JP4050158B2 - ターボ機械内のステータブレード枢動装置 - Google Patents

ターボ機械内のステータブレード枢動装置 Download PDF

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Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ターボ機械内のステータブレード枢動装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ターボ機械内で静止し、次のロータブレード段の前にガス流を調整するために使用されるステータブレードは、様々なロッキングタイプのものとすることができる。すなわち、これらの方向は機械の作動モードに応じて制御される。ステータブレードは、その後、ステータケーシングの外側に突き出している外側枢軸に取り付けられ、ステータケーシングを取り巻いている、共通の制御リングによって自在に回転する連接棒に接続される。連接棒の回転は、ブレードに同様の回転を発生させる。ブレード枢軸の端部セクションおよび連接棒の端部の孔に設けられた、平らな面の相互支持を含むであろう適切な調節装置によって、回転の伝達が得られる。この端部セクションおよび孔は、しばしば正方形である。
【０００３】
文書ＵＳ ４ ７６７ ２６４および４ ６６８ １６５−Ａは、制御リングの回転によって受けるねじりに対して可撓性であるのに十分肉薄の連接棒装置を開示している。これらの連接棒は、枢軸の溝の中に突き出している、トングのように曲げられた側方向リブを備える。これらのリブは、正方形セクションの係合とほんのわずかに違う係合によって枢軸が回転する原因となる。
【０００４】
【特許文献１】
米国特許第 ４ ７６７ ２６４ 号明細書
【特許文献２】
米国特許第 ４ ６６８ １６５ 号明細書
【特許文献３】
米国特許第 ５ ２１１ ５３７ 号明細書
【特許文献４】
米国特許第 ５ ０２４ ５８０ 号明細書
【特許文献５】
欧州特許出願公開第 ０ ５４５ ６５６ 号明細書
【特許文献６】
西独国特許出願公開第 ２０ ２９ ８５９ 号明細書
【特許文献７】
欧州特許出願公開第 １ １５６ ２２７ 号明細書
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、連接棒の孔とブレード枢軸の間の最もわずかな調節遊びが、回転駆動を顕著に遅延させ、数十分の１の角度の駆動欠陥にしばしば至ることが観察されている。良い機械出力を得るためにブレードを高精度で方向付けするべきであるため、正方形の調節遊びを減少させるための改良が望ましいという結論に達することができる。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明によって、ステータの外側に突き出した一端を有し、平坦面セクションを備えるブレード枢軸と、前記枢軸の前記平坦面と連動する平坦面によって限定された孔を介して前記ブレード枢軸の端部に係合された制御連接棒とを備える最も広い定義におけるターボ機械内のステータブレード枢動装置であって、前記枢軸と前記連接棒の間で圧迫され、前記枢軸の前記平坦面の一方を、前記連接棒の前記平坦面の一方に押圧するように構成されたばねを備えることを特徴とするステータブレード枢動装置にある解決法が与えられる。
【０００７】
上述の各文書は、リブの性質、特にその剛性を明確に開示してはいない。溝の底部と接触した状態に保持し、十分な力によって連接棒に対するブレード枢軸の角位置を確保するために使用される弾性を、リブが有することは、述べられてはいない。
【０００８】
これらの文書のアセンブリはまた、特殊なタイプのものである。本発明によるばねは、独立した部品であり、修正する必要のないその他の従来型の正方形断面のアセンブリから区別されていて、ばねは、ただ単に追加できる。
【０００９】
ばねが、前記連接棒上に配置された、前記ブレード枢軸の前記端部の周囲に係合された孔空きワッシャを備え、前記ワッシャの可撓性の縁部が、前記ワッシャが当接する前記枢軸の前記面の一方に対向する前記連接棒の縁面に係合され、前記ワッシャによって、ばねの休止状態より広い角度を作ることが好ましくは考えられる。
【００１０】
本発明を、ここで図面を参照にして説明する。
【００１１】
【発明の実施の形態】
図１を参照すると、ターボ機械部分は、ブレード２の外側端部に、ケーシング１を通るベアリング４内に配置された、枢軸３によって方向付けることができる、静止しているブレード２を備えるステータケーシング１を備える。ブレード２の内端部は、内側枢軸６の周囲に係合されたリング５によって接合され、ブレード２の円形のステージを定位置に保持するのを助ける。
【００１２】
枢軸３は、ステータケーシング１を通って、一つの断面８が正方形の形状である外端部７を終点としている。さらに外側で、端部７がねじ付けされて、ナット９を受けている。連接棒１０は、端部７と、ステータケーシング１の周囲の制御リング１１との間に、ブレード２と近接した距離で関着されている。制御リング１１はステータケーシング１を取り囲んでおり、機械駆動によるシリンダなどの知られている手段によって回転される。これは、前記枢軸およびブレード２全体に沿って、連接棒１０を枢軸３の周りに回転させる。実際には、連接棒１０は、その端部ラグ１７に正方形形状の孔１３を備え、枢軸３の平坦面にもたれかかり回転させる平坦面を備える。枢軸３の対向する２つの平坦面は、参照番号１２を有し、孔１３の対向する２つの平坦面は、参照番号１４を有する。
【００１３】
本発明によると、ばね１５が装置に追加されている。これは、アセンブリの他の部品、特に連接棒１０および枢軸３から分離されており、連接棒１０のラグ１７上に配置されたワッシャ１６と、ワッシャ１６とほぼ直角であり、ワッシャ１６の側縁面１９の一方に沿って延びている縁部１８から成る。縁部１８は、側縁面１９のほうへ方向付けられた、最上部が前記面と接触している波形２０を備える。正方形の孔２１が、ワッシャ１６を介して設けられている。また、ばね１５の均整は、孔２１が、枢軸３の端部の正方形セクション８に係合されるとき、縁部１８は押し戻されるが、孔２１の縁部面の一方が、正方形セクション８の（側縁部１９に対向する）平坦面１２の一方に接触し、側縁部１９に対向する正方形セクション８の平坦面１２が、連接棒ラグ１７の補足する平坦面１４に接触するように選択されている。言い換えれば、ばね１５に引張力が及ぼされ、それを用いて、ワッシャ１６と縁部１８の角度が、休止状態に対して開かれる。引張力は、枢軸３および連接棒１０の１対の平坦面１２と１４の接触圧によって影響され、これが、機械の作動状態全すべての間、継続する。このようにして、連接棒１０およびブレード２は、静止した互いに角度位置を維持する。
【００１４】
リング１１によって制御されたステージのブレード２はすべて、同様のばね１５を備える。孔２１と、枢軸３の正方形セクション８との間の遊びの位置決めの差異を防止するために、すべてのばね１５が同じ方法で取り付けられていることを確認することが有用であるかもしれない。このために、ばね１５にタブ２２を追加することが可能である。タブ２２は、ワッシャ１６に取り付けられ、すでに遭遇している縁部１８と同様にワッシャ１６と垂直な方向に向けられているが、ばねが位置決めされるとき弾性的に変形せず、片側のみでばね１５の位置決めを可能にするフールプルーフ装置の機能を行うように意図されている。タブ２２は、ばね１５が正確に位置決めされたときは連接棒１０の外縁面２３に沿って延びるが、そうでない場合、ワッシャ１６が連接棒１０のラグ１７上に載るのを防ぐ。
【００１５】
本発明は、ブレード枢軸および連接棒孔の他の多角形断面によって実現することができよう。
【００１６】
ステータブレードの角の駆動欠陥の極めて顕著な低減が、本発明を適用することによって観察された。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による装置の全体図である。
【図２】本発明の主構成部品のより詳細な図である。
【図３】前記構成部品の拡大図である。
【符号の説明】
１ ステータケーシング
２ ステータブレード
３ 枢軸
４ ベアリング
５ リング
６ 内側枢軸
７ 外端部
８ 正方形セクション
９ ナット
１０ 連接棒
１１ 制御リング
１２、１４ 平坦面
１３ 正方形形状の孔
１５ ばね
１６ ラグ
１７ 端部ラグ
１８ ばねの縁部
１９ ワッシャ側縁面
２０ 波形
２１ 正方形の孔
２２ タブ
２３ 連接棒外縁面

