JP4040768B2 - アンテナ指向性制御システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、無線LAN通信システムにおける基地局と端末局との間の通信に使用される送信装置と受信装置のアンテナ指向性を制御するアンテナ指向性制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、オフィス等の屋内空間において無線でデータ伝送を行う場合、天井、床、壁、什器類など様々な場所で電波が反射しマルチパス波を生じる。これらのマルチパス波はその伝搬経路長の違いから直接波に対する遅延波として現れ、無線データ伝送における信号劣化要因の1つとなっている。特に、データの伝送速度が速くなると遅延波の遅延時間が伝送データの1bit時間内に入り込んできて直接波との分離が困難となってくる。
【0003】
このようなことから、例えば、特開平9−74375号公報では、可変指向性アンテナのビーム方向を制御することによって不要な反射遅延波の到来方向に対してアンテナ利得が小さくなるように制御する方法を取っている。すなわち、図22に示すように、基地局1は最大放射方向の異なる複数のビーム#1〜#nを形成してアンテナ1aから送信を行い、端末2にはそのビームの中の幾つかが到達する。基地局1の放射するビームはビーム径が小さく利得が高いものであり、これらのビームは複数が同時に形成されても、また、時分割により順次形成されてもよい構成になっている。そして、各ビームから送信される信号にはどのビームによって送信されたのかを識別することができる情報が含まれている。
【0004】
端末2は、基地局1から送信される信号を広角の指向性を持つアンテナ2aで受信し、その信号がどのビームによって送信されてきたものであるのかを識別する手段を備えている。例えば、タイムスロット中にビーム番号情報が含まれている場合には、その情報を識別できるように構成され、また、ビーム番号と周波数が関係付けられている場合には、受信された信号の周波数によりビーム番号を識別できるように構成されている。端末2は複数のビームの信号を受信することができ、その中で所定の評価基準に従って最も都合の良い信号を受信するようになっている。
【0005】
このときの評価基準としては、 (1)、到達したビーム信号の中で受信信号強度が最大となるものを選択して受信する、 (2)、到達したビーム信号の中で受信信号対雑音比(S/N比)が最大となるものを選択して受信する、 (3)、 (2)のS/N比の代わりに、搬送波対雑音比(C/N比)を用いる、 (4)、 (2)のS/N比の代わりに、誤り訂正機能における誤り訂正量により信号の善し悪しを判断し最も状態の良い信号を選択する、を設定している。
【0006】
このような評価基準に基づいて、端末2は受信したビームの中から最も良好な受信状態であったビーム番号jを選択し、この選択したビーム番号jを広角ビームを持つ送信アンテナ2aを用いて送信する。基地局1は、端末2から送信されたビーム番号jを受信する。このときの受信は送信時に用いたアンテナとは別の広角ビームを持つ受信アンテナで行う。このようにして基地局1は端末2に対して最も良好な通信を可能とするアンテナビーム番号jを知ることになる。この後、基地局1から端末2に対して送信するデータ信号はj番目のアンテナビームを用いて行われるので、基地局1と端末2の間に最も状態の良い通信路が形成される方向にのみ電波が放射される。また、不要な反射波を生ずる方向に対しては電波は放射されない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の無線通信システムでは、基地局が形成する複数ビームとしてビーム幅を可変できる構成にはなっていない。このため、無線通信システムの設置される場所が反射物体の非常に多い環境であった場合、これに対して予め用意するビームのビーム径が十分小さいものでないと予定した効果が得られないという問題が生じる。
【0008】
また、逆にビーム径が小さくて望ましくない結果をもたらす場合もある。例えば、位置が移動しない電波反射物の数はさほど多くないが、通行人が多数存在するような環境下では、通信経路が通行人によって遮断される確率が高くなる。このような電波伝搬環境下においてはビームのビーム径が小さいと電波の通信経路が通行人によってしばしば遮断され、通信が頻繁に途絶してしまうという問題が生じる。
さらには、時間の移り変わりとともに電波伝搬環境が変動するような場合もあり、このような場合には時間経過とともに通信状態が良くなったり悪くなったりする問題が生じる。
【0009】
そこで、請求項1記載の発明は、アンテナ指向性のビーム径を遅延波の遅延時間の広がりの程度に従って可変することで遅延波の影響を低減でき、データ通信における誤り率を改善できるアンテナ指向性制御システムを提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、送信装置と受信装置とからなるアンテナ指向性制御システムにおいて、送信装置は、多重伝搬路における電波伝搬遅延時間を求めるための計測信号を生成する計測信号生成手段と、この計測信号生成手段からの計測信号をアンテナを介して送出する送信手段とを備え、受信装置は、アンテナ指向性のビーム径の異なる複数の指向性アンテナと、この各指向性アンテナから1つを選択して受信信号を取込むアンテナ選択手段と、このアンテナ選択手段が受信信号として取込んだ計測信号を直接波と遅延波に分離し、この直接波と各遅延波成分との遅延時間を求める計測手段と、この計測手段が求めた直接波と各遅延波成分との遅延時間の広がりを演算し、その演算結果をアンテナ制御手段に送出する演算手段とを備え、アンテナ制御手段は、演算手段からの演算結果に基づいて各指向性アンテナのうちのどのアンテナを使用するか決定し、アンテナ選択手段を制御することにある。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、この実施の形態はこの発明を百貨店、スーパマーケット、ホームセンタ等の大規模小売店や一般の小売店などの店舗に設置するPOS(ポイント・オブ・セールス)システムに適用したものについて述べる。
【0016】
(第1の実施の形態)
図1は、POSシステムの要部構成を示す図で、11はシステム全体を制御し、かつ、商品価格等のデータファイルを備えたPOSシステム制御装置、12は無線基地局で、これらは通信ケーブル13を介して接続している。前記POSシステム制御装置11は店舗における事務所等に設置され、また、前記無線基地局12は天井に取付けられ、この無線基地局12のアンテナ14は指向性を可変できる構造になっており、天井から顔を出すような形で設置されている。また、前記通信ケーブル13は天井裏等に配線され、店舗内からは見ることができないように配置されている。
【0017】
15は商品販売データの登録等を行うPOS端末装置、16はこのPOS端末装置16に取付けた無線端末局で、前記POS端末装置15は台17の上に載置されて例えば店舗内の出入口に近い側に設置されている。前記無線端末局16のアンテナ18は前記無線基地局12のアンテナ14と同様、指向性を可変できる構造になっている。
店舗内には、商品を陳列するための商品陳列棚19や冷蔵ケース20、その他店舗内における比較的大型の備品類に代表される什器類等が設置されている。また、店舗内には買い物をする顧客21が移動している。
【0018】
前記商品陳列棚19、冷蔵ケース20及び台17等は前記無線基地局12と無線端末局16との間での電波の送受信に際して不要な反射波の発生源となる。また、顧客21はその存在場所によって無線基地局12と無線端末局16との間の通信路を遮断する障害物として作用したり、商品陳列棚19や冷蔵ケース20などのように不要な反射波の発生源として作用する二面性を持っている。
【0019】
図2は、前記無線基地局12及び無線端末局16の構成を示すブロック図で、これらは送信装置30、受信装置40を備えている。前記送信装置30はアンテナ31、このアンテナ31を接続した送信手段32及びこの送信手段32に接続し計測信号を生成する計測信号生成手段33を設け、この計測信号生成手段33が生成する計測信号を前記送信手段32及びアンテナ31を介して送信するようになっている。
【0020】
前記受信装置40は、可変指向性受信アンテナ41、この可変指向性受信アンテナ41を制御するアンテナ制御手段42及びこのアンテナ制御手段42における制御量を求める処理装置43を備えている。前記可変指向性受信アンテナ41は、複数のアンテナ素子44-1,44-2,44-3,44-4とこの各アンテナ素子44-1〜44-4に対する振幅と位相を制御する励振ウェイト制御部45で構成している。前記処理装置43は、信号検出手段46、計測手段47、演算手段48で構成している。
【0021】
前記信号検出手段46は、前記可変指向性受信アンテナ41の励振ウェイト制御部45からの出力信号線49に出力される受信信号を取込み、この受信信号が計測信号であるか否かを判定し、計測信号であることを判定したときには前記アンテナ制御手段42に対して初期化信号を出力するようになっている。前記アンテナ制御手段42は初期化信号を取込むと直ちに前記励振ウェイト制御部45に対する制御量を書換え、前記可変指向性受信アンテナ41における各アンテナ素子の合成指向性のビーム径がこのアンテナの持ち得るビーム径のうち最も広いものになるように制御するようになっている。
【0022】
前記計測手段47は、前記可変指向性受信アンテナ41の励振ウェイト制御部45からの出力信号線49に出力される受信信号を取込み、前記送信装置30から送信される計測信号を受信し、この計測信号より受信到来波を直接波と遅延波とに分離し、分離した直接波と各遅延波成分との遅延時間を計測し、その結果を前記演算手段48に供給するようになっている。前記演算手段48は、各遅延波成分の遅延時間の広がりを演算し、その演算結果を前記アンテナ制御手段42に供給するようになっている。前記アンテナ制御手段42は、演算手段48からの演算結果に基づいて前記可変指向性受信アンテナ41の制御量を決定するようになっている。
【0023】
前記信号検出手段46における計測信号の検出方法としては次の方法がある。
例えば、前記送信装置30から計測信号を送信する際に、この計測信号の送出に先だってユニークワード信号を含むヘッダー信号を送出し、信号検出手段46では当該ユニークワードを受信したかどうかを常に監視する。そして、ユニークワードを検出すると、それに引き続いて計測信号が到来するものとして前記可変指向性受信アンテナ41の指向性ビーム径が最大となるように制御する。
【0024】
また、計測信号自体に自己相関値の大きな信号を用いることでこの計測信号をユニークワードとして用いる。この場合、計測信号を複数回送信し、1回目の計測信号を検出した時点で、前記可変指向性受信アンテナ41の指向性ビーム径を最大とする初期化処理を行い、2回目以降に送信されてくる計測信号を用いて直接波と遅延波の遅延時間を計測し、遅延時間の広がりを計算する。
【0025】
前記可変指向性受信アンテナ41は、いわゆるフェーズドアレーアンテナになっている。このアンテナの特性は、各アンテナ素子44-1〜44-4の特性を合成したものとして現れる。前記各アンテナ素子44-1〜44-4は、例えば、平面パッチアンテナで構成されているが、特にこれに限定されるものではない。
【0026】
前記各アンテナ素子44-1〜44-4に対する励振ウェイト(振幅と位相)を変更することにより、それらの合成特性として現れるアンテナの受信指向特性を制御することができ、従って、ビーム方向やビーム径及び利得の変更等を比較的容易に行うことができる。
【0027】
この可変指向性受信アンテナ41の励振ウェイト制御部45は、図3に示すように、各アンテナ素子44-1〜44-4毎に設けられた励振振幅を設定する可変振幅の可変増幅器50-1、50-2、50-3、50-4と励振位相を設定する移相器51-1、51-2、51-3、51-4と信号合成器52とからなり、前記各アンテナ素子44-1〜44-4が受信した信号は、それぞれ前記可変増幅器50-1、50-2、50-3、50-4と移相器51-1、51-2、51-3、51-4によって各アンテナ素子毎に異なった励振ウェイトの重み付けが行われた後、前記信号合成器52で合成されるようになっている。そして、前記信号合成器52で合成された出力信号は出力信号線49より出力され、前記処理装置43の計測手段47に励振ウェイト計算の入力値として供給されるとともに、後段の復調回路(図示せず)に供給されて受信データの復調が行われる。
【0028】
なお、前記可変増幅器50-1〜50-4としては、利得可変の増幅器であっても、増幅器に可変減衰器を組み合わせたものであってもよい。
このような構成の受信装置40では、アンテナ制御手段42による励振ウェイトの変更により、可変指向性受信アンテナ41のビーム方向、ビーム径、利得等を変更することができる。すなわち、受信装置40の各アンテナ素子44-1〜44-4が送信装置30から無線送信される信号を受信すると、信号検出手段46がその受信信号が計測信号であるか否かを検出する。もし、計測信号であればアンテナ制御手段42に初期化信号を出力し、これにより、アンテナ制御手段42は可変指向性受信アンテナ41の励振ウェイト制御部45を制御し、アンテナの合成指向性のビーム径が最大となるように設定する。こうして可変指向性受信アンテナ41は引き続いて計測信号を確実に受信するようになる。このように、計測信号を使用しての電波伝搬環境測定を常に良好にできる。
【0029】
そして、受信した計測信号を計測手段47が取込み、受信波を直接波と遅延波とに分離し、この分離した直接波と各遅延波成分との遅延時間を計測する。そして、計測した結果を演算手段48に供給し、演算手段48は計測結果から各遅延波成分の遅延時間の広がりを演算し、その演算結果をアンテナ制御手段42に供給する。これにより、アンテナ制御手段42は可変指向性受信アンテナ41の制御量を決定し、その制御量に応じて可変指向性受信アンテナ41の受信指向特性を可変する。
【0030】
そして、受信装置40は計測信号に引き続いて送信装置30からデータ等の受信信号を受信するようになる。このように、可変指向性受信アンテナ41のアンテナ指向性のビーム径を各遅延波成分の遅延時間の広がりの程度に従って可変できるので、装置が設置される周辺の電波伝搬環境に適したビーム径を自動的に選択して無線通信することができる。従って、例えば、屋内無線通信において、什器類が多数設置されているために多くの反射波、すなわち、多重遅延波が存在する環境下の場合には、アンテナのビーム径を絞って遅延波の影響を低減した状態で無線通信ができる。このように、通信時において常に電波伝搬環境に応じた最適なアンテナ指向性のビーム径を設定でき、従って、データ通信における誤り率を改善することができる。
【0031】
次に、計測信号とこの計測信号によって前記計測手段47が受信到来波から直接波と各遅延波成分との遅延時間の広がりを測定する方法について説明する。
空間電波伝搬特性を解明するための評価パラメータとして、遅延プロファイルがある。例えば、屋内での電磁波によるデータ伝送を実現しようとすると、送受信点間の見通し経路を直接到達する直接波の外に、電波伝搬経路の途中で、例えば壁面や床面,天井面や什器類等で電波が反射することにより発生する反射も一緒に受信点に到達する。このような反射波は、直接波に比べて長い伝搬経路を経由して受信点に到達するため、受信点への到達時刻は直接波よりも後になり、直接波に対する遅延波として現れる。
【0032】
遅延プロファイルの計測方法には、無変調波を周波数掃引する方法や鋭い自己相関特性を有する擬似雑音(PN)で拡散された信号を送信し、受信側では送信PN信号のレプリカとの相関を取って逆拡散する方法(以下、パルス圧縮法と称する。)等がある。
【0033】
無変調波を周波数掃引することによって電波の遅延プロファイルを測定する方法は、例えば、測定器としてネットワーク・アナライザを用いることで比較的簡単に遅延プロファイルを測定することができる。これは、直接波のみしか電波が到来しないような電波伝搬環境(電波暗室など)でアンテナや測定系のケーブル等まで含めて測定基準値を測定し、しかる後に、反射波すなわち遅延波が存在する電波伝搬環境にて、同じ測定系を用いて伝搬環境の周波数特性を求めるものである。そして、求まった周波数特性にフーリエ逆変換を施すことにより、時間領域の情報、すなわち、遅延プロファイルを求めることができる。
【0034】
このようにして求めた屋内空間における遅延プロファイルの計測事例を示すと、例えば、図4や図5に示すようになる。図4及び図5において、横軸は電波(直接波と遅延波)の到来時刻を、縦軸は受信信号の相対レベルを示している。横軸は一番左側の縦軸との交点が遅延時間ゼロの基準時刻、すなわち、送信時刻を示している。縦軸の受信レベルは送信レベルを基準として表示しており、一番上の目盛りが送信時の信号レベル、すなわち、減衰量ゼロのレベルとなっている。また、各遅延時間における受信レベルはこの減衰量ゼロレベルに対する相対値として示している。
【0035】
図4は、例えば、電波の反射が比較的少なく、また、人通もほとんどないような環境下において測定した遅延プロファイルの一事例である。この事例においては1〜4GHzの周波数で掃引を行っている。図中、最も到来時刻が早い波m1 が直接波であり、それ以外は全て遅延波である。この事例では比較的反射物が少なかったため、直接波m1 より僅かに遅れて到来する遅延波m2 と、遅延波m3 が比較的大きなレベルの信号として観測されるが、それ以外にはほとんど遅延波は観測されない。なお、レベルL未満の信号は測定系の測定限界未満となっているので、m4 のような遅延波は実際には測定されない。
【0036】
また、図5は、例えば、比較的狭い空間内に電波を反射する什器類が多数配置されている環境下において測定した遅延プロファイルの一事例である。この事例の場合も1〜4GHzの周波数で掃引を行っている。この事例ではn1 が直接波でn2 が遅延波である。測定結果は図4の場合に比べて明らかに遅延波の広がりが増大しており、また、直接波と反射波のレベル差も小さいものになっている。
【0037】
このようにして遅延プロファイルを計測することにより、本装置が設置されている電波伝搬環境が良好であるか否かが分かる。遅延波が広い範囲に広がっていたり、また、遅延波の電力が直接波の電力に比べて比較的大きなレベルにある場合には、遅延波が直接波に対する妨害として深刻な影響を及ぼす。特に、無線データ伝送速度が速い場合は遅延波の影響が大きくなる。
【0038】
遅延波は電波の伝搬経路の長さの違いによって生じるものであるから、直接波の到来方向と遅延波の到来方向は一般的には異なる。この特徴を利用して受信側のアンテナに可変指向性アンテナやセクタアンテナを用いて反射波の到来方向には受信感度を鈍くすることにより受信状態を改善することができる。
【0039】
次に、パルス圧縮法を用いて遅延プロファイルを求める具体例について述べる。
図6に示すように、送信装置30の計測信号発生手段33は、最長線形符号系列信号発生器で構成され、最長線形符号系列(maximum length linear codes ;以下、m系列と称する。)の計測信号を発生する。このm系列の信号は通信や測距の分野で一般的に使用される符号系である。このm系列信号は、シフトレジスタ又は遅延素子とその複数個の段の状態の論理的結合をシフトレジスタ又は遅延素子の入力へ帰還する論理回路とで発生することができる。
【0040】
例えば、符号長が1023ビットのm系列符号のうちの1つは、図7に示す回路によって実現できる。この回路は、多段のシフトレジスタ340〜349と、排他的論理和回路350とで構成され、例えば、シフトレジスタ346とシフトレジスタ347との間に前記排他的論理和回路350を挿入し、この排他的論理和回路350にシフトレジスタ346からの信号と最終段のシフトレジスタ349からの信号を入力し、その排他的論理和回路350からの出力信号をシフトレジスタ347に入力している。また、最終段のシフトレジスタ349からの信号を初段のシフトレジスタ340にも入力している。そして、最終段のシフトレジスタ349からm系列信号を出力している。
【0041】
なお、m系列符号は巡回符号であるので、予め符号そのものをメモリに記憶しておき、必要となったときにその内容を順次読み出すという手法を取ることによってm系列信号を発生させることも可能である。
【0042】
このようにして計測信号発生手段33で生成されたm系列信号は、送信手段32にて、発振器321からの周波数fc の信号f(t) とミキサー322において混合され信号U(t) としてアンテナ31から外部に無線送信される。
【0043】
受信装置40は、前記送信装置30からの送信信号U(t) を可変指向性受信アンテナ41により受信することになる。そして、信号検出手段46にて計測信号であることが検出され、計測手段47のマイクロプロセッサ(MPU)471に知らされる。
【0044】
前記計測手段47は、前記マイクロプロセッサ471の他、受信信号を位相差0度の成分とこれとは90度の位相差を持つ成分とに分けて出力するハイブリッド472、受信ローカル信号f(t) を発生する発振器473、この発振器473からの受信ローカル信号f(t) と参照m系列信号r(t) を発生する参照m系列信号発生装置474からの参照m系列信号r(t) を混合する第1のミキサー475、前記ハイブリッド472からの位相差0度の成分と前記第1のミキサー475からの信号を混合する第2のミキサー476、前記ハイブリッド472からの位相差90度の成分と前記第1のミキサー475からの信号を混合する第3のミキサー477、前記第2のミキサー476からの信号を通過させるローパスフィルタ478、前記第3のミキサー477からの信号を通過させるローパスフィルタ479、前記ローパスフィルタ478を通過した信号をデジタル信号に変換するA/D変換器480、前記ローパスフィルタ479を通過した信号をデジタル信号に変換するA/D変換器481及び位相速度制御装置482を設けている。
【0045】
前記位相速度制御装置482はマイクロプロセッサ471からの制御信号により、前記参照m系列信号発生装置474からの参照m系列信号r(t) の位相(周波数を)を制御するとともに、前記発振器473からの受信ローカル信号f(t) の周波数を前記送信装置30の発振器321からの発信周波数fc からずれないように制御するようになっている。また、前記発振器473からの受信ローカル信号f(t) と前記参照m系列信号発生装置474からの参照m系列信号r(t) を前記第1のミキサー475で混合し、このミキサー475からの出力信号を2分配して前記第2、第3のミキサー476,477にそれぞれ供給している。
【0046】
このような構成の受信装置40では、パルス圧縮法により遅延プロファイルの計測を行う。なお、パルス圧縮法による遅延プロファイルの計測方法については、電子情報通信学会・技術研究報告A・P87−26に記載されている。
【0047】
前記計測信号発生手段33のm系列信号生成回路は、多段のシフトレジスタ340〜349と、排他的論理和回路350とで構成されており、例えば、シフトレジスタの段数をn段とすると、この回路によって生成されるm系列信号の符号長は、2n −1となる。m系列の符号速度を1/t0 (bps)とすると、m系列信号の周期Tは、
【数1】
【0048】
となる。生成されるm系列信号をs(t) とすると、その自己相関関数は下式で示される。
【0049】
【数2】
【0050】
上記(2) 式で示される自己相関関数Rs (τ)を図に示すと、図8に示すようになる。すなわち、m系列信号の自己相関値は、位相差が0のときにピークレベル2n −1となり、そこから1ビット以上位相がずれるとそのレベルはピークに比べて1/(2n −1)となる。図から明らかなように、m系列信号の符号長をより長くとることにより相関ピークをより大きくすることができ、また、m系列信号信号の符号速度1/t0 (bps) をより速くすることにより測定時間分解能を高くすることができる。
【0051】
ここで相関ピークが十分大きく、かつ、符号速度も十分速い値に設定した状態であれば、受信側で送信側と同じm系列信号を発生し、そのm系列信号の位相を制御して符号系列をずらせることにより、伝搬時間に対応した時間位置で鋭い相関波形が得られる。すなわち、伝搬時間が最も短く、かつ、信号レベルが最も大きい直接波が最初に観測され、続いて伝搬時間順に遅延波が観測される。これにより、前述した図4及び図5と同様の計測結果を得ることができる。
【0052】
次に、遅延プロファイルが計測される原理について説明する。
図6に示すように、送信装置30はm系列符号を周波数fc の搬送波を2相位相変調して送信する。このとき、受信装置40に遅延時間τi ,振幅Ai 、位相変化φi の多重波が到来すると、受信信号v(t) は次式で示される。
【0053】
【数3】
【0054】
図6に示すように、受信装置40ではハイブリッド472により、受信信号を0度成分(I成分)と90度成分(Q成分)とに分け、それぞれ送信側のm系列信号s(t) と同じであるm系列信号と乗積して積分することによって相関をとると、I,Q成分それぞれの出力RI (t) ,RQ ( t) は、下式で表される。
【0055】
【数4】
【0056】
上記式において、r(t) は、送信装置30のm系列信号s(t) と同じ符号系列を持ち、位相制御されたm系列信号である。受信側のm系列信号の符号速度を送信側のm系列信号の符号速度fM =1/t0 よりδfM ずらすことにより連続的に位相を制御することができる。受信側の符号速度をfM −δfM とすると、
【数5】
【0057】
但し、k=fM /δfM
上記(6) 式、(7) 式で示されるI,Q成分の2乗和平方根を取ることにより、遅延プロファイルE(t) を得ることができる。
【0058】
【数6】
【0059】
図6の回路構成においては、I成分に関しては、以下のように処理される。すなわち、受信信号のI成分と参照m系列信号r(t) とが、第2のミキサー476で掛け合わせられ、その出力をローパスフィルタ478で積分することによりRI (t) が求まる。一方、Q成分に関しては受信信号のQ成分と参照m系列信号r(t) とが、第3のミキサー477で掛け合わせられ、その出力をローパスフィルタ479で積分することによりRQ (t) が求まる。
【0060】
これら出力の2乗和平方根を、ハードウェアにより求める方法もあるが、図6では、RI (t) ,RQ (t) をA/D変換器480,481でそれぞれA/D変換した後、マイクロプロセッサ471に取り込み、上記(8) 式の計算を行うことによって遅延プロファイルE(t) を求める。
【0061】
このような構成によって、マイクロプロセッサ471で求められる遅延プロファイルE(t) をグラフ化すると、図4及び図5のようになる。受信装置側の参照m系列信号r(t) の周波数は、送信装置側のm系列信号s(t) に対して、δfM だけずれている。従って、図4及び図5のような遅延プロファイル波形は、掃引周期(δfM )-1毎に現れるということになる。
【0062】
このように、遅延プロファイルの違いより求めることができる遅延波の広がり状態によって指向性アンテナのビーム径を制御できる。
次に、その制御方法に関して説明する。
【0063】
図4及び図5のような遅延プロファイル・データを取得したマイクロプロセッサ471は、予め定められた論理に従って遅延波の広がり具合を求める。遅延波の広がり具合の判定方法に関しては、幾つかの方法があるが、代表的な事例について説明する。
【0064】
なお、説明を簡単にするために、図4及び図5のような遅延プロファイル波形の代表例として図9のような遅延プロファイル・データが得られたものとして説明する。時刻tにおける受信レベルがE(t) という遅延プロファイル・データが得られたとき、受信電力Pは次の式で求めることができる。
【0065】
【数7】
【0066】
上記の式中、E(t) は前記(8) 式によって求めることができる。また、tS はE(t) が掃引周期内で最初に測定限界レベルを越えた時刻、tE はE(t) が掃引周期内で最後に測定限界レベル以下になった時刻である。図9のように測定限界レベルがLである場合には、tS =t0 ,tE =t5 となり、上記(9) 式は以下のようになる。
【0067】
【数8】
【0068】
つまり受信電力Pは、測定限界値以上のレベルが受信された区間のレベルの積分値として求めることができる。但し、その積分範囲は、掃引周期(δfM )-1の範囲内に限定され、この範囲を越えて積分を行うことはない。また、遅延プロファイル・データを何度か計測して受信電力計算の信頼性を上げるような場合には、掃引周期毎に遅延プロファイル・データを取り直し、その都度受信電力Pを計算し直せばよい。
【0069】
遅延波の広がり状態を判定する指数として、平均遅延時間TD 、遅延スプレッドSがある。これらの指数は以下の計算式によって求めることができる。
【0070】
【数9】
【0071】
図9のような波形の場合には、tS =t0 、tE =t5 とすればよいことは前述した(9) 式及び(10)式の場合と同様である。上記(12)式より明らかなように、遅延スプレッドSはE(t) の標準偏差である。従って、SはE(t) の広がり具合を示す指標となり、Sが大きいほど遅延波の広がっている時間範囲が広いことを示す。
【0072】
例えば、前述した図4と図5とを例に取ると、図5の方が図4の場合よりも遅延スプレッドSが大きくなる。すなわち、図4におけるm4 の波形は何れも測定限界レベルL以下であり、雑音と同等であるため、図4の方が標準偏差が小さくなる。
【0073】
そして、図4と図5とでは、図5の方が比較的狭い空間内に多数の什器類が配置されている状態での遅延プロファイルの計測結果であり、反射波が多く、受信状態が悪い状態に相当する。このような環境下では、アンテナの指向性を絞って反射波をできるだけ拾わないようにすることで、遅延波を低減し受信環境を改善することができる。一方、電波伝搬環境が良好な場合や通信相手となる無線機が存在する位置情報が把握できていない場合などでは、アンテナの指向性はできるだけ広く取ることが望ましい。電波伝搬環境は遅延スプレッドSによって判定可能であるので、遅延スプレッドSの値に従ってアンテナビーム径を制御することにより、電波伝搬環境に応じたアンテナのビーム制御を行うことができる。
【0074】
マイクロプロセッサ471は、次の演算を行って遅延波の遅延時間の広がりを判定するとともにその判定結果に従って指向性アンテナのビーム径制御を行う。すなわち、A/D変換器480からはI成分受信信号RI (t) が、A/D変換器481からはQ成分受信信号RQ (t) が得られる。従って、マイクロプロセッサ471は、これらA/D変換器の出力信号を前述した(8) 式を用いて演算することにより時刻tにおける受信レベルE(t) を求める。そして、受信レベルE(t) とその受信レベルが得られた時刻tとを記憶する。また、マイクロプロセッサ471は、受信レベルE(t) が掃引周期(δfM )-1の中で最初に測定限界レベルを越えた時刻をtS 、最後に測定限界レベル以下になった時刻をtE として記憶する。そして、1回の掃引周期が終了した時点で、(9) 式、(11)式、(12)式により受信電力P、平均遅延時間TD 、遅延スプレッドSを求める。
【0075】
マイクロプロセッサ471により計算して得られた遅延スプレッドSは演算手段48に送られる。演算手段48では、遅延スプレッドSと予め用意したテーブルとを比較することにより、そのときの遅延スプレッドSに対応したアンテナビーム幅を求め、これをアンテナ制御手段42に出力する。アンテナ制御手段42は、演算手段48からの信号に従ったアンテナビーム幅を設定する。なお、演算手段48の機能をマイクロプロセッサ471に組込んでもよい。
【0076】
(第2の実施の形態)
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、異なる部分について説明する。
この実施の形態は、図10に示すように、第1の実施の形態における信号検出手段46を使用せず、代わりに信号線53により計測開始タイミング信号を計測手段47に供給するようになっている。すなわち、受信装置401の処理装置431は計測手段47と演算手段48で構成されている。その他の構成は第1の実施の形態と同一である。なお、計測開始タイミング信号の生成は、例えば、送信装置30から計測信号を送信するタイミングを知ることができるオペレータがスイッチを操作するなどで行う。
【0077】
計測開始タイミング信号は、可変指向性受信アンテナ41が計測信号を受信中であることを前記計測手段47に通知するための信号で、前記計測手段47は、計測開始タイミング信号を取込むと、送信手段30から送信される計測信号を出力信号線49から取込み、受信波を直接波と遅延波とに分離し、分離した直接波と各遅延波成分との遅延時間を計測することになる。
【0078】
このように、信号検出手段の代わりに信号線を介して計測開始タイミング信号を計測手段47に入力させることによっても可変指向性受信アンテナ41の制御量を周辺の電波伝搬環境下に基づいて決定することができ、従って、この実施の形態においても通信時において常に電波伝搬環境に応じた最適なアンテナ指向性のビーム径を設定でき、データ通信における誤り率を改善することができる。
【0079】
(第3の実施の形態)
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、異なる部分について説明する。
この実施の形態は、図11に示すように、受信装置402と送信装置60を一体に備えたもので、受信装置と送信装置とでアンテナ素子54-1、54-2、54-3、54-4及びアンテナ共用装置55-1、55-2、55-3、55-4を共有する構成になっている。
【0080】
前記アンテナ共用装置55-1〜55-4は方向性結合回路からなり、各アンテナ素子54-1〜54-4で受信した信号は前記アンテナ共用装置55-1〜55-4を介して受信装置401の各可変増幅器50-1〜50-4のみに入力され、送信装置60側へは供給されない。また、前記送信装置60から前記アンテナ共用装置55-1〜55-4に供給される信号は前記各アンテナ素子54-1〜54-4のみに供給され、受信装置402側へは供給されない。
【0081】
前記受信装置402は、各アンテナ素子54-1〜54-4を前記アンテナ共用装置55-1〜55-4によって送信装置60と共用する以外は、第1の実施の形態の受信装置40と同一の構成である。そして、前記各アンテナ素子54-1〜54-4、アンテナ共用装置55-1〜55-4、各可変増幅器50-1〜50-4、各移相器51-1〜51-4及び信号合成器52によって可変指向性受信アンテナを形成している。
【0082】
前記送信装置60は、励振ウェイト制御部61、送信手段62、計測信号生成手段63及び制御手段64からなり、前記励振ウェイト制御部61は、前記各アンテナ素子54-1〜54-4及びアンテナ共用装置55-1〜55-4に対応して、可変増幅器65-1、65-2、65-3、65-4、移相器66-1、66-2、66-3、66-4を設け、これに信号分配器67を加えて構成されている。そして、前記各アンテナ素子54-1〜54-4、アンテナ共用装置55-1〜55-4、各可変増幅器65-1〜65-4、各移相器66-1〜66-4及び信号分配器67によって可変指向性送信アンテナを形成している。
【0083】
前記可変指向性送信アンテナは、送信と受信の違いはあるが、前記可変指向性受信アンテナと同様の制御によってアンテナの放射指向特性を可変することができる。この可変指向性送信アンテナの可変増幅器65-1〜65-4並びに移相器66-1〜66-4の制御量(励振ウェイト)は、受信装置402の演算手段48における遅延波の広がりの演算結果と受信装置402のアンテナ制御手段42における励振ウェイトの計算結果に基づいて、前記制御手段64が、受信時に決定したアンテナビーム径と等しくなるように送信時のアンテナビーム径を制御するようになっている。
【0084】
前記計測信号生成手段63で発生した計測信号及び信号線68から入力される送信情報信号は、前記信号分配器67にて均等に分配して前記各移相器66-1〜66-4に供給している。そして、この各移相器66-1〜66-4から前記各可変増幅器65-1〜65-4に供給されるようになっている。これらの信号は前記各移相器66-1〜66-4及び各可変増幅器65-1〜65-4にて励振ウェイトに従って信号位相及び振幅の制御を受けた後、それぞれ各アンテナ共用装置55-1〜55-4を介して各アンテナ素子54-1〜54-4から外部に放射されるようになる。
【0085】
このように、各アンテナ素子54-1〜54-4から放射する信号の振幅と位相を制御することにより、合成して得られる可変指向性送信アンテナ全体としての指向特性が制御される。前記各移相器66-1〜66-4及び可変増幅器65-1〜65-4の励振ウェイトはこの送信時の合成後の放射指向特性が受信時に決定したアンテナビーム径と同じになるように決定されることになる。
【0086】
従って、この実施の形態においても、アンテナ指向性のビーム径を遅延波の遅延時間の広がりの程度に従って可変することで遅延波の影響を低減でき、データ通信における誤り率を改善できる。また、計測信号を使用しての電波伝搬環境測定を常に良好にできる。さらに、通信時において常に電波伝搬環境に応じた最適なアンテナ指向性のビーム径を設定できる。
【0087】
(第4の実施の形態)
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、異なる部分について説明する。
この実施の形態は、図12に示すように、前述した第3の実施の形態におけるアンテナ共用装置55-1〜55-4に代えて回路切換え装置56-1、56-2、56-3、56-4を使用したものである。この各回路切換え装置56-1〜56-4の回路切換えは受信装置403に設けた送受信切換え制御部57からの制御信号によって行うようになっている。
【0088】
このものにおいては、アンテナ共用装置とは異なり全二重通信動作はできない。しかし、その他については第3の実施の形態と同様の動作を行うので、この実施の形態においてもアンテナ指向性のビーム径を遅延波の遅延時間の広がりの程度に従って可変することで遅延波の影響を低減でき、データ通信における誤り率を改善できる。また、計測信号を使用しての電波伝搬環境測定を常に良好にできる。さらに、通信時において常に電波伝搬環境に応じた最適なアンテナ指向性のビーム径を設定できる。
【0089】
(第5の実施の形態)
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、異なる部分について説明する。
この実施の形態は、図13に示すように、第1の実施の形態における可変指向性受信アンテナに代えて、アンテナ指向性のビーム径が異なる複数、例えば、3つの指向性アンテナ71ー1、71-2、71-3とこの各指向性アンテナ71-1〜71-3から1つを選択して受信信号を取込むアンテナ選択手段72からなる受信アンテナ73とこの受信アンテナ73のアンテナ選択手段72を制御するアンテナ制御手段421を設けた受信装置404を使用するものである。なお、受信装置404のその他の構成については第1の実施の形態と同一である。
【0090】
この受信装置404においては、各指向性アンテナ71-1〜71-3のうち、アンテナ選択手段72によって選択されたアンテナのみが出力信号線49に接続され、これより出力信号線49に受信信号が出力される。そして、出力信号線49に出力された受信信号は処理装置43の信号検出手段46と計測手段47に供給される。前記信号検出手段46が計測信号を検出したときには、前記アンテナ制御手段421に初期化信号を出力し、これにより、アンテナ制御手段421は前記アンテナ選択手段72を制御し、このアンテナ選択手段72は各指向性アンテナ71-1〜71-3の中から最もビーム径の広い指向性アンテナを選択するようになっている。また、通信中においては、アンテナ制御手段421は演算手段48からの演算結果に基づいて選択信号を前記アンテナ選択手段72に出力する。これにより、前記アンテナ選択手段72は、各指向性アンテナ71-1〜71-3の中から1つのアンテナを選択する。
【0091】
前記各指向性アンテナ71-1〜71-3としては、例えば、図14に示すものがある。すなわち、このアンテナは、3種類のマルチセクタアンテナ74、75、76を重ね合わせたもので、それぞれ前記指向性アンテナ71-1、71-2、71-3を構成している。前記マルチセクタアンテナ74,75,76は何れも水平方向に限られた角度の指向性を持つホーンアンテナを中心軸に対して放射状に組合わせて構成したものである。
【0092】
前記マルチセクタアンテナ74は、水平方向に120度の指向性パターンを持つ3個のホーンアンテナ74a,74b,74cを組合わせて構成している。そして、前記各ホーンアンテナ74a〜74cはアンテナ切換回路(図示せず)により何れか1個のホーンアンテナが選択されて動作するようになっている。
【0093】
前記マルチセクタアンテナ75は、水平方向に60度の指向性パターンを持つ6個のホーンアンテナ75a,75b,75c,75d,75e,75fを組合わせて構成している。そして、前記各ホーンアンテナ75a〜75fは前記アンテナ切換回路により何れか1個のホーンアンテナが選択されて動作するようになっている。
【0094】
前記マルチセクタアンテナ76は、水平方向に30度の指向性パターンを持つ12個のホーンアンテナ76a,76b,76c,76d,76e,76f,76g,76h,76i,76j,76k,76lを組合わせて構成している。そして、前記各ホーンアンテナ76a〜76lは前記アンテナ切換回路により何れか1個のホーンアンテナが選択されて動作するようになっている。
【0095】
