JP3788321B2 - 電気オルゴール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気的に制御されるオルゴールに関し、特に該電気オルゴールの駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、オルゴールは、周知のように櫛歯状のコームの振動弁を回転するシリンダのピンで弾くことにより発音するものであり、コームの振動による独特の音色が好まれている。また、コームの振動によりオルゴールと同様な音色で発音するものとして、コームの複数の振動弁に夫々対応して配設した星形のホイールを、音階にあわせて孔を空けた穿孔シートで選択的に回転し、回転するホイールの爪で振動弁を弾くようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、オルゴールに予め用意された曲にはスタンダードな曲が多く、選曲の幅が狭いので自分の好みの曲を選ぶのが困難である。また、オルゴールで好みの曲を再生しようとすると、シリンダをオリジナル制作する必要があり、非常に高価なものとなって誰もが気楽に楽しめるといったものではない。また、穿孔シートを用いるオルゴールでは、穿孔シートの制作はシリンダの制作より比較的容易ではあるが、それでも、穿孔シートの制作に手間を要するとともに、高精度を伴う作業であり、この意味において制作困難である。特に、コームによる独特の響きを得るには振動弁を自然減衰させることが重要であり、同音を短時間に連続発音することは避ける必要がある。したがって、穿孔シートの作成あるいはシリンダの作成においても原曲をオルゴール用に編曲する必要があり、音楽的な専門知識も要する。
【0004】
本発明は、例えば誰もが気楽に好きな曲を自分のオルゴールで奏でることができるようにするために、実用的な電気オルゴールを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電気オルゴールは、音源要素としての複数の振動弁と、前記複数の振動弁に夫々対応し該振動弁の自由端を駆動する複数のアクチュエータと、該アクチュエータのいずれかを決定し、決定されたアクチュエータの駆動タイミングを指示するアクチュエータ駆動指示手段とを含んでなり、前記複数のアクチュエータは、前記複数の振動弁の配列の両側において分散的に配置されたことを特徴とする。これによれば、所望の曲情報に応じてアクチュエータ駆動指示手段によりアクチュエータを駆動することで、オルゴール曲を自動的に奏でることができるので、ピンを設けたシリンダや穿孔シートを格別に作成することなく、誰もが気楽に好きな曲を自分のオルゴールで奏でることができるようになる。更に、複数のアクチュエータを前記複数の振動弁の配列の両側において分散的に配置する構成であるので、隣合う振動弁に対応するアクチュエータを隣接して配置する必要がなくなり、アクチュエータの横幅サイズが振動弁の横幅サイズに制限されることなく、比較的大きなアクチュエータを幅狭の振動弁に適用できる。よって、振動弁を駆動するのに必要な出力を容易に生ずることのできる比較的大きなサイズのアクチュエータを使用することができ、この種の電気オルゴールを容易に実現することができる。なお、この電気オルゴールを奏でる方法は、従来からの奏法スタイルである自動演奏スタイル、ハンドル等の手回しにより演奏が歩進する手回しスタイル、鍵盤演奏のように演奏者のキーオン操作によって演奏が進行するマニュアル演奏スタイル等のいずれにも適用可能である。
請求項3に係る本発明の電気オルゴールは、音源要素としての複数の振動弁からなる振動弁ユニットであって、複数の振動弁を含む第1の弁配列の基端部と複数の振動弁を含む第2の弁配列の基端部とを並行に配置してなるものと、該振動弁に夫々対応し該振動弁の自由端を駆動する複数のアクチュエータと、該アクチュエータのいずれかを決定し、決定されたアクチュエータの駆動タイミングを指示するアクチュエータ駆動指示手段とを含んでなる電気オルゴールであって、前記複数のアクチュエータは、前記第1の弁配列及び前記第2の弁配列に対応して少なくとも2列を成して分散的に配置されたことを特徴とする。
請求項7に係る本発明の電気オルゴールは、音源要素としての複数の振動弁からなる振動弁ユニットであって、複数の振動弁を含む第1の弁配列の基端部と複数の振動弁を含む第2の弁配列の基端部とを並行に配置して共通基端部を介して一体化してなるものと、該振動弁に夫々対応し該振動弁の自由端を駆動する複数のアクチュエータと、該アクチュエータのいずれかを決定し、決定されたアクチュエータの駆動タイミングを指示するアクチュエータ駆動指示手段と、前記振動弁ユニットと前記アクチュエータと前記駆動指示手段とを配設した函体とを備える電気オルゴールであって、前記共通基端部が前記函体と固定関係にある振動伝達部に固着されてなり、振動弁、基端部、共通基端部、振動伝達部、函体の順に振動伝達がなされるようにしたことを特徴とする。
請求項9に係る本発明の電気オルゴール装置は、音源要素としての複数の振動弁と、前記振動弁の自由端を駆動する先端部を有するメカアクチュエータと、前記メカアクチュエータを駆動する電気アクチュエータとからなる電気オルゴール装置であって、前記メカアクチュエータは、前記電気アクチュエータのオン動作に応じて前記先端部を駆動開始位置から駆動終了位置まで移動させ、前記電気アクチュエータのオフ動作に応じて前記先端部を駆動時とは異なる軌跡で前記駆動終了位置から前記駆動開始位置に向けて移動させる運動変換機構を有し、前記メカアクチュエータは、安定状態、準安定状態、不安定状態を呈することができ、前記先端部が前記駆動開始位置にある時前記メカアクチュエータは安定状態をとり、前記先端部が前記駆動終了位置にある時前記メカアクチュエータは不安定状態をとると共に該先端部が前記振動弁の振動可能域から外れており、前記電気アクチュエータのオン動作に応じて前記メカアクチュエータの先端部で前記振動弁を駆動する時、該メカアクチュエータは、前記安定状態から不安定状態及び準安定状態を経過して不安定状態に至り、前記電気アクチュエータのオフ動作にて前記メカアクチュエータは、前記不安定状態から安定状態に遷移して、その安定状態を維持して、次の電気アクチュエータのオ ンに備えるようにしたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施形態】
以下、添付図面を参照して本発明の一実施例について説明する。
