JP4038648B2 - ネットワークシステムおよび制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の伝送装置を2重のループ状伝送路に接続したネットワークシステム、およびネットワークシステム制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
2重ループのネットワークシステムは種々考えられており、基本構成は、1台の親局伝送装置(マスタ装置)と、複数台の子局伝送装置(プロセッサ装置)とが2つのループ状伝送路に接続されたもので、2つのループ状伝送路はループバックを考慮して伝送方向が互いに逆を向くように構成されている。
【0003】
通常、ループ状伝送路の一方は運用系としてアプリケーションデータの伝送に使用され、他方は待機系として使用される。そして、運用系に異常があった場合や計画的な切換え指示があった場合には、運用系と待機系を切り換えるループ交代制御が実行され、また伝送路あるいは伝送装置に異常が発生して、ループ伝送路として伝送が不能な場合には、異常な装置の伝送路を迂回して正常な装置だけで伝送を行うループバック制御が実行されるのが一般的である。
【0004】
こうした異常時の制御として、特開平9−326816号公報には、受信状態を監視して異常があった場合に、各プロセッサ装置において出力停止および迂回路の構成制御を行い、所定時間経過後に、マスタ装置において伝送状態をチェックして、最終的な切換え決定指令を送信することが提案されている。
【0005】
また、特開平8−65328号公報には、伝送路の異常を検知する方法として、伝送データの制御部を拡張してエラー検出用の情報を付加し、一定の周期で上記データを送信して、下流の装置で受信状態を監視することにより伝送路の異常を検知し、異常を検知した装置が付加情報をセットして下流へ送信することで、マスタ装置で回線の異常発生および発生個所を検知し、ループ交代あるいはループバックの指示を行うことが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術のうち特開平9−326816号公報の場合は、異常を検知したプロセッサ装置で独自に迂回路を構成して、また異常発生により全プロセッサ装置がシーケンシャルに構成を変更した上、全プロセッサ装置の状態が安定するまで待った後にマスタ装置で最終判定を行うので、異常発生から回復までの時間がかかるという問題がある。
【0007】
また、特開平8−65328号公報の場合は、異常検出用のデータが受信されないことで異常判定するため、エラー検出用データの送信周期以上の、無通信時間のタイマー監視を行う必要があり、そのための時間を要するという問題がある。
【0008】
回線上の異常をマスタ装置で集中監視して指示を行う方式は、いったん指示した内容で伝送が回復しない場合、再度状態確認後にリトライを行うことになるため、伝送が最終的に回復するまでに時間がかかる。鉄道用の信号制御ネットワークにおいては、伝送の故障が即時運行停止、最悪の場合には事故の要因となるため、一般のネットワークよりはるかに短い時間で伝送を復旧させる必要がある。
【0009】
本発明は、伝送路あるいは伝送装置で異常が発生した際に、伝送復旧までの時間を短縮することを課題とする。
【0010】
上記課題を解決するため、本発明は、伝送方向が互いに逆向きの2つのループ型伝送路に1つの親局伝送装置と複数の子局伝送装置が接続され、前記ループ型伝送路のうち、一方の伝送路を運用系とし、他方の伝送路を待機系として、前記各伝送装置間で通信を行うネットワークシステムにおいて、下流側の伝送装置に向かって伝送路上にキャリア信号を送信するキャリア信号送信手段と、前記キャリア信号の受信を監視してキャリア信号に中断があれば、前記親局伝送装置に伝送路異常の通知を行う監視手段と、前記親局伝送装置に設けられ、前記伝送路異常の通知を受け取って伝送路上の故障箇所を判定するとともに、両方の伝送路で異常が通知された場合には、故障箇所を迂回する迂回構成を指定するループバック開始の電文を編集し両方の伝送路に送信する電文編集・送信手段と、前記子局伝送装置に設けられ、前記親局伝送装置からの電文を受信して伝送制御状態をループバックモードに設定するループバックモード設定手段と、前記親局伝送装置に設けられ、前記電文送信から所定時間経過後に開通確認の電文を伝送路に送信し、該電文の帰還があったときにループバック完成と判断する判断手段とを備え、前記開通確認の電文が帰還しない場合には、前記親局伝送装置は、システムの稼動に最低限必要な構成を予め定義した最小迂回構成にてループバック開始の電文を編集し、再度送信することを特徴としている。
