JP2003237038A - インクジェット記録装置およびその制御方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびその制御方法

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JP2003237038A
JP2003237038A JP2002038122A JP2002038122A JP2003237038A JP 2003237038 A JP2003237038 A JP 2003237038A JP 2002038122 A JP2002038122 A JP 2002038122A JP 2002038122 A JP2002038122 A JP 2002038122A JP 2003237038 A JP2003237038 A JP 2003237038A
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Hiroyuki Matsuba
浩幸 松葉
Hiroyuki Ogata
弘之 緒方
Yoshinori Ishimoto
好宣 石本
Tetsuya Matsuzaki
哲也 松崎
Masaharu Tanaka
正治 田中
Takashi Yoshihara
孝史 吉原
Tadashi Maki
直史 牧
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録装置において、外部から
直接着脱可能なインク供給体の取り外しによるインク流
路内への気泡の浸入を防止する。 【解決手段】 装置本体14の所定面から装置内部に向
かって配置され、記録用紙の供給を行う給紙トレイと、
給紙トレイと同一面から装置内部に向かって配置され、
記録の行われた記録用紙が排出される排紙トレイと、給
紙トレイと同一面から装置内部に向かって配置され、記
録に用いられるインクが収容されたインクカートリッジ
12が着脱可能に装填されるインクカートリッジ装填部
13と、インクカートリッジ12の離脱禁止期間には当
該インクカートリッジ12の取り外しを不能にする制御
部27とを有する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置およびその制御方法に関し、特に記録に用いられ
るインクが収容されたインク供給体の離脱制御に適用し
て有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、リビング等での使用を考慮して、
装置の前面からインクカートリッジ(インク供給体)の
着脱が行え、さらに記録用紙(記録媒体)の供給および
排出が行える薄型で積み重ねが可能なプリンタであるイ
ンクジェット記録装置が提案されている。
【0003】ここで、従来のインクジェット記録装置に
ついて説明する。図14は従来のインクジェット記録装
置の外観を示す斜視図、図15は図14のインクジェッ
ト記録装置における内部構造の概略を示す斜視図、図1
6は図14のインクジェット記録装置における排紙トレ
イを引き出した状態における外観斜視図、図17は図1
4のインクジェット記録装置における給紙トレイを取り
外した状態における外観斜視図、図18は図14のイン
クジェット記録装置における前面カバーを開いた状態に
おける外観斜視図である。
【0004】図14に示すように、従来のインクジェッ
ト記録装置は、装置前面の下部に給紙トレイ(媒体供給
部)110が、上部に排紙トレイ(媒体排出部)111
がそれぞれ配置されている。
【0005】また、図15に示すように、装置内部に
は、記録ヘッドおよびインクカートリッジ(インク供給
体)112が搭載されたキャリッジ119がキャリッジ
シャフト120に支持されて主走査方向に往復動自在に
設けられている。そして、給紙トレイ110からの記録
用紙138を用紙搬送路の一部をなす下部通路上に1枚
ずつピックアップするピックアップローラ(図示せ
ず)、下部通路上の記録用紙138をUターンさせて用
紙搬送路の一部をなす上部通路に案内する給紙ローラ1
24、用紙搬送路上の記録用紙138を搬送する紙送り
ローラ125、および記録の終了した記録用紙138を
排紙トレイ111上に排出する排紙ローラ126が、記
録用紙138の搬送方向に沿って順次配置されている。
【0006】そして、このようなインクジェット記録装
置により、装置前面に装填された給紙トレイ110から
記録用紙138が下部通路に取り込まれ、内部でUター
ンして上部通路に案内され、この上部通路を通過しなが
ら印刷が行われ、図16に示すように、装置前面に引き
出された排紙トレイ111上に排出される。
【0007】さらに、図17に示すように、給紙トレイ
110を取り外すと、下部通路に詰まった記録用紙13
8の除去が可能な開口部139が装置底面に備えられて
いる。そして、図18に示すように、前面カバー140
を開くことによりキャリッジ119が露出され、このキ
ャリッジ119に搭載されたインクカートリッジ112
が容易に交換できるようになっている。
【0008】なお、薄型プリンタに関する技術には、た
とえば次のようなものがある。
【0009】すなわち、特開2001−219620号
公報には、薄型のスタック可能プリンタであって、上部
通路と下部通路とに挟まれたチャネル部材を有し、プリ
ンタの内部で経路に沿って移動するシート上の媒体を下
方から支持する箱が他のベースシャーシアセンブリと、
下部通路内に摺動可能に取り付けられ、供給入力媒体お
よびプリンタから排出される出力媒体の個々のシートを
保持する取り外し可能な媒体カセットアセンブリとを備
え、チャネル部材は、媒体カセットアセンブリが下部通
路から取り外されたとき、該チャネル部材が支持する媒
体へのアクセスをユーザに提供するに十分な幅および長
さを有する、中央に配置された媒体アクセスカットアウ
トを備える薄型スタック可能プリンタが開示されてい
る。
【0010】また、特開2001−191613号公報
には、薄型プリンタであって、シート状の媒体がプリン
タ内部の移動経路に沿って移動するときに該媒体を保持
するのに十分な高さ、幅および奥行寸法を持つ上部通路
と、入力トレイおよび出力トレイを有する媒体カセット
を摺動可能に収容するのに十分な高さ、幅、および奥行
寸法を持つ下部通路とを有するベースシャーシ・アセン
ブリと、上部通路と下部通路との間に取り付けられ、プ
リンタを通って入力トレイから出力トレイにおよぶ経路
の一部を規定するのを助けるチャネル部材とを備え、チ
ャネル部材が、媒体経路の規定された部分にある詰まっ
た媒体の取り除きを容易にする十分な寸法の複数の開口
を有する薄型プリンタが開示されている。
【0011】そして、特開2001−213019号公
報には、スタック可能な薄型プリンタであって、ハウジ
ングおよびベースプレートを有し、スタック可能なホー
ムセンタ電子装置に実質的に対応する高さ、幅および奥
行寸法をプリンタに提供するベース・アセンブリを備
え、ベース・アセンブリは、入力トレイおよび出力トレ
イを有する薄型媒体カセットを摺動可能に収容するのに
十分な高さ、幅、幅および奥行寸法を持つ中央に配置さ
れた底部開口を有し、ベースアセンブリは、入力トレイ
から出力トレイに進む媒体シートへのインクの噴出を容
易にする薄型記録バーを有するスタック可能な薄型プリ
ンタが開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のインクジェット記録装置は次のような問題点を
有している。
【0013】つまり、インクカートリッジ112の着脱
を装置前面から可能とするために、インクカートリッジ
112およびこれを搭載するキャリッジ119を装置前
方部に配置しているので、記録の終了した記録用紙13
8が排出される排紙トレイ111を装置本体より引き出
して前面に突き出させる必要があり、操作性やサイズ的
な制約があった。
【0014】また、前面カバー140を開いてインクカ
ートリッジ112の交換を行う必要があるので、交換作
業の一層の簡便化を検討する必要があった。
【0015】さらに、インクカートリッジ112がキャ
リッジ119上に搭載されているので、インクカートリ
ッジ112の容量を大きくするとキャリッジ119が大
