JP2019135992A - α−グルコシルルチンを含有する茶飲料および茶飲料用組成物ならびにその用途 - Google Patents

α−グルコシルルチンを含有する茶飲料および茶飲料用組成物ならびにその用途 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、従来の生活習慣を大きく変えることなく、手軽に内臓脂肪および/または体脂肪の増加防止あるいは低減を行うことのできる方法を提供することを課題としている。具体的には、内臓脂肪および/または体脂肪の増加防止あるいは低減に有効な成分を含むとともに、継続的な摂取が容易で、香味にも優れた茶飲料あるいは茶飲料用組成物、ならびに内臓脂肪および/または体脂肪の低減方法、LDLコレステロール低減方法を提供することを課題としている。【解決手段】α−グルコシルルチンを含む成分と、茶成分とを含有し、内臓脂肪低減作用を有することを特徴とする茶飲料および茶飲料用組成物、ならびに該茶飲料を摂取する内臓脂肪および/または体脂肪の低減方法、LDLコレステロール低減方法。【選択図】なし

Description

本発明は、機能性茶飲料および茶飲料用組成物に関する。詳しくは、本発明は、α−グルコシルルチンを含有し、内臓脂肪低減作用を有する茶飲料および茶飲料用組成物ならびにその用途に関する。
近年、脂肪摂取量の多い食生活習慣や運動量の減少などに起因して、肥満者の割合が年々増加していることが問題とされている。たとえば日本国内における肥満者の割合は男性で3割程度、女性で2割程度であると報告されている。肥満は動脈硬化性疾患や脂質異常症、糖尿病、高血圧症などの生活習慣病の発症に深く関与していることから、その予防および解消は重要な課題であるといえる。
肥満とは、体脂肪が過多である場合を指し、一般的には、皮下脂肪を多く蓄積した場合を肥満と考えがちであるが、生活習慣病の発症リスクは、内臓脂肪が過多である場合により大きく増加することが知られている。現代においては、男女ともに、また比較的若い人であっても、適正以上に内臓脂肪を有する問題を抱える場合がある。内臓脂肪は、腹部の消化管の間の脂肪組織であるため、同じ体重、体脂肪率であっても内臓脂肪が多い、いわゆる隠れ肥満の問題を有する場合もある。このため、内臓脂肪を適正以上に有する場合には、増加の防止あるいは低減が望まれる。しかしながら、内臓脂肪の状態は自覚が困難であり、また腹部に存在するにもかかわらず、腹筋運動などの腹部の運動によって直接燃焼するものでもないため、制御が難しいという問題がある。
内臓脂肪の過多を予防あるいは解消するためには、食事制限により摂取カロリーを減らすこと、運動量を増加させることなどが効果的なことが知られているものの、日常生活においての継続的な実行は困難であることが多い。また、内臓脂肪過多の程度が軽度である場合や、顕著な体調不良を自覚しない場合などには、薬品の利用などの医療的管理や、栄養指導、運動指導などに基づいた生活習慣管理を受けることは、躊躇される場合が多い。さらに、効果的と考えられる食品等であっても、大量の摂取が必要である場合や、風味が劣る場合などには、長期にわたって継続的に摂取することは困難である。
このため、内臓脂肪および/または体脂肪の過多を予防あるいは解消する、無理なく効果的な方法の出現が望まれている。
ポリフェノールの一種であるケルセチンは、高い抗酸化作用、体脂肪蓄積抑制効果、および脂質代謝改善作用を有することが知られている。また非特許文献1には、ケルセチン配糖体を含有した食品が、内臓脂肪の低減に効果を有することが、臨床試験で確認されている。すなわち非特許文献1には、イソクエルシトリンおよびイソクエルシトリンにグルコースを1〜7個付加したものを、ケルセチン配糖体として110mg配合した緑茶飲料を継続的に摂取することで、腹部脂肪面積を減少させる効果があったことが記載されている。しかしながらイソクエルシトリンやその配糖体は、茶飲料に添加すると茶本来の風味を損なうという問題がある。
特許文献1には、ソバの植物体のエタノール抽出物に含まれる、ケルセチン配糖体の一種であるルチンを有効成分とする脂質代謝改善組成物が記載されており、ソバエキスを含む食餌を与えることで、SDラットの血清コレステロール濃度、血清中性脂肪濃度および肝臓中性脂肪濃度の低減効果が見られたことが記載されている。
特許文献2には、α−グルコシルルチンとイソクエルシトリンとを含む組成物を含有する高脂肪な飼料をマウスに与えると、単に高脂肪な飼料をマウスに与える場合よりも、体重増加と内臓脂肪の増加を抑制する効果が見られたことが記載されている。
しかしながら、α−グルコシルルチンがヒトに及ぼす影響、ならびに経口摂取する際の香味については知られておらず、食品として好適に適用できるかどうか、また継続使用により生じる影響については検討されていなかった。
