JP4040565B2 - カウルボックス部構造 - Google Patents

カウルボックス部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4040565B2
JP4040565B2 JP2003356523A JP2003356523A JP4040565B2 JP 4040565 B2 JP4040565 B2 JP 4040565B2 JP 2003356523 A JP2003356523 A JP 2003356523A JP 2003356523 A JP2003356523 A JP 2003356523A JP 4040565 B2 JP4040565 B2 JP 4040565B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
holder
slide plate
cowl box
cowl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003356523A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005119458A (ja
Inventor
賢司 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2003356523A priority Critical patent/JP4040565B2/ja
Publication of JP2005119458A publication Critical patent/JP2005119458A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4040565B2 publication Critical patent/JP4040565B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

この発明は、車体のカウルボックス部内に配置された車台番号打刻部等に対する作業を容易にするカウルボックス部構造に関する。
従来、自動車等の車両では、ダッシュパネル等の車体構成部材に車台番号がエンジンルーム側から視認可能に打刻されている(例えば、特許文献1参照。)。この打刻を車両製造時だけでなく完成車両においても容易に確認できるようにするため、近年ではダッシュパネル上方の車体のカウルボックス部に車台番号打刻部が設けられることが多い。この場合、車体設計の関係で車台番号打刻部がカウルボックス部内に設定されることがある。カウルボックス部の視認可能な部位はカウルトップガーニッシュで覆われることが多く、このような場合、車台番号打刻部がカウルトップガーニッシュに形成された開口部から視認可能とされると共に、この開口部が通常時にはカバー等により閉塞されるようになっている。
特開昭58−159181号公報(第1,2図)
ところで、廃車時の車台番号打刻部の石摺り作業や再登録時の再打刻作業等を考慮すると、前記カウルトップガーニッシュの開口部は大形とすることが望ましいが、この場合、開口部に伴いカバーも大形化してしまうため、エンジンルーム内の各種装備品を避けながらの着脱が困難になるし、カバー着脱時にこれをエンジンルーム内に落下させ易くもなる。これは、比較的頻度の高い車台番号の確認作業時にも同様に起き得る問題であるため、このような点を考慮したカウルボックス部構造が要望されている。
そこでこの発明は、カウルボックス部内の車台番号打刻部等に対する作業に応じた開口部を得ることができるカウルボックス部構造を提供する。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、車体(例えば実施例の車体2)のカウルボックス部(例えば実施例のカウルボックス部10)の内部(例えば実施例の内部N)とエンジンルーム(例えば実施例のエンジンルームE)とを隔てる隔壁部(例えば実施例の隔壁部27)に作業用開口部(例えば実施例のガーニッシュ開口部32)を設け、この作業用開口部に開口部(例えば実施例のホルダ開口部38)を有するホルダ(例えば実施例のホルダ34)を着脱可能に設けると共に、該ホルダの開口部に、前記隔壁部の壁面(例えば実施例の壁面21a)に沿うようにスライドする引き戸式のスライドプレート(例えば実施例のスライドプレート33)を設けたことを特徴とする。
この構成によれば、通常時には作業用開口部がホルダ及びスライドプレートで閉鎖されることで、カウルボックス部の外気導入通路及び雨樋としての機能が損なわれず、必要時にはスライドプレートを開くことでホルダの開口部が開放される、又はホルダをスライドプレートと共に取り外すことで作業用開口部が開放される。しかも、ホルダの開口部は相対的に作業用開口部よりも小形であるが、この開口部の開閉は、カウルボックス部の隔壁部の壁面に沿うようにスライドする引き戸式のスライドプレートにより行われるので、エンジンルーム側に引き出したり回動させたりするカバー等と異なり、エンジンルーム内の各種装備品がスライドプレートの開閉動作の妨げにならない。
ここで、このカウルボックス部構造を、カウルボックス部内に車台番号打刻部が配置される車両に適用した場合、請求項2に記載した発明のように、前記ホルダの開口部が、その開時に前記カウルボックス部内の車台番号打刻部(例えば実施例の車台番号打刻部30)を視認可能とするものであれば、比較的頻度の高い車台番号打刻部の確認作業を容易に行うことができる。しかも、ホルダをスライドプレートと共に取り外せば、比較的大形の作業用開口部が開放されるので、カウルトップガーニッシュ等を取り付けたままでの車台番号打刻部の石摺り作業や再打刻作業を可能とすることができる。
請求項3に記載した発明は、前記スライドプレートが、前記ホルダに対して開位置で係止可能に構成されることを特徴とする。
この構成によれば、スライドプレートをその開方向に過度にスライドさせてホルダから脱落させてしまう虞がない。
請求項4に記載した発明は、前記作業用開口部が、前記カウルボックス部の一部を構成するカウルトップガーニッシュ(例えば実施例のカウルトップガーニッシュ11)のエンジンフード用ウェザーストリップ(例えば実施例のウェザーストリップ24)を支持する前縁フランジ部(例えば実施例の前縁フランジ部23)を切り欠くように形成され、この切り欠かれた部位を前記ホルダが構成すると共に、前縁フランジ部に取り付けられたエンジンフード用ウェザーストリップにより、前記ホルダの前記作業用開口部からの離脱方向への移動が規制されることを特徴とする。
この構成によれば、作業用開口部に装着されたホルダが、前縁フランジ部にエンジンフード用ウェザーストリップを取り付けることで固定される。一方、エンジンフード用ウェザーストリップを前縁フランジ部から取り外すことで、ホルダを作業用開口部から離脱させることが可能となり、これに伴い作業用開口部を開放することが可能となる。
請求項1,2に記載した発明によれば、比較的大形の作業用開口部と小形のホルダの開口部とを必要に応じて選択することができる。しかも、エンジンルーム内の各種装備品がスライドプレートの開閉動作の妨げにならないので、ホルダの開口部の開閉を容易に行うことができる。これにより、比較的頻度の高い車台番号打刻部の確認作業を容易に行うことができると共に、カウルトップガーニッシュ等を取り付けたままでの車台番号打刻部の石摺り作業や再打刻作業を可能とすることができる。
請求項3に記載した発明によれば、スライドプレートの開操作時にこれをエンジンルーム内に落下させてしまうようなことがなく、車台番号打刻部の確認作業等をスムーズに行うことができる。
請求項4に記載した発明によれば、ホルダをカウルトップガーニッシュに固定するための専用の手段及び作業が不要となり、部品構成を簡略化できると共に車台番号打刻部の石摺り作業等をスムーズに行うことができる。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きの記載は車両における向きと同一のものとする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方(又は車両取り付け状態における左方)をそれぞれ示す。
図1に示すように、この実施例の自動車等の車両1は、その車体2の前部にエンジンルームEを有する。エンジンルームEはその上方からエンジンフード3で覆われ、エンジンフード3の後方にはフロントウインドウガラス4及びルーフ5が連なる。ルーフ5の前縁部両端は左右のフロントピラー8,8により支持される。また、エンジンフード3の両側方にはフロントフェンダ6,6が配設される。そして、エンジンフード3の後縁とフロントウインドウガラス4の前縁(下縁)との間には、車体2のカウルボックス部10の一部を構成する樹脂製のカウルトップガーニッシュ11が配設される。なお、12はフロントウインドウガラス4用のワイパー装置である。
図2に示すように、カウルボックス部10は、上方に向かって凸形とされる鋼板製のウインドシールドパネルアッシ13と、下方に向かって凸形とされる同じく鋼板製のダッシュアッパーパネルアッシ14とを備え、これらが複数の各ステフナ部材15と共に適宜接合されることで、両フロントフェンダ6,6に渡る一体のボックス構造が形成される。これら鋼板部材によるボックス構造部分は、フロントウインドウガラス4の前縁よりも後方に位置している。ウインドシールドパネルアッシ13は、フロントウインドウガラス4の前縁部と略平行に形成される傾斜壁16を有し、この傾斜壁16がフロントウインドウガラス4の前縁部を接着材及びシール材を介して車内側から支持する。
カウルトップガーニッシュ11は、斜め下後方に開口する略断面コの字形状とされるもので、カウルボックス部10の上部前側に不図示のクリップ等を用いて取り付けられる。カウルトップガーニッシュ11の断面コの字形状の上辺に相当する部位は、斜め下後方に延びてフロントウインドウガラス4の前縁部に車外側から当接する脚部18とされる。脚部18の先端にはフロントウインドウガラス4の外表面沿いに延びる当接部19が形成され、この当接部19の先端には、例えばエラストマーからなりフロントウインドウガラス4の外表面に密接するガラス用リップ20が一体に形成される。
一方、カウルトップガーニッシュ11の断面コの字形状の下辺に相当する部位は、斜め下後方に延びる下側脚部21とされる。カウルトップガーニッシュ11の下方にはダッシュアッパーパネルアッシ14の前縁部が配置されており、この前縁部に下側脚部21が上方から当接する。下側脚部21の先端には、ダッシュアッパーパネルアッシ14の前縁部の上面沿いに延びる下側当接部22が形成される。
カウルトップガーニッシュ11の断面コの字形状の底辺に相当する部位を上壁部17とすると、上壁部17の後部は車外側に突出してエンジンフード3の後縁部と略面一となる外表面形成部17aとされる。この外表面形成部17aと脚部18、及び当接部19が、エンジンフード3の後縁とフロントウインドウガラス4の前縁との間から外部に露出している。カウルボックス部10は、カウルトップガーニッシュ11、ウインドシールドパネルアッシ、及びダッシュアッパーパネルアッシ14により閉断面構造を形成し、これにより形成されるカウルボックス部10の内部Nが、車室用エアコンの外気導入通路及び雨水等の樋として利用される。
カウルトップガーニッシュ11の下側脚部21の上縁部分には、下側脚部21の壁面21aと略平行となるように斜め上前方に向かって延びる前縁フランジ部23が立設される。この前縁フランジ部23は、エンジンフード3の後縁部車内側のシール面25に密接するウェザーストリップ(エンジンフード用ウェザーストリップ)24を支持するものである。
カウルボックス部10の下部には、エンジンルームEを車室側と隔てるダッシュロアパネルアッシ26の上縁部が接合される。ダッシュロアパネルアッシ26の上縁部は、カウルトップガーニッシュ11よりも後方に位置している。
ここで、カウルボックス部10の前縁フランジ部23とダッシュロアパネルアッシ26の上縁部との間に位置する部位を、カウルボックス部10の内部NとエンジンルームEとを隔てる隔壁部27とする。カウルトップガーニッシュ11の下側脚部21及び前縁フランジ部23は、隔壁部27の一部(上部)を構成している。
ダッシュアッパーパネルアッシ14の傾斜壁16の前方には、ステフナ部材15との接合部28、及び接合部28の前縁から斜め上前方に向かって延びる車台番号打刻部30が設けられる。この車台番号打刻部30は、ウインドシールドパネルアッシ13の車幅方向中央よりも左側の部位にのみ設けられるもので(図1参照)、カウルトップガーニッシュ11の脚部18及び下側脚部21と略平行な板状に形成される。そして、車台番号打刻部30のエンジンルームE側の面に、車体製造工程にて車台番号が打刻される。
また、車台番号打刻部30は、カウルトップガーニッシュ11の脚部18と下側脚部21との間であってやや下側脚部21側の部位にこれと対向するように配置される。つまり、車台番号打刻部30は、カウルボックス部10の内部Nに配置されている。
そして、下側脚部21及び前縁フランジ部23の車台番号打刻部30と対向する部位は、カウルトップガーニッシュ11から着脱可能なスライドプレートアッシ31として構成される。
図3を併せて参照して説明すると、車台番号打刻部30は、略車幅方向に長い長方形状とされる。カウルトップガーニッシュ11の前部には、車台番号打刻部30と略前後方向でラップする部位を、車台番号打刻部30の幅よりもやや広い範囲に渡って切り欠いてなるガーニッシュ開口部(作業用開口部)32が設けられる。このガーニッシュ開口部32により、下側脚部21がその先端側を残して切徐され、上壁部17はその前縁部が切徐される。また、前縁フランジ部23は、ガーニッシュ開口部32の幅で切り欠かれる。このガーニッシュ開口部32に、前記スライドプレートアッシ31が取り付けられる。
さらに図4を併せて参照して説明すると、スライドプレートアッシ31は、略左右方向に長い長方形状のスライドプレート33と、このスライドプレート33をスライド可能に保持するホルダ34とを備える。スライドプレート33及びホルダ34は、カウルトップガーニッシュ11と同様の材質(樹脂)からなるものとする。ホルダ34は、下側脚部21の切徐部分を補う脚部補完部35と、上壁部17の切徐部分を補う上壁補完部36と、前縁フランジ部23の切徐部分を補うフランジ補完部37とを有する。また、ホルダ34は、脚部補完部35にスライドプレート33よりも一回り小さいホルダ開口部(開口部)38を有する額縁状の部材であり、このホルダ開口部38がスライドプレート33をその長手方向(略左右方向)にスライドさせることで開閉可能である。つまり、スライドプレート33は、ホルダ開口部38の引き戸として構成されている。
ホルダ34の脚部補完部35の下縁部及び両側縁部には係止部39が形成されると共に、ガーニッシュ開口部32にはこれに対応する被係止部40が形成される(図1,3参照)。これら係止部39及び被係止部40は、ホルダ34をガーニッシュ開口部32に斜め上前方から下側脚部21の壁面21aに沿って装着することで互いに係合し、この逆方向(離脱方向)への移動で係合解除するようになっている。係止部39及び被係止部40が互いに係合することで、ホルダ34がその離脱方向以外の方向への移動が規制された状態でガーニッシュ開口部32に保持される。
そして、ホルダ34をガーニッシュ開口部32に装着し、係止部39及び被係止部40を互いに係合させた状態で、ウェザーストリップ24を前縁フランジ部23及びフランジ補完部37に取り付けると、係止部39及び被係止部40によりホルダ34の離脱方向以外の方向への移動が規制され、かつウェザーストリップ24によりホルダ34の離脱方向への移動が規制される。したがって、ホルダ34がガーニッシュ開口部32に固定されることとなる。また、ウェザーストリップ24を前縁フランジ部23及びフランジ補完部37から取り外す(少なくともフランジ補完部37から取り外す)ことで、ホルダ34をガーニッシュ開口部32から取り外すことが可能となる(図3参照)。
ホルダ開口部38の上縁部及び下縁部には、略左右方向に沿うレール部41,41が互いに平行に配設され、これら各レール部41に対応する摺動溝42,42がスライドプレート33の上縁部及び下縁部に設けられる。そして、各レール41部及び摺動溝42が、スライドプレート33のスライド方向(ホルダ開口部38を開閉させる方向)に沿って摺動可能に係合する。ここで、スライドプレート33のスライド方向とは、スライドプレート33を下側脚部21の壁面21a(隔壁部27の壁面)に沿って略左右に移動させる方向である。この実施例では、スライドプレート33は、ホルダ開口部38を閉塞した状態から略右側にスライドすることでホルダ開口部38を開放し、この状態から略左側にスライドすることでホルダ開口部38を閉塞する。
スライドプレート33は、ホルダ34に対して開位置で係止可能に構成される。具体的には、図5を併せて参照して説明すると、スライドプレート33の左側端部であってその裏面側(車台番号打刻部30側)にはストッパ壁43が立設され、ホルダ34の右側端部にはストッパ壁43に当接することでスライドプレート33の開方向(略右方向)へのスライドを規制するストッパ片44が設けられる。つまり、ストッパ壁43及びストッパ片44により、スライドプレート33の全開位置を規定するストッパ構造が構成される。
図6に示すように、スライドプレートアッシ31をガーニッシュ開口部32に取り付けた状態で、かつスライドプレート33がホルダ開口部38を閉塞した状態では、ガーニッシュ開口部32が閉塞された状態となり、カウルボックス部10の内部NがエンジンルームEと隔てられて外気導入通路及び雨樋として機能する。
図7に示すように、スライドプレート33を開き、ホルダ開口部38が開放されると、エンジンルームE側からカウルボックス部10内に配置された車台番号打刻部30の車台番号の打刻を視認することができる。つまり、ホルダ開口部38は、車台番号打刻部30に打刻された車台番号をエンジンルームE側から視認可能に構成されている。ここで、スライドプレート33は、カウルボックス部10の隔壁部27の壁面21aに沿うようにスライドするので、エンジンルームE内の各種装備品Kがスライドプレート33の開閉動作を妨げることがない。なお、33aは、作業者がスライドプレート33を開閉し易くするためのつまみである。
また、車台番号打刻部30の石摺り作業又は再打刻作業を行う際には、図3に示すように、ウェザーストリップ24を少なくともホルダ34のフランジ補完部37から取り外せば、スライドプレートアッシ31をガーニッシュ開口部32から下側脚部21の壁面に沿って斜め上前方に離脱させることができ、カウルトップガーニッシュ11の車台番号打刻部30と対向する部位に設けられた比較的大型のガーニッシュ開口部32を開放することができる。
上記実施例によれば、車体2のカウルボックス部10における自身の内部NとエンジンルームEとを隔てる隔壁部27に、カウルボックス部10の内部NとエンジンルームEとを連通させるガーニッシュ開口部32を設け、このガーニッシュ開口部32に別途ホルダ開口部38を有するホルダ34を着脱可能に設けると共に、ホルダ開口部38に隔壁部27の壁面21aに沿うようにスライドする引き戸式のスライドプレート33を設けたこととなる。
この構成によれば、通常時にはガーニッシュ開口部32がホルダ34及びスライドプレート33で閉鎖されることで、カウルボックス部10の内部Nの外気導入通路及び雨樋としての機能が損なわれず、必要時にはスライドプレート33を開くことでホルダ開口部38が開放される、又はホルダ34をスライドプレート33と共に取り外すことでガーニッシュ開口部32が開放される。
このため、比較的大形のガーニッシュ開口部32と小形のホルダ開口部38とを必要に応じて選択することができるという効果がある。
しかも、ホルダ開口部38は相対的にガーニッシュ開口部32よりも小形であるが、このホルダ開口部38の開閉は、カウルボックス部10の隔壁部27の壁面21aに沿うようにスライドする引き戸式のスライドプレート33により行われるので、エンジンルームE内に引き出したり回動させたりするカバー等と異なり、エンジンルームE内の各種装備品Kがスライドプレート33の開閉動作の妨げにならない。
このため、ホルダ開口部38の開閉を容易に行うことができるという効果がある。
ここで、上記カウルボックス部構造を、カウルボックス部10内に車台番号打刻部30が配置される車両に適用した場合、ホルダ開口部38が、その開時に車台番号打刻部30を視認可能とするものであれば、比較的頻度の高い車台番号打刻部30の確認作業を容易に行うことができるという効果がある。
しかも、ホルダ34をスライドプレート33と共に取り外せば、比較的大形のガーニッシュ開口部32が開放されるので、カウルトップガーニッシュ11を取り付けたままでの車台番号打刻部30の石摺り作業や再打刻作業を可能することができるという効果がある。
また、スライドプレート33が、ホルダ34に対して開位置で係止可能に構成されることで、スライドプレート33をその開方向に過度にスライドさせてホルダ34から脱落させてしまう虞がない。
このため、スライドプレート33の開操作時にこれをエンジンルームE内に落下させてしまうようなことがなく、車台番号打刻部30の確認作業等をスムーズに行うことができるという効果がある。
さらに、ガーニッシュ開口部32が、カウルトップガーニッシュ11のウェザーストリップ24を支持する前縁フランジ部23を切り欠くように形成され、この切り欠かれた部位をホルダ34のフランジ補完部37が構成すると共に、前縁フランジ部23に取り付けられたウェザーストリップ24によりホルダ34のガーニッシュ開口部32からの離脱方向への移動が規制されることで、ガーニッシュ開口部32に装着されたホルダ34が、前縁フランジ部23にウェザーストリップ24を取り付けることで固定される。一方、ウェザーストリップ24を前縁フランジ部23から取り外すことで、ホルダ34をガーニッシュ開口部32から離脱させることが可能となり、これに伴いガーニッシュ開口部32を開放することが可能となる。
このため、ホルダ34をカウルトップガーニッシュ11に固定するための専用の手段及び作業が不要となり、部品構成を簡略化できると共に車台番号打刻部30の石摺り作業等をスムーズに行うことができるという効果がある。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、スライドプレートアッシ31が、ウインドシールドパネルアッシ13やダッシュアッパーパネルアッシ14等のパネル部品に取り付けられるようにしてもよい。また、スライドプレート33のスライドを規制するストッパ壁43やストッパ片44をカウルボックス部10側に設けてもよい。さらに、車台番号打刻部30に対する作業以外の用途にも適用可能である。そして、上記実施例の構成は一例であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例における車両のカウルボックス部周辺の上面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 スライドプレートアッシをカウルトップガーニッシュから取り外した状態を示す正面図である。 スライドプレートアッシを図2の矢印B方向から見た矢視図である。 図4の要部拡大図である。 ホルダ開口部が閉塞された状態のスライドプレートアッシの周辺を示す後面図である。 ホルダ開口部が開放された状態のスライドプレートアッシの周辺を示す後面図である。
符号の説明
2 車体
10 カウルボックス部
11 カウルトップガーニッシュ
21a 壁面
23 前縁フランジ部
24 ウェザーストリップ(エンジンフード用ウェザーストリップ)
27 隔壁部
30 車台番号打刻部
32 ガーニッシュ開口部(作業用開口部)
33 スライドプレート
34 ホルダ
38 ホルダ開口部(開口部)
N 内部
E エンジンルーム

Claims (4)

  1. 車体のカウルボックス部の内部とエンジンルームとを隔てる隔壁部に作業用開口部を設け、この作業用開口部に開口部を有するホルダを着脱可能に設けると共に、該ホルダの開口部に、前記隔壁部の壁面に沿うようにスライドする引き戸式のスライドプレートを設けたことを特徴とするカウルボックス部構造。
  2. 前記ホルダの開口部が、その開時に前記カウルボックス部内の車台番号打刻部を視認可能とすることを特徴とする請求項1に記載のカウルボックス部構造。
  3. 前記スライドプレートが、前記ホルダに対して開位置で係止可能に構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカウルボックス部構造。
  4. 前記作業用開口部が、前記カウルボックス部の一部を構成するカウルトップガーニッシュのエンジンフード用ウェザーストリップを支持する前縁フランジ部を切り欠くように形成され、この切り欠かれた部位を前記ホルダが構成すると共に、前縁フランジ部に取り付けられたエンジンフード用ウェザーストリップにより、前記ホルダの前記作業用開口部からの離脱方向への移動が規制されることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のカウルボックス部構造。

JP2003356523A 2003-10-16 2003-10-16 カウルボックス部構造 Expired - Fee Related JP4040565B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003356523A JP4040565B2 (ja) 2003-10-16 2003-10-16 カウルボックス部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003356523A JP4040565B2 (ja) 2003-10-16 2003-10-16 カウルボックス部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005119458A JP2005119458A (ja) 2005-05-12
JP4040565B2 true JP4040565B2 (ja) 2008-01-30

Family

ID=34613744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003356523A Expired - Fee Related JP4040565B2 (ja) 2003-10-16 2003-10-16 カウルボックス部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4040565B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5067117B2 (ja) * 2007-10-25 2012-11-07 マツダ株式会社 自動車のカウル構造
JP4940282B2 (ja) 2009-10-13 2012-05-30 本田技研工業株式会社 車体前部構造
CN103648891B (zh) * 2011-07-04 2017-05-17 本田技研工业株式会社 车辆前部构造
WO2023170811A1 (ja) * 2022-03-09 2023-09-14 トヨタ車体株式会社 車両のフロントガラス周辺の止水構造
CN115923941B (zh) * 2023-01-30 2024-05-10 重庆长安汽车股份有限公司 一种暖风机压力室板结构和车辆

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005119458A (ja) 2005-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4476118B2 (ja) カウルトップカバー
US7325859B1 (en) Door sash header for automotive vehicle
US20130076073A1 (en) Vehicle front structure and method of mounting hinge cover on vehicle
US7384096B2 (en) Weather strip
US20070084130A1 (en) Channel Assembly for a Vehicle Window
JP4040565B2 (ja) カウルボックス部構造
CN108216069B (zh) 模制装饰带附接结构
CN100379597C (zh) 车门的密封结构
KR100914803B1 (ko) 실링 스크린, 도어 및 실링 스크린의 장착 방법
JP2002211439A (ja) カウルカバー
JP4781900B2 (ja) カウルトップカバー
JP2007314067A (ja) ピラーガーニッシュの上部合わせ構造
JP2021109496A (ja) 車両用ドア開口部構造
JP2000280934A (ja) 自動車の車体構造
JP2015051694A (ja) カウルトップカバー
JP2008302727A (ja) 車両用ドアのシール構造
JP5064466B2 (ja) 自動車のウェザストリップ取付構造
JP5064148B2 (ja) 自動車のカウル構造
JP2015009734A (ja) カウルトップカバー
CN113573926B (zh) 罩构件和罩构件安装结构
CN217892482U (zh) 敞篷车车顶密封结构及敞篷汽车
JP6022764B2 (ja) 樹脂パネルの取付構造
JP5003532B2 (ja) ストレージリッドのシール構造
JP3187635B2 (ja) ワンボックスカーの車体構造
JP2007022354A (ja) 車両の天井構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4040565

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121116

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131116

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees