JP2002211439A - カウルカバー - Google Patents
カウルカバーInfo
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Abstract
作業の合理化を図ると共に、容易に取り付けられ得るカ
ウルカバーを提供する。 【解決手段】への字状に屈曲した弾性板材からなるカバ
ー本体部11の後端部16をフロントガラス3の外面に接触
させた状態で車体上に設置し、カバー本体部11をその弾
力に抗して押し下げると、変形部(17)が弾性変形して車
体前後方向に押し拡げられ、カバー本体部の後端部に設
けられた複数のクリップ12のフロントガラスに対する嵌
着角度がフロントガラスの傾斜角度と略同一方向に変化
する。カバー本体部をフロントガラスの前端縁に向けて
押し込むと、クリップがフロントガラスの裏面側前端縁
に向けて移動し、フロントガラスの前端縁をカバー本体
部の後端部とクリップとの間に挟持する。フロントガラ
スに対するクリップの嵌着角度を押圧操作で容易に変化
させて挟持することができる。
Description
ントガラスとの間のカウル部を覆うカウルカバーに係わ
り、特に、車体への組付作業の効率化を図り、その取付
精度の向上を図ったカウルカバーに関する。
ムを覆うフードとフロントガラスとの間に配され、エン
ジンルームとフロントガラスとの間に設けられた車体パ
ネルであるカウルボックス上に取り付けられている。カ
ウルカバーは、フード幅(ボンネット幅)と略同一の長
さを有しており、アーチ形をなす薄板状の外装トリム部
品である。カウルカバーは、通常、黒色等に着色された
ポリプロピレン樹脂材を射出成形することにより成形さ
れる。
葉、雨水や雪等の侵入を防止するメッシュを有する開
口、ワイパー駆動軸を外部に突出させる穴やワイパーア
ームとの干渉を回避する凹部などが設けられている。カ
ウルカバーによりカウルボックス内ヘの雨水や雪等の侵
入を防止しつつ外気を取り入れ、カウルボックス内で雨
水等を分離して車室内に外気を取り入れている。
する後端部には、車幅方向にわたって可撓性の合成ゴム
材等からなる弾性シール体が取り付けられている。その
後端部の裏面側には、車幅方向にわたって断続的に突出
する略L字状をなす複数のクリップが形成されている。
同クリップとカバー本体部の後端とで、フロントガラス
の前端縁を僅かに挟持して、フロントガラス及びカウル
カバーの間に生ずる隙間を遮蔽することにより美観を向
上させるようになっている。
例えば特開平8−282541号公報に開示されてい
る。同公報に開示されたカウルカバー(カウルルーバ)
のフロントガラスに対向する後端部は、弾性シール体
(プロテクタ)を介してフロントガラスの外面と接触す
る第1保持部と、車幅方向にわたって断続的に一体形成
され、フロントガラスの内面と接触するクリップを取り
付けるための複数の第2保持部とを備えている。この第
2保持部には、前記クリップを前記第1保持部の弾性シ
ール体と対向する方向に摺動可能又は回動可能に案内し
て保持するガイドが設けられている。
カバーの後端部の裏面側には、前記第1保持部の弾性シ
ール体と対向する方向に拡開した傾斜状態で延びる略L
字状をなす第2保持部が一体形成されている。前記クリ
ップは、前記第2保持部のガイドに沿って車体前後方向
に摺動可能に保持される。
前端縁に押し込むと、前記クリップの押圧突起と反対側
の基端部がフロントガラスの前端縁と当接して、同クリ
ップは、前記第2保持部のガイドに沿って車体前方向に
摺動する。同クリップが前記第2保持部のガイドに沿っ
て所定量摺動すると、同クリップの押圧突起は、フロン
トガラスの内面と接触し、同フロントガラスの前端縁
が、前記クリップと前記弾性シール体との間に挟持され
る。
て、同カウルカバーの第1保持部の前方に前記第2保持
部である円形をなす装着穴が形成されている。略L字状
をなすクリップの押圧突起と反対側の基端部は、前記装
