JP3999577B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、弾球遊技機に関し、さらに詳しくは、複数列の球通路を有する予備賞球通路を流下する遊技球を整流する機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような弾球遊技機の代表例としてパチンコ機がある。パチンコ機は、多数本の遊技釘や風車、種々の入賞装置等が所定のゲージ設定で配設された遊技盤と、この遊技盤における所定の入賞条件に基づいて遊技球の払い出しを行う賞球払出装置と、遊技機上部のタンク部材に貯留された遊技球を前後二列に整列させて流下させ賞球払出装置に導く球流下通路とを備えて構成される。
【0003】
賞球払出装置に遊技球を供給する球流下通路は、この球流下通路を形成する具体的な部材構成および作用から分類すると、予備賞球通路と賞球待機通路の二つに大別される。このうち予備賞球通路は、タンク部材の下部に緩い傾斜姿勢で取り付けられた樋状のタンクレールに前後二列の球通路を有して形成され、タンク部材から供給された遊技球を傾斜下端の偏向出口に向けて流下させる過程で前後二列に整列させて賞球待機通路に供給する。また賞球待機通路は、タンクレールの偏向出口と賞球払出装置との間に取り付けられた待機通路部材に前後二列の球通路を有して形成され、予備賞球通路から供給された遊技球を上下に連続する前後二列の整列状態で賞球払出装置に導くとともに、次回の払出に必要な所定数量の遊技球を通路内に待機させる。
【0004】
賞球払出装置は、カセットケースに納められた方形箱状のモジュールとなっており、その上部には賞球待機通路の下端部と繋がる前後二列の受容口が形成されるとともに、下部の左右には賞球を払い出す各一列の払出口が形成されている。賞球払出装置の内部には、前後二段のインペラとこのインペラを回転させるモータ、および受容口から受け入れられた遊技球を払出口に導くためのテーパ状のカセット内通路等が設けられており、受容口から供給された遊技球が、交互に前後のインペラの受容部に受け入れられ、インペラの回転に伴って右または左のカセット内通路を通り、テーパ面に案内されて前後方向の中央一列に寄せられ、左右いずれかの払出口から賞球として払い出されるように構成されている。
【0005】
このようなパチンコ機のなかには、賞球待機通路の上部位置に遊技球があるか否かを検出することで、賞球待機通路内に所定数量の遊技球が待機されているか否かを検知する球有無検出スイッチが設けられているものがある。球有無検出スイッチの出力信号はパチンコ機の作動を制御するメイン基板に入力されており、メイン基板はこの検出スイッチの出力信号が球無し状態(例えばスイッチ回路がオープン状態)になると、次回以降の払い出し中に払い出すべき遊技球が不足するおそれがあるため、賞球払出装置の作動を規制するとともに、所定の警報作動を行うように構成されている。
【0006】
また、このようなパチンコ機において、遊技に使用する遊技球の清掃作業や遊技球の通路(球通路)の清掃作業、球有無検出スイッチや賞球払出装置の保守点検作業および交換作業、パチンコ機の交換作業等を行うときには、パチンコ機に残留する遊技球を排出させる球抜き作業が必要になる。このため、パチンコ機には機内に残留する遊技球を遊技施設側の回収バケットに強制的に排出させる球抜き機構が設けられている。
【0007】
従来の球抜き機構は、例えば、タンクレールの出口領域に設けられており、タンクレール内の予備賞球通路を通る遊技球を球有無検出スイッチよりも上流側で球抜き通路に排出させるように構成されていた。また、近年では、球有無検出スイッチの保守作業を容易化するため、球有無検出スイッチよりも上流側の予備賞球通路に遊技球の流れを止める球止め機構を設けるとともに、球有無検出スイッチの直下に球抜き機構を設け、球止め機構を利用して球止め処理を行い球抜き機構を利用して球抜き処理を行うことにより、球有無検出スイッチの近傍領域に位置する遊技球のみを球抜き通路に排出させる機構が考案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように予備賞球通路および賞球待機通路が複数列の球通路を有して形成されていると、賞球待機通路に設けられた球有無検出スイッチや球抜き機構を複数列の球通路に対応して構成する必要があるため、球有無検出スイッチや球抜き機構の構造が複雑になり、製造コスト上昇の一因となっていた。また、賞球払出装置において球通路の列数を減少させる構造となっているため、賞球払出装置の構造が複雑になるのに加えその制御プログラムが複雑なものとなっていた。そのため、球通路の列数を減らすために、複数列の球通路を有する予備賞球通路から前記複数列よりも少ない列の球通路を有する賞球待機通路へ滑らかに遊技球を流下させるための方策が望まれていた。
【0009】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、複数列の球通路を有する予備賞球通路から前記複数列よりも少ない列の球通路を有する賞球待機通路へ滑らかに遊技球を流下させることができる弾球遊技機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような目的達成のため、本発明に係る弾球遊技機は、遊技盤と、遊技盤における所定の入賞状態に基づいて遊技球を賞球として払い出す賞球払出装置と、遊技球を貯留するタンク部材と、タンク部材に繋がって設けられ、タンク部材に貯留される遊技球を二列の球通路に整列させて流下させる予備賞球通路と、一列の球通路を有して予備賞球通路の下流側に繋がって設けられ、予備賞球通路から供給される遊技球を流下させて賞球払出装置に供給する賞球待機通路と、予備賞球通路の下流側端部に設けられ、予備賞球通路から供給される二列の遊技球を一列に整流して賞球待機通路に供給する整流機構とを備えて構成される。整流機構は、それぞれ回転軸から外周方向に突出する複数の山型の球当接部を回転角度方向に等ピッチで形成した歯車状の第1整流部材及び第2整流部材が、回転角度方向に半ピッチ分ずれた角度姿勢で連結固定された整流部材と、整流部材を一体的に回転自在に支持して予備賞球通路上に傾動可能に設けられたベース部材と、整流部材が予備賞球通路に位置して予備賞球通路の各列を流下する遊技球を第1及び第2整流部材の各球当接部により交互に受け止めて当該遊技球の押圧力により回転され賞球待機通路に遊技球を順次1球ずつ送り出す整流位置と、整流部材を予備賞球通路から待避させて予備賞球通路を流下する遊技球をそのまま賞球待機通路へ流下させる非整流位置とに、ベース部材を係止可能に設けられた傾動規制部材と、整流部材の自由回転を許容する非回転規制位置と整流部材の自由回転を規制する回転規制位置とに設定可能に設けられた回転規制部材とを備え、傾動規制部材によりベース部材が整流位置に係止された状態において回転規制部材を回転規制位置に設定したときに、整流部材により予備賞球通路に位置する遊技球の流下が規制されるように構成される。ここで、整流とは、複数列の球通路から複数列よりも少ない列の球通路へ各列順に遊技球を流下させることをいう。
【0011】
このような構成の弾球遊技機によれば、予備賞球通路の下流側端部に設けられた整流機構により、二列の球通路を有する予備賞球通路から一列の球通路を有する賞球待機通路へ滑らかに遊技球を流下させることができるため、賞球待機通路に設けられた球有無検出スイッチや球抜き機構の構造を簡略化することができるとともに、賞球払出装置の構造およびその制御プログラムを簡略化することができる。また、整流機構整流位置と非整流位置とに係止可能に構成されているため、整流機構を非整流位置に位置させることにより、予備賞球通路の清掃作業を容易に行うことができる。さらに、整流機構が整流位置に係止された状態において回転規制部材を回転規制位置に設定することで、予備賞球通路に位置する遊技球の流れを止める球止め機構として機能させることができる。
なお、ベース部材に、前後に延びる整流部材の回転軸を軸支する前後一対の係合穴部を有し、これらの前後の各係合穴部は、ベース部材の上端に開口して下方へ延びる縦溝状の導入部と、当該導入部の下端部と繋がって予備賞球通路の下流方向に延びる横溝状の係合部とからなり、回転軸の前後の端部が各導入部の開口から導入されて係合部に導かれ、係合部の下流端部に回転自在に支持されるように構成することが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。実施例では本発明に係る弾球遊技機の代表例としてパチンコ機を採り上げて説明する。まず、本発明が適用されるパチンコ機PMについてその概要構成を図1および図2を参照して要約説明する。ここで、図1はパチンコ機PMを正面から見た正面図、図2はパチンコ機PMを裏面から見た背面図である。
【0013】
パチンコ機PMは、外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠を成す外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載用の前枠2が互いの正面左側上下に配設されたヒンジ部材3a,3bにより横開き開閉および着脱可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置4を利用して外枠1と係合された閉鎖状態で遊技に供される。
【0014】
前枠2の正面側には、前枠2の前側面域に合わせた方形状のガラス扉5、および遊技球を貯留して整列させる上球皿6が、ともに横開き開閉および着脱が可能に組付けられており、常には施錠装置4および図示しないロック機構を利用して前枠2の前面を覆う閉止状態で保持される。前枠2の下部には下球皿7および遊技球の発射操作を行う操作ハンドル8が取り付けられている。
【0015】
ガラス扉5の背後に位置する前枠2の裏面上部には、図示省略する方形枠状の収容枠が前枠2と一体に成形されており、この収容枠に所定のゲージ設定で構成された遊技盤20が複数の係合レバー17,17…により着脱交換可能にセット保持されその前面域をガラス扉5に臨ませている。
【0016】
遊技盤20は、表面にセルが貼り付けられた化粧板21の前面側に、帯状の外レール22aおよび内レール22bが円弧状に固設され、この内側に遊技領域PAが区画される。遊技領域PAには多数本の遊技釘とともに、複数の風車23、一般入賞具24や始動入賞具25並びに大入賞口26などの入賞具、周囲に飾り部を有した図柄表示装置28などが設けられ、遊技領域PAの下端には入賞具に入賞せずに落下した遊技球を排出させるアウト口27が設けられている。入賞具に落入した遊技球(「セーフ球」という)は、各入賞具に設けられた入賞球検出センサで検出され、化粧板21を貫通するセーフ球通路孔を通って遊技盤20の裏面側に排出される。また、アウト口27に集められたアウト球は化粧板21を貫通するアウト球通路孔を通って遊技盤20の裏面側に排出される。
【0017】
前枠2の裏面下部には打球発射装置9が取り付けられており、打球発射装置9と遊技盤20との間には、打球発射装置9によって打ち出された遊技球を遊技盤20の外レール22aに向けて案内する発射レールや、効果音を発生させるスピーカ等が取り付けられている。発射レールやスピーカ等は上球皿6の裏側に位置する前枠2の中間領域(「遊技補助盤」と称される)に取り付けられており、常には閉鎖状態に保持される上球皿6によりその表面側が覆われている。
【0018】
また、前枠2の裏側には、裏セット盤BSPが上下のヒンジ18,18で横開き開閉および着脱が可能に装備され、常には閉鎖レバー19,19…を利用して遊技盤20の裏面を覆うように閉鎖保持される。裏セット盤BSPは、全体として収容枠の背面外郭サイズよりも大きめの縦長方形形状を成し、中央に遊技盤20から突出する画像制御基板97を受容する窓口31を有して一体成形された基枠体30をベースとして構成される(図2を参照)。
【0019】
裏セット盤BSPには、窓口31の上部に装備されて遊技球の貯留・供給処理を行う球貯留供給機構40や、窓口31の右側方に装備されて球貯留供給機構40から導かれる遊技球(「予備賞球」という)の払い出し処理を行う賞球払出機構50などの賞球機構が設けられるとともに、賞球払出機構50の下方に位置して同機構50から払い出された遊技球(「賞球」という)を上・下の球皿6,7に排出するための賞球払出経路60、窓口31の下方に位置して遊技盤20の裏面側に排出されるアウト球およびセーフ球(これらをまとめて「遊技済み球」という)を集合させ、遊技施設側の回収バケットに排出させる下部球抜き通路などが形成されている。
【0020】
また、裏セット盤BSPの裏面側には、このパチンコ機の作動を統括的に制御するメイン基板91や、賞球の払出制御を行う球払出基板92、効果照明や効果音の作動制御を行うランプ・音声制御基板93、各制御基板や電子部品に所定の電力を供給する電源基板94、複数のコネクタが取り付けられて制御信号や電力の中継等を行う中継基板95、遊技機の作動状態を遊技施設側に出力するためのターミナル基板96などの各種回路基板や、賞球払出装置53などの電子部品が取り付けられ、各機器が図示しないワイヤーハーネスで接続される。
【0021】
パチンコ機PMは、上球皿6およびガラス扉5が閉止施錠された状態(図1に示す状態)で遊技に供され、上球皿6に遊技球を貯留させて操作ハンドル8を回動操作することにより遊技が開始される。操作ハンドル8の操作レバーが回動操作されると、上球皿6に貯留した遊技球がこの球皿に装備された球送り装置によって1球ずつ発射レール上に送出され、打球発射装置9のハンマーに打ち出されて遊技盤20の遊技領域PAに導かれ、以降パチンコゲームが展開される。
【0022】
次に、このように概要構成されるパチンコ機PMにおいて、球貯留供給機構40から導かれる予備賞球が賞球払出機構50により賞球として払い出されるまでの流れについて概要説明する。なお、以降では裏セット盤BSPを裏側から見た構成を主として説明するため、説明の便宜上、図2に示す背面図における左右方向を左方または右方と称し、紙面直交方向の向こう側(パチンコ機前面側)を前方、手前側(同裏面側)を後方と称して説明する。
【0023】
球貯留供給機構40は、図2に示すように、基枠体30の上部に取り付けられて予備賞球を貯留するタンク部材41と、このタンク部材41の下部に位置して基枠体30に取り付けられるタンクレール42とを主体として構成される。タンク部材41は、取付姿勢において上面が開放されるとともに底面が緩く左傾および前傾された箱状体をなし、底面の左前方に形成された開口部でタンクレール42の予備賞球通路と連通している。
【0024】
タンクレール42は、基枠体30にねじ止めされた取付姿勢において、前後の壁面に囲まれた樋状体をなし、底面に左右方向に延びて立設されたリブ状の仕切壁により、この樋内に前後二列の予備賞球通路42a,42bを形成する(図5および図11を参照)。タンクレール42はタンク部材41側から賞球払出機構50側に向けて緩く下傾して取り付けられ、タンク部材41から供給された予備賞球を上記二列の予備賞球通路42a,42bに整列させて流下させる。図5および図11に示すように、予備賞球通路42a,42bの底面側にはそれぞれ、ガイド溝44a,44bが形成されており、このガイド溝44a,44bに沿って予備賞球が予備賞球通路42a,42bを流下するようになっている。
【0025】
図5および図6に示すように、タンクレール42の傾斜端部すなわち予備賞球通路42a,42bの終端部は、前後二列の予備賞球通路42a,42bを1列に合流させるようにして下方に略直角に折り曲げられた形状となっており、その下端には下方に向けて開口する偏向出口43が形成されている。そしてこの偏向出口43から予備賞球が1列で賞球払出機構50に送り出されるようになっている。
【0026】
賞球払出機構50は、基枠体30に支持され、偏向出口43から送り出された予備賞球を受けて所定数量の予備賞球を一列の賞球待機通路52aに待機保持させる待機通路部材52と、この待機通路部材下部の基枠体30に取り付けられ、賞球待機通路52に待機保持された予備賞球を所定の払出条件に基づいて払い出す賞球払出装置53を主体として構成される。また、偏向出口43と待機通路部材52との間には、賞球として払い出すに充分な予備賞球が賞球待機通路52aにあるか否かを検出するための球有無検出スイッチ51が着脱可能に取り付けられ、賞球払出装置53の払出口と賞球払出経路60との間には、払い出された賞球を検出する賞球検出センサ54,54が係脱可能に設けられている。
【0027】
球有無検出スイッチ51は、詳細図示はしないが、一列の筒状の検出通路(図示せず)と、この検出通路の上方に揺動支点を有して通路内に付勢され突出する検知レバー(図示せず)とを有し、検出通路内に予備賞球が供給されると検知レバーが通路外方に押圧されて揺動変位し、スイッチ内の接点を閉鎖するように構成されている。そして、球有無検出スイッチ51の出力信号はメイン基板91に入力されており、メイン基板91はこの球有無検出スイッチ51の出力信号が球無し状態(例えばスイッチ回路がオープン状態)になると、次回以降の払い出し中に払い出すべき遊技球が不足するおそれがあるため、賞球払出装置53の作動を規制するとともに、その旨を報知するように構成されている。
【0028】
待機通路部材52は、その内部に屈曲した立設壁面で囲まれた一列の賞球待機通路52aが形成され、球有無検出スイッチ51の検出通路の下端部と賞球払出装置53に形成された受容口とに繋がるように構成されている。
【0029】
賞球払出装置53は、詳細図示はしないが、カセットケース53aに納められて全体として方形箱状のモジュールをなし、その上部中央に賞球待機通路52aの下端部と繋がって予備賞球を受容する受容口(図示せず)、下部の左右に賞球を払い出す払出口(図示せず)が設けられている。ケース内部にはインペラ(図示せず)とこのインペラを回転させるステッピングモータ(図示せず)、および受容口から受け入れた予備賞球を左右の払出口に導くためのカセット内通路(図示せず)を有している。
【0030】
インペラには、予備賞球を受容する受容部が複数形成されており、受容口から供給された予備賞球はインペラの受容部に受け入れられ、インペラの回転に伴って右または左のカセット内通路を通り、左右いずれかの払出口から払い出されるように構成されている。
【0031】
賞球の払出は、所定条件のもと球払出基板92から出力される払出指令信号に基づいて行われる。賞球払出装置53は球払出基板92からの払出指令信号に応じてステッピングモータを作動させ、インペラを時計回りまたは反時計回りに回転させて、左または右側の払出口から賞球を払い出す。具体的には、入賞具24,25,26等への遊技球の入賞状態に基づいて球払出基板92から出力される払出指令信号に応じてインペラを例えばパチンコ機PMの後方から見て時計回りに回転作動させ、指令信号に応じた数量の予備賞球を賞球として右側の払出口から賞球払出経路60に払い出す。また、いわゆるCR機において球貸し操作が行われたときには、球払出基板92から出力される払出指令信号に応じてインペラを逆方向、例えばパチンコ機PMの後方から見て反時計回りに回転作動させ、指令信号に応じた数量の予備賞球を貸し球として左側の払出口から賞球払出経路60に払い出す。
【0032】
なお、待機通路部材52の上部(球有無検出スイッチ51の直下)には、予備賞球を遊技施設側の回収バケットに強制的に排出させるための球抜き機構(図示せず)が設けられている。球抜き機構は、予備賞球を賞球待機通路52aとパチンコ機PMの外部に繋がる球抜き通路(図示せず)とに切り替えて導くことができる流路切替部材(図示せず)を主体として構成され、流路切替部材を予備賞球が球抜き通路を流下するように切り替えることにより、球抜き機構よりも上流側に位置する予備賞球をパチンコ機PMの外部に排出させることができるようになっている。
【0033】
また、球切れ検出スイッチ51の上部には、賞球待機通路52aにおける球抜き機構よりも下流側に位置する予備賞球を排出させるための疑似球有り状態創出機構70が設けられている。疑似球有り状態創出機構70は、球切れ検出スイッチ51の検知レバーを押圧するための押圧部材(図示せず)を有して構成されており、球抜き機構による球抜きを行った後、押圧部材に球切れ検出スイッチ51の検知レバーを押圧させることにより、あたかも賞球待機通路52aの上部まで予備賞球が存在するように擬似的に球有り状態を創出して球切れ検出状態を解消させ、遊技盤20の入賞具24,25,26に遊技球を投入して賞球払出装置53を作動させることで賞球待機通路52aにおける球抜き機構よりも下流側に位置する予備賞球を排出できるようになっている。
【0034】
以上のようにして賞球が賞球払出経路60に払い出されるパチンコ機PMにあって、予備賞球通路42a,42bの下流側端部には、予備賞球通路42a,42bを流下する予備賞球を整流して賞球待機通路52aに供給するための整流機構100が設けられている。
【0035】
まず図3〜図13を参照しつつ、第1実施例の整流機構100について説明する。なお、図3は整流機構100の分解斜視図、図4は整流機構100に構成される整流部材110のベース部材120への取付部周辺を示す拡大斜視図、図5は整流機構100の分解平面図(部分断面図)、図6は整流機構100の背面図(部分断面図)、図7は整流機構100の平面図(部分断面図)、図8はベース部材120を非整流位置に位置させた状態を示す背面図(部分断面図)、図9は整流機構100に構成される回転規制部材140を回転規制位置に位置させた状態を示す拡大図(部分断面図)、図10は整流機構100を左方から見た側面図(部分断面図)、図11は図7中の矢印XI−XIに沿った部分断面図、図12は図7中の矢印XII−XIIに沿った部分断面図、そして図13は整流部材110の分解背面図(部分断面図)である。
【0036】
整流機構100は、図3および図5に示すように、予備賞球通路42a,42bを流下する予備賞球を整流する整流部材110と、整流部材110が回転可能に取り付けられるベース部材120と、ベース部材120を枢支する支軸101と、ベース部材120を支軸101とともに基枠体30に傾動可能に取り付けるベース取付部材130と、整流部材110の回転を規制する回転規制部材140と、ベース部材120の傾動を規制する傾動規制部材150とから構成される。
【0037】
整流部材110は、パチンコ機PMにおける前方側に位置する第1整流部材111と、後方側に位置する第2整流部材116とから構成される。第1整流部材111は、各図に示すような歯車状の形態をなし、基枠体30と同様の樹脂材料、例えばABS樹脂等の樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により図示する形状に一体的に形成される。
【0038】
図5および図13に示すように、第1整流部材111の中央部には第1回転軸部112が形成されており、この第1回転軸部112を中心軸として第1整流部材111が回転するようになっている。第1回転軸部112の一端側には、第2整流部材116の六角穴117aと係合する六角柱状の角穴係合部112aが形成されている。
【0039】
第1回転軸部112の両端側面には、ベース部材120の係合穴部125,125と係合する係合軸部113,113が第1回転軸部112と同じ中心軸を有して形成されており、図6に示すように、係合軸部113,113が係合穴部125,125と係合することにより、第1整流部材111および第2整流部材116(すなわち整流部材110)がベース部材120に第1回転軸部112を中心軸として回転可能に取り付けられるように構成されている。
【0040】
第1整流部材111の外周部には、予備賞球が当接する山型の第1球当接部114が60度間隔で六カ所形成されており、図6に示すように、第1整流部材111がベース部材120に取り付けられた状態で、予備賞球通路42aを流下する予備賞球が第1球当接部114の縁部に当接すると、予備賞球の自重により第1球当接部114が押圧されて第1回転軸部112を中心軸として回動すると同時に、予備賞球が互いに隣接する第1球当接部114,114の間隙部に位置しながら予備賞球通路42aを流下し、第1球当接部114の回動に伴い予備賞球が第1球当接部114から離れると、この第1球当接部114の予備賞球通路42aにおける上流側に隣接する第1球当接部114に、先の予備賞球の上流側に隣接する予備賞球が当接するように構成されている。すなわち、予備賞球が連続して予備賞球通路42aを流下すると、予備賞球の一つがそれぞれ第1球当接部114の一つに当接して回動させるように構成されている。
【0041】
第2整流部材116は、各図に示すような歯車状の形態をなし、基枠体30と同様の樹脂材料、例えばABS樹脂等の樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により図示する形状に一体的に形成される。第2整流部材116の中央部には第2回転軸部117が形成されており、この第2回転軸部117を中心軸として第2整流部材116が回転するようになっている。第2整流部材116の中央部には、第1回転軸部112の角穴係合部112aと係合する六角穴117aが角穴係合部112aと同等の大きさを有して正六角形状に形成されており、この六角穴117aに角穴係合部112aを係合させて、第2回転軸部117の一端側面が第1回転軸部112の中央部側面に当接するまで第2整流部材116を押し込むことにより、第2整流部材116が第1整流部材111と組み合わさるように構成されている。
【0042】
図6および図13に示すように、第2整流部材116の外周部には、第1整流部材111と同様に、予備賞球が当接する山型の第2球当接部119が60度間隔で六カ所形成されており、予備賞球通路42bを流下する予備賞球が第2球当接部119の縁部に当接すると、予備賞球の自重により第2球当接部119が押圧されて第2回転軸部117を中心軸として回動すると同時に、予備賞球が互いに隣接する第2球当接部119,119の間隙部に位置しながら予備賞球通路42bを流下し、第2球当接部119の回動に伴い予備賞球が第2球当接部119から離れると、この第2球当接部119の予備賞球通路42bにおける上流側に隣接する第2球当接部119に、先の予備賞球の上流側に隣接する予備賞球が当接するように構成されている。すなわち、予備賞球が連続して予備賞球通路42bを流下すると、予備賞球の一つがそれぞれ第2球当接部119の一つに当接して回動させるように構成されている。
【0043】
また、第2球当接部119は、第1整流部材111と第2整流部材116とを組み合わせた状態で、第2球当接部119の形成位置が第1球当接部114の形成位置よりも第1回転軸部112を中心に30度、すなわち半ピッチ分だけ回転してずれるように形成されている。すなわち、予備賞球が連続して予備賞球通路42a,42b流下すると、予備賞球の一つがそれぞれ第1球当接部114および第2球当接部119の一つに当接して回動させるため、第1球当接部114および第2球当接部119の1ピッチ分のずれは予備賞球1個分のずれに相当し、前後二列の予備賞球通路42a,42bを流下する予備賞球が第1球当接部114および第2球当接部119に互いに半個分ずれたタイミングで当接することになる。
【0044】
そして、第2整流部材116の六角穴117aに第1整流部材111の角穴係合部112aを係合させて、第2回転軸部117の一端側面が第1回転軸部112の中央部側面に当接するまで第2整流部材116を押し込み、第1整流部材111と第2整流部材116とを組み合わせることで整流部材110が形成される。そのため、第1球当接部114または第2球当接部119に予備賞球が当接すると、第1球当接部114と第2球当接部119とが第1回転軸部112(第2回転軸部117)を中心軸として同時に回動する。また、第2球当接部119の形成位置が第1球当接部114の形成位置よりも半ピッチ分だけ回転してずれているため、前後二列の予備賞球通路42a,42bを流下する予備賞球が第1球当接部114および第2球当接部119に互いに半個分ずれたタイミングで当接する。
【0045】
ベース部材120は、図5に示すように、枠状の形態をなし、基枠体30と同様の樹脂材料、例えばABS樹脂等の樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により図示する形状に一体的に形成される。ベース部材120の一端側には円筒状のベース傾動軸部121が形成されており、このベース傾動軸部121を中心軸として、ベース部材120が、図6に示すように予備賞球通路42a,42bを流下する予備賞球を整流する整流位置と、図8に示すような非整流位置とに傾動するように構成されている。
【0046】
ベース傾動軸部121の中央部には、支軸101を挿通させるための支軸穴121aが形成されている。支軸101は金属製の丸棒から切り出し成形されており、支軸穴121aを通り抜けて基枠体30に固定されることにより、ベース部材120を傾動可能に枢支する。
【0047】
また、ベース部材120の一端側に形成されたベース傾動軸部121に隣接して、回転規制部材140を取り付けるための台座部122が形成されている。台座部122は、両側端部を壁面に囲まれた樋状に形成され、回転規制部材140をスライド移動可能に取り付けられるように構成されている。台座部122の中央部には、回転規制部材140を台座部122に取り付けるための回転規制部材取付穴122aがネジ溝を有して形成されており、台座部122のベース傾動軸部121と反対側に位置する端部には回転規制部材140の第2整流部材当接部142と干渉するのを防止するための切欠き部122bが形成されている。
【0048】
ベース部材120の他端側には、傾動規制部材150と当接する傾動規制部材当接部123が形成されている。傾動規制部材当接部123は、図6に示すように断面視台形状に形成され、ベース部材120が整流位置に位置するときに、傾動規制部材当接部123の上面側と傾動規制部材150の上動防止部153とが当接可能となっている。傾動規制部材当接部123の下面側は、上面側に対して傾斜するように形成され、ベース部材120が非整流位置に位置するときに傾動規制部材150の下動防止部152と当接可能となっている。
【0049】
ベース部材120の下部には、図6および図11に示すように、タンクレール42の端部に形成されたベース部材当接溝45,45と当接するタンクレール当接部124,124が形成されている。タンクレール当接部124は、ベース部材120の下部から下方へ延びるように形成され、ベース部材120が非整流位置から整流位置に傾動すると、タンクレール当接部124,124がベース部材当接溝45,45の底面に当接してベース部材120の下方への傾動を規制し、ベース部材120を整流位置にとどめるように構成される。
【0050】
また、図12に示すように、ベース部材当接溝45内にタンクレール当接部124が位置することで、タンクレール当接部124の前後方向の移動が規制され、ベース部材120の整流位置における前後方向の移動が規制される。すなわち、ベース部材当接溝45が整流機構100とタンクレール42との位置整合を行う溝としても機能する。
【0051】
ベース部材120の両側面には、第1整流部材111の係合軸部113,113と係合する係合穴部125,125が形成されている。図4に示すように、係合穴部125はL字型の長穴状に形成され、ベース部材120の側面上端部から下方へ延びる導入部125aと、導入部125aの下端部から右方へ延びる係合部125bとから構成される。
【0052】
導入部125aは、係合軸部113の軸径よりも若干大きい幅を有してベース部材120の側面上端部から下方へ延びるように形成され、係合軸部113をベース部材120の側面上端部から導入部125aの下端部で繋がる係合部125bへ導くようになっている。係合部125bは、導入部125aと同様に係合軸部113の軸径よりも若干大きい幅を有して導入部125aの下端部から繋がって右方へ延びるように形成され、導入部125aに導かれた係合軸部113が係合部125bに位置することで、係合軸部113が係合穴部125と係合するようになっている。なお、係合軸部113が係合穴部125と係合した状態で係合穴部125内を移動可能であることから、係合穴部125は整流部材110が予備賞球から受ける球圧を逃がす機能も有している。
【0053】
ベース取付部材130は、図6および図10に示すように、板状の形態をなし、基枠体30と同様の樹脂材料、例えばABS樹脂等の樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により図示する形状に一体的に形成される。ベース取付部材130の中央部には、支軸101を基枠体30に取り付けるための支軸取付部131がボス形状を有して形成されており、その中央部には、支軸101を挿入するための支軸挿入穴131aがベース部材120の支軸穴121aとほぼ同径で形成されている。
【0054】
ベース取付部材130の両端部には、ベース取付部材130を基枠体30に取り付けるための取付ボス部132,132が形成されており、その中央部には、ベース取付部材130を基枠体30に固定する部材固定ネジ135が通り抜ける貫通穴が形成されている。また、取付ボス部132,132が形成される面と反対側の面には、部材固定ネジ135の頭部を受容するザグリ穴が形成されており、部材固定ネジ135の頭部のベース取付部材130に対する突出量が少なくなるようになっている。
【0055】
図3および図10に示すように、基枠体30におけるタンクレール42の右方には、ベース取付部材130を基枠体30に取り付けるためのベース取付部材取付ボス102,102が上下2箇所に形成されるとともに、支軸101を基枠体30に取り付けるための支軸取付ボス103が形成されている。ベース取付部材取付ボス102は、基枠体30の裏面側から垂直に延びて円筒状に形成されており、その中央部には、部材固定ネジ135がネジ止めされるネジ穴102aが形成されている。支軸取付ボス103は、ベース取付部材取付ボス102,102の中間に位置して形成されており、その中央部には、支軸101を挿入するための支軸取付穴103aが形成されている。
【0056】
そして、ベース取付部材130によりベース部材120を基枠体30に取り付けるには、まず、支軸101をベース部材120の支軸穴121aに挿通させて、支軸101の一端側を支軸取付ボス103の支軸取付穴103aに挿入し、ベース取付部材130の支軸挿入穴131aに支軸101の他端側を挿入させる。次に、ベース取付部材130の取付ボス部132,132とベース取付部材取付ボス102,102との面をそれぞれ合わせ、部材固定ネジ135をベース取付部材130の貫通穴132aに挿通させて、部材固定ネジ135をベース取付部材取付ボス102のネジ穴102aにネジ止めする。これにより、ベース取付部材130がベース取付部材取付ボス102,102に取り付けられるとともに、ベース部材120が基枠体30に支軸101(すなわちベース傾動軸部121)を中心に傾動可能に取り付けられる。
【0057】
回転規制部材140は、図5および図6に示すように、板状の形態をなし、基枠体30と同様の樹脂材料、例えばABS樹脂等の樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により図示する形状に一体的に形成され、ベース部材120の台座部122に、整流部材110の回転を規制する回転規制位置(図9参照)と、整流部材110の回転規制を解除する非回転規制位置(図6参照)とに左右へスライド移動可能に取り付けられる。
【0058】
回転規制部材140の左端前方側には、図9に示すように、回転規制位置において第1整流部材111の第1球当接部114が当接する第1整流部材当接部141が形成されるとともに、回転規制部材140の左端後方側には、回転規制位置において第2整流部材116の第2球当接部119が当接する第2整流部材当接部142が形成されている。
【0059】
第1整流部材当接部141は、図9に示すように、回転規制部材140を回転規制位置にスライド移動させると、第1整流部材111の第1球当接部114の回動軌跡上に位置し、回動する第1球当接部114を第1整流部材当接部141に当接させることで第1整流部材111および第2整流部材116(すなわち整流部材110)の回転を規制するように構成されている。
【0060】
第2整流部材当接部142は、回転規制部材140の左端前方側から下方に延びて形成され、回転規制部材140を回転規制位置にスライド移動させると、第2整流部材116の第2球当接部119の回動軌跡上で第1球当接部114と半ピッチ分(すなわち30度)だけずれた箇所に位置し、回動する第2球当接部119を第2整流部材当接部142に当接させることで第1整流部材111および第2整流部材116(すなわち整流部材110)の回転を規制するように構成されている。
【0061】
回転規制部材140の右端側には、作業者が回転規制部材140をスライド移動させるための操作部143が形成されている。操作部143は回転規制部材140の右端側から上方へ延びて板状に形成され、この操作部143に作業者が指を掛けて回転規制部材140をスライド移動させるようになっている。また、操作部143の回転規制部材140の左端部には、ネジ逃げ部143aが上面視円弧状に形成されており、図9に示すように、回転規制部材140を回転規制位置にスライド移動させたときに、回転規制部材140をベース部材120の台座部122にスライド移動可能に取り付けるための回転規制部材取付ネジ145の頭部が操作部143と干渉しないようになっている。
【0062】
回転規制部材140の中央部には、回転規制部材取付ネジ145が通過する長穴144が形成されており、この長穴144に回転規制部材取付ネジ145を挿通させ、回転規制部材取付ネジ145をベース部材120の回転規制部材取付穴122aにネジ止めすることにより、回転規制部材140はベース部材120の台座部122に回転規制位置と非回転規制位置とに左右へスライド移動可能に取り付けられる。また、長穴144は、回転規制部材140を回転規制位置へスライド移動させると長穴144の一端側が回転規制部材取付ネジ145と当接して回転規制部材140の左方への移動を規制し、回転規制部材140を非回転規制位置へスライド移動させると長穴144の他端側が回転規制部材取付ネジ145と当接して回転規制部材140の右方への移動を規制するように構成されている。
【0063】
傾動規制部材150は、図5および図6に示すように、基枠体30と同様の樹脂材料、例えばABS樹脂等の樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により図示する形状に一体的に形成される。傾動規制部材150の一端側には、揺動軸部151が形成されており、この揺動軸部151を中心軸として傾動規制部材150が揺動するように構成されている。揺動軸部151の中央部には、傾動規制部材150を基枠体30に取り付けるための傾動規制部材取付ネジ155が通り抜ける貫通穴151aが形成されている。さらに、揺動軸部151の中央部には、傾動規制部材取付ネジ155の頭部を受容するザグリ穴154が形成されており、傾動規制部材取付ネジ155の頭部の傾動規制部材150に対する突出量が少なくなるようになっている。
【0064】
図5および図7に示すように、基枠体30におけるベース部材120の傾動規制部材当接部123の上方には、傾動規制部材150を基枠体30に取り付けるための傾動規制部材取付ボス104が形成されている。傾動規制部材取付ボス104は、基枠体30の前後面から垂直に延びて円筒状に形成されており、その中央部には、傾動規制部材取付ネジ155がネジ止めされるネジ穴104aが形成されている。そして、傾動規制部材取付ボス104に傾動規制部材150を位置合わせして、傾動規制部材取付ネジ155を揺動軸部151の貫通穴151aに挿通させ、傾動規制部材取付ネジ155をネジ穴104aにネジ止めすることより、傾動規制部材150が基枠体30に傾動規制部材取付ネジ155(すなわち揺動軸部151)を中心に揺動可能に取り付けられる。
【0065】
揺動軸部151の外周部には、ベース部材120が非整流位置において下方へ傾動するのを防止する下動防止部152が形成されている。下動防止部152は突起状に形成され、図8に示すように傾動規制部材150を揺動させた状態で、ベース部材120を非整流位置よりも上方から非整流位置へ傾動させると、ベース部材120に形成された傾動規制部材当接部123の下面側が下動防止部152に当接し、ベース部材120が非整流位置において下方へ傾動するのを防止するように構成されている。
【0066】
傾動規制部材150の他端側には、ベース部材120が整流位置において上方へ傾動するのを防止する上動防止部153が形成されている。上動防止部153は板状に形成され、図6に示すように、ベース部材120を整流位置に位置させた状態で、傾動規制部材150を下方へ揺動させると上動防止部153がベース部材120に形成された傾動規制部材当接部123の上面側に当接し、ベース部材120が整流位置において上方へ傾動するのを防止するように構成されている。また、上動防止部153の下面側にはテーパ部153aが形成されており、上動防止部153を傾動規制部材当接部123の上面側に当接させ易いようになっている。
【0067】
このように構成される整流機構100において、図6に示すように、ベース部材120を整流位置に傾動させた状態で、傾動規制部材150の上動防止部153をベース部材120の傾動規制部材当接部123の上面側に当接させて傾動規制部材取付ネジ155により傾動規制部材150をネジ止め固定するとともに、回転規制部材140を非回転規制位置にスライド移動させて回転規制部材取付ネジ145により回転規制部材140をネジ止め固定する。
【0068】
そうすると、予備賞球通路42aを流下する予備賞球は第1整流部材111の第1球当接部114の縁部に当接し、予備賞球の自重により第1球当接部114が押圧されて第2整流部材116の第2球当接部119とともに第1回転軸部112を中心軸として回動すると同時に、予備賞球が互いに隣接する第1球当接部114,114の間隙部に位置しながら予備賞球通路42aを流下し、第1球当接部114の回動に伴い予備賞球が第1球当接部114から離れて偏向出口43へ向かい、偏向出口43から予備賞球が賞球払出機構50の賞球待機通路52aに送り出される。
【0069】
そして、予備賞球が連続して予備賞球通路42aを流下する場合には、第1球当接部114の回動に伴い予備賞球が第1球当接部114から離れると、この第1球当接部114の予備賞球通路42aにおける上流側に隣接する第1球当接部114に先の予備賞球の上流側に隣接する予備賞球が当接し、以下同様にして予備賞球の一つがそれぞれ第1球当接部114の一つに当接して回動させながら連続して予備賞球通路42aを流下する。
【0070】
一方、予備賞球通路42bを流下する予備賞球は第2整流部材116の第2球当接部119の縁部に当接し、予備賞球の自重により第2球当接部119が押圧されて第1球当接部114とともに第2回転軸部117(第1回転軸部112)を中心軸として回動すると同時に、予備賞球が互いに隣接する第2球当接部119,119の間隙部に位置しながら予備賞球通路42bを流下し、第2球当接部119の回動に伴い予備賞球が第2球当接部119から離れて偏向出口43へ向かい、偏向出口43から予備賞球が賞球払出機構50の賞球待機通路52aに送り出される。
【0071】
そして、予備賞球が連続して予備賞球通路42bを流下する場合には、第2球当接部119の回動に伴い予備賞球が第2球当接部119から離れると、この第2球当接部119の予備賞球通路42bにおける上流側に隣接する第2球当接部119に先の予備賞球の上流側に隣接する予備賞球が当接し、以下同様にして予備賞球の一つがそれぞれ第2球当接部119の一つに当接して回動させながら連続して予備賞球通路42bを流下する。
【0072】
このとき、第1球当接部114と第2球当接部119とが第1回転軸部112(第2回転軸部117)を中心軸として同時に回動し、また、第2球当接部119の形成位置が第1球当接部114の形成位置よりも半ピッチ分だけ回転してずれているため、前後二列の予備賞球通路42a,42bを連続して流下する予備賞球は第1球当接部114および第2球当接部119に互いに半個分ずれたタイミングで次々と当接し、第1球当接部114および第2球当接部119の回動に伴い前列の予備賞球通路42aと後列の予備賞球通路42bとから交互に予備賞球が偏向出口43へ流下し、偏向出口43から滑らかに予備賞球が1列で賞球払出機構50の賞球待機通路52aに送り出される。すなわち、整流機構100を構成する整流部材110により複数列の球通路(予備賞球通路42a,42b)から前記複数列よりも少ない列の球通路(賞球待機通路52a)へ各列順に遊技球(予備賞球)を流下させる整流が行われる。
【0073】
なおこのとき、ベース部材120の係合穴部125を構成する係合部125bが導入部125aの下端部から繋がって右方へ延びるように形成されているため、整流部材110の各球当接部114,119が左方から右方へ流下する予備賞球に押圧されても、第1整流部材111の係合軸部113は係合部125bの右端に位置し、係合穴部125との係合がはずれることはない。また、上動防止部153が傾動規制部材当接部123の上面側に当接しているため、各球当接部114,119が左方から右方へ流下する予備賞球に押圧されても、ベース部材120が上方へ傾動することはない。
【0074】
またこのとき、図9に示すように、回転規制部材140を回転規制位置にスライド移動させて回転規制部材取付ネジ145により回転規制部材140をネジ止め固定すると、回転規制部材140の第1整流部材当接部141が第1整流部材111の第1球当接部114の回動軌跡上に位置するとともに、第2整流部材当接部142が第2整流部材116の第2球当接部119の回動軌跡上に位置する。そして、第1球当接部114が第1整流部材当接部141に当接すると同時に、第2球当接部119が第2整流部材当接部142に当接することにより、第1整流部材111および第2整流部材116(すなわち整流部材110)の回転が規制される。
【0075】
これにより、予備賞球通路42a,42bにおける整流部材110よりも上流側に位置する予備賞球の流下が妨げられるため、タンク部材41に貯留する予備賞球を残したまま整流部材110よりも下流側に位置する予備賞球を球抜き機構等によりパチンコ機PMの外部に排出させることができる。すなわち、整流機構100は整流部材110よりも上流側に位置する予備賞球の流下を止める球止め機構としても機能する。
【0076】
また、図8に示すようにベース部材120を非整流位置に位置させるには、まず傾動規制部材150を傾動規制部材150の下動防止部152がベース部材120と当接しない位置、例えば上動防止部153が左方に向けられる略水平位置に揺動させる。次に、ベース部材120を非整流位置よりも上方へ傾動させ、傾動規制部材150を図8に示す位置に揺動させて傾動規制部材取付ネジ155により傾動規制部材150をネジ止め固定する。そして、ベース部材120を非整流位置よりも上方から非整流位置へ傾動させると、ベース部材120に形成された傾動規制部材当接部123の下面側が下動防止部152に当接し、ベース部材120が非整流位置に固定される。これにより、予備賞球通路42a,42bの清掃作業を容易に行うことができる。
【0077】
なおこのとき、ベース部材120の係合穴部125を構成する係合部125bが導入部125aの下端部から繋がって右方へ延びるように形成されているため、ベース部材120を非整流位置へ傾動させても、第1整流部材111の係合軸部113は自重により係合部125bの右端に位置し、係合穴部125との係合がはずれることはない。また、基枠体30に形成されたベース取付部材取付ボス102,102によりベース部材120の傾動範囲が規制されているため、ベース部材120が必要以上に傾動して係合軸部113と係合穴部125との係合がはずれることはない。
【0078】
このため、以上のような構成のパチンコ機PMによれば、予備賞球通路42a,42bの下流側端部に設けられた整流機構100により、複数列の球通路を有する予備賞球通路42a,42bから前記複数列よりも少ない列の球通路を有する賞球待機通路52aへ滑らかに遊技球(予備賞球)を流下させることができるため、賞球待機通路52aに設けられた球有無検出スイッチ51や球抜き機構の構造を簡略化することができ、また、賞球払出装置53の構造およびその制御プログラムを簡略化することができる。さらに、整流機構100に構成されるベース部材120が整流位置と非整流位置とに移動可能に構成されているため、ベース部材120を非整流位置に位置させることにより、予備賞球通路42a,42bの清掃作業を容易に行うことができる。
【0079】
次に、整流機構の第二実施形態について図14〜図20を参照して説明する。ここで、図14は整流機構200の分解平面図(部分断面図)、図15は整流機構200の背面図(部分断面図)、図16は整流機構200の背断面図(部分断面図)、図17は図15中の矢印XVII−XVIIに沿った部分側断面図、図18は整流機構200に構成されるベース部材220および回転規制部材240の斜視図(部分断面図)、図19は整流機構200に構成される整流部材210の分解平面図、そして図20は整流機構200に構成される整流部材210の分解背面図(部分断面図)である。なお、本実施例の整流機構200は、上述した第一実施例の整流機構100と基枠体30およびタンクレール42の一部形状のみ異なり、他の装置構成は同様であるため同一部位に同一番号を付して重複説明を省略する。
【0080】
本実施例における整流機構200は、図14に示すように、予備賞球通路42a,42bを流下する予備賞球を整流する整流部材210と、整流部材210が回転可能に取り付けられるベース部材220と、整流部材210を枢支するベース部材取付ネジ230と、整流部材210の回転を規制する回転規制部材240と、ベース部材220の傾動を規制する傾動規制部材250とから構成される。
【0081】
整流部材210は、図19に示すように、パチンコ機PMにおける前方側に位置する第1整流部材211と、後方側に位置する第2整流部材216と、第1整流部材211と第2整流部材216とが回転可能に取り付けられる軸部材260とから構成される。第1整流部材211は、図20に示すような歯車状の形態をなし、基枠体30と同様の樹脂材料、例えばABS樹脂等の樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により図示する形状に一体的に形成される。
【0082】
第1整流部材211の中央部には、軸部材260の第1角穴係合部262aと係合する第1六角穴212が形成されており、この第1六角穴212が第1角穴係合部262aと係合すると、第1整流部材211が軸部材260を中心軸として回転可能に取り付けられるように構成されている。第1整流部材211の外周部には、予備賞球が当接する山型の第1球当接部214が第一実施形態における第1球当接部114と同様に60度間隔で六カ所形成されている。
【0083】
第2整流部材216は、図20に示すように第1整流部材211と同一形状を有して、基枠体30と同様の樹脂材料、例えばABS樹脂等の樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により図示する形状に一体的に形成される。第2整流部材212の中央部には、軸部材260の第2角穴係合部262bと係合する第2六角穴217が形成されており、この第2六角穴217が第2角穴係合部262bと係合すると、第2整流部材216が軸部材260を中心軸として回転可能に取り付けられるように構成されている。第2整流部材216の外周部には、予備賞球が当接する山型の第2球当接部219が第1球当接部214と同様に60度間隔で六カ所形成されている。
【0084】
軸部材260は、図19および図20に示すような棒状の形態をなし、基体30と同様の樹脂材料、例えばABS樹脂等の樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により図示する形状に一体的に形成される。軸部材260の一端側には、第1整流部材211の第1六角穴212と係合する六角柱状の第1角穴係合部262aが形成されるとともに、軸部材260の他端側には、第2整流部材216の第2六角穴217と係合する第2角穴係合部262bが第1角穴係合部262aの形成位置よりも軸部材260を中心に30度だけ回転して位置するように形成されている。
【0085】
軸部材260の両端側面には、ベース部材220の係合穴部225,225と係合する係合軸部263,263が軸部材260と同じ中心軸を有して形成されており、図16に示すように、係合軸部263,263が係合穴部225,225と係合することにより、軸部材260と軸部材260に取り付けられる第1整流部材211および第2整流部材216(すなわち整流部材210)とがベース部材220に軸部材260を中心軸として回転可能に取り付けられるように構成されている。
【0086】
そして、第1整流部材211の第1六角穴212を軸部材260の第1角穴係合部262aに係合させて第1整流部材211を軸部材260に取り付けるとともに、第2整流部材216の第2六角穴217を軸部材260の第2角穴係合部262bに係合させて第2整流部材216を軸部材260に取り付けることで整流部材210が形成される。そのため、第1球当接部214または第2球当接部219に予備賞球が当接すると、第1球当接部214と第2球当接部219とが軸部材260を中心軸として同時に回動する。このとき、第2角穴係合部262bが第1角穴係合部262aの形成位置よりも軸部材260を中心に30度だけ回転して位置するように形成されているため、第2球当接部219の形成位置が第1球当接部114の形成位置よりも軸部材260の中心軸を中心に30度、すなわち半ピッチ分だけ回転してずれた状態となり、前後二列の予備賞球通路42a,42bを流下する予備賞球が第1球当接部214および第2球当接部219に互いに半個分ずれたタイミングで当接する。
【0087】
ベース部材220は、図14に示すように、枠状の形態をなし、基枠体30と同様の樹脂材料、例えばABS樹脂等の樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により図示する形状に一体的に形成される。ベース部材220の一端側には円筒状のベース傾動軸部221が形成されており、このベース傾動軸部221を中心軸として、ベース部材220が、図16の実線で示すように予備賞球通路42a,42bを流下する予備賞球を整流する整流位置と、図16の2点鎖線で示すような非整流位置とに傾動するように構成されている。ベース傾動軸部221の中央部には、ベース部材取付ビス230を挿通させるための支軸穴221aが形成されている。
【0088】
ベース部材220の他端側には、傾動規制部材250と当接する傾動規制部材当接部223が形成されている。傾動規制部材当接部223は、図16に示すように断面視台形状に形成され、ベース部材220が整流位置に位置するときに、傾動規制部材当接部223の上面側と傾動規制部材250のストッパ部252の下面側とが当接可能となっている。傾動規制部材当接部223の下面側は、上面側に対して傾斜するように形成され、ベース部材220が非整流位置に位置するときにストッパ部252の上面側と当接可能となっている。
【0089】
ベース部材220の一端側に近い両側面には、回転規制部材240をスライド移動可能に取り付けるためのスライド溝222,222が形成されている。図18にも示すように、スライド溝222,222は、ベース部材220の側面側においてベース部材220の中央部に形成された折れ曲がり部226,226からベース傾動軸部221へ延びるようにして形成され、このスライド溝222,222に回転規制部材240を挿通させることにより、回転規制部材240がベース部材220にスライド移動可能に取り付けられるように構成されている。
【0090】
ベース部材220の他端側に近い両側面には、軸部材260の係合軸部263,263と係合する係合穴部225,225が形成されている。図16に示すように、係合穴部225はL字型の長穴状に形成され、ベース部材220の側面上端部から下方へ延びる導入部225aと、導入部225aの下端部から右方へ延びる係合部225bとから構成される。
【0091】
導入部225aは、係合軸部263の軸径よりも若干大きい幅を有してベース部材220の側面上端部から下方へ延びるように形成され、係合軸部263をベース部材220の側面上端部から導入部225aの下端部で繋がる係合部225bへ導くようになっている。係合部225bは、導入部225aと同様に係合軸部263の軸径よりも若干大きい幅を有して導入部225aの下端部から繋がって右方へ延びるように形成され、導入部225aに導かれた係合軸部263が係合部225bに位置することで、係合軸部263が係合穴部225と係合するようになっている。なお、係合軸部263が係合穴部225と係合した状態で係合穴部225内を移動可能であることから、係合穴部225は整流部材210が予備賞球から受ける球圧を逃がす機能も有している。
【0092】
ベース部材取付ネジ230は、図14に示すように、金属製の丸棒からネジ状に切り出し成形され、ベース部材220の支軸穴221aを通り抜けて基枠体30に固定されることにより、ベース部材220を傾動可能に枢支するように構成されている。
【0093】
また、タンクレール42の右端には、ベース部材220を整流位置と非整流位置とに傾動可能に取り付けるためのベース部材取付部270が形成されている。図14に示すように、ベース部材取付部270は主として、ベース部材220が傾動可能に取り付けられる第1ベース部材取付部271および第2ベース部材取付部275と、ベース部材220を整流位置にて支持するベース部材支持部278とから構成される。
【0094】
第1ベース部材取付部271は、タンクレール42の偏向出口43から基枠体30に沿って右方へ板状に延びるように形成される。第1ベース部材取付部271の上部には第1取付ネジ283が通過する長穴272が形成されており、ベース部材取付部270すなわちタンクレール42の取付位置および角度を調整可能になっている。そして、第1取付ネジ283が長穴272を通過して基枠体30に設けられた第1取付ボス286へ取り付けられることにより、第1ベース部材取付部271の上部は、第1取付ネジ283により第1ブッシュ281とともに基枠体30に取り付け固定されるようになっている。なお、第1ブッシュ281は円筒状に形成されており、ベース部材220が非整流位置に傾動するとベース部材220の上面側が第1ブッシュ281に当接し、ベース部材220の非整流位置から上方への傾動を規制するように構成されている。
【0095】
また、第1ベース部材取付部271の下部には第2取付ネジ284が通過する固定穴(図示せず)が形成されており、第2取付ネジ284が固定穴を通過して基枠体30に設けられた第2取付ボス287へ取り付けられることにより、第1ベース部材取付部271の下部は、第2取付ネジ284により第2ブッシュ282とともに基枠体30に取り付け固定されるようになっている。さらに、第1ベース部材取付部271の右端には、ベース部材取付ネジ230が通り抜ける第1ボス部274が貫通穴274aを有して形成されている。
【0096】
第2ベース部材取付部275は、タンクレール42の偏向出口43からタンクレール42の後方壁部と繋がって右方へ板状に延びるように形成され、第1ベース部材取付部275の右端には、ベース部材取付ネジ230が通り抜ける第2ボス部276が貫通穴276aを有して形成されている。
【0097】
ベース部材支持部278は、第1ベース部材取付部271と第2ベース部材取付部275とに跨る板状に形成され、ベース部材220が整流位置に傾動するとベース部材220の下面側がベース部材支持部278の上面側に当接し、ベース部材220が整流位置にて支持固定されるようになっている。
【0098】
そして、ベース部材取付ネジ230を、第2ボス部276の貫通穴276a、ベース部材220の支軸穴221a、そして第1ボス部274の貫通穴274aの順でそれぞれ挿通させ、ベース部材取付ネジ230を基枠体30に設けられた第3取付ボス288に取り付けることにより、ベース部材220がベース部材取付部270にベース部材取付ネジ230(すなわちベース傾動軸部221)を中心に整流位置と非整流位置とに傾動可能に取り付けられる。
【0099】
回転規制部材240は、図14および図18に示すように、所定板厚の金属板を切断、折り曲げ、孔あけなどの成形手段により図示する形状に形成され、ベース部材220のスライド溝222,222に、整流部材210の回転を規制する回転規制位置(図示せず)と、整流部材210の回転規制を解除する非回転規制位置(図16参照)とに左右へスライド移動可能に取り付けられる。
【0100】
回転規制部材240の左端前方側には、回転規制位置において第1整流部材211の第1球当接部214が当接する第1整流部材当接部241が形成されるとともに、回転規制部材240の左端後方側には、回転規制位置において第2整流部材216の第2球当接部219が当接する第2整流部材当接部242が形成されている。
【0101】
第1整流部材当接部241は、回転規制部材240を回転規制位置にスライド移動させると、第1整流部材211の第1球当接部214の回動軌跡上に位置し、回動する第1球当接部214を第1整流部材当接部241に当接させることで軸部材260と軸部材260に取り付けられる第1整流部材211および第2整流部材216(すなわち整流部材210)の回転を規制するように構成されている。
【0102】
第2整流部材当接部242は、回転規制部材240の左端前方側から下方に延びて形成され、回転規制部材240を回転規制位置にスライド移動させると、第2整流部材216の第2球当接部219の回動軌跡上で第1球当接部214と半ピッチ分(すなわち30度)だけずれた箇所に位置し、回動する第2球当接部219を第2整流部材当接部242に当接させることで軸部材260と軸部材260に取り付けられる第1整流部材211および第2整流部材216(すなわち整流部材210)の回転を規制するように構成されている。
【0103】
回転規制部材240の両側端部には、回転規制部材240の前後方向への移動を規制する折り曲げ部243,243が形成されている。折り曲げ部243,243は、図17に示すように、ベース部材220の外側面に沿うように垂直下方へ折り曲げ形成され、回転規制部材240の前後方向への移動を規制するように構成される。なお、図18に示すように、ベース部材220の折れ曲がり部226,226には、スライド溝222,222と繋がって形成された切り欠き部222a,222aが形成されており、この切り欠き部222a,222aに折り曲げ部243,243をそれぞれ挿通させることにより、回転規制部材240はスライド溝222,222にスライド移動可能に取り付けられる。
【0104】
回転規制部材240の中央部には、回転規制部材240を回転規制位置および非回転規制位置に固定するための回転規制部材固定ネジ245が取り付けられるネジ穴244が形成されている。回転規制部材固定ネジ245は、図16および図18に示すように、金属製の丸棒からネジ状に切り出し成形され、ネジ穴244に取り付けられた状態で、回転規制部材固定ネジ245を時計回り(回転規制部材固定ネジ245が下方へ進む方向)に回転させ下方へ移動させるとベース部材支持部278の上面側に当接するように構成される。
【0105】
このとき、さらに回転規制部材固定ネジ245を時計回りに回転させると、回転規制部材240が上方へ移動してベース部材220のスライド溝222,222上面に当接し、回転規制部材240と傾動規制部材250に固定されたベース部材220のスライド溝222,222との間に作用する摩擦力により回転規制部材240の左右方向への移動が規制されるようになっている。また、回転規制部材固定ネジ245の頭部は六角形状に形成されており、回転規制部材固定ネジ245の頭部に作業者が指を掛けて回転規制部材140をスライド移動させ易くなっている。
【0106】
傾動規制部材250は、図14および図15に示すように、基枠体30と同様の樹脂材料、例えばABS樹脂等の樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により図示する形状に一体的に形成される。揺動軸部151の中央部には、傾動規制部材250を傾動規制部材取付部289に取り付けるための傾動規制部材取付ネジ255が通り抜ける長穴251が形成されている。
【0107】
図14および図15に示すように、基枠体30におけるベース部材220の傾動規制部材当接部223の左上方には、傾動規制部材250がスライド移動可能に取り付けられる傾動規制部材取付部289が形成されている。傾動規制部材取付部289は、基枠体30に傾動規制部材250の外形に合わせたガイド状に形成され、傾動規制部材250がスライド移動可能に取り付けられるように構成される。そして、傾動規制部材取付部289に傾動規制部材250を位置合わせして、傾動規制部材取付ネジ255を傾動規制部材250の長穴251に挿通させ、傾動規制部材取付ネジ255を傾動規制部材取付部289に形成された傾動規制部材取付穴(図示せず)にネジ止めすることより、傾動規制部材250が傾動規制部材取付部289にスライド移動可能に取り付けられる。
【0108】
傾動規制部材250の下部には、ベース部材220の傾動を規制するストッパ部252が形成されている。ストッパ部252は板状に形成され、図16の実線に示すように、ベース部材220が整流位置に位置する状態で傾動規制部材250を右方へスライド移動させるとストッパ部252の下面側がベース部材220の傾動規制部材当接部223の上面側に当接し、図16の2点鎖線に示すように、ベース部材220が非整流位置に位置する状態で傾動規制部材250を右方へスライド移動させるとストッパ部252の上面側が傾動規制部材当接部223の下面側に当接してベース部材220の傾動を規制するように構成されている。また、ストッパ部252の下面側にはテーパ部252aが形成されており、ストッパ部252をスライド移動させて傾動規制部材当接部223の上面側に当接させ易いようになっている。
【0109】
このように構成される整流機構200において、図16の実線に示すように、ベース部材220を整流位置に傾動させた状態で、傾動規制部材250を傾動規制部材250のストッパ部252の下面側がベース部材220の傾動規制部材当接部223の上面側と当接する位置まで左方へスライド移動させて傾動規制部材取付ネジ255により傾動規制部材250をネジ止め固定するとともに、回転規制部材240を非回転規制位置にスライド移動させ、回転規制部材固定ネジ245により回転規制部材240を傾動規制部材250に固定されたベース部材220のスライド溝222,222上面に当接させて回転規制部材240を固定する。
【0110】
そうすると、予備賞球通路42aを流下する予備賞球は第1整流部材211の第1球当接部214の縁部に当接し、予備賞球の自重により第1球当接部214が押圧されて第2整流部材216の第2球当接部219とともに軸部材260を中心軸として回動すると同時に、予備賞球が互いに隣接する第1球当接部214,214の間隙部に位置しながら予備賞球通路42aを流下し、第1球当接部214の回動に伴い予備賞球が第1球当接部214から離れて偏向出口43へ向かい、偏向出口43から予備賞球が賞球払出機構50の賞球待機通路52aに送り出される。
【0111】
そして、予備賞球が連続して予備賞球通路42aを流下する場合には、第1球当接部214の回動に伴い予備賞球が第1球当接部214から離れると、この第1球当接部214の予備賞球通路42aにおける上流側に隣接する第1球当接部214に先の予備賞球の上流側に隣接する予備賞球が当接し、以下同様にして予備賞球の一つがそれぞれ第1球当接部214の一つに当接して回動させながら連続して予備賞球通路42aを流下する。
【0112】
一方、予備賞球通路42bを流下する予備賞球は第2整流部材216の第2球当接部219の縁部に当接し、予備賞球の自重により第2球当接部219が押圧されて第1球当接部214とともに軸部材260を中心軸として回動すると同時に、予備賞球が互いに隣接する第2球当接部219,219の間隙部に位置しながら予備賞球通路42bを流下し、第2球当接部219の回動に伴い予備賞球が第2球当接部219から離れて偏向出口43へ向かい、偏向出口43から予備賞球が賞球払出機構50の賞球待機通路52aに送り出される。
【0113】
そして、予備賞球が連続して予備賞球通路42bを流下する場合には、第2球当接部219の回動に伴い予備賞球が第2球当接部219から離れると、この第2球当接部219の予備賞球通路42bにおける上流側に隣接する第2球当接部219に先の予備賞球の上流側に隣接する予備賞球が当接し、以下同様にして予備賞球の一つがそれぞれ第2球当接部219の一つに当接して回動させながら連続して予備賞球通路42bを流下する。
【0114】
このとき、第1球当接部214と第2球当接部219とが軸部材260を中心軸として同時に回動し、また、第2球当接部219の形成位置が第1球当接部214の形成位置よりも半ピッチ分だけ回転してずれているため、前後二列の予備賞球通路42a,42bを連続して流下する予備賞球は第1球当接部214および第2球当接部219に互いに半個分ずれたタイミングで次々と当接し、第1球当接部214および第2球当接部219の回動に伴い前列の予備賞球通路42aと後列の予備賞球通路42bとから交互に予備賞球が偏向出口43へ流下し、偏向出口43から滑らかに予備賞球が1列で賞球払出機構50の賞球待機通路52aに送り出される。すなわち、整流機構200を構成する整流部材210により複数列の球通路(予備賞球通路42a,42b)から前記複数列よりも少ない列の球通路(賞球待機通路52a)へ各列順に遊技球(予備賞球)を流下させる整流が行われる。
【0115】
なおこのとき、ベース部材220の係合穴部225を構成する係合部225bが導入部225aの下端部から繋がって右方へ延びるように形成されているため、整流部材210の各球当接部214,219が左方から右方へ流下する予備賞球に押圧されても、軸部材260の係合軸部263は係合部225bの右端に位置し、係合穴部225との係合がはずれることはない。また、ストッパ部252の下面側が傾動規制部材当接部223の上面側に当接しているため、各球当接部214,219が左方から右方へ流下する予備賞球に押圧されても、ベース部材220が上方へ傾動することはなく、さらに回転規制部材固定ネジ245により回転規制部材240がベース部材220のスライド溝222,222上面に当接しても、ベース部材220が上方へ傾動することはない。
【0116】
またこのとき、回転規制部材240を回転規制位置にスライド移動させ、回転規制部材固定ネジ245により回転規制部材240を傾動規制部材250に固定されたベース部材220のスライド溝222,222上面に当接させて回転規制部材240を固定すると、回転規制部材240の第1整流部材当接部241が第1整流部材211の第1球当接部214の回動軌跡上に位置するとともに、第2整流部材当接部242が第2整流部材216の第2球当接部219の回動軌跡上に位置する。そして、第1球当接部214が第1整流部材当接部241に当接すると同時に、第2球当接部219が第2整流部材当接部242に当接することにより、軸部材260と軸部材260に取り付けられる第1整流部材211および第2整流部材216(すなわち整流部材210)の回転が規制される。
【0117】
これにより、予備賞球通路42a,42bにおける整流部材210よりも上流側に位置する予備賞球の流下が妨げられるため、タンク部材41に貯留する予備賞球を残したまま整流部材210よりも下流側に位置する予備賞球を球抜き機構等によりパチンコ機PMの外部に排出させることができる。すなわち、整流機構200は整流部材210よりも上流側に位置する予備賞球の流下を止める球止め機構としても機能する。
【0118】
また、図16の2点鎖線に示すようにベース部材220を非整流位置に位置させるには、まず傾動規制部材250を傾動規制部材250のストッパ部252がベース部材220の傾動規制部材当接部223と当接しない位置まで左方へスライド移動させる。次に、ベース部材220を非整流位置に傾動させ、傾動規制部材250をストッパ部252が傾動規制部材当接部223の下面側に当接する位置まで右方へスライド移動させて傾動規制部材取付ネジ255により傾動規制部材250をネジ止め固定する。そうすると、傾動規制部材当接部223の下面側がストッパ部の252の上面側に当接した状態で、ベース部材220が非整流位置に固定される。これにより、予備賞球通路42a,42bの清掃作業を容易に行うことができる。
【0119】
なおこのとき、ベース部材220の係合穴部225を構成する係合部225bが導入部225aの下端部から繋がって右方へ延びるように形成されているため、ベース部材220を非整流位置へ傾動させても、軸部材260の係合軸部263は自重により係合部225bの右端に位置し、係合穴部225との係合がはずれることはない。また、ベース部材220の傾動範囲が規制されているため、ベース部材220が必要以上に傾動して係合軸部263と係合穴部225との係合がはずれることはない。
【0120】
このため、以上のような構成のパチンコ機PMによれば、予備賞球通路42a,42bの下流側端部に設けられた整流機構200により、複数列の球通路を有する予備賞球通路42a,42bから前記複数列よりも少ない列の球通路を有する賞球待機通路52aへ滑らかに遊技球(予備賞球)を流下させることができるため、賞球待機通路52aに設けられた球有無検出スイッチ51や球抜き機構の構造を簡略化することができ、また、賞球払出装置53の構造およびその制御プログラムを簡略化することができる。さらに、整流機構200に構成されるベース部材220が整流位置と非整流位置とに移動可能に構成されているため、ベース部材220を非整流位置に位置させることにより、予備賞球通路42a,42bの清掃作業を容易に行うことができる。
【0121】
なお、整流機構200に構成されるベース部材220がタンクレール42(ベース部材取付部270)に直接取り付けられているため、本実施形態における整流機構200のタンクレール42に対する位置精度は、第一実施形態の整流機構100のように、基枠体30に取り付けられたベース部材120の移動を規制するベース部材当接溝45をタンクレール42に形成し、整流機構100とタンクレール42との位置整合を行う場合よりも向上したものとなっている。
【0122】
なお、上述の各実施形態において、第1整流部材および第2整流部材の外周部に球当接部が60度間隔で六カ所形成されるとともに、各整流部材に形成された六角穴と軸部材に形成された六角柱状の角穴係合部とが係合することにより第1整流部材と第2整流部材とが六角形の半ピッチ分(30度)だけずれて組み合わさるように構成されているが、これに限られるものではなく、第1整流部材および第2整流部材の外周部に球当接部が60度間隔で六カ所形成されるとともに、各整流部材に形成された十二角穴と軸部材に形成された十二角柱状の角穴係合部とが係合することにより第1整流部材と第2整流部材とが十二角形の1ピッチ分(30度)だけずれて組み合わさるように構成されてもよい。このようにすれば、第1整流部材と第2整流部材とを同一形状にすることができる。
【0123】
また、図21に示すように、第1整流部材311および第2整流部材316の外周部に第1球当接部314および第2当接部319が45度間隔で八カ所形成されるとともに、第1整流部材311および第2整流部材316に形成された第1六角穴312および第2六角穴317と軸部材360に形成された六角柱状の第1角穴係合部362aおよび第2角穴係合部362bとが係合することにより、第1整流部材311と第2整流部材316とが六角形の半ピッチ分(30度)だけずれて組み合わさるようにして整流部材310が形成されてもよく、整流部材310により前列の予備賞球通路42aと後列の予備賞球通路42bとから交互に予備賞球が偏向出口43へ流下するように構成されていればよい。
【0124】
また、上述の各実施形態において、作業者が手動でベース部材を整流位置および非整流位置に傾動させた後、傾動規制部材によりベース部材の傾動を規制してベース部材を整流位置および非整流位置に位置させるようにしているが、これに限られるものではなく、傾動規制部材を操作してベース部材を整流位置および非整流位置に傾動させるようにしてもよい。
【0125】
例えば、図22に示すように傾動規制部材350を形成し、傾動規制部材350の中央部に形成された長穴351に基枠体30に形成された軸部357を挿入し、傾動規制部材取付ネジ355および座金356により傾動規制部材350を基枠体30に回動かつスライド移動可能に取り付ける。そして、傾動規制部材350の一端側下部から右方へ突出するストッパ部352を形成し、ベース部材320を整流位置に位置させるときには、ストッパ部352の下面側をベース部材320の傾動規制部材当接部323の上面側に当接させてベース部材320の上方への傾動を規制し、ベース部材320を非整流位置に位置させるときには、傾動規制部材350の一端側上部に形成された操作部354を摘んで、傾動規制部材350をストッパ部352の上面側が傾動規制部材当接部323の下面側に当接する位置へ移動し、続いて傾動規制部材350をベース部材320が非整流位置に位置するまで回動させるようにすればよい。
【0126】
さらに、上述の各実施形態において、待機通路部材52の上部(球有無検出スイッチ51の直下)に予備賞球を遊技施設側の回収バケットに強制的に排出させるための球抜き機構が設けられているが、これに限られるものではなく、球抜き機構を設けなくてもよい。
【0127】
また、上述の各実施形態において、球切れ検出スイッチ51の上部に賞球待機通路52aにおける球抜き機構よりも下流側に位置する予備賞球を排出させるための疑似球有り状態創出機構が設けられているが、これに限られるものではなく、疑似球有り状態創出機構を設けなくてもよい。
【0128】
さらに、上述の各実施形態において、整流機構は、2列の球通路を有する予備賞球通路42a,42bから1列の球通路を有する賞球待機通路52aへ滑らかに遊技球(予備賞球)を流下させるように構成されているが、これに限られるものではなく、複数列の球通路を有する予備賞球通路から前記複数列よりも少ない列の球通路を有する賞球待機通路へ滑らかに遊技球(予備賞球)を流下させるように構成されていればよい。
【0129】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による弾球遊技機によれば、予備賞球通路の下流側端部に設けられた整流機構により、二列の球通路を有する予備賞球通路から一列の球通路を有する賞球待機通路へ滑らかに遊技球を流下させることができるため、賞球待機通路に設けられた球有無検出スイッチや球抜き機構の構造を簡略化することができるとともに、賞球払出装置の構造およびその制御プログラムを簡略化することができる。また、整流機構が整流位置と非整流位置とに移動可能に構成されているため、整流機構を非整流位置に位置させることにより、予備賞球通路の清掃作業を容易に行うことができる。さらに、整流機構が整流位置に係止された状態において回転規制部材を回転規制位置に設定することで、予備賞球通路に位置する遊技球の流れを止める球止め機構として機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る弾球遊技機の一例として示すパチンコ機の正面図である。
【図2】上記パチンコ機の裏面側を示す背面図である。
【図3】第一実施例の整流機構の分解斜視図である。
【図4】第一実施例の整流機構に構成される整流部材のベース部材への取付部周辺を示す拡大斜視図である。
【図5】第一実施例の整流機構の分解平面図(部分断面図)である。
【図6】第一実施例の整流機構の背面図(部分断面図)である。
【図7】第一実施例の整流機構の平面図(部分断面図)である。
【図8】第一実施例の整流機構に構成されるベース部材を非整流位置に位置させた状態を示す背面図(部分断面図)である。
【図9】第一実施例の整流機構に構成される回転規制部材を回転規制位置に位置させた状態を示す拡大図(部分断面図)である。
【図10】第一実施例の整流機構を左方から見た側面図(部分断面図)である。
【図11】図7中の矢印XI−XIに沿った部分断面図である。
【図12】図7中の矢印XII−XIIに沿った部分断面図である。
【図13】第一実施例の整流機構に構成される整流部材の分解背面図(部分断面図)である。
【図14】第二実施例の整流機構の分解平面図(部分断面図)である。
【図15】第二実施例の整流機構の背面図(部分断面図)である。
【図16】第二実施例の整流機構の背断面図(部分断面図)である。
【図17】図15中の矢印XVII−XVIIに沿った部分側断面図である。
【図18】第二実施例の整流機構に構成されるベース部材および回転規制部材の斜視図(部分断面図)である。
【図19】第二実施例の整流機構に構成される整流部材の分解平面図である。
【図20】第二実施例の整流機構に構成される整流部材の分解背面図(部分断面図)である。
【図21】整流機構に構成される整流部材の別形態を示す背面図である。
【図22】整流機構に構成される傾動防止部材の別形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
BSP 裏セット盤
PA 遊技領域
PM パチンコ機
1 外枠
2 前枠
3a,3b ヒンジ部材
4 施錠装置
5 ガラス扉
6 上球皿
7 下球皿
8 操作ハンドル
9 打球発射装置
17 係合レバー
18 ヒンジ
19 閉鎖レバー
20 遊技盤
21 化粧板
22 案内レール(22a 外レール、22b 内レール)
23 風車
24 一般入賞具
25 始動入賞具
26 大入賞口
27 アウト口
28 図柄表示装置
30 基枠体
31 窓口
40 球貯留供給機構
41 タンク部材
42 タンクレール(42a,42b 予備賞球通路)
43 偏向出口
44a ガイド溝
44b ガイド溝
45 ベース部材当接溝
50 賞球払出機構
51 球切れ検出スイッチ
52 待機通路部材(52a 賞球待機通路)
53 賞球カセット(53a カセットケース)
54 賞球検出センサ
55 蓋部材
60 賞球払出経路
91 メイン基板
92 球払出基板
93 ランプ・音声制御基板
94 電源基板
95 中継基板
96 ターミナル基板
97 画像制御基板
100 整流機構(第一実施形態)
101 支軸
102 ベース取付部材取付ボス(102a ネジ穴)
103 支軸取付ボス(103a 支軸取付穴)
104 傾動規制部材取付ボス(104a ネジ穴)
110 整流部材
111 第1整流部材
112 第1回転軸部(112a 角穴係合部)
113 係合軸部
114 第1球当接部
116 第2整流部材
117 第2回転軸部(117a 六角穴)
119 第2球当接部
120 ベース部材
121 ベース傾動軸部(121a 支軸穴)
122 台座部(122a 回転規制部材取付穴、122b 切欠き部)
123 傾動規制部材当接部
124 タンクレール当接部
125 係合穴部(125a 導入部、125b 係合部)
130 ベース取付部材
131 支軸取付部(131a 支軸挿入穴)
132 取付ボス部(132a 貫通穴)
133 ザグリ穴
135 部材固定ネジ
140 回転規制部材
141 第1整流部材当接部
142 第2整流部材当接部
143 操作部(143a ネジ逃げ部)
144 長穴
145 回転規制部材取付ネジ
150 傾動規制部材
151 揺動軸部(151a 貫通穴)
152 下動防止部
153 上動防止部(153a テーパ部)
154 ザグリ穴
155 傾動規制部材取付ネジ
200 整流機構(第二実施形態)
210 整流部材
211 第1整流部材
212 第1六角穴
214 第1球当接部
216 第2整流部材
217 第2六角穴
219 第2球当接部
220 ベース部材
221 ベース傾動軸部(221a 支軸穴)
222 スライド溝(222a 切り欠き部)
223 傾動規制部材当接部
225 係合穴部(225a 導入部、225b 係合部)
226 折れ曲がり部
230 ベース部材取付ネジ
240 回転規制部材
241 第1整流部材当接部
242 第2整流部材当接部
243 折り曲げ部
244 ネジ穴
245 回転規制部材固定ネジ
250 傾動規制部材
251 長穴
252 ストッパ部(252a テーパ部)
255 傾動規制部材取付ネジ
260 軸部材
262a 第1角穴係合部
262b 第2角穴係合部
263 係合軸部
270 ベース部材取付部
271 第1ベース部材取付部
272 長穴
274 第1ボス部(274a 貫通穴)
275 第2ベース部材取付部
276 第2ボス部(276a 貫通穴)
278 ベース部材支持部
281 第1ブッシュ
282 第2ブッシュ
283 第1取付ネジ
284 第2取付ネジ
286 第1取付ボス
287 第2取付ボス
288 第3取付ボス
289 傾動規制部材取付部
310 整流部材
311 第1整流部材
312 第1六角穴
314 第1球当接部
316 第2整流部材
317 第2六角穴
319 第2当接部
320 ベース部材
323 傾動規制部材当接部
350 傾動規制部材
351 長穴
352 ストッパ部
354 操作部
355 傾動規制部材取付ネジ
356 座金
357 軸部
360 軸部材
362a 第1角穴係合部
362b 第2角穴係合部

Claims (2)

  1. 遊技盤と、
    前記遊技盤における所定の入賞状態に基づいて遊技球を賞球として払い出す賞球払出装置と、
    遊技球を貯留するタンク部材と、
    前記タンク部材に繋がって設けられ、前記タンク部材に貯留される遊技球を二列の球通路に整列させて流下させる予備賞球通路と、
    一列の球通路を有して前記予備賞球通路の下流側に繋がって設けられ、前記予備賞球通路から供給される遊技球を流下させて前記賞球払出装置に供給する賞球待機通路と、
    前記予備賞球通路の下流側端部に設けられ、前記予備賞球通路から供給される二列の遊技球を一列に整流して前記賞球待機通路に供給する整流機構とを備え、
    前記整流機構は、
    それぞれ回転軸から外周方向に突出する複数の山型の球当接部を回転角度方向に等ピッチで形成した歯車状の第1整流部材及び第2整流部材が、前記回転角度方向に半ピッチ分ずれた角度姿勢で連結固定された整流部材と、
    前記整流部材を一体的に回転自在に支持して前記予備賞球通路上に傾動可能に設けられたベース部材と、
    前記整流部材が前記予備賞球通路に位置して前記予備賞球通路の各列を流下する遊技球を前記第1及び第2整流部材の各前記球当接部により交互に受け止めて当該遊技球の押圧力により回転され前記賞球待機通路に遊技球を順次1球ずつ送り出す整流位置と、前記整流部材を前記予備賞球通路から待避させて前記予備賞球通路を流下する遊技球をそのまま前記賞球待機通路へ流下させる非整流位置とに、前記ベース部材を係止可能に設けられた傾動規制部材と、
    前記整流部材の自由回転を許容する非回転規制位置と前記整流部材の自由回転を規制する回転規制位置とに設定可能に設けられた回転規制部材とを備え、
    前記傾動規制部材により前記ベース部材が前記整流位置に係止された状態において前記回転規制部材を前記回転規制位置に設定したときに、前記整流部材により前記予備賞球通路に位置する遊技球の流下が規制されるように構成したことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記ベース部材に、前後に延びる前記整流部材の回転軸を軸支する前後一対の係合穴部を有し、
    前後の各前記係合穴部は、前記ベース部材の上端に開口して下方へ延びる縦溝状の導入部と、当該導入部の下端部と繋がって前記予備賞球通路の下流方向に延びる横溝状の係合部とからなり、
    前記回転軸の前後の端部が各前記導入部の開口から導入されて前記係合部に導かれ、前記係合部の下流端部に回転自在に支持されるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
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