型化し、記録速度の向上に支障となった。
【0016】これらの問題点を解決するには、給紙トレ
イ110と排紙トレイ111に加えて、インクカートリ
ッジを着脱可能に取り付けることのできるインクカート
リッジ装填部(インク供給体装填部)を装置前面に設け
ることが考えられる。このようにすれば、外部からイン
クカートリッジに直接アクセスしてそのまま取り外し、
新しいインクカートリッジを取り付けることによりイン
クカートリッジの交換を行うことができる。
【0017】しかしながら、このような構成のインクジ
ェット記録装置によれば、次のような問題点を有してい
る。
【0018】すなわち、インクカートリッジの着脱が装
置の前面から容易に行えるようになった反面、インクカ
ートリッジを誤って取り外してしまう可能性が生じると
いうことである。そして、これにより、以下の不具合が
生じる恐れがある。
【0019】先ず、たとえば記録中のようにインクカー
トリッジからヘッドへ向けてインクの流れがある場合に
インクカートリッジを取り外すと、インクカートリッジ
と装置本体との連結部よりインク流路内に気泡が浸入
し、これ以降のヘッドからのインクの正常なインク吐出
に支障が生じる可能性がある。
【0020】次に、インクの流れがない場合でも、イン
クカートリッジを装置本体より取り外すと、前述の場合
より量は少ないながらも、装置本体とインクカートリッ
ジとの連結部からインク流路内およびインクカートリッ
ジ内に気泡が浸入し、再度インクカートリッジを装置本
体に装填した場合、この気泡の影響をなくすに十分な量
のインクをヘッドのノズルからポンプ等により排出する
ことが必要となり、また排出動作のための時間が必要と
なる。
【0021】そこで、本発明は、外部から直接着脱可能
なインク供給体の取り外しによるインク流路内への気泡
の浸入を防止することのできるインクジェット記録装置
およびその制御方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明のインクジェット記録装置は、装置本体の所
定面から装置内部に向かって配置され、記録媒体の供給
を行う媒体供給部と、媒体供給部と同一面から装置内部
に向かって配置され、記録の行われた記録媒体が排出さ
れる媒体排出部と、媒体供給部と同一面から装置内部に
向かって配置され、記録に用いられるインクが収容され
たインク供給体が着脱可能に装填されるインク供給体装
填部と、インク供給体の離脱禁止期間には当該インク供
給体の取り外しを不能にする離脱阻止手段とを有するも
のである。
【0023】また、この課題を解決するために、本発明
のインクジェット記録装置は、装置本体の所定面から装
置内部に向かって配置され、記録媒体の供給を行う媒体
供給部と、媒体供給部と同一面から装置内部に向かって
配置され、記録の行われた記録媒体が排出される媒体排
出部と、媒体供給部と同一面から装置内部に向かって配
置され、記録に用いられるインクが収容されたインク供
給体が着脱可能に装填されるインク供給体装填部と、イ
ンク供給体の取り外し動作開始を検知する動作検知手段
と、インク供給体の離脱禁止期間において動作検知手段
によりインク供給体の取り外し動作開始が検知されたな
らば、装置を記録待機状態に移行させてインク供給体の
取り外しを可能にする離脱制御手段とを有するものであ
る。
【0024】さらに、この課題を解決するために、本発
明のインクジェット記録装置は、装置本体の所定面から
装置内部に向かって配置され、記録媒体の供給を行う媒
体供給部と、媒体供給部と同一面から装置内部に向かっ
て配置され、記録の行われた記録媒体が排出される媒体
排出部と、媒体供給部と同一面から装置内部に向かって
配置され、記録に用いられるインクが収容されたインク
供給体が着脱可能に装填されるインク供給体装填部と、
インク供給体が取り外されたことを検知する離脱検知手
段と、インク供給体の離脱禁止期間において離脱検知手
段によりインク供給体が取り外されたことが検知された
ならば、装置を記録待機状態に移行させる離脱制御手段
とを有するものである。
【0025】この課題を解決するために、本発明のイン
クジェット記録装置の制御方法は、記録媒体の供給を行
う媒体供給部、記録の行われた記録媒体が排出される媒
体排出部、および記録に用いられるインクが収容された
インク供給体が着脱可能に装填されるインク供給体装填
部が装置本体における相互に同一の面から装置内部に向
かって配置されたインクジェット記録装置の制御方法で
あって、インク供給体の離脱禁止期間には当該インク供
給体の取り外しを不能にするようにしたものである。
【0026】この課題を解決するために、本発明のイン
クジェット記録装置の制御方法は、記録媒体の供給を行
う媒体供給部、記録の行われた記録媒体が排出される媒
体排出部、および記録に用いられるインクが収容された
インク供給体が着脱可能に装填されるインク供給体装填
部が装置本体における相互に同一の面から装置内部に向
かって配置されたインクジェット記録装置の制御方法で
あって、インク供給体の離脱禁止期間において当該イン
ク供給体の取り外し動作が開始されたならば、装置を記
録待機状態に移行させてインク供給体の取り外しを可能
にするようにしたものである。
【0027】そして、この課題を解決するために、本発
明のインクジェット記録装置の制御方法は、記録媒体の
供給を行う媒体供給部、記録の行われた記録媒体が排出
される媒体排出部、および記録に用いられるインクが収
容されたインク供給体が着脱可能に装填されるインク供
給体装填部が装置本体における相互に同一の面から装置
内部に向かって配置されたインクジェット記録装置の制
御方法であって、インク供給体の離脱禁止期間において
当該インク供給体が取り外されたならば、装置を記録待
機状態に移行させるようにしたものである。
【0028】これにより、外部から直接着脱可能なイン
ク供給体の取り外しによるインク流路内への気泡の浸入
を未然に防止することが可能になる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、装置本体の所定面から装置内部に向かって配置さ
れ、記録媒体の供給を行う媒体供給部と、媒体供給部と
同一面から装置内部に向かって配置され、記録の行われ
た記録媒体が排出される媒体排出部と、媒体供給部と同
一面から装置内部に向かって配置され、記録に用いられ
るインクが収容されたインク供給体が着脱可能に装填さ
れるインク供給体装填部と、インク供給体の離脱禁止期
間には当該インク供給体の取り外しを不能にする離脱阻
止手段とを有するインクジェット記録装置であり、外部
から直接着脱可能なインク供給体の取り外しによるイン
ク流路内への気泡の浸入を未然に防止することが可能に
なるという作用を有する。
【0030】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、インク供給体とこのインク供給
体を保持する保持部材との係合を解除してインク供給体
をインク供給体装填部から離脱可能に突出させるスイッ
チング部と、スイッチング部によるインク供給体の突出
を阻止する第1の位置と許容する第2の位置とに変位可
能な取り外し防止手段とを有し、離脱阻止手段は、離脱
禁止期間では取り外し防止手段を第1の位置に保持し、
離脱禁止期間以外では取り外し防止手段を第2の位置に
保持するインクジェット記録装置であり、外部から直接
着脱可能なインク供給体の取り外しによるインク流路内
への気泡の浸入を未然に防止することが可能になるとい
う作用を有する。
【0031】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、保持部材をインク供給体との係
合位置および非係合位置に変位させる保持部材駆動部
と、保持部材駆動部により保持部材を非係合位置に変位
させてインク供給体をインク供給体装填部から離脱可能
に突出させるスイッチング部とを有し、離脱阻止手段
は、離脱禁止期間ではスイッチング部による保持部材駆
動部の駆動を阻止し、離脱禁止期間以外ではこれを許容
するインクジェット記録装置であり、外部から直接着脱
可能なインク供給体の取り外しによるインク流路内への
気泡の浸入を未然に防止することが可能になるという作