着穴の周縁に沿って延びる一対のガイドに回動可能に保
持されている。
弾性シール体を接触させた状態で、前記第2保持部に対
して前記クリップを所定量回動させると、同クリップの
基端部は、前記第2保持部のガイドに沿って回動して、
同クリップの押圧突起がフロントガラスの内面と接触
し、同フロントガラスの前端縁が、前記クリップと前記
弾性シール体との間に挟持されるようになっている。
カウルカバーの取付構造は、前記第2保持部と、同第2
保持部に対して摺動可能或いは回動可能なクリップとの
組合せによりフロントガラスの前端縁を挟持するフック
部を構成している。このフック部を摺動させたり、或い
は回動させるため、フロントガラスの前端縁と車体パネ
ルとの間のスペースを十分に確保する必要がある。この
従来のカウルカバーの取付構造では、フロントガラスを
車体パネル上に水密的に接着固定すると共に、フロント
ガラスの前端縁の下方側スペースを大きく確保しなけれ
ばならず、フロントガラスの前端縁を挟持する部品等の
レイアウト上の問題が生じる。
車幅方向にアーチ形に延在する長尺板材からなり、第2
保持部とクリップとの組合せにより構成される前記フッ
ク部は、所定の間隔をおいて車幅方向に複数配設され
る。別体の組合せであるフック部を得るためには、構造
が複雑化するばかりでなく部品点数も増加し、カバー本
体部やその部品であるクリップ等の部品管理が煩雑にな
りやすく、この構造の複雑化や部品点数の増加は、製造
コストや組立コストなどの高騰に繋がり、量産上好まし
くない。
よる取付構造は、フロントガラスの傾斜角度にしたがっ
てフロントガラスの前端縁の裏面側にフックを挿入し、
カウルカバーをフロントガラスの前端縁に挟着させる作
業を必要とする。カウルカバーの前端部は、車体パネル
であるカウル部のエンジンルーム側の水平パネルに対し
て止着されるため、ガラス面が立ち上がったような傾斜
角度の大きい場合には、カウルカバーを車体に取り付け
るとき、そのカバー本体部が前記水平パネルと当接し
て、前記フック部の挿入角度がフロントガラスの傾斜角
度と大きく異なり挿入しにくくなり、カウルカバーを車
体に取り付けることが困難となる。
るフックは、所定の間隔をおいて車幅方向の複数の部位
に配置されており、その見栄えとしての外観を向上させ
るため、前記フックは取付状態でフロントガラスの裏面
側に密着するように配置される。従って、カウルカバー
の裏面側にある個々の前記フックが、フロントガラスの
前端縁の裏面側に正しく組み付けられたか否かを確認す
ることは困難である。
されたものであり、その具体的な目的は、カウルカバー
のフック方式による取付作業の合理化を図ると共に、フ
ロントガラスの傾斜角度に影響されることなく、容易に
取り付けられ得るカウルカバーを提供することにある。
1に係る発明は、自動車のフードとフロントガラスとの
間のカウル部を覆うカウルカバーであって、外面側に突
出し、前後にへの字状に屈曲した弾性板材からなるカバ
ー本体部と、同カバー本体部の後端部に一体に設けら
れ、前記フロントガラスの前端縁を挟持する複数のクリ
ップとを有し、前記カバー本体部は、への字状の屈曲部
分に沿って形成され、前記フロントガラスに対する前記
クリップの嵌着角度を変化させる変形部を有してなるこ
とを特徴とするカウルカバーにある。
のクリップにより挟持させるとき、同フロントガラスの
外面に、への字状に屈曲した弾性板材からなるカバー本
体部の後端を接触させた状態でカウル部上に設置したの
ち、前記カバー本体部をその弾力に抗して押し下げる。
同カバー本体部を押し下げると、同カバー本体部の屈曲
部分に沿って形成された変形部が弾性変形して車体前後
方向に押し拡げられ、同カバー本体部の後端部に設けら
れた複数のクリップのフロントガラスに対する嵌着角度
が、フロントガラスの傾斜角度と略同一方向に変化す
る。
ラスの前端縁に向けて押し込むと、前記クリップがフロ
ントガラスの裏面側前端縁に向けて移動し、フロントガ
