JP4033519B2 - 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子 - Google Patents

窒化ガリウム系化合物半導体発光素子 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は青色領域から紫外領域で発光可能な窒化ガリウム系化合物半導体発光素子に係わり、特に、電流狭窄型窒化ガリウム系化合物半導体発光素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9に従来の電流狭窄型窒化ガリウム系化合物半導体レーザの断面模式図を示す。
【0003】
従来の素子構造はサファイヤ基板1上に、GaNバッファ層2、N型GaN層3、N型AlGaNクラッド層4、ノンドープInGaN活性層5、P型AlGaNクラッド層6、N/P/N型GaN電流阻止層20を順次積層し、N/P/N型GaN電流阻止層20にストライプ状の溝を形成し、その溝を埋めるためにP型GaNコンタクト層7を再成長する。次に、P型電極8及びN型電極9を形成してなる電流狭窄型窒化ガリウム系化合物半導体レーザが特開平8−107247に開示されている。
【0004】
また、図10に従来の電極ストライプ型窒化ガリウム系化合物半導体レーザの断面模式図を示す。
【0005】
従来の素子構造はサファイヤ基板1上に、GaNバッファ層2、N型GaN層3、N型AlGaNクラッド層4、ノンドープGaN層4’、ノンドープInGaN多重量子井戸活性層5、P型GaN層6’、P型AlGaNクラッド層6、P型GaNコンタクト層7を順次積層し、P型GaNコンタクト層7上にSiO2絶縁体層30を形成し、外部との電気的接触をもたせるためにその一部を除去し、P型電極8及びN型電極9を形成した電極ストライプ型窒化ガリウム系化合物半導体レーザがJ.J.A.P.35 p1315(1996)に開示されている。
【0006】
従来の再成長を必要とする電流狭窄構造を持つ電流狭窄型窒化ガリウム系化合物半導体レーザが知られているが、P型AlGaNクラッド層6と再成長P型GaNコンタクト層7の界面が高抵抗化し素子の動作電圧が増加し信頼性が悪化する。また絶縁体膜を用いて電流阻止を可能にした電極ストライプ型窒化ガリウム系化合物半導体レーザは発振開始電流の低減や発光パターンの制御が困難であった。さらに、これらは絶縁体膜の形成や再成長技術を必要とし製造上、製造工程が複雑になるという欠点を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
例えばドライエッチング法を用いてエッチングを行いP型AlGaNクラッド層6表面を露出したりクラッド層6の途中にてエッチングを停止することは高度な制御性を必要とするため困難である。さらに、電流狭窄層20に設けられたストライプ状の溝を持つウエハをMOCVD装置内に再度導入し、ストライプ状の溝を覆うようにP型GaNコンタクト層7を再成長するため、再成長P型GaNコンタクト層7とP型AlGaNクラッド層6の再成長界面近傍が高抵抗化するという問題が発生し、発光素子の直列抵抗が大きくなるため、駆動電圧の増加及び発光素子の信頼性が悪化するという問題点が生じる。また、電極ストライプ型窒化ガリウム系化合物半導体レーザにおいては、電流拡がりが発生し、発振開始電流の増加及び発光パターンの制御が困難であるという問題が生じる。
【0008】
本発明によれば一回の成長にて電流狭窄型窒化ガリウム系化合物半導体レーザの作製が可能なため、従来技術の絶縁体膜の形成及び再成長技術を必要としない素子構造を提供し、電流狭窄型窒化ガリウム系化合物半導体レーザが容易に作製可能とすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明(請求項1)に係る窒化ガリウム系化合物半導体発光素子は、所望領域が凹凸状に加工された基板と、該基板上方に形成されたノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層を備えた窒化ガリウム系化合物半導体発光素子であって、前記ノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層は、前記窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の活性層より下方に形成されてなり、前記基板の凹凸状加工領域上方の前記ノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層の抵抗率が前記基板の凹凸状非加工領域上方の前記ノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層の抵抗率よりも低く、前記基板の凹凸状非加工領域上方の前記ノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層が電流狭窄層として機能し、前記基板の凹凸の深さが500〜1000Åであって、前記基板の凹凸の幅が200〜2000Åであることによって上記目的を達成する。
【0010】
