JP4028056B2 - ミキサー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミキサーに関し、さらに詳細には、ハウリングの発生を防止することのできるミキサーに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ミキサーの入力端子にマイクや楽器(シンセサイザやエレキ・ギターなど)を接続して当該ミキサーにマイク信号やライン信号を入力し、当該ミキサーにより当該マイク信号ならびに当該ライン信号をミキシングして音声信号としてパワー・アンプに出力し、当該パワー・アンプにより当該音声信号を増幅してスピーカーへ出力し、当該スピーカーにより当該音声信号に基づいて音声や楽音を空間に放音する場合などにおいて、マイク信号のレベルを上げすぎるとハウリングが発生することが知られている。
【0003】
従来、こうしたハウリングの発生を防止するためには、所謂、ハウリング防止装置が用いられてきた。
【0004】
このハウリング防止装置とは、例えば、ハウリングの発生する周波数成分を減衰させる処理を行ってハウリングの発生を防止したり、あるいは、ハウリングが発生する周波数がマイクとスピーカーとの距離で決定されるため、電気的にマイクとスピーカーとの距離を変化させる処理を行ってハウリングの発生を防止したりするものである。
【0005】
ところで、上記したように、ハウリング防止装置はハウリングの発生する周波数成分を減衰させる処理等を行っているために、ハウリング防止装置を通過した音声信号は、ハウリング防止装置を通過する前の音声信号と比較するとその音質が変化してしまうこととなっていた。
【0006】
ここで、ハウリングとは、マイクを使用した場合にのみ発生するものであり、ライン入力によって発生することはない。
【0007】
ところが、ハウリング防止装置を搭載した従来のミキサーにおいては、全チャンネルのマイク信号ならびにライン信号をミキシングした音声信号がハウリング防止装置を通過するような回路構成とされていた。
【0008】
このため、ハウリングの発生しないライン信号もハウリング防止装置を通過することになり、ライン信号の音質が変化してしまうという問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記したような従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ライン信号の音質を変化することがないようにしたハウリング防止装置を搭載したミキサーを提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、外部からの信号を入力する入力端子と、上記入力端子に接続された切替手段と、ハウリングの発生を防止するハウリング防止装置と、上記ハウリング防止装置の出力側に接続されるとともに、上記切替手段が第1の状態に切り替えられたときに、上記入力端子と接続されるマスター・バスと、上記ハウリング防止装置の入力側に接続されるとともに、上記切替手段が第2の状態に切り替えられたときに、上記入力端子と接続されるハウリング・バスと、 上記マスター・バスの信号を出力する出力手段とを有するようにしたものである。
【0011】
従って、本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、入力端子にライン信号が入力された場合には、当該ライン信号がハウリング防止装置を通過することがないようにすることができるので、入力端子に入力されたライン信号の音質がハウリング防止装置により変化されることはない。
【0012】
ここで、上記切替手段における上記第1の状態と上記第2の状態との切り替えは、例えば、本発明のうち請求項2に記載の発明のように、上記入力端子の入力レベルを設定する入力レベル設定手段を備え、上記入力レベル設定手段によって設定された入力レベルに対応して、上記第1の状態あるいは上記第2の状態に上記切替手段を切り替えるようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明によるミキサーの実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0014】
図1には、本発明によるミキサーの実施の形態の一例を示すブロック構成図が示されている。
【0015】
このミキサーは、入力端子1〜入力端子NまでのN個(Nは正の整数)の入力端子と、これらN個の入力端子にそれぞれ対応して接続された増幅器1〜増幅器NまでのN個の増幅器と、これらN個の増幅器にそれぞれ対応して接続されたチャンネル・フェーダー1〜チャンネル・フェーダーNまでのN個のチャンネル・フェーダーと、これらN個のチャンネル・フェーダーにそれぞれ対応して接続された切替スイッチ1〜切替スイッチNまでのN個の切替スイッチと、マスター・バス10を介してこれらN個の切替スイッチと接続された加算器12と、この加算器12に接続されたマスター・フェーダー14と、マスター・フェーダー14に接続されたマスター増幅器16と、マスター増幅器16に接続された出力端子18と、ミキシング・バス(以下、「ハウリング・バス」と称する。)20を介してその入力側にN個の切替スイッチが接続されるとともに、マスター・バス10を介してその出力側に加算器12が接続されるハウリング防止装置22とを有している。
【0016】
即ち、このミキサーにおいては、ハウリング防止装置22の入力側に接続されるハウリング・バス20を備えていて、ハウリング防止装置22の出力信号はマスター・バス10にミキシングされることになる。
【0017】
また、切替スイッチ1〜切替スイッチNは、それぞれ接点Aと接点Bとを備えており、切替スイッチ1〜切替スイッチNはそれぞれ独立して接点Aと接点Bとの切り替えを行うことができるようになされている。そして、切替スイッチ1〜切替スイッチNが接点Aに切り替えられた場合には、切替スイッチ1〜切替スイッチNを介してチャンネル・フェーダー1〜チャンネル・フェーダーNとマスター・バス10とが接続される。一方、切替スイッチ1〜切替スイッチNが接点Bに切り替えられた場合には、切替スイッチ1〜切替スイッチNを介してチャンネル・フェーダー1〜チャンネル・フェーダーNとハウリング・バス20とが接続される。
【0018】
以上の構成において、図1に示すように、入力端子1にライン信号を入力し、入力端子2にマイク信号を入力し、入力端子Nにライン信号を入力するものとし、切替スイッチ1を接点Aに切り替え、切替スイッチ2を接点Bに切り替え、切替スイッチNを接点Aに切り替えたとする。
【0019】
この場合には、入力端子1に入力されたライン信号は、チャンネル・フェーダー1を通過した後に、切替スイッチ1を介してマスター・バス10へ送られて、マスター・バス10から加算器12へと出力される。
【0020】
従って、入力端子1に入力されたライン信号はハウリング防止装置22を通過することはないので、入力端子1に入力されたライン信号の音質がハウリング防止装置22により変化されることはない。
【0021】
同様に、入力端子Nに入力されたライン信号は、チャンネル・フェーダーNを通過した後に、切替スイッチNを介してマスター・バス10へ送られて、マスター・バス10から加算器12へと出力される。
【0022】
従って、入力端子Nに入力されたライン信号はハウリング防止装置22を通過することはないので、入力端子Nに入力されたライン信号の音質がハウリング防止装置22により変化されることはない。
【0023】
一方、入力端子2に入力されたマイク信号は、チャンネル・フェーダー2を通過した後に、切替スイッチ2を介してハウリング・バス20へ送られて、ハウリング・バス20からハウリング防止装置22へ入力される。そして、ハウリング防止装置22へ入力されたマイク信号は、ハウリング防止装置22においてハウリング防止のための処理が行われた後にマスター・バス10へ送られて、マスター・バス10から加算器12へ出力される。
【0024】
従って、入力端子2に入力されたマイク信号はハウリング防止装置22を通過することになるので、マイク入力によるハウリングの発生を防止することができる。
【0025】
ここで、切替スイッチ1〜切替スイッチNにおける接点Aと接点Bとの切り替え操作は、例えば、図2に示すように、操作パネル100に切替スイッチ1〜切替スイッチNにそれぞれ対応させて接点Aの選択ボタン102と接点Bの選択ボタン104とを設け、これら接点Aの選択ボタン102と接点Bの選択ボタン104との操作により切替スイッチ1〜切替スイッチNを手動で任意に操作可能に構成し、接点Aと接点Bとを操作者が手動により適宜切り替えるようにしてもよい。
【0026】
また、一般的に、ミキサーには、パッド・スイッチと呼ばれる入力端子の入力感度を設定するレベル設定手段が設けられている。
【0027】
そして、入力信号としてレベルの大きなライン信号が入力される場合には、入力端子の入力感度を小さくし、また、入力信号としてレベルの小さなマイク信号が入力される場合には、入力端子の入力感度を上げるように、パッド・スイッチ(レベル設定手段)で設定している。
【0028】
そこで、パッド・スイッチ(レベル設定手段)の設定レベルが入力感度を小さく設定した場合には、ライン信号の入力信号であるのでハウリング防止装置22を介在させないようにし、また、パッド・スイッチ(レベル設定手段)の設定レベルが入力感度を高く設定した場合には、マイク信号の入力信号であるのハウリング防止装置22を介在させるように、パッド・スイッチ(レベル設定手段)に切替スイッチを連動させて自動的に切り替えるようにしたものを図3に示す。
【0029】
図3において、パッド・スイッチ301〜パッド・スイッチ30Nは、増幅器1〜増幅器Nの入力感度を設定するもので、公知の技術である。
【0030】
パッド・スイッチ301〜パッド・スイッチ30Nは、さらに、切替スイッチ1〜切替スイッチNも連動して切り替えられるように構成され、入力感度を低く設定する場合には接点Aに接続するようにし、また、入力感度を高く設定する場合には接点Bに接続するように構成されている。
【0031】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、ライン信号の音質を変化することがないようにしたハウリング装置を搭載したミキサーを提供することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるミキサーの実施の形態の一例を示すブロック構成図である。
【図2】切替スイッチ1〜切替スイッチNにそれぞれ対応させて接点Aの選択ボタンと接点Bの選択ボタンとを設けた操作パネルの要部概略説明図である。
【図3】切替スイッチ1〜切替スイッチNにおける接点Aと接点Bとの切り替え操作を、入力端子1〜入力端子Nに入力される信号の種類に応じて自動的に切り替える場合の構成例を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
10 マスター・バス
12 加算器
14 マスター・フェーダー
16 マスター増幅器
18 出力端子
20 ハウリング・バス
22 ハウリング防止装置
100 操作パネル
102 接点Aの選択ボタン
104 接点Bの選択ボタン
200 検出手段
202 制御手段
Claims (2)
- 外部からの信号を入力する入力端子と、
前記入力端子に接続された切替手段と、
ハウリングの発生を防止するハウリング防止装置と、
前記ハウリング防止装置の出力側に接続されるとともに、前記切替手段が第1の状態に切り替えられたときに、前記入力端子と接続されるマスター・バスと、
前記ハウリング防止装置の入力側に接続されるとともに、前記切替手段が第2の状態に切り替えられたときに、前記入力端子と接続されるハウリング・バスと、
前記マスター・バスの信号を出力する出力手段と
を有するミキサー。 - 請求項1に記載のミキサーにおいて、
前記入力端子の入力レベルを設定する入力レベル設定手段を備え、
前記入力レベル設定手段によって設定された入力レベルに対応して、前記第1の状態あるいは前記第2の状態に前記切替手段を切り替える
ものであるミキサー。
Priority Applications (1)
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JP36329197A JP4028056B2 (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | ミキサー |
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JP36329197A JP4028056B2 (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | ミキサー |
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JPH11177363A JPH11177363A (ja) | 1999-07-02 |
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Family
ID=18478968
Family Applications (1)
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JP36329197A Expired - Fee Related JP4028056B2 (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | ミキサー |
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Country | Link |
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---|---|---|---|---|
JP2005341135A (ja) * | 2004-05-26 | 2005-12-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 音量調整装置 |
-
1997
- 1997-12-16 JP JP36329197A patent/JP4028056B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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