JP4051810B2 - 織機における専用モータ制御方法及び装置 - Google Patents

織機における専用モータ制御方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、織機駆動モータから独立した専用モータによって駆動対象を駆動する織機における専用モータ制御方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
1枚の綜絖枠と1つの専用の駆動モータとを1対1で連結し、複数枚の綜絖枠を前記駆動モータで別々に駆動する開口制御装置が特開平5−25751号公報、特開平6−322644号公報、特開平9−78388号公報に開示されている。
【0003】
特開平5−25751号公報及び特開平6−322644号公報のいずれの装置においても、織機主軸の回転角度に応じた駆動モータの目標回転量と実際の回転量との偏差を検出し、この検出された偏差を解消するように駆動モータを回転制御している。この場合、特開平5−25751号公報の装置では偏差に追従させてループゲインを調整し、特開平6−322644号公報の装置では綜絖枠の運動位置に基づいてループゲインを調整している。
【0004】
特開平5−25751号公報の装置では偏差の大小に応じてループゲインの大小を調整しており、駆動モータは織機の主軸に対して精度良く追従する。しかし、織機主軸は筬打ち、経糸張力変動等によって回転変動を起こしている。そのため、織機の主軸に回転変動が生じた場合には駆動モータが追従し、駆動モータは余計な加減速を繰り返す。駆動モータのこのような動作は電力消費の増大を招く。
【0005】
特開平6−322644号公報の装置では、高精度制御を要求される経糸閉口時にはループゲインを大きくし、高精度制御を要求されない経糸開口時にはループゲインを小さくしている。しかし、織機の定常運転時に制御精度の切り換えを行なうのは制御系の安定性の欠如に繋がり、綜絖枠の運動が円滑性を欠く。
【0006】
特開平9−78388号公報の装置では、検出された織機の回転速度に基づいて生成される時間を変数とした開口駆動モータの回転制御パターンを用意し、前記時間を変数とした回転制御パターンを用いて開口駆動モータの作動を制御するようにしている。この装置によれば、織機の回転角度と綜絖枠の運動位置との高精度の同期を要求されない織機の運転時には開口駆動モータは前記時間を変数とした回転制御パターンに従って作動される。時間を変数とした回転制御パターンは実際の織機の回転速度に基づいて生成される。回転制御パターンは、織機1回転毎に前回の織機1回転の回転速度から生成される。織機1回転毎に生成される回転制御パターンは、開口駆動モータの回転速度を一定速度又は零とする。このような一定速度をもたらす回転制御パターンの生成により実際の織機回転速度に追従した開口駆動モータの作動が回避され、電力消費の増大を回避しつつ綜絖枠が円滑に運動する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
開口駆動モータの定速度制御は、織機回転速度を一定速度と見なした上で行われる。しかし、実際の織機回転速度は変動することがある。そのため、一定速度と見なした場合の織機回転速度と実際の織機回転速度との間には差が生じる。この差が大きいと、実際の織機回転角度と開口駆動モータの回転位置(即ち、綜絖枠の運動位置)とが高精度で同期しなくなる。このような同期ずれは良好な製織の妨げとなる。
【0008】
本発明は、時間を変数とした織機回転角度を表す仮想回転角度データを用いて専用モータの駆動を制御する場合の実際の織機回転角度と時間を変数とした織機回転角度とのずれに起因する製織不良を回避することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明は、織機駆動モータから独立した専用モータによって駆動対象を駆動する織機を対象とし、請求項1の発明では、時間を変数とした織機回転角度を表す仮想回転角度データを用いて前記専用モータの駆動を制御し、前記仮想回転角度データによって表される織機回転角度と織機の実際の織機回転角度との回転角度差を計測し、前記回転角度差が許容差を越える場合には、前記許容差を越える前記回転角度差を解消するように前記仮想回転角度データを用いた前記専用モータの駆動制御に補正を加えるようにした。
【0010】
請求項2の発明では、請求項1において、前記時間を変数とした織機回転角度と実際の織機回転角度との回転角度差を織機1回転毎に特定の織機回転角度のときに計測し、前記許容差を越える前記回転角度差を前記計測後の織機1回転の間に徐々に減らして解消するようにした。
【0011】
請求項3の発明では、請求項1及び請求項2のいずれか1項において、織機1回転分の実際の織機回転から平均回転速度を算出し、前記算出された平均回転速度から前記仮想回転角度データを生成し、前記仮想回転角度データは、前記平均回転速度を計測するために利用された織機1回転の次の織機1回転における前記専用モータの駆動制御に用いられるようにした。
