JP4051957B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置に関し、廃インクが貯留される廃インク貯留手段の離脱制御に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インクジェットプリンタは銀塩写真と同等の高画質が要求されており、このためには記録ヘッドの性能維持・回復が重要となっている。そして、性能の維持・回復は、記録ヘッドに残留したインクを排出することによりなされ、この排出されたインクを貯留するための廃インク容器(廃インク貯留手段)が装置の内部に必要となる。
【0003】
ここで、従来のインクジェット記録装置について説明する。図17は従来のインクジェット記録装置の内部構造の概略を示す断面図である。
【0004】
図17に示すように、従来のインクジェット記録装置は、インクが供給される記録ヘッド118が設けられたキャリッジ119が、キャリッジシャフト120に支持されて主走査方向に往復動自在に設けられている。そして、給紙トレイ110からの記録用紙を1枚ずつ搬送する給紙ローラ124、記録ヘッド118における記録の終了した記録用紙を排出する排紙ローラ126が配置されている。また、記録ヘッド118から除去されたインクが貯留される廃インク容器151が設けられている。
【0005】
記録ヘッド118の記録待機位置には、記録ヘッド118を覆うキャップ152が、記録ヘッド118に対して当接、離反可能に設けられている。キャップ152には廃インク輸送チューブ153aが接続されている。キャップ152に接続された廃インク輸送チューブ153aの他端はポンプ154に接続されており、ポンプ154で記録ヘッド118内を負圧吸引することでインク供給路に溜まった気泡や残留インクが除去されるようになっている。さらに、ポンプ154と前述した廃インク容器151との間は廃インク輸送チューブ153bで連通されており、ポンプ154により除去された廃インクは廃インク輸送チューブ153a,153bを通って廃インク容器151に貯留される。
【0006】
このようなインクジェット記録装置において、インク供給路に溜まった気泡やノズルの目詰まりのために吐出不良が発生した場合には、記録性能を回復するためにキャップ152により記録ヘッド118をキャッピングし、ポンプ154により記録ヘッド118のノズルからインクを負圧吸引する。
【0007】
吸引されたインクは、廃インクとして廃インク輸送チューブ153a,153b中を運ばれて廃インク容器151に送られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来のインクジェット記録装置は次のような問題点を有している。
【0009】
すなわち、廃インク容器は、装置寿命の間に記録ヘッドより除去されたインクを漏れなく貯留するに足りる容量が必要であるが、使用状況により廃インク量は区々であるので、廃インク容器に十分な容量を付与すると装置の大型化につながってしまう。
【0010】
この問題点を解決するには、廃インク容器を装置の所定面から着脱可能とし、廃インク容器の廃インク量を記憶して適切な時期に廃インク容器を交換することで、廃インク容器のサイズを小型化する構成が考えられる。
【0011】
しかしながら、このような構成のインクジェット記録装置でも、次のような問題点を有している。
【0012】
すなわち、廃インク容器の着脱が容易に行えるようになった反面、誤って廃インク容器を取り外してしまう可能性が生じるということである。そして、これにより、記録ヘッドから廃インク容器へ向けてインクの流れがある場合に廃インク容器を取り外すと、記録ヘッドから除去されたインクが装置内部に漏れ出し、装置の機能を損なってしまうおそれがある。
【0013】
そこで、本発明は、外部から直接着脱可能な廃インク貯留手段の取り外しによる装置内部へのインク漏出を防止することのできるインクジェット記録装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明のインクジェット記録装置は、装置本体の前面において、上部から下部に向かって、記録の行われた記録用紙が排出される排紙トレイ、記録用紙の供給を行う給紙トレイ、インクカートリッジ装填部に着脱可能に装填され、記録に用いられるインクが収容されたインクカートリッジ、および廃インク容器装填部に着脱可能に装填され、記録ヘッドから除去された廃インクを収納する廃インク容器が、それぞれ装置本体の内部に向かって配置されているインクジェット記録装置であって、廃インク容器装填部の側方に回動自在に配置されるとともに回動自在に保持され、廃インク容器の側面に設けられた溝部に係合する保持フックと、保持フックを変位させるイジェクトボタンと、保持フックの変位可能範囲を制限可能なように回転可能に設けられたロックシャフトと、ロックシャフトを回転させるモータと、モータを制御する制御部とを備え、ロックシャフトは、モータによって回転することで、保持フックが廃インク容器装填部に装填された廃インク容器から係合が外れないように変位を規制する第1の状態と、保持フックが廃インク容器装填部に装填された廃インク容器から係合が外れるように変位可能とする第2の状態とを有し、廃インク容器を廃インク装填部より取り出す場合に、制御部が記録準備動作中やヘッド機能回復動作中などの廃インク容器の離脱禁止期間か否かを判断し、離脱禁止期間と判断した場合、制御部は