JP4039259B2 - 演奏装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術の分野】
本発明は、発音体を振動させて発音させるオルゴール等の演奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、オルゴール等の演奏装置は、発音体としての複数のリードをバレルドラム等の回転体に設けた突起部で順次駆動していくことで、曲を演奏するものが一般的であるが、下記特許文献1に示すように、ソレノイドコイルで駆動されるハンマで発音体を打撃して発音させるようにした演奏装置も知られている。
【0003】
この装置では、棒鈴台に、一端が固定され他端が自由端となる棒鈴を設け、棒鈴に対して直交する方向に移動自在の棒状ハンマをソレノイドコイルで駆動して、上記棒鈴をハンマで打つことで、棒鈴の振動により発音を得るようにしている。
【0004】
【特許文献1】
実開平7−8897号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1の演奏装置では、棒鈴はその一端が棒鈴台に固定されているので、自由端側が振動する際、固定部が棒鈴の自由な振動の妨げとなり、風鈴のような澄んだきれいな発音を得るには至らず、発音音色をより良好にする上で改善の余地があった。
【0006】
一方、上端部で一点支持される構成の通常の風鈴は、きれいな発音が得られるが、例えば演奏データに基づく多種類の曲の自動演奏等はできず、楽曲演奏に適しているものではない。
【0007】
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡単な構成で、楽曲演奏への適用を容易にすると共に、自由な振動の確保によりきれいな発音を得ることができる演奏装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1の演奏装置は、揺動支点部で支持され、該揺動支点部を中心に揺動自在にされた複数の発音体と、当接部材と、電気的駆動により、前記発音体を揺動駆動して前記当接部材に瞬時当接させることで前記発音体を発音させる発音動作手段とを有し、前記発音動作手段が、前記当接部材と当接する前記発音体の部分が前記当接部材から離間する方向に一旦変位するように前記揺動支点部を中心に前記発音体を駆動することで、前記発音体が自重により前記当接部材に当接して発音するように構成されたことを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、電気的駆動により、発音体と当接部材とが瞬時当接することで発音体が振動して発音する。その際、発音体は揺動支点部を中心に揺動自在にされているので、当接直後に当接部材から離間する方向に移動し、理想的な鋭い打撃と瞬時当接とが共に実現され、自由な振動により自然で澄み切ったきれいな音色で発音がなされる。しかも、構成が簡単で、コスト上昇も少なく装置も小型で済む。また、電気的に駆動されるので、演奏データ等に基づく楽曲演奏に好適である。よって、簡単な構成で、楽曲演奏への適用を容易にすると共に、自由な振動の確保によりきれいな発音を得ることができる。なお、ここで、電気的駆動とは、電力を用いて駆動することを意味し、電磁気的駆動も含まれる。
上記目的を達成するために本発明の請求項4の演奏装置は、発音体揺動支点部で支持され、該発音体揺動支点部を中心に揺動自在にされた複数の発音体と、前記複数の各発音体に対応して設けられ、下端に質量部を有し、ハンマ体揺動支点部を中心に揺動自在にされ、揺動により前記質量部が対応する発音体に当接可能に配設された複数のハンマ体と、前記ハンマ体を、その質量部が、対応する発音体に対して自由状態よりも離間した初期位置で維持する維持手段と、前記維持手段による前記ハンマ体の前記初期位置での維持を解除することで、該ハンマ体が自重によって揺動してその質量部が対応する発音体に当接し、それによって、該発音体が発音するようにする発音動作手段とを有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る演奏装置の制御機構の構成を示すブロック図である。
【0014】
本装置は、CPU111に、バス115を通じて、第1ROM112、第2ROM113、メモリ114、MIDIインターフェイス(MIDII/F)116及びドライバ117が接続されて構成される。CPU111は、本装置全体の制御を司る。第1ROM112は、不図示のプログラムROM、データROM及びワーキングROMで構成され、CPU111が実行する制御プログラムや各種データ等を記憶する。第2ROM113は、パラメータテーブル等を記憶している。メモリ114はRAM等で構成され、演奏データ等の各種データを記憶するほか、MIDII/F116から入力された演奏データも記憶することができる。MIDII/F116は、不図示のMIDI機器等からの演奏データをMIDI(Musical Instrument Digital Interface)信号として入力する。ドライバ117は、後述するアクチュエータACT(ACTA)を駆動制御する。
【0015】
図2は、本実施の形態に係る演奏装置の縦断面図である。図3(a)は、図2のA−A線に沿う断面図を示す。図3(b)は、アクチュエータACTAの断面図である。
【0016】
本装置は例えばオルゴール装置として構成され、アクチュエータACTAを電気的に駆動制御して、後述する振り子型の棒状響体BRAを個々に打撃して振動させることで発音させるように構成される。アクチュエータACTA及び棒状響体BRAは、図3(a)に示すように、それぞれ円状に20個ずつ配設される。以降、個々に区別して述べるときは、連番を付し、アクチュエータACTA(1)、ACTA(2)、・・・ACTA(20)、棒状響体BRA(1)、BRA(2)・・・BRA(20)のように記す。なお、図2では、見やすくするため、各20個のアクチュエータACTA及び棒状響体BRAのうち、アクチュエータACTA(1)、ACTA(11)及び棒状響体BRA(1)、BRA(11)のみ図示している。
【0017】
図2に示すように、共鳴台1上に支柱2が立設され、支持プレート3の中央部から垂下した垂下部3aが支柱2の上部に固着されている。各アクチュエータACTAは、円環状のリングスペーサ6を介して支持プレート3の外縁部下部に固着されている。共鳴台1内には制御基板4が設けられている。
【0018】
図3(a)、(b)に示すように、円盤状支持部材25、外側ヨーク26、内側ヨーク27は、各アクチュエータACTAに共通の構成要素として設けられる。外側ヨーク26及び内側ヨーク27は、円盤状支持部材25の下部25aにネジ31で固定されている。ソレノイドコイル24、プランジャ21、板バネ22、23は、各アクチュエータACTA毎に設けられる。ソレノイドコイル24は、外側ヨーク26及び内側ヨーク27間に配設される。プランジャ21は、ソレノイドコイル24内に内挿され、図3(b)の左右方向、すなわち、本装置の中心方向(以下、「内周方向」と称する)及び外周方向に往復運動可能に構成されている。
【0019】
板バネ22、23は、薄い金属板等で構成され、その各上部がそれぞれネジ29、30にて円盤状支持部材25に固定されると共に、各下部にプランジャ21が挿通固定され、プランジャ21が板バネ22、23によって保持された状態になっている。板バネ22、23は、プランジャ21を、図3(b)に示す初期位置に戻すように付勢力を発生させる。例えば、ソレノイドコイル24に駆動電流が供給されてプランジャ21が内周方向に移動したとき、板バネ22、23はプランジャ21を外周方向に付勢する。駆動電流はパルスにて与えられるので(後述)、駆動電流遮断後、板バネ22、23の付勢力によってプランジャ21が初期位置に復帰する。
【0020】
円盤状支持部材25には、内周方向にアーム28が延設される。アーム28は、円盤状支持部材25の円周方向において、隣接するソレノイドコイル24間の位置から延設され、全部で20個設けられる(図3(a))。全アーム28に各々形成された軸支部28aに、円環状で金属製等の支持リング7が連架されている。従って、アーム28については、隣接する2つのアーム28が、1つのアクチュエータACTAの構成要素として機能する。
【0021】
図3(a)に示すように、棒状響体BRAは、アーム28間に配設される。棒状響体BRAは、支持リング7を中心に内周及び外周方向に揺動自在に支持される。すなわち、図2に示すように、棒状響体BRAは、支持リング7から吊り下げられ、下端部が揺動する状態になっている。図2に示す初期状態では、アクチュエータACTAのプランジャ21は、対応する棒状響体BRAと近接し且つ接触していない。棒状響体BRAは、例えば、アルマイト処理された硬質アルミニウムや焼き入れ鋼等で構成され、音階演奏が可能なように、互いに異なる長さを有している。
【0022】
また、支持プレート3の棒状響体BRA上部に対応する位置には、円環凹溝状の緩衝部材5が取り付けられ、緩衝部材5内に棒状響体BRAの上端部が遊嵌された状態になっている。緩衝部材5は、棒状響体BRAの過剰な揺動を規制する役割を果たし、棒状響体BRAの発音のための振動を妨げないようなフェルト製等の材料で構成される。また、各棒状響体BRAの下部は、質量極小の糸材8で共鳴台1に接続されることで、棒状響体BRAの揺動範囲の確実な規制と、揺動時における振動減衰の極小化とが可能になっている。例えば、図2に示すように、棒状響体BRA(1)は、糸材8(1)で共鳴台1に接続されているので、その揺動可能範囲が、同図に示すBRA(P1)からBRA(P2)に規制されている。なお、この揺動可能範囲(所定範囲)は、プランジャ21が動作時に棒状響体BRAに当接できるような範囲内に設定され、確実な当接が常に確保される。
【0023】
各アクチュエータACTAは同様に構成され、各棒状響体BRAは、長さ以外は同様に構成される。
【0024】
かかる構成において、CPU111は、MIDII/F116から入力する等によってメモリ114に記憶されている演奏データに基づいて、不図示の駆動テーブルを用いて、パルス幅変調(PWM)により、その音高信号に対応したアクチュエータACTAに対して駆動(パルス)電流を送るよう制御する。駆動電流を受けたアクチュエータACTAでは、プランジャ21が往復動作する。プランジャ21が内周方向に突出動作すると、棒状響体BRAを打撃、すなわち、棒状響体BRAに当接し、これにより棒状響体BRAが振動して発音する。
【0025】
棒状響体BRAを風鈴のように澄んだきれいな音で発音させるためには、プランジャ21と棒状響体BRAとの当接を鋭く、且つ接触時間を極力短くすることが望ましい。そこで、本実施の形態では、瞬間的に大きな駆動パルスを与えると共に、上述した板バネ22、23による復帰方向への付勢力で、当接が瞬間的なものになるようにしている。しかも、プランジャ21との当接直後は、棒状響体BRAは、プランジャ21から離間する方向(内周方向)に揺動できるので、接触時間の短縮に寄与している。
【0026】
本実施の形態によれば、棒状響体BRAを、支持リング7で揺動自在に支持し、ソレノイドコイル24でプランジャ21を駆動して、棒状響体BRAを打撃発音させるようにしたので、棒状響体BRAを片持ち状態のように一端固定した場合に比し、棒状響体BRAの振動が風鈴のように自然である。しかも、駆動パルスにて駆動電流の供給が瞬間的であることと、プランジャ21が板バネ22、23により付勢力を受けることと、揺動自在にされた棒状響体BRA自身が当接直後にプランジャ21から離間する方向に移動できる構成であることとから、理想的な鋭い打撃と瞬時当接とが共に実現される。従って、澄み切ったきれいな音色で発音させることができる。しかも、構成が簡単で、コスト上昇も少なく装置の大型化も抑制されている。また、打撃動作を電磁的に行うので、演奏データに基づく楽曲演奏が容易に実現される。よって、簡単な構成で、楽曲演奏への適用を容易にすると共に、自由な振動の確保によりきれいな発音を得ることができる。
【0027】
また、糸材8により、棒状響体BRAの揺動範囲が規制されるので、大きく触れすぎて他の部材に当接することが回避されるだけでなく、次回の打撃時においてもプランジャ21の当接が確実になされ、連打等の発音動作の繰り返しを容易にすることができる。
【0028】
また、各棒状響体BRAを正確に調律すれば、電気的に制御可能なアコースティック音源としても活用することができる。
【0029】
なお、支持リング7は円環状に一体に形成し、各アクチュエータACTAに共通のものとして構成したが、これに限るものでなく、短い棒状部材として各アクチュエータACTA毎に構成し、隣接するアーム28の軸支部28a間に保持されるように構成してもよい。
【0030】
なお、プランジャ21の復帰は、専ら板バネ22、23の付勢力によってなされるようにしたが、PWMパルス制御において、適当なタイミングで逆パルスを加えることで、さらに速やかな復帰動作を実現するようにしてもよい。なお、正パルスと逆パルスを適当に組み合わせることで、プランジャ21の往復動作が可能であるので、瞬時当接に関しては劣るが、板バネ22、23等の付勢手段を設けない構成も採用可能である。
【0031】
なお、本実施の形態では、各棒状響体BRAにおいて、高さ方向におけるプランジャ21による打撃位置を同じとしたが、各棒状響体BRAの長さや太さに応じて、最適な発音が得られるような位置に個々に配置するのが望ましい。
【0032】
なお、本実施の形態では、棒状響体BRAやアクチュエータACTAは円状に配列したが、これらのレイアウトは例示の態様に限定されず、直線的に配列すること等ができ、デザインの自由度が高い。アクチュエータACTAの配置に制約が少ないので、最も効率のよい発音条件で自然の音を発音させることが容易である。また、支柱2に代えて、棒状響体BRA及びアクチュエータACTA全体を囲う外筒を設け、アクチュエータACTAを上記外筒の壁の内側に取り付けることも可能であり、取り付け高さの自由な設定が容易である。
【0033】
なお、上記不図示の駆動テーブルは、棒状響体BRAの長さ、太さ、材質等に応じて理想的な音量、音色となるようにPWM値が設定されるが、駆動テーブルを各種持ち替えて、プランジャ21の往復タイミング、スピード等を制御するようにすれば、発音音色、音量の自由な制御が可能である。
【0034】
なお、本実施の形態では、演奏データに基づくアクチュエータACTAの駆動を例示したが、これに限定されず、例えば、指操作をトリガとして各アクチュエータACTAが駆動されるよう構成にすれば、リアルタイムでのマニュアル演奏も可能になる。
【0035】
なお、棒状響体BRAの揺動範囲は、緩衝部材5及び糸材8で規制されるようにしたが、これに限らず、棒状響体BRAの発音のための振動に極力影響を与えないように揺動を抑制する構成であればよい。例えば、適切な揺動範囲限界に位置する棒状響体BRAの下端部に当接するような位置に、フェルト製等の当接部材を配設するようにしてもよい。
【0036】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、アクチュエータACTAにはプランジャ21及びソレノイドコイル24が含まれ、棒状響体BRBはアクチュエータACTAと別々に構成したが、本第2の実施の形態では、棒状響体、プランジャ及びソレノイドコイルを1つずつ組み合わせた発音組体として構成する。その他、制御構成(図1)や、パルス幅変調による制御手法等については第1の実施の形態と同様である。
【0037】
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る演奏装置の1つの発音組体の構成を示す図である。同図(a)は平面図、同図(b)は縦断面図を示す。本装置は、担当音高の異なる複数の発音組体を任意の形態に配列して構成することができ、配列の態様は自由である。図4(b)に示すように、発音組体は、アクチュエータACT(ACT)及び棒状響体BRBを含んで構成される。なお、図4(a)では、後述するZ型支持体40の一部、緩衝部材41、42の図示が省略されている。
【0038】
図5(a)は、アクチュエータACTBの断面図、図5(b)は切り込み付き板バネ49の平面図である。同図(a)に示すように、プランジャ47は、ソレノイドコイル45内に内挿され、図5(a)の左右方向に往復運動可能に構成されている。切り込み付き板バネ48、49の中心部にプランジャ47が挿通固定され、プランジャ47が切り込み付き板バネ48、49によって保持された状態になっている。
【0039】
切り込み付き板バネ48、49は同様に構成される。切り込み付き板バネ49は、図5(b)に示すように、弧状の切り込み49aが複数設けられることで、弾性に富み、図5(a)の左右方向に対して大きく変形することができる。これにより、第1の実施の形態における板バネ22、23と同様に、プランジャ47を、図4、図5(a)に示す初期位置に戻すように付勢力を発生させる。なお、板バネ22、23を第2の実施の形態に適用してもよいし、逆に、切り込み付き板バネ48、49を第1の実施の形態に適用してもよい。
【0040】
図4に示すように、アクチュエータACTBの上部に固着されたZ型支持体40には、2本のアーム43のほか、緩衝部材41、42が設けられる。緩衝部材41、42は、緩衝部材5と同様の材料で構成され、棒状響体BRBの揺動方向において棒状響体BRBの上端部からやや間隙を有して配設される。両アーム43には、軸支部43aが形成され、両軸支部43aに、金属製等の支持ピン44が懸架されている。棒状響体BRBは、支持ピン44を中心に揺動自在に支持される。緩衝部材41、42、支持ピン44は、それぞれ第1の実施の形態における緩衝部材5、支持リング7と同様の機能を果たす。
【0041】
他の発音組体は、担当音高に応じて棒状響体BRBの長さが異なる以外は同様に構成される。かかる構成において、第1の実施の形態と同様に、駆動パルスをアクチュエータACTBに供給することで、プランジャ47が往復動作し、棒状響体BRBに瞬時当接して発音させる。
【0042】
本実施の形態によれば、簡単な構成で、楽曲演奏への適用を容易にすると共に、自由な振動の確保によりきれいな発音を得ることに関し、第1の実施の形態と同様の効果を奏するだけでなく、担当音高毎に、アクチュエータACTB及び棒状響体BRBを含んだ発音組体を構成したので、良好な発音を確保しつつ、発音組体を任意の態様で配列できることから、デザインの自由度を一層向上させることができる。
【0043】
(第3の実施の形態)
第1、第2の実施の形態では、当接部材であるプランジャを動作させることで棒状響体にプランジャを当接させるように構成したが、本第3の実施の形態では、当接部材を本装置に対して固定的に保持し、棒状響体を駆動して両者を当接させることで発音を得る。
【0044】
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る演奏装置の1つの発音組体の構成を示す図である。同図(a)は平面図、同図(b)は縦断面図を示す。本装置は、第2の実施の形態と同様に、担当音高の異なる複数の発音組体を任意の形態に配列して構成でき、各発音組体は、アクチュエータACT(ACTC)及び棒状響体BRCを含んで構成される。
【0045】
同図(b)に示すように、プランジャ52は、ソレノイドコイル53内に内挿され、同図左右方向に往復運動可能に構成されている。また、プランジャ52の同図右端部に固着された固着板54にスプリング55が取り付けられ、スプリング55は、プランジャ52を常に同図右方に付勢する。棒状響体BRCは、2本のアーム51間に懸架された支持ピン58に揺動自在に支持される。アーム51は、ターゲットバー56に取り付けられている。
【0046】
ターゲットバー56は、支持部材59にネジ57で固定されて、下方に延設され、アクチュエータACTCに対して固定的にされている。ターゲットバー56は、比重が高く硬い金属で構成される。
【0047】
かかる構成において、駆動パルスがアクチュエータACTCに供給されると、プランジャ52が突出動作する。すると、プランジャ52の頭部52aが棒状響体BRCの上端部BRCaを突くので、棒状響体BRCの下端部が、支持ピン58を中心にターゲットバー56方向に移動し、ターゲットバー56の当接部56aに当接する(BRC(P1)で示す位置)。これにより、棒状響体BRCが振動して発音する。一方、プランジャ52は、スプリング55の付勢力によって初期位置に速やかに復帰する。
【0048】
なお、プランジャ52の頭部52aと当接する棒状響体BRCの上端部BRCaには、緩衝材を貼着する等して、頭部52aとの当接時のメカノイズを抑制するようにしてもよい。
【0049】
本実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0050】
なお、本実施の形態では、棒状響体BRCにおいて、発音のための当接点(ターゲットバー56の当接部56aとの当接点)と、棒状響体BRCを振動させるための駆動点(プランジャ52の頭部52aとの当接点)とを、長手方向において支持ピン58を挟んだ反対側に配置し、且つ両当接点を揺動方向における同じ側(図6でいう棒状響体BRCの右側)に配置した。しかしながら、これに限るものでなく、例えば、同図においてプランジャ52を棒状響体BRCの左側に配置し、プランジャ52の頭部52aが棒状響体BRCの上端部BRCaを左側から右方に向かって突くように構成してもよい。この場合は、突かれた棒状響体BRCの下端部が同図左方に一旦揺動し、その後右方に揺動して初めてターゲットバー56の当接部56aに当接することになり、プランジャ52の駆動ストロークが長く動きが遅い場合でも、プランジャ52が棒状響体BRCと再当接することなく十分に復帰することができる。
【0051】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態では、発音組体を構成する点、及び当接部材を本装置に対して固定的に保持し、棒状響体を駆動して両者を当接させる点で第3の実施の形態と同様であるが、棒状響体を駆動する手法が異なる。
【0052】
図7は、本発明の第4の実施の形態に係る演奏装置の1つの発音組体の構成を示す図である。同図(a)は平面図、同図(b)は縦断面図を示す。本装置は、第3の実施の形態と同様に、担当音高の異なる複数の発音組体を任意の形態に配列して構成でき、各発音組体は、アクチュエータACT(ACTD)及び棒状響体BRDを含んで構成される。
【0053】
ソレノイドコイル63内には鉄心62が内挿固定され、ソレノイドコイル63に電流が供給されると鉄心62が電磁石になるように構成されている。2本のアーム61が、ソレノイドコイル63に対して固定的にされ、棒状響体BRDは、2本のアーム61間に懸架された支持ピン68に揺動自在に支持される。ターゲットバー66は、支持部材64を介してアクチュエータACTDに対して固定的にされており、下方に延設される。また、棒状響体BRDの上部には、鉄等の磁性体67が固着されている。
【0054】
かかる構成において、駆動パルスがアクチュエータACTDに供給されると、電磁石となった鉄心62が磁性体67を引き寄せるので、棒状響体BRDの下端部が、支持ピン68を中心にターゲットバー66方向に移動し、ターゲットバー66の当接部66aに当接する(BRD(P1)で示す位置)。これにより、棒状響体BRDが振動して発音する。
【0055】
本実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0056】
なお、本実施の形態において、棒状響体BRDの上部に磁性体67を固着したが、これに代えてマグネットを固着してもよいし、あるいは、棒状響体BRD全体をマグネットで構成し、電磁石となった鉄心62に吸着されるように磁極を設定してもよい。
【0057】
なお、第3、第4の実施の形態においては、発音組体にターゲットバーを含ませた構成としたが、デザインの自由度が劣ることを許容するならば、ターゲットバーに相当する部材を発音組体とは別体として構成し、これを装置本体側に固定的に設けてもよいし、複数のアクチュエータに対して共通の部材として設け、この共通の部材に、各アクチュエータに対応する当接部を設けるようにしてもよい。
【0058】
なお、棒状響体を揺動支持するアームは、第3の実施の形態ではターゲットバーに、第4の実施の形態ではアクチュエータに固定されたが、装置本体に対して固定的にできれば、アームの取り付け箇所はこれらに限定されるものではない。
【0059】
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態では、発音組体を構成する点で第2〜第4の実施の形態と同様であり、当接部材側を動作させて棒状響体に当接させる点では第1、第2の実施の形態と同様であるが、棒状響体に当接させる当接部材の構成及びその駆動手法が異なる。
【0060】
図8は、本発明の第5の実施の形態に係る演奏装置の1つの発音組体の構成を示す縦断面図である。本装置は、第2〜第4の実施の形態と同様に、担当音高の異なる複数の発音組体を任意の形態に配列して構成でき、各発音組体は、アクチュエータACT(ACTE)及び棒状響体BREを含んで構成される。
【0061】
プランジャ72は、ソレノイドコイル73内に内挿され、上下方向に往復運動可能に構成されている。プランジャ72の下端部に固着された押さえ部76にスプリング75が取り付けられ、スプリング75は、プランジャ72を常に上方に付勢する。アクチュエータACTEには、支持部74が固定され、2本のアーム71が、支持部74に取り付けられている。棒状響体BREは、2本のアーム71間に懸架された支持ピン88に揺動自在に支持される。
【0062】
また、ハンマ体80が、アクチュエータACTEに対して固定的な回動軸部78を中心に、同図左右方向に回動可能に設けられる。ハンマ体80は、被押さえ部83及びハンマアーム部81が略L字状を成し、ハンマアーム部81の先端に質量部82が取り付けられて構成される。
【0063】
押さえ部76の下方において、座部77が支持部74に対して固定的にされている。同図に示す初期状態では、プランジャ72が下降しており、ハンマ体80の被押さえ部83は、スプリング75の付勢力により、押さえ部76で座部77に押しつけられている。従って、初期状態では、質量部82が棒状響体BREから最も離間した位置にある。
【0064】
かかる構成において、駆動パルスがアクチュエータACTEに供給されると、プランジャ72が上昇するので、ハンマ体80の被押さえ部83が拘束から解放され、質量部82の自重によりハンマ体80が同図反時計方向に回動する。そして、質量部82が棒状響体BREに当接して跳ね返る。そのとき、駆動パルスが瞬間的であることと、スプリング75の付勢力とにより、プランジャ72が速やかに下降し、質量部82が再び棒状響体BREに当接する前に、押さえ部76が被押さえ部83を押さえるので、強制的に初期状態に戻る。
【0065】
ここで、響きのよいきれいな音を得るには、当接する質量部82と棒状響体BREの両者を強制的に接触させるのではなく、風鈴の場合のように、両者が互いに跳ね返る程度に当接させるのが最適と考えられる。そこで、本実施の形態では、質量が集中した質量部82の自重で、揺動自在にされた棒状響体BREと質量部82とが自由空間で衝突するのに近い状態で当接するようにした。これにより、風鈴のような自然できれいな音が発音される。
【0066】
本実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様の効果を奏することができ、特に、自然で良好な音色が得られる。
【0067】
なお、本実施の形態では、押さえ部76で被押さえ部83を押さえることで初期状態を維持するようにしたが、これに限るものではない。例えば、アクチュエータACTEを被押さえ部83の下方に配置し、ハンマ体80の被押さえ部83をマグネットで構成すると共に、ソレノイドコイル73を通電状態にして被押さえ部83を吸着保持することで、初期状態を維持し、駆動時には、駆動パルスとして逆磁界を与えて被押さえ部83を反発することで、ハンマ体80を回動させるように構成してもよい。
【0068】
なお、第3〜第5の実施の形態において、第2の実施の形態における緩衝部材41、42と同様の機能を果たす部材を棒状響体の上部近傍に設けてもよい。
【0069】
なお、第2〜第5の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、棒状響体の揺動範囲を規制する糸材8と同様の構成要素を設けてもよい。
【0070】
なお、第1〜第5の実施の形態において、発音体は、揺動自在に支持され振動して発音するものであれば、棒状の響体に限定されず、板状等、各種形状を採用可能である。
【0071】
なお、第1〜第5の実施の形態において、棒状響体BRの発音時の振動を制御する振動制御手段を設け、その減衰特性を制御してもよい。例えば、振動制御手段の一部として弾性部材を設け、振動している棒状響体BRに弾性部材が当接するようにして振動を抑えるようにすればよい。その場合、例えば、通常は、揺動及び振動中の棒状響体BRに対して弾性部材が離間状態を維持するように構成し、キーオフ信号で弾性部材が棒状響体BRに接触することで、棒状響体BRの振動が強制的に減衰されるように構成すればよい。
【0072】
また、第3の実施の形態において、上記のように、プランジャ52の頭部52aと当接する棒状響体BRCの上端部BRCaに緩衝材を貼着する構成を採用した場合は、その緩衝材を、より減衰能力の高い構成とすればよい。あるいは、頭部52aを弾性体で構成し、棒状響体BRCに当接したときに、棒状響体BRCの振動が必ず一旦減衰し、それから揺動が開始されるように構成してもよい。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、簡単な構成で、楽曲演奏への適用を容易にすると共に、自由な振動の確保によりきれいな発音を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る演奏装置の制御機構の構成を示すブロック図である。
【図2】 本実施の形態に係る演奏装置の縦断面図である。
【図3】 図2のA−A線に沿う断面図(図(a))及びアクチュエータの断面図(図(b))である。
【図4】 第2の実施の形態に係る演奏装置の1つの発音組体の構成を示す図である。
【図5】 アクチュエータの断面図(図(a))及び切り込み付き板バネの平面図(図(b))である。
【図6】 第3の実施の形態に係る演奏装置の1つの発音組体の構成を示す図である。
【図7】 第4の実施の形態に係る演奏装置の1つの発音組体の構成を示す図である。
【図8】 第5の実施の形態に係る演奏装置の1つの発音組体の構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
7 支持リング(揺動支点部)、 8 糸材(規制手段)、 21、47 プランジャ(当接部材)、 22、23 板バネ(付勢手段)、 24、45、53、63、73 ソレノイドコイル、 44、58、68、88 支持ピン(揺動支点部)、 48、49 切り込み付き板バネ(付勢手段)、 BRA〜BRE 棒状響体(発音体)、 ACTA〜ACTE アクチュエータ(発音動作手段)、 56、66 ターゲットバー(当接部材)、 80 ハンマ体(当接部材)
Claims (4)
- 揺動支点部で支持され、該揺動支点部を中心に揺動自在にされた複数の発音体と、
当接部材と、
電気的駆動により、前記発音体を揺動駆動して前記当接部材に瞬時当接させることで前記発音体を発音させる発音動作手段とを有し、
前記発音動作手段が、前記当接部材と当接する前記発音体の部分が前記当接部材から離間する方向に一旦変位するように前記揺動支点部を中心に前記発音体を駆動することで、前記発音体が自重により前記当接部材に当接して発音するように構成されたことを特徴とする演奏装置。 - 前記発音体の揺動量を所定範囲に規制するための規制手段を有することを特徴とする請求項1記載の演奏装置。
- 前記発音体、前記当接部材及び前記発音動作手段を組み合わせて構成した組体を複数設けて構成されたことを特徴とする請求項1または2記載の演奏装置。
- 発音体揺動支点部で支持され、該発音体揺動支点部を中心に揺動自在にされた複数の発音体と、
前記複数の各発音体に対応して設けられ、下端に質量部を有し、ハンマ体揺動支点部を中心に揺動自在にされ、揺動により前記質量部が対応する発音体に当接可能に配設された複数のハンマ体と、
前記ハンマ体を、その質量部が、対応する発音体に対して自由状態よりも離間した初期位置で維持する維持手段と、
前記維持手段による前記ハンマ体の前記初期位置での維持を解除することで、該ハンマ体が自重によって揺動してその質量部が対応する発音体に当接し、それによって、該発音体が発音するようにする発音動作手段とを有することを特徴とする演奏装置。
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