
は、電子ビームにて半導体装置の表面を走査することに
より半導体装置の回路パターンの2次電子像を取得し、
同一の回路パターンを有する他の領域の2次電子像と比
較することにより欠陥箇所を顕在化させる技術について
開示されている。
従来の技術においては、以下のような問題があることを
本発明者らは見出した。
部を2次粒子の検出量によって生じる画像のコントラス
ト差により顕在化する場合、高抵抗接続状態の検出は、
電位による2次電子放出率に差異が生じる現象を基にし
ている。そのため、たとえば1GΩ程度以上の高抵抗で
あれば、その高抵抗部の左右で電位差が発生し、高抵抗
部の検出が可能であるが、それ以下の抵抗値である場合
には抵抗部の左右で十分な電位差が発生せず、高抵抗部
の検出が困難になるという問題がある。
子像を取得し、同一の回路パターンを有する他の領域の
2次電子像と比較することにより欠陥箇所を顕在化させ
る場合、半導体装置の表面に露出した配線に欠陥箇所が
存在していれば、2つの2次電子像を比較することによ
り欠陥箇所を抽出することは可能である。しかしなが
ら、たとえばスルーホールもしくはコンタクトホールな
どの内部に断線もしくは高抵抗部が発生している場合に
は、欠陥箇所が半導体装置の表面に露出しておらず、次
の解析工程で欠陥箇所を固定することが困難になる問題
がある。
放出される2次粒子の検出量をもとに形成する画像から
は検出が困難であった欠陥箇所を検出する技術を提供す
ることにある。
の表面に照射し、配線に吸収された電流を検出して画像
化し、半導体装置の不良解析を行うことのできる技術を
提供することにある。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
み、前記解析工程は、解析を行う配線の一端部またはそ
の端部に設けられたパッドに第1プローブを接触させ、
前記配線の他の端部またはその端部に設けられたパッド
に第2プローブを接触させる工程と、前記第1プローブ
と電流値を増幅する増幅手段とを電気的に接続する工程
と、前記配線に荷電ビームを照射および走査し、前記配
線に前記荷電ビームを吸収させる工程と、前記第1プロ
ーブにより前記配線が吸収した前記荷電ビームを検出
し、検出した前記荷電ビームの電流値を前記増幅手段に
て増幅する工程と、前記増幅手段にて増幅された前記電
流値をもとに前記配線を表示する第1画像を形成する工
程とを含むものである。
記解析工程は、解析を行う配線の一端部またはその端部
に設けられたパッドに第1プローブを接触させ、前記配
線の他の端部またはその端部に設けられたパッドに第2
プローブを接触させる工程と、切替手段により前記第1
プローブと電流値を増幅する増幅手段とを電気的に接続
する工程と、前記第1プローブと前記増幅手段とを電気
的に接続した後、前記配線に荷電ビームを照射および走
査し、前記配線に前記荷電ビームを吸収させる工程と、
前記第1プローブにより前記配線が吸収した前記荷電ビ
ームを検出し、検出した前記荷電ビームの電流値を前記
増幅手段にて増幅する工程と、前記増幅手段にて増幅さ
れた前記電流値をもとに前記配線を表示する第1画像を
形成する工程と、前記切替手段により前記第1プローブ
と前記増幅手段とを電気的に切り離し、前記第2プロー
ブと前記増幅手段とを電気的に接続する工程と、前記第
2プローブと前記増幅手段とを電気的に接続した後、前
記配線に荷電ビームを照射および走査し、前記配線に前
記荷電ビームを吸収させる工程と、前記第2プローブに
より前記配線が吸収した前記荷電ビームを検出し、検出
した前記荷電ビームの電流値を前記増幅手段にて増幅す
る工程と、前記増幅手段にて増幅された前記電流値をも
とに前記配線を表示する第2画像を形成する工程と、前
記第1画像および前記第2画像に対して所定の画像処理
および画像計算を行うことにより、前記第1画像および
前記第2画像より相対的にコントラストが強調された第
3画像を形成する工程とを含むものである。
FETおよび第2導電型の第2MISFETを有する半
導体装置の解析工程を含み、前記解析工程は、前記第1
MISFETと電気的に接続する所定の第1配線もしく
は前記第1配線に設けられたパッドに第1プローブを接
触させる工程と、前記第1プローブと電流値を増幅する
増幅手段とを電気的に接続する工程と、前記第1MIS
FETと電気的に接続する解析対象の第2配線に荷電ビ
ームを第1加速電圧にて照射および走査し、前記第2配
線に前記荷電ビームを吸収させる工程と、前記荷電ビー
ムの照射により前記第1配線に流れる電流を前記第1プ
ローブにより検出し、検出した前記電流の第1電流値を
前記増幅手段にて増幅する工程と、増幅された前記第1
電流値をもとに、前記第2配線を表示する第1画像を形
成する工程と、前記第2MISFETと電気的に接続す
る所定の第3配線もしくは前記第3配線に設けられたパ
ッドに第1プローブを接触させる工程と、前記第2MI
SFETと電気的に接続する解析対象の第4配線に荷電
ビームを第2加速電圧にて照射および走査し、前記第4
配線に前記荷電ビームを吸収させる工程と、前記荷電ビ
ームの照射により前記第3配線に流れる電流を前記第1
プローブにより検出し、検出した前記電流の第2電流値
を前記増幅手段にて増幅する工程と、増幅された前記第
2電流値をもとに、前記第4配線を表示する第1画像を
形成する工程とを含むものである。
FETおよび第2導電型の第2MISFETを有する第
1回路を含む半導体装置において、前記第1回路に所定
の第1電位と第2電位との間の第3電位が入力されたこ
とを検知した場合において行う前記半導体装置の解析工
程を含み、前記解析工程は、前記第1MISFETと電
気的に接続する所定の第1配線もしくは前記第1配線に
設けられたパッドに第1プローブを接触させる工程と、
前記第1プローブと電流値を増幅する増幅手段とを電気
的に接続する工程と、前記第1MISFETと電気的に
接続する解析対象の第2配線に第1極性の第1荷電ビー
ムを照射および走査し、前記第2配線に前記荷電ビーム
を吸収させる工程と、前記荷電ビームの照射により前記
第1配線に流れる電流を前記第1プローブにより検出
し、検出した前記電流の第1電流値を前記増幅手段にて
増幅する工程と、増幅された前記第1電流値をもとに、
前記第2配線を表示する第1画像を形成する工程と、前
記第2MISFETと電気的に接続する所定の第3配線
もしくは前記第3配線に設けられたパッドに第1プロー
ブを接触させる工程と、前記第2MISFETと電気的
に接続する解析対象の第4配線に第2極性の第2荷電ビ
ームを照射および走査し、前記第4配線に前記荷電ビー
ムを吸収させる工程と、前記荷電ビームの照射により前
記第3配線に流れる電流を前記第1プローブにより検出
し、検出した前記電流の第2電流値を前記増幅手段にて
増幅する工程と、増幅された前記第2電流値をもとに、
前記第4配線を表示する第1画像を形成する工程とを含
むものである。
記解析工程は、解析を行う配線の一端部またはその端部
に設けられたパッドに第1プローブを接触させ、前記配
線の他の端部またはその端部に設けられたパッドに第2
プローブを接触させる工程と、前記第1プローブと電流
値を増幅する増幅手段とを電気的に接続する工程と、前
記配線に荷電ビームを照射および走査し、前記配線に前
記荷電ビームを吸収させる工程と、前記第1プローブに
より前記配線が吸収した前記荷電ビームを検出し、検出
した前記荷電ビームの電流値を前記増幅手段にて増幅す
る工程と、前記増幅手段にて増幅された前記電流値をも
とに前記配線を表示する第1画像を形成する工程と、前
記配線上にマスキング層を形成する工程と、前記マスキ
ング層が形成されていない所定の第1領域に前記荷電ビ
ームを照射および走査し、前記第1プローブにより前記
配線に流れる第1電流を検出する工程と、検出した前記
第1電流を前記増幅手段にて増幅する工程と、増幅され
た前記第1電流をもとに第4画像を形成する工程とを含
むものである。
記解析工程は、解析を行う配線の一端部またはその端部
に設けられたパッドに第1プローブを接触させ、前記配
線の他の端部またはその端部に設けられたパッドに第2
プローブを接触させる工程と、前記第1プローブと電流
値を増幅する増幅手段とを電気的に接続する工程と、第
1電源より前記第1プローブに所定の第1電圧を印加
し、第2電源より前記第2プローブに所定の第2電圧を
印加する工程と、前記配線に荷電ビームを照射および走
査し、前記配線に前記荷電ビームを吸収させる工程と、
前記第1プローブにより前記配線が吸収した前記荷電ビ
ームを検出し、検出した前記荷電ビームの電流値を前記
増幅手段にて増幅する工程と、前記増幅手段にて増幅さ
れた前記電流値をもとに前記配線を表示する第1画像を
形成する工程とを含むものである。
解析工程を含み、前記解析工程は、下層の第5配線と電
気的に接続した第1部材に第1プローブを接触させ、前
記第5配線と電気的に接続した他の第1部材に第2プロ
ーブを接触させる工程と、前記第1プローブと電流値を
増幅する増幅手段とを電気的に接続する工程と、前記配
線に荷電ビームを照射および走査し、前記配線に前記荷
電ビームを吸収させる工程と、前記第1プローブにより
前記配線が吸収した前記荷電ビームを検出し、検出した
前記荷電ビームの電流値を前記増幅手段にて増幅する工
程と、前記増幅手段にて増幅された前記電流値をもとに
前記配線を表示する第1画像を形成する工程とを含むも
のである。
荷電ビームの照射および走査を行う荷電ビーム機構と、
(b)前記配線に接触させる少なくとも2本のプローブ
と、(c)前記プローブのうちの第1プローブと電気的
に接続され電流値を増幅する増幅手段と、(d)前記増
幅手段と電気的に接続された画像処理手段と、(e)前
記配線における欠陥箇所近傍の所定の位置にマークを形
成するマーク形成手段とを有し、前記第1プローブは前
記荷電ビームの前記配線への照射により前記配線に流れ
る電流を検出し、前記画像処理手段は前記第1プローブ
が検出した前記電流をもとに前記配線を表示する第1画
像を形成し、前記第1画像より前記配線における欠陥箇
所の位置を検出するものである。
荷電ビームの照射および走査を行う荷電ビーム機構と、
(b)前記配線に接触させる少なくとも2本のプローブ
を有するプローブカードと、(c)前記プローブのうち
の第1プローブと電気的に接続され電流値を増幅する増
幅手段と、(d)前記増幅手段と電気的に接続された画
像処理手段と、(e)前記配線における欠陥箇所近傍の
所定の位置にマークを形成するマーク形成手段とを有
し、前記第1プローブは前記荷電ビームの前記配線への
照射により前記配線に流れる電流を検出し、前記画像処
理手段は前記第1プローブが検出した前記電流をもとに
前記配線を表示する第1画像を形成し、前記第1画像よ
り前記配線における欠陥箇所の位置を検出するものであ
る。
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一の機能を有する部材には同
一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
の半導体検査装置の要部の構成を示す説明図である。
Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)
などの半導体素子および配線が形成されている。また、
半導体装置1は、個々の半導体チップに分割する前の半
導体ウェハの状態であるものを例示する。
は、プローブ2を半導体装置1の表面に形成された配線
3あるいはパッド4に接触させた状態で、荷電ビーム5
を半導体装置1の表面上に走査させる。なお、荷電ビー
ム5は、たとえば0.1μA程度の大きさの電子ビーム
とする。この状況下で、半導体装置1の表面に露出した
配線3に吸収され配線3を流れる電子ビーム(電流)を
プローブ2により検出し、その検出した電流値を増幅器
7(増幅手段)により増幅し、その電流値の変化を荷電
ビーム5の走査と同期して吸収画像6(第1画像)とし
て表示する。これにより、荷電ビーム5が照射され、プ
ローブ2に電気的に接続された配線3を顕在化すること
ができる。この時、配線4の経路に断線または高抵抗部
などの欠陥箇所8が存在すると、その欠陥箇所8の両端
で配線3に吸収された電流の流れ方が変化し、吸収画像
6においては欠陥箇所8の前後でコントラストが変化す
るので、欠陥箇所8を検出することができる。
電流値の変化を吸収画像6として表示する手段と併せ
て、荷電ビーム5を走査した際に発生する2次粒子9を
検出し、2次粒子9の検出量によって生じる画像のコン
トラスト差によって欠陥箇所8を検出する手段を用いて
もよい。これにより、より多種の欠陥を確実に検出する
ことができ、従来見逃していたコンタクトホール内また
はスルーホール内に存在する欠陥箇所8の不良解析が可
能となる。その結果、本実施の形態1の半導体装置の開
発期間の短縮および歩留りの向上ができる。
の形態1の半導体検査装置の構成を示す説明図である。
は、荷電ビーム5を照射および走査するための荷電ビー
ム源と、荷電ビーム5を集束および偏向させるための集
束・偏向系とを有している。
(図1参照)を検出し、半導体装置1の表面を観察する
ために設けられている。
(図1参照)の近傍にマークを形成するためのガスアシ
ストデポジションを実施する。この時、用いるガスの種
類としては、有機金属系CVD(Chemical Vapor Depos
ition)ガスまたは炭素系ガスなどを例示することがで
きる。なお、ガス処理の容易性という観点からは、炭素
系ガスの方が有機系金属CVDガスよりも優位である。
このマークを形成することにより、欠陥箇所8の検出後
の解析を容易にすることができる。
対象である半導体装置1を載置し、コントローラ15に
より、このホルダ13およびステージ系14の動作を制
御することができる。
ーム光学系10、2次粒子検出系11、ガスノズル系1
2、ホルダ13およびステージ系14が収納され、半導
体装置1が載置されたホルダ13およびステージ系14
は、半導体装置1の表面を観察する際にローディングチ
ャンバ17からプロセスチャンバ16内へ移動する。
プロセスチャンバおよびローディングチャンバ17内を
真空に保ち、真空排気系19は、そのバルブ系および真
空ポンプなどを含むものとする。
よびローディングチャンバ17を載置する定盤とダンパ
ーとからなる。
み、コントローラ22によって操作することができる。
本実施の形態1の半導体検査装置においては、プローブ
系21は2系統以上設けられ、たとえば、検査対象が半
導体装置1のMISFETのソース、ドレインおよびゲ
ートに電気的につながる配線である場合には、プローブ
系21を3系統設けることで検査を行うことができる。
プローブ2から検出した電流は、増幅器7をによって増
幅された後、回路系23(画像処理手段)によってアナ
ログ/デジタル変換(A/D変換)されることにより画
像化され、コンピュータ24(画像処理手段)によって
その画像は表示される。また、コンピュータ24によ
り、上記本実施の形態1の半導体検査装置の各部の操作
および動作を制御することができる。
体検査装置の各部へ電圧および電流を供給する電源とな
る。
用いた半導体装置1の解析手順を説明する。
ディングチャンバ17内のホルダ13上に載置する。続
いて、真空排気系19によりローディングチャンバ17
内を所定の真空度になるまで排気した後、半導体装置1
を載置したホルダ13をプロセスチャンバ16内に導入
する。
線3)を荷電ビーム光学系10の下部へ移動させた後、
配線3または配線3の端部に設けられたパッド4に荷電
ビーム5を照射する。この時、配線3またはパッド4か
ら発生する2次粒子9を2次粒子検出系11により検出
し、その検出量を基に画像を形成し観察する。
所8を有する配線系の両側にある配線3またはパッド4
に2本のプローブ2(第1プローブ、第2プローブ)を
接触させる。この時、前記プローブ2のうちの1本は接
地させ、他の一本は増幅器7と接続する。
5を照射および走査することで、配線3に荷電ビーム5
を吸収させる。この時、増幅器7と接続されたプローブ
2により配線3が吸収した荷電ビーム5(電流)を検出
し、その検出した電流を増幅器7にて増幅する。増幅さ
れた電流は、回路系23によりA/D変換を施すことに
より画像信号に変換された後、コンピュータ24へ送信
され、コンピュータ24の画面上で吸収画像6として表
示することができる。すなわち、配線3に吸収された電
流の電流値を基に吸収画像6を形成しているので、2次
粒子9の検出量を基に形成された画像では検出が困難だ
ったコンタクトホール内またはスルーホール内に存在す
る欠陥箇所8の検出、および配線3における断線と高抵
抗接続とを含む断線系欠陥を検出することが可能とな
る。
吸収する荷電ビーム5(電流)の大きさは変化する。そ
のため、吸収画像6に示される配線パターンは、欠陥箇
所8が存在する箇所を境に色調もしくは輝度が変化す
る。すなわち、吸収画像6より、欠陥箇所8の位置を視
覚的に確認することが可能となる。また、上記2次粒子
9の検出量を基に形成された画像から他の欠陥箇所8を
検出する手段も併せて用ることにより、さらに多種の欠
陥箇所8を検出することが可能となる。これにより、半
導体装置1の不良解析に要する時間を短縮することがで
きる。
が検出された領域に、ガスノズル系12よりガスを供給
しつつ荷電ビーム5を照射して、欠陥箇所8が存在する
ことを示すマークを形成する。これにより、後の解析工
程において、この欠陥箇所へのアクセスを容易にするこ
とができる。
て、別の解析箇所がある場合には、その解析箇所を荷電
ビーム光学系10の下部へ移動し、上記欠陥箇所8の検
出工程と同様の工程により解析を行う。別の解析箇所が
ない場合には、プロセスチャンバ16内のゲートバルブ
18近くに設けられたローディング位置へホルダ8を移
動した後、プロセスチャンバ16内およびローディング
チャンバ17内の真空度を確認する。続いて、真空排気
系19によりローディングチャンバ17内を所定の真空
度になるまで排気した後、ホルダ8をローディングチャ
ンバ17へ搬出する。
圧にリークした後、上記解析の終了した半導体装置1を
ローディングチャンバ17より取り出し、その半導体装
置1を次の解析工程へ移送することができる。
の半導体検査装置の要部の構成を示す説明図である。
実施の形態1の半導体検査装置の構成(図1および図2
参照)に加えて、プローブ2が接触している検査対象の
配線3の他の端部にプローブ2A(第2プローブ)を接
触させる。このプローブ2Aは、可変抵抗Reを介して
接地されている。荷電ビーム5により配線3に注入さ
れ、配線3よりプローブ2に流入する電流は、電流計3
1によって計測することができる。なお、検査対象がト
ランジスタ回路の場合には、プローブ2Aと同様のプロ
ーブを用い、そのプローブをプローブ2Aと同様に可変
抵抗を介して接地させることにより、トランジスタのゲ
ートソースおよびドレイン(もしくはベース、エミッタ
およびコレクタ)に対応させることができる。
(欠陥箇所8)が存在する場合には、その欠陥部抵抗R
dの両端での電流変化量が吸収画像6(図1参照)のコ
ントラスト変化に対応する。この時、本発明者らが計算
した結果によれば、配線3に流入する電流値を1nAと
し、配線3の配線抵抗を1MΩとすると、可変抵抗Re
の抵抗値に対する欠陥部抵抗Rdの両端での電流変化量
は、欠陥部抵抗Rdが1TΩ、1GΩ、1MΩおよび1
kΩの場合において可変抵抗Reが小さくなるに従って
欠陥部抵抗Rdの両端での電流変化量が大きくなること
がわかった(図5)。すなわち、欠陥部抵抗Rdがどの
ような値であっても、可変抵抗Reが小さくなるに従っ
て欠陥部抵抗Rdの両端での電流変化量が大きくなるこ
とがわかった。それにより、可変抵抗Reを介して接地
されたプローブ2Aを用い、配線3に流れる電流を検出
するプローブ2とは逆側に電荷を逃がす経路を設けるこ
とにより、欠陥部抵抗Rd(欠陥箇所8)の抵抗値が低
い場合においても、その欠陥部抵抗Rd(欠陥箇所8)
を吸収画像6のコントラスト変化として検出することが
可能となる。なお、欠陥部抵抗Rdが小さくなるに従っ
て、配線3の配線抵抗に欠陥部抵抗Rdが埋没していく
ため、欠陥部抵抗Rdの両端での電流変化の幅も小さく
なる。
半導体装置1(図1〜図3参照)の解析手順は、前記実
施の形態1の半導体検査装置を用いた場合の半導体装置
1の解析手順に加えて、プローブ2が接触している検査
対象の配線3において、欠陥部抵抗Rd(欠陥箇所8)
についてプローブ2と対向する側にプローブ2Aを接触
させる。また、プローブ2Aは接地され、配線3よりプ
ローブ2へ流入した荷電ビーム5の電流を接地電位へと
逃がすものである(図6)。
所8)を検出する手順については、前記実施の形態1の
場合(図1〜図3参照)と同様である。ここで、本発明
者らは、本実施の形態2における欠陥部抵抗Rd(欠陥
箇所8)を検出する手順を回路図(図7(a)および図
7(b))で示した。図7中においては、荷電ビーム5
を直流電源V1で示し、プローブ2に流入する電流を電
子流e1で示している。また、配線3の長さをLとし、
直流電源V1から配線3への電子流の流入位置(荷電ビ
ーム5の照射位置)とプローブ2の接触位置との間の距
離をxとしている。
3の配線抵抗を1MΩとし、欠陥部抵抗Rd(欠陥箇所
8)の位置を配線3の中央とし、直流電源V1を1nA
の電子流を出力する電流源とした際に、欠陥部抵抗Rd
(欠陥箇所8)および可変抵抗Reをパラメータとし
て、プローブ2に流入する電子流e1を計算した。その
結果、可変抵抗Reが10GΩの場合(図8)におい
て、欠陥部抵抗Rdが100MΩの場合に、上記配線3
への電子流の流入位置が欠陥部抵抗Rdの存在する位置
となる前後での電子流e1の変化は小さいが、可変抵抗
Reが1MΩの場合(図9)には電子流e1の変化はそ
の大きくなり、可変抵抗Reが100Ωの場合(図1
0)にはさらに大きくなることがわかった。すなわち、
本実施の形態2の半導体検査装置においては、可変抵抗
Reを適当な大きさに設定し、配線3よりプローブ2A
へ流入した荷電ビーム5の電流を接地電位へと逃がすこ
とにより、前記実施の形態1の半導体検査装置を用いた
場合よりも抵抗値の小さい欠陥部抵抗Rd(欠陥箇所
8)を検出することが可能となる。
個の欠陥部抵抗Rd1、Rd2(欠陥箇所8)が存在す
る場合には、まず、上記の欠陥部抵抗Rd(欠陥箇所
8)を検出する手順と同様の手順により吸収画像6を得
ることにより、欠陥部抵抗Rd1、Rd2の位置を確認
する。
電ビーム5を照射した際のプローブ2に流入する電流値
を電流計31によって計測する。この場合、プローブ2
に流入する電流は、欠陥部抵抗Rd1、Rd2を通らず
にプローブ2へ流入することになる。
欠陥部抵抗Rd2との間のB点(第2位置)に照射す
る。この状況下で、プローブ2に流入する電流値がA点
に荷電ビーム5を照射した場合の半分となるように可変
抵抗Reを調整すると、欠陥部抵抗Rd2に可変抵抗R
eを加えた抵抗値と欠陥部抵抗Rd1の抵抗値とが等し
くなる。同様に、荷電ビーム5を欠陥部抵抗Rd2と可
変抵抗Reとの間のC点に照射した状況下で、プローブ
2に流入する電流値がA点に荷電ビーム5を照射した場
合の半分となるように可変抵抗Reを調整すると、欠陥
部抵抗Rd1に欠陥部抵抗Rd2を加えた抵抗値と可変
抵抗Reの抵抗値とが等しくなる。これらの結果から、
欠陥部抵抗Rd1、Rd2の抵抗値を算出することが可
能となる。なお、配線3中に3個以上の欠陥部抵抗が存
在する場合においても、上記の手順と同様の手順により
各欠陥部抵抗の抵抗値を算出することが可能である。
は、プローブ2の接触位置から欠陥部抵抗Rd1までの
配線長、欠陥部抵抗Rd1から欠陥部抵抗Rd2までの
配線長および欠陥部抵抗Rd2からプローブ2Aの接触
位置までの配線長を上記吸収画像6より測定する。続い
て、これらの配線長より各区間の配線抵抗値を求める。
そして、上記した欠陥部抵抗Rd1、Rd2の抵抗値を
算出する段階において、その配線3の各区間の配線抵抗
値を考慮して可変抵抗Reの抵抗値を調整し、計算に補
正をかけることによって、欠陥部抵抗Rd1、Rd2の
抵抗値を算出することが可能となる。
おいては、可変抵抗Reを調整してプローブ2が検出す
る電流値を変化させることにより、欠陥部抵抗Rd1、
Rd2の抵抗値を算出する場合について例示したが、他
の手順によっても算出することができる。
用いて欠陥部抵抗Rd1、Rd2の合計の抵抗値を求め
る。次に、荷電ビーム5の照射位置に対応してプローブ
1へ流入する電流値を計測する。続いて、上記吸収画像
6よりプローブ2の接触位置から欠陥部抵抗Rd1まで
の配線長およびプローブ2の接触位置から欠陥部抵抗R
d2までの配線長を求め、それぞれに対応した配線抵抗
値を算出する。その後、上記の工程により求めた欠陥部
抵抗Rd1、Rd2の合計の抵抗値、プローブ1へ流入
する電流値および配線抵抗値を基に計算式を構築し、こ
の計算式より欠陥部抵抗Rd1、Rd2を算出すること
ができる。
3の半導体検査装置の構成を示す説明図である。
実施の形態1の半導体検査装置の構成(図1および図2
参照)に加えて、プローブ2が接触している検査対象の
配線3の他の端部にプローブ2B(第2プローブ)を接
触させる。プローブ2、2Bは、切替器33(切替手
段)を介して増幅器7に電気的に接続されている。この
切替器33を設けることにより、増幅器7に導入する電
流信号をプローブ2もしくはプローブ2Bの所望の側に
切り替えることができる(図12)。
半導体装置1(図1〜図3参照)の解析手順は、まず切
替器33のスイッチをプローブ2側に接続する。続い
て、前記実施の形態1において図3を用いて説明した工
程と同様の工程により、プローブ2が検出した電流を画
像信号に変換し吸収画像6を形成する。次に、切替器3
3のスイッチをプローブ2B側に接続した後、上記吸収
画像6を形成した工程と同様の工程により吸収画像6B
(第2画像)を形成する。ここで、上記プローブ2とプ
ローブ2Bとは、欠陥部抵抗Rdを挟んで配線3の両端
に接触しているので、吸収画像6と吸収画像6Bとは、
そのコントラストが反転し、相補的な関係になる。
は、吸収画像6および吸収画像6Bにおいて、欠陥部抵
抗Rdの前後でコントラストの変化が不明確な場合があ
る。そこで、本実施の形態2においては、上記吸収画像
6および吸収画像6Bに画像処理を施し、それぞれのコ
ントラストを強調する。その後、画像処理が施された吸
収画像6および吸収画像6Bの差分を画像計算により求
め、この求めた結果から、さらにコントラストが強調さ
れた差分画像6C(第3画像)を得る。このようにして
形成された差分画像6Cにおいては、抵抗値が小さい欠
陥部抵抗Rdの前後でもコントラストの変化を明確にす
ることができる。すなわち、差分画像6Cを得ることに
より、欠陥部抵抗Rdの抵抗値が小さい場合でも、配線
3における欠陥部抵抗Rdの位置の確認を容易にするこ
とが可能となる。
したような配線3中に複数の欠陥部抵抗が存在する場合
には、プローブ2またはプローブ2Bから見て最初の欠
陥部抵抗の抵抗値が高いと、吸収画像6または吸収画像
6Bにおいては、後の欠陥部抵抗に進むに従って、その
前後でのコントラスト変化が小さくなっていく。しかし
ながら、本実施の形態3においては、上記したように吸
収画像6および吸収画像6Bに画像処理を施し、それぞ
れのコントラストを強調し、それらの差分からさらにコ
ントラストが強調された差分画像6Cを得ることにより
欠陥部抵抗の位置を確認する。すなわち、配線3中に複
数の欠陥部抵抗が存在する場合においても、各欠陥部抵
抗の存在する位置を顕在化することができる。
ラストが強調された差分画像6Cを得ることにより欠陥
部抵抗Rdの位置を検出する手段について例示したが、
吸収画像6および吸収画像6Bに画像処理を施し、それ
ぞれの輪郭を強調した後に差分を求め、この求めた結果
からさらに輪郭が強調された画像を得て観察することに
より欠陥部抵抗Rdの位置を検出してもよい。
4の半導体検査装置の構成を示す説明図である。
接続されるプローブ(図12参照)を切替器33(図1
2参照)によって切替えていたが、本実施の形態4の半
導体検査装置においては、切替器33を用いずに、プロ
ーブ2、2Bのそれぞれに1個ずつ増幅器7を接続する
ものである。このような本実施の形態4の半導体検査装
置を用いた半導体装置1(図1〜図3参照)の解析にお
いては、1回の荷電ビーム5による配線3の走査で、プ
ローブ2、2Bそれぞれへ流入した電流値を基に吸収画
像6、6Bを得ることができる。なお、本実施の形態4
の半導体検査装置においては、プローブ2、2Bそれぞ
れへ流入した電流値を吸収画像6、6Bに変換する画像
化回路基板(図示は省略)が、増幅器7と吸収画像6、
6Bとの間に設けられている。
を用いて説明した工程と同様の工程により、差分画像6
Cを得ることができる。
装置によれば、荷電ビーム5による配線3の走査は1回
で済むので、配線3における欠陥部抵抗Rdを解析する
時間を短縮することができる。
1回で済むことから、多数解の荷電ビームの照射によっ
て半導体装置1にダメージを与えてしまうことを防ぐこ
とができる。特に、荷電ビーム5として、電子ビームで
はなく集束イオンビームを用いた場合には、その粒子が
大きいことから半導体装置1の表面がスパッタリングさ
れダメージを負う場合があるが、本実施の形態4の半導
体検査装置においては、荷電ビーム5による配線3の走
査は1回であるから、その半導体装置1のスパッタリン
グによるダメージを低減できる。
イオンからなる集束イオンビームであった場合には、金
属イオンであるGaイオンが半導体装置1の表面から打
ち込まれて半導体装置1の表面を汚染する(配線間を短
絡させる)ことにより、半導体装置1の表面に電流リー
クを発生させて欠陥部抵抗Rdの解析を困難にしてしま
う場合がある。しかしながら、本実施の形態4の半導体
検査装置においては、荷電ビーム5による走査は1回の
みであるので、Gaイオンの半導体装置1の表面への打
ち込みを低減することができる。
ラストが強調された差分画像6Cを得ることにより欠陥
部抵抗Rdの位置を検出する手段について例示したが、
吸収画像6および吸収画像6Bに画像処理を施し、それ
ぞれの輪郭を強調した後に差分を求め、この求めた結果
からさらに輪郭が強調された画像を得て観察することに
より欠陥部抵抗Rdの位置を検出してもよい。
検査装置は、たとえば相補MOS(CMOS;Compleme
ntary Metal Oxide Semiconductor)回路を有する半導
体装置の解析に適用するものであり、図14は、その構
成を示す説明図である。
4に示すように、前記実施の形態1の半導体検査装置に
て用いた荷電ビーム光学系10(図2参照)を、電子ビ
ーム光学系10A(荷電ビーム機構)および集束イオン
ビーム光学系10B(荷電ビーム機構)の2個の光学系
に置き換えたものである。なお、増幅器7および回路系
23は、前記実施の形態3において図12を用いて説明
した切替器33(図14中での図示は省略)を用いて、
CMOS回路の電源側(pチャネル型(第1導電型)M
ISFET(第1MISFET)側)および基板側(n
チャネル型(第2導電型)MISFET(第2MISF
ET)側)の所望の側に、その電気的接続が切替えられ
るようになっている。また、切替器33を用いる代わり
に、前記実施の形態4において図13を用いて説明した
ような、CMOS型MISFETの電源側および基板側
のそれぞれに増幅器7および回路系23を電気的に接続
する構成としてもよい。プローブ2が検出した電流は、
増幅器7をによって増幅された後、回路系23によって
画像化され、コンピュータ24によってその画像は表示
される。
る集束イオンビームのイオン源としては、希ガス(H
(水素)またはHe(ヘリウム)など)の電界放射型イ
オン源を用いる。そのため、たとえば集束イオンビーム
がGaイオンである場合に比べてその粒子が小さいの
で、半導体装置1の表面のスパッタリングによるダメー
ジを低減することができる。また、イオン源として希ガ
スを用いた場合には、Gaイオンである場合に比べてそ
の粒子が小さくなることから、Gaイオンの場合よりも
集束イオンビームを微小な領域に集束させることができ
る。
どの金属イオンである場合には、その金属イオンが半導
体装置1の表面から打ち込まれることに起因する半導体
装置1の表面の金属汚染(配線間の短絡)が懸念される
が、本実施の形態5の半導体検査装置においては、集束
イオンビームのイオン源として希ガスのイオン源を用い
るので、半導体装置1の表面の金属汚染を防ぐことがで
きる。
において、解析対象のCMOS回路の電源側に当るpチ
ャネル型MISFETのゲート電極35Pに生じたリー
クを解析する場合には、負の極性(第1極性)を有する
電子ビームである荷電ビーム5A(第1荷電ビーム)か
らの電子流e1は、そのリークの生じた位置よりゲート
電極35Pへ流入し、n型ウェル36Nおよびp型半導
体領域37PからなるPN接合部を順方向で流れる。そ
のため、その電子流e1をプローブ2により検出し、プ
ローブ2が検出した電子流e1を増幅器7により増幅す
ることができる。つまり、コンピュータ24に表示され
る画像により、ゲート電極35Pにおけるリークの生じ
ている位置を特定することができる。
象のCMOS回路の基板側に当るnチャネル型MISF
ETのゲート電極35Nに生じたリークを解析する場合
においては、そのリークの生じた位置からゲート電極3
5Nに流入した荷電ビーム5Aからの電子流e1は、p
型ウェル36Pおよびn型半導体領域37NからなるP
N接合部に逆方向で進入することになる。そのため、電
子流e1は、PN接合部にて停止してしまい、プローブ
2にて検出することができなくなる。つまり、ゲート電
極35Nにおけるリークの生じている位置を特定するこ
とができなくなる。
ビームである荷電ビーム5Aを正の極性(第2極性)を
有する集束イオンビームである荷電ビーム5B(第2荷
電ビーム)に変える。この場合、正電荷をゲート電極3
5Nに与えることになるので、荷電ビーム5Bの照射に
よりリークの生じた位置からゲート電極35Nに流入し
た電流I1は、p型ウェル36Pおよびn型半導体領域
37NからなるPN接合部を流れることができる。これ
により、そのPN接合部を通過した電流I1をプローブ
2により検出し、プローブ2が検出した電流I1を増幅
器7により増幅することができるようになる。その結
果、コンピュータ24に表示される画像により、ゲート
電極35Nにおけるリークの生じている位置を特定する
ことが可能になる。
半導体装置1の解析手順は、まず、たとえばプラズマエ
ッチング法などによって半導体装置1の表面の絶縁膜を
除去することにより、解析対象のCMOS回路をなす配
線を露出させる。
ビーム5Aを半導体装置1の所定の解析領域(配線(第
2配線))に照射し、ゲート電極35Pへ流入した電流
(電子流e1)をCMOS回路の電源側(pチャネル型
MISFET側)の配線(第1配線)もしくはパッド
(図示は省略)に接触させたプローブ2にて検出する。
続いて、そのプローブ2が検出した電流の電流値(第1
電流値)を増幅器7により増幅した後、回路系23によ
って画像化し、コンピュータ24によって表示する。そ
の後、コンピュータ24によって表示された画像によ
り、ゲート電極35Pにおけるリークの生じている位置
を確認する。
ビーム5Aを半導体装置1の所定の解析領域(配線(第
4配線))に照射し、ゲート電極35Nへ流入した電流
I1をCMOS回路の基板側(nチャネル型MISFE
T側)の配線(第3配線)もしくはパッド(図示は省
略)に接触させたプローブ2にて検出する。続いて、そ
のプローブ2が検出した電流I1の電流値(第2電流
値)を増幅器7により増幅した後、回路系23によって
画像化し、コンピュータ24によって表示する。その
後、コンピュータ24によって表示された画像により、
ゲート電極35Nにおけるリークの生じている位置を確
認する。
(b)に示した場合において、電子ビームである荷電ビ
ーム5Aの加速電圧が所定の大きさより大きくなると、
荷電ビーム5Aの照射量に比べて、その照射位置から放
出される2次電子量が多くなる。つまり、ゲート電極3
5Nもしくはゲート電極35Pに正電荷が流入する状況
と同様の状況になる。また、ゲート電極35Nとゲート
電極35Pとは電気的に接続していることから、ゲート
電極35Pに生じたリークを解析する場合において、荷
電ビーム5Aの照射量に比べて放出される2次電子量が
多くなると、n型ウェル36Nおよびp型半導体領域3
7PからなるPN接合部を電子流e1が流れない状態と
なり、上記リークの解析が困難となる。一方、ゲート電
極35Nに生じたリークを解析する場合において、荷電
ビーム5Aの照射量に比べて放出される2次電子量が多
くなると、図15(c)に示したような、電流I1がp
型ウェル36Pおよびn型半導体領域37NからなるP
N接合部を流れる状況と同様の状況を作り出すことにな
る。すなわち、集束イオンビーム光学系10B(図14
参照)を用いずに、電子ビーム光学系10Aのみを用
い、ゲート電極35Pに生じたリークを解析する場合に
は、荷電ビーム5Aを所定値より小さな加速電圧(第1
加速電圧)とし、ゲート電極35Nに生じたリークを解
析する場合には荷電ビーム5Aを所定値より大きな加速
電圧(第2加速電圧)とすることにより、それらリーク
位置の解析を行うことができる。これにより、集束イオ
ンビーム光学系10Bを省略できるので、本実施の形態
5の半導体検査装置の構成を簡略化することができる。
装置を用いることにより、CMOS回路が有するpチャ
ネル型MISFETおよびnチャネル型MISFETの
双方のゲート電極について、リークの生じた位置を解析
することが可能となる。
6の半導体検査装置の構成を示す説明図である。
実施の形態5の半導体検査装置の構成(図14参照)に
おけるプローブ2をプローブカード40に置き換えたも
のである。このプローブカード40は、半導体装置1へ
の電源の供給を行い、さらに半導体装置1との間で各種
信号の入出力を行うものである。
の状態である半導体装置1は、電源が供給される系統
(以下、電源系統と略す)を複数有し、各電源系統に対
応するアース(接地)ラインを有するものとする。ま
た、各電源系統は、半導体装置1内においてさらに複数
のブロックに区分けされていてもよい。プローブカード
40は、電源系統に流れる電流を検出する複数のプロー
ブを有し、これら複数のプローブは上記の各電源系統お
よびアースラインと接触している。これら複数のプロー
ブにより検出された電流は、それぞれに対応した複数の
配線41により増幅器7(図14参照)へ送られる。
および回路系23(図14参照)を含み、増幅器7を上
記複数の配線41のうちの適当なものに接続する機能を
有する。
が有するプローブを半導体装置1に接触させる機構(Z
ステージ)およびプローブカード40によるプロービン
グを自動化する機構(XYステージ)からなり、プロー
ブと半導体装置1との接触および半導体装置1をプロー
ブからの退避を連動させる自動プロービング機能を有す
る。
ided Design)ナビゲーション機能を有し、コンピュー
タ24に半導体装置1が有する配線のレイアウトデータ
を表示させる。
半導体装置1の解析手順は、前記実施の形態5の場合と
同様に、まず解析対象のCMOS回路をなす配線を露出
