JP4053034B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関し、特に、アナログ信号をデジタルデータに変換して出力する半導体装置に関する。
近年、車両の安全に係わる規制が日米で相次ぎ強化されている。北米にて施行されるTREAD法(Transportation Recall Enhancement,Acountability and Document Act)によると、2006年以降に販売される新車には、自動車タイヤ空気圧監視システムの装着が義務付けられる。そのため、現在、タイヤの中にセンサを装着して空気圧及び温度を測定する技術が検討されている。当該技術は、タイヤのバルブ部分にセンサユニットを搭載し、4輪全てを個別に監視するシステムである。このため、高精度のモニタリングが可能であり、駐停車中でもタイヤ空気圧を監視することができるなどのメリットを有する。
上述のようなセンサユニットには、一般的に、センサと、そのセンサの出力を増幅するための増幅装置と、その増幅装置の出力をAD変換するためのAD変換装置と、そのAD変換装置の出力に基づいてセンサ出力データを算出するマイクロコンピュータ(演算処理装置)が搭載されている。
上述のTPMSに代表されるタイヤ空気圧監視システムでは、圧力センサを使用してタイヤの空気圧を計測している。センサを使用して対象の状態(TPMSにおけるタイヤの空気圧など)を監視する場合、まず最初に、圧力センサから出力される2つのアナログ信号の電位差である微弱電圧を増幅回路で増幅する必要がある。増幅回路は、その微弱電圧を増幅して増幅電圧を生成する。次に、その増幅電圧をマイクロコンピュータで処理可能とするため、AD変換回路で増幅電圧の値をデジタル値に変換する必要がある。AD変換回路は、その増幅電圧をAD変換してAD変換値(デジタル値)を生成し、マイクロコンピュータに供給している。マイクロコンピュータは、そのAD変換値に基づいて所定の演算処理を実行し、空気圧データを算出している。一般に、AD変換回路が変換可能な入力電圧の範囲は、0V(AD変換回路の接地側電位)からAD変換回路に印加される基準電圧(Vref)の範囲である。そのため、0V以下の電圧や、基準電圧(Vref)以上の電圧がAD変換回路に入力されても、そのAD変換回路では正しいAD変換値を出力することができない。つまり、0V以下の入力電圧に対しては、AD変換回路は0Vに対応した一定のデジタル値(一般的には、0)を出力する。一方、基準電圧以上の入力電圧に対しては、AD変換回路は基準電圧に対応した一定のデジタル値(一般的に、AD変換のビット数で表現し得る最大値)を出力する。
タイヤ空気圧監視システムにおいては、高精度で信頼性の高い監視結果の出力が求められている。従来、監視システムの信頼性を向上させるために、高い分解能を有するAD変換回路をシステムに採用する等の方法がとられてきた。タイヤ空気圧を高い分解能で検出する一つの方法として、圧力センサが出力する微弱電圧を増幅率の大きい増幅回路で増幅し、AD変換回路でデジタル値に変換する手法がある。他の方法として、AD変換のビット数を増加させることにより、微弱な入力電圧を高い分解能でデジタル値に変換する手法がある。特許文献1(特開平5−248975号公報)には、圧力センサの信号を増幅する増幅器のゲイン調整回路について記載されている。増幅回路の増幅率を大きくした場合、AD変換回路への入力電圧が大きくなる。一方で、上述の通り、AD変換回路がAD変換可能な入力電圧の最大値は基準電圧で決定される。従って、増幅させた入力電圧を正しくAD変換するには、基準電圧を高くする必要がある。この高電圧化は、AD変換回路をマイクロコンピュータに内蔵させた場合、マイクロコンピュータ自体の動作電圧を前記基準電圧より下げることが困難となる。
一方、上記のようなAD変換のビット数を増加させて分解能を向上させる手法を採用する場合、基準電圧の高電圧化は避けることができる。しかし、AD変換のビット数増加はAD変換回路の回路規模を増大させ、最終的にはチップ面積の増加・高価格化を招く。場合によっては、AD変換回路のマイクロコンピュータへの内蔵を困難にする。
使用環境温度の変化が大きいタイヤは、その内部の空気圧変動も大きい。また、タイヤがパンクする前兆をわずかな空気圧の変化で捕らえる必要もある。従って、タイヤ空気圧を検出するシステムで使用されるAD変換回路には、広範囲で変化する圧力センサの出力電圧を確実にデジタル値に変換する能力と、圧力センサの出力電圧のわずかな変化をも検出しうる高分解能の両立が求められる。
特開平5−248975号公報(図1)
本発明が解決しようとする課題は、AD変換のビット数を増加させることなく、広範囲かつ微小に変化するセンサ出力を確実にAD変換する装置を提供することである。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
上記課題を解決するため、本願発明の半導体装置(1)は、図5に示すとおり、増幅部(41)と前記増幅部(41)への入力信号にバイアス電圧を印加するバイアス制御回路(48)とを有する増幅回路(4)と、前記増幅回路(4)から出力される増幅電圧をAD変換してAD変換値を出力するAD変換回路(5)と、前記バイアス制御回路(48)に制御信号を出力する制御回路(8)とを具備する。前記制御回路(8)は、前記AD変換値が所定の値との一致を検出すると、前記制御信号を出力する。そして、バイアス制御回路(48)は、その制御信号に応答してバイアス電圧を段階的に切り替える。
制御回路(8)は、AD変換回路(5)の出力値(AD変換値)がAD変換ビット数で表現できる上限値又は下限値と一致したことを検出すると、バイアス制御回路(48)に制御信号を出力する。この制御信号を受けて、バイアス制御回路(48)は、出力するバイアス電圧の値を離散的に変更する。
本発明によると、AD変換のビット数を増加させることなく、広範囲かつ微小に変化するセンサ出力を高精度でAD変換することができる。
以下に、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明を行う。以下に述べる実施の形態では、本発明の半導体装置を自動車タイヤ空気圧監視システム、特にTPMS(Tire Pressure Monitoring Systems)に適用した場合を例に説明を行う。
初めに、本発明の実施の形態に係わる半導体装置1を備えたデータ通信装置(本実施の形態においては「送信側モジュール」)が装備されるTPMS(Tire Pressure Monitoring System)の概略構成を図1を参照して説明する。
TPMS10は、タイヤ内に装着される送信側モジュール15a〜dと、車体側に設置されるセンサイニシエータ18a〜dおよび受信側モジュール22とからなる。送信側モジュール15a〜dは、圧力および温度等を検出するための数種類のセンサと、受信側モジュール22へ上記センサで取得されたデータ信号をRF(Radio Frequency)の電波で送信するための送信部と、センサイニシエータ18a〜dから送信されるコマンドデータ信号をLF(Low Frequency)の電波で受信するための受信部とを備えている。また、受信側モジュール22は、送信側モジュール15a〜dから送信されるデータ信号を受信するのみでなく、Key Less Entryなどから送信されるRFの電波を受信するための受信機能をも併せ持っている。
図2および図3に本発明の実施の形態に係わるTPMS10のシステムブロック図を示す。また、図4には本発明の実施の形態に係わるTPMS10における無線通信経路を示す。
図2から図4を参照すると、本実施形態に係わるTPMS10の送信側モジュール15a〜dは、全てのタイヤ10a〜dに装着される。送信側モジュール15a〜dは、空気圧センサ2a〜d、温度センサ11a〜dと、センサイニシエータ18a〜dを介して受信側モジュール22に上記センサで取得された測定データをRFの電波で送信するための送信部16a〜dとを備えている。
運転者が車に搭乗する際、運転者により受信側モジュール22へKey Less Entry用のRF電波が送信される。受信側モジュール22においてKey Less Entry用のRF電波が受信されると、受信側モジュール22から車内LAN20を介してセンサイニシエータ18a〜dへ向けて起動を知らせるためのコマンド信号が送信される。センサイニシエータ18a〜dは、そのコマンド信号に応答してLF電波により送信側モジュール15a〜dを起動させる。送信側モジュール15a〜dが起動すると、その送信側モジュール15a〜dに備えられた各種センサにより、直ちにタイヤの空気圧および温度が測定される。そして、測定により得られた情報は、送信部16a〜dにより、データ信号としてRF(433MHz、315MHz)の電波で車体側に装着されている受信側モジュール22に入力される。受信側モジュール22は、入力されたデータ信号に基づき、表示装置25(表示部24、警報部26など)により、運転者に対してタイヤの空気圧情報を知らせている。
車が走行を開始すると、タイヤに装備されている図示せぬ走行検出器により車の走行が感知されて、特定の時間間隔毎に、あるいはタイヤの空気圧変動及びタイヤ内の温度の変化が規定値以上になった場合に、空気圧センサ2a〜dおよび温度センサ11a〜dで取得されたタイヤの空気圧および温度情報等を示すデータ信号が送信側モジュール15a〜dの送信部16a〜dによりRFの電波で受信側モジュール22に送信される。そして、受信側モジュール22に入力されたデータ信号は、所定の演算処理によってデータ処理された後、車内LAN20を介して表示部24および警報部26に送信され、運転者にタイヤの空気圧および温度情報等が知らされる。