前記各ホーンアンテナ74a〜74c、75a〜75f、76a〜76lの内部は、例えば、図15に示すように、各ホーンアンテナ74a〜74cは、アンテナエレメント74ae,74be,74ceと反射/遮蔽板74ar,74br,74crによって構成され、各ホーンアンテナ75a〜75fは、アンテナエレメント75ae,75be,75ce,75de,75ee,75feと反射/遮蔽板75ar,75br,75cr,75dr,75er,75frによって構成され、各ホーンアンテナ76a〜76lは、アンテナエレメント76ae,76be,76ce,76de,76ee,76fe,76ge,76he,76ie,76je,76ke,76leと反射/遮蔽板76ar,76br,76cr,76dr,76er,76fr,76gr,76hr,76ir,76jr,76kr,76lrによって構成されており、それぞれのホーンアンテナのビーム幅が各反射/遮蔽板によって制限されるような構造になっている。
【0096】
なお、各指向性アンテナ71-1〜71-3の構成はこれに限定するものではない。例えば、ここではアンテナの水平面内指向性に対してビーム幅を制限する構成のものを例として示したが、垂直面内指向特性においてもビーム径を絞る制御を加えるものであってもよい。
【0097】
このように可変指向性受信アンテナに代えて指向性アンテナ71ー1、71-2、71-3とこの各指向性アンテナから1つを選択して受信信号を取込むアンテナ選択手段72からなる受信アンテナ73を設けたものであってもアンテナ指向性のビーム径を遅延波の遅延時間の広がりの程度に従って可変することができ、従って、遅延波の影響を低減でき、データ通信における誤り率を改善できる。また、計測信号を使用しての電波伝搬環境測定を常に良好にできる。さらに、通信時において常に電波伝搬環境に応じた最適なアンテナ指向性のビーム径を設定できる。
【0098】
この実施の形態において、前述した第1の実施の形態と同様に、パルス圧縮法を用いて遅延プロファイルを求める場合の事例について述べると、図16に示す構成になる。すなわち、計測手段47の構成は図6の場合と同一である。従って、この場合においても、遅延プロファイルを計測する方法及びアンテナ・ビーム径を制御する方法は前述した図6の場合と全く同様である。
【0099】
(第6の実施の形態)
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、異なる部分について説明する。
この実施の形態は、図17に示すように、前述した第5の実施の形態における信号検出手段46を使用せず、代わりに信号線53により計測開始タイミング信号を計測手段47に供給するようになっている。すなわち、受信装置405の処理装置431は計測手段47と演算手段48で構成されている。その他の構成は第5の実施の形態と同一である。なお、計測開始タイミング信号の生成は、例えば、送信装置30から計測信号を送信するタイミングを知ることができるオペレータがスイッチを操作するなどで行う。
【0100】
計測開始タイミング信号は、受信アンテナ73が計測信号を受信中であることを前記計測手段47に通知するための信号で、前記計測手段47は、計測開始タイミング信号を取込むと、送信手段30から送信される計測信号を出力信号線49から取込み、受信波を直接波と遅延波とに分離し、分離した直接波と各遅延波成分との遅延時間を計測することになる。
【0101】
このように、信号検出手段の代わりに信号線を介して計測開始タイミング信号を計測手段47に入力させることによっても受信アンテナ41の指向性制御を周辺の電波伝搬環境下に基づいて行うことができる。従って、この実施の形態においても通信時において常に電波伝搬環境に応じた最適なアンテナ指向性のビーム径を設定でき、データ通信における誤り率を改善することができる。
【0102】
(第7の実施の形態)
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、異なる部分について説明する。
この実施の形態は、図18に示すように、受信装置406と送信装置601を一体に備えたもので、受信装置と送信装置とで指向性アンテナ71-1、71-2、71-3、アンテナ選択手段72及びアンテナ共用装置77を共有する構成になっている。従って、この実施の形態では指向性アンテナ71-1〜71-3及びアンテナ選択手段72は送受信アンテナ78を構成している。
【0103】
前記アンテナ共用装置77は方向性結合回路からなり、前記指向性アンテナ71-1〜71-3及びアンテナ選択手段72を介して受信した信号は前記アンテナ共用装置77を介して受信装置406の出力信号線49のみに出力され、送信装置601側へは供給されない。また、前記送信装置601から前記アンテナ共用装置77に供給される信号は前記アンテナ選択手段72を介して指向性アンテナ71-1〜71-3のみに供給され、受信装置406側へは供給されない。
【0104】
前記受信装置406は、前記各指向性アンテナ71-1〜71-3及びアンテナ選択手段72をアンテナ共用装置77によって前記送信装置601と共用する以外は、第5の実施の形態の受信装置404と同一の構成である。
前記送信装置601は、第3の実施の形態と同様の送信手段62、計測信号生成手段63を備え、前記各指向性アンテナ71-1〜71-3、アンテナ選択手段72及びアンテナ共用装置77を前記受信装置406と共用する構成になっている。
【0105】
このような構成においては、各指向性アンテナ71-1〜71-3のうち何れのアンテナを使用するかを決定するのは受信装置406であり、前記アンテナ制御手段421がアンテナ選択手段72を制御して行う。前記送信装置601は使用するアンテナの選択は行わない。従って、送信時に使用するアンテナは受信時に選択使用したアンテナと同一になる。
【0106】
この実施の形態においてもアンテナ指向性のビーム径を遅延波の遅延時間の広がりの程度に従って可変することができ、従って、遅延波の影響を低減でき、データ通信における誤り率を改善できる。また、計測信号を使用しての電波伝搬環境測定を常に良好にできる。さらに、通信時において常に電波伝搬環境に応じた最適なアンテナ指向性のビーム径を設定できる。
【0107】
(第8の実施の形態)
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、異なる部分について説明する。
この実施の形態は、図19に示すように、前述した第7の実施の形態におけるアンテナ共用装置77に代えて回路切換え装置78を使用したものである。この回路切換え装置78の回路切換えは送受信切換え制御部79からの制御信号によって行うようになっている。
【0108】
このものにおいては、アンテナ共用装置とは異なり全二重通信動作はできない。しかし、その他については第7の実施の形態と同様の動作を行うので、この実施の形態においてもアンテナ指向性のビーム径を遅延波の遅延時間の広がりの程度に従って可変することで遅延波の影響を低減でき、データ通信における誤り率を改善できる。また、計測信号を使用しての電波伝搬環境測定を常に良好にできる。さらに、通信時において常に電波伝搬環境に応じた最適なアンテナ指向性のビーム径を設定できる。
【0109】
(第9の実施の形態)
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、異なる部分について説明する。