、モータを駆動させてロックシャフトを第1の状態として、イジェクトボタンを押しても、保持フックは所定以上変位せず、保持フックは廃インク容器から係合は外れず、廃インク容器を廃インク容器装填部より、離脱不可とし、離脱禁止期間以外と判断した場合、制御部は、モータを駆動させてロックシャフトを第2の状態として、イジェクトボタンを押すと、保持フックは所定以上変位して、保持フックは廃インク容器から係合は外れ、廃インク容器を廃インク容器装填部より、離脱可能とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、装置本体の前面において、上部から下部に向かって、記録の行われた記録用紙が排出される排紙トレイ、記録用紙の供給を行う給紙トレイ、インクカートリッジ装填部に着脱可能に装填され、記録に用いられるインクが収容されたインクカートリッジ、および廃インク容器装填部に着脱可能に装填され、記録ヘッドから除去された廃インクを収納する廃インク容器が、それぞれ前記装置本体の内部に向かって配置されているインクジェット記録装置であって、前記廃インク容器装填部の側方に回動自在に配置されるとともに回動自在に保持され、前記廃インク容器の側面に設けられた溝部に係合する保持フックと、前記保持フックを変位させるイジェクトボタンと、前記保持フックの変位可能範囲を制限可能なように回転可能に設けられたロックシャフトと、前記ロックシャフトを回転させるモータと、前記モータを制御する制御部とを備え、前記ロックシャフトは、前記モータによって回転することで、前記保持フックが前記廃インク容器装填部に装填された前記廃インク容器から係合が外れないように変位を規制する第1の状態と、前記保持フックが前記廃インク容器装填部に装填された前記廃インク容器から係合が外れるように変位可能とする第2の状態とを有し、前記廃インク容器を前記廃インク装填部より取り出す場合に、前記制御部が記録準備動作中やヘッド機能回復動作中などの前記廃インク容器の離脱禁止期間か否かを判断し、離脱禁止期間と判断した場合、前記制御部は、前記モータを駆動させて前記ロックシャフトを前記第1の状態として、前記イジェクトボタンを押しても、前記保持フックは所定以上変位せず、前記保持フックは前記廃インク容器から係合は外れず、前記廃インク容器を前記廃インク容器装填部より、離脱不可とし、離脱禁止期間以外と判断した場合、前記制御部は、前記モータを駆動させて前記ロックシャフトを前記第2の状態として、前記イジェクトボタンを押すと、前記保持フックは所定以上変位して、前記保持フックは前記廃インク容器から係合は外れ、前記廃インク容器を前記廃インク容器装填部より、離脱可能とするインクジェット記録装置であり、外部から直接着脱可能な廃インク貯留手段の取り外しによる装置内部へのインク漏出を防止することが可能になるという作用を有する。
【0034】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図16を用いて説明する。なお、これらの図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。
【0035】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるインクジェット記録装置の外観を示す斜視図、図2は図1のインクジェット記録装置における内部構造を示す斜視図、図3は図1のインクジェット記録装置における廃インク容器を示す斜視図、図4は図3の廃インク容器における内部構造を示す分解斜視図、図5は図3の廃インク容器の一部を拡大して示す断面図、図6は図1のインクジェット記録装置における制御機構において廃インク容器を取り外した状態を示す説明図、図7は図1のインクジェット記録装置における制御機構において廃インク容器を装填して行く状態を示す説明図、図8は図1のインクジェット記録装置における制御機構において廃インク容器を装填した状態を示す説明図、図9は図1のインクジェット記録装置における制御機構において廃インク容器が取り外し不能とされた状態を示す説明図、図10は図1のインクジェット記録装置における制御機構において廃インク容器が取り外し可能とされた状態を示す説明図である。
【0036】
図1に示すように、本実施の形態のインクジェット記録装置には、装置本体14の前面14aの装置高さ方向A中央部の上部から下部に向かって、記録の行われた記録用紙(記録媒体)が排出される排紙トレイ(媒体排出部)11、記録用紙の供給を行う給紙トレイ(媒体供給部)10、インクカートリッジ装填部(インク供給体装填部)13に着脱可能に装填され、記録に用いられるインクが収容されたインクカートリッジ(インク供給体)12、および廃インク容器装填部(廃インク貯留手段装填部)50に着脱可能に装填され、記録ヘッドから除去された廃インクが収納される廃インク容器(廃インク収納手段)51がそれぞれ装置本体14の内部に向かって配置されている。
【0037】