【0011】
上記構成によれば、伝送路に異常が発生すると、その伝送路異常の通知は直ちに親局伝送装置に伝えられる。特に、両方の伝送路で異常が発生した場合、異常を検知した子局伝送装置で独自に迂回路を構成することはせず、伝送路異常の通知は全て親局伝送装置に伝えられる。そして親局伝送装置は、伝送路異常の通知を受け取って故障箇所を迂回する迂回構成を指定するループバック開始の電文を編集し、その電文を両方の伝送路に送信するので、子局伝送装置側では前記電文を受信して直ちに伝送制御状態をループバックモードに設定することができる。また、親局伝送装置は。電文送信から所定時間経過後に開通確認の電文を伝送路に送信し、その電文の帰還があった場合にループバック完成と判断する。親局伝送装置からの指令によるループバックが完成しなかった場合に、システムの稼動に最低限必要な構成である最小迂回構成のループバックを行うことができ、これによって、最低限必要な装置で伝送状態を回復させることができる。よって、伝送復旧までの時間を短縮することができる。
【0012】
なお、上記構成において、親局伝送装置に、一方の伝送路でのみ異常が通知された場合には、運用系と待機系の伝送路を切り換えるループ交代のモードが設定される。
【0014】
さらに、上記構成のネットワークシステムには、以下の要素を付加することができる。すなわち、親局伝送装置に設けられ、伝送路の障害が回復した否かを調べるループチェック電文を所定の周期で両方の伝送路に送信するループチェック電文送信手段と、子局伝送装置に設けられ、前記ループチェック電文を受信するとともに、そのループチェック電文を、受信した方の伝送路に送信するループチェック電文受信・送信手段と、親局伝送装置に設けられ、前記ループチェック電文が両方の伝送路で帰還した場合に、ループバック解除電文を両方の伝送路に送信するループバック解除電文送信手段と、子局伝送装置に設けられ、前記ループバック解除電文を受信した場合に、伝送制御状態を通常モードに設定する通常モード設定手段と、を付加することができる。
【0015】
また、本発明のネットワークシステム制御方法は、伝送方向が互いに逆向きの2つのループ型伝送路に1つの親局伝送装置と複数の子局伝送装置が接続され、前記ループ型伝送路のうち、一方の伝送路を運用系とし、他方を伝送路を待機系として、前記各伝送装置間で通信を行うネットワークシステムを制御する際に、下流側の伝送装置に向かって伝送路上にキャリア信号を送信するとともに、前記キャリア信号の受信を監視してキャリア信号に中断があれば、前記親局伝送装置に伝送路異常の通知を行い、前記伝送路異常の通知を受け取った前記親局伝送装置は、伝送路異常の通知より伝送路上の故障箇所を判定するとともに、両方の伝送路で異常が通知された場合には、故障箇所を迂回する迂回構成を指定するループバック開始の電文を編集して両方の伝送路に送信し、前記ループバック開始の電文を受信した前記子局伝送装置は、伝送制御状態をループバックモードに設定する一方、前記親局伝送装置は、前記ループバック開始の電文を送信してから所定時間経過後に開通確認の電文を伝送路に送信し、この開通確認の電文の帰還があったときにループバック完成と判断し、この開通確認の電文が帰還しない場合には、前記親局伝送装置は、システムの稼動に最低限必要な構成を予め定義した最小迂回構成にてループバック開始の電文を編集し、再度送信することを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明に係るネットワークシステムの概略構成を示している。本ネットワークシステムには、親局伝送装置として1台のマスタ装置Mと、子局伝送装置として5台のプロセッサ装置P1〜P5が設置され、マスタ装置Mおよびプロセッサ装置P1〜P5は、伝送方向が互いに逆向きの2重のループ状伝送路L1,L2で接続されている。なお、プロセッサ装置は5台に限らず、2台乃至4台、または6台以上あってもよい。また以下の説明では、マスタ装置Mはマスタ装置1とし、プロセッサ装置P1〜P5はそれぞれプロセッサ装置2〜6という。