この実施の形態は、図20に示すように、前述した第4の実施の形態における送信装置に計時手段80を付加して送信装置603を構成している。前記計時手段80はタイマーとかクロックとか呼ばれる機能を持つ構成要素によって構成される。この計時手段80は、計測信号生成手段63と送信手段62を制御して、予め定められた一定時間間隔毎に計測信号を送出する。
【0110】
また、計測信号を送出するタイミングはシステム全体の送受信タイミングの中で決定されるため、前記計時手段80は、送受信切換え制御部57、処理装置43、アンテナ制御手段42及び制御手段64にも計時情報を供給し、これらの構成要素の動作タイミングの制御にも関与する。
【0111】
この実施の形態においても前述した第4の実施の形態と同様に、アンテナ指向性のビーム径を遅延波の遅延時間の広がりの程度に従って可変することで遅延波の影響を低減でき、データ通信における誤り率を改善できる。また、計測信号を使用しての電波伝搬環境測定を常に良好にできる。
【0112】
さらに、通信時において常に電波伝搬環境に応じた最適なアンテナ指向性のビーム径を設定できる。さらにまた、電波伝搬環境の計測動作を一定時間間隔毎に行うので、例えば、通行人の数が大幅に変化するなどして電波伝搬環境か変化しても常に最適なアンテナのビーム径を使用して安定した通信ができる。
【0113】
(第10の実施の形態)
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、異なる部分について説明する。
この実施の形態は、図21に示すように、前述した第7の実施の形態における送信装置に計時手段81を付加して送信装置604を構成している。前記計時手段81はタイマーとかクロックとか呼ばれる機能を持つ構成要素によって構成される。この計時手段81は、計測信号生成手段63と送信手段62を制御して、予め定められた一定時間間隔毎に計測信号を送出する。
【0114】
また、計測信号を送出するタイミングはシステム全体の送受信タイミングの中で決定されるため、前記計時手段81は、処理装置43及びアンテナ制御手段42にも計時情報を供給し、これらの構成要素の動作タイミングの制御にも関与する。
【0115】
この実施の形態においても前述した第7の実施の形態と同様に、アンテナ指向性のビーム径を遅延波の遅延時間の広がりの程度に従って可変することができ、従って、遅延波の影響を低減でき、データ通信における誤り率を改善できる。また、計測信号を使用しての電波伝搬環境測定を常に良好にできる。
【0116】
さらに、通信時において常に電波伝搬環境に応じた最適なアンテナ指向性のビーム径を設定できる。さらにまた、電波伝搬環境の計測動作を一定時間間隔毎に行うので、例えば、通行人の数が大幅に変化するなどして電波伝搬環境か変化しても常に最適なアンテナのビーム径を使用して安定した通信ができる。
【0117】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、アンテナ指向性のビーム径を遅延波の遅延時間の広がりの程度に従って可変するので、周辺の電波伝搬環境に適したビーム径を自動的に選択して無線通信ができる。従って、例えば、屋内無線通信において什器類等が多数設置されているために多くの反射波、すなわち、多重遅延波が存在するような環境下においてはアンテナビーム径を絞ることで遅延波の影響を低減でき、データ通信における誤り率を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すPOSシステムの要部構成を示すブロック図。
【図2】同実施の形態における無線基地局並びに無線端末局の送信装置及び受信装置の構成を示すブロック図。
【図3】図2における励振ウェイト制御部の構成を示すブロック図。
【図4】同実施の形態における遅延プロファイルの計測事例を示すもので、電波の反射が比較的少ない環境下で計測した場合の事例を示す波形図。
【図5】同実施の形態における遅延プロファイルの計測事例を示すもので、電波の反射が比較的多い環境下で計測した場合の事例を示す波形図。
【図6】同実施の形態において送信装置がm系列の計測信号を発生し、受信装置がパルス圧縮法により遅延プロファイルを求める具体例を示すブロック図。
【図7】図6における計測信号発生手段の構成を示すブロック図。
【図8】m系列信号の自己相関値を示すグラフ。
【図9】遅延スプレッドを計算する方法を説明するための遅延プロファイル波形例を示す図。
【図10】本発明の第2の実施の形態における送信装置及び受信装置の構成を示すブロック図。
【図11】本発明の第3の実施の形態における送信装置及び受信装置の構成を示すブロック図。
【図12】本発明の第4の実施の形態における送信装置及び受信装置の構成を示すブロック図。
【図13】本発明の第5の実施の形態における送信装置及び受信装置の構成を示すブロック図。
【図14】同実施の形態における指向性アンテナの外観構成を示す分解斜視図。
【図15】同実施の形態における指向性アンテナの内部構成を示す分解斜視図。
【図16】同実施の形態において送信装置がm系列の計測信号を発生し、受信装置がパルス圧縮法により遅延プロファイルを求める具体例を示すブロック図。
【図17】本発明の第6の実施の形態における送信装置及び受信装置の構成を示すブロック図。
【図18】本発明の第7の実施の形態における送信装置及び受信装置の構成を示すブロック図。
【図19】本発明の第8の実施の形態における送信装置及び受信装置の構成を示すブロック図。
【図20】本発明の第9の実施の形態における送信装置及び受信装置の構成を示すブロック図。
【図21】本発明の第10の実施の形態における送信装置及び受信装置の構成を示すブロック図。
【図22】従来のアンテナ指向性制御システムを説明するための図。
【符号の説明】
12…無線基地局
16…無線端末局
30…送信装置
32…送信手段
33…計測信号生成手段
40…受信装置
41…可変指向性受信アンテナ
42…アンテナ制御手段
47…計測手段
48…演算手段
Claims (1)
- 送信装置と受信装置とからなるアンテナ指向性制御システムにおいて、
前記送信装置は、多重伝搬路における電波伝搬遅延時間を求めるための計測信号を生成する計測信号生成手段と、この計測信号生成手段からの計測信号をアンテナを介して送出する送信手段とを備え、
前記受信装置は、アンテナ指向性のビーム径の異なる複数の指向性アンテナと、この各指向性アンテナから1つを選択して受信信号を取込むアンテナ選択手段と、このアンテナ選択手段が受信信号として取込んだ計測信号を直接波と遅延波に分離し、この直接波と各遅延波成分との遅延時間を求める計測手段と、この計測手段が求めた直接波と各遅延波成分との遅延時間の広がりを演算し、その演算結果を前記アンテナ制御手段に送出する演算手段とを備え、
前記アンテナ制御手段は、前記演算手段からの演算結果に基づいて前記各指向性アンテナのうちのどのアンテナを使用するか決定し、前記アンテナ選択手段を制御することを特徴とするアンテナ指向性制御システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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