用を有する。
【0032】本発明の請求項4に記載の発明は、装置本
体の所定面から装置内部に向かって配置され、記録媒体
の供給を行う媒体供給部と、媒体供給部と同一面から装
置内部に向かって配置され、記録の行われた記録媒体が
排出される媒体排出部と、媒体供給部と同一面から装置
内部に向かって配置され、記録に用いられるインクが収
容されたインク供給体が着脱可能に装填されるインク供
給体装填部と、インク供給体の取り外し動作開始を検知
する動作検知手段と、インク供給体の離脱禁止期間にお
いて動作検知手段によりインク供給体の取り外し動作開
始が検知されたならば、装置を記録待機状態に移行させ
てインク供給体の取り外しを可能にする離脱制御手段と
を有するインクジェット記録装置であり、外部から直接
着脱可能なインク供給体の取り外しによるインク流路内
への気泡の浸入を未然に防止することが可能になるとい
う作用を有する。
【0033】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
4記載の発明において、動作検知手段は、インク供給体
装填部の前面に設けられてインク供給体が当該インク供
給体装填部に装填された状態で閉鎖可能な開閉扉の開放
・閉鎖を検知し、離脱制御手段は、動作検知手段が開閉
扉の開放状態を検知したときをインク供給体の取り外し
動作開始と判断するインクジェット記録装置であり、外
部から直接着脱可能なインク供給体の取り外しによるイ
ンク流路内への気泡の浸入を未然に防止することが可能
になるという作用を有する。
【0034】本発明の請求項6に記載の発明は、装置本
体の所定面から装置内部に向かって配置され、記録媒体
の供給を行う媒体供給部と、媒体供給部と同一面から装
置内部に向かって配置され、記録の行われた記録媒体が
排出される媒体排出部と、媒体供給部と同一面から装置
内部に向かって配置され、記録に用いられるインクが収
容されたインク供給体が着脱可能に装填されるインク供
給体装填部と、インク供給体が取り外されたことを検知
する離脱検知手段と、インク供給体の離脱禁止期間にお
いて離脱検知手段によりインク供給体が取り外されたこ
とが検知されたならば、装置を記録待機状態に移行させ
る離脱制御手段とを有するインクジェット記録装置であ
り、外部から直接着脱可能なインク供給体の取り外しに
よるインク流路内への気泡の浸入を未然に防止すること
が可能になるという作用を有する。
【0035】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
1〜6の何れか一項に記載の発明において、離脱禁止期
間は、記録動作期間およびヘッド機能回復動作期間の少
なくとも何れかの期間を含むインクジェット記録装置で
あり、外部から直接着脱可能なインク供給体の取り外し
によるインク流路内への気泡の浸入を未然に防止するこ
とが可能になるという作用を有する。
【0036】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
1〜7の何れか一項に記載の発明において、複数色のイ
ンク供給体が装填可能に設けられ、離脱阻止手段は各色
のインク供給体毎に取り外しを不能にし、または離脱制
御手段は各色のインク供給体毎に離脱制御を行うインク
ジェット記録装置であり、外部から直接着脱可能なイン
ク供給体の取り外しによるインク流路内への気泡の浸入
を未然に防止することが可能になるという作用を有す
る。
【0037】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
1〜8の何れか一項に記載の発明において、インク供給
体がインク供給体装填部に装填されている状態および装
填されていない状態の少なくとも何れかを報知する報知
手段が設けられているインクジェット記録装置であり、
外部から直接着脱可能なインク供給体の取り外しによる
インク流路内への気泡の浸入を未然に防止することが可
能になるという作用を有する。
【0038】本発明の請求項10に記載の発明は、記録
媒体の供給を行う媒体供給部、記録の行われた記録媒体
が排出される媒体排出部、および記録に用いられるイン
クが収容されたインク供給体が着脱可能に装填されるイ
ンク供給体装填部が装置本体における相互に同一の面か
ら装置内部に向かって配置されたインクジェット記録装
置の制御方法であって、インク供給体の離脱禁止期間に
は当該インク供給体の取り外しを不能にするインクジェ
ット記録装置の制御方法であり、外部から直接着脱可能
なインク供給体の取り外しによるインク流路内への気泡
の浸入を未然に防止することが可能になるという作用を
有する。
【0039】本発明の請求項11に記載の発明は、記録
媒体の供給を行う媒体供給部、記録の行われた記録媒体
が排出される媒体排出部、および記録に用いられるイン
クが収容されたインク供給体が着脱可能に装填されるイ
ンク供給体装填部が装置本体における相互に同一の面か
ら装置内部に向かって配置されたインクジェット記録装
置の制御方法であって、インク供給体の離脱禁止期間に
おいて当該インク供給体の取り外し動作が開始されたな
らば、装置を記録待機状態に移行させてインク供給体の
取り外しを可能にするインクジェット記録装置の制御方
法であり、外部から直接着脱可能なインク供給体の取り
外しによるインク流路内への気泡の浸入を未然に防止す
ることが可能になるという作用を有する。
【0040】本発明の請求項12に記載の発明は、記録
媒体の供給を行う媒体供給部、記録の行われた記録媒体
が排出される媒体排出部、および記録に用いられるイン
クが収容されたインク供給体が着脱可能に装填されるイ
ンク供給体装填部が装置本体における相互に同一の面か
ら装置内部に向かって配置されたインクジェット記録装
置の制御方法であって、インク供給体の離脱禁止期間に
おいて当該インク供給体が取り外されたならば、装置を
記録待機状態に移行させるインクジェット記録装置の制
御方法であり、外部から直接着脱可能なインク供給体の
取り外しによるインク流路内への気泡の浸入を未然に防
止することが可能になるという作用を有する。
【0041】本発明の請求項13に記載の発明は、請求
項10〜12の何れか一項に記載の発明において、離脱
禁止期間は、記録動作期間およびヘッド機能回復動作期
間の少なくとも何れかの期間を含むインクジェット記録
装置の制御方法であり、外部から直接着脱可能なインク
供給体の取り外しによるインク流路内への気泡の浸入を
未然に防止することが可能になるという作用を有する。
【0042】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図13を用いて説明する。なお、これらの図面にお
いて同一の部材には同一の符号を付しており、また、重
複した説明は省略されている。
【0043】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1におけるインクジェット記録装置の外観を示す斜視
図、図2は図1のインクジェット記録装置における内部
構造を示す斜視図、図3は図1のインクジェット記録装
置における内部構造を示す側面図、図4は図1のインク
ジェット記録装置における制御機構においてインクカー
トリッジを取り外した状態を示す説明図、図5は図1の
インクジェット記録装置における制御機構においてイン
クカートリッジを装填して行く状態を示す説明図、図6
は図1のインクジェット記録装置における制御機構にお
いてインクカートリッジを装填した状態を示す説明図、
図7は図1のインクジェット記録装置における制御機構
においてインクカートリッジが取り外し不能とされた状
態を示す説明図、図8は図1のインクジェット記録装置
における制御機構においてインクカートリッジが取り外
し可能とされた状態を示す説明図である。
【0044】図1に示すように、本実施の形態のインク
ジェット記録装置には、装置本体14の前面14aの装
置高さ方向A中央部に記録用紙(記録媒体)Pの供給を
行う給紙トレイ(媒体供給部)10が、上部に記録の行
われた記録用紙Pが排出される排紙トレイ(媒体排出
部)11が、下部に記録に用いられるインクが収容され
た複数(ここではブラック、シアン、マゼンタ、イエロ
ーの4色)のインクカートリッジ(インク供給体)12
がそれぞれ着脱可能に装填される複数のインクカートリ
ッジ装填部(インク供給体装填部)13がそれぞれ装置
本体14の内部に向かって設けられている。
【0045】そして給紙トレイ10,排紙トレイ11,
インクカートリッジ12,インクカートリッジ装填部1
3の載置方向は、何れもほぼ同一方向に向かっているこ
とが、装置本体14をより薄くすることができるので好
ましい。特に載置方向がほぼ水平(装置高さ方向Aと幅
方向Bが形成する面に略平行)であることが、装置本体
14の薄型化に最も効果があるので特に好ましい形態で
ある。なお、ここでは載置方向がほぼ同一方向とは、そ
れぞれの部材同士のなす角が最大±10°以下であれば
足り、ほぼ水平とは、同様に、水平方向に対してそれぞ
れの部材のなす角が±10°以下であれば足りる。
【0046】インクカートリッジ装填部13は、装置本
体14の前面14aに設けられた開口13aと装置本体
14の内部に形成された空間13b及びインクカートリ
ッジ12と装置本体14との流体的接続を行う接続部
(図示せず)をインクカートリッジ12毎に備えてい
る。
【0047】そしてインクカートリッジ12が装填され
る空間13bは装置本体14の幅方向Bに並んで配置さ
れており、装填されるインクカートリッジ12の形状
は、高さ方向A、幅方向B、奥行き方向Cの順に長くな
っていく略直方体の形状を有している。このように構成
することにより、装置本体14の高さ方向Aの長さがよ
り短くなり、結果として装置全体の高さがより低くなる
ので、装置本体14の上面14bに物を載せる際に問題
となる装置本体14の側壁部14cの強度をより強固に
することができるので、装置本体14の許容荷重値をよ
り大きくすることができ、空間の有効利用を促進するこ
とができる。またインクカートリッジ12の鉛直方向の
長さを小さくできるので、インク量の減少に伴って、イ
ンクの水面が移動することによって発生する背圧変動を
最小限に抑制することができ、安定したインク供給を実
現することができる。
【0048】なお、インクカートリッジ装填部13は、
本実施の形態ではインクカートリッジ12毎に別々の空
間13bを形成していたが、1つの空間13bに複数
(例えば4つもしくは2つ)のインクカートリッジを装
填するような構成としても良い。またインクカートリッ
ジ12は、ここでは全て(4つ)を幅方向Bに並べて配
置したが、インクカートリッジ12の形状を高さ方向A
をより長くかつ幅方向Bをより短いものにして、複数個
(例えば2つずつとか4つ全部とか)を高さ方向Aに重
ねるような構成としても良い。
【0049】そしてインクカートリッジ12を装置本体
14の外部から使用者が直接アクセスしてそのまま取り
外し、新しいインクカートリッジ12を取り付けること
により、インクカートリッジ12の交換を行うことがで
きるようになっている。
【0050】なお、本実施の形態においては、ブラッ
ク、シアン、マゼンタ、イエローのインクがそれぞれ収
容されたインクカートリッジ12が装填されていたが、
高画質化のためにライトシアン、ライトマゼンタ、ダー
クイエロー等の一般にフォトインクと称されるインクの
カートリッジを更に設けても構わない。この場合、イン
クカートリッジ毎に設けられる空間13bは使用するイ
ンク数によって、6つもしくは7つ存在することにな
る。さらにインクの使用量に応じて、例えばブラックイ
ンクのインクカートリッジを他の色のインクカートリッ
ジに比べて大きくしたり、カラーのインクカートリッジ
を1つのカートリッジにまとめたカラーインクカートリ
ッジ化しても良い。
【0051】インクカートリッジ装填部13が設けられ
た面である前面14aの側部14aaには、インクジェ
ット記録装置の操作を行う操作スイッチ(操作系)15
が配置されている。なお、操作スイッチ15はインクカ
ートリッジ装填部13が設けられた前面14aと同一面
ではなく、図4に示すように、当該前面14aと同一方
向に面した他面14dや、その法線が装置本体14の内
部を向いたベクトル成分を持つ面14eに配置されてい
てもよい。
【0052】このように装置本体14の前面14aに操
作スイッチ15を配置することにより、上面14bや側
面14c等にも操作スイッチ15を配置する場合に比べ
て、使用者による操作をよりやり易くすることができる
ユーザフレンドリな装置を実現することができるととも
に、上面14bや側面14cの周囲に物を置くことがで
きる、即ち装置本体14の周辺の空間の利用効率を向上
させることができるので好ましい。
【0053】なお図4中では前面14aはそれぞれAB
方向で定義される面に対して垂直に、かつ、それぞれの
前面14aも垂直に図示されているが、この角度は垂直
である必要はなく、より小さな角度(大きく使用者から
傾斜した形状)であっても良いし、それぞれの面は平面
である必要はなく、複雑な曲面であっても構わない。こ
のように前面14a等を垂直方向から傾斜させることに
より、前面14aの面積を大きくすることができ、そこ
に設けられる操作スイッチ15の大きさや数を増大させ
ることができるので、使用者による装置の操作性を向上
させることができる。なおここでは操作系として、操作
スイッチ15のみを図示していたが、液晶やLED等で
構成された表示部を設けても良いし、半導体メモリ等の
差込スロット等を設けることも考えられる。また表示部
はタッチパネルとなっていても良い。なお。PCやST
Bとの接続のための接続端子も前面14aに設けても構
わないが、接続端子については、背面14hに設けるこ
とが、使用者から接続用のコード等が見えないので、美
観上好ましい。
【0054】そして、給紙トレイ10に記録媒体を出す
(もしくは入れる)方向と、排紙トレイ11から記録済
みの記録媒体を出す(もしくは入れる)方向と、インク
カートリッジ装填部13に対してインクカートリッジ1
2を出す(もしくは入れる)方向とが、ほぼ同一方向と
なっている。ここでほぼ同一方向とは、出すもしくは入
れる方向を表すベクトルの主成分が同一方向でることを
意味し、ここでは高さ方向Aや幅方向Bに多少のベクト
ル成分を持っていても、あくまでも主成分が奥行き方向
Cであることをも意味している。
【0055】このような構成とすることにより、使用者
による装置のメンテナンスのためのアクセスを一方向の
みから行えるようになり、非常に操作性の高いインクジ
ェット記録装置を実現することができる。特にインクカ
ートリッジ等の交換時に、装置の複数の面(例えば前面
14aと上面14b)にわたって設けられているカバー
等を開ける必要がないので、メンテナンス性は非常に高
く、また交換に際し、装置の周辺(特に上面)を整理す
る必要も低減することができる。
【0056】なお、本実施の形態では、記録媒体の載置
場所をトレイ構成としていたが、これらを装置本体に対
して着脱可能なカセットとしても良い。また、半導体メ
モリ等のスロットを設ける場合には、その着脱方向も、
上述した方向と同一であることが好ましい。
【0057】さらに、このような特定の一面方向(前面
14a)からの操作を行うインクジェット記録装置の構
成としては、特に図2に示すように、メンテナンスもし
くは操作を行う特定の面(ここでは前面14a)から見
て、装置本体14の前方部14fにメンテナンスの必要
な給紙トレイ10,排紙トレイ11,インクカートリッ
ジ12,インクカートリッジ装填部13,操作スイッチ
15等の操作やメンテナンスに関わる部材を配置し、後
方部14gに記録媒体を搬送するためのメカ系や、記録
ヘッド及びキャリッジ、特にシリアル記録の場合には、
それを操作させるキャリッジ駆動系等の部材を配置する
ことが好ましい。このような構成とすることにより、装
置本体14の大幅な薄型化が可能になると共に、使用者
によるインクや記録媒体の補充(特にインクについて顕
著)が容易で、メンテナンス性に優れたインクジェット
記録装置とすることができる。ここで前方部14fと後
方部14gとは厳密に平面で区切られている必要はな
く、装置本体14内で両者が混在している領域が存在し
ても構わない。
【0058】なお、本実施の形態では、給紙トレイ1
0、排紙トレイ11およびインクカートリッジ装填部1
3は装置前面からアクセス可能に配置されているが、本
発明は相互に装置本体14の同一面からアクセス可能に
配置されていればよく、前面である必要はない。
【0059】また、装置本体14の上面14bは、可能
な限り平面形状を有していることにより、上面14bへ
の書類やファイル等の載置を行い易くできるので好まし
い。また、オーディオデッキやビデオデッキ等のリビン
グルームに比較的多く存在する電化製品との積層を考え
ると、通常それらの製品に設けられいる脚部に対向する
部分(一般的には装置本体14の四角)はほぼ同一の高
さに形成されていることが、安定した積み重ねが可能に
なるので好ましい。なおこの場合は四角がほぼ同じ高さ
であれば、それ以外の部分の高さは揃っていてもいなく
ても良く、図1に示す形状でも、それ以外の、例えば四
角にだけ突起を有するような構成でも良い。さらに多数
の機器の積み重ねに耐えられるように、他の装置が積み
重ねられる載置位置は、他の部分に比べて補強されてい
ることが好ましい。この時補強位置が使用者に分かるよ
うにしておくことが、使用者の誤った使用による装置本
体14の破壊を抑制できるので好ましい。なお使用者に
知らせる方法としては、装置本体14に表記しても良い
し、取説等に明記しても良い。
【0060】次に、インクカートリッジ12(インクカ
ートリッジ装填部13)と給紙トレイ10と排紙トレイ
11との配置関係は、高さ方向Aにおいて、下からイン
クカートリッジ12、給紙トレイ10、排紙トレイ11
の順に積み重なって配置されている。
【0061】このように、インクカートリッジ装填部1
3が給紙トレイ10の下方に設けられているので、イン
クカートリッジ12の交換時に新しい記録用紙Pがイン
クにより汚されることを防止することができる。さら
に、インクカートリッジ装填部13が排紙トレイ11の
下方に設けられているので、インクカートリッジ12の
交換時に記録の終了した記録用紙Pがインクにより汚さ
れることも防止することができる。また、給紙トレイ1
0が排紙トレイ11の下方に設けられているので、給紙
ローラ24により記録用紙PをUターン搬送しても記録
面が上になるため、記録面を汚すことを抑制できるとと
もに、記録された内容をすぐに確認することができる。
更に、この構成では、インクカートリッジ12の交換時
に、給紙トレイ10,排紙トレイ11のいずれの上方
も、インクカートリッジ12が通過することなく、イン
クカートリッジ12の交換を行うことができるので、既
記録、未記録のいずれの記録用紙Pもインクにより汚さ
れる可能性が非常に少ない、メンテナンスの容易なイン
クジェット記録装置となっている。
【0062】そしてインクカートリッジ12(インクカ
ートリッジ装填部13の開口13a)と給紙トレイ10
の前面14a側の面10aと排紙トレイ11の開口11
aとはそれぞれ面一に配置されており、使用者による記
録媒体の補給、取り出し、インクカートリッジ12の出
し入れ等のメンテナンス動作を容易に行うことができる
ようになっている。
【0063】ここで面一とは使用者のメンテナンス動作
をやり易い範囲であることを意味し、より具体的には、
奥行き方向Cにおいて、使用者の指先で操作可能な範囲
(個人差があるが、大体3〜4cm以下)以内であれ
ば、たとえ装置本体14の上に他の機器(例えばオーデ
ィオデッキやビデオデッキ等)を載置したときでも、十
分に目的を果たすことができる。
【0064】また加えて、操作部15等の使用者による
操作が必要な部分の多くが、装置本体14の前面14a
側の表面付近(さらに言えば面一)に配置されているこ
とにより、更に使い勝手が良く、空間の利用効率の高い
インクジェット記録装置を実現できるので好ましい。
【0065】本実施の形態において、イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックのインクがそれぞれ収容されたイ
ンクカートリッジ12が装填されており、各インクカー
トリッジ12の横には、インクカートリッジ12をイン
クカートリッジ装填部13から離脱可能に突出させるイ
ジェクトボタン(スイッチング部)115が設けられて
いる。
【0066】また、それぞれのインクカートリッジ12
の上方には、インクカートリッジ12がインクカートリ
ッジ装填部13に装填されているときには緑色に点灯
し、装填されていないときには赤色に点灯するLED
(報知手段)16が取り付けられている。なお、報知手
段はLED16である必要はなく、またインクカートリ
ッジ12が装填されている状態および装填されていない
状態の少なくとも何れかを報知するようになっていれば
よい。さらに、報知手段はインクジェット記録装置では
なく、このインクジェット記録装置を制御する装置(例
えばパソコンやリモコン)のモニタ上に設けられていて
もよい。
【0067】なお、本実施の形態では、給紙トレイ1
0、排紙トレイ11およびインクカートリッジ装填部1
3は装置前面からアクセス可能に配置されているが、相
互に装置本体14の同一面からアクセス可能に配置され
ていればよく、前面である必要はない。
【0068】図2および図3に示すように、装置内部に
は、インクカートリッジ12からチューブ17を介して
インクが供給される記録ヘッド18が設けられたキャリ
ッジ19が、キャリッジシャフト20に支持されるとと
もにキャリッジモータ21に駆動されて主走査方向に往
復動自在に設けられている。なお、後述する図4に示す
ように、キャリッジ19は一対のプーリ22に掛け渡さ
れたベルト23に固定されており、一方のプーリ22に
キャリッジモータ21の回転力が伝達されることによっ
てベルト23が周回動し、これによりキャリッジ19が
往復動する。そして、給紙トレイ10からの記録用紙を
用紙搬送路の一部をなす下部通路上に1枚ずつピックア
ップするピックアップローラ(図示せず)、下部通路上
の記録用紙をUターンさせて用紙搬送路の一部をなす上
部通路に案内する給紙ローラ24、用紙搬送路上の記録
用紙を搬送する紙送りローラ25、および記録の終了し
た記録用紙を排紙トレイ11上に排出する排紙ローラ2
6が、記録用紙の搬送方向に沿って順次配置されてい
る。
【0069】なお、チューブ17はヘッド駆動用の信号
を駆動信号生成部から記録ヘッド18に伝達するケーブ
ルとともに、記録用紙の搬送とキャリッジ19の移動に
支障がないように配置されている。
【0070】そして、このようなインクジェット記録装
置により、装置前面に装填された給紙トレイ10から記
録用紙が1枚ずつ下部通路に取り込まれ、装置後部に配
置された給紙ローラ24によりUターンして上部通路に
案内され、この上部通路を通過しながらプラテン上で印
刷が行われ、排紙トレイ11上に排出される。記録が終
了した記録用紙は、装置前面から直接排紙トレイ11に
アクセスして取り出される。
【0071】ここで、記録動作期間やヘッド機能回復動
作(記録ヘッド18のノズルからポンプによりインクを
吸い出して記録ヘッド18をクリーニングする動作、記
録ヘッド18のノズル付近の増粘したインクを強制的に
吐出させて適正な粘度のインクをノズル内に導入する動
作など、記録ヘッド18の残留インクや塵埃あるいは気
泡などを除去してインク吐出機能を回復させる動作)期
間など、インクカートリッジ12をインクカートリッジ
装填部13から離脱させるとインク流路内に気泡が浸入
するおそれがある期間(離脱禁止期間)では、インクカ
ートリッジ12を取り外すのは望ましくない。これは、
インクカートリッジ12と装置本体14との連結部から
インク流路内に気泡が浸入すると、記録ヘッド18から
のインクの吐出に支障が生じるからであり、これを防止
するためには、気泡を除去するために所定量のインクを
記録ヘッド18のノズルから排出しなければならないか
らである。
【0072】なお、離脱禁止期間とは、前述した記録動
作期間およびヘッド機能回復動作期間に限定されるもの
ではなく、これら以外の期間が含まれていてもよい。す
なわち、離脱禁止期間とはインクカートリッジ12を取
り外すとインク流路内に気泡が浸入するおそれのある期
間を指し、たとえば記録動作期間のようにインクカート
リッジ12からヘッドへ向けてインクの流れがある期間
のみならず、インクの流れがなくても、インクカートリ
ッジ12を装置本体14より取り外すとインク流路内に
気泡が浸入するおそれのある期間も含まれる。そして、
