JP7190175B2 - 扉部材支持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガラス扉等の扉部材を回動自在に支持する装置に関する。
従来、浴室等に設けられるガラス扉の支持装置S”として、固定側部材10”と、回転支持金具40”と、当該回転支持金具40”に内蔵されるカムと、当該カムおよび回転支持金具40”に挿通された軸に回転可能に支持されてガラス扉の一側部を挟む2枚の羽根板20”,30”とから構成される装置が存在している(図7)。このガラス扉の支持装置S”における上記カムは一端側に凹部が形成されているとともに、この一端側の凹部から連続するように両側に円弧面が形成され、上記カムの他端側にはねじ受け用凹部が形成されており、上記回転支持金具40”の両側にはカムの上記他端側のねじ受け用凹部に合致するねじ孔12a”が形成されている。そして、上記ねじ孔12a”にねじ18”が螺合されて、固定側部材10”及び回転支持金具40”に対するカムの角度をねじ18”の先端が上記カムの他端側のねじ受け用凹部に当接する締め付けにより保持するように構成され、上記2枚の羽根板20”,30”の内、一方の羽根板20”(30”)の内面には上記カムの一端側の凹部に当接する円弧面を持つ当接部材及びこの当接部材を 一端側の凹部に押し付けるばねを収納するケーシングを備え、このケーシングの軸受け部に上記軸の上下両端を固定し、ガラス扉の一側部をケーシングに嵌め込んだ状態で両羽根板20”,30”を結合させるようにしている(特許文献1)。
特開2008-115604号公報
ところで、ガラス扉を上記ガラス扉の支持装置S”を用いて実際に取り付けする際において、当該ガラス扉における扉先の閉止位置を微調整する作業(一般的に、「ゼロ点調整」というため、以下、そのようにいう。)が必要となる。しかし、上記ガラス扉の支持装置S”では、複数個所の締め付けねじの締結力の弛緩と締結を行い、微調整を行う必要があることから、非常に煩雑であった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、扉部材の取り付けに際し、簡易な作業で、当該扉部材の閉止位置を調整することが可能となる扉部材支持装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の扉部材支持装置(以下、「本扉部材支持装置」という場合がある。)は、扉部材を挟持するための一対の挟持部材と、上記各挟持部材を軸支するための挟持部材軸支部及び支持体への取付部を有する支持体取付部材と、を備え、上記挟持部材軸支部において、上記各挟持部材が上記支持体取付部材に対して回動自在に軸支されている扉部材支持装置であって、一対の上記挟持部材の間に介装されており、上記扉部材の幅方向にスライド移動し、いずれか一方の上記挟持部材に対して押圧力を付与する押圧力付与部材と、上記押圧力付与部材のスライド位置を可変的に位置決めするための位置決め部材と、上記各挟持部軸支部における先端部と上記押圧力付与部材との間に介装されている回動補助部材とを備え、上記押圧力付与部材は、上記回動補助部材を介して、上記各挟持部材軸支部における先端部と当接するとともに、上記挟持部材と接し、2点の当接部を支点として上記挟持部材の位置を移動させることができることを特徴としている。
ここで、扉部材は、所定の開口部を閉塞するための部材であり、材質等は問わず、ガラス扉、スチール扉等に用いることができる。また、支持体は、扉部材を取り付けるための戸枠等の構造体である。
また、支持体取付部材は、各挟持部材を軸支するための挟持部材軸支部及び支持体への取付部を有する構造であればよく、T字形状、L字形状(ともに平面視において、水平部が支持体への取付部、鉛直部が被挟持部)等、種々の形状とすることができる。
本扉部材支持装置によれば、押圧力付与部材と位置決め部材を備えており、押圧力付与部材のスライド位置を可変的に位置決めし、必要に応じて押圧力を調節することができる。このとき、押圧力付与部材は、回動補助部材を介して、各挟持部材軸支部における先端部と当接するとともに、挟持部材と接することになり、2点の当接部を支点として、挟持部材の位置を移動させることができる。したがって、押圧力付与部材を当接させる一方の挟持部材の選択とその押圧力の大小を調整することにより、挟持部材が挟持する扉部材の閉止位置を簡易の操作により調整可能となる。