ラスの内面と接触する。その結果、フロントガラスの前
端縁は、前記カバー本体部の後端と前記クリップとの間
に挟持される。前記カバー本体部の押下げ力を解除する
と、前記カバー本体部の前記変形部が弾力によって原形
のへの字状に復帰し、同カバー本体部は、元の形状に戻
る。
より、フロントガラスに対する前記クリップの嵌着角度
を押圧操作で容易に変化させることが可能となり、フロ
ントガラスの傾斜角度に関わらず、車体部品との干渉を
避けて容易に取り付けることができる。また、複雑な挟
着構造や広いスペースを必要とせず、車体への組付作業
がしやすくなって歩留りがよく生産性を向上させること
ができると共に、その取付精度が向上できる。
ー本体部は、その前端部に水平に延設され、車体の水平
パネルに止着される前端プレート部を有していることを
特徴としている。
ート部が、予め車体のエンジンルーム側の水平パネルに
対して止着されたとしても、ガラス面が立ち上がったよ
うな傾斜角度の大きい場合に、上述の操作によって前記
水平パネル上を移動することなくフロントガラスの傾斜
角度にしたがって、同フロントガラスの前端縁の裏面側
に上記クリップが挿入でき、前記カバー本体部をフロン
トガラスの前端縁に挟着させる作業を容易に行うことが
できる。従って、前端プレート部を予め車体のエンジン
ルーム側の水平パネルに対して止着しておくことがで
き、組付け時の位置決めなどもしやすくなる。
角度に関わらず、前記カバー本体部の前端プレート部を
車体の水平パネルに水平に予め固定できるため、例えば
フロントフードにより、前記カバー本体部の車幅方向に
わたって車体の水平パネルに面当たりするように押さえ
付けられるようになり、十分に且つ安定的に保持され、
前記カバー本体部の撓み変形に対して組付強度を確保す
ることができる。
構造とされていることを特徴としている。この発明によ
れば、前記変形部は薄肉構造からなり、例えば単一の樹
脂材により一体に成形することができ、所望の易変形性
を安価に且つ容易に得ることができる。
を添付図面に基づいて具体的に説明する。図1〜図4は
本発明の代表的な実施形態であるカウルカバーを示して
おり、図1は、同カウルカバーが取り付けられた車体の
一部分を模式的に示す部分斜視図であり、図2は、同カ
ウルカバーの全体を模式的に示す斜視図であり、図3
は、同カウルカバーの後端部の一部分を模式的に示す図
1におけるII−II線の矢視部分斜視図であり、図4は、
同カウルカバーを車体に取り付けた取付状態を模式的に
示す断面図である。
であるカウルカバー10は、自動車のエンジンルーム1
を覆うフロントフード2とフロントガラス3との間に配
されており、エンジンルーム1とフロントガラス3との
間に設けられたカウルボックス4を覆っている。フロン
トフード2の後端縁の裏面側には、一対のウオッシャノ
ズル5,5が配置されている。
示すように、外面側に突出し、車体前後方向に略へ字状
に屈曲した弾性板材からなるカバー本体部11と、フロ
ントガラス3の前端縁を挟持する複数のフック(クリッ
プ)12,…,12とを備えている。このカウルカバー
10は、フロントフード2と略同一の長さを有するアー
チ形をなしており、タルクを配合したポリプロピレン樹
脂材を射出成形することにより成形される。
略へ字状に屈曲した屈曲部分13を介して略水平に延設
されたプレート部14を有している。そして、前記カバ
ー本体部11は、カウルボックス4に固設する段部形状
をなす前端部15、及びフロントガラス3との間に生ず
る隙間を遮蔽するための後端部16を有している。この
前端部15には、車体の水平パネルに止着される前端プ
レート部15aが水平に延設されている。この前端プレ
ート部15aと反対側の後端部16には、階段状の段部
16aが延設されている。この段部16aは、前記クリ
ップ12と略同一方向に屈曲された略L字状をなしてい
る。
侵入を防止する小径の楕円孔の集合体である樹脂性メッ
シュにより覆われた開口11a、ワイパー駆動軸孔11