特開2007−70265号公報 特開2010−37319号公報
「肥満者に対するケルセチン配糖体(酵素処理イソクエルシトリン)配合緑茶飲料の体脂肪低減作用および安全性の検証」、薬理と治療(Vol.40, No.6, 2012, p495-503)
本発明は、従来の生活習慣を大きく変えることなく、手軽に内臓脂肪および/または体脂肪の増加防止あるいは低減を行うことのできる方法を提供することを課題としている。具体的には、内臓脂肪、体脂肪の増加防止あるいは低減に有効な成分を含むとともに、継続的な摂取が容易で、香味にも優れた茶飲料あるいは茶飲料用組成物を提供すること、および、内臓脂肪および/または体脂肪、ならびにLDLコレステロール値を低減させる方法を提供することを課題としている。
本発明の要旨は、次の〔1〕〜〔15〕の事項に関する。
〔1〕α−グルコシルルチンを含む成分と、茶成分とを含有し、内臓脂肪低減作用および/または体脂肪低減作用を有することを特徴とする茶飲料。
〔2〕さらにLDLコレステロール低減作用を有することを特徴とする前記〔1〕に記載の茶飲料。
〔3〕前記α−グルコシルルチンを含む成分が、モノグルコシルルチンを含有することを特徴とする前記〔1〕または〔2〕に記載の茶飲料。
〔4〕前記α−グルコシルルチンを含む成分が、酵素処理ルチンを含有することを特徴とする前記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の茶飲料。
〔5〕前記酵素処理ルチンが、イソクエルシトリンを含有することを特徴とする前記〔4〕に記載の茶飲料。
〔6〕前記茶成分が、緑茶成分であることを特徴とする前記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の茶飲料。
〔7〕α−グルコシルルチンを含む成分と、茶成分とを含有し、内臓脂肪低減作用および/または体脂肪低減作用を有することを特徴とする茶飲料用組成物。
〔8〕さらにLDLコレステロール低減作用を有することを特徴とする前記〔7〕に記載の茶飲料用組成物。
〔9〕前記α−グルコシルルチンを含む成分が、モノグルコシルルチンを含有することを特徴とする前記〔7〕または〔8〕に記載の茶飲料用組成物。
〔10〕前記α−グルコシルルチンを含む成分が、酵素処理ルチンを含有することを特徴とする前記〔7〕〜〔9〕のいずれかに記載の茶飲料用組成物。
〔11〕前記酵素処理ルチンが、イソクエルシトリンを含有することを特徴とする前記〔10〕に記載の茶飲料用組成物。
〔12〕前記茶成分が、緑茶成分であることを特徴とする前記〔7〕〜〔11〕のいずれかに記載の茶飲料用組成物。
〔13〕粉末形態または顆粒形態であることを特徴とする前記〔7〕〜〔12〕のいずれかに記載の茶飲料用組成物。
〔14〕前記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の茶飲料、または、前記〔7〕〜〔13〕のいずれかに記載の茶飲料組成物から得られる茶飲料を、1回あたり、α−グルコシルルチンの量が65〜300mgの範囲となる摂取量で、週に1度以上の頻度で、2週間以上継続して摂取することを特徴とする内臓脂肪および/または体脂肪の低減方法。
〔15〕前記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の茶飲料、または、前記〔7〕〜〔13〕のいずれかに記載の茶飲料組成物から得られる茶飲料を、1回あたり、α−グルコシルルチンの量が65〜300mgの範囲となる摂取量で、週に1度以上の頻度で、2週間以上継続して摂取することを特徴とするLDLコレステロール低減方法。
本発明の茶飲料は、一定期間継続的に摂取することで、内臓脂肪低減作用および/または体脂肪低減作用を示すとともに、茶の有する本来の香味を維持した香味に優れた茶飲料として飲用することができる。また本発明の茶飲料は、悪玉コレステロールとして知られるLDLコレステロールを低減する作用をさらに示す。
本発明の茶飲料用組成物は、水あるいはお湯に対する溶解性に優れ、茶飲料の調製が容易であり、茶飲料として一定期間摂取することで、内臓脂肪および/または体脂肪を低減することができる。また本発明の茶飲料用組成物から調製した茶飲料は、茶の有する本来の香味を維持しており、香味に優れる。本発明の茶飲料用組成物から調製した茶飲料は、一定期間摂取することで、LDLコレステロール低減作用をさらに示す。
本発明の内臓脂肪および/または体脂肪の低減方法、ならびに本発明のLDLコレステロールの低減方法では、簡便かつ手軽な方法で、内臓脂肪低減効果、体脂肪低減の効果、ならびにLDLコレステロール低減効果が得られる。
図1は、実施例2および比較例2の被験者の内臓脂肪面積の変化を示すグラフである。 図2は、実施例2および比較例2の被験者のLDLコレステロール値の変化を示すグラフである。
以下、本発明について具体的に説明する。
本発明の茶飲料、あるいは茶飲料用組成物は、α−グルコシルルチンを含む成分と、茶成分とを含有する。
<α−グルコシルルチンを含む成分>
本発明の茶飲料あるいは茶飲料用組成物に含まれる、α−グルコシルルチンを含む成分は、少なくともα−グルコシルルチンを含んでいればよく、特に限定されるものではないが、通常、ルチンの誘導体として調製することができる。
本発明で用いられる、「α−グルコシルルチンを含む成分」は、モノグルコシルルチンなどのα−グルコシルルチンを含むものである。
また、α−グルコシルルチンを含む成分は、後述するとおり、ルチンに糖転移酵素を作用させることにより得られる酵素処理ルチンであってもよい。酵素処理ルチンには、α−グルコシルルチンが含まれるとともに、未反応のルチン、イソクエルシトリン等のケルセチン構造を有するα−グルコシルルチン以外の化合物が含まれていてもよい。
以下、本発明で用いるα−グルコシルルチンを含む成分中に含まれていてもよい各成分について説明する。
・α−グルコシルルチン、モノグルコシルルチン
α−グルコシルルチンは、ルチンのルチノース単位中のグルコース残基に、α1→4結合により1または複数(2〜20程度)のグルコースが結合した化合物であり、下記式(I)で表される。下記式(I)中、nは0または1〜20の整数、好ましくは0または1〜10の整数、より好ましくは0または1、特に好ましくは0である。このうちグルコースが1つだけ結合したもの(下記式(I)においてnが0のもの)は「モノグルコシルルチン」とも呼ばれる。
Figure 2019135992
α−グルコシルルチンは、抗酸化能を有し、かつケルセチンと比較して水溶性に優れることから、茶飲料に配合するケルセチン類として好適である。
本発明におけるα−グルコシルルチンを含む成分は、好ましくは、ルチンを酵素処理することにより産生することができる。具体的には、たとえば、α−グルコシル糖化合物(サイクロデキストリン、澱粉部分分解物など)の共存下で、ルチンに糖転移酵素(サイクロデキストリングルカノトランスフェラーゼ(CGTase, EC 2.4.1.19)などの、ルチンにグルコースを付加する機能を有する酵素)を作用させることにより産生することができる。このような酵素処理により得られるα−グルコシルルチンは、通常、ルチンに結合したグルコースの個数が異なるもの(上記式(I)においてnが異なるもの)、および後述する未反応のルチン(式(II))からなる混合物となっている。
また、モノグルコシルルチンは、α−1,4-グルコシド結合をグルコース単位で切断するグルコアミラーゼ活性を有する酵素、たとえばグルコアミラーゼ(EC 3.2.1.3)を上述のα−グルコシルルチンに作用させ、ルチンに結合したグルコースを1つだけ残して切断することにより産生することができる。
本発明では、このようにしてルチンを原料として酵素処理により製造したα−グルコシルルチン、モノグルコシルルチンを含む成分を、総称して「酵素処理ルチン」と呼ぶ。酵素処理ルチンには、α−グルコシルルチンの他、ルチン、イソクエルシトリン等が含まれていてもよい。
また、モノグルコシルルチンの分子量は、nが2以上のα−グルコシルルチンの分子量よりも小さいため、単位質量あたりの分子数はモノグルコシルルチンのほうが多くなり、作用効果の上で有利であると考えられる。したがって、α−グルコシルルチンの一部はモノグルコシルルチンであることが好ましく、α−グルコシルルチンの全部がモノグルコシルルチンであることがさらに好ましい。
α−グルコシルルチン全体(モノグルコシルルチンと、モノグルコシルルチン以外のα−グルコシルルチンの総量)中において、モノグルコシルルチンが好ましくは50重量%以上、より好ましくは55重量%以上、さらに好ましくは60〜90重量%程度の割合で含まれることが望ましい。
本発明で用いるα−グルコシルルチンを含む成分は、そのα−グルコシルルチン含有量を特に限定するものではないが、α−グルコシルルチンを含む成分中において、好ましくは50重量%以上、より好ましくは60重量%以上、さらに好ましくは65重量%以上であることが望ましい。α−グルコシルルチン含有量がこのような範囲である場合には、溶解性に優れ、茶成分に由来する香味が維持され、優れた香味の茶飲料が得られるため好ましい。また、体重および/またはボディマス指数(BMI値)を低減する効果、ならびに血液中のLDLコレステロール/HDLコレステロールの比を低減する効果に優れた茶飲料ならびに茶飲料用組成物が得られるため好ましい。