離脱禁止期間とは、必ずしもインクカートリッジ12を
取り外すとインク流路内に気泡が浸入するおそれのある
全ての期間が含まれるものではなく、少なくとも何れか
一つの期間であればよい。したがって、離脱禁止期間
は、前述した記録動作期間とヘッド機能回復動作期間の
何れか一方の期間であってもよい。
【0073】ここで、図4〜図8に示すように、本実施
の形態のインクジェット記録装置では、離脱禁止期間に
はインクカートリッジ12の取り外しを不能にする制御
部(離脱阻止手段)27が設けられている。そして、こ
のような制御部27により、外部から直接着脱可能なイ
ンクカートリッジ12の取り外しによるインク流路内へ
の気泡の浸入を未然に防止している。
【0074】これらの図面に示すように、インクジェッ
ト記録装置は、インクカートリッジ装填部13に装填さ
れたインクカートリッジ12の側面に係合してこのイン
クカートリッジ12を保持する保持フック(保持部材)
28、保持フック28を変位させてこの保持フック28
とインクカートリッジ12との係合を解除してインクカ
ートリッジ12をインクカートリッジ装填部13から離
脱可能に突出させるイジェクトボタン115、インクカ
ートリッジ12がインクカートリッジ装填部13に装填
されていることを検知する検知スイッチ29、装置本体
14に設けられたチューブ17とインクカートリッジ1
2とを接続してインクカートリッジ12内のインクをチ
ューブ17に導入可能にするカートリッジ接続部30が
設けられている。
【0075】また、インクジェット記録装置には、それ
ぞれの保持フック28に対応したロックレバー(取り外
し防止手段)31が取り付けられてモータ32により回
転するロックシャフト33が設けられている。ロックレ
バー31は、保持フック28の変位可能範囲を制限して
イジェクトボタン115によるインクカートリッジ12
の突出を阻止する第1の位置と、保持フック28の変位
可能範囲を確保してイジェクトボタン115によるイン
クカートリッジ12の突出を許容する第2の位置とに、
ロックシャフト33の回転により変位する。
【0076】さらに、ドライバを介してロックシャフト
33を回転させることにより、前述した離脱禁止期間で
はロックレバー31を第1の位置に保持し、離脱禁止期
間以外ではロックレバー31を第2の位置に保持する前
述した制御部27が備えられている。
【0077】次に、このような構成を有するインクジェ
ット記録装置の動作について説明する。
【0078】ロックレバー31が第2の位置になるよう
に制御部27でロックシャフト33を回転させておき、
図4に示すように、装置本体14に設けられたインクカ
ートリッジ装填部13にインクカートリッジ12を挿入
する。これにより、図5に示すように、図示しないバネ
等により時計回りに付勢された保持フック28は反時計
回りに押しのけられるので、カートリッジ接続部30に
結合される位置までインクカートリッジ12を押し込む
と、保持フック28がインクカートリッジ12の側面の
溝部に嵌まり込んでインクカートリッジ12とカートリ
ッジ接続部30との結合状態が保持され、インクカート
リッジ12内のインクはチューブ17を経て記録ヘッド
18まで供給可能となる(図6(a))。
【0079】その後、ロックシャフト33に設けられた
ロックレバー31は、記録動作中やヘッド機能回復動作
中などの離脱禁止期間は、制御部27に回転制御された
モータ32によるロックシャフト33の回転によって変
位され、図6(b)に示す第2の位置から図6(c)に
示す第1の位置になる。そして、第1の位置では、図7
に示すように、保持フック28の変位可能範囲がロック
レバー31により制限されるので、イジェクトボタン1
15を操作してもインクカートリッジ12が突出するこ
とはない。
【0080】離脱禁止期間以外のときには制御部27に
よりロックシャフト33が回転してロックレバー31が
第2の位置になるので、図8に示すように、保持フック
28の変位可能範囲が確保される。したがって、イジェ
クトボタン115を押すことで保持フック28が反時計
回りに回動してこれがインクカートリッジ12側面の溝
から外れ、インクカートリッジ12が突出して取り外し
可能となる。
【0081】このように、本実施の形態によれば、装置
の動作中でもインクカートリッジ12へのアクセスが容
易な構成(言い換えれば、装置内をキャリッジが走査す
る領域に向かって開口するカバーを空けなくてもアクセ
スできる構成)を有する記録装置において、離脱禁止期
間においては、制御部27によりインクカートリッジ1
2の取り外しが不能になるので、外部から直接着脱可能
なインクカートリッジ12の取り外しによるインク流路
内への気泡の浸入を未然に防止することが可能になる。
【0082】(実施の形態2)図9は本発明の実施の形
態2のインクジェット記録装置における制御機構におい
てインクカートリッジが取り外し不能とされた状態を示
す説明図、図10は本発明の実施の形態2のインクジェ
ット記録装置における制御機構においてインクカートリ
ッジが取り外し可能とされた状態を示す説明図である。
【0083】なお、以下に説明する実施の形態を含め、
インクジェット記録装置の外観および内部構造は前述し
た実施の形態1で示した図1〜図3と略同一となってい
る。
【0084】本実施の形態においても、離脱禁止期間に
はインクカートリッジ12の取り外しを不能にする制御
部27が設けられており、外部から直接着脱可能なイン
クカートリッジ12の取り外しによるインク流路内への
気泡の浸入を未然に防止している。
【0085】すなわち、図9および図10に示すよう
に、インクジェット記録装置には、保持フック28をイ
ンクカートリッジ12との係合位置および非係合位置に
変位させるアクチュエータ(保持部材駆動部)34と、
アクチュエータ34により保持フック28を非係合位置
に変位させてインクカートリッジ12をインクカートリ
ッジ装填部13から離脱可能に突出させるイジェクトボ
タン115とが設けられている。さらに、離脱禁止期間
ではイジェクトボタン115によるアクチュエータ34
の駆動を阻止し、離脱禁止期間以外ではこれを許容する
前述の制御部27が設けられている。
【0086】次に、このような構成を有するインクジェ
ット記録装置の動作について説明する。
【0087】インクカートリッジ12がインクカートリ
ッジ装填部13に挿入されると、インクカートリッジ1
2がカートリッジ接続部30と結合し、図示しないバネ
等により時計回りに付勢された保持フック28がインク
カートリッジ12側面の溝部に係合することによってイ
ンクカートリッジ12の結合状態が保持される(図
9)。
【0088】その後、記録動作中やヘッド機能回復動作
中などの離脱禁止期間では、イジェクトボタン115が
操作されても制御部27によりアクチュエータ34の駆
動が阻止されるので、インクカートリッジ12が突出す
ることはない。
【0089】また、離脱禁止期間以外のときには、図1
0に示すように、イジェクトボタン115が操作される
と、離脱禁止期間外であることを検知した制御部27に
よりアクチュエータ34が駆動され、保持フック28が
反時計回りに回動してこれがインクカートリッジ12側
面の溝から外れ、インクカートリッジ12が突出して取
り外し可能となる。
【0090】このように、本実施の形態によれば、離脱
禁止期間においては、制御部27によりインクカートリ
ッジ12の取り外しが不能になるので、外部から直接着
脱可能なインクカートリッジ12の取り外しによるイン
ク流路内への気泡の浸入を未然に防止することが可能に
なる。
【0091】(実施の形態3)図11は本発明の実施の
形態3のインクジェット記録装置における制御機構にお
いてインクカートリッジの取り外し動作開始の検知を示
す説明図である。ここで、図11(a)はインクカート
リッジの取り外し動作が開始されていない状態を示して
おり、図11(b)はインクカートリッジの取り外し動
作が開始された状態を示している。なお、図示を簡略化
するために、制御系は図11(b)にのみ示されてい
る。
【0092】図11に示すように、インクカートリッジ
装填部13の前面には、インクカートリッジ12がイン
クカートリッジ装填部13に装填された状態で閉鎖可能
な開閉扉35が設けられている。
【0093】また、この開閉扉35の開放・閉鎖を検知
し、開閉扉35が開放されたならば、これをインクカー
トリッジ12の取り外し動作開始として検知する動作検
知手段36が設置されている。
【0094】さらに、インクカートリッジ12の離脱禁
止期間において動作検知手段36によりインクカートリ
ッジ12の取り外し動作開始、つまり開閉扉35の開放
状態が検知されたならば、装置を記録待機状態に移行さ
せてインクカートリッジ12の取り外しを可能にする制
御部(離脱制御手段)37が設けられている。
【0095】このようなインクジェット記録装置によれ
ば、離脱禁止期間にインクカートリッジ12の交換を行
おうとして開閉扉35を開くと(図11(b))、その
動作が動作検知手段36に検出される。そして、制御部
37により、速やかに記録動作やヘッド機能回復動作が
終了されて装置が記録待機状態に移行する。
【0096】したがって、離脱禁止期間にインクカート
リッジ12が取り外されても、インク流路内への気泡の
浸入が未然に防止されて記録ヘッド18の記録性能への
影響を極力抑えることができる。
【0097】(実施の形態4)図12は本発明の実施の
形態4のインクジェット記録装置における制御機構にお
いてインクカートリッジの取り外された状態を示す説明
図、図13は本発明の実施の形態4のインクジェット記
録装置における制御機構においてインクカートリッジの
装填された状態を示す説明図である。
【0098】図示するように、本実施の形態のインクジ
ェット記録装置には、インクカートリッジ装填部13の
内部には、インクカートリッジ12が取り外されたこと
を検知する検知スイッチ(離脱検知手段)29と、イン
クカートリッジ12の離脱禁止期間において検知スイッ
チ29によりインクカートリッジ12が取り外されたこ
とが検知されたならば、装置を記録待機状態に移行させ
る制御部37とが設けられている。
【0099】このようにな構成によれば、離脱禁止期間
にインクカートリッジ12を取り外すと、これが検知ス
イッチ29に検知される。その後、制御部37により、
速やかに記録動作やヘッド機能回復動作が終了されて装
置が記録待機状態に移行する。
【0100】したがって、離脱禁止期間にインクカート
リッジ12が取り外されても、インク流路内への気泡の
浸入が未然に防止されて記録ヘッド18の記録性能への
影響を極力抑えることができる。
【0101】以上の説明した実施の形態1〜4におい
て、スイッチング部はイジェクトボタン115とした
が、スイッチング部はインクカートリッジ12を取り外
し可能にするものならばよく、たとえばリモコンに設け
られた取り出しボタンやパソコンにインストールされた
ドライバに付与されたコマンドをスイッチング部として
もよい。
【0102】また、複数色のインクカートリッジ12が
装填可能に設けられた場合には、制御部37は各色のイ
ンクカートリッジ12毎に取り外しを不能にし、または
制御部37は各色のインクカートリッジ12毎に離脱制
御を行うようにすることができる。
【0103】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、離脱禁
止期間においては、離脱阻止手段によりインク供給体の
取り外しが不能になるので、あるいは離脱制御手段によ
り記録待機状態に移行するので、外部から直接着脱可能
なインク供給体の取り外しによるインク流路内への気泡
の浸入を未然に防止することが可能になるという有効な
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるインクジェット
記録装置の外観を示す斜視図
【図2】図1のインクジェット記録装置における内部構
造を示す斜視図
【図3】図1のインクジェット記録装置における内部構
造を示す側面図
【図4】図1のインクジェット記録装置における制御機
構においてインクカートリッジを取り外した状態を示す
説明図
【図5】図1のインクジェット記録装置における制御機
構においてインクカートリッジを装填して行く状態を示
す説明図
【図6】図1のインクジェット記録装置における制御機
構においてインクカートリッジを装填した状態を示す説
明図
【図7】図1のインクジェット記録装置における制御機
構においてインクカートリッジが取り外し不能とされた
状態を示す説明図
【図8】図1のインクジェット記録装置における制御機
構においてインクカートリッジが取り外し可能とされた
状態を示す説明図
【図9】本発明の実施の形態2のインクジェット記録装
置における制御機構においてインクカートリッジが取り
外し不能とされた状態を示す説明図
【図10】本発明の実施の形態2のインクジェット記録
装置における制御機構においてインクカートリッジが取
り外し可能とされた状態を示す説明図
【図11】本発明の実施の形態3のインクジェット記録
装置における制御機構においてインクカートリッジの取
り外し動作開始の検知を示す説明図
【図12】本発明の実施の形態4のインクジェット記録
装置における制御機構においてインクカートリッジの取
り外された状態を示す説明図
【図13】本発明の実施の形態4のインクジェット記録
装置における制御機構においてインクカートリッジの装
填された状態を示す説明図
【図14】従来のインクジェット記録装置の外観を示す
斜視図
【図15】図14のインクジェット記録装置における内
部構造の概略を示す斜視図
【図16】図14のインクジェット記録装置における排
紙トレイを引き出した状態における外観斜視図
【図17】図14のインクジェット記録装置における給
紙トレイを取り外した状態における外観斜視図
【図18】図14のインクジェット記録装置における前
面カバーを開いた状態における外観斜視図
【符号の説明】
10 給紙トレイ(媒体供給部) 11 排紙トレイ(媒体排出部) 12 インクカートリッジ(インク供給体) 13 インクカートリッジ装填部(インク供給体装填
部) 14 装置本体 16 LED(報知手段) 27 制御部(離脱阻止手段) 28 保持フック(保持部材) 29 検知スイッチ(離脱検知手段) 31 ロックレバー(取り外し防止手段) 34 アクチュエータ(保持部材駆動部) 35 開閉扉 36 動作検知手段 37 制御部(離脱制御手段) 115 イジェクトボタン(スイッチング部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石本 好宣 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松崎 哲也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田中 正治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 吉原 孝史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 牧 直史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA22 EB20 EB44 EC19 EC28 KB40 KC02 KC04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録ヘッドからインクを吐出して記録を行
    うインクジェット記録装置であって、 装置本体の所定面から装置内部に向かって配置され、記
    録媒体の供給を行う媒体供給部と、 前記媒体供給部と同一面から装置内部に向かって配置さ
    れ、記録の行われた記録媒体が排出される媒体排出部
    と、 前記媒体供給部と同一面から装置内部に向かって配置さ
    れ、記録に用いられるインクが収容されたインク供給体
    が着脱可能に装填されるインク供給体装填部と、 前記インク供給体の離脱禁止期間には当該インク供給体
    の取り外しを不能にする離脱阻止手段とを有することを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】前記インク供給体と当該インク供給体を保
    持する保持部材との係合を解除して前記インク供給体を
    前記インク供給体装填部から離脱可能に突出させるスイ
    ッチング部と、 前記スイッチング部による前記インク供給体の突出を阻
    止する第1の位置と許容する第2の位置とに変位可能な
    取り外し防止手段とを有し、 前記離脱阻止手段は、前記離脱禁止期間では前記取り外
    し防止手段を前記第1の位置に保持し、前記離脱禁止期
    間以外では前記取り外し防止手段を前記第2の位置に保
    持することを特徴とする請求項1記載のインクジェット
    記録装置。
  3. 【請求項3】保持部材を前記インク供給体との係合位置
    および非係合位置に変位させる保持部材駆動部と、 前記保持部材駆動部により前記保持部材を前記非係合位
    置に変位させて前記インク供給体を前記インク供給体装
    填部から離脱可能に突出させるスイッチング部とを有
    し、 前記離脱阻止手段は、前記離脱禁止期間では前記スイッ
    チング部による前記保持部材駆動部の駆動を阻止し、前
    記離脱禁止期間以外ではこれを許容することを特徴とす
    る請求項1記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】記録ヘッドからインクを吐出して記録を行
    うインクジェット記録装置であって、 装置本体の所定面から装置内部に向かって配置され、記
    録媒体の供給を行う媒体供給部と、 前記媒体供給部と同一面から装置内部に向かって配置さ
    れ、記録の行われた記録媒体が排出される媒体排出部
    と、 前記媒体供給部と同一面から装置内部に向かって配置さ
    れ、記録に用いられるインクが収容されたインク供給体
    が着脱可能に装填されるインク供給体装填部と、 前記インク供給体の取り外し動作開始を検知する動作検
    知手段と、 前記インク供給体の離脱禁止期間において前記動作検知
    手段により前記インク供給体の取り外し動作開始が検知
    されたならば、装置を記録待機状態に移行させて前記イ
    ンク供給体の取り外しを可能にする離脱制御手段とを有
    することを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】前記動作検知手段は、前記インク供給体装
    填部の前面に設けられて前記インク供給体が当該インク
    供給体装填部に装填された状態で閉鎖可能な開閉扉の開
    放・閉鎖を検知し、 前記離脱制御手段は、前記動作検知手段が前記開閉扉の
    開放状態を検知したときを前記インク供給体の取り外し
    動作開始と判断することを特徴とする請求項4記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】記録ヘッドからインクを吐出して記録を行
    うインクジェット記録装置であって、 装置本体の所定面から装置内部に向かって配置され、記
    録媒体の供給を行う媒体供給部と、 前記媒体供給部と同一面から装置内部に向かって配置さ
    れ、記録の行われた記録媒体が排出される媒体排出部
    と、 前記媒体供給部と同一面から装置内部に向かって配置さ
    れ、記録に用いられるインクが収容されたインク供給体
    が着脱可能に装填されるインク供給体装填部と、 前記インク供給体が取り外されたことを検知する離脱検
    知手段と、 前記インク供給体の離脱禁止期間において前記離脱検知
    手段により前記インク供給体が取り外されたことが検知
    されたならば、装置を記録待機状態に移行させる離脱制
    御手段とを有することを特徴とするインクジェット記録
    装置。
  7. 【請求項7】前記離脱禁止期間は、記録動作期間および
    ヘッド機能回復動作期間の少なくとも何れかの期間を含
    むことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の
    インクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】複数色の前記インク供給体が装填可能に設
    けられ、前記離脱阻止手段は各色の前記インク供給体毎
    に取り外しを不能にし、または前記離脱制御手段は各色
    の前記インク供給体毎に離脱制御を行うことを特徴とす
    る請求項1〜7の何れか一項に記載のインクジェット記
    録装置。
  9. 【請求項9】前記インク供給体が前記インク供給体装填
    部に装填されている状態および装填されていない状態の
    少なくとも何れかを報知する報知手段が設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】記録ヘッドからインクを吐出して記録を
    行うインクジェット記録装置であって、記録媒体の供給
    を行う媒体供給部、記録の行われた記録媒体が排出され
    る媒体排出部、および記録に用いられるインクが収容さ
    れたインク供給体が着脱可能に装填されるインク供給体
    装填部が装置本体における相互に同一の面から装置内部
    に向かって配置されたインクジェット記録装置の制御方
    法であって、 前記インク供給体の離脱禁止期間には当該インク供給体
    の取り外しを不能にすることを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置の制御方法。
  11. 【請求項11】記録ヘッドからインクを吐出して記録を
    行うインクジェット記録装置であって、記録媒体の供給
    を行う媒体供給部、記録の行われた記録媒体が排出され
    る媒体排出部、および記録に用いられるインクが収容さ
    れたインク供給体が着脱可能に装填されるインク供給体
    装填部が装置本体における相互に同一の面から装置内部
    に向かって配置されたインクジェット記録装置の制御方
    法であって、 前記インク供給体の離脱禁止期間において当該インク供
    給体の取り外し動作が開始されたならば、装置を記録待
    機状態に移行させて前記インク供給体の取り外しを可能
    にすることを特徴とするインクジェット記録装置の制御
    方法。
  12. 【請求項12】記録ヘッドからインクを吐出して記録を
    行うインクジェット記録装置であって、記録媒体の供給
    を行う媒体供給部、記録の行われた記録媒体が排出され
    る媒体排出部、および記録に用いられるインクが収容さ
    れたインク供給体が着脱可能に装填されるインク供給体
    装填部が装置本体における相互に同一の面から装置内部
    に向かって配置されたインクジェット記録装置の制御方
    法であって、 前記インク供給体の離脱禁止期間において当該インク供
    給体が取り外されたならば、装置を記録待機状態に移行
    させることを特徴とするインクジェット記録装置の制御
    方法。
  13. 【請求項13】前記離脱禁止期間は、記録動作期間およ
    びヘッド機能回復動作期間の少なくとも何れかの期間を
    含むことを特徴とする請求項10〜12の何れか一項に
    記載のインクジェット記録装置の制御方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007106019A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Seiko Epson Corp インクジェット記録装置
JP2009132098A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Brother Ind Ltd インク供給装置
JP2010162867A (ja) * 2008-12-19 2010-07-29 Canon Inc 液体吐出装置
US8002397B2 (en) 2005-11-30 2011-08-23 Canon Kabushiki Kaisha Ink container, ink container set, and ink jet recording apparatus

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