JP4038245B2 - 新規なフェナンスリジニウム誘導体 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、抗腫瘍活性を有し、医薬品として期待される新規なフェナンスリジニウム誘導体、及びその薬学的用途に関する。
背景技術
今日、癌患者に適用する化学療法剤には、アルキル化剤、代謝拮抗剤、抗生物質、及び植物アルカロイド等が用いられている。
2,3−(メチレンジオキシ)−5−メチル−7−ヒドロキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジニウム クロリド又はヨージドは、Chem.Pharm.Bull.,33,1763に記載された公知化合物であり抗腫瘍活性作用があることが知られている(特開平2−243628号公報、特開平3−184916号公報)。又、ベンゾ[c]フェナンスリジニウム誘導体、及びその抗腫瘍活性作用についても報告されている(特開平5−208959号公報)。
悪性腫瘍の性質は千差万別であり、また、上記抗腫瘍剤の使用によりそれに対する耐性も出現するため、新規な抗腫瘍剤の開発が望まれる。
発明の開示
本発明者らは、その5位の窒素原子と6位の炭素原子が脂肪族炭化水素鎖で連結した構造を有する新規なフェナンスリジニウム誘導体が抗腫瘍活性を有しかつ、化学的還元反応、及び生物学的代謝反応に対し抵抗性を発揮し、従って医薬品として用いる上で極めて有利であることを見出し本発明を完成した。
即ち、本発明は一般式(A)
Figure 0004038245
[式中、R1は置換または非置換の低級脂肪族炭化水素基を示し;Rは、低級アルキル基、ハロゲン原子及び水酸基からなる群より選ばれる置換基を有してもよい炭素数2から6の脂肪族炭化水素鎖を示し;Y及びZは、それぞれ水素原子、水酸基、または低級アルコキシ基を示し、あるいは、YとZが一緒になってメチレンジオキシ基を示すかまたはフェニル環を形成し;X-は酸残基または水素酸残基を示す。]
で表される新規なフェナンスリジニウム誘導体に関する。
更に本発明は、一般式(B)
Figure 0004038245
[式中、R1は置換または非置換の低級脂肪族炭化水素基を示し;Rは、低級アルキル基、ハロゲン原子及び水酸基からなる群から選ばれる置換基を有してもよい炭素数2から6の脂肪族炭化水素鎖を示し;Y及びZは、それぞれ水素原子、水酸基、または低級アルコキシ基を示し、あるいはYとZが一緒になってメチレンジオキシ基を示すかまたはフェニル環を形成する。]
で表わされる新規なフェナンスリジニウム誘導体に関する。
更に本発明は、薬学的に許容しうる担体とともに、一般式(A)または(B)で表わされる化合物を有効成分として含有する医薬組成物に関する。
更に本発明は、薬学的に許容しうる担体とともに、一般式(A)または(B)で表わされる化合物を有効成分として含有する抗腫瘍剤に関する。
更に本発明は、医薬組成物の有効成分として使用するための一般式(A)または(B)で表わされる化合物に関する。
更に本発明は、腫瘍の治療または予防用医薬組成物を製造するための一般式(A)または(B)の化合物の使用に関する。
更に本発明は、一般式(A)または(B)で表わされる化合物の有効量をヒトに投与することを含む、腫瘍の治療または予防法に関する。
発明を実施するための最良の形態
本発明の一般式(A)及び(B)における低級脂肪族炭化水素基とは、例えば炭素数1〜5のアルキル基または炭素数3〜5のアルケニルメチル基を示す。炭素数1〜5のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル等が挙げられる。炭素数3〜5のアルケニルメチル基としては、例えば、アリル、2−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル等が挙げられる。これら低級脂肪族炭化水素基は置換されても良く、その置換基としては、水酸基、C1〜C5のアルコキシ基、C1〜C5のアルコキシカルボニル基、アセチル、ハロゲン、カルバモイル基、あるいはメトキシで置換されても良いフェニル基が挙げられる。
本発明の具体的な置換または非置換の低級脂肪族炭化水素基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、2−ヒドロキシエチル、2−メトキシエチル、2−アセトキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、アリル、2−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、メトキシカルボニルメチル、イソプロポキシカルボニルメチル、カルバモイルメチル、ベンジル、4−メトキシフェニルメチル、フロロメチル、トリフロロメチル等が挙げられる。特に、メチル、エチル、アリル、2−ヒドロキシエチル、2−メトキシエチル、2−アセトキシエチル、カルバモイルメチル、トリフロロメチルが好ましい。
本発明の一般式(A)及び(B)における、低級アルキル、ハロゲン原子及び水酸基からなる群より選ばれる置換基を有してもよい炭素数2から6の脂肪族炭化水素鎖とは、例えば置換または非置換の炭素数2〜6のポリメチレン鎖を示す。その置換基である低級アルキル基としては、炭素数1〜5のアルキル基が挙げられ、具体的にはメチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル基等を示す。好ましくは、メチル、エチル基が好ましい。またハロゲン原子としてはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
具体的な置換または非置換の炭素数2から6の脂肪族炭化水素鎖としては、例えば−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH(CH3)CH2−、−CH2C(CH32CH2−、−CH2CH(OH)CH2−、−CH2CHFCH2−、−CH2CF2CH2−、−CH2CHClCH2−、−CH2CH2CH2CH2−、−CH2CH2CH2CH2CH2−、−CH2CH2CH2CH2CH2CH2−などが挙げられる。特に、−CH2CH2CH2−、−CH2CH2CH2CH2−などの非置換の炭素数3〜4のポリメチレン鎖が好ましい。
本発明の一般式(A)及び(B)における低級アルコキシ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、i−ブトキシ、t−ブトキシ、ペントキシ等の炭素数1〜5のアルコキシ基が挙げられ、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシの炭素数1〜3のアルコキシ基が好ましい。