【0012】
請求項4の発明では、請求項3において、前記許容差を越える前記回転角度差を解消するように前記算出された平均回転速度を補正するようにした。
請求項5の発明では、時間を変数とした織機回転角度を表す仮想回転角度データを生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された前記仮想回転角度データを用いて前記専用モータを駆動制御する駆動制御手段と、実際の織機回転角度を検出する織機回転角度検出手段と、前記生成手段によって生成された仮想回転角度データによって表される織機回転角度と、前記織機回転角度検出手段によって検出された織機回転角度との回転角度差を計測する計測手段と、前記計測手段によって計測された前記回転角度差が予め設定された許容差を越える場合には、前記許容差を越える前記回転角度差を解消するように前記仮想回転角度データを用いた前記専用モータの駆動制御に補正を加える補正手段とを備えた専用モータ制御装置を構成した。
【0013】
請求項6の発明では、請求項5において、前記計測手段は、前記時間を変数とした織機回転角度と実際の織機回転角度との回転角度差を織機1回転毎に特定の織機回転角度のときに計測し、前記補正手段は、前記許容差を越える前記回転角度差を前記計測後の織機1回転の間に徐々に減らして解消する補正を行なうようにした。
【0014】
請求項7の発明では、請求項5及び請求項6のいずれか1項において、前記生成手段は、織機1回転分の実際の織機回転から平均回転速度を算出すると共に、前記算出した平均回転速度から前記仮想回転角度データを生成し、前記駆動制御手段は、前記平均回転速度を算出するために利用された織機1回転の次の織機1回転における前記専用モータの駆動制御に前記仮想回転角度データを用いるようにした。
【0015】
請求項8の発明では、請求項7において、前記補正手段は、前記許容差を越える前記回転角度差を解消するように前記算出された平均回転速度を補正するようにした。
請求項1及び請求項5の発明において、時間を変数とした織機回転角度と実際の織機回転角度との回転角度差が許容差を越える場合、仮想回転角度データを用いた前記専用モータの駆動制御が前記回転角度差を解消するように補正される。
従って、時間を変数とした織機回転速度と実際の織機回転速度との間の回転角度差が大きくなり過ぎることはない。
【0016】
請求項2及び請求項6の発明において、時間を変数とした織機回転角度と実際の織機回転角度との回転角度差が許容差を越える場合、仮想回転角度データを用いた前記専用モータの駆動制御が前記計測後の織機1回転の間に前記回転角度差を徐々に減らして解消するように補正される。従って、仮想の織機回転角度と実際の織機回転角度との間の回転角度差が大きくなり過ぎることはない。
【0017】
請求項3及び請求項7の発明において、前記平均回転速度は、専用モータの電力消費を抑制するための仮想回転角度データを生成する基礎データとして好適である。
【0018】
請求項4及び請求項8の発明において、前記許容差を越える前記回転角度差は、前記算出された平均回転速度を補正することによって解消される。このような補正は、仮想回転角度データを用いた専用モータの駆動制御の補正の仕方として簡便である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
【0020】
図1に示すMoは織機駆動モータであり、織機駆動モータMoは織機制御コンピュータCoの制御を受ける。M1は織機駆動モータMoから独立した送り出しモータであり、送り出しモータM1はワープビーム12を駆動する。ワープビーム12から送り出される経糸Tはバックローラ13及び張力検出ローラ14を経由して綜絖枠15及び筬16を通される。織布Wはエキスパンションバー17、サーフェスローラ18、プレスローラ19を経由してクロスローラ20に巻き取られる。
【0021】
プレスローラ19と協働して織布Wをクロスローラ20側へ引き取るサーフェスローラ18は、織機駆動モータMoから独立した正逆転可能な巻き取りモータM2によって駆動される。クロスローラ20はサーフェスローラ18に連動して正逆転する。巻き取りモータM2は巻き取り制御装置C2の制御を受ける。巻き取り制御装置C2は、巻き取りモータM2に組み込まれたロータリエンコーダMe2からの回転角度検出信号に基づいて巻き取りモータM2の回転速度をフィードバック制御する。
【0022】
経糸Tの張力は、張力検出ローラ14、イージングレバー21、検出レバー22を介して経糸張力検出器23により検出される。送り出しモータM1は送り出し制御装置C1の制御を受ける。送り出し制御装置C1は、予め設定された基準張力及び経糸張力検出器23から得られる張力検出情報に基づいて送り出しモータM1の回転速度を制御する。そして、送り出し制御装置C1は、送り出しモータM1に組み込まれたロータリエンコーダMe1からの回転角度検出信号に基づいて送り出しモータM1の回転速度をフィードバック制御する。
【0023】
図1に示すように、綜絖枠15の下方には開口駆動モータ24が配置されている。開口駆動モータ24の出力軸241にはクランク円板25が止着されており、クランク円板25と綜絖枠15の下枠とはコネクティングロッド26を介して連結されている。クランク円板25及びコネクティングロッド26はクランク機構を構成し、開口駆動モータ24の一方向への回転がクランク機構を介して綜絖枠15の上下動に変換される。綜絖枠15は専用モータである開口駆動モータ24の駆動対象である。
【0024】
図2に示すように、開口駆動モータ24は開口制御装置C3の指令制御を受ける。織機制御コンピュータCoには開口パターン記憶装置28が接続されている。開口パターン記憶装置28には複数の綜絖枠15(本実施の形態では4つ)の上下動運動を表す開口パターンが記憶されている。開口パターンは、綜絖枠15が最上位位置及び最下位位置のいずれかにあるべきときに最上位位置及び最下位位置のいずれにあるかを表すものである。織機制御コンピュータCoは、開口パターン記憶装置28から織機1回転毎の開口パターンを読み取って開口制御装置C3に送る。開口制御装置C3は、織機制御コンピュータCoから送られる織機1回転毎の開口パターン情報、及び織機回転角度検出用のロータリエンコーダ27から得られる織機回転角度情報に基づいて開口駆動モータ24の作動を制御する。そして、開口制御装置C3は、開口駆動モータ24に組み込まれたロータリエンコーダ242から得られる回転角度情報に基づいて開口駆動モータ24をフィードバック制御する。
【0025】
図2に示すように、開口制御装置C3は、比較回路30と、補正回路31と、速度平均化回路32と、回転制御回路33と、駆動回路34とからなる。比較回路30、速度平均化回路32及び回転制御回路33は、ロータリエンコーダ27から織機回転角度情報を得ている。
【0026】
ロータリエンコーダ27は織機1回転毎に1つの基準信号を出力する。速度平均化回路32は、ロータリエンコーダ27から引き続いて得られる2つの基準信号間の時間間隔に基づいて織機の平均回転速度を算出すると共に、算出した平均回転速度に対応した仮想回転角度データを生成する。この仮想回転角度データは時間を変数とした織機回転角度(以下、仮想回転角度という)のデータである。比較回路30は、ロータリエンコーダ27によって検出された特定の織機回転角度と、前記特定の織機回転角度の検出時における前記仮想回転角度との差を計測する。補正回路31は、比較回路30の計測結果に応じて前記仮想回転角度データの補正を行なう。回転制御回路33は、織機制御コンピュータCoから織機1回転毎に得られる開口パターン情報を用いて例えば図3の曲線E1で示すような実回転制御パターンを生成する。曲線E1のグラフの縦軸は開口駆動モータ24の回転角度を表す。又、回転制御回路33は、織機制御コンピュータCoから織機1回転毎に得られる開口パターン情報、及び速度平均化回路32から得られる仮想回転角度データを用いて例えば図3の曲線E2で示すような仮想回転制御パターンを生成する。曲線E2のグラフの縦軸は開口駆動モータ24の回転角度を表す。そして、回転制御回路33は、実回転制御パターン及び仮想回転制御パターンのいずれかによる制御指令を選択して駆動回路34に出力する。駆動回路34は、回転制御回路33からの制御指令及び開口駆動モータ24のロータリエンコーダ242から得られる回転角度情報に基づいて開口駆動モータ24の作動をフィードバック制御する。
【0027】
図3のパルス状の波形F1,F2,F3,F4は織機1回転毎にロータリエンコーダ27から1回出力される基準信号を表す。筬打ち時点を織機回転角度0°とすると、図示の例では基準信号は織機回転角度180°に出力される。織機制御コンピュータCoは、基準信号の入力毎に開口パターン記憶装置28から次の基準信号の入力時の開口パターンを読み取って回転制御回路33へ送る。例えば、基準信号F1が入力されると、織機制御コンピュータCoは次の基準信号F2の入力時の開口パターンを回転制御回路33へ送る。
【0028】
図3の曲線D1,D2は綜絖枠15の開口パターンの一例を表す。曲線D1,D2のグラフの縦軸は綜絖枠15の高さ位置を表す。図示の例では、綜絖枠15は、基準信号F1の出力時に最下位位置にあり、基準信号F2の出力時に最上位位置にある。又、綜絖枠15は、基準信号F3,F4の出力時に最下位位置にある。曲線E1は、曲線D1で表す綜絖枠15の開口パターンに対応した開口駆動モータ24の実回転制御パターンを表す。曲線E2は曲線D2で表す綜絖枠15の開口パターンに対応した開口駆動モータ24の仮想回転制御パターンを表す。横軸θ(R)は実回転角度データを表し、横軸θ(I)は仮想回転角度データを表す。
【0029】
図4は織機制御コンピュータCo及び開口制御装置C3による開口制御プログラムを表すフローチャートである。以下、図4のフローチャートに基づいて開口制御を説明する。
【0030】
起動スイッチ11のON操作に伴う製織開始信号が織機制御コンピュータCoに入力されると、織機制御コンピュータCoは織機駆動モータMoを作動開始させる。織機制御コンピュータCoは、ロータリエンコーダ27からの基準信号の入力回数に基づいて織機回転回数を把握している。織機駆動モータMoの作動開始後、織機回転回数がn回(nは例えば5)に達しない間、織機制御コンピュータCoは回転制御回路33に実回転角度データθ(R)を用いた制御を指令する。回転制御回路33は、この制御指令に基づき、織機制御コンピュータCoから送られる織機1回転毎の開口パターン情報を用いて実回転制御パターンを生成すると共に、この実回転制御パターンをもたらすように実回転角度データθ(R)に対応して開口駆動モータ24の駆動を制御する。例えば、図3の基準信号F1,F2が織機駆動モータMoの作動開始後において織機回転回数n回に達しない間に出力されたものとすると、回転制御回路33は、基準信号F1,F2間の曲線E1の部位E11で示す実回転制御パターンを生成すると共に、この実回転制御パターンE11をもたらすようにロータリエンコーダ27によって逐次検出される織機回転角度(以下、実回転角度という)に逐次対応して開口駆動モータ24の駆動を制御する。これにより綜絖枠15が基準信号F1,F2間の曲線D1の部位D11に従うように最下位位置から最上位位置へ移行する。又、例えば、図3の基準信号F3,F4が織機駆動モータMoの作動開始後において織機回転回数n回に達しない間に出力されたものとすると、回転制御回路33は、基準信号F3,F4間の曲線E1の部位E12で示す実回転制御パターンを生成すると共に、この実回転制御パターンE12をもたらすようにロータリエンコーダ27によって逐次検出される実回転角度に逐次対応して開口駆動モータ24の駆動を制御する。これにより綜絖枠15は基準信号F3,F4間の曲線D1の部位D12に従うように最下位位置に停止している。
【0031】
織機駆動モータMoの作動開始後、織機回転回数がn回に達すると、織機制御コンピュータCoは回転制御回路33に仮想回転角度データθ(I)を用いた制御を指令する。又、織機制御コンピュータCoは速度平均化回路32に速度平均化処理を指令する。速度平均化回路32は、速度平均化処理指令に基づき、ロータリエンコーダ27からの基準信号の入力時(=θo)になると、ロータリエンコーダ27から得られた前回の基準信号と今回の基準信号との入力タイミングに基づいて織機の平均回転速度Vを算出する。そして、速度平均化回路32は、算出した平均回転速度Vを用いて次回の織機1回転用の仮想回転角度データθ(I)を生成して回転制御回路33に出力する。
【0032】
織機1回転用の仮想回転角度データθ(I)は、算出された平均回転速度Vで織機が1回転するのに掛かる時間t(V)の範囲内に等間隔に回転角度を振り分けて生成される。即ち、360°/m,360°×2/m,360°×3/m・・・360°×(m−1)/m,360°(=0°),360°+360°/m,360°+360°×2/m,360°+360°×3/m・・・(但し、mは正の整数であり、例えばm=36)の各回転角度がこの順にt(V)/m,t(V)×2/m,t(V)×3/m・・・t(V)×(m−1)/m,t(V),t(V)+t(V)/m,t(V)+t(V)×2/m,t(V)+t(V)×3/m・・・に割り当てられる。仮想回転角度データθ(I)は時間を変数とした関数として生成される。次回の織機1回転用の仮想回転角度データθ(I)は、360°×k/m(但し、kは1,2,3・・・の正の整数である)となり、基準信号出力後の時間がt(V)×k/mのときには仮想回転角度が360°×k/mとなる。この関係を360°×k/m〈時間=t(V)×k/m〉で表記する。この表記は、基準信号出力後の時間がt(V)×k/mのときには仮想回転角度が360°×k/mであることを示す。時間t(V)×k/mと時間t(V)×(k+1)/mとの間隔はt(V)/mである。
【0033】
回転制御回路33は、織機制御コンピュータCoから送られる織機1回転毎の開口パターン情報及び速度平均化回路32から得られる仮想回転角度データθ(I)を用いて仮想回転制御パターンを生成すると共に、この仮想回転制御パターンをもたらすように開口駆動モータ24の駆動を制御する。例えば、図3の基準信号F1,F2が織機駆動モータMoの作動開始後において織機回転回数n回に達した後に出力されたものとすると、回転制御回路33は、基準信号F1,F2間の曲線E2の部位E21で示す仮想回転制御パターンを生成すると共に、この仮想回転制御パターンE21をもたらすように開口駆動モータ24の駆動を制御する。これにより綜絖枠15が基準信号F1,F2間の曲線D2の部位D21に従うように最下位位置から最上位位置へ移行する。又、例えば、図3の基準信号F3,F4が織機駆動モータMoの作動開始後において織機回転回数n回に達した後に出力されたものとすると、回転制御回路33は、基準信号F3,F4間の曲線E2の部位E22で示す仮想回転制御パターンを生成すると共に、この仮想回転制御パターンE22をもたらすように開口駆動モータ24の駆動を制御する。これにより綜絖枠15は基準信号F3,F4間の曲線D2の部位D22に従うように最下位位置に停止している。