b、図示せぬワイパー駆動軸に回動自在に固定されるワ
イパーアームとの当接を回避する凹部11c、フロント
フード2を閉じたときにウオッシャノズル5との当接を
回避するための切欠き11d、凹溝11e等が設けられ
ている。
本体部11の屈曲部分13に沿って形成された変形部1
7の構造にある。図4は、その変形部17の代表的な構
造例を示している。同図において明らかなように、前記
変形部17は、前記カバー本体部11よりも肉薄に形成
されると共に、図2に示すごとくカバー本体部11の屈
曲部分13に断続的に形成された凹溝11eを除く屈曲
部分13に沿ってアーチ形に滑らかに湾曲して延設され
ている。カバー本体部11を車体に装着するとき、前記
変形部17は、フロントガラス3に対して上記クリップ
12の嵌着角度を変化させるようになっている。前記変
形部17の薄肉構造は、単一の樹脂材により一体に成形
することができ、所望の易変形性を安価に且つ容易に得
ることができる。
形部17は、前記カバー本体部11の前端寄りに配され
る。この場合には、前記カバー本体部11の後端部16
から離れた部位に前記変形部17が設けられるため、前
記カバー本体部11の後端部16と協働してフロントガ
ラス3の前端縁を車幅方向にわたって挟持する複数のク
リップ12の相互のズレを防止することができる。
薄肉構造としているが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、前記カバー本体部11と相対的に変形しやす
い構造や材質等を設定することができる。本発明によれ
ば、例えば変形部17を除くカバー本体部11の裏面側
に格子状をなす低丈の補強リブを設け、同変形部17よ
りも剛性を高めることができる。また、この変形部17
を、同変形部17を除くカバー本体部11よりも軟質材
料により構成して、同変形部17とカバー本体部11と
を同一厚みで成形一体化することにより、同変形部17
を変形しやすくすることもできる。
11の前端部15には、フロントフード2を閉じたとき
に、同フード2の下面に当接して弾性変形する弾性シー
ル体18を取り付けるための6つの取付孔15b,…,
15bが穿設されている。前記弾性シール体18は、例
えばエラストマーを押出成形した管状の発泡ゴム材から
なる。前記取付孔15bは、所定の間隔をおいて前記カ
バー本体部11の前端に沿って配されている。
側には、車幅方向にわたって断続的に突出する略L字状
をなす8つのクリップ12,…,12が一体に形成され
ている。このクリップ12は、カバー本体部11の後端
部16と協働してフロントガラス3の前端縁を車幅方向
にわたって挟持する。この後端部16とクリップ12と
の間は、フロントガラス3の前端縁を挿入可能に斜め上
方に向けて開口している。
なように、前記カバー本体部11の後端部16の裏面か
ら車体後側の斜め下方に向けて延設された基部片12a
と、この基部片12aの後端縁から略直角に上方に屈曲
して延設された押圧片12bと、同押圧片12bの先端
から上方に向けて突出した押圧突起12cとを有してい
る。前記基部片12aと、前記カバー本体部11の後端
部16と対向して配された段部16aとには、補強リブ
12dが所定の間隔をおいて前記押圧片12bと略平行
に且つ前記段部16aの下面と面一に一体形成されてい
る。前記基部片12aの基端部は、先端部よりも肉薄に
形成されている。
部16aの下面は、射出成形時における離型のために前
記補強リブ12dの下面と面一に形成されているが、前
記クリップ12の設置部位以外の前記段部16aの下面
は、断面を略L字状に形成すると共に、前記クリップ1
2の設置部位に対応する段部16aの下面と車幅方向に
滑らかに傾斜した傾斜面で連続され、この段部16aの
下面は、車幅方向の全長にわたって緩やかに延在してい
る。この段部16aの下面には、図4及び図5に示すよ
うに発泡ゴム材からなる細長い弾性シール体19が、そ