また、本扉部材支持装置において、上記位置決め部材は、一方の前記挟持部材の一面側から操作可能であり、上記押圧力付与部材との間に作用する摩擦力により、上記押圧力付与部材のスライド位置を可変的に位置決めすることとすれば、簡易な構造により位置決め部材を構成することができるため好適である。
なお、位置決め部材の他の態様として、カム機構を用いて、挟持部材に設けた原節の回転運動を、従節である押圧力付与部材のスライド運動に変換する構造等とすることもできる。
また、本扉部材支持装置において、上記回動補助部材は、円弧状の周面を有するとともに、上記各挟持部材軸支部における上記支持体への取付部と反対側の端部である先端部には凹部が形成されており、上記回動補助材の前記円弧状の周面と前記凹部とが摺動可能に構成されていることが好適である。
ここで、回動補助部材は、支持体取付部材と押圧力付与部材との間に介装されており、当該押圧力付与部材と一体となっている挟持部材の回動を円滑にするための部材である。押圧力付与部材は、種々の構造を用いることができる。例えば、後記のとおり、円弧状の周面を有する構成とすることが好適であり、挟持部材軸支部と押圧力付与部材の間に介装される球体状の部材を用いることができる。また、挟持部材軸支部に形成された円弧形状の凹部に対応する円柱体とから構成することができる。
また、凹部は、回動補助部材摺動しながら転動可能な形状であればよく、円弧状の周面もしくはV字状の断面形状の周面(平面視)を有する凹窩部もしくは凹溝部等を設けることが好適である。
本扉部材支持装置によれば、各挟持部材の軸支部における先端部は、凹部を有しており、回動補助部材の円弧面は、挟持部材の軸支部における先端部の凹部に摺動可能となっていることから、扉部材の閉止位置の調整を行う場合において、扉部材を挟持する挟持部材のスムーズな追従移動が可能となり、容易にその調整を行うことができる。
本発明によれば、扉部材の取り付けに際し、簡易な作業で、当該扉部材の閉止位置を調整することが可能となる扉部材支持装置を提供することができる。
本発明の扉部材支持装置(第1実施形態)を使用した開き扉を模式的に示した斜視図であり、(a)は、閉扉時、(b)は開扉時である。 本発明の扉部材支持装置(第1実施形態)を示す分解斜視図である。 本発明の扉部材支持装置(第1実施形態)を示す一部を分解した斜視図である。 本発明の扉部材支持装置(第1実施形態)を示す斜視図である。 本発明の扉部材支持装置(第1実施形態)を示す図4におけるX-X断面図であり、(a)は、調整前、(b)は、調整後、(c)は、調整後の他の状態を示す。 本発明の扉部材支持装置(第2実施形態)を示す分解斜視図である。 従来のガラス扉の支持装置を示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、扉部材であるガラス扉に本扉部材支持装置を適用した場合を一実施形態として、詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
(1)ガラス扉及び戸枠
本扉部材支持装置Sは、公知のガラス製の扉を戸枠W(支持体)の間に取り付けるために使用される。
戸枠Wは、左右の縦枠5A,5B、上枠6により、矩形形状に形成されている。そして、左側のガラス扉G1(以下、「左ガラス扉」という。)の鉛直方向の一方の端面において、上下の2カ所に本扉部材支持装置Sが設けられている(図1(a))。
上記左ガラス扉G1は四角形状に形成されており、本扉部材支持装置Sの取付位置の2カ所の端面において、後記する第1羽根板20の内枠21に適合する四角形状に形成された取付開口部の周縁(図示せず)が、2枚の羽根板20,30(挟持部材)に挟持されることにより、戸枠Wに取り付けられている。
本実施形態では、左ガラス扉G1が左の端面を支持されており、右端部を把持して、閉止位置を中心として、内側及び外側に90度の範囲で開放可能となるように取り付けられている(図1(b))。なお、右側のガラス扉G2は、開閉しないように取り付けられている。
(2)本扉部材支持装置
第1実施形態の本扉部材支持装置Sは、縦枠に取り付けるための取付体10(支持体取付部材)と、左ガラス扉G1を挟持する一対である2枚の羽根板20,30と、スライド体40(スライド部材)を主要部としている。
(取付体)
取付体10は、上面視でT字形状であり、側面視で倒立したT字形状に形成されており、矩形形状である縦枠への取付板11(支持体への取付部)と、当該取付板11の中央部に一体的に形成されている回動支持部12(挟持部材軸支部)とを備えている。
なお、取付板11には、中央部に支持軸取付孔11a(図5(a)が、四隅には縦枠取付孔11bが、それぞれ形成されている。本扉部材支持装置Sは、縦枠取付孔11bにおいて、ネジ17(図4)により縦枠5Aに取り付けられている。
回動支持部12は、第1羽根板20の開口部に対応する、取付板の高さの約1/3程度の長さの柱体であり、先端部は半円柱状に形成されている(この部分を、「半円柱部13」という。)。そして、半円柱部13には、先端部と、当該先端部の左右の両側面部において、円弧形状(平面視)の周面を有する位置決め用の凹溝13a,13b,13cが鉛直方向に形成されているとともに、中央部には全長にわたって貫通している支軸挿通孔13dが形成されている。
上記半円柱部13における先端部の凹溝13a(以下、「先端凹溝13a」という。)は、左ガラス扉G1の閉扉時の位置決めをする目的で、また、側面部の凹溝13b,13cは、左ガラス扉G1を内側及び外側に90度回転させたときの位置決めをする目的で、それぞれ設けられている。
(羽根板)
図2における奥側の第1羽根板20は、略コ字形状に形成されており、第2羽根板30と対向する内側面には内枠21が形成されている。また、第1羽根板20の中央部には、後記スライド体40の位置決め操作を行うための操作孔20aが形成されている(図2,図3)。
上記内枠21は、取付体10における回動支持部12の周囲を覆うように、コ字形状に形成されている。内枠21の上下の横材22,23における取付体10側の端部(以下、「基端部」という。)において、回動支持部12における半円柱部13の支軸挿通孔13dと連通するブッシュ取付孔22a,23aが形成されている。
また、内枠21の取付板11から離間する側(以下、「先端部側」という。)における上下の隅角部には、ボルト取付部21aが突設されている。
図2における手前側の第2羽根板30は、略コ字形状に形成されており、外側面における上下の2カ所には、第1羽根板20のボルト取付部21aに対応する位置に羽根板取付孔30aが形成されている。また、第1羽根板20と対向する内側面には、当該第1羽根板20の内枠21を収容する形状の凹部(図示せず)が形成されている。
内枠21の上下の横材22,23におけるブッシュ取付孔22a,23aには、それぞれブッシュ35が嵌挿されており、当該ブッシュ取付孔22a,23aと、回動支持部12の半円柱部13の支持軸挿通孔13dを同心として、支持軸36が挿通されている。支持軸36は中空円筒である。そして、その側面における高さ方向の中間部には、固定用孔36aが設けられており、取付板11の支持軸取付孔11aに挿通されているボルト16が固定用孔36aに挿通されることにより、固定されている。
また、第2羽根板30の羽根板取付孔30aから第1羽根板20のボルト取付部21aに挿通されているボルト37により、2枚の羽根板20,30が一体となっている。このような構成により、半円柱部13の支持軸挿通孔13dと支持軸36との間に間隙部が存在することになるため、回動支持部12が支持軸36の周りを滑動可能となり、2枚の羽根板20,30の基端部が、取付体10に対して回動自在に支持される構造となっている。
(スライド体)
スライド体40は、スライドケース41とボール43(回動補助部材)と付勢バネ45を備えている。
スライドケース41は略直方体形状であり、回動支持部12側の端面には、上下の水平方向に、付勢バネ45の挿通孔(図示せず)が形成されている。この挿通孔には、ボール43に対して、回動支持部12側の向きの付勢力を付与するための付勢バネ45が介装されており、当該付勢バネ45の回動支持部12側の端部と回動支持部12の先端凹溝13aとの間には、ボール受け44を介して、ボール43が回動自在に設けられている。
ボール43は球体であり、先端凹溝13aの周面と摺動しながら回動可能であり、各凹溝13a,13b,13cにおいて、位置決めされるようになっている。
また、スライドケース41における外側側面から内側側面に向かい、当該スライドケース41を貫通して、六角穴付のボルト47(位置決め部材)が設けられている(符号41aは貫通孔を示す)。ボルト47の頭部は、第1羽根板20の操作孔20aから操作可能となっており、当該ボルト47を締結及び弛緩する際に生じる、軸部の周面とスライドケース41の貫通孔41aの孔壁面に作用する摩擦力(以下、単に「摩擦力」という。)を調整し、スライド体40を幅方向にスライド移動させることが可能となっている。
