JP4889284B2 - ドアクローザ用外装式ストップ装置 - Google Patents

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本発明は、ドアを所望の開度で停止させるために用いられるドアクローザ用外装式ストップ装置の改良に関するものである。
従来から、ドアの閉まる速度を一定に調整する装置として、ドアクローザが知られている。このドアクローザには、ドアの開いた状態を保持するストップ装置付きのものとストップ装置なしのものとが存在する。ストップ装置付きのドアクローザは、例えば、図4において例示されるような取り付けが成される装置である。すなわち、一般的なドアクローザは、ドア100に固定されるドアクローザ本体101と、このドアクローザ本体101から延びるアーム102と、アーム102とドア枠103との間に設置される外装式ストップ装置104とから構成されている。
ドアクローザを構成する部材のうち、外装式ストップ装置104は、ドア枠103に固定されるブラケット105と、ブラケット105に回転可能に連結されたリンク106と、リンク106とアーム102とを連結するアジャストリンク107とから構成される装置であり、ドア100が所定の開度に達したときにドア100の開閉動作を規制し、所定の開度でドア100を固定保持する役目を担う装置である。
従来の外装式ストップ装置104の具体的な構成は、例えば、図5に示すごときものである。なお、図5は、従来の外装式ストップ装置を説明するための部分破断図であり、図5中(a)は外装式ストップ装置の外観上面を示し、図5中(b)は縦断面側面を示している。従来の外装式ストップ装置104を構成する部材のうち、ドア枠103に固定されるブラケット105は、カム板110を有している。このカム板110は、ブラケット105との接続面にセレーション形状111を有しており、ブラケット105とカム板110の両方に形成されたセレーションを噛み合わせた状態で組立ボルト112によって固定されている。ただし、組立ボルト112を弛めるとセレーションの歯合が解除され、ブラケット105に対するカム板110の設置角度を変更することが可能である。
一方、リンク106の内部には、バネ113と、このバネ113からの弾性力を受けることによって常にブラケット105方向へ押圧される球体114とが設置されている。また、バネ113の球体114接触側とは逆側には調整ねじ115が設置されており、この調整ねじ115の締弛によってバネ113の弾性力が調節可能となっている(図6参照)。さらに、リンク106は、組立ボルト112の位置を回転中心として回転移動自在な状態でブラケット105と接続している。したがって、リンク106はドア100の開閉動作に伴って回転移動可能であるが、球体114がカム板110に嵌り込むと回転移動が規制され、その結果、ドア100の開閉動作が停止されるようになっている。なお、リンク106の調整ねじ115設置側にはアジャストリンク107が螺合しており、リンク106とアーム102との連結が実現されている。
実開昭57−153678号公報 特開2004−60228号公報 特開平11−294006号公報
ところで、上述した従来の外装式ストップ装置104は、リンク106の内部にバネ113等の弾性部材を設置し、かかる弾性部材の弾性力によって所定位置でのドア100の停止を実現するものであった。このような構成は、これまで種々の改良が成されてきた外装式ストップ装置に共通して採用されてきた構成であり、リンク106内部にバネ113等の弾性部材を設置するという基本的構成に改良を加えたものは見受けられない(例えば、上記特許文献1〜3参照)。
しかしながら、中空棒状のリンク106内部に対してバネ113や球体114、調整ねじ115等を配置する構成は、多くの加工工程や組立工程を要するので、製造コストを削減する余地が多く残されている。また、従来の外装式ストップ装置104では、リンク106内部という非常に狭い空間にバネ113が設置されていることから、図6に示されるように、バネ113の弾性力を調整する作業も、ストップ装置付のドアクローザがドア100に取り付けられている場合にはまずアーム102とアジャストリンク107の結合を取り外し、ついでアジャストリンク107を取り外し方向に回転させてリンク106より取り外し、さらに狭く細い孔にドライバー118を差し込んで調整ねじ115を操作しなければならないというものであり、その作業は熟練と時間を要するものであった。
本発明は、上述した課題の存在に鑑みて成されたものであって、その目的は、製造・組立を容易に行うことができ、しかも組み付け時の調整を短時間で行うことが可能な、従来にはないドアクローザ用外装式ストップ装置を提供することにある。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明に係るドアクローザ用外装式ストップ装置は、ドア枠(103)と、ドア(100)に設置されたドアクローザ本体(101)から延びるアーム(102)との間に設置され、ドア(100)が所定の開度に達したときにドア(100)の開閉動作を規制して前記所定の開度でドア(100)を固定保持するドアクローザ用外装式ストップ装置であって、ドア枠(103)に固定設置されるブラケット(10)と、前記所定の開度を調節可能であるとともに、前記所定の開度でドア(100)を固定保持するための保持力を及ぼすことが可能な開度調節保持機構(20)と、一端側が前記開度調節保持機構(20)を介して前記ブラケット(10)に回転移動可能に接続されるとともに、他端側が前記アーム(102)に回転移動可能に接続されるリンク(30)と、を備え、前記リンク(30)は、前記開度調節保持機構(20)から及ぼされる保持力を受容して前記所定の開度でのドア(100)の固定保持を実現する受容体(31)を外側に備え、前記開度調節保持機構は、前記ブラケットに設置角度を変更可能に取り付けられる基準部材(21)と、前記受容体を受け入れる受け入れ部(24)を有し、この受容体の受け入れ時において、前記基準部材の外周面に介在させたバネ(25)の付勢力に抗して前記基準部材に対して一方向に水平移動自在なカム部材(23)と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係るドアクローザ用外装式ストップ装置ドア枠と、ドアに設置されたドアクローザ本体から延びるアームとの間に設置され、ドアが所定の開度に達したときにドアの開閉動作を規制して前記所定の開度でドアを固定保持するドアクローザ用外装式ストップ装置であって、ドア枠に固定設置されるブラケットと、前記所定の開度を調節可能であるとともに、前記所定の開度でドアを固定保持するための保持力を及ぼすことが可能な開度調節保持機構と、一端側が前記開度調節保持機構を介して前記ブラケットに回転移動可能に接続されるとともに、他端側が前記アームに回転移動可能に接続されるリンクと、を備え、前記リンクは、前記開度調節保持機構から及ぼされる保持力を受容して前記所定の開度でのドアの固定保持を実現する受容体を備え、前記ブラケット(10)は、鉛直下方向に垂設されるとともに外周面に雄側セレーション(12)を有するセレーション軸(11)を備え、前記開度調節保持機構(20)は、前記雄側セレーション(12)に歯合する雌側セレーション(22)を内周面に備える基準部材(21)と、前記基準部材(21)の外周面にバネ(25)を介して摺接することによって一方向に水平移動自在なカム部材(23)とを備え、前記カム部材(23)には、前記水平移動する方向の一端側にカム部(24)が形成され、前記リンク(30)が備える前記受容体(31)は、鉛直上方向に立設される軸体(32)と、前記軸体(32)に回転自在に設置されるローラ(33)とから構成されるカムフォロワ(31)であり、前記カム部(24)に対して前記カムフォロワ(31)が嵌入することによって前記リンク(30)の移動が規制され、前記ドア(100)の固定保持が成されることとすることができる。
また、本発明に係るドアクローザ用外装式ストップ装置において、前記基準部材(21)は、カム部材(23)が水平移動する方向の一端側に摺動軸(26)を備えるとともに、別端側に前記バネ(25)からの弾性力を受ける凹部(27)を備え、前記カム部材(23)は、前記摺動軸(26)を導通して前記基準部材(21)に対するカム部材(23)の水平移動を案内する軸孔(23b)と、前記凹部(27)に当接する前記バネ(25)の当接面とは別端側に位置して前記バネ(25)の弾性力を調節する弾性力調節機構(28)とを備えることとすることができる。
