JP6509776B2 - 無線通信方法および無線通信システム - Google Patents

無線通信方法および無線通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP6509776B2
JP6509776B2 JP2016106081A JP2016106081A JP6509776B2 JP 6509776 B2 JP6509776 B2 JP 6509776B2 JP 2016106081 A JP2016106081 A JP 2016106081A JP 2016106081 A JP2016106081 A JP 2016106081A JP 6509776 B2 JP6509776 B2 JP 6509776B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
modes
antenna elements
electromagnetic wave
wireless communication
complex amplitude
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016106081A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017212673A (ja
Inventor
裕文 笹木
裕文 笹木
斗煥 李
斗煥 李
浩之 福本
浩之 福本
中川 匡夫
匡夫 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2016106081A priority Critical patent/JP6509776B2/ja
Publication of JP2017212673A publication Critical patent/JP2017212673A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6509776B2 publication Critical patent/JP6509776B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Description

本発明は、無線通信方法および無線通信システムに関する。
無線通信システムには、電磁波の軌道角運動量(OAM:Orbital Angular Momentum)を利用して電磁波を多重させて伝送容量を増大させる技術がある。すなわち、異なるOAMモードを有する電磁波の位相分布が互いに直交するため、各OAMモードの電磁波は、受信局において分離することができる。これにより、OAMを利用して電磁波を多重伝送できる。
例えば、複数のホーンアンテナから放射されたビームを位相板によってそれぞれ異なるOAMモードに変換・同軸合成して伝送することにより、信号を同軸多重伝送する技術が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。また、単円形アレーアンテナを用いて複数のOAMモードを生成することにより信号を多重伝送する技術が提案されている(例えば、非特許文献2参照)
J. Wang et al., "Terabit free-space data transmission employing orbital angular momentum multiplexing," Nature Photonics, Vol. 6, pp. 488-496, 2012 Z. Li, Y. Ohashi, K. Kasai, "A dual-channel wireless communication system by multiplexing twisted radio wave," Proceedings of 44th European Microwave Conference, pp. 235-238, 2014
しかしながら、OAMモードのビームは、高次になるに従い、OAMモードを持たないビームと比べて伝搬に伴ってエネルギーが空間的に広く拡散してしまう。すなわち、アレーアンテナ利得やアンテナの指向性利得等を用いる従来のビーム形成技術を用いる場合でも、高次のOAMモードにおけるビームのエネルギーは、受信局が求める受信SNR(Signal-to-Noise Ratio)より小さくなる。このため、無線通信システムにおけるスループットが低下してしまう。
本発明は、高次のモードを含む電磁波を用いた無線通信を行う場合においても、従来と比べて高い受信SNRおよびスループットが得られる無線通信方法および無線通信システムを提供することを目的とする。
第1の発明は、データを含む少なくとも1つの信号を送信局から受信局に伝送する無線通信方法であって、互いに直交性を示す複数のモードの各々における複素振幅の分布に基づいて、送信局が有する複数の第1アンテナ素子の各々が放射する複数のモード毎の電磁波の第1複素振幅を制御する制御ステップと、複数の第1アンテナ素子の各々における複数のモード毎の第1複素振幅に基づいて、複数の第1アンテナ素子毎に電磁波を変調することにより、信号を複数のモードで多重した電磁波を、複数の第1アンテナ素子を介して放射する放射ステップと、受信局が有する複数の第2アンテナ素子を用いて、放射された電磁波を受信する受信ステップと、複数のモード間における直交性に基づいて、受信した電磁波に多重された信号を分離する分離ステップとを備える。
第1の発明において、制御ステップは、複数のモードの各々における複素振幅の分布と、複数の第1アンテナ素子の各々の位置とに基づいて、複数の第1アンテナ素子の各々における複数のモード毎の第1複素振幅を制御し、放射ステップは、複数のモード毎に信号の第2複素振幅を算出し、複数の第1アンテナ素子の各々における複数のモード毎の第1複素振幅と、複数のモード毎に算出した信号の第2複素振幅とを複数の第1アンテナ素子毎に積算することにより、複数の第1アンテナ素子の各々から信号を複数のモードで多重した電磁波を放射する。
第1の発明において、複数のモードは、ガウシアンビームの互いに直交するモードである。
第1の発明において、制御ステップは、複数のモードが軌道角運動量の場合、複数の第1アンテナ素子の各々における複数のモード毎の第1複素振幅を、軌道角運動量モードに基づいて制御する。
第1の発明において、制御ステップは、送信局と受信局との間の距離に基づいて、受信局において所望のビーム径が得られるようにビームウエストの位置を決定し、複数のモードの各々における複素振幅の分布と、決定したビームウエストの位置とに基づいて、複数の第1アンテナ素子の各々における複数のモード毎の第1複素振幅を制御する。
第1の発明において、分離ステップは、複数のモードの各々における複素振幅の分布と、複数の第2アンテナ素子の各々において受信された電磁波の複素振幅と、複数の第2アンテナ素子の各々の位置とに基づいて、受信した電磁波に多重された信号を分離する。
第2の発明は、データを含む少なくとも1つの信号を送信局から受信局に伝送する無線通信システムであって、送信局は、複数の第1アンテナ素子と、互いに直交性を示す複数のモードの各々における複素振幅の分布に基づいて、複数の第1アンテナ素子の各々が放射する複数のモード毎の電磁波の第1複素振幅を制御する制御部と、複数の第1アンテナ素子の各々における複数のモード毎の第1複素振幅に基づいて、複数の第1アンテナ素子毎に電磁波を変調することにより、信号を複数のモードで多重する変調部と、を備え、受信局は、送信局により放射された電磁波を受信する複数の第2アンテナ素子と、複数のモード間における直交性に基づいて、受信した電磁波に多重された信号を分離する分離部と、を備える。
本発明は、高次のモードを含む電磁波を用いた無線通信を行う場合においても、従来と比べて高い受信SNRおよびスループットが得られる。
無線通信システムの一実施形態を示す図である。 図1に示した送信アンテナの一例を示す図である。 図1に示した送信アンテナの別例を示す図である。 ガウシアンビームにおけるビーム径および曲率半径の一例を示す図である。 図1に示した制御部によるビーム径の制御処理の一例を示す図である。 図1に示した無線通信システムにおける通信処理の一例を示す図である。
以下、図面を用いて実施形態について説明する。
図1は、無線通信システムの一実施形態を示す。
図1に示した無線通信システムSYSは、送信局10と受信局20とを有する。また、送信局10は、例えば、有線または無線を介して、受信局20に接続される。これにより、送信局10は、データを含む信号の伝送のために設定された複数のモード等を示す制御情報を、受信局20との間でやり取りできる。
また、送信局10および受信局20の各々は、例えば、GPS(Global Positioning System)衛星等の信号を受信する受信装置を含み、受信したGPS衛星の信号から送信局10および受信局20が配置された位置を示す情報をそれぞれ取得してもよい。そして、送信局10は、受信局20が配置された位置を示す情報を受信局20から取得し、受信局20との間の距離を求める。なお、送信局10と受信局20との間の距離は、レーザ光等の測距装置を用いて直接計測され、送信局10に含まれるメモリ等の記憶装置に記憶されてもよい。
送信局10は、IF(Interface)部11、制御部12、変調部13および送信アンテナANTを有する。
IF部11は、例えば、入力インタフェース等であり、スマートフォンやタブレット型端末等の複数の携帯通信端末から送信されたデータを含む少なくとも1つの信号、あるいはネットワークから到来した少なくとも1つの信号を受信する。IF部11は、受信した信号(以下、“送信信号系列”とも称される)を制御部12に出力する。なお、IF部11は、複数の信号を受信してもよい。
また、送信局10は、S/P(Serial-to-Parallel)部等を有し、IF部11は、S/P部を用いて、シリアル信号からパラレル信号に変換した送信信号系列を制御部12に出力してもよい。
制御部12は、OAMモード等の互いに直交性を示す複数のモードの各々における複素振幅の分布に基づいて、送信アンテナANTに含まれる複数のアンテナ素子EAの各々が放射する各モードの電磁波の複素振幅を制御する。
例えば、制御部12は、送信局10が画像等のデータを含む1つの送信信号系列を受信した場合、画像のデータを2以上の複数の領域に分割することにより、各領域の画像のデータを含む複数の送信信号系列を生成する。そして、制御部12は、生成した複数の送信信号系列の各々に、複数のモードのいずれかを割り当て、複数のアンテナ素子EAの各々が放射する各モードの電磁波の複素振幅を制御する。これにより、送信局10は、受信した1つの送信信号系列よりデータ量が小さい複数の送信信号系列を生成し多重することにより、受信した1つの送信信号系列をそのまま受信局20に伝送する場合と比べて、短い時間でデータを受信局20に伝送できる。
なお、生成する送信信号系列の数(以下、“多重数”とも称される)は、送信局10と受信局20との間の距離および受信SNR等に基づいて決定されることが好ましい。また、制御部12は、受信局20との間のスループット等に余裕がある場合、受信した1つの送信信号系列を分割することなく、1つのモードで伝送してもよい。
一方、制御部12は、送信局10が複数の送信信号系列を受信した場合、受信した複数の送信信号系列の各々に、複数のモードのいずれかを割り当て、複数のアンテナ素子EAの各々が放射する複数のモード毎の電磁波の複素振幅を制御する。なお、受信した送信信号系列の数が、伝送可能な複数のモードの数より少ない場合、制御部12は、受信した複数の送信信号系列のうち、一部または全ての送信信号系列を分割し、データ量が小さい複数の送信信号系列をそれぞれ生成してもよい。この場合、生成する送信信号系列の数は、送信局10と受信局20との間の距離および受信SNR等に基づいて決定されることが好ましい。
そして、制御部12は、複数のアンテナ素子EAの各々における複数のモード毎の複素振幅と、送信局10が受信した送信信号系列とを変調部13に出力する。制御部12の動作については、図4および図5で説明する。
変調部13は、制御部12により制御された複数のアンテナ素子EAの各々における複数のモード毎の複素振幅に基づいて、アンテナ素子EA毎に電磁波を変調することにより、送信局10が受信した送信信号系列を複数のモードで多重する。そして、変調部13は、アンテナ素子EA毎に多重した電磁波を送信アンテナANTに出力する。なお、送信アンテナANTが有する複数のアンテナ素子EAの各々に対応して、複数の変調部13が配置されてもよい。
送信アンテナANTは、例えば、N個のアンテナ素子EAを有する。送信アンテナANTは、変調部13から受信した電磁波を受信局20に向けて放射する。なお、送信アンテナANTの各アンテナ素子EAの位置を示す位置情報は、送信局10の記憶装置に記憶されていることが好ましい。送信アンテナANTおよびアンテナ素子EAの配置については、図2および図3で説明する。送信アンテナANTのアンテナ素子EAは、第1アンテナ素子の一例である。
受信局20は、受信アンテナANRおよび分離部21を有する。
受信アンテナANRは、図1に示した送信アンテナANTと同様に、M個のアンテナ素子EAを有する。受信アンテナANRは、送信局10により放射された電磁波を受信する。受信アンテナANRは、受信した電磁波を分離部21に出力する。なお、受信アンテナANRの各アンテナ素子EAの位置を示す位置情報は、受信局20に含まれるメモリ等の記憶装置に記憶されていることが好ましい。受信アンテナANRおよびアンテナ素子EAの配置については、図2および図3で説明する。受信アンテナANRのアンテナ素子EAは、第2アンテナ素子の一例である。
分離部21は、例えば、OAMモード等の複数のモード間における直交性に基づいて、受信した電磁波から複数の送信信号系列の各々を分離する。なお、分離した複数の送信信号系列が、例えば、送信局10において分割された信号の場合、分離部21は、1つの送信信号系列に再構築する機能を有することが好ましい。分離部21の動作については、図5で説明する。
そして、受信局20は、分離部21により分離された送信信号系列を復調する。受信局20は、受信局20に含まれる出力インタフェース等を介して、復調処理された送信信号系列のプリアンブルが示す送信先である外部の携帯通信端末やネットワーク等に、複数の送信信号系列の各々を出力する。
図2は、図1に示した送信アンテナANTの一例を示す。図2に示すように、送信アンテナANTは、電磁波を放射する光軸方向のz軸に対して、垂直なxy平面上にN個のアンテナ素子EAが間隔dtでマトリックス状に配置される。なお、図2では、N個のアンテナ素子EAは、その中心が半径Raの円内に収まるように配置されるが、正方形等の矩形の範囲内に収まるように配置されてもよい。
また、アンテナ素子EAの数N、アンテナ素子EA間の間隔dtおよび半径Raは、無線通信システムSYSの規模や、要求される通信の品質に応じて適宜決定されるのが好ましい。
また、受信アンテナANRは、図2に示した送信アンテナANTと同様に、xy平面上にM個のアンテナ素子EAが間隔drで、かつ半径Rbの円内にマトリックス状に配置される。なお、受信アンテナANRのアンテナ素子EAの数Mは、送信アンテナANTのアンテナ素子EAの数Nと同じでもよく、異なってもよい。また、受信アンテナANRのアンテナ素子EA間の間隔drは、送信アンテナANTの間隔dtと同じでもよく、異なってもよい。また、受信アンテナANRの半径Rbは、送信アンテナANTの半径Raと同じでもよく、異なってもよい。
なお、送信局10は、偏波を用いて複数の送信信号系列を多重する場合、送信アンテナANTおよび受信アンテナANRの各アンテナ素子EAは、異なる偏波を独立に放射または受信可能なアンテナ素子でもよい。あるいは、送信アンテナANTおよび受信アンテナANRの各アンテナ素子EAは、異なる偏波を放射および受信可能な複数のアンテナ素子を含み、単一のアンテナ素子として動作してもよい。
図3は、図1に示した送信アンテナANTの別例を示す。図3に示すように、送信アンテナANTは、光軸方向のz軸に対して垂直なxy平面上に、K組の円形アレーアンテナSA(SA(1)−SA(K))を有する。送信アンテナANTの円形アレーアンテナSAの各々は、互いに異なる半径R1(R11−R1K)を有し、同心円状に配置される。そして、N個のアンテナ素子EAは、各円形アレーアンテナSAの円周上に、間隔d1の等間隔で配置される。すなわち、円形アレーアンテナSAは、等間隔円形アレーアンテナである。
なお、等間隔円形アレーアンテナSAの組数K、アンテナ素子EA間の間隔d1および各半径R1は、無線通信システムSYSの規模や、要求される通信の品質に応じて適宜決定されるのが好ましい。
また、受信アンテナANRは、図3に示した送信アンテナANTと同様に、互いに異なる半径R2(R21−R2L)の同心円で配置されるL組の等間隔円形アレーアンテナを有する。そして、送信アンテナANTと同様に、M個のアンテナ素子EAは、受信アンテナANRの等間隔円形アレーアンテナの各々の円周上に、間隔d2の等間隔で配置される。なお、受信アンテナANRのアンテナ素子EAの数Mは、送信アンテナANTのアンテナ素子EAの数Nと同じでもよく、異なってもよい。また、受信アンテナANRの等間隔円形アレーアンテナの組数Lは、送信アンテナANTの等間隔円形アレーアンテナの組数Kと同じでもよく、異なってもよい。また、受信アンテナANRの間隔d2は、送信アンテナANTの間隔d1と同じでもよく、異なってもよい。また、受信アンテナANRの等間隔円形アレーアンテナの半径R2は、送信アンテナANTの等間隔円形アレーアンテナの半径R1と同じでもよく、異なってもよい。
次に、互いに直交性を示す複数のモードについて説明する。複数のモードがガウシアンビームのモードである場合、z軸方向におけるビーム径ω(z)、曲率半径R(z)は、式(1)のように表される。
Figure 0006509776
なお、ωはビームウエスト径であり、式(1)では、ビームウエストの位置はz軸の原点(z=0)とする。zは、レイリー距離を示し、kω /2となる。kは、波数であり、2π/λである。λは、電磁波の波長である。
図4は、ガウシアンビームにおけるビーム径ω(z)および曲率半径R(z)の一例を示す。図4では、横軸はz軸を示し、縦軸はx、y軸を示す。図4に示すように、z軸の原点(z=0)では、ビーム径ω(z)はビームウエスト径ωとなる。そして、zが増加する(すなわち、原点から離れる)に従い、ビーム径ω(z)は、点線で示した直線に漸近し、zに比例して大きくなる。
一方、曲率半径R(z)は、原点付近(すなわち、|z|<<z)では、平面波とみなすことができ、原点から離れる(すなわち、zが増加する)に従い、原点に置かれた点光源から放射される、破線で示した球面波とみなすことができる。換言すれば、例えば、送信局10が、z<0の位置に配置される場合、制御部12は、図4に示すように、送信アンテナANTから放射される電磁波の曲率半径R(z)が負となるように、N個のアンテナ素子EAの各々が放射する電磁波の複素振幅を制御することで、ビームウエストを所望の位置に制御できる。
例えば、モード(m,n)のエルミートガウシアンモードの複素振幅um,nの分布は、直交座標系(x,y,z)を用いて式(2)のように表される。
Figure 0006509776
なお、HおよびHは、エルミート多項式である(m、nは0以上の整数)。また、Aは、所定の定数であり、各モードの複素振幅に乗算することにより、モード毎の電力の制御を行ってもよい。また、Φは、複数のモード毎の位相オフセットを示す。例えば、受信局20が、参照信号を用いて電磁波の受信時に位相整合の処理を実行する機能を有する場合、Φは“1”等の固定値に設定されてもよい。
また、送信信号系列の送信に用いられる複数のモード(m,n)は、送信信号系列の多重数、送信局10と受信局20との間の距離および受信SNR等に基づいて決定されてもよく、予め設定された所定のモードでもよい。
なお、送信アンテナANTを構成する各アンテナ素子EAの位置および数量は任意であるが、エルミートガウシアンモードが直交座標系で表されるモードであることを鑑みると、図2に示すように、N個のアンテナ素子EAがマトリックス状に配置された構成が好ましい。
一方、モード(p,l)のラゲールガウシアンモードの複素振幅up,lの分布は、円柱座標系(r,φ,z)を用いて式(3)のように表される。
Figure 0006509776
なお、L |l|は、ラゲール陪多項式である(pは0以上の整数、lは整数)。また、lは、電磁波のOAMモードを示す。また、Φは、複数のモード毎の位相オフセットを示す。例えば、受信局20が、参照信号を用いて電磁波の受信時に位相整合の処理を実行する機能を有する場合、Φは“1”等の固定値に設定されてもよい。
また、送信信号系列の送信に用いられる複数のモード(p,l)は、送信信号系列の多重数、送信局10と受信局20との間の距離および受信SNR等に基づいて決定されてもよく、予め設定された所定のモードでもよい。
なお、送信アンテナANTを構成する各アンテナ素子EAの位置および数量は任意であるが、ラゲールガウシアンモードが円柱座標系で表されるモードであることを鑑みると、図3に示すように、K組の等間隔円形アレーアンテナとなる構成が好ましい。
そして、制御部12は、送信信号系列の多重数に応じた複数のモードと、送信アンテナANTの各アンテナ素子EAの位置(x,y)と、式(2)または式(3)の複素振幅の分布を用いて、送信アンテナANTの各アンテナ素子EAが放射する複数のモード毎の電磁波の複素振幅を制御する。
なお、ビームウエストがz=zの位置に設定された場合、式(1)−(3)は、式(4)−(6)となる。
Figure 0006509776
なお、ω’は、ビームウエスト径を示し、制御部12の制御に応じて変化する。また、レイリー距離z’は、kω’ /2である。
図5は、図1に示した制御部12によるビーム径ω’(z)の制御処理の一例を示す。図5では、図4と同様に、横軸はz軸を示し、縦軸はx、y軸を示す。また、図5では、z軸の原点(z=0)に送信局10が配置され、z=dの位置に受信局20が配置される。そして、図5は、送信局10が送信アンテナANTの半径のビーム径でガウシアンビームを放射する場合のビーム径ω’(z)の分布を示す。
図5において、ビームウエストが送信局10の位置(z=z=0)に制御される場合、ビーム径ω’(z)は、点線で示した分布を示す。一方、ビームウエストがz=z(>0)の位置に制御される場合、ビーム径ω’(z)は、実線で示した分布を示す。換言すれば、送信局10は、受信局20の受信アンテナANRにおける電磁波のビーム径ω’(d)を制御することができる。
例えば、ビームウエストの位置zが、式(7)を用いて制御される場合、受信局20におけるビーム径ω’(d)を最小にすることができる。
=d/(1+(d/z) …(7)
この場合、ビーム径ω’(z)は、式(8)のように表される。
ω’(z)=ω×d/z …(8)
また、ビームウエストの位置zがd/2(ずなわち、送信局10と受信局20との中間点)に制御される場合、送信局10におけるビーム径ω’(0)と、受信局20におけるビーム径ω’(d)とを同じにすることができる。この場合、送信局10と受信局20との距離dは、レイリー距離z以下となるように設定する必要がある。
なお、制御部12は、アンテナ素子EAの配置に起因して、ビームウエストの位置zを変化させても各アンテナ素子EAから放射される複素振幅の変化がない、または変化の量が小さい場合、ビーム径ω’(z)の制御が困難なため、距離zをゼロ等の固定値に設定してもよい。
ここで、送信局10の送信アンテナANTおよび受信局20の受信アンテナANRが、4組の等間隔円形アレーアンテナであり、ラゲールガウシアンビームを用いて多重伝送を行う場合における、制御部12によるビーム制御の一例を示す。このとき、モード(p,l)は、(0,−1)、(0,1)、(1,0)の3つとする(すなわち、多重数は3)。
また、送信局10と受信局20との間の距離dは、1メートルとし、4組の等間隔円形アレーアンテナの半径R1(=R2)は0.025メートル、0.050メートル、0.075メートル、0.100メートルとし、各等間隔円形アレーアンテナが備えるアンテナ素子EAの数は、8素子、16素子、24素子、32素子とする。
放射される電磁波の周波数が60GHzで、送信アンテナANTにおけるビーム径ω’(0)を0.050メートルとする場合、受信局20におけるビーム径ω’(d)を最小にするには、制御部12は、式(7)を用いて、ビームウエストの位置zを0.712メートルに決定する。この場合、受信局20におけるビーム径ω’(d)は、式(8)から、0.032メートルと求められる。
なお、受信局20におけるビーム径ω’(d)が送信アンテナANTのビーム径ω’(0)と等しくする場合、制御部12は、ビームウエストの位置zを0.500メートル(=d/2)に決定する。
変調部13は、制御部12により制御されたN個のアンテナ素子EAの各々における複数のモード毎の複素振幅と、下記に示す式(9)または式(10)とを用いて、N個のアンテナ素子EA毎に電磁波を変調し、送信信号系列を複数のモードで多重する。
例えば、図2に示すように、N個のアンテナ素子EAがマトリックス状に配置された送信アンテナANTの場合、変調部13は、式(9)を用いて、N個のアンテナ素子EAの各々が放射する、送信信号系列が複数のモードで多重された電磁波の複素振幅Etx(j)を算出する(jは1からNの整数)。
Figure 0006509776
なお、Sm,nは、モード(m,n)を用いて、送信信号系列を伝送する16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)やQPSK(Quadrature Phase shift Keying)等の通信方式に応じたベースバンド信号の複素振幅を示す。u’m,nは、第1複素振幅の一例であり、Sm,nは、第2複素振幅の一例である。
一方、送信アンテナANTのN個のアンテナ素子EAが、図3に示すように、K組の等間隔円形アレーアンテナの場合、変調部13は、式(10)を用いて、N個のアンテナ素子EAの各々が放射する、送信信号系列が複数のモードで多重された電磁波の複素振幅Etx(j)を算出する。
Figure 0006509776
なお、Sp,lは、モード(p,l)を用いて、送信信号系列を伝送する16QAMやQPSK等の通信方式に応じたベースバンド信号の複素振幅を示す。u’p,lは、第1複素振幅の一例であり、Sp,lは、第2複素振幅の一例である。
そして、変調部13は、算出した複素振幅Etx(j)の電磁波を、送信アンテナANTの各アンテナ素子EAに出力する。
なお、このように各アンテナ素子EAから放射される電磁波の複素振幅はガウシアンモードの複素振幅分布に基づいて決定したとしても、送信アンテナANTから放射された電磁波をガウシアンビームに限定するものではなく、サイドローブや分布の乱れが生じていてもよい。また、互いに直交するモードが維持されながら、伝搬に伴って例えばベッセルビームのような異なるビームとなることもありうる。
分離部21は、受信アンテナANRのM個のアンテナ素子EAの各々が受信した電磁波の複素振幅と、複数のモードにおける複素振幅の分布とに基づいて、受信した電磁波に多重された送信信号系列を分離する。例えば、送信局10がエルミートガウシアンモードを用いて送信信号系列を多重した場合、分離部21は、M個のアンテナ素子EAの各々が受信した電磁波の複素振幅と、エルミートガウシアンモードの式(11)とを用いて、受信した電磁波に多重された送信信号系列を分離する。
Figure 0006509776
なお、Sigm,nは、モード(m,n)に対応する送信信号系列を示し、Erx(j’)は、受信アンテナANRの各アンテナ素子EAが受信する電磁波の複素振幅を示す(j’は、1からMの整数)。また、複素振幅u’m,nの“*”は、複素共役を示す。
なお、受信局20は、例えば、送信局10の制御部12により制御された送信信号系列の多重数、複数のモードおよびビームウエストの位置等を示す制御情報(以下、“ビームパラメータ”とも称される)を、送信局10から予め取得する。
一方、送信局10がラゲールガウシアンモードを用いて送信信号系列を多重した場合、分離部21は、アンテナ素子EAの各々が受信した電磁波の複素振幅と、ラゲールガウシアンモードの式(12)とを用いて、受信した電磁波に多重された送信信号系列を分離する。
Figure 0006509776
なお、Sigp,lは、モード(p,l)に対応する送信信号系列を示し、複素振幅u’p,lの“*”は、複素共役を示す。
ここで、送信アンテナANTおよび受信アンテナANRが一組の等間隔円形アレーアンテナであり、OAMモードで送信信号系列を多重する場合、モード(p,l)のうちモードpを用いることはできない。この場合、式(3)および式(12)は、式(13)、(14)のように簡略化することができる。なお、受信局20が参照信号を用いて電磁波の受信時に位相整合の処理を実行する機能を有するとする。
Figure 0006509776
ここで、Φ”は、位相整合処理による位相補正項を表す。