【0017】
図2は、マスタ装置1またはプロセッサ装置2〜6である伝送装置の内部構成を示している。伝送装置は、1系のCPU20Aおよび2系のCPU20Bと、CPU20Aに接続されたNCP22A,22Bと、CPU20Bに接続されたNCP22C,22Dと、NCP22A,22Cに接続されたNIF24Aと、NCP22B,22Dに接続されたNIF24Bとを備えている。
【0018】
CPU20A,20Bはアプリケーション処理を実行するプロセッサで、CPU間通信路21で互いに接続され、状態情報あるいは制御情報を交換して、2重系機能を実行する。NCP22A,22B,22C,22Dは、伝送路の通信制御を行うネットワークコントローラで、NCP22A,22Cは伝送路L1を、NCP22B,22Dは伝送路L2をそれぞれ制御する。また、NCP22A,22BはNCP間通信路23Aで、NCP22C,22DはNCP間通信路23Bでそれぞれ接続され、各々双方向で電文の送受信を行う。NIF24A,24Bは、それぞれ伝送路L1,L2への入出力を制御するネットワークインタフェースである。
【0019】
なお、以下の説明では、CPU20A,20Bを総称してCPU20と、NCP22A,22B,22C,22Dを総称してNCP22と、NIF24A,24Bを総称してNIF24という。
【0020】
図3は、NIF24の内部構成を示している。
NIF24は、NCP I/F31と、セレクタ32と、レシーバ33と、ドライバ34とを備えている。NCP I/F31はNCP22(NCP22A,22CおよびNCP22B,22D)と接続され、データの送受信、モード設定および監視機能を有する。レシーバ33およびドライバ34は伝送路L1,L2に接続され、それぞれデータの受信および送信を制御する。セレクタ32は、レシーバ33からの受信データまたはNCP I/F31からの送信データを、NCP I/F31からの制御により択一的に選択し、ドライバ34へ出力する機能を有する。
【0021】
図4は、送受信データフォーマットを示している。図に示すように、送受信データは、ビット同期のための開始フラグ40、送信元アドレス41、機能コード42、データ部43、フレームチェックシーケンス44(FCS)、および終了フラグ45から構成されている。
【0022】
次に、上記構成のネットワークシステムにおける動作について説明する。
まず、他装置からのデータ受信の手順について、図5および図6を用いて説明する。
NCP22は、送信処理を行っていない時、NIF24のセレクタ32を、レシーバ33からの受信データを選択するモード(スルーモード)に設定する。
NIF24は、受信データを電気的に中継して、ドライバ34を介して伝送路L1またはL2へ送信すると同時に、NCP I/F31を介してNCP22へ受信データを送る。
【0023】
NCP22は、送られてきた受信データのフレームチェックを行い、正常なフレームであれば機能コードをチェックし、予め設定されている機能コード表を検索して一致した場合に、CPU共有メモリに受信データをセットする。
そして、受信データのフレーム異常時あるいは機能コード不一致の場合、その受信データを破棄する。
【0024】
データ送信の手順を図7〜10を用いて示す。
NCP22は、CPU20から送信要求があると、NIF24のセレクタ32を、受信データを遮断してNCP I/F31からの送信データを選択するモード(S&Fモード)に設定する。
NCP22は、セレクタ32の切換え確認後、帰還監視タイマーT1を起動して、NIF24に送信データを送る(図7)。
【0025】
送信データがループ伝送路(ここでは伝送路L1)を一巡して送信元に帰還すると、NIF24からNCP22にデータが送られる(図8)。
NCP22は、受信データの送信元アドレスをチェックして自装置のアドレスであれば、送信データの帰還と判断して、NIF24のセレクタ32をスルーモードに戻し、帰還監視タイマーT1をキャンセルして、送信処理を正常終了する。
NCP22は、送信データが帰還せずに帰還監視タイマーT1がタイムアウトした場合、送信データ不帰還として送信処理を異常終了する。
【0026】