基板に凹凸をつけてノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層を挿入した発光素子を形成することにより、このノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層の抵抗率に差が付き、高抵抗となるノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層を電流狭窄層として機能させることが可能となる。
【0012】
予め、凹凸状に加工した基板の上方に、ノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層を形成すると、前記凹凸により一つのノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層に高抵抗領域と低抵抗領域とが形成されて、この高抵抗領域が電流狭窄層として機能するため、従来必要であった絶縁膜の形成や再成長技術が不要となる。
【0013】
この発明(請求項)に係る窒化ガリウム系化合物半導体発光素子は、前記ノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層は、発光素子の活性層より下方に形成されてなることによって、上記目的を達成する。
【0014】
活性層より下方に電流狭窄層となるノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層を形成することにより、より好適に本発明の目的を達成することが可能となる。
【0015】
本発明の発光素子は基板上に少なくとも第1導電型クラッド層、活性層、及び第2導電型クラッド層が順次形成された発光素子であって、前記電流狭窄層となるノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層が活性層より下方にあればよく、第1導電型クラッド層より上方にあっても下方にあってもよいが。より、好ましくは、第1導電型がN型であるとき、この第1導電型クラッド層、ノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層、ノンドープクラッド層、活性層の順で形成される。この場合、ノンドープクラッド層も基板の凹凸が反映して抵抗が異なる領域が形成されるため、電流狭窄層として機能し、電流狭窄機能が相乗的に得られる。
【0016】
また、本発明の発光素子は基板上に少なくとも、ノンドープクラッド層、活性層、及びP型クラッド層が順次形成された発光素子であって、前記電流狭窄層となるノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層が活性層より下方にあればよく、ノンドープクラッド層より上方にあっても下方にあってもよい。この場合ノンドープクラッド層も基板の凹凸が反映して抵抗が異なる領域が形成されるため、電流狭窄層として機能し、電流狭窄機能が相乗的に得られる。
【0017】
本発明(請求項1〜)に係る窒化ガリウム系化合物半導体素子は、前記基板直上に、AlxGa1-xN(0≦x≦1)バッファ層を形成することにより、より好適に本発明の目的を達成することが可能となる。
【0018】
また、本発明(請求項1〜)に係る窒化ガリウム系化合物半導体素子は、その窒化ガリウム系化合物半導体としてInyAlzGa1-y-zN(0≦y、0≦z,y+z≦1)を用いることにより、より好適に本発明の目的を達成することが可能となる。
【0019】
凹凸が形成される基板としては、サファイア基板が最も好ましいが、GaN基板、SiC基板であってもよい。
【0020】
以下、本発明の作用を説明する。
【0021】
本発明はサファイヤ基板表面を加工し、この加工されたサファイヤ基板表面上と加工されていないサファイヤ基板表面上にバッファ層を形成し、この加工されていないサファイヤ基板表面上のバッファ層上に成長したノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層は高抵抗化し、このノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層が電流狭窄層として機能することを利用したものである。
【0022】
即ち、本発明者らはノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層のキャリヤ濃度がサファイヤ基板表面を加工した領域上に形成したノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層のキャリヤ濃度が大きく、加工されていない領域上に形成したノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層のキャリヤ濃度が小さいことを見い出した。
【0023】
この特性を利用するためにエッチングを用いてサファイヤ基板表面を加工し、この基板表面上にバッファ層を形成し、このサファイヤ基板表面が加工された領域上のノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層は低抵抗領域となり、このサファイヤ基板表面が加工されていない領域上のノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層は高抵抗領域となる。このことより活性層の下方に位置するノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層の領域の一部を電流狭窄層として機能させることが可能となる。
【0024】
図8は横軸が基板上に加工された凹凸の深さと幅の比(以下アスペクト比)、縦軸がこの加工されてた領域上に積層されたノンドープGaN層の抵抗を示す図である。横軸の0は加工されていない領域上、即ち、バッファ層の層厚が厚いときのノンドープGaN層の抵抗率を表す。アスペクト比が0.5のとき、即ち、バッファ層の層厚が最も薄くなるとき、ノンドープGaN層の抵抗率が最小値を示すことがわかる。またアスペクト比が0.5以上では加工領域を作成するのが困難になるため、実用的でない。従って、抵抗率に差をつけて電流狭窄層としての作用を得るためには、アスペクト比が0.25以上0.5以下が好ましく、0.5であるのが最も好ましい。
【0025】
同図に示すように、ノンドープGaN層の非電流狭窄領域の抵抗率は0.1Ω・cm以下であるのが好ましく、ここではアスペクト比0.5における抵抗率0.008Ω・cmが最も好ましい。抵抗率は、InやAlを含む場合異なってくるが、電流狭窄領域と非電流狭窄領域の抵抗率の差が2桁程度あれば、発光素子としての機能を果たすことが可能である。
【0026】
本発明はこれにより、レーザ素子の発振開始電流の低減及び動作電圧の低減が可能な電流狭窄型窒化ガリウム系化合物半導体レーザを提供することができる。
【0027】
また、本発明によれば絶縁体膜の形成及び再成長技術を必要としないため電流狭窄型窒化ガリウム系化合物半導体レーザが容易に作製可能となる。
【0028】
上記サファイヤ基板表面の加工とは、エッチングにより凹凸断面形状の溝、U状と逆U状の断面形状の溝及びV状と逆V状の断面形状の溝が形成されているサファイヤ基板表面のことを示す。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明を具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。なお、本願明細書において、窒化ガリウム系化合物半導体とは、例えば、InxAlyGa1-x-yN(0≦x、0≦y,x+y≦1)も含むものとする。ここで、半導体発光素子とは半導体レーザ及び発光ダイオードを含むものとする。
【0030】
本発明を具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。
【0031】
(実施例1)
図1は、本発明の一実施例によって作製された電流狭窄型窒化ガリウム系化合物半導体レーザの断面模式図を示す。
【0032】
窒化ガリウム系化合物半導体レーザの作製には有機金属化合物気相成長法(以下MOCVD法)を用い、基板としてSapphire基板、V族原料としてアンモニアNH3、III族原料としてトリメチルガリウム(TMG)、トリメチルアルミニウム(TMA)、トリメチルインジウム(TMIn)、P型不純物としてビスシクロペンタデイエニルマグネシウム(Cp2Mg)、N型不純物としてモノシラン(SiH4)を用い、キャリヤガスとしてH2またはN2を用いる。図6の(a)から(e)の作製工程模式図をもとに説明する。
【0033】
Sapphire基板1上にエッチングにてストライプ状のV状と逆V状の溝11を形成する。V状と逆V状の溝は深さが10〜1000Å、幅が50〜1000Åとする。好ましいV状溝は深さが500Å、幅が400Åとし、逆V状溝の幅は1000Åとする。V状と逆V状の溝11が形成されている領域の幅は1から3μmとする(図6(a))。
【0034】
ここで、エッチングには好ましくはドライエッチング法例えば反応性イオンエッチング:RIE、反応性イオンビームエッチング:RIBE等を用いる。ここで、エッチングガス種としてCl2を用いた場合、Sapphireのエッチングレートは190Å/minとなり、エッチングマスクとしてSiO2を用いた。
【0035】
前記Sapphire基板1をMOCVD装置のサセプタ上に導入し、基板温度1200℃程度まで昇温し、窒素又は水素雰囲気にさらす。次に、Sapphire基板1の基板温度を400〜650℃程度まで降温し、Sapphire基板1にAlNバッファ層02を約500Å成長する(図6(b))。
【0036】
次に、基板温度1050℃程度まで昇温しSiドープn型GaN層3を0.5〜2μm程度成長し、次に、ノンドープGaN層3’を2μm程度、ノンドープAl0.1Ga0.9Nクラッド層4を0.1〜0.3μm程度成長する。
【0037】
ここで、前記サファイヤ基板表面が加工されている領域に形成されたAlNバッファ層2’上のノンドープGaN層3’及びノンドープAl0.1Ga0.9Nクラッド層4の領域10のキャリヤ濃度は約5×1017cm-3となる。また、前記サファイヤ基板表面が加工されていない領域に形成されたAlNバッファ層2上のノンドープGaN層3’及びノンドープAl0.1Ga0.9Nクラッド層4の領域10’のキャリヤ濃度は約2×1016cm-3となる。これより高抵抗領域10’と低抵抗領域10が形成され、注入された電流は低抵抗領域10を流れることになり電流狭窄構造が形成される。
【0038】
次に、基板温度を800〜850℃程度に降温しノンドープIn0.15Ga0.85N活性層5を30〜800Å成長する。次に、基板温度を1050℃程度まで昇温MgドープAl0.1Ga0.9Nクラッド層6を0.1〜0.3μm程度成長し、MgドープGaNコンタクト層7を0.5〜1μm程度成長する(図6(c))。
【0039】
次に、p型GaNコンタクト層7の上にレジストマスク100を形成し、n型GaN層3の表面が露出するまでエッチングを行う11(図6(d))。
【0040】
次に、ウエハを成長室から取り出し、N2雰囲気、800℃、20分にて熱処理を行いMgドープ層をp型層に変化させる。
【0041】
n型GaN層3の表面にN型電極9をp型GaNコンタクト層7の表面にP型電極8を形成する(図6(e))。
【0042】
本発明の素子構造を有する電流狭窄型窒化ガリウム系化合物半導体レーザの動作電圧は3〜4V、発振開始電流は60〜70mAが得られた。この値は従来の電流狭窄型窒化ガリウム系化合物半導体レーザで得られた値の約1/2である。
【0043】
(実施例2)
図2は、本発明の一実施例によって作製された電流狭窄型窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の断面模式図を示す。
【0044】
図7の(a)から(e)の作製工程模式図をもとに説明する。
【0045】
Sapphire基板1上にエッチングにてストライプ状のV状と逆V状の溝11を形成する。V状と逆V状の溝は深さが10〜1000Å、幅が50〜1000Åとする。好ましいV状溝は深さが500Å、幅が300Åとし、逆V状溝の幅は200Åとする。V状と逆V状の溝11が形成されている領域の幅は1から3μmとする(図7(a))。
【0046】
ここで、エッチングには好ましくはドライエッチング法例えば反応性イオンエッチング:RIE、反応性イオンビームエッチング:RIBE等を用いる。ここでは例えば、エッチングガス種としてCl2を用いた場合、Sapphireのエッチングレートは190Å/minとなり、例えばエッチングマスクとしてSiO2を用いた。
【0047】
前記Sapphire基板1をMOCVD装置のサセプタ上に導入し、基板温度1200℃程度まで昇温し、窒素又は水素雰囲気にさらす。次に、Sapphire基板1の基板温度を400〜650℃程度まで降温し、Sapphire基板1にAlNバッファ層02を約500Å成長する(図7(b))。次に、基板温度1050℃程度まで昇温しSiドープn型GaN層3を0.5〜2μm程度成長し、次に、ノンドープGaN層3’を2μm程度、ノンドープAl0.1Ga0.9Nクラッド層4を0.1〜0.3μm程度成長する。
【0048】
ここで、前記サファイヤ基板表面が加工されている領域に形成されたAlNバッファ層2’上のノンドープGaN層3’及びノンドープAl0.1Ga0.9Nクラッド層4の領域10のキャリヤ濃度は約5×1017cm-3となる。また、前記サファイヤ基板表面が加工されていない領域に形成されたAlNバッファ層2上のノンドープGaN層3’及びノンドープAl0.1Ga0.9Nクラッド層4の領域10’のキャリヤ濃度は約2×1016cm-3となる。これより高抵抗領域10’と低抵抗領域10が形成され、注入された電流は低抵抗領域10を流れることになり電流狭窄構造が形成される。
【0049】
次に、基板温度を800〜850℃程度に降温しノンドープIn0.15Ga0.85N活性層5を30〜800Å成長する。次に、基板温度を1050℃程度まで昇温MgドープAl0.1Ga0.9Nクラッド層6を0.1〜0.3μm程度成長し、MgドープGaNコンタクト層7を0.5〜1μm程度成長する(図7(c))。
【0050】
次に、p型GaNコンタクト層7の上にレジストマスク100を形成し、n型GaN層3の表面が露出するまでエッチングを行う12(図7(d))。
【0051】
次に、ウエハを成長室から取り出し、N2雰囲気、800℃、20分にて熱処理を行いMgドープ層をp型層に変化させる。
【0052】
n型GaN層3の表面にN型電極9をp型GaNコンタクト層7の表面にP型電極8を形成する(図7(e))。
【0053】
本発明の素子構造を有する電流阻止型窒化ガリウム系化合物半導体発光素子は従来の発光素子に比較して約2倍の輝度が得られた。
【0054】
(実施例3)
図3は、本発明の一実施例によって作製された電流狭窄型窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の断面模式図を示す。ここで、成長に用いられる材料、成長条件等は実施例1及び実施例2と同じであるため省略する。
【0055】
実施例3はバッファ層02上に、NGaN層を介さず、ノンドープGaN層3’を成長することが実施例1及び実施例2と違う作製工程である。また、N型電極9(図示せず)を、ノンドープGaN層3’の領域10の表面上に形成することにある。
【0056】
実施例1及び実施例2において形成したN型GaN層3を形成することなく電流狭窄型窒化ガリウム系化合物半導体レーザ及び発光素子を提供することができる。
【0057】
(実施例4)
図4は、本発明の一実施例によって作製された電流狭窄型窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の断面模式図を示す。ここで、作製材料及び作製条件等は実施例1及び2と同じであるため省略する。