このように、送信アンテナANTおよび受信アンテナANRのアンテナ素子EAの配置や、送信信号系列の伝送に用いるモード等により、各アンテナ素子EAが放射する電磁波の複素振幅の分布に影響を与えない変数(例えば、半径R1、R2またはモードp等)がある場合、式(3)および式(12)を適宜簡略化することが好ましい。これにより、送信局10における処理量を低減することができる。
また、分離部21は、送信局10が複数の偏波を用いて複数の送信信号系列を多重した電磁波を放射する場合、偏波毎に電磁波を分離し、分離した電磁波毎に多重された送信信号系列を分離することが好ましい。
なお、本実施形態はガウシアンビームの直交モードを用いる場合について記載するが、同様の方法により、複数のOAMモードを持つベッセルビームのように、互いに直交する複数のモードを持つ他のビームを用いて送信信号系列を多重して通信を行ってもよい。
図6は、図1に示した無線通信システムSYSにおける通信処理の一例を示す。例えば、ステップS100からステップS160の処理は、送信局10により実行される。また、ステップS200からステップS230の処理は、受信局20により実行される。すなわち、図6は、無線通信方法の一実施形態を示す。
また、図6に示した処理は、送信局10が複数の送信信号系列を受信した場合に開始される。
ステップS100では、送信局10の受信装置は、GPS衛星の信号を受信し、受信した信号に含まれる送信局10が配置された位置を示す情報を取得する。
次に、ステップS110では、制御部12は、ステップS100で取得された送信局10の位置と、受信局20から取得した受信局20が配置された位置の情報とを用いて、送信局10と受信局20との間の距離dを算出する。制御部12は、例えば、算出した距離dを、送信局10の記憶装置に記憶する。
次に、ステップS120では、制御部12は、式(7)または式(8)等を用いて、ビームウエストの位置zを制御する。
次に、ステップS130では、制御部12は、送信信号系列の多重数および使用するモードを、送信局10と受信局20との間の距離dおよび受信SNR等に基づいて決定する。例えば、送信信号系列の伝送に用いることができる複数のモードのうち、一部のモードにおける受信SNRが所定の閾値より低い場合、制御部12は、所定の閾値以上の受信SNRを示す残りのモードと、残りのモードの数に応じた多重数を決定する。
次に、ステップS140では、制御部12は、ステップS120で決定したビームウエストの位置z、およびステップS130で決定した多重数および複数のモード等を含むビームパラメータを、受信局20に出力する。
次に、ステップS150では、制御部12は、ステップS130で決定した多重数および複数のモードと、送信アンテナANTの各アンテナ素子EAの位置と、式(5)または式(6)の複素振幅の分布とを用いて、送信アンテナANTの各アンテナ素子EAが放射する複数のモード毎の電磁波の複素振幅を制御する。
次に、ステップS160では、変調部13は、ステップS150で制御されたN個のアンテナ素子EAの各々における複数のモード毎の複素振幅と、式(9)または式(10)とを用いて、N個のアンテナ素子EA毎に電磁波を変調し、送信信号系列を複数のモードで多重する。そして、変調部13は、送信アンテナANTを介して、多重した電磁波を受信局20に放射する。
そして、送信局10は、処理を終了する。送信局10は、送信信号系列を受信する度に、ステップS100からステップS160の処理を繰り返し実行する。なお、送信局10は、例えば、送信局10の記憶装置に、受信局20までの距離dを示す情報を記憶している場合、ステップS100およびステップS110の処理を省略してもよい。
一方、ステップS200では、受信局20の受信装置は、GPS衛星の信号を受信し、受信した信号に含まれる受信局20が配置された位置を示す情報を取得する。そして、受信局20の受信装置は、取得した受信局20の位置を示す情報を送信局10に出力する。
次に、ステップS210では、受信局20は、ステップS140で出力されたビームパラメータを取得する。そして、受信局20は、取得したビームパラメータを受信局20の記憶装置に記憶する。
ステップS220では、受信アンテナANRは、ステップS160で放射された電磁波を受信する。そして、受信アンテナANRは、受信した電磁波を分離部21に出力する。
ステップS230では、分離部21は、ステップS220で受信した電磁波の複素振幅と、ステップS210で取得したビームパラメータと、式(11)または式(12)とに基づいて、受信した電磁波に多重された送信信号系列を分離する。
そして、受信局20は、分離部21により分離された送信信号系列を復調する。受信局20は、受信局20に含まれる出力インタフェース等を介して、復調処理された送信信号系列のプリアンブルが示す送信先である外部の携帯通信端末やネットワーク等に送信信号系列を出力する。
その後、受信局20は、処理を終了する。そして、受信局20は、送信局10が送信信号系列を受信する度に、ステップS200からステップS230の処理を繰り返し実行する。なお、受信局20は、例えば、受信局20までの距離dを示す情報が送信局10の記憶装置に記憶されている場合、ステップS200の処理を省略してもよい。
以上、図1から図6に示した実施形態では、制御部12は、互いに直交性を示す複数のモードの複素振幅の分布を用いて、複数のモードが含まれるビームのビームウエストが所望の位置zとなるように、送信アンテナANTの各アンテナ素子EAが放射する複数のモード毎の電磁波の複素振幅を制御する。すなわち、無線通信システムSYSは、受信局20におけるビーム径ω’(d)、および送信信号系列の多重数等を調整することができる。そして、無線通信システムSYSは、電磁波の伝搬に伴うビーム径ω’の拡がり、および送信信号系列の多重数等を調整することにより、高次のモードを含む電磁波を用いた無線通信を行う場合においても、従来と比べて高い受信SNRおよびスループットが得られる。
また、無線通信システムSYSは、電磁波の伝搬に伴うビーム径ω’の拡がり、および送信信号系列の多重数等を調整することにより、受信局20の受信アンテナANRの開口径を大きくすることなく、従来と比べて無線通信システムSYSの装置規模を抑制できる。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
10…送信局;11…IF部;12…制御部;13…変調部;20…受信局;21…分離部;ANT…送信アンテナ;ANR…受信アンテナ;EA…アンテナ素子;SA(1)−SA(K)…円形アレーアンテナ;SYS…無線通信システム

Claims (7)

  1. データを含む少なくとも1つの信号を送信局から受信局に伝送する無線通信方法であって、
    互いに直交性を示す複数のモードの各々における複素振幅の分布に基づいて、前記送信局が有する複数の第1アンテナ素子の各々が放射する前記複数のモード毎の電磁波の第1複素振幅を制御する制御ステップと、
    前記複数の第1アンテナ素子の各々における前記複数のモード毎の前記第1複素振幅に基づいて、前記複数の第1アンテナ素子毎に電磁波を変調することにより、前記信号を前記複数のモードで多重した電磁波を、前記複数の第1アンテナ素子を介して放射する放射ステップと、
    前記受信局が有する複数の第2アンテナ素子を用いて、放射された前記電磁波を受信する受信ステップと、
    前記複数のモード間における直交性に基づいて、受信した前記電磁波に多重された前記信号を分離する分離ステップと
    を備えることを特徴とする無線通信方法。
  2. 請求項1に記載の無線通信方法において、
    前記制御ステップは、前記複数のモードの各々における複素振幅の分布と、前記複数の第1アンテナ素子の各々の位置とに基づいて、前記複数の第1アンテナ素子の各々における前記複数のモード毎の第1複素振幅を制御し、
    前記放射ステップは、前記複数のモード毎に前記信号の第2複素振幅を算出し、前記複数の第1アンテナ素子の各々における前記複数のモード毎の第1複素振幅と、前記複数のモード毎に算出した前記信号の第2複素振幅とを前記複数の第1アンテナ素子毎に積算することにより、前記複数の第1アンテナ素子の各々から前記信号を前記複数のモードで多重した電磁波を放射する
    ことを特徴とする無線通信方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の無線通信方法において、
    前記複数のモードは、ガウシアンビームの互いに直交するモードであることを特徴とする無線通信方法。
  4. 請求項3に記載の無線通信方法において、
    前記制御ステップは、前記複数のモードが軌道角運動量モードの場合、前記複数の第1アンテナ素子の各々における前記複数のモード毎の第1複素振幅を、前記軌道角運動量モードに基づいて制御することを特徴とする無線通信方法。
  5. 請求項3に記載の無線通信方法において、
    前記制御ステップは、前記送信局と前記受信局との間の距離に基づいて、前記受信局において所望のビーム径が得られるようにビームウエストの位置を決定し、前記複数のモードの各々における複素振幅の分布と、決定した前記ビームウエストの位置とに基づいて、前記複数の第1アンテナ素子の各々における前記複数のモード毎の第1複素振幅を制御することを特徴とする無線通信方法。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の無線通信方法において、
    前記分離ステップは、前記複数のモードの各々における複素振幅の分布と、前記複数の第2アンテナ素子の各々において受信された前記電磁波の複素振幅と、前記複数の第2アンテナ素子の各々の位置とに基づいて、受信した前記電磁波に多重された前記信号を分離することを特徴とする無線通信方法。
  7. データを含む少なくとも1つの信号を送信局から受信局に伝送する無線通信システムであって、
    前記送信局は、
    複数の第1アンテナ素子と、
    互いに直交性を示す複数のモードの各々における複素振幅の分布に基づいて、前記複数の第1アンテナ素子の各々が放射する前記複数のモード毎の電磁波の第1複素振幅を制御する制御部と、
    前記複数の第1アンテナ素子の各々における前記複数のモード毎の前記第1複素振幅に基づいて、前記複数の第1アンテナ素子毎に電磁波を変調することにより、前記信号を前記複数のモードで多重する変調部と、を備え、
    前記受信局は、
    前記送信局により放射された電磁波を受信する複数の第2アンテナ素子と、
    前記複数のモード間における直交性に基づいて、受信した前記電磁波に多重された前記信号を分離する分離部と、を備える
    ことを特徴とする無線通信システム。
JP2016106081A 2016-05-27 2016-05-27 無線通信方法および無線通信システム Active JP6509776B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016106081A JP6509776B2 (ja) 2016-05-27 2016-05-27 無線通信方法および無線通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016106081A JP6509776B2 (ja) 2016-05-27 2016-05-27 無線通信方法および無線通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017212673A JP2017212673A (ja) 2017-11-30
JP6509776B2 true JP6509776B2 (ja) 2019-05-08

Family

ID=60476351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016106081A Active JP6509776B2 (ja) 2016-05-27 2016-05-27 無線通信方法および無線通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6509776B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6810015B2 (ja) 2017-11-02 2021-01-06 株式会社神戸製鋼所 ガス供給装置
WO2022145011A1 (ja) * 2020-12-28 2022-07-07 日本電信電話株式会社 無線通信システム、送信装置、受信装置、及び通信方法
JPWO2022145010A1 (ja) * 2020-12-28 2022-07-07

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3441256B2 (ja) * 1995-09-06 2003-08-25 株式会社東芝 無線通信システム
JP4040768B2 (ja) * 1998-10-27 2008-01-30 東芝テック株式会社 アンテナ指向性制御システム
JP2015207799A (ja) * 2014-04-17 2015-11-19 ソニー株式会社 無線通信装置並びに無線通信システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017212673A (ja) 2017-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3691151B1 (en) Wireless communication device and wireless communication method
US9692139B2 (en) Methods and apparatus for orbital angular momentum (OAM) system
RU2654490C1 (ru) Способ и оборудование для установления миллиметрового соединения
Tamburini et al. Tripling the capacity of a point-to-point radio link by using electromagnetic vortices
US11411325B2 (en) OAM multiplexing communication system and OAM multiplexing communication method
JP6509776B2 (ja) 無線通信方法および無線通信システム
EP3285422A1 (en) Antenna apparatus
EP3316493A1 (en) Training beam transmission method, apparatus and system
CN110383706B (zh) 用于无线通信的电子设备和方法
US11764480B2 (en) Lens antenna array system with power optimization for improved signal quality
JP6513590B2 (ja) 無線通信システムおよび無線通信システムの通信方法
Tuzi et al. Satellite swarm-based antenna arrays for 6G direct-to-cell connectivity
JPH1065434A (ja) 光制御型フェーズドアレーアンテナ
US8605708B2 (en) System, device and method for TDMA-based networking using space division multiplexed transmissions
CN109983711B (zh) 无线通信系统中使用波束成形的信号传输方法和装置
JP2010166316A (ja) Mimo通信システム
Zhao et al. Multi-mode OAM Convergent Transmission with Co-divergent Angle Tailored by Airy Wavefront
KR101859867B1 (ko) 밀리미터파 안테나 장치 및 렌즈를 이용하여 빔을 생성하는 방법
KR101798105B1 (ko) Oam 안테나의 지향 정렬 장치
EP4160943A1 (en) Frequency gradient metasurface device and method based on fast beam steering system
JP2008545328A (ja) 改良されたポイントツーポイント通信システム
KR20200080034A (ko) 무선통신 모듈의 시험 방법 및 상기 무선통신 모듈을 포함하는 전자 장치
RU2227374C2 (ru) Способ передачи информации с помощью модулированного лазерного излучения и устройство для его осуществления
KR20160114978A (ko) 고지향성 어레이 안테나의 빔 포밍 장치 및 시스템
WO2023166741A1 (ja) 送信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180613

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6509776

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150