図1は本発明に係るオルゴール10の外観斜視図である。オルゴール10は、本体ケース1と蓋体11から構成され、本体ケース1は上部に開口部を有し、この開口部の一辺に断面L字型の蓋体11が蝶番12を介して開閉自在に取り付けられている。本体ケース1内には、該本体ケース1底面に固着された振動弁ユニット固定フレーム13と、これに取り付けられた振動弁ユニット2と、本体ケース1底面に配置された振動弁駆動部3が収納されており、本体ケース1内の側方に電子回路部A(図において一点鎖線で示す)が配設されている。蓋体11の裏側には液晶表示器11aが配設されており、この液晶表示器11aは再生する楽曲の楽譜の表示などに用いることができる。なお、液晶表示器11aは具備されなくてもよい。本体ケース1の前面には外部からの楽曲データを供給するメモリスティック(商標)Bを挿入するためのスロット孔7が形成されており、スロット孔7の下方にはMIDI規格の楽曲データの入出力を行うMIDIインターフェース用の入出力ピン8が具えられている。なお、図1において点線で示すように手回しオルゴール演奏を模擬するために、手回し用ハンドル5、パルスパターン回転盤4、パルスパターン検出用センサ6及び音符分解能切り換えスイッチS等を含むハンドル式演奏進行手段が具備されてもよいが、これらについては後述する。
【0007】
図2は、図1に示したオルゴール10における振動弁ユニット2と振動弁駆動部3を抽出して示す外観斜視図である。振動弁ユニット2は、互いに平行な第1コーム20aと第2コーム20bとを備える双歯構造を有しており、第1コーム20aの基端部21aに連なる共通基端部21を介して、第2コーム20bの基端部21bを連結してなる断面コ字型に形成されている。振動弁ユニット2の共通基端部21は、振動弁ユニット固定フレーム13の共通基端部固着部13aに、ネジ止め13d等により固定されている。コーム20a及び20bは、共通基端部21の対向する縁部から、それぞれ垂直に立ち下がる金属製の櫛歯板からなり、そこに設けられた複数の櫛歯の各々が振動弁22に相当する。すなわち、コーム20a及び20bは、その櫛歯板面が本体ケース1の底面に対して垂直となる向きに配置されており、各振動弁22の先端(自由端)は下方(本体ケース1の底面)を指向している。
【0008】
振動弁駆動部3は、本体ケース1の底面に取り付けられたアクチュエータ固定部30に設置された複数のアクチュエータ31を備える。アクチュエータ31は、コーム20a及び20bの振動弁22の夫々に対応して具備されるもので、電子回路Aの制御に応じて、各々が対応する振動弁22の自由端を弾くように構成されており、該自由端の振動方向がその駆動方向とされるように配置される。つまり、アクチュエータ31は、アクチュエータ固定部30上に、その駆動方向がコーム20a及び20bに対して垂直な方向を指向するように配置される。各アクチュエータ31の後述するプランジャには、それぞれ逆U字型の戻しバネ32が装着されている。戻しバネ32は、アクチュエータ固定部30に固定されているバネ共通基端部15から櫛歯状に立ち上がる多数の金属部材の先端部を、逆U字形状に折り曲げて弾性体として形成したものである。
【0009】
アクチュエータ31は、複数の振動弁22の各配列すなわち各コーム20a,20bの両側において、列を成して、且つ次に述べるように分散的に配置されている。
図3はアクチュエータ31の配置例を示す平面図である。図3では、便宜上、個々のアクチュエータ31を区別するための符号としてe1〜enを用い、個々の振動弁22を区別するための符号としてd1〜dnを用い、添字1〜nは振動弁22とアクチュエータ31の対応を示している。例えば、振動弁d1はアクチュエータe1によって駆動される。図3において、アクチュエータ31は、第1コーム20aの右側の配列(第1の配列)と、第1コーム20aと第2コーム20bの間(すなわち第1コーム20aの左側若しくは第2コーム20bの右側)の配列(第2の配列)と、第2コーム20bの左側の配列(第3の配列)との3列構成からなる。前述のバネ共通基端部15もアクチュエータ31の各配列に対応して設けられている。
【0010】
ここで、振動弁22の配列について簡単に説明すると、図3において、各アクチュエータe1〜enに対応する各振動弁d1〜dnは、例えば振動弁d1を「C」とすると、振動弁d2が「C#」、振動弁d3が「D」…というように、振動弁d1からd2,d3,…dnの順に順次半音づつピッチが上がって行くように形成されているものとする。本実施例では、振動弁d1〜dnは、各コーム20a及び20bにおいて、図3において下から上に向かって順次音高が上がって行くように配列が成されている。図2に示すように外観上は、各振動弁22のいずれも同一に形成されているように見えるが、各振動弁22は、弁配列方向の幅は同一にして、その厚みを僅かづつ異ならせる、即ち音高が異なる毎に、その厚みを減じて形成したり、振動弁22の弁長手方向のどこかにくぼみを形成し、各振動弁において該くぼみの大きさや位置を異ならせた形成したり、あるいは、弁配列方向の配列ピッチは変えずに、振動弁幅を僅かに異ならせたりすること、にて各振動弁22に異なる音階音を形成している。コーム20aは、振動弁2つ跳びの間隔で振動弁を設置しない個所が設けられている「歯抜け」構造に形成されており、一方、コーム20bは、コーム20aの前記「歯抜け」個所に対向する個所にのみ振動弁22が設けられており、つまり、2つ跳びの間隔で振動弁22が設けられている。
各アクチュエータ31は、隣接して配置されている振動弁22に対応するものが、同じ配列上に配置されないように、適宜分散して配置されている。図3の例では、各アクチュエータe1〜enは、アクチュエータe1は第1の配置列に配置され、アクチュエータe2は第2の配置列に配置され、アクチュエータe3は第3の配置列に配置され、アクチュエータe4が第1の配置列に配置され、…という具合に、振動弁22の配列に対応して第1〜第3の配置列に、コーム20a及び20bの両側に分散的(千鳥状)に配置される。
【0011】
例えば、振動弁d1、d2、d3と、これに対応するアクチュエータe1,e2,e3の配置について説明すると、振動弁d1と振動弁d2は第1コーム20aに具備されており、振動弁d1に対応して、アクチュエータe1が図において右側から振動弁d1を弾くように第1配列に位置されており、振動弁d2に対応して、アクチュエータe2が、図において左側から振動弁d2を弾くように第2配列に位置されている。すなわち、アクチュエータe1とアクチュエータe2は、コーム20aに隣接して配列された振動弁d1,d2の両側に分散して異なる配列に配置されることになる。また、第2コーム20bに具備された振動弁d3に対応してして、アクチュエータe3が図において左側から振動弁d3を弾くように、コーム20bの左側の第3配列に位置されている。アクチュエータe3は、隣接する音高(半音下)の振動弁d2に対応するアクチュエータe2と交互に配置されていることになる。
【0012】
かくして、アクチュエータe1,e2,e3は、アクチュエータe1から見ると図3において左上がりに階段状に配置される。アクチュエータe4,e5,e6…enについても同様に、第1〜第3の配列に順次配置される。このように、アクチュエータ31が、コーム20aと20bの振動弁22の配列に対応して複数の配列を成して配置されることで、例えば、アクチュエータe1からみて同一配置列上に隣接して配置されるアクチュエータe4は、振動弁22に対して2つ飛びの間隔で配置されることとなり、振動弁を駆動するのに必要な出力を容易に生ずることのできる比較的大きなサイズのアクチュエータ31を使用することができ、幅狭の振動弁22を無理なく駆動できる駆動システムを実現できる。従って、電気オルゴールを容易に実用化できる。
【0013】
なお、図3において、第1のコーム20aと第2のコーム20bの間にあたる第2配列に配置されるアクチュエータe2,e5,e8…は、第1コーム20aに備わる振動弁d2,d5,d8…のみを駆動するように配置されている。このように、双歯コーム20a,20bの中間(第2の配列)に配置されるアクチュエータ31は、双歯コームの何れか一方のコーム(この例では20a)のみを駆動するようにすることで、構成を簡素化して、取り付け作業を簡便に行える。
【0014】
なお、双歯コーム20a,20bに対応するアクチュエータ31の配列は、上述の3列に限らず、2列のみ(第1及び第2の配列または第1及び第3の配列)から成っていてもよいし、あるいは4列からなっていてもよい(各コーム20a,20bの両側にそれぞれ配列する)。この場合も、隣合う振動弁22に対応するアクチュエータ31を隣接して配置する必要がないので、上述と同様な効果を奏する。また、コーム構成としては、双歯の振動弁ユニットに限らず、コーム一つからなるものであってもよい。この場合は、アクチュエータは振動弁の配列の両側において(2列構成で)分散的に配置され、各アクチュエータの並び方向の相互間隔は、一つ跳びで配置される。また、3枚以上の複歯コームからなる構成であってもよく、例えばコームを4枚設ける場合の構成例としては、上述のコの字型の双歯の振動弁ユニット2を2つ設けて構成してもよい。尚、双歯の振動弁ユニットとしては、本実施例に示すようなコの字型に形成されるものに限らず、各コームを連結する共通基端部に倣った平面状にコームを取り付けして形成したものであってもよい。各コーム20a及び20bの「歯抜け」個所については、上述の振動弁を設けない「歯抜け」構造に限らず、該当個所にダミーの振動弁を設けるようにしてもよい。この場合、前記ダミー振動弁個所に隣接する振動弁と同じ音高を有する振動弁を設置することで、共鳴により音響を豊かにする効果を付与するような構成にしてもよい。また、歯抜け個所において、ダミー振動弁に限らず、本来の振動弁を設ける用にしてもよい。その場合は各コーム20a,20bは同一構成のものを使用することができるので簡便である。尚、各コーム20a,20bにおける振動弁の音階配列は上述のものに限らず適宜の配列であってよい。
【0015】
図2に戻ると、アクチュエータ固定部30は、全てのアクチュエータ31を同一面上に配置した一枚板状の基盤からなっていて、全ての振動弁22に対応する面積を持つものであり、アクチュエータ31の駆動方向と並び方向との両方向に平行な面(本実施例では本体ケース1の底面)に固定される。尚、アクチュエータ固定部30を固定する取付面は水平面に限らず、略水平面(例えば傾斜角度45゜以下)であればよい。このように、同一面上に設置された複数のアクチュエータ31を、その駆動方向と並び方向の両方向に平行な取付面に配置し、該取付面は略水平面とすることで、組立作業を容易にすることができ、組立精度の向上を図ることができる。また、保守点検作業も容易になる。なお、図2のようにアクチュエータ31を水平に取り付けると、各配列間の異方向配置による重力による影響を受けないので、各振動弁22に対して均一な駆動力を確保できる。
【0016】
振動弁ユニット固定フレーム13は、二つの脚部13bを有し、両脚部13bの間にアクチュエータ固定部30が配置される(図2では一方の脚部13bのみが図示されている)。振動弁ユニット2を固着した前述の共通基端部固着部13aは、両脚部13bの上に橋架され、その一端部である自由端部が一方の脚部13bに対してネジ13c等により着脱式に取り付けられ、その他端部が他方の脚部13bに対して蝶番12を介して回動可能に取り付けられる。メンテナンス時等において、ネジ13cを外して、共通基端部固着部13aを上方に持ち上げることで、蝶番12を介して該固着部13aが振動弁ユニット2と共に上方に回動し、アクチュエータ固定部30上のアクチュエータ31の配列を露出させることができる。従ってアクチュエータ31のメンテナンスを容易に行うことができる。メンテナンス終了後は、前記固着部13aを下方に下げるだけで、蝶番12を介した所定軌跡の下方回動によって振動弁ユニット2が所定の位置に確実に戻される。従って再組立時におけるアクチュエータ31と振動弁22の当接位置ズレ等が生じないので好ましい。
【0017】
振動弁ユニット固定フレーム13の脚部13bは、本体ケース1の底面にねじ等により固定される。各振動弁22が対応するアクチュエータ31で弾かれると、その自由端が振動し、発生した振動がコーム20a又は20bから共通基端部21に伝わる。この共通基端部21と接合している固定フレーム13は振動伝達部材の役目を果たしており、振動弁22で発生した振動が該フレーム13を介して本体ケース1に伝達され、本体ケース1が共鳴する。従って、弾かれた振動弁22に対応するオルゴール音が発音される時豊かな共鳴効果が得られる。
【0018】
次に、図4を参照してアクチュエータ31の駆動制御について簡単に説明する。図4は電気回路Aの概略ブロック図である。楽曲データ外部メモリ44は、例えばSMF(スタンダードMIDIファイル)フォーマットのような所定フォーマットの楽曲データを記憶しており、図1に示したメモリスティックB等に相当する。準備スイッチ45の操作により、この楽曲データ外部メモリ44から楽曲データがフォーマット変換部42によって読み出される。フォーマット変換部42は、前記読み出したMIDIフォーマットのデータを当該オルゴール10が扱う所定のデータフォーマットに変換し、変換したデータを内部メモリ43に書き込む。内部メモリ43には1乃至複数曲分の楽曲データを記憶することができる。また、フォーマット変換部42は、一曲分の楽曲データの変換が終了する毎に終了信号を出力する。制御部40では、この終了信号に応じて該当楽曲データの内部メモリ43における記憶領域を特定し、曲番情報と対応づけて内部記憶する。曲選択スイッチ46は、内部メモリ43に記憶した1乃至複数の楽曲データのうちユーザ所望の楽曲データを曲番によって選択するスイッチである。制御部40は、該スイッチ46により選択された曲番に対応する楽曲データを内部メモリ43から読み出す。
【0019】
内部メモリ43に記憶された1曲の楽曲データは、1つの音符に対応する音高、タッチ及び発音タイミングの各データを1セット(音符データ)として、1曲分の音符の数分の複数セットのデータからなる。なお、当該オルゴール10における楽曲データは、原楽曲データで同時発音となるような複数の音符については、発音タイミングがそれぞれ僅かにずれるように発音タイミングデータを変換した上で各音符を異なるセットデータで規定してそれぞれ異なるアドレスにて内部メモリ43に記憶するか、あるいは、同一発音タイミングデータのままで各音符を異なるセットデータで規定してそれぞれ異なるアドレスにて内部メモリ43に記憶するようにすればよい。
