JP4033014B2 - 基板用カセット - Google Patents
基板用カセット Download PDFInfo
- Publication number
- JP4033014B2 JP4033014B2 JP2003086599A JP2003086599A JP4033014B2 JP 4033014 B2 JP4033014 B2 JP 4033014B2 JP 2003086599 A JP2003086599 A JP 2003086599A JP 2003086599 A JP2003086599 A JP 2003086599A JP 4033014 B2 JP4033014 B2 JP 4033014B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- distance
- cassette
- substrate
- intersection
- frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Packaging Frangible Articles (AREA)
- Warehouses Or Storage Devices (AREA)
- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、基板用カセットに係わり、更に詳しくは、ディスプレイ用のパネルディバイスを多面取りするためのマザーボード若しくは大型のディスプレイ用基盤を多段に収容することが可能な基板用カセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディスプレイの大型化に伴い、カセットに収容する基板の寸法も大型化してきている。そのため、カセットに収容される基板全体の重量が増加し、これを支えるために、カセットの強度の強化を図る必要があり、これまで田の字形枠体で構成されていた、カセットの底面である下枠体の強度の強化がとくに必要となっている。このため、カセットの下枠体として、特許文献1に記載されているような格子状の枠体で構成する下枠体等が提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−127146号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、カセットの下枠体を特許文献1に記載されているようなたくさんの補強桟を用いた格子状の枠体で構成すると、カセットそのものの重量が増加することから、カセットが載置される床等の建築物の強度等にも影響を及ぼすことになる。また、大型の基板が収容されたカセットは平坦な床に載置するばかりではなく、運搬のためフォークリフト車に積載したり、各種の支持装置に装填したりする必要があり、このような場合に、これらの支持装置の支持部が接触するカセットの下枠体の一部の部分で、基板が収容されたカセットの全重量を支えても、カセットに生ずる撓みが収容された基板に影響を及ぼさないようにする必要があることから、この条件に十分耐え、且つ重量増加を極力押さえたカセットが求められていた。
そこでこの発明は、このような要望に対処するためになされたものであって、カセットを支持する支持装置の支持部が接触するカセットの下枠体の一部の部分で、大型の基板が収容されたカセットの全重量を支えても、カセットに生ずる撓みが収容された基板に影響を及ぼすことがなく、且つ重量増加を極力押さえたカセットを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の基板用カセットは、複数の基板を収納でき、上枠体と下枠体との間に、基板を載支する棚片を内側に向けて突設した複数の支持体を架設した基板用カセットであって、
前記下枠体が、互いに交差する2つの桟と四角形状枠とで構成される田の字形状部分を備えるとともに、前記2つの桟の交点から該2つの桟の内の一方の桟に沿って第1の距離(L11)離れた位置から、前記2つの桟の内の他方の桟に交わらずに、前記四角形状枠の角部から該四角形状枠の直線部分に沿って第2の距離(L21)離れた位置に到る補強桟を備えることを特徴としている。
【0006】
また、複数の基板を収納でき、上枠体と下枠体との間に、基板を載支する棚片を内側に向けて突設した複数の支持体を架設すると共に、前記下枠体が、互いに交差する2つの桟と四角形状枠とで構成される田の字形状部分を備える本発明の基板用カセットにおいて、前記2つの桟の交点から該2つの桟の内の一方の桟に沿って第1の距離(L11)離れた位置から、前記2つの桟の内の他方の桟に交わらずに、前記四角形状枠の角部に到る補強桟を備えるようにしてもよく、或いは、前記2つの桟の交点から、前記四角形状枠の角部から前記四角形状枠の直線部分に沿って第2の距離(L21)離れた位置に到る補強桟を備えるようにしてもよい。