Claims (4)

  1. ステータの外側に突き出した一端を有し、平坦面セクション（８）を備えるブレード枢軸（３）と、前記枢軸の平坦面（１２）と連動する平坦面（１４）によって限定された孔を介して前記ブレード枢軸の端部に係合された制御連接棒（１０）とを備えるターボ機械内のステータブレード（２）枢動装置であって、前記枢軸と前記連接棒の間で応力を受け、前記枢軸の前記平坦面の一つを、前記連接棒の前記平坦面の一つに押圧するように構成されたばね（１５）を備えることを特徴とする、ステータブレード枢動装置。
  2. 前記ばねが、前記連接棒上に配置された、かつ前記ブレード枢軸の前記端部の周囲に係合された孔空きワッシャ（１６）を備え、前記ワッシャの可撓性の縁部（１８）が、前記ワッシャが当接する前記枢軸の前記面の一つに対向する前記連接棒の縁面に係合され、前記ワッシャによって、ばねの休止状態より広い角度を作ることを特徴とする、請求項１に記載のステータブレード枢動装置。
  3. 前記ばねが、前記連接棒の別の最上部縁面に係合されたタブ（２２）を備えることを特徴とする、請求項２に記載のステータブレード枢動装置。
  4. 前記ばねの前記縁部が、波形（２０）によって前記連接棒の前記縁部に係合されていることを特徴とする、請求項２に記載のステータブレード枢動装置。
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