JP4034954B2 - ごみ容器における蓋軸支部の構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ごみ容器における蓋軸支部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から上部に開口部を有する容器本体に開口部を開閉するための蓋を取付けた蓋付きごみ容器が知られている。この蓋付きごみ容器としては容器本体の開口部を1枚の蓋で覆うようにしたものが一般的であるが、近年、ごみの分別回収などのために、ごみ容器本体内を2つに仕切り、開口部に2つの蓋を開閉自在に取付けた蓋付きごみ容器が提供されている。
【0003】
ところで、上記のような1つの蓋を取付けたごみ容器と、2つの蓋を取付けたごみ容器とはそれぞれ容器本体における蓋の軸支部の構造が異なっており、前者の蓋付きごみ容器における容器本体の蓋の軸支部は1つの蓋を取付ける専用の軸支部となっており、また、後者の蓋付きごみ容器における容器本体の蓋の軸支部は2つの蓋を取付ける専用の軸支部となっていた。このため、従来にあっては、容器本体として1つの蓋取付け専用の軸支部を備えたものと、2つの蓋取付け専用の軸支部を備えたものとを別々に製造する必要があり、金型が増え、製造コスト、保管や流通コストが高くなるという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で共通の容器本体に大蓋、2つの小蓋を選択的に取付けることが可能で、容器本体を1つの蓋付きごみ容器や2つの蓋付きごみ容器の容器本体として共用化でき、製造コスト、保管や流通コスト低減できるごみ容器における蓋軸支部の構造を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係るごみ容器における蓋軸支部の構造は、上部に開口部1を有する容器本体2に開口部1を開閉するための1枚の大蓋3又は2枚の小蓋4を選択的に取付け自在としたごみ容器5における蓋軸支部の構造であって、容器本体2の開口部1の一辺の長手方向の両端よりそれぞれ中央側にずれた位置から外側に向けて一対の軸支用突出部16を突出し、一対の軸支用突出部16の両側にそれぞれ軸部17を一体に突出し、一方の軸支用突出部16の外側の軸部17が第1の主軸支部10となると共に他方の軸支用突出部16の外側の軸部17が第2の主軸支部11となり、この一定間隔を隔てて配設された第1の主軸支部10と第2の主軸支部11とで大蓋3の一端部に設けた一対の大蓋側被軸支部6を着脱自在に軸支するための大蓋用軸支部7を構成し、一方の軸支用突出部16の内側の軸部17が第1の副軸支部12となると共に他方の軸支用突出部16の内側の軸部17が第2の副軸支部13となり、上記一方の軸支用突出部16の外側の軸部17よりなる第1の主軸支部10と該一方の軸支用突出部16の内側の軸部17よりなる第1の副軸支部12との組みで一方の小蓋4の一端部に設けた一対の小蓋側被軸支部8を着脱自在に軸支するための小蓋用軸支部9を構成し、他方の軸支用突出部16の外側の軸部17よりなる第2の主軸支部11と該他方の軸支用突出部16の内側の軸部17よりなる第2の副軸支部13との組みで他方の小蓋4の一端部に設けた一対の小蓋側被軸支部8を着脱自在に軸支するための小蓋用軸支部9を構成して成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、容器本体2に1枚の大蓋3を取付ける場合には容器本体2の開口部1の一辺の長手方向の両端よりそれぞれ中央側にずれた位置から外側に向けて一対の軸支用突出部16を突出した一対の軸支用突出部16の各外側に一体に突出した軸部17よりなる第1、第2の主軸支部10、11よりなる大蓋用軸支部7に大蓋3の一端部に設けた一対の大蓋側被軸支部6を軸支すればよく、また、容器本体2に2枚の小蓋4を取付ける場合には一方の軸支用突出部16の両側に一体に突出した軸部17よりなる第1の主軸支部10と第1の副軸支部12の組み及び、他方の軸支用突出部16の両側に一体に突出した軸部17よりなる第2の主軸支部11と第2の副軸支部13の組みで構成される2組の小蓋用軸支部9にそれぞれ2枚の小蓋4の一端部にそれぞれ設けた一対の小蓋側被軸支部8を軸支すればよいものであり、これにより共通の容器本体2の一対の軸支用突出部16の両側に一体に突出した軸部17を利用して大蓋3、2つの小蓋4を選択的に取付けることが可能となり、また、大蓋用軸支部7を構成する第1の主軸支部10、第2の主軸支部11をそれぞれ小蓋側被軸支部8の一構成部材として兼用化できて構造が簡略化できるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0008】
図13乃至図15に容器本体2が示してある。容器本体2は上部に開口部1が形成してあり、この容器本体2の開口部1の周囲には外側方に向けてフランジ部14が設けてあり、開口部1の一端部(図に示す実施形態では開口部1の1辺)における上記フランジ部14部分には上下に貫通した挿通孔15が設けてあり、この挿通孔15を設けたフランジ部14には更に外側方に向けて一対の軸支用突出部16が突出してある。
【0009】
一対の軸支用突出部16の両側にはそれぞれ軸部17が一体に突出しており、一方の軸支用突出部16の外側の軸部17が第1の主軸支部10となり、他方の軸支用突出部16の外側の軸部17が第2の主軸支部11となっている。この一定間隔を隔てて配設された第1の主軸支部10と第2の主軸支部11とで後述の大蓋3の一端部に設けた一対の大蓋側被軸支部6を回動自在に軸支するための大蓋用軸支部7が構成してある。
【0010】
また、一方の軸支用突出部16の内側の軸部17が第1の副軸支部12となり、他方の軸支用突出部16の内側の軸部17が第2の副軸支部13となっている。そして、上記一方の軸支用突出部16の外側の軸部17よりなる第1の主軸支部10と該一方の軸支用突出部16の内側の軸部17よりなる第1の副軸支部12との組みで後述の2枚の小蓋4のうち一方の小蓋4の一端部に設けた一対の小蓋側被軸支部8を回動自在に軸支するための小蓋用軸支部9が構成してあり、また、他方の軸支用突出部16の外側の軸部17よりなる第2の主軸支部11と該他方の軸支用突出部16の内側の軸部17よりなる第2の副軸支部13との組みで後述の2枚の小蓋4のうち他方の小蓋4の一端部に設けた一対の小蓋側被軸支部8を回動自在に軸支するための小蓋用軸支部9が構成してある。
【0011】
大蓋3は図16に示すようなもので、1枚で容器本体2の開口部1を閉じることができる大きさとなっている。大蓋3の一端部には突部18が突設してあり、突部18には一対のU状溝部6aよりなる大蓋側被軸支部6が形成してある。一対のU状溝部6aは少なくとも対向面側に開口し且つ突部18の突出方向に向けて開口しており、U状溝部6aの突部18の突出方向の開口付近にストッパ用凸部6bが設けてある。また、大蓋3の突部18の下面側には一対のU状溝部6a間の中間部分に操作用腕部19が突設してある。
【0012】
小蓋4は図17に示すようなもので、上記大蓋3を2分割した形状をしていて2枚の小蓋4で容器本体2の開口部1を閉じることができるようになっており、各小蓋4の一端部には突部20が突設してあり、突部20には一対のU状溝部8aよりなる小蓋側被軸支部8が形成してある。一対のU状溝部8aは少なくとも対向面側に開口し且つ突部20の突出方向に向けて開口しており、U状溝部8aの突部20の突出方向の開口付近にストッパ用凸部8bが設けてある。また、小蓋4の突部20の下面側には一対のU状溝部8a間の中間部分に操作用腕部21が突設してある。
【0013】
容器本体2の上部の開口部1には1枚の大蓋3又は2枚の小蓋4を選択的に取付け自在となっている。図3乃至図6には1枚の大蓋3を取付けた状態を示し、このように1枚の大蓋3を取付ける場合には、第1の主軸支部10と第2の主軸支部11とよりなる大蓋用軸支部7に、大蓋3の一端部に設けた一対の大蓋側被軸支部6を回動自在に軸支することで取付けるものである。すなわち、図21に示すように大蓋3を起立した状態で一対の大蓋側被軸支部6を構成する一対のU状溝部6aの下方開口(突部18の突出方向の開口)を第1の主軸支部10を構成する軸部17と第2の主軸支部10を構成する軸部17とに上方から被嵌することで大蓋用軸支部7に大蓋側被軸支部6を回動自在に軸支するものである。この場合、ストッパ用凸部6bを乗り越えて軸部17にU状溝部6aを被嵌するものであり、乗り越える際に弾性的に溝幅が広がったU状溝部6aが弾性的に復元することでストッパ用凸部6bにより軸部17からU状溝部6aが抜けるのを防止している。もちろん、強い力で外すときは大蓋3を取り外すことが可能となるようにしてもよい。
【0014】
また、図8乃至図11には2枚の小蓋4を取付けた状態を示し、このように2枚の小蓋4を取付ける場合には、第1の主軸支部10と第1の副軸支部12の組みで構成される小蓋用軸支部9と、第2の主軸支部11と第2の副軸支部13の組みで構成される小蓋用軸支部9とに、2枚の小蓋4の一端部にそれぞれ設けた一対の小蓋側被軸支部8を着脱自在に軸支することで取付けるものである。すなわち、ここで一方の小蓋4を起立した状態で一対の小蓋側被軸支部8を構成する一対のU状溝部8aの下方開口(突部20の突出方向の開口)を第1の主軸支部10を構成する軸部17と第1の副軸支部12を構成する軸部17とに上方から被嵌することで一方の小蓋用軸支部9に一方の小蓋4の小蓋側被軸支部8を回動自在に軸支するものであり、また、他方の小蓋4を起立した状態で一対の小蓋側被軸支部8を構成する一対のU状溝部8aの下方開口(突部20の突出方向の開口)を第2の主軸支部11を構成する軸部17と第2の副軸支部13を構成する軸部17とに上方から被嵌することで他方の小蓋用軸支部9に他方の小蓋4の小蓋側被軸支部8を回動自在に軸支するものである。この場合、ストッパ用凸部8bを乗り越えて軸部17にU状溝部8aを被嵌するものであり、乗り越える際に弾性的に溝幅が広がったU状溝部8aが弾性的に復元することでストッパ用凸部8bにより軸部17からU状溝部8aが抜けるのを防止している。もちろん、強い力で外すときは小蓋4を取り外すことが可能となるようにしてもよい。
【0015】
なお、添付図面に示す実施形態では大蓋用軸支部7、小蓋用軸支部9を軸(図の例では軸部)により構成し、大蓋側被軸支部6、小蓋側軸支部8を軸受け(図の例ではU状溝部)により構成したが、大蓋用軸支部7、小蓋用軸支部9を軸受けとし、大蓋側被軸支部6、小蓋側軸支部8を軸としてもよいものである。
【0016】
図14に示すように、容器本体2の底面部には前後方向にわたって上方に凹設した凹所22が設けてある。また、容器本体2の前面下端部には凹み60が設けてあり、容器本体2の後面には背方に開口した操作杆配置用の縦長の凹部40が上下方向にわたって設けてあり、上記凹所22の前端開口が凹み60の下部に連通すると共に凹所22の後端開口が凹部40の下部と連通している。
【0017】
凹所22の中央部には凹所22の上底部より下方に向けて中央突部23が設けてある。凹所22の両内壁の中央突部23を介して対向する部分に第1の主枢支部24となる枢支孔と第2の主枢支部25となる枢支孔とを設けてあり、この第1の主枢支部24と第2の主枢支部25とで後述の大蓋用回動部材30の両側に設けた一対の被枢支部31をシーソ回動自在に枢支できる大蓋用回動部材側枢支部26を構成してある。
【0018】
また、第1の主枢支部24と対向する中央突部23の側面に第1の副枢支部27となる枢支孔を設けてあり、第2の主枢支部25と対向する中央突部23の側面に第2の副枢支部28となる枢支孔を設けてある。ここで、第1の主枢支部24と第1の副枢支部27の組みおよび第2の主枢支部25と第2の副枢支部28の組みでそれぞれ後述の2つの小蓋用回動部材32の両側に設けた被枢支部33をそれぞれ独立してシーソ回動自在に枢支できる2組みの小蓋用回動部材側枢支部29を構成してある。
【0019】
大蓋用回動部材30は図18に示すようなもので、一端部(前端部)に大蓋用のペダル34を取付けるようになっており、他端部(後端部)に接続用軸部35が設けてあり、前後方向の中央部は横幅が広くなった幅広部36となっていてこの幅広部36の中央部に遊嵌用窓部37が形成してあり、また、幅広部36の両側には一対の被枢支部31を構成する軸がそれぞれ突設してある。
【0020】
一方、小蓋用回動部材32は図19に示すようなもので、一端部(前端部)に小蓋用のペダル38を取付けるようになっており、他端部(後端部)に接続用軸部39が設けてあり、前後方向の中央部の両側には一対の被枢支部33を構成する軸がそれぞれ突設してある。
【0021】
ここで、大蓋用回動部材30を容器本体2の下面部において接地面よりも上方位置でシーソ回動自在に取付けるには以下のようにして行う。すなわち、図5に示すように、大蓋用回動部材30の中央部に設けた遊嵌用窓部37を下方から中央突部23に遊嵌した状態で大蓋用回動部材30を容器本体2の下面部の凹所22に入れて大蓋用回動部材30の両側の被枢支部31をそれぞれ第1の主枢支部24と第2の主枢支部25とで構成される大蓋用回動部材側枢支部26にシーソ回動自在に枢支することで取付けることができる。
【0022】
また、2つの小蓋用回動部材32を容器本体2の下面部において接地面よりも上方位置でそれぞれ独立してシーソ回動自在に取付けるには以下のようにして行う。すなわち、図10に示すように、一方の小蓋用回動部材32を凹所22の一方の片側半部に入れて小蓋用回動部材32の両側の被枢支部33をそれぞれ第1の主枢支部24と第1の副枢支部27とで構成される小蓋用回動部材側枢支部29にシーソ回動自在に枢支することで取付け、また、他方の小蓋用回動部材32を凹所22の他方の片側半部に入れて他方の小蓋用回動部材32の両側の被枢支部33をそれぞれ第2の主枢支部25と第2の副枢支部28とで構成される他の小蓋用回動部材側枢支部29にシーソ回動自在に枢支することで取付けるものである。
【0023】
なお、添付図面に示す実施形態では大蓋用回動部材側枢支部26、小蓋用回動部材側枢支部29を軸受け(図の例では孔)により構成し、被枢支部31、被枢支部33を軸により構成したが、大蓋用回動部材側枢支部26、小蓋用回動部材側枢支部29を軸とし、被枢支部31、被枢支部33を軸受けとしてもよいものである。
【0024】
図15に示すように、容器本体2の後面に設けた操作杆配置用の縦長の凹部40の下端部は前述のように容器本体2の下面部に形成した凹所22の後端開口と略直交して連通しており、また、凹部40の上部は前述の容器本体2の上部の開口部1の周囲のフランジ部14の一辺に設けた挿通孔15に連通している。
【0025】
挿通孔15は図13に示すように、平面視でフランジ部14の一辺に沿って細長くなっており、該細長孔の対向する長辺のうち一方の長辺の中央部に細長い挿通孔15内に向けて中央ガイド突部41が設けてある。ここで、中央ガイド突部41の両側がそれぞれ第1主ガイド部42、第2主ガイド部43となり、この第1主ガイド部42、第2主ガイド部43で後述の大蓋用操作杆44の両側に設けた被ガイド部45をガイドするための大蓋用操作杆側ガイド部46を構成している。また平面視で細長い挿通孔15の対向する短辺はそれぞれ第1副ガイド部47、第2副ガイド部48となっており、対向する第1主ガイド部42と第1副ガイド部47の組みと対向する第2の主ガイド部43と第2副ガイド部48の組みとで後述の2つの小蓋用操作杆49の両側に設けた被ガイド部45をガイドするための2組の小蓋用操作杆側ガイド部50となっている。
【0026】
添付図面に示す実施形態においては図20に示すような共通の操作杆51により大蓋用操作杆44、小蓋用操作杆49が構成してある。大蓋用操作杆44、小蓋用操作杆49となる共通の操作杆51は断面コ字状をした縦長の杆であって、断面コ字状をした操作杆51の両側部が被ガイド部45となっており、また、操作杆51の下端部に断面C字状をした連結部52が設けてあり、操作杆51の上端部に連結用孔部53aを有する押操作部53が設けてある。
【0027】
容器本体2に前述のように1枚の大蓋3を開閉自在に取付けた蓋付き容器を構成する場合には以下のようにして組み立てる。すなわち、前述のように容器本体2の大蓋用軸支部7に大蓋3の大蓋側被軸支部6を回動自在に軸支する。また、前述のように大蓋用回動部材30をシーソ回動自在に取付け、更に、大蓋用操作杆44として1つの操作杆51を使用し、一つの操作杆51を縦長の凹部40の幅方向の中央部に配置し、操作杆51の下端部の断面C字状の連結部52を大蓋用回動部材30の後端部の接続用軸部35に回動自在に嵌め込み、操作杆51の上端部の押操作部53の連結用孔部53aに大蓋3の操作用腕部19の先端部を挿入係止する。ここで、操作杆51の上部は図7に示すように横長の挿通孔15の中央部に挿通するものであり、この場合、断面コ字状をした操作杆51のコ字状溝部54を中央ガイド突部41にスライド自在に被嵌すると共に断面コ字状をした操作杆51の両側部の被ガイド部45を中央ガイド突部41の両側の第1主ガイド部42、第2主ガイド部43よりなる大蓋用操作杆側ガイド部46に小隙間を介して対向させる。また、容器本体2に大蓋用回動部材30をシーソ回動自在に取付けた状態で大蓋用回動部材30の前端部のペダル34の後部が容器本体2の前面下端部の凹み60内に位置し且つ該ペダル34の前部が凹み60よりも前方に突出している。
【0028】
しかして、図1のように大蓋3により容器本体2の開口部1を閉じている状態で、ペダル34に足を載せて踏んでペダル34を押し下げると、図2のように大蓋用回動部材30が回動して大蓋用操作杆44を構成する操作杆51が上方に移動し、操作杆51の上端部の押操作部53により操作用腕部19を上方に押し上げ、大蓋3が大蓋側被軸支部6の大蓋用軸支部7への軸支部分を中心に開くものであり、この状態で容器本体2内にごみを入れるものである。
【0029】
また、ペダル34から足を離すと、大蓋3の自重により大蓋3が逆方向に回動して容器本体2の開口部1を閉じ、また、大蓋用操作杆44が大蓋3により下方に押し下げられて大蓋用回動部材30を上記と逆方向にシーソ回動し、ペダル34が前端側が上となるように初期位置に復帰する(図1)。
【0030】
一方、容器本体2に前述のように2枚の小蓋4を開閉自在に取付けた蓋付き容器を構成する場合には以下のようにして組み立てる。すなわち、容器本体2内に仕切り(図示せず)を着脱自在に嵌め込んで容器本体2内を2つの収納部に分ける。また、前述のように容器本体2の2組の小蓋用軸支部9にそれぞれ2つの小蓋4の小蓋側被軸支部8をそれぞれ回動自在に軸支する。また、前述のように2組みの小蓋用回動部材側枢支部29にそれぞれ2つの小蓋用回動部材32の被枢支部33をそれぞれ独立してシーソ回動自在に枢支することで取付け、更に、小蓋用操作杆49として2つの操作杆51を使用し、2つの操作杆51を縦長の凹部40の幅方向の両側に配置し、操作杆51の下端部の断面C字状の連結部52を小蓋用回動部材32の後端部の接続用軸部39に回動自在に嵌め込み、操作杆51の上端部の押操作部53の連結用孔部53aにそれぞれ小蓋4の操作用腕部19の先端部を挿入係止する。ここで、図12に示すように、各操作杆51の上部は横長の挿通孔15の両側部に挿通するものであり、この場合、一方の操作杆51の両端部の被ガイド部45がそれぞれ対向する第1主ガイド部42と第1副ガイド部47の組みで構成される小蓋用操作杆側ガイド部50に上下スライド自在にガイドされるように嵌め込まれ、また、他方の操作杆51の両端部の被ガイド部45がそれぞれ対向する第2の主ガイド部43と第2副ガイド部48の組みで構成される小蓋用操作杆側ガイド部50に上下スライド自在にガイドされるように嵌め込まれる。また、容器本体2に2つの小蓋用回動部材32をシーソ回動自在に取付けた状態で小蓋用回動部材32の前端部のペダル38の後部が容器本体2の前面下端部の凹み60内に位置し且つ該2つのペダル38の前部が凹み60よりも前方に突出している。
【0031】
しかして、2つの小蓋4により容器本体2の開口部1を閉じている状態で、一方のペダル38に足を載せて踏んでペダル38を押し下げると、一方の小蓋用回動部材32が回動して小蓋用操作杆49を構成する操作杆51が上方に移動し、操作杆51の上端部の押操作部53により一方の小蓋4の操作用腕部19を上方に押し上げ、一方の小蓋4が小蓋側被軸支部8の小蓋用軸支部9への軸支部分を中心に開くものであり、この状態で容器本体2内の2つに仕切った収納部の一方にごみを入れるものである。また、他方の小蓋4を開く場合には他方のペダル38を足で踏むことで同様にして開くことができる。このようにして各々の小蓋4を独立して開いてごみを分別収納することができる。
【0032】
もちろん2つのペダル38を同時に踏んで押し下げると両方の小蓋4を開くことができるものである。
【0033】
また、小蓋4を閉じるにはペダル38から足を離すことで、小蓋4の自重により小蓋4が逆方向に回動して容器本体2の開口部1を閉じ、また、小蓋用操作杆49が小蓋4により下方に押し下げられて小蓋用回動部材32を上記と逆方向にシーソ回動し、ペダル38が前端側が上となるように初期位置に復帰する(図 )。
【0034】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、上部に開口部を有する容器本体に開口部を開閉するための1枚の大蓋又は2枚の小蓋を選択的に取付け自在としたごみ容器における蓋軸支部の構造であって、容器本体の開口部の一辺の長手方向の両端よりそれぞれ中央側にずれた位置から外側に向けて一対の軸支用突出部を突出し、一対の軸支用突出部の両側にそれぞれ軸部を一体に突出し、一方の軸支用突出部の外側の軸部が第1の主軸支部となると共に他方の軸支用突出部の外側の軸部が第2の主軸支部となり、この一定間隔を隔てて配設された第1の主軸支部と第2の主軸支部とで大蓋の一端部に設けた一対の大蓋側被軸支部を着脱自在に軸支するための大蓋用軸支部を構成し、一方の軸支用突出部の内側の軸部が第1の副軸支部となると共に他方の軸支用突出部の内側の軸部が第2の副軸支部となり、上記一方の軸支用突出部の外側の軸部よりなる第1の主軸支部と該一方の軸支用突出部の内側の軸部よりなる第1の副軸支部との組みで一方の小蓋の一端部に設けた一対の小蓋側被軸支部を着脱自在に軸支するための小蓋用軸支部を構成し、他方の軸支用突出部の外側の軸部よりなる第2の主軸支部と該他方の軸支用突出部の内側の軸部よりなる第2の副軸支部との組みで他方の小蓋の一端部に設けた一対の小蓋側被軸支部を着脱自在に軸支するための小蓋用軸支部を構成してあるので、共通の容器本体に大蓋、2つの小蓋を選択的に取付けることが可能となって、容器本体を1つの蓋付きごみ容器や2つの蓋付きごみ容器の容器本体として共用化でき、製造コスト、保管や流通コスト低減でき、しかも、容器本体の開口部の一辺の長手方向の両端よりそれぞれ中央側にずれた位置から外側に向けて一対の軸支用突出部の両側に一体に軸部を一体に突出することで、大蓋を軸支するための第1、第2の主軸支部、2枚の小蓋を軸支するための2組の小蓋用軸支部を構成できて、大蓋用軸支部を構成する第1の主軸支部、第2の主軸支部をそれぞれ小蓋側被軸支部の一構成部材として兼用化できて構造が簡略化できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蓋付きごみ容器において開口部を閉じた状態の断面図である。
【図2】同上の開口部を開いた状態の断面図である。
【図3】同上の1枚の大蓋を取付けた蓋付き容器の平面図である。
【図4】同上の1枚の大蓋を取付けた状態の正面図である。
【図5】同上の1つの大蓋用回動部材を取付けた状態の下面図である。
【図6】同上の1つの大蓋用操作杆を取付けた状態の背面図である。
【図7】同上の1つの大蓋用操作杆の挿通孔への挿通部分の断面図である。
【図8】同上の2枚の小蓋を取付けた蓋付き容器の平面図である。
【図9】同上の2枚の小蓋を取付けた状態の正面図である。
【図10】同上の2つの小蓋用回動部材を取付けた状態の下面図である。
【図11】同上の2つの小蓋用操作杆を取付けた状態の背面図である。
【図12】同上の2つの小蓋用操作杆の挿通孔への挿通部分の断面図である。
【図13】同上の容器本体の平面図である。
【図14】同上の容器本体の下面図である。
【図15】同上の容器本体の背面図である。
【図16】同上の大蓋を示し、(a)は平面図であり、(b)は下面図であり、(c)は正面断面図であり、(d)は(c)のX1−X1線断面図であり、(e)は(c)のX2−X2線断面図である。
【図17】同上の小蓋を示し、(a)は平面図であり、(b)は下面図であり、(c)は(a)のY1−Y1線断面図であり、(d)は(a)のY2−Y2線断面図である。
【図18】同上の大蓋用回動部材を示し、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
【図19】同上の小蓋用回動部材を示し、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
【図20】同上の操作杆を示し、(a)は正面図であり、(b)は側面図であり、(c)は断面図である。
【図21】同上の大蓋(小蓋)を取付ける状態を示す説明図のための一部破断した斜視図である。
【符号の説明】
1 開口部
2 容器本体
3 大蓋
4 小蓋
5 ごみ容器
6 大蓋側被軸支部
7 大蓋用軸支部
8 小蓋側被軸支部
9 小蓋用軸支部
10 第1の主軸支部
11 第2の主軸支部
12 第1の副軸支部
13 第2の副軸支部
Claims (1)
- 上部に開口部を有する容器本体に開口部を開閉するための1枚の大蓋又は2枚の小蓋を選択的に取付け自在としたごみ容器における蓋軸支部の構造であって、容器本体の開口部の一辺の長手方向の両端よりそれぞれ中央側にずれた位置から外側に向けて一対の軸支用突出部を突出し、一対の軸支用突出部の両側にそれぞれ軸部を一体に突出し、一方の軸支用突出部の外側の軸部が第1の主軸支部となると共に他方の軸支用突出部の外側の軸部が第2の主軸支部となり、この一定間隔を隔てて配設された第1の主軸支部と第2の主軸支部とで大蓋の一端部に設けた一対の大蓋側被軸支部を着脱自在に軸支するための大蓋用軸支部を構成し、一方の軸支用突出部の内側の軸部が第1の副軸支部となると共に他方の軸支用突出部の内側の軸部が第2の副軸支部となり、上記一方の軸支用突出部の外側の軸部よりなる第1の主軸支部と該一方の軸支用突出部の内側の軸部よりなる第1の副軸支部との組みで一方の小蓋の一端部に設けた一対の小蓋側被軸支部を着脱自在に軸支するための小蓋用軸支部を構成し、他方の軸支用突出部の外側の軸部よりなる第2の主軸支部と該他方の軸支用突出部の内側の軸部よりなる第2の副軸支部との組みで他方の小蓋の一端部に設けた一対の小蓋側被軸支部を着脱自在に軸支するための小蓋用軸支部を構成して成ることを特徴とするごみ容器における蓋軸支部の構造。
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