その送信側モジュール15a〜dは、図5に示されているように、半導体装置1と圧力センサ2とを含んで構成されている。図5は、本発明の実施形態における半導体装置1の構成を示すブロック図である。本実施形態における半導体装置1は、前述の送信側モジュール15a〜dの各々に備えられている。圧力センサ2は、タイヤの空気圧を検出する空気圧力センサである。圧力センサ2は、タイヤ内部に備えられ、そのタイヤの空気圧に応答してセンサ出力としての信号電圧を出力している。図5に示されているように、半導体装置1は、圧力センサ2から出力される信号電圧を受ける端子T1および端子T2を備えている。半導体装置1は、端子T1および端子T2を介して受信した信号電圧を増幅し、その増幅された信号をAD変換した後、出力端子T3を介して受信側モジュール22に送信している。
図5に示されているように、半導体装置1は、基準電圧生成回路3と、増幅回路4と、AD変換回路5と、マイクロコンピュータ8と、温度センサ11とを含んで構成されている。基準電圧生成回路3は、増幅回路4とAD変換回路5とに供給する電圧を生成する電圧生成回路である。基準電圧生成回路3は、AD変換回路5に供給する基準電圧(Vref)を生成すると共に増幅回路4に供給するバイアス電圧VBIASを生成している。図5に示されているように、基準電圧生成回路3はノードN2およびノードN12を備えている。ノードN2から出力される基準電圧はノードN6を介してAD変換回路5に供給されている。基準電圧生成回路3は、基準電圧生成部とバイアス電圧生成部とを含んで構成されていることが好ましい。基準電圧生成部は、AD変換回路5に供給するための電圧を生成する電圧生成回路である。基準電圧生成部は直流電源に接続され、その直流電源から供給される電圧に基づいて基準電圧を生成する。また、基準電圧生成部から出力される基準電圧は、バイアス電圧生成部に供給されている。バイアス電圧生成部は、抵抗分圧によってバイアス電圧VBIASを生成し、そのバイアス電圧VBIASをノードN12を介して増幅回路4に供給されている。バイアス電圧生成部を上記のように構成することで、基準電圧の変動に対応してバイアス電圧VBIASを生成する基準電圧生成回路3を構成することができる。
増幅回路4は、本発明の増幅回路である。増幅回路4は、圧力センサ2から供給される信号電圧を増幅して出力している。増幅回路4は、ノードN3およびノードN4を備え、圧力センサ2から供給される信号電圧をノードN3およびノードN4を介して受信している。増幅回路4によって増幅された増幅電圧(アナログ信号)は、ノードN5を介してAD変換回路5に供給されている。なお、増幅回路4の具体的な回路構成は後述する。
AD変換回路5は、増幅回路4から供給されるアナログ信号をデジタル信号に変換する回路である。以下に述べる実施形態においては、そのAD変換回路5は、10ビットの分解能を有するAD変換回路であることを前提に説明を行う。なおこれは、本発明におけるAD変換回路の分解能を制限するものではない。AD変換回路5は、増幅回路4から供給される増幅電圧をノードN7を介して受信している。AD変換回路5は、その増幅電圧に対してAD変換を実行し、ノードN8を介してマイクロコンピュータ8に出力している。また、AD変換回路5は温度センサ11から出力される信号電圧のAD変換も実行している。
マイクロコンピュータ8は、半導体装置1に備えられた集積回路である。マイクロコンピュータ8は、AD変換回路5から供給されるデジタル信号に基づいてタイヤの空気圧(または温度)を算出する。マイクロコンピュータ8は、算出した空気圧を空気圧データ信号として端子T3から出力している。端子T3から出力された空気圧データ信号は、送信側モジュール15a〜dを介して受信側モジュール22へRFの電波で送信される。図5に示されているように、マイクロコンピュータ8はメモリ81とCPU82とを含んで構成されている。メモリ81は、情報の読み出し/書込みが可能な記憶装置である。本実施の形態におけるメモリ81は、RAM(Random Access Memory)であることを前提に説明をおこなう。なお、これは本発明のメモリ81の構成を限定するものではなく、例えば、EEPROMに代表される不揮発性メモリでメモリ81を構成することも可能である。CPU82は、マイクロコンピュータ8に備えられた演算処理部である。CPU82は、半導体装置1に備えられた各種装置の制御やバス9を介して受信するデータの処理を実行している。
図6は、上述の増幅回路4の具体的な回路構成を示す回路図である。図6に示されているように、増幅回路4は、増幅部41と、ボルテージフォロア42と、ボルテージフォロア43と、バイアス制御回路48とを含んで構成されている。圧力センサ2から供給される信号電圧は、ノードN3およびノードN4を介してボルテージフォロア42とボルテージフォロア43のそれぞれに供給される。ボルテージフォロア42の出力は増幅部第1抵抗46を介してOPアンプ45に供給される。同様に、ボルテージフォロア43の出力は、抵抗44を介してOPアンプ45に供給される。OPアンプ45の出力はノードN5に接続され、増幅部41は増幅した信号をノードN5を介してAD変換回路5に供給している。
増幅部41はさらに、OPアンプ45と、増幅部第1抵抗46と、増幅部第2抵抗47とを備えている。増幅部41の増幅率は、増幅部第1抵抗46の抵抗値と増幅部第2抵抗47の抵抗値との比で決定される。以下の説明においては、増幅部41は、圧力センサ2から供給される信号電圧を30倍増幅するような増幅器である場合を例に説明をおこなう。バイアス制御回路48は、マイクロコンピュータ8から供給される制御信号に応答してAD変換回路5に出力する増幅電圧(Vain)を可変的に制御する制御回路である。図6に示されているように、バイアス制御回路48は、複数のスイッチ(SW1〜SW5)を有するスイッチ群49と、複数の抵抗(R1〜R5)と、ボルテージフォロア61と、抵抗62とを含んで構成されている。スイッチ群49は、ノードN15を介して供給される制御信号に基づいて、スイッチ群49に備えられた複数のスイッチ(SW1〜SW5)を切り替えている。バイアス制御回路48は、制御信号に応答してスイッチ群49の中の任意のスイッチを閉じることで所望のバイアス電圧を生成する。生成されたバイアス電圧は、ボルテージフォロア61を介してノード60に供給される。増幅回路4は、スイッチ群49のスイッチを切り替えることで増幅部41出力をステップ状に変化させることが可能になる。
増幅部41に入力される圧力センサ2からの一方の出力信号には、上記バイアス電圧が印加されている。このバイアス電圧を増加又は減少させることにより、増幅部41の出力電圧を増加又は減少させることができる。圧力センサ2の出力電圧が増加し、その時のバイアス電圧における増幅回路4の出力電圧をAD変換回路5でデジタル値に変換したAD変換値が、AD変換ビット数で表現できる上限値を超えるAD変換値が必要となる可能性がある。この場合でも、AD変換値は上記上限値(例えば、変換ビットが10ビットの場合、3FFH)となる。制御回路8は、AD変換値が上限値と一致したことを検出すると、バイアス制御回路48に対して、バイアス電位を切り替えるように指示する。
図7は、スイッチ群49に備えられた複数のスイッチを切り替えたときの、増幅回路4からの出力の変化を概念的に示す図である。図7に示されているグラフの横軸は圧力(単位:Kpa)を示し、図7の縦軸はセンサ出力(増幅回路4からの出力)を示している。圧力センサ2に加えられる圧力が一定の場合に、スイッチ群49のスイッチを切り替えると、増幅部41から出力される増幅電圧はステップ状に変化する。このように、増幅電圧がステップ状に変化することによって、AD変換回路5から出力される変換値も変化する。図7に示されているグラフS1は、スイッチ群49のスイッチSW1をオン状態にして、スイッチSW2〜スイッチSW5をオフ状態にした場合の、センサ出力に対応する圧力値を表している。同様に、スイッチSW2をオン状態にし、スイッチSW1およびスイッチSW3〜スイッチSW5をオフ状態にした場合、センサ出力に対応する圧力値はグラフS2に示されている値になる。
このように、スイッチ群49のスイッチ(SW1〜SW5)を切り替えることで、圧力センサ2から出力される信号電圧が一定であった場合でも、センサ出力をステップ状に変化させることが可能になる。したがって、圧力センサ2から出力される信号電圧が増幅されて、AD変換回路5における入力電圧範囲(0V〜基準電圧(Vref)の範囲)を超えるような場合に、スイッチ群49のスイッチを切り替えることで、正常にAD変換可能なセンサ出力を得ることが可能になる。例えば、AD変換回路5に入力される電圧が基準電圧Vrefを超えている場合、AD変換回路5からは、3FFH(10ビットのフルスケール)に対応するAD変換値が出力される。このとき、マイクロコンピュータ8は、バイアス制御回路48のスイッチ群49のスイッチを切り替えて、0Vから基準電圧(Vref)に対応するような増幅電圧を増幅部41から出力させる。マイクロコンピュータ8は、スイッチ(SW1〜SW5)を切り替えた後のセンサ出力(補正前AD変換値)を特定する。その後、予めメモリ81に格納されているテーブルを参照し、センサ出力を補正するための補正値を抽出する。そのテーブルには、上記の補正値として、ステップを切り替えた場合の変化量を各ステップに対応して格納しておく。マイクロコンピュータ8は、切り替え前のステップと切り替え後のステップを特定し、その変化量である補正値を算出して補正前AD変換値に加減する。それによって、補正済AD変換値を得ることができる。なお、メモリ81に格納されるテーブルの詳細については後述する。
図8は、上述の補正値を含むテーブルである。図8に示されているテーブル70は、メモリ81に記憶されていることが好ましい。図8を参照すると、テーブル70は、一定圧力におけるセンサ出力を測定値71として格納している。また、テーブル70は、スイッチ群49のスイッチSW1がオン状態であり、スイッチSW2〜スイッチSW5がオフ状態であるときをステップ1としてそのときの情報を格納している。同様に、スイッチSW2がオン状態であり、その他のスイッチがオフ状態である場合をステップ2としている。以下、スイッチSW3がオン状態のときをステップ3、スイッチSW4がオン状態のときをステップ4、スイッチSW5がオン状態のときをステップ5として情報を格納している。
テーブル70の補正値72は、センサ出力の補正に使用される補正データである。スイッチ群49のスイッチの切り替えが行われたときに、切り替え前のステップと切り替え後のステップに基づいて、補正値72を参照し、その補正値を特定する。例えば、ステップ1でAD変換回路5に入力される電圧が基準電圧Vrefを超えてしまい、ステップ1からステップ3に切り替えた場合、その補正値として「0F0H(078H*2段階)」が使用される。なお、テーブル70に示されている補正値は、各ステップ毎に均等であるが、これは本発明の補正値を制限するものではない。
図9は、本実施の形態における動作を示すフローチャートである。図9のフローチャートは、増幅回路4から出力される増幅電圧が、基準電圧Vrefを超えるときの補正動作を示している。また、上述のように本実施の形態のAD変換回路5は、10ビットの分解能を有する。したがって、AD変換回路5に基準電圧Vrefと等しいか、または、Vref以上の入力電圧が供給される場合、AD変換回路5はセンサ出力として「3FFH」に対応するAD変換値を出力するものとする。同様に、AD変換回路5に接地電圧と等しいか、または、接地電圧以下の入力電圧が供給される場合、AD変換回路5はセンサ出力として「000H」に対応するAD変換値を出力する。したがって、増幅回路4から出力される増幅電圧が接地電圧以下の場合は、基準電圧Vrefを超えるときと反対の方向へシフトさせるようにスイッチ群49を制御することで補正動作を行うことが可能である。
本実施の形態の動作は、TPMSが動作することに応答して開始する。ステップS101において、半導体装置1のマイクロコンピュータ8は、初期ステップを特定するための制御信号を出力する。マイクロコンピュータ8は、その制御信号の出力に応答して、初期ステップに関連する情報(初期ステップ情報)をメモリ81に格納する。増幅回路4は、その制御信号に応答して所定のスイッチをオン状態にする。本実施の形態において、特定される初期ステップに制限は無いが、複数のステップの中間ステップを初期ステップとすることが好ましい。それにより、AD変換回路5の出力を上方に補正することも下方に補正することも可能になる。
ステップS102において、マイクロコンピュータ8はバス9を介してAD変換回路5から供給される出力電圧を受信する。マイクロコンピュータ8は、受信する出力電圧に基づいて所定の演算処理を実行し、その出力電圧に対応する圧力データを生成する。ステップS103において、マイクロコンピュータ8は、受信したAD変換値が、3FFHであるかどうかの判断を実行する。受信したAD変換値が3FFHではなかった場合、処理ステップS107に進む。受信した出力電圧が3FFHであった場合、処理はステップS104に進む。
ステップS104において、マイクロコンピュータ8は、レンジの変更をおこなうための制御信号(スイッチ切り替え命令)を増幅回路4出力する。マイクロコンピュータ8は、その制御信号の出力に応答して、切り替え後のステップに関連する情報(切り替えステップ情報)をメモリ81に格納する。増幅回路4は、その制御信号に応答して現在のスイッチをオフ状態にするとともに、新たなスイッチをオン状態にする。本実施の形態での切り替えステップの段数に制限は無い。設定を変更することで、例えば、1段刻みで切り替える設定や、2段刻みで切り替える設定にすることが可能である。
ステップS105において、マイクロコンピュータ8は、変更後のステップに対応するAD変換値を受信する。AD変換値を受信したマイクロコンピュータ8は、さらにレンジの変更が必要かどうかの判断を行う為にステップS106に進む。ステップS106において、マイクロコンピュータ8は受信したAD変換値が3FFHであるかどうかの判断を行う。その判断の結果、受信したAD変換値が3FFHであった場合、処理はステップS104に戻り、レンジを、さらに次のレンジに変更する。受信したAD変換値が3FFHでなかった場合、処理はステップS107に進む。
ステップS107において、マイクロコンピュータ8は、ステップS105で受信した出力電圧に対応するAD変換値を補正前AD変換値としてメモリ81に記憶する。ステップS108において、マイクロコンピュータ8は、補正前AD変換値を補正するための補正値を算出する。マイクロコンピュータ8は、メモリ81に格納している初期ステップ情報と切り替えステップ情報とに基づいて初期ステップと現在ステップとを特定する。その後、特定した初期ステップと現在ステップとに基づいて前述のテーブル70を参照し、その補正値を算出する。
ステップS109において、マイクロコンピュータ8は、ステップS108で算出した補正値に基づいて補正済AD変換値を算出する。上述の動作の場合、マイクロコンピュータ8は、特定したAD変換値が3FFHであるかどうかを判断した後、ステップの切り替えを実行している。この場合、マイクロコンピュータ8は、補正前AD変換値に対して、ステップS108で算出された補正値を加えることで、補正済AD変換値を特定する。マイクロコンピュータ8は、その補正済AD変換値に基づいて最終的な圧力データを演算して出力端子T3を介して出力する。
以上述べてきたように、バイアス制御回路48を備える増幅回路4を構成し、そのバイアス制御回路48を上記のように動作させる。そして、増幅回路4の出力が、AD変換回路5の入力電圧範囲を超えるような場合に、増幅回路4の出力をバイアス制御回路48でシフト制御する。それによって、AD変換回路5には、正常にAD変換可能な入力電圧が印加されるため、マイクロコンピュータ8は、適正なAD変換値を出力することが可能になる。マイクロコンピュータ8は、メモリ81に格納された補正データに基づいてそのAD変換値を補正する。マイクロコンピュータ8は、その補正されたAD変換値に基づいて圧力データを生成するので、AD変換回路5の変換範囲を拡大することが可能になる。そのためAD変換回路の分解能を向上させたことと同義となり、信頼性の高いデータを供給することができる。
図10は、図9で説明した動作を具体的に示すグラフである。前述したように、半導体装置1に備えられたAD変換回路5は、10ビットの分解能を有するものである。図10の横軸は圧力を示し、縦軸はAD変換回路5から出力される電圧に基づいて算出されるAD変換値を示している。また、図10に示されているグラフS1〜グラフS5は、テーブル70のステップ1〜ステップ5に対応している。
ここで、初期ステップとして、ステップ3(グラフS3)が選択されているものとする。マイクロコンピュータ8は、AD変換回路5から供給される出力電圧を随時受信している。マイクロコンピュータ8は、AD変換回路5からAD変換値として3FFHを示す電圧が出力されると、そのときの圧力を一時的に特定する(点P01に対応する圧力値Q1を算出する)。このとき、圧力値Q1が算出されているにもかかわらず、実際の圧力が圧力値Q1を超えている場合がある(図10の矢印A1の範囲)。したがって、補正を行わないときには、実際の圧力値が、通常使用圧力の範囲を超えている場合がある。
マイクロコンピュータ8は、AD変換値が3FFHであることに応答してレンジの変更を実行するための制御信号を出力する。ここで、その制御信号は、ステップ3(グラフS3)からステップ5(グラフS5)に切り替える制御信号であるものとする。増幅回路4は、その制御信号に応答してスイッチSW3をオフ状態にすると共に、スイッチSW5をオン状態にする。マイクロコンピュータ8は、その状態でのAD変換回路5からの出力電圧を受信し、AD変換値(330H)を特定する。マイクロコンピュータ8は、テーブル70を参照し、ステップを2段階切り替えた場合に対応する補正値(0F0H)を算出して先に特定したAD変換値(330H)に加算する。
マイクロコンピュータ8は、上記の計算によって得られた補正済AD変換値420Hと、グラフS3の傾きに基づいて点P03を特定する。マイクロコンピュータ8は、点P03に対応する圧力値Q2を圧力データとして出力する。これによって、基準電圧Vrefをこえる電圧がAD変換回路5に供給された場合に、AD変換回路のレンジを切り替えて圧力データを得ることができる。
以下に図面を使用して、AD変換値を上方に補正する場合の動作を説明する。図11に示されているグラフG1は、AD変換回路5から出力される出力電圧に基づくAD変換値と、そのAD変換値に基づいて算出される圧力との対応を示すグラフである。タイヤの空気圧力を高精度に測定する場合、グラフG1の傾き(センサ出力/圧力(Kpa))を大きくすることが要求される。しかし、グラフG1の傾きを大きくすることで、通常使用圧力範囲以外の範囲(例えば、常圧)での圧力測定が困難になってしまう。図11を参照すると、グラフG1に対応して圧力測定を行う場合、通常使用圧力の範囲では、所望の圧力値を特定することが可能である(例えば点P11のときのならば、圧力値Q3)。AD変換回路5から出力される出力電圧が、AD変換値が000Hに対応する電圧になったときに、点P12が特定され、そのときの圧力値Q4が出力される。そして、これ以下の圧力値を特定することができない。
図12は、スイッチ群49のスイッチを切り替えてレンジを変更する場合の動作を具体的に示す図である。図12に示されている複数のグラフ(S1〜S5)は、図10と同様に、テーブル70のステップ1〜ステップ5に対応している。ここで、初期ステップとして、ステップ4(グラフS4)が選択されているものとする。マイクロコンピュータ8は、AD変換回路5から供給される出力電圧を随時受信している。マイクロコンピュータ8は、AD変換回路5からAD変換値として000Hを示す電圧が出力されると、そのときのタイヤ圧力として圧力値Q4を特定する。
マイクロコンピュータ8は、AD変換回路5からAD変換値として000Hを示す電圧が供給されたことに応答して、レンジを変更するための制御信号を出力する。(例えばここで、マイクロコンピュータ8はステップをステップ4(グラフS4)からステップ2(グラフS2)に切り替える制御信号を出力したものとする。)増幅回路4は、その制御信号に応答してスイッチSW4をオフ状態にすると共に、スイッチSW2をオン状態にする。したがって、マイクロコンピュータ8には、切り替え後の出力電圧が供給される。マイクロコンピュータ8は、供給された電圧に基づいてAD変換値を算出し、さらに、テーブル70を参照してステップを2段階切り替えた場合に対応する補正値を算出する。その後、マイクロコンピュータ8は、算出したAD変換値から上記補正値を減算して補正済AD変換値を算出する。
マイクロコンピュータ8は、上記の計算によって得られた補正済AD変換値と、グラフS4の傾きに基づいて点P13を特定する。マイクロコンピュータ8は、点P13に対応する圧力値Q5を圧力データとして出力する。これによって、入力電圧範囲以外の電圧(例えば、接地電圧(0V)を下回る電圧)がAD変換回路5に供給された場合であっても、AD変換回路のレンジを切り替えることで、AD変換範囲を拡大することができる。
図13は、本実施の形態におけるテーブル70の作成するときの動作を示すフローチャートである。図13のフローチャートに示されている動作は、テーブル70の補正値72の新規入力を実行するか、またはテーブル70に格納された情報がリセットされることに関連して開始する。テーブル70を作成する場合、圧力センサ2には予め特定された一定の圧力が加えられているものとする。
ステップS201において、マイクロコンピュータ8は、初期ステップを特定するための制御信号を生成して増幅回路4に出力する。増幅回路4は、その制御信号に応答してスイッチ群49の複数のスイッチ(SW1〜SW5)の中から所定のスイッチをオン状態にする。増幅回路4は、初期ステップが特定したことに応答して、そのときの出力電圧をAD変換回路5に供給する。AD変換回路5は、増幅回路4から供給される出力電圧をAD変換した出力電圧をマイクロコンピュータ8に出力する。マイクロコンピュータ8は、AD変換回路から出力される出力電圧に基づいてAD変換値(測定値71)を特定し、そのAD変換値(測定値71)と現在のステップ(初期ステップ)とを対応させてテーブル70に格納する。
ステップS202において、マイクロコンピュータ8は、現在のステップでのAD変換値の格納完了に応答して、スイッチ群49のスイッチを切り替えるための制御信号を生成する。ここで、ステップの切り替えは、1段階毎に行われることが好ましい。スイッチの数が多く、切り替え動作を多数実行しなければならない場合、任意の複数段毎に切り替えを実行する構成であっても良い。その場合、実測値を供給されない測定値71は演算によって算出する方法であることが好ましい。AD変換回路5は、スイッチ切り替え後の出力電圧をマイクロコンピュータ8に供給する。マイクロコンピュータ8は、上記の動作と同様に、AD変換回路5から出力される出力電圧に基づいてAD変換値(測定値71)を特定し、そのAD変換値(測定値71)と現在のステップとを対応させてテーブル70に格納する。
ステップS203において、マイクロコンピュータ8は、AD変換回路5から供給されるAD変換値が3FFH(または000H)であるかどうかの判断を実行する。AD変換値がが3FFH(または000H)になっていない場合、処理は戻り、次のステップでのAD変換値(測定値)の格納を継続する。マイクロコンピュータ8は、AD変換値として3FFH(または000H)を示す場合、そのステップでの測定限度を超えているので、1段階前のステップを上限(または下限)としてメモリ81に記憶する(ステップS204)。ステップS205において、マイクロコンピュータ8は、メモリ81に格納した各ステップのAD変換値から、補正値(隣り合うAD変換値の差)を算出してテーブル70に格納する。ここで、全てのステップに対応して補正値が算出されていない場合、圧力センサ2に加える圧力を変更して、上記のステップS201〜ステップS205の動作を実行する。上記のような動作でAD変換値を補正するための補正値を算出することで、個々の補正値が各々異なる場合であっても、正確なAD変換値を算出することが可能になる。
図1は、本発明の実施形態に係わるTPMS(Tire Pressure Monitoring System)の概略構成図である。 図2は、本発明の実施形態に係わるTPMS(Tire Pressure Monitoring System)のシステムブロック図である。 図3は、本発明の実施形態に係わるTPMS(Tire Pressure Monitoring System)のシステムブロック図である。 図4は、本発明の実施の形態に係わるTPMS(Tire Pressure Monitoring System)での無線通信経路を示す図である。 図5は、本発明の実施形態における半導体装置の構成を示すブロック図である。 図6は、増幅回路の具体的な回路構成を示す回路図である。 図7は、スイッチ群に備えられた複数のスイッチを切り替えたときの、AD変換値の変化を示す図である。 図8は、メモリに格納されるテーブルである。 図9は、本実施の形態における動作を示すフローチャートである。 図10は、本実施の形態の動作を例示する示すグラフである。 図11は、AD変換値と圧力との対応を示すグラフである。 図12は、スイッチ群のスイッチを切り替えてレンジを変更する場合の動作を具体的に示す図である。 図13は、本実施の形態におけるテーブルの作成動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10…TPMS
1…半導体装置
2…圧力センサ
3…基準電圧生成回路
4…増幅回路
41…増幅部
48…バイアス制御回路
5…AD変換回路
8…マイクロコンピュータ
9…バス
11…温度センサ
N2〜N8、N12、N13…ノード
T1〜T3…端子
12…直流電源
N15…ノード
42、43…ボルテージフォロア
44…抵抗
45…OPアンプ
46…増幅部第1抵抗
47…増幅部第2抵抗
48…バイアス制御回路
49…スイッチ群
SW1〜SW5…スイッチ
R1〜R5…抵抗
60…ノード、61…ボルテージフォロア、62…抵抗
81…メモリ、82…CPU
70…テーブル

Claims (6)

  1. (a)増幅部の基準電位側入力に印加するバイアス電圧を生成するステップと、
    (b)前記増幅部の出力を帰還した帰還入力と前記基準電位側入力とで構成された差動入力信号を前記増幅部に供給したときの前記増幅部の出力を、AD変換回路により所定のビット数でAD変換してAD変換値を出力するステップと、
    (c)前記AD変換値が所定の値となったときにバイアス制御回路に制御信号を出力するステップと、
    (d)前記制御信号に応答して前記バイアス電圧の値を離散的に変更するステップと、
    (e)離散的に前記バイアス電圧の値を変更した前後における前記AD変換回路の出力値の変化量である補正データをテーブルに記憶するステップと、
    (f)変更後の前記バイアス電圧の値に対応する前記増幅部の出力のAD変換値を、前記テーブルの補正データに基づき算出するステップ
    を具備する
    AD変換回路のレンジ切り替え方法。
  2. 請求項1に記載のレンジ切り替え方法において、
    前記(c)ステップは、さらに、
    前記AD変換値が、前記所定のビット数で表現可能な最大値又は最小値と一致したときに前記制御信号を出力するステップ
    を具備する
    AD変換回路のレンジ切り替え方法。
  3. 請求項2に記載のレンジ切り替え方法において、
    前記(c)ステップは、さらに、
    前記AD変換値が、前記所定のビット数で表現可能な最大値と一致した場合に前記バイアス電圧の値を減少させ、前記AD変換回路の出力値が、前記所定のビット数で表現可能な最小値と一致した場合に前記バイアス電圧の値を増加させる前記制御信号を発生させるステップ
    を具備する
    AD変換回路のレンジ切り替え方法。
  4. TPMS(Tire Pressure Monitoring System)で使用され、タイヤ内部に備えられるデータ送信装置を動作させるプログラムであって、
    (a)増幅部の基準電位側入力に印加するバイアス電圧を生成するステップと、
    (b)前記増幅部の出力を帰還した帰還入力と前記基準電位側入力とで構成された差動入力信号を前記増幅部に供給したときの前記増幅部の出力を、AD変換回路により所定のビット数でAD変換してAD変換値を出力するステップと、
    (c)前記AD変換値が所定の値となったときにバイアス制御回路に制御信号を出力するステップと、
    (d)前記制御信号に応答して前記バイアス電圧の値を離散的に変更するステップと、
    (e)離散的に前記バイアス電圧の値を変更した前後における前記AD変換回路の出力値の変化量である補正データをテーブルに記憶するステップと、
    (f)変更後の前記バイアス電圧の値に対応する前記増幅部の出力のAD変換値を、前記テーブルの補正データに基づき算出するステップ
    を具備する方法をコンピュータで実行可能なプログラム。
  5. 請求項4に記載のプログラムにおいて、
    前記(c)ステップは、さらに、
    前記AD変換値が、前記所定のビット数で表現可能な最大値又は最小値と一致したときに前記制御信号を出力するステップ
    を具備する方法をコンピュータで実行可能なプログラム。
  6. 請求項5に記載のプログラムにおいて、
    前記(c)ステップは、さらに、
    前記AD変換値が、前記所定のビット数で表現可能な最大値と一致した場合に前記バイアス電圧の値を減少させ、前記AD変換回路の出力値が、前記所定のビット数で表現可能な最小値と一致した場合に前記バイアス電圧の値を増加させる前記制御信号を発生させるステップ
    を具備する方法をコンピュータで実行可能なプログラム。

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