このように、廃インク容器51及びインクカートリッジ装填部13が給紙トレイ10の下方に設けられているので、インクカートリッジ12や廃インク容器51の交換時に新しい記録用紙Pがインクにより汚されることを防止することができる。さらに、インクカートリッジ装填部13及び廃インク容器51が排紙トレイ11の下方に設けられているので、インクカートリッジ12及び廃インク容器51の交換時に記録の終了した記録用紙Pがインクにより汚されることも防止することができる。また、給紙トレイ10が排紙トレイ11の下方に設けられているので、給紙ローラ24により記録用紙PをUターン搬送しても記録面が上になるため、記録面を汚すことを抑制できるとともに、記録された内容をすぐに確認することができる。更に、この構成では、インクカートリッジ12及び廃インク容器51の交換時に、給紙トレイ10,排紙トレイ11のいずれの上方も、インクカートリッジ12が通過することなく、インクカートリッジ12の交換を行うことができるので、既記録、未記録のいずれの記録用紙Pもインクにより汚される可能性が非常に少ない、メンテナンスの容易なインクジェット記録装置となっている。
【0038】
廃インク容器51の横には、廃インク容器51を廃インク容器装填部50から離脱可能に突出させるイジェクトボタン(スイッチング部)150、および廃インク容器51が廃インク容器装填部50に装填されているときには緑色に点灯し、装填されていないときには赤色に点灯するLED(報知手段)16が取り付けられている。LED16は、インクカートリッジ12あるいは廃インク容器51の上方もしくは側方あるいはそれら自身の前面に設けられている。なお、報知手段はLED16である必要はなく、またインクカートリッジ12あるいは廃インク容器51が装填されている状態および装填されていない状態の少なくとも何れかを報知するようになっていればよい。さらに、報知手段はインクジェット記録装置ではなく、このインクジェット記録装置を制御する装置(例えばパソコンやリモコン)のモニタ上に設けられていてもよい。
【0039】
このようなインクジェット記録装置により、廃インク容器51およびインクカートリッジ12については、外部から直接アクセスしてそのまま取り外し、新しい廃インク容器51あるいはインクカートリッジ12を取り付けることで交換可能となっている。
【0040】
そしてインクカートリッジ12(インクカートリッジ装填部13の開口13a)と給紙トレイ10の前面14a側の面10aと排紙トレイ11の開口11aと、廃インク容器51の前面51aとはそれぞれ面一に配置されており、使用者による記録媒体の補給、取り出し、インクカートリッジ12及び廃インク容器51の出し入れ等のメンテナンス動作を容易に行うことができるようになっている。
【0041】
ここで面一とは使用者のメンテナンス動作をやり易い範囲であることを意味し、より具体的には、奥行き方向Cにおいて、使用者の指先で操作可能な範囲(人によるが、±5cm以下)以内であれば、たとえ装置本体14の上に他の機器(例えばオーディオデッキやビデオデッキ等)を載置したときでも、十分に目的を果たすことができる。
【0042】
また加えて、操作部15等の使用者による操作が必要な部分の多くが、装置本体14の前面14a側の表面付近(さらに言えば面一)に配置されていることにより、更に使い勝手が良く、空間の利用効率の高いインクジェット記録装置を実現できるので好ましい。そして、このようなインクジェット記録装置において、廃インク容器51は、外部から直接アクセスしてそのまま取り外し、新しい廃インク容器51を取り付けることで交換可能となっている。
【0043】
ここで給紙トレイ10,排紙トレイ11,インクカートリッジ12,インクカートリッジ装填部13及び廃インク容器51の装置本体における載置面は、何れも同一面とほぼ平行であることが、装置本体14をより薄くすることができるので好ましい。特に載置面がほぼ水平(幅方向Bと奥行き方向Cが形成する面に略平行)であることが、装置本体14の薄型化に最も効果があるので特に好ましい形態である。なお、ここでは載置面がほぼ同一面と平行とは、それぞれの部材同士のなす角が最大±10°以下であれば足りると考えており、ほぼ水平とは、同様に、水平方向に対してそれぞれの部材のなす角が±10°以下であれば足りると考えている。
【0044】
インクカートリッジ装填部13は、装置本体14の前面14aに設けられた開口と装置本体14の内部に形成された空間及びインクカートリッジ12と装置本体14との流体的接続を行う接続部(いずれも図示せず)をインクカートリッジ12毎に備えている。
【0045】
そしてインクカートリッジ12が装填される空間は装置本体14の幅方向Bに並んで配置されており、装填されるインクカートリッジ12の形状は、高さ方向A、幅方向B、奥行き方向Cの順に長くなっていく略直方体の形状を有している。このように構成することにより、装置本体14の高さ方向Aの長さがより短くなり、結果として装置全体の高さがより低くなるので、装置本体14の上面14bに物を載せる際に問題となる装置本体14の側壁部14cの強度をより強固にすることができるので、装置本体14の許容荷重値をより大きくすることができ、空間の有効利用を促進することができる。またインクカートリッジ12の鉛直方向の長さを小さくできるので、インク量の減少に伴って、インクの水面が移動することによって発生する背圧変動を最小限に抑制することができ、安定したインク供給を実現することができる。
【0046】
なお、インクカートリッジ装填部13は、本実施の形態ではインクカートリッジ12毎に別々の空間を形成していたが、1つの空間に複数(例えば4つもしくは2つ)のインクカートリッジを装填するような構成としても良い。またインクカートリッジ12は、ここでは全て(4つ)を幅方向Bに並べて配置したが、インクカートリッジ12の形状を高さ方向Aをより長くかつ幅方向Bをより短いものにして、複数個(例えば2つずつとか4つ全部とか)を高さ方向Aに重ねるような構成としても良い。
【0047】
そしてインクカートリッジ12を装置本体14の外部から使用者が直接アクセスしてそのまま取り外し、新しいインクカートリッジ12を取り付けることにより、インクカートリッジ12の交換を行うことができるようになっている。
【0048】
また本実施の形態に示すように、インクカートリッジ12と廃インク容器51とを同一の前面14aから同一方向に向かって着脱可能に構成したことにより、従来装置本体に設けられたカバーを装置本体の高さを大きく越えて開けなければ交換することができなかったインクカートリッジと、交換することすらできなかった廃インク吸収体とを非常に簡単に外部から直接交換することができるので、インクジェット記録装置のメンテナンス作業を非常に簡便化することができるとともに、従来非常に大きかったインク吸収体の体積を小さくすることができ、ひいてはインクジェット記録装置の小型化も実現することができる。また着脱方向を同一方向とすることにより、インクジェット記録装置のメンテナンス作業の簡便化を図ることができる。従って、使い勝手の良い小型のインクジェット記録装置を実現することができる。
【0049】
なお、本実施の形態においては、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローのインクがそれぞれ収容されたインクカートリッジ12が装填されていたが、高画質化のためにライトシアン、ライトマゼンタ、ダークイエロー等の一般にフォトインクと称されるインクのカートリッジを更に設けても構わない。この場合、インクカートリッジ毎に設けられる空間13bは使用するインク数によって、6つもしくは7つ存在することになる。さらにインクの使用量に応じて、例えばブラックインクのインクカートリッジを他の色のインクカートリッジに比べて大きくしたり、カラーのインクカートリッジを1つのカートリッジにまとめたカラーインクカートリッジ化しても良い。
【0050】
前面14aの側部14aaには、インクジェット記録装置の操作を行う操作スイッチ(操作系)15が配置されている。なお、操作スイッチ15は前面14aと同一面ではなく、当該前面14aと同一方向に面した他面に配置されていてもよい。
【0051】
このように装置本体14の前面14aに操作スイッチ15を配置することにより、上面14bや側面14c等にも操作スイッチ15を配置する場合に比べて、使用者による操作をよりやり易くすることができるユーザフレンドリな装置を実現することができるとともに、上面14bや側面14cの周囲に物を置くことができる、即ち装置本体14の周辺の空間の利用効率を向上させることができるので好ましい。
【0052】
なお図1中では前面14aの法線はそれぞれAB方向で定義される面に対して垂直に、かつ、それぞれの前面14aもそのように図示されているが、この角度は垂直である必要はなく、より小さな角度(大きく使用者から傾斜した形状)であっても良いし、それぞれの面は平面である必要はなく、複雑な曲面であっても構わない。このように前面14a等を法線の垂直方向から傾斜させることにより、前面14aの面積を大きくすることができ、そこに設けられる操作スイッチ15の大きさや数を増大させることができるので、使用者による装置の操作性を向上させることができる。なおここでは操作系として、操作スイッチのみを図示していたが、液晶やLED等で構成された表示部を設けても良いし、半導体メモリ等の差込スロット等を設けることも考えられる。また表示部はタッチパネルとなっていても良い。なお。PCやSTBとの接続のための接続端子も前面14aに設けても構わない。特に接続端子のうち常時接続しているものについては、背面14hに設けることが、使用者から接続用のコード等が見えないので、美観上好ましい。
【0053】
そして、給紙トレイ10に記録媒体を出す(もしくは入れる)方向と、排紙トレイ11から記録済みの記録媒体を出す(もしくは入れる)方向と、インクカートリッジ装填部13に対してインクカートリッジ12を出す(もしくは入れる)方向と、廃インク容器51を出す(もしくは入れる)方向とが、ほぼ同一方向となっている。ここでほぼ同一方向とは、出すもしくは入れる方向を表すベクトルの主成分が同一方向でることを意味し、ここでは高さ方向Aや幅方向Bに多少のベクトル成分を持っていても、あくまでも主成分が奥行き方向Cであることをも意味している。
【0054】
このような構成とすることにより、使用者による装置のメンテナンスのためのすべてのアクセスを一方向のみから行えるようになり、非常に操作性の高いインクジェット記録装置を実現することができる。特にインクカートリッジ12や廃インク容器51等の交換時に、従来の技術のように装置の複数の面(例えば前面14aと上面14b)にわたって設けられているカバー等を開ける必要がないので、メンテナンス性は非常に高く、また交換に際し、装置の周辺(特に上面)を整理する必要も低減することができる。
【0055】
なお、本実施の形態では、記録媒体の載置場所をトレイ構成としていたが、これらを装置本体に対して着脱可能なカセットとしても良い。また、半導体メモリ等のスロットを設ける場合には、その着脱方向も、上述した方向と同一であることが好ましい。
【0056】
さらに、本実施の形態では、給紙トレイ10、排紙トレイ11およびインクカートリッジ装填部13は装置前面からアクセス可能に配置されているが、本発明は相互に装置本体14の同一面からアクセス可能に配置されていればよく、前面である必要はない。
【0057】
また、装置本体14の上面14bは、可能な限り平面形状を有していることにより、上面14bへの書類やファイル等の載置を行い易くできるので好ましい。また、オーディオデッキやビデオデッキ等のリビングルームに比較的多く存在する電化製品との積層を考えると、通常それらの製品に設けられいる脚部に対向する部分(一般的には装置本体14の四隅)はほぼ同一の高さに形成されていることが、安定した積み重ねが可能になるので好ましい。なおこの場合は四隅がほぼ同じ高さであれば、それ以外の部分の高さは揃っていてもいなくても良く、図1に示す形状でも、それ以外の、例えば四隅にだけ突起を有するような構成でも良い。さらに多数の機器の積み重ねに耐えられるように、他の装置が積み重ねられる載置位置は、他の部分に比べて補強されていることが好ましい。この時補強位置が使用者に分かるようにしておくことが、使用者の誤った使用による装置本体14の破壊を抑制できるので好ましい。なお使用者に知らせる方法としては、装置本体14に表記しても良いし、取説等に明記しても良い。
【0058】
図2に示すように、装置内部には、インクカートリッジ12からチューブ17を介してインクが供給される記録ヘッド18が設けられたキャリッジ19が、キャリッジシャフト20に支持されるとともにキャリッジモータ21に駆動されて主走査方向に往復動自在に設けられている。なお、後述するように、キャリッジ19は一対のプーリ22に掛け渡されたベルト23に固定されており、一方のプーリ22にキャリッジモータ21の回転力が伝達されることによってベルト23が周回動し、これによりキャリッジ19が往復動する(図14参照)。
【0059】
そして、給紙トレイ10からの記録用紙を用紙搬送路の一部をなす下部通路上に1枚ずつピックアップするピックアップローラ(図示せず)、下部通路上の記録用紙をUターンさせて用紙搬送路の一部をなす上部通路に案内する給紙ローラ24、用紙搬送路上の記録用紙を搬送する紙送りローラ25、および記録の終了した記録用紙を排紙トレイ11上に排出する排紙ローラ26が、記録用紙の搬送方向に沿って順次配置されている。
【0060】
なお、チューブ17はヘッド駆動用の信号を駆動信号生成部から記録ヘッド18に伝達するケーブルとともに、記録用紙の搬送とキャリッジ19の移動に支障がないように配置されている。
【0061】
記録ヘッド18の記録待機位置には、当該記録ヘッド18を覆うキャップ52が、記録ヘッド18に対して当接、離反可能に設けられている。キャップ18には廃インク輸送チューブ53aが接続されている。キャップ52に接続された廃インク輸送チューブ53aの他端はポンプ54に接続されており、ポンプ54で記録ヘッド18内を負圧吸引することでインク供給路に溜まった気泡や残留インクが除去されるようになっている。
【0062】
さらに、ポンプ54と前述した廃インク容器51との間は廃インク輸送チューブ53bで連通されており、ポンプ54により除去された廃インクは廃インク輸送チューブ53a,53bを通って廃インク容器51に貯留される。
【0063】
そして、このようなインクジェット記録装置により、装置前面に装填された給紙トレイ10から記録用紙が1枚ずつ下部通路に取り込まれ、装置後部に配置された給紙ローラ24によりUターンして上部通路に案内され、この上部通路を通過しながらプラテン上で印刷が行われ、排紙トレイ11上に排出される。記録が終了した記録用紙は、装置前面から直接排紙トレイ11にアクセスして取り出される。
【0064】
このようなインクジェット記録装置において、インク供給路に溜まった気泡やノズルの目詰まりのために吐出不良が発生した場合には、記録性能を回復するためにキャップ52により記録ヘッド18をキャッピングし、ポンプ54により記録ヘッド18のノズルからインクを負圧吸引する。
【0065】
吸引されたインクは、廃インクとして廃インク輸送チューブ53a,53b中を運ばれて廃インク容器51に送られる。そして、廃インク容器51が一杯になったときには、当該廃インク容器51を廃インク容器装填部52から取り外して新たな廃インク容器51に交換される。
【0066】
図3、図4および図5に示すように、廃インク容器51は、廃インク吸収体55と、廃インク吸収体55が収容されるとともに廃インク導入口56aおよび大気開放口56bとが形成されたケース56と、ケース56を覆う蓋57とから構成されている。
【0067】
ここで、記録準備動作(インクカートリッジ12を記録ヘッド18に初めて搭載するときに、記録ヘッド18の内部にインクを充填させるためにポンプ54により記録ヘッド18からインクを吸い出す動作)期間やヘッド機能回復動作(記録ヘッド18のノズルからポンプ54でインクを負圧吸引して残留インクを除去して記録ヘッド18をクリーニングする動作など、ポンプ54により記録ヘッド18の残留インクや塵埃などを除去してインク吐出機能を回復させる動作)期間など、記録ヘッド18から廃インク容器51へのインクの流れがある場合、つまり廃インク容器51を廃インク容器装填部50から離脱させると記録ヘッド18から除去された廃インクが装置内部に漏れ出すおそれがある期間(離脱禁止期間)では、廃インク容器51を取り外すのは望ましくない。
【0068】
