JP4044982B2 - むくみ改善剤及び痩身剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、むくみ改善剤及び痩身剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
長時間の立位、座位などによって発生する自然発生的な下半身、特に足のむくみは、靴がはけなくなるなどの物理的障害の他、外観上、すなわち美容上好ましくない。かかる自然発生的なむくみの原因としては、立位、座位などによる足血管系の静水圧の上昇及び鬱血がもたらす、毛細血管からの体液漏出と、静脈やリンパ系による体液回収のアンバランスが主な原因と考えられている。またこのようなむくみは、足の疲労感や膨張感などと密接に関係していると考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来かかる自然発生的なむくみを改善することのできる化粧品や食品は知られておらず、美容及び健康上の観点から、これらの製品が望まれていた。従って、本発明は、自然発生的なむくみを改善し、痩身作用も有する化粧品、皮膚外用医薬部外品、医薬品を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者らは、植物由来の成分及びその化学修飾体に着目し、むくみに対する作用を指標に種々検討してきたところ、α−グリコシル化ルチンが自然発生的なむくみを抑制する作用及び痩身作用に優れ、かつこれは経口でも皮膚外用でも効果を発揮することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、本発明はα−グリコシル化ルチンを有効成分とするむくみ改善剤を提供するものである。
また、本発明はα−グリコシル化ルチンを有効成分とする痩身剤を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明で用いるα−グリコシル化ルチンは、ビタミンP強化剤、黄色着色剤、皮膚に適用した場合のメラニン生成抑制作用などを有することが知られている(特開平3−27293号、特開平3−275607号公報)が、むくみ抑制作用や痩身作用を有することは全く知られていない。
【0007】
α−グリコシル化ルチンは、例えば特開平3−275607号公報に記載の如く、ルチンに糖供与体としての澱粉部分加水分解物を加えてなる組成物に、グリコシダーゼあるいはトランスグリコシダーゼなどのグリコース残基転移酵素を作用させることにより、製造することができる。当該α−グリコシル化ルチンは、例えば次式(1)で表される。
【0008】
【化1】
【0009】
(式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 及びR6 のうち少なくとも1個は単糖又はオリゴ糖残基を示し、残余は水素原子を示す)
【0010】
上記、R1 〜R6 で示される単糖又はオリゴ糖残基のうち、単糖残基が好ましく、グルコース残基が特に好ましい。
【0011】
これらのα−グリコシル化ルチンは上記糖転化反応混合物をそのまま用いることもできるが、必要に応じて公知の方法により精製したものを用いてもよい。
【0012】
本発明のむくみ改善剤及び痩身剤は、皮膚外用又は経口のいずれの投与形態でも有効である。皮膚外用剤の形態としては、皮膚化粧料、皮膚外用医薬部外品等が挙げられる。経口投与形態としては、医薬品が挙げられる。本発明のむくみ改善剤及び痩身剤の使用量は、通常、α−グリコシル化ルチンとして、経口の場合成人1日当たり0.01〜10gが好ましい。本発明のむくみ改善剤及び痩身剤における、皮膚外用剤の場合のα−グリコシル化ルチンの配合量は0.01〜10重量%(以下単に%で示す)が好ましく、0.1〜5%が特に好ましい。
【0013】
皮膚外用剤の形態の場合には、本発明の効果を損なわない範囲で上記成分の他、通常の化粧料及び薬剤に配合されている水性成分、粉体、油剤、保湿剤、アルコール類、pH調整剤、防腐剤、色素、増粘剤、香料等を適宜配合することができる。皮膚外用剤の形態の具体例としては、軟膏、乳液、ジェル、クリーム、化粧水等が挙げられる。かかる皮膚外用剤は常法に従って製造することができる。
【0014】
また、経口投与の形態としては、例えば錠剤(咀嚼錠を含む)、顆粒剤、粉末剤の形態が挙げられる。
【0015】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0016】
実施例1
4名の被験者に対し、第1日目に水60ml、第2日目に水60mlに溶解したα−グルコシル化ルチン(東洋製糖社製αGルチンP,ルチン含量約40%)を第1日目と同一時刻に経口投与した。αGルチンPの投与量は体重60kg当たり1.25g(ルチンとして0.5g)とした。被験者は、水又はαGルチンPを摂取してから1時間後に室温27℃、湿度40%の環境において座位を開始し、座位を2時間継続した。被験者の下腿周囲長三カ所の総和を、水又はαGルチンP摂取時、座位開始時、座位終了時に測定し、水又はαGルチンP摂取時における増減を調べた。結果を表1に示す。なお、表1に示す数値は測定値を水又はαGルチンP摂取時を0として補正した値を示す。
【0017】
【表1】
【0018】
座位終了時における平均値とSDとから、座位による下腿のむくみはα−グルコシル化ルチンの経口投与により、むくみが35%以上抑制されていることがわかる。
【0019】
実施例2
【0020】
【表2】
【0021】
上記組成の化粧料を常法に従って調製し、これを6名の被験者の左足ふくらはぎに塗布してもらい、塗布前と塗布8時間経過後にこれらの周囲長を測定した。塗布前の左右ふくらはぎの周囲長に対する塗布8時間後の左右ふくらはぎの周囲長の増加量を表3に示す。
【0022】
【表3】
【0023】
表3の結果から、無塗布である右足ふくらはぎの周囲長増加に比べ、上記化粧水を塗布した左足ふくらはぎの周囲長増加は少なく、α−グルコシル化ルチンを配合した化粧水塗布により、むくみが抑制されたことがわかる。
【0024】
実施例3
実施例2と同様の化粧料を6名の被験者の腹部に1日1回、14日間にわたって塗布してもらい、塗布前と14日間塗布後における腹部周囲長を測定した。結果を表4に示す。
【0025】
【表4】
【0026】
表4の結果から、14日間塗布後に腹部周囲長は減少し、α−グルコシル化ルチンは痩身に有効であることがわかる。
【0027】
【発明の効果】
本発明のむくみ改善剤及び痩身剤は、足等のむくみ抑制、腹部等の痩身に有効である。
Claims (4)
- α−グリコシル化ルチンを有効成分とするむくみ改善剤。
- 投与形態が経口又は皮膚外用である請求項1記載のむくみ改善剤。
- α−グリコシル化ルチンを有効成分とする痩身剤。
- 投与形態が経口又は皮膚外用である請求項3記載の痩身剤。
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