させる。
置1内の所定の半導体チップ取得位置が、プローブカー
ド40の下部へ来るようにステージ系14Aを操作す
る。
より、上記配線41の中から適当なものを選択すること
により、解析対象のMISFETのゲート電極と電気的
に接続している上記電源系統と接触しているプローブ、
またはその電源系統に対応するアースラインと接触して
いるプローブを増幅器7に電気的に接続する。すなわ
ち、電源系統からの検査に観点を置いた解析とアースラ
イン(接地電位)からの検査に観点を置いた解析とを容
易に切替えることができる。
束イオンビーム光学系10Bから、荷電ビーム5A(図
15参照)もしくは荷電ビーム5B(図15参照)を半
導体装置1の所定の解析領域(配線)に照射し、上記電
源系統もしくはアースラインに流入した電流を上記プロ
ーブにて検出する。続いて、そのプローブが検出した電
流を増幅器7により増幅した後、回路系23によって画
像化し、コンピュータ24によって表示する。これによ
り、リークの生じているゲート電極と接続している配線
を確認できるので、コントローラ43によりコンピュー
タ24に表示された半導体装置1が有する配線のレイア
ウトデータと対比させることにより、リークの生じてい
るゲート電極およびその配線の位置関係を確認すること
ができる。
る位置付近に、ガスノズル系(図示は省略)よりガスを
供給しつつ荷電ビームを照射して、リークが生じている
ことを示すマークを形成する。これにより、後の解析工
程において、この欠陥箇所へのアクセスを容易にするこ
とができる。
退避させる。この後、半導体ウェハの状態である半導体
装置1の他のチップ取得位置について解析が必要な場合
には、そのチップ取得位置がプローブカード40の下部
へ来るようにステージ系14Aを操作し、上記解析手順
と同様の手順により、そのチップ取得位置についても解
析を行う。
置1をローディングチャンバ17へ搬出する。続いて、
半導体装置1をローディングチャンバ17より取り出
し、その半導体装置1を次の解析工程へ移送することが
できる。
装置を用いることにより、半導体ウェハの状態である半
導体装置1の解析において自動プロービングが可能にな
る。その結果、手動(マニュアル動作)でプロービング
を行う場合に比べて、半導体装置1の解析効率を向上す
ることができる。
7の半導体検査装置を用いた半導体装置の解析手順を示
す説明図である。
OS回路(第1回路)が含むpチャネル型MISFET
およびnチャネル型MISFETの両方のチャネルが半
ば開いた、いわゆる中間電位状態となる欠陥を解析する
ものである。なお、本実施の形態7の半導体検査装置
は、前記実施の形態6の半導体検査装置の構成(図16
参照)におけるコントローラ43を省略したものであ
る。
ム光学系10A(図16参照)から電子ビームである荷
電ビーム5A(図15参照)を半導体装置1の所定の解
析領域(配線)に照射する。この時、図18に示すよう
に、CMOS回路の入力(in)端子にhighの信号
(第1電位)が入力されるとnチャネルはオンになり、
電流計31Aは電流の変化を検知する。一方、pチャネ
ルはオフになり電流を流さないので、電流計31Bは電
流の変化を検知しない。また、CMOS回路の入力端子
にlowの信号(第2電位)が入力されるとnチャネル
はオフになり電流を流さないので、電流計31Aは電流
の変化を検知しない。一方、pチャネルはオンになり、
電流計31Bは電流の変化を検知する。
くはMISFETに短絡もしくは開放となる欠陥が生じ
ていると、CMOS回路に中間電位となる信号(第3電
位)が入力される場合がある。この時、電流計31Aお
よび電流計31Bの両方が電流の変化を検知するので、
pチャネル型MISFETおよびnチャネル型MISF
ETの両方のチャネルが半ば開いた中間電位状態となっ
ていることを検知することができる。つまり、上記の短
絡もしくは開放となる欠陥を検知することができる。
はドレインと電気的に接続した電流計31Aおよびpチ
ャネル型MISFETのソースもしくはドレインと電気
的に接続した電流計31Bの両方が電流の変化を検知し
た場合、前記実施の形態6の場合と同様の工程により、
プローブカード40(図16参照)が有するプローブに
より電流計31Aおよび電流計31Bの両方に流入する
電流を検出する。
幅器7(図16参照)により増幅した後、回路系23
(図16参照)によって画像化し、コンピュータ24
(図16参照)によって表示することができる。この
後、図19に示すように、電流計31Aに流入する電流
値の変化を基に形成された画像44Aと電流計31Bに
流入する電流値の変化を基に形成された画像44Bとを
重ね合わせる。この時、上記した中間電位状態となって
いる箇所(欠陥箇所8)のみが、画像44A中および画
像44B中の両方において明部として表示されるので、
画像44Aおよび画像44Bの重ね合わせにより、中間
電位状態となっている箇所(欠陥箇所8)のみを明部と
して表示することができる。
にコントラスト調整などを施すことにより、中間電位状
態となっている箇所(欠陥箇所8)がさらに明瞭に表示
された画像Cを形成することができる。これにより、前
記実施の形態6において示したCADナビゲーション機
能を有するコントローラ43(図16参照)を用いるこ
となく、コンピュータ24の画面上において中間電位状
態となっている箇所(欠陥箇所8)を視覚的に確認する
ことができる。
えば規則的な配線パターンを有するTEG(Test Eleme
nt Group)における短絡欠陥箇所を検出するものであ
る。
ートチェックパターン45A、45Bを有する半導体装
置において、櫛歯型ショートチェックパターン45A櫛
歯型ショートチェックパターン45Bとの間に、図20
(a)に示すような高抵抗短絡箇所46Aもしくは図2
0(b)に示すような低抵抗短絡箇所46Bが存在する
場合には、前記実施の形態1において例示した半導体検
査装置(図1〜図3参照)を用いて櫛歯型ショートチェ
ックパターン45A、45Bの解析を行う場合を想定す
る。この時、吸収画像6(図1参照)中では、高抵抗短
絡箇所46Aもしくは低抵抗短絡箇所46Bの抵抗値に
起因して、櫛歯型ショートチェックパターン45A、4
5Bの両方が明もしくは一方のみが暗となるが、櫛歯型
ショートチェックパターン45A、45Bはそれぞれ全
体にわたって同一コントラストのパターン像となってし
まう。つまり、高抵抗短絡箇所46Aもしくは低抵抗短
絡箇所46Bの位置を顕在化することができない。
高抵抗短絡箇所46Aもしくは低抵抗短絡箇所46Bの
位置を顕在化するために以下のような方法を用いる。
クパターン45A、45Bに接触させてから、コンピュ
ータ24の画面上で吸収画像6として表示するまでの工
程は、前記実施の形態1の場合と同様である(図21
(a))。この段階において、短絡箇所46(上記高抵
抗短絡箇所46Aおよび低抵抗短絡箇所46Bを含む)
が低抵抗短絡箇所46Bである場合には、櫛歯型ショー
トチェックパターン45A、45Bのパターンおよび短
絡箇所46は、吸収画像6中においてすべて明として表
示されるため、短絡箇所46を検出することはできな
い。
走査領域47において、吸収画像6中で明として表示さ
れる配線の存在する部分にマスキング48(マスキング
層)を施す(図21(b))。櫛歯型ショートチェック
パターン45A、45BがTEGパターンである場合に
は、一般に配線は一定間隔で形成されているので、コン
ピュータ24にて最初の配線(マスキング領域)を指定
し、さらに配線間の間隔を指定することによって、後の
工程において荷電ビーム5を効果良く走査することがで
ききる。
域(第1領域)に、荷電ビーム5を走査するための走査
線49を設定する(図21(c))。なお、図21
(c)中においては、走査線49をわかりやすくするた
めに、マスキング48の図示は省略している。続いて、
その走査線49に沿って荷電ビーム5を走査し、前記吸
収画像6と同様の吸収画像(第4画像(図示は省略))
を形成する。この時、マスキング48が施されていない
領域には配線が存在しないことから、短絡箇所46のみ
に電流(第1電流)は流れ込むことになる。すなわち、
その吸収画像中において、短絡箇所46のみを明として
表示することができる。
した後、その吸収画像と上記吸収画像6とを重ね合わせ
る。これにより、櫛歯型ショートチェックパターン45
A、45Bのパターン中における短絡箇所46の位置を
顕在化することができる。
顕在化した短絡箇所46付近にガスノズル系12(図2
参照)よりガスを供給しつつ荷電ビーム5を照射して、
短絡箇所46(実施の形態1においては欠陥箇所8)が
存在することを示すマークを形成する。その後の工程
は、前記実施の形態1と同様である。
6の解析工程によれば、TEGのように配線が一定間隔
で形成されている配線パターンにおいて、断線もしくは
高抵抗接続による欠陥箇所8の他に、配線間の短絡箇所
46も検出することが可能となる。
ADナビゲーション機能を有するコントローラ43を併
用することにより、たとえばロジック回路などのような
複雑な配線パターンに対しても、上記走査線49と同様
の走査線を設定することが可能となる。すなわち、複雑
な配線パターンについても配線間の短絡箇所を検出する
ことが可能となる。さらに、複雑な配線パターンについ
ての解析時において、荷電ビーム5の照射の不要な領域
へのビーム照射を低減できるので、配線パターンに与え
るビーム照射によるダメージを低減することができる。
9の半導体検査装置の構成およびそれを用いた半導体装
置の解析手順を示す説明図である。
実施の形態1の半導体検査装置の構成(図1および図2
参照)に加えて、プローブ2が接触している検査対象の
配線3の他の端部にプローブ2C(第2プローブ)を接
触させるものである。また、プローブ2には、直流電源
50(第1電源)より所定の正の電圧(第1電圧)が印
加されており、プローブ2Cには、直流電源50C(第
2電源)より所定の負の電圧(第2電圧)が印加されて
いる。
配線3の両端に直流電源50、50Cより所定の電圧を
印加すると、配線3は欠陥部抵抗Rdから見てプローブ
2側では正の電位になり、プローブ2C側では負の電位
となる。この状況下において、負の電位となっている配
線3に荷電ビーム5を照射すると、配線3より放出され
る2次電子51は配線3と反発することになり、配線3
より逃げていく。一方、正の電位となっている配線3と
引き付け合うことになるので、配線3に戻っていく。プ
ローブ2、2Cが検出する電流値は、この2次電子51
の配線3からの逃げ量または配線3への戻り量に依存す
ることになる。さらに、プローブ2、2Cが検出する電
流のオフセットは、配線3の配線抵抗、欠陥部抵抗Rd
および直流電源50、50Cの電圧によって決定され
る。従って、プローブ2またはプローブ2Cが検出する
電流値の変化を画像化することにより、上記2次電子5
1を検出することにより形成する画像と同等の画像を形
成することが可能となる。
装置を用いた半導体装置1(図1〜図3参照)の解析手
順は、前記実施の形態1の半導体検査装置を用いた半導
体装置1の解析手順(図1〜図3参照)と同様である。
前記実施の形態1においては、荷電ビーム5の照射によ
り配線3に流入する電流値の変化をプローブ2により検
出することで吸収画像6を形成したが、本実施の形態9
においては、プローブ2が荷電ビーム5の照射により配
線3に流入する電流値の変化に加えて、上記2次電子5
1の配線3からの逃げ量または配線3への戻り量も検出
する。これにより、本実施の形態9の半導体検査装置
は、前記実施の形態1の半導体検査装置よりも欠陥部抵
抗Rd(欠陥箇所8)を検出する感度を向上することが
できる。
たとえば多層に配線が形成された半導体装置において、
下層の配線中の欠陥箇所を検出するものである。
する半導体装置1Aを、その解析対象の配線が形成され
た箇所について(a)、(b)、(c)および(d)の
順に順次拡大して示したものである。
れているものとし、たとえば下層から順に配線M1、M
2、M3が形成されているとする。これら配線M1、M
2、M3は、それぞれ半導体装置1Aの外周部に形成さ
れたリード52(第1部材)のうち所定のものに電気的
に接続されている。解析対象の配線が電気的に接続され
たリード52にはプローブ2が接触されており、このプ
ローブ2が検出した電流値は増幅器7により増幅され、
その後、コンピュータ24の画面上に吸収画像6(図1
参照)として表示することができる。本実施の形態10
の半導体検査装置のその他の構成は前記実施の形態1の
半導体検査装置(図1〜図3参照)と同様である。
M2(第5配線)上に、層間絶縁膜の平坦化を目的とし
た格子状のダミーパターン53が形成されている場合を
想定する。この時、配線M2の上層の層間絶縁膜および
保護膜などはプラズマエッチング法などを用いて予め除
去しておくものとする。ここで、配線M2について解析
を行うために配線M2へ荷電ビームを照射すると、ダミ
ーパターン53中の開口部54がいわゆるファラデーカ
ップと似た作用をするため、その荷電ビームの照射によ
り配線M2より放出された2次電子は半導体装置1Aか
ら外部へ放出されない。そのため、その2次電子を検出
し、その検出量から配線M2の画像を形成する手段を用
いることはできない。
記実施の形態1と同様に荷電ビームの照射により解析対
象の配線に流れた電流を検出することにより、上記吸収
画像6を形成する。そのため、荷電ビームが配線M2に
届く限りは配線M2の解析を行うことができる。すなわ
ち、配線M2とダミーパターン53とが、図24(a)
に示すような位置関係になっている場合、配線M2のう
ち、上部にダミーパターン53が上部に存在する領域
は、荷電ビームが届かないために吸収画像6中において
コントラストをつけられないが、それ以外の領域につい
ては荷電ビームが届くのでコントラストをつけることが
できる。すなわち、図24(b)に示すように、配線M
2のみにコントラストをつけた吸収画像6を得ることが
できる。
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでも
ない。
て、解析対象の半導体装置として個々の半導体チップに
分割する前の半導体ウェハの状態であるものを例示した
が、半導体チップの状態であってもよい。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下の通りである。 (1)解析対象の配線を荷電ビームにて走査し、その配
線に流れる電流値の変化を検出することにより配線パタ
ーンの画像を形成するので、荷電ビームの照射により放
出される2次電子を検出することで配線パターンの画像
を形成する手段に比べて、抵抗値の低い欠陥箇所を検出
することができる。 (2)解析対象の配線を荷電ビームにて走査し、その配
線に流れる電流値の変化を検出することにより配線パタ
ーンの画像を形成するので、荷電ビームの照射により放
出される2次電子を検出することで配線パターンの画像
を形成する手段では検出できなかったコンタクトホール
内またはスルーホール内の欠陥箇所を検出することがで
きるようになる。 (3)解析対象の配線の両端に1本ずつプローブを接触
させ、その配線を荷電ビームにて走査し、両プローブが
検出する電流値よりそれぞれ配線パターンの画像を形成
し、それぞれの画像に画像処理を施すことによりコント
ラストを強調するので、配線中の欠陥箇所を確実に顕在
化することができる。
要部の構成を示す説明図である。
構成を示す説明図である。
よる欠陥箇所検出工程を示す説明図である。
の要部の構成を示す説明図である。
ける電荷逃散側抵抗(可変抵抗)値と欠陥部の両端での
電流変化量との関係を示した説明図である。
を示す説明図である。
