JP2002156968A - 打音オルゴール - Google Patents

打音オルゴール

Info

Publication number
JP2002156968A
JP2002156968A JP2000349187A JP2000349187A JP2002156968A JP 2002156968 A JP2002156968 A JP 2002156968A JP 2000349187 A JP2000349187 A JP 2000349187A JP 2000349187 A JP2000349187 A JP 2000349187A JP 2002156968 A JP2002156968 A JP 2002156968A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hammer
cylinder
music box
sounding body
piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000349187A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Isaka
明彦 伊坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP2000349187A priority Critical patent/JP2002156968A/ja
Publication of JP2002156968A publication Critical patent/JP2002156968A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Toys (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発音体を打撃して曲を演奏する打楽器式オル
ゴールを提供する。 【解決手段】 シリンダ18が回転すると、ピン38は
回転経路上で対応する打撃板22の弾性片前縁22aに
係合して弾性片28を弾き、弾性片28に設けられたハ
ンマー32が先端Aで対応する振動体26に打撃を与え
て振動体26固有の振動音を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発音体を打撃するこ
とによって演奏されるオルゴールに係わり、特にシリン
ダに形成したピン列と発音体との間に弾性片の作用で機
能するハンマー機構を介在させたオルゴールの構成に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のオルゴールは、回転するシリンダ
に楽曲の音符に対応させて立設した突起またはピンで直
接振動弁を弾いて発音させるか、回転する円盤に楽曲の
音符に対応させて立設した突起またはピンを爪車の爪に
係合させて爪車を回動させ一体に回動する他の爪で直接
振動弁を弾いて発音させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら一般的オ
ルゴールは、振動弁の先端を弾いて弾奏する機構で定型
化されており、音階を決定する振動弁の材質・形状は物
理的に自ずから制限されるから、従来の音色や音響効果
上の向上を図る手段としては、音を伝播する共鳴筐体等
の振動伝達部材の材質・形状に対する改良に限られてい
る。
【0004】そこで、従来と異なる音色のオルゴールを
目的として、振動弁以外の発音体をハンマー等で打撃し
て発音させるオルゴールが考案されている。ところが、
ハンマーは発音体を打撃直後に、発音体の振動に干渉し
ないように速やかに発音体から遠ざける必要があるため
ハンマーの構造が複雑化する。
【0005】また、発音体を板状以外に棒状、管状、あ
るいはベル状とした場合には、スペースが必要となりコ
ンパクト化が難しい。さらに、ハンマーを電気信号で自
動制御する方式が考案されているが、構造が複雑であっ
たり、電源を必要とするので低コスト化が困難である。
【0006】そこで本発明の目的は、振動弁の端縁を弾
いて楽曲を演奏する従来の機構と異なり、簡単な構造で
発音体を打撃して楽曲を演奏することにより、良質の音
色を楽しむことができる新規な機構のオルゴールを提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係わる打音オルゴールは、駆動源と、こ
の駆動源の動力により回転するシリンダと、このシリン
ダに所定演奏曲目の音程の時系列に対応させて配列した
複数のピン列と、この複数のピン列それぞれに対応させ
て配置され、それぞれがハンマーを有する複数の弾性片
からなる打撃手段と、前記ハンマーの各々に対向させて
配設した発音体とを備えるオルゴールであって、前記シ
リンダの回転に従って前記ピン列に配置された各ピンに
より順次弾かれる前記弾性片のハンマーが、対向する前
記発音体を打撃して前記所定演奏曲目を奏鳴する構成で
ある。
【0008】前記発音体は一枚の板材に、それぞれが固
有の音程を発する複数の振動体を並列に連設して、前記
シリンダに形成されたピンに連動するハンマーが対応す
る前記振動体それぞれの特定部分を打撃して発音させ
る。すなわち、前記振動体は固定端と自由端を有する片
持支持で、前記ハンマーの打撃位置は、前記固定端から
自由端までの長さの1/3近傍に相当するように設定し
た。また、前記打撃手段は、前記複数の弾性片がそれぞ
れ固定端と自由端を有する片持支持による板バネ構造
で、前記各弾性片は等しい長さで櫛状に配列され、それ
ぞれ同位置に前記ハンマーが固設されている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係わる打音オルゴ
ールの実施の形態を一実施例の図面に基づいて説明す
る。図1は本発明に係わる打音オルゴール10の基本的
構成を示すもので、(a)は概略の平面図、(b)は
(a)のB−B線に沿った側面図である。ベース板12
にはゼンマイを内蔵する香箱14がネジ15で固定され
る。ゼンマイ軸16に螺合される図示しない巻鍵でゼン
マイが巻き上げられ、このゼンマイを駆動源とするシリ
ンダ18は、増速歯車輪列19を介して連動される風切
り調速器20により調速されて回転される。
【0010】図3は、香箱14、シリンダ18および後
述する打撃手段としての打撃板22を取外して、図1
(b)の2−2線に沿って示した発音体24の平面図で
ある。ベース板12上の発音体取付座12aに、固有の
音程を発する複数の振動体26を並列に連設した櫛状の
発音体24がネジ40aで堅固に固定される。発音体2
4の各振動体26はそれぞれ固有の音程を発音する長
さ、幅、厚みに成形されている。
【0011】長さを等しく形成した各弾性片28を櫛状
に配列した打撃板22が、ベース板12上で発音体取付
座12aより高い位置に設けた打撃板取付座12bに配
設され、発音体24と上下対向位置にネジ40bで固設
される。高い位置に固設された打撃板22の各弾性片2
8には、下方に固定された発音体24に頂点Aが相対す
るほぼ等辺三角形のハンマー32を全て同一形状で同一
位置に形成して、発音体24に対する打撃力が同等の条
件で加えられるようにする。
【0012】図3における発音体24の各振動体26そ
れぞれに黒点a(図示のみで実体表示ではない)で示す
位置に、ハンマー32の頂点Aが僅かに離間して対向す
る。黒点aは、各振動体26の根元から有効長さLの約
1/3の距離に位置する。ハンマー32は全て同一形状
で同一の位置に形成されているから、黒点aの整列線s
はシリンダ18の軸線cに対して平行で、打撃板22の
前縁22aと平行に位置付けられる。すなわち発音体2
4の取付は、前縁24aが打撃板22の前縁22aに対
してある角度をなすことになる。
【0013】一般に、一端を固定し他端を自由端とする
片持梁形式の支持による棒状発音振動片の固有振動数
(λ)と振動片の長さ(L)との関係は、λ=(3/
4)Lであるから、固定端から(1/3)Lの位置が定
常振動の腹に当たる。このため、各振動体26について
根元から有効長さLの約1/3の距離に相当する位置
(黒点a)をハンマー32の先端(頂点A)で打撃する
のが最も効果的である。
【0014】シリンダ18は香箱14とベース板12と
一体に成形されたブラケット36との間に回転自在に支
持され、上記したように、風切り調速器20の調速を受
けながら香箱14内蔵のゼンマイで駆動される。シリン
ダ18には多数のピン38が所定演奏曲目の音程の時系
列に従って配列され、打撃板22の各弾性片28の前縁
22aと係合可能に対応させて位置付けられる。
【0015】図示は省略するが、発音体24を前縁24
aがシリンダ18の軸線cと平行になるように位置付
け、打点(黒点a)整列線sを傾斜させて取付てもよ
い。この場合、ハンマー32先端(頂点A)が各打点
(黒点a)に対応するように各ハンマー32を各弾性片
28上に位置付けられる。各弾性片28の前縁22a
は、ピン38との係合関係を確保しなければならないか
ら、シリンダ18の軸線cと平行に整合させ、各ハンマ
ー32それぞれの打撃力が同等になるように打撃板22
の各弾性片28それぞれの長さとハンマー32の配置を
変える必要がある。
【0016】次に、本発明に係わる打音オルゴール10
の動作について説明する。シリンダ18が回転すると、
ピン38は回転経路上で対応する弾性片28の前縁22
aに係合して弾性片28を変形させた後、さらなる回転
で瞬間的に係合を外す。弾性片28は変形を急激に弾性
回復する勢力で、一体に形成されたハンマー32が先端
Aで対応する振動体26の打点aに打撃を与えて、振動
体26固有の振動音を発生させる。
【0017】弾性片28は最初の一周期の振幅で振動体
26を打撃した後、打撃エネルギーの放出で振幅は急激
に減衰し、その後続する振動が振動体26の固有振幅に
干渉することはなく、振動体26は自由振動で発音を自
然減衰する。打撃板22は材質をプラスチックにする
か、ダンパーを設けて振動を吸収し、振動体26の振動
音に干渉しないようにする。
【0018】以上、本発明の実施例について説明した
が、上記の実施例は、本発明に係わる打音オルゴールを
限定するものではなく、上記実施例以外に特許請求の範
囲内でいろいろな組合わせや変更を加え様々な構成を得
ることが可能である。例えば図示しないが、その他の実
施例の変形として、例えばゼンマイはモータに置換でき
る。あるいは駆動力として手動車や水力、風力等による
タービン車を使うことも可能である。また、ハンマー3
2は、振動体26に一体に形成されているが、一体に形
成されなくてもよく、別部品を接着等で固定してもよ
い。
【0019】また、打撃板22を発音体と考えて適当な
金属で形成し、積極的に振動を持続させて、振動体26
の発する音と和音または重音が創成されるようにしても
よい。また、ハンマー32を金属以外の材質、例えばプ
ラスチックやゴムで構成すると、打撃による音質を変え
ることができる。さらに、発音体24の振動体26は、
棒材、金属管、渦巻状に成形した線材、張架した弦等に
置換えることで、異なった音色を得られるようにしても
よい。
【0020】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係わる打音オルゴールによれば、発音体を複数の振動体
を連設した板材で、打撃ハンマーと対向配置したので、
発音源をコンパクトに構成することができる。また、発
音制御部がシリンダのピン配列によるので、既存のオル
ゴールのシリンダと互換性があり、同じシリンダで全く
異質の音色で同じ曲目の演奏が可能となる。
【0021】さらに、ハンマーや弾性片の材質を適当に
選択して音質を変えることが可能であり、その上、弾性
片を発音体として構成することにより、ピンを増設する
などシリンダピン配列に手を加えることなく容易に和音
または重音を創成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる打音オルゴールの一実施例を示
す(a)は概略の平面図、(b)は(a)のb−b線に
沿った側面図である。
【図2】図1(b)の2−2線に沿って示す発音体の平
面図である。
【符号の説明】
10 打音オルゴール 12 ベース板 14 香箱 18 シリンダ 20 調速器 22 打撃板 24 発音体 26 振動体 28 弾性片 32 ハンマー 38 ピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源と、この駆動源の動力により回転
    するシリンダと、このシリンダに所定演奏曲目の音程の
    時系列に対応させて配列した複数のピン列と、この複数
    のピン列それぞれに対応させて配置され、それぞれがハ
    ンマーを有する複数の弾性片からなる打撃手段と、前記
    ハンマーの各々に対向させて配設した発音体とを備える
    オルゴールであって、前記シリンダの回転に従って前記
    ピン列に配置された各ピンにより順次弾かれる前記弾性
    片のハンマーが、対向する前記発音体を打撃して前記所
    定演奏曲目を奏鳴することを特徴とする打音オルゴー
    ル。
  2. 【請求項2】 前記発音体は一枚の板材に、それぞれが
    固有の音程を発する複数の振動体を並列に連設して、前
    記シリンダに形成されたピンに連動するハンマーが対応
    する前記振動体それぞれの特定部分を打撃して発音させ
    ることを特徴とする請求項1に記載の打音オルゴール。
  3. 【請求項3】 前記振動体は固定端と自由端を有する片
    持支持で、前記ハンマーの打撃位置は、前記固定端から
    自由端までの長さの1/3近傍に相当するように設定し
    たことを特徴とする請求項2に記載の打音オルゴール。
  4. 【請求項4】 前記打撃手段は、前記複数の弾性片がそ
    れぞれ固定端と自由端を有する片持支持による板バネ構
    造で、前記各弾性片は等しい長さで櫛状に配列され、そ
    れぞれ同位置に前記ハンマーが固設されていることを特
    徴とする請求項1から3のいずれかに記載の打音オルゴ
    ール。
JP2000349187A 2000-11-16 2000-11-16 打音オルゴール Pending JP2002156968A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000349187A JP2002156968A (ja) 2000-11-16 2000-11-16 打音オルゴール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000349187A JP2002156968A (ja) 2000-11-16 2000-11-16 打音オルゴール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002156968A true JP2002156968A (ja) 2002-05-31

Family

ID=18822639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000349187A Pending JP2002156968A (ja) 2000-11-16 2000-11-16 打音オルゴール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002156968A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101181589B1 (ko) 2011-02-18 2012-09-10 한규락 오르골 진동판 및 그 제조방법
JP2015114664A (ja) * 2013-12-09 2015-06-22 モントレー ブレゲ・エス アー 計時器用の打撃機構用ディスク−振動板

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101181589B1 (ko) 2011-02-18 2012-09-10 한규락 오르골 진동판 및 그 제조방법
WO2012111940A3 (ko) * 2011-02-18 2012-11-01 Han Gyu Lak 오르골 진동판 및 그 제조방법
CN103109316A (zh) * 2011-02-18 2013-05-15 韩圭乐 八音盒振动板及其制造方法
US8847049B2 (en) 2011-02-18 2014-09-30 Gyu Lak Han Vibration plate for music box and preparation method thereof
JP2015114664A (ja) * 2013-12-09 2015-06-22 モントレー ブレゲ・エス アー 計時器用の打撃機構用ディスク−振動板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5444181A (en) Keyboard instrument selectively entering into an acoustic sound mode and an electronic sound mode through a rotation of a stopper with a cushion sheet against damper wires
US5483861A (en) Keyboard instrument equipped with durable hammer stopper for selectively producing acoustic sounds and synthesized sounds
JP2002156968A (ja) 打音オルゴール
JP3891410B2 (ja) 演奏装置
US5925838A (en) Musical device with undamped sound
JP2007163782A (ja) 音板打楽器の音源ユニット
JP3788321B2 (ja) 電気オルゴール
JP5070712B2 (ja) 鍵盤式音板打楽器及びグロッケンシュピール
US20090308224A1 (en) Percussion Instrument and Method of Use
JP3590518B2 (ja) 発音装置
CN212411562U (zh) 智能木琴
JP3621242B2 (ja) 発音装置およびそれを用いた時計装置
JPH11219171A (ja) 発音装置
KR20130110319A (ko) 건반 타악기 연주장치
US4852445A (en) Pedal mechanism for keyboard instruments
JP4752481B2 (ja) 鍵盤式音板打楽器用の音源ユニット及びその製造方法
JP3324333B2 (ja) 鍵盤楽器用消音装置の製造方法
JP3412288B2 (ja) 耐久性を有するハンマストッパを有し、アコースティック音と電子音とを選択的に生成する鍵盤楽器
US3524008A (en) Reed-type musical instrument with electromagnetic pickups
JP2018072706A (ja) 鍵盤楽器
KR0155174B1 (ko) 피아노선의 기계적 진동없이 기계적음과 합성음을 선택적으로 발생하기 위한 건반악기
AU2004236771B2 (en) Percussion instrument
KR200169746Y1 (ko) 피아노의 음색 변환장치
JP4821299B2 (ja) 鍵盤式打楽器
JP2913915B2 (ja) ハンドベル自動演奏装置