の曲げ角度を小さくして両面粘着テープにより固着され
ている。
構成される屈曲部には、互いに交差する方向に開口した
貫通孔12eが形成されている。射出成形時にあって、
前記貫通孔12eを形成することにより、スライド型を
三面で固定型と可動型との間に位置決め固定することに
なり、スライド型と各型の合わせ面に生じる成形時のバ
リを防止するようになっている。
体部11を車体に取り付けた状態を図4に示している。
同図において、フロントフード2は閉鎖状態にある。前
記カバー本体部11の前端側の弾性シール体18は、フ
ロントフード2の後端裏面に押さえられると共に、前記
カバー本体部11の後端側の弾性シール体19を押さえ
込んでおり、フロントフード2とフロントガラス3との
間に良好な水密性が確保される。
は、その前端部15よりも上方にあって、フロントフー
ド2とフロントガラス3との間に略水平に延在されてお
り、カウルボックス4の容積が増大するように配されて
いる。フロントフード2と略同一面上に連続したプレー
ト部14により、見栄えとしての外観を向上させること
ができる。前記カバー本体部11は、上記変形部17を
有しているため、フード上面と略同一平面上に延長して
形成されたプレート部14を有するような形状に起因す
る製品の剛性を適切に緩和して、車体への取付作業性が
向上できる。
ラス3が接着される車体パネル4aは、前記クリップ1
2の挟着位置の近傍に配されるため、同クリップ12と
車体パネル4aとの間の間隔は狭くなっている。従来の
ごとくフロントガラス3の前端縁と車体パネル4aとの
間のスペースを大きく確保することなく、前記クリップ
12等の形状や構造などに制約されずに、フロントガラ
ス3を車体パネル4a上に水密的に接着固定することが
できる。
に穿設された取付孔15bと同取付孔15bに対応して
水平なカウルエクステンション部4bに穿設された係止
孔とに固定クリップ20を挿入して固定されている。平
面からみてアーチ形に滑らかに湾曲したカバー本体部1
1の前端部15に沿って水平に固定されるため、前記カ
バー本体部11の撓み変形に対して組付強度を確保する
ことができる。
参照して説明する。図5は、本発明のカウルカバー10
が弾性変形した状態を示している。フロントガラス3の
前端縁をカバー本体部11の後端部16と複数のクリッ
プ12との間に挟持する際には、図5に一点鎖線で示す
ごとくフロントガラス3の外面にカバー本体部11の後
端部16を接触させた状態でカウルボックス4上に仮設
置する。次いで、前記カバー本体部11を、その弾力に
抗して、図5に矢印Aで示すごとく押し下げる。同カバ
ー本体部11を押し下げると、同カバー本体部11の屈
曲部分13に沿って形成された変形部17が、図5に実
線で示すごとく弾性変形し、車体前後方向に押し拡げら
れる。そして、前記カバー本体部11の後端部16に立
設された複数のクリップ12のフロントガラス3に対す
る嵌着角度が、フロントガラス3の傾斜角度と略同一方
向に変化する。
ラス3の前端縁に向けて速やかに押し込むと、図5に矢
印Bで示すごとく前記クリップ12がフロントガラス3
の裏面側前端縁に向けて移動し、フロントガラス3の内
面と接触する。こうして、フロントガラス3の前端縁
は、前記カバー本体部11の後端部16と前記クリップ
12との間に挟持される。次いで、前記カバー本体部1
1の押下げ力を解除すると、同カバー本体部11の前記
変形部17は、樹脂の弾力によって変形が解除され、同
カバー本体部11は、軽いスプリングバックによって原
形の略への字状に復帰して元の形状に戻る。
バー本体部11の取付孔15bに予め固定された固定ク
リップ20をカウルエクステンション部4bの係止孔に
挿入し、同固定クリップ20の鉤部で前記係止孔に係止
して前記カバー本体部11の前端部15を固定する。こ
うして、フロントガラス3に対する前記クリップ12の
嵌着角度を押圧操作で容易に変化させることが可能とな
り、図4に示すようにカウルカバー10を車体に取り付