【0034】
比較回路30は、仮想回転制御パターンに従う開口駆動モータ24の駆動制御が引き続く2つの基準信号間で遂行される毎に実回転角度データθ(R)と仮想回転角度データθ(I)との回転角度差Δθを計測する。即ち、基準信号が入力された時点の実際の織機回転角度と、この時点の仮想回転角度との回転角度差Δθが計測される。基準信号が入力される時点の実回転角度は、織機1回転毎に回転角度差を計測する特定の織機回転角度となる。前回の実回転角度データθ(R)と前回の仮想回転角度データθ(I)との回転角度差Δθが予め設定された許容差δを越える場合、補正回路31は次回の仮想回転角度データθ(I)に対応した開口駆動モータ24の回転角度に補正を加える。
【0035】
図3の例において、基準信号F2が出力されたときの実回転角度θoと、基準信号F2が出力されたときの仮想回転角度θiとの回転角度差|θo−θi|=Δθが許容差δを越えており、かつ(θo−θi)<0となっているとする。この場合、補正回路31は、次回の仮想回転角度データθ(I)である360°×k/mに対応する開口駆動モータ24の回転角度N(1),N(2)・・・N(m−1),N(m)のうちの回転角度N(1),N(2)・・・N(m−1)を補正する。開口駆動モータ24の回転角度N(1),N(2)・・・N(m−1)は、N(1)+ΔN×(m−2)/(m−1),N(2)+ΔN×(m−3)/(m−1)・・・N(m−2)+ΔN×2/(m−1),N(m−1)+ΔN/(m−1)に補正される。但し、ΔNは回転角度Δθに対応する開口駆動モータ24の回転角度差を表す。即ち、実回転角度が仮想回転角度よりも遅れ過ぎている場合には、補正回路31は、次回の織機1回転の間に360°/mの間隔で回転角度差Δθに対応する開口駆動モータ24の回転角度差ΔNをΔN/(m−1)ずつ解消するように進角補正する。これは、次回の織機1回転の間に360°/mの間隔で回転角度Δθを段階的に解消することを意味する。
【0036】
回転角度差|θo−θi|=Δθが許容差δを越えており、かつ(θo−θi)>0となっているとする。この場合、補正回路31は、次回の仮想回転角度データθ(I)である360°×k/mに対応する開口駆動モータ24の回転角度N(1),N(2)・・・N(m−1),N(m)のうちの回転角度N(1),N(2)・・・N(m−1)を補正する。開口駆動モータ24の回転角度N(1),N(2)・・・N(m−1)は、N(1)−ΔN×(m−2)/(m−1),N(2)−ΔN×(m−3)/(m−1)・・・N(m−2)−ΔN×2/(m−1),N(m−1)−ΔN/(m−1)に補正される。即ち、実回転角度が仮想回転角度よりも遅れ過ぎている場合には、補正回路31は、次回の織機1回転の間に360°/mの間隔で回転角度差Δθに対応する開口駆動モータ24の回転角度差ΔNをΔN/(m−1)ずつ解消するように遅角補正する。これは、次回の織機1回転の間に360°/mの間隔で回転角度Δθを段階的に解消することを意味する。
【0037】
緯入れミス検出器、経糸切れ検出器等の製織停止信号出力器29が製織停止信号を出力すると、織機制御コンピュータCoは回転制御回路33に実回転角度データθ(R)を用いた制御を指令する。回転制御回路33は、この制御指令に基づき、織機制御コンピュータCoから送られる織機1回転毎の開口パターン情報を用いて実回転制御パターンを生成すると共に、この実回転制御パターンをもたらすようにロータリエンコーダ27によって逐次検出される実回転角度に逐次対応して開口駆動モータ24の駆動を制御する。
【0038】
以上のような制御を遂行する開口制御装置C3の速度平均化回路32は、時間を変数とした織機回転角度を表す仮想回転角度データθ(I)を生成する生成手段となる。回転制御回路33は、前記生成手段によって生成された仮想回転角度データθ(I)を用いて専用モータである開口駆動モータ24を駆動制御する駆動制御手段となる。ロータリエンコーダ27は、織機の実際の織機回転角度を検出する織機回転角度検出手段となる。比較回路30は、仮想回転角度データθ(I)によって表される織機回転角度と、ロータリエンコーダ27によって検出された織機回転角度との回転角度差Δθを計測する計測手段となる。補正回路31は、前記計測手段によって計測された回転角度差Δθが予め設定された許容差δを越える場合には、許容差を越える回転角度差Δθを解消するように仮想回転角度データθ(I)を用いた開口駆動モータ24の駆動制御に補正を加える補正手段となる。
【0039】
第1の実施の形態では以下の効果が得られる。