【0007】
上記の基板用カセットにおいては、前記第1の距離(L11)は、前記一方の桟と前記補強桟との交点から、前記他方の桟に交わらずに前記一方の桟に沿って前記四角形状枠に交わる交点までの距離(L12)よりも小さくする。また、前記第2の距離(L21)を、前記四角形状枠と前記補強桟との交点から、該交点を含む前記四角形状枠の直線部分に沿って前記一方の桟または前記他方の桟に交わる交点までの距離(L22)よりも小さくする。
【0009】
また、上記の基板用カセットにおいて、前記第1の距離(L11)を、80〜200mmとするのが好ましい。また、前記第2の距離(L21)も、80〜200mmとするのが好ましい。
【0010】
また、上記の基板用カセットにおいて、前記上枠体を田の字形枠体で構成するようにしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態につき、図面に基づき詳しく説明する。図1は第1実施例の基板用カセット1の斜視図、図2は平面図である。図1、図2において、第1実施例の基板用カセット1は、直方体状の箱型構造をしており、縦方向が長手方向の長方形状の下枠体2と、同じく縦方向が長手方向の長方形状の上枠体3との間に、8本の側支持体4と、2本の後支持体6、及び、2本の角支持体10を架設して構成している。この基板用カセットの大きさは、縦が1800mm、横が1500mm以上の基板を収納できる大きさである。図中、矢印Dは、第1実施例の基板用カセット1に挿入される基板Sの挿入方向を示しており、これは上記の縦方向と同じ方向である。
【0012】
図3は、下枠体2の一部を拡大した図である。図2、図3において、下枠体2は、縦杆2aと横杆2bとで形成される四角形状枠と、該四角形状枠内に設けられ、互いに交差する2つの桟である縦桟2cと横桟2dとで構成される略田の字形状部分を備えるとともに、上記2つの桟の交点2gからこの2つの桟の内の一方の桟である縦桟2cに沿って第1の距離離れた基点2hから、上記2つの桟の内の他方の桟である横桟2dに交わらずに、四角形状枠の角2fから四角形状枠の縦杆2aの直線部分に沿って第2の距離離れた到点2jに到る補強桟2eを備えている。尚、図2、図3において、角2fは縦杆2aの中心線と横杆2bの中心線との交点であり、交点2gは縦桟2cの中心線と横桟2dの中心線との交点であり、基点2hは縦桟2cの中心線と補強桟2eの中心線との交点であり、そして、到点2jは縦杆2aの中心線と補強桟2eの中心線との交点である。また、縦杆中点2nは縦杆2aの中心線と横桟2dの中心線との交点であり、横杆中点2pは横杆2bの中心線と縦桟2cの中心線との交点である。
【0013】
従って、上記の第1の距離は、交点2gから基点2hまでの距離であり、図3のL11である。この第1の距離L11は、一方の桟である縦桟2cと補強桟2eとの交点である基点2hから他方の桟である横桟2dに交わらずに、上記の一方の桟である縦桟2cに沿って前記四角形状枠の横杆2bに交わる交点である横杆中点2pまでの距離L12よりも、小さくなるように設定する。
また、上記の第2の距離は、角2fから到点2jまでの距離であり、図3のL21である。この第2の距離L21は、四角形状枠の縦杆2aと補強桟2eとの交点である到点2jから、該到点2jを含む四角形状枠の縦杆2aの直線部分に沿って他方の桟である横桟2dに交わる交点である縦杆中点2nまでの距離L22よりも小さくなるように設定する。
【0014】
上記の補強桟2eを、交点2gではなくこの交点2gから離れた基点2hから、角2fではなくこの角2fから離れた到点2jへ架設している。これは、基板用カセット1を載置する際、その位置決めのため載置される場所に備えられた、平面視略正方形状のカセット位置決めガイド12が、図4(a)、(b)に示すように、下枠体2の角2fの内側四隅、及び、縦桟2cと横桟2dとの交点2gの周りに形成される四隅に嵌入するので、このスペースを確保するためである。従って、上記の第1の距離L11及び、第2の距離L21は、平面視略正方形状のカセット位置決めガイドの略一辺の長さとすればよいが、この所定距離は、実用的には80〜200mmである。ここで、第1の距離L11と、第2の距離L21とは、必ずしも同じとする必要はなく、状況に応じて異なるように設定するようにしてもよい。図4中、13はこのカセット位置決めガイド12を備えたカセット位置決めガイド台である。
【0015】
尚、図4(a)に示すような、下枠体2の角2fの内側四隅に嵌入する位置決めガイド12を備えたカセット位置決め台13のみを用いる場合は、第1の距離L11をゼロとしてもよい。この場合は、図14(a)に示すように、補強桟2tを、縦桟2cと横桟2dとの交点2gから、四角形状枠の角部2fから縦杆2aの直線部分に沿って第2の距離L21離れた到点2jに到るようにして設ける。また、図4(b)に示すような、縦桟2cと横桟2dとの交点2gの周りに形成される四隅に嵌入する位置決めガイド12を備えたカセット位置決め台13のみを用いる場合は、第2の距離L21をゼロとしてもよい。この場合は、図14(b)に示すように、補強桟2uを、縦桟2cと横桟2dとの交点2gから縦桟2cに沿って第1の距離L11離れた基点2hから、横桟2dに交わらずに、前記四角形状枠の角部2fに到るようにして設ける。
【0016】
上枠体3は、上枠体縦杆3aと上枠体横杆3bとでなる四角形状枠と、この四角形状枠の枠面を横方向に2分する上枠体縦桟3cと、この上枠体縦桟3cと交差し且つ上記の上枠体縦杆3aと上枠体横杆3bとでなる四角形状枠の枠面を縦方向に2分する上枠体横桟3dとで構成される田の字形枠体で構成されている。また、側支持体4,・・・は下枠体2の縦杆2a上に立設されて上枠体3の上枠体縦杆3aとの間に架設され、後支持体6,6は下枠体2の後方の横杆2bに立設されて上枠体3の後方の上枠体横杆3bとの間に架設され、そして、下枠体2の縦杆2aと前方の横杆2bとがなす角の上に立設されている角支持体10,10は上枠体3の上枠体縦杆3aと前方の上枠体横杆3bとがなす角との間に架設されている。また、側支持体4の補強として、水平補強桟8及び斜補強桟9が設けられている。
【0017】
この基板用カセット1には、その前方から挿入される基板Sを支えるため、側支持体4,・・・には、複数の側棚片5,・・・が内側に向かって突設されている。また、前方から挿入された基板Sが前方へ飛び出すのを防ぐために、飛出し防止片11が角支持体10,10に備えられている。
【0018】
上記の第1実施例の基板用カセット1では、下枠体2の補強桟2eを、縦桟2cと横桟2dの2つの桟の交点2gから、この2つの桟の内の一方の桟である縦桟2cに沿って第1の距離離れた基点2hから、上記2つの桟の内の他方の桟である横桟2dに交わらずに、四角形状枠の角2fから四角形状枠の縦杆2aの直線部分に沿って第2の距離離れた到点2jへ架設しているが、補強桟の架設の位置をこれと異なるようにすることもできる。図5に示す第2実施例の基板用カセット21では、下枠体2の補強桟2kを、上記2つの桟の交点2gからこの2つの桟の内の一方の桟である縦桟2cに沿って第1の距離離れた基点2hから、上記2つの桟の内の他方の桟である横桟2dに交わらずに、四角形状枠の角2fから四角形状枠の横杆2bの直線部分に沿って第2の距離離れた到点2mへ架設している。
【0019】
この場合の第1の距離は、第1実施例と同様、交点2gから基点2hまでの距離であり、この第1の距離は、一方の桟である縦桟2cと補強桟2eとの交点である基点2hから、他方の桟である横桟2dに交わらずに上記の一方の桟である縦桟2cに沿って前記四角形状枠の横杆2bに交わる交点である横杆中点2pまでの距離よりも、小さくなるように設定する。
一方、第2の距離は、角2fから到点2mまでの距離であるが、この第2の距離は、四角形状枠の横杆2bと補強桟2eとの交点である到点2mから、該到点2mを含む四角形状枠の横杆2bの直線部分に沿って一方の桟である縦桟2cに交わる交点である横杆中点2pまでの距離よりも小さくなるように設定する。
この第2実施例の基板用カセット21は、上記の補強桟2kの架設位置が第1実施例の基板用カセット1の補強桟2eとは異なるだけで、それ以外の部分は第1実施例の基板用カセット1と全く同じである。
【0020】
また、この第2実施例の場合も、第1実施例と同様、図4(a)に示すような、下枠体2の角2fの内側四隅に嵌入する位置決めガイド12を備えたカセット位置決め台13のみを用いる場合は、第1の距離L11をゼロとしてもよい。この場合は、図15(a)に示すように、補強桟2vを、縦桟2cと横桟2dとの交点2gから、四角形状枠の角部2fから横杆2bの直線部分に沿って第2の距離L21離れた到点2mに到るようにして設ける。また、図4(b)に示すような、縦桟2cと横桟2dとの交点2gの周りに形成される四隅に嵌入する位置決めガイド12を備えたカセット位置決め台13のみを用いる場合は、第2の距離L21をゼロとしてもよい。この場合は、図14(b)の様にして補強桟2uを設ける。
【0021】
上記の第1実施例及び第2実施例の基板用カセットは、その内部に基板Sを挿入して保持した状態で、フォークリフト車等で運搬されたり、各種の支持装置等に装填されたりする。このような基板用カセットの重量を支えるのに用いられるフォークリフト車等の搬送装置或いは支持装置の支持部の形状は、搬送装置或いは支持装置によって異なっており、また、これらの装置の支持部が基板用カセットと接する部分も異なっている。図6及び図7は、第1実施例の基板用カセット1の重量を支えるときの、支持装置等の支持部の形状と第1実施例の基板用カセット1の下枠体2との関係について、各種のパターンを示したものであり、斜線の部分が支持装置等の支持部の形状を示している。同様に、図8及び図9は、第2実施例の基板用カセット21について示したものである。
【0022】
このような支持装置等により、上述した第1実施例及び第2実施例の基板用カセットが、その内部に基板Sが挿入されて保持した状態でその重量が支えられた場合に、基板用カセットにある一定値以上の撓みが生じると、その基板用カセットの搬送時等に、その中に収容されている基板Sに悪影響を及ぼすことになる。そこで、次に、上述した第1実施例及び第2実施例の基板用カセットが、上記の支持装置等によりその重量が支えられた場合に、どの程度の撓みが生じるかを調べるため、ANSYS6.0構造解析プログラムを用いてシミュレーションによる線形構造解析を行なった。この線形構造解析に用いた基板用カセットは、上述した通り、縦が1800mm、横が1500mm以上の基板を収納できる大きさである。また、重量は、試算によれば第1実施例の基板用カセットは115.6kgであり、第2実施例の基板用カセットは115.7kgである。
【0023】
尚、このシミュレーションによる線形構造解析は、上述した第1実施例及び第2実施例の基板用カセット以外に、従来例の基板用カセットについても行なった。この従来例の基板用カセットは、下枠体の構造が、第1実施例及び第2実施例の基板用カセットの下枠体における補強桟2e或いは補強桟2kを取り除いた状態、即ち、下枠体が田の字形枠体であり、その他の部分は、材質や大きさも含めて第1実施例及び第2実施例の基板用カセットと全く同じである。従って、この従来例の基板用カセットは、第1実施例及び第2実施例の基板用カセットと同じく、縦が1800mm、横が1500mm以上の基板を収納できる大きさである。また、この従来例の基板用カセットについては、各部の部材の厚さ等が第1実施例及び第2実施例と同じである、重量が112.3kgの第1従来例の基板用カセットと、各部の部材の厚さ等を変えることにより、強度が異なる、重量が120.1kgの第2従来例の基板用カセット、及び、重量が123.8kgの第3従来例の基板用カセットの3種類を想定した。尚、図10及び図11は、支持装置等の支持部の形状と上記の各従来例の基板用カセットの下枠体2との関係について、その各種のパターンを示したものである。図中、32は従来例の基板用カセットの下枠体である。
【0024】
表1及び表2は、これらの線形構造解析の結果を示したものである。表1は第1実施例及び第2実施例の基板用カセットの解析結果であり、表2は第1従来例、第2従来例及び第3従来例の基板用カセットの解析結果である。実際の解析は、図12に示すように、基板用カセットの右半分についてのみ行なった。この解析では、側支持体4・・・を、手前から順に支柱1、支柱2、支柱3、支柱4と称し、右側に位置する後支持体6を支柱5と称している。撓み量は、解析の結果得られた値の最大値を示している。また、発生場所支柱Noはこの撓み量の最大値が発生した場所の支柱Noを示しており、発生場所支柱Noに括弧がついたものはその付近であることを示している。尚、図12は、第1実施例のカセットにおける支持装置等の支持部の形状と基板用カセットの下枠体2との関係パターン図が、図6(a) である場合の線形構造解析の状況を誇張して表現したものである。また、表1及び表2では、基板用カセットを単にカセットと称している。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
表1、表2によれば、第1実施例の基板用カセットも第2実施例の基板用カセットも、第1従来例の基板用カセットと比べると撓み量の最大値は少ないことがわかる。実用上撓み量の限界値は2mmであるが、第1実施例の基板用カセットも第2実施例の基板用カセットもいずれも撓み量の最大値は限界値以下である。また、従来例の基板用カセットでも、強度を強化した第2従来例の基板用カセット及び第3従来例の基板用カセットでは、第1実施例の基板用カセットや第2実施例の基板用カセットのレベルに準じた撓み量の最大値とすることができるが、その重量は、いずれも、第1実施例の基板用カセットや第2実施例の基板用カセットよりも重くなる。従って、第1実施例の基板用カセット或いは第2実施例の基板用カセットを用いることにより、カセットに生ずる撓みが収容された基板に影響を及ぼすことがなく、且つ重量増加を極力押さえたカセットを提供することができる。
【0028】
上記の第1実施例では、補強桟2eを、縦桟2c上の基点2hから縦杆2a上の到点2jにかけて設けており、第2実施例では、補強桟2kを、縦桟2c上の基点2hから横杆2b上の到点2mにかけて設けている。しかしこれには限られず、図13(a)に示すように、補強桟2qとして、横桟2d上の基点2rから縦杆2a上の到点2jにかけて設けるようにしてもよく、この場合の第1の距離は、交点2gから基点2rまでの距離であり、第2の距離は、角2fから到点2jまでの距離である。或いは、図13(b)に示すように、補強桟2sとして、横桟2d上の基点2rから横杆2b上の到点2mにかけて設けるようにしてもよく、この場合の第1の距離は、上記と同様、交点2gから基点2rまでの距離であり、第2の距離は、角2fから到点2mまでの距離である。これらの場合においても、第1の距離や第2の距離の設定は、上記の第1実施例や第2実施例と同様とする。また、これらの場合にも、上記の第1実施例や第2実施例と同様の作用、効果を得ることができる。
【0029】
また、上記の例においても、図4(a)に示すような、下枠体2の角2fの内側四隅に嵌入する位置決めガイド12を備えたカセット位置決め台13のみを用いる場合は、第1の距離をゼロとしてもよい。この場合は、図14(a)の様にして補強桟2tを設け、あるいは、図15(a)の様にして補強桟2vを設ける。また、図4(b)に示すような、縦桟2cと横桟2dとの交点2gの周りに形成される四隅に嵌入する位置決めガイド12を備えたカセット位置決め台13のみを用いる場合は、第2の距離をゼロとしてもよい。この場合は、図15(b)に示すように、補強桟2wを、縦桟2cと横桟2dとの交点2gから横桟2dに沿って第1の距離離れた基点2rから、縦桟2cに交わらずに、前記四角形状枠の角部2fに到るようにして設ける。
【0030】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の基板用カセットによれば、基板を収納したカセットを運搬のため各種の支持装置等に装填した際に、カセットを支持する支持装置等の支持部が接触するカセットの下枠体の一部の部分で、基板を収納したカセットの全重量を支えても、カセットに生ずる撓みが収容された基板に影響を及ぼすことがなく、且つ重量増加を極力押さえたカセットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の基板用カセットの斜視図である。
【図2】第1実施例の基板用カセットの平面図である。
【図3】第1実施例の基板用カセットの下枠体の一部を拡大した平面図である。
【図4】(a)、(b)はカセット位置決めガイドを示した平面図である。
【図5】第2実施例の基板用カセットの平面図である。
【図6】(a)〜(h)は支持装置等の支持部の形状と第1実施例の基板用カセットの下枠体との関係を示した各種のパターン図(その1)である。
【図7】(a)〜(g)は支持装置等の支持部の形状と第1実施例の基板用カセットの下枠体との関係を示した各種のパターン図(その2)である。
【図8】(a)〜(h)は支持装置等の支持部の形状と第2実施例の基板用カセットの下枠体との関係を示した各種のパターン図(その1)である。
【図9】(a)〜(g)は支持装置等の支持部の形状と第2実施例の基板用カセットの下枠体との関係を示した各種のパターン図(その2)である。
【図10】(a)〜(h)は支持装置等の支持部の形状と従来例の基板用カセットの下枠体との関係を示した各種のパターン図(その1)である。
【図11】(a)〜(g)は支持装置等の支持部の形状と従来例の基板用カセットの下枠体との関係を示した各種のパターン図(その2)である。
【図12】パターン図が図6(a)の場合の第1実施例のカセットを用いた線形構造解析の状況を誇張して表現した図である。
【図13】(a)、(b)は他の実施例の基板用カセットの下枠体の平面図である。
【図14】(a)、(b)は下枠体の角の内側四隅に嵌入する位置決めガイドのみ、あるいは、縦桟と横桟との交点の周りの四隅に嵌入する位置決めガイドのみを用いる場合の、基板用カセットの例の下枠体の平面図(その1)である。
