JP4659452B2 - 自動ダンパー - Google Patents

自動ダンパー Download PDF

Info

Publication number
JP4659452B2
JP4659452B2 JP2004381644A JP2004381644A JP4659452B2 JP 4659452 B2 JP4659452 B2 JP 4659452B2 JP 2004381644 A JP2004381644 A JP 2004381644A JP 2004381644 A JP2004381644 A JP 2004381644A JP 4659452 B2 JP4659452 B2 JP 4659452B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting bracket
valve body
rotation
damper
guide cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004381644A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006153415A (ja
Inventor
貞義 竹綱
Original Assignee
株式会社竹綱製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社竹綱製作所 filed Critical 株式会社竹綱製作所
Priority to JP2004381644A priority Critical patent/JP4659452B2/ja
Publication of JP2006153415A publication Critical patent/JP2006153415A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4659452B2 publication Critical patent/JP4659452B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air-Flow Control Members (AREA)

Description

本願発明は、送風量を適宜調節するために、送風配管等の適宜位置に設けられるダンパーに関し、とりわけ弁体の開閉作業を電動モータ等の回転駆動機に行わせる自動ダンパーに関するものである。
従来の手動式のダンパーとしては、本願出願人が提案した下記の意匠登録第1200549号公報(特許文献1)及び意匠登録第1209085号公報(特許文献2)に記載されたものがある。
特許文献1に記載のダンパーは、弁体を回動動作させるための操作板に特徴があり、弁体の回動軸の上端部に円板状の操作板を設けて、この操作板の外周に中心から半径方向外側に伸びる把手を対称位置に設けたものである。使用者は、この操作板の把手に手を引っ掛けて回動させることにより弁体を所望開放位置に、又は閉鎖位置に配置させることが出来るものである。
特許文献2に記載のダンパーは、弁体の外周縁部全体に合成樹脂製の被覆部を形成して、弁体の気密性を向上させた気密ダンパーである。この気密ダンパーにおいては、弁体の気密性故に弁体の回動のためにより大きいトルクが必要となり、電動モータ等の回転駆動機を付加する自動ダンパーが要請されることとなる。
意匠登録第1200549号公報 意匠登録第1209085号公報
図7は、上記手動式気密ダンパーに関するもので、その(A)が透視斜視図、その(B)がエアー流通方向から見た斜視図である。
この気密ダンパーは、管体50内に円板状の弁体51が配備され、弁体51の外周縁部全体には合成樹脂製の被覆部52が設けられ、弁体の略中央部上下方向には弁体51を回動するための回動軸53が位置し、この回動軸53は、管体50上部の回動軸案内筒体54内を貫通して、その上方端部で操作板55と連結している。
その連結は、回動軸53の上端に形成された略矩形形状の突起部53tが操作板55の中央部に形成された略同一形状の孔部55hに嵌合することによって行われている。案内筒体54の上方端部にはフランジ部56が形成され、このフランジ部56の上面で操作板55を回動させることができる。操作板55には把手部57、57が設けられ、蝶ネジ58を緩めることにより円弧状長孔59を介して操作板55を手によって回動させ、弁体51を回動させることができる。その後蝶ネジ58を締め付けることにより弁体を適宜角度位置で固定することができる。