NCP22で送信処理中に受信したデータは、NIF24のセレクタ32がS&Fモードで保持されるため、電気的な中継は行われずにNCP22へ引き込まれる(図9および図10)。
【0027】
NCP22は、S&Fモードで受信したデータのフレームチェックを行い、異常なフレームであれば、その受信データを破棄する。
フレームチェックの結果、正常なフレームであれば、送信中データに続けて再送信する。
また、正常なフレームであれば、機能コードをチェックし、予めCPU20から設定されている機能コード表を検索して一致した場合に、CPU共有メモリに受信データをセットする。
【0028】
2重ループの伝送路は、一方を運用系、他方を待機系とし、伝送装置間で交換するアプリケーション電文は運用系の伝送路に送信する。
運用系、待機系の指示はマスタ装置1にて行い、マスタ装置1は、一日一回定期的に伝送路の系を切り換える他、図示しない端末を用いて、作業員の操作指示により伝送路の系を切り換えて、ループ交代を実施する。
【0029】
プロセッサ装置2〜6においては、マスタ装置1からのアプリケーション電文を受信した伝送系を運用系として認知し、自装置の送信要求があった場合には、認知された運用系に送信する。
【0030】
次に、伝送異常時のループ交代実施の手順について、図11および図12を用いて説明する。
伝送路L1,L2、あるいは伝送装置(マスタ装置1やプロセッサ装置2〜6内のNIF等)に異常が発生すると、送信データが伝送路L1,L2を一巡して帰還できなくなるため、NCPは、送信処理において帰還タイムアウトエラーを検知して、マスタ装置1へ通知する。
【0031】
マスタ装置1のCPUは、NCPから送信データ帰還タイムアウトを通知された場合、当該伝送路を異常と判断して、運用系と待機系の伝送路を切り換える。例えば図11において、伝送路L1が運用系の時、プロセッサ装置4のL1側のNIFに異常が発生すると、マスタ装置1の送信処理において、送信データ帰還タイムアウトを検出し、図12に示すように、L2側を運用系として送信を行う。
プロセッサ装置は、マスタ装置のアプリケーション電文が待機系と認知していた方で受信することで、伝送ループの切換えを認識する。
【0032】
ここで、回線異常の検知について述べる。
NIFのドライバ34は、伝送路L1,L2に常時キャリア信号を発信している。そして、NIFのレシーバ33は、伝送路L1,L2の上流側にあるNIFからのキャリア信号を監視し、キャリア信号が中断した場合、NCP I/F部31を介して、NCPに対してキャリア断を通知する。
【0033】
全てのNIFがキャリア信号を発信し、その下流側のNIFで受信するため、伝送路L1,L2の異常は、異常個所のすぐ下流のNIFでのみ検知し、さらに下流のNIFでは検知しない。
【0034】
さらに、回線異常の通知について述べる。
NCPは、NIFからのキャリア断信号を監視し、キャリア断を検知した場合、プロセッサ装置のNCPは、キャリア断を検知した伝送路に、マスタ装置に向けて回線状態電文を送信する。
【0035】
例えば図13において、プロセッサ装置P3とP4の間の伝送路L1に異常が発生した場合、プロセッサ装置P4のNIFでキャリア断を検知してNCPに通知し、プロセッサ装置P4のNCPが、伝送路L1に、回線状態電文を送信する。
【0036】
さらに図14に示すように、プロセッサ装置P3とP4の間の伝送路L2に異常が発生した場合、プロセッサ装置P3が、伝送路L2に、回線状態電文を送信する。
【0037】
次に、マスタ装置のループバック開始制御の手順について、図15〜17を用いて説明する。
マスタ装置1は、回線状態電文受信後、以下の手順(100)〜(110)でループ交代あるいはループバックの制御を実施する。
なお、マスタ装置1のNIFでキャリア断を検知した場合は、回線異常電文の送信は行わないが、以下の説明で回線状態電文受信とは、マスタ装置1のNIFでキャリア断を検知した場合も含むものとする。
(100)回線状態異常電文を受信した伝送路と反対側の伝送路の状態をチェックして、反対側の伝送路で回線状態異常電文を受信していない場合は、運用系ループと待機系ループを交換する。
(101)ループ制御モードをループバック移行中にする。
(102)回線状態異常電文から送信元アドレスを取り出し、予め定義したネットワーク割付表(表1)から回線異常を検知した装置の装置番号を求める。例えば、受信した回線異常電文の送信元アドレスが41であれば、装置番号5(プロセッサ装置P4)で異常検知したと判定する。
【0038】
【表1】
Figure 0004038648
【0039】
(103)両伝送路L1,L2の回線異常検知装置の装置番号と、予め定義した迂回路構成表(表2)から、迂回路を構成する装置のアドレスを求め、迂回路構成データに記録する。例えば、L1側の異常検知装置が5で、L2側の異常検知装置が4であれば、迂回指定は4:5、すなわち装置番号4(プロセッサ装置P3)で伝送路L1から伝送路L2への迂回、装置番号5(プロセッサ装置P4)で伝送路L2から伝送路L1への迂回と判定する。
【0040】
【表2】
Figure 0004038648
【0041】
(104)迂回路構成表に迂回路指定が定義されていない場合は、ループバック不可と判断し、ループ制御モードを両系ループ停止にして終了する。
(105)記録した迂回路構成データに従い、迂回路を構成する装置の指示を、ループバック開始指示電文に編集する。
ループバック開始指示電文には、伝送路L1から伝送路L2へ迂回する装置のアドレス、および伝送路L2から伝送路L1へ迂回する装置のアドレスを設定する。
(106)ループバック開始指示電文を両方の伝送路L1,L2に送信し、タイマーT2を起動する(図15)。
(107)タイマーT2タイムアウト後、伝送路L1に開通確認電文を送信し、タイマーT3を起動する。
(108)開通確認電文が帰還した場合、ループ制御モードをループバック制御中にする(図17)。
(109)開通確認電文が帰還しないままタイマーT3がタイムアウトした場合で、迂回路構成の指示が予め定義した最小迂回構成(図22)の場合は、ループ制御モードを両系ループ停止にして終了する。
(110)開通確認電文が帰還しないままタイマーT3がタイムアウトした場合で、迂回路構成の指示が最小迂回構成でない場合は、予め定義した最小迂回構成表に従って迂回路を構成する装置を求め、迂回路構成データに記録し、手順(105)に戻る。
【0042】
プロセッサ装置のループバック開始制御の手順について説明する。
プロセッサ装置は、マスタ装置からループバック開始指示電文を受信後、以下の手順(200)〜(203)でループバックの制御を実施する。
(200)ループ制御モードをループバック移行中にする。
(201)受信したループバック開始指示電文を、NCP間通信路を用いて、対向ループ側のNCPへ転送する(図16)。
(202)ループバック開始指示電文の迂回路構成装置をチェックして、自装置であれば、NIFをS&Fモードに設定し、ループバック開始指示電文の伝送路L1から伝送路L2への迂回(図19)、または伝送路L2から伝送路L1への迂回(図20)の指示に従い、NCP間の通信路を設定する。
(203)開通確認電文を受信後、ループ制御モードをループバック移行中にする。
【0043】
ループバック制御中の動作について述べる。
マスタ装置は、システム規定の周期で、ループチェック電文を、両方の伝送路に送信する。
プロセッサ装置は、受信したループチェック電文を対向ループ側への迂回は行わず、受信したループ側に送信する(図18)。
したがって、伝送路の障害が回復すると、マスタ装置にループチェック電文が帰還する。
【0044】
次に、マスタ装置のループバック解除の手順について説明する。
マスタ装置は、両方の伝送路でループチェック電文が帰還した場合、以下の手順(300)〜(303)でループバック解除の制御を実施する。
(300)ループ制御モードをループバック解除中にする。
(301)ループバック解除電文を両方の伝送路に送信し、帰還タイムアウト監視タイマーT1を起動する(図21)。
(302)ループバック解除電文が帰還した場合は、ループ制御モードを通常モードにする。
(303)ループバック解除電文が帰還せず、帰還タイムアウト監視タイマーT1がタイムアウトした場合は、ループ制御モードをループバック移行中にして、迂回路構成データに従い、再度ループバック開始の制御を行う。
【0045】
プロセッサ装置のループバック解除手順について説明する。
プロセッサ装置は、マスタ装置からループバック解除電文を受信した場合、以下の手順(400)〜(401)でループバック解除の制御を実施する。
(400)ループ制御モードを通常モードにする。
(401)迂回路を構成していたプロセッサ装置では、手順(202)で設定したNCP間の通信路を解除し、受信したループバック解除電文を受信したループ側に送信する。
【0046】
本実施の形態によれば、以下の効果が期待できる。
▲1▼図23に示すように、伝送装置の各コンポーネントが2重系で構成されるため、一方の系(例えば、NCP22A)に異常が発生した場合でも、残った他方の系(例えば、NCP22Cおよび22D)で伝送制御を継続可能である。
▲2▼データ送受信の手順において説明したように、S&Fモードになった装置でフレーム異常のデータを破棄するため、伝送途中でフレームに異常が生じたデータは、適切に除去される。
▲3▼ループ交代実施の手順において説明したように、運用系・待機系の切換えはマスタ装置が管理し、プロセッサ装置はマスタ装置からのアプリケーション電文受信ループを運用系と認識する方式のため、ループ交代に特別な伝送手順を必要としない。
▲4▼回線異常検知の手順において説明したように、伝送路の各NIF間でキャリア信号を監視するため、回線上で異常が発生した場合、異常個所に隣接する下流の装置のみで異常を検出でき、異常個所を容易に特定できる。
▲5▼回線状態監視をNCPが独自のタイミングで実施するため、マスタ装置あるいはCPUからの制御を必要とせず、異常発生を迅速に検出・通知することができる。
▲6▼ループバック開始制御の手順において説明したように、ループバックさせる装置を、マスタ装置に集約した回線状態から判断するため、異常個所の判断と迂回装置の特定を迅速に行うことができる。
▲7▼迂回路構成を取れない場合は、システムで予め定義した最小迂回構成に移行するため、システムの稼働に最低限必要な装置で伝送を回復させることができ、伝送中断の時間を最短にすることができる。
▲8▼ループバック解除の手順において説明したように、マスタ装置から周期的にループチェックを行うため、伝送路の回復を自動的に検知することができる。
▲9▼図21に示すように、ループバック解除電文を両方のループに迂回させずに送信するため、ループバック中は伝送路の外側に位置していた装置も含めて、ループ伝送路上の全装置の伝送状態をリセットすることができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、伝送路あるいは伝送装置で異常が発生すると、ループバックモードが直ちに設定されるので、伝送復旧までの時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るネットワークシステムの概略構成図である。
【図2】伝送装置(マスタ装置またはプロセッサ装置)の内部構成図である。
【図3】NIFの構成図である。
【図4】送受信データのデータフォーマットを示した図である。
【図5】伝送装置におけるデータ受信経路を示した図である。
【図6】NIF内部におけるデータ受信経路を示した図である。
【図7】伝送装置におけるデータ送信経路を示した図である。
【図8】伝送装置におけるデータ帰還時のデータの流れを示した図である。
【図9】NIF内部におけるS&F時のデータの流れを示した図である。
【図10】伝送装置におけるS&F時のデータの流れを示した図である。
【図11】運用系に異常が発生した状態を示した図である。
【図12】図11の状態から待機系にループ交代を行った状態を示した図である。
【図13】伝送路L1の回線異常がマスタ装置に通知される様子を示した図である。
【図14】伝送路L2の回線異常がマスタ装置に通知される様子を示した図である。
【図15】ループバック開始指示電文が送信されている様子を示した図である。
【図16】受信したループバック開始指示電文を対向ループ側のNCPへ転送する様子を示した図である。
【図17】ループバック制御中のデータの流れを示した図である。
【図18】ループチェック電文が送信されている様子を示した図である。
【図19】伝送路L1から伝送路L2へのループバック経路を示した図である。
【図20】伝送路L2から伝送路L1へのループバック経路を示した図である。
【図21】ループバック解除電文が送信されている様子を示した図である。
【図22】最小迂回構成を示した図である。
【図23】一方の系に異常が発生した時の迂回経路を示した図である。
【符号の説明】
1 マスタ装置
2〜6 プロセッサ装置
L1,L2 ループ伝送路
20A,20B CPU
21 CPU間伝送路
22A〜22D NCP(ネットワークコントローラ)
23A,23B NCP間伝送路
24A,24B NIF(ネットワークインタフェース)
31 NCP I/F
32 セレクタ
33 レシーバ
34 ドライバ

Claims (4)

  1. 伝送方向が互いに逆向きの2つのループ型伝送路に1つの親局伝送装置と複数の子局伝送装置が接続され、前記ループ型伝送路のうち、一方の伝送路を運用系とし、他方の伝送路を待機系として、前記各伝送装置間で通信を行うネットワークシステムにおいて、
    下流側の伝送装置に向かって伝送路上にキャリア信号を送信するキャリア信号送信手段と、前記キャリア信号の受信を監視してキャリア信号に中断があれば、前記親局伝送装置に伝送路異常の通知を行う監視手段と、前記親局伝送装置に設けられ、前記伝送路異常の通知を受け取って伝送路上の故障箇所を判定するとともに、両方の伝送路で異常が通知された場合には、故障箇所を迂回する迂回構成を指定するループバック開始の電文を編集し両方の伝送路に送信する電文編集・送信手段と、前記子局伝送装置に設けられ、前記親局伝送装置からの電文を受信して伝送制御状態をループバックモードに設定するループバックモード設定手段と、前記親局伝送装置に設けられ、前記電文送信から所定時間経過後に開通確認の電文を伝送路に送信し、該電文の帰還があったときにループバック完成と判断する判断手段とを備え、
    前記開通確認の電文が帰還しない場合には、前記親局伝送装置は、システムの稼動に最低限必要な構成を予め定義した最小迂回構成にてループバック開始の電文を編集し、再度送信することを特徴とするネットワークシステム。
  2. 請求項1に記載のネットワークシステムにおいて、前記親局伝送装置に設けられ、伝送路の障害が回復した否かを調べるループチェック電文を所定の周期で両方の伝送路に送信するループチェック電文送信手段と、前記子局伝送装置に設けられ、前記ループチェック電文を受信するとともに、そのループチェック電文を、受信した方の伝送路に送信するループチェック電文受信・送信手段と、前記親局伝送装置に設けられ、前記ループチェック電文が両方の伝送路で帰還した場合に、ループバック解除電文を両方の伝送路に送信するループバック解除電文送信手段と、前記子局伝送装置に設けられ、前記ループバック解除電文を受信した場合に、伝送制御状態を通常モードに設定する通常モード設定手段と、を備えたことを特徴とするネットワークシステム。
  3. 請求項1に記載のネットワークシステムにおいて、前記電文編集・送信手段は、一方の伝送路でのみ異常が通知された場合には、運用系と待機系の伝送路を切り換えるループ交代の電文を伝送路に送信することを特徴とするネットワークシステム。
  4. 伝送方向が互いに逆向きの2つのループ型伝送路に1つの親局伝送装置と複数の子局伝送装置が接続され、前記ループ型伝送路のうち、一方の伝送路を運用系とし、他方を伝送路を待機系として、前記各伝送装置間で通信を行うネットワークシステムを制御する際に、下流側の伝送装置に向かって伝送路上にキャリア信号を送信するとともに、前記キャリア信号の受信を監視してキャリア信号に中断があれば、前記親局伝送装置に伝送路異常の通知を行い、前記伝送路異常の通知を受け取った前記親局伝送装置は、伝送路異常の通知より伝送路上の故障箇所を判定するとともに、両方の伝送路で異常が通知された場合には、故障箇所を迂回する迂回構成を指定するループバック開始の電文を編集して両方の伝送路に送信し、前記ループバック開始の電文を受信した前記子局伝送装置は、伝送制御状態をループバックモードに設定する一方、前記親局伝送装置は、前記ループバック開始の電文を送信してから所定時間経過後に開通確認の電文を伝送路に送信し、この開通確認の電文の帰還があったときにループバック完成と判断し、この開通確認の電文が帰還しない場合には、前記親局伝送装置は、システムの稼動に最低限必要な構成を予め定義した最小迂回構成にてループバック開始の電文を編集し、再度送信することを特徴とするネットワークシステムの制御方法。
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