さらに、本発明に係るドアクローザ用外装式ストップ装置において、前記弾性力調節機構(28)は、前記カム部材(23)が備えるねじ孔(23c)に螺合する調整ねじ(28a)と、前記調整ねじ(28a)と前記バネ(25)との間に狭持されるバネ力調整部材(28b)と、から構成されることとすることができる。
またさらに、本発明に係るドアクローザ用外装式ストップ装置において、前記基準部材(21)は前記雌側セレーション(22)が前記雄側セレーション(12)に歯合した状態で、前記リンク(30)は前記ブラケット(10)に垂設される前記セレーション軸(11)の下端部を収納可能なセレーション軸受(40)を介した状態で、いずれも前記セレーション軸(11)に対して組立ボルト(50)を用いて固定され、前記基準部材(21)は、前記組立ボルト(50)を弛めたときには前記雌側セレーション(22)と前記雄側セレーション(12)の歯合が解除されて回転移動が可能となり、前記組立ボルト(50)を締めたときには前記雌側セレーション(22)と前記雄側セレーション(12)が歯合して回転移動が規制され、一方、前記リンク(30)は、前記組立ボルト(50)の締弛に関わらず回転移動可能であることとすることができる。
さらにまた、本発明に係るドアクローザ用外装式ストップ装置では、前記基準部材(21)と前記カム部材(23)との摺接面が平面(21a,23a)として構成されることが好適である。
なお上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
本発明によれば、従来のストップ装置に比べて製造・組立を容易に行うことができ、しかも組み付け時の調整を短時間で行うことが可能なドアクローザ用外装式ストップ装置を提供することができる。したがって、従来技術に比べて製造コストを削減することができるだけでなく、設置時間や調整時間の短縮に伴う作業コストの削減をも実現することができる。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係るドアクローザ用外装式ストップ装置を説明するための部分破断図であり、図1中(a)はドアクローザ用外装式ストップ装置の外観上面を示し、図1中(b)は縦断面側面を示している。また、図2は、本実施形態に係るドアクローザ用外装式ストップ装置の構成部材を詳細に説明するための分解図である。なお、従来技術で示した部材と同一又は類似する部材については、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るドアクローザ用外装式ストップ装置は、主な構成部材として、ドア枠103に固定設置されるブラケット10と、一端側がブラケット10に回転移動可能に接続されるとともに他端側がアーム102に回転移動可能に接続されるリンク30と、これらブラケット10とリンク30との間に設置される開度調節保持機構20とを備えている。
ブラケット10は、図2においてより詳細に示されるように、鉛直下方向に垂設されるとともに外周面に雄側セレーション12を有するセレーション軸11を備える部材である。セレーション軸11は、後述するリンク30が回転移動する際の回転中心となる軸体であり、リンク30を介して及ぼされるドア100からの負荷を受ける部材である。
開度調節保持機構20は、所定の開度でドア100を固定保持するための保持力を及ぼすことが可能な部材であり、この所定の開度は調節することができるようになっている。その具体的な構成を説明すると、開度調節保持機構20は、主として基準部材21とカム部材23という2つの部材から構成されている。
このうち、基準部材21は、上方から見たときに略隅丸長方形をした部材であり(図1参照)、その内周面には雌側セレーション22が形成されている。この雌側セレーション22は、セレーション軸11が備える雄側セレーション12に歯合することが可能となっており、雄側セレーション12に対する雌側セレーション22の噛み合わせ位置を変更することによって、ブラケット10に対する基準部材21の設置角度を変更することが可能である。