すなわち、ボルト47を左方向(反時計回り)に回転させることにより、スライド体40に当該ボルト47の進行方向と反対方向の摩擦力を付与し、当該摩擦力が推進力となることで、第2羽根板30に当接する方向にスライド体40をスライド移動させることができるようになっている。また、ボルト47を右方向(時計回り)に回転させることにより、上記左方向への回転時と反対方向に摩擦力を作用させ、当該摩擦力の大きさにより、スライド体40を第1羽根板20に当接させる方向に、スライド移動させることができるようになっている。
また、2枚の羽根板20,30の間には、左ガラス扉G1を止水するためのコ字形状のパッキン26が設けられるとともに、当該2枚のパッキン26の間にはライナー27が介設されている。
[本扉部材支持装置の使用方法]
次に、本扉部材支持装置Sを使用して、左ガラス扉G1のゼロ点調整を行う方法について説明する。
まず、左ガラス扉G1を本扉部材支持装置Sの2枚の羽根板20,30に挟持させて戸枠Wに取り付ける。
続いて、左ガラス扉G1の戸先を、平面視で第1羽根板20の側に傾けた状態で、ゼロ点調整をする場合(図5(a)の上側)には、ボルト47を左方向に回転させることにより、スライド体40に当該ボルト47の進行方向と反対方向の摩擦力(推進力)が生じる。これに伴い、ボール43が、回動支持部12における半円柱部13の先端凹溝13aの内周面と摺動しながら、スライド体40とともに第2羽根板30の方向に移動し、当該スライド体40が第2羽根板30を外側に押圧する。
そして、ボール43と半円柱部13の先端凹溝13aの当接部、及びスライド体40の第2羽根板30の押圧部の2点において、スライド体40の移動に伴う押圧力が作用し、当該2点の当接部を支点として、2枚の羽根板20,30が移動する。このとき、第2羽根板30の押圧部は、基端部の近傍であることから、左ガラス扉G1を挟持している当該第2羽根板30の先端部は、押圧力の作用した向きと反対側の向きに移動することになり、2枚の羽根板20,30の先端部が反時計回りの向きに回転移動する。その際、ボール43が、回動支持部12の半円柱部13の先端凹溝13aと摺動しながら反時計回りの向きに回転することで、円滑に回転移動が可能となる(図5(b))。
上記の動作により、押圧力の大きさに応じて、2枚の羽根板20,30に挟持されている左ガラス扉G1を、第1羽根板20の側に傾けた状態でゼロ点調整をすることができる。
また、左ガラス扉G1の戸先を、平面視で第2羽根板30の側に傾けた状態でゼロ点調整をする場合(図5(a)の下側)には、ボルト47を右方向に回転させることにより、スライド体40に上記左回転の場合と反対方向の摩擦力(推進力)が生じる。これに伴い、ボール43が、回動支持部12における半円柱部13の先端凹溝13aの内周面と摺動しながら、スライド体40とともに第1羽根板20の方向に移動し、当該スライド体40が第1羽根板20を外側に押圧する。このとき、上記の同様の動作により、第1羽根板20は、基端部の近傍が押圧されることから、左ガラス扉G1を挟持している当該第1羽根板20の先端部は、押圧力の作用した向きと反対側の向きに移動することになり、2枚の羽根板20,30の先端部が時計回りの向きに回転移動する。
上記の動作により、押圧力の大きさに応じて、第2羽根板30の側に傾けた状態でゼロ点調整をすることができる(図5(c))。
[本扉部材支持装置施の作用効果]
本扉部材支持装置Sによれば、スライド体40とボルト47を備えており、当該スライド体40のスライド位置を可変的に位置決めし、当該スライド体40は対象とするいずれか一方の羽根板20,30に付与する押圧力を調整することが可能である。このとき、スライド体40は、ボール43を介して、回動支持部12の半円柱部13の先端凹溝13aと当接するとともに、スライド体40の第2羽根板30の押圧部と接することになり、2点の当接部を支点として、2枚の羽根板20,30の位置を移動させることができる。したがって、スライド体40を当接させるいずれか一方の羽根板20,30の選択とその押圧力の大小を調整することにより、左ガラス扉G1の閉止位置を簡易の操作により調整可能となる。
また、回動支持部12における先端凹溝13aは、円弧状の周面を有しており、ボール43の球面と当該先端凹溝13aの内周面に摺動可能となっている。そのため、スライド体40がいずれか一方の羽根板20,30を押圧した場合において、左ガラス扉G1を挟持する2枚の羽根板20,30のスムーズな追従移動が可能となり、容易にその調整を行うことができる。
[第2実施形態]
続いて、第2実施形態の本扉部材支持装置S’について説明する。