(1-1)補正回路31による補正がないとすると、基準信号F2の出力時における回転角度差Δθは、基準信号F2,F3間の仮想回転角度データθ(I)を用いた制御、即ち仮想回転制御パターンをもたらす制御後においてもそのまま残ることがある。例えば、基準信号F1,F2間の平均回転速度が800rpm、基準信号F2,F3間の平均回転速度が790rpmとすると、基準信号F2,F3間において用いられる平均回転速度Vは800rpmであり、基準信号F2,F3間の実際の平均回転速度は790rpmである。従って、基準信号F3の出力時の実回転角度と仮想回転角度との回転角度差Δθは360°×(800rpm−790rpm)/790rpmとなる。又、基準信号F2,F3間の平均回転速度が790rpm、基準信号F3,F4間の平均回転速度が780rpmとすると、基準信号F3,F4間において用いられる平均回転速度Vは790rpmであり、基準信号F3,F4間の実際の平均回転速度は780rpmである。従って、基準信号F3の出力時の実回転角度と仮想回転角度との回転角度差Δθは360°×(790rpm−780rpm)/780rpmとなる。このような回転角度差360°×(800rpm−790rpm)/790rpm、360°×(790rpm−780rpm)/780は、補正回路31による補正がないとすると順次積み重ねられていってしまう。このように積み重ねられた回転角度差が大きくなり過ぎると、実際の織機回転角度と綜絖枠15の運動位置(即ち、高さ位置)とが高精度で同期しなくなる。このような同期ずれは良好な製織の妨げとなる。
【0040】
補正回路31は、許容差δを越える回転角度差Δθを次回の織機1回転の間に解消し、仮想回転角度データθ(I)を用いた開口駆動モータ24の駆動制御が許容差δを越える回転角度差Δθを解消するように補正される。従って、時間を変数とした織機回転角度と実際の織機回転角度との間の回転角度差Δθが大きくなり過ぎることはなく、実際の織機回転角度と綜絖枠15の運動位置との同期ずれに起因する製織不良は回避される。
【0041】
(1-2)時間を変数とした織機回転角度と実際の織機回転角度との回転角度差Δθが許容差δを越える場合、仮想回転角度データθ(I)を用いた開口駆動モータ24の駆動制御は、回転角度差Δθの計測後の織機1回転の間に回転角度差Δθを徐々に減らして解消するように補正される。従って、開口駆動モータ24の回転が急激に変動するような補正となることはなく、綜絖枠15の円滑な運動が保障される。
【0042】
(1-3)仮想回転制御パターンE2は、仮想回転角度データθ(I)から生成され、仮想回転角度データθ(I)は算出された平均回転速度から生成される。仮想回転制御パターンE2は、開口駆動モータ24の回転速度を一定速度、又は零とする制御パターンであり、仮想回転制御パターンE2に従う開口駆動モータ24の駆動に必要な消費電力は最少となる。従って、平均回転速度は、仮想回転角度データを生成するための基礎データとして好適である。
【0043】
(1-4)許容差δを越える回転角度差Δθは、実回転角度に対応する開口駆動モータ24の回転角度を補正することによって解消される。即ち、時間を変数とした織機回転角度が実際の織機回転角度よりも許容差δを越えて大きい場合には、開口駆動モータ24の回転角度は進角補正される。時間を変数とした織機回転角度が実際の織機回転角度よりも許容差δを越えて小さい場合には、開口駆動モータ24の回転角度は遅角補正される。このような補正は、仮想回転角度データθ(I)を用いた開口駆動モータ24の駆動制御の補正の仕方として簡便である。
【0044】
次に、図5の第2の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。
この実施の形態では、巻き取り制御装置C4が専用モータである巻き取りモータM2の駆動を制御しており、緯糸密度情報が緯糸密度記憶装置35に記憶されている。緯糸密度情報は単位長さ当たりの緯糸本数を表したものであり、織機制御コンピュータCoは織機1回転毎に緯糸密度記憶装置35から緯糸密度情報を読み取って巻き取り制御装置C4の回転制御回路36へ送る。回転制御回路36は、織機制御コンピュータCoから織機1回転毎に得られる緯糸密度情報を用いて実回転制御パターンを生成する。又、回転制御回路36は、織機制御コンピュータCoから織機1回転毎に得られる緯糸密度情報、及び速度平均化回路32から得られる仮想回転角度データを用いて仮想回転制御パターンを生成する。そして、回転制御回路36は、実回転制御パターン及び仮想回転制御パターンのいずれかによる制御指令を選択して駆動回路37に出力する。駆動回路37は、回転制御回路36からの制御指令及び巻き取りモータM2のロータリエンコーダMe2から得られる回転角度情報に基づいて巻き取りモータM2の作動をフィードバック制御する。巻き取り制御装置C4の比較回路30、補正回路31及び速度平均化回路32は、第1の実施の形態の場合と同じ機能を備えている。
【0045】
織機制御コンピュータCoは、起動スイッチ11のON操作、製織停止信号出力器29からの製織停止信号の出力に応答して実回転制御パターン及び仮想回転制御パターンのいずれかによる巻き取りモータM2の駆動制御の選択を指令する。実回転制御パターンの選択指令の場合、回転制御回路36は、実回転制御パターンを生成すると共に、この実回転制御パターンをもたらすようにロータリエンコーダ27によって逐次検出される織機回転角度に逐次対応して巻き取りモータM2の駆動を制御する。仮想回転制御パターンの選択指令の場合、回転制御回路36は、仮想回転制御パターンを生成すると共に、この仮想回転制御パターンをもたらすように巻き取りモータM2の駆動を制御する。
【0046】
この実施の形態においても、時間を変数とした織機回転速度と実際の織機回転速度との間の回転角度差が大きくなり過ぎることはなく、実際の織機回転角度と巻き取りモータM2の回転位置との同期ずれに起因する製織不良は回避される。
【0047】
本発明では以下のような実施の形態も可能である。
(1)織機1回転よりも少ない回転回数(例えば半回転)のうちに許容差δを越える回転角度差Δθを解消するように補正すること。
(2)織機1回転よりも少ない回転回数(例えば半回転)毎に仮想回転角度データを生成すること。
(3)織機1回転よりも多い回転回数(例えば2回転)毎に仮想回転角度データを生成すること。
(4)第1の実施の形態において、実回転角度データを用いた実回転制御パターン及び仮想回転角度データを用いた仮想回転制御パターンのいずれを選択するかを開口制御装置C3側で行なうようにすること。
(5)第2の実施の形態において、実回転角度データを用いた実回転制御パターン及び仮想回転角度データを用いた仮想回転制御パターンのいずれを選択するかを巻き取り制御装置C4側で行なうようにすること。
(6)実回転角度θoが仮想回転角度データθiよりも遅れ過ぎている場合、次回の仮想回転角度データθ(I)である360°×k/m〈時間=t(V)×k/m〉を360°×k/m〈時間=t(V−ΔV1)×k/m〉に補正すること。360°×k/m〈時間=t(V−ΔV1)×k/m〉は、基準信号出力後の時間がt(V−ΔV1)×k/mのときには仮想回転角度が360°×k/mであることを示す。但し、ΔV1は、基準信号F1,F2間の制御において利用されるように算出された平均回転速度Vと基準信号F1,F2間の実際の平均回転速度U1との差(V−U1)(>0)を表し、ΔV1とΔθとの間には略ΔV1/(V−ΔV1)=Δθ/360°の関係がある。即ち、基準信号F1,F2間における実際の織機回転速度の平均回転速度U1が基準信号F1,F2間において用いられるように算出された平均回転速度Vよりも遅過ぎる場合には、基準信号F2,F3間において用いられる予定であった平均回転速度Vが(V−ΔV1)に低減補正される。この補正された平均回転速度(V−ΔV1)は基準信号F2,F3間において用いられる仮想回転角度データθ(I)の生成に用いられる。なお、平均回転速度Vのときの仮想回転角度360°×k/mと仮想回転角度360°×(k+1)/mとの時間間隔は、t(V)/mであり、平均回転速度(V−ΔV1)のときの仮想回転角度360°×k/mと仮想回転角度360°×(k+1)/mとの時間間隔は、t(V−ΔV1)/mである。t(V)/mはt(V−ΔV1)/mよりも小さい。従って、Δθ>δかつ(θo−θi)<0に対する平均回転速度Vの低減補正は、仮想回転角度360°×k/mと仮想回転角度360°×(k+1)/mとの時間間隔を長くするように補正することである。このような補正がΔθ>δかつ(θo−θi)<0という回転角度差Δθを次回の織機1回転の間で解消することを可能にする。
【0048】
又、実回転角度θoが仮想回転角度データθiよりも進み過ぎている場合、次回の仮想回転角度データθ(I)である360°×k/m〈時間=t(V)×k/m〉を360°×k/m〈時間=t(V−ΔV2)×k/m〉に補正すること。360°×k/m〈時間=t(V−ΔV2)×k/m〉は、基準信号出力後の時間がt(V−ΔV2)×k/mのときには仮想回転角度が360°×k/mであることを示す。但し、ΔV2は、基準信号F1,F2間の制御において利用されるように算出された平均回転速度Vと基準信号F1,F2間の実際の平均回転速度U2との差(V−U2)(<0)を表し、ΔV2とΔθとの間には略−ΔV2/(V−ΔV2)=Δθ/360°の関係がある。即ち、基準信号F1,F2間における実際の織機回転速度の平均回転速度U2が基準信号F1,F2間において用いられるように算出された平均回転速度Vよりも速過ぎる場合には、基準信号F2,F3間において用いられる予定であった平均回転速度Vが(V+ΔV2)に増大補正される。この補正された平均回転速度(V+ΔV2)は基準信号F2,F3間において用いられる仮想回転角度データθ(I)の生成に用いられる。なお、平均回転速度Vのときの仮想回転角度360°×k/mと仮想回転角度360°×(k+1)/mとの時間間隔は、t(V)/mであり、平均回転速度(V+ΔV2)のときの仮想回転角度360°×k/mと仮想回転角度360°×(k+1)/mとの時間間隔は、t(V+ΔV2)/mである。t(V)/mはt(V+ΔV2)/mよりも大きい。従って、Δθ>δかつ(θo−θi)>0に対する平均回転速度Vの増大補正は、仮想回転角度360°×k/mと仮想回転角度360°×(k+1)/mとの時間間隔を短くするように補正することである。このような補正がΔθ>δかつ(θo−θi)>0という回転角度差Δθを次回の織機1回転の間で解消することを可能にする。
【0049】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明では、時間を変数とした織機回転角度を表す仮想回転角度データを用いて専用モータの駆動を制御し、前記仮想回転角度データによって表される時間を変数とした織機回転角度と織機の実際の織機回転角度との回転角度差を計測し、前記回転角度差が許容差を越える場合には、前記許容差を越える前記回転角度差を解消するように前記仮想回転角度データを用いた前記専用モータの駆動制御に補正を加えるようにしたので、実際の織機回転角度と専用モータの回転位置との同期ずれに起因する製織不良を回避し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す側面図。
【図2】制御ブロック図。
【図3】実回転角度データを用いた実回転制御パターン及び仮想回転角度データを用いた仮想回転制御パターンを説明するグラフ。
【図4】開口制御プログラムを表すフローチャート。
【図5】第2の実施の形態を示す制御ブロック図。
【符号の説明】
24…専用モータとなる開口駆動モータ、27…織機回転角度検出手段となるロータリエンコーダ、30…計測手段となる比較回路、31…補正手段となる補正回路、32…生成手段となる速度平均化回路、33,36…駆動制御手段となる回転制御回路、Mo…織機駆動モータ。

Claims (8)

  1. 織機駆動モータから独立した専用モータによって駆動対象を駆動する織機において
    時間を変数とした織機回転角度を表す仮想回転角度データを用いて前記専用モータの駆動を制御し、前記仮想回転角度データによって表される織機回転角度と実際の織機回転角度との回転角度差を計測し、前記回転角度差が許容差を越える場合には、前記許容差を越える前記回転角度差を解消するように前記仮想回転角度データを用いた前記専用モータの駆動制御に補正を加える織機における専用モータ制御方法。
  2. 前記時間を変数とした織機回転角度と実際の織機回転角度との回転角度差を織機1回転毎に特定の織機回転角度のときに計測し、前記許容差を越える前記回転角度差を前記計測後の織機1回転の間に徐々に減らして解消する請求項1に記載の織機における専用モータ制御方法。
  3. 織機1回転分の実際の織機回転から平均回転速度を算出し、前記算出された平均回転速度から前記仮想回転角度データを生成し、前記仮想回転角度データは、前記平均回転速度を算出するために利用された織機1回転の次の織機1回転における前記専用モータの駆動制御に用いられる請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の織機における専用モータ制御方法。
  4. 前記許容差を越える前記回転角度差を解消するように前記算出された平均回転速度を補正する請求項3に記載の織機における専用モータ制御方法。
  5. 織機駆動モータから独立した専用モータによって駆動対象を駆動する織機において
    時間を変数とした織機回転角度を表す仮想回転角度データを生成する生成手段と、
    前記生成手段によって生成された前記仮想回転角度データを用いて前記専用モータを駆動制御する駆動制御手段と、
    実際の織機回転角度を検出する織機回転角度検出手段と、
    前記生成手段によって生成された仮想回転角度データによって表される織機回転角度と、前記織機回転角度検出手段によって検出された織機回転角度との回転角度差を計測する計測手段と、
    前記計測手段によって計測された前記回転角度差が予め設定された許容差を越える場合には、前記許容差を越える前記回転角度差を解消するように前記仮想回転角度データを用いた前記専用モータの駆動制御に補正を加える補正手段とを備えた織機における専用モータ制御装置。
  6. 前記計測手段は、前記時間を変数とした織機回転角度と実際の織機回転角度との回転角度差を織機1回転毎に特定の織機回転角度のときに計測し、前記補正手段は、前記許容差を越える前記回転角度差を前記計測後の織機1回転の間に徐々に減らして解消する補正を行なう請求項5に記載の織機における専用モータ制御装置。
  7. 前記生成手段は、織機1回転分の実際の織機回転から平均回転速度を算出すると共に、前記算出した平均回転速度から前記仮想回転角度データを生成し、前記駆動制御手段は、前記平均回転速度を算出するために利用された織機1回転の次の織機1回転における前記専用モータの駆動制御に前記仮想回転角度データを用いる請求項6に記載の織機における専用モータ制御装置。
  8. 前記補正手段は、前記許容差を越える前記回転角度差を解消するように前記算出された平均回転速度を補正する請求項7に記載の織機における専用モータ制御装置。
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