JP2008038459A

JP2008038459A - 折り戸用センターヒンジ

Info

Publication number: JP2008038459A
Application number: JP2006214012A
Authority: JP
Inventors: Yosuke Nakatsu; 陽介中津
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2006-08-07
Filing date: 2006-08-07
Publication date: 2008-02-21

Abstract

【課題】枢軸に対して片荷重の生じない蛇行調整機能を備えたセンターヒンジを低コストで提供する。
【解決手段】枢軸１を介して回動可能に連結され且つ、折り戸６の左右の戸板６ａ、６ｂに夫々取付けられる左右一対の羽根板２ａ、２ｂと、枢軸１の中央部分で枢軸１と同軸的に配置され且つ一方の羽根板２ａと共に回動するカム３と、他方の羽根板２ｂに保持されて前記カム３に向かってスプリング４により常時弾圧された弾圧部材５とからなり、前記弾圧部材５がカム３に弾圧することにより折り戸６の閉鎖姿勢を強制するようにしたセンターヒンジであって、前記カム３に、他方の羽根板２ｂの方向に向かって移動調整可能な調整ビス７が組み込まれ、この調整ビス７の先端が他方の羽根板２ｂの端縁部分に当接するように形成されている構造。
【選択図】図４

Description

本発明は、折戸における左右の戸板を折り込み自在に連結する折り戸用センターヒンジに関するものである。

従来、折り戸を手で閉じるときに、閉鎖運動終端近傍において手を離しても、ヒンジに組み込んだカムとスプリングの作動により、折り戸の左右の戸板を閉鎖姿勢まで強制するようにしたセンターヒンジは、例えば特許文献１〜２で知られている。

このセンターヒンジで折り戸の左右の戸板を連結した際に、ヒンジの取付具合等によって、戸板を直線状に閉じたときの左右の戸板の直線性に狂いが生じる場合がある。そこでこの直線性の狂いを調整（一般的にこれを蛇行調整と呼ばれており、本発明でも以下これを蛇行調整という）するために、例えば特許文献３〜４で開示されている。この蛇行調整手段は、一方の羽根板に調整ビスを取り付け、この調整ビスの先端を他方の羽根板に設けた当接面に接当させる構造となっている。
特公昭５５−４７１９１号公報実開昭６３−１３４０８８号公報特開平９−２８７３４４号公報実開平７−２６９２１８号公報

上記蛇行調整手段において、折り戸閉鎖時に調整ビスの先端に大きな荷重が集中的に負荷される。特許文献３並びに４で開示されたセンターヒンジでは、調整ビスがヒンジの枢軸に対して一端に片寄った箇所に配置されているため、調整ビスにかかる駐中荷重によってセンターヒンジの枢軸が偏った位置で曲げ方向に偏荷重が負荷され、左右の羽根板のスムースな回転に支障が生じることがある。また、負荷のバランスをとるために、枢軸に対して両端部位の２カ所に調整ビスを設けた場合は、２カ所の調整ビスを同じように正しく調整することが難しく、且つ、構造も複雑となってコストが高くつくといった難点があった。

そこで本発明は、上記の問題点を解消し、枢軸に対して偏荷重の生じない蛇行調整機能を備えた折り戸用センターヒンジヒンジを低コストで提供することを主たる目的とするものである。

上記目的を達成する為に本発明では次のような技術的手段を講じた。即ち、本発明に係る折り戸用センターヒンジヒンジにあっては、枢軸１を介して回動可能に連結され且つ、折り戸６の左右の戸板６ａ、６ｂに夫々取付けられる左右一対の羽根板２ａ、２ｂと、枢軸１の中央部分で枢軸１と同軸的に配置され且つ一方の羽根板２ａと共に回動するカム３と、他方の羽根板２ｂに保持されて前記カム３に向かってスプリング４により常時弾圧された弾圧部材５とからなり、前記弾圧部材５がカム３に弾圧することにより折り戸６の閉鎖姿勢を強制するようにしたセンターヒンジであって、前記カム３に、他方の羽根板２ｂの方向に向かって移動調整可能な調整ビス７が組み込まれ、この調整ビス７の先端が他方の羽根板２ｂの端縁部分に当接するように形成されている構造とした。

本発明は上記の如く、枢軸１の中央部分に配置されたカム３に調整ビス７を組み込み、この調整ビス７の先端が他方の羽根板２ｂの端縁部分に当接するように形成したので、枢軸１の中央部位で調整ビス７に荷重が負荷されて枢軸１に対して偏荷重を与えない。従って枢軸１が彎曲するようなことがなく、左右羽根板２ａ、２ｂのスムースな回転を保持することができる。加えて既存のカム３にビス穴を設けてこれに調整ビス７を螺入するだけでよいから、製作が簡単で低コストで製作できるといった優れた効果がある。

図１は本発明にかかるセンターヒンジの一実施例を示す斜視図であり、図２、図３並びに図４はこのセンターヒンジヒンジを折り戸の左右の戸板に取り付けた状態を示す断面図であり、図５はセンターヒンジヒンジにおけるカムの斜視図である。

上記センターヒンジは、枢軸１を介して回動可能に連結され且つ、折り戸６の左右の戸板６ａ、６ｂに夫々取付けられた左右一対の羽根板２ａ、２ｂと、枢軸１の中央部分で枢軸１と同軸的に配置され且つ一方の羽根板２ａと共に回動するカム３と、他方の羽根板２ｂに保持されて前記カム３に向かってスプリング４により常時弾圧された弾圧部材５とからなる。前記カム３は、周面の一部に大径となったデットポイント３ａを備え、折り戸６を図２の折り畳み姿勢となった開き位置から図３の閉鎖位置まで回動する過程において、弾圧部材５の先端接触部がカムのデットポイント３ａを乗り越えると、折り戸６の左右の戸板６ａ、６ｂをスプリング４の力により図３の閉鎖位置に強制するように形成されている。

更に、前記カム３に、他方の羽根板２ｂの方向に向かって移動調整可能な調整ビス７が組み込まれて、この調整ビス７の先端が他方の羽根板２ｂの端縁部分に当接するように形成されている。該調整ビス７は、先端にドライバー等の回動工具が係合する係合溝７ａを備えている。

従って、この調整ビス７を螺進又は後退させることにより折り戸閉鎖位置における左右戸板６ａ、６ｂの直線性、即ち蛇行を調整することができる。例えば図３の折り戸閉鎖位置において、調整ビス７を少し螺入すれば、戸板６ａ、６ｂを図３の仮想線の姿勢に調整することができ、逆に、調整ビス７を羽根板２ｂの方向に引き出せば図４の姿勢に調整することができる。

以上本発明の実施例について説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造のみに限定されるものでなく、本発明の構成要件を備え、かつ本発明の目的を達成し、上記の効果を奏する範囲内において適宜改変して実施することができるものである。

本発明に係る折り戸用センターヒンジは、建具や家具等の折り戸全般に利用することが可能である。

本発明に係るセンターヒンジヒンジの一実施例を示す斜視図。上記センターヒンジを折り戸に取り付けた断面図であって、折り戸を折り畳んだ開き位置を示す。図２同様の断面図であって、左右の戸板を直線状にした折り戸閉鎖位置を示す。図３同様の断面図であって、調整ビスを少し移動させた状態を示す。本発明にかかるセンターヒンジのカムを示す斜視図。

符号の説明

１枢軸
２ａ、２ｂ羽根板
２ｃ端縁
３カム
４スプリング
５弾圧部材
６折り戸
６ａ、６ｂ戸板
７調整ビス

Claims

枢軸１を介して回動可能に連結され且つ、折り戸６の左右の戸板６ａ、６ｂに夫々取付けられる左右一対の羽根板２ａ、２ｂと、枢軸１の中央部分で枢軸１と同軸的に配置され且つ一方の羽根板２ａと共に回動するカム３と、他方の羽根板２ｂに保持されて前記カム３に向かってスプリング４により常時弾圧された弾圧部材５とからなり、前記弾圧部材５がカム３に弾圧することにより折り戸６の閉鎖姿勢を強制するようにしたセンターヒンジであって、前記カム３に、他方の羽根板２ｂの方向に向かって移動調整可能な調整ビス７が組み込まれ、この調整ビス７の先端が他方の羽根板２ｂの端縁部分に当接するように形成されている折り戸用センターヒンジ。