本発明の一般式(A)におけるX-の酸残基とは、正塩をつくる酸残基、例えばX-が、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン等のハロゲノイオンや、硫酸イオン、硝酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、等を意味する。また水素酸残基とは水素塩をつくる酸残基であり、1又は2個の水素原子をもち、例えば、硫酸水素イオン、リン酸二水素イオン等が挙げられる。特に塩素イオン、硫酸水素イオンが好ましい。
本発明で好ましい化合物は、上記一般式(A)及び(B)において、R1がメチル、エチル、アリル、2−ヒドロキシエチル、2−メトキシエチル、2−アセトキシエチル、カルバモイルメチル、またはトリフロロメチルであり、Rが非置換の炭素数3〜4のポリメチレン鎖であり、Y及びZが一緒になってメチレンジオキシ基を示すかあるいはフェニル環を形成する、化合物が好ましい。
一般式(A)で示される化合物は以下の製造方法により得ることができる。以下、2つのタイプに分けて説明する。
1.一般式(A)において、R 1 がメチル基を示す化合物の合成(以下、一般式(A)のタイプ1の合成と略す)
(a)一般式(A)において、R1がメチル基である化合物は以下に示す反応スキーム1によって合成することができる。
Figure 0004038245
一般式(1)の原料化合物において、Y及びZの定義は一般式(A)及び(B)と同じである。Y及びZが、それぞれ水素原子、水酸基、または低級アルコキシ基、あるいはY及びZが一緒になってメチレンジオキシ基である一般式(1)の原料化合物、即ち、7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジン誘導体は、特開平5−208959号公報に記載された方法によって合成することができる。
一般式(1)において、Y及びZが一緒になってフェニル環を形成する場合の原料化合物、即ち、8−ベンジルオキシ−9−メトキシ−ナフト[2,3−c]フェナンスリジン誘導体は、後に示す反応スキーム3によって合成することができる。
一般式(D)において、Mの定義は、一般式(A)及び(B)におけるRに対応するものであり、低級アルキル基、ハロゲン原子及び水酸基からなる群より選ばれる置換基を有してもよい炭素数2から6の脂肪族炭化水素鎖を示す。Wは、ヨウ素または臭素を示す。
一般式(D)のハロゲン化アルキル化合物は、それ自体公知の方法によって合成できる。
一般式(1)で表される化合物を、有機水素化スズ、有機水素化シラン等のラジカルプロモーター;2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)等のラジカルイニシエーター;トリフロロ酢酸などの酸、及び一般式(D)で表されるハロゲン化アルキル化合物と共にアセトニトリル等の溶媒中加熱撹拌することにより一般式(C)で示される化合物が得られる。
一般式(C)で示される化合物を有機溶媒中トリエチルアミン等の塩基存在下、塩化メタンスルホニル、塩化p−トルエンスルホニル等の酸塩化物または無水トリフロロ酢酸等の酸無水物と氷冷下〜室温にて反応させた後、室温〜110℃にて処理することにより環化を行う。
その後、好ましくは生成物を単離精製することなしに、脱保護を行う。ここで脱保護とは、一般式(C)の7位のベンジル基を脱離することを指す。
7位のベンジル基の脱離は、濃塩酸等の酸性下室温〜100℃にて処理することにより行われる。
酸処理は、脱保護して得られる化合物を溶媒に溶解し、これに酸、例えば塩酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸等を加える。酸の量は通常、化合物1モルに対し約1〜3モルである。
以上の方法により一般式(A)のタイプ1で示される化合物が得られる。
(b)一般式(A)のタイプ1の化合物は、以下に示す反応スキーム2によっても合成することができる。
Figure 0004038245
Figure 0004038245
ここで、Wは有機金属又は無機金属塩を示し、Lは低級アルキル基を示し、M′は低級アルキル基、ハロゲン原子及び保護基で保護された水酸基からなる群より選ばれる置換基を有してもよい炭素数2〜6の脂肪族炭化水素鎖を示し、Qは保護基を示す。
一般式(1)で表される化合物とメチル化剤との反応は、両者を無溶媒又は炭素数6〜10の炭化水素溶媒、例えばトルエン、キシレン等に溶解し、加熱して行われる。反応温度は通常50〜180℃、好ましくは100〜150℃で、通常1〜24時間、好ましくは2〜10時間かけて行われる。
メチル化剤は、通常ピリジン環のN−メチル化に用いられるものならどれでもよいが、例えば置換ベンゼンスルホン酸メチルのようなメチル化に用いるスルホン酸メチル又はトリハロゲノメタンスルホン酸メチルが望ましい。具体的には、p−トルエンスルホン酸メチル、2−ニトロベンゼンスルホン酸メチル、トリフロロメタンスルホン酸メチルが挙げられる。
N−メチル化して得られる化合物を塩基存在下、エタノール等の低級アルコール(L−OH)、好ましくはメタノール、エタノール、n−プロパノールと通常0℃〜室温にて混合することにより一般式(E)で示される化合物が得られる。
一般式(E)で示される化合物を非プロトン性溶媒、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素溶媒;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン等のエーテル溶媒;塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系溶媒等に溶解し、一般式(G)で表される有機金属化合物を1〜10等量、好ましくは1〜3等量を加え、場合によっては、トリフロロホウ素エーテル錯体、テトライソプロポキシドチタン等の反応促進剤を加えて、−78〜50℃、好ましくは−20℃〜室温にて5分〜24時間、好ましくは10分〜10時間撹拌する。
一般式(G)の有機金属化合物は、通常の求核置換反応に用いられるものならいずれでもよいが、例えば、有機リチウム化合物、有機マグネシウム化合物、有機亜鉛化合物、有機アルミニウム化合物、有機銅化合物が挙げられる。特に有機マグネシウム化合物が好ましい。具体的には、3−(t−ブチルジメチルシロキシ)プロピルマグネシウムブロミド、2−メチル−3−(t−ブチルジメチルシロキシ)プロピルマグネシウムブロミド、4−(t−ブチルジメチルシロキシ)ブチルマグネシウムクロリド等が挙げられる。
上記の求核置換反応による生成物を酸化剤により酸化的芳香化して、一般式(F)で示される化合物を得る。この反応には種々の酸化剤を使うことが出来、例えば、二酸化マンガン、四酢酸鉛、ジクロロジシアノベンゾキノン(DDQ)、好ましくは二酸化マンガンが使用される。反応は0〜120℃、好ましくは室温〜100℃にて1〜120分、好ましくは5〜60分間行う。