図8は、従来の自動ダンパーを図示しており、その(A)が斜視図、その(B)が斜視図を90度左回転した状態の正面図、その(C)が(B)の左側面図である。
この自動ダンパーは、管体50内に弁体51が配され、弁体51には回動軸53が配され、回動軸53は管体50の外側に設けられた回動軸案内筒体54内を貫通し、その端部で電動モータ60の回転部61と連結する。電動モータ60は、管体50に固定された横断面略コ字形状の(電動モータ60の取付面は正面図において右方向に延長している)取付金具65に固定されている。
上記従来の自動ダンパーにおいては、ダンパー本体に取付金具65を介して電動モータ60が固定されているが、取付金具65は、管体50の外周面に溶接着されている。この取付金具65の溶接着に際して、弁体51の回動軸53は、回動軸案内筒体54による支持と、取付金具65による支持と、電動モータ60の回転部61での固定支持により、3点で回動軸53が支持されることとなり、そのセンタリングが難しく、即ち取付金具の溶接作業においてその位置決めが難しく、その溶接作業が容易でないという問題があった。
また図7に図示した従来の手動ダンパーにおいては、その弁体として気密性の高いものを使用しているために、高い回動トルクが要求され、自動化することが要請されていた。しかし、上記自動ダンパーの構成を利用して上記手動ダンパーに適用することも容易にできない状況であった。
そこで本願発明においては、まず、取付金具の位置決めの困難な溶接作業をなくして、容易に自動ダンパーを製作することができることをその第一の課題とする。
更に、従来から存在する図7に図示したような手動ダンパーにも容易に電動モータ等を組み合わせて、自動ダンパーに改変、改良することができるようにすることもその第二の課題である。
また、回転駆動部として二位置制御方式の電動モータを使用した場合には、即ち、この電動モータの場合、全閉状態と全開状態との二つの位置(0度と90度)で、弁体を停止させることができるが、この二位置制御電動モータを使用した場合であっても、その二位置を0度から90度の間の任意の範囲に設定することができるようにすることも本願発明の課題である。
上記課題を解決するために、本願発明の第1のものは、エアーが流通する管体(50)と、その管体(50)内部に配設される回動自在の風量調節用弁体(51)とからなるダンパー本体と、このダンパー本体の外側に組み付けられる電動モータ等の回転駆動部(60)とからなり、ダンパー本体の弁体(51)の回動軸(53)を回転駆動部(60)の回転部(61)と連結して、弁体(51)を開閉自在に回動させることができ、取付金具を螺子等の固定手段によって組立て及び解体可能にダンパー本体に組み付け、この取付金具に回転駆動部を固定することができ、且つ、弁体(51)の回動軸(53)に連結軸(30)を連結して、この連結軸(30)を介して回転駆動部(60)の回転部(61)と前記弁体(51)の回動軸(53)とを連結した自動ダンパーにおいて前記取付金具が、エアーが流通する管体(50)の外側面に植設され、弁体(51)の回動軸(53)をその内部で挿通案内する案内筒体(54)の端部に形成されたフランジ部(56)の両側に位置する2つの取付金具からなり、一方の取付金具(10, 10)は前記案内筒体(54)に取り付けられ、他方の取付金具(20)が前記一方の取付金具(10, 10)に取り付けられ、この他方の取付金具(20)に回転駆動部(60)を取り付けることができ、前記一方の取付金具(10, 10)は、案内筒体(54)と直交する方向で、その両側から案内筒体(54)を挟持できるような切欠部(15)をそれぞれ有する2つの部材からなることを特徴とする自動ダンパーである。
本願発明の第2のものは、上記第1の発明において、前記一方の取付金具(10, 10)に設けられた切欠部(15)のそれぞれの内周縁には、半径方向に突出する複数の突起(16, 16, …)が形成されていることを特徴とする自動ダンパーである。
本願発明の第3のものは、前記第1又は第2の発明において、回転駆動部(60)として0度と90度の二位置、即ち全閉位置と全開位置でのみ停止する二位置制御方式の電動モータを使用した場合において、連結軸(30)の回動軸側端部に鍔部を形成し、この鍔部に中心角が略90度の円弧状の長孔(41)を形成し、この長孔(41)と係合するストッパー(42)を前記弁体(51)の回動軸(53)を案内する案内筒体(54)の端部に形成されたフランジ部(56)に設けることにより、当該鍔部を弁体の回動範囲調整板(40)とすることができ、回転駆動部(60)の回転部(61)への連結軸(30)の取り付け固定位置を適宜選択することにより、弁体(51)の回動範囲を0度から90度の間の任意範囲の二位置に決定することができることを特徴とする自動ダンパーである。
本願発明の第1のものにおいては、ダンパー本体と取付金具と回転駆動部とが別体に構成され、それぞれが螺子等の固定手段により組立て及び解体自在に構成されているために、従来のような取付金具の位置決めが非常に難しい溶接作業を省略でき、極めて簡単に自動ダンパーを螺子等の固定手段により組み立てることができる。
また、連結軸を介して回動軸と回転駆動部の回転部とを連結している関係上、連結点での両軸のセンタリングの不一致や、両軸の軸芯線に角度が生じても問題はなく、これらセンタリングの不一致等をその連結点にて解消することができ、センタリングの位置あわせにおいてそれ程注意が要求されることなく、容易に組み立てることが出来る。
本願発明の第1及び第2のものにおいては、管体の外側面に回動軸案内筒体が植設され、その先端部にフランジ部が形成され、そのフランジ部の上面で操作板を回動させて弁体を開閉させる形式の従来の手動ダンパーにおいて、この操作板を取り除いて、本願発明の他の構成部材を利用することにより、即ち、取付金具、連結軸及び回転駆動部を組み合わせることにより、螺子等の固定手段によって簡単に本願発明に係る自動ダンパーに改変、改良することができる。
本願発明の第3のものにおいては、その回動範囲調整板の存在と連結軸の電動モータ回転軸への固定位置により、二位置制御方式の電動モータを使用した場合であっても、弁体の回動範囲を0度から90度の間の任意の範囲の二位置に設定することができる。
以下、添付の図面と共に実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の第一の実施形態を図示する全体斜視図であり、本願発明の概略をこの図によって説明する。
本願発明に係る自動ダンパーは、ダンパー本体部Dと、取付金具部Tと、電動モータ等の回転駆動部Mとから構成されている。
ダンパー本体部Dは、管体50と、この管体50内に配置されている弁体51と、弁体51の中央部上下方向に配備されている回動軸53と、回動軸53が貫通するところの管体の外側面に設けられた案内筒体54と、図には明瞭に現れていないが、案内筒体54の上端部に設けられた平面視略円形形状のフランジ部56とから形成され、案内筒体54の上端開口部からは、回動軸53の上端部が少し外部に突出した状態となっている。
このダンパー本体部Dの構成は、図7に図示した従来の手動ダンパーにおいて、操作板57を取り除いたものと同一の構成である。
回転駆動部Mとしては、従来の正逆90度回転する電動モータを使用することができるが、この種の電動モータとしては、弁体の開放角度を0度から90度の範囲内で自由に選択して所望の角度で停止することができる比例制御方式のものや、弁体の開放角度を0度と90度の2つの位置でのみ停止できる二位置制御方式のもの等を代表的なものとしてあげることができる。
本願発明において特徴的な部分は、次に説明する取付金具部Tである。
この取付金具部Tは、前記フランジ部56の下方に位置する下取付金具10と、上取付金具20とからなる。
下取付金具10は、この図には明瞭に現れていないが、相互に対称形の2つの金属製の下取付金具からなり、案内筒体54と直交する方向で両側から案内筒体54を挟持するように固定されるものである。
他方、上取付金具20は、平面視略矩形形状の金属製板材の両端部を下方に折曲した形状を有し、この下向きの折曲部21のそれぞれが下取付金具10の折曲部11に螺着され、固定されるものである。
そして、上取付金具20には、この図には現れていないが、弁体51の回動軸53と連結しうる連結軸30が貫通する貫通孔が形成されている。
この上取付金具20に電動モータ等の回転駆動部60が螺子によって螺着され、上記連結軸30が回転駆動部60の回転部61に螺子により固着されうるのである。
図2は、下取付金具10,10を図示しており、その(A)が分解斜視図、その(B)が前記回動軸案内筒体54を挟持するための半円形の切欠部15の内周縁の形状を拡大した拡大説明図である。
この下取付金具10a,10bは、左右対称形状のもの2つで1組となっており、半円形の切欠部15の部分で回動軸案内筒体54を両側から挟持して、ボルト・ナットにより固定することができる。
この下取付金具10a,10bは、横断面略コ字形状のものからなり、その両端部には案内筒体54を挟持する方向と逆方向に折曲された折曲部11,11が形成され、この部分には螺子穴12が形成され、この螺子穴12を利用して次に説明する上取付金具20が螺着される。
この下取付金具10a,10bの折曲部11、11が設けられている反対側の適宜位置には、半円形の切欠部15が形成されており、この切欠部15、15が駆動軸53の案内筒体54を外側から挟持することが出来る。
また、下取付金具10aの切欠部15の両側の位置で、折曲部11が形成されている側面には、ボルト挿通孔13,13が形成され、他方の下取付金具10bの対応位置にはナットが溶接着されている。これにより両下取付金具10a,10bは、ボルトにより相互に駆動軸案内筒体を挟持しつつ固定されることとなる。
図2(B)に図示したとおり、切欠部15の内周縁には、半径方向に突出する複数の突起部16が形成されている。この実施形態では、平面視三角形の先の尖った形状の突起部が下取付金具のそれぞれに平面視4個ずつ、合計8個(これらが断面コ字形状の上面と下面のそれぞれに設けられている。)形成されている。この複数の突起部16によって、駆動軸案内筒体54を両下取付金具10a,10bが確実に挟持でき、挟持固定した状態で、両下取付金具10a,10bが案内筒体の周囲方向に回動してしまうことを防止することができる。
図3は、前記下取付金具10a、10bに取り付けられる上取付金具20を図示する斜視図である。この上取付金具20は、ダンパー本体部Dのフランジ部の上から覆い被さるように配置され、そのフランジ部のすぐ下に取り付けた下取付金具10,10の両端部の折曲部11、11に螺着され固定されるものである。
この上取付金具20は、平面視略矩形形状の金属板からなり、その両端部が下方に折曲された折曲部21、21を有する。この折曲部21のそれぞれには、螺子挿通孔22,22が設けられ、前記下取付金具10の折曲部11に形成された螺子穴12と合致させ、螺子により螺着されうる。この螺子挿通孔22は、横に少し長い長孔に形成されており、下取付金具10の螺子穴12同士の間隔が多少広がっても対応できるように構成している。
上取付金具20の平面部24の適宜位置には、貫通孔25が穿設されており、この貫通孔25には、下方から弁体の回動軸の上端部が嵌入し、上方からは前記回動軸の上端部と連結する連結軸(次に説明する)が嵌入しうることとなる。
平面部24に設けられた貫通孔25の周囲には、同一半径距離に2つの円弧状の長孔26、26が形成されている。この長孔26、26は、ダンパー本体Dの回動軸案内筒体54の上端部に設けられたフランジ部56の上面に刻印された弁体の角度目盛り等を視認できるように設けたものである。これにより本願発明に係る自動ダンパーを組み立てる際に、弁体の開閉位置(開放角度)と回転駆動部60の回転部61における弁体の開放角度目盛りとを合致させる際に利用できることとなる。
平面部24の四隅に形成した上方に突出する突出部28、28、・・・は、上取付金具20に取り付ける電動モータ等の回転駆動部60を取り付ける際のスペーサーの役割を担っている。29は、その回転駆動部を上取付金具20に螺着するための螺子穴を図示している。
図4は、弁体の回動軸に連結される連結軸を図示しており、その(A)が斜視図、その(B)が底面図である。
この連結軸30は、金属製の筒体の下面にその筒体の外径よりも大きい外径の円板31を溶接着したものであり、その円板の中央部には、横長略矩形形状の接続孔部32が形成されている。この接続孔部32に弁体の回動軸53の上端部に形成された突起部(図6の説明における突起部53tが対応する)が遊嵌合するのである。
これにより弁体の回動軸53と連結軸30とが連結され、連結軸30の上方で、回転駆動部60の回転部61(図1)と連結し、回転駆動部60の回転駆動が弁体に伝達される。より詳しくは、回転駆動部60の回転部61に形成されている貫通孔内に前記連結軸30の上方部が貫通し、側方より螺子等により連結軸30が回転部に固定されるのである。
尚、上記接続孔部32の形状及び回動軸の上端部の突起部53tの形状は、両者が適切に相互に嵌合して、回転駆動部の回転力が有効に伝達されうるものであれば、どのような形状、形態であってもよい。
図5は、本願発明に係る自動ダンパーの特徴部分である取付金具と連結軸をダンパーの回動軸案内筒体とフランジ部に組み合わせた状態を図示しており、その(A)が略透視平面図、その(B)が略透視側面図である。
これらの図から解る通り、弁体の回動軸案内筒体54の上方側で、フランジ部56の下面で案内筒体54と直交する両側から案内筒体54を下取付金具10、10がその切欠部において挟持し、図示していないボルトを溶接着されたナット18,18と締着して、下取付金具10,10を案内筒体54に固定することができる。この際下取付金具の取り付け方向は、管体の送風気体の流通方向と並行にも、直角にも取り付け可能で、360度の何れの方向にも任意に自由に設定することができる。
次に連結軸30の下端の接続孔部32を図には現れていないが回動軸の上端の突起部と嵌合させて連結し、連結軸30の上方から上取付金具20の貫通孔25に該連結軸30を挿通させながら下方に移行させて、上取付金具20の両端部の折曲部21を下取付金具10,10の折曲部11、11と適合させ、それぞれの螺子挿通孔22と螺子穴12とを合致させて、図示はしていないが螺子等により相互に螺着して、上取付金具20を下取付金具10に固定することができる。
これによりダンパー本体部Dへの上下の取付金具10,20と連結軸30との組立てが完了し、螺子等により適宜固定し、その後回転駆動部を上取付金具20に螺着し、連結軸30と回転駆動部の回転部とを螺子等により固定して本願発明に係る自動ダンパーの組み立てが完了する。その後分解するときには螺子等の固定手段を緩めて取り外すことにより、簡単に分解することができるものである。
図6は、本願発明に係る自動ダンパーの第二の実施形態を図示する分解透視斜視説明図である。
この実施形態においては、弁体の回動軸の回動角度の範囲を調整することの出来る回動範囲調整板40を連結軸の下端部に設けたことが特徴となっている。その他の構成は、前記実施形態と同様である。
即ち、管体50の側面から上方に伸びる回動軸案内筒体54の上端には、フランジ部56が形成され、このフランジ部56の下方で下取付金具10,10が取り付け固定される。案内筒体54の上端開口部からは、回動軸の上端の突起部53tが突出した状態となっている。
この突起部53tと連結するのが、連結軸30の下端に形成された接続孔部32(図4(B)参照)である。ここにおいて連結軸30の下端部には、平面視円形形状の鍔部が形成されており、この鍔部が回動軸の回動範囲を調整する回動範囲調整板40となる。
この回動範囲調整板40には、連結軸30の軸芯を中心として、中心角が略90度の円弧状の長孔41が形成されており、この長孔41に係合するストッパーとしてのストッパーネジ42がフランジ部56に形成されている螺子穴43と螺合する。
即ち、この回動範囲調整板40は、フランジ部56に螺着されたストッパーネジ42の存在によって、これが長孔41と適合することにより、略90度の範囲内で回動軸の回動を制約することができる。
この回動範囲調整板40に穿設されている丸孔45は、フランジ部56に刻印された目盛りである「S」(閉鎖位置の刻印)又は「O」(開放位置の刻印)等を読み取るためのものである。
弁体の回動軸に連結軸30を連結し、回動範囲調整板40の長孔41の上方からストッパーネジ42をフランジ部56の螺子穴43に螺合し、その後、上取付金具20の貫通孔25を連結軸30に挿通させ、上取付金具20を下取付金具10,10に取り付け、固定することができる。
そして、図示はしていないが、上取付金具20に回転駆動部としての電動モータを固定するが、この電動モータとしては、二位置制御方式のものを使用しており、従って、弁体を0度と90度の二位置(全閉状態と全開状態の二位置)でのみ正逆回動、停止させることができるものを用いており、この場合であっても、上記回動範囲調整板40の存在により、その回動範囲を0度と90度でのみでなく、その0度と90度の間で任意にその停止二位置を決定させることができるのである。
即ち、上記回動範囲調整板40に設けられた中心角が略90度の円弧状の長孔41とストッパーネジ42の存在により、回動軸の回動範囲は90度に制約されるわけであるが、同時に二位置制御モータの方でも、0度と90度の二位置で停止するような構成となっているため、連結軸30を電動モータの回転部に固定する際に、その固定位置を相互にずらすことによりその回動範囲を90度以下に設定することができるのである。
具体的に一例を挙げれば、弁体を全閉位置から略30度開放した状態の位置で、電動モータの側では0度の位置に合致させて、連結軸30を電動モータの回転軸61に固定することにより、弁体は30度開放位置から90度の全開位置の範囲で、これら30度と90度の二位置で停止することとなる。というのも、電動モータの回転部が60度回転したときにストッパーネジ42が長孔41の一方の端部と当接して回動が阻止されるからである。
このようにして、長孔41とストッパー42の位置関係と、電動モータへの連結軸30の取り付け固定位置との調整により弁体の回動範囲は、自由に設定され、設定された範囲の二位置で弁体は停止することとなるのである。
ストッパーとしてのストッパーネジ42の構成は全く自由であって、回動範囲調整板40の回動を阻止できるものであればよく、スペーサーとネジによって構成することもできる。
また、回動範囲調整板40は、連結軸30と一体的に形成したが、これらを別体にして実施することもできるが、その強度等を考慮すると、本実施形態のように一体的に形成することが好ましい。
以上、本願発明の実施形態について説明したが、本願発明においては以下の通り種々その形態を変更することが可能である。
本願発明に係るダンパーの管体の外径又は内径は、自由に設定できる。その内径等により弁体の外径も適宜設定できる。機密性を高めるための弁体の外周縁部に設けたシリコン樹脂等の合成樹脂被覆部は、これを設けずに実施することも可能である。
回動軸案内筒体の上端部に設けられたフランジ部は、本実施形態においては、平面視円形形状の金属製板材を使用しているが、平面視形状は略四角形であってもよく、その形状は全く自由に設定することができる。
下取付金具に関しても、その形状及び大きさは全く自由であって、回転駆動部の大きさ等に適合させて設計することができる。
この下取付金具においては、駆動軸案内筒体に取り付け固定する関係上、その半円形の切欠部(組み合わせたときには円形の貫通孔を形成する)が必要となるが(切欠部の平面視形状は必ずしも半円形でなくとも実施は可能である。)、この下取付金具は、一対の対称形のものを利用して案内筒体を両側から挟持するように取り付けられるため、両者の間に多少の隙間が存在しても良い。即ち、切欠部が横断面円形の案内筒体の外径と完全同一である必要はなく、多少の径の相違は、この隙間により調整でき、しかも、上取付金具の折曲部に設けられた螺子挿通孔を横長の長孔に形成することにより、この径の相違の問題も解消する。
また、この切欠部の内周縁部に形成されている突起部の大きさ、形状及び数も必要に応じて自由に設定することができる。この突起部の存在により下取付金具の案内筒体の周囲方への滑り又は回動がほぼ完璧に阻止されうる。
上取付金具の大きさや形状も自由に設計でき、その上に固定される回転駆動部の大きさ等に適宜適合させて自由に設計できる。この上取付金具においては、下取付金具と固定される下方への折曲部が存在していれば、その形状等は自由である。
スペーサーの役目を果たす突出部28は、他の別体のスペーサーを使用することも出来、必須の構成要素ではない。
連結軸30に関しても、その構成は、回動軸の上端部と適切に連結して、回転駆動力が伝達できるものであれば、どのような構成のものであってもよい。上記実施形態では、略矩形形状の接続孔部32が形成されているが、その形状は全く自由である。
また、円板31の溶接着により連結軸の下端に鍔部の如き形状を呈することとなっているが、この鍔部は特に設ける必要はない。単なる製作上の都合からこのような形状が採用されたものである。
尚、上記第二の実施形態で提示した回動範囲調整板40は、連結軸30の下端に鍔部として一体的に形成したが、その鍔部の平面視形状は円形形状でなく、適宜必要に応じて各種形状のものを採用することができる。
本願発明に係る第一の実施形態の全体斜視図である。 本願発明の第一実施形態に係る下取付金具の実施形態を図示しており、その(A)が分解斜視図、その(B)が下取付金具の切欠部の拡大説明図である。 本願発明の第一実施形態に係る上取付金具の実施形態を図示する斜視図である。 本願発明の第一実施形態に係る連結軸の実施形態を図示しており、その(A)が斜視図、その(B)が底面図である。 本願発明の第一実施形態に係る取付金具と連結軸をダンパーの回動軸案内筒体とフランジ部に組み合わせた状態を図示しており、その(A)が透視平面図、その(B)が透視側面図である。 本願発明に係る自動ダンパーの第二の実施形態を図示する分解透視斜視説明図である。 従来の手動式気密ダンパーを図示したもので、その(A)が透視斜視図、その(B)がエアー流通方向から見た斜視図である。 従来の自動ダンパーを図示しており、その(A)が斜視図、その(B)が斜視図を90度左回転した状態の正面図、その(C)が(B)の左側面図である。
符号の説明
10…下取付金具、11…折曲部、15…切欠部、16…突起部、20…上取付金具、21…折曲部、25…貫通孔、30…連結軸、32…接続孔部、40…回動範囲調整板、41…長孔、42…ストッパー、50…管体、51…弁体、53…回動軸、54…案内筒体、56…フランジ部、60…回転駆動部、61…回転部

Claims (3)

  1. エアーが流通する管体(50)と、その管体(50)内部に配設される回動自在の風量調節用弁体(51)とからなるダンパー本体と、このダンパー本体の外側に組み付けられる電動モータ等の回転駆動部(60)とからなり、ダンパー本体の弁体(51)の回動軸(53)を回転駆動部(60)の回転部(61)と連結して、弁体(51)を開閉自在に回動させることができ、
    取付金具を螺子等の固定手段によって組立て及び解体可能にダンパー本体に組み付け、この取付金具に回転駆動部を固定することができ、
    且つ、弁体(51)の回動軸(53)に連結軸(30)を連結して、この連結軸(30)を介して回転駆動部(60)の回転部(61)と前記弁体(51)の回動軸(53)とを連結した自動ダンパーにおいて
    前記取付金具が、エアーが流通する管体(50)の外側面に植設され、弁体(51)の回動軸(53)をその内部で挿通案内する案内筒体(54)の端部に形成されたフランジ部(56)の両側に位置する2つの取付金具からなり、
    一方の取付金具(10, 10)は前記案内筒体(54)に取り付けられ、他方の取付金具(20)が前記一方の取付金具(10, 10)に取り付けられ、この他方の取付金具(20)に回転駆動部(60)を取り付けることができ、
    前記一方の取付金具(10, 10)は、案内筒体(54)と直交する方向で、その両側から案内筒体(54)を挟持できるような切欠部(15)をそれぞれ有する2つの部材からなることを特徴とする自動ダンパー。
  2. 前記一方の取付金具(10, 10)に設けられた切欠部(15)のそれぞれの内周縁には、半径方向に突出する複数の突起(16, 16, …)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動ダンパー。
  3. 回転駆動部(60)として0度と90度の二位置、即ち全閉位置と全開位置でのみ停止する二位置制御方式の電動モータを使用した場合において、連結軸(30)の回動軸側端部に鍔部を形成し、この鍔部に中心角が略90度の円弧状の長孔(41)を形成し、この長孔(41)と係合するストッパー(42)を前記弁体(51)の回動軸(53)を案内する案内筒体(54)の端部に形成されたフランジ部(56)に設けることにより、当該鍔部を弁体の回動範囲調整板(40)とすることができ、回転駆動部(60)の回転部(61)への連結軸(30)の取り付け固定位置を適宜選択することにより、弁体(51)の回動範囲を0度から90度の間の任意範囲の二位置に決定することができることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動ダンパー。
JP2004381644A 2004-11-29 2004-11-29 自動ダンパー Active JP4659452B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004381644A JP4659452B2 (ja) 2004-11-29 2004-11-29 自動ダンパー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004381644A JP4659452B2 (ja) 2004-11-29 2004-11-29 自動ダンパー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006153415A JP2006153415A (ja) 2006-06-15
JP4659452B2 true JP4659452B2 (ja) 2011-03-30

Family

ID=36631928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004381644A Active JP4659452B2 (ja) 2004-11-29 2004-11-29 自動ダンパー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4659452B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110160073B (zh) * 2019-06-20 2024-02-06 福州大学 变截面导流装置及使用方法
KR102474450B1 (ko) * 2022-03-08 2022-12-05 박문수 환기덕트용 전동 댐퍼구조

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2977437A (en) * 1959-12-24 1961-03-28 Daniel B Doane Electrically actuated rotary valve for zone heat control
US3282557A (en) * 1964-03-16 1966-11-01 Multi Zoner Inc Electrically actuated unidirectional rotary drive having adjustable stops for damper control and the like

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2977437A (en) * 1959-12-24 1961-03-28 Daniel B Doane Electrically actuated rotary valve for zone heat control
US3282557A (en) * 1964-03-16 1966-11-01 Multi Zoner Inc Electrically actuated unidirectional rotary drive having adjustable stops for damper control and the like

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006153415A (ja) 2006-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220147068A1 (en) Airflow Balancing Valve for HVAC Systems
US7501731B2 (en) Apparatus for enhancing hobby servo performance
JP4425076B2 (ja) ルーバ装置
JP5066990B2 (ja) 組立式換気扇
US7025328B2 (en) Damper actuator system
JPH0755246A (ja) 風向調節装置
JP4659452B2 (ja) 自動ダンパー
WO2021052291A1 (zh) 角度调节阻尼机构及应用该角度调节阻尼机构的医疗设备
JP5440694B2 (ja) 車両用空調装置
JP3313093B2 (ja) 駆動ハブ及び横流ファンアセンブリ
JP7349307B2 (ja) 電動弁用のステータ及び電動弁
WO2020085127A1 (ja) 流路切換弁
JP3290806B2 (ja) ダンパ開閉装置
US6182691B1 (en) Motorcycle petcock cover assembly and method
JPH0719277A (ja) 有限角回転ダンピング装置
JPH0678021U (ja) ダンパー開閉装置
JP4466511B2 (ja) 電動アクチュエータの取り付け構造
KR101563849B1 (ko) 배기덕트용 댐퍼
JPH0230673Y2 (ja)
JP3929347B2 (ja) 空気吹き出し口の調節装置
JP4874055B2 (ja) 軸接続構造
JP2001012648A (ja) 弁機構のアクチュエータの開閉表示装置
JPH0942703A (ja) 天井埋込形空気調和機
JP2014202415A (ja) ダンパ装置
JP2581514Y2 (ja) バタフライバルブ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101227

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4659452

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250