第2実施形態の本扉部材支持装置S’と第1実施形態の本扉部材支持装置Sとは、スライド体40’の構造が異なっている(図6)。
すなわち、スライド体40’は、スライドケース41とローラ43’(回動補助部材)と付勢バネ45を備えている。
スライドケース41の付勢バネ45の挿通孔(図示せず)には、回動支持部12の先端凹溝13aにローラ43’を当接させるために、当該回動支持部12側の方向に付勢力を付与する付勢バネ45が設けられている。
ローラ43’は、回動支持部12を構成する半円柱部13の先端凹溝13aの円弧形状に対応する円柱体に形成されており、中央部にはローラ軸44’を挿通するための円孔43a’が形成されている。この円孔43a’にはローラ軸44’が挿通されており、ローラ43’が当該ローラ軸44’周囲を回動可能となっている。
上記ローラ43’は、付勢バネ45の回動支持部12側の端部と当該回動支持部12の先端凹溝13aとの間において、当該先端凹溝13aの壁面と摺動しながら回動自在となるように設けられている。
上記のように、第1実施形態の本扉部材支持装置Sと第2実施形態の本扉部材支持装置S’とは、回動補助部材に相当する部材の具体的な構成が異なるだけである。そのため、その操作及び動作は、ほぼ同様であり、第2実施形態の本扉部材支持装置S’によっても、第1実施形態の本扉部材支持装置Sと同様の作用効果を奏させることが可能となる。
以上、本発明について、好適な実施形態についての一例を説明したが、本発明は当該実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜設計変更が可能である。
例えば、本扉部材支持装置を適用する扉部材及び支持体には制限はなく、支持体取付部材、押圧力付与部材、位置決め部材及び回動補助部材の各仕様、取付位置等は、扉部材等の状況に応じて、適宜定めることができる。また、本発明を構成する各要素の仕様、材質、寸法、形状、取付位置等に関しても、基本的な構成を備えていれば、種々の構造を用いることができ、必要に応じて、他の構成要素を付加するものであってもよい。
S,S’ 扉部材支持装置
G1 左ガラス扉(扉部材)
W 戸枠(支持体)
5A,5B 縦枠
10 取付体(支持体取付部材)
11 取付板(支持体への取付部)
12 回動支持部(挟持部材軸支部)
13 半円状部
13a,13b、13c 凹溝
20 第1羽根板(挟持部材)
20a 操作孔
21 内枠
30 第2羽根板(挟持部材)
30a 羽根板取付孔
36 支持軸
40,40’ スライド体(押圧力付与部材)
41,41’ スライドケース
43 ボール(回動補助部材)
43’ ローラ(回動補助部材)
44’ ローラ軸
45 付勢バネ
47 ボルト(位置決め部材)

Claims (3)

  1. 扉部材を挟持するための一対の挟持部材と、
    前記各挟持部材を軸支するための挟持部材軸支部及び支持体への取付部を有する支持体取付部材と、を備え、
    前記挟持部材軸支部において、前記各挟持部材が前記支持体取付部材に対して回動自在に軸支されている扉部材支持装置であって、
    一対の前記挟持部材の間に介装されており、前記扉部材の幅方向にスライド移動し、いずれか一方の前記挟持部材に対して押圧力を付与する押圧力付与部材と、
    前記押圧力付与部材のスライド位置を可変的に位置決めするための位置決め部材と、
    前記各挟持部材軸支部における先端部と前記押圧力付与部材との間に介装されている回動補助部材と、を備え
    前記押圧力付与部材は、前記回動補助部材を介して、前記各挟持部材軸支部における先端部と当接するとともに、前記挟持部材と接し、2点の当接部を支点として前記挟持部材の位置を移動させることができることを特徴とする扉部材支持装置。
  2. 前記位置決め部材は、一方の前記挟持部材の一面側から操作可能であり、
    前記押圧力付与部材との間に作用する摩擦力により、前記押圧力付与部材のスライド位置を可変的に位置決めすることを特徴とする請求項1に記載の扉部材支持装置。
  3. 前記回動補助部材は、円弧状の周面を有するとともに、
    前記各挟持部材軸支部における先端部には凹部が形成されており、
    前記回動補助材の前記円弧状の周面と前記凹部とが摺動可能となるように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の扉部材支持装置。
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