けることができる。
ラス3の前端縁を前記カバー本体部11の後端部16と
前記クリップ12との間に挟持したあとに、前記カバー
本体部11の前端部15をカウルエクステンション部4
bに固定しているが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、例えば前記カバー本体部11の前端プレート部
15aが、予めカウルエクステンション部4bに仮止め
されたとしても、ガラス面が立ち上がったような傾斜角
度の大きい場合に、上述の組付操作によって前記カウル
エクステンション部4b上を大きく移動することなくフ
ロントガラス3の傾斜角度にしたがって、同フロントガ
ラス3の前端縁の裏面側に前記クリップ12を容易に挿
入することができ、前記カバー本体部11の組付作業時
の位置決め等がしやすくなる。
にわたってアーチ形状に湾曲して延在されており、固定
クリップ20が固定されるカウルエクステンション部4
bの係止孔も車幅方向にわたってアーチ状に配されると
共に、これらと同一方向にアーチ状をなす段部16aの
下面に対向して配されるクリップ12も車幅方向にわた
ってアーチ状に配されるため、前記カバー本体部11を
組み付ける前の拘束されない状態と異なり、図5に示す
矢印A方向の外力に対しては、変形しにくくなる。
の前端寄りに配して、前記カバー本体部11の後端部1
6から離れた部位に前記変形部17を設け、前記カバー
本体部11の後端縁16と協働してフロントガラス3の
前端縁を車幅方向にわたって挟持する8つのクリップ1
2の相互のズレを極小にすることができるため、フロン
トガラス3への取付作業が容易に且つ正確に行われやす
くなり、無理な力がクリップ12に加わらないため、困
難な作業によりクリップ12を破損することなく、歩留
りがよく生産性を向上させることができる。
ード2でカバー本体部11の全長にわたってカウルエク
ステンション部4bに面当たりするように押さえ付けら
れ、十分に且つ安定的に保持される。また、そのような
フロントフード2の挟持力が加わらない場合、例えば保
守点検や洗車等の場合であっても、前記カバー本体部1
1を平面からみて並行な複数の滑らかな曲線を描くよう
に固定クリップ20やクリップ12等により固定する構
造としているため、通常の押圧程度では、前記カバー本
体部11を撓み変形させるごとき問題となるような変形
を生じることなく、車体にカウルカバー10を強固に取
り付けることができる。
が取り付けられた車体の一部分を模式的に示す部分斜視
図である。
ある。
図である。
の説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 自動車のフードとフロントガラスとの間
のカウル部を覆うカウルカバーであって、 外面側に突出し、前後にへの字状に屈曲した弾性板材か
らなるカバー本体部と、同カバー本体部の後端部に立設
され、前記フロントガラスの前端縁を挟持する複数のク
リップとを有し、 前記カバー本体部は、への字状の屈曲部分に沿って形成
され、前記フロントガラスに対する前記クリップの嵌着
角度を変化させる変形部を有してなる、ことを特徴とす
るカウルカバー。 - 【請求項2】 前記カバー本体部は、その前端部に水平
に延設され、車体の水平パネルに止着される前端プレー
ト部を有してなることを特徴とする請求項1記載のカウ
ルカバー。 - 【請求項3】 前記変形部は薄肉構造とされてなること
を特徴とする請求項1又は2記載のカウルカバー。
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---|---|---|---|
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP (1) | JP3856649B2 (ja) |
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