・ルチン
ルチンは、ケルセチンの3位の水酸基にβ−ルチノース(6−O−α−L−ラムノシル−β−D−グルコース)が結合した構造を有するケルセチン配糖体であり、下記式(II)で表される化合物である。
Figure 2019135992
ルチンは、α−グルコシルルチン、モノグルコシルルチンの原料として好適に用いられる。本願発明で用いるα−グルコシルルチンを含む成分は、α−グルコシルルチン、モノグルコシルルチンの原料としてルチンを用いた場合には、未反応物であるルチンを含有する場合がある。このルチンは、精製により除去してもよく、α−グルコシルルチンを含む成分中に含まれていてもよい。
本発明で用いるα−グルコシルルチンを含む成分は、そのルチン含有量を特に限定するものではないが、α−グルコシルルチンを含む成分中において、好ましくは25重量%以下、より好ましくは15重量%以下、さらに好ましくは10重量%以下であることが望ましい。ルチン含有量がこのような範囲である場合には、茶飲料用組成物が溶解性に優れたものとなるとともに、茶成分に由来する香味が維持され、優れた香味の茶飲料が得られるため好ましい。
ルチンの入手・調製方法は特に限定されるものではなく、試薬等として製造販売されているものを使用しても、あるいはエンジュやソバの若葉などの原料から抽出、精製したものを使用してもよい。
・イソクエルシトリン
イソクエルシトリンは、下記式(III)で表され、ケルセチンの3位の水酸基にβ−D−グルコースが結合した化合物、すなわちルチンのルチノース単位中のラムノース残基が切断された化合物である。
Figure 2019135992
イソクエルシトリンの入手・調製方法は特に限定されるものではなく、試薬等として製造販売されているものを使用しても、あるいはルチンにラムノシダーゼ活性を有する酵素(たとえばヘスペリジナーゼ、ナリンギナーゼ)を作用させて調製したものを使用してもよい。
本発明で用いるα−グルコシルルチンを含む成分は、そのイソクエルシトリン含有量を特に限定するものではないが、α−グルコシルルチンを含む成分中において、イソクエルシトリン含有量が、好ましくは30重量%以下、より好ましくは20重量%以下、さらに好ましくは15重量%以下であることが望ましい。イソクエルシトリン含有量がこのような範囲である場合には、茶飲料用組成物が溶解性に優れたものとなるとともに、茶成分に由来する香味が維持され、優れた香味の茶飲料が得られるため好ましい。また、体重および/またはボディマス指数(BMI値)を低減する効果、ならびに血液中のLDLコレステロール/HDLコレステロールの比を低減する効果が良好な茶飲料ならびに茶飲料用組成物が得られるため好ましい。
・α−グルコシルルチンを含む成分
本発明で用いられる、α−グルコシルルチンを含む成分は、モノグルコシルルチンなどのα−グルコシルルチンを含むものであって、さらに、ルチン、イソクエルシトリン等のケルセチン構造を有するα−グルコシルルチン以外の化合物を含んでいてもよいものである。α−グルコシルルチン以外のケルセチン構造を有する化合物は、α−グルコシルルチン、モノグルコシルルチンを製造する過程で生成したものであってもよく、別途添加したものであってもよい。
上述のようなα−グルコシルルチンを含む成分は、含まれる各成分の精製物を別個に準備してから混合して調製してもよいが、ルチンを出発原料とし、前述のような各成分の調製方法を組み合わせた一連の酵素処理を行うことにより上記成分を含有する組成物を調製し、必要に応じてさらなる処理を施すようにして製造することが好適である。
たとえば、それぞれ適切な酵素処理条件の下に、ルチンに糖転移酵素としてサイクロデキストリングルカノトランスフェラーゼ等を作用させてルチン(未反応物)およびα−グルコシルルチンの混合物を調製した後、この混合物にグルコアミラーゼおよびラムノシダーゼ等を作用させ、α−グルコシルルチンからモノグルコシルルチンを、またルチンからイソクエルシトリンを生成させることにより、モノグルコシルルチンを主成分として含む酵素処理ルチンが得られるので、これを本発明における「α−グルコシルルチンを含む成分」として好適に用いることができる。また、このような酵素処理工程の後にまたはその途中に、必要に応じてその他の処理を行ってもよく、これを本発明における「α−グルコシルルチンを含む成分」として用いてもよい。その他の処理としては、 たとえば、沈殿物を除去するための濾過処理、沈殿物が生じない程度の濃縮処理、イオン交換樹脂を用いた脱塩処理、その他の夾雑物を除去するための精製処理、さらにこれらの液状物から固形物を調製するための乾燥または凍結乾燥処理などが挙げられる。
