JP2003280637A - 演奏装置 - Google Patents

演奏装置

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JP2003280637A
JP2003280637A JP2002079132A JP2002079132A JP2003280637A JP 2003280637 A JP2003280637 A JP 2003280637A JP 2002079132 A JP2002079132 A JP 2002079132A JP 2002079132 A JP2002079132 A JP 2002079132A JP 2003280637 A JP2003280637 A JP 2003280637A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な発音を維持しつつ、各発音体を任意の
タイミングで独立して発音可能にすると共に、発音動作
方向における省スペース化を図る。 【解決手段】 各リード33は、基端部32から外周方
向に向かって平面的に放射状に複数延設される。アクチ
ュエータCYL4は、リード33に対応して設けられ、
ヨーク23、ソレノイドコイル21及びプランジャ26
等を備え、コイル21内にはピック部22が設けられ
る。ピック部22の上部にはバネ25が取り付けられ、
バネ25は、ピック部22が上昇したときに延びて引張
力を発生し、ピック部22をリード円の外周方向に付勢
する。コイル21に駆動電流が供給されると、プランジ
ャ26が突出動作し、ピック部22がリード33の先端
部33aを弾く。ピック部22は、リード33を弾いた
後、バネ25によって外周方向へ退避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、ソレノイドコイ
ル等を用いてリード等の発音体を発音させる演奏装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】オルゴール等の演奏装置は、発音体とし
ての複数のリードと、突起部を設けて成るバレルドラム
とから構成され、バレルドラムが回転し、上記突起部が
所定のリードを順次駆動していくことで、曲を演奏する
ものが一般的である。しかし、演奏曲を変更するにはバ
レルドラムを交換しなければならず、最新の曲等、多種
類の曲を演奏させることは困難である。そこで、近年、
バレルドラムを用いることなく、演奏データに基づい
て、ソレノイド等を用いてリード駆動部を構成し、リー
ド駆動部を電気的に駆動制御してリードを弾くようにし
たオルゴール型等の演奏装置も既に知られている。
【0003】例えば、第1の従来の演奏装置では、複数
のリードに対して共通に設けられた円柱状の回転シリン
ダの外周面に、各リードに対応して穴を複数設け、これ
ら複数の各穴にピンを挿入し、回転シリンダを回転させ
つつ、音楽データに基づいて電磁石でピンを選択的に突
出させ、突出したピンでリードを弾くことで発音させる
ようにしている。
【0004】また、第2の従来の演奏装置では、ソレノ
イド、支点保持されたアーム、及び可変ロッド等の組み
合わせをリード(弁)の数の分だけ設け、ソレノイドに
通電することでアームを介して可変ロッドが押し下げら
れることで、可変ロッドの先端によりリードが弾かれて
発音するようにしている。そして、押し下げられた可変
ロッドは、水平方向に回転することで、発音させたリー
ドを避け横に逃げて上昇し、元の初期状態に復帰するよ
うに構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の従来の演奏装置では、回転シリンダが複数のリード
に対して共通に設けられ、しかも同じリードに対応する
複数の穴の間隔は定まっているため、発音タイミングが
回転シリンダの回転速度及び穴間隔で規定されることか
ら、各リードを任意個別に発音させることができず、対
応可能な曲が限定されてしまうという問題があった。
【0006】また、上記第2の従来の演奏装置では、可
変ロッドは、発音動作の際にはリードに対して真っ直ぐ
直線的に押し下げられるだけであるので、リードが撓ん
で可変ロッドから外れることで初めて発音動作が完了す
る。そのため、好ましい発音動作状態とはいえず、適切
な振動を起こしてきれいに発音させることが容易でな
い。また、リードの振動方向、すなわち可変ロッドの発
音動作方向の移動ストロークを十分にとる必要があるた
め、特に発音動作方向において装置が大型化するという
問題があった。なお、可変ロッドが元の初期状態に復帰
する際に、リードを避け横に逃げるためのスペースが必
要となるため、特にリードの並び方向においても装置の
小型化には不利であった。
【0007】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたものであり、その目的は、良好な発音を維
持しつつ、各発音体を任意のタイミングで独立して発音
動作可能にすると共に、発音動作方向における省スペー
ス化を図ることができる演奏装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1の演奏装置は、発音可能な複数の発
音体と、前記複数の各発音体に対応して設けられ、対応
する発音体に接触する発音動作によって該発音体を発音
させることが可能な複数の発音体駆動部材と、前記複数
の各発音体駆動部材に対応して設けられ、演奏データに
基づいて対応する発音体駆動部材を駆動する複数のアク
チュエータと、前記発音体駆動部材が前記対応する発音
体を発音させた後に該発音体駆動部材を該発音体から離
間する方向に強制的に移動させる離間手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0009】この構成によれば、発音体駆動部材及びア
クチュエータは発音体に対応して設けられるので、各発
音体を任意のタイミングで独立して発音させることがで
きる。また、発音体駆動部材が対応する発音体を発音さ
せた後に該発音体から離間する方向に強制的に移動する
ので、発音体がきれいに振動し、発音が良好であるだけ
でなく、発音動作方向の移動ストロークを小さく設定で
きることから、省スペース化にも寄与する。よって、良
好な発音を維持しつつ、各発音体を任意のタイミングで
独立して発音可能にすると共に、発音動作方向における
省スペース化を図ることができる。
【0010】また、上記請求項1記載の構成において、
前記発音体駆動部材は、前記発音体の長手方向と前記発
音動作の方向とがほぼ含まれる面内で移動可能に構成さ
れると共に、前記アクチュエータによる駆動開始位置か
ら前記発音動作の方向に移動し、対応する発音体を発音
させた後に該発音体から離間して駆動終了位置に達した
後、前記駆動開始位置に復帰するように構成してもよ
い。
【0011】この構成によれば、発音体駆動部材が前記
発音体の長手方向と前記発音動作の方向とがほぼ含まれ
る面内で移動するので、発音体の並び方向のスペースを
ほとんど使わないことから、省スペース化に寄与する。
また、発音後、発音体駆動部材が、発音体に触れないで
速やかに復帰させるように構成するのが容易であるの
で、連打にも対応容易である。よって、発音体の並び方
向における省スペース化を図ると共に、連打にも容易に
対応することができる。
【0012】また、上記請求項1または2記載の構成に
おいて、前記複数の各発音体駆動部材は、一端部及び他
端部を有し、対応するアクチュエータに前記一端部が軸
支されると共に、前記他端部が回動して前記発音体に接
触して発音させるように構成され、前記離間手段は、付
勢手段を備え、前記発音体駆動部材の前記他端部が、前
記発音体に接触した後、前記付勢手段により付勢されて
前記発音体から離間する方向に移動するように構成して
もよい。
【0013】また、上記請求項1または2記載の構成に
おいて、前記複数の各発音体駆動部材は、一端部及び他
端部を有し、対応するアクチュエータに前記一端部が軸
支されると共に、前記他端部が回動して前記発音体に接
触して発音させるように構成され、前記離間手段は、ガ
イド部を備え、前記発音体駆動部材の前記他端部が、前
記発音体に接触した後、前記ガイド部にガイドされて前
記発音体から離間する方向に移動するように構成しても
よい。
【0014】また、上記請求項2記載の構成において、
ガイド溝を備え、前記発音体駆動部材は、往行程では、
前記駆動開始位置から前記発音動作の方向に移動し、対
応する発音体を発音させた後に該発音体から離間して前
記駆動終了位置に達した後、復行程では、前記ガイド溝
にガイドされて、往行程とは異なる経路で前記駆動開始
位置に復帰するように構成してもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0016】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る演奏装置の構成を示す図である。
同図(a)は本装置の平面図を示し、同図(b)は同図
(a)のA−A線に沿う断面図を示す。なお、図1で
は、後述するカバー16は取り外した状態が示されてい
る。
【0017】本装置は、後述するアクチュエータCYL
(本実施の形態ではアクチュエータCYL4)を電気的
に駆動制御して、発音体であるリード33を弾く(乃至
撥く)ように駆動して発音させる(以下、「弾奏」と表
現する)ように構成される。同図(b)に示すように、
円形の台座10の上には円柱状の保持部31が固定さ
れ、保持部31には基端部32が固着され、基端部32
からリード33が延設される。同図(a)に示すよう
に、各リード33は、基端部32から外周方向に向かっ
て平面的に放射状に複数(例えば24本)延びており、
リード33の先端部33a同士の円周方向の間隔が確保
されている。リード33の先端部33aは円状に並ぶ
が、以降、先端部33aで形成される円(以下、「リー
ド円」と称する)を基準として、本装置における「内周
方向」、「外周方向」、「円周方向」の語を用いる。な
お、本実施の形態では、リード33の先端部33a及び
アクチュエータCYL4の配列は円状を成すが、基端部
32を略円形に形成し、リード33の先端部33aが各
リード33の長さに応じて渦巻き状を成すように構成し
てもよい。
【0018】図2は、アクチュエータCYL4及びその
近傍を示す図である。同図(a)はアクチュエータCY
L4の部分拡大平面図であり、同図(b)は同図(a)
のB−B線に沿う断面図である。なお、各リード33の
長さ及び幅は担当する音階に応じて設定されており、そ
れ以外はいずれも同様に構成される。また、各アクチュ
エータCYL4についても同様に構成される。従って、
これらリード33及びアクチュエータCYL4の1つの
組についてのみその構成を詳細に説明する。
【0019】図1に示すように、アクチュエータCYL
4は、台座10の上面10aにおける外縁部近傍におい
て、各リード33に対応して設けられる。アクチュエー
タCYL4は、図2(b)に示すように、ヨーク23、
ソレノイドコイル21及びプランジャ26等を備える。
さらに、ソレノイドコイル21内にはピック部22が設
けられる。プランジャ26は上下方向に往復運動可能に
構成されており、ソレノイドコイル21に駆動電流が供
給されると、磁力が発生してプランジャ26が上方に突
出動作する。プランジャ26の上端部には、リード円の
半径方向に平行な溝部27が形成されている。ピック部
22は棒状に形成されて溝部27に内装され、溝部27
に設けられた回動軸24がピック部22の下端部22a
を貫通している。これによって、ピック部22が回動軸
24を中心としてリード円の半径方向に回動自在にされ
る。
【0020】ピック部22の上部にはバネ25が取り付
けられている。バネ25は、図2(b)に示す非駆動時
(以下、「初期状態」と称する)(駆動開始位置)にお
いては、引張力をほとんど有しないが、駆動後にピック
部22が上昇したときに延びて引張力を発生し、ピック
部22をリード円の外周方向に付勢するように構成され
ている。
【0021】また、ソレノイドコイル21の周囲をカバ
ーするヨーク23は、内周方向がやや上方に突出して偏
向ヨーク(乃至偏心ヨーク)となっている。これによ
り、電流供給状態では、ピック部22が内周方向に常に
付勢され、内周方向に傾いている。ピック部22が内周
方向に常に付勢された状態で上昇したとき、ピック部2
2の上端部22bがリード33の先端部33aを適当な
位置で弾くように設定されている。
【0022】ただし、ヨーク23によるピック部22に
対する内周方向への付勢力は、ピック部22が上昇した
ときにおけるバネ25の引張力による外周方向への付勢
力よりも小さい値に設定されている。また、ピック部2
2には、段差部22cが形成されている。そして、ピッ
ク部22が上昇してリード33を駆動する時点で、段差
部22cがヨーク23の内周側上端部23aとほぼ同じ
高さ位置に到達するように設定されている。段差部22
cがヨーク23の内周側上端部23aを通過して上方に
位置するようになると、ピック部22のヨーク23から
の距離が急に大きくなるため、偏向ヨークによる内周方
向への付勢力が急速に減少する。これらにより、ピック
部22は、リード33の駆動後に外周方向に傾き、ピッ
ク部22が下降する際にリード33に干渉することがな
い。
【0023】図3は、本演奏装置の制御機構の構成を示
すブロック図である。
【0024】本装置は、CPU11に、バス15を通じ
て、第1ROM12、メモリ13、MIDIインターフ
ェイス(MIDII/F)14、第2ROM18及びド
ライバ(PWM)17が接続されて構成される。CPU
11は、本装置全体の制御を司る。第1ROM12は、
プログラムROM、データROM及びワーキングROM
で構成され、CPU11が実行する制御プログラムや各
種データ等を記憶する。MIDII/F14は、不図示
のMIDI機器等からの演奏データをMIDI(Musica
l Instrument Digital Interface)信号として入力す
る。メモリ13はRAM等で構成され、演奏データを記
憶するほか、MIDII/F14から入力された演奏デ
ータも記憶することができる。第2ROM18は、パラ
メータテーブル等を記憶している。ドライバ17は、上
記アクチュエータCYL(CYL4)を駆動制御する。
【0025】図4は、アクチュエータCYL4における
リード33の駆動行程の途中を示す図であり、図2
(b)の部分断面図に対応している。
【0026】CPU11は、MIDII/F14から入
力する等によってメモリ13に記憶されている演奏デー
タに基づいて、その音高信号に対応したアクチュエータ
CYL4に対して駆動電流を送るよう制御する。駆動電
流を受けたアクチュエータCYL4では、まず、図2
(b)に示す初期状態からプランジャ26が上昇して、
ピック部22の上端部22bがリード33の先端部33
aを弾く。先端部33aを弾いた後には、ピック部22
はややリード円の外周方向へ逃げ、プランジャ26が上
昇端まで上昇したとき、図4に示すP1の状態となり
(駆動終了位置)、次いでピック部22はバネ25によ
り引っ張られて図4に示すP2の状態へ遷移する。
【0027】次に、駆動電流が遮断されて、プランジャ
26が自重及びバネ25の引張力によって下降する際、
ピック部22は外周方向へ傾いているので、リード33
に干渉することなく図4に示すP3の状態へ遷移する。
駆動動作が連続的に行われる場合は、P3の状態から初
期状態へと速やかに遷移する。
【0028】本実施の形態によれば、アクチュエータC
YL4及びピック部22はリード33に対応して設けら
れるので、各リード33を任意のタイミングで独立して
発音させることができ、複数リードの同時駆動により和
音の同時発音が可能になるだけでなく、複雑なメロディ
の演奏も容易となる。さらに、アクチュエータCYL4
は演奏データに基づいて駆動制御されるようにしたの
で、演奏データを選択することで、多種類の曲を演奏さ
せることができ、曲を変更することも容易である。
【0029】本実施の形態ではまた、バネ25を設け、
ピック部材22が、往復駆動による往行程においてリー
ド33の先端部33aを弾いた後に、バネ25の引張力
によってリード円の外周方向へ退避する、すなわち、リ
ード33から離間する方向に強制的に移動するようにし
たので、リード33がきれいに振動し、発音が良好であ
るだけでなく、発音動作方向(上下方向)の移動ストロ
ークを小さく設定できることから、省スペース化にも寄
与する。しかも、ピック部材22が下降する際、その状
態が維持される。これらにより、ピック部材22の往復
動作によるリード33の弾奏動作(発音動作)が円滑と
なり、連打も的確に行え、チャタリング等も防止され、
正確な発音が可能になる。よって、良好な発音を維持し
つつ、各発音体を任意のタイミングで独立して発音可能
にすると共に、発音動作方向における省スペース化を図
ることができる。
【0030】また、ピック部22がリード33の長手方
向と発音動作方向とがほぼ含まれる面内で移動するの
で、リード33の並び方向のスペースをほとんど使わな
いことから、省スペース化に寄与する。さらに、発音
後、ピック部22が、リード33に触れないで速やかに
復帰するので、連打にも対応容易である。よって、発音
体の並び方向における省スペース化を図ると共に、連打
にも容易に対応することができる。
【0031】本実施の形態によればまた、リード33
は、基端部32から外周方向に向かって放射状に延設さ
れたので、各リード33が平行に配列された場合に比
し、装置全体を大型化することなく各リード33の先端
部33a同士の間隔を広くすることができる。これによ
り、個々のアクチュエータCYL4を大きく設計できる
ことから、アクチュエータCYL4の剛性、特にプラン
ジャ26及びピック部22の剛性が高まる。その結果、
各リード33の正確な駆動動作が容易となり、良好な発
音がなされる。よって、簡単な構成で、良好な発音を確
保しつつ全体を小型化することができる。
【0032】(第2の実施の形態)次に、図3、図5を
用いて本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0033】本第2の実施の形態では、リード、制御機
構の構成は第1の実施の形態と同様で、図1、図3に示
す通りであるが、アクチュエータCYL及びピック部等
の構成が異なり、ドライバ17は、アクチュエータCY
L(本実施の形態ではアクチュエータCYL5)を駆動
制御する。
【0034】図5は、第2の実施の形態に係る演奏装置
の要部を示す断面図である。同図は、図2(b)に対応
してアクチュエータCYL5及びその近傍を示す。
【0035】アクチュエータCYL5は、図5に示すよ
うに、ヨーク23、ソレノイドコイル21及びプランジ
ャ161等を備える。ヨーク23、ソレノイドコイル2
1の構成は第1の実施の形態と同様であり、プランジャ
161についてもプランジャ26とは上端部の形状が異
なるだけである。プランジャ161の上端部には、ピッ
ク部22とは形状が異なるピック部162が設けられ
る。ピック部162は、ピックアッププレート部162
aの下端部がプランジャ161の上端部に軸支され、そ
のヘッド部162bがリード円の半径方向に回動自在に
されている。ピック部162のヘッド部162bにはバ
ネ25が取り付けられている。バネ25の構成は第1の
実施の形態と同様である。
【0036】ヨーク23の上部であってリード円の外周
側には、ガイドブロック163が固着されている。ガイ
ドブロック163の内側には、ガイド面として第1〜第
3ガイド面163a、163b、163cが形成され
る。
【0037】かかる構成において、ピック部162のヘ
ッド部162bの軌道はガイドブロック163によって
規定される。すなわち、アクチュエータCYL5が駆動
電流を受けると、初期状態(ピック部162(P0)に
示す位置)からプランジャ161が上昇して(ピック部
162(P1)、(P2)に示す位置)、ピック部16
2のヘッド部162bがリード33の先端部33aを弾
き、ピック部162のヘッド部162bの当接部162
b1がガイドブロック163の第1ガイド面163aに
当接する(ピック部162(P3)に示す位置)。次い
で、バネ25により引っ張られつつ、ヘッド部162b
の当接部162b2が第2ガイド面163bに当接し
(図示せず)、さらに当接部162b3が第3ガイド面
163cに当接する(ピック部162(P4)に示す位
置)。駆動電流が遮断されると、当接部162b2が第
3ガイド面163cに摺接しつつピック部162が初期
状態へと復帰していく。
【0038】本実施の形態によれば、ピック部162の
ヘッド部162bが、リード33に接触した後、ガイド
ブロック163のガイド面にガイドされてリード33か
ら離間する方向に移動する。よって、第1の実施の形態
と同様の効果を奏することができる。
【0039】(第3の実施の形態)次に、図3、図6、
図7を用いて本発明の第3の実施の形態を説明する。
【0040】本第3の実施の形態では、リード、制御機
構の構成は第1の実施の形態と同様で、図1、図3に示
す通りであるが、アクチュエータCYL及びピック部等
の構成が異なり、ドライバ17は、アクチュエータCY
L(本実施の形態ではアクチュエータCYL6)を駆動
制御する。
【0041】図6は、第3の実施の形態に係る演奏装置
の要部を示す外観図である。同図(a)はアクチュエー
タCYL6及びその近傍を示す。同図(b)はピック部
及びその近傍を示すが、ヨーク及びソレノイドコイルの
図示が省略されている。同図(c)は、ガイド溝を示
し、同図(d)は同図(c)のF5矢視図である。図7
は、本装置の要部を示す断面図(同図(a))及び部分
正面図(同図(b))である。同図(b)は図2(b)
に対応してアクチュエータCYL6及びその近傍を示
す。図7(b)では、バネ176の図示が省略されてい
る。
【0042】アクチュエータCYL6は、図6(a)に
示すように、ヨーク171、ソレノイドコイル172及
びプランジャ173等を備える。ヨーク171の上部に
は、ガイドブロック174が固着されている。
【0043】図7に示すように、ヨーク171は、偏心
ヨークではない。プランジャ173の上端部には、ピッ
ク部22とは形状が異なるピック部175が設けられ
る。ピック部175は、ピックアッププレート部175
aの下端部がプランジャ173の上端部に軸支され、そ
のヘッド部175bがリード円の半径方向に回動自在に
されている。ピック部175のヘッド部175bにはバ
ネ176が取り付けられている。バネ176は、第1の
実施の形態とは異なり、ピック部175をリード円の外
周方向に付勢すると共に、図7(b)に示すF4方向に
も少し付勢するような位置に設けられる。
【0044】ピック部175のヘッド部175bにはま
た、ピックガイドピン179が設けられている。ガイド
ピン179は、図7(b)でいう左右方向にヘッド部1
75bを貫通し、ヘッド部175bの両側に突出してい
る。図7(b)に示すように、ガイドブロック174の
ガイドピン179に対向する内側面174a、174b
には、それぞれガイド溝174a1、174b1が形成
されている。ガイドピン179は、両ガイド溝174a
1、174b1に遊嵌される。
【0045】図6(c)に示すように、ガイド溝174
a1は、往路溝174a1A及び復路溝174a1Bか
らなる。往路溝174a1Aの下死点位置174a01
及び復路溝174a1Bの上死点位置174a02が、
内側面174aに対して最も深く刻設された部分となっ
ている。往路溝174a1Aは、下死点位置174a0
1から斜面部174a21を経て上方にいくにつれて徐
々に浅くなっており、復路溝174a1Bは、上死点位
置174a02から斜面部174a22を経て下方にい
くにつれて徐々に浅くなっている。
【0046】往路溝174a1Aの上部は復路溝174
a1Bに接続しているが、その接続位置では両者の溝深
さが異なるため、同図(c)、(d)に示すように上側
段差部174a11が形成される。同様に、復路溝17
4a1Bの下部と往路溝174a1Aとの接続位置に
は、下側段差部174a12が形成される。段差部17
4a11は、ガイドピン179が往路溝174a1A側
から復路溝174a1B側に移動したとき、往路溝17
4a1A側へ逆行して戻ることを防止する。同様に、段
差部174a12は、ガイドピン179が復路溝174
a1B側から往路溝174a1A側に移動したとき、復
路溝174a1B側へ逆行して戻ることを防止する。
【0047】このような溝構成において、ガイドピン1
79は、図7(b)に示す軌道TRを辿るようにガイド
される。すなわち、リード33を弾く一連の往復動作と
して、ガイドピン179が、初期位置である下死点位置
174a01から斜面部174a21を経て上昇し、リ
ード33が弾かれた後に復路溝174a1B側へ移る。
そして、上死点位置174a02から斜面部174a2
2を経て下降し、往路溝174a1A側に移って、下死
点位置174a01に復帰する。なお、ガイド溝174
b1は、段差部が設けられていない点以外はガイド溝1
74a1と対称に同様に構成される。
【0048】かかる構成において、ピック部175のヘ
ッド部175bの軌道はガイドブロック174によって
規定される。すなわち、アクチュエータCYL6が駆動
電流を受けると、図7に示す初期状態(ピック部175
(P0)に示す位置=駆動開始位置)からプランジャ1
73が上昇してピック部175のヘッド部175bがリ
ード33を弾き、上昇端まで上昇する(ピック部175
(P1)に示す位置=駆動終了位置)。ここまでの往行
程で、ガイドブロック174のガイドピン179が両ガ
イド溝174a1、174b1に案内され軌道TRを辿
るが、ヘッド部175bはF4方向にも付勢されている
ので、ガイドピン179はガイド溝174a1側に押圧
され、上昇端では往路溝174a1A側から復路溝17
4a1B側へ落ち込み、上側段差部174a11に係合
することで、逆行が防止される。
【0049】復行程では、駆動電流が遮断されると、ヘ
ッド部175bはバネ176により引っ張られつつ、ガ
イドピン179が両ガイド溝174a1、174b1に
案内されて、初期状態へと速やかに復帰する。初期状態
では、ヘッド部175bは依然としてF4方向にも僅か
に付勢されて、ガイドピン179がガイド溝174a1
側に押圧されており、復路溝174a1B側から往路溝
174a1A側へ落ち込み、下側段差部174a12に
係合する。これによって、次回の駆動時には、復行程を
逆行することなく、軌道TRを確実に順方向に辿る。
【0050】本実施の形態によれば、第1の実施の形態
と同様の効果を奏することができる。それだけでなく、
両ガイド溝174a1、174b1により、ヘッド部1
75bが確実に軌道TRを辿るようにし、その軌道TR
を往行程と復行程とで異なるように設定したので、復行
程でヘッド部175bがリード33に接触することが確
実に回避される。また、両段差部174a11、174
a12によって、復行程において往行程と同じ軌道を逆
行することが回避される。従って、リードの正確な駆動
動作を一層容易にすることができる。
【0051】(第4の実施の形態)図8は、本発明の第
4の実施の形態に係る演奏装置の制御機構の構成を示す
ブロック図である。
【0052】本装置の制御機構の構成は第1の実施の形
態と基本的に同様であり、CPU11、バス15、第1
ROM12、メモリ13、MIDII/F14、第2R
OM18及びドライバ(PWM)17は図3に示すもの
と同様に構成される。ドライバ17は、アクチュエータ
CYLに代えて後述するアクチュエータFLAT(本実
施の形態ではFLAT1)を駆動制御する。
【0053】図9は、第4の実施の形態に係る演奏装置
の要部を示す外観図、図10は、同装置の要部を示す側
面図(同図(a))及び正面図(同図(b))である。
【0054】本装置はオルゴール装置として構成され、
図9に示すように、基端部47から発音音高の異なる複
数本の発音体であるリード48が櫛歯状に延設される。
また、リード48の先端部に近接してロータリーピック
46が各リード48に対応して配設される。リード48
の先端部の下方には、アクチュエータFLAT1が配設
される。なお、以降、リード48の先端方向を「前方」
と称する。
【0055】アクチュエータFLAT1は、マグネット
41、ヨーク42、スイングアーム43及びフラットコ
イル44等で構成される。ネオジ系等の希土類磁石であ
るマグネット41とヨーク42とで、磁場形成手段が構
成される。図10に一部を示すように、マグネット41
は、装置本体に固定的なベース部55上に、リード48
に対応してリード48の並び方向に配列固定される。ヨ
ーク42は、マグネット41間に配設され、従って、マ
グネット41とヨーク42とが交互に配列されている。
ヨーク42は、隣接するマグネット41間にその下端部
42aが挟着されると共に、その上端部42bが上方に
延出し、これにより、マグネット41の上方であって隣
接するヨーク42の上端部42b同士の間に磁場が形成
される。
【0056】スイングアーム43は、回動軸49を中心
として自由端部43aが上下方向に回動自在に構成され
る。フラットコイル44は板状に形成され、各スイング
アーム43に取り付けられる。フラットコイル44は、
上下方向及びリード48の長手方向の双方に対して略平
行に設けられる。フラットコイル44は、ヨーク42の
上端部42b間に形成された磁場に介在し、フラットコ
イル44に通電したとき、フレミングの左手の法則によ
り、対応するスイングアーム43が上方に回動するよう
になっている。なお、各フラットコイル44への通電を
解除すると、対応するスイングアーム43は自重により
元の初期位置に復帰する。このような磁場形成手段の構
成より、簡単な構成で磁場を各リード48に対応して容
易に形成すると共に、スイングアーム43の上昇動作を
確実にして発音動作を正確にしている。
【0057】スイングアーム43には、その自由端部4
3aに金属製等の突き上げ部材45が取り付けられてい
る。ロータリーピック46は、例えば金属製の薄板で略
円形状に形成され、図10(b)に示すように、スペー
サ50を挟んでリード48の並び方向に配列される。ロ
ータリーピック46の外周部には、複数(例えば4つ)
の駆動爪46aが一体に形成される(図10(a))。
ロータリーピック46にはまた、ラチェット53が設け
られており、ロータリーピック46は、回転軸54を中
心に、実質的に一方向(図10(a)でいう反時計方
向)にのみ回転可能になっている。図10(a)に示す
ように、駆動爪46aは、突き上げ部材45から駆動力
を受ける被駆動部46a1と、リード48を直接弾くた
めの略弧状のリード駆動部46a2とを有する。
【0058】図10(a)に示すように、突き上げ部材
45は上端部がややロータリーピック46側に屈曲して
おり、駆動爪46aに係合しやすいようになっている。
他のリード48に対応するアクチュエータFLAT1及
びロータリーピック46についても同様に構成される。
【0059】図11は、本装置の動作状態を示す図9
(a)に対応する側面図である。上記構成において、C
PU11は、MIDII/F14から入力する等によっ
てメモリ13に記憶されている演奏データに基づいて、
その音高信号に対応したフラットコイル44に対して駆
動電流を送るよう制御する。通電されたフラットコイル
44は、形成されている磁場によって、フレミングの左
手の法則に従って、上方に付勢力を受ける。これによ
り、対応するスイングアーム43が上方に回動すると、
突き上げ部材45がロータリーピック46の駆動爪46
aに係合し、ロータリーピック46を回転させる。そし
て、突き上げ部材45と係合している駆動爪46aとは
対称位置にある駆動爪46aがリード48の先端部を弾
く。突き上げ部材45は、スイングアーム43への取り
付け部分で前方にやや屈曲する。
【0060】そして、リード48が弾かれた後、フラッ
トコイル44への通電が遮断されると、スイングアーム
43が自重で下方に回動する。その際、突き上げ部材4
5はロータリーピック46乃至駆動爪46aに当接して
いるが、ラチェット53が働いて、ロータリーピック4
6を逆転させることなくスイングアーム43が初期位置
に復帰する。
【0061】本実施の形態によれば、スイングアーム4
3、ロータリーピック46等をリード48に対応して設
けたので、各リード48を任意のタイミングで独立して
発音させることができ、複数リードの同時駆動により和
音の同時発音が可能になるだけでなく、複雑なメロディ
の演奏も容易となる。また、上記磁場形成手段により形
成される磁場に板状のフラットコイル44を介在させ、
該フラットコイル44に通電することで、対応するスイ
ングアーム43が往復移動するように構成したので、ス
イングアーム43が無接触で往復移動可能であることか
ら、耐久性が高い。さらに、これら磁場形成手段及びフ
ラットコイル44等の発音動作機構を、リード48の下
方に集中配置したことで、装置全体の省スペース化が図
られる。よって、各リードを任意のタイミングで独立し
て発音可能にすると共に、耐久性を維持しつつ装置全体
の小型化を図ることができる。さらには、アクチュエー
タFLAT1は演奏データに基づいて駆動制御されるよ
うにしたので、演奏データを選択することで、多種類の
曲を演奏させることができ、曲を変更することも容易で
ある。
【0062】本実施の形態によればまた、フラットコイ
ル44が薄型で、しかもスイングアーム43の移動方向
(上下方向)及びリード48の長手方向の双方に対して
略平行に設けられたので、狭いリードピッチに容易に対
応でき、リードの並び方向においても省スペース化を図
ることができる。
【0063】本実施の形態によればまた、ロータリーピ
ック46の駆動爪46aが発音体駆動部の機能を果た
し、駆動爪46aがリード48に接触して弾く発音動作
を行い、その後回転移動によって速やかに離間していく
ようにしたので、発音体駆動部が直線的に移動して駆動
する場合に比し、特にリード48からの離間の態様が好
ましいものとなる。従って、発音動作が安定的かつ確実
となり、リード48に適切な振動が起こって良好な発音
が可能となる。さらに、発音動作機構であるアクチュエ
ータFLAT1は、リード48を、ロータリーピック4
6を介して弾くようにしたので、アクチュエータFLA
T1はロータリーピック46の外周に近接して、下方に
限らず各種方向に配置することが可能である。従って、
リード先端部に対する発音動作機構の配置方向の選択の
幅が広がり、自由なデザインが可能になる。よって、安
定的かつ確実な発音動作により良好な発音を可能とし、
さらに設計の自由度を高めることができる。
【0064】本実施の形態によればまた、ロータリーピ
ック46には駆動爪46aを複数設け、突き上げ部材4
5に今回係合している駆動爪46a以外の駆動爪46a
がリード48を弾くようにしたので、駆動爪46aが、
リード駆動部とアクチュエータFLAT1からの駆動を
受ける被駆動部とを兼用することで、構成を簡単にする
という利点もある。
【0065】なお、本実施の形態では、磁場形成手段を
本体側であるベース部55上に設け、フラットコイル4
4を可動側である各スイングアーム43に設けたが、配
置をこれとは逆にしてもよい。すなわち、スイングアー
ム43に設けた1組のマグネット(及びヨーク)間に、
ベース部55上に設けた複数の各フラットコイルが介在
するように構成してもよい。
【0066】なお、本実施の形態では、1つのスイング
アーム43に対応してフラットコイルが介在する1つの
磁場を形成した。すなわち、1つのマグネット41に隣
接する2つのヨーク42の上端部42b間に磁場がそれ
ぞれ形成されるようにした。しかし、これに限るもので
なく、複数のスイングアーム43に対応して1つの強力
な磁場を形成し、その磁場内に複数のフラットコイルが
介在するようにしてもよい。
【0067】(第5の実施の形態)次に、図8、図12
を用いて本発明の第5の実施の形態を説明する。
【0068】図12は、本発明の第5の実施の形態に係
る演奏装置の要部を示す側面図(同図(a))及び正面
図(同図(b))である。同図は図10(a)、(b)
に対応している。本実施の形態では、リード48を弾く
駆動部材が第4の実施の形態と異なり、突き上げ部材4
5及びロータリーピック46に代えて、ヘッド付きのピ
ック部材51が採用される。アクチュエータFLAT1
における、マグネット41、ヨーク42、スイングアー
ム43及びフラットコイル44の構成は第4の実施の形
態と同様である。なお、制御機構の構成は第4の実施の
形態と同様で図8の通りである。
【0069】図12に示すように、スイングアーム43
の自由端部43aにはピック部材51が取り付けられて
いる。ピック部材51は、そのピックアッププレート部
51aの下端部がスイングアーム43に軸支され、ヘッ
ド部51bが回動軸56を中心に、同図時計及び反時計
方向に回動可能に構成される。
【0070】ピック部材51のヘッド部51bには、バ
ネ52が取り付けられている。バネ52は、一端部が装
置本体に対して固定され、他端部がヘッド部51bに固
定されている。バネ52は、駆動開始位置である初期位
置(同図(a)のピック部材51(P0)で示す位置)
においては、引張力をほとんど有しないが、駆動後にピ
ック部材51が上昇したときに延びて引張力を発生し、
ピック部材51をリード48から前方に離間する方向に
付勢するように構成されている。
【0071】ピック部材51のヘッド部51bにはま
た、被ガイドピン57が突設されている。図示はしない
が、リード48の並び方向におけるヘッド部51bの両
側には、装置本体に対して固定的なガイド溝が設けられ
ており、被ガイドピン57は、このガイド溝に遊嵌され
ている。そして、ヘッド部51bが動作する際には、被
ガイドピン57が上記ガイド溝に案内されることで、ヘ
ッド部51bの軌道が規定される。上記ガイド溝により
規定されるヘッド部51bの軌道は、往行程と復行程と
で異なるように設定されており、復行程ではヘッド部5
1bがリード48に接触しないようになっている。ま
た、バネ52の引張力によって、復行程において往行程
と同じ軌道を逆行することが回避されている。なお、各
ピック部材51は同様に構成されている。
【0072】かかる構成において、フラットコイル44
に通電され、スイングアーム43が上方に回動すると、
ピック部材51のヘッド部51bがリード48の先端部
を弾く。その後、ピック部材51は、バネ52により引
っ張られつつ上記ガイド溝による案内に従って駆動終了
位置である上昇端(同図(a)のピック部材51(P
1)で示す位置)まで上昇する。次いで、フラットコイ
ル44への通電が遮断されると、スイングアーム43が
自重で下方に回動する。ピック部材51は、上記ガイド
溝による案内に従って、リード48から離間した軌道を
辿り、リード48に干渉することなく初期位置に復帰す
る。
【0073】本実施の形態によれば、各リードを任意の
タイミングで独立して発音可能にすると共に、耐久性を
維持しつつ装置全体の小型化を図ること、及び狭いリー
ドピッチに容易に対応でき、リードの並び方向において
も省スペース化を図ることに関し、第4の実施の形態と
同様の効果を奏することができる。
【0074】(第6の実施の形態)次に、図3、図13
〜図15を用いて本発明の第6の実施の形態を説明す
る。
【0075】本第6の実施の形態では、リードを放射状
に配設した点、ロータリーピックをプランジャの上下移
動を利用して駆動するようにした点等が第4の実施の形
態と異なる。制御機構の構成は第1の実施の形態と同様
で図3に示す通りであり、ドライバ17は、アクチュエ
ータCYL(本実施の形態ではアクチュエータCYL
1)を駆動制御する。
【0076】図13は、第6の実施の形態に係る演奏装
置の平面図である。図14(c)は図13のC−C線に
沿う断面図を示す。図14(b)はアクチュエータCY
L1上部の平面図、同図(a)は同図(b)のF1矢視
図である。
【0077】図13、図14(c)に示すように、各リ
ード61の基端部62は、センターブロック63に固定
され、各リード61は基端部62から延設される。各リ
ード61は、外周方向に向かって平面的に放射状に複数
(例えば20本)延びている。なお、本実施の形態で
は、アクチュエータCYL1の配列は、各リード61の
長さの違いに起因して渦巻き状を成すが、基端部62の
位置を個々に異ならせて、アクチュエータCYL1が円
形状に配列されるように構成してもよい。
【0078】アクチュエータCYL1は、リード61に
対応して設けられ、図14(c)に示すように、ソレノ
イドコイル68、プランジャ70、プランジャスプリン
グ69、フック部71、上下ヨーク64、65等を備え
る。なお、上下ヨーク64、65は全アクチュエータC
YL1に共通のものとして構成され。構成が簡単になっ
ている。すなわち、上下ヨーク64、65は、いずれも
円盤状に形成され、センターブロック63にヨークスペ
ーサ67で適当な間隔が保たれて略平行に配設される。
【0079】ソレノイドコイル68は、上下ヨーク6
4、65間に配設される。プランジャ70は、ソレノイ
ドコイル68内に内装され、上下方向に往復運動可能に
構成されている。また、プランジャ70の下方にはプラ
ンジャスプリング69が取り付けられており、プランジ
ャスプリング69はプランジャ70を常に上方に付勢し
ている。ソレノイドコイル68に駆動電流が供給される
と磁力が発生し、プランジャ70は下方に移動する。駆
動電流が遮断されると、プランジャ70はプランジャス
プリング69による付勢力によって上昇して元の初期位
置に復帰する。
【0080】プランジャ70の上部にはフック部71が
取り付けられており、フック部71とプランジャ70と
の間に溝状段差部70aが形成される。溝状段差部70
a内において、フック部71の下端部が後述する係合部
71aを構成する。アクチュエータCYL1内の上部、
下部にはそれぞれ、上、下クッション部72、73が設
けられ、プランジャ70の上下運動の衝撃が吸収され
る。
【0081】第4の実施の形態と同様に、リード61の
先端部に近接してロータリーピック66が各リード61
に対応して配設される。ロータリーピック66の外周部
には、複数(例えば4つ)の駆動爪66a(66a1〜
66a4)が一体に形成される。ただし、ロータリーピ
ック66には、ラチェットが設けられる代わりに、四角
形のカム部76が両面に固定的に設けられると共に、カ
ムスプリング75が近接して設けられる。ロータリーピ
ック66は、駆動爪66aが溝状段差部70aの係合部
71aから駆動力を受けることで回転軸74を中心に回
転する。後述するように、カム部76及びカムスプリン
グ75の作用によって、ロータリーピック66は、実質
的に一方向(図14(c)でいう時計方向)にのみ回転
する。
【0082】カムスプリング75は金属等の板状弾性部
材で構成され、図14(a)に示すように、コ字状に形
成される。カムスプリング75は、一端部が装置本体に
対して固定的に取り付けられる一方、他端部がロータリ
ーピック66を挟むようにして、カム部76を常にリー
ド61から離間する方向に付勢する。なお、カム部76
の4隅は略弧状に処理されている。
【0083】図15は、アクチュエータCYL1の要部
の動作の遷移を示す図である。まず、同図(a)に示す
ように、初期位置では、溝状段差部70a内にロータリ
ーピック66の駆動爪66a1が入り込んでいる。次
に、ソレノイドコイル68に通電されると、プランジャ
70(及びフック部71)が下降を開始し、係合部71
aが駆動爪66a1に当接し(同図(b))、ロータリ
ーピック66が時計方向に回転して係合部71aに係合
している駆動爪66a1とは対称位置にある駆動爪66
a3がリード61の先端部を弾いて発音させる(同図
(c))。このとき、カムスプリング75の反力により
カム部76を介してロータリーピック66に与えられる
回転駆動力の方向が、一時的に反時計方向となるが、係
合部71aによる時計方向への回転駆動力がそれに勝っ
ているので、ロータリーピック66は反時計方向に回転
することがない。
【0084】プランジャ70がさらに下降していくと、
リード61を弾いた駆動爪66a3はリード61から離
間していき、やがて、カムスプリング75の反力により
ロータリーピック66に与えられる回転駆動力の方向
が、時計方向に戻る(同図(d))。そして、プランジ
ャ70は下死点である下降端位置に到達する(同図
(e))。
【0085】次に、ソレノイドコイル68への通電が遮
断されると、プランジャスプリング69による反力によ
ってプランジャ70は上昇を開始する。しかし、ロータ
リーピック66には、カムスプリング75によって依然
として時計方向への回転駆動力が付与されているから、
プランジャ70が上昇しても、ロータリーピック66は
反時計方向に回転することがない(同図(f))。
【0086】プランジャ70が上昇し初期位置近傍まで
戻って、ロータリーピック66の駆動爪66a4の位置
に溝状段差部70aが来ると(同図(g))、カムスプ
リング75による時計方向への回転駆動力によってロー
タリーピック66が時計方向に回転し、駆動爪66a4
が溝状段差部70aに入り込んで、元の初期状態に復帰
する(同図(h))。このようにして、リード61を1
回発音させるための発音動作行程が完了する。
【0087】本実施の形態によれば、各リードを任意の
タイミングで独立して発音可能にすること、安定的かつ
確実な発音動作により良好な発音を可能とし、さらに設
計の自由度を高めること、及び駆動爪がリード駆動部と
被駆動部とを兼用することで構成を簡単にすることに関
し、第4の実施の形態と同様の効果を奏する。それだけ
でなく、ロータリーピック66を直接駆動する部材がフ
ック部71であって、往復動作するプランジャ70に固
定的に設けられたものであるので、第4の実施の形態に
おける弾性的な突き上げ部材45等を採用する場合に比
し、ロータリーピック66の駆動動作が確実である。し
かも、カムスプリング75によってロータリーピック6
6の逆転が防止される。よって、リードの発音動作を正
確にし且つ安定させることができる。また、上記初期状
態(図15(a)、(h))では、カムスプリング75
による時計方向への回転駆動力によってロータリーピッ
ク66が常に同じ姿勢で待機するので、毎回の発音動作
の均一性を確保することができる。
【0088】(第7の実施の形態)次に、図8、図1
6、図17を用いて本発明の第7の実施の形態を説明す
る。
【0089】図16は、第7の実施の形態に係る演奏装
置の平面図である。図17は、同装置の側面図(同図
(a))、要部を示す正面図(同図(b))、並びに、
溝状段差部及びその近傍の部分拡大図(同図(c))で
ある。本実施の形態では、制御機構の構成は第4の実施
の形態と同様で図8の通りであるが、アクチュエータと
してフラットコイル型のアクチュエータFLAT(本実
施の形態ではアクチュエータFLAT2)が採用され
る。
【0090】アクチュエータFLAT2は、図17
(a)に示すように、マグネット84、ヨーク85、ス
イングアーム88及びフラットコイル86を含み、これ
らはそれぞれ、第4の実施の形態における、マグネット
41、ヨーク42、スイングアーム43及びフラットコ
イル44と形状は異なるが基本的構成は同様である。た
だし、スイングアーム88には、突き上げ部材45に相
当する部材は取り付けられず、第6の実施の形態におけ
る溝状段差部70aと同様の溝状段差部88bが自由端
部88aに一体に形成される。
【0091】図16に示すように、第4の実施の形態と
同様に、ベースプレート81に対して固定された基端部
82から、発音音高の異なる複数本の発音体であるリー
ド83が櫛歯状に延設される。また、リード83の先端
部に近接してロータリーピック92が各リード83に対
応して配設される。
【0092】図17(a)に示すように、スイングアー
ム88は、回動軸87を中心として自由端部88aが上
下方向に回動自在に構成される。スイングアーム88の
回動軸87近傍にはスイングアームスプリング89が設
けられ、スプリング89はスイングアーム88を同図時
計方向に常に付勢している。同図(a)ではスイングア
ーム88の回動途中が示されており(スイングアーム8
8(P1))、初期状態では、スイングアーム88は、
スプリング89による付勢力により上限ストッパ90に
当接している(スイングアーム88(P0)で示す位
置)。下限ストッパ95はスイングアーム88の回動の
終了位置を規定する。各スイングアーム88間には、横
ガイド94が配設され(図16)、横ガイド94によっ
てスイングアーム88の横方向(並び方向)への移動が
規制される。
【0093】第6の実施の形態と同様に、ロータリーピ
ック92の外周部には複数(例えば4つ)の駆動爪92
aが一体に形成され、四角形のカム部96が両面に固定
的に設けられると共に、カムスプリング93が近接して
設けられる。一方、図17(c)に示すように、溝状段
差部88bは第6の実施の形態の溝状段差部70aと同
の機能を果たす部分であり、フック部71の係合部71
aに相当する係合部88cを有する。
【0094】第6の実施の形態と同様に、ロータリーピ
ック92は、駆動爪92aが溝状段差部88bの係合部
88cから駆動力を受けることで回転軸91を中心に回
転する。また、カム部96及びカムスプリング93の作
用によって、ロータリーピック92は、実質的に一方向
(図17(a)でいう時計方向)にのみ回転する。
【0095】また、第6の実施の形態と同様に、図17
(b)に示すように、フラットコイル86は、マグネッ
ト84を挟んで配置される両ヨーク85間に形成された
磁場に介在し、通電されたとき、対応するスイングアー
ム88が下方に回動するようになっている。
【0096】かかる構成において、第6の実施の形態に
おけるプランジャ70の往復動作に代わってスイングア
ーム88が上下方向に回動するが、溝状段差部88bと
ロータリーピック92との作用上の関係は、第6の実施
の形態における溝状段差部70aとロータリーピック6
6との関係と同様であり、動作の遷移も図15に示すも
のと同様となる。
【0097】本実施の形態によれば、各リードを任意の
タイミングで独立して発音可能にすると共に、耐久性を
維持しつつ装置全体の小型化を図ること、狭いリードピ
ッチに容易に対応でき、リードの並び方向においても省
スペース化を図ること、安定的かつ確実な発音動作によ
り良好な発音を可能とし、さらに設計の自由度を高める
こと、及び駆動爪がリード駆動部と被駆動部とを兼用す
ることで構成を簡単にすることに関し、第4の実施の形
態と同様の効果を奏する。それだけでなく、リードの発
音動作を正確にし且つ安定させ、さらに毎回の発音動作
の均一性を確保することに関し、第6の実施の形態と同
様の効果を奏することができる。
【0098】なお、第4、第5、第7の実施の形態にお
いて、スイングアーム43、88は回動動作する移動部
材として構成したが、回動動作に限定されず、例えば、
フラットコイルへの通電により上下方向に直線的に往復
する移動部材として構成してもよい。
【0099】(第8の実施の形態)次に、図3、図18
を用いて本発明の第8の実施の形態を説明する。
【0100】本実施の形態では、制御機構の構成は第1
の実施の形態と同様で図3に示す通りであり、ドライバ
17は、アクチュエータCYL(本実施の形態ではアク
チュエータCYL2)を駆動制御する。
【0101】図18は、第8の実施の形態に係る演奏装
置の構成を示す図であり、同図(a)は部分平面図、同
図(b)は部分断面図である。
【0102】本装置では、円盤状の基端部113から複
数本の発音体であるリード114が外周方向に向かって
平面的に放射状に複数(例えば24本)延設されてい
る。各リード114の先端部に近接してロータリーピッ
ク112が各リード114に対応して配設される。
【0103】アクチュエータCYL2は、各リード11
4に対応し、各ロータリーピック112を挟んでリード
114の反対側に配設される。ロータリーピック112
の外周部には、複数(例えば4つ)の駆動爪112aが
一体に形成される。ロータリーピック112にはまた、
ラチェット115が設けられており、ロータリーピック
112は、回転軸111を中心に、実質的に一方向(図
18(b)でいう反時計方向)にのみ回転可能になって
いる。この他、リード114、ロータリーピック112
については、配置関係は異なるが、個々の構成は第4の
実施の形態におけるリード48、ロータリーピック46
と同様である。
【0104】同図に示すように、アクチュエータCYL
2は、ヨーク123、ソレノイドコイル121、プラン
ジャ126及びピック部材122等を備える。プランジ
ャ126は上下方向に往復運動可能に構成されており、
ソレノイドコイル121に駆動電流が供給されると往復
動作する。プランジャ126の上端部には、例えば角棒
状のピック部材122が取り付けられ、ピック部材12
2は回動軸124を中心として同図時計方向及び反時計
方向に回動自在にされる。
【0105】ピック部材122の上部にはバネ125が
取り付けられている。バネ125は、非駆動時である
「初期状態」(ピック部材122(P0)で示す位置)
においては、引張力をほとんど有しないが、駆動後にピ
ック部材122が上昇したときに延びて引張力を発生
し、ピック部材122をロータリーピック112から離
間する方向に付勢するように構成されている。
【0106】また、ソレノイドコイル121の周囲をカ
バーするヨーク123は、ロータリーピック112側が
やや上方に突出して偏向ヨーク(乃至偏心ヨーク)とな
っている。これにより、電流供給状態では、ピック部材
122がロータリーピック112側に常に付勢されて傾
いている。
【0107】ただし、ヨーク123によるピック部材1
22に対するロータリーピック112側への付勢力は、
ピック部材122が上昇したときにおけるバネ125の
引張力による反ロータリーピック112側(ロータリー
ピック112の反対側)への付勢力よりも小さい値に設
定されている。これにより、ピック部材122は、ロー
タリーピック112の駆動後にバネ125によって反ロ
ータリーピック112側に傾き、ピック部材122が下
降する際にロータリーピック112に干渉しない。
【0108】かかる構成において、CPU11による制
御によって駆動電流を受けたアクチュエータCYL2で
は、まず、初期状態からプランジャ126が上昇して、
ピック部材122が上端部でロータリーピック112の
駆動爪112aを駆動すると、ロータリーピック112
が反時計方向に回転し、駆動された駆動爪112aに対
して回転方向でいう1つ前方にある駆動爪112aがリ
ード114を弾く。なお、この他、ロータリーピック1
12とリード114との作用上の関係は、第4の実施の
形態におけるロータリーピック46とリード48との関
係と同様である。
【0109】その後、ピック部材122は、プランジャ
126が上昇端まで上昇したとき(ピック部材122
(P1)で示す位置)、バネ125により引っ張られる
(ピック部材122(P2)で示す位置)。
【0110】次に、駆動電流が遮断されて、プランジャ
126が自重及びバネ125の引張力によって下降する
際、ピック部材122は反ロータリーピック112側へ
傾いているので、ロータリーピック112乃至駆動爪1
12aに干渉することなく下降する(ピック部材122
(P3)で示す位置)。駆動動作が連続的に行われる場
合は、この状態から初期状態へと速やかに遷移する。な
お、ラチェット115の作用により、ロータリーピック
112の逆転がより確実に防止され、リード114に対
する発音動作が正確、安定になっている。
【0111】本実施の形態によれば、各リードを任意の
タイミングで独立して発音可能にすること、安定的かつ
確実な発音動作により良好な発音を可能とし、さらに設
計の自由度を高めること、及び駆動爪がリード駆動部と
被駆動部とを兼用することで構成を簡単にすることに関
し、第4の実施の形態と同様の効果を奏する。なお、ア
クチュエータCYL2はロータリーピック112の外周
方向であれば、リード114の反対側に限らず種々の方
向に配置することが可能であり、リード先端部に対する
発音動作機構の配置方向の選択の幅は広い。
【0112】(第9の実施の形態)次に、図3、図19
〜図21を用いて本発明の第9の実施の形態を説明す
る。
【0113】本実施の形態では、制御機構の構成は第1
の実施の形態と同様で図3に示す通りであり、ドライバ
17は、アクチュエータCYL(本実施の形態ではアク
チュエータCYL3)を駆動制御する。
【0114】図19は、第9の実施の形態に係る演奏装
置の左側面図(同図(a))、及び平面図(同図
(b))である。図20は、同装置の要部を示す外観図
である。図21は、同装置の要部を示す断面図(同図
(a))、及び同図(a)のEX1部の拡大図(同図
(b))である。
【0115】本装置は、アクチュエータ収容部130と
リード収容部146とから構成される。リード収容部1
46では、図20に示すように、基端部137から複数
本の発音体であるリード135が櫛歯状に延設される。
以降、リード135の先端部方向を「前方」と呼称す
る。アクチュエータ収容部130には、リード135に
対応して設けられる複数のアクチュエータCYL3の構
成部分のほとんどが集中的に配設される。図20に示す
ように、アクチュエータCYL3は、ヨーク131、ソ
レノイドコイル132のほか、ソレノイドコイル131
に駆動電流が供給されると往復動作するプランジャ13
3(図19参照)を備える。このプランジャ133に、
プッシュワイヤ144が接続されている。プッシュワイ
ヤ144は、例えば、ピアノ線等の可撓性及びある程度
の剛性を有する部材で構成され、プランジャ133に伴
ってワイヤチューブ134内を往復動作する。他のアク
チュエータCYL3についても同様に構成される。
【0116】リード収容部146では、基端部137の
上部にワイヤガイドブロック136が設けられ、プッシ
ュワイヤ144は途中湾曲してこのワイヤガイドブロッ
ク136まで延設、接続されている。ワイヤガイドブロ
ック136には前方に向かってガイドプレート143が
連設され、ガイドプレート143上の前部にプッシュプ
レートガイド145が全リード135幅に亘って配設さ
れる。プッシュワイヤ144は、ワイヤガイドブロック
136内を摺動可能に貫通し、その先端部にはプッシュ
プレート139が各々接続されている。プッシュプレー
ト139は、金属製等の弾性を有する平板で形成され、
プッシュプレートガイド145内を前後方向に摺動可能
に配設される。
【0117】また、リード135の先端部に近接してロ
ータリーピック140が各リード135に対応してリー
ド135の並び方向に配列される。ロータリーピック1
40にはラチェット142が設けられており、回転軸1
41を中心に、実質的に一方向(図21(b)でいう時
計方向)にのみ回転可能になっている。この他、ロータ
リーピック140及びその駆動爪140aは、第4の実
施の形態におけるロータリーピック46及びその駆動爪
46aと同様に構成される。
【0118】かかる構成において、ロータリーピック1
40は、プッシュプレート139によって駆動される。
すなわち、CPU11による制御によって駆動電流を受
けたアクチュエータCYL3では、図21に示すよう
に、まず、初期状態からプランジャ133が前方(F2
方向)に突出動作して、それに伴って、対応するプッシ
ュワイヤ144及びプッシュプレート139が前方に移
動する。そして、プッシュプレート139がロータリー
ピック140の駆動爪140aを駆動すると、ロータリ
ーピック140が時計方向に回転し、駆動された駆動爪
140aに対して回転方向でいう1つ手前にある駆動爪
140aがリード135を弾く。なお、この他、ロータ
リーピック140とリード135との作用上の関係は、
第4の実施の形態におけるロータリーピック46とリー
ド48との関係と同様である。
【0119】そして、リード135が弾かれた後、駆動
電流が遮断されると、プランジャ133は不図示のスプ
リングで後方に移動して元の初期位置に戻ろうとする。
その際、プッシュプレート139はロータリーピック1
40乃至駆動爪140aに当接しているが、ラチェット
142が働いているので、プッシュプレート139の先
端部が上方へ反り、ロータリーピック140乃至駆動爪
140aに摺接しつつ後方移動が可能となる。従って、
ロータリーピック140を逆転させることなくプランジ
ャ133、プッシュワイヤ144及びプッシュプレート
139が初期位置に円滑に復帰する。
【0120】本実施の形態によれば、第8の実施の形態
と同様の効果を奏する。しかも、可撓性のあるプッシュ
ワイヤ144を用いてロータリーピック140を回転駆
動するようにしたので、リードのピッチが狭い場合でも
各リードを発音させる機構を容易に構成可能であり、狭
いリードピッチにも対応が容易である。特にリード収容
部146の小型化が図られている。
【0121】なお、ヨーク131はソレノイドコイル1
32の外周に設けたが、これに限るものでなく、板状に
形成してソレノイドコイル132の前側、後側に設ける
ようにしてもよい。また、ソレノイドコイル132の前
側、後側のヨークをそれぞれ一体化し、第6の実施の形
態のように、複数のソレノイドコイル132に共通のヨ
ークとして構成してもよい。
【0122】(第10、第11の実施の形態)第10、
第11の実施の形態では、第9の実施の形態とはリード
収容部146の構成が異なるだけであり、アクチュエー
タ収容部130の構成は第9の実施の形態と同様であ
る。ただし、第10の実施の形態では、アクチュエータ
CYL3による駆動方向が逆で、後述するワイヤ152
は引張駆動される。
【0123】まず、第10の実施の形態を説明する。図
22(a)は、第10の実施の形態に係る演奏装置の要
部を示す断面図であり、図21(a)に対応している。
図22(a)は第10の実施の形態に係る演奏装置の初
期状態、同図(b)はその動作途中の状態を示す。
【0124】本装置では、リード155の先端部に近接
してロータリーピック156が各リード155に対応し
て設けられる。ロータリーピック156は、第9の実施
の形態におけるロータリーピック140と同様に構成さ
れ、ラチェット158により、実質的に図22(a)で
いう反時計方向にのみ回転可能になっている。
【0125】ワイヤガイドブロック136に相当するワ
イヤガイドブロック151を、プッシュワイヤ144に
相当するワイヤ152が摺動可能に貫通し、ワイヤ15
2の先端部にピック軸153が固着されている。ピック
軸153の先端部には、ピックレバー154が取り付け
られている。ピックレバー154は、時計方向及び反時
計方向に回動可能であるが、不図示のバネによって常に
同図(a)の反時計方向に付勢されると共に、不図示の
ストッパによって、同図(a)に示す位置よりも反時計
方向には回動しないようになっている。
【0126】かかる構成において、ワイヤ152がF3
方向(後方)に引張駆動されると、ピックレバー154
がロータリーピック156の駆動爪156aを駆動し、
駆動された駆動爪156aに対して回転方向でいう1つ
手前にある駆動爪156aがリード155を弾く。な
お、この他、ロータリーピック156とリード155と
の作用上の関係は、第4の実施の形態と同様である。
【0127】そして、リード155が弾かれた後、駆動
電流が遮断されると、ワイヤ152及びピック軸153
がF2方向に戻ろうとする。その際、ピックレバー15
4がロータリーピック156に当接しているが、ラチェ
ット158が働いているので、ピックレバー154が時
計方向に少し回動してその姿勢を変えることで(同図
(b))、初期位置に円滑に復帰する。
【0128】第10の実施の形態によれば、第9の実施
の形態と同様の効果を奏する。
【0129】続いて第11の実施の形態を説明する。図
22(c)は第11の実施の形態に係る演奏装置の要部
を示す断面図である。
【0130】本装置では、リード155の先端部に近接
してロータリーピック156が各リード155に対応し
て設けられる。ロータリーピック156は、第9の実施
の形態におけるロータリーピック140と同様に構成さ
れ、ラチェット159により、実質的に図22(c)で
いう反時計方向にのみ回転可能になっている。ワイヤガ
イドブロック151、ワイヤ152は第10の実施の形
態と同様に構成される。ワイヤ152の先端部にはピッ
クレバー157が取り付けられている。
【0131】ピックレバー157は、同図時計方向及び
反時計方向に回動可能であるが、不図示のバネによって
常に同図(c)の反時計方向に付勢されると共に、不図
示のストッパによって、初期位置(ピックレバー157
(P0)で示す位置)よりも反時計方向には回動しない
ようになっている。
【0132】かかる構成において、ワイヤ152がF2
方向(前方)に押圧駆動されると、ピックレバー157
がロータリーピック156の駆動爪156aを駆動し、
駆動された駆動爪156aに対して回転方向でいう1つ
前方にある駆動爪156aがリード155を弾く。な
お、この他、ロータリーピック156とリード155と
の作用上の関係は、第4の実施の形態と同様である。
【0133】そして、リード155が弾かれた後、駆動
電流が遮断されると、ワイヤ152がF3方向に戻ろう
とする。その際、ピックレバー157がロータリーピッ
ク156に当接しているが、ラチェット159が働いて
いるので、ピックレバー157が時計方向に少し回動し
てその姿勢を変えることで、初期位置に円滑に復帰す
る。
【0134】第11の実施の形態によれば、第9の実施
の形態と同様の効果を奏する。
【0135】各実施の形態の効果に関し付記すると、第
4、第5、第8〜第11の実施の形態では、ロータリー
ピックを用いているが、ロータリーピックの駆動爪が
「発音体駆動部材」として機能し、駆動爪は対応するリ
ードを発音させる。しかも、ロータリーピックの回転移
動によって、それ自身「離間手段」としての機能を果た
し、駆動爪がリードから離間する方向に強制的に移動す
るので、リードがきれいに振動し、発音が良好であるだ
けでなく、リードを弾く発音動作方向の移動ストローク
を小さく設定できることから、省スペース化にも寄与す
る。また、発音後、ロータリーピックの回転移動によっ
て、駆動爪が、リードに触れないで速やかに確実に復帰
するので、連打にも対応容易である。さらに、ロータリ
ーピックが、リードの長手方向と発音動作方向とがほぼ
含まれる面内で回転移動するので、リードの並び方向の
スペースをほとんど使わないことから、省スペース化に
寄与する。よって、第4、第5、第8〜第11の実施の
形態においても、良好な発音を維持しつつ、各発音体を
任意のタイミングで独立して発音可能にすること、及
び、発音動作方向及び発音体の並び方向における省スペ
ース化を図ると共に、連打にも容易に対応することに関
し、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができ
る。
【0136】なお、本発明は、リードを弾いて発音する
演奏装置であれば適用可能であり、装置の態様は、オル
ゴールに限定されない。
【0137】なお、上記各実施の形態において、発音体
としてリードを例示したが、これ限定されるものではな
く、アコースティックな発音をするもの、すなわち、接
触動作によって、機械的に励振されて発音する「弦」や
「音板」のような延設発音体であれば本発明を適用可能
である。例えば、金属製や木製等の板状発音体も含まれ
る。従って、本発明が適用される場合の「弾奏」には、
「弾く」、「撥く」のほか、「打撃する」等、接触動作
を介して励振させるための各種動作が含まれる。
【0138】なお、上記演奏データは、ROM等から読
み出されたものに限定されず、例えば、鍵盤やパッド等
の入力操作部の操作によって発生したデータであっても
よい。
【0139】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、良好な発音を維持しつつ、各発音体を任意の
タイミングで独立して発音可能にすると共に、発音動作
方向における省スペース化を図ることができる。
【0140】また、請求項2によれば、発音体の並び方
向における省スペース化を図ると共に、連打にも容易に
対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る演奏装置の
構成を示す図である。
【図2】 アクチュエータCYL4及びその近傍を示す
図である。
【図3】 本演奏装置の制御機構の構成を示すブロック
図である。
【図4】 アクチュエータCYL4におけるリードの駆
動行程の途中を示す図である。
【図5】 第2の実施の形態に係る演奏装置の要部を示
す断面図である。
【図6】 第3の実施の形態に係る演奏装置の要部を示
す外観図である。
【図7】 同装置の要部を示す断面図(同図(a))及
び部分正面図(同図(b))である。
【図8】 第4の実施の形態に係る演奏装置の制御機構
の構成を示すブロック図である。
【図9】 同装置の要部を示す外観図である。
【図10】 同装置の要部を示す側面図(同図(a))
及び正面図(同図(b))である。
【図11】 同装置の動作状態を示す図9(a)に対応
する側面図である。
【図12】 第5の実施の形態に係る演奏装置の要部を
示す側面図(同図(a))及び正面図(同図(b))で
ある。
【図13】 第6の実施の形態に係る演奏装置の平面図
である。
【図14】 本図(b)のF1矢視図(同図(a))、
アクチュエータCYL1上部の平面図(同図(b))、
及び図13のC−C線に沿う断面図(同図(c))であ
る。
【図15】 アクチュエータCYL1の要部の動作の遷
移を示す図である。
【図16】 第7の実施の形態に係る演奏装置の平面図
である。
【図17】 同装置の側面図(同図(a))、要部を示
す正面図(同図(b))、並びに、溝状段差部及びその
近傍の部分拡大図(同図(c))である。
【図18】 第8の実施の形態に係る演奏装置の構成を
示す部分平面図(同図(a))及び部分断面図(同図
(b))である。
【図19】 第9の実施の形態に係る演奏装置の左側面
図(同図(a))、及び平面図(同図(b))である。
【図20】 同装置の要部を示す外観図である。
【図21】 同装置の要部を示す断面図(同図
(a))、及び同図(a)のEX1部の拡大図(同図
(b))である。
【図22】 第10の実施の形態に係る演奏装置の要部
を示す初期状態の断面図(同図(a))及び動作途中の
状態の断面図(同図(b))、並びに第11の実施の形
態に係る演奏装置の要部を示す断面図(同図(c))で
ある。
【符号の説明】
11 CPU、 21 ソレノイドコイル、 22 ピ
ック部(発音体駆動部材)、 22a 下端部(一端
部)、 22b 上端部(他端部)、 23 ヨーク、
25 バネ(離間手段、付勢手段)、 26 プラン
ジャ、 33 リード(発音体)、 162 ピック
部、 162a ピックアッププレート部、162b
ヘッド部、 163 ガイドブロック(離間手段、ガイ
ド部)、174a1、174b1 ガイド溝、 175
ピック部、 175a ピックアッププレート部、
175b ヘッド部、 FLAT、CYL アクチュエ
ータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発音可能な複数の発音体(33)と、 前記複数の各発音体に対応して設けられ、対応する発音
    体に接触する発音動作によって該発音体を発音させるこ
    とが可能な複数の発音体駆動部材(22)と、 前記複数の各発音体駆動部材に対応して設けられ、演奏
    データに基づいて対応する発音体駆動部材を駆動する複
    数のアクチュエータ(21、23、26)と、 前記発音体駆動部材が前記対応する発音体を発音させた
    後に該発音体駆動部材を該発音体から離間する方向に強
    制的に移動させる離間手段(25)とを備えたことを特
    徴とする演奏装置。
  2. 【請求項2】 前記発音体駆動部材は、前記発音体の長
    手方向と前記発音動作の方向とがほぼ含まれる面内で移
    動可能に構成されると共に、前記アクチュエータによる
    駆動開始位置から前記発音動作の方向に移動し、対応す
    る発音体を発音させた後に該発音体から離間して駆動終
    了位置に達した後、前記駆動開始位置に復帰するように
    構成されたことを特徴とする請求項1記載の演奏装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の各発音体駆動部材は、一端部
    及び他端部を有し、対応するアクチュエータに前記一端
    部が軸支されると共に、前記他端部が回動して前記発音
    体に接触して発音させるように構成され、前記離間手段
    は、付勢手段を備え、前記発音体駆動部材の前記他端部
    が、前記発音体に接触した後、前記付勢手段により付勢
    されて前記発音体から離間する方向に移動するように構
    成されたことを特徴とする請求項1または2記載の演奏
    装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の各発音体駆動部材は、一端部
    及び他端部を有し、対応するアクチュエータに前記一端
    部が軸支されると共に、前記他端部が回動して前記発音
    体に接触して発音させるように構成され、前記離間手段
    は、ガイド部を備え、前記発音体駆動部材の前記他端部
    が、前記発音体に接触した後、前記ガイド部にガイドさ
    れて前記発音体から離間する方向に移動するように構成
    されたことを特徴とする請求項1または2記載の演奏装
    置。
  5. 【請求項5】 ガイド溝を備え、前記発音体駆動部材
    は、往行程では、前記駆動開始位置から前記発音動作の
    方向に移動し、対応する発音体を発音させた後に該発音
    体から離間して前記駆動終了位置に達した後、復行程で
    は、前記ガイド溝にガイドされて、往行程とは異なる経
    路で前記駆動開始位置に復帰するように構成されたこと
    を特徴とする請求項2記載の演奏装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010277027A (ja) * 2009-06-01 2010-12-09 Hisaki Sekkei Kk 手動演奏オルゴール
JP5457598B1 (ja) * 2013-09-06 2014-04-02 シーシーエージャパン株式会社 オルゴール装置
JP2016099417A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 株式会社スリック オルゴール装置

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