【0058】
実施例1及び2との違いは、Sapphire基板1表面上にエッチングにてストライプ状の凹凸溝11を形成することにある。凹凸溝は深さが10〜1000Å、幅が50〜2000Åとする。好ましい凹溝は深さが500Å、幅が400Åとし、凸溝の幅は1000Åとする。凹凸溝11が形成されている領域の幅は1から3μmとする。このSapphire基板1表面上に、実施例1及び2で説明した各層を順次積層することにより電流狭窄型窒化ガリウム系化合物半導体レーザ及び発光素子を提供することができる。
【0059】
(実施例5)
図5は、本発明の一実施例によって作製された電流狭窄型窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の断面模式図を示す。ここで、作製材料及び作製条件等は実施例1及び2と同じであるため省略する。
【0060】
実施例1及び2との違いは、Sapphire基板1表面上にエッチングにてストライプ状のU状断面と逆U状断面形状の溝11を形成することにある。U状断面と逆U状断面形状の溝は深さが10〜1000Å、幅が50〜2000Åとする。好ましいU状の溝は深さが500Å、幅が800Åとし、逆U状の溝の幅は500Åとする。U状と逆U状溝11が形成されている領域の幅は1から3μmとする。このSapphire基板1表面上に、実施例1及び2で説明した各層を順次積層することにより電流狭窄型窒化ガリウム系化合物半導体レーザ及び発光素子を提供することができる。
【0061】
【発明の効果】
本発明の素子構造によれば、再成長を行うことなく一回の成長にて電流狭窄層を形成できるため、従来に問題となっていた再成長界面での高抵抗化による発光素子の動作電圧の増加を抑えることができ、また再成長技術を必要としないため作製が容易な電流狭窄型窒化ガリウム系化合物半導体レーザ及び発光素子を提供することができる。このため、発振開始電流が小さく、動作電圧の低い信頼性の優れた窒化ガリウム系化合物半導体レーザ及び発光素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の窒化ガリウム系化合物半導体レーザの断面模式図を示す。
【図2】本発明の窒化ガリウム系化合物半導体レーザの断面模式図を示す。
【図3】本発明の窒化ガリウム系化合物半導体レーザの断面模式図を示す。
【図4】本発明の窒化ガリウム系化合物半導体レーザの断面模式図を示す。
【図5】本発明の窒化ガリウム系化合物半導体レーザの断面模式図を示す。
【図6】本発明の窒化ガリウム系化合物半導体レーザの作製模式図を示す。
【図7】本発明の窒化ガリウム系化合物半導体レーザの作製模式図を示す。
【図8】本発明の作用を説明するための図である。
【図9】従来構造の電流狭窄型窒化ガリウム系化合物半導体レーザの断面模式図を示す。
【図10】従来構造の電極ストライプ型窒化ガリウム系化合物半導体レーザの断面模式図を示す。
【符号の説明】
1 サファイヤ基板
02 バッファ層
2 バッファ層(基板表面が加工されていない領域に形成されたバッファ層)
2’ バッファ層(基板表面が加工された領域に形成されたバッファ層)
3 N型GaN層
3’ ノンドープGaN層
4 ノンドープAlGaNクラッド
4’ ノンドープGaN層
5 ノンドープInGaN層
6 P型AlGaNクラッド層
6’ P型GaNクラッド層
7 P型GaNコンタクト層
8 P型電極
9 N型電極
10 低抵抗領域(電流が注入される領域)
10’ 高抵抗領域
11 サファイヤ基板表面が加工された領域
12 N型GaN層表面を露出させる工程
100 エッチング用マスク
20 GaN電流狭窄層
30 SiO2絶縁体層

Claims (3)

  1. 所望領域が凹凸状に加工された基板と、該基板上方に形成されたノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層を備えた窒化ガリウム系化合物半導体レーザであって、
    前記ノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層は、前記窒化ガリウム系化合物半導体レーザの活性層より下方に形成されてなり、
    前記基板の凹凸状加工領域上方の前記ノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層の抵抗率が前記基板の凹凸状非加工領域上方の前記ノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層の抵抗率よりも低く、
    前記基板の凹凸状非加工領域上方の前記ノンドープ窒化ガリウム系化合物半導体層が電流狭窄層として機能し、
    前記基板の凹凸の深さが500〜1000Åであって、
    前記基板の凹凸の幅が200〜2000Åであることを特徴とする窒化ガリウム系化合物半導体レーザ。
  2. 前記基板の凹凸の幅が200〜1000Åであることを特徴とする請求項に記載の窒化ガリウム系化合物半導体レーザ。
  3. 前記基板の凹凸の幅が400〜2000Åであることを特徴とする請求項に記載の窒化ガリウム系化合物半導体レーザ。
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