「α−グルコシルルチンを含む成分」を構成する成分ごとの調製方法や、一連の酵素処理による複数成分を含有する組成物の製造方法は公知であり、たとえば酵素処理の反応条件(温度、pH、酵素等)や生成物の精製方法などの詳細については、特許第2926411号公報(α−グルコシルルチン等について)、特許第3155466号公報(イソクエルシトリン、モノグルコシルルチン等について)などの文献を参照することができる。
なお、上述のような製造方法により得られる組成物は「酵素処理ルチン」として一般的に製造販売されており、本発明ではそのような商品を使用することも簡便で好適である。たとえば、東洋精糖(株)製の商品「αGルチンPS」は、モノグルコシルルチン70重量%、イソクエルシトリン15重量%を含有する組成物である。また、同じく東洋精糖(株)製の商品「αGルチンP」は、α−グルコシルルチン70重量%、ルチン15重量%を含有する組成物である。
本発明の茶飲料あるいは茶飲料用組成物中(すなわち「α−グルコシルルチンを含む成分」中)においては、α−グルコシルルチン/α−グルコシルルチン以外のケルセチン構造を有する化合物が、重量比で、通常100/0〜50/50、好ましくは100/0〜60/40、より好ましくは95/5〜70/30の割合で含まれることが望ましい。
また、本発明の茶飲料あるいは茶飲料用組成物中においては、モノグルコシルルチンと、モノグルコシルルチン以外のα−グルコシルルチンとが、モノグルコシルルチン/モノグルコシルルチン以外のα−グルコシルルチンの重量比で、通常100/0〜10/90、好ましくは100/0〜50/50、より好ましくは95/5〜60/40の割合で含まれることが望ましい。
ここで、「α−グルコシルルチンを含む成分」中におけるケルセチン構造を有する化合物の重量は、ルチン相当量に基づいて求めることができる。「ルチン相当量」とは化学量論的な計算に従って求められる値であり、たとえばHPLC(高速液体クロマトグラフィー)法において、濃度が既知のルチン標準液のピーク面積と、「α−グルコシルルチンを含む成分」の水溶液の各成分(α−グルコシルルチン、モノグルコシルルチン、ルチン等)のピーク面積とを対比することにより求められる。濃度が既知のルチン標準液は、市販のルチン試薬(例えば、和光純薬工(株)製)を用いて準備することができる。
また、上述の測定方法に特に限定されるものではなく、メチルパラベンを標準液として測定してもよい。この場合、メチルパラベンに対するモル吸光係数比が必要となる。モル吸光係数比とは、定量NMR(核磁気共鳴)とHPLCを併用して求められる値であり、例えばモノグルコシルルチン及びメチルパラベンの吸光度比(S)とモル比(M)からS/M比により1.4と算出することができる。
本発明の茶飲料あるいは茶飲料用組成物中において、α−グルコシルルチン、モノグルコシルルチンが上記のような割合で含まれる場合には、継続して摂取した場合の内臓脂肪低減作用や体脂肪低減作用に優れ、LDLコレステロールを低減し得るとともに、イソクエルシトリンおよびα−グルコシルイソクエルシトリンのみを含む従来の組成物と比較して、茶飲料自体の香味を損なわず、優れた香味の茶飲料となるため好ましい。
茶飲料あるいは茶飲料組成物中における、α−グルコシルルチンを含む成分の含有量は、特に限定されるものではなく、1日当たりの摂取杯数等を考慮して適宜調整することができるが、たとえば、1杯(1回の摂取量)あたりのモノグルコシルルチンを含むα−グルコシルルチンの量が、通常65〜300mg、好ましくは70〜250mg、より好ましくは80〜120mg程度となる範囲の量とすることができる。また、1杯あたりの「α−グルコシルルチンを含む成分」量を、ケルセチン構造を有する全成分の総量として、通常50〜270mg、好ましくは60〜225mg、より好ましくは70〜110mg程度となる範囲の量とすることができる。また、1杯あたりの「α−グルコシルルチンを含む成分」量を、α−グルコシルルチンの総量として、通常50〜240mg、好ましくは50〜200mg、より好ましくは55〜100mg程度となる範囲の量とすることができる。
<茶成分>
本発明の茶飲料あるいは茶飲料用組成物を構成する茶成分としては、茶樹(チャノキ)の葉や茎を加工して得られるものであればよく、不発酵茶、半発酵茶、発酵茶のいずれであってもよく、炒る、蒸す、焙煎するなどの加熱処理、発酵、揉捻、乾燥などの工程を適宜経た、公知の茶製品全般を用いることができる。茶製品としては、たとえば、緑茶などの不発酵茶、ウーロン茶などの半発酵茶、紅茶などの発酵茶等が挙げられる。本発明では、これらの茶製品からの抽出物あるいは微粉化物をいずれも用いることができる。これらのうちでも、本発明の茶飲料あるいは茶飲料用組成物に含まれる茶成分は、緑茶成分であることが望ましい。緑茶成分としては、煎茶などの緑茶をそのまま用いてもよく、緑茶を水あるいは湯等で抽出し、必要に応じて乾燥したもの、緑茶を粉末化したもの等を用いてもよい。
本発明の茶飲料あるいは茶飲料用組成物1杯あたりの茶成分の含有量は、摂取量及び好みにもよるが、通常の茶飲料と同等の量とすることができる。
<茶飲料、茶飲料用組成物>
本発明の茶飲料は、飲料として適した濃度の茶成分を含有するとともに、α−グルコシルルチン成分を含有する飲料である。本発明の茶飲料用組成物は、前記茶飲料を簡便に調製するための組成物であって、通常、水または湯に溶解あるいは懸濁するか、水または湯で抽出するかにより、茶飲料を提供し得る組成物である。茶飲料用組成物は、特に限定されるものではないが、粉末形態あるいは顆粒形態であることが好ましい。
本発明の茶飲料あるいは茶飲料用組成物は、茶成分およびα−グルコシルルチンを含む成分を含有していればよいが、任意の補助成分を含有していてもよい。補助成分としては、たとえば、飲料用途に適した酸化防止剤、保存料、ビタミンC、香料および緩衝剤等が挙げられる。
本発明の茶飲料、あるいは本発明の茶飲料用組成物から得られる茶飲料は、その摂取量等に特に制限はないが、内臓脂肪低減作用や体脂肪低減作用、またさらにLDLコレステロール低減作用を得るためには、継続的に摂取することが望ましく、好ましくは茶飲料として毎日1〜3杯程度を継続して摂取することが望ましい。
<内臓脂肪低減方法、体脂肪低減方法ならびにLDLコレステロール低減方法>
本発明に係る内臓脂肪低減方法、体脂肪低減方法ならびにLDLコレステロール低減方法においては、上述した本発明の茶飲料、あるいは本発明の茶飲料用組成物から得られる茶飲料を、継続して摂取する。
摂取の方法および頻度は特に限定されるものではないが、週に1度以上、好ましくは3日に1度以上、より好ましくは2日に1度以上、さらに好ましくは1日に1度以上の頻度で、上述した本発明の茶飲料、あるいは本発明の茶飲料用組成物から得られる茶飲料を飲用することが望ましい。摂取期間としては、通常2週間以上、好ましくは4週間以上、より好ましくは8週間以上、さらに好ましくは12週間以上であることが望ましい。1回あたりの摂取量は、α−グルコシルルチンの量が通常65〜300mg、好ましくは70〜250mg、より好ましくは80〜120mg程度となる範囲であることが望ましい。このように本発明に係る茶飲料を継続して摂取した場合には、内臓脂肪低減、体脂肪低減の効果が期待でき、またLDLコレステロール低減の効果が好適に得られる。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1](α−グルコシルルチンを含む茶飲料用組成物Aの製造)
緑茶抽出物および緑茶粉末を含む粉末緑茶((株)佐藤園製)と、酵素処理ルチンからなる粉末形態のα−グルコシルルチン製剤(商品名:αGルチンPS、東洋精糖(株)製)とを均質に混合し、α−グルコシルルチンを含む茶飲料用組成物Aを得た。ここで用いたα−グルコシルルチン製剤は、HPLC法により測定したところ、モノグルコシルルチンを71重量%、イソクエルシトリンを12重量%含有するものであった。
得られた茶飲料用組成物Aを分包し、1包あたり4.0gの、α−グルコシルルチン製剤を100mg含有する茶飲料用組成物の分包(分包A)を得た。得られた分包あたりの茶飲料用組成物Aの栄養組成を表1に示す。
この分包Aの1包を、85℃の湯150mlに混合したところ、均一な半透明緑色の茶飲料A(温)が得られた。
また、この分包Aの1包を、10℃の水150mlに混合した場合にも、均一な半透明緑色の茶飲料A(冷)が得られた。
[比較例1](α−グルコシルルチンを含まない茶飲料用組成物Bの製造)
緑茶抽出物および緑茶粉末を含む粉末緑茶((株)佐藤園製)を、茶飲料用組成物Bとした。茶飲料用組成物Bは、α−グルコシルルチンを含まないものであった。
この茶飲料用組成物Bを、4.0gずつに分包して、茶飲料用組成物Bの分包(分包B)を得た。分包Bの茶飲料用組成物は、実施例1で得た分包Aの茶飲料用組成物と、外観においては区別がつかないものであった。得られた分包あたりの茶飲料用組成物Bの栄養組成を表1に示す。
この分包Bの1包を、85℃の湯150mlに混合したところ、均一な半透明緑色の茶飲料B(温)が得られた。また、分包Bの1包を、10℃の水150mlに混合した場合にも、均一な半透明緑色の茶飲料B(冷)が得られた。得られた茶飲料B(温)は、実施例1で得た茶飲料A(温)と、外観、匂い、味において区別がつかない物であった。
また、この分包Bの1包を、10℃の水150mlに混合した場合にも、均一な半透明緑色の茶飲料B(冷)が得られた。得られた茶飲料B(冷)は、実施例1で得た茶飲料A(冷)と、外観、匂い、味において区別がつかない物であった。
Figure 2019135992
[実施例2、比較例2](対象被験者による継続摂取試験)
BMI値が23kg/m2以上30kg/m2未満であり、20歳以上52歳未満である日本人男女91名を対象被験者とし、対象被験者の半数を実施例1で得た粉末緑茶の分包Aを継続摂取する群(実施例2、A群)、残りの半数を比較例1で得た粉末緑茶の分包B(プラセボ食品)を継続摂取する群(比較例2、B群)として、プラセボを対照とするランダム化二重盲検並行群間比較試験を行った。
実施例2の対象被験者は実施例1で得た分包Aを、比較例2の対象被験者は比較例1で得た分包Bを、1日1回、コップ一杯分の湯または水に溶かして、12週間毎日摂取した。
各被験者に対しては、スクリーニング日、試験食品摂取開始日、摂取8週後、摂取12週後及び摂取終了4週後に内臓脂肪面積の測定を実施するとともに、スクリーニング日、試験食品摂取開始日、摂取4週後、摂取8週後、摂取12週後及び摂取終了4週後に血液検査によるLDLコレステロール値の測定を実施した。試験を完遂した者は、α−グルコシルルチンを含有する茶飲料を摂取したA群(実施例2)で46名、α−グルコシルルチンを含まない茶飲料を摂取したプラセボ群であるB群(比較例2)で45名あった。
内臓脂肪面積の測定は、腹部CT撮影において、撮像部位は腰椎第4中心で、スライス厚は10mm、撮像姿勢は仰向けの両手挙上位、呼吸は最大呼気時で息止めとして行った。
内臓脂肪面積およびLDLコレステロール値の測定結果を表2に示す。
Figure 2019135992
表2および図1に示されるように、α−グルコシルルチンを含有する本発明の茶飲料を摂取したA群(実施例2)では、内臓脂肪面積が有意に減少していることが分かった。特に、平均内臓脂肪面積変化量を示す図1下段を参照すると、A群の内臓脂肪面積の被験者平均値が、本発明の茶飲料の継続摂取によって、摂取開始時よりも顕著に減少する変化を示していることが分かる。一方で、対照(プラセボ)となるα−グルコシルルチンを含有しない茶飲料を摂取したB群(比較例2)では、平均内臓脂肪面積は、摂取開始時とほぼ変化がないことが示されている。このような実施例2および比較例2の結果によれば、α−グルコシルルチンを含有する本発明の茶飲料の継続摂取により、内臓脂肪低減作用がもたらされることが示されている。内臓脂肪低減作用を有することは、体脂肪低減の効果も有するといえる。
また、表2および図2によれば、B群(比較例2)ではLDLコレステロール値の被験者平均値が微増した結果となっているのに対して、A群(実施例2)では有意な低下が見られ、これらの比較から、本発明の茶飲料の継続摂取によりLDLコレステロール値の低減作用がもたらされることが示されている。
[実施例3](α−グルコシルルチンを含む茶飲料D−1、D−2、D−3の調製)
緑茶抽出物および緑茶粉末を含む粉末緑茶((株)佐藤園製)4gを、90℃の湯150mlに溶解し、対照となるグルコシルルチン不含有の緑茶飲料Cを得た。
また、酵素処理ルチンからなる粉末形態のα−グルコシルルチン製剤(商品名:αGルチンPS、東洋精糖(株)製)を、表3に示す濃度となる量で、前記の緑茶飲料Cと同様に調製した緑茶飲料に添加し、溶解させて、茶飲料D−1、D−2、D−3をそれぞれ得た。ここで用いたα−グルコシルルチン製剤は、モノグルコシルルチンを71重量%、イソクエルシトリンを12重量%含有しているものであった。
Figure 2019135992
得られた茶飲料D−1、D−2、D−3について、外観、溶解度、水色、香味に関し、パネラー5名がそれぞれ官能評価を行い、評価結果の平均値を求めた。結果を表4に示す。官能評価結果は、粉末緑茶飲料の評価を3点(基準点)とし、これと比較して得られる評価を、各パネラーが以下の評価基準による5点法で採点して求めた。なお採点は、微小な差異についても評価するため、小数点以下一桁までの点数とした。
<官能評価基準>
5点 非常に優れている
4点 優れている
3点 対照(緑茶飲料C)と変わらない
2点 劣る
1点 非常に劣る
Figure 2019135992
[比較例3](α−グルコシルイソクエルシトリンを含む茶飲料E−1、E−2、E−3の調製)
α−グルコシルイソクエルシトリン製剤を、表3に示す濃度となる量で、実施例3に記載の緑茶飲料Cと同様に調製した緑茶飲料に添加し、溶解させて、茶飲料E−1、E−2、E−3をそれぞれ得た。
α−グルコシルイソクエルシトリン製剤は、ルチンにナリンギナーゼを作用させてイソクエルシトリンをした後、該イソクエルシトリンにα−グルコシル糖化合物(サイクロデキストリン)の共存下で、糖転移酵素(サイクロデキストリングルカノトランスフェラーゼ(CGTase, EC 2.4.1.19))を作用させることにより産生した。