半導体検査装置を用いた解析手順を示す回路図である。
いて、欠陥部抵抗および電荷逃散側抵抗(可変抵抗)を
パラメータとして、荷電ビームを照射する位置と電流流
入量との関係を示す説明図である。
いて、欠陥部抵抗および電荷逃散側抵抗(可変抵抗)を
パラメータとして、荷電ビームを照射する位置と電流流
入量との関係を示す説明図である。
おいて、欠陥部抵抗および電荷逃散側抵抗(可変抵抗)
をパラメータとして、荷電ビームを照射する位置と電流
流入量との関係を示す説明図である。
装置の解析手順を示す説明図である。
置の構成を示す説明図である。
置の構成を示す説明図である。
置の構成を示す説明図である。
半導体検査装置を用いた半導体装置の解析手順を示す説
明図である。
置の構成を示す説明図である。
置を用いた半導体装置の解析手順を示す説明図である。
置を用いた半導体装置の解析時における、半導体検査装
置が検知した電流値変化から確認されるスタンバイ状態
となる欠陥を説明する説明図である。
置を用いた半導体装置の解析時における、欠陥箇所の顕
在化方法を示す説明図である。
ートチェックパターン間に存在する高抵抗短絡箇所もし
くは低抵抗短絡箇所を説明する説明図である。
である半導体装置の解析時における、欠陥箇所の顕在化
方法を示す説明図である。
置を用いた半導体装置の解析手順を示す説明図である。
である半導体検査装置を用いて解析される配線の構造を
順次拡大して示した説明図である。
形態である半導体検査装置を用いて解析される配線付近
を拡大して示した平面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 所定の解析工程を含む半導体装置の製造
方法であって、前記解析工程は、(a)解析を行う配線
の一端部またはその端部に設けられたパッドに第1プロ
ーブを接触させ、前記配線の他の端部またはその端部に
設けられたパッドに第2プローブを接触させる工程、
(b)前記第1プローブと電流値を増幅する増幅手段と
を電気的に接続し、前記第2プローブを接地する工程、
(c)前記配線に荷電ビームを照射および走査し、前記
配線に前記荷電ビームを吸収させる工程、(d)前記第
1プローブにより前記配線が吸収した前記荷電ビームを
検出し、検出した前記荷電ビームの電流値を前記増幅手
段にて増幅する工程、(e)前記(d)工程にて増幅さ
れた前記電流値をもとに、前記配線を表示する第1画像
を形成する工程、を含むことを特徴とする半導体装置の
製造方法。 - 【請求項2】 所定の解析工程を含む半導体装置の製造
方法であって、前記解析工程は、(a)解析を行う配線
の一端部またはその端部に設けられたパッドに第1プロ
ーブを接触させ、前記配線の他の端部またはその端部に
設けられたパッドに第2プローブを接触させる工程、
(b)前記第1プローブと電流値を増幅する増幅手段と
を電気的に接続し、前記第2プローブを可変抵抗を介し
て接地する工程、(c)前記配線に荷電ビームを照射お
よび走査し、前記配線に前記荷電ビームを吸収させる工
程、(d)前記第1プローブにより前記配線が吸収した
前記荷電ビームを検出し、検出した前記荷電ビームの電
流値を前記増幅手段にて増幅する工程、(e)前記
(d)工程にて増幅された前記電流値をもとに、前記配
線を表示する第1画像を形成する工程、(f)前記第1
画像より前記配線中の欠陥箇所の位置を確認する工程、
(g)前記配線の所定の第1位置に所定の強度の荷電ビ
ームを照射し、前記第1プローブが検出する電流値を測
定する工程、(h)前記配線の所定の第2位置に所定の
強度の荷電ビームを照射し、前記可変抵抗を調節するこ
とにより、前記第1プローブが検出する電流値が前記
(g)工程で測定した電流値の半分になるようにする工
程、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 所定の解析工程を含む半導体装置の製造
方法であって、前記解析工程は、(a)解析を行う配線
の一端部またはその端部に設けられたパッドに第1プロ
ーブを接触させ、前記配線の他の端部またはその端部に
設けられたパッドに第2プローブを接触させる工程、
(b)前記第1プローブと電流値を増幅する増幅手段と
を電気的に接続する工程、(c)前記(b)工程後、前
記配線に荷電ビームを照射および走査し、前記配線に前
記荷電ビームを吸収させる工程、(d)前記第1プロー
ブにより前記配線が吸収した前記荷電ビームを検出し、
検出した前記荷電ビームの電流値を前記増幅手段にて増
幅する工程、(e)前記(d)工程にて増幅された前記
電流値をもとに、前記配線を表示する第1画像を形成す
る工程、(f)前記第2プローブと前記増幅手段とを電
気的に接続する工程、(g)前記(f)工程後、前記配
線に荷電ビームを照射および走査し、前記配線に前記荷
電ビームを吸収させる工程、(h)前記第2プローブに
より前記配線が吸収した前記荷電ビームを検出し、検出
した前記荷電ビームの電流値を前記増幅手段にて増幅す
る工程、(i)前記(h)工程にて増幅された前記電流
値をもとに、前記配線を表示する第2画像を形成する工
程、(j)前記第1画像および前記第2画像に対して所
定の画像処理および画像計算を行うことにより、前記第
1画像および前記第2画像より相対的にコントラストが
強調された第3画像を形成する工程、を含むことを特徴
とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 所定の解析工程を含む半導体装置の製造
方法であって、前記半導体装置は第1導電型の第1MI
SFETおよび第2導電型の第2MISFETを有し、
前記解析工程は、(a)前記第1MISFETと電気的
に接続する所定の第1配線もしくは前記第1配線に設け
られたパッドに第1プローブを接触させる工程、(b)
前記第1プローブと電流値を増幅する増幅手段とを電気
的に接続する工程、(c)前記第1MISFETと電気
的に接続する解析対象の第2配線に第1極性の第1荷電
ビームを照射および走査し、前記第2配線に前記荷電ビ
ームを吸収させる工程、(d)前記(c)工程により、
前記第1配線に流れる電流を前記第1プローブにより検
出し、検出した前記電流の第1電流値を前記増幅手段に
て増幅する工程、(e)前記(d)工程にて増幅された
前記第1電流値をもとに、前記第2配線を表示する第1
画像を形成する工程、(f)前記第2MISFETと電
気的に接続する所定の第3配線もしくは前記第3配線に
設けられたパッドに第1プローブを接触させる工程、
(g)前記第2MISFETと電気的に接続する解析対
象の第4配線に第2極性の第2荷電ビームを照射および
走査し、前記第4配線に前記荷電ビームを吸収させる工
程、(h)前記(g)工程により、前記第3配線に流れ
る電流を前記第1プローブにより検出し、検出した前記
電流の第2電流値を前記増幅手段にて増幅する工程、
(i)前記(h)工程にて増幅された前記第2電流値を
もとに、前記第4配線を表示する第1画像を形成する工
程、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 解析を行う配線へ荷電ビームの照射およ
び走査を行う荷電ビーム機構と、前記配線に接触させる
少なくとも2本のプローブと、前記プローブのうちの第
1プローブと電気的に接続され電流値を増幅する増幅手
段と、前記増幅手段と電気的に接続された画像処理手段
と、前記配線における欠陥箇所近傍の所定の位置にマー
クを形成するマーク形成手段とを有し、前記第1プロー
ブは前記荷電ビームの前記配線への照射により前記配線
に流れる電流を検出し、前記画像処理手段は前記第1プ
ローブが検出した前記電流をもとに前記配線を表示する
第1画像を形成し、前記第1画像より前記配線における
欠陥箇所の位置を検出することを特徴とする半導体検査
装置。
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