なお、離脱禁止期間とは、前述した記録準備動作期間およびヘッド機能回復動作期間に限定されるものではなく、これら以外の期間が含まれていてもよい。すなわち、離脱禁止期間とは、記録ヘッド18から廃インク容器51へのインクの流れがあるために廃インク容器51を取り外すと廃インクが装置内部に漏れ出すおそれがある期間を指す。また、離脱禁止期間とは、廃インク容器51を取り外すと廃インクが装置内部に漏れ出すおそれのある全ての期間が含まれるものではなく、少なくとも何れか一つの期間であればよい。したがって、離脱禁止期間は、前述した記録準備動作期間とヘッド機能回復動作期間の何れか一方の期間であってもよい。
【0069】
ここで、図6〜図10に示すように、本実施の形態のインクジェット記録装置では、離脱禁止期間には廃インク容器51の取り外しを不能にする制御部(離脱阻止手段)27が設けられている。そして、このような制御部27により、外部から直接着脱可能な廃インク容器51の取り外しによる廃インクの装置内部への漏出を未然に防止している。
【0070】
これらの図面に示すように、インクジェット記録装置は、廃インク容器装填部50に装填された廃インク容器51の側面に係合してこの廃インク容器51を保持する保持フック(保持部材)28、保持フック28を変位させてこの保持フック28と廃インク容器51との係合を解除して廃インク容器51を廃インク容器装填部50から離脱可能に突出させるイジェクトボタン150、廃インク容器51が廃インク容器装填部50に装填されていることを検知する検知スイッチ29が設けられている。
【0071】
また、インクジェット記録装置には、それぞれの保持フック28に対応したロックレバー(取り外し防止手段)31が取り付けられてモータ32により回転するロックシャフト33が設けられている。ロックレバー31は、保持フック28の変位可能範囲を制限してイジェクトボタン150による廃インク容器51の突出を阻止する第1の位置と、保持フック28の変位可能範囲を確保してイジェクトボタン150による廃インク容器51の突出を許容する第2の位置とに、ロックシャフト33の回転により変位する。
【0072】
さらに、ドライバを介してロックシャフト33を回転させることにより、前述した離脱禁止期間ではロックレバー31を第1の位置に保持し、離脱禁止期間以外ではロックレバー31を第2の位置に保持する前述した制御部27が備えられている。
【0073】
次に、このような構成を有するインクジェット記録装置の動作について説明する。
【0074】
ロックレバー31が第2の位置になるように制御部27でロックシャフト33を回転させておき、図6に示すように、装置本体14に設けられた廃インク容器装填部50に廃インク容器51を挿入する。これにより、図7に示すように、図示しないバネ等により時計回りに付勢された保持フック28は反時計回りに押しのけられる。そして、図8に示すように、廃インク輸送チューブ53bと結合する位置まで廃インク容器51を廃インク容器装填部50の中に押し込むと、保持フック28が廃インク容器51の側面の溝部に嵌まり込んで廃インク容器51が保持される。
【0075】
その後、ロックシャフト33に設けられたロックレバー31は、記録準備動作中やヘッド機能回復動作中などの離脱禁止期間は、制御部27に回転制御されたモータ32によるロックシャフト33の回転によって変位され、図8に示す第2の位置から図9に示す第1の位置になる。そして、第1の位置では、保持フック28の変位可能範囲がロックレバー31により制限されるので、イジェクトボタン150を操作しても廃インク容器51が突出することはない。
【0076】
離脱禁止期間以外のときには制御部27によりロックシャフト33が回転してロックレバー31が第2の位置になるので、図10に示すように、保持フック28の変位可能範囲が確保される。したがって、イジェクトボタン150を押すことで保持フック28が反時計回りに回動してこれが廃インク容器51側面の溝から外れ、廃インク容器51が突出して取り外し可能となる。
【0077】
このように、本実施の形態によれば、離脱禁止期間においては、制御部27により廃インク容器51の取り外しが不能になるので、外部から直接着脱可能な廃インク容器51の取り外しによる装置内部へのインク漏出を防止することが可能になる。
【0078】
(実施の形態2)
図11は本発明の実施の形態2のインクジェット記録装置における制御機構において廃インク容器が取り外し不能とされた状態を示す説明図、図12は本発明の実施の形態2のインクジェット記録装置における制御機構において廃インク容器が取り外し可能とされた状態を示す説明図、図13は本発明の実施の形態2のインクジェット記録装置における制御機構において廃インク容器が突出された状態を示す説明図である。
【0079】
なお、以下に説明する実施の形態を含め、インクジェット記録装置の外観および内部構造は前述した実施の形態1で示した図1〜図5と略同一となっている。
【0080】
本実施の形態においても、離脱禁止期間には廃インク容器51の取り外しを不能にする制御部27が設けられており、外部から直接着脱可能な廃インク容器51の取り外しによる装置内部へのインク漏出を未然に防止している。
【0081】
すなわち、図11、図12および図13に示すように、インクジェット記録装置には、保持フック28を廃インク容器51との係合位置および非係合位置に変位させるアクチュエータ(保持部材駆動部)34と、アクチュエータ34により保持フック28を非係合位置に変位させて廃インク容器51を廃インク容器装填部50から離脱可能に突出させるイジェクトボタン150とが設けられている。さらに、離脱禁止期間ではイジェクトボタン150によるアクチュエータ34の駆動を阻止し、離脱禁止期間以外ではこれを許容する前述の制御部27が設けられている。
【0082】
次に、このような構成を有するインクジェット記録装置の動作について説明する。
【0083】
廃インク容器51が廃インク容器装填部50に挿入されると、図示しないバネ等により時計回りに付勢された保持フック28が廃インク容器51側面の溝部に係合することによって廃インク容器51の結合状態が保持される(図11)。
【0084】
その後、記録準備動作中やヘッド機能回復動作中などの離脱禁止期間では、イジェクトボタン150が操作されても制御部27によりアクチュエータ34の駆動が阻止されるので、廃インク容器51が突出することはない。
【0085】
また、離脱禁止期間以外のときには、図12に示すように、イジェクトボタン150が操作されると、離脱禁止期間外であることを検知した制御部27によりアクチュエータ34が駆動され、保持フック28が反時計回りに回動してこれが廃インク容器51側面の溝から外れる。これにより、図13に示すように、廃インク容器51が突出して取り外し可能となる。
【0086】
このように、本実施の形態によれば、離脱禁止期間においては、制御部27により廃インク容器51の取り外しが不能になるので、外部から直接着脱可能な廃インク容器51の取り外しによる装置内部へのインク漏出を防止することが可能になる。
【0087】
(実施の形態3)
図14は本発明の実施の形態3のインクジェット記録装置における制御機構において廃インク容器の取り外し動作開始の検知を示す説明図である。ここで、図14(a)は廃インク容器の取り外し動作が開始されていない状態を示しており、図14(b)は廃インク容器の取り外し動作が開始された状態を示している。なお、図示を簡略化するために、制御系は図14(b)にのみ示されている。
【0088】
図14に示すように、廃インク容器装填部50の前面には、廃インク容器51が廃インク容器装填部50に装填された状態で閉鎖可能な開閉扉35が設けられている。
【0089】
また、この開閉扉35の開放・閉鎖を検知し、開閉扉35が開放されたならば、これを廃インク容器51の取り外し動作開始として検知する動作検知手段36が設置されている。
【0090】
さらに、廃インク容器51の離脱禁止期間において動作検知手段36により廃インク容器51の取り外し動作開始、つまり開閉扉35の開放状態が検知されたならば、装置を記録待機状態に移行させて廃インク容器51の取り外しを可能にする制御部(離脱制御手段)37が設けられている。
【0091】
このようなインクジェット記録装置によれば、離脱禁止期間に廃インク容器51の交換を行おうとして開閉扉35を開くと(図14(b))、その動作が動作検知手段36に検出される。そして、制御部37により、速やかに記録動作やヘッド機能回復動作が終了されて装置が記録待機状態に移行する。
【0092】
したがって、離脱禁止期間に廃インク容器51が取り外されても、装置内部へのインク漏出を防止することが可能になる。
【0093】
なお開閉扉35は、廃インク容器51及びインクカートリッジ12を覆うような構成としても良い。この場合開閉扉35は開閉のいずれの状態(途中の状態も含む)においても装置本体14の高さ内に収まるように形成されている。このような構成とすることにより、開閉扉35の開閉を周辺の状況(書類や本、AV機器等の物の置かれ方)に関わらず、比較的自由に開閉を行うことができ、操作性の高いインクジェット記録装置を実現することができる。なお、特にAV機器との積層を考えた場合には、一般にAV機器に脚部が設けられていることから、蓋21の開閉時に装置本体の高さを脚部の長さの分程度は越えても構わない。
【0094】
さらに開閉扉35とは別にインクカートリッジ12を覆う別の蓋を設けても構わない。
【0095】
また開閉扉35以外でも、インクカートリッジ12や廃インク容器51へのアクセスを規制する働きを持つ規制部材であれば、どのような構成でも利用することができる。さらに規制部材はインクカートリッジ12や廃インク容器51を完全に隠蔽する必要もない。
【0096】
(実施の形態4)
図15は本発明の実施の形態4のインクジェット記録装置における制御機構において廃インク容器の取り外された状態を示す説明図、図16は本発明の実施の形態4のインクジェット記録装置における制御機構において廃インク容器の装填された状態を示す説明図である。
【0097】
図示するように、本実施の形態のインクジェット記録装置には、廃インク容器51が取り外されたことを検知する検知スイッチ(離脱検知手段)29と、廃インク容器51の離脱禁止期間において検知スイッチ29により廃インク容器51が取り外されたことが検知されたならば、装置を記録待機状態に移行させる制御部37とが設けられている。
【0098】
このようにな構成によれば、離脱禁止期間に廃インク容器51を取り外すと、これが検知スイッチ29に検知される。その後、制御部37により、速やかに記録動作やヘッド機能回復動作が終了されて装置が記録待機状態に移行する。
【0099】
したがって、離脱禁止期間に廃インク容器51が取り外されても、装置内部へのインク漏出を防止することが可能になる。
【0100】
以上の説明した実施の形態1〜4において、スイッチング部はイジェクトボタン150としたが、スイッチング部は廃インク容器51を取り外し可能にするものならばよく、たとえばリモコンに設けられた取り出しボタンやパソコンにインストールされたドライバに付与されたコマンドをスイッチング部としてもよい。