一方、カム部材23は、基準部材21の外周面にバネ25を介して摺接することによって、一方向(図2における左右方向)に水平移動自在な部材である。その内周面の一部は、基準部材21が有する略隅丸長方形のうちの平面部分21aと摺接可能なように平面形状23aに形成されている。したがって、カム部材23は基準部材21の有する平面部分21aと平行方向に移動することになる。また、カム部材23の外周形状の特徴として、水平移動する方向の一端側(図2における右側)にはカム部24が形成されており、このカム部24は円弧型に湾曲した窪み形状をしている。なお、本実施形態では、カム部24の窪みが1つ形成されている場合を例示しているが、カム部24の窪みの形成個数については、2箇所以上複数個形成されていても良い。
そして、基準部材21には、カム部材23が水平移動する方向の一端側(図2における左側)に摺動軸26が設置されるとともに、別端側(図2における右側)にバネ25からの弾性力を受ける凹部27が形成されている。一方、カム部材23の側には、摺動軸26を導通して基準部材21に対するカム部材23の水平移動を案内するための軸孔23bと、凹部27に当接するバネ25の当接面とは別端側に位置してバネ25の弾性力を調節する弾性力調節機構28が設置されている。この弾性力調節機構28は、カム部材23が備えるねじ孔23cに螺合する調整ねじ28aと、調整ねじ28aとバネ25との間に狭持されるバネ力調整部材28bとから構成されており、調整ねじ28aの締弛によってバネ25に蓄えられる弾性力を変化させることができるようになっている。
以上のような構成から、開度調節保持機構20は、雄側セレーション12に対する雌側セレーション22の噛み合わせ位置を変更することによって、ブラケット10に対する基準部材21の設置角度を変更することが可能となっている。また、基準部材21の設置角度が決まるとカム部材23の水平移動方向が定まることになるので、カム部材23の移動方向は、任意に変更することが可能である。
リンク30は、その両端部がブラケット10とアーム102に回転移動可能に接続される部材であるが、さらにリンク30は、開度調節保持機構20から及ぼされる外力を受容することができる受容体としてのカムフォロワ31を備えている。このカムフォロワ31は、鉛直上方向に立設される軸体32と、軸体32に回転自在に設置されるローラ33とから構成される部材であり、リンク30が回転移動してちょうどカム部材23が向く方向と重なったときに、カム部24に対してカムフォロワ31が嵌入するように配置されている。
そして、本実施形態に係るドアクローザ用外装式ストップ装置では、以上説明したブラケット10、開度調節保持機構20およびリンク30が組立ボルト50によって接続されている。具体的に説明すると、ブラケット10に形成されたセレーション軸11の軸下端部には組立用ねじ孔13が形成されており、開度調節保持機構20は基準部材21の雌側セレーション22が雄側セレーション12に歯合した状態でセレーション軸11に嵌め込まれ、リンク30はブラケット10に垂設されるセレーション軸11の下端部を収納可能なセレーション軸受40を介した状態でセレーション軸11に嵌め込まれて、いずれも組立ボルト50によってボルト止めされている。なお、組立ボルト50は、リンク30およびセレーション軸受40との間に平ワッシャ41およびスプリングワッシャ42を挟んでねじ止めされている。
したがって、本実施形態に係るドアクローザ用外装式ストップ装置では、開度調節保持機構20についていえば、組立ボルト50を弛めたときには雌側セレーション22と雄側セレーション12の歯合が解除されて基準部材21の回転移動が可能となり、組立ボルト50を締めたときには雌側セレーション22と雄側セレーション12が歯合して回転移動が規制されることになる。つまり、組立ボルト50の締弛によって基準部材21の方向、すなわちカム部材23の水平移動方向を任意に設定変更することが可能となるのである。
一方、リンク30についていえば、リンク30はセレーション軸受40を介してセレーション軸11に設置されているので、組立ボルト50の締弛に関わらず回転移動可能である。したがって、リンク30は、常にドア100の開閉動作に伴う外力を伝達できるようになっている。
本実施形態に係るドアクローザ用外装式ストップ装置は、以上説明した構成を備えているので、次のような作用効果を発揮することになる。すなわち、ドア100の開閉動作に応じてリンク30は回転移動することになるのであるが、カムフォロワ31がカム部材23に接触すると、一方向のみ水平移動できるカム部材23はカムフォロワ31に押されて退避する。このカム部材23の退避動作は、カム部24の形状に沿った動きをすることになるが、カム部24は円弧型に湾曲した窪み形状をしていることから、カム部材23とリンク30がちょうど重なる場所に位置したときに、カムフォロワ31はカム部24に嵌り込むことになる。このとき、カム部材23はバネ25の弾性力によってカムフォロワ31を押圧することになるので、カムフォロワ31を通じてリンク30の動作は停止される。その結果、バネの弾性力はドア100の保持力となって働き、ドア100自体の開閉動作が停止されることになる。
なお、基準部材21の図2における左側面が、カム部材23の右方向の移動限界を規定しているので、基準部材21、カム部材23およびカムフォロワ31の設置位置関係については、例えば、組み立てられたときにカムフォロワ31がカム部24にちょうど接触して嵌り込んだ状態となるように、基準部材21の左側面とカム部材23、および、カム部材23のカム部24とカムフォロワ31がほぼ同時に接触するような寸法で各部材を構成することができる。この構成によれば、バネ25の弾性力のほとんど全てを確実にカムフォロワ31側に及ぼすことが可能となる。
また、組み立てられたときにカムフォロワ31とカム部24との間にわずかな隙間ができるように各部材を構成することもできる。この構成によれば、基準部材21、カム部材23およびカムフォロワ31の設置位置関係に余裕があるので、本来のストップ装置としての機能を維持しつつ、組立作業の容易なドアクローザ用外装式ストップ装置を実現することが可能となる。
ドア100の停止角度は、雄側セレーション12に対する雌側セレーション22の噛み合わせ位置を変更することによって任意に変えることができ、組立ボルト50を弛めてブラケット10に対する基準部材21の設置角度を変更し、その後、組立ボルト50を締めることによって決定することができる。また、カムフォロワ31を押圧してドア100の開閉動作を停止させる保持力については、調整ねじ28aの締弛を変更することによって調整することができる。
これらの操作は、本実施形態に係るドアクローザ用外装式ストップ装置の組立ボルト50および調整ねじ28aが、いずれも操作し易い場所に位置するように設計されているので、短時間で容易に行うことができる。したがって、本実施形態に係るドアクローザ用外装式ストップ装置によれば、従来技術に比べて作業コストを抑制することが可能である。
また、本実施形態に係る開度調節保持機構20は、従来のリンク106に比べて非常に製造・組立が容易な部品構成になっているので、本発明によれば、従来技術に比べて製造コストを削減することができるドアクローザ用外装式ストップ装置を提供することが可能である。
次に、図3A、図3Bおよび図3Cを用いて、本実施形態に係るドアクローザ用外装式ストップ装置の動作を具体的に説明する。ここで、図3Aないし図3Cは、いずれも本実施形態に係るドアクローザ用外装式ストップ装置の動作を説明するための概略図であり、図中(a)は要部透視上面図、図中(b)は部分縦断面側面図を示している。
まず、図3Aは、ドア100の開閉動作に伴ってリンク30が回転移動し、カムフォロワ31とカム部材23が接触した瞬間を示している。そして、リンク30がさらに回転移動を続けると、カムフォロワ31はカム部材23に対して回転方向の押圧力を及ぼすことになるのであるが、カム部材23は、カム部材23自体が備える平面形状23aと基準部材21が備える平面部分21aとが摺接することによって一方向(図3Aにおける左右方向)にのみ水平移動自在な部材であるので、図3Bに示すようにカム部材23はカムフォロワ31に押されて(図3Bにおける左方向に)退避し、カムフォロワ31はカム部24への接触を維持しながら回転移動を続けることになる。
このようにしてリンク30がさらに回転移動を続けると、図3Cに示すように、カムフォロワ31はカム部24の円弧型に湾曲した窪み形状の中に嵌り込むことになる。一旦カムフォロワ31がカム部24に嵌り込むと、カムフォロワ31はバネ25の弾性力によって(図3Cにおける右方向に)押圧され、この押圧力とカム部24の窪み形状の効果によって回転方向の移動が規制されることになる。つまり、リンク30の回転移動は開度調節保持機構20によって停止させられることになるので、ドア100の開閉動作が停止することになる。
なお、図3Cに示す状態における開閉動作を停止されたドア100の開け閉めは、バネ25の弾性力を超える力をドア100に対して加えることによって可能となる。すなわち、ドア100をバネ25の弾性力以上の力で移動させることによって、上述した動作とは逆の動作(図3C→図3B→図3Aの順の動作)が行われ、リンク30の固定が解放されてドア100の自由な開閉動作が可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本実施形態に係るドアクローザ用外装式ストップ装置を説明するための部分破断図であり、図1中(a)はドアクローザ用外装式ストップ装置の外観上面を示し、図1中(b)は縦断面側面を示している。 本実施形態に係るドアクローザ用外装式ストップ装置の構成部材を詳細に説明するための分解図である。 本実施形態に係るドアクローザ用外装式ストップ装置の動作を説明するための概略図であり、図3A中(a)は要部透視上面図、図3A中(b)は部分縦断面側面図を示している。 本実施形態に係るドアクローザ用外装式ストップ装置の動作を説明するための概略図であり、図3B中(a)は要部透視上面図、図3B中(b)は部分縦断面側面図を示している。 本実施形態に係るドアクローザ用外装式ストップ装置の動作を説明するための概略図であり、図3C中(a)は要部透視上面図、図3C中(b)は部分縦断面側面図を示している。 従来のストップ装置付きドアクローザの取付状態を例示する図である。 従来の外装式ストップ装置を説明するための部分破断図であり、図5中(a)は外装式ストップ装置の外観上面を示し、図5中(b)は縦断面側面を示している。 従来の外装式ストップ装置におけるバネの弾性力調整作業の方法を例示する図である。
符号の説明
10 ブラケット、11 セレーション軸、12 雄側セレーション、13 組立用ねじ孔、20 開度調節保持機構、21 基準部材、21a 平面部分、22 雌側セレーション、23 カム部材、23a 平面形状、23b 軸孔、23c ねじ孔、24 カム部、25 バネ、26 摺動軸、27 凹部、28 弾性力調節機構、28a 調整ねじ、28b バネ力調整部材、30 リンク、31 カムフォロワ(受容体)、32 軸体、33 ローラ、40 セレーション軸受、41 平ワッシャ、42 スプリングワッシャ、50 組立ボルト、100 ドア、101 ドアクローザ本体、102 アーム、103 ドア枠、104 外装式ストップ装置、105 ブラケット、106 リンク、107 アジャストリンク、110 カム板、111 セレーション形状、112 組立ボルト、113 バネ、114 球体、115 調整ねじ、118 ドライバー。

Claims (6)

  1. ドア枠と、ドアに設置されたドアクローザ本体から延びるアームとの間に設置され、ドアが所定の開度に達したときにドアの開閉動作を規制して前記所定の開度でドアを固定保持するドアクローザ用外装式ストップ装置であって、
    ドア枠に固定設置されるブラケットと、
    前記所定の開度を調節可能であるとともに、前記所定の開度でドアを固定保持するための保持力を及ぼすことが可能な開度調節保持機構と、
    一端側が前記開度調節保持機構を介して前記ブラケットに回転移動可能に接続されるとともに、他端側が前記アームに回転移動可能に接続されるリンクと、
    を備え、
    前記リンクは、前記開度調節保持機構から及ぼされる保持力を受容して前記所定の開度でのドアの固定保持を実現する受容体を外側に備え、
    前記開度調節保持機構は、
    前記ブラケットに設置角度を変更可能に取り付けられる基準部材と、
    前記受容体を受け入れる受け入れ部を有し、この受容体の受け入れ時において、前記基準部材の外周面に介在させたバネの付勢力に抗して前記基準部材に対して一方向に水平移動自在なカム部材と、
    を備えていることを特徴とするドアクローザ用外装式ストップ装置。
  2. ドア枠と、ドアに設置されたドアクローザ本体から延びるアームとの間に設置され、ドアが所定の開度に達したときにドアの開閉動作を規制して前記所定の開度でドアを固定保持するドアクローザ用外装式ストップ装置であって、
    ドア枠に固定設置されるブラケットと、
    前記所定の開度を調節可能であるとともに、前記所定の開度でドアを固定保持するための保持力を及ぼすことが可能な開度調節保持機構と、
    一端側が前記開度調節保持機構を介して前記ブラケットに回転移動可能に接続されるとともに、他端側が前記アームに回転移動可能に接続されるリンクと、
    を備え、
    前記リンクは、前記開度調節保持機構から及ぼされる保持力を受容して前記所定の開度でのドアの固定保持を実現する受容体を備え、
    前記ブラケットは、鉛直下方向に垂設されるとともに外周面に雄側セレーションを有するセレーション軸を備え、
    前記開度調節保持機構は、前記雄側セレーションに歯合する雌側セレーションを内周面に備える基準部材と、前記基準部材の外周面にバネを介して摺接することによって一方向に水平移動自在なカム部材とを備え、
    前記カム部材には、前記水平移動する方向の一端側にカム部が形成され、
    前記リンクが備える前記受容体は、鉛直上方向に立設される軸体と、前記軸体に回転自在に設置されるローラとから構成されるカムフォロワであり、
    前記カム部に対して前記カムフォロワが嵌入することによって前記リンクの移動が規制され、前記ドアの固定保持が成されることを特徴とするドアクローザ用外装式ストップ装置。
  3. 請求項2に記載のドアクローザ用外装式ストップ装置において、
    前記基準部材は、カム部材が水平移動する方向の一端側に摺動軸を備えるとともに、別端側に前記バネからの弾性力を受ける凹部を備え、
    前記カム部材は、前記摺動軸を導通して前記基準部材に対するカム部材の水平移動を案内する軸孔と、前記凹部に当接する前記バネの当接面とは別端側に位置して前記バネの弾性力を調節する弾性力調節機構とを備えることを特徴とするドアクローザ用外装式ストップ装置。
  4. 請求項3に記載のドアクローザ用外装式ストップ装置において、
    前記弾性力調節機構は、
    前記カム部材が備えるねじ孔に螺合する調整ねじと、
    前記調整ねじと前記バネとの間に狭持されるバネ力調整部材と、
    から構成されることを特徴とするドアクローザ用外装式ストップ装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載のドアクローザ用外装式ストップ装置において、
    前記基準部材は前記雌側セレーションが前記雄側セレーションに歯合した状態で、前記リンクは前記ブラケットに垂設される前記セレーション軸の下端部を収納可能なセレーション軸受を介した状態で、いずれも前記セレーション軸に対して組立ボルトを用いて固定され、
    前記基準部材は、前記組立ボルトを弛めたときには前記雌側セレーションと前記雄側セレーションの歯合が解除されて回転移動が可能となり、前記組立ボルトを締めたときには前記雌側セレーションと前記雄側セレーションが歯合して回転移動が規制され、一方、前記リンクは、前記組立ボルトの締弛に関わらず回転移動可能であることを特徴とするドアクローザ用外装式ストップ装置。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載のドアクローザ用外装式ストップ装置において、
    前記基準部材と前記カム部材との摺接面が平面として構成されることを特徴とするドアクローザ用外装式ストップ装置。
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