【図15】(a)、(b)は下枠体の角の内側四隅に嵌入する位置決めガイドのみ、あるいは、縦桟と横桟との交点の周りの四隅に嵌入する位置決めガイドのみを用いる場合の、基板用カセットの例の下枠体の平面図(その2)である。
【符号の説明】
S 基板 D 基板の挿入方向
1 基板用カセット 2 下枠体
2a 縦杆 2b 横杆
2c 縦桟 2d 横桟
2e 補強桟 2f 角
2g 交点 2h 基点
2j 到点 2k 補強桟
2m 到点 2n 縦杆中点
2p 横杆中点 2q 補強桟
2r 基点 2s 補強桟
2t 補強桟 2u 補強桟
2v 補強桟 2w 補強桟
3 上枠体 3a 上枠体縦杆
3b 上枠体横杆 3c 上枠体縦桟
3d 上枠体横桟 4 側支持体
5 側棚片 6 後支持体
8 水平補強桟 9 斜補強桟
10 角支持体 11 飛出し防止片
12 カセット位置決めガイド
13 カセット位置決めガイド台
21 基板用カセット 22 下枠体
32 従来例の基板用カセットの下枠体
Claims (6)
- 複数の基板を収納でき、上枠体と下枠体との間に、基板を載支する棚片を内側に向けて突設した複数の支持体を架設した基板用カセットであって、
前記下枠体が、互いに交差する2つの桟と四角形状枠とで構成される田の字形状部分を備えるとともに、前記2つの桟の交点から該2つの桟の内の一方の桟に沿って第1の距離(L11)離れた位置から、前記2つの桟の内の他方の桟に交わらずに、前記四角形状枠の角部から前記四角形状枠の直線部分に沿って第2の距離(L21)離れた位置に到る補強桟を備え、前記第1の距離(L11)は、前記一方の桟と前記補強桟との交点から、前記他方の桟に交わらずに前記一方の桟に沿って前記四角形状枠に交わる交点までの距離(L12)よりも小さくしてなり、前記第2の距離(L21)は、前記四角形状枠と前記補強桟との交点から、該交点を含む前記四角形状枠の直線部分に沿って前記一方の桟または前記他方の桟に交わる交点までの距離(L22)よりも小さくしてなることを特徴とする基板用カセット。 - 複数の基板を収納でき、上枠体と下枠体との間に、基板を載支する棚片を内側に向けて突設した複数の支持体を架設した基板用カセットであって、
前記下枠体が、互いに交差する2つの桟と四角形状枠とで構成される田の字形状部分を備えるとともに、前記2つの桟の交点から該2つの桟の内の一方の桟に沿って第1の距離(L11)離れた位置から、前記2つの桟の内の他方の桟に交わらずに、前記四角形状枠の角部に到る補強桟を備え、前記第1の距離(L11)は、前記一方の桟と前記補強桟との交点から、前記他方の桟に交わらずに前記一方の桟に沿って前記四角形状枠に交わる交点までの距離(L12)よりも小さくしてなることを特徴とする基板用カセット。 - 複数の基板を収納でき、上枠体と下枠体との間に、基板を載支する棚片を内側に向けて突設した複数の支持体を架設した基板用カセットであって、
前記下枠体が、互いに交差する2つの桟と四角形状枠とで構成される田の字形状部分を備えるとともに、前記2つの桟の交点から、前記四角形状枠の角部から前記四角形状枠の直線部分に沿って第2の距離(L21)離れた位置に到る補強桟を備え、前記第2の距離(L21)は、前記四角形状枠と前記補強桟との交点から、該交点を含む前記四角形状枠の直線部分に沿って前記互いに交差する2つの桟のいずれか一方に交わる交点までの距離(L22)よりも小さくしてなることを特徴とする基板用カセット。 - 前記第1の距離(L11)を、80〜200mmとしてなる請求項1または2記載の基板用カセット。
- 前記第2の距離(L21)を、80〜200mmとしてなる請求項1または3記載の基板用カセット。
- 前記上枠体を田の字形枠体で構成してなる請求項1から5のいずれか1項に記載の基板用カセット。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003086599A JP4033014B2 (ja) | 2003-03-26 | 2003-03-26 | 基板用カセット |
TW092117854A TWI242830B (en) | 2002-07-15 | 2003-06-30 | Cartridge for substrate |
KR1020030046602A KR100554631B1 (ko) | 2002-07-15 | 2003-07-10 | 기판용 카세트 |
CNB031495389A CN1298040C (zh) | 2002-07-15 | 2003-07-15 | 基板用框架 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003086599A JP4033014B2 (ja) | 2003-03-26 | 2003-03-26 | 基板用カセット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004296751A JP2004296751A (ja) | 2004-10-21 |
JP4033014B2 true JP4033014B2 (ja) | 2008-01-16 |
Family
ID=33401177
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003086599A Expired - Fee Related JP4033014B2 (ja) | 2002-07-15 | 2003-03-26 | 基板用カセット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4033014B2 (ja) |
-
2003
- 2003-03-26 JP JP2003086599A patent/JP4033014B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004296751A (ja) | 2004-10-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR20040007294A (ko) | 기판용 카세트 | |
JP4033014B2 (ja) | 基板用カセット | |
JP2009024447A (ja) | 積層構造体に用いる構造部材及びそれを用いた積層構造体 | |
US20160083173A1 (en) | An apparatus for packaging the front frames of lcd modules | |
JP3182513B2 (ja) | パネル状家具 | |
JP5174851B2 (ja) | 仮設足場の構造 | |
JP4207745B2 (ja) | 搬送台車用荷支持台 | |
JP6603735B2 (ja) | パレット機能を有するラック及び保管システム | |
JP2021188449A (ja) | 外壁材の横ズレ防止構造 | |
JP3791669B2 (ja) | 家具 | |
JP2006248542A (ja) | 合成樹脂製パレット | |
JP5426799B1 (ja) | 配筋用スペーサー | |
JP3242970U (ja) | ネスティングラック | |
JP2019034780A (ja) | 運搬台 | |
JP3685480B2 (ja) | 荷役装置 | |
JP3216361U (ja) | 遊技機運搬用台車 | |
JP2004321658A (ja) | 学習机及びその支持体 | |
JP2007029156A (ja) | 収納棚の補強構造 | |
JP2019011082A (ja) | 収容ラック | |
JP2004115037A (ja) | 入れ子式ラック及び連結ラック | |
JP3943788B2 (ja) | プラスチック製パレット | |
JP4648563B2 (ja) | キャビネット | |
JP3906412B2 (ja) | ラック支柱の上下端位置調整治具 | |
JP2023155577A (ja) | パレット | |
JP3782939B2 (ja) | 格子状部材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050510 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070706 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070717 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070910 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071002 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071015 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131102 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |