JP4032389B2 - 遊技機部品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機の技術分野に属し、モータによって回転部品を駆動する構造を備えて遊技機に組み付けられる遊技機部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機には、モータによって回転部品を駆動する構造を備える遊技機部品が使用されている。一例を挙げると、特開2002−355392号公報(特許文献1)に開示されている回転入賞装置がある。
【0003】
この特許文献1の回転入賞装置においては、モータの駆動軸(出力軸)に連結部材を螺子固定し、連結部材に設けられた被係合部を回転体の係合部に係合させることで、モータと回転体とを連結している(段落0014〜0015、図5、図6)。
【0004】
なお、特許文献1には、従来技術としてモータの出力軸と回転体とを螺子止めにて連結する手法や接着剤にて連結する手法も開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−355392号公報(段落0004、段落0014〜0015、図5、図6)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1のようにモータの出力軸に螺子固定した連結部材を介してモータと回転部品とを連結する構造でも、特許文献1に従来技術として記載されている構造でも、例えば螺子固定に伴う芯ずれやモータを組み付ける際の位置ずれ等が原因となって、モータの出力軸の芯と回転部品の芯とを精密に一致させることができなかった。
【0007】
出力軸と回転部品との芯出しが不正確であると、回転部品が偏芯したり軸受に対して傾いた状態で回転するので、回転部品の軸と軸受との間に過剰な摩擦力が発生する。これにより、軸又は軸受がすり減って回転部品の回転が不安定になったり、モータに過剰な負荷がかかることがあった。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
請求項1記載の遊技機部品は、モータと、該モータによって駆動される回転部品とを備える遊技機部品において、前記モータの出力軸に連結された駆動部材と、前記回転部品の回転軸に連結されて前記駆動部材と対面配置される従動部材とを備え、
前記駆動部材と前記従動部材の対面し合う面同士の一方に突起を、他方には該突起を遊嵌させる凹部を、前記駆動部材に備えられる場合は前記出力軸を中心として、前記従動部材に備えられる場合は前記回転軸を中心として、それぞれ放射状に設けて、
前記駆動部材と前記従動部材との間隔を、最大値が前記突起と前記凹部とのはめ合わせが外れる間隔以上に設定された設定範囲で自在に変化可能に規制する間隔規制手段と、
前記対面し合う面同士を近づける方向に前記従動部材を付勢する付勢手段と
を備え、
前記突起には、それが設けられている前記対面し合う面との角度が鈍角の斜面を備えたことにより、
該斜面と前記凹部との接触により前記駆動部材から前記従動部材に回転力が伝達され、
前記従動部材の回転が阻害された場合には、
該斜面と前記凹部との接触部分に前記駆動部材と前記従動部材との間隔を広げる力が発生し、
該間隔を広げる力によって前記付勢手段の付勢力に抗して前記駆動部材と前記従動部材との間隔が広げられて前記突起と前記凹部とのはめ合わせが一旦外れ、
前記突起及び凹部の1ピッチ分だけ前記駆動部材が空回りしてから前記突起と前記凹部とのはめ合わせが回復する
ことを特徴とする。
【0009】
モータの出力軸には駆動部材が連結され、回転部品の回転軸には従動部材が連結されており、モータの回転は駆動部材の突起(又は凹部)と従動部材の凹部
ただし、突起と凹部とは固く嵌合するわけでなく遊嵌しており、駆動部材と従動部材との間隔は、間隔規制手段によって規制されるものの、その規制された範囲で自在に変化可能とされている。なお、間隔規制手段によって規制される間隔の最大値は、突起と凹部とのはめ合わせが外れる間隔以上に設定されている。
【0010】
駆動部材と従動部材とが突起と凹部との遊嵌範囲で相対変位可能であるから、モータの出力軸(駆動部材の芯)が回転部品の回転軸(従動部材の芯)に対して芯ずれ(芯の傾きも含む)していても、駆動部材と従動部材とが相対変位するので、回転部品の回転軸と軸受とを偏芯させたり傾かせたりしない。
【0011】
したがって、回転部品の回転軸と軸受との間に過剰な摩擦力が発生することはなく、軸又は軸受がすり減って回転部品の回転が不安定になったり、モータに過剰な負荷がかかることもない。もちろん、回転部品は軸受によって支承されて正確に回転する。
【0012】
しかも、付勢手段が、駆動部材及び従動部材の対面し合う面同士を近づける方向に従動部材を付勢するので、駆動部材と従動部材との間に「がたつき」や「びびり」等が生じることはない。従って、モータから回転部品までの力の伝達は「がたつき」や「びびり」がなく滑らかに行われ、回転部品の回転が安定する。
【0013】
付勢手段としてはコイルバネ、板バネ等のバネ類やゴム等の弾性材を使用できる。なお、付勢手段は、駆動部材と従動部材との間に「がたつき」や「びびり」等が発生するのを防止できれば十分で、また付勢力が強すぎると突起と凹部との遊嵌による芯ずれのアジャスト機能を損なうおそれもある。従って、付勢手段の付勢力は、実験などに基づいて適度な範囲に設定するのが望ましい。
【0014】
駆動部材と従動部材との相対変位は、軸方向と例えば径方向とに可能であれば上記の効果を期待できるので、請求項2記載のように、前記駆動部材と前記従動部材とは、前記突起と前記凹部とがはめ合わせになっている状態では、該はめ合わせが外れない範囲で径方向に相対変位可能とされているのが望ましい。さらに、駆動部材と従動部材とは回転方向に相対変位可能とする方が一層好ましい。
【0015】
駆動部材と従動部材とが軸方向及び径方向又は回転方向に相対変位可能或いはこれら3方向に相対変位可能でありさえすれば上記の効果が得られるので、その意味では突起及び凹部の形状や配置等は特に限定されず、例えばピンといわゆる馬鹿穴でも十分といえる。
しかし、請求項1記載の発明では、前記突起及び凹部は、前記駆動部材に備えられる場合は前記出力軸を中心として、前記従動部材に備えられる場合は前記回転軸を中心として、それぞれ放射状に設けられている構成を採用し、駆動部材から従動部材に及ぼされる力の作用点を全体に平均的に分散させて、力の集中が発生するのを防止している。
【0016】
それのみならず、請求項1記載の遊技機部品においては、前記間隔規制手段によって規制される前記間隔の最大値は、前記突起と前記凹部とのはめ合わせが外れる間隔以上に設定されている。
また、前記突起には、それが設けられている前記対面し合う面との角度が鈍角の斜面を備えてある。これにより、該斜面と前記凹部との接触により前記駆動部材から前記従動部材に回転力が伝達される。
そして、前記従動部材の回転が阻害された場合には、該斜面と前記凹部との接触部分に前記駆動部材と前記従動部材との間隔を広げる力が発生し、該間隔を広げる力によって前記付勢手段の付勢力に抗して前記駆動部材と前記従動部材との間隔が広げられて前記突起と前記凹部とのはめ合わせが一旦外れ、前記突起及び凹部の1ピッチ分だけ前記駆動部材が空回りしてから前記突起と前記凹部とのはめ合わせが回復するので、次のような効果が得られる。
【0017】
例えば特許文献1に記載されている類の回転入賞装置においては、回転体の球受に流入せんとする遊技球が球受の上縁とカバーの切欠との間に挟まってしまうこと(いわゆる球噛み)がある。回転体に及ぼされるモータの駆動力は、この球噛みを強める方向に作用するから、一旦球噛みが発生したら、遊技を中断して例えばつつき棒などで遊技球を外す他に対策はなかった。
【0018】
しかし、請求項1記載の遊技機部品では、上記球噛みのようなトラブルが発生して回転部品すなわち従動部材の回転が阻害された場合には、突起の斜面と凹部との接触部分に駆動部材と従動部材との間隔を広げる力が発生する。
【0019】
間隔規制手段によって規制される間隔の最大値は、突起と凹部とのはめ合わせが外れる間隔以上に設定されているから、従動部材の回転が阻害された場合には、上記の間隔を広げる力によって付勢手段の付勢力に抗して駆動部材と従動部材との間隔が広げられて突起と凹部とのはめ合わせが一旦外れる。そして、突起及び凹部の1ピッチ分だけ駆動部材が空回りしてから突起と凹部とのはめ合わせが回復する。
【0020】
この駆動部材の空回り中は従動部材及び回転部品がフリーな状態になるので、例えば上述の球噛みなら、球噛みが緩んで遊技球が球受に落下して球噛みが解消する。駆動部材の一時的な空回り後すなわち球噛み解消後に突起と凹部とのはめ合わせが回復して、回転部品が正常に回転する。この効果は球噛みに限らず、例えばゴミ等が球噛みと同様に回転部品の回転を阻害した場合も同様にトラブルを解消できる。また、球噛み等で回転部品(従動部材)の回転が阻害された場合でも、モータの負荷が大きくなるのは突起と凹部とのはめ合わせが外れるまでの短い時間だけで済む。
【0021】
なお、突起に斜面を備えるだけでなく、凹部にも突起の斜面に対応する斜面を設けて斜面同士の接触で回転力が伝達される構成とすればより良好になる。
【0022】
突起及び凹部に斜面を設ける場合、請求項3記載のように、前記突起の前記駆動部材又は前記従動部材の回転方向に沿った断面形状が山形で、前記凹部の前記駆動部材又は前記従動部材の回転方向に沿った断面形状がV谷形である構成を採用すれば、突起と凹部とがV谷の斜面で接触し合うので、力の伝達がより良好になる。
【0023】
請求項4の遊技機部品は、請求項1、2又は3記載の遊技機部品において、1個の遊技球を保持可能な溝状の球受を有し、1回転中には前記球受に遊技球を受け入れ可能な回転位置と該球受から遊技球を離脱させる回転位置とがある前記回転部品を備えることを特徴とする。
【0024】
このような回転部品としては、遊技球を送り出すためのスプロケット(これを用いる装置としては賞球又は貸球としての遊技球を払い出す球排出装置)や特許文献1の回転体(同回転入賞装置)が例示される。このような装置において請求項1、2又は3による効果が得られ、上述の通り球噛みを容易に解消できる。
【0025】
請求項5記載の遊技機部品は、請求項4記載の遊技機部品において、前記回転部品には複数の前記球受が設けられており、前記回転部品の回転に伴って前記球受に遊技球を受け入れては離脱させることにより遊技球を排出する球排出装置であり、本発明を球排出装置に限定したものである。
【0026】
請求項6記載の遊技機部品は、請求項4記載の遊技機部品において、前記球受から離脱した遊技球を排出側に誘導する球樋と、前記球受から離脱した遊技球を検出する検出手段とを備える入賞装置であり、特許文献1と同様の回転入賞装置に本発明を適用した例である。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に、本発明をパチンコ機の回転入賞装置に適用した実施例により発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は下記の例に限定されるものではない。
【0028】
【実施例】
図1に示すように、回転入賞装置10はモータ12、駆動部材14、従動部材16、ブッシュ軸受18、回転部品に該当する回転体20、ベースブロック22、カバーC等から構成されている。なお、カバーCについては、これに覆われている回転体20等を明瞭に示すために、図1及び図7に輪郭を示すだけで、これら以外の図示は全て省略してある。
【0029】
ベースブロック22は各部を支持する部材であり、回転入賞装置10を図示しないパチンコ機の遊技盤に取り付けるための部材ともなる。
このベースブロック22は、図1及び図2に良好に示されるとおり、板状のベース板24を中心にして構成されている。ベース板24の中央部には軸受保持筒25が開口し、下部には複合孔27が開口している。
【0030】
軸受保持筒25はベース板24の背面に垂直に立設されており、ブッシュ軸受18が回転自在に挿入されている。ブッシュ軸受18の端部にはフランジ19が設けられているので、図3に良好に示されるとおり、ブッシュ軸受18の先端面がベース板24の前面とほぼ一連になる位置で位置決めされる。
【0031】
ブッシュ軸受18には回転体20の回転軸21が挿通されている。回転軸21はブッシュ軸受18の内面を摺動可能である。したがって、回転体20は回転軸21を中心にして回転可能かつ前後に移動可能でもある(前後方向の移動範囲は後述するとおり制限されている。)。
【0032】
回転軸21の先端部は嵌合軸21aになっており、従動部材16の嵌合孔16aと嵌合している。そして、従動部材16の中心孔34を貫通したビス31により従動部材16と回転軸21とがねじ止めされている。従動部材16と回転軸21とは同心であり、従動部材16と回転体20とは共回りする。
【0033】
従動部材16の詳細構造は図4に示すとおりである。従動部材16は、本体部である円盤部32、嵌合孔16aが設けられている嵌合部33及び円盤部32から延出された壁37とからなっている。円盤部32の中心には嵌合孔16aに連通して中心孔34及び収容孔35が設けられており、壁37の内側はバネ収容部37aとなっている。また円盤部32の片面にはレール状の突起36が設けられている。各突起36は円盤部32の周方向に沿った断面形状が山形で、円盤部32の芯すなわち連結されている回転軸21の芯を中心とする放射状に配されている。
【0034】
図2に良好に示されるとおり、従動部材16は駆動部材14と対面状に配され、詳細は後述するがかみ合い状態で連結されている。
図5に示すように、駆動部材14は、本体部である円盤部42と筒状の嵌合部43とからなっている。駆動部材14には、円盤部42及び嵌合部43を貫通して嵌合孔43aが設けられている。また、図2に良好に示されるとおり、嵌合孔43aにはモータ12の出力軸12aが嵌入し、嵌合部43の側面から螺着された虫ネジ(図示略)によって固定されている。
【0035】
円盤部42の片面(従動部材16と対面する面)には、従動部材16の突起36に対応した形状の受溝(凹部に該当)46が突起36と同数設けられている。各受溝46は円盤部42の周方向に沿った断面形状が略V谷形(谷底は平面状)で、円盤部42の芯すなわち駆動部材14が連結されている出力軸12aの芯を中心とする放射状に配されている。
【0036】
そして、駆動部材14と従動部材16とは、図2に良好に示されるとおり駆動部材14の各受溝46に従動部材16の各突起36をかみ合わせた状態で連結されている。
ただし、突起36の断面形状が山形であり、受溝46の断面形状が略V谷形であり、しかも突起36の幅よりも受溝46の幅の方が大きいので、受溝46に突起36が嵌合しているわけではなく遊嵌であるので、図8に示すように駆動部材14、従動部材16の軸方向に沿って相対変位可能である。
【0037】
本実施例の場合、図2に示すように受溝46に突起36が埋没して円盤部32、42の面同士が接触するときに軸方向距離が最小となる。ただし、円盤部32、42の面同士が接触した状態でも回転体20とベース板24とのクリアランスは確保され、回転体20とベース板24とが接触することはない。一方、駆動部材14と従動部材16の軸方向距離が最大となるのは、従動部材16の嵌合部33の先端がフランジ19に接触し、そのフランジ19が軸受保持筒25の端面に接触する状態である。ここで、フランジ19及び軸受保持筒25は間隔規制手段としても機能している。
【0038】
ただし、軸受保持筒25に遊嵌させられたコイルバネ39(付勢手段に該当)がベース板24と従動部材16との間に圧縮状体で配されている。コイルバネ39の一端はベース板24に当接し、他端はバネ収容部37a内で従動部材16に当接している。このコイルバネ39が従動部材16を(連結されている回転体20も)駆動部材14に向けて付勢しているので、通常は受溝46に突起36が埋没し円盤部32、42の面同士が接触している。
【0039】
なお、突起36の幅よりも受溝46の幅の方が大きいから、図2に示す状態でも突起36と受溝46とは嵌合せず、突起36と受溝46の幅の差の範囲で、駆動部材14と従動部材16とは周方向に沿う相対変位が可能である。
また、放射状に配された受溝46の中心部には嵌合孔43aの壁となる中央突起45が設けられており、中央突起45は従動部材16の収容孔35内に進入しているが、中央突起45の外径は収容孔35の内径よりも小さいので、駆動部材14と従動部材16との軸方向に沿う相対変位を阻害しない。
【0040】
しかも、中央突起45の外径が収容孔35の内径よりも小さく、突起36及び受溝46が放射状に配されていることから、中央突起45が収容孔35内で移動可能な範囲で、駆動部材14と従動部材16とは径方向に沿う相対変位も可能である。
【0041】
図1、図3等に良好に示されるとおり、モータ12の前端部には一対の取付爪51が設けられている。一方、ベース板24の背面には、取付爪51に対応させてボス53が立設されており、モータ12は取付爪51を貫通してボス53に螺着したビス(図示せず)によりベースブロック22に固定されている。
【0042】
また、各ボス53には一対の側柱56が付設されている。側柱56は、ボス53の補強となるとともに、ボス53より突出している先端部は取付爪51の位置決め部材となっている。つまり、モータ12の取付作業においては、取付爪51を側柱56の先端間に位置させることでモータ12の位置を安定させてからビスによるネジ止め作業が行われる。
【0043】
さらに、図1〜図3等に示されるとおり、ボス53間にわたる部分を含む半筒状の半筒部57がベース板24の背面側に設けられている。半筒部57の半径はモータ12の外殻の半径とほぼ等しく、モータ12の外殻の縁部が半筒部57に接している。このため、モータ12は単にボス53にて支持される場合よりもきわめて安定よくベースブロック22に固定されている。
【0044】
上述したように、モータ12の出力軸12aに駆動部材14が固定され、その駆動部材14とかみ合わせで連結されている従動部材16は回転体20の回転軸21に連結されているので、モータ12によって回転体20を回転駆動できる。
その回転体20にはU溝状の球受20aが設けられており、球受20aが図1(a)に示す12時の位置付近にあるときにカバーCの切欠C1を通過してきた遊技球を球受20aに受け入れできる。球受20aに遊技球を受け入れた回転体20が例えば時計回りに回転して球受20aが6時の位置にくると、球受20aに保持していた遊技球が落下する。カバーCは12時位置から6時位置までの回転途中に遊技球が球受20aから離脱するのを防いでいる。なお、遊技球を球受20aから落下(離脱)させる位置は6時の位置に限るわけではなく、適宜の位置(例えば3時の位置から9時の位置までの範囲で適宜位置)にできる。
【0045】
球受20aから落下した遊技球は、複合孔27の上部分(長方形部分)に挿通された通過センサ(検出手段に該当、図示しない)の検出孔を通過する。この通過センサは複合孔27に連通してベース板24の背後に設けられているセンサホルダ29に挿通され、その後端部に設けられたフック29aと係合して固定されている。
【0046】
通過センサの検出孔を通過した遊技球は、カバーCの底部によって誘導されて複合孔27の下部分(U字状の部分)からベース板24の背面側に流入する。この部分には複合孔27に連通して球樋30が設けられており、遊技球は球樋30を通って遊技盤の背面側に排出される。なお、通過センサ(検出手段)は球樋30の上流側に限らず、下流側又は球樋30の途中に設置してもよい。
【0047】
上述したように、駆動部材14と従動部材16とは、軸方向に沿う相対変位、周方向に沿う相対変位及び径方向に沿う相対変位が可能であるから、図8に示すように駆動部材14と従動部材16との間隔が変化した場合に限らず、図6(b)に示すように駆動部材14の軸と従動部材16の軸とが径方向にずれた場合でも、図6(c)に示すように駆動部材14の軸と従動部材16の軸とが傾いている場合でも突起36と受溝46とのはめ合わせを確保できる。
【0048】
したがって、モータ12の回転力を駆動部材14、従動部材16、回転体20と伝達して回転体20を回転駆動できる。
回転体20の回転軸21はブッシュ軸受18を介して軸受保持筒25に支承されているので、上記駆動部材14の軸と従動部材16の軸とのずれや傾きとは無関係に、回転軸21の芯を正確に保持されて(設計通りに)回転する。
【0049】
駆動部材14と従動部材16とが突起36と受溝46との遊嵌範囲で相対変位可能であるから、モータ12の出力軸12a(駆動部材14の芯)が回転体20の回転軸21(従動部材16の芯)に対して芯ずれ(芯の傾きも含む)していても、駆動部材14と従動部材16とが相対変位するので、回転体20の回転軸21とブッシュ軸受18及び軸受保持筒25とを偏芯させたり傾かせたりしない。
【0050】
したがって、回転軸21とブッシュ軸受18又はブッシュ軸受18と軸受保持筒25との間に過剰な摩擦力が発生することはなく、回転軸21又はブッシュ軸受18がすり減って回転体20の回転が不安定になったり、モータ12に過剰な負荷がかかることもない。もちろん、回転体20はブッシュ軸受18と軸受保持筒25とによって支承されて正確に回転する。
【0051】
また、受溝46は出力軸12aを中心として、突起36は回転軸21を中心としてそれぞれ放射状に設けられており、駆動部材14から従動部材16に及ぼされる力の作用点が全体に平均的に分散するので、力の集中が発生しない。
しかも、突起36の従動部材16の回転方向に沿った断面形状が山形で、受溝46の駆動部材14の回転方向に沿った断面形状がV谷形であるから、突起36と受溝46とがV谷の斜面で接触し合うので、力の伝達がより良好になる。
【0052】
1個の遊技球を収容可能なU溝状の球受20aを有し、1回転中には球受20aに遊技球を受け入れ可能な回転位置(12時の位置)と球受20aから遊技球を離脱させる回転位置(6時の位置)とがある回転体20と、球受20aから離脱した遊技球を排出側に誘導する球樋30と、球受20aから離脱した遊技球を検出する通過センサとを備える回転入賞装置10にて上記の構成を採用しているので、遊技者の目につく回転体20の回転を滑らかにでき、見た目が良好で遊技者の信頼感も高まる。
【0053】
さらに、本実施例の回転入賞装置10においては、駆動部材14と従動部材16との間隔が可変であり、軸受保持筒25に遊嵌させられたコイルバネ39がベース板24と従動部材16との間に圧縮状体で配されており、コイルバネ39が従動部材16を駆動部材14に向けて付勢しているので、次に説明するとおりの効果もある。
【0054】
図7(a)に示すように、回転体20の球受20aに流入せんとする遊技球Bが球受20aの上縁とカバーCの切欠C1との間に挟まってしまうこと(球噛み)がある。すると、回転体20は遊技球Bによって回転を阻まれる。しかも、回転体20に及ぼされるモータ12の駆動力は、この球噛みを強める方向に作用するから、そのままでは球噛みは解消されない。
【0055】
しかし、この回転入賞装置10においては、図8(a)に示すように受溝46と突起36とがお互いの斜面同士で接触しているので、球噛みが発生して回転体20すなわち従動部材16の回転が阻害された場合には、回転を続けようとする駆動部材14の受溝46(斜面)が、コイルバネ39の付勢力に抗して突起36を押し出し、駆動部材14と従動部材16の間隔を広げさせる。そのために、図8(b)〜(c)に示すように突起36が受溝46から外れる(はめ合わせが外れる)。
【0056】
これにより、モータ12の回転力が駆動部材14から従動部材16へ伝達されなくなる。つまり、駆動部材14だけが空回りする(図8(c)〜(d))。
この駆動部材14の空回り中は、従動部材16及び回転体20にモータ12の回転力が及ぼされず、それらがフリーな状態になる。つまり、回転体20とカバーCとの間に遊技球Bを捉えていた力が解除されるので、噛み込まれていた遊技球Bは図7(b)に示すように球受20a内に落下する(球噛みは解消される)。
【0057】
そして、駆動部材14の一時的な空回りが突起36及び受溝46の1ピッチ分だけ進行すると、突起36と受溝46のはめ合わせが回復して(図8(a))、回転体20が正常に回転する。
駆動部材14が1ピッチ分空回りすれば球噛みはまず確実に解消されるが、きわめて希有な現象として発生したとしても、はめ合わせの回復時に突起36が受溝46に落ち込む際の衝撃が回転体20に及ぼされるので、ここで球噛みが解消される可能性が高い。それでも球噛みが解消されなければ、再び上述と同様に空回りしてはめ合わせが復活するから、そこで球噛みが解消される。
【0058】
この効果は球噛みに限らず、例えばゴミ等が球噛みと同様に回転体20の回転を阻害した場合も同様にトラブルを解消できる。また、球噛み等で回転体20(従動部材16)の回転が阻害された場合でも、モータ12の負荷が大きくなるのは突起36と受溝46とのはめ合わせが外れるまでの短い時間だけで済む。
【0059】
【変形例】
図9に示すような、複数の球受60aが設けられているスプロケット60を回転させて、スプロケット60の回転に伴って流入樋62から球受60aに遊技球Bを受け入れては、排出口64に対応する位置で遊技球Bを球受60aから離脱させることにより、遊技球を排出樋63に送り出す球排出装置(例えば賞球払出装置)61において、実施例で説明したのと同様にモータ12、駆動部材14、従動部材16、コイルバネ39等で構成される駆動機構を用いれば(実施例の回転体20をスプロケット60に置き換えたと同様の構成とすれば)、球排出装置(例えば賞球払出装置)61において実施例と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 回転入賞装置の正面図(a)、左側面図(b)及び平面図(c)。
【図2】 回転入賞装置の図1におけるA−A断面図(a)及び右側面図(b)。
【図3】 回転入賞装置の背面からの斜視図(a)及び正面からの斜視図(b)。
【図4】 従動部材の説明図であり、正面図(a)、背面図(b)、A−A断面図(c)、平面図(d)及び斜視図(e)。
【図5】 駆動部材の説明図であり、正面図(a)、側面図(b)、背面図(c)、A−A断面図(d)及び斜視図(e)。
【図6】 駆動部材と従動部材の芯ずれ等の説明図。
【図7】 回転入賞装置における球噛み(a)及び球噛み解消(b)の説明図。
【図8】 回転入賞装置におて球噛みが発生した際に駆動部材14の受溝46と従動部材16の突起36とのはめ合わせが一旦外れて回復する動作の説明図。
【図9】 変形例の球排出装置の説明図。
【符号の説明】
10 回転入賞装置(遊技機部品)
12 モータ
12a 出力軸
14 駆動部材
16 従動部材
18 ブッシュ軸受(間隔規制手段)
19 フランジ(間隔規制手段)
20 回転体(回転部品)
20a 球受
21 回転軸
25 軸受保持筒(間隔規制手段)
30 球樋
36 突起
39 コイルバネ(付勢手段)
46 受溝(凹部)
60 スプロケット(回転部品)
60a 球受
61 球排出装置(遊技機部品)
62 流入樋
64 排出口
C カバー
C1 切欠

Claims (6)

  1. モータと、該モータによって駆動される回転部品とを備える遊技機部品において、
    前記モータの出力軸に連結された駆動部材と、
    前記回転部品の回転軸に連結されて前記駆動部材と対面配置される従動部材とを備え、
    前記駆動部材と前記従動部材の対面し合う面同士の一方に突起を、他方には該突起を遊嵌させる凹部を、前記駆動部材に備えられる場合は前記出力軸を中心として、前記従動部材に備えられる場合は前記回転軸を中心として、それぞれ放射状に設けて、
    前記駆動部材と前記従動部材との間隔を、最大値が前記突起と前記凹部とのはめ合わせが外れる間隔以上に設定された設定範囲で自在に変化可能に規制する間隔規制手段と、
    前記対面し合う面同士を近づける方向に前記従動部材を付勢する付勢手段と
    を備え、
    前記突起には、それが設けられている前記対面し合う面との角度が鈍角の斜面を備えたことにより、
    該斜面と前記凹部との接触により前記駆動部材から前記従動部材に回転力が伝達され、
    前記従動部材の回転が阻害された場合には、
    該斜面と前記凹部との接触部分に前記駆動部材と前記従動部材との間隔を広げる力が発生し、
    該間隔を広げる力によって前記付勢手段の付勢力に抗して前記駆動部材と前記従動部材との間隔が広げられて前記突起と前記凹部とのはめ合わせが一旦外れ、
    前記突起及び凹部の1ピッチ分だけ前記駆動部材が空回りしてから前記突起と前記凹部とのはめ合わせが回復する
    ことを特徴とする遊技機部品。
  2. 請求項1記載の遊技機部品において、
    前記駆動部材と前記従動部材とは、前記突起と前記凹部とがはめ合わせになっている状態でも、該はめ合わせが外れない範囲で径方向に相対変位可能とされていることを特徴とする遊技機部品。
  3. 請求項1又は2記載の遊技機部品において、
    前記突起の前記駆動部材又は前記従動部材の回転方向に沿った断面形状が山形で、前記凹部の前記駆動部材又は前記従動部材の回転方向に沿った断面形状がV谷形であることを特徴とする遊技機部品。
  4. 請求項1、2又は3記載の遊技機部品において、
    1個の遊技球を保持可能な溝状の球受を有し、1回転中には前記球受に遊技球を受け入れ可能な回転位置と該球受から遊技球を離脱させる回転位置とがある前記回転部品を備えることを特徴とする遊技機部品。
  5. 請求項4記載の遊技機部品において、
    前記回転部品には複数の前記球受が設けられており、
    前記回転部品の回転に伴って前記球受に遊技球を受け入れては離脱させることにより遊技球を排出する球排出装置である
    ことを特徴とする遊技機部品。
  6. 請求項4記載の遊技機部品において、
    前記球受から離脱した遊技球を排出側に誘導する球樋と、
    前記球受から離脱した遊技球を検出する検出手段と
    を備える入賞装置であることを特徴とする遊技機部品。
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