【0101】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、離脱禁止期間においては、離脱阻止手段によりインク供給体の取り外しが不能になるので、あるいは離脱制御手段により記録待機状態に移行するので、外部から直接着脱可能な廃インク貯留手段の取り外しによる装置内部へのインク漏出を防止することが可能になるという有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるインクジェット記録装置の外観を示す斜視図
【図2】図1のインクジェット記録装置における内部構造を示す斜視図
【図3】図1のインクジェット記録装置における廃インク容器を示す斜視図
【図4】図3の廃インク容器における内部構造を示す分解斜視図
【図5】図3の廃インク容器の一部を拡大して示す断面図
【図6】図1のインクジェット記録装置における制御機構において廃インク容器を取り外した状態を示す説明図
【図7】図1のインクジェット記録装置における制御機構において廃インク容器を装填して行く状態を示す説明図
【図8】図1のインクジェット記録装置における制御機構において廃インク容器を装填した状態を示す説明図
【図9】図1のインクジェット記録装置における制御機構において廃インク容器が取り外し不能とされた状態を示す説明図
【図10】図1のインクジェット記録装置における制御機構において廃インク容器が取り外し可能とされた状態を示す説明図
【図11】本発明の実施の形態2のインクジェット記録装置における制御機構において廃インク容器が取り外し不能とされた状態を示す説明図
【図12】本発明の実施の形態2のインクジェット記録装置における制御機構において廃インク容器が取り外し可能とされた状態を示す説明図
【図13】本発明の実施の形態2のインクジェット記録装置における制御機構において廃インク容器が突出された状態を示す説明図
【図14】本発明の実施の形態3のインクジェット記録装置における制御機構において廃インク容器の取り外し動作開始の検知を示す説明図
【図15】本発明の実施の形態4のインクジェット記録装置における制御機構において廃インク容器の取り外された状態を示す説明図
【図16】本発明の実施の形態4のインクジェット記録装置における制御機構において廃インク容器の装填された状態を示す説明図
【図17】従来のインクジェット記録装置の内部構造の概略を示す断面図
【符号の説明】
10 給紙トレイ(媒体供給部)
11 排紙トレイ(媒体排出部)
12 インクカートリッジ(インク供給体)
13 インクカートリッジ装填部(インク供給体装填部)
14 装置本体
16 LED(報知手段)
27 制御部(離脱阻止手段)
28 保持フック(保持部材)
29 検知スイッチ(離脱検知手段)
31 ロックレバー(取り外し防止手段)
34 アクチュエータ(保持部材駆動部)
35 開閉扉
36 動作検知手段
37 制御部(離脱制御手段)
50 廃インク容器装填部(廃インク貯留手段装填部)
51 廃インク容器(廃インク貯留手段)
150 イジェクトボタン(スイッチング部)

Claims (1)

  1. 装置本体の前面において、上部から下部に向かって、記録の行われた記録用紙が排出される排紙トレイ、記録用紙の供給を行う給紙トレイ、インクカートリッジ装填部に着脱可能に装填され、記録に用いられるインクが収容されたインクカートリッジ、および廃インク容器装填部に着脱可能に装填され、記録ヘッドから除去された廃インクを収納する廃インク容器が、それぞれ前記装置本体の内部に向かって配置されているインクジェット記録装置であって、前記廃インク容器装填部の側方に回動自在に配置されるとともに回動自在に保持され、前記廃インク容器の側面に設けられた溝部に係合する保持フックと、前記保持フックを変位させるイジェクトボタンと、前記保持フックの変位可能範囲を制限可能なように回転可能に設けられたロックシャフトと、前記ロックシャフトを回転させるモータと、前記モータを制御する制御部とを備え、前記ロックシャフトは、前記モータによって回転することで、前記保持フックが前記廃インク容器装填部に装填された前記廃インク容器から係合が外れないように変位を規制する第1の状態と、前記保持フックが前記廃インク容器装填部に装填された前記廃インク容器から係合が外れるように変位可能とする第2の状態とを有し、前記廃インク容器を前記廃インク装填部より取り出す場合に、前記制御部が記録準備動作中やヘッド機能回復動作中などの前記廃インク容器の離脱禁止期間か否かを判断し、離脱禁止期間と判断した場合、前記制御部は、前記モータを駆動させて前記ロックシャフトを前記第1の状態として、前記イジェクトボタンを押しても、前記保持フックは所定以上変位せず、前記保持フックは前記廃インク容器から係合は外れず、前記廃インク容器を前記廃インク容器装填部より、離脱不可とし、離脱禁止期間以外と判断した場合、前記制御部は、前記モータを駆動させて前記ロックシャフトを前記第2の状態として、前記イジェクトボタンを押すと、前記保持フックは所定以上変位して、前記保持フックは前記廃インク容器から係合は外れ、前記廃インク容器を前記廃インク容器装填部より、離脱可能とすることを特徴とするインクジェット記録装置。
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