発音タイミングデータは、例えば四分音符あたり24クロック(4分の4拍子で1小節あたり96クロック)に対応させた所定分解能のクロックをタイムベースとするデータであり、曲の先頭から該当する音符の発音開始時点までの時間をクロック数で示すデータである。ただし、同一の読み出しアドレスで読み出される音符データの1セットのうち、音高データとタッチデータは現在の音符に対応するが、発音タイミングデータは次の音符の発音タイミングを示す。従って、曲の最初の音符に対応する音符データに先行して、該最初の音符の発音タイミングを示す発音タイミングデータのみからなるデータセットが記憶され、曲の始まりでは最初の音符の発音タイミングデータのみが読み出される。勿論、発音タイミングデータの形式はこれに限らず、各音符間の時間差に対応する形式など、その他適宜のものであってよい。
【0020】
本実施例に係わる電気オルゴール10の再生演奏は、内部のテンポクロックに従って行うことも可能であり、また、手回しハンドル5の手動操作に連動して行うことも可能である。内部のテンポクロックに従って行う場合、制御部40は、所定の内部テンポクロックに従って曲の先頭からの経過時間をカウントし、このカウントした経過時間データと読み出されたデータ中の発音タイミングデータとを比較し、その一致に応じて内部メモリ43の読み出しアドレスを歩進制御する。この読み出しアドレスの歩進に応じて内部メモリ43から楽曲データの1音符毎の音符データが順次読み出される。内部メモリ43から読み出された音符データのうち音高データとタッチデータは、アクチュエータ31の駆動を制御するための信号として制御部40から駆動回路41に出力される。駆動回路41は与えられた音高データに対応するアクチュエータ31をタッチデータに応じた強さでオンする(該アクチュエータ31のプランジャをオン駆動する)。これに応じて該オンしたアクチュエータ31に対応する振動弁22が駆動され、オルゴール音が発音される。周知のように、内部テンポクロックの速度を調整することで、再生演奏のテンポを調整することが可能である。
【0021】
手回しハンドル5の手動操作に連動して行う場合、図1で点線で示したようなハンドル式演奏進行手段により、再生演奏のテンポを設定・制御する。ハンドル式演奏進行手段は、回転自在に配設された円盤状の回転盤4と、その中心に取り付けられ本体ケース1の外部に引き出されたクランク状のハンドル5と、回転盤4の外周近傍に配設された磁気センサ6と、本体ケース1の側面のハンドル5下方に配設された切換スイッチSとからなる。回転盤4の外周には所定の磁気的パルスパターンが形成されており、ハンドル5を回転操作すると、それに応じて回転盤4が回転し、磁気センサ6から回転盤4の回転方向及び回転速度に応じたパルス信号が出力される。このパルス信号は再生演奏テンポを設定するクロックパルスとして使用される。すなわち、制御部40は、このパルス信号に従って曲の先頭からの経過時間をカウントし、前述の経過時間データと同様の経過時間データを得る。以下前述と同様に、この経過時間データと発音タイミングデータとの比較に基づき内部メモリ43の読み出しアドレスを歩進制御し、音符データを順次読み出す。この場合、ハンドル5の手回し速度に従って、オルゴールの再生演奏テンポが設定・制御される。なお、音符分解能切り換えスイッチSは、ハンドル5の一操作(例えば、1回転,1/2回転等)につき行われる演奏進行のスケール(例えば、ハンドル1回転につき1小節進行する、あるいは2小節進行する等)を切り換えるものである。制御システムの詳細例は、特願2001−284495に記載されているので、必要なら参照されたい。
【0022】
次に、電磁ソレノイドによりアクチュエータ31を構成した例について図5を参照して説明する。図5(a)の例において、アクチュエータ31は、円筒形状に巻線してなるコイル34と、このコイル34の周囲をカバーするヨーク35と、コイル34内に直線移動可能に挿入された棒状のプランジャ33とから構成される。プランジャー33は、コア本体(可動鉄心)33aと、コア頭33bと、コア尾33cから構成される。コア頭33bは、例えば黄銅のような非磁性体の金属で形成されており、コア本体33aに圧入され一体化されている。このコア頭33bにより対応する振動弁22が打撃される。コア尾33cは樹脂で形成され、コア本体33aとの接合部に設けた突起を介して、コア本体33aに装着する。コア尾33cを樹脂で形成することで、前述の戻しバネ32を取り付ける挿入孔32’の形成が容易である。加えて、コア本体33aの長手方向の長さとコイル34の長手方向の長さとを同長とすることで、電気エネルギー一定としたときの駆動力効率を高める役割を果たす。即ちコア本体33a及びコイル34の長手方向の長さの同一が条件とすると、コア本体33aに戻しバネ32の取り付け孔32’を直接設けた場合はアクチュエータ31のオン時に孔32’がコイル34内に埋没してしまうので、それが埋没しないように孔32’を設けたコア尾33cを非磁性体で形成している。コア本体33aは、例えば鉄等で形成され、磁化特性ヒステリシスの小さい強磁性体からなり、コイルの軸長と略々同じ長さから成っており、図に示すコイル非励磁状態では、コア本体33a後端(コア尾33c側)は、戻しバネ32の力により、プランジャ駆動方向(矢印x)の反対側にコイル34から突出している。コア本体33aとして、ヒステリシスの小さい材質を用いることで、残留磁気を少なくして、高い駆動応答性を確保できる。
【0023】
コイル34に通電がなされると磁束が発生し、コア本体33aをコイル34内に引き込む向きに推力(図において矢印xの方向)が生じて、プランジャ33が駆動される。これに応じて、コア頭33bが突出して、プランジャ駆動方向(矢印x)前方に具えられた振動弁22を打撃し、該振動弁22が振動して、発音が成される。
尚、ヨーク35はコイル34の外周のみならず、開口部近傍の内周面もカバーするように構成されており、これにより積極的に磁路を形成して、効率良くプランジャ33の推力を得ることができる。上述のアクチュエータ31におけるプランジャ33の変更例として、コア頭33bとコア尾33cの双方を樹脂で形成してもよい。この場合、駆動部の剛性を高めて音質をよくするためコア頭33bの先端部に非磁性体の金属からなるヘッダを装着する。また、プランジャ33は、コア本体33aの両端部に接合突起部を設け、それに対応する接合孔をコア頭33bとコア尾33cに設けて、各々を接合するアウトサート構造で一体形成してもよい。
【0024】
図5(b)にアクチュエータ31の別の構成例を示す。アクチュエータ31は2つのコイル34a及び34bを具え、外周を覆うヨーク35は、コイル34b端部を閉鎖するように形成されている。プランジャ33は、磁性体のコア本体33aと、非磁性体のコア頭33bからなる。コア本体33aの後端部には衝撃アブソーバばね33dがコイル34b内に具備されており、コイル34b作動時のプランジャ33の戻り時にコア本体33a後端とヨーク端35aとの衝突音を低減させている。「コア本体33a長手方向長」<「コイル34a,34b長手方向長」の関係を維持することで、コイル34aと34bの夫々に交互に通電されるように使用すると、プランジャ33の押し方向(図において左へ)駆動と、引き戻し(図において右へ)駆動を交互に行える。この場合は、戻しバネ32は不要であるが、あっても差し支えない。
図5(c)に更に別のアクチュエータ31の構成例を示す。ヨーク35に覆われたコイル34内に備わるプランジャ33は、永久磁石からなる先頭部33aを有しており、樹脂からなるプランジャ後部33bの後端には戻しバネ32を装着する透孔32’が設けられている。コイル34に通電がなされると先端部33aの磁力と、磁化したヨーク35の磁力が反発して、プランジャ33が駆動される。
【0025】
以上の実施例では、直線駆動されるアクチュエータ31のプランジャ33の先端で対応する振動弁22を直接的に打撃するものとして説明した。その場合は、打撃直後の弁の振動を確保するために、アクチュエータ31を即座にオフしてプランジャ33を初期位置に直ちに戻す必要がある。これに対して、次に説明する第2の実施例においては、電気アクチュエータ31のプランジャ33の動きを運動変換機構を介してメカアクチュエータ50に伝達し、該メカアクチュエータにより振動弁22の振動運動を妨げることなく該振動弁を打撃する。
図6は、この第2の実施例に係る振動弁ユニット2と振動弁駆動部3を示す外観斜視図である。振動弁ユニット2は、前述の実施例に示したものと同様な構成からなる。第2実施例における振動弁駆動部3は、前述の実施例に示したものと同様の分散的配置で各振動弁22に対応して電気アクチュエータ31を設けてなり、更に、各電気アクチュエータ31に対応してメカアクチュエータ50をそれぞれ設けてなる。電気アクチュエータ31は図5に示したような電磁ソレノイドタイプのものを適宜用いてよい。
【0026】
メカアクチュエータ50は、コーム20a,20bの下方に設けられたメカアクチュエータ保持軸53に、これを回転軸心として回転可能に取り付けられており、対応する電気アクチュエータ31の駆動に応じて、メカアクチュエータ50を介して対応する振動弁22の自由端を弾くように構成される。メカアクチュエータ50は、振動弁22の自由端を駆動するための複数の先端部(本実施例では4つ)を、例えば全体として鈎十字形状を成して有しており、各先端部(振動弁打撃部)は回転方向を指向して尖って形成されている。各メカアクチュエータ50に対応して板状の押さえバネ51が設けられている。各メカアクチュエータ50においては側面から見て正方形状の押さえバネ受け部52が該メカアクチュエータ50の側面から接着または一体形成によって突出して設けられており、押さえバネ51がバネ受け部52に当接してメカアクチュエータ50の回転運動を規制する。
【0027】
図7及び図8(a)〜(c)を参照して、メカアクチュエータ50の構成例について説明する。図7は振動弁駆動部3を上からみた平面略図であり、説明簡略化のため振動弁駆動部3の一部分のみ図示し、コーム20a,20bをそれぞれの基端部の切断面で示す。図8(a)〜(c)は、メカアクチュエータ50の動作態様を示す側面略図である。複数の電気アクチュエータ31(図7においては電気アクチュエータe1〜e9のみを示す)の配置位置及び夫々に対応する振動弁の配列は、第1実施例において図3を参照して説明したものと同様になされており、各電気アクチュエータ31は、コーム20a,20bの両側に分散的に配置されている。この詳細な説明は既述のものを援用して省略する。
メカアクチュエータ50は、夫々対応する振動弁22の下方に、先端部の回転軌道が各コーム20a,20bに対して直交するように配置されている。対応する電気アクチュエータ31のオン駆動時において突出するプランジャ33の先端部が、メカアクチュエータ50の一先端部を駆動することで、該メカアクチュエータ50が回転される。図8(a)に示すように、メカアクチュエータ50は、4つの先端部50a〜50dのうち、非駆動状態において下方に位置される先端部(図8(a)において先端部50c)が、対応する電気アクチュエータ31のプランジャ33の直進駆動方向前方に位置するように配置されている。バネ受け部52はメカアクチュエータ50に対して、バネ受け部52の対角線方向とメカアクチュエータ50の十字方向(回転中心pと先端部50a〜50dを結ぶ方向)が、所定角度(例えば10゜〜20゜程度)ズレるように取り付けされており、バネ受け部52の対角線方向と、メカアクチュエータ50の回転中心と先端部50a〜50dの頂点部を結ぶ方向とは例えば10゜〜35゜程度の角度を成すように形成される。上記2つの角度設定条件は、振動弁22の振動幅長及びメカアクチュエータ50の回転中心と先端部50a〜50dの長さ(半径長)によって左右され、上記条件は前記半径長5〜15mmの場合に相当し、例えば半径長がもっと大きい場合は、上記条件は緩やか(許容範囲拡大)になる。また、前記先端部50a〜50dの頂点部(駆動点)を図8のように尖らせるのではなく、丸みを帯びたカム状十字アクチュエータとすれば、上記アクチュエータ十字方向と中心駆動点を向く方向とは、当然同一方向となる。メカアクチュエータ50の非駆動状態において、押さえバネ51で押されたバネ受け部52は、振動弁22に対してそれに対応する対向辺とが直角をなし、図8(a)に示すように一つの先端部50aが駆動開始位置(待機位置)に位置する。バネ受け部52の対向辺と振動弁22とのなす角は、押さえバネ51の押さえ方向が左斜め上から右斜め下の45度傾いておれば、前記角は45度で交わるようになる。
【0028】
図6に示すように、各メカアクチュエータ50に対応する押さえバネ51は、電気アクチュエータ31の戻しバネ32と共にバネ共通保持部16に保持されている。図7において、バネ共通保持部16は、符号16a〜16cで示すように電気アクチュエータ31の各配列に対応して設けられている。各メカアクチュエータ50に対応する押さえバネ51は適宜のバネ共通保持部16a〜16cから伸びてくるようになっていてよく、要するに電気アクチュエータ31の配置の間の空いている場所を通って押さえバネ51が延設される。また図7に示すように各メカアクチュエータ50に対応するバネ受け部52は、該メカアクチュエータ50のどちらの側面側に設けてもよく、対応する押さえバネ51によって押さえられるようになっていればよい。例えば、電気アクチュエータe1に対応するメカアクチュエータ50のバネ受け部52はバネ共通保持部16bから延設された押さえバネ51によって押さえられるように一側面側に配置される一方で、電気アクチュエータe2に対応するメカアクチュエータ50のバネ受け部52はバネ共通保持部16aから延設された押さえバネ51によって押さえられるように他側面側に配置される。また、押さえバネ51の形状も画一化されることなく、対応するバネ受け部52を押さえることができるように適宜変形してよい。例えば、図7において、電気アクチュエータe3に対応するメカアクチュエータ50のバネ受け部52を押さえるための、バネ共通保持部16cから延設された押さえバネ51の先端形状は他よりも幅広になっている。
押さえバネ51の設置の変更例としては、図7に示す部材60を押さえバネ基部として該押さえバネ基部から延設された押さえバネ51によって、電気アクチュエータe3,e6,e9…に対応するメカアクチュエータ50のバネ受け部52を押さえるように構成してもよい。
【0029】
押さえバネ51とバネ受け部52は、メカアクチュエータ50の動作状態を、
安定状態、準安定状態、不安定状態に規定する複安定規定部材の役目を果たし、これにより、電気アクチュエータ31の一回の直線的な往復駆動をメカアクチュエータ50の1/4回転を一段階とする段階的回転がなされる。図8(a)〜(c)を参照してメカアクチュエータ50の動作態様について説明すると、図8(a)に示す電気アクチュエータ31の非駆動状態においては、押さえバネ51は、対応するバネ受け部52の当接する面を下方へ常圧接しており、この状態においてメカアクチュエータ50は安定状態にある。図8(a)に示す安定状態を第1の安定位置とする。このように、メカアクチュエータ50は回転方向に対して90゜毎にこの安定状態を得る。他方、不安定状態においては、メカアクチュエータ50には、押さえバネ51の押力によって、安定状態に遷移しようとする作用力が働く。なお、メカアクチュエータ50における4つの先端部50a〜50dは、その回転範囲に応じて、弁打撃用、ストッパ用、駆動用、の3つの機能に切り替わって動作する。
【0030】
電気アクチュエータ31のオン動作(駆動)により、メカアクチュエータ50の駆動用として機能する先端部50cがプランジャ33に押動されてメカアクチュエータ50が回転し、これに伴い、弁打撃用として機能する先端部50aが所定の駆動開始位置から移動開始する。先端部50aは振動弁22を打撃し、振動弁22の振動可能域を越えて、第1の安定位置から略45゜回転した隣接する安定状態への移行中間点に位置すると、メカアクチュエータ50に対する押さえバネ51からの安定状態遷移作用力が働かない状態になり、メカアクチュエータ50は準安定状態を呈する。図8(b)において、この準安定状態におけるプランジャ33の先端位置を矢印zで示す。プランジャ33の引き続く押動に伴い、図8(b)に示すように、メカアクチュエータ50が準安定状態を僅かでも越えると、メカアクチュエータ50は不安定状態となり、メカアクチュエータ50に対して、押さえバネ51の下向きの押力により、前記第1の安定位置から次の安定位置に遷移するように遷移作用力が働き、メカアクチュエータ50は、ストッパ用として機能する先端部50bが50b’に位置するまで回転する。ここで、先端部50b’がプランジャ33に当接するためメカアクチュエータ50の回転が一時的に抑止されて、メカアクチュエータ50は移動停止して次の安定位置への移行が成されるのを待つ。この状態において打撃用の先端部50aは破線50a’で示すように駆動終了位置に達し、振動弁22の振動の妨げとならない位置にある。すなわち、電気アクチュエータ31のプランジャ33がオンのまま伸びたままであっても、打撃用の先端部50aは振動弁22の振動の妨げとならない。これによって、電気アクチュエータ31への電気エネルギー(電流×電圧)が有する電気パルス幅を計算して考慮しなくても、振動弁22の連打に間に合う程度の適宜な電気パルスを用意すればよく、設計自由度が上がる。
【0031】
電気アクチュエータ31のオフ動作により、プランジャ33が引き戻されると、メカアクチュエータ50は図8(c)に示す第2の安定位置へ遷移する。ストッパ用の先端部50bは、プランジャ33が完全戻り位置に戻る直前(図において点線で示すプランジャ位置33’)まで、プランジャ33によって係止されているが、プランジャ33の位置が前記位置33’を越えて完全戻り位置に戻ると、プランジャ33とストッパ用の先端部50bの係止が解かれて、メカアクチュエータ50は、押さえバネ51による安定状態への遷移作用力に従って、第2の安定位置まで遷移して、この安定状態を維持して、次の電気アクチュエータ31のオン動作に備える。すなわち、この時、次の弁打撃用として機能する先端部50dが前記駆動開始位置に位置する。これまで弁打撃用として機能していた先端部50aは、電気アクチュエータ31がオフに切り替わった時、前記破線50a’で示す駆動終了位置から更に下方に幾分移動し、図8(c)に示される位置に至る。次に電気アクチュエータ31のオン動作がなされたとき弁打撃用の先端部50dが前述と同様に駆動開始位置から駆動終了位置まで移動し、振動弁22の駆動がなされる。なお、それ以前に弁打撃用として機能していた先端部50aは、メカアクチュエータ50の回転に伴って振動弁22の下方にて移動してゆき、やがて再び弁打撃用として機能するとき図8(a)に示すような駆動開始位置に復帰する。従って先端部50aの復帰時の軌跡も振動弁22の障害にならない。このように、弁打撃用として機能した先端部50aは、電気アクチュエータ31のオフ動作に応じて駆動時とは異なる軌跡で駆動終了位置から駆動開始位置に向けて復帰移動するようになっており、駆動時と復帰時とでは異なる軌跡を描くヒステリシス特性を示すうメカアクチュエータ50の運動変換機構が構成されている。
【0032】
上述したメカアクチュエータ50の回転動作状態の遷移と、電気アクチュエータ31に入力される駆動パルス信号の関係について図9(a)及び(b)を参照して説明する。図9(a)において、与えられた発音すべき1音について、該当する電気アクチュエータ31に駆動パルス信号が入力(オン)されると、プランジャ33は該パルス信号の立ち上がりから時間的に極僅かな遅れをもって移動を開始し、図においてLで示す時間で完全突出状態まで移動する。プランジャ33は、前記パルス信号が入力されている間(オン中)完全突出状態を維持しており(図においてMで示す時間)、該信号が立ち消えると(オフすると)、極僅かな時間的遅れをもって戻しバネ32による引き戻し動作が開始し、完全戻り位置まで引き戻される(図においてNで示す時間)。この時、図5(b)の電気アクチュエータ31の場合は、戻しバネ32の代わりに、コイル34bに通電してプランジャ33を戻してよい。
【0033】
図9(a)を拡大して、プランジャ33の移動量に対応するメカアクチュエータ50の回転角度の一例を示すと図9(b)のようである。前述した通りプランジャ33の一回の直線的往復動作がメカアクチュエータ50の略90゜回転(1/4回転)に対応している。駆動パルス信号のオンによるプランジャ33の移動開始に応じてメカアクチュエータ50の回転が開始され、上述の駆動終了位置にて回転停止される。この時メカアクチュエータ50は回転開始から略50゜(例えば45゜〜60゜程度でよい)回転した位置にあり、ここで回転停止状態が維持される。駆動パルス信号のオフによりプランジャ33の引き戻しが始まり、プランジャ33が所定位置(図においてq)を越えると、メカアクチュエータ50の残りの回転がなされる。
【0034】
前記駆動パルス信号として、例えば100ms幅パルス信号を用いると、高性能な発音を行うオルゴールが可能である。例えば、1分間に4分音符90個のテンポで、楽曲演奏を行う場合、16分音符は約166msかかるので、パルス信号が100msとしても、プランジャ33の引き戻し動作開始以降に略々66msの余裕があるので、この間にメカアクチュエータ50の待機位置からの残りの回転(図9の例では40゜回転)が行われればよい。このようにすると、1分間に4分音符90個のテンポで楽曲演奏を行う場合、16分音符の長さで同一振動弁の連続した打撃、すなわち、16分音符の連続同音演奏が可能となる。なお、図において、パルス幅調整可能域Wは、プランジャ33の完全突出位置に対応する時点からパルス信号オフ時までの時間領域であって、この間、パルス信号の時間的長さが任意に調整可能であり、概ね0〜150ms程度の幅で調整可能ある。
【0035】
図6のように電気アクチュエータ31とメカアクチュエータ50を具備する構成によれば、電気アクチュエータ31のオン駆動時間が長くても振動弁打撃部材(先端部50a〜50d)が振動弁22の振動の妨げになることなく安定した振動を確保することができ、また、振動弁打撃部材(先端部50a〜50d)の弁駆動時の軌跡と復帰時の軌跡とが異なるヒステリシス特性を持たせたため、振動弁打撃部材(先端部50a〜50d)の復帰時の動きが振動弁22の振動の妨げになることなく安定した振動を確保することができる。
【0036】
押さえバネ51の更に別の配置例として、押さえバネ51を電気アクチュエータ31の下方に配設するようにしてもよく、これにより電気アクチュエータ31の並び方向の相互間隔を更に広くとることができる。この例について図10を参照して簡単に説明すると、図10(a)に示すように、一枚のコーム20の両側において分散的に、電気アクチュエータ31(図においてe1〜e6)が2列構成で配置されており、これに対応してメカアクチュエータ50が配置され、戻しバネ32と押さえバネ51とを保持するバネ共通保持部16は、電気アクチュエータ31の2列の配列に対応して設けられる。図10(b)の側面略図に示すように、各電気アクチュエータ31はアクチュエータ設置台17に載置され、アクチュエータ固定部30と電気アクチュエータ31の間に間隔が形成されるので、押さえバネ51を電気アクチュエータ31の下方に配設できる。
【0037】
なお、本発明に係るオルゴール10の演奏の方法として、例えばMIDI楽器によるマニュアル演奏で演奏することもできる。そのためには、図1に示すMIDI入出力ピン8から入力されたMIDI演奏データを図4におけるフォーマット変換部42に入力して、当該オルゴールが扱う所定のフォーマットに変換し、、変換した演奏データに基づき制御部40及び駆動回路41を介してリアルタイムでアクチュエータ31を駆動制御するようにすればよい。この場合、MIDI出力機能付きのキーボード等のMIDI楽器をオルゴール10のMIDI入出力ピン8に接続して、該キーボード等の鍵盤演奏操作をおこなうことでこのオルゴール10を奏でることができる。このマニュアル演奏スタイルをとった場合、本発明の電気オルゴールは、オルゴールというより、オルゴールという音源を利用した電子楽器という形態に変わる。制御は電子的であるが、音源はアコースティックであり、MIDI制御ピアノのような大がかりな装置は必要なく、低コストでアコースティック音源を楽しむことができる。なお、このマニュアル演奏形態の電子楽器は、電子鍵盤楽器に限らず、電子管楽器、電子ハーモニカ等いかなる形態であっても実現できる。即ち、任意の形態のMIDI制御楽器のアコースティック音源として利用できる。
【0038】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、複数のアクチュエータを複数の振動弁の配列の両側において分散的に配置した構成とすることにより、隣合う振動弁に対応するアクチュエータを隣接して配置する必要がなくなり、アクチュエータの横幅サイズが振動弁の横幅サイズに制限されることなく、比較的大きなアクチュエータを幅狭の振動弁に適用できる。従って振動弁を駆動するのに必要な出力を容易に生ずることのできる比較的大きなサイズのアクチュエータを使用することができ、この種の電気オルゴールを容易に実用化することができる。
また、複数のアクチュエータの駆動方向と並び方向の両方向に平行な取付面にアクチュエータを配置し、その取付面は略水平面とすることにより、組立作業と保守点検作業を簡便化することができる。
また、振動弁ユニットを複数の振動弁を含む第1の弁配列の基端部と複数の振動弁を含む第2の弁配列の基端部とを並行に配置してなる構成とし、複数のアクチュエータを第1の弁配列及び第2の弁配列に対応して少なくとも2列を成して分散的に配置する構成(この場合、前記第1及び第2の弁配列に夫々1列の場合と、一方の弁配列に対して2列、他方に1以上の列を配設する場合を含む)としたことにより、振動弁の総数に比べて弁配列の長さ方向のサイズを装置全体でみて短縮することができることでオルゴール装置のコンパクト化に寄与すると共に、隣合う振動弁に対応するアクチュエータを隣接して配置する必要がなくなり、アクチュエータの横幅サイズが振動弁の横幅サイズに制限されることなく、比較的大きなアクチュエータを幅狭の振動弁に適用できる。従って振動弁を駆動するのに必要な出力を容易に生ずることのできる比較的大きなサイズのアクチュエータを使用することができ、この種の電気オルゴールを容易に実用化することができる。
また、振動弁ユニットを複数の振動弁を含む第1の弁配列の基端部と複数の振動弁を含む第2の弁配列の基端部とを並行に配置して共通基端部を介して一体化してなる構成とし、共通基端部が函体に固着した振動伝達部材に固着されてなり、振動弁、基端部、共通基端部、振動伝達部材、函体の順に振動伝達がなされるようにすることで、振動弁の総数に比べて弁配列の長さ方向のサイズを装置全体でみて短縮することができることでオルゴール装置のコンパクト化に寄与すると共に、弾かれた振動弁に対応するオルゴール音が発音される時豊かな共鳴効果を得ることができる。
また、振動弁の自由端を駆動する先端部を有するメカアクチュエータと、メカアクチュエータを駆動する電気アクチュエータとを具備し、メカアクチュエータを、電気アクチュエータのオン動作に応じて先端部を駆動開始位置から駆動終了位置まで移動させ、電気アクチュエータのオフ動作に応じて先端部を駆動時とは異なる軌跡で駆動終了位置から駆動開始位置に向けて移動させる運動変換機構を有し、前記メカアクチュエータは、安定状態、準安定状態、不安定状態を呈することができ、前記先端部が前記駆動開始位置にある時前記メカアクチュエータは安定状態をとり、前記先端部が前記駆動終了位置にある時前記メカアクチュエータは不安定状態をとると共に該先端部が前記振動弁の振動可能域から外れており、前記電気アクチュエータのオン動作に応じて前記メカアクチュエータの先端部で前記振動弁を駆動する時、該メカアクチュエータは、前記安定状態から不安定状態及び準安定状態を経過して不安定状態に至り、前記電気アクチュエータのオフ動作にて前記メカアクチュエータは、前記不安定状態から安定状態に遷移して、その安定状態を維持して、次の電気アクチュエータのオンに備えるようにした構成とすることにより、このようなメカアクチュエータを介在させていることで、連打など素早い打撃に際して、電気アクチュエータで振動弁を直接打撃する場合に比べて、電気信号の制御をし易い構成とすることができ、電気信号に応じて振動弁を適切に駆動させることができるものであり、実用的な電気オルゴールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るオルゴールの一実施例を示す外観斜視図。
【図2】 同実施例に係る振動弁ユニットと振動弁駆動部の具体例を示す斜視図。
【図3】 同実施例に係るアクチュエータの配置例を示す図。
【図4】 本発明に係るオルゴールの電気回路例を示すブロック図。
【図5】 本発明に係る電気アクチュエータとして利用可能な電磁ソレノイドのいくつかの例を示す図。
【図6】 本発明の第2の実施例に係る振動弁ユニットと振動弁駆動部の具体例を示す斜視図。
【図7】 同実施例に係る振動弁駆動部を上からみた平面略図。
【図8】 同実施例に係るメカアクチュエータの動作状態を示す略図。
【図9】 同実施例に係る電気アクチュエータを駆動させるパルス信号とそれに応じるメカアクチュエータの動作遷移の一例を示すタイムチャート。
【図10】 本発明に係る更に別の実施形態を示す図であって、(a)はコーム及び振動弁駆動部を上からみた平面略図であって、(b)はその側面略図。
【符号の説明】
1 本体ケース(函体)
2 振動弁ユニット
3 振動弁駆動部
10 オルゴール
13 固定フレーム(振動伝達部)
13a 共通基端部固着部(共通基端部の固着部分)
20a,20b コーム(第1の弁配列,第2の弁配列)
21 共通基端部
21a,21b 基端部
22 振動弁
31 アクチュエータ(電気アクチュエータ)
32 戻しバネ
33 プランジャ
40 制御部(アクチュエータ駆動指示手段)
41 駆動回路
42 フォーマット変換部
43 内部メモリ
44 外部メモリ
50 メカアクチュエータ(運動変換機構)
51 押さえバネ(運動変換機構)
50a〜50d メカアクチュエータの先端部
52 メカアクチュエータのバネ受け部

Claims (10)

  1. 音源要素としての複数の振動弁と、
    前記複数の振動弁に夫々対応し該振動弁の自由端を駆動する複数のアクチュエータと、
    該アクチュエータのいずれかを決定し、決定されたアクチュエータの駆動タイミングを指示するアクチュエータ駆動指示手段と
    を含んでなる電気オルゴールであって、
    前記複数のアクチュエータは、前記複数の振動弁の配列の両側において分散的に配置されたことを特徴とする電気オルゴール。
  2. 前記複数の振動弁は、1又は複数の列を成して配列されており、前記複数のアクチュエータは、前記振動弁の配列に対応して少なくとも2列を成して分散的に配置されるものを含む請求項1に記載の電気オルゴール。
  3. 音源要素としての複数の振動弁からなる振動弁ユニットであって、複数の振動弁を含む第1の弁配列の基端部と複数の振動弁を含む第2の弁配列の基端部とを並行に配置してなるものと、
    該振動弁に夫々対応し該振動弁の自由端を駆動する複数のアクチュエータと、
    該アクチュエータのいずれかを決定し、決定されたアクチュエータの駆動タイミングを指示するアクチュエータ駆動指示手段と
    を含んでなる電気オルゴールであって、
    前記複数のアクチュエータは、前記第1の弁配列及び前記第2の弁配列に対応して少なくとも2列を成して分散的に配置されたことを特徴とする電気オルゴール。
  4. 前記振動弁ユニットは断面コの字形状に形成されてなることを特徴とする請求項に記載の電気オルゴール。
  5. 前記振動弁ユニットの第1の弁配列と第2の弁配列の間に配置されるアクチュエータは、第1の弁配列若しくは第2の弁配列のいずれか一方を駆動することを特徴とする請求項又はに記載の電気オルゴール。
  6. 並行に配置された前記第1の弁配列の基端部と前記第2の弁配列の基端部とは一体構造からなることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の電気オルゴール。
  7. 音源要素としての複数の振動弁からなる振動弁ユニットであって、複数の振動弁を含む第1の弁配列の基端部と複数の振動弁を含む第2の弁配列の基端部とを並行に配置して共通基端部を介して一体化してなるものと、
    該振動弁に夫々対応し該振動弁の自由端を駆動する複数のアクチュエータと、
    該アクチュエータのいずれかを決定し、決定されたアクチュエータの駆動タイミングを指示するアクチュエータ駆動指示手段と、
    前記振動弁ユニットと前記アクチュエータと前記駆動指示手段とを配設した函体と
    を備える電気オルゴールであって、
    前記共通基端部が前記函体と固定関係にある振動伝達部に固着されてなり、振動弁、基端部、共通基端部、振動伝達部、函体の順に振動伝達がなされるようにしたことを特徴とする電気オルゴール。
  8. 前記振動伝達部における前記共通基端部の固着部分が、前記函体に対して着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項7に記載の電気オルゴール。
  9. 音源要素としての複数の振動弁と、
    前記振動弁の自由端を駆動する先端部を有するメカアクチュエータと、
    前記メカアクチュエータを駆動する電気アクチュエータと
    からなる電気オルゴール装置であって、
    前記メカアクチュエータは、前記電気アクチュエータのオン動作に応じて前記先端部を駆動開始位置から駆動終了位置まで移動させ、前記電気アクチュエータのオフ動作に応じて前記先端部を駆動時とは異なる軌跡で前記駆動終了位置から前記駆動開始位置に向けて移動させる運動変換機構を有し、
    前記メカアクチュエータは、安定状態、準安定状態、不安定状態を呈することができ、前記先端部が前記駆動開始位置にある時前記メカアクチュエータは安定状態をとり、前記先端部が前記駆動終了位置にある時前記メカアクチュエータは不安定状態をとると共に該先端部が前記振動弁の振動可能域から外れており、
    前記電気アクチュエータのオン動作に応じて前記メカアクチュエータの先端部で前記振動弁を駆動する時、該メカアクチュエータは、前記安定状態から不安定状態及び準安定状態を経過して不安定状態に至り、
    前記電気アクチュエータのオフ動作にて前記メカアクチュエータは、前記不安定状態から安定状態に遷移して、その安定状態を維持して、次の電気アクチュエータのオンに備えるようにしたことを特徴とする電気オルゴール装置。
  10. 前記メカアクチュエータは前記運動変換機構を介して前記先端部を一方向に回転させる回転運動を行うものであり、該運動変換機構は前記メカアクチュエータの回転運動を回転位置に応じて規制する押え部材を含み、該押え部材の規制によって前記メカアクチュエータの前記安定状態、準安定状態、不安定状態を呈することができるようにしたことを特徴とする請求項9に記載の電気オルゴール装置。
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