一般式(F)で表される化合物の脱保護を行うことにより、一般式(C)の化合物が得られる。保護基としては一般的に水酸基の保護に用いられる置換基、例えば、メトキシメチル、ベンジルオキシメチル、テトラヒドロフリル、t−ブチル、p−メトキシベンジル、トリフェニルメチル等の置換メチル基;t−ブチルジメチルシリル、トリメチルシリル等のトリアルキルシリル基、アセチル、クロロアセチル、ベンゾイル、イソブチリル等のアシル基等が挙げられる。脱保護は各々の保護基に合った方法で成されるが、例えば、保護基Q及びM′における水酸基の保護基として用いたトリアルキルシリル系保護基の脱離は、テトラヒドロフラン、アセトニトリル等の溶媒中フッ化テトラブチルアンモニウム、フッ化カリウム、フッ化セシウム等のフッ化物塩を加えて0〜80℃、好ましくは0℃〜室温にて行われる。次いで、反応スキーム1と同様にして、一般式(C)の化合物を環化し、脱保護し、次いで酸処理することにより、目的とする一般式(A)のタイプ1の化合物を合成することができる。
(c)反応スキーム1及び2において、原料化合物として用いた一般式(1)の化合物のうちで、Y及びZが一緒になってフェニル環を形成する場合の原料化合物である8−ベンジルオキシ−9−メトキシ−ナフト[2,3−c]フェナンスリジン誘導体は、以下に示す反応スキーム3によって合成することができる。
Figure 0004038245
式(J)で表わされる1−アミノアントラセンと、例えば、J.C.S.PerkinI,1221,(1976)及びJ.Org.Chem.,53,1708,(1988)記載の方法で入手できる式(K)で表わされる2−ベンジルオキシ−3−メトキシ−6−ハロゲノベンズアルデヒドをトルエンまたはベンゼン中80〜110℃にて1〜3時間加熱後濃縮し、副生する水をトルエンまたはベンゼンとの共沸により系外に除く。望ましくは、濃縮残留物に新たにトルエンまたはベンゼンを加えて、加熱後濃縮という上記操作を2〜4回繰り返し、脱水縮合生成物(シッフ塩基)をほぼ定量的に得る。脱水縮合生成物の縮合部位を還元して、一般式(H)で表される化合物を得る。
還元剤は炭素−窒素二重結合を還元するものならばどれでもよいが、特に、水素化ホウ素シアノナトリウム、またはジメチルアミノホウ素を使い、反応温度を−10〜40℃で行うのが望ましい。
式(K)及び(H)において、Aはハロゲン原子を示す。
一般式(H)で示される化合物を、有機溶媒中で有機水素化スズ化合物、好ましくはトリ炭化水素(炭素数1〜8)水素化スズ化合物、例えばトリブチル水素化スズ、トリオクチル水素化スズ、またはジ炭化水素(炭素数1〜8)水素化スズ化合物、例えばジフェニル水素化スズを用い閉環(ハロゲン化水素の脱離反応による縮合反応)を行う。この反応で通常用いられる好ましい有機水素化スズ化合物はトリブチル水素化スズである。この反応を行うには一般式(H)で示される化合物と、1〜6等量、好ましくは2〜3等量の有機水素化スズ化合物を有機溶媒、好ましくは炭素数6〜10の炭化水素溶媒、例えばトルエン、キシレン、ベンゼン等に溶解し、好ましくはラジカル反応開始剤、例えば2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、または過酸化ベンゾイル等を加えて、60〜150℃、好ましくは80〜130℃にて2分〜4時間、好ましくは5分〜1時間加熱し、閉環を完結する。
その後、好ましくは反応混合液から縮合物質を分離することなしに、酸化剤による閉環部の酸化的芳香化を0〜120℃、好ましくは室温〜100℃にて1〜120分、好ましくは5〜60分間行い、一般式(2)で示される8−ベンジルオキシ−4−メトキシ−ナフト[2,3−c]フェナンスリジン誘導体を得る。この反応には種々の酸化剤を使うことが出来、例えば、二酸化マンガン、四酢酸鉛、ジクロロジシアノベンゾキノン(DDQ)、好ましくは二酸化マンガンが使用される。
2.一般式(A)において、R 1 がメチル基以外の置換または非置換の低級脂肪族炭化水素基を示す化合物の合成(以下、一般式(A)のタイプ2の合成と略す);
一般式(A)において、R1がメチル基以外の置換または非置換の低級脂肪族炭化水素を示す、
下記式
Figure 0004038245
[式中、R2は、メチル基以外の置換または非置換の低級脂肪族炭化水素基を示し、R、Y、Z及びX-は、一般式(A)の定義と同じである。]で表わされる、一般式(A)のタイプ2の化合物は以下のようにして合成できる。
即ち、一般式(3)
Figure 0004038245
[式中、R2は、メチル基以外の置換または非置換の低級脂肪族炭化水素基を示し;Y及びZは、一般式(A)の定義と同じである。]
で表される化合物を原料に用い、反応スキーム1または2と同様の方法によって行われる。即ち、一般式(1)で表される化合物に変えて一般式(3)の化合物を用いる以外は、反応スキーム1または2と同様の方法で合成することが出来る。尚、一般式(A)のタイプ2で示される化合物においてR2の低級脂肪族炭化水素上に置換基として例えば水酸基を有する化合物を合成する場合、原料化合物として、一般式(3)で示される化合物においてR2は保護基によって保護された水酸基を有する化合物を用い、その保護基は反応スキーム1または2の製造過程の場合と同様に容易に脱保護できるものである。
一般式(3)で示される化合物の中で、Y及びZがそれぞれ水素原子、水酸基、または低級アルコキシ基、あるいはYとZが一緒になってメチレンジオキシ基を示す場合の化合物は、一般式(4)
Figure 0004038245
[式中、R2は、メチル基以外の置換または非置換の低級脂肪族炭化水素を示す。]
で表される化合物を原料に用い、反応スキーム1及び2に示した一般式(1)で表される、7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−ベンゾ〔c〕フェナンスリジン誘導体の製造法と同様に、特開平5−208959号公報に記載された方法で得られる。
一般式(4)の原料化合物は、例えば、J.C.S.PerkinI,1221,(1976)及びJ.Org.Chem.,53,1708,(1988)記載の方法で入手できる2−ベンジルオキシ−3−ヒドロキシベンズアルデヒドを臭素化した後、一般式(5)
2−A1 (5)
[式中、R2は、式(4)の定義と同じであり、A1はハロゲン原子、アルキルスルホニル基等の脱離基を示す。]
で表される化合物と塩基存在下、または非存在下有機溶媒中反応させることによる、それ自体公知の方法で得られる。
一般式(3)の化合物の中で、Y及びYが一緒になってフェニル環を形成する場合の化合物、即ち、一般式(6)
Figure 0004038245
[式中、R2はメチル基以外の置換または非置換の低級脂肪族炭化水素を示す]で表わされる化合物は、一般式(4)で表される化合物を原料に用い、前記した反応スキーム3の8−ベンジルオキシ−9−メトキシ−ナフト[2,3−c]フェナンスリジン誘導体の製造法と同様の方法で得られる。
かくして得られる本発明化合物である一般式(A)で示されるフェナンスリジニウム誘導体は、塩基処理により容易に分子内から酸1等量を放出し、下記一般式(B)
Figure 0004038245
[式中、R1、R、Y及びZは、一般式(A)と同じである。]
で表される新規なフェナンスリジニウム誘導体の構造をとることが可能である。あるいは、逆に、この一般式(B)の化合物を酸処理することにより、容易に一般式(A)の化合物とすることが可能である。
一般式(B)の化合物は一般式(A)の化合物より脂溶性であるが、生体内では一般式(A)の化合物が一般式(B)の化合物として薬効発現されていると考えられ、抗腫瘍活性を有する。また、一般式(B)の化合物は一般式(A)を合成する上での中間体としての役割も有する。即ち、前記した反応スキーム1又は2において、脱保護の後に一般式(B)の化合物が形成されており、脱保護の後に、形成された一般式(B)の化合物を酸処理することにより、反応スキーム1及び2において一般式(A)の化合物が得られる。一般式(A)のタイプ2の化合物の合成においても、同様に、脱保護の後に対応する一般式(B)の化合物が形成され、酸処理により対応する一般式(A)の化合物が得られる。
本発明化合物は、以下に示す通り、化学的及び生物学的特徴を有する。
一般式(A)及び(B)で表されるフェナンスリジニウム誘導体は、Rで示される置換又は非置換脂肪族炭化水素鎖を部分骨格として持つ。この環状構造を有することにより、公知のベンゾ[c]フェナンスリジニウム誘導体、例えば2,3−(メチレンジオキシ)−5−メチル−7−ヒドロキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジニウム硫酸水素塩(特開平5−208959号公報)において化学的、及び生物学的に反応性に富んでいると予想される部位を立体的に保護することになり、これが化学的還元反応、及び生物学的代謝反応に対する安定性の向上に寄与することを見いだした。
例えば、公知化合物である2,3−(メチレンジオキシ)−5−メチル−7−ヒドロキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジニウム硫酸水素塩は、水溶液中、室温にて還元剤、水素化ホウ素シアノナトリウムの存在下では、速やかに還元され、数分で消失してしまう。また、文献Arch.Biochem.Biophys.,282,183(1990)に記載された方法を参照して、ヒト肝臓から調製した肝ホモジネート(S9)を用いたin vitro代謝試験を行ったところ代謝物の生成が見られた。この生成物は、上記の化学的還元反応により生成する還元物と一致する。
本発明化合物のうちで、2,3−(メチレンジオキシ)−7−ヒドロキシ−8−メトキシ−5,6−プロパノ−ベンゾ[c]フェナンスリジニウム クロリド、を水溶液中、室温にて水素化ホウ素シアノナトリウムと処理した場合、前述の公知化合物2,3−(メチレンジオキシ)−5−メチル−7−ヒドロキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジニウム硫酸水素塩と比較して明らかにその消失が遅い。更に、ヒト肝臓から調製した肝ホモジネート(S9)を用いたin vitro代謝試験においては代謝物の生成が見られず、還元代謝反応に対する抵抗性を有することが認められている。従って、本発明化合物は、安定性の向上により医薬品としての有用性が高い。
次に、一般式(A)で示されるフェナンスリジニウム誘導体の代表化合物を表1に示す。しかしながら、この例示によって本発明化合物が限定されるものではない。
Figure 0004038245
Figure 0004038245
Figure 0004038245
本発明の一般式(A)または(B)で示されるフェナンスリジニウム誘導体を医薬品として使用する場合の製剤化及び投与方法は、従来公知の種々の方法が適用できる。即ち、投与方法は注射、経口、直腸投与等が可能である。製剤形態としては注射剤、粉末剤、顆粒剤、錠剤、座剤等の形態がとりえる。製剤化に際しては主薬に悪影響を与えない限り、医薬品に用いられる種々の補助剤、即ち、担体やその他の助剤、例えば安定化剤、防腐剤、無痛化剤、乳化剤等が必要に応じて使用されうる。
製剤において一般式(A)または(B)で示されるフェナンスリジニウム誘導体の含量は製剤形態により広範囲に変えることが可能であり、一般には0.01から100%(重量)、好ましくは0.1から50%(重量)含有し、残りは通常の医薬用に使用される担体やその他の補助剤からなる。
一般式(A)または(B)で示されるフェナンスリジニウム誘導体の投与量は症状などにより異なるが成人一人一日当たり50から500mg程度である。
以上から、本発明の一般式(A)及び(B)で示されるフェナンスリジニウム誘導体は、in vitro、及びin vivoにおいて抗腫瘍活性を有し、癌の治療剤として期待される。
次に、実施例、薬理試験例を挙げて一般式(A)並びに(B)で示されるフェナンスリジニウム誘導体の製造、薬理作用、製剤化について具体的に説明するが、本発明がこれらの例のみに限定されるものではない。
実施例1
6−(3−ヒドロキシプロピル)−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジンの合成
7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジン(特開平5−208959記載の方法にて合成,284mg,0.78mmol)をアセトニトリル(10mL)に懸濁し、トリフロロ酢酸(60μL,0.78mmol)、3−ブロモ−1−プロパノール(71μL,0.79mmol)、及びトリス(トリメチルシリル)シラン(481μL,1.56mmol)を加え、油浴上80℃にて撹拌した。懸濁物が溶解してから、アゾビス(イソブチロニトリル)(256mg,1.56mmol)を加え、加熱還流した。1時間後、反応混合物を室温まで放冷した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(60mL)を加え、塩化メチレンにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム(1%メタノール−塩化メチレンにて溶出)に通し、主要画分を集めて減圧下濃縮し、6−(3−ヒドロキシプロピル)−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジンの粗生成物(純度50%,142mg,収率21%)を黄土色乾固物として得た。
Figure 0004038245
実施例2
7−ヒドロキシ−8−メトキシ−5,6−プロパノ−ベンゾ[c]フェナンスリジニウム クロリド(化合物番号A−1)(X - =Cl - )の合成
実施例1の方法で合成した6−(3−ヒドロキシプロピル)−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジンの粗生成物(純度50%,120mg,0.14mmol)を塩化メチレン(4mL)に溶解し、塩化メタンスルホニル(22μL,0.28mmol)、及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(50μL,0.28mmol)を加え、室温にて20分間撹拌した。反応液にメタノール(1mL)を加えた後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(8%メタノール−塩化メチレンにて溶出)に通し、主要画分を集めて減圧下溶媒留去した。得られた残渣に酢酸(1.6mL)、及び濃塩酸(0.8mL)を加えて溶解し、油浴上60℃にて20分間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(160mL)を加え、塩化メチレンにて抽出した。有機層を水洗した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した(一般式Bの構造化合物が含まれている)。濾過により硫酸ナトリウムを除き、ここへ4M塩酸−ジオキサン溶液を赤紫色の溶液が完全にやまぶき色になるまで加えた。この溶液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(8〜12%メタノール−塩化メチレンにて溶出)にて精製し、化合物番号A−1(X-=Cl-)の化合物(29mg,収率59%)をやまぶき色粉末として得た。
Figure 0004038245
実施例3
2,3−(メチレンジオキシ)−6−(3−ヒドロキシプロピル)−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジンの合成
2,3−(メチレンジオキシ)−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジン(特開平5−208959記載の方法にて合成,1.228g,3.00mmol)をアセトニトリル(48mL)に懸濁し、トリフロロ酢酸(231μL,3.00mmol)、3−ブロモ−1−プロパノール(271μL,3.00mmol)、及びトリス(トリメチルシリル)シラン(1.85mL,6.00mmol)を加え、油浴上80℃にて撹拌した。懸濁物が溶解してから、アゾビス(イソブチロニトリル)(0.985g,6.00mmol)を加え、加熱還流した。90分後、反応混合物を室温まで放冷し、析出した結晶を濾取して原料の2,3−(メチレンジオキシ)−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジンをトリフロロ酢酸塩(0.680g)として回収した。濾液を減圧下濃縮し、得られた残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(40mL)を加えた。塩化メチレン(50mL)にて抽出した。有機層を水(50mL)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10%酢酸エチル−トルエンにて溶出)にて精製し、2,3−(メチレンジオキシ)−6−(3−ヒドロキシプロピル)−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジン(0.210g,収率15%)を淡褐色粉末として得た。
Figure 0004038245
実施例4
2,3−(メチレンジオキシ)−7−ヒドロキシ−8−メトキシ−5,6−プロパノ−ベンゾ[c]フェナンスリジニウム クロリド(化合物番号A−4)(X - =Cl - )の合成
2,3−(メチレンジオキシ)−6−(3−ヒドロキシプロピル)−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジン(192mg,0.41mmol)を塩化メチレン(8mL)に溶解し、塩化メタンスルホニル(41μL,0.53mmol)、及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(95μL,0.53mmol)を加え、室温にて30分間撹拌した。反応液にメタノール(1mL)を加え、10分間撹拌した後、減圧下濃縮して、黄褐色のあめ状物(530mg)を得た。これに酢酸(4mL)、及び濃塩酸(2mL)を加えて溶解し、油浴上60℃にて15分間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮した。残渣を5%メタノル−塩化メチレン溶液(100mL)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(80mL)を加え、橙色の有機層が完全に赤紫色になるまで激しく撹拌した。有機層を分取し、水洗した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した(一般式Bの構造化合物が含まれている)。濾過により硫酸ナトリウムを除き、ここへ4M塩酸−ジオキサン溶液を溶液が完全に橙色になるまで加えた。この溶液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(8〜12%メタノール−塩化メチレンにて溶出)にて精製し、化合物番号A−4(X-=Cl-)の化合物(112mg,収率69%)をやまぶき色粉末として得た。
Figure 0004038245
実施例5
2,3−(メチレンジオキシ)−5−メチル−6−エトキシ−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロベンゾ[c]フェナンスリジンの合成
2,3−(メチレンジオキシ)−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジン(特開平5−208959記載の方法にて合成,4.487g,10.96mmol)、及び2−ニトロベンゼンスルホン酸メチル(4.30g,19.79mmol)をトルエン(90mL)に溶解し、110℃にて24時間加熱撹拌した。室温まで放冷後、析出した結晶を濾取し、さらにトルエンにて洗浄した。この結晶をN,N−ジメチルホルムアミド(62mL)に懸濁し、ピリジン(0.62mL)を加え、60℃にて2時間撹拌した。室温まで放冷後、結晶を濾取し、トルエン、ヘキサンの順に洗浄した。得られたやまぶき色の結晶をエタノール(124mL)に懸濁し、0.1N水酸化ナトリウム水溶液(93mL)を加えて、やまぶき色が完全に消えるまで撹拌した。淡褐色の結晶を濾取し、50%エタノル水にて洗浄し、2,3−(メチレンジオキシ)−5−メチル−6−エトキシ−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロベンゾ[c]フェナンスリジン(3.016g,収率59%)を淡褐色粉末として得た。
Figure 0004038245
実施例6
2,3−(メチレンジオキシ)−5−メチル−6−[3−(t−ブチルジメチルシロキシ)プロピル]−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロベンゾ[c]フェナンスリジンの合成
乾燥したコルベンに、マグネシウム片(0.468g,19.3mmol)をとりテトラヒドロフラン(15mL)を加えた。これに3−(t−ブチルジメチルシロキシ)プロピルブロミド(2.36g,9.63mmol)のテトラヒドロフラン溶液(15mL)、ヨウ素(数片)、及び1,2−ジブロモエタン(数滴)を少量ずつ加えた後、室温にて1時間撹拌した。この溶液に、2,3−(メチレンジオキシ)−5−メチル−6−エトキシ−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロベンゾ[c]フェナンスリジン(1.01g,2.2mmol)のテトラヒドロフラン溶液(10mL)を加え室温にて2時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を分取し、飽和食塩水にて洗浄した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。濾過により硫酸ナトリウムを除いた後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(33〜66%塩化メチレン−ヘキサンにて溶出)にて精製し、2,3−(メチレンジオキシ)−5−メチル−6−[3−(t−ブチルジメチルシロキシ)プロピル]−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロベンゾ[c]フェナンスリジン(1.12g,収率96%)を無色あわ状物として得た。
Figure 0004038245
実施例7
2,3−(メチレンジオキシ)−6−[3−(t−ブチルジメチルシロキシ)プロピル]−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジンの合成
2,3−(メチレンジオキシ)−5−メチル−6−[3−(t−ブチルジメチルシロキシ)プロピル]−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロベンゾ[c]フェナンスリジン(871mg,1.46mmol)をトルエン(30mL)に溶解し、活性二酸化マンガン(4.36g)を加えて100℃にて2時間撹拌した。二酸化マンガンを濾過により除去した後、濾液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(33〜66%塩化メチレン−ヘキサンにて溶出)にて精製し、2,3−(メチレンジオキシ)−6−[3−(t−ブチルジメチルシロキシ)プロピル]−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジン(457mg,収率54%)を無色粉末として得た。
Figure 0004038245
実施例8
2,3−(メチレンジオキシ)−6−(3−ヒドロキシプロピル)−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジンの合成
2,3−(メチレンジオキシ)−6−[3−(t−ブチルジメチルシロキシ)プロピル]−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジン(374.4mg,0.644mmol)をテトラヒドロフラン(3.2mL)に溶解し、フッ化テトラブチルアンモニウム(1Mテトラヒドロフラン溶液、1.9mL)を加え、室温にて一晩撹拌した。水を加え、塩化メチレンにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレンにて溶出)にて精製し、2,3−(メチレンジオキシ)−6−(3−ヒドロキシプロピル)−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジン(263.7mg,収率88%)を無色粉末として得た。
このものは、実施例3に記載の方法で合成したものと機器データが一致した。
実施例9
2,3−(メチレンジオキシ)−5−メチル−6−[4−(t−ブチルジメチルシロキシ)ブチル]−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロベンゾ[c]フェナンスリジンの合成
実施例6において、3−(t−ブチルジメチルシロキシ)プロピルブロミドの代わりに4−(t−ブチルジメチルシロキシ)ブチルクロリドを用いた以外は、実施例8に記載の方法と同様な方法により、2,3−(メチレンジオキシ)−5−メチル−6−[4−(t−ブチルジメチルシロキシ)ブチル]−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロベンゾ[c]フェナンスリジン(収率80%)を無色あわ状物として得た。
Figure 0004038245
実施例10
2,3−(メチレンジオキシ)−6−[4−(t−ブチルジメチルシロキシ)ブチル]−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジンの合成
2,3−(メチレンジオキシ)−5−メチル−6−[4−(t−ブチルジメチルシロキシ)ブチル]−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−5,6−ジヒドロベンゾ[c]フェナンスリジン(300mg,0.49mmol)をトルエン(8mL)に溶解した。活性二酸化マンガン(1.5g)を加え、1時間加熱還流した。室温まで放冷した後、反応混合物を10%メタノール−塩化メチレン溶液(12mL)で希釈し、濾過した。濾液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレンにて溶出)にて精製し、2,3−(メチレンジオキシ)−6−[4−(t−ブチルジメチルシロキシ)ブチル]−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジン(205mg,収率70%)を淡褐色結晶として得た。
Figure 0004038245
実施例11
2,3−(メチレンジオキシ)−6−(4−ヒドロキシブチル)−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジンの合成
2,3−(メチレンジオキシ)−6−[4−(t−ブチルジメチルシロキシ)ブチル]−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジン(532mg,0.89mmol)をテトラヒドロフラン(6mL)に溶解し、酢酸(102μL,1.78mmol)、及びフッ化テトラブチルアンモニウム(1Mテトラヒドロフラン溶液、1.78mL)を加え、室温にて撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣を塩化メチレン(30mL)にて希釈し、水洗した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1%メタノール−塩化メチレンにて溶出)にて精製し、2,3−(メチレンジオキシ)−6−(4−ヒドロキシブチル)−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジン(372mg,収率87%)を淡黄色針状晶として得た。
Figure 0004038245
実施例12
2,3−(メチレンジオキシ)−7−ヒドロキシ−8−メトキシ−5,6−ブタノ−ベンゾ[c]フェナンスリジニウム クロリド(化合物番号A−7)(X - =Cl - )の合成
2,3−(メチレンジオキシ)−6−(3−ヒドロキシブチル)−7−ベンジルオキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジン(252mg,0.52mmol)を塩化メチレン(10mL)に溶解し、塩化メタンスルホニル(80μL,1.03mmol)、及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(186μL,1.04mmol)を加え、室温にて20分間撹拌した。反応液に水(30mL)を加え、塩化メチレン(30mL)にて抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、次いで飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜0.5%メタノール−塩化メチレンにて溶出)にて精製し、メタンスルホナート(210mg,収率72%)を得た。
このメタンスルホナート(186mg,0.33mmol)をトルエン(12mL)に溶解し、2日間加熱還流した。減圧下濃縮して得られた残渣に、酢酸(3mL)、及び濃塩酸(1.5mL)を加え、60℃にて30分間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮した。残渣を塩化メチレン溶液(50mL)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)を加え、橙色の有機層が完全に赤紫色になるまで激しく撹拌した。有機層を分取し(一般式Bの構造化合物が含まれている)、水洗した後、メタノール(10mL)、及び1M塩酸水溶液(1mL)を加えて撹拌した(溶液は再び橙色になった)。減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(8%メタノール−塩化メチレンにて溶出)にて精製し、化合物番号A−7の化合物(X-=Cl-)(86mg,収率64%)を橙色粉末として得た。
Figure 0004038245
実施例13
N−((2’−ベンジルオキシ)−3’−メトキシ−6’−ブロモベンジル)−1−アントリルアミンの合成
J.C.S.PerkinI,1221,(1976)及びJ.Org.Chem.,53,1708,(1988)記載の方法で合成した2−ベンジルオキシ−3−メトキシ−6−ブロモベンズアルデヒド(8.32g,23.2mmol)及び1−アミノアントラセン(ALDRICH製,90%,5.00g,23.3mmol)をトルエン(230mL)に溶解した。激しく撹拌しながら120℃で2時間加熱還流させた。さらに120℃で加熱しながらトルエン(180mL)を3時間かけて徐々に加え、同時に溶媒を留去した。室温まで冷却の後、トルエン(70mL)を加えた。水冷下、ジメチルアミン・ボラン錯体(1.03g,17.5mmol)、酢酸(30mL)を順次加えた。室温にて75分間撹拌後、水冷下、1M塩酸水溶液(130mL)を加えた。反応液を濾過し、その濾液を有機層と水層とに分液した。水層をトルエン(200mL×2)にて抽出して、先に得られた有機層と合わせ、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10%酢酸エチル−ヘキサンにて溶出)にて精製し、N−((2’−ベンジルオキシ)−3’−メトキシ−6’−ブロモベンジル)−1−アントリルアミン(12.77g,定量的収量)を黄色粉末として得た。
Figure 0004038245
実施例14
8−ベンジルオキシ−9−メトキシ−ナフト[2,3−c]フェナンスリジンの合成
N−((2’−ベンジルオキシ)−3’−メトキシ−6’−ブロモベンジル)−1−アントリルアミン(10.81g,21.70mmol)をトルエン(1L)に溶解した後、トリオクチル水素化スズ(19.95g,43.43mmol)を加え、105℃に昇温した。続いて2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)(8.36g,43.46mmol)を加え、120℃にて2時間加熱還流した。室温まで冷却後、活性二酸化マンガン(10.81g)を加え、30分間撹拌した。エタノール(200mL)を加え、反応液を濾過し、二酸化マンガンを除いた。濾液を減圧下留去し、得られた残渣をヘキサン−塩化メチレン混合溶媒より結晶化して、8−ベンジルオキシ−9−メトキシ−ナフト[2,3−c]フェナンスリジン(4.04g,収率45%)を淡黄色粉末として得た。
Figure 0004038245
実施例15
8−ヒドロキシ−9−メトキシ−6,7−プロパノ−ナフト[2,3−c]フェナンスリジニウム クロリド(化合物番号A−9)(X - =Cl - )の合成
8−ベンジルオキシ−9−メトキシ−ナフト[2,3−c]フェナンスリジン(231mg,0.56mmol)をアセトニトリル(80mL)に懸濁し、トリフロロ酢酸(43μL,0.56mmol)、3−ブロモ−1−プロパノール(51μL,0.56mmol)、及びトリス(トリメチルシリル)シラン(346μL,1.12mmol)を加え、油浴上80℃にて撹拌した。懸濁物が溶解してから、アゾビス(イソブチロニトリル)(184mg,1.12mmol)を加え、加熱還流した。1時間後、反応混合物を室温まで放冷した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)を加え、塩化メチレンにて抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム(1%メタノール−塩化メチレンにて溶出)に通し、主要画分を集めて減圧下溶媒留去した。得られた残渣をトルエン(3mL)に溶解し、活性二酸化マンガン(100mg)を加えて室温にて90分間撹拌した。二酸化マンガンを濾去し、濾液を減圧下濃縮して、7−(3−ヒドロキシプロピル)−8−ベンジルオキシ−9−メトキシ−ナフト[2,3−c]フェナンスリジンの粗生成物(83mg)を褐色乾固物として得た。
このものを塩化メチレン(3mL)に溶解し、塩化メタンスルホニル(13μL,0.17mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(30μL,0.17mmol)を加えて室温にて、45分間撹拌した。反応液にメタノール(1mL)を加え、減圧下濃縮し、黄褐色あめ状乾固物を得た。これに酢酸(1.2mL)、及び濃塩酸(0.6mL)を加えて溶解し、油浴上60℃にて25分間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)を加え、塩化メチレンにて抽出した。有機層を分取し、水洗した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した(一般式Bの化合物が含まれている)。濾過により硫酸ナトリウムを除き、ここへ4M塩酸−ジオキサン溶液を溶液が完全に橙色になるまで加えた。この溶液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(8〜12%メタノール−塩化メチレンにて溶出)、次いでSephadex LH−20ゲル濾過クロマトグラフィー(20%メタノール−5mM塩酸水溶液にて溶出)にて精製し、化合物番号A−9の化合物(X-=Cl-)(10mg,収率4%)をやまぶき色粉末として得た。
Figure 0004038245
薬理試験例
以下に本発明化合物の抗腫瘍活性試験例を示す。一般式(A)で示されるフェナンスリジニウム誘導体は、下記の如く腫瘍細胞に対して増殖抑制作用を示す。
1.癌細胞に対する増殖抑制活性
ヒト子宮癌由来の腫瘍細胞HeLa S3を24時間、37℃、5%炭酸ガス下で培養した後、被験薬を72時間作用させる。その後、0.05%メチレンブルーで細胞を染色し、染色された細胞から色素を抽出し、660nm吸光度から細胞の増殖阻害度を求め、50%増殖阻害濃度(IC50値)を算出する。結果を表2に示す。
Figure 0004038245
2.癌細胞に対するin vivo抗腫瘍効果
マウス白血病細胞P388を6週令雌性CDF1マウスに各105個/マウスで静脈内注射した。本発明化合物の、2,3−(メチレンジオキシ)−7−ヒドロキシ−8−メトキシ−5,6−プロパノ−ベンゾ[c]フェナンスリジニウム クロリド、化合物(A−4)(X-=Cl-)を5%グルコース水溶液にて溶解し、腫瘍移植の翌日に単回静脈内投与した。抗腫瘍効果は対照群(5匹)の生存日数の中央値に対する各群の生存日数の比率(T/C%)から判定した。結果を表3に示す。
Figure 0004038245
3.急性毒性試験
本発明化合物の、2,3−(メチレンジオキシ)−7−ヒドロキシ−8−メトキシ−5,6−プロパノ−ベンゾ[c]フェナンスリジニウム クロリド、化合物(A−4)(X-=Cl-)を6週令雌性CDF1マウスに静脈内注射することで急性毒性試験を行ったが、100mg/kg投与でマウスはいずれも致死毒性を示さず生存した。
実施例16
製剤例
化合物番号A−4の化合物(X-=Cl-)、2,3−(メチレンジオキシ)−7−ヒドロキシ−8−メトキシ−5,6−プロパノノ−ベンゾ[c]フェナンスリジニウム クロリドを1g、ポリソルベートを1g、マクロゴール400を1g、それぞれ計量後、注射用蒸留水100gに分散溶解し、メンブランフィルターにて濾過した。アンプルに分注し、常法により凍結乾燥して1アンプル当たり50mgの化合物番号A−4の化合物(X-=Cl-)を含有する注射用製剤を得た。
実施例17
化学的還元反応
本発明化合物0.1mg/mL水溶液(0.1mL)をメタノール(1.0mL)にて希釈し、水素化シアノホウ素ナトリウム4mg/mL水溶液(0.02mL)を加えて、室温にて放置した。1%リン酸水溶液(1mL)を加えて反応を停止した後、高速液体クロマトグラフィーにて化合物の残存量を測定した。対照化合物として、2,3−(メチレンジオキシ)−5−メチル−7−ヒドロキシ−8−メトキシ−ベンゾ[c]フェナンスリジニウム硫酸水素塩、を同様に反応させた。結果を表4に示した。
Figure 0004038245
産業上の利用可能性
本発明のフェナンスリジニウム誘導体は抗腫瘍活性を有し、かつ、化学的還元反応及び生物学的代謝反応に対し抵抗性を示し、医薬品として極めて有用な化合物である。

Claims (7)

  1. 一般式(A)
    Figure 0004038245
    [式中、R1は、水酸基、C1〜C5のアルコキシ基、C1〜C5のアルコキシカルボニル基、アセチル、ハロゲン、カルバモイル基、あるいはメトキシで置換されてもよいフェニル基で置換された炭素数1〜5の低級脂肪族炭化水素基または非置換の炭素数1〜5の低級脂肪族炭化水素基を示し;Rは、炭素数1〜5の低級アルキル基、ハロゲン原子及び水酸基からなる群から選ばれる置換基を有してもよい炭素数2から6の脂肪族炭化水素鎖を示し;Y及びZは、それぞれ水素原子、水酸基、または炭素数1〜5の低級アルコキシ基を示し、あるいは、YとZが一緒になってメチレンジオキシ基を示すかまたはフェニル環を形成し;X-は酸残基または水素酸残基を示す。]
    で表される新規なフェナンスリジニウム誘導体。
  2. 一般式(B)
    Figure 0004038245
    [式中、R1は水酸基、C1〜C5のアルコキシ基、C1〜C5のアルコキシカルボニル基、アセチル、ハロゲン、カルバモイル基、あるいはメトキシで置換されてもよいフェニル基で置換された炭素数1〜5の低級脂肪族炭化水素基または非置換の炭素数1〜5の低級脂肪族炭化水素基を示し;Rは、炭素数1〜5の低級アルキル基、ハロゲン原子及び水酸基からなる群から選ばれる置換基を有してもよい炭素数2から6の脂肪族炭化水素鎖を示し;Y及びZは、それぞれ水素原子、水酸基、または炭素数1〜5の低級アルコキシ基を示し、あるいは、YとZが一緒になってメチレンジオキシ基を示すかまたはフェニル環を形成する。]で表される新規なフェナンスリジニウム誘導体。
  3. 1がメチル、エチル、アリル、2−ヒドロキシエチル、2−メトキシエチル、2−アセトキシエチル、カルバモイルメチルまたはトリフロロメチルを示し、Rが非置換の炭素数3〜4のポリメチレン鎖を示し、Y及びZが一緒になってメチレンジオキシ基を示すかまたはフェニル環を形成する請求項1又は2の化合物。
  4. 2,3−(メレンジオキシ)−7−ヒドロキシ−8−メトキシ−5,6−プロパノ−ベンゾ[c]フェナンスリジニウム・塩。
  5. 薬学的に許容しうる担体とともに、請求項1から4のいずれかの化合物を有効成分として含有する医薬組成物。
  6. 腫瘍の治療または予防のための請求項5の医薬組成物。
  7. 腫瘍の治療または予防用医薬組成物を製造するため請求項1から4のいずれかの化合物の使用。
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