このようにして得られたα−グルコシルイソクエルシトリン製剤は、HPLC法により測定したところ、α−グルコシルイソクエルシトリンを85重量%、イソクエルシトリンを10重量%含有しているものであった。
得られた茶飲料E−1、E−2およびE−3について、外観、溶解度、水色および香味を、それぞれ実施例3と同様にして評価した。結果を表4に示す。
[比較例4](β−シクロデキストリンを含む茶飲料F−1〜F−6の調製)
β−シクロデキストリン(デキシパールβ−100(塩水港精糖(株)製))を、表3に示す濃度となる量で、実施例3に記載の緑茶飲料Cと同様に調製した緑茶飲料に添加し、溶解させて、茶飲料E−1、E−2、E−3をそれぞれ得た。
得られた茶飲料F−1〜F−6について、外観、溶解度、水色および香味を、それぞれ実施例3と同様にして評価した。結果を表4に示す。
以上の結果より、α−グルコシルルチンを含む本発明に係る実施例3の茶飲料は、溶解性に優れるとともに、外観、色調、香味のいずれにおいても、対照となる緑茶飲料よりも優れると判断されたことがわかった。
一方、α−グルコシルイソクエルシトリンを含む茶飲料に係る比較例3、および、β−シクロデキストリンを含む茶飲料に係る比較例4では、色調および香味が、対照となる緑茶飲料よりも劣ることがわかった。これらの結果より、本発明に係る茶飲料は、外観、溶解度、水色および香味にバランスよく優れ、継続的な摂取が容易であることが示された。
本発明によれば、内臓脂肪低減作用および/または体脂肪低減作用を有する、機能性茶飲料および茶飲料用組成物を提供することができる。また本発明によれば、機能性茶飲料および茶飲料組成物を用いた、手軽で簡便な内臓脂肪および/または体脂肪の低減方法、ならびにLDLコレステロール低減方法を提供することができる。

Claims (15)

  1. α−グルコシルルチンを含む成分と、茶成分とを含有し、内臓脂肪低減作用および/または体脂肪低減作用を有することを特徴とする茶飲料。
  2. さらにLDLコレステロール低減作用を有することを特徴とする請求項1に記載の茶飲料。
  3. 前記α−グルコシルルチンを含む成分が、モノグルコシルルチンを含有することを特徴とする請求項1または2に記載の茶飲料。
  4. 前記α−グルコシルルチンを含む成分が、酵素処理ルチンを含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の茶飲料。
  5. 前記酵素処理ルチンが、イソクエルシトリンを含有することを特徴とする請求項4に記載の茶飲料。
  6. 前記茶成分が、緑茶成分であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の茶飲料。
  7. α−グルコシルルチンを含む成分と、茶成分とを含有し、内臓脂肪低減作用および/または体脂肪低減作用を有することを特徴とする茶飲料用組成物。
  8. さらにLDLコレステロール低減作用を有することを特徴とする請求項7に記載の茶飲料用組成物。
  9. 前記α−グルコシルルチンを含む成分が、モノグルコシルルチンを含有することを特徴とする請求項7または8に記載の茶飲料用組成物。
  10. 前記α−グルコシルルチンを含む成分が、酵素処理ルチンを含有することを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の茶飲料用組成物。
  11. 前記酵素処理ルチンが、イソクエルシトリンを含有することを特徴とする請求項10に記載の茶飲料用組成物。
  12. 前記茶成分が、緑茶成分であることを特徴とする請求項7〜11のいずれかに記載の茶飲料用組成物。
  13. 粉末形態または顆粒形態であることを特徴とする請求項7〜12のいずれかに記載の茶飲料用組成物。
  14. 請求項1〜6のいずれかに記載の茶飲料、または、請求項7〜13のいずれかに記載の茶飲料組成物から得られる茶飲料を、1回あたり、α−グルコシルルチンの量が65〜300mgの範囲となる摂取量で、週に1度以上の頻度で、2週間以上継続して摂取することを特徴とする内臓脂肪および/または体脂肪の低減方法。
  15. 請求項1〜6のいずれかに記載の茶飲料、または、請求項7〜13のいずれかに記載の茶飲料組成物から得られる茶飲料を、1回あたり、α−グルコシルルチンの量が65〜300mgの範囲となる摂取量で、週に1度以上の頻度で、2週間以上継続して摂取することを